2015-08-10 00:06:45 更新

概要

穂乃果が水泳をするお話


前書き

穂乃果の特技に水泳とあったのでSSを書きました。


中学時代


関東大会 決勝


女子400Mメドレーリレー


召集所


穂乃果 「よ~し!みんな目指すは関東大会優勝…そして全国にいくよ」


ことり 「そうだね!穂乃果ちゃん…その為に今日までつらい練習してきたんだもんね」


凛 「そうにゃ!」


花陽 「う~…大丈夫かな?緊張してきちゃったよ~」ブルブル


凛 「か~よちん!練習通りにやれば問題ないにゃ」


ことり 「そうだよ!コーチも言ってたけどことり達の今の実力なら大丈夫だって」


穂乃果 「花陽ちゃん!ファイトだよ」


花陽 「みんな…ありがとう!うん頑張ります」ビシ


凛 「その意気にゃ」


穂乃果 「それに全国大会には…」


ことり 「うん」


凛 「にゃ」


花陽 「はい」


ことり 「全国大会の切符を手にして海未ちゃん達との約束はたそうね」


穂乃果 「そうだね!」


それでは移動しますので先導員の人にしたがって一列でお願いします


穂乃果 「さぁ行こう!」


ことり 「ことり今日張り切ってるよ」


凛 「凛も絶好調にゃ」


花陽 「行きます!」


~~~~

~~~

~~


第四コース 音ノ木坂中学


花陽さん、凛さん、ことりさん、穂乃果さん


ぱなりんことほの 「ペコリ」


~~~

~~



ピッピッピィー


穂乃果 「花陽ちゃん!頑張って」


ことり 「いつも通りだよ!」


凛 「かよちん緊張しないでリラックスだにゃ」


花陽 「うん」チャポン


位置に付いて……


花陽 「…」


ヨ~イ…


花陽 「…」グィ


ドン


せ~~い


花陽 「…」シュ


穂乃果 「うん!花陽ちゃん…ナイススタート!」


ことり 「スタート結構練習したもんね!」


凛 「いっけいけいけかよちん!」


穂乃果 「バサロも文句なし」


ことり 「そうだね!好スタートだよ」キラキラ


凛 「流石!かよちん!」


花陽 (うん!いいスタートが切れた!)ハッハッハッ


花陽 (リズムも悪くない…やっぱり泳ぐの好き…気持ちいい)ハッハッ


花陽 (これなら…まだ上げられる)


凛 「うん?かよちんのスピード上がった?」


ことり 「そうみたいだね!もともと花陽ちゃんは後半伸びるタイプだけど…何時も以上に伸びてるみたい」


穂乃果 「う~ん!穂乃果も早く泳ぎたい!!!」


花陽 (苦しいけど…もう少し!大丈夫…行けます)ハッ…ハッ


ことり 「みるみる内に差が付いてる!このバックのタイム全国標準だよ」


穂乃果 「すごいすごい!」


凛 「かよちんのリードは無駄にしないにゃ」バシ


穂乃果 「凛ちゃんもファイトだよ」


ことり 「頑張って!凛ちゃん」


凛 「凛に任せるにゃ!」スク


花陽 (あともう少し!ハッハッあと少し!)


花陽 (あっフラック!あと5m…)


凛 「…」スゥ


花陽 (頑張ってね!凛ちゃん)


凛 (任せるにゃ!)シュ


ことほの 「せ~~い」


花陽 「ハッハッ…うっ…ハァ」


ことり 「花陽ちゃん!お疲れ様…いい泳ぎだったよ」


穂乃果 「うん!泳ぎ綺麗だった」


花陽 「ハッハッ…ウゥ…良かったです!」


穂乃果 「あとは先輩達に任せてゆっくり休んでて」


ことり 「うん!花陽ちゃんのリード絶対に無駄にしないよ」


花陽 「ハッ…お願い…ハッハッします」


穂乃果 「うん!まかせて」


凛 (今日は絶好調にゃ)バッフバッフ


凛 (う~んテンション上がるにゃ)バッフバッフ


穂乃果 「すごいすごい!早い早いよ凛ちゃん」


ことり 「凛ちゃんのバタフライ…滑らかだね」


穂乃果 「腕の角度…手の着水時の入り…うんうん」


花陽 「頑張れ~凛ちゃん~」


