2015-12-29 00:17:51 更新

概要

始まりは少しごり押しです
申し訳ない...m(_ _)m

うわああああああああああああ!?
20000字のデータが全部吹っ飛んだ!!?
最悪だ...ゆっくりと書き直しますが...少々文が変わっているところがあります...ご了承下さい...うわぁん( ノД`)…


前書き

アウトブレイクは突然始まった
人は食料や資材を集めるために殺し合う
それは感染者との戦いだけではない
人との戦いでもあるのだ
その中で二人の少女は、安全を保証された僻地から資材を集める為に何回目かの外へと旅立つ
少しの武器と資材、食料を持って
どんなに辛い戦いがあるとも知らずに...


悪夢の始まり



~~某日某所にて~~


熊野「少し外に出ていますわ」



鈴谷「はいはーい」



鈴谷「んん~~...はぁ...」



鈴谷妹「おねーちゃん!」



鈴谷「んー?どした?」



鈴谷妹「熊野おねーちゃんは?」



鈴谷「外に行ったよ、すぐに帰ってくるって」



鈴谷妹「ホント?」



鈴谷「ホントホント!ほら帰ってくるまで部屋に居とこうね」



鈴谷妹「うん♪」



鈴谷「それにしても、やけに静かだなぁ...」



〈バァァァン!!



鈴谷・鈴谷妹「!?」ビクゥゥゥ!!



鈴谷「なになに!?何事!?」



鈴谷妹「おねーちゃん、怖いよ...」ギュッ



鈴谷「大丈夫、私がついてるからね」



鈴谷妹「うん...」



熊野「はぁはぁ!!!」ガララララ!



鈴谷「ちょ!どうしたの、熊野!」



熊野「鈴谷!逃げますわよ!!」



鈴谷「はぁ!?突然どうして...!」



熊野「説明は後ですわ!急いで車で逃げますわよ!」



熊野「それと、拳銃を持って行くこと!分かりましたわね!?」



鈴谷「もぉー!何がどうなってるんだよー!!」


〈バンバン!!


白目を向いた男が、窓を叩いている。その顔に明らかに生気はなく、ただ頭に何かが腫れ上がっている



熊野「ここまで追って来ましたのね...!」



鈴谷妹「ひっ!?」



鈴谷「見ちゃダメだよ!」



熊野「鈴谷!早く車を!」



鈴谷「はいはい!分かったよ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


熊野「ふぅ...ここまで来れば安心ですわね...後はこの町が出られれば...」



鈴谷「ねぇ、熊野」



熊野「何ですの?」



鈴谷「さっきのあいつは何だったの?目が白目剥いてたけど...」



熊野「私にも良くわかりませんわ...でも突然町で人が暴れだしたのです...」



鈴谷「ふぅん...あれ?ここ凄く混んでる...」



鈴谷妹「人が一杯...」



町の外へと続いている道路は、何百台という数の車が連なっており、町の外へと行くには何時間もかかりそうである



熊野「全く...皆考えることは同じだったのですわね...!」



鈴谷「どうすんの?」



熊野「その脇道から行きましょう、町に入ることになりますが...」



鈴谷「はいよ」



〈ブルゥゥゥゥン!



鈴谷「ああもう!この道は人がいっぱいで通りずらい!」



鈴谷妹「おねーちゃん、こわい...」



熊野「鈴谷!横!」



鈴谷「へ?」



〈ガシャーーン!!



鈴谷・熊野・鈴谷妹「きゃーーー!!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


鈴谷「いたたた...熊野、大丈夫?」



熊野「ええ、何とか無事ですわ」



鈴谷「はぁ...せっかくの車が...」



車は、突っ込んで来たタンクローリーによって、文字通りぺしゃんこになり、二度と動くことはないだろう。



鈴谷「大丈夫?立てる?」



鈴谷妹「足を痛めちゃった...」



鈴谷「私が抱っこしてあげるからね」ギュッ



鈴谷妹「うん...」



感染者「ガァァァァアアアア!!!」



民間人「きゃーーー!!!?」



鈴谷達の目の前で、人が人を食っているという場面を見てしまった3人は、反射的に体を動かしていた。



熊野「まずいですわ!鈴谷、急いで走りますわよ!」タッタッタッ



鈴谷「熊野、待ってよ!」タッタッタッ



鈴谷妹「~~!!」プルプル



熊野「この路地裏から行きますわよ!!」タッタッタッ



鈴谷「もう!」タッタッタッ



熊野「ほら、早く!」



鈴谷「うん!」



ランナー「ガァァァアア!!」ガシッ!!



曲がり角から出てきた感染者が、鈴谷の腕を掴む。



鈴谷「このっ...!」グググッ!!



しかし、鈴谷は妹を抱き抱えているので、思うように力を入れることが出来なかった。



熊野「このっ!離れなさい!」バァン!



熊野が感染者を引き剥がし、とどめとして頭に一発銃弾をぶちこんだ。



熊野「ほら、行きますわよ!」タッタッタッ



鈴谷「ありがと!熊野!」タッタッタッ



ガシャン!!



