2015-07-26 19:33:11 更新

概要

京子がどんどん男体化していきます。キャラ崩壊なし


[事件発生編]


朝、京子の自宅にて。京子が鏡を見ている


京子「うっそぉ・・・。」


京子「口まわりにヒゲみたいなのがはえちゃってるよぉ恥ずかし」


京子「産毛が長くのびたのか~」


京子「カミソリで剃っとこ~」


ピンポーン


結衣「おーい京子ー、学校行くぞー」


京子「はーい今行く行く」


その時、京子はそのことを大して気にもとめなかった。だがしかし・・・。


翌朝、京子宅


京子(あれおかしいな、また口まわりの毛が濃くなってる・・・)


京子(昨日剃ったばっかりなのに・・・)


京子(剃っとくか・・・)


ピンポーン


結衣「京子ー、行くぞー」


京子「はーい、ちょっち待っ・・・あれっ」


京子「・・・・・・」


京子(声が変!)


京子(いつもの高音が出ない・・・。)


京子(高い声で喋ろうとするとかすれてしまう)


結衣「・・・京子?」


京子「あっ、あーはいはい、今行きまーす」


結衣「あっお父様ですか?お気遣いなさらないでください私が勝手に待ってるだけですので」


京子「(結衣の前に姿を現す)何言ってるの私だよ」


結衣「えっ今喋ったの京子なの?なんか声変じゃない?」


京子「そっ、そう?うー...実は風邪で」


結衣「風邪?学校行って大丈夫?」


京子「だっ、大丈夫大丈夫、熱は無いから」


京子(明らかに風邪じゃないから・・・)


京子(それにしても父親と間違われるとはなー・・・。)


京子(喉の調子がおかしいのかな?)


京子は何気なく自分の喉に手をやった。そしてその時気づいた。自分の喉にあるでっぱりに!


京子(うそっ・・・)


京子(まさかとは思ったけど私)


京子(男体化してる!?)


京子(いやそんなまさか・・・。)


京子(でもあるはずないと言い切れるか?)


京子(むしろ私は男体化体質なのだと仮定すれば沢山のことに説明がつく)


京子(昨日今日の肉体の変化のこともそうだけど、多分この男体化はずっと前から定められた運命のような気がする)


京子(私は昔から、男の子にはあまり興味が無かった)


京子(あかりや結衣と一緒にいる時の方が胸がドキドキして、酔ったような気分になる)


京子(それは思春期と呼ばれる時期に入って然るべき年齢の今でも変わらない)


京子(やっぱり私が特別なんだ)


京子(でもどうしよう・・・私が男になるかもしれないなんて、結衣やあかりに言えない・・・)


京子(言ったらきっと気持ち悪がられる)


京子(しばらく黙っておこう)


京子(はぁ・・・。)


京子(そういえば今月まだきてないな・・・。)


         *


その日の放課後。ごらく部にて


ちなつ「皆さんお茶淹れましたよー」


あかり「ありがとう」


結衣「ありがとうちなつちゃん」


ちなつ「わーゆいせんぱーい」ダキツキ


結衣「あっちょっお茶が」


あかり「あはははは」


京子(まずい、いつも騒ぎ頭の私が今日は殆ど喋らないなんて不自然過ぎる・・・)


京子(何か手はないものか)


京子(そうだ!)


あかり「京子ちゃん、今日は何を・・・。」


京子「突然ですが、話題ボーックス!」


ちなつ「ふぇ?またやるんですか?」


京子「新しいの追加したからさ。みんな引いてよ」


あかり「じゃああかりから」


ちなつ「ほい」


結衣「ふん」


京子「じゃあ最後に私」


あかり「京子ちゃん何だった?あかりはまたザマス口調ざますよぉ」


京子「私はこれ」


『ジェスチャーのみで会話する』


あかり「わぁ、新しい話題だぁ」


結衣「だから、話題では無い気が・・・。」


京子「」テヘペロ


京子(ま、このカードは最初から袖の中に隠し持ってたんだけどね)


京子(これで今日はこれ以上喋らなくてよくなったな)


京子(今晩練習して元の声に近い声を出せるようにしとかないとな・・・。)


         *


さらに翌朝、京子宅にて。


京子(・・・・・・)


京子(なんだろう、体がムキッってなった気がする)


ピンポーン


結衣「京子行くぞー」


京子「はいはいー」


京子(ま、制服着てれば分からないか)


          *


その日の体育の時間


結衣「今日は50メートル走の記録測定かぁ」


千歳「船見さんの得意なやつやねぇ」


綾乃「歳納京子!授業なんだから、ふざけて走ったら罰金バッキンガムよ!」


京子「分かってるって」


千歳「ドゥヘヘ、うち途中で倒れんか心配やわぁ」


だが・・・。


綾乃「あれ、歳納京子の方が船見さんより速いの?」


京子「え、あー、なんか今日は・・・」


結衣「なんか悔しいなぁ。でもおめでとう」


京子「うん、ありがとう・・・。」


京子(結衣!落ちこまないで!結衣は女子の中では一番速いよ!)


