2015-08-22 16:16:18 更新

概要

この話は第四弾。
遂に対潜戦闘、対空戦闘、艦隊戦が始まる。
本国への帰路の途中、遂に敵主力艦隊の接近を偵察機が発見。
提督である種田は敵艦隊の空母から次々に艦載機が飛び立っている一報を受け、主力護衛艦隊に対潜戦闘用意を。
また全艦に対空戦闘用意を命じた。
今、ここに戦いの火蓋が切られようとしていた。


前書き

パソコンだと見やすいです。スマホなどの方は読みずらくすみません。
全艦、対空戦闘用意を行い、主力護衛艦隊は今まさに戦いが始まろうとしていた。


                                 

対潜戦闘 始め!



主力護衛艦隊は敵潜水艦隊を迎撃するため水中探信儀(アクティブソナー)を使って敵潜を探していた。

その時、吹雪の水中探信儀に反応があった。


  カーーーーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カーーーーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・カーーーーン・・・・・・・コーーーーン・・・・・・・・・・・・・・・・


吹雪 「 ‼  す 水中探信儀(アクティブソナー)に感あり  方位2-8-5 西北西 距離 約3800  艦数は3艦以上と思われます。」


神通 「那珂ちゃん、水偵を敵潜水艦隊がいる所に向かわせて目印の浮きを投下させて!」


那珂 「りょーかい」


吹雪 「水中聴音機(パッシブソナー)にも反応あり 敵潜 微速前進しつつ急速潜航している模様。」


神通 「分かりました。姉さん  これから私と那珂ちゃん、それに第三水雷戦隊で敵潜迎撃艦隊を臨時で編成します。なので主力護衛艦隊の旗艦を 一      時的に委ねます。後をお願い。」


川内 「了解 主力護衛艦隊の旗艦 一時的に担うよ。 頑張れよ。」


神通 「姉さんもね・・・・・ では、これより敵潜迎撃艦隊は敵潜水艦隊に向け単横陣で突入します。 速力は第三戦速に移行‼」


那珂 「わかったよ~ 艦隊のアイドル那珂ちゃんは敵のアイドルじゃないんだからね♪」キラリーン


睦月 「了解しました。 面舵を10°にします。」


夕立 「分かったっぽい」


吹雪 「了解 取舵10° 第三戦速に」

 

こうして主力護衛艦隊から神通、那珂に加え第三水雷戦隊が離れ、残ったのは川内と第十八駆逐隊になった。

そして敵潜迎撃艦隊は目標地点に間もなく到着しようとしていた・・・・・・・・


神通 「それでは敵潜水艦隊の上を通りざまに、まず爆雷を投下して様子をみましょう。」


他艦娘 「「「了解」」」



      ガラガラガラ            ガラガラガラ         ガラガラガラ       プシュッ      プシュッ


   

  ドカァァァァァァァァァァァァン                  ドカァァァァァァァン         ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン


投下した爆雷が設定された深度で爆発し、海面で大きな水柱を作った。


神通 「皆さん、水中探信儀、水中聴音機から耳、目を離さないで。」


那珂 「そんなこと言っても~~~~~」


夕立 「爆発音がまだ続いてて敵潜の位置 分からないっぽい・・・・」


吹雪 「海中が爆雷の影響でかき混ぜられてて全然、捕捉できないよ~~~」


睦月 「夕立ちゃん、吹雪ちゃん 諦めずに頑張ろう!」


爆雷を多く使いすぎたため想像以上に海中は騒音が大きく敵潜の位置はわからなくなっていた。そのため敵潜迎撃艦隊は敵潜の発見が遅れていた。

その時、また吹雪の水中聴音機に爆発音などに紛れ、潜水艦ではないスクリュー音が聞こえた。


吹雪 「水中聴音機に推進器音の反応あり   スクリュー音・・・・ これは ぎょ 魚雷です。神通さん右舷から魚雷‼ 雷速68.5ノット 距離500 

     近いです。 急いで回避行動を!」


神通 「えっ? そんな・・・ 面舵一杯 機関最大・・・・・・・・・・・だめ間に合わない        きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」


