2015-12-05 07:12:45 更新

概要

※英雄の章の続編です。

※色々とカオスな事になります(キャラ崩壊注意)

※オリジナル主人公、キャラが登場します

※え?そんな事より別のやつ進めろ?ごめんなさいorz

※水奈月セイヤのイメージイラストを投稿しました

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前書き

なんか幻想学園高等学校も観る人少なくなってきましたので…趣向を変えてこっちも進めようかな…なんて?まぁ自業自得なんですけどね!




〜嘗ての英雄はホストになった様です♨︎今夜は貴女とJust do it!!〜




レミリア「…」トボトボ…


ふふ、人間の皆さん今晩は。誰もが知る夜の女王にして紅魔館の主、そして水奈月セイヤの正妻。レミリア・スカーレットよ。私は今、月を見ながら夜の幻想郷を散歩中、大人なレディーでしょう?


レミリア「はぁ…それにしても…いつになったら博麗神社への出禁が解除されるのかしら…」トボトボ…


旦那に会えない妻の気持ちが貴方達人間に分かるかしら?それはもう辛く苦しい地獄の様な日々なのよ?博麗神社への出禁を食らってから1週間…セイヤは血液を毎日届けに来てはくれるのだけれど…話をする暇も無くバイクで颯爽と駆け抜けてしまうのよね…


レミリア「う〜…1週間もセイヤと寝てないだなんて…妻失格ね…私…」トボトボ…


……ピキーーーーン……


レミリア「っ……セイヤの匂いがするわ…」スタスタスタスタ…


ピカーーーーッ☆


レミリア「何かしら…此処。イマジンナイトクラブ?どうしてこんな如何しそうなお店からセイヤの匂いがするのよ…」ガチャッ…


カランカラ〜ン♪


ホストa「お♪こんな夜遅くにお嬢ちゃん1人?」


レミリア「今直ぐその汚い口を閉じなさい。人間風情が馴れ馴れしく私に話し掛けないでちょうだい」スタスタ…ピタ…


ホストa「さ〜せん♪ようこそ!ホストクラブ、イマジンナイトクラブへ!『見た目は幼女だけど背中に翼…妖怪か…』」あ、これ俺の名刺っす♪


レミリア「だから口を閉じろと…もういいわ、私の質問に答えなさい。このお店に片目が隠れる程長い髪をした従業員は居ないかしら?」そんな汚い名刺なんて要らないわ…


ホストa「あ〜…それは多分セイヤの事ですね。呼びましょうか?」この子怖い…酷い…


レミリア「早く呼びなさい…『なんでホストクラブなんかで働いてるのよ!それも女の子が沢山居るじゃない!私やフランとエッチした癖に!私達じゃ物足りないの!?』」


ホストa「お〜いセイヤ〜?指名入ったぞ〜?」スタスタ


「はぁ?誰だよ物好きだな…面倒臭いから御帰り願えや馬鹿野郎…」ゴクゴク…


ホストa「いいから行け!お前指名ゼロの寄生虫ホストだろうが!霖之助様を見習え!今やこのイマジンナイトクラブのNo.1なんだぞ!?一緒に新人として入ったのにえらい差だよなぁっ!?えぇおい!!」そして勝手に店の酒飲むな!何遍言わせる気だ!


「へいへい…分かったから怒鳴るなよ。先輩…」スクッ…


スタスタスタスタ…


セイヤ「どうもぉ〜…ご指名に預かりまして。イマジンナイトクラブの寄生虫ホスト…水奈月セイヤでぇ〜す…宜しくお見知り置き…を?」


レミリア「…」じ〜…


セイヤ「………お〜い、誰か十字架とニンニクと銀の弾丸と流れる水と日光買って来てくれ〜…」可及的速やかにな…


レミリア「セイヤ…貴方こんな所で何をやってるのよ…」


セイヤ「見れば分かるだろ?ホストだよ…ホ・ス・ト…」ネクタイ緩める…


レミリア「だからなんでホストクラブなんかで働いてるのよ!そんな暇があるなら紅魔館で私達姉妹の相手をしなさい!」


セイヤ「断る。それに俺だって好きで働いてる訳じゃねぇよ…霖之助さんに手伝ってほしいって言われて仕方無く働いてるんだ…」


レミリア「う〜…こっちは1週間も貴方に会えなくて、悶々とした日々を過ごしていたと言うのに…当の貴方は他の女とお酒を飲みながらイチャイチャしていたのね…」


セイヤ「いや?タダ酒かっ喰らって神社に帰って寝るだけだが?」


レミリア「本当かしら…口ではいくらでも取り繕う事なんて可能じゃない…」


セイヤ「さっきから聞いてれば…お前は俺の何なの?俺のお母さんですか?Mammyなんですか?」


レミリア「私は貴方の妻よ…///散々私達姉妹の体を弄んだのだから…///キチンと責任取って結婚しなさい…///」モジモジ…


セイヤ「俺が何故、ホストクラブなんぞで働いているのか…その経緯をお話ししましょう…」遠い目…


レミリア「え?今回想に入るの?私が求婚しているのにそれをスルーして回想に入るの?」



ある日…



〜香霖堂〜



セイヤ「それで霖之助さん。頼みたい事とは一体なんですか?」パチッ…


霖之助「うん、実はセイヤ君に…ホストクラブでバイトをして貰いたいんだ…」パチッ…


セイヤ「ほ、ホストクラブ…ですか?」パチッ…


霖之助「最近出来たばかりのお店らしくてね…キャストが3人しか居ないから…もっと人手が欲しいらしいんだ…」パチッ…


セイヤ「確かに元の世界にもホストクラブはありましたが…自分は好きじゃないんですよね…」パチッ…


霖之助「そこをどうか考えを曲げてはくれないかな?僕も働くつもりだからさ…2人でなら不安じゃないだろう?」パチッ…


セイヤ「意外です…霖之助さんも不安になる事があるんですね…」パチッ…


霖之助「一応人間の血も混じっているからね…血の所為なのかは分からないけど…」パチッ…


セイヤ「まぁ霖之助さんも一緒なら…別に自分は構いませんよ…」パチッ…


霖之助「本当かい?それは助かる…無理を言ってしまって済まないね…」パチッ…


セイヤ「霖之助さんにも返し切れない恩がありますから……っと、王手」パチッ…


霖之助「……やはり戦略系のゲームではセイヤ君に敵わないね…」参りました…


セイヤ「それで霖之助さん、結局一体いつからそのホストクラブで働けばいいんですか?」


霖之助「明日の夕方からなんだけど…少し急過ぎたかな?」


セイヤ「別に自分はいつでも構いませんよ。神社でも漫画読んで酒飲んで食べて寝るだけですから…」もう一局指しますか?


霖之助「それじゃあ明日の夕方、僕が博麗神社に迎えに行くから…」んふ…それじゃあもう一局、手合わせ願おうかな…



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……




セイヤ「と、言う訳だ…」カロンカロン…


レミリア「へぇ…で、その香霖堂の店主は凄い人気みたいね…」チラ…



「じゃあ私、霖之助様の為にドンペリ入れちゃおうかな♪」


霖之助「本当かい?んふ、ありがとう」ニコ


「///」



セイヤ「お前もあっちに行ったらどうだ?イケメンに接待して貰った方が嬉しいだろ?」ほれ、カクテル…


レミリア「私はあんなアホ毛眼鏡、タイプじゃ無いわ。そ、それに…///私にはセイヤが居るもの…///」ピトッ…


セイヤ「さいですか…」ゴクゴク…


レミリア「何よその反応…嬉しくないの?さっきからお酒ばかり飲んで…」


セイヤ「別に…嬉しくない訳じゃねぇよ」コト…


レミリア「そ、そう///…それと…その…私、今までこういうお店に来た事がないのだけれど…ここは何をするお店なのか…教えて貰ってもいいかしら?」セイヤが作ってくれたカクテル…美味しい…


セイヤ「居酒屋とかとあまり変わらないんじゃないか?なんかNo.1とかNo.2とか競い合うみたいだが…俺はNo.1よりOnly1派な人間だからな…」それはどうも…


レミリア「そのNo.1にはどうなったらなれるのよ…」


セイヤ「指名した相手にドンペリ入れまくれば自然とNo.1になるんじゃないか?まぁ俺は指名ゼロの寄生虫ホストだから関係ないがな」ゴクゴク…


レミリア「そういう事……そこの駄目ホスト、ちょっといいかしら?」


ホストa「え?駄目ホストって俺の事?一応これでもNo.2なんですけど…」


レミリア「黙りなさい…このお店にあるドンペリ、全部持って来なさい」


セイヤ「は?」


ホストa「お嬢ちゃん…君妖怪みたいだけど流石にそんな大金持ってないでしょ?」


レミリア「これでいいかしら?」現ナマドンッ!!