感染者が鉄網のフェンスを破ろうとしている。



熊野「奴ら、フェンスを破って来ますわ!急いで行きますわよ!」タッタッタッ



鈴谷「うん!」タッタッタッ



鈴谷妹「おねーちゃん...!来た...!」



熊野「ほら!ここを行きますわよ!」



鈴谷「はぁ...!はぁ...!」



熊野「このっ...!」バタン!!



熊野が入り口の扉を閉めようとするが、既に腕が入っており閉められなくなっている。



熊野「鈴谷!先にお行きなさい!」グググッ!!



鈴谷「で、でも!それじゃ熊野が...!」



バンバン!!



熊野「早く!私は必ず後から行きますわ!」



鈴谷「絶対だよ!!」タッタッタッ



熊野「ええ!このっ!」バァン!



鈴谷は熊野が感染者を食い止めている間に、裏口から橋へと逃げたした。



鈴谷妹「おねーちゃん...熊野おねーちゃんおいてっちゃうの!?」



鈴谷「熊野は必ず後から来るから!今は逃げるの!」



鈴谷妹「......わかった...」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


鈴谷「はぁ...はぁ...」



鈴谷「もうすぐ着くからね」



鈴谷妹「うん...」



二人が、橋へと歩いていたその時...



軍人A「止まれ!!」



鈴谷・鈴谷妹「!?」ビクゥ!!



軍人がアサルトライフルをこっちに向けて、近づいてきた。



軍人A「手を上げろ!!」



鈴谷「待って!鈴谷たちは...!」



軍人A「手をあげるんだ!!」



鈴谷「わかった...分かったよ...」



鈴谷妹「おねーちゃん...」



鈴谷「大丈夫、大丈夫だよ」



軍人は無線機に向かって、なにか話始めた。



軍人A「民間人2名、どうしましょう?」



軍人A「なっ!?小さな女の子も居るんですよ!?」



軍人A「ですが...!」



軍人A「分かりました...」プチッ



軍人は無線が終わったのか、また視線をこちらに向けた。また、銃もこちらに向けた。



鈴谷「ねぇ...?」



軍人A「...すまない...悪く思わないでくれ...」ガシャ!



鈴谷「うそっ...!」ダッ



軍人A「......っ!」ババババッ!



軍人の放った銃弾が、鈴谷と鈴谷妹に降り注ぐ。



鈴谷「あぐ......!」



銃弾を受けた鈴谷は倒れ、坂の下へと転がって行った。



軍人「.........」ガシャン



鈴谷「やめて...!」



パァァン!



熊野「大丈夫ですの!?」



熊野が放った銃弾が、軍人の頭に当たり絶命した。



鈴谷「っ...!大丈夫!?」



鈴谷妹「おねーちゃん...!いたいよぉ...!!」



鈴谷妹はお腹に2発銃弾を受け、内臓も貫通していて血が止まらない。



鈴谷「大丈夫!必ず助けるから!!」



鈴谷も銃弾を受け、出血しているが当たり所が良かったため、あまり出血はしていない。



鈴谷妹「あう...!ああ......」ガクッ



鈴谷「うそ...!そんな目を閉じないで!お願い!目を開けて!!」



熊野「鈴谷...もう...!」



鈴谷「うるさい!!お願い...!!お願いだからぁ...!!」ポロポロ



しかし、いくら鈴谷が呼びかけようとも、反応を示さない...



鈴谷「あああああぁぁぁぁぁ!!!!!」



鈴谷の悲痛な叫びは、高い高い空へと吸い込まれ、もう聞こえなくなった...