吹雪 「神通さーん‼」


神通に潜水艦から発射された魚雷が一発命中した。先ほど神通がいた所には大きな水柱が出来ていた。


吹雪 「っ・・・・・・・・・急いで助けに行かないと」


睦月 「神通さーん 神通さーん」


那珂、吹雪、睦月、夕立は急いで先ほど神通がいた所に向かった。


神通 「だ 大丈夫です・・・奇跡的に装甲が厚いところに被雷して中破でとどまりました。ですが魚雷発射管全門発射不能 浸水により速力低下

     艦隊には落伍せずついていけそうです。」


他艦娘 「はぁーよかった」


神通 「皆さん 迷惑をかけてごめんなさい、でもまだ戦闘中ですよ 警戒を怠らないで」


睦月 「水中探信儀に反応あり 先ほど魚雷が発射されたと思われる地点、それに方位2-1-5 距離1500 に敵潜 残りは2艦のみです。」


神通 「ありがとう。 では私と夕立ちゃんで私に攻撃してきた敵潜を 那珂ちゃんと吹雪ちゃん、睦月ちゃんはもう一方をお願い。」


他艦娘 「「「了解」」」


こうして神通は敵魚雷を右舷に被雷したものの中破の判定で済み、残りの潜水艦も全艦沈めた。


神通 「水中聴音機 敵潜の圧壊を確認 戦闘終了・・・・・・・・・ふぅー」


那珂 「こっちも終わったよ~~ ちょっと疲れちゃったね」


神通 「はぁー 良かった。皆、大きな被害を受けなくて・・・・まぁ 私は少し受けちゃったんだけどね・・・・ さて姉さんと合流しましょう‼」


那珂 「りょ~かい♪」


吹雪 「分かりました。」  (大丈夫かな 神通さん・・・・・・)


夕立 「了解したっぽい」 


睦月 「わかりました。」 (神通さん・・・・・・・・・・・・・・・・・)



                                

対空戦闘用意 対空戦闘始め




こうして敵潜迎撃艦隊は主力護衛艦隊と合流し旗艦を神通に戻した。

一方、敵潜迎撃艦隊が戦闘中、正規空母 加賀 瑞鶴からは、敵主力艦隊へ第一次攻撃隊、第二次攻撃隊が飛び立っていた。


加賀 「瑞鶴 流星の発艦が遅れてるわよ。早くして」


瑞鶴 「うるさいわね。これでも精一杯なの エレベーターの調子が悪くてうまくいかないのよ。」


加賀 「エレベーターのせいではないわ 瑞鶴のせいよ 早く発艦させなさい 私の機のオイルが刻々と消えていく。」


瑞鶴 「あーもう 急いでるって言ってるのに。 それに何で私のせいなのよ」


加賀 「だってあなたの 空母瑞鶴のエレベータが悪い=瑞鶴が悪いでしょ?」


瑞鶴 「くっ・・・・・・・・・・・・・・・何であんたはそういう事サラッと言えんのよ」


加賀 「事実だからよ。」


瑞鶴 「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」


金剛 「Hey~~~喧嘩はNOですよ~ おかか自分で息を合わせましょうって言いました、ずーいかくも賛成したでしょ~ は~~い これで仲直りで~す♪」


と言ってちょうど発艦を終えた瑞鶴の手と、待っていた加賀の手を握手させた。 ギュッと。


加賀&瑞鶴 「 ‼ っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


瑞鶴と加賀はものすごい勢いで赤面した。


瑞鶴  バッ 「なっ・・・ちょっと・・・・・何すんのよ 金剛さん」


加賀 「っ・・・・・金剛さん これはどういう・・・意味ですか・・・・」


金剛 「仲直りの証で~す。」


と金剛は笑顔でニコニコ。 一方、加賀と瑞鶴はまだ顔が赤く 気まずい雰囲気だ。だが喧嘩の時の空気は一切なくなった。恥ずかしくて気まずいという雰囲気になったのだ。 まぁ、そういう所はある意味、金剛は旗艦に また秘書艦に合っているといえるだろう。