セイヤ・ホストa「「」」白目


ホストa「こ、この店のドンペリ!全部持って来ぉぉぉぉぉぉぉぉい!!」


セイヤ「お、おいレミリア…お前無駄に金使うなって咲夜達から教育されてないのか…?」


レミリア「私が貴方をNo.1ホストにしてあげるわ、セイヤ。私の旦那なら常に1番上に立ちなさい!喩えそれが如何わしいお店のNo.1だとしても!」


セイヤ「いや別に俺はNo.1とかに興味ねぇから!もっと別の事に金使えよ!咲夜達にプレゼントかなんかしてやれや!!」


レミリア「これは私と貴方の結婚資金だから何の問題も無いわ。いいから貴方は黙ってお酒飲んでなさい。そして私の事を沢山チヤホヤしなさい」


セイヤ「結婚資金!?何トンデモない事会話に混ぜて発言してんだ馬鹿吸血鬼!」


レミリア「明日はフランも連れて来てあげるから期待して待ってなさい♪」


セイヤ「連れて来なくていい!!」


ホストa「お金持ちのお嬢様、私に一つ妙案が御座います。どうかお耳をお貸し下さい…」跪く…


レミリア「へぇ、自分から跪くなんて、中々良い心掛けじゃない。特別にその案とやら、聞いてあげてもいいわよ…」ふふ…


ホストa「有り難き幸せ……明日もこのお店に来て頂けるのならば、そこの寄生虫ホストと同伴出勤をされては如何でしょうか…」


レミリア「ど、どう……何よそれ」


ホストa「簡単に言うとそこの寄生虫ホストと一緒にお店に来店して、時間の許す限りレッツパーリィー☆が出来る感じのアレですね」


レミリア「そ、それは良いわね…///『セイヤと一緒にお店に…///』」う〜…///


ホストa「そしてその後はアフターで更なるレッツパーリィー☆が楽しめますよ!」


レミリア「アフター?それは何よ」


ホストa「『アフターも知らないのか…世間知らずのお嬢様と言ったところだな…』アフターとはお店が終わった後に食事をしたり、飲みに出掛けたりをする事が出来る感じのアレです」


レミリア「なら今日もそのアフターというものが出来るのかしら?」


ホストa「それは隣に居る寄生虫ホスト次第ですね」チラ…


セイヤ「先〜輩…少し顔貸して貰っても良いですかぁ〜?」肩ガシッ!


レミリア「ちょ、ちょっと何処に行くのよ!貴方は私が指名したのだから、私の隣に居なさい!」そして撫で撫でしなさい!


セイヤ「うるせぇっ!少しの間其処でカクテル飲んで待ってろ!」スタスタ!


レミリア「……何よ。あんな言い方しなくても…良いじゃない…」ゴク…



ホストa「で?先輩を連れて来たんだからそれなりの理由があるんだろうな…」


セイヤ「理由があるんだろうな…じゃねぇよ糞ホスト!どういうつもりだてめぇ!レミリアに要らねぇ事吹き込みやがって!」


ホストa「あのお嬢様は世間知らずのお嬢様…いつか金が底を尽きるかも、そういう事を考えない阿呆…絶好のカモ…」ざわざわ…


セイヤ「っ」ざわ…!


ホストa「毟れるだけ…毟るッ…!!」ざわっ!


セイヤ「この野郎!その減らず口、2度と叩けない様にしてやる!」胸倉ガシッ!


「ちょっとセイヤ遅いわよ!早く戻って来なさい!」うー!うー!


ホストa「ほ〜れ呼んでるぞぉ〜?大体お前分かってんだろうな…目標額行かなかった場合、不足分はお前が払う事になるんだぞ?」確か目標額は◯千万だったっけな〜…


セイヤ「チッ……こんな店、俺が其の内潰してやるからな…覚悟しとけよ」パッ…スタスタスタスタ…


ホストa「へっへっへっ…使えねぇ奴だと思っていたが…何とかなりそうだな」服を正す…



レミリア「何話してたのよ。お客様は神様でしょう?人間共が良く使う口癖に貴方は背くつもりなのかしら?」


セイヤ「レミリア、この際同伴出勤やらアフターやらに関しては目を瞑る…ただ、店の物を適当に頼むのは止めろ」ストッ…


レミリア「も、もしかして…///心配してくれてるの…?///」モジモジ…


セイヤ「違う…咲夜達に殺されるのは勘弁なんでな、だから無駄遣いは控えろよ?レミリアお嬢様…」ゴクッ…


レミリア「お金の事は貴方が心配する必要なんか無いわ♪そんな事よりも、勿論今日はアフターさせてくれるのよね?」


セイヤ「アフターってな〜…何処に行くんだよ。幻想郷で夜遅くまで営業してる店なんて居酒屋とか屋台ぐらいしか無いだろ…」


レミリア「それならアフターは明日に延期するわ。後でフランにバレて抜け駆けしたって泣かれるのは嫌だし…」


セイヤ「もう好きにしろ…」ゴクゴクッ…コト…


レミリア「それよりも…セイヤ、貴方お酒強かったのね…」


セイヤ「意外か?」ポンッ☆


レミリア「えぇ、まぁ…」もう新しいの開けるのね…


セイヤ「ま、嫌な事忘れるのには丁度良いからな…若干飲み慣れて中々酔えなくなったが…」トクトク…


レミリア「そういえばこのお店、博麗神社から随分遠いけれど…セイヤは何で通っているのよ。確か貴方は、空を飛べないわよね?」


セイヤ「飛べないな。だから俺はバイクで通ってる…霖之助さんは最近同伴出勤多いから別々に出勤してるからな…」ゴクゴク…


レミリア「それって…貴方の居た世界では確か、飲酒運転という法律で禁止されているわよね?」


セイヤ「この幻想郷に法律は無いだろ?霊夢が飲酒運転するなっていうルール作るならしないがな…だから俺は間違った事はしてない」コト…


レミリア「それもそうね❤︎」ギュゥッ!


セイヤ「一々抱き着いたりくっ付いたりするな…鬱陶しい…」トクトク…


レミリア「う〜…何も鬱陶しいなんて言わなくても良いじゃない…」ギュゥッ…


セイヤ「お前のスキンシップは過剰過ぎるんだよ。後フランもな…」ゴクッ…


レミリア「……セイヤ、貴方もしかして…女の子と一緒に居るのが恥ずかしいのかしら?」


セイヤ「は、はぁ?いきなり何言い出すんだよ…」コト…


レミリア「さっきから物凄くお酒飲んでいるわよね?普段ババアとか罵る癖に…本当は異性として認識しているんじゃないかしら?」


セイヤ「お前の妄言に付き合う気は無い…カクテル作ってやるから黙ってそれ飲んでろ」


レミリア「それじゃあさっきと同じやつ、お願いしようかしら♪『絶対恥ずかしがっている筈だわ…明日はフランとそれを確かめる事にしましょう…』」



※お酒は20歳になってから飲みましょう。そしてお酒を飲んだ後、バイクや車に乗って運転しない事。こんな駄目人間になりたく無い人は最低限の法律は守りましょう



〜紅魔館(正門付近)〜



キィィィィ…!


セイヤ「ほら、着いたぞ…」ドルルルルル…!!


レミリア「そ、その…///送って貰っちゃって悪かったわね…///『セイヤの貸してくれた上着…///凄く暖かいわ…///』」


セイヤ「別に…夜の寒空の下、1人置いて帰る訳にもいかないからな…」ドルルルルル…!!


レミリア「『素直じゃないわね…///』へ、へぇ…///私の事、少しは女の子として見てくれているのね…///」


セイヤ「好きに解釈すれば良いだろ…」ドルルルルル…!!


レミリア「あ、それと…///上着ありがとう…///とても暖かかったわ…///」つ上着


セイヤ「そんな格好で冬の夜を出歩くなよな…ったく」手を伸ばす…


バッ!


レミリア「や、やっぱり駄目!///この上着は今この瞬間から私の物よ!///先に言って置くけれど、異論は認めないわよ!///」


セイヤ「はぁぁぁっ!?お前なぁ!此処まで俺がどれだけ寒さに耐えたと思ってんだ!この状態で博麗神社に帰れとでも言うつもりか!?」ドルルルルル…!!


レミリア「安心しなさい…そう言うと思って取って置きの選択肢があるわよ?」


セイヤ「何だよ…その取って置きの選択肢って…」ドルルルルル…!!


レミリア「私の部屋に1泊すれば良いのよ❤︎」うー❤︎


セイヤ「断るッ!!」ドルルルルル…!!


レミリア「う〜…ならこの上着は諦めなさい…それじゃあ明日の夜7時に紅魔館正門まで迎えに来る事、良いわね?」スタスタ


セイヤ「はいはい畏まり〜…それじゃあな…」ブゥゥンッ!ブォンブォンッ!


レミリア「おやすみなさい❤︎セイヤ❤︎」ニコ


セイヤ「あぁ…おやすみ…」ブゥンッ!


ブゥォォォォォォォォンッッ!!


レミリア「そろそろ日が昇り始める頃ね…今日の夜に備えてお風呂に入って寝ましょう…」スタスタ


スタスタスタスタ


美鈴「すぅ…すぅ…」こっくりこっくり…


レミリア「はぁ〜…美鈴は相変わらずね。起きなさい駄目門番、主人が帰って来たわよ」ユサユサ…


美鈴「ほぇ〜?あ…お帰りなさい…お嬢様…『お散歩にしては随分と遅いお帰りですね…』」ボケェ〜…


レミリア「門番なのだからキチンと職務を全うしなさい…クビにするわよ?」


美鈴「す、すみません。ですが毎回クビにするとは言いますけど…本当にクビにはしませんよね。お嬢様も咲夜さんも…」


レミリア「貴女の事は信頼しているもの…だからこそしっかりして欲しいのよ」はぁ…


美鈴「し、信頼…ですか。今日のお嬢様は機嫌が良いんですか?中々そういう事を言われた憶えがないんですけど…」


レミリア「確かに、今の私は頗る機嫌が良いわ♪今回は見逃してあげるから、次からはしっかりしなさいよ?紅魔館の入り口である門を守っているのだから、それを誇りに思ってこれからも頑張る事、良いわね?」


美鈴「は、はい!これからも頑張ります!お嬢様!」ビシッ!


