2015-10-25 19:40:22 更新

概要

司令官がホームレスpart1から見ることをおすすめします。
part1→http://sstokosokuho.com/ss/read/2508


前書き

part2突入記念新キャラ追加イベントはキャラがすでに決定しました。

あの映画をやってほしい等のリクエストがあれば可能な限り応えます。


そして、演習を行った翌日のことである。


司令室にて……


電「お手紙が来てるのです。」


長門「内容はなんだ?」


電「司令官さん、開けてみて下さいなのです。」


不知火「こんな朝に任務なんて嫌ですよ。」


長門「まだ朝飯も食べてないからな。」


電「まだというよりもたぶんこれから食べられる日が来るのか分からないのです。」


ホ「……」ジー


不知火「中身はなんですか?」


ホ「……」みんなに紙を見せる


電「あっ」


長門「おっ」


不知火「おぉぉぉ、おめでとうございます!!」


長門「中佐に昇進か……」


電「でもなにか戦果を上げた憶えはないのです……」


ホ「……」袖の下を触る


長門「えっ、袖の下?」


電「どういうことなのです?」


長門「まさか、金で地位を……提督!いや、ホームレス!見損なったぞ!」


不知火「ほ、ほんとうなのですか、司令……」


ホ「ジョーク……」


不知火「な、なんだぁ……」


長門「そういや、金持ってないんだった。」


ホ「……」コクリ


電「ではなんで昇進したのです?」


ホ「……」もう一枚の紙を見せる


不知火「これは……朝から任務は嫌と言ったのに任務とは……」


長門「特殊任務?そんなの聞いたことないぞ?」


電「えーとぉ……敵の××港にあるこの家具箱を奪取せよ……こんな家具箱見たことないのです。」


不知火「潜入任務ですか……ここはミッションインポッシブルフリークの不知火にお任せを……」


電「ん?どういう意味なのです?ミッションインパッシボゥ?」


長門「いや、ここは適任がいるぞ。」


多摩「にゃ。」不知火の背後に立つ


不知火「ひっ!!」


電「あぁ、多摩さんなら確かに適任なのです。」


長門「ほれ、不知火。これだけでびくってるようではこの潜入任務には……」


不知火「た、ただ、耳に息がかかってびくってしまっただけですから……」


多摩「多摩はそんなこ……にゃっ!!」不知火に足踏まれ


不知火「しましたよね。そして不知火も同行させてくれますよね?」


多摩「し、不知火も同行させてほしいにゃ……」


長門「はぁ……で、どうするんだ。提督」


金剛「てぇぇぇぇぇとぉぉぉぉくぅぅぅ!!!!!昇進おめでとおネ!」ダブルキャットツイストハグ


ホ「……」ガスッ


電「よ、よく受け止められたのです……」


長門「お前はいつからそんな抱きつき方を覚えたんだ……」


金剛「テートクへの愛情のレベルと同じくらいの技があるネ!」


不知火(はっ!?な、なんなんですか……こいつは……司令と金剛がまるで……幼馴染のようなじゃれ方を……)


金剛「テートク!中佐にもうなったのネ!さすがテートクネ!」


長門「いや、それがだな……単に昇進しただけではないんだ。これを見てくれ。」


金剛「オゥ!これはジョウソウブが気に入らない奴を消すときにやらせる特殊任務ネ…………ワッツ!?特殊任務が来たのネ!?」


長門「ちょ、ちょっとその話よく聞かせてくれないか?」


金剛「実はネ!長門と同じ鎮守府に配属される前の鎮守府でこれを受け取ったネ。私は任務には参加しなかったから、その時は処分されなかったネ。でも秘書官だからその任務を受けてたことは知ってたネ!」


電「さ、参加してたら処分され……」


金剛「そうネ!でも処分されたというより失敗して……」


不知火「お悔やみ申し上げます……」


金剛「ウン……でもあの鎮守府のメンバーが弱かったわけではないネ。その鎮守府のテートクは少将だったネ……」


長門「な、なんということだ……」


多摩「……その人達は……潜入の心得は踏まえていたかにゃ?」


金剛「せ、潜入の心得?い、一応、鎮守府の中から有志で選んで、そこから実力のありそうなものを……」


多摩「そういうことじゃないにゃ。たとえば、気配を消す方法とか、手刀が上手に使いこなせるかとか……」


金剛「しゅ、しゅとう?」


多摩「こういうことにゃ……」トン


不知火「あっ……」気絶


長門「ほう……聞いたことあるが、できる奴がいるとは……」


多摩「こうやって手刀で起こすこともできるにゃ。」バチン


不知火「いたっ!!」


電「そ、それは単なる平手打ちなのです……」


不知火「し、不知火はいったいなにを……」


多摩「大丈夫かにゃ?不知火はトイレで頭を便器にぶつけてしまったところを多摩が介抱してやったにゃ。」


不知火「あ、ありがとうございます……」


多摩「こんな風に催眠もできるにゃ。」


長門「詐欺だ……」


多摩「これくらいのことはできなきゃ、とうてい潜入任務なんてできないにゃ。」


金剛「す、すごいネ!」


電「しゅ、手刀はすごかったですけど……最後ら辺は……」


多摩「ただ、準備にも時間がかかるにゃ。」


ホ「いま……すぐ……」


多摩「仲間集める必要があるにゃ、すくなくとも……」トン


不知火「あっ……」気絶


多摩「こいつより使える奴にゃ。」


そして朝食の時にまで時間を進める。


加賀「あっ……あぁ……」


赤城「だ、だれか……ごはんを……お恵みを……」


長門「お前たちだけじゃないだ。腹が減ってるのは。」


球磨「階級上がったからって待遇が良くなるわけじゃないクマ?」


多摩「むしろ悪くなったにゃ。」


夕立「なにかあったっぽい?食料はいつも通り少ないし、空調はオンボロで、ベッドはダンボール。これ以上なにか悪くなったっぽい?」


多摩「そのうちこの鎮守府解散するかもしれないにゃ。」


夕立「ぽ、ぽいっ?!」


愛宕「なに、なに?どんな面白い話してるのかな?」


球磨「そのうちこの鎮守府は解散するかもしれないという話クマ。」


愛宕「あらぁ、それは大変。」


高雄「まるで他人事のように言わない。で、なんでそんな不愉快な噂を流すのかしら。」


多摩「多摩はただ可能性があるって言っただけにゃ。」


高雄「そういうのはやめときなさい。士気に関わります。」


多摩「はいはいにゃ……でも噂はとっくに広まってるにゃ。」


阿武隈「ね、ねぇ……今のほんと?」


瑞鳳「まだ私この鎮守府で卵焼き一度も作ってないだけど!それなのに解散って。」


赤城「おめぐみを〜」


長門「我慢せい!」


加賀「……」弓構え


長門「……」艤装展開


加賀「……お願いします。」土下座


長門「私だってそれをして食べれるのならとっくにしてわ!」


衣笠「全く、大飯食らいってのは大変だねぇ。」


羽黒「長門さんはよく耐えられますね……」


多摩「……あそこは無視にゃ。」


球磨「まぁ、噂で士気が下がるよりも飯不足で士気が下がるのが先クマね。」


高雄「はぁ……」


鳳翔「あら?そういえば加賀さんと赤城さんは……提督と一緒にカンカン拾いすると聞いてたんですが……」


赤城「な、なんかぁ……急務があって……」


加賀「今日は無しです。鳳翔さん……」


鳳翔「は、はい。」


加賀「ご……」


長門「その続きを言ったらお前の胃袋に砲弾を入れてやるぞ。」スチャ


加賀「五目並べしませんか?」


夕張「人って食料ないと大変ね。」


球磨「あそこはバイオレンスだクマ。」


高雄「もう少し私に力があれば長門さんが出ずとも私だけで抑えてあげますのに。」


愛宕「あらあら、無理なこと言っちゃってぇ〜」


高雄「冗談ではないです。それにしても提督と秘書艦達はどこに居るのでしょう……」


多摩「ある人に会ってるにゃ。」


球磨「ある人?」


多摩「多摩も知らないにゃ。」


それは特別任務が発表された後の事である。


電「それでは解散でいいのです?」


ホ「……」コクリ


多摩「はぁ……さぁて、朝食食べてくるにゃー。」


長門「それでは先に失礼する。」


金剛「テートクゥ!どうせまだ仕事するんでしょ?」


電「そうなのです?」


金剛「テートクは宿題は出された時にすぐやる人ネ!」


不知火「ほうほう……それでお仕事というのは?」


ホ「……一人で……」


金剛「ノンノン。私は秘書艦ネ!テートクのお仕事手伝うネ!」


電「ま、また自称秘書艦が増えるのです……」


不知火「一人で……ということはやはり仕事やるつもりなんですね?不知火もお手伝いさせていただきます。」


ホ「それじゃ……これ……」


金剛「さすが仕事が早いね。必要な役割と人数についてまとめてあるネ!」


不知火「まず……潜入班が3人……指示役が1人……工作班が1人……ですか……おっ、ちゃんと私が潜入班に入ってますね。良いご判断です。それと質問ですが、潜入班OTORI不知火と書いてあるのですが……OTORIってなんでしょう?」


ホ「……多摩に聞いて……」


不知火「了解しましたぁ!」


金剛(オー、ティー、オー、アール、アイ……おとり?……あぁ!囮ネ!)


電(な、なんか可哀相なのです……)


金剛「それで他の所を決めればいいネ?」


ホ「…………」カキカキ


電「えーとぉ、潜入班に多摩さんを追加、工作班に夕張さんを……あぁ、書き忘れてたのです?」


ホ「……」コクリ


不知火「ということは指示役と潜入班の一人づつですね?」


金剛「うーん……指示役は旗艦を経験したことある長門さんでいいと思うネ。みんな長門さんなら信頼できるね。」


電「電もそう思うのです。」


不知火「私は以前からそう思ってました。」


ホ「……」カキカキ


不知火「ということは残り一人……」


電「うーん……スパイ……」


金剛「スパイネ……スパイって……忍者……忍者?……オゥ!!一人適任が居るね!」


電「誰なのです?」


金剛「川内ネ!あれは有名な忍者フリークネ!」


電「た、ただのフリークなのです?」


金剛「目の前で見たことはないけど、とてもすごい能力らしいネ!」


不知火「でもこの鎮守府には……川内さんなんて……」


金剛「オゥ……いないのですネ?」


電「ということは……」


ホ「居ないなら……拾う……」


金剛「まぁ、そういうと思ったネ!」


ホ「行こ……」


金剛「えっ?」


電「どこになのです?」


ホ「川内を……拾いに……今……」


金剛「オゥ……それは言うと思ってなかったネ……」←朝食まだ食べてない


1-2-1にて……


電「鎮守府海域なのに、戦艦はいらないと思うのです……」


金剛「そういう問題じゃないネ!私は秘書艦だから付いて来ただけデース!」


不知火「余計に資源が……」


ホ「……止めても……来る……」


金剛「にしても全然出ないネ!」


電「川内さんが出ない代わりに暁型が揃っちゃったのです。」


不知火「うちの食料枯渇してるのにどうするんです?」


ホ「……」


電「でも暁ちゃん達をまた放浪させるのは嫌なのです。」


ホ「……それは……しない……」


金剛「全く……なんでこんな優秀な人なのに待遇が酷いのデース。」


電「優秀だったのです?」


金剛「そうネ!」


ホ「金剛……やめて……」


金剛「えぇ、でも自慢したいネ!」


不知火「まぁ、自慢されなくとも、不知火には司令が優秀である事は分かりますから。」


電(一体、なにを根拠に言ってるのです……)


金剛「オゥ!また知らないうちにドロップ艦がいるネ!」


不知火「この方は……時雨さんですね。」


電「はぁ……仲間が増える事は嬉しいのです……嬉しいのですが……」


金剛「一体、川内はいつになったら出てくるネ!」


ホ「……釣りと……同じ……」


不知火「ただ待つのですね。」


電「待つと言っても、敵を倒しながら待ってるのです。」


金剛「ハァ……お腹ペコペコネェ……」


電「でもあの中途半端な朝食の量を食べてたらもっと食欲が出てもっと辛くなっちゃうのです。」


不知火「司令も我慢してるんです。ここは我々も我慢です。」


金剛「みんな知らないネ……テートクがどれほど我慢強いか……だからそんな事言えるのデース……」


電「どれくらいなのです?」


金剛「ポカリスエットの一袋分の粉だけで一年間過ごせるネ……テートクの我慢強さは甘ったるいものじゃないネ……」


電「絶対……味はほぼ水の筈なのです……」


金剛「本人は十分甘いって言ってるネ。」


ホ「……」コクリ


電「す、すごいのです……」


不知火「流石は司令です。」


金剛「あっ、またドロップネ。」


電「漣ちゃんなのです。」


金剛「オゥ……あのよく分からない言葉使う人ネ?」


電「また一人……」


不知火「このまま川内以外のが出続けたら、司令の乗ってるタグボートにはもう乗せられませんね。」


金剛「乗せられなくなったら一旦帰ればいいネ。」


電「あっ、ドロップなのです!」


不知火「あぁ……惜しい……那珂さんです……」


金剛「今度はやかましい奴ネ。」


電(電から見ればどっちもやかましいのです。)