京子(どうしよう、もう筋肉のつき方が違うよぉ)


         *


その日のごらく部


あかり「今日は公園で水遊びするんだよねぇ」


結衣「水風船持ってきたよ」


ちなつ「じゃあ早速濡れてもいい格好に着替えましょう」


結衣「Tシャツに短パン・・・と、あれ京子、なんで長袖長ズボンなんか着てるんだ?暑苦しい」


京子「い、いや、それはその・・・」


あかり「水遊びする前にアイス食べよう?あかり買ってくるよぉ。京子ちゃんはラムレーズンでいいよね?」


京子「あっ、ちょっち待っち・・・」


京子(うう、筋肉が増えて代謝が・・・)


京子(ハーゲンだぜ一個じゃ絶対足りない)


京子「かっ・・・唐揚げ弁当を・・・」


あかり「は?」


京子「お腹空いちゃったから、何か弁当を・・・ゴホッゴホッ」


京子(しまった、無理して高い声出すのにも限界が・・・)


ちなつ「京子先輩大丈夫ですか?」


京子「うん、まぁ・・・」


結衣「いや、京子最近おかしいぞ。あんまり大きな声で騒がなくなったしさ。何かあったのか?階段で転んだ?」


京子「そういう訳じゃ・・・」


京子「別に、大したこと・・・」


あかり「京子ちゃん!」ジーッ


京子「・・・・・・」


京子「・・・やっぱりこんなこと隠しておけないね・・・」


京子「ありのまま私に起こったことを話すよ」


[解決編]


生徒会室にて。綾乃、千歳、西垣がいるところに結衣、京子が入ってくる


結衣「ごめんくださーい、あ、いたいた」


京子「こんにちは...」


綾乃「ととと歳納京子!何の用よ!」


結衣「西垣先生に用があるんだけどね」


西垣「なんだ?」


結衣「京子、丁度一年組もいないみたいだから、言っていいよね?」


京子「うん・・・。」


結衣「実は、京子の体は今どんどん男になっていってるんだ」


綾乃「はぁ!?そんなことがあるのぉ!?」


京子「そうとしか思えないんだ」


千歳「の、野太い声・・・。」


綾乃「そんな馬鹿なことあるわけないじゃないの!」


西垣「いや、ありえないことではないぞ。自然界には性転換する生物だっている」


綾乃「・・・ってことは、歳納京子と私は、おおおおお男と女!?ふわぁ~」


結衣「おや、池田さんの好きな展開かな?」


千歳「百合じゃなくなった(真顔)」


結衣「あっ、はい」


京子「でも西垣先生、私はやっぱり女でいたいんです!なんとかなりませんか?」


西垣「簡単さ」


京子「ホントですか!」


西垣「用は男性ホルモンが異常に分泌されているんだ、それに負けないくらいの女性ホルモンを打ち込んでやればいい」


綾乃「ちょっ、それ大丈夫なんですか?」


西垣「大丈夫だ、爆発はしない」


綾乃「そりゃ物理的な爆発はしないでしょうけど・・・。」


京子「いや、でもやります!」


京子「お願いします!」


西垣「よし、そうとなれば実験開s・・・じゃない、治療開始だ!」


          *


一週間後、ごらく部にて。


あかり「明日こそはこないだ出来なかった水遊びやろうねぇ」


結衣「そうだね、京子も落ち着いてきたみたいだし」


京子「まだ薬打ち続けなきゃいけない状況だけどね」カキカキ


結衣(声、だいぶ戻ってる)


ちなつ「それにしても、そんなに水遊び楽しみだったのあかりちゃん」


結衣「ちなつちゃんもでしょ」


ちなつ「そりゃもう、すけすけの結衣先輩が・・・うふふ・・・あはは」


京子「はは、程々にな」カキカキ


ちなつ「そうですね」


ちなつ「・・・・・・」


ちなつ(あれっ)


あかり(なんだろうこの違和感)


結衣(『ちなつちゃんちゅっちゅ~』が無いんだ)