レミリア「ふふ、それじゃあ私は休む事にするわ。おやすみ、美鈴」ニコ


美鈴「はい、おやすみなさい。お嬢様」ニコ


スタスタスタスタスタスタ


美鈴「バイクの排気音が聞こえた気がしていたんですが…セイヤと何処かお出掛けでもしていたんですかね〜…」だとしたら機嫌が良いのも説明が付きます…



〜紅魔館(エントランス)〜



咲夜「あ、お帰りなさいませお嬢様。随分と遅いお帰りですね」


レミリア「夜の散歩をしていたら偶然セイヤに会ったのよ。それで、その後は2人きりでデートをしていた…という訳よ♪『ホストクラブの事は黙っておく事にしましょう…』」


咲夜「そうだったんですか。楽しかったですか?」


レミリア「愚問ね。楽しかったに決まってるじゃない♪今日の夜もセイヤと約束していて、迎えにまで来てくれるのよ♪」


咲夜「『セイヤには感謝してもしきれませんね…』ふふ、そうですか。それでは今日の夜に備えてしっかり寝て置く必要がありますね♪」ニコ


レミリア「えぇ、そうね♪だから咲夜!お風呂の用意をしてちょうだい!」ニコ


咲夜「畏まりました。お嬢様」ペコ


スタスタスタスタ


フラン「あ、お姉様お帰り〜♪お散歩にしては随分長かったね〜…ずっと帰って来るの待ってたのに〜…」スタスタ


レミリア「あら、わざわざ待っていてくれたの?」なでなで…


フラン「久し振りにお姉様と一緒に寝たいな〜って思って…それにしてもお姉様」


レミリア「?…何?」


フラン「その上着からセイヤの匂いがするんだけどさ、お姉様セイヤとお散歩してたの?」


レミリア「この上着は戦利品よ♪お風呂から上がったらフランにも説明するわ。だから先に私の部屋で待っていてちょうだい」


フラン「は〜い♪それじゃあ今日は一緒に寝てくれるの?」


レミリア「私は別に構わないわよ?」


フラン「やったやった〜♪」ルンルン♪


咲夜「お嬢様、お風呂の用意が整いました。それとその上着はお嬢様の物ですか?」


レミリア「ついさっき私の物になったのよ♪それと咲夜、この上着はこれから洗わなくていいからね?フラン、これ持っていって良いわよ」つ上着


フラン「ねぇねぇお姉様〜…この上着の匂い、嗅いでてもいい?」受け取る…


レミリア「……少しだけよ?」


フラン「わーい❤︎それじゃあ先にお姉様の部屋で待ってるねー❤︎」テッテッテッテッテッテッ…


咲夜『あ〜…これはセイヤの上着なんですね…』お嬢様と妹様の反応を見る限りですが…


レミリア「それじゃあ私はお風呂に入ってくるわね?」スタスタ


咲夜「はい、行ってらっしゃいませ」



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



フラン「それでお姉様…そのほすとくらぶって…何?」


レミリア「簡単に言うと馬鹿な女が馬鹿な男に貢ぎまくる如何わしいお店の事よ『セイヤは私達の旦那様だから私は馬鹿な女じゃないわよね♪』」


フラン「えぇ〜…なんでセイヤはそんな所で働いてるの〜…?」ショックだよ…


レミリア「きっとセイヤも霊夢に邪魔されて私達に会えなかったのよ。それで仕方無くホストクラブなんかで働いて、もしかしたら私が会いに来てくれるかも知れない…そんな可能性に賭けていた…つまり私に助けを求めていたという訳よ」流石私…完璧な推理だわ…


フラン「お姉様は良いなぁ〜…お外に出れるんだもん…私もセイヤに会いたいなぁ〜…」しょぼ〜ん…


レミリア「私から離れないと約束出来るなら特別に連れて行ってあげるわよ?」


フラン「本当っ!?」パァッ☆


レミリア「セイヤにもフランを連れて行くって言ってあるから…その代わり、無闇矢鱈に暴れ回ったり物を壊したりしないって誓えるかしら?」


フラン「誓う誓う!もう今後一切暴れ回ったりしないから!だから私も連れてってお姉様ー!」ユサユサ!


レミリア「わ、分かったから…分かったから落ち着きなさいフラン…」ガクガク!


フラン「えへへ〜…///セイヤとデート❤︎セイヤとデート❤︎」ゴロンゴロンゴロン…


レミリア「それよりもフラン…私が渡した上着なのだけれど…」


フラン「あ、そうだったね!はい!」つよれよれの上着…


【レミリアはよれよれの上着を手に入れた】


レミリア「どうしてこんなによれよれになってるのよ!渡してまだ間も無いわよね!?」


フラン「ご、ごめんねお姉様…///久し振りにセイヤの匂い嗅いだから…///我慢出来なくて、つい…///」テヘペロ☆


レミリア「う〜…私もまだ堪能していなかったのに…」スンスン…


フラン「でもセイヤってホント良い匂いするよねぇ〜…///凄く安心する匂いだよぉ〜…///」


レミリア「そうね…///取り敢えず今日は、この上着を抱き締めながら寝ましょう?///」ゴロン…


フラン「うん…///」ギュゥッ…


レミリア『こうやってフランと仲良く一緒に寝られる様になったのも…セイヤのお陰なのかしら。それとも…私が望んで、こういう運命に変わったのかしら…』なでなで…


天井|咲夜『お嬢様と妹様が抱き合いながら寝ていますね…///これは是非ともDVDにしなければ…///』⚫︎REC



〜博麗神社〜



ガラガラ…


セイヤ「はぁ…疲れた」スタスタ靴ポイポイっ…


スタスタスタスタ…


セイヤ『流石に霊夢は寝てるか…まぁまだ6時前だしな、当然と言えば当然か…』スタスタ…


セイヤ『まだ眠くねぇし…取り敢えず体冷えたから風呂にでも入るか…』スタスタ…



〜約20分後〜



セイヤ「ふぅ〜…さっぱりした…」スタスタ…


襖スーーーッ…


霊夢「あら…帰って来てたのね。仕事お疲れ様…」グシグシ… スタスタ…


セイヤ「今風呂から上がった所だ。それにしても疲れたな…だから仕事は嫌いなんだよ…」頭拭き拭き…


霊夢「今まで真面に働いてなかったんだから少しは頑張りなさいよ…」ふぁあ〜…


セイヤ「『そういえばレミリアに霊夢には話すなって言われたが…なんで何だ?』霊夢、お茶飲むか?俺も飲むつもりなんだが…」


霊夢「お願〜い…」炬燵炬燵…



〜10分後〜



セイヤ「ほら、お茶入ったぞ…」コト…


霊夢「ありがと…」ねむねむ…


セイヤ「眠そうだな?昨日の夜何かあったのか?」ストッ…


霊夢「昨日は魔理沙とアリスが何故か夜に遊びに来て…お酒飲んでお喋りして解散したんだけど…ちょっと飲み過ぎちゃったわね…」二日酔いかも…


セイヤ「それ眠気関係あるのか?」ズズズー…


霊夢「あんたは本当にお酒が強いわね。一気飲み対決を除けば確実に萃香と同レベルよ?」ズズズー…


セイヤ「てか早くホストの仕事終わってほしいな…酒が飲めるのは嬉しいが、店が最悪だからな…居酒屋で金払って飲んだ方がいいや…」コト…


霊夢「あと大体1ヶ月くらいでしょ?それまでは頑張りなさいよね…『本来ならホストクラブなんかで働かせるなんて論外だけど…霖之助さんも付いてるし…何よりこいつはそんな軽い男じゃないしね…』」コト…


セイヤ「分かってるよ。それとどうする?朝飯は作った方が良いか?」


霊夢「別にいいわよ。疲れてるんでしょ?」


セイヤ「別に朝飯作るくらいなら訳無いさ。それに咲夜はきっとこれ以上にハードな生活送ってるだろうしな…それ考えたら色々温く感じるわ…」


霊夢「それじゃあ…お願い…『そういえば偶に博麗神社に来てお酒飲んで愚痴零して帰るわよね…咲夜は…』」あれにはビックリした…


セイヤ「んじゃ早速作りますか…」スクッ…


☆朝食完成☆


セイヤ「それじゃあ俺はそろそろ寝るかな…悪いんだが霊夢、夕方の18時になったら起こしてくれ。それと魔理沙とかが来たらなるべく騒がない様に言って貰えると助かる…」スタスタ…


霊夢「分かったわ。それじゃあおやすみ」


セイヤ「あぁ、おやすみ…」襖スーーーー…


スーーーー…パタン…


霊夢「『最近こういう会話をするけど…///なんだか本物の夫婦みたいね…///』いただきます…///」ペコ…



そして時間は過ぎ18時…



「ほら起きなさいセイヤ。18時になったわよ?」ユサユサ…


セイヤ「…」zzz


「…全然駄目だぜ。セイヤは1度寝ると中々起きないよな〜…」


「これって体質なの?こんなんだから吸血鬼姉妹に眠姦なんかされて童貞卒業する羽目になるんだよ…」


「っ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!


「っ!?馬鹿!アリス、それは霊夢の前では禁句だって言っただろ!?」


「あ、ごめん…すっかり忘れてた…」


「早く起きなさい!この馬鹿セイヤッ!!」バキィッ!バキィッ!