不知火「ほんとに出ませんね。このままレベルもどんどん上がっちゃうんじゃないですか?」


ホ「……それも良いだろう……」


電「ふわぁ……」ネムネム


不知火「電さんは少しまだ眠いのですか?」


電「はっきり言って、電にはここのレベルの敵は大したことがないのです……」


不知火「まぁ、最古参ですもんね。」


金剛「オゥ!電が初代の秘書艦だったのネ?」


電「初代ではありますが、現役なのです。勝手に外さないで欲しいのです。」プンプン


金剛「どう?テートク?私をたまには正式な秘書艦にしてみない?きっと良いことがあると思うネ!」


不知火「そ、それよりも不知火を秘書艦にしてみたら、ぜ、絶対に良い子になりますよ?」


電「え?」


不知火「悪い子はいねぇかー!」


金剛「テートクは元々良い子ネ。」


不知火「悪い子はいねぇのかぁ……そ、そうですか……なら良いや……」


電「一体、不知火を秘書艦にしたらなんで良い子になれるのです……」


不知火「あっ、天龍さんだ。」


金剛「オゥ、今度は中二病ガールネ!」


電「さ、さっきからドロップした艦娘を変な呼び方してるのです……」


金剛「でも天龍って言うよりも、すぐにどんな子か分かるから、こっちの方が便利ネ!」


不知火「私はどんな呼び方なんですか?」


金剛「不知火はアトミックボムアイズデース。」


不知火「…………」イラッ


電「電はなんなのです?」


金剛「電は腹黒貧乳ネ!」


電「…………」イラッ


不知火「どうやら……倒されたい様ですね……いくら戦艦でも衝突されれば大ダメージですよね……」


金剛「オゥ!この目ネ!この目!まさにアトミックボム並みネ!」


電「…………」


金剛「ソウソウ!この間にきっと電は腹黒いこと考えてるネ!」


電「……金剛さんはニックネームで人をイラつかせる天才なのです……」


金剛「いやぁ////そんなことないネェ////」


電(一体どうすれば褒め言葉として捉えられるのです……それに貧乳ってとても失礼なのです。)


不知火「そういや確か川内さんのことも単なる忍者フリークって言ってましたもんね。フリークってことは単なるファンてだけで……」


金剛「見た目が単なるフリークっぽいネ!」


電「ひ、酷いのです……」


不知火「司令のニックネームはなんですか?」


金剛「テートクはテートクネ!それ以外考えられないネ!」


電(ここでホームレスとか言うと思ったら普通なのです。それにしても他のニックネームは酷いのです。)


金剛「ハァ……なかなか出ないネェ……」


ホ「……」コクリ


不知火「そんなにレアだとは思ってなかったんですが……」


金剛「あっ!居たネ!居たネ!忍者フリークが居たね!」


不知火「こ、これで川内がドロップするまで帰れませんが終わったぁ……」


電「さて……では司令官さん、鎮守府に帰りましょうなのです。」


ホ「……」コクリ


そして鎮守府に戻り……


多摩「………あっ、提督が帰ってきたにゃ。」


球磨「なんで分かるクマ?」


多摩「提督の気配が察知可能範囲に入ってきたからにゃ。」


長門「お前は忍者か。」


多摩「まぁ、そんな所にゃ。」


瑞鳳「あっ、卵だ。」孵化器の中の卵発見


赤城「……!」


加賀「……赤城さん……助かりましたね……」


瑞鳳「卵焼き作ろっかなぁ。」


球磨「あっ、それは食べちゃダメだクマ。」


加賀「えっ……」


夕立「その卵ちゃんは提督さんと私達が育ててるっぽい!」


赤城「ぽいということは……多分そうであるだけで……」


加賀「実際は……」


赤城「食べていい!」


夕立「ち、違うっぽい!これは食べちゃダメっぽい!夕立はこの卵ちゃんを大切にしてるっぽい!」


赤城「それでは瑞鳳ちゃん、これ料理してくれる?」


夕立「ダーメ!ダメっぽい!ぽいっ!!」


高雄「赤城さん、人の語尾を都合の良い様に使わないでください。」


長門「全く……朝食を食べてからまだそんなに時間が経ってないだろうに……」


球磨「あっ、そんなに何か食べたいなら、あの自動で魚釣ってくれる奴を使えばいいクマ。」


夕張「でもあれは乱獲防止の為に必要以上の量は取れなくしちゃいました。」


赤城「必要です!必要最低限も食べてないです!」


加賀「夕張……分かってるでしょ?」


夕張「ひっ……」


高雄「軽巡の子をいじめないで下さい!」


長門「あの提督からもらったお菓子はどうしたんだ。」


赤城「全部たべちゃいました。」


加賀「あんな量では……」


長門「お前らはもう少し大切に食べろ。せっかく提督からもらったものなんだぞ。」


赤城「そ、そんなこと言われても三大欲求の一つは我慢できないんです!」


加賀「夕張……やってくれるでしょ?」


夕張「お、おたすけを……」


阿武隈「な、内戦の予感……」


愛宕「ここは逃げるが勝ちねっ!」


衣笠「好い加減諦めたらどうですか?二人とも。」


加賀「……」艤装展開


衣笠「わぉ……怖い……愛宕さん、私も逃げるに賛成!」


羽黒「あっ、待って!わ、私も!逃げます!」


赤城「仕方ないですね……夕張さん……この通りです。」艤装展開


夕張「あっ……か、囲まれてる……」


長門「こらこら、本当にやめないとこちらも武力で対抗するぞ。」


加賀「……1対2……勝てる……」


長門「ほう……勝てると思ってるのか。」


赤城「長門さん……ご飯の為に沈んで下さい!!」


加賀「行きますよ……」


長門「…………」ゴクリ


金剛「ストォォォォプゥゥゥ!!いますぐやめるネ!」


不知火「司令がいないうちにまた内戦の危機とは……」


羽黒「ま、間に合ってよかったぁ……」


多摩「多摩が危険を察知できてなかったらとっくにこの鎮守府は壊滅していたにゃ。」


電「ほ、ほんとに多摩さんすごいのです……」


衣笠「ほら、提督、早くなんとかしないと。」


ホ「……はぁ……」


赤城「……えーとですねぇ……あのお菓子の量では足りなかったもので……」


加賀「すみませんでした……」


ホ「…………」


金剛「テートクは、またかよって思ってるネ。」


赤城「は、はい……ほんとに……すみませんでした……」


加賀「すみませんでした……」


球磨「この鎮守府では問題が続々と出てくるクマ。」


夕立「でも、夕立はもう慣れたっぽい。」


球磨「球磨はもう慣れたというよりも全て受け入れたクマ。トイレットペーパーが無いのも、牛乳石鹸で頭洗うのも……食事の量も。」


多摩「さぁ、提督は一体この場をどうやって収めるにゃ。」


赤城・加賀「…………」土下座


衣笠「あんまり先輩の土下座って見ても良い気分ではないね。」


夕張「はぁ……はぁ……怖かった……」


羽黒「わ、私だったら……失神してるかも……」


阿武隈「せ、正規空母に囲まれてどんな気持ちでした?」


夕張「なかなか……乙な気分でした……でも二度とあんな目には遭いたくない……」


ホ「…………」頭ぽりぽり


赤城「お、お怒りですかね……」


長門「逆になぜお怒りであるという確証が持ててない事に疑問を感じる。」


赤城「そ、そうですよねぇ……」


加賀「すみませんでした……」


電「さ、さっきからそれしか言ってないのです……」


加賀「すみませんでしたという言葉以外何も必要ないと思ってますので……」


金剛「言葉なんかよりも欲しいのは態度デース!」


加賀「は、はい……」


ホ「……どうすれば……いい……」


赤城「わ、私達は……ほ、ほんとにご飯がないと……こうなってしまうので……」


金剛「そんな事分かってるネ!大食漢!」


赤城「は、はい……」


加賀「ご飯を食べさせるしか方法がないんです!」


金剛「だからそんなことは分かってるネ!焼き鳥機!」


加賀「や、焼き鳥機……」


電(ま、また酷いニックネームを……)


赤城「や、焼き鳥……焼き鳥!焼き鳥!」


加賀「焼き鳥……ん?!焼き鳥!焼き鳥!」


赤城・加賀「焼き鳥!ヘイ!焼き鳥!食べたい!焼き鳥!」


長門「こ、こいつらは一体なんなんだ……」


司令室にて……


不知火「なんとか取り押さえられましたね。司令。」


電「取り押さえたというよりも気絶させちゃったのです……」


赤城・加賀「……zzz」


多摩「にゃ。」


電「それでは多摩さん、仲間集めの成果を見るのです!」


川内「……zzz」


多摩「おぉ、こいつを連れて来たのにゃ。」


長門「こいつ眠ってるがいいのか?」


不知火「起こしたら、夜戦の時以外起こすなと言われました。」


電「そしてハリセンで叩かれたのです。」


不知火「…………痛くはないです、ただ餅のようなたんこぶが出来てそれが体に刺激を与えているだけです。」ズキズキ


夕張「それって痛いってことじゃない。」


不知火「痛くはないです。」ズキズキ


夕張「たんこぶのせいで顔が斜めってる人に言われても……」


多摩「メンバーはこいつらにゃ?」


長門「そうだ。私が現地で指揮を取り、実働部隊の多摩、川内、ポンコツ。そして工作員の夕張で、今回のこの特殊任務を完遂させる。」


多摩「まぁ、そこそこ良いっちゃ良い部隊にゃ。」


不知火「あっ、多摩さん。そういえば不知火にはOTORIという役職があるのですが、それは一体なんなんでしょう?」


多摩「作戦の成功を左右する重要な役割にゃ。しっかりやり遂げるにゃ。」


不知火「ほう……それでは是非頑張らせて頂きます。それでどういう役割なのでしょう?」


多摩「川内、起きるにゃ。ミーティングくらい起きるにゃ。」


長門「全く、これだから夜戦バカは……」


金剛「そうネ!本当に川内は夜戦バカネ!」


電「い、いつの間に居たのです?!」


金剛「最初からテートクの後ろに居たネ!」


不知火「こ、こわっ!!」


多摩「はぁ……それくらいも察知出来ないとは不知火は少し大変になりそうにゃ。」


川内「眠ったままでもミーティングは出来る。続けて。」


長門「そういう問題じゃなくてだな……態度だ、態度。」


ホ「…………」まぁまぁと抑える


長門「わ、分かった……それでだ。続きを話したい所だが、金剛。任務関係者以外は退室を願いたいのだが。」


金剛「部外者じゃないネ。テートクの秘書艦ネ!」


長門「分かった、分かった。自称秘書艦なのは知ってるからさっさと出てけっと……ふぅ……」金剛を追い出す


川内「……zzz」


長門「ほ、本当に話し聞いてるのか?」


川内「……zzz」コクリ


長門「よし、それでは始めようか。まず、実働部隊が潜入し、このエリアにある電波塔にこの夕張が作った装置を取り付ける。それと同時にこっちのエリアのあると予想される監視室にはこちらの装置を取り付ける。もちろんこれをやらなければ比較的に安全なルートとされるダクトルートは使えないし、荷物の奪取も困難であろう。ここまでは大丈夫か?」


多摩「にゃ。」


不知火「はい。」


夕張「そっから、私が忙しくなるんでしょ?」


長門「そうだ。ハッキングしてセキュリティを無効にするんだ。ちゃんとタイミング合わせないとセキュリティシステムに感知されるから気を付けろ。」


多摩「それくらい分かるにゃ。」


長門「そして次は敵の司令室に行って、そこのコンピュータから荷物の場所についての情報を得るんだ。敵の倉庫はかなり広い。保管場所が分からなければ30分は掛かるだろう。また一方では脱出時に追ってが来るのを防ぐ為に機雷を撒き、海洋封鎖をする。」


不知火「結構忙しいですね。」


長門「仕方ないんだ。あまり多くの人数を派遣する訳にもいかないんだ。さて次行くぞ。荷物の情報を得たら荷物を手に入れ、そのまま撤退だ。説明はこれだけだ。何か分からない所があるなら、質問してくれ。」