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


summer 夏


~~~四年後~~~


鈴谷「はぁ......」



カランカラン



玄関の鈴が、部屋の中に鳴り響く。



鈴谷「今でるよ」ガチャッ



玄関の扉を開けると、熊野が中に入ってきた。



熊野「おはよう、鈴谷」



鈴谷「何の用?」



熊野「何の用って...今日は外へ資材や食料を取りに行く日ですわよ?」



鈴谷「あ、そっか。今日だったね。ちょっと待ってて、顔を洗って来るから」



熊野「なら、外で待っていますわ」ガチャッ バタン



アウトブレイクからはや四年経ち、世界はまだ混乱に包まれていた。国の政府は機能せず、軍の司令官が隔離地域を作ったり、食糧庫や武器庫などを勝手に作っている。



鈴谷「お待たせ」



熊野「よし、じゃあ行きますわよ」



『市民の皆さん。家から出るときは必ず身分証明証を持ち歩く様にしましょう。これは必ずです。もし持ち歩いていなかった場合は、厳重な罰を与えられることになります』



いつも通りのアナウンスが流れてきた。アナウンスはまだ続く。



『外出禁止時間まで、残り三時間です。必ず三時間以内に家に戻るようにしましょう』



鈴谷「全く...ご丁寧に時間制限までもうけちゃって...いい迷惑だよ」



熊野「まぁ、そのおかげで私達はまだ生きてられるのですわよ?」



鈴谷「外は自由に出歩かせてほしいもんだね」



熊野「おっと、検問ですわ。悪態をつかないでくださいね?」



鈴谷「ヘイヘイ」



熊野と鈴谷が、検問へと近づいていくと、一人の軍人が話しかけて来た。



軍人B「待て、外出許可証を出して頂きたい」



熊野「これのことですわよね?」



軍人B「用件は?」



熊野「友人宅への訪問ということですけど...なにか?」



軍人B「よし、通ってもいいぞ」



軍人が、検問の扉を開けると...



ドカーーーン!!



兵士A「ハンターどもだ!!」



前にあった軍用の輸送車が爆発され、多くのハンターが走っている。



軍人B「下がれ、下がれ!!」ガラガラガラ!!



軍人は門の前にいる熊野達を退かせると、自動小銃を持って、ハンター達の応戦に向かった。



熊野「くっ...こっちですわ!鈴谷」タッタッタッ



鈴谷「たくっ...」タッタッタッ



二人は、大きなアパートへと走って行った。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


熊野「ふぅ...ここでいいですわね」



鈴谷「はぁ...めんどくさ...」



熊野「そんなことを言いませんの。今日、資材や食料を取りにいかないと、これから食べていく分が無くなりますわよ」



鈴谷「はいはい、分かったよ」



?「あ、二人とも」



一人の人物が二人に話しかけて来た。



熊野「あら、もがみん。どうしましたの?」



最上「それは、こっちの台詞だよ。こんなアパートに、何しに来たの?」



鈴谷「食料取りに、外に行く。それだけ」



鈴谷の無愛想な返事は、未だに終わらない。



熊野「こら鈴谷。ごめんなさい、鈴谷が...」



鈴谷「ふん...」



最上「別に良いよ。皆、気が立ってるのは同じだからね」



熊野「それで、あの裏道を使わして欲しいのだけれど...」



最上「ああ、裏道ね。使っても良いよ」



熊野「ありがとうですわ」



鈴谷「行くならさっさと行こう」



熊野「そうですわね...それではもがみん、また後で」ピョン



最上「うん。鈴谷もまたね」



鈴谷「......」ピョン



二人は、穴へと飛び込み、外へと向かい始める。



熊野「よっと...」シュタッ



鈴谷「っと...」シュタッ



そこは、明かりは無く、とても暗くて何も見えない。



鈴谷「何にも見えないんだけど?」



熊野「ちょっとお待ちになって。よし、闇に光あれ、っと」



熊野が電球のスイッチを押すと、辺りが光に包まれる。少し、眩しすぎる光だ。



鈴谷「眩し...!」



熊野「ほら、鈴谷。そこにある拳銃を持っていってくださいね」



鈴谷「はいはい」カチャッ



鈴谷がてに持った拳銃は、弾が4発しか入っていなく、少し頼りなかった。



鈴谷「相も変わらず、弾が少ないねぇ...」



熊野「文句を言わないでくださいな。何も無いよりはマシでしょう?それに弾が少ないなら、全弾当てれば良いだけですわ」



鈴谷「そんな無茶な...」



熊野「ほら、そんなことを言っている暇があるのなら、さっさと行って資材や食料を取って来ますわよ」



鈴谷「やれやれ」



カバンを二人は背負うと、ある程度の高さがある段差のところまで来た。



熊野「鈴谷、ここを乗り越えますわ。手伝って下さいな」



鈴谷「どうせ、鈴谷が土台何でしょ?分かってるよ...もう...ほら、さっさと登りなよ」



鈴谷は少し膝を曲げ、足をだし登りやすいようにした。



熊野「分かってますわね。じゃ、登りますわよ」



熊野は足を膝にのせ、肩から段差の上へと登っていった。



熊野「登りましたわ。次は鈴谷の番ですわよ」



鈴谷「ちゃんと引き上げてよ?よっと!」ピョン



鈴谷は熊野が伸ばしている手を握り、熊野が引き上げる。



鈴谷「よっ、ホント熊野は力持ちだね」



熊野「フフン、私はいつもちゃんと鍛えていますもの。これぐらい出来なくてはこの世界で生きて行けないですわ」