セイヤ「痛…痛い痛い…」zzz


『これ普段どうやって起こしてるんだろ…』


☆なんだかんだで起きました☆


セイヤ「痛ててて…起こしてくれとは言ったが、誰も殴れとは言ってないだろ…」頰サスサス…


霊夢「あんたが起きないのが悪いんでしょ!?いい加減その1度寝たら中々起きない体質治しなさい!」


セイヤ「無茶な事言うなよ。なら殺気向けてくれ、そうすれば速攻で起きるから…」


魔理沙『いや…どうして好きな相手に殺気なんて向けなきゃならないんだぜ…』


セイヤ「それよりも久し振りだな、アリス…2週間ぶりくらいか?」


アリス「そんなに会ってなかったっけ?よく憶えていないけど…」


セイヤ「まぁ別に関係ないからどうでもいいけどな…」


アリス「むっ…」イラッ…


魔理沙『あ…アリスが不機嫌になったぜ』


セイヤ「取り敢えずさっさと着替えて仕事行くか…」脱ぎっ…


霊夢「っ……き、着替えるなら別の場所に行って着替えなさい。私達女の子よ?」


セイヤ「ん?あぁ、悪いな…」スタスタスタスタ…


襖スーーーー……パタン…


アリス「……見慣れないね。あの傷痕…」


魔理沙「ちゃんと配慮して欲しいぜ…」


霊夢「あの傷痕を見る度に…あいつは別の世界で苦しい目に遭って来たんだって…実感させられるのよね…」


魔理沙「正直…見てて辛いぜ…」


アリス「なら少しでも忘れさせてあげられる様に努めれば良いんじゃない?私には関係無いけど」


魔理沙「へぇ〜…そんな事言っても良いのか?」


アリス「?…どういう意味?」


魔理沙「私は知ってるんだぜ〜?アリスが等身大n「っ!?だ、駄目駄目!魔理沙!それは言っちゃ駄目!!」」


霊夢「何よ気になるじゃない…最後まで言って良いわよ?魔理沙」


アリス「絶対駄目!ま、魔理沙!それいつ頃から気付いてたの!?」


魔理沙「さぁ〜?いつ頃からだっけかな〜?」口笛ヒュ〜♪ヒュ〜♪


アリス『あ、あの事が霊夢にバレたらマズい…魔理沙には後でキチンと口止めして置かないと…』


襖スーーーー……パタン…


セイヤ「それじゃあ俺は仕事行ってくるわ。悪いが夕食は朝食の時に作り置きしたやつ適当に食べてくれ」スタスタ…


魔理沙「なぁセイヤ。それって私達の分はあるのか?」


セイヤ「一応多めに作って置いたからな、俺が作ったやつでも良いって言うなら好きにしろ」


アリス「それじゃあ遠慮なく『セイヤの料理は味付けが私好みだから…食べられる時に食べて置こう…』」


霊夢「言っとくけど私のおかずが減るのは嫌よ?」


魔理沙「霊夢はケチだな〜…3人平等に分けて食べようぜ?な?」


霊夢「はぁ…」結局こうなるのね…


セイヤ「ま、3人仲良くな。それじゃあ行ってきます…」スタスタスタスタ…


霊夢・魔理沙・アリス「「「行ってらっしゃ〜い♪」」」



〜紅魔館(正門)〜



キィィィィ…!


セイヤ「到着…っと…」ドルルルルル…!!


美鈴「あ、セイヤ。今晩は」


セイヤ「よ、其方さんも忙しそうだな…」カチッ…


美鈴「い、忙しいんですかね…これは…」あはは…


セイヤ「まぁきっとあんたが其処に居なけりゃ面倒事が連発すると、俺は思うがね…」


美鈴「?…それはどういう意味ですか?」


セイヤ「知らないのか?結構妖怪共に狙われてんだぞ?お前達紅魔館の連中はな…」


美鈴「えぇっ!?そ、それは本当ですか!?」


セイヤ「喧嘩売ってきた妖怪共からチラッとな…」


美鈴「そ、そうなんですか…当然と言えば当然ですよね…」


セイヤ「まさかあの異変を起こした事を後悔してるのか?」


美鈴「いえ…後悔なんてしていませんよ。結果的には、とても良い方向に転びましたから…」


「美鈴の言う通りです。貴方や霊夢、魔理沙に

出会わなければ…私達は未だに上辺だけの様な生活をしていたでしょうから…」スタスタ


美鈴「咲夜さん…」

セイヤ「PAD長…」


咲夜「ちょっとセイヤ!?今私結構しんみりした感じの物言いでしたよね!?雰囲気ぶち壊さないで下さい!」


セイヤ「俺はそういう空気嫌いなんだよ。それにな、後悔してる…なんて言ったら喩え女の子であってもぶん殴ってる所だ…」


咲夜「貴方の言いたい事は少なからず理解出来ます。後悔するくらいなら…最初からするな…ですよね?」


セイヤ「ま、そういう事…やった後に後悔するのは馬鹿のする事だ。最善尽くして失敗するのは結構…間違いだと分かっていても、それが自分の信じた道、ただそれを目標に突き進む…これも結構。だがそれを貫いたのなら、絶対に後悔するな…喩え死んだとしてもな…」


咲夜「貴方の言葉は重みが違いますね。それは自分の事だからですか?」


セイヤ「俺は馬鹿だからな…今まで生きてきた事柄総てが、後悔の念だらけだよ…残念ながらな…」


美鈴「セイヤ…」


セイヤ「まぁ、折角こうやってまた生を受けたんだ。今度は後悔しない様に、精一杯生きていくさ…」


咲夜「そうですか……セイヤ、一つだけ…質問をして良いですか?」


セイヤ「俺に答えられる範囲ならな…」


咲夜「万が一……もしも私達が危険な目に遭った時には…セイヤは…助けに来てくれますか?」


セイヤ「……俺の総てを賭して…お前達を護ってやるよ。咲夜…」ニコ


咲夜「っ///『こんな風に…///笑えたんですね…///』」ドキンッ…


セイヤ「まぁ咲夜とあの吸血鬼姉妹が居れば俺なんて要らないけどな…」てかこの館の連中全員クソ強いし…


美鈴「それなら私と2人で門番コンビを結成しませんか?きっとお嬢様と妹様も喜びますよ?」


セイヤ「宴会での一発芸大会の時で良ければ付き合ってやるよw」


美鈴「お笑いコンビ結成の話じゃないですよ!?」それも悪くはないですけども!


「随分と楽しそうに話しているわね。3人共…」スタスタ


「セイヤ久し振りー❤︎」スタスタ


セイヤ「出たな馬鹿吸血鬼姉妹…」


レミリア「妻に向かって馬鹿とは何よ。貴方は何度私に同じ事を言わせれば気が済むのかしら?」スタスタ


フラン「私は少なくとも馬鹿じゃないよ?」スタスタ


セイヤ「頭に致命的な欠陥がある奴は総じて馬鹿なんだよ。まぁ致命的な欠陥があるのは俺も同じだがな…」


レミリア「セイヤと同じなら私も馬鹿になるわ❤︎」うー☆


フラン「私も私もー❤︎セイヤ馬鹿になるー❤︎」ていうかもうなってるー❤︎


セイヤ『この姉妹は頭の螺子が月まで吹っ飛んでるな…』


咲夜「それにしてもお嬢様に妹様、今日は随分と粧し込んでいますね」とても可愛らしいです…///


レミリア「折角旦那様とデートをするのだから、御粧しして当然でしょう?」ふふ…


フラン「それに今日はセイヤのバイクに乗ってだもんね♪初めてだからドキドキする〜♪」


セイヤ「そう言えば最初に乗せたのは確か咲夜だったよな?」


咲夜「そういえばそうでしたね。体感速度が異常でとても怖かったのを憶えています」


レミリア「へぇ…咲夜、貴女いい度胸してるわね…私のセイヤとバイクに乗るだなんて…」


咲夜「ご、誤解ですよお嬢様!セイヤは私を気遣ってくれて…」


レミリア「それが羨ましいのよ!私やフランには馬鹿だの阿保だの言う癖に!どうして咲夜に対しては態度が甘いのよ!」うー!


セイヤ「咲夜はお前やフランと違って正論言うし、何より理不尽な事で怒ったりしないからな…」ナイフ刺されるのは俺の自業自得だしな…


咲夜『庇ってくれるのは嬉しいのですが…素直に喜べませんね…』自業自得だという自覚はあるのですね…


フラン「私やお姉様だってセイヤに優しいじゃん!物凄く優しく接してあげてるじゃん!」


レミリア「そうよ!優しくないのは貴方の方じゃない!主にベッドの上で!」


セイヤ「そういう発言を咲夜や美鈴はしねぇんだよ淫乱吸血鬼姉妹…」


レミリア「私達姉妹を淫乱にしたのは何処の何方かしら?」


セイヤ「俺が知るかッ!」


フラン「惚けるなんて男らしくないよセイヤ!あの激しい夜を忘れたなんて言わせないからね!?」


セイヤ「俺は何も知らねぇんだよ!いいから黙って日光に当たって光合成でもしてろ!」


美鈴「まぁまぁ…お嬢様も妹様も落ち着いて下さい。セイヤも女の子に対しての言葉遣いが悪過ぎますよ?」


セイヤ「はぁ…分かった分かった。ほら、さっさと行くぞ…」


ピョン…


レミリア「今日も沢山チヤホヤしなさいよ?」ギュゥッ!


セイヤ「何故俺がお前を甘やかさなくちゃならないんだ…」


フラン「ねぇねぇ私はどこに乗れば良いの?」ピョンピョン…


セイヤ「ん?なら俺の前に乗れ…レミリアの後ろに乗ったんじゃ危ないからな…」


フラン「わ〜い♪セイヤの前だ〜❤︎」ピョン!


レミリア『私もセイヤの前に乗りたかったわ…』う〜…


咲夜「それではセイヤ、安全運転を心掛けて下さいね?もし事故を起こしてお嬢様と妹様を怪我させたりしたならば…」シャキンッ☆


セイヤ「流石に3人乗りしてスピード出す程馬鹿じゃねぇよ…」


咲夜「そうですか。それではお気をつけて行ってらっしゃいませ。お嬢様と妹様を…頼みましたよ?」ニコ


セイヤ「あんたに頼まれちゃ断れないな…」ピー…ブォンッ!ブォンブォンッ!!


