2015-09-05 02:39:23 更新

概要

夏といえば浴衣!ということで、夏も終わりが近づいていますが書かせていただきました。
今回はほのぼのとできるような作品を書きたいと思い、書かせていただきました!
リクエスト等がございましたら、お気軽にコメントしていただくと幸いです!


[甘味処間宮にて・・・]

提督「雨か・・・この天気だと洗濯物も干せない・・・どうしたものか・・・」

時雨「提督、どうかしたのかい?」

夕立「提督さん、なにかお困りっぽい?」

提督「ん?あ、ああ。すまん。ちょっと考え事をしていてな」

時雨「珍しいね、いつもは話しかけたらすぐに気づくのに」

夕立「・・・もしかして」

提督「な、なんだ・・・?」

夕立「何かご用事ができなくなっちゃったぽい?」

提督「まぁ、な。この雨だろ?」

時雨「そうだね、結構降ってるみたい・・・けど、雨は、いつか止むさ」

提督「ありがとう、時雨。」

夕立「それで、この雨で提督さんは何にお困りっぽい?」

提督「それはな、洗濯物を干せない・・・それで困ってたんだよ。」

時雨「・・・はぁ、すごく真剣な顔してるから何かと思えば、心配して損したよ」

夕立「本当、提督さんも困りものっぽい!」

提督「い、いやいや、これは重要なんだぞ!」

時雨「・・・一応聞いてあげるけど。何がさ」

提督「新型装備を作るための防護服を洗わないと色々困るんだよ・・・」

夕立「新型装備って何を作る予定っぽい?」

提督「さぁ、夕張が何か作りたいらしくてな。それと、俺も作りたいものがあってな」

夕立と時雨『提督(さん)が作りたいもの?』

夕立「私との新しい遊びのためのものでも作るの?」

提督「そんなもんはつくらんぞ・・・全く」

時雨「・・・[じーっ]」

提督「な、なんだよ。時雨」

時雨「なんでもないよ、提督。ただ、君が夕立に何をしているのかなと思っただけだからね」

提督「変なことはしていないからな!!!」

時雨「必死に取り繕おうとして、余計に見苦しいよ」

夕立「し、時雨。そんなに提督さんをいじめないであげて・・・」

時雨「ん?僕はいじめてなんかないよ?どうしていじめてるなんて思ったのかな?」

夕立(あっ、これはすごく怒ってるっぽい・・・)

提督「・・・時雨」

時雨「なに?」

提督「俺が、そんな馬鹿なことできるわけないだろ」

時雨「・・・」

提督「そんなことしてたら、とっくに俺は海のもくずになってるよ。だろ?(苦笑)」

時雨「・・・それもそうだったね。そんな君だから、僕もこうして過ごせているんだもんね」

夕立「その、時雨・・・」

時雨「夕立、大丈夫だよ。もう本当に気にしてないから。ごめんね、つい怒っちゃって」

夕立「夕立も、紛らわしい言い方をしてしまってごめんっぽい」

提督(なんとか丸く収まって良かったよ・・・)

時雨「ところで提督」

提督「ん?どうした?」

時雨「変なものじゃないのはわかったよ。それじゃあ、一体何を作るつもりなんだい?」

提督「そ、それは・・・だな・・・」

夕立「夕立も気になるっぽい。教えて教えて~」

時雨「夕立もこう言ってるし、教えてよ。提督

    もちろん、ごまかそうとしたって無駄だからね」

提督(・・・どうやって逃げるか、もしくは話すか・・・。)

時雨と夕立[じーっ]

提督(逃げ切れそうにない、か。こうなったら話すしか・・・。)

[ガラガラガラ]

足柄「提督はここにいるって聞いたのだけれど?」

提督「ん?足柄さん?」

足柄「さんはいらないって言ってるでしょ。そんなことより、準備ができたみたいよ。」

提督「・・・そうか、ありがとう。足柄」

足柄「べ、別に私にとってはこのくらい朝飯前のことだわ!」

提督「それもそうか」

時雨「提督、どこかに行くのかい?」

提督「ああ、最終確認にな」

夕立「最終確認?」

足柄「あら、聞いてなかったの?これは重大な」

提督「足柄」

足柄「失礼、これ以上は言わない約束だったわね

    まぁ、そういうことだから提督を一時借りてくわよ」

時雨「待ってよ、連れてく前にひとつだけ提督に質問してもいいかい?」

足柄「んー・・・まぁ、まだ時間はあるからいいわよ」

時雨「ありがとう。それで、提督質問なんだけどさ」

提督「・・・なんだ」

時雨「それは、みんな楽しめそうなものなのかい?」

提督「・・・もちろん」

時雨「わかった、教えてくれてありがとうね」

提督「おう、それじゃ。“また、後でな”」

ー工廠に向かう道の途中でー

足柄「提督、本当に言わなくてよかったの?

    別に変なこと言うわけでもないんだし」

提督「いや、これ以上誰かに言われては困る」

足柄「なんでよ」

提督「そんなことをしたら、サプライズにならないだろ?

