2015-07-16 03:14:48 更新

概要

短編です。


前書き

頭に浮かぶ書きたいことを文字にするって難しいです。



穂乃果「うーみちゃん!」ダキッ


海未「もう。朝から抱きつかないでください」


ことり「ふふ。今日も仲良しだね」




ラブライブで優勝した後、


穂乃果ちゃんと海未ちゃんが付き合うようになりました。


ラブラブの真っ只中です♪


すこし嫉妬しちゃうな…なーんて!




穂乃果「えへへー。だって1日一回はこうしないと落ち着かないんだもん!」


海未「はいはい…。ところで宿題はやってきましたか?」


穂乃果「うん!やってきたよ!褒めて褒めて!」




付き合うようになってから穂乃果ちゃんにも変化がありました。


海未ちゃんの言うことしっかり聞いたり、弓道などにも興味を持つなど海未ちゃん色に染まりつつあります。




海未「えらいですね、穂乃果。…といっても当たり前のことなんですが」


穂乃果「いいじゃんかー。撫でて撫でて!」


海未「はいはい」クスクス


ことり「あー、いいなあ穂乃果ちゃん」


穂乃果「えへへ///これは私の特権なの!」


ことり「あはは、じゃあことりは撫でてもらえないね」


海未「ことりまでなにを言ってるんですか」


ことり「冗談だよー♪」



でも二人の幸せは長くは続きませんでした。


この日の晩、穂乃果ちゃんの家は放火にあいました。


誰が犯人なのか、学生の私たちには知る由もありませんでした。




一週間ほど穂乃果ちゃんは生死の間をさ迷い今朝、集中治療室を出たと連絡がありました。


海未ちゃんはその連絡を聞いて、授業中にも関わらず教室を飛び出していきました。





海未「穂乃果!」ガララ


穂乃果「……」スースー


ことり「はあはあ…海未ちゃ…病院じゃ静かにしない、と……」




そこで私たち二人が見た光景は凄まじいものでした。


顔全体は包帯で巻かれ口と思える穴には一本の管が通っていました。


右手の指はすべてくっ付いており、右足は切断されていました。




ことり「……穂乃果、ちゃん」


海未「うう…っひく!ううううう!!」





海未ちゃんはベットに倒れこむように泣き崩れました。


私はただ現実を受け止められず、立っていることしか出来ません。




海未「なんで…!なんで穂乃果を…!!」


穂乃果「……」スースー


海未「許さない…絶対に許さない…!!!」


ことり「海未ちゃん……」



ベットから顔を上げた海未ちゃんの顔は文字どおり、鬼の形相でした。


そして、この日から苦難の連続でした。







海未「穂乃果!!」


穂乃果「……うみちゃん?」


海未「はあはあ…意識が戻ったと聞いて…」


穂乃果「うん…出来れば目覚めたくなかった」


海未「え…」


穂乃果「今は包帯で見えないけどなんとなく自分の身体がどうなってるかわかる」


穂乃果「あの晩だって覚えてる。どこを怪我したか。どこを火傷したか。すごく痛いの。すごく熱いの。」


穂乃果「…ねえ、海未ちゃん。いまの私はどう見える?」


海未「………」


穂乃果「……帰って。いまは一人でいたいの」


海未「ッッ…わかりました。また、きます…」


穂乃果「………」






ことり「海未ちゃん…」


海未「今日は帰りましょう…。一人でいたいとのことでした」


ことり「そう、なんだ…」


海未「…雪穂はどうでした?」


ことり「…まだ集中治療室にいるみたい。危険な状態だって」



そう。あの日の晩。


穂乃果ちゃんのご両親は亡くなり、雪穂ちゃんも大火傷を負って入院中だったのです。




海未「…雪穂…どうか生きてください…お願いですッッ……お願いです…お願いです…」


ことり「海未ちゃん…一旦病院でよう。ね?」


海未「…はい」










二日後、雪穂ちゃんは亡くなりました。












海未「穂乃果」


穂乃果「……」


海未「お花の水、変えてきますね」


穂乃果「……」


穂乃果「ねえ」


海未「…どうしました?」


穂乃果「…今朝、看護婦さんから聞いたの」


穂乃果「雪穂が…死んじゃったって…」


海未「……」


穂乃果「…なんで私だけ生き残っちゃったんだろう」


穂乃果「こんな苦しみを味わうなら、死んだほうがましだった」


海未「そ、そんなこと言ってはいけません!い…生きてることに感謝しなくては!」


穂乃果「…今日、顔の包帯が取れるらしいんだ。見てってよ」


海未「え…わ、わかりました」







先生「じゃあ取るよ」スルスル