凛 (あれ何かいつもよりターンが来るのが早いような気がする)ターン


ことり 「でも…凛ちゃんの場合は…」


花陽 「前半の疲労でどうしても後半落ちてしまうスピードを」


穂乃果 「どうするか…だね」


花陽 「そろそろです」ハラハラ


凛 (やっぱり…分かってたけど体が重くなってきたな~息もものすごい苦しい…残り25M)


ことり 「いっけいいけいけ」


穂乃果 「凛ちゃん」


花陽 「おっせいおせおせ」


ことり 「凛ちゃん」


穂乃果 「ラスト~」


凛 (苦しいけどみんな応援してる…分かる!だから凛は…こんなことでは負けないにゃ)メラメラ


花陽 「すごいです!スピードが落ちてない…むしろ…上がってます」


穂乃果 「泳ぎにさらに磨きがかかってる」


ことり 「ふわぁぁ…うん」


穂乃果 「そろそろだね!ことりちゃんもファイトだよ」


花陽 「ことりちゃん!頑張って下さい」


ことり 「ことりにまかして下さい!」ドン


凛 (ハッ…ハッハッハッ…ラスト…ことりちゃん…お願い…)バッフバッフ


ことり (凛ちゃん達の思い届いているよ)シュ


凛 「ハッハッ…フゥ…」


花陽 「お疲れ!凛ちゃん」ダキ


穂乃果 「お疲れ様」ナデナデ


花陽 「どうだった?気持ち良かった?」


凛 「最高だったにゃ!」


穂乃果 「穂乃果も早く泳ぎたいよ!!!」ウキウキ


凛 「かよちんのリード守れてよかったにゃ」ホッ


花陽 「そんなこと気なしなくても良かったのに」


凛 「あははは…ことりちゃんはどうかな?」


穂乃果 「うん!ことりちゃんのブレもいつもより伸びてるタイムも申し分ないよ」


花陽 「ブレのタイミング何回もいえ…数えきれないほど毎日納得するまで練習してたもんね」


凛 「やっぱり練習は嘘つかないね」


穂乃果 「じゃあそろそろ穂乃果も…準備しようかな」パシ


花陽 「穂乃果ちゃんなら大丈夫です!」


凛 「期待してるよ~」グッ


穂乃果 「ぶっちぎりで戻ってくるよ」スゥ


ことり (もう大分2位と差がある…最後のフリーは穂乃果ちゃん)


ことり (うん!穂乃果ちゃん…まかせたよ)タッチ


穂乃果 「…」(泳ぎ切れば全国大会…待っててね海未ちゃん)シュ


花陽 「お疲れ様です!ことりちゃん」


凛 「伸びのあるいいブレだったよ」


ことり 「ありがとう!凛ちゃん、花陽ちゃん」


凛 「穂乃果ちゃんの泳ぎも問題なさそうだし」


ことり 「穂乃果ちゃんの泳ぎ何時みてもきれ~い」ウットリ


凛 「凛もあんな泳ぎしたいにゃ」


花陽 「凛ちゃんのバッタも素敵だよ」


凛 「照れるにゃ!///かよちんもバックも綺麗だにゃ」


花陽 「ありがとう…///」


ことり 「穂乃果ちゃんラスト50M折り返し…ってあれ…」


凛 「スピードが…」ガタガタ


花陽 「落ちてる…」ブルブル


凛 「どうしたの?穂乃果ちゃん…」


花陽 「落ちてるっていいますか…止まりそう」


ことり 「…っ」バシャ


凛 「あっ…ことりちゃん」


花陽 「もしかして失神してるかもしれません」


ことり (穂乃果ちゃん…穂乃果ちゃん)バシャバシャ


穂乃果 「…」プカー


ことり 「プファ…穂乃果ちゃん!しっかりして…穂乃果ちゃん」


穂乃果 「…」


ことり 「早くプールサイドに上げないと…すみません!誰か手伝ってください」グィー


穂乃果 「…」


ことり 「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん…しっかりして…お願い目お覚まして…穂乃果ちゃん」


……………………………………

ピィーポーピィーポー

………………………


…………………


………………

……………

………



病院


穂乃果 「…」ボゥー


ことり 「穂乃果ちゃん…体大分回復したね!」