鈴谷「そだね」



進んでいくうちに明るい日の光が、見え始めてくる。



熊野「ふぅ...やはりあんなところよりも、こういう自然が溢れている場所の方が、空気が綺麗ですわ...」スゥ...ハァ...



鈴谷「確かに...それには同意するわ」



辺りの建物は、植物が覆っており、1度全ての植物を剥がすとなると相当の時間がかかりそうだ。



熊野「ここから先にあるベースキャンプに用があるので寄って行きますわよ」



鈴谷「ベースキャンプ?何で?」



熊野「そこのボスが辺りの資源を独り占めしてるのですわ」



鈴谷「だから、とっちめるってこと?」



熊野「ええ、その通りですわ」



鈴谷「めんどくさいなぁ...」



熊野「ほらほら、行きますわよ」



鈴谷「分かったよ」



二人はまず、とある廃墟の中に入っていった。中は荒れており、何年も人が通っていないようだった。



熊野「ホント、煤汚れてますわね...」



鈴谷「むしろ、何年も住んでないところが、凄く綺麗だったら、それはそれで怖いんだけど...」



熊野「確かにこうですわね...」



二人は会話をしながら、1階のリビングから廃墟の裏口を探す。



鈴谷「ここから、行けそうだなぁ...」グググッ



鈴谷が道を塞いでいるタンスをどけると...



バタバタバタッ!



鈴谷「うわっ!?」



二階の床部分が崩れ落ちてきた。何とか鈴谷には当たらずに済み、無傷である。



熊野「大丈夫ですの!?」



鈴谷「大丈夫だよ、でも天井が崩れてきたから、気をつけてね」



熊野「分かりましたわ」



鈴谷「この道狭いなぁ...体を横にしたら行けるかな...?」



鈴谷は体を横にし、何とか通ることができた。熊野も続いていく。



熊野「狭いですわね...」



熊野がその狭い道を通り終わった時...



熊野「きゃっ!?」



足を何かが掴んだ。



鈴谷「熊野!」グイッ!!



鈴谷は熊野が腕を引っ張り、足を掴まれた辺りを見てみると、男が瀕死の状態で瓦礫の下敷きになっていた。



男A「た。助けてくれ...」



鈴谷「...何があったの?」



男A「奴らに噛まれた後に天井が崩れてきて下敷きになっちまった...頼む...!奴らみたいになる前に...いっそ殺してくれ...!」



男は、目に涙を浮かべながら二人に懇願してきた。



熊野「鈴谷...」



鈴谷「分かった。すぐに楽にしてあげる。目を瞑っててね」カチャッ



男A「ありがとう...ポケットに少しばかり弾薬が入っている...」



そういうと、男は目をつぶった。



鈴谷「じゃあ...おやすみ...」



パァァン!



頭に一発、銃弾を撃ち込み、男は絶命した。その死に顔は、凄く安らかだった...



鈴谷「じゃ...君の銃弾はもらっていくね」



男のポケットから銃弾を10発取りだし、二人は先へと進んでいった。



熊野「鈴谷...さっきは...」



鈴谷「あの方が彼の為になった。奴らみたいにならずに人間として死ぬことができた。あの時の彼はそうなることを望んでいた。だから、私がこの手で殺してあげた。それだけだよ」



熊野「そう...ですわね...」



鈴谷「今は、先にベースキャンプまで行くんでしょ?早くいこ」



熊野「ええ、そうですわね」



二人はこの場を後にした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


熊野「そろそろ、家を出ますわね」



「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!?」



男性の悲鳴が、二人の元まで響いてくる。



熊野「居ますわね...」



鈴谷と熊野が聞き耳を立てると、二人の前の部屋に1体、奥の部屋に2体居ることが分かった。



鈴谷「前の奴は鈴谷がやるね」ソローリソローリ



鈴谷はランナーの後ろに、音を立てずに近付くと、静かに絞め落とす。



鈴谷「この...さっさと寝てろ...!」グググッ!!



「ガァ......!!」



鈴谷「しぶとい、なっ!」ゴキッ



鈴谷がランナーの首を思いっきり右へと捻ると、ゴキッ!と骨が折れる音が聞こえた。



鈴谷「ふぅ...何とか静かに殺れた...」



熊野「ほら、次の2体は同時に殺りますわよ」



鈴谷「はいはい...」



熊野が鈴谷を引っ張ると、さっきと同じ様に静かに近付き、同時に絞め落としにかかる。



熊野「ほら、さっさと死になさい」ゴキッ



熊野はつかんでからたった1秒で、ランナーの首をへし折った。



鈴谷「はやっ...!こっちもさっさと殺らないと...!」グググッ!! ゴキッ!!



それから5秒後に鈴谷もランナーの首をへし折った。



熊野「やりましたわね」



鈴谷「いやぁ、熊野は早すぎるって」



熊野「ランナー何かには構っていられませんの。さっさと行きますわよ」



ランナーを静かに始末した二人は、廃墟の外にあるベースキャンプへと歩いて行く。



鈴谷「はぁ...着いたね」



熊野「ええ、着きましたわ」



ベースキャンプは、いろんな男や女がたむろしており、雰囲気は最悪であった。



鈴谷「いつも通り、最悪の雰囲気だね」



熊野「しょうがないですわ。皆、空腹で気が立ってますもの」



女A「やあ、熊野。久しぶりだね」



熊野「ええ、久しいですわね」