多摩「実行時間は何時にゃ?」


長門「夜の12時だ。」


夕張「えぇ〜そんな時間にですかぁ?」


長門「白昼堂々やって成功するならそうしてるだろ。」


多摩「まっ、当たり前だにゃ、視界が悪くなる夜にやって当然にゃ。」


不知火「なにか装備とか服装とかは?」


長門「ダンボールとこの黒いゴミ袋だ。」


金剛「さすがビンボー鎮守府ネ!」


電「ま、まともに装備もない状態で、ごめんなさいなのです。」


多摩「気にすることはないにゃ。」


不知火「いや、これじゃ無理では?」


多摩「別に多摩達は奇襲に行くわけじゃないにゃ。隠れて動いて必要があれば気絶させ情報を盗み荷物を盗み帰るのが目的にゃ。」


不知火「な、なんかワイヤーフックとか赤外線が見れる奴とか……」


多摩「無用にゃ。全部避ければ良い話にゃ。」


不知火「で、出来るのですか?」


電(ふ、不可能な線が濃厚なのです……」


長門「なんだったら不知火の代わりに別の奴を入れてもいいんだぞ?」


不知火「いや、是非やらせてください。」


多摩「その意気にゃ。OTORI頑張ってくれにゃ。」


不知火「はい!是非その大役を頑張らせて頂きます!」


長門「というか金剛なぜお前がまたここにいるんだ!」


金剛「…………」ニコッ


夕張「き、気付かなかった……不知火よりも金剛さんの方がいいんじゃない?」


金剛「私は秘書艦ネ!秘書艦はずっとテートクのお側にいなきゃいけないネ!」


多摩「うーん……金剛さんの方が使えそうにゃ……こいつより……」


不知火「いてて…………」たんこぶサスリサスリ


時間はお昼より前のことである……


鎮守府入り口にて……


電「赤城さん、加賀さん、起きてなのです。」


赤城・加賀「…………zzz」


金剛「焼き鳥器と大食漢!さっさと起きるネ!」ドガッ


赤城「ぶへっ!!」


加賀「い、いたたた……な、なんですか。いきなり蹴飛ばすなんて。」


ホ「メシ。」


赤城「えっ!ご、ご飯ですか!?」


電「そうなのです。ご飯を食べに行くのです。」


赤城「どこで!どこで!」


加賀「…………」涙堪え


金剛「でもご飯の前にやることあるネ!」


赤城「えぇぇーそんなぁ……」


加賀「先程の涙を返してください。」


金剛「カンカンと本を拾ってもらうネ!」


赤城「あぁ、そういえば言ってましたね。」


ホ「……」コクリ


金剛「それで拾った分をお金に変えて、そのお金で食べに行くネ。」


電「それで、流石にその服で鎮守府より外から出たらコスプレだと思われるから、この服を着てもらうのです。」スカートの中から高雄型の服渡す


金剛「ワォ、そのスカートの中どうなってるネ!」


電「秘密なのです。」


赤城「えぇ……これ着れますかねぇ……」


加賀「少しキツイです……」


金剛「なんか変ネ。」


電「いつものあの服装でゴミを漁るよりは変じゃないのです。」


金剛「あんま変わらない気がするネ。」


ホ「……」歩き出す


金剛「オゥ!待ってくださいテートク!一緒について行くネ!」


電「あれ、ということは鎮守府で秘書艦の仕事をやる人がいなくなっちゃうのです。」


金剛「オゥ、それは大変ネ。不知火はトレーニングで手を離せないネ。」


ホ「電……鎮守府……任せた。」


電「了解なのです!」


金剛「ちゃんと秘書艦の仕事しててほしいデース!」


電「金剛さんに言われなくても分かってるのです……」呆れ


金剛「それで、どこで拾うデス?」


ホ「……監視できるように……金剛は加賀と一緒に……あっち。自分は赤城と一緒に……向こう。」


金剛「えー、なんでテートクと一緒に行けないネ。嫌デース。」


ホ「…………」


金剛「まぁ、確かにどっちかが誰かを監視しなきゃいけないのは分かるネ……」


加賀「まるで犯罪者扱いですね。」


赤城「そんなことより!ご飯!ご飯!」


金剛「はぁ……仕方ないネ。加賀さん、一緒にカンカン拾いに行くネ。」


加賀「了解です。」


赤城「ほら!行きますよ!提督!」


二手に分かれてお金になるものを拾いに行った……


赤城とホのゴミ拾い中……


赤城「ご飯♫ご飯♫」ヒョイッ、ヒョイッ


ホ「…………」カランコロン


赤城「提督、カンカンってどれくらい必要なんですか?」


ホ「…………」手で10を表す


赤城「じゅ、10トン?!」


ホ「…………」首横振り


赤城「えっ、それじゃメガトン?」


ホ「キロ……」


赤城「うわぁ……キロトンかぁ……私頑張ります!」


ホ「グラム。」


赤城「トングラム?変わった単位ですねぇ。」


ホ「…………」呆れ


赤城「ん?」


ホ「キログラム」


赤城「あぁ、なんだぁ。それだけですか。」


ホ「…………」コクリ


赤城「いやぁ……提督……」


ホ「?」


赤城「ほ、本当に……すみませんね……」


ホ「……」首横振り


赤城「でも……わざわざ時間を割いて、私達のような大食らいの為に労力までも割いてくれて……」


ホ「気に……するな……」


赤城「気にしないなんて……とてもできません。提督、貴方は艦娘を使役する立場なんです。ですから例え艦娘が疲れてたり、死にそうであった場合でも、全体の事を考えて、一部を見捨てる事が求められるんです。」


ホ「…………」


赤城「ですから、私達のようなお荷物なんて……見捨てちゃっても……いいんですよ?」


ホ「…………」


赤城「もし本当に……邪魔だったら……遠慮無く……切り捨てちゃって下さい……恨んだりなんてしませんし、ただ運が悪かったって思うだけですから。」


ホ「荷物じゃない……」


赤城「ご、ご冗談を……だ、だって今こうやってゴミを拾わせて、さらにお食事にも連れてってもらうなんて……完全にお荷物じゃないですか……」


ホ「今は……お荷物……でもそのうち……」


赤城「そ、そうですか……そうやって期待してくれてるんですね。」


ホ「将来……戦力になる……」


赤城「まぁ……なんか……女性としては……別の答えがほしかったんですが……それでも良いでしょう、今は。」ニコッ


ホ「……?」


赤城「ほら、提督手の動きが遅くなってますよ。ランチタイム?でしたっけ、間に合わなくなりますよ。」


ホ「…………」カランコロン


赤城「いやぁ、とても楽しみです!ご飯!普通のご飯!」


ホ「味は……期待するな……」


赤城「こんなにお腹減ってるんですねぇ!空腹は至高のスパイスガールズって言いますでしょ?だからきっとどんなに不味くても美味しいはずです!」


ホ「赤城……」


赤城「はい?」


ホ「カンカン……そこにはもう……」


赤城「はっ!し、知らぬ間に全て袋の中にぶち込んでました!」


一方その頃加賀達はというと……


金剛「…………」どよよーん


加賀「…………」カランコロン


金剛「…………」どよよーん


加賀「あ……袋に入り切らなくなったので新しい袋を。」


金剛「…………」投げ渡す


加賀「ありがとうございます。」


金剛「…………」どよよーん


加賀「……あっ、提督。お疲れ様です。」


金剛「ん?!テートク!?ど、どこにいるネ!!」


加賀「冗談です。」


金剛「そ、そんなこと分かってたデース……て、ていうかそんな残虐な事をする 人には罰を与えなきゃならないネ!」


加賀「なんでしょう?」


金剛「罰として一人でカンカンを拾うのデース!」


加賀「…………」


金剛「それじゃ、任せたネ!バイバーイ!」ぴゅーん


加賀「…………」


加賀はただ呆然とするだけであったが、また金剛が戻ってきた。


金剛「はぁ……はぁ……これ私の分のカンカンネ。持ってて下さいデース。それじゃ!」


加賀「…………」ガシッ


金剛「ゴホッ!……な、なにするネ!いきなり肩掴むなんて。」


加賀「提督の指示は貴方と共にカンカンを拾うことです。」


金剛「だ、だけど加賀が悪いことしたから、罰を与えただけネ……」


加賀「一人でやらせるというのなら、別にどこかに行かなくても、その場に付いているだけでも良いのでは?」


金剛「…………あぅぅ……」


加賀「提督に会いたいだけですよね?」


金剛「あっ!あんなところにチャーシューメンが落ちてるネ!」


加賀「…………」


金剛「…………」


加賀「どこ、どこ、と探すと思いました?」


金剛「……ノォ………」


加賀「もしチャーシューメンが落ちてたのならとっくに私が哨戒に出してる偵察機が見つけてます。」


金剛「そ、そのはずデース……ワ、ワッツ?!哨戒?!」


加賀「えぇ、そうです。哨戒させて現在スーパー、デパートの試食コーナーを目標に偵察機を数機出してます。」


金剛「……やっぱコイツ頭のネジが全部ぶっ飛んでるネ……」


加賀「さぁ、カンカンを拾いますよ。」


金剛「試食コーナーの何を持ってこさせようとしてるデスカ?」


加賀「食べ物です。」


金剛「ば、漠然としてるネ……好きな食べ物とか持ってこさせるんじゃないのデスカ?」


加賀「よろしい、ここで改めて言っておきましょう。」


金剛「なにをデス?」


加賀「私は食べ物が大好きなんです。」


金剛「……うん……わかってるネ……た、たとえば一番好きな食べ物とか……」


加賀「私が一番好きな食べ物は食べ物です。」


金剛「う、うん……も、もういいネ……か、カンカンをさっさと拾うネ。」


加賀「あ、そろそろ来るころです。」


金剛「…………」カランコロン


加賀「…………」受け入れ体勢


金剛「ん?なんか聞こえるネ……」


「…………」ブーン


「ま、まてぇぇえええ!!」


金剛「ワ、ワッツ?!し、試食の台ごと運んでるネ?!」


加賀「…………」受け入れ体勢(食料受け入れ)


金剛「ば、ばっちり準備してるネ……というか台ごと持ってきてはダメデース!」


「まてぇぇえええ!!このやろぉおお!!」


「……………」ブーン


加賀「…………」ゴクリ


金剛「ウワォ……今度はホットプレートごと持ってきてる……も、もうこの状況に関わりたくないデス……」


「目標上空まで5」


「まちなさぁああい!!!そのたこ焼き器を持ってかないでええ!!」


「まてぇぇえええ!!」


「投下!」ヒュー


加賀「アー」大口開け


金剛「な、なんて器用なアームデース……食料しか投下してないネ……」


加賀「アムアムアム……ゴクリ……アムアム……」


金剛「投下のタイミングもばっちり……ってそんなこと言ってる場合じゃないネ!」


「たこ焼き投下!」


加賀「アー」


金剛「その腕を戦いで見せてほしいデース……」


加賀「アムアム……ゴクリ……食事は……アムアム……ゴクリ」


金剛「食べ終わってから言って下さいデース。」


加賀「アムアム……ゴクリ」


「はぁ、はぁ……やっと来た。おい、そこのでか女!うちのコーナーの試食を全部持ってくってどういうことだい!」


「このチャーシューメンも、他のお客様の分が無くなってしまいました!」


「ドーナツだって!」


「やんややんや」


金剛「…………」そろーり、そろーり


「おい、そこのエンゼルフレンチを頭につけてる人、あんた、そこの女の知り合いだろ?」


金剛「は、はい……」


加賀「…………」


「うちのもの全部食べるし、台ごと持ってくってし、この損害どうしれくれるんだい!」


「こっちのポショレ・ヌードーも!今年は2世紀に1度の出来なんですよ!少量の試飲しか出してないのに!」


「そうだ!払え!」


加賀「…………」


金剛「ほ、本当にす、すみませんデース……ほんとに、こ、今後、こういうことはないようにするので、今回の所は……」


「そんなこといったって、こっちは出るとこでていいんだぞ、営業妨害も甚だしいから。」


加賀「…………」


金剛「す、すみません!すみません!」ぺこりぺこり


加賀(あぁ……エンゼルフレンチ食べたくなってきました……)


そしてカンカンを拾い終わり、換金する所で2グループともおちあった。


「あれ?随分と顔ぶれが違うね。お仲間かい?」


ホ「……」コクリ


金剛「オゥ、貴方がテートクのお世話を随分と長いこと見てくれた方ネ?」


「別に大した事じゃねぇよ。好きでやってるんだから、苦にもならねぇよ。」


金剛「さっすがテートクのお友達ネ!テートクの見る目は良いネ!」


赤城「……ごはん……ごはん」ボーッと


加賀「あ、赤城さんしっかり。」


金剛「相変わらず、食欲の塊みたいな奴デース。」


「ふぅ、それじゃこれが今回の分の報酬だ。」


赤城「ほ、報酬?食べ物ですか?」


「ちげぇよ。お金だ、お金。これで好きなもんでも食べればええさ。ちゃんと合ってるか確かめてな。そんじゃ、毎度あり。」


ホ「……」コクリ


赤城「提督!ここから目的地までどれくらいですか!」


金剛「……えっと、どうせあの店の事でしょ?確かに10分くらいデース。」


赤城「うはぁ!」ニパァ


金剛「ワォ……さっきまで辛気臭い顔してたのが……満面の笑みネ。」


加賀「よ、良かったです。赤城さんの調子が戻って……」


ホ「……」コクリ


加賀「そういえば……金剛さんはあのリサイクルセンターの方を知ってたのですか?」


金剛「イエス!話はテートクから聞いてたネ!」


赤城「提督からどうやって聞いたんですか?提督は秘密主義ではないですけど、話し掛けない限りほぼ喋らないですよね?」


金剛「大体こんな感じデース!」


回想


金剛「テェェエエエイトクゥゥゥウウウウ!!!!」スロートリプルサルコウジャンプ


ホ「……」ガシッ


金剛「テートク!グーテンモルゲンネ!」


ホ「……?」


金剛「なんでドイツ語を言ったかデスネ!それは今日のティータイムのお菓子がバームクーヘンだからデース!テートクもい・か・が♡」


(その時の呼び名はテートクではないですが、気にしないで下さい。)