あかり「そういえば京子ちゃん、さっきから何描いてるの?」


京子「刀○○舞の同人誌。コムケに出すんだ~」カキカキ


結衣「!」


あかり「きききき京子ちゃん、ミラクるんは!?」


京子「うーんなんかイケメンが出てくる漫画が描きたくなったんだよね~」


あかり「えぇ~」


結衣「ま、まあいいじゃないか、本人が描きたいものを描けば」


あかり「うぅ・・・。」


結衣「そうだ、京子。明日の水遊びにはこないだ買った『I am Aho』のTシャツ着てこいよ」


京子「あぁ、あのTシャツね、面白いよねぇ。でも一昨日もっと可愛い服買ったから、それ着たいなぁ」


結衣「お前、可愛いって・・・。」


京子「これなんだけど(スマホの画像フォルダを開く)動きやすくって機能的なんだけど、フリフリがついててお洒落でもあるでしょ?どう?」


結衣「あ、ああ、可愛いよ」


京子「結衣もそう思う?よかったー」


結衣「・・・・・・」


京子「それでさぁ、私、髪型も変えようかと思うんだよねぇ」


結衣「ブフッ」


京子「カチューシャだけつけてあと伸ばすだけって、芸が無いじゃん?どうしようかなぁ、お団子にしようかなぁ。綾乃みたいにポニーテールってのもいいかな」


結衣「う・・・」


京子「いや待てよ、髪短くするのもありかもな」


結衣「うわああああああ」


京子「あれ、結衣どうしたの?」


あかり「きょ、京子ちゃん。イメチェンは失敗すると悲惨だから、もうちょっと考えた方がいいよ。」


京子「そう?」


あかり「私もイメチェン中学デビューしようとして失敗したから・・・。」


京子「そうだな、もう少し考えてみるよ」


結衣「はぁ・・・。」


          *


翌朝の始業前、京子は結衣と綾乃に体育館裏に呼び出された


京子「何?二人揃って」


結衣「あのね・・・その・・・。」


綾乃「歳納京子、あなたやっぱり変わったわ」


京子「変わった?むしろ戻ったよ元に」


綾乃「体はね。でも性格が・・・。」


結衣「お前らしさがすっかり無くなったよ、京子」


結衣「やっぱり、人の手で性別を左右させようとするのが間違ってたんだ」


京子「いや、ちょっと待ってよ。前の私は男の性格の時の私、異常な状態だった時の私なんだよ?」


結衣「でも、その時の京子が好きだったんだよ!」


結衣「男だとか女だとか、そんなの気にしてない。目の前にいる京子が好きだった」


結衣「だから京子!元のお前に戻ってくれ...」


京子「元の自分にって・・・治療をやめるってこと?そしたら私は男に・・・。」


結衣「無茶なことお願いしてるのは分かってる」


京子「・・・綾乃はどう思うの?」


綾乃「私も、前の歳納京子に会いたいとは思うわ」


綾乃「でも、これはあなたの人生を左右する選択よ。あなた自身が決めなさい」


京子「私は・・・。」


京子「・・・・・・」


          *


一週間後の朝、京子宅にて。


ピンポーン


結衣「京子ー行くぞー」


京子「ほいほーい」


結衣「やっぱり声低いな・・・」


京子「まあね。最初はクラスで目立っちゃったけど、段々私もみんなも馴れてきて良かった」


結衣「校長も、京子の在学継続を認めてくれて良かった。女子校だからってことで京子追い出されちゃうんじゃないかと思ったよ」


京子「懐広いよねー」


結衣「うん・・・でね、というか、ところで・・・というか・・・。」


京子「ん?」


結衣「あの時、私の願いをきいてくれてありがとうっていうか・・・」


京子「『元のお前に戻ってくれ』ってやつ?」


結衣「もう、恥ずかしいからあんまり言わないでよ」


京子「はは、ごめんごめん」


結衣「でも・・・ありがとう。男になっちゃうっていうのに・・・。」


京子「結衣が気にすることないよ。っていうか、私もあんまり性別にはこだわってなかったんだ」


結衣「え?」


京子「男体化し始めて最初に思ったことは、結衣に嫌われちゃうかもーってことだったんだよ?だから最初は女に戻りたかったんだ」


京子「でも、結衣が元の私の方が良いって言ってくれるなら、私は迷わないよ」


結衣「京子・・・」クスン


京子「ばか・・・泣くことないのに」


結衣「だって・・・嬉しいんだもん」


京子「ほら、さっさと学校行くぞ。あ、着いたら宿題写させてね」


結衣「おいこら」


京子「だって昨晩ミラクるん描いてて」


結衣「見せん」


京子「えーケチぃ」


京子(・・・・・・)


京子(何一つ変わっていないんだ、私達のこれまでの日常と。そして、恐らくこれからも)


京子(ずっとずっと、こんな毎日が続きますように)



後書き

卑猥さが殆ど無いまま終われたのは奇跡です


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SS好きの名無しさんから
2018-04-21 08:05:16

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xxxvさんから
2015-07-26 11:19:44

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1: SS好きの名無しさん 2017-01-29 23:52:54 ID: wuTJp7x8

男体化からゆるゆりらしさを感じられない


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