そんな事がありつつ、主力艦隊から攻撃機が発艦された。




主力護衛艦隊の艦娘 「神通さん これは・・・・・・・」


神通 「ええ 敵の第一波の攻撃隊です。 急いで全艦に知らせましょう。」


そして時は敵潜迎撃艦隊が主力護衛艦隊に合流して30分たった頃になる。

前衛の主力護衛艦隊の対空電探がこちらに向かってくる敵機の大編隊を捕捉した。


種田 「さぁ 来るぞ」


金剛 「遂に敵機が来たネ!」


加賀 「瑞鶴 直掩機を それに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶対、沈んでは・・・だめよ」


瑞鶴 「分かってる‼・・・・・・・・・って えっ・・・・・・・・・? 今、何て・・・」


加賀 「な 何でもないわ。 早く直掩機を向かわせて。」


そんな加賀と瑞鶴のやり取りがありつつ、遂に対空戦闘が始まる。

敵機の第一次攻撃隊は護衛戦闘機12 雷撃機10 急降下爆撃機 23 であった。

この事は神通からの報告で全艦に知らされていた。

もちろん急降下爆撃機が多いのは空母の甲板を使わせないようにするためだという事は全艦、分かっていた。

そのため主力艦隊の空母を中心とした輪形陣は普通の輪形陣より狭く、そのぶん主力護衛艦隊の輪形陣は広めだった。


第一号型改造輸送船 奥羽 艦橋

大淀 「提督、直掩機が戦闘を始めます。」


種田 「了解した。」  (まず対空戦を切り抜けなければ。 この後、艦隊戦もあるだろう 頼むぞ)