ホ「…………」ぺこり


金剛「あれ?ダメデスカ?なにか用事でもあるデース?」


ホ「……」コクリ


金剛「ぶぅぅ……それなら仕方ないデース……」


ホ「……」ぺこり


金剛「謝ることないデース。また誘っていいデスカ?」


ホ「……」コクリ


金剛「それじゃ、バイバーイ!」


そしてその後、テートクを尾行し、リサイクルセンターでのホームレスとリサイクルセンターの男のやりとりを聞いていた。


回想終了


赤城「…………そ、それって」


加賀「ストーキングと呼ばれるものです。」


ホ「……」無表情


赤城「提督は驚かないんですか?」


ホ「……」コクリ


金剛「テートクはこれしきのことで驚く人じゃないデース!」


ホ「もっと……驚くべき……ことある……」


赤城「えっ、す、ストーキング以上の事を……」


加賀「な、なにをやったのですか?」


金剛「ん?別に金剛は大した事してないネ。」


ホ「そのうち……」


赤城「き、気になりますねぇ……」


金剛「私はただテートクとおしゃべりしたり……ついてったり……お家にいたり……一緒に写真撮ったり……別に全然大したことないデース。」


赤城「お家にお邪魔したりって……それもしかして……」


金剛「ん?」


加賀「写真を撮ったり……ですか……」


ホ「序の口……」


赤城「えっ、これより酷いんですか?!」


ホ「……」コクリ


加賀「提督は何か仰った方がよろしいのでは……」


ホ「……無害……だから。」


金剛「あったりまえデース!私がテートクに迷惑を掛ける事なんて、宇宙人がいる可能性よりも低いデース!」


赤城「あ、あの毎回の攻撃は……」


金剛「攻撃じゃないデース!愛情表現としてのハグデース!!」


ホ「別に……」


赤城「そ、そうなんですか……」


加賀「普通の提督なら煙たがるでしょうね。」


金剛「テートクは全て受け入れてくれるネ!」


赤城「それで……まだですか?」


金剛「もう少しで着くネ!」


赤城「というか……金剛さんと一緒に行ったことあるんですか?」


金剛「私がいつも奢ってたネ!」


ホ「……」コクリ


赤城「いつもって事は何回も?」


金剛「そうでもないデース。」


加賀「……信用ならないわね。」


ホ「三ケタ……」


赤城「さ、三ケタ?!お、驕りも毎回ですか!?」


ホ「……」


金剛「テートクは最初のうちは奢られるのに抵抗してたけど、数十回目ではもう諦めてたネ。」


加賀「そ、それって迷惑なんじゃ……」


金剛「そんなことないデース。テートクのことを思ってやってるデース。テートクは朝はカンカン拾いで時間潰れるし、朝ご飯も食べる時間も、ないデース。昼食が配給されるまでご飯はお預けデース……ただでさへ辛い日々なのにご飯が食べれないのは残念デース。そんな状況で食べたくないわけないデース。」


加賀「まぁ、提督もよく数十回も奢りを回避しようとしましたね。」


ホ「……」コクリ


赤城「へぇ……渡しなら遠慮なんかせずタダなら何度でも食べさせてもらいたいです。あっ……金剛さん、今度」


金剛「ノゥ!私はテートクにだけ貢ぐんデース!」


赤城「お、思いっきり貢ぐって言っちゃってますね……」


レストランにて……


金剛「いやぁ……ここに来るのは久々ネ!」


赤城「早く!早く!中に入りましょ!」


加賀「バイキング……いいですね。気分が高揚しますね。」


ホ「…………」


カランカラン


「いらっしゃいませ!何名様でしょうか。」


ホ「…………」4と手で表し、禁煙のジェスチャー


「それではお席の方へご案内します。」


着席


赤城「あぁ、やっぱり金剛さんは提督の隣に座るんですね。」


金剛「赤城さんこそ、やっぱり加賀さんの横ネ。」


加賀「赤城さんの横は渡しません。」


金剛「あれ?四人のお金なんてあるんデスカ?」


赤城「あっ、そうですよね?これだけじゃ……」


ホ「…………」金剛を見る


金剛「えぇ……やっぱり私達は我慢するんデースカ?」


ホ「…………」コクリ


赤城「ほ、本当にすみません!部下なのに……」


ホ「…………」首横振り


金剛「ドンウォーリーって言ってるネ。私の事も気にせず、いっぱい食べちゃってクダサーイ。」


赤城「分かりました……それじゃ、早速、食糧調達に行って参ります!」


加賀「一航戦出撃します。」


金剛「……テートク。」


ホ「?」


金剛「出禁にならないといいデスネ……」


ホ「はぁ…………」困り顔


金剛「ほんの数日食わなかったあいつらの食事量は半端ないネ。」


ホ「あぁ……」さらに困り顔


金剛「今まで食べてなかった分のしっぺ返しが来るネ……」


ホ「あぁ……」より困り顔に


「えぇ?!!」


「な、なにあれ?!」


「あ、あれを全部食べるのか?!」


「あぁ!く、崩れそう!!」


「ぎ、艤装展開!か、艦載機緊急出撃!!」


「おぉぉ……」


「あれ、もうここなくなったのか?さっき入れ替えたばかりなんだけどなぁ……」


ホ「…………」


金剛「て、テートク……ドンマイネ……」


ホ「…………」コクリ


金剛「そ、そうだ。今度私が他のお店探しておくネ……」


ホ「…………」


金剛「た、確かにいくらあっても……」


「オレンジのカットとパインのカットが全て無くなりました!」


「ちゅ、厨房!い、急げ!」


「らん♫ららん♫ららーん♫」


「各機に告ぐ、高そうな物から奪取せよ。」


「うわぁ……」


金剛「切りが無いネ……」


「加賀さん、第一調達はここで終わりにしましょう。」


「はい、了解しました。」


「なぁ、ごはんないんだけどぉ。」


「しょ、少々お待ちください!」


金剛「あっ、羽音がするネ……」


加賀「ふふ……」


赤城「らん♫らん♫るー♫」


金剛「う、後ろに控えている艦載機の群れが……」


ホ「…………」机の下に身を隠し


金剛「そ、その運んで来た物どこに置くのデース……」


加賀「各機、上手くやって下さい。」


金剛「オゥ……見事な配置ネ……」


加賀「みんな優秀な子ですから……」


金剛「どーでもいいネ……」


赤城「さぁて!!」


加賀「えぇ。」


赤城・加賀「推して参る!!」


金剛「…………」


赤城「うーん!!空腹は最高のスパイスですね!!」


加賀「お、美味しい……長い間食べてなかったからでしょうか……」


金剛「全然、長くないネ……」


赤城「あっ、そうだ。金剛さんも食べて下さいよ。」


金剛「えっ?」


加賀「金剛さんもカンカン拾いをしましたから。」


赤城「ほらほら、どうぞ?」


金剛「い、いやルール違反だから……」


赤城「えー……」


加賀「赤城さんからお裾分けなんて……明日雪が……」


金剛「ま、まぁ、確かに雪が降るかもしれないネ。」


赤城「ほら、遠慮なく。どうぞ?」


金剛「い、いや食べたいのはやまやまネ。でもルール違反になるから……」


赤城「もう……それならエイッ!!」


金剛「アガッ!!!」


金剛(こ、こいつら……あとで……こ……ろ……)


金剛「…………」チーン


赤城「あ、あれ?金剛さん?」


加賀「どうかしました?」


赤城「い、いやなんか。ポテト食べさせたら、反応がなくなっちゃって……」


加賀「多分、赤城さんからご飯を分けてもらった感動で、意識が飛んでしまったんでしょう。」


赤城「あぁ、なんだぁ。心配して損しました。」


金剛「…………」口に大量のポテト咥え


赤城「さぁて、どんどん食べちゃいますよぉ!!」


加賀「はい!!」


「うわぁ、すげぇ……」


「ねぇねぇ、お母さんあれってフードファイター?」


「さぁ?でもあまり見たことないフードファイターね。」


「じょ、女性なのにあんなに……」


「あれ、噛んで食ってるのか?」


「ご飯って飲み物だっけ?」


赤城「ほら、加賀さん。その卵焼き食べないと冷えたら不味いですよ?」


加賀「す、すみません。忘れるところでした。」


赤城「や、焼き鳥も……」


加賀「や、焼き鳥?……なんかムカついて来ました……こうなれば、暴飲暴食です。」


ホ(暴飲暴食ってどの段階を言うんだ……)


そのころ不知火達はというと……


鎮守府のどこかにて


不知火「あっ、そろそろお昼ご飯の時間ですね。」


多摩「にゃ。」


不知火「それじゃ、食堂に……」


多摩「……」ペチン!


不知火「い、いたっ!な、なにするんですか!」


多摩「たわけにゃ!まともに技能習得が進んでない今、不知火に食わせる昼飯はねぇ!にゃ。」


不知火「…………」


多摩「な、なにか文句あるかにゃ?」


不知火「それって、次長課、」


多摩「……」ペチン!


不知火「いたっ!!ちょっと待って下さい。それは多摩先輩がやった事ですよね……不知火に落ち度は……」


多摩「それにゃら、ここは公平公正な川内に判定してもらうにゃ。」


川内「…………zzz」


不知火「こ、この人ずっと寝てるけどいいんですか……」



多摩「技能があれば別にそれでいいにゃ。さて、川内。不知火と川内、どっちに落ち度があるにゃ?」


川内「…………zzz」ゴロゴロゴロゴロ


不知火「こ、これは……選んでるんですか?」


多摩「そうみたいにゃ。」


川内「…………zzz」ゴロゴロ、ぴた


不知火「私が触られたということは……」


多摩「不知火に落ち度あるということにゃ。」


不知火「こ、このぐーたら忍者フリークめ!」ゲシッ!ゲシッ!


多摩「不知火、何やってるにゃ?」


不知火「き、決まってます。このぐーたら忍者フリークに真の判定をしてもらうように、焼きを入れてるんです。」ゲシッ!ゲシッ!