レミリア「それじゃあ行ってくるわ」ニコ


フラン「行ってきまーす!」ニコ


美鈴「はい、行ってらっしゃいませ!」ニコ


ブォォォォォォォォンッッ!!


咲夜「それでは私は仕事に戻りますね?美鈴も門の番を宜しくお願いします」


美鈴「任せて下さい!」敬礼!



そして…幻想郷日付けが変わった…



レミリア「それでセイヤ、貴方は私達を何処に連れて行くつもりなのかしら?」スタスタ


セイヤ「言っただろ…俺行きつけのおでん屋さんだ…」スタスタ


レミリア「私は庶民的な物はあまり好まないのだけれど…」スタスタ


セイヤ「ったく…我儘なお嬢様だな…」スタスタ


フラン「私は何処に連れて行って貰っても嬉しいから良いや〜♪外に出るのなんて初めてだよ〜♪」クルクル♪


レミリア「まぁ実を言うと私も、貴方が好きな事や好きな物は、キチンと把握して置きたいのよね」スタスタ


セイヤ「あっそ…着いたぞ」ピタ…


暖簾スッ…


セイヤ「よぉ親父…」


親父「おぉっ!また来てくれたのかい?セイヤ君」


レミリア「今晩は。フラン、貴方もキチンと挨拶なさい」


フラン「今晩は〜♪」


親父「…………このロリコンがッ!!」


セイヤ「はぁっ!?てめぇ親父!あの時に俺はロリコンじゃねぇって言っただろうが!」


親父「うるせぇうるせぇっ!2度も夜中に少女を連れ回して!ロリコン以外の何者でもねぇだろ!」


セイヤ「こいつらは妖怪だ!翼を見れば分かるだろうが!年齢約500歳のBBAだよ!」


レミリア「だからBBAじゃないと何度言わせれば気が済むのかしら?」


フラン「年齢で女の子を判断しちゃ駄目なんだよ?」


親父「そうよそうよ!駄目なのよ!」


セイヤ「便乗して女の子口調で喋るな糞爺!」気持ち悪ぃ!


親父「まぁセイヤ君がロリコンだという事は置いておいて…お嬢さん方、寒いだろう?早く座りなさい」


レミリア「それもそうね」ストッ…


フラン「凄く美味しそうな匂い〜♪」クンクン… ストッ…


セイヤ「チッ…」ストッ…


親父「それにしてもセイヤ君…その格好は一体どうしたんだ?まるでホストだよ?」


セイヤ「今ホストクラブでバイトしてんだよ。で、こいつらはその客だ」


レミリア「客じゃないわ。私達姉妹は貴方の伴侶よ…」


親父「ほーほーほーほー!お嬢さん方、この男のどんな所を好きになったのかなー?」


レミリア「そうね…人間とは思えない程の強い意志、それに呼応するかの様に力強く、そして常に遠くを見据えた瞳、何より…私の祈りや願いは、俺が実現させてやると…この男は言ったわ。だから私は、この男の言葉を信じる事にした…1人の人間に固執するなんて、昔の私が見たら酷く滑稽に思うでしょうけど…ね…」


セイヤ「お前はもう口開くな…」片手で頭抱える…


親父「其方の金髪のお嬢さんは?」


フラン「私?私はね〜…初めて真っ正面から向かって来てくれて…理解しようとしてくれたから…かな?ずっと薄暗い部屋で…1人ぼっちで寂しくて…その不安が消えなくて……でも、セイヤと戦ったあの時に気付いたんだ…本当は…私が理解しようとしてなかったんじゃないかって…自分が不幸だって嘆いて…檻の中に引き篭ってただけだったんじゃないかって…」


親父「ほぉ〜…モテモテで羨ましいですな〜…」ひひひひひ…


セイヤ「親父、なら変わるか?」


レミリア「駄目よ。私が愛した男性は後にも先にもきっと、貴方1人だけなのだから…」右腕ギュゥッ…


フラン「そうそう♪早く霊夢に言って博麗神社の出禁解除して貰ってよ❤︎」左腕ギュゥッ…


親父「だとよ?流石創世ノ英雄様だな♪」ひひひひひ…


セイヤ「もういい…それより親父、熱燗2本…」


レミリア「あら?抱き着いているのに嫌がらないのね。このままで良いのかしら?」ぎゅぅぅっ…


セイヤ「暖かいから俺は大歓迎だ。カイロ代わりに丁度良いからな…」


レミリア「そ、そう…///でも私は貴方の事を…///もっと暖めてあげられるわよ…?///貴方が望む事ならば…///私はなんだってしてあげるわ…///」ぎゅぅぅっ…


フラン「私も…///もっともっと暖めてあげられるよ…?///セイヤの言う事なら…///どんな事だってしてあげる…///」ぎゅぅぅっ…


親父「かぁーーっ!外はこんなに寒いってのに!御三方はとっても暖かそうだねー!羨ましい限りだよー!」熱燗2本お待ちっ!


セイヤ「揶揄うな…それよりお前達は頼まないのか?」


レミリア「そうね…ワインとかあるかしら?マスター」ぎゅぅぅっ…


親父「マスターじゃなくて親父だよ?お嬢さん。ワインなら沢山あるよ」ガサガサ…


フラン「私はカシスミルク!」


レミリア「フランはお子様ね。大人のレディーならワインで夜の一時を楽しむものよ?」


フラン「だってさっきセイヤに作って貰ったのが美味しかったんだもん♪それに私、他のお酒は苦くてちょっと…」


レミリア「よく言うわ。セイヤが出す苦いものは美味しそうに飲んでいる癖に…」


フラン「セイヤのは別だよ…///お姉様も大好きでしょ?///」


レミリア「当たり前よ。下手をすれば血よりも美味しいわ…まぁ私は飲むより出される方のが好きだけれど…」


フラン「それは私も〜❤︎」


親父「んん?今何の話をしているのかな?お嬢さん方…」


セイヤ「奇遇だな親父…俺も全く同じ事を思った…」


レミリア「貴方達は気にしなくてもいい事よ。それよりもセイヤ、特別に私が御酌をしてあげるわ。感謝しなさい」熱燗持つ…


セイヤ「あ、あぁ…頼む…」腑に落ちねぇ…


親父「と、取り敢えずワインと…カシスミルクは少し待っていて貰ってもいいかな?」


フラン「全然良いよ〜♪あ!あとオススメのおでん盛り付けてよマスター!」


親父「あ、あいよ…それとマスターじゃなくて親父…」ヒョイヒョイ…


レミリア「どうかしら?私が御酌したお酒は一味も二味も違うでしょう?」ふふ…


セイヤ「あんまり変わらん…」コト…


レミリア「女心が分からない男ね。良くそれで元の世界で彼女が作れたものだわ…」トクトク…


セイヤ「別に、今思えば…あれは彼女だったのか、正直疑問に思うがな…」ゴク…


レミリア「貴方は結構、女性経験豊富そうよね。今まで何人彼女が居たのかしら?」飲むペース早いわね…


セイヤ「さぁ…忘れたよ。そんな昔の事…憶えてるのは1人だけだ…」コト…


レミリア「………その女が、貴方が愛した…たった1人の女性なの…?」トクトク…


セイヤ「好きだったのは認めるが…愛していたかって聞かれると……良く分からないな…」


レミリア「私はその女が羨ましいわ。貴方に好意を向けられている時点で…とても羨ましい…妬ましい…」ウル…


セイヤ「泣くなよ。別に俺はお前達の事を嫌ってなんかない…好意を向けられているのも正直嬉しいさ…」ゴクッ!


レミリア「今日の貴方は…とても優しいわね。貴方を意識し始めた、あの夜を思い出すわ…」グシグシ…


セイヤ「俺は元々こういう性格だからな…素直になるには酒の力を借りるか…その場の雰囲気で物言うかの、2択しか存在しないんだよ…」コト…


レミリア「なら、普段私達に悪口を言うのは…一体どうして?」トクトク…


セイヤ「それ以上親しくなりたくないから…だな…」


レミリア「………そう」シュン…


セイヤ「俺は多くの物を失い過ぎた。失い過ぎた所為で…失う事に敏感になって、失う事に臆病になって、次第に他人と親しくなるのが、嫌いになっていった…怖くなっていった…」


レミリア「私は簡単に死ぬ様な存在じゃないわ。夜を統べる最強の存在、吸血鬼なのだから…だから、もっと私を求めてちょうだい…セイヤ…」ピト…


セイヤ「咲夜に殺されるから嫌だ…」ゴク…


レミリア『後で咲夜にキチンと話を通しておこうかしら…』私が最も敬愛する従者だし…


親父「なぁお嬢さん…さっきの会話は一体どういう意味だったんだい?」この駄目な親父にどうか御教示下さいな…


フラン「いいよ?ゴニョゴニョゴニョゴニョ…///」


親父「びゃぁぁぁぁぁぁっ!?」ガシャーーーーンッ!!


セイヤ「うるせぇぞ親父!静かにおでん盛り付けてろ!!」カウンタードンッ!