主力艦隊&主力護衛艦隊

瑞鶴 「あーもう 敵機 速すぎ どうなってんのよ 前までこんなに強くなかったはずなのに・・・」


加賀 「愚痴をこぼさないで気が散る。  くっ・・・全艦、攻撃機が直掩機を抜けてこちらに来ます。対空戦闘を」


金剛 「了解ネ! 榛名 比叡 霧島!」


榛名、比叡、霧島 「「「わかっています お姉さま‼」」」


金剛 「全砲門 三式弾 fire!」


 ドーーン           ドーーン          ドーーン          ドーーン


まず金剛型戦艦から発射された三式弾を合図に艦隊による対空戦闘が始まった。

三式弾は見事、霧島の計算どうり先頭の敵機の目の前で時限信管が作動。炸裂した。これにより約三割を撃墜することが出来た。

その後、主力護衛艦隊、主力艦隊の対空戦闘が始まった。 


神通 「何としても敵機を奥羽に近づけてはいけないわ くっ 左舷雷撃機多数 対空砲火を集中させて」


主力護衛艦隊の艦娘 「「「了解‼」」」


金剛 「朝秋霜(朝霜 秋霜)、榛名ー、金重(愛宕) 左舷 全雷撃機が突入してくるネ 弾幕集中」


榛名 「分かりました。」


朝秋霜&金重 「名前を変えないでくださーい。」


敵の全雷撃機が突入して来ていたため全機は撃墜できず、残った三機が金剛を損傷させるため魚雷を投下した。


金剛 「くっ・・・取舵一杯 最大戦速ネ 高速戦艦を舐めては困りまーす。」


と言いながらも金剛に一発の魚雷が命中。大きな水柱が上がった。


榛名、霧島、比叡 「「「お姉さま!」」」


金剛 「大丈夫ネ 浸水は少ないし火災も起きなかったよー 小破もしてないネ!」


霧島 「よくも お姉さまを・・・ お姉さまに魚雷を当てるなど・・・この〇〇〇野郎どもがお前ら〇〇〇〇して〇〇してやんぞ ごらー」


金剛 「き 霧島・・・・・?」


霧島は恐ろしい暴言を言いつつ先ほどの三機を次々と全対空砲で撃墜していった。

金剛は困惑、榛名、比叡は二人でよくやったとおもんばかりのガッツポーズで納得していた。

急降下爆撃機は狙いを空母一点に集中し加賀、瑞鶴の直上目指してだんだん高度を上昇しつつ飛行していた。


加賀 「瑞鶴! 回避行動 面舵しつつ全対空砲で弾幕張り続けて」


瑞鶴 「くっ 回避行動 了解。 対空砲は火を噴き続けてるわ‼」


高雄 「艦首 主砲1番~3番 三式弾てぇーー‼」


巻雲&夕雲&長波 「くっ・・・射程圏外まで上昇される前に・・・・」


高雄、巻雲たち駆逐艦、加賀、瑞鶴の濃密な対空弾幕で7割は撃墜できたものの残り6機が加賀、瑞鶴の直上で急降下 爆弾を投下させた。


        ドーーーーーーン                   ドーーーーーーーン


加賀 「くっ・・・・・至近弾多数で右舷浸水 小破判定です。」


瑞鶴 「私は損傷ないわ」 


巻雲、長波 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


加賀は至近弾が3発、巻雲、長波が最後まで二人の空母を守るため、加賀、瑞鶴の近くで対空弾幕をし続けていた。

そのため敵機の攻撃に巻き込まれ、巻雲、長波は中破、魚雷発射管全門発射不能、少し浸水を起こしていた。


第一号型改造輸送船 奥羽 艦橋

大淀 「敵第一次攻撃隊 帰投していきます。」


種田 「被害は?」


大淀 「はい。 金剛 魚雷が一発命中したものの損害軽微、加賀 敵機の至近弾多数で小破 駆逐艦 巻雲、長波 敵機の至近弾により中破です。

     それと報告が遅れましたが神通が敵潜との戦闘で中破したとの報告が入っていました。」


種田 「分かった。 全艦に警戒を怠らないよう伝えろ。」


大淀 「了解」


種田 (それにしても思っていたより敵機の経験値が高いな 被害がまぁまぁ大きい。 本国は大丈夫なのか・・・)


そんな事を種田が思っていると敵の第二次攻撃隊発見の一報が種田に考える時間さえ与えず届いた。


大淀 「前衛の主力護衛艦隊より入電。 我、敵第二次攻撃隊発見セリ 方位 0-8-5 距離15000 との事です。

     偵察機からの報告ですと雷撃機28 急降下爆撃機6 護衛戦闘機15 ですね。」


種田 「分かった。今度は雷撃機か・・・・ まったくこんな本国近海でこんな目にあうなんてな」


大淀 「愚痴は慎んでください。それは皆、思っている事です。」


種田 「ん・・・あぁ すまない。」


大淀 「 ! 提督、朗報です。 第一次攻撃隊より入電 我、敵空母 2隻大破 戦艦 1撃沈 2隻小破の戦果なり との事です。」


種田 「おぉ やってくれたか これで敵の攻撃機隊は帰る場所を失ったという事か・・・よし次の対空戦闘も乗り切るぞ。」


と種田が言っている頃、迎撃機が敵第二次攻撃隊と戦闘を始めようとしていた。

そして戦闘が始まった。経験値は両者五分五分と言ったところだが航空機の性能が加賀、瑞鶴航空隊の方が上だったため、優勢と見える。

しかし、経験が敵戦闘機と同じくらいでなかなか攻撃機の撃墜まで手に負えなかった。

迎撃機は何機かが囮になり護衛戦闘機を攻撃機から遠ざけ、攻撃機を何機か撃墜することには成功した。

だが雷撃機20 急降下爆撃機4は迎撃機の撃墜を免れ艦隊へ突入しようとしていた。


神通 「輪形陣を崩さないようにして 全艦、対空戦闘始め」


金剛 「本当に航空機は嫌ですネー でも切り抜けるため頑張るデース。 皆さん、頑張りましょうー」


と二人の旗艦の掛け声で対空戦闘が始まった。


敵の第二次攻撃隊は急降下爆撃機が少なく、戦闘の序盤で全機撃墜出来た。雷撃機が多かったが高速の艦艇を編成していたためほとんどの艦が被雷せず敵機を撃墜していっていた。

だが・・・・・・・


第一号型改造輸送船 奥羽 艦橋

種田 「皆、頑張ってくれているな。ここまで敵機がほとんど来ない。 感謝しないとな。」


大淀 「ホントですね。本国に着いたら何か褒美をあげては?」


種田 「おっ それは良い考えだな」


と種田が大淀と安心して話していると見張員の妖精から驚きの報告がされた。


種田 「何! 右舷から魚雷だと 敵機はここまで来ていないはず・・・くそ 面舵一杯 機関最大 急げ‼」


奥羽は機関最大で面舵をしたものの魚雷が二発命中した。

敵魚雷は艦娘を攻撃するために大きさは小さく 雷速が速いようになっていた。しかし敵は炸薬量を増やした大型艦用魚雷を使ったようで被害は軽くはなかった。艦全体に大きな振動が響いた。