多摩「そんなに丸太を蹴っても意味ないと思うにゃ。」


不知火「ま、丸太?あっ……」


多摩「丸太に変わってることにも気付かないとは、こりゃ、本当に修行が足りないにゃ。」


川内「…………zzz」


不知火「…………」


多摩「……?」


不知火「10数えるうちに逃げた方が……良いですよ?」


多摩「にゃ?」


不知火「ここまで怒りを感じたのは寝坊助野郎を起こした時以来ですね……」


回想


不知火「簡単に起こせる方法ありますよ。」


夕張「えっ、どうするの?」


不知火「…………」艤装展開


衣笠「あっ?!や、やばいって!!」


夕張(せ、責任放棄しよっと……)逃げ


衣笠「あっ、夕張!に、逃げたぁ……そ、それよりも不知火ちゃん!」


不知火「あと三秒以内に起きなければ貴方達を永久に眠らせてさしあげましょう。」


衣笠「ちょっと!タンマ!タンマ!」


不知火「3」


衣笠「あぁー!!どうしよう!どうしよう!」バタバタ


不知火「2」


衣笠「あぁぁぁーー!!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!!」ピョン、ピョン


不知火「1」


衣笠「…………」白装束に正座


不知火「0」


衣笠「…………あれ?」


不知火「本当に撃つ訳ないでしょう……不知火を何だと思ってるんですか……」


初雪「なーんだ、嘘か。」ベッドの中から


不知火「…………」イラッ


衣笠「ふぅ…………」


砲台「ドカーン!!!!」


羽黒「…………zzz」丸焦げ


初雪「あ……あぁ……あ……」丸焦げ


不知火「…………」汗ダラダラ


衣笠「…………」放心、丸焦げ


司令室に再び開放感がもたらされた。


回想終了


多摩「それ如きで怒るとは、不知火には修行だけじゃなくて、カルシウムも足りてないにゃ。」


不知火「…………」ぶちっ


多摩「川内、ここは逃げるが勝ちにゃ〜。」ぴゅーん


川内「…………zzz」ゴロゴロ


不知火「……てめぇら!まとめてぶっ殺して差し上げます!!」ダッシュ


多摩「にゃ♫にゃー♫にゃ♫」ダッシュ


不知火「待ちやがれぇえええ!!」


川内「…………zzz」ゴロゴロ


鳳翔「あら、多摩さん。そちらから出向いて下さったんですか?」


多摩「にゃ?」


不知火「このやろぉぉおおお!!待てぇええええ!!」


鳳翔「訓練中ですから、お昼ご飯を食堂ではなく、訓練してる所に運ぼうと思ったんですが……はい、これ。どうぞ。」


多摩「おぉ、パンにゃ。」


鳳翔「ちゃんと三人分ありますからね。それじゃ、戻りますね。」


多摩「ありがとにゃー。」


不知火「待て待て待て待てぇええ!!」


多摩「ほら、川内。パンにゃ。上手くキャッチしてにゃ。」ひょい


川内「…………zzz」ゴロゴロ、キャッチ


多摩「さすがにゃ。」ダッシュ


不知火「な、なんで全然追いつけないのでしょう……」ダッシュ


多摩「修行が足りないからにゃ。」モグモグ


不知火「む、向こうはご飯食べる余裕があるほど……えっ?ご飯?」


多摩「川内、このパンは半分こにゃ。はい、また上手くキャッチしてにゃ。」ひょい


川内「…………zzz」パクッ


多摩「お見事にゃ。」


不知火「わ、私の分は……」


多摩「いま、半分にして川内と食べたにゃ。」


不知火「き、貴様ら……地獄を見せて差し上げます!!」ダッシュ


多摩「もう一度逃げるにゃ〜♫にゃ♫」


川内「…………zzz」ゴロゴロ


不知火「待ちやがれぇええ!!てめぇらの首元を掻き切ってやる!!」


鎮守府、司令官室にて……


長門「うむ、どうやら不知火のトレーニングは順調みたいだな。」


電「ただの追いかけっこに見えなくもない気がするのです……」


そして鎮守府にホームレスが帰った所である。


鎮守府 司令官室にて……


電「あっ、司令官さん。やっと帰ってきたのです。」


ホ「……」コクリ


長門「随分と長かったな。もう15時だぞ?」


金剛「色々あったね。」


長門「あれ?あの大食らいはどこにいるんだ?」


金剛「食堂で眠らせてるネ。」


長門「なんだ、腹が膨れたら今度は睡眠したくなったのか。ぐーたらなやつだ。」


ガチャ


高雄「あっ、提督。戻っていらしたのですね。」


愛宕「ねぇ、提督。あの食堂にいる赤城さんをなんとかしてくれないかしら?」


ホ「ん?」


高雄「それが、加賀さんは大したことではないのてすが、赤城さんのイビキが……」


長門「そんなもの口に何か突っ込めばいいだろう。」


高雄「そ、そうしたいのですが……」


電「赤城さんのことだから、口に何か入れたら、食べちゃうかもしれないのです。」


金剛「アハハ、そうネ!ザッツライトネ!アハハ。」


愛宕「笑い事じゃないわよ。すごくうるさいのよぉ。」


金剛「耳元でずっと聞いていたからもう慣れたネ。」


電「どういうことなのです?」


ガチャ


瑞鳳「もう……うるさいったらありゃしないんだから……」


阿武隈「う、うん……あっ、提督。」


瑞鳳「提督!先輩がとっ…………ても!うるさい!」


電「うーん……赤城さんってそんなにイビキ大きくなかった気がするのです……」


長門「確かに一緒に寝たときは気にならなかったはずだな。」


ホ「多分……お腹いっぱい……だから……」


高雄「それ以外に変わったことはないですから、そうかもしれませんね。」


長門「そうだ。」


ホ「ん?」


長門「試しにどれほどうるさいか、実験してみようではないか。」


瑞鳳「どうやってやるの?」


長門「そこのソファーにいる奴に手伝ってもらう。」指差し


初雪「…………zzz」


ガチャ


暁「もう!ほんとにうるさいわね。あれでもレディーなのかしら。」ぷんぷん


響「シューニ……」


雷「タオルで口塞いでもタオルが食べられちゃったし……手も飲み込まれる所だったわ。」


ホ「ん?」


金剛「ン?」


一同「ん?」首傾げ


ガチャ


夕立「ぽいぽーい!」


時雨「ゆ、夕立。もうちょっと静かに司令官室に入った方が良いんじゃないかな。仕事とかの邪魔に……ん?どうしたの?皆さんで首傾げて。」


ホ「ん?ん??」


金剛「というか一部屋に人が集まり過ぎでーす。蒸し蒸しするね……人増えた?」


電「あっ、もしかして司令官さん、わすれちゃったのです?」


ホ「……」こくり


電「川内さんを手に入れた時の副産物なのです。」


ホ「あぁ……」


雷「ふ、副産物って電、ひどいじゃない。」


電「それよりも司令官さんにご挨拶するのです。」


時雨「あっ、提督にまだ挨拶してませんでしたね。僕は白露型駆逐艦二番艦の時雨だよ。」


以下省略


ホ「…………」クラクラ


雷「司令官!大丈夫!」


ホ「……」バタン


電「司令官さんが倒れちゃったのです。」


金剛「そ、そりゃ、倒れるね……な、なんでこんなに……ふ……え……」バタン


電「金剛さんも一緒に取りに行ったのに忘れてたみたいなのです……」


長門「提督が倒れるのは鎮守府の食い扶持を考えてのことだろうが……なんでこいつもなんだ?」


電「自称秘書艦だから、金剛さんも食い扶持のことで倒れたと思うのです。」


雷「ほら、司令官をソファーに乗っけるわよ。暁達手伝って。」


響「イエズナイル」


暁「あら、脆弱な司令官なの?ならレディーの暁がしっかりしないとね。」


雷「せーの。よいしょ、よいしょ……あっ、そこにいる初雪どかしてくれる?」


電「えいっ!!なのです。」ドスッ


初雪「オゴッ!!…………zzz」ソファーから落とされ


雷「よーし、それじゃここら辺に……」


ドン!!


榛名「金剛姉様!!」


金剛「…………」ぶっ倒れ中


榛名「あれ?金剛姉様が帰ってきたって……」


長門「お前の姉はここにぶっ倒れてるぞ。」


榛名「えっ!何かあったんですか!」


長門「いや、こいつが余計な気苦労をして、倒れただけだ。ほら、それよりも提督に挨拶を。」


榛名「あぁ、この方が海賊の船長さん兼艦隊司令官ですね?」


長門「か、海賊の船長さん?」


電「まぁ、確かにそう呼んでいる人もいるのです……」


夕立「イタズラのおかげっぽい〜。」


暁「夕立から教えてもらったけど、本当にジョニーデップね。」


響「チュラゲゲスモーリャ。」


雷「そんなことよりも、司令官の悩みの種を取り除かなきゃ。また倒れちゃう。」


長門「いや、それがだな……食糧問題ははっきり言って解決する見込みが……」


高雄「今日の昼ご飯はすごいですよ?」


愛宕「でもおかげで体から老廃物が出て体が綺麗になりそう!」


阿武隈「ぷ、プラス思考……」


雷「そう!物事は全部プラス思考で考えなきゃ!」


瑞鳳「でも私達老廃物溜まるほど食べた覚えもないけどね……」


阿武隈「小魚一尾と緑野菜のサンドイッチ一切れ……」


愛宕「あと、スープもあったわね。美味しかったわ。」


高雄「マグカップの半分以下の量でしたけどね……」


電「食糧不足問題は解決できないのです!!」仁王立ち


時雨「な、なんか悲しい鎮守府だね……」


夕立「そんなことないっぽい!ワイワイガヤガヤ楽しいっぽい!お金も無いし、まともな家も無い、替えの服も少ないけど楽しいっぽい!」


阿武隈「衣・食・住が壊滅してる……」


そしてその頃不知火達はというと……


不知火「待てやぁあ!!!貴様らぁ!!」ダッシュ


多摩「にゃー」猫走り


川内「…………zzz」ゴロゴロ


不知火「不知火のパンを食べた恨み……千年恨み続けてやりましょうかぁああ!!」艤装展開


多摩「にゃ。艤装展開してるにゃ。ここは川内。秘密道具を使うにゃ。」


川内「…………zzz」ポイッ


もくもくもくもく


不知火「うっ、げほっ!げほっ!……さ、流石忍者のなりそこない……煙幕ですか……」


多摩「今のうちにこのダンボールを被るにゃ。」ひそひそ


川内「…………zzz」ダンボール装備


不知火「こ、これでは前が見えないですね……あっ、そうだ。砲撃の爆風で……」


多摩(あいつここで砲撃するつもりにゃ……そんなことしたら後で提督たちに怒られちゃうにゃ。)



不知火「おらっ!!」真上にドンッ!



不知火「視界がすっきりしましたが……居ませんね……」



多摩(これくらい見抜けないとは本当にバカにゃやつにゃ。)



川内「…………zzz」



不知火「うーん、どこに行ったのでしょうか……」キョロキョロ



多摩(さて、バカなあいつがここを去るまで待機にゃ。)


ひゅるるるる


不知火「ん?何の音でしょう……」


多摩(にゃ?)


ドカーン!!


不知火「…………」真っ黒焦げ


多摩「にゃ、にゃにごとにゃ?!」ダンボールから飛び出し


不知火「げほっ……げほっ……ま、まさか自分が撃った砲弾が自分に当たるとは……いてて……」


多摩「バカだにゃ。」


川内「…………zzz」


不知火「元はと言えば貴様らのせいじゃぁああああ!!!」ダッシュ


多摩「川内、またランニングにゃ。」ダッシュ


川内「…………zzz」ゴロゴロ


不知火「待てぇえええ!!!」


多摩達が走るその先にレベリングから帰還した球磨達が居た。


球磨「ふぁあ……退屈な戦いだクマ。」


衣笠「私達も強くなってるってことですね!」


羽黒「で、でも……初雪さんには……」


球磨「は、初雪さんって……あいつ駆逐艦クマよ?さん付けって。」


羽黒「実力では初雪さんの方が……それに……睡拳の使い手ですし……」


球磨「ま、まぁ……確かに実力の差はすごいクマ……けど、この鎮守府に上下関係なんて付ける必要もないクマ。」


衣笠「そうそう。気楽に、気楽に。」


球磨「にしてもまたお持ち帰りしてきちゃったクマね。」


羽黒「て、提督に怒られるかも……」


衣笠「食料不足でも赤城さんと加賀さんを受け入れちゃう提督だし、それくらいで怒らないでしょ。」


球磨「今までに悩んだことはあるけど、拒んだことはないクマ。」


「待てぇえええ!!」


「にゃっ、にゃっ」


「…………zzz」ゴロゴロ


羽黒「あ、あれは……」


衣笠「こっちに向かってますねぇ。」


球磨「あっ、多摩だクマ。おーい!!多摩!!」


多摩「にゃっ、にゃっ、にゃっ」


川内「…………zzz」ゴロゴロ


羽黒「す、すごい勢いで川内さんが転がってます……」


羽黒(衣笠さんよりすごいかも……)ちらっ


衣笠「ん?どうかした?羽黒。」


羽黒「な、なんでもないです!」


多摩「にゃっ!にゃっ!にゃっ!」


川内「…………zzz」


羽黒「こ、このまま来ると……」


衣笠「確実に……」


球磨「ぶつかるく……クマァァアア!!おえっ……」体当たりされ


多摩「にゃっ。」←体当たりした人


川内「…………zzz」ドンッ!


羽黒「オゴッ!!」


衣笠「おぅふ……」


川内「…………zzz」


羽黒「す、すねが……」


衣笠「い、いたーいぃ……」


不知火「貴様らそこでしっとしてろぉ!!」ガチャ、ドンッ!!


羽黒「あの砲弾も……」


衣笠「確実に……」


球磨「当たるク……クマァァアア!!」


ドカーン


羽黒「きょ、今日は……運が悪いのかも……あっ、それとも戦闘が上手く行き過ぎたからその分……」真っ黒


衣笠「あぁ……服が台なし……というか今日、無傷なのに、ここで小破しちゃた……」


球磨「不知火!!!」


不知火「不知火に何か?」


球磨「不知火に用があるクマ!!」


不知火「不知火に何か落ち度でも?」


球磨「それしかないクマァ!!せっかく、最近球磨の不運が終わったと思ったのに、貴様は一体なにをしでかしたクマ!!」プンスカ


不知火「それは私のせいではありません。」


球磨「どこがだクマ!100%お前のせいだクマ!お前が撃たなきゃいい話クマ!てか、演習場以外でなに撃ってるクマ!!」


不知火「それはそこに昼食泥棒の泥棒猫がいたからです。」


球磨「多摩、不知火の昼食食べたクマ?」


多摩「…………」ふるふる


球磨「食べてないクマって。」


不知火「き、貴様!!ここで消し炭にしてやります!!」ガチャ


球磨「し、不知火!こ、こんな近距離で撃ったら!!」


ドカーン!!


不知火「…………」くらっ、くらっ、バタン


球磨「こういうことに……なる……ク……」バタン


羽黒「おやすみなさーい……」バタン


衣笠「あ、あとで……死刑……」バタン


多摩「猫+不知火+食べ物=爆発にゃ。今日の訓練は不知火を殺してから、さいか……い……にゃ……」バタン


川内「…………zzz」


蒼龍「ん、んー……ん?な、なんじゃこりゃ?!」←今日のレベリングでドロップした艦娘


一方、その頃司令官室では……


ホ「ん、んー……」


電「あ、司令官さんがお目覚めなのです。」


長門「やっと起きたか。ほら、榛名。いつまで金剛に話し掛けてるんだ。提督にちゃんとした挨拶をだ。」


榛名「は、はい……こ、高速戦艦……榛名……ひゃ、ひゃくにんしました……」もじもし


ホ「?」


電「噛んだのです。最初から言うのです。」


榛名「は、はい……こ、こうしょく戦艦……榛名……着任しました……」もじもじ


長門「おい、悪化してるぞ。」


雷「こうしょくってなにかしら?」


暁「こうしょくっていうのは」


響「hentai」


暁「そう。公務員ってことよ!」


雷「さっすが!おねぇーちゃん!」


暁「レディーならこれくらいのことは分かっててよ。」


高雄「な、なんてはしたない娘でしょう////こ、こうしょくって////……そ、そんな風紀の乱れる原因になる娘は矯正しないといけませんね。」


愛宕「なにと勘違いしちゃってるのぉ?高雄ちゃーん?こうしょくって官職とかのでしょ?もしかしてこうしょくって……あっちのほう想像した?」


高雄「あ、愛宕ぉ!そ、そんなんじゃありません!あ、姉をからかってはいけません!」


愛宕「なーに、急に慌ててるの?こうしょくっていやらしい意味じゃないもん。」


雷・暁・愛宕「ねー!」


愛宕「…………」


時雨「み、みんな噛んだ事をほじくったらダメだよ。そんなことしたら、榛名さんが恥ずかしい思いして、もっと噛んじゃうよ。」


夕立「それはフラグっぽい。というか本人の目の前で言う事っぽい?」


瑞鳳「ねぇ、いやらしい意味のこうしょくってなんのことかなぁ?」


阿武隈「あ、あたしにそんなこと聞かれても……」


瑞鳳「えー、阿武隈なら知ってると思ったのにぃ。」


阿武隈「な、なんでそう思ったの?」


瑞鳳「夕立からスケスケおパンツ穿いてるって聞いたから、そんないやらしい子なら知ってるかなぁって!」


阿武隈「ひ、ひぇえええええ!!!な、なんでそんなことここで言っちゃうの?!!」


瑞鳳「穿いてるんだよね?夕立。」


夕立「ぽい!なんであんなの穿いてたっぽい?」


阿武隈「ひぇええええ!!」部屋飛び出し


一同「…………」


夕立「夕立は時雨のマークの入ったパンツ穿いてるっぽい!」


高雄「と、突然何を暴露してるの?!」


夕立「ぽい?これはおパンツみんなの紹介流れじゃないっぽい?」


高雄「い、いい?夕立ちゃん。下着の事とかはあんまり人前では話さない事よ?分かった?」


愛宕「夕立ちゃんはまだ子供だからそういう事分からないのよ。」


夕立「ぶー、夕立はもう子供じゃないっぽい。」ほっぺ膨らまし


長門「さー、みんな働け。働け。働いて、今見聞きした事を忘れるんだ。」


電「け、結局まともな挨拶をしてないのです。」


榛名「あ、あのぉ……」もじもじ


電「どうかしたのです?」


榛名「ど、ドアから自己紹介していいですか?」


電「ど、ドアから?と、取り敢えずやってみるのです。」


バタン


長門「え?部屋から出るのか?」


榛名「高速戦艦、榛名、着任しました。」ドア越し


電「きりっとした挨拶なのです。やれば出来たのです。」


バタン


榛名「じ、実はその……男性の方に話し掛けると……噛んじゃんです……」


長門「そ、それは重症じゃないか?大体、士官の方は男ばかりだぞ?」


高雄「それで今までよくやってこれましたね。」


榛名「そ、それがよくやってこれてないんです……さ、さっきも別の鎮守府で雇用してもらおうと思ったんですが、面接で不採用が出まして……それでどうせなら金剛姉様が好きなので、次に金剛姉様のいるここにやって来て雇用してもらおうと思ったんです。」


長門「あー、本当に居たのか。そんな奴。」


電「どういうことなのです?」


長門「はっきり言うと、そこに座ってる提督と同じ仕事している艦娘だよ。」


時雨「ホームレスって仕事って言えるのかなぁ……」


長門「こ、こら!時雨、提督の近くでその言葉を言うな!提督はその言葉が嫌いなんだ!」


時雨「そ、そうだったのか……ごめんなさい、提督。」


ホ「……」イライラ


電「あ、あのほとんど負の感情を露わにしない司令官さんが……」


夕立「イライラしてるっぽい。」


愛宕「提督、乳酸菌、取ってるぅ?」


高雄「この鎮守府で最近、乳製品を食べた人なんて、食堂にいるあのうるさい連中だけですよ。全く……私までなんかイライラしてきました……」


榛名「と、取り敢えず……私は……男の人といるだけでももじもじしちゃうのに……話し掛けたらもっと大変なんです……女性とならなんでもないんですが……」


瑞鳳「そうなったらもう単なるコミュ障でしょ。コミュ障。」


ドンっ!!!