    まさか、みんなで花火を見るなんてさ」

足柄「そうかしらねぇ、意外とみんな知ってるんじゃないかしら・・・」

提督「なんでまた」

足柄「人の口に戸は立てられない、ってことよ(微笑)」

ー甘味処、間宮にてー

夕立「提督さんが何しようとしてるのか気になるっぽい・・・時雨は気にならないっぽい?」

時雨「うん、僕はもうなんとなくわかったから大丈夫だよ」

夕立「えー、教えて欲しいっぽい!」

時雨「多分あとでわかるから、楽しみにしときなよ」

夕立「時雨も意地悪っぽいー、むぅー」

ー別の日の鎮守府、その執務室にてー

霧島「マイクテスト、マイクテスト

    二〇:〇〇より、重要な作戦が決行されるとのことですので全員、浴衣に着替えて鎮守府前の港に集合してください、繰り返します...」

提督「よし、準備はこんなもんでいいかな。霧島もお疲れ様」

霧島「いえ、このようなことでしたらまたお任せ下さいね」

提督「了解した」

霧島「では、私も着替えてきますので、これで」

提督「おう」

[ガチャ、バタン]

提督「さて、俺もそろそろ着替えるか・・・」

[コンコン]

時雨「提督、いるかい?」

提督「ん?いるぞー」

[ガチャッ]

時雨「失礼するよ、あれ?まだ着替えてなかったのかい?」

提督「あぁ、準備が忙しくてまだ着替えれてなくってな・・・んで、どうしたんだ?二人共」

時雨「そうそう、大事な用で来たんだよ?」

提督「大事な用?なんだ?」

夕立「提督さんに着た着物を褒めてもらいに来たっぽい!」

提督「・・・すまん」

時雨「?なんで謝るの?」

提督「せっかく見せに来てくれたんだから、すぐに気付くべきだった・・・」

時雨「良いよ、だって準備に忙しそうだったじゃない」

夕立「代わりに今からいっぱい褒めて欲しいっぽい!」

提督「二人共、とっても綺麗だな・・・

    す、すまん。こんな言葉でしか、その、二人に対して言えなかった・・・。」

時雨「ふふっ、気持ちがこもってる言葉だから許してあげるよ」

夕立「じゃあじゃあ、代わりになでて~、提督さんのなでなでは安心するっぽい!」

提督「そう言ってもらえると、嬉しいが・・・それじゃあ」[ナデナデ]

   (こうして夕立をモフモフするのって良いよなぁ、なんか安心するんだよなぁ、なんでだろうなぁ・・・)

夕立「ぽいー、安心するっぽいー」

時雨(・・・いいなぁ、僕も一回でいいから撫でられてみたいなぁ)

   [・・・じーっ]

提督「ん?時雨?」

時雨「ふえっ?なっ、なにかなっ、提督?」

提督「あー、なんか視線を感じた気がしてな」

時雨「えっ?き、気のせいじゃないかなっ?」

提督「そうか、ならいいんだが」

夕立「提督さん、なでなでしてくれてありがとうっぽい!」

[じーっ]

時雨(やっぱり、なでてほしいなぁ)

夕立[ピコーン!]「提督さん提督さん」

提督「ん?どうした」

夕立「ちょっと、お耳をかしてほしいっぽい」

提督「おう、なんだ」

夕立「それが...こしょこしょこしょ」

提督「ふむ、ふむ、なるほど、そういうことか」

夕立「そういうことっぽい」

提督「了解した」

時雨「何の話?」

夕立「すぐに分かるっぽい!」

提督「時雨」

時雨「な、なんだい?急に改まって」

提督「今から時雨の頭をなでなでしたいんだが、させてくれないか?」

時雨(そういうことを話してたんだね・・・優しいなぁ)

   「仕方ないなぁ、じゃ、じゃあお願いするね?」

提督「おう、それじゃあ」[ナデナデ]

時雨(すごい優しいなでかたで安心するなぁ、気持ちいなぁ、夕立の気持ちがわかるよ)

   「提督、ありがとう。もう大丈夫だよ」

提督「そうか、もうちょっとなでていたかったんだが・・・」

時雨「そう言ってもらえるのは嬉しいけど、もうすぐ作戦が始まる時間だからね」

提督「へっ?時間を忘れてたーっ!急いで準備しないとっ」

時雨「それじゃあ、僕たちは行くね」

夕立「また後で会おうねー」

提督「お、おう分かった、また後でなっ」

ー港に向かう途中でー

時雨「夕立、ありがとね」

夕立「?、なんのこと?」

時雨「・・・やっぱりなんでもないよ」

夕立「なんでもないっぽい?」

時雨「うん。ほら、いそご」

夕立「それじゃあ、いそぐっぽいー」

ー作戦が行われる港ー

提督「ぜーっ、ぜーっ、さすがに疲れた」

足柄「提督、お疲れ様」

提督「足柄、ありがとう」

足柄「いいのよ、それより、最終チェックしといてね。設置の方はしといたからね」

提督「ありがとう、助かったよ。それと、足柄。やっぱり着物姿も似合うなぁ、[時計を見て]っとそれじゃ最終チェックに行ってくるよ。それじゃ」

足柄「褒めてくれて嬉しいわ、ありがと(微笑)

    焦るとあぶないから、焦らないように気を付けてね」

提督「どういたしまして、了解した」

[タッタッタッタッ]

提督「最終チェックは・・・っと、、良し、問題ないな、よし」

夕立「提督さん、準備終わったー?」

提督「ん?夕立?

    準備なら今終わったが・・・」

夕立「それじゃあ、一緒に見ましょ?」

提督「そうだな、一緒に見ようか」

時雨「僕も一緒に見てもいいかい・・・?」

提督「もちろん、皆で見たほうが楽しいもんな」

   (こんな、楽しい日を毎日続けられるようにしていこう。みんなと一緒に・・・)

ー艦ー


後書き

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!
概要にも書いてありますが、ほのぼのとしたお話を書きたいと思っていたので、この作品を作りました。
優しい世界に平和の花は咲く
ということで、また別の作品で機会があればお会いしましょう、それではっ!


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SS好きの名無しさんから
2015-09-10 16:54:27

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