全艦娘 「「「提督‼」」」


種田 「くっ 通信士 全艦に戦闘を継続するよう知らせろ。 大淀、被害報告」


通信士  コクコク


大淀 「被害報告 敵魚雷 右舷に被雷 第二区画及び第三区画に浸水、火災発生。ソナー室に浸水 海図室は水没。 それに加え提督執務室も水没」


種田 「な・・・に・・・俺の・・俺の和菓子とお茶セットが・・・」 ガーン


大淀 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・提督。」


種田 「あっ・・・おっ おっほん 第一、第二区画隔壁閉鎖 被害対策班、消火班を向かわせろ。

     傾斜復元の為 左舷急速注水と注排水指揮所に連絡。 航空機はここまで来ていなかったとみるとまだ一隻、潜水艦が残っていたようだな。

     駆逐艦、巻雲、夕雲に敵潜撃沈を下令 」


大淀 「了解」


種田 「戦闘中に安心とは・・・慢心も大概にしないとな・・・ 被害対策班状況はどうだ。」


被害対策班 班長 「こちら被害対策班 第一区画はほとんど水没状態 第二区画を優先的に排水作業を行います。」


種田 「了解した 頼むぞ。  敵機の状況は?・・・・・大淀?・・・・忙しいのか 通信士、見張員 敵機の状況を知らせろ」


通信士 「神通から先ほど入電があり敵機は帰投していったとの事です。」


見張員 「敵機、方位0-7-5 に向かっています。かなり敵機を撃墜できた模様。」


種田 「分かった。ありがとう」


通信士 「金剛さんから入電がきておりますが・・・・」


種田 「無視しろ。」


通信士 「了解」


大淀「すみません。先ほどの敵第二次攻撃隊による被害報告 霧島、比叡、榛名、高雄、愛宕が小破 那珂が中破との事です。

    また私たちの第二次攻撃隊より入電 我、敵空母 2撃沈 重巡1撃沈 1小破  戦艦2中破 駆逐艦4撃沈との報告です。」


種田 「何! すごい戦果じゃないか。もう艦隊戦になっても簡単に撃沈させられるぞ。 何気にいいコンビなんじゃないかあの二人・・・」


敵の状況は 戦艦2 軽巡2 重巡1 駆逐艦4しか残っておらず損傷艦も多い状況になっていた。

だが偵察機からの報告で艦隊戦にもち込むため前進していると伝えられた。 


全艦娘 (大丈夫かな提督・・・)と思っていると・・・・


種田 「皆、心配をかけてすまない。話は後だ。敵潜も巻雲、夕雲が撃沈してくれた。大丈夫だ それより敵が諦めず艦隊戦に挑もうとしている。

     我々は一刻も早く本国に行かなければならないため迂回している暇はない。そのため艦隊戦になるだろう。引き続き指揮は旗艦に任せる。

     油断は絶対するな‼」


全艦娘 「「「はい!」」」


主力艦隊

榛名、霧島 「それにしても加賀さん、瑞鶴さん いいコンビなんじゃないですか。敵艦隊への甚大なダメージ こんな被害をださせるなんて始めてですよ」


金剛 「私もそう思うデース いいコンビネ」


瑞鶴 「い いや これは奇跡 そう奇跡よ こんなの一生に一度しか来ないやつよ うん そうだわ。」


加賀 「そうです。 私の最高のコンビは赤城さんです。違います。」


比叡 「でも 今は 今は最高のコンビなのでは?」


瑞鶴&加賀 「い いや・・・・・・・・そういう事では・・・・・・・・・・・・・・・」


主力艦隊艦娘 「「「おお~~~~~~息合ってる!」」」


と言われ瑞鶴と加賀は、いいコンビ お似合いさんと思われることに焦っている。

警戒中にこんな状況になれるのは敵の脅威を減らした空母二人のおかげなのではないか・・・・


金剛 「後は残敵の掃討ネ 行くですよ Follow me!」


 

                         