長門「ん?な、なんだ?」


ホ「……少し……揺れた……」


電「忍者ツールの開発を任せてる夕張さんなのです?」


長門「いや、そっちからの音ではないなぁ。それと訓練場なら、音響装置が働いて聞こえないはずだが……それも違う……」



夕立「敵襲?敵襲なら夕立に行かせてっぽい。演習の時の憂さ晴らししたいっぽい。」


時雨「ぼ、僕も。僕の夕立を傷付けたなんて聞いたら、心の底のマグマが噴火しそうだよ。」


ドンっ!ドンっ!


電「に、二発も?!ほ、本当に敵襲なのです?!」


長門「いや、それはないだろう。ここを襲ってもなんの意味もない。無価値な鎮守府だからな。」


電「な、なんかそれで納得してしまう電が居て、ムカつくのです……」


愛宕「へーい!みんなイライラすると血圧上がっちゃうよぉ!乳酸菌、取ってるぅ!」


高雄「今の貴方がとってもムカつくわよ……」


雷「そうねぇ……乳酸菌って大事よねぇ。暁ちゃん。乳酸菌って取ると良いことあるよね。」


暁「えっ?!え、えぇ……い、良いこと沢山あ、あるわよねぇ……」


電「それよりも方向的に埠頭の方から聞こえたのです。行ってみましょーなのです。司令官さん!」


ホ「……」こくり


爆発音のあった現場には自称秘書艦と秘書艦とホだけが向かった。


長門「こ、これは……」


電「そ、その前に貴方は誰なのです?」


蒼龍「えっ?私の事分からないの?」


長門「顔が真っ黒だぞ。」


蒼龍「うっわ!本当だ!」こすりこすり


電「あ、蒼龍さんなのです!」


長門「蒼龍、これはどういうことだ?説明してくれ。」


蒼龍「そ、それは私にも分からないんです。目覚めたらこんなことに……それよりもそこにいるのは誰ですか?作業員ですか?」


電「さ、作業員じゃないのです!電達の立派な司令官さんなのです!」


蒼龍「ありゃりゃ?!こ、これは失礼しました!私てっきり制服着てないから提督だとは……そ、それよりも自己紹介ですよね?」


ホ「……」コクリ


蒼龍「航空母艦、蒼龍です。空母機動部隊を編成するなら、ぜひ私を入れてね!」


電「うちでそんな部隊作ったら破綻どころか餓死するのです……」


長門「ウム。」


蒼龍「ありゃ、なんでですか?」


長門「まぁ、細かい事情はあとにして……これはなんだ。」


電「球磨さん、起きてくださいなのです。」ゆさゆさ


球磨「う、うーん……」


長門「ほらぁ、起きろ。羽黒、衣笠。」ゲシッ!ゲシッ!


電「か、かかと落としで起さなくても……」


長門「聞いてるぞぉ、この羽黒はとんでもないお寝坊さんなんだろ?ほら、起きるんだっ!」


衣笠「ぐはっ!!……な、なにするんですかぁ……」


長門「おっと、すまんすまん。羽黒にやるつもりだったんだ。それよりも何が起きたんだ?」


衣笠「えっ?あぁ……これは、かくかく。」


長門「しかじか。」


蒼龍「四角い♫ムー♫ゴホッ!!!」みぞおち食らわされ


球磨「ちっ、またなんか変な事を言うやつが出てきたクマ。」


電「あっ、起きたのです?」


球磨「クマ。こうなった理由は不知火の暴走だクマ。」


長門「不知火が暴走?さきほどまでちゃんと訓練していたはずだが……」


電「やっぱり単に追い掛けてただけだったのです。」


球磨「不知火が多摩と川内にキレてこうなったクマ。きれた理由は不知火に聞いてくれクマ。」


長門「そうか……」


電「あっ、雨なのです。」


球磨「まぁ、今日は台風が来るって事で早めにレベリングを終わらせて帰ってきたクマ。多分、夜にはここにも台風が来るクマ。」


長門「さて、手分けしてこいつらを運ぶか。」


球磨「クマ。」


蒼龍「うんしょっと……さて、それでは鎮守府の建物はどこなんですか?」


電「あれなのです。」


蒼龍「えっ?あれですか?随分貧相ですね〜、ホームレスですか?」


電(無垢な笑顔で言いやがったのです……)


ホ「はぁ…………」


長門「いいか、蒼龍。二度とホームなんちゃらとは言うな。」


蒼龍「りょ、了解?な、なんでですか?」


球磨「それはフリーマンが一番嫌いな言葉だクマ。次言ったら、千円の罰金クマ。」


蒼龍「うわっ、今度から気を付けよ……」


電「そ、そんなルール無かったのです!」


球磨「今施行されたルールだクマ。」


長門「ほら、たらたらしてると雨がもっと強くなるぞ。」


電「そ、そうだったのです。」


司令官室にて……


金剛「オゥ!テートク!どこ行ってたネ!」


電「あっ、無駄な昏睡から金剛さんが目覚めたのです。」


長門「さて、よっこらせっと……ほら、いつまで寝てるんだ。さっさと起きんか!」


羽黒「い、いててて……あ、あれ?こ、ここは……」


長門「司令官室だ。全く、一体なにやってんだか……」


電「不知火さん、起きてなのです〜。起きてなのです〜。」ゆさゆさ


そして全員の目を覚まさせ……


金剛「それではこれから裁判を始めるネー!!」メガネくいっ


電(なんで霧島さんの眼鏡を持ってるのです……)


金剛「被告人前へ出るデース!」


不知火「…………」


球磨(ダンボールに座る不知火を全員で囲むのはなんだか完全にイジメにしかみえないクマ。)


不知火「不知火に落ち度で」


ガンガンガン!!


金剛「被告人は黙ってるネ!!」


不知火「……クッ。」睨み付け


金剛「あっ!睨み付けてきたネ!裁判官への印象を悪くしていいのデスカ?この時点で不知火は食事三ヶ月抜きが確定ネ!それと毎回靴の中敷きを逆にして履く刑ネ!!」


長門「よろしい……今の皆の気持ちを代弁してやろう。」


不知火以外「……」コクリ


長門「……おっほん…………」


不知火「……」コクリ


長門「金剛うるさい、お前誰だ、お前いつから裁判官になった。エセ外人、テートクのカキタレ……お、おい今の後半の奴誰だ!私は誰の気持ちを代弁したんだ!」


不知火「えっ?」


金剛「ひぇええええ!!皆が怖いデース!テートク!助けてデース!」抱きつき


不知火「!!!!」


電(明らかに、不知火は金剛が司令官さんに抱き付いたことに気が向いてるのです……)


球磨「そ、それより早く裁判を始めるクマ。」


多摩「にゃー。」


川内「…………zzz」


電「それでは第一回不知火変態裁判開廷なのです!」


不知火「は?!」


夕張「それは私がここに来て間もない頃でした……」


不知火「ちょ、ちょ、ちょっと!な、何を話つもりですか!」


長門「黙れ。被告人には。わざわざ忍者ツール開発合間をぬって来てくれたんだ。」


夕張「い、いいでしょうか?続けても?」


不知火「貴様!!」艤装展開


長門「撃て!」


不知火以外「…………」ドンッ!!


不知火「あ、あがっ……し、不知火が……何を……したと……ぐはっ……」


長門「それでは真面目にやるか。で、なんであんな事になってたんだ?」


多摩「それを証言出来るのは多摩だけにゃ。なんせ川内はこの調子にゃ。」


川内「…………zzz」


瑞鳳「ねぇ、不知火がどうしたの?」


夕張「え、えっ?そ、それは……聞きたい?」


瑞鳳「聞きたい!聞きたい!」


暁「一体、なんの話かしら?」


夕張「え、ちょ、ちょっと駆逐艦の子には……」


暁「私は十分大人よ!子供扱いしな」


ドゴン!!


雷「ご、ごめんなさいね〜、暁姉ちゃんが邪魔しちゃって。」


暁「…………」気絶中


響「baka ane」


夕立「ぽい?夕立も聞いちゃダメっぽい?」


高雄「貴方達、どういう話をしようとしてるのかは分からないけど、風紀の乱れる様な話はいけないですよ。」


暁達「はーい!」


高雄「それじゃ、私は日課の何かすることを見つける為のお散歩にでかけますか。」部屋から出る


愛宕「それでそれで?不知火ちゃんがどうしたの?」


夕張「そ、それがですね……中々眠れない時があって、それでちょっと辺りを見てたんです。」


暁型・愛宕・夕立「うん、うん!」


時雨「こ、こら、夕立。あんまり噂話とか聞いてると信頼感とか持てなくなるよ!」


高雄「あっ!まだそこに居たのね。愛宕。というか貴方達まだ何か話そうとしてたの?」


愛宕「あら〜、見つかっちゃった。」


高雄「行くわよ。愛宕も。」


愛宕「はいはーい。それじゃ、皆またね〜。」


夕張「ふぅ、それじゃ話しましょうか。」


雷「いや、良いわよ。私達まだ子供だし……」


響「sexy」


雷「子供の頃の教育は重要よ!」


夕立「子供がそれを言ってると違和感がすごいっぽい。」


時雨「ぼ、僕達もまだ子供じゃない……」


夕立「おぉ、忘れてたっぽい。」


時雨「にしてもこの初雪は随分と長い間寝てるね。」


初雪「…………zzz」


夕立「睡眠は初雪のアイデンティティっぽい。」


その間にも事故の事情聴取は続いていた。


電「ほうほう……ということは不知火が全部悪いのです?」


長門「今までのことを聞くとそうだな……」


事件は完全に多摩の思い通りとなっていた。


多摩「しかし……多摩のせいでもあるにゃ……あんなに厳しくしてなければ……不知火はこんなことには……」


長門「いや、厳しく鍛錬させることは別に構わんし、良いことだ。それを絶えられぬ不知火に問題がある。」


電「あとは不知火から聞くだけなのです。」


羽黒「にしてもこの天気じゃ、この服洗えそうにないですね……」


電「まだ夕方なのに雲のせいで真っ黒なのです……」


ピカ!!!ゴロゴロ!!ピカ!!


電「はわわわ!!」


長門「この天候なら敵もまさか来るとは思うまい。潜入日和だ。」


衣笠「私の服もどうしよ……」


球磨「お前達はいいクマね。服の心配だけで。球磨はあの攻撃の時に近くにいたから、あの服は完全におしゃかだクマ。おかげで控えの服を着るはめだクマ。」


蒼龍「お洋服乾燥させたいならお外で無くても、うちの子達に任せればいいんじゃないんですか?」


長門「艦載機で乾燥させるのか。残念だが、あまり資源は減らしたくないしな。」


ホ「………ん。」不知火を見る


不知火「いてて……私はなにを……」


長門「おぉ、やっと起きたか。それでは証言してもらおう。」


不知火「は、はぁ……かくかく。」


金剛「しかじか……ほら、陽菜も一緒にやるネ!」


榛名「えっ!金剛姉様と?」


金剛「そうネ!かくかく!」ふりふり


榛名「しかじか?」ふりふり


金剛「もっと楽しそうにやるネ!かくかく♫」ふりふり


榛名「しかじか♫」ふりふり


蒼龍「四角い♫ムーワギャッ!!!」脛蹴られ


球磨「こいつはいつになったらその先を言ってはならないと学ぶクマ……こっちの足も少し痛いクマ……」


不知火「ということなんです。」


電「まぁ、多摩さんが訓練すればこうなることは重々承知してたのです。」


長門「今回の作戦は志望制だ。ついていけないのなら、やめてもらうが。」


球磨「ひ、ひどいクマね……」


衣笠「まぁ、よく分かんないけど、重大な任務の為なんでしょ?仕方ないでしょ。」


金剛「なんなら代わりに……」


不知火「い、いえ!頑張らせて頂きます!」


ホ「…………」不知火の肩ガシッ


不知火「て、提督……」


ホ「……がん……ばれ……」


不知火「この不知火、提督の期待を裏切るようなことは、決してしないです。」


電(囮役なのによく頑張る気になるのです……)


そしてその日の夕食の頃である……


赤城「ごはーん!」


加賀「ごはんと言っても、主食なし、汁物、山菜のみですけどね……」


不知火「あ、あの方たちを眠らせなくてよろしいのですか?」


ホ「信頼……してやれ……」


電「食欲さえ我慢してくれれば、それでいいのです。それで我慢できなかったら……」


長門「前みたいに人質取られて要求されちゃ、敵わんからな。その時は頼んだぞ」


不知火「御意」注射器チラリ


多摩「なにが御意にゃ。かっこつけるなんてお前はまだ出来ぬレベルにゃ。訓練に精進するにゃ。このポンコツ」ドガッ!