女A「そっちの女は、熊野の連れかい?」



熊野「ええ、鈴谷ですわ」



女A「へぇ...大変そうだねぇ...」



熊野「これから、ある方に用がありますの」



女A「また、あいつかい?もう諦めなって。いくら言っても聞くような奴じゃないよ?」



熊野「なら、実力行使で話し合うだけですわ」



女A「ホント、物騒だねぇ...まぁ、あいつに会うんだったら気を付けな。最近は、手下を増やしてるって話だ」



熊野「肝に命じておきますわ。行きますわよ、鈴谷」



鈴谷「了解」



二人は、ベースキャンプの通りを歩いて行く。

目的地に行くのに必要なバスには、男が座っており、鈴谷が通ろうとすると男が呼び止めた。



男B「おいあんた、いったいどこに行くつもりだ?」



熊野「座りなさいな」



男B「おっと、熊野の連れか、通りな」



男は熊野が呼びかけると、座っていたところに戻った。



鈴谷「なに今の、気持ち悪...」



熊野「私の頭痛の種ですわ...」



二人は、ある女性が立っているところに進んだ。



熊野「やあ、三隈さん」



三隈「あら?どうしましたの?」



熊野「ここをあそこのボスが通りましたかしら?」



三隈「ええ、30分程前に」



熊野「ありがとうですわ」



三隈が門を開けると、汚れた通路が続いていた。



熊野「この先ですわよ、鈴谷」



鈴谷「はいよ」



通路を進んでいくと、3人の男が銃や鉄パイプを持って立っている。



鈴谷「やれやれ...めんどくさい奴らが居るよ...」



熊野「やあ、皆さん」



男C「あぁ?またお前か。いい加減しつこいぞ」



熊野「私達は、貴方達には用はありませんの。ボスを呼んできて下さいな」



男C「くどいぞ、さっさと回れ右して帰れ。さもなくば死ぬことになるぞ」



男が鉄パイプを持ってこちらへと近づいてくる。



熊野「しょうがありませんわね...死になさいな」パァン!!



熊野がホルスターから拳銃を取りだし、男の頭に向けて弾を撃ち込み、真っ赤な華を咲かせた。



男D「くそっ!隠れろ!!」



横にいた二人の男が、遮蔽物にへと隠れる。



熊野「鈴谷、私が引き付けますから、横から回り込んで下さいな」



鈴谷「了解、じゃちょっと耐えててね」シュタッ



熊野が男達と銃撃をしている間に、鈴谷が男達の横へと息を潜めて回り込んだ。



鈴谷「やぁ」ガシッ!!



男D「がっ!?」ジタバタ



鈴谷「はいはい、暴れないで...ね!!」ゴキャッ!!



男の首を鈴谷が一回転させ、首からは血が溢れている。



男E「ひいっ!?この化け物!!」



鈴谷「はいはい、君も同じところに送ってあげるよ」ガシッ!!



男E「や、やめてくれ!ボスの場所なら話す!だ、だから命だけは...!」



鈴谷「なら、さっさと言ってよ」



鈴谷は首を持つ腕の力を、少しばかり緩めた。



男E「か、この先にある倉庫だ!そ、そこにボスがいる!」



鈴谷「そう、なら命は奪わないであげる」トンッ



男E「うっ......」ドサッ



男を気絶させると、男達のポケットから拳銃の弾薬を掻っ払った。



熊野「この先ですわね」



鈴谷「ああ、そうだね」



二人は、さらに先へと進んでいく。すると、倉庫に着いた。



熊野「鈴谷、あれですわ」



鈴谷「どれどれ?」



熊野が指差す方を見ると、周りの人間よりも一回り大きい人間がいた。



熊野「よし、隠れて行きますわよ」ソローリソローリ



鈴谷「はいはい」ソローリソローリ



音を立てず、息を潜めて、徐々にボスとの距離を確実に詰めていく。



熊野「よし、何とか倉庫の前まで来ましたわね」



倉庫の中には、まだたくさんの見張りがおり、一人も倒さずに行くには、かなり骨が折れそうだ。



鈴谷「うわぁ、中にたくさん居んじゃん...」



熊野「なら、少しずつ敵の数を減らせば良いだけですわ」



そう言うと、見張りの後ろに近付き、即座に首の骨を折った。



熊野「よし、鈴谷、あそこの見張りも倒して下さいな」



鈴谷「はいはい」ソローリソローリ



男の後ろまで行くと



鈴谷「やぁ♪」



男F「なぁっ!?貴様...!」



鈴谷「はい、静かに♪」ガシッ!!



鈴谷の腕で確実に、男の首を捉える。



男「くそっ...!放せ...!」ジタバタ!!



鈴谷「あ、そんなに暴れちゃうと......」バギッッ!!



男の首が、横90度にへし折れた。



鈴谷「ごめんね~。熊野、終わったよ」



熊野「よし、やつの部屋はもうすぐですわ」



二人はボスの部屋の前までやって来た。



鈴谷「どうすんの?扉、蹴飛ばす?」



熊野「そうですわね。鈴谷、手伝って下さいな」



鈴谷「了解。なら行くよ?せーの!」



二人が同時に扉を蹴ると、扉が1meterほど吹き飛んだ。



ボス「な、なんだお前ら!」



熊野「やぁ、久しゅうごさいますわね」



ボス「お、お前は!」



熊野「あら、わかるということは、私が何で来たか分かりますわよね?」



ボス「ここらは、俺達のもんなんだよ!何でお前たちを入れないといけないんだ!?」



熊野「そうですの...鈴谷」



鈴谷「はいはい」ガシッ!!



ボスの腕を持つと、関節の逆側に力を入れ始めた。



ボス「グッ...!」



熊野「さあ、この辺りの資源の独り占めをやめてもらえるかしら?」



ボス「誰がお前らなんかに...!」