花陽 「そうですね!本当に命に別状がなくて良かったです」


穂乃果 「…」


凛 「うんうんそうにゃ!また練習して高校で再チャレンジすればいいにゃ」


穂乃果 「…」ビク


穂乃果 「ごめんなさい…ごめんなさい…穂乃果のせいで」ガタガタ


ことり 「あわわ…大丈夫だよ!穂乃果ちゃん」


凛 「にゃー!!!穂乃果ちゃんそんなつもりでいったわけじゃあ…」


花陽 「誰も穂乃果ちゃんを責めてないよ」


穂乃果 「ごめんなさい…グズグズ…穂乃果が泳ぎ切ってれば…」ポロポロ


凛 「穂乃果…ちゃん…」


ことり 「花陽ちゃん、凛ちゃん…席外してくれるかな?」


花陽 「うん…」スタスタ


凛 「…にゃ」スタスタ


ギィー ガチャ


ことり 「…」


穂乃果 「…」


ことり 「穂乃果ちゃん…泳ぐの嫌いになった?」


穂乃果 「…ううん…嫌いじゃない…」


ことり 「うん良かった…じゃあ続けていきたい?」


穂乃果 「…続けたい…でも…」ボソ


ことり 「でも…?」


穂乃果 「アンカーが…フリーを泳ぐのが怖い…震えば止まらない」ブルブル


ことり 「うん…そうなんだ!じゃあこうしよう」


ことり (今まで穂乃果ちゃんにはいっぱいいっぱい助けてもらった…今度はことりの番)


穂乃果 「?」


ことり 「フリー以外を泳げばいいんだよ!水泳は他にバタフライ!背泳ぎ!平泳ぎ」


ことり 「三種類もある!そんなにフリーこだわらなくても…」


穂乃果 「っ…い…や…」


ことり 「穂乃果…ちゃん?」


穂乃果 「それは嫌…フリー以外は嫌泳ぎたくない」フルフル


ことり 「でも…」


穂乃果 「分かってる穂乃果が言ってることが矛盾してるってことくらい」


穂乃果 「でもでも…頭では分かってるけど…フリー以外は泳ぎたくない」


穂乃果 「穂乃果が穂乃果じゃなくなりそうで…怖い」


ことり 「穂乃果ちゃん…」


穂乃果 「…ごめんね!ことりちゃん…穂乃果ちょっと疲れたみたい寝るね」バサ


ことり 「…また明日…お見舞いに来るね…じゃあね」


穂乃果 「…」


それから2年の月日が流れた…


音ノ木坂学園


下駄箱


穂乃果 「あれ…何か入ってる?」


ことり 「もしかしてラブレターとか?」


穂乃果 「ことりちゃん…ここ女子高だよ」


ことり 「それもそうだね!」あはは


パサパサ


手紙 「決闘を申し込みます!今日の夜9時にプールサイドにて待つ…水着持参」


穂乃果 「ここれって…」


ことり 「ピイィィ…果たし状」ガタガタ


穂乃果 「穂乃果の高校生活が…」ガガガーン


ことり 「ことりも一緒に…」


穂乃果 「ことりちゃんには迷惑かけられないよ…」


ことり 「でもでも…」


穂乃果 「分かってる!危ない時は逃げるしことりちゃんにも連絡する」


ことり 「絶対だよ絶対!約束だからね…助けにいくからね」


穂乃果 「分かってるって」


ことり 「気を付けてね」ギィー


穂乃果 「はいはい…」


ことり 「ピイィィィ!!!!」


穂乃果 「どうしたのことりちゃん!!!!」ガタ


ことり 「ほのかちゃ~ん」パサ


穂乃果 「穂乃果と同じ内容の果たし状…まったく同じだね」


ことり 「ことり…何かしたかな?」


穂乃果 「とりあえず行けばわかると思う…」


ことり 「それも…そうだね…」ハァ


穂乃果 「ことりちゃん!ファイトだよ」


ことり 「あはは…」


夜のプールサイド


??? 「やっと来たわね!」


穂乃果 「あなたは?」


??? 「三年の矢澤にこよ!」


穂乃果 「にこ先輩が何のよですか?」


にこ 「あんた…何でフリーっていうか水泳しないのよ」


穂乃果 「っ…先輩には関係ありません…帰らせていただきます…」


にこ 「あれ…帰るの?そうやって水泳と同じように背をそむけるの?」