艦隊戦開始と増援艦隊の襲来


神通 「敵艦隊視認しました。方位0-7-5 距離5000 単縦陣で接近中」


金剛 「了解ネ 主力艦隊は複縦陣展開 主力護衛艦隊は単縦陣で突入デース」


全艦娘 「「「了解!」」」


との掛け声で戦闘が始まった。主力護衛艦隊はその機動性を生かし敵艦隊に接近、雷撃を行い多数の被害を与え、主力艦隊は圧倒的火力で次々に撃沈させていった。


金剛 「もう残りは軽巡と駆逐艦デース。これならすぐ終わるネ 全艦180°転進 再アタックデース。」


全艦娘 「「「了解」」」


吹雪 「って あれ?奥羽はどこに・・・・ あ あれ・・・金剛さーん 奥羽が・・・!」 


吹雪が奥羽が艦隊について来ていない事に今更ながら気づいた。

艦隊戦が始まる直前・・・


第一号型改造輸送船 奥羽 艦橋

種田 「さて艦隊戦だ。もう後は大丈夫だろう・・・・・・・・・・って おい 金剛たち 何であんなに速力上げて・・・俺ら浸水の影響で今のあいつらの速力にこ     のままだとついていけなくなって落伍するぞ。  大淀早く金剛たちに・・・」


大淀 「だめです。無線封鎖がまだ続いていて・・・それに金剛さんたち、うかれてるみたいで手旗信号にも気づきません・・・ 」


種田 「くそ あいつら・・・・最大戦速維持しろ 何としてもあいつらのうかれたせいで被害など・・・ばかばかしくて聞いてられるか」


奥羽乗務員 「「「いえっさー 当たり前です‼」」」


奥羽の乗組員は種田の意見に賛成のようである。息が合った。

とまぁこんな事があった。

そして今・・・


大淀「敵軽巡1、駆逐艦 3隻こちらに砲門をこちらにむけています。」


種田 「くそ・・・あいつら絶対、後はカスだけだとか思ってるだろう・・・こちらにすれば脅威だと言うのに」


大淀 「敵艦 発砲‼」

    