熊野「やれやれ...鈴谷」



鈴谷「はいよ!」バギッッ!!



ボス「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!?」



腕が、関節とは全く逆の方向に曲がった。



熊野「次は、首の骨を折りますわよ?」



ボス「わ、分かった!ここの資源はお前たちにやる!だ、だから命だけは...!」



熊野「そうですの...やっと許可が出たようで良かったですわ♪」ガシッ!!



ボス「な、何を!」



熊野「死ね」バギッッ!!



ボスの顔が一回転する。恐ろしい表情で死んでいる。



熊野「ふぅ...」



ガタガタ!!



鈴谷「ふえっ!?」ビクッ!



箱が音を立てて、動いている。何か、中に生き物が入っているようだ。



熊野「何ですの?全く...少しお黙りなさいな」ゲシッ



熊野が箱に蹴りをくらわすと、箱が静かになった。



熊野「もしかして、開けてほしいのですの?」



箱が2回動く。どうやら中には人間が入っているようだ。



熊野「お待ちになって。よいしょっと」ガコッ



?「ぷはー!苦しかったー!」



中から、小さな女の子が出てくる。



?「いやー、助かったよ!ありがとね!」



鈴谷「えっと...誰?」



?→白露「あ、私?私は白露!」



熊野「なんで、箱の中に居たのですか?」



白露「いやー、捕まっちゃってさぁ、大変だったんだよぉー」



熊野「こいつ、まさか人拐いまでしてましたの?」



白露「ふえっ?」



鈴谷「ああ、君は気にしなくてもいいよ。それで、どこに帰るの?」



白露「分かんない。どっかに住んでたんだけど...何処だったかな?」



熊野「この娘は、あの人に任せましょう」



鈴谷「あの人?」



熊野「三隈さんですわ」



鈴谷「ああ、確かにあの人なら面倒見てくれるね」



白露「三隈?なにそれ美味しいの?」



熊野「美味しくなんかありませんわ。だって人ですもの」



白露「へぇー」



鈴谷「じゃあ、三隈に預けてこよっか」



熊野「そうですわね。それから資材を取りに行きますわよ」



白露「資材取りに行くの?私も行く!」



熊野「ダメですわ。子供には危険過ぎますもの」



白露「失敬な!これでも私は20才なんだよ!」



鈴谷「えぇ?ホントかなぁ?」



熊野「その割には、背が小さいんですけど...」



白露「なんて失礼なんだ!」プンスカプンスカ



熊野「はぁ...早く三隈さんの所へと連れていきますわよ」



白露「ブゥーブゥー」プンスカプンスカ



二人は白露を連れて、三隈の元へと向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


三隈「あら、意外と早かったですね」



熊野「ええ、あんな奴ら私達の敵ではありませんわ」



三隈「あら?その子は?」



鈴谷「相手の所で捕まってた子。三隈が面倒見ててくれないかな?」



三隈「ええ、いいですよ」



白露「むぅ...」プクー



熊野「帰ってきたら、たくさんお話し聞かせてあげますから」



白露「本当?」



熊野「約束ですわ♪」



白露「うん!」パァァァ!!



三隈「なら、行きましょうか」



白露「またね!」フリフリ



白露が鈴谷達に手を振り、三隈の部屋へと入って行く。



鈴谷「はぁ...」



熊野「どうしましたの、鈴谷?」



鈴谷「ちょっと...ね...」



鈴谷のテンションが少し下がっている。



熊野「もしかして、あの娘のことを思い出していましたの...?」



鈴谷の動きが止まる。



鈴谷「.........」



熊野「あ...ごめんなさい...もし...余計なことを言ってしまったのなら...」



鈴谷「いや...大丈夫...大丈夫だよ」



口ではそうは言っているけれど、やはり気にしているようだ。



鈴谷「さあ、こんなこと言ってる暇があるんだったら、さっさと資材取りに行こう。時間は大切だよ」



熊野「ええ...そうですわね」



二人は廃墟と化した町へと通じる道を進んでいく。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


鈴谷「ふぅ...道が険しすぎない?」



辺りの道は陥没していたり、二人が通ってきた道も、地割れをしていたり命の危険性もあった。



熊野「もう整備されていませんし、それに地震も何回も起きていますもの。地面が、割れていたりするのは当たり前ですわ」



鈴谷「危なっかしいんだよねぇ...この辺り」



熊野「まだランナーやクリッカーに会わなかっただけ、運が良かったですわ。あんな所で追われたらどうなっていたことか...」



鈴谷「最近は、新しい種類の感染者が出たらしいよ。確か...ブローター...だったかな...?銃弾はまとも効かずに、無駄に力が強いらしいよ」



熊野「そんなの...今の私達には太刀打ちしようが無いですわ...」



鈴谷「会わないことを祈るだけだね...」



ガラガラガラ!



熊野「...何処かの瓦礫が崩れましたわね...」



鈴谷「誰か居るのかな?」



熊野「それは無いと思いますけど...」



ガラガラガラ!



またもや、瓦礫の崩れる音が聞こえる。その後も、何秒ごとに音が聞こえ何か居ることが明らかになった。



熊野「何か居ますわね...」



鈴谷「はぁ...銃を構えとこ」カチャッ