海未「…ッッ!?」


先生「どうだい?目は見える?」


穂乃果「…見えません」


先生「…そうか。じゃあ口はもっと開けられる?」


穂乃果「……」


先生「これ以上開かない、か」


穂乃果「はい」


先生「身体に痛みはある?」


穂乃果「…時々。思い出すと痛みだしてきます」


先生「…ふむ。わかった。ちょっと」ガララ


看護婦「はい」スタスタ


穂乃果「…私は見えないけど、酷い顔になってるってのはわかってた」


海未「……」


穂乃果「これでも生きてることに感謝しろって?無理だよ。こんなの」


海未「で、でも…」


穂乃果「目も見えないし、口も半分繋がっちゃって開かないし、喉も火事の煙でガラガラだし」


海未「……」


穂乃果「髪の毛だってないでしょ?化け物だよ、私」


穂乃果「あとね、警察の人がきたの」




そう、犯人は一昨日逮捕されたのです。


人気を妬んでの犯行、と報道されましたがただ人気者を殺して有名になりたかったという理由だったのです。


犯人は近所の無職の男性でした。





穂乃果「こんなことになるんだったら…スクールアイドルなんてやらなければよかった…!!」


穂乃果「そしたらお父さんお母さん…雪穂だって死ぬことなかった…!!」


穂乃果「ううう…」


穂乃果「……はは、涙も出なくなってる」


海未「穂乃果…!!!!」ダキッ


穂乃果「うみ、ちゃん…」


海未「たとえどんなことがあろうと私は穂乃果の彼女です!私があなたを決して一人にはしません!」


穂乃果「……」


海未「わたしは…っひっぐ…ほのか、が好きなんです…」


穂乃果「…こんな顔でも?」


海未「…はい!穂乃果は穂乃果です!」


海未「…今でも、ちゃんとあなたを愛しています!」


穂乃果「……ほんとに?」


海未「本当です…!私は穂乃果が生きてることに感謝しています…また穂乃果と一緒にいれて…本当に良かったと思っています」


穂乃果「…ねえ。キスして」


穂乃果「まだしたこと、なかったよね」


海未「……」


穂乃果「私、唇ないからキスした気分になれないかもだけど」


海未「そんなの、かまいません…」チュ


穂乃果「ん…」


海未「ふふ…キス、してしまいましたね…」


穂乃果「…うん」


穂乃果「すごく、安心した」







それから三日後、都合を合わせた私たちは病院へ向かいました。


ことり「…ここだよ」


にこ「…行くわよ」ガラガラ


穂乃果「……誰?海未ちゃん?」


ことり「わ、私だよ、穂乃果ちゃん」




海未ちゃんから聞いていましたが、穂乃果ちゃんの姿は想像以上でした。


酷く爛れ、目を背けられずにはいられません。


みんなそれを感じたのか黙ってしまいます。





穂乃果「ことりちゃん…?」


ことり「そ、そうだよ!他にもみんな来てくれたよ!」


にこ「…久しぶりね!」


絵里「…私もいるわ。絵里よ」


凛「…り、凛だよ!穂乃果ちゃん!」


花陽「わ、私もいます!」


真姫「…海未は後から来るわ」


希「言い出しっぺが遅刻やもんなー。これはわしわしの刑やなあ」


穂乃果「…来てくれてありがとう」


穂乃果「…こんなになっちゃって、ごめんね」


にこ「な、なに言ってるのよ!悪いのは全部あの男のせいじゃない!」


凛「そ、そうだにゃ!穂乃果ちゃんはなにも悪くないにゃ!」


真姫「本当に許せない…」


絵里「…穂乃果…話は海未から聞いてるけど目、見えてないのよね?」


穂乃果「…うん」


希「…穂乃果ちゃん、手握っていい?」


穂乃果「…うん、いいよ」


絵里「みんな」


全員 ギュッ


にこ「私はここよ、穂乃果」


花陽「穂乃果ちゃん…」ポロポロ


凛「かよちん泣かないで…」ポロポロ


真姫「…穂乃果、辛くても私たちがいるわ」


絵里「穂乃果は穂乃果。これに変わりはないもの」


希「…そうやね。私たちはずっと一緒やよ」


ことり「…一人もかけちゃダメなの」


穂乃果「…ありがとう。ほんとは泣きたいけど…涙も出なくなっちゃったんだ」


花陽「うう…ひっく…」ポロポロ


凛「……ッッ」ポロポロ


にこ「…っく」ポロポロ


穂乃果「…みんな泣いてるの?…泣き虫だなあ」


にこ「な、泣いてないわよ!」ポロポロ


にこ「泣いてなんか、ないんだからあ…」ポロポロ


絵里「…穂乃果」ギュッ


穂乃果「…あ。絵里ちゃん?」


絵里「そうよ、私よ。穂乃果」


穂乃果「…なあに?」


絵里「生きていてくれて、ありがとう」ギュッ


凛「え、絵里ちゃんばっかりズルいにゃー!」ポロポロ ダキッ!