暫くして…



レミリア「そういえばマスター…少し聞きたい事があるのだけれど…」ゴク…


親父「なんだい?お嬢さん」それとマスターではないと何度も…


レミリア「貴方はさっきセイヤの事を【英雄】と呼んだわよね?何か知っているの?」


フラン「それ私も気になってた…どうしてセイヤが英雄だって事知ってるの?セイヤは自分から英雄だなんて言いそうにないし…何より自分の事全〜然話してくれないし…」


親父「あちゃ〜…親父言っちゃってた?英雄って言っちゃってた?」


レミリア「貴方は一体何者なの?最初にセイヤと出会った時と同じ感覚がするわ…ただのおでん屋のマスターとは思えない風格だもの…」


セイヤ「流石は夜を統べる女王様だな…俺もずっと気になってた。あんたに出会ってから…違和感しか感じない…この際ハッキリ答えたらどうだ?親父…」


フラン『セイヤとお姉様が何言ってるのか全然分かんない…』ゴクゴク…


親父「嫌だねぇ〜!こんなふざけた親父が何者って!そりゃあ勿論おでん屋の親父だよ!それとお嬢さん!マスターじゃないからね?」


レミリア「へぇ…まぁ、今はその答えで満足してあげるわ。今日はとても気分が良いから」ゴク…


コト…


レミリア「その代わり、創世ノ英雄について知っている事を洗いざらい吐きなさい。でなければ、貴方を今此処で殺すわよ?」


親父「ねぇセイヤ君?こんな娘がお嫁さんでこの先大丈夫?これじゃあ命が幾つあっても足りないよ?」


セイヤ「お嫁さんじゃねぇよ。まぁ命が幾つあっても足りないって所は同感だ…」


レミリア「フラン、貴女もセイヤの事、もっと知りたいわよね?」


フラン「うん!喋ってくれなきゃ暴れ回っちゃうよ?」ニコ


レミリア「今回は許可してあげるわ、フラン。私達がこういう行動に出るのは、貴方の事を知る為なのよ?セイヤ」ニコ


セイヤ「はぁ…こいつら連れて来たのは失敗だったな…」ゴクッ…


親父「……話して良いのかい?親父遠慮なく話しちゃうけど」


セイヤ「今の俺じゃこの2人は止められないからな…俺はまだ死にたくねぇよ…」


親父「それなら…先ずはお嬢さん方にこれをあげよう…」ガサゴソガサゴソ…


レミリア「?…何をくれるのよ」


ドンッ…


親父「これは創世ノ英雄の事が記述された文書だ。とある男が書き記した…正真正銘の本物…」


フラン「なんだか前にパチュリーが見付けた本とは違うね…」


親父「あの記述には間違った点が多いからね。これは世界に3冊しかない…創世ノ英雄の事が書き記してある本だ…」


セイヤ「なぁ親父…あんたこれ以外の本も知っているのか?それに、何であんたが世界に3冊しかない本を持ってる……まさか、あんたは…」トクトク…


親父「ん?なんだい?」


セイヤ「………いや、なんでもねぇよ…」ゴク…


レミリア「凄いわ…神々の名前に出来事の数々が詳細に書き記してある。それに…セイヤの戦友であろう人達の武器まで…」ペラ…ペラ…


フラン「創世ノ英雄が使っていたとされる武器…神殺しの剣…【感情変異型魔導刀剣・フェンリル】?」


レミリア「これ…もしかして貴方が持っていた錆び付いた剣の事?」


セイヤ「まぁな…今じゃ使い物にならないが…」


レミリア「他にも興味深い記述が沢山あるわ……セイヤ、貴方は常に最前線で…世界の為に戦い続けていたのね…」ペラ…ペラ…


親父「お望みとあらば昔話をしてあげようかな?世界の終わりと始まりの物語…その書籍にも創世ノ英雄が歩んだ道筋までは書き記してないからね…最初からゆっくりじっくり話してあげるよ?」


セイヤ「またあんたは調子に乗って…その首、この場で斬り落とされたいのか?」


レミリア「落ち着きなさいセイヤ。今の私はこのマスターの味方よ…もし首を斬り落とそうとしたら…この場で貴方を滅茶苦茶にするわよ?勿論性的な意味で❤︎」


セイヤ「………命拾いしたな…」


フラン『セイヤ弱っ…』そして残念…



〜1時間後〜



レミリア「……そう、やっぱり…私が受けた屈辱よりも…貴方が受けた屈辱の方が…何倍も…何十倍も大きかったという訳ね…」コト…


親父「最終的には世界は平和になった…その代わり皆一様に、その男の事は忘れてしまった…」


フラン「セイヤ…今は私達が居るからね…?だから…寂しくないよ…?ずっと…ずっとずっと…セイヤの傍に居るから…」ギュゥゥゥッ…!ボロボロ…


セイヤ「そいつはどうも…」トクトク…


レミリア「総てをかなぐり捨てても何も護れず…何も救えず…最後に残った自分の命すらも捨てて…世界を改変して…自分を忘れさせただなんて……私が貴方の立場なら…心が既に折れているわ…」


セイヤ「俺には心が折れる余裕すらも無かったんだ…気が付いた時には護ると決めていて、気が付いた時には総てを失っていた。だから俺はあの糞野郎と相対した時に決めたんだ…せめて、彼奴らが愛したこの世界だけは…必ず護り抜こうってな…」


フラン「セイヤの戦友達も…皆死んじゃって…皆セイヤの事を…忘れちゃったんだよね?」ボロボロ…


セイヤ「そうだな……まぁ彼奴らが俺を忘れていても…俺の心の中では常に生き続けてる。だから俺は…この幻想郷で、後悔する事のない生き方をする事に決めたんだ…」


レミリア「そう……とても強いわね、貴方は…」


セイヤ「出来る事ならそんな強さ要らなかったけどな……親父、今日はサービスとしてタダにしろよ?」


親父「えぇ〜…セイヤ君が勝手に連れて来たのにまさかのタダ?」


レミリア「いいわよ、私が出すから…色々とありがとう。セイヤの事を…また少し理解する事が出来たわ」スッ…


親父「こんなに良いのかい?そこまでの事を儂はしておらんぞよ?」


レミリア「言ったでしょう?今日はとても気分が良いのよ。それと…また来ても良いかしら?マスター」


親父「マスターじゃなくて親父…だよ?」ニコ


フラン「私もまた来る〜…」ねむねむ…


セイヤ「なんだ?まさか眠いのか?」


フラン「うん…お酒と泣き疲れた所為で…眠い…」うつらうつら…


レミリア「少し早いけれど今日はもう帰りましょうか。本当はこの後もバイクで遠出したかったのだけれど…」スクッ…


セイヤ「寒いから勘弁してくれ…」お開きになって助かった…


親父「それじゃあなセイヤ君♪また来なよ!」


セイヤ「…あぁ」ニコ


フラン「セイヤ〜…抱っこして〜…」うつらうつら…


セイヤ「へいへい…」よいしょっと…


レミリア『お姫様抱っこ…羨ましいわ…』



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



フラン「すぅ…すぅ…」zzz


レミリア「悪いわね…わざわざフランを部屋まで運んでもらっちゃって…」


セイヤ「別に…それにしても美鈴は凄いな。よく立ったまま寝られるな…」


レミリア「全く…昨日あれ程、言って聞かせたばかりだというのに…」はぁ…


セイヤ「ははっ…あんたもあんたで結構大変なんだな…」


レミリア「けれど、退屈はしないわ。貴方に出会ってから…私の世界はガラリと変わった…だから……ありがとう…セイヤ」


セイヤ「礼なんか要らん…俺は何もやってないからな。んじゃ、俺はそろそろ帰るわ…」スタスタ


袖ギュッ…


レミリア「お願い…今日は、泊まっていって。私は貴方の傍で、眠りたいの……私の我儘、叶えてちょうだい…セイヤ…」


セイヤ「はぁ……レミリア、それがあんたの、願いなのか…?」


レミリア「私の願いは、もっと具体的なものよ…私は貴方と結ばれたい……だから私は、貴方を求める…貴方だけを求めるの……生まれて初めて抱いた、この感情に…嘘を吐きたくない…だから…」袖ギュゥッ…!


セイヤ「俺も今日は気分が良い…だから…少しくらいなら…あんたが眠る、その時までなら…傍に居てやるよ…レミリア…」


レミリア「……ありがとう」


スタスタスタスタ…


ギシッ…


セイヤ「フランは完全に寝てるな…幸せそうな顔して寝やがって…ったく…」頰ツンツン…


フラン「んみゅ〜…」zzz


ギシッ…


レミリア「ふふ…私、最近とても嬉しいわ。フランとこうして、仲良く寝られるなんて…夢にも思っていなかったから…」


セイヤ「それはあんたが望んだ事だからだ…きっと以前から、こうなりたいって、心の奥底で思っていたんだろ…じゃなきゃ、こんな結果には、ならないだろうからな…」


レミリア「……そうね。でも…今は…」スッ…


セイヤ「お、おい…どうしたいきなり…」


レミリア「今だけは…フランの事も、霊夢の事も、魔理沙の事も……そして…過去の女の事も全部、忘れなさい。今は私が、貴方の目の前に居るのだから…」セイヤの胸に手を当てる…


セイヤ「そんな台詞…一体何処で憶えたんだ?」


レミリア「茶化さないで……今から私が…貴方に…最高の時間をプレゼントしてあげるわ。総てがどうでも良くなるような…頭の中が溶けてしまう様な…甘くて、濃密な時間を…貴方だけに…」


セイヤ「俺がそのくらいの台詞でどうにかなるとでも?まぁ確かに…今のレミリアは、凄く可愛いけどな…」頰に手を当てる…


レミリア「ふぁ…///もう…///私が主導権を握る筈だったのに…///どうして私が、ドキドキしなければならないのよ…///」手を握り返す…


セイヤ「俺が知るか、そんな事…」


レミリア「この手も…この胸も…貴方の体全体…流れる血の一滴まで…余す事無く、私の物よ。異論は認めないし…拒否する事も許さないわ。私の事をここまで惚れさせた…貴方が悪いのだから…」スッ…


チュッ…


レミリア「ぷは……どう?気持ち良いでしょう?」ふふ…


セイヤ「いや別に…キスくらい普通だろ…」


レミリア「〜っ///」ぷるぷる…!