不知火「いつつ……チッ……」ギロリ


多摩「あーあ、怖い怖いにゃ。球磨、助けてにゃ」


川内「…………」アムアム


阿武隈「食事の時も静かね……」


金剛「ニンジャは必要な時しか喋らないネ!」


川内「…………」アムアム


榛名「ほ、ほんとに質素ですね……私が前クビになったところより酷い……」


暁「ねぇ、ねぇ、どうしてクビになったの?戦艦でしょ?戦艦って強いし、かっこいいのに」


榛名「あ、あはは……お姉ちゃんドジだから……」


雷「このバカ!そういうのは聞くものじゃないのよ!それに大体、こんな所に来たって事はろくな理由でクビになってるわけないんだから」ヒソヒソ


響「crazy」


榛名「ま、丸聞こえしちゃってるなぁ……あははは……はは……ぐすん」シクシク


高雄「泣くことないですよ。こんな所でも、こんなちんけな所でも、慣れれば何とも思わないようになりますよ。」


愛宕「住めば都って言うけれど、ここは論外ね♫」


榛名「やっぱり……」


高雄「こら!愛宕。折角励ましてるのに」


羽黒「い、1番艦にそんな態度できるなんて……私だったら怖くてできない……」


衣笠「あんたの場合は1番艦にだけじゃなくて、軽巡・駆逐艦の娘にもでしょ?」


羽黒「はっ、そ、そうでした……」


夕立「羽黒先輩、頑張って下さいっぽい!」


羽黒「は、はい!い、一旦手前共に引き取らせていただきます。この様な事が無い様に善処したいと思います!若輩者である故、お導きとご忠告を引き続き、お収め下さいませ……」


時雨「こ、こら!夕立と言いたい所だけど、これは……」


衣笠「重症よ。こんなのが上司だと部下も従いにくいでしょ」


夕立「頑張りたまえっぽい!」


羽黒「は、はぃ……」


時雨「夕立、調子乗り過ぎだよ」


夕立「ぽーい」


厨房の方にて……


鳳翔「あら、もう食べ終わったのですか?」


多摩「にゃ。」


川内「……」こくり


長門「今日は予定があってな」


不知火「あぁ、待ってください。この汁物の器のそこにある塩を舐めてから……」


電「意地汚いことやってないで、さっさと行くのです」


長門「それでは提督、行って参ります。」


ホ「…………」困り顔


長門「提督、貴方が成功信じていないでどうするのですか。どんな噂があって、どんな任務であろうと、提督……貴方が成功を信じなければ……」


ホ「……」こくり


暁「あっ!これ知ってる!こういうの死亡フ、ふがふが!」


雷「あ、あははは、この子何を言ってるのかしらねぇ……」ぐりぐりぐり


暁「ふがふが!」


響「stupid」


電「こ、こういう時も締まらなくて、少しおふざけしてるのがうちの鎮守府らしいのです……」


赤城「飯が無くて、どーして真面目に仕事ができるんです!伊達と酔狂で仕事してるんです!」


加賀「ふふっ……」


長門「ふっ……それでは帰投する時の迎え頼みましたよ。それでは、敬礼!」


ホ「……堅い……リラックス」


多摩「真面目に敬礼してたのは長門だけにゃ。あと雰囲気につられやすい不知火。」


長門「こ、こら////恥ずかしい思いさせるな。それでは行って参ります」


多摩「行ってくるにゃー」


球磨「帰ってくるクマよー」


川内「…………」


夕立「お土産よろしくっぽい!」


瑞鳳「おっ?お土産?」


衣笠「あるわけないでしょ……」


長門「お土産か……」


埠頭にて……


夕張「おそーいでーすよー!!」


長門「すまない。にしても強風だな」


多摩「真っ暗だにゃ」


川内「…………装備」


夕張「あっ、はいはーい。」


不知火「さて、どんな道具でしょうか?」


長門「それは配布は移動中で良いだろう。ほら、行くぞ。」


夕張「もう。せっかちですね。遅れてきたのに」


多摩「さっさと終わらせてさっさと寝る為にゃ」


夕張「あ、あっそ……」


長門「強風、大雨……やりづらいが頑張るぞ。くれぐれも座礁なんてヘマはするなよ?」


不知火「ジョークにならないですよ……」


多摩「こら!いつでも空元気と訓練中に教えた筈にゃ!」ペチン!


長門「なんなんだ、その教えは……」


多摩「自信と、やる気を喪失しない為の一つの教えにゃ。」


長門「ネガティブにならないためか……」


多摩「そうにゃ。」


長門「ふっ……さぁ、出港だ」


道中にて……


夕張「まず……これっ!」


多摩「にゃ?」


不知火「傘?」


夕張「ただの傘じゃないよ!これさへあればどんな高い所からでも無傷で落ちられますよ!」


不知火「高い所から落ちる予定でもあるんですか……」


長門「あるぞ。しかし全員ではないからな。それじゃ、具体的な流れを説明するか。これを付けてくれ」


多摩「多摩は別に目は悪くないにゃ」


夕張「それは一見ただのタモリの付けてるメガネに見えるでしょ?でも違うんです!まずはそれを付けて下さい」


不知火「わ、わぉ……未来っぽい……」


夕張「最新型のウェアラブル端末です。こっちを見て下さい」



多摩「ほぅ……夕張も結構派手な下着付けてるにゃ」


夕張「や、やっぱ見ないで!」


不知火「うぉっ!長門さん!!」


長門「言うな。そして殴らせてもらおうか」


不知火「戦艦との殴り合いは敵とやるので……勘弁して下さい……」


夕張「そして、レーザーって頭の中で念じて下さい」


不知火(レーザー)


長門「うぉっ!!あ、危ないだろ!!というかちょっと焦げてるし……」


夕張「それでレーザーと念じながら視線を動かして下さい」


不知火「おぉ!自在に動かせますね!便利」


多摩「こんなもん作れるならさっさと全艦に配備しろと言いたいにゃ」


川内「……」こくり


夕張「そして、欲しい情報を念じて見て下さい」


長門「私の持っているタブレットに今、お前達が引き出した情報をリンクさせる事が出来るんだが……お前ら……」


多摩「なんにゃ、文明の利器を己の欲に使ってはいけない法律でもあるにゃ?」


長門「お前の物ならいいが……貸し出しただけだぞ……不知火、お前提督の事をどんな風に思ってるんだ」


不知火「私は何も調べてません」


長門「いや、こちらに……」


不知火「なにも調べてません」ギロリ


長門「ま、まぁ……よしとしよう……そして勿論こっちのタブレットからそちらへの情報も転送できる。例えばこれだ」


多摩「随分と広い島にゃ」


長門「それが今回の目的の島だ。よし、ここで説明しておこう。一応既に敵の哨戒ルートと何時何分にどこを哨戒してるかの情報はご覧の通りだ。予定としては……」


不知火「あ、私達が映ってます」


長門「いま、そちらに映っている映像を早送りしよう」


多摩「うわっ、哨戒してる敵の察知範囲まで映ってるにゃ……」


長門「敵の察知範囲の隙間を縫うように行くしかない」


不知火「ちょ、ちょっとでも遅れたり、早かったりすると……」


長門「穴あきチーズだな」


多摩「食べたいにゃ……」


夕張「あ、携行食料もどうぞ」


不知火「忍者めし……」


多摩「一粒……」


夕張「買ったんじゃなくて拾ったの。そしたら中身が6個くらいしかなかったから」


不知火「そ、それ賞味期限大丈夫なんですか?」


夕張「大丈夫、大丈夫。私はもう1個食べたけどなんともないよ」


多摩「一粒……」


長門「おほん、まぁこのままの速度で行けば問題は無いはずだ」


多摩「フラグにゃ」


長門「へし折ってやる」


不知火「物理的ですね」


長門「まぁ、そして哨戒網を突破したとしてだ。この浜辺に到着し、その付近の林で夕張と私は待機する。浜辺の到着時に、地雷に気を付けろ。絶対に埋まってる筈だ。もし踏んだら、踏んだ地雷を飲むか助けを求めろ」


不知火「の、飲めって……」


長門「そこそこ爆発音が抑えられる筈だ。助けを求めたなら夕張の道具でなんとかするつもりだ」


夕張「はい、これ」


不知火「焼香……」


多摩「死ねってことにゃ……」


長門「まぁ、残念ながら踏んだらお終いだ。なんせ踏んだら爆発するものが多いからな。踏んで足を上げたら爆発するタイプは多分使ってないだろう。てか飲み込む暇もないな」


不知火「…………」汗ダラダラ


夕張「だから踏まないようにこれを使うんです」


不知火「え?な、長門さん?」


長門「そうだ。私だ。私が思い切りぶん投げて林まで送ってやる」


多摩「…………多摩の案にゃ」


不知火「な、なんか他にまともな方法は……」


夕張「そのウェアラブル端末作るので殆どの時間使ってしまいました。てへぺろ」


不知火「てめぇ、地雷踏んでこい」


長門「あと敵の監視カメラのハッキング方法の都合上、浜辺付近に着いたら三十秒以内に全員をぶん投げないといけないから、焦って手が滑るかもしれん。そん時は……骨は拾えないが、ご愁傷様の一言は言ってやる」


多摩「余裕にゃ」


不知火「…………」ガクブル


長門「そして私以外が先に到着するだろう。そこで実働部隊の多摩・川内・しら……ポンコツはそれぞれ先に動いてもらう。まぁ、事前に伝えたから分かると思うが、簡潔に説明すると、まず川内はこの中央管理棟のメインコントロール室に、これをぶっさしてくるんだ。どのコンソールでもいい、そうだよな?」


夕張「うん、あの中のコンソールは全部繋がってるから」


長門「これをぶっさせば後は夕張が監視カメラを無効にし、司令官室のロックを解除するパスの情報を抜き出せる。そして川内が中央管理棟で任務遂行中に、しら……ポンコツと多摩には先に作戦本部棟の司令官室に向かってもらう。残念ながらそこのセキュリティはどこにも繋がっていない。物理的に接続しようにも、壁はレーザーでどうにかなるようなものでもない。穴あきは不可能」


不知火「ぜ、絶望……」


長門「ただ監視カメラのみ中央管理棟と繋がってるから、監視カメラを気にすることはない。基本的にどこかに通報するようなセキュリティは夕張が無効化できる。ただトラップ類は無理だ」


多摩「おもしろいにゃ」


不知火「ほ、ほんとにクレイジー……」



長門「そしてちょっと前に戻るが、川内はそれを刺したらすぐに倉庫棟に侵入する。多摩が全てを突破し、司令官室に入ってターゲットの保管場所の情報を見つけ、川内に伝える。そして川内はそれを受け、ターゲットを奪取する。そしてみんなで帰投」


夕張「あぁ、それと不知火ちゃんにはこれを」


不知火「これは?」


長門「それはOTORI任務の目的達成に必要なアイテムだ。」


不知火「そ、その前にOTORI任務とは……」


長門「簡単だ。帰り際にここを通るだろ。ここにそれを置いておけ」


多摩「頑張ってくれにゃ」


不知火「そ、そうですか……」


長門「そして皆で帰って万々歳だ。帰りは哨戒は関係ない。取り敢えず海に最短で出るルートにしろ。海に出たらここに集合だ」


不知火「こ、ここは哨戒網に入ってますが……」


長門「関係ない。大丈夫だ」


そして長門一行が敵基地に向かっている頃、鎮守府では……


司令官室にて……


蒼龍「ねぇ、宿舎ってどこ?」


金剛「もう、何回聞くつもりネ!ここデス!」


蒼龍「宿舎じゃないですよね……だって一部屋しかありませんよ?しかも司令官室だし……」


電「現実を受け止めるのです」


赤城「どこで寝ましょうか……」


加賀「赤城さん、加賀のココ空いてますよ」


雷「ほらほら、暁そこでうつ伏せで寝てて」


暁「え、でもこんな広くダンボールベッド使っていいのかしら……」


雷「平気平気、ほら響、ここに乗って」


響「ураааааааа!!!!」どっすん!!


暁「へぶっ!!な、なんで上に乗るのよ……」


雷「そして雷の雷アタック!!」どっすん!!


響「fuck u」


暁「わぎゃ!!雷!重い!!」


雷「ほら、これなら省スペースで乗れるでしょ?ほら、最後に電!」


電「電は暁殺人の共犯にはなりたくないのです」


雷「もう、せっかく暁型だけでタワー完成させようと思ったのにぃ」


球磨「駆逐艦は無邪気だクマ」


夕立「おっ、乗ってもいいっぽい?」


雷「カモン!カモン!」


夕立「やったー!それなら……せーの!!」びよーん!!