穂乃果 「先輩と話す理由がありません」


にこ 「話す理由がありませんか…もっともね!でも理由が欲しいならくれてやるわ」


穂乃果 「えっ」


にこ 「あれ…見えるかしら?」


ことり 「ウゥウゥ」ジタバタ


穂乃果 「ことりちゃん!」


にこ 「これで理由が出来たかしら?」


穂乃果 「にこ先輩」ゴゴゴゴ


にこ 「ことりには危害を加えてないわ!まぁそれも穂乃果!あんた次第だけどね」


穂乃果 「それって…」


にこ 「にこと水泳勝負よ!100Mフリー1本勝負…勝った方がいう事を聞く…ってのはどうかしら?」


穂乃果 「いいですよ!ことりちゃん…待っててね」


ことり 「…」(穂乃果ちゃん…)


着替え後


にこ 「いいかしら?」


穂乃果 「いいですよ!にこ先輩」グィ


にこ 「合図はあんたがいいなさい!」


穂乃果 「はい!」


穂乃果 「位置についてよ~い」


にこ 「…」ゴク


穂乃果 「…ドン」


にこ/穂乃果 「…」シュ


穂乃果 (穂乃果は負けない!…フリーなら…)ザザザザァァァァ


にこ (流石は全中でフリー100Mのトップに降臨していただけあるわね!)


にこ (二年前あんなことがなければ三連覇もあったかもしれない…あんたは覚えていないでしょうけど…にこは…)


穂乃果 (にこ先輩…早い!穂乃果にフリーでこんなに食いついてくるのは海未ちゃん位…いや違う…前にもこんな事が…)


穂乃果 (そうだ!あれは穂乃果が一年の時…!県大会決勝でタッチ差で勝った相手が確か…にこって名前だったような)


にこ (にこはあの時負けた…関東大会でリベンジするつもりだったけど…)


穂乃果 (忘れてた!てっきり関東大会に出場してると思ってワクワクしてたけど…いなかった)


穂乃果 (あの時は穂乃果が勝ったけど…タイム的に全国新くらいだったはず)


にこ (…)


穂乃果 (ワクワクしてきた!ことりちゃんには悪いけど今が楽しい…)


穂乃果 (穂乃果いつ以来だろう!こんなにワクワクしたのは…)


にこ (あら…スピードが上がったわ!にこも負けていられないニコ)


穂乃果 (にこ先輩…まだ上がるの!負けたくない…負けたくない)


穂乃果 (もうすぐ50mのターン…)


にこ (穂乃果とにこのスピードは同じくらい…と言うことは…)


にこ/穂乃果 (このターンでほぼ勝負が決まる!!!!)


にこ/穂乃果 (うおおおぉぉぉぉぉぉ)


シュパン(ターン)


にこ (足の長さ分にこの方が不利だけど…バサロで巻き返すわ)


穂乃果 (ターンはうまく行ったけどバサロで巻き返された!)


にこ (泣いても笑っても)


穂乃果 (残り50m)


穂乃果 (すごい!まだ穂乃果に付いてくる!…楽しいよ~)


にこ (このスーパーアイドルにこにーをここまで追い込むなんて…やるじゃない!やっぱりにこの眼に狂いいはなかったわ)


にこ (本当は負けるつもりだったけど!にこも久々に熱くなってきたわ!にこの体もう少し持ちなさいよ…お願いだから…)ザザザザアアアァァァ


穂乃果 (にこ先輩まだあがるの?穂乃果も上げな…と…動かない…駄目負けちゃう…嫌だ…負けたくない…動いてよ…)ウウゥ


穂乃果 (負けたくない…負け…たく…ない)


穂乃果 (意識…が…遠…のいて…)


にこ (…)


???


海未 「穂乃果…全国で会いましょう!約束ですよ?」


穂乃果 「うん!絶対に全国で会おうね!」


海未 「あと…穂乃果もう一つ約束してください」


穂乃果 「うん?なに海未ちゃん」


海未 「これから水泳を続けて辛い事や悔しい事…逃げ出したくなることもあるかもしれませんが」


海未 「乗り越えた先には素晴らしい世界があるはずなので…諦めないで下さい!」


穂乃果 「うん」


海未 「そして、水泳は…」


穂乃果 「楽しく泳ぐ」