ガブゥッ!


セイヤ「痛ててててッ!いきなり噛み付くな馬鹿ッ!痛い痛い痛いッ!ごめんなさいごめんなさいッ!謝るから許してくれッ!」


レミリア「はぁ…///はぁ…///」ポケェ〜…


セイヤ「ま、まさか…レミリアお前…」


レミリア「好き…///大好きよ…///貴方が欲しい…///貴方の総てを…///私にちょうだい…?///心も、体も…///私だけの物に…///なりなさい…///」脱ぎっ…


セイヤ「つ、付き合ってられるか!俺は帰る!」


グググッ!!


レミリア「ふふ…帰さないわよ…?貴方は私の獲物…この部屋に入ってしまったのだから…観念して、私に捕食されなさい…」首筋ペロ…


セイヤ『糞ッ…酒が回ってるのと吸血された所為で体に力が入らねぇ…』


カプッ…


セイヤ「っ」ビクンッ…!


レミリア「ここからが、お楽しみの始まりよ…?今夜は寝かさないわ……私が満足するまで…この永い夜が明けるまで…付き合って貰うわよ…?セイヤ…」チューーー…


フラン「作ってふにゃふにゃ〜…」zzz



そして、最低最悪の朝が訪れる…



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



チュンチュン…


チチチチ…



フラン「あえ〜…もう朝〜?」グシグシ…


レミリア「あら、漸く起きたわね。フラン」


フラン「お姉様…どうして裸なの?もしかして私が寝てる間に私に何かしちゃった感じ?」


レミリア「どうして私が貴女に、そんな事をすると思うのよ…目をキチンと開いて、隣を見てみなさい…」


フラン「隣〜?」グシグシグシグシ…


セイヤ「…」zzz


フラン「あれ?セイヤが裸で寝てる…どうして?」


レミリア「1時間程前に、疲れて寝てしまったのよ。フランたら、何度も起こしたのに…全然起きないんだから…」


フラン「え?じゃあつまりお姉様とセイヤは…」


レミリア「無論してたわよ?それもセイヤが起きている状態で…ね。セイヤは私に抵抗出来ず、されるがままだったけれど…最終的には、私の事を求めてきたわ。だから私は、その想いに応えてあげた…私は今日、私の総てを、セイヤに捧げたわ。身も、心も…文字通り総てを…セイヤに…ね…」ふふ…


フラン「え〜…いいないいなぁ〜…」お姉様が更に大人になっちゃったぁ〜…


レミリア「ふふ、私はそろそろ寝るわ…後はフランの好きにして良いわよ?」


フラン「やった〜❤︎」脱ぎっ…


ガチャッ…


レミリア「?…誰よ。夫婦の営みを邪魔する無粋な輩は…即刻立ち去りなさい。今ならまだ許してあげるわよ?」


「ふふふふ…面白い事言うわねレミリア…あんたまだ懲りてなかったの?懲りずにまた人の居候に手を出して…」スタスタ


レミリア「っ!?れ、霊夢!?ど、どうして貴女がここに…」ビクゥッ!


霊夢「其処のベッドで裸で寝てる馬鹿が中々帰って来ないから、霖之助さんに聞いたのよ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!!


レミリア『咲夜と美鈴には、霊夢達が入って来られない様、細心の注意を払ってちょうだいと命令して置いた筈なのに…』


霊夢「気になるの?美鈴なら門の前でボコボコの状態で倒れてるわよ?それで咲夜は…」チラ…


咲夜「も、申し訳御座いません…お嬢様…」ボロッ…


霊夢「まぁ私と魔理沙、それに今回はアリスも一緒だから…負ける気がしないわ…」


魔理沙「お〜っす…懲りずに性が出るな…レミリアお嬢様…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!!


アリス「へぇ…この2人が吸血鬼…可愛いね。可愛過ぎて…お人形にしたくなっちゃうよ❤︎」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!!


レミリア「くっ…咲夜がやられるなんて想定外だわ…フラン、早く服を着なさい!このままじゃまたセイヤを取られてしまうわよ!?」


フラン「えぇー…まだ全然堪能出来てないんだけどー…」ぶーぶー…


レミリア「まだどころか永遠に堪能出来なくなるわよ!?いいから姉の言う事を聞きなさい!」


フラン「はぁ〜い…」イソイソ…


レミリア「咲夜ッ!」指パチンッ☆


シュッッッッッッッッッッッッ!!!!


霊夢「っ!?しまった!結界の効果が!」


スタッ…


咲夜「本当に申し訳御座いませんでした。お嬢様…どうかこの不甲斐ない従者を御許し下さい…」ペコ…


レミリア「構わないわ。この3人を相手に、随分と健闘してくれた様ね…貴女は私の誇りよ、咲夜…」


咲夜「お嬢様…」ウル…


魔理沙「ならこれから3対3の弾幕チーム対決といこうぜ?手加減は一切無し…全力で叩きのめすからそのつもりでな…」


レミリア「望む所よ…その代わり、私達が勝ったら、2度とセイヤに近付かないでちょうだい…」


霊夢「その勝利条件…そっくりそのまま返すわ…レミリア…」


フラン「ねぇお姉様…手加減無しって事はさ…思う存分暴れちゃっても…いいって事…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッッ!!!!!


レミリア「えぇそうよ。貴女の能力をこの障害物共に、思う存分見せ付けてあげなさい…フラン」


アリス「あはははは!面白い面白い!絶対お人形にしてあげるからね…覚悟はいい?」ズラーーーーーーー!



セイヤ「さ、寒ぃ…」zzz



ナレーション「これが所謂女の戦いというものなのか…果てさて、この戦いの行方は一体どうなるのでしょうか。ていうか…年明け前に賑やかだねぇ〜…」




〜英雄でもホストでもありません。生ゴミ以下の底辺駄目NEET☆です〜




【完】




〜はぁ?年越しの方法?やっぱり年越し蕎麦は外せないだろ…〜




幻想郷の1年はとても短く感じる。これはとある巫女と魔法使いの台詞であって、俺の台詞では無い。何故なら俺はまだ、幻想郷で1年間を丸々過ごしてはいないからだ。



〜博麗神社(居間)〜



セイヤ「…」炬燵でぬくぬく…



先程の脳内会話をいきなり訂正させて頂こう。若干1年間を過ごしてはいる…様な気がする多分。記憶が曖昧、というよりこの幻想郷に来てからというもの…日々変わり行く自分の見ている世界に、俺自身が着いて行けていないだけなのかも知れないが…な。



セイヤ「それよりも霊夢、今日は年越しだろ?幻想郷の年越し方法って何か変わってるのか?」


霊夢「特に何も変わらないわよ?普通にお酒やらなんやら飲んだり食べたりして、0時を過ぎたら明けましておめでとう…あんたの居た世界となんら変わりないわよ…」ズズズー…


魔理沙「セイヤは元の世界ではどんな年越し方法をしてたんだ?先に行って置くが平和だった時の方法で頼むぜ?」バリバリ…


セイヤ「そうだな…友達とかと皆で集まって初詣行ったり、除夜の鐘叩きまくったり、初日の出見たりするぐらいか?」


霊夢「…その友達ってどんな奴なのよ。まさか女の子も一緒だったとか?」


セイヤ「よく分かったな…お前はエスパーか何かなのか?」いやまぁ能力者か一応…


「へぇ…その女とは、一体どんな関係に至ったのかしら?私の旦那様…」スタスタ


霊夢「なっ!?レミリアあんたねぇ!どうして博麗神社に来てるのよ!あんたとフランは博麗神社に出入り禁止の筈でしょ!?」炬燵ドンッ!


レミリア「あら、セイヤから聞いていないの?私はセイヤ本人から直接、この神社に招かれたのよ…」ふふ…


魔理沙「はぁっ!?セイヤお前!一体どういうつもりだぜ!」炬燵ドンッ!


セイヤ「一々うるせぇ奴等だなぁ…別にいいだろ。折角の年越しなんだ、賑やかな方が楽しいだろうが…」ズズズー…


レミリア「ふふ、流石私の旦那様ね…まぁそういう事よ。文句を言うのならば私にでは無く、神様にでも言う事ね…」私の旦那への暴言は許さないわよ?


咲夜「今日は御招きに預かりまして…」ペコ


パチュリー「へぇ、結構整理整頓されているわね…」キョロキョロ…


美鈴「今日は紅魔館は完全停止日ですね…大丈夫でしょうか…」


小悪魔「パチュリー様が結界を張っていますから大丈夫だと思いますよ?」


フラン「セイヤやっほー❤︎」ダキッ!