熊野「そうですわね...でも、もし人で、敵意が無かったら助けますわよ」カチャッ



鈴谷「はいはい」スチャッ



ゆっくりと、音の発信源へと向かう。音を立てず、息を殺して...



鈴谷「............」ギィィィィィ...



「............」



顔には胞子が生え、今までのランナーやクリッカーとは違い、一回り体格が大きい。



熊野「あれ...なんですの...?」



鈴谷「多分...さっき言ってたブローターだと思う...」



熊野「あっ...」フラッ



ガシャン!!



熊野がしりもちをついた時、空きビンを下敷きにしてしまい、大きい音が立つ。



ブローター「ガァァァァァァアアア!!!」タッタッタッタッ!!



鈴谷「まずい!!」バンバン!



鈴谷が放った2発の銃弾は、ブローターの頭に命中した。しかし、倒れずに鈴谷達に近づいてくる。



鈴谷「何で!?頭に当たった筈なのに!」



ブローター「ガァァァァァァアアア!!!」ガシッ



ブローターは鈴谷を抱き抱える。



鈴谷「このっ...!」バンバン!



ブローター「ガァァァァァァアアア!!!」ググッ!!



そのままブローターは腕に、力を込めていき、鈴谷の背骨が悲鳴をあげ始める。



ミシミシミシッ!!



鈴谷「ぎゃぁぁああ!!?」ジタバタ!!



熊野「鈴谷!!」



鈴谷「かはっ...あ...」ダランッ



熊野「鈴谷っ!!!」



バァァァァァァァン!!!!



ブローターの顔が、1つのとある弾丸によって弾け飛ぶ。



?「お二人、大丈夫ですか?」



アンチマテリアルライフルを持った女性が、二人を助けてくれた。



?「姉さん、こっちで女性2人を見つけましたよ」



?「ホント?」



?「はい、那珂ちゃんは何処に行きました?」



?「それなら、先にデパートに...」



?「全く...何で先に行かせたんですか?」



熊野「あ、あのぉ...」



?「あ、すみません。今から、私達の基地に運びますので少し、辛抱して下さいね」



女性は気絶した鈴谷を担ぎ上げると、外へと進んでいく。



?「ねぇ、君って名前何て言うの?」



熊野「私は熊野って言いますわ。貴女方は何て言いますの?」



川内「私は川内。あんまり昼は得意じゃないけど那珂が食糧を取りに行きたい!って言うからこうやって外に出てるんだよね」



熊野「そうですの...」



川内「それにしても、熊野の連れはよくあれで生きてるよね。ふつう、ブローターにあれだけ、抱き締められたら背骨折れて死んでるよ」



熊野「鈴谷は大丈夫ですの?」



川内「パッとみ、息はしてたから大丈夫だよ」



?「姉さん。行きますよ」



川内「おっと神通がお呼びだ。じゃ、行こっか」



熊野「わ、わかりましたわ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


歩いて数分、入り口にたくさんの死体があるショッピングセンターへとやって来た。恐らく中に入れてもらえず、感染者に喰われていったのだろう。



熊野「むごいですわね...」



川内「ハエも集ってるし、死後1ヶ月ってところかな。頭や首に噛みきった後があるってことは、あまり苦しまず死ねたんじゃない?」



神通「姉さん。こっちです」



川内「分かったよ。熊野だったっけ?鈴谷って娘の治療はこの施設の中でするつもりだから、それまでは一緒に居てくれるかな?」



熊野「当たり前ですわ。鈴谷を放って何処かに行くなど私には出来ませんわ!」



川内「ん、その言葉が聞けてよかった。さて、早く行かないと神通に怒られるよ。行こっか」



熊野「ええ」



川内な連れられて、熊野がショッピングセンターの中に入っていく。



神通「やっと来たんですね、姉さん」



川内「ごめんごめん。熊野も一緒に来るってさ」



神通「もしかして、そのことをずっと話していたんですか?」



熊野「申し訳ありません...私のことで行動を遅らせてしまい...」



神通「いえ、これくらいの遅れなら大丈夫ですよ。こんなことより早く那珂ちゃんの所に行きましょうか」


二人はデパートの中に入って行く。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


那珂「二人ともー!こっちこっち~!」



2階の手すりからこちらを見て呼び掛けていた。



川内「もう...行動はほんと早いんだから...」



神通「私達も急ぎましょう」



四人は、2階に向かい、那珂と合流した。



神通「那珂ちゃん、先に行きすぎです。何処にハンターやランナーが居るか分からないのに...」



川内「...!皆、静かに!伏せて!」



川内が3人を伏せさせる。先程入ってきた入り口から、6人のハンターが入ってきて、武器はハンドガンやショットガン、木材やバットなどいろんな種類があった。



川内「熊野、ごめんだけど治療をここでしてくれるかな?」



熊野「ええ、分かりましたわ」



川内「神通、私と一緒に来て。那珂は熊野と鈴谷の援護を」



那珂「分かった!」ボソッ!



川内と神通がゆっくりと階段を降りていき、手にはナイフが握りしめられていた。



川内「静かにね」



神通「分かっています。よけいな音は出したくありません」



モール内にある障害物を使って、ゆっくりと背後に近付いていく。あまりにも、ガラスの破片が床に散らばっているため、下手に動くことが出来なかった。