海未 「です!忘れないで下さい」ナデナデ


穂乃果 「忘れるはずないよ!」


回想終了


穂乃果 (あはは…穂乃果…初心を忘れてた…「楽しく泳ぐ」…つらい時悲しい時でも…)


穂乃果 (気持ちが楽になって来た…息も大丈夫…さっきまで棒のようだった足も腕も軽い)


穂乃果 (2年も待たせてごめんね!海未ちゃん…穂乃果また頑張るよ)


にこ (どうやら雑念が取れたみたいね!見なくても波で分かるわ…良いホームね…でもにこも負けるつもりはないわ)


穂乃果 (残り25m少し差があるけどこれくらいなら何とか巻き返せる…)


にこ (予想通り上げて来たわ!まだまだ…)


穂乃果/にこ (うおおおぉぉぉぉぉぉ)ザザザザザァァァァ


穂乃果/にこ (ラスト~~~)


パシッ


にこ 「ハァハァハァ…」


穂乃果 「ハァハァハァハァ…」


??? 「これは…あかんで…お二人さん」


穂乃果 「!!??…ハァハァ…誰?」


にこ 「ハァハッ…希…いたのね」


希 「最初っからいたで!」


にこ 「にこと穂乃果…ハァ…どっちが勝ったのよ?」


穂乃果 「…」ゴク


希 「それはな~」


にこ 「…」ゴク


希 「タッチ差でにこっちや」


にこ 「やったわ!穂乃果に勝った!!!!」


穂乃果 「そんな…」ガク


希 「まぁ落ち込まんといてや!野良試合でのタイムじゃあないで…このタイム…」


穂乃果 「?」


希 「全国新より三秒早いタイムや」ズイ


穂乃果 「嘘…」


ことり 「やったね!穂乃果ちゃん」


穂乃果 「やったよ!ことりちゃん…ってあれ?ことりちゃんグルグル巻きじゃない?」


ことり 「うん!穂乃果ちゃんがスタートしたあたりで解放されちゃいました」


穂乃果 「ことりちゃんも無事でよかったよ~」


ことり 「よしよし…」


にこ 「感傷に浸ってるとこ悪いんだけど…やっぱりあんた早いわね!穂乃果」


穂乃果 「にこ先輩も」


ことり 「思い出したけど…にこ先輩って水上のアイドルって呼ばれてませんでした?」


にこ 「そんな時もあったわね」


ことり 「やっぱり…」


穂乃果 「水上のアイドル?」


ことり 「ことり達が小学六年の時に中学1年に…泳ぎがものすごく綺麗な人がそう呼ばれてた」


穂乃果 「その人が…にこ先輩?」


ことり 「そう!早いはずだよ」


穂乃果 「そうだ!にこ先輩聞きたいことが…」


にこ 「なにかしら?」


穂乃果 「四年前の県大会覚えていますか?」


にこ 「えぇ覚えているわ…にこが中学2年の夏…県大会女子フリー100m決勝…あんたが1位でにこが2位」


穂乃果 「はい…それでなんで関東大会には出場しなかったのですか?切符は待っていたはずじゃあ…」


にこ 「そうね!県2位なら関東大会には出場出来るわ…でもね家族が事故にあってそれどころではなかったのよ…ただ…それだけよ」


穂乃果 「…はっ…すすみません…」


にこ 「謝らなくていいわ!にこが話したかったから話しただけよ」


にこ 「まぁ今回の試合はにこが勝ったわけだから…約束通りいう事聞いて貰うわよ」


穂乃果 「…はい」ゴク


にこ 「水泳部に入部しなさい!」


穂乃果 「え…?」


にこ 「なに以外そうな顔してんのよ!」


にこ 「あんたの泳ぎもてあそばしておくのは勿体ないわ!それに水泳部人が足らなくて廃部しそうなのよ!返事は?」


穂乃果 「え…えぇっと…はい!!!」


にこ 「良い返事ね!で…ことりはどうするの?」


ことり 「え?ことりは…」


にこ 「あんたのブレストも見せてもらったわ!今はまだ関東レベルだけど磨けば全国レベルになるくらいの代物よ」


ことり 「う~ん」


穂乃果 「ことりちゃん!」


ことり 「うん!ことりも入部します!」


希 「これで5人やね」