少し遅れて砲声が聞こえてきた。


        ドーーーン         ドーーーン     ドーーーーン


種田 「くそ・・・回避行動開始 敵弾は無視 何としても魚雷は回避だ。」


敵弾は何発か被弾していった。敵弾は小さいが榴弾を撃ってきたようで火災が発生した。


バーーン     ドカァァァァァン       ドカァァン


大淀 「艦尾、煙突付近に被弾。火災発生中また煙突が一部破壊され排煙能力が低下していきます。」


種田 「了解 被害対策班、消火班頼むぞ。 見張り員、魚雷が接近中のはずだ。報告頼むぞ」


被害対策班&消火班&見張り員 「「「了解しました。」」」


見張り員 「右舷より雷跡15 方位1-0-5 雷速64.5ノット」


種田 「了解 減速 赤30 面舵一杯 ・・・・・・・よし舵戻せ 増速 黒20」


と敵弾を受けながらも敵の魚雷は種田の見事な操艦命令で全て回避した。

そしてやっと主力艦隊と主力護衛艦隊が180°転進して再度攻撃をしに来た。 

もう無線封鎖は解除していた。


金剛 「ていと~く 大丈夫ネ?」


種田 「お前ら 何で俺らの事忘れてんだよ。 慢心しすぎだろう‼」


全艦娘 「・・・・・・・・・・・・・・・・すみません。」


種田 「反省は後でいいから敵艦を」


全艦娘 「はい‼ 全門斉射」


との掛け声で敵に多くの砲弾がふって敵残存艦を全て撃沈した。


種田 「よしよくやった。早く本国へ向かうぞ 今の戦闘で随分時間を要した」


全艦娘 「はい 早く行きましょう!」


大淀 「提督・・・・・・・・偵察機から敵の増援が近づいているとの報告が・・・・」


種田&全艦娘  チーン 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


種田 「なにーーーーー もうこっちは弾薬が尽きるし 疲労が・・・・ 横須賀鎮守府に緊急電で救援要請」


大淀 「了解・・・」



そして少ししたのち横須賀鎮守府から返電が届いた。


大淀 「横須賀鎮守府より返電 敵増援艦隊は我々が足止めする。最大船速でこちらに向かわれたし との事です。」


種田 「よし・・・・全艦最大船速 あっ・・・奥羽の最大船速にあわせてくれ。」


全艦娘 ジロ 「ハーーーーーーーイ」


種田 「なんだよ お前らの慢心のせいだろ。」


全艦娘 「ハーーーーーーーーイ っていうか自分も慢心したせいで魚雷くらってるくせに・・・」


種田 「な 何でそれを・・・」


全艦娘 「さーーて 何ででしょうね」


とこんな感じで全艦、横須賀鎮守府に着こうとしていた。

横須賀鎮守府は海軍省の近くにあり、とても艦艇があると思われているが種田が乗っているような人が乗れる輸送船は前線にあるし、客船は深海凄艦にほとんどが撃沈されたため、漁船が何隻かいるぐらいだった。また艦娘は本国直衛艦隊として槨水鎮守府方面の防衛線ギリギリにある海上要塞に停泊し、戦闘を行っていたため横須賀鎮守府には少ししかいない。 


                                  

本国への到着



時刻 0300

大淀 「提督、見えてきました 横須賀鎮守府です!」


種田 「やっとか!」


全艦娘 「やっったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


と全員でこの長い船旅が終わる事を喜んだ。

横須賀鎮守府の船着場では、多くの一般人と海兵が旗を振り迎えてくれていた。

また「聖者の行進」の曲が流れていて海軍の高い階級と思われる将校が指揮をしていた。

奥羽はそれに応えるため汽笛をならして入港していった。


種田 「すごいな。これは・・・でも停泊するとき右舷が陸側になるよな・・・」


大淀 「はい なので魚雷が二本被雷した方を皆さんにお見せすることになります。」


種田 「あーあ 少し恥ずかしいな。こんなに出迎えられてるのに」


大淀 「大丈夫じゃないですか? 激戦を戦い抜いて来た船って感じに見えるでしょう。それにこんな盛大に出迎えられるのは多分、こんな大型艦が入港     するからだと思いますよ。」


提督 「大型艦と言っても人が乗る輸送船が珍しくなるとはな・・・さて、そろそろ下船の用意をするか。」


その後、盛大に出迎えられつつ下船していった。金剛たちはもう艤装を外し種田を待っていた。


金剛 「ていとーく 三日ぶりの提督ネ」


種田 「お おい 行儀が悪いぞ。」


横須賀鎮守府 司令官 「無事、入港おめでとうございます。 種田海軍少将。」


種田 「おおー 久しぶりだな。元気だったか?」


横須賀鎮守府 司令官 「おかげさまで」


種田と横須賀鎮守府の司令官は兵学校時代、同期だが種田は出世して階級が上な為、横須賀鎮守府の司令官は敬語を使っていた。


横鎮司令官 「種田少将 疲れていると思いますが海軍省までお願いします。車を手配してます。」


種田 「分かった。金剛たちは宿に行って荷物を預けたら自由時間だ。 何をしてもいいぞ。 だが責任ある行動をしろ。」


全艦娘 「はーーーーーーーーーーーい♪」



こうして種田は本国に着いたがこれから海軍省で衝撃の事実を知る。


                                                                次回も宜しくお願いします。



                                  コメントお願いします。


後書き

コメントお願いします。


すみません。疲れて海軍省での事は今回書けませんでした。
次回になります。
本当にすみません。

補足 
方位〇-〇-〇というのは北を0°とし、方角を360°で示している。
なので方位0-9-0は真東ですし、方位1-8-0は南、方位2-7-0は西を表します。
本文で出てきた際、意味が解らなかった人はこれを参考にしてください。


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2015-07-19 22:13:31

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2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-08-23 01:10:18 ID: y6Kzs5Vm

あの描写で3日過ぎてるのか少し速いような気がする

2: 群像 2015-08-23 13:05:28 ID: fd_w0uwt

前話で述べられているように、鎮守府を出発して三日目、これまで敵水雷戦隊と何回か遭遇したが次々に撃破し完全勝利していった。
だが一機の偵察機からの報告でその余裕は消えていった・・・という状況でこの話が始まっています。


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