花陽「わ、私も!」ポロポロ ダキッ


穂乃果「えへへ…苦しいよ…」


希「ふふふ、みんな甘えん坊さんやね」


真姫「私はやらないわよ…でも今日ぐらいは…や、やってあげるわ」ギュッ


ことり「私も!」ギュー


穂乃果「…ありがとう、みんな」






この後、すこしだけ話をして帰ることになりました。


もっと話していたかったのですが、穂乃果ちゃんの検査が入ったので仕方がありません。


私たちが帰った一時間後、海未ちゃんが病院を訪れたそうです。




穂乃果「さっき、みんなが来てくれたんだ」


海未「そうですか。…すみません。私は家の用事がどうしても抜けられなくて」


穂乃果「大丈夫だよ。こうやって来てくれたし」


海未「…検査はどうでした?」


穂乃果「治りは順調だって」


海未「そうですか…。よかったです」


穂乃果「…………海未ちゃん」


海未「はい、なんですか?」


穂乃果「今日ね、みんなが来てくれてほんとに嬉しかったよ」


穂乃果「でもね…」


穂乃果「これからもみんなで一緒に生きたいっては思わなかった」


海未「……」


穂乃果「なんでかな。頭では嬉しいのに心ではそう思ってない」


穂乃果「……私は、やっぱり死にたい」


海未「……私はもう穂乃果の生き方にどうこう言うつもりはありません。穂乃果の選んだ選択に私は付いていきます」


穂乃果「…だめだよ、海未ちゃんには生きててほしい」


海未「穂乃果と一緒がいいのです。生きるときも死ぬときも、私は一緒です」


穂乃果「……」


海未「二人でゆっくり考えていきましょう。もし一人だけで決めようならば私は穂乃果を恨みます」


穂乃果「…わかった」


海未「…それでは今日はもう帰りますね」


穂乃果「うん。またね、ばいばい」








一週間後


ことり「おはよう、穂乃果ちゃん!」


穂乃果「…ことりちゃん。おはよう」


ことり「今日はお休みだからお見舞いにきたの」


にこ「私もいるわよ!」


穂乃果「にこちゃんも…来てくれてありがとう」


ことり「他のみんなはあとから来るから♪」


穂乃果「うん…」


にこ「……ねえ穂乃果、私たちに何か出来ることはない?」


穂乃果「…どういうこと?」


にこ「…正直、私たちは穂乃果のために何をしてあげればいいかわからないの。でも何をしないのも嫌」


穂乃果「…気持ちだけで嬉しいよ」


ことり「それじゃ、ダメなの」


にこ「そうよ。もっと私たちを頼って」


穂乃果「…いいって言ってるの」


にこ「……辛いのはわかる。でもそれじゃいつまでたっても前に進めないわよ」


穂乃果「…じゃあ死にたいって言ったら一緒に入れて死んでくれるの?」


ことり「え…」


にこ「あんた…」


穂乃果「…もう、生きてる意味がわからないの」


穂乃果「目みえない、歩けない、自分じゃご飯も食べれない…私はもう生きてるだけ邪魔なのかもって思うの、毎日」


にこ「……私はっ!」


穂乃果「励ますなんて考えないで…余計に惨めになっちゃうから」


にこ「……」グッ


ことり「にこちゃん…落ち着いて…」


にこ「……ッッ!」スタスタ


ことり「にこちゃん…」


穂乃果「…ごめん、今日はもう帰って」


穂乃果「…あとこれから来るみんなにもそう伝えて」


ことり「……うん」






この時、異変に気が付いていれば…。


今でも悔やみきれません。








海未「穂乃果」ガララ


穂乃果「海未ちゃん。来てくれたんだ」


海未「言われなくても毎日きますよ」


穂乃果「ありがとう。…んっ」チュ


海未「…今日もかわいいです」


穂乃果「…海未ちゃん、だいすき」


海未「私もですよ」


海未「あ、りんご食べますか?」


穂乃果「…うん」


海未「おいしいりんごを貰ったんです」シャリシャリ


穂乃果「…海未ちゃん」


穂乃果「…この前のこと、答え出たんだ」


海未「…聞かせてください」シャリシャリ


穂乃果「私ね、やっぱりね、逝きたい」