にこ 「あと…バッタとバック…ともう一人ブレストがいれば丁度2チームでリレーが組めるわね」


ことり 「バッタとバックなら心当たりがあるよ!ね…穂乃果ちゃん」


穂乃果 「そうだね!穂乃果達に任せて」


にこ 「分かったわ!お願いするわ…ってことは後ブレストは…」


希 「にこっち…赤毛の子がええんちゃう?」


にこ 「え…真姫ちゃん…」


希 「なんや!なんだかんだ…あの子と長いやん」


にこ 「ツンツンしてるし…なんかいつもにこに突っかかってくるして…」


希 「嫌いじゃないんやろ?」


にこ 「まぁ…嫌いじゃないけど…ほっとけないというか…あぁぁもう分かったわよ」


希 「分かればよろしい」


??? 「ところで私達は完全に忘れられてるのかしら?」


??? 「そのようだな…ここにもついさっき到着したばかりだし…ツバサが寝坊しなければもっと早く付けたのに…やれやれ」


??? 「私のせい?英玲奈だって忘れ物したじゃない」


??? 「バカ!そんな事ここでいうな」


??? 「あなた達3人は本当に仲がいいですね」


にこ 「お出ましのようね!穂乃果、ことり顔覚えておきなさい…あれがUTXの水泳部!にこ達のライバルよ」


にこ 「高校の部で頂点に君臨している女王…A-RISEよ」


にこ 「右から優木あんじゅ、種目はバック」


あんじゅ 「ハロー」フリフリ


にこ 「次に統堂英玲奈、種目はバッタ」


英玲奈 「よろしく」


にこ 「そしてリーダーの綺羅ツバサ、種目はブレスト」


ツバサ 「はぁい!よろしく」


にこ 「あれは…誰かしら?」


穂乃果 「UTXに行ったんだね!海未ちゃん…」


海未 「えぇ…」


穂乃果 「にこちゃん…あの人は園田海未ちゃん…専門は個人メドレー」


穂乃果 「そして穂乃果にフリー…ことりちゃんにブレストを教えてくれた穂乃果達の幼馴染だよ」


にこ 「そう…」


にこ 「宣誓布告するわ!ツバサ…去年は勝てなかったけど今回の夏は音ノ木坂が優勝するわよ」


ツバサ 「いいわ!来なさい…いつでも受けて立つわ」


ツバサ 「さぁ帰るわよ!」


英玲奈 「もぅ帰るのか!来たばかりだぞ」


あんじゅ 「それほど…油断できないというわけね」ボソ


海未 「…」


穂乃果 「…」


ことり 「…」


海未 「決勝で待ってますよ…穂乃果、ことり」


穂乃果 「うん…待ってて絶対に行くから…今度こそ約束守るから」


ことり 「うん」


海未 「えぇ…その日を楽しみにしていますよ!では…」


A-RISE 帰り後


にこ 「じゃあ明日から部活するからもう帰りなさい!にこはちょっとやることがあるから」


穂乃果 「はい、明日からよろしくお願いします!にこ先輩」ペコ


ことり 「お願いします。」ペコ


にこ 「はいはい!気を付けて帰るのよ~」


穂乃果/ことり 「は~い」


タッタッタッ


にこ 「…」


にこ 「ハァ…!!??」クラ


希 「おっと!大丈夫?にこっち」ガシ


にこ 「あんたまだいたのね」


希 「そりゃあね!にこっちが心配やもん」


にこ 「大丈夫よ!」


希 「なら…こうしても大丈夫かな」ギュ


にこ 「いた…イタイイタイ…何すんのよ!!!」


希 「やっぱり…まだ完治してへんな…左腕と脇」


にこ 「…」


希 「正直に話せばええのに…」


にこ 「心配かけたくなかったのよ…あの子達に…あの時事故ったのはにこ自身なんて」


希 「無理はあかんで…にこっち」


にこ 「えぇ…その時は希…あんたがにこの壁になりなさい」


希 「分かってるよ」


にこ 「じゃあ帰りましょう!」


希 「そうやね!帰ろうか!」


にこ 「これから楽しくなっていくわね!」


希 「そうやな」



おわり


後書き

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