電「暁ちゃん短い間だけど楽しかったのです」


阿武隈「戦死じゃなくて……じゃれつきあって死ぬなんて……」


暁「うわうわうわうわ!!ほ、本当に乗るつもりなの?!」


時雨「よっと!!」ガシッ


夕立「ぽい?」ぷらーん、ぷらーん


時雨「身内で殺人なんて起きて欲しくないからね」


電「危なかったのです」


暁「死ぬかと思った……というか貴女達おもーい!!」ドタバタドタバタ


雷「うわっ!」


響「wow」


どんがらがっしゃーん


衣笠「いたたた……もう貴女達!」


暁「ん?」


衣笠「こちょこちょの刑に処す!」


雷「わー!!」逃げ


衣笠「ほらほら!もっと速く逃げないと追いついてこちょこちょしちゃうぞ!」


羽黒「な、なんか保育士みたいです……」


瑞鳳「…………」ジー


球磨「ダメクマよ」


瑞鳳「えー、卵焼き作りたいのに……」


球磨「ダメだクマ。夕立とか、駆逐艦の子は結構楽しんで卵見たりしてるんだクマ」


瑞鳳「ぶぅ……」


球磨「ぶぅじゃないクマ。ダメに変わりはないクマ」


瑞鳳「じゃ、スクランブルエッグ!」


球磨「調理をするなクマ」


瑞鳳「じゃ、生卵で!」


球磨「食すなクマ」


瑞鳳「もう、ケチ」


球磨「球磨も結構気に入ってるんだクマ。だからダメクマ」


榛名「その卵もしかして育ててるんですか?」


瑞鳳「食べちゃいけないんだって……もう……」


榛名「へぇ……」


球磨「気に入ったクマ?」


榛名「卵の雄なら……上手く喋れるのでしょうか……」


球磨「た、卵の雄って言ってもほぼ見分けなんてつかないクマ。てかそれで吃ったら、良い病院に送ってやるクマ」


榛名「ちょ、ちょっと喋りかけてみよう……」


高雄「混沌としてるわ……」


愛宕「暁型の子達と衣笠は追いかけっこ。加賀さんは赤城さんにここで寝る様にとゴネてて、榛名ちゃんは卵に話し掛けてて、蒼龍ちゃんは金剛さんとかくかくしかじかダンスをしてる。混沌ねぇ……でも楽しそうだからいいじゃないよぉ」


高雄「はぁ……それが一つの部屋で起きてるのよ」


ホ「…………」カキカキ


電(よくこんな所で執務を遂行できるのです……電も頑張るのです)カキカキ


ホ「…………」カキカキ


電「…………」カキカキ


ガキガキ、バキバキ


ホ「ん?」


ガキガキ、バキバキ、ガキガキ


電「ん?何なのです?この音」


暁「アハハ!き、衣笠さん!くす、くすぐったい!」


衣笠「こちょこちょ!こちょこちょ!……ん?」


暁「アハハ!あ、あは……あ?」


時雨「雨?」


ガキガキ、バキバキ……


電「あぁ、分かったのです!」


全員「ん?」


電「この音は!」


電以外「うんうん」


電「鎮守府が倒壊するフラグなのです!!」


電以外「あぁ、その音か…………はぁ?!」


どんがらがっしゃーん!!!!


球磨「うぉおおおおおお!!!!また鎮守府が消えたクマァアアアアア!!!!!」


雷「わっ!!大雨!!」


榛名「た、卵さん……わ、私が守って差し上げます……」


夕立「おぉ!!風で提督の髪型がすごいことになってるっぽいww」


時雨「そ、そんな場合じゃないって!」


鳳翔「みなさーん!!こっちに来て下さい!!」


電「壁が取っ払われたお陰で食堂までシースルーなのです」


愛宕「シースルーって広く感じていいわよねぇ」


高雄「そ、そんな場合じゃないでしょ」


加賀「赤城さん、加賀のココ濡れてますよ……」


金剛「…………」


加賀「な、なんですか」


金剛「しょーもないデース」


ホ「皆……鳳翔さんの……所へ……」


食料倉庫にて……


金剛「ワォ!テートク!とても密着してるネ!」すりすり


電(自分からそうやってるのです……)


球磨「そういえばここだけは食料を保存する為にトタンじゃなかったクマね」


夕立「そのお陰で雨風は凌たっぽい」


榛名「た、卵さん……大丈夫?」孵化器抱き抱え


鳳翔「あ、あの……皆さんが入る為に温度設定を通常の温度にしてしまったのですが……冷凍保存の魚が……」


赤城「分かりました。その任務引き受けましょう」キリッ


加賀「おなじく」キリッ


鳳翔「ど、どうやって食べるんですか?」


電「えーっとぉ……確か……ここら辺に……」スカートの中がさごそ


阿武隈「は、ハレンチ!」


球磨「これはただ単に魔法のスカートから物を探してるだけクマ。阿武隈、お前は何と勘違いしてるクマ?」


阿武隈「あ、いやぁ……その……」


電「あったのです!」パンパカパーン!


時雨「網焼き機……一体どうやって収納を……」


夕立「それは永遠のなぞっぽい」


赤城「焼き魚!へいっ!焼き魚!」


加賀「良いですね」


高雄「もう……なんなのよ……この状況」


敵基地海域付近にて……


長門「そろそろだぞ……」


不知火「波が荒いですね」


夕張「ちょっと遅らせて下さい。早すぎです」


不知火「…………」ゴクリ


長門「こちらには敵の反応はない」


多摩「見つかったらそこで終わりにゃ。通報する前に殺ったとしても定期報告があるはずにゃ、でそこで返答がなかったということで非常事態体制を取られるにゃ」


長門「未だ察知可能範囲内には敵居らず」


不知火「にしても雨が強いですね……」


多摩「雨の音で足音も聞こえそうにないにゃ、向こうも察知できないだろうが、こっちも察知できないにゃ」


夕張「ん?て、敵艦……駆逐艦1隻捕捉!!」


長門「ちっ……向こうの察知範囲内に我々は入ってるのか?」


夕張「だ、大丈夫ですが……このままでは入ってしまいます。ペースをあげろと言っても、別の敵艦の察知範囲に入ってしまいます!」


長門「な、なんとか安全なスポットを見つけ出すんだ!」


夕張「い、今急いでやってます!もう敵の妨害電波か何か知らないけど、そのお陰でGPS機能がまともに使えない!」タブレット操作中


不知火「こ、ここで……終わり?」


多摩「このドアホ!いつでも空元気と言ったにゃ」


夕張「や、やばい……あ、あと30秒……それまでに……」


長門「だ、大体の場所すらも割り出せんのか」


夕張「はぁ、はぁ……ま、待って下さい……もう少しで……よ、よし!長門さんに皆しがみついて下さい!そして長門さんは6m南南東に動いて下さい!」


長門「6m南南東?!そ、そんな正確に動かなきゃいけないのか?!」


夕張「い、急いで!皆さん長門さんに抱き付いて下さい!」


多摩「こら、このポンコツ。さっさと抱きつけにゃ」


不知火「ちょ、ちょっと待って……最後尾だったんですから」


夕張「早く!」


不知火「はぁ、はぁ……こ、これでいいですか?」


夕張「不知火さんを頭に乗っけて下さい。少し幅が広くなり過ぎです」


長門「ほらよっと。これでいいか」


不知火「うわわ、高い」


夕張「もう片方の敵艦を捕捉しました。そしてその間にも既に捕捉した敵艦は依然、哨戒ルートから外れずに航行中、向こうの察知範囲のスレスレに今居ます。私が合図したら、長門さん、一歩程戻って下さい」


不知火「こ、細かい……」


夕張「合図まで5……4……3……2……」


夕張「今です!」


長門「こ、これでいいか?」グラグラ


不知火「うわっ、うわうわ、うわっ!!」


川内「…………」バシッ!!


夕張「あ、危ない……危ないだけでセーフです……さ、さっさと島に向かいましょう!」


浜辺付近


夕張「私が合図したらこの投げて下さいね」


長門「了解だ」


夕張「…………」タブレット操作中


夕張「あと少しです……はい!投げ始めて下さい!」


長門「よし!まずは不知火、お前からだ!!」


不知火「ま、まじですか」


長門「おんどりゃああああ!!!」


不知火「うわっ!!はや!はや!と、というかこのスピード、突き刺さ」ズブ!!


長門「ほら、次は多摩だ!」


多摩「槍投げのヤリの気分にゃ」


長門「オラァアアア!!!」


多摩「ひ、ひにゃぁああああ!!!」ズサッ!!


夕張「残り10秒!!」


長門「お前らまとめてぶん投げてやる!」ガシッ


夕張「ほ、ほわっわわ!」


川内「…………」ぷらーん、ぷらーん


長門「はぁあああああああ!!!」


夕張「投げたらすぐに離れて下さぁああああいい!!!」グサッ


川内「…………」ズボッ


長門「全速後退!!」


夕張「お願い……もう少し時間を……」タブレット操作中


川内「行って参る……」


多摩「分かったに……もういないにゃ」


不知火「い、一体どうやって消えたんですか……」


夕張「な、なんとかなりました……ほら、お二人とも、目的地へ……」


多摩「にゃ」シュバッ!


不知火「御意」


多摩「このポンコツ、多摩みたいに消えられないのなら、御意とか言ってカッコつけるにゃ」ゴツン!


不知火「いててて……」


川内「…………」スタッ!スタッ!


「はぁ……誰か見回り代わってくれないかなぁ」


川内「…………」スタッ!スタッ!ベキっ!!!


「ん?今、何か音が……」


川内「…………」


「気のせい……まぁ、念のため見に行くか……」


川内「!」


「確か……こっちかぁ?」


川内「…………」地面に這いつくばる


「うーん……こっちじゃなかったか?」


川内「…………」適当な石を見つけ投げる


ザザッ!!


「向こうの林から聞こえたな……そっちか?」とことこ


川内「…………」スタッ!スタッ!スタッ!


そしてその頃不知火達は……


多摩「ふん♪ふん♪ふん♪」


不知火「こ、こんな呑気に移動してていいんですか?」


多摩「良いんだにゃ。お前はただ多摩の後ろにぴったりくっ付いて進めば良いんだにゃ、呑気に歩いてる様に見えて、色んな所に目を光らせてるにゃ」


不知火「そ、そうですか……」


多摩「そうにゃ。それと不知火……ポンコツはあんまり喋るにゃよ?」


不知火「完全に不知火と言ったあとに……まぁ、はい。あんまり喋らないようにします」


多摩「ふん♪ふん♪ふん♪」


「ん!誰だ!」


多摩「にゃー」


「なんだ。猫かぁ」


多摩「にゃ」


不知火(えぇえ!?し、信じるの?!馬鹿でしょ!)


そしてその頃長門は……


長門「ふぅ、やっと着いた。どうだ、具合は」


夕張「今の所、定時連絡もちゃんとしていますし、大丈夫のようです」


長門「そうか。順調か。よし、何かあったら言え」


夕張「何かなさるんですか?」


長門「塹壕掘りだ」


夕張「まぁ、こんな所で胡坐をかいて座ってるよりは気付かれにくくはなりますよね」


長門「それと、この時間だと体を動かしてないと眠くなって仕方がない。眠気覚ましのエクササイズってやつだ」ザク、ザク


夕張「私は夜更かし慣れてるから全然眠くないですね」


長門「夜中まで開発してんのか?」


夕張「流石に夜まで仕事したくないですよ」


長門「何やってんだ?」


夕張「初雪ちゃんとゲームやってます」


長門「はぁ…………」


夕張「結構、初雪ちゃん強いんですよ」


長門「結構というか、普通に強そうだろ。あんなグータラな引きこもり……少しは提督を見習って欲しいものだ」


夕張「そういえば1つ質問していいですか?」


長門「なんだ?」


夕張「男っぽい喋り方ですよね」


長門「…………」


夕張「あ、あの……ごめんなさい!ごめんなさい!」


長門「そうなんだよ……」


夕張「お、怒ってないんですか?」


長門「悩んでる……」


夕張「そ、そうだったんですか」


長門「しかも陸奥と一緒に居たら余計際立つだろ?」


夕張「まぁ、うちの鎮守府にはいませんが、居たら確かにより際立ちそうですね」


長門「はぁ…………」


夕張「そ、そこまで悩むことですかね……」


長門「わ、私だって一応……そのなんだ……女性だからな」


夕張「そ、そうですね」


長門「何で今吃った?」


夕張「え、あっ……その……」


長門「やっぱり女性っぽくはないと思ったから吃ったんだろ?」


夕張「はい……」


長門「はぁ…………」


夕張「で、でもそこまで落ち込む必要もないんじゃ……ほら、スタイルも良いですし」


長門「妹もスタイルいいぞ」


夕張「え、えっと、ほら世の中草食系男子が増えてるからガツガツした方が」


長門「世の男は亭主関白したいやつが殆どだぞ」


夕張「ぜ、全員がそうってわけじゃ……あっ、川内の方はここまで進んでるようです」


その頃川内はタワークライミングをしていた。


川内「…………」ガシッ、ガシッ、ガシッ


順調に屋上まで来た


川内「ふぅ…………」ビリビリ


川内「あむ…………」れろれろ


川内「…………」れろれろ


川内「忍者めし……旨し……」


目的の部屋は屋上の1つ下である


そして川内は屋上の小部屋に入るがドアにロックがある


川内「…………」ジー


レーザーで配線を焼き切る


川内「…………」ガチャ


入るとそこには階段があった


川内「…………」耳を澄ませる


川内(5人か……)


下の様子を見る事も無く、人数を把握した