海未「…そうですか」シャリシャリ


穂乃果「…嫌?」


海未「そんなことありません。穂乃果の出した答えなら私は喜んで受け入れます」シャリシャリ


穂乃果「ありがとう…それでね、私、海未ちゃんの手で死にたい」


海未「……」シャリシャリ


穂乃果「…海未ちゃんには私の最期を見てほしい」


海未「…わかりました」シャリ


海未「その前に…りんご、剥けましたよ。はい、あーん」


穂乃果「あーん…シャリシャリ…おいしい」


海未「んっ…本当、おいしいですね」


穂乃果「もうひとついい?」


海未「いいですよ。あーん…」


穂乃果「あーん。えへへ…なんかこういうのいいね」


海未「実は私はちょっと恥ずかしいですけど…」


穂乃果「あはは、やっぱり?」


海未「……穂乃果、本当にいいのですか?」


穂乃果「…うん。決めたことなんだ」


穂乃果「私は海未ちゃんと違う世界にいきたい」


穂乃果「そこはね、みんなが笑ってる世界なんだ」


穂乃果「私もお父さんもお母さんも雪穂も、海未ちゃんもことりちゃんも…みんなみんな笑ってるいつもの世界」


穂乃果「私は海未ちゃんとそこにいきたい」


穂乃果「一緒にいきたい」


海未「…いけますよ、きっと」ギシッ


穂乃果「海未ちゃん…あっちで会えるようにおまじない」


海未「なんですか?」


穂乃果「こっちきて」


海未「はい…」


穂乃果「おでこをくっ付けて…神様、会わせてくださいって三回願うの」


海未「わかりました」


穂乃果「……」


海未「……」


穂乃果「…これで会えるよね。あっちでなら幸せになれるよね」


海未「…はい、なれます。なれますとも」ポロポロ


穂乃果「泣かないで海未ちゃん」


穂乃果「…海未ちゃんの顔、いまなら見える気がする」


穂乃果「ここに耳…ここに口…鼻…」


穂乃果「触るだけでしか感じられないけど、いま一番海未ちゃんを感じられる」


穂乃果「…私の大好きな人」


海未「…いきましょう、穂乃果」


穂乃果「…うん」


海未「私もすぐ追いかけますね」


穂乃果「じゃあ競争だね」クス


海未「ふふ…負けませんよ」


海未「…愛してます」グググ


穂乃果「か…はっ…!」


海未「………」グググッッ


穂乃果「うみ、ちゃ…」


海未「……」ギリギリギリギリ


穂乃果「…………………………」


海未「…穂乃果、いま逝きます」










翌日、ベットの上で抱き合うように亡くなった二人の姿が発見されました。


穂乃果ちゃんには手で首を締めた跡があり、

海未ちゃんは果物ナイスでお腹を切り裂いて亡くなっていたそうです。




私には二人の判断が正しいかどうかわかりません。


ただこれが二人で決めた愛の形なんだろうと、そう思ったのです。







ことり「穂乃果ちゃん…海未ちゃん…」



私はいま、二人のお墓の前にいます。



ことり「今年も暑くなりそうだよ」



蝉の鳴き声が夏の始まりを告げています。




ことり「二人だけで決めるなんて、水くさいよ」ポロポロ







「ことりちゃん!」


「ことり!」



ことり「え…?」







ことり「…そんなわけないか」



私には一瞬、笑顔の二人が見えました。



輝くような、昔の笑顔で。












後書き

ここまでありがとうございます。
結局短編になっちゃうすめしクオリティ。


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2017-11-20 21:56:47

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2016-11-25 00:32:26

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2016-11-25 00:32:30

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