川内「くそっ...迂闊に動けない...神通、投げナイフって出来る?」



神通「試したことはありませんが...恐らく出来るかと...」



川内「ならよし、ちょっと荒っぽくなるけど、私が突っ込むから、こっち向いてるあの二人をナイフで殺して」



神通「...分かりました、姉さんもあまり無理をしないように」



川内「大丈夫大丈夫、こんなとこで死んでられないって」



二人は息を整え、それぞれ用意したナイフを手に持つ。心拍数が上がっていくのがわかり、互いに緊張しているのが分かる。



川内「いくよ...せーのっ!!」



川内が立ち上がると同時に、神通がナイフを投げる。投げたナイフは、見事ハンター二人の首に刺さり、絶命した。



「て、敵だ...!?」



一気に懐まで潜り込み、顎から頭蓋骨をナイフで貫き、確実に殺した。



「よくも仲間を!!」



一人がショットガンをこちらを向けるのを確認し、殺したハンターを肉盾にする。



神通「それっ!!」



後ろからナイフを投げて、川内を狙っている以外のハンターを殺す。肉盾を持ったまま、一気に近づき、足をすくい転ばせる。



川内「もらった!!」ザシュッ!!



倒れたところを逃さず、確実に喉元にナイフを突き刺し、絶命させる。



「このクソ女が!!」ガバッ!!



川内「なっ!?」



横からナイフをもって現れ、そのまま川内を押し倒す。手に持ったナイフを、川内の喉元に突き刺そうと力を入れていく。



「死ねっ!!」ググッ!!



川内「ぐっ...!!」ググッ!!



神通「姉さん!!」



「おっと、あんたはここでじっとしてろ」



恐らく、外に居たであろうハンターに気付かず、後ろから羽交い締めにされ、神通はまともに身動きが出来なくなった。次第に川内が押され始める。



川内「このっ......!」ググッ!!



「くたばれっ!このクソ女が!!」ググッ!!



川内「そらっ!!」ガンッ!!



足を振り上げ、男性の急所である股間を思いっきり蹴る。あまりの痛さに男は悶絶し、その場にうずくまってしまった。



川内「ごめんだけど、生かすつもりないから」ザシュッ!!



「あ、あの女!!」



神通「!」



あまりの驚きに、一瞬力が抜けたのを神通は見逃さなかった。



神通「油断しましたね!」



腕を抜き、抜いた勢いを使って男の顔を肘で殴る。その衝撃で男は眩み、ふらついてしまった。



神通「コレでおしまいです」ザシュッ!!



首をナイフで貫き、そしてとどめをさす。



川内「いやぁ、何とかなったねぇ」



神通「やり方が危なっかしいです...流石の私も死を覚悟しました...」



たった二人で、入ってきたハンター六人と、外に居た一人のハンター達を全滅させた。



川内「さてと、那珂の所へ戻ろう。あまり心配はかけたくないしね」



神通「そうですね」



二人は死体を探り、使えるものを全て回収したあと、2階へと那珂達と合流した。



那珂「二人とも、おっかえりー!どうだった?」



川内「全滅させてきたよ。それとほら、ショットガンとハンドガン、その弾薬をこれだけ手に入れられたよ。後は猟銃があれば良いんだけどなぁ...」



神通「このライフルの弾薬は、軍の施設へ忍び込まないと手に入れられませんからね...」



川内「そうそう、熊野。鈴谷の治療終わったかな?」



熊野「ええ、完全に折れてしまっている訳ではなかったので、応急手当で事足りましたわ」



川内「そう?ならよかった」



鈴谷の体には、包帯が巻き付けられ、背中が固定されていた。



神通「次のハンターが来ないうちに、さっさと食糧を回収して、拠点へと戻りましょう。日もあまり高くありません」



川内「分かった。熊野、鈴谷のことそのまま看病しといてもらっていいかな。食糧を回収しにいかないといけないし」



熊野「分かりましたわ」



川内「そうそう、熊野にショットガン渡しとくから、何かあったらコレで戦って。コレなら、音も大きいし、気づきやすいから。ランナーとかにも気づかれやすいからね」



熊野は川内からショットガンを渡されたことに、とても驚いた。



熊野「い、良いんですの!?こんな重火器...貴女方が持つべきでは...」



川内「いやぁ、あんまり武器とか持ってると重くなるし、それにナイフである程度は何とかなるからね」


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2015-07-26 10:23:13

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このSSへのコメント

3件コメントされています

1: いちごオレ 2015-07-13 21:14:30 ID: OdBlyrQQ

自分とはまた違った世界観でとても更新楽しみです!
……というのも、自分が間違えてSSを作ろうとしたらお題でだしてしまったのですいません!
自分も同じラストオブアス×艦これを書いているので参考になれば嬉しいです!
更新まってます(*´∀`)♪

2: SS好きの名無しさん 2015-07-22 07:19:24 ID: 23u3lllF

空母勢とは知り合いじゃないのか

3: SS好きの名無しさん 2015-07-26 10:23:23 ID: blr7H3iI

つまらん


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