セイヤ「う〜っす…紅魔館の皆様勢揃いだな。むきゅむきゅさんは来ないものだとばかり思っていたが…」蜜柑の皮剥き剥き…


パチュリー「折角招待されたのにそれを無下にする程、私は冷たい性格ではないわよ」


セイヤ「まぁゆっくりしていってねぇ〜…なんてな…」パク…


霊夢「あ、あんたねぇっ!誰の許可得て招いてるのよ!此処は私の神社なのよ!?」


セイヤ「いや、この前お前言ってただろ。客は好きに呼んでもいいって…」


霊夢「いや確かに言ったけども!寄りにも寄ってどうしてレミリア達を連れて来るのよ!」


セイヤ「他の奴等も勿論誘ったぞ?まぁまだ来てないみたいだがな…」俺はさっき起きたばっかだし…


咲夜「セイヤは大分性格が軟化しましたね。本来でしたらそういうのは嫌がると思っていたのですが…」


セイヤ「軟化って咲夜、お前なぁ……まぁ明けましておめでとうと今年も宜しくくらいは直接言って置きたいからな。それが最低限のマナーってやつだ。俺の中でのな…」パク…


レミリア「それじゃあ私は貴方の隣に座らせて貰うわ」ストッ…ピトー…


霊夢「何ナチュラルにセイヤの隣に座ってるのよ!客人が図々しいわね!」


レミリア「客人だと言うのならば尚更でしょう?最高の席で最高のお持て成しをする、それが客人を持て成す時のルールじゃないかしら?」ふふ…


魔理沙「ルールも糞も無いぜ!あの時の事!まだ私達は許してないんだからな!?」


レミリア「過ぎた事を言う輩、私は嫌いよ。セイヤが許すと言ったのだから、それで良いじゃない」


パチュリー「まぁ許す内容はクリスマスの日に1日中十字架に貼り付けるという中々の内容だったけれどね…」


セイヤ「それにしても本当に悪かったな、パチュリー。大図書館半壊させちまって…」


パチュリー「貴方が手伝ってくれたお陰で元通りになったから良いわよ。それに、あの時貴方がレミィ達を止めてくれなかったら、もっと酷い事になっていたでしょうしね…」


小悪魔「あれは凄かったですねぇ〜…お嬢様も咲夜さんと妹様も本気でしたから…」


美鈴「私は気絶していて何がなんだか分かりませんでしたけど…」ははは…


フラン「セイヤ〜❤︎今年も宜しく〜❤︎」ギュゥッ!


セイヤ「フラン…言うの早い…」まだまだ先だぞ?


レミリア「それにしてもセイヤ、まさか貴方の方から、私達を招いてくれるとは思わなかったわ。漸く私の事を、受け入れる気になったのね…」ギュゥッ…


セイヤ「お前の思考回路は一体どうなってんだ?レミリア。さっき言ったよな?明けましておめでとうと今年も宜しくくらいは直接言って置きたいって…」


レミリア「それは1番最初に、今年も宜しくと、私に言いたいからよね?ふふ…素直じゃないわね。言ってくれれば、2人きりで年越しをしてあげても、良かったというのに…」


セイヤ「完全に断線してるだろ…あんたの思考回路…」


レミリア「またそんな事を言って…でも、許してあげるわ。それが貴方の本心では無いのを、私は知っているのだから…」顔近付ける…


セイヤ「顔近付けるな…あの時の事をまだ引き摺るつもりか?」目逸らし…


レミリア「ふふ…でも最後には、私の耳元で愛を囁いてくれたわよね?そういえば、どんな言葉だったかしら…忘れてしまったわ。もう一度…私の耳元で、愛を囁きなさい。命令よ…セイヤ…」ボソボソ…


セイヤ「や、やめろ…あれは不可抗力だ。言ったら止めるって約束だっただろ…」結局約束破りやがって…


レミリア「囁いたのは事実でしょう?しょうがないわね。なら言い方を変えるわ…私にもう一度、愛を囁いてちょうだい……お願い…セイヤ❤︎」ボソッ…


セイヤ「背筋がゾクゾクするから止めろっての…ったく…」


レミリア「あの夜の出来事を忘れたとは言わないわよね?深く、いやらしく、唾液が絡み合うキスをして…お互いが満足するまで、体を貪り合って…最後は、私の奥で果てて…とても甘くて、濃密な時間を過ごしたのだから…ねぇ?」 擦りっ❤︎


セイヤ「あれは一夜の過ち的なアレだ…今直ぐ忘れろ。俺はもう忘れた…」ズズズー…


レミリア「忘れるなんて事、私が許すとでも思っているのかしら?ならもう一度、私と過ごしましょう。今度はセイヤ、貴方の方から…私の体を求めてくれると、嬉しいわ……これは前金よ、遠慮なく受け取ってちょうだい…」頰にチュッ❤︎


セイヤ「っ///」ドキンッ…


全員(フラン以外)「っ!?」


フラン「さっすがお姉様ー!やるー!」ヒューヒュー!


パチュリー「レミィ…そういう事は人の居ない所でやりなさいよ…」はぁ…


レミリア「だそうよ。どうする?これから貴方の寝室で、私とする?貴方の欲望は、私が全部受け止めてあげるわよ?」


セイヤ「や、やめろレミリア!何故かは知らんが空気が重い!」


レミリア「恥ずかしがる必要なんて無いわ。私はもう一度、貴方の口から…あの言葉を聞きたいだけ…たった、それだけの事なのだから…」首筋ペロッ…


セイヤ「っ」ビクっ…


炬燵ドンッッ!!


霊夢「レミリア…あんた表に出なさい。その不浄な感情…私が直々に浄化してあげるわ」スクッ…


レミリア「あら、博麗の巫女ともあろう者が嫉妬?最近イライラする事が多いみたいだけれど…でも残念だったわね。セイヤはもう、完全に私のモノよ…」ふふ…


霊夢「そんな事を言っていられるのは今の内だけよ。レミリア・スカーレット…あんたに博麗の巫女の力、見せてあげるわ…」


レミリア「それは面白いわね。セイヤの血を飲んでいるお陰で、以前より強くなっているのを、貴女が分からない訳が無いわよね?」スクッ…


霊夢「いいから付いて来なさい。今日こそ引導を渡してあげるわ」スタスタ


レミリア「それじゃあセイヤ。私が帰って来たら、一緒に布団の中で年越しをして貰うわよ?」スタスタ


セイヤ「勝手に俺の年越し場所を決めるな…」


スタスタスタスタ


セイヤ「……なぁ咲夜」


咲夜「?…はい、なんでしょうか」


セイヤ「俺の事…殺してくれないか?」


全員「っ!?」


咲夜「ば、馬鹿な事を言わないで下さい!そんな事をしたらお嬢様が悲しみます!ですからそんな事は出来ません!」


セイヤ「そうか…残念だ」パク…


魔理沙「い、いきなりどうしたんだよ…」ビックリしたぜ…


セイヤ「不覚にもドキッとしてしまったからな…こういう感情は抱きたくは無かったんだが…」


小悪魔「そんな事で殺してくれだなんて言わないで下さいよ…」


咲夜「その通りですよ…私達はまだ、貴方に何も恩返しをしていないのですから……それに」


セイヤ「それに…なんだ?」


咲夜「お嬢様の大切な人は、私の大切な人です。ですからセイヤを死なせたり、況してや殺させたりなど、絶対にさせません」ニコ


セイヤ「お嬢様至上主義も程々にな…」


咲夜「それとセイヤ、この前は本当にありがとう御座いました。久し振りに一糸纏わぬお嬢様を見る事が出来ました。この不肖十六夜咲夜、一生貴方に付いて行きます…」鼻血ダラダラ…


セイヤ「なぁ咲夜…あんた本当にメイドか?メイドじゃなくて変態じゃないのか?」


咲夜「失敬な。私は紅魔館メイド長、十六夜咲夜ですよ。ちょっとお嬢様と妹様が大好きな、何処にでも居る普通のメイドです」キリッ☆


セイヤ「まぁ咲夜がそう言うならそうなんだろうな…」それとメイドは何処にでも居ないぞ?


フラン「ねぇねぇセイヤ〜…またカシスミルク作って〜…」擦り擦り❤︎


セイヤ「作ってやるから擦り擦りすんな…それより魔理沙、アリスは何時頃来る予定なんだ?」


魔理沙「もうそろそろ来る頃だと思うんだが…」確かに遅いな…


セイヤ「霖之助さんやワーストBBAも来るのが遅いな…」


ヒュンッ…グワァッ!!


咲夜・フラン・美鈴・パチュリー・小悪魔「「「「「っ!?」」」」」ビクゥッ!


「誰がワーストBBAですって?もう一度言ってみなさいほら…」


スキマ|「atim.27*89かやつな、ふかたま…!!」ジタバタ!


魔理沙「何言ってるか分からないぜ…紫、早くスキマからセイヤ出さないと死んじゃうぜ?」


紫「全く…」指くいっ…


ヒュンッ…


セイヤ「はぁっ…はぁっ…び、ビックリしたぁ…心臓止まるかと思った…」ドッキンドッキン…!


紫「セイヤ、霊夢はどうしてあの吸血鬼ちゃんと戦ってるのよ。それも弾幕ごっこ通り越してあれガチバトルよ?」


セイヤ「俺が知るか…てめぇで聞きに行けよ。幻想郷のワーストBBAさん?」蜜柑の皮剥き剥き…


グワァッ!!


美鈴『これってセイヤは狙って言っているんですかね…』だとしたら勇気あり過ぎです…


「うわっ…凄い人数だね。それに紅魔館のメンバーがなんで居るの?」スタスタ


魔理沙「おぉアリス!随分と遅かったな〜…」


アリス「ちょっと色々する事があったから…そんな事より魔理沙、どうして紅魔館のメンバーが居るのか聞いてるんだけど…」炬燵に入る…


魔理沙「セイヤが呼んだらしいぜ…」はぁ…


アリス「まぁそんな事だろうとは思ってたけどさ…霊夢は誰と弾幕ごっこやってるの?まさかまたレミリアと?」


魔理沙「弾幕ごっこじゃなくてアレは戦争だぜ。皆が居る前でレミリアがセイヤの頰にキスするわ首筋舐めるわで霊夢が大激怒したんだぜ」


アリス「私も参加してこようかな〜♪今度こそ等身大の吸血鬼人形を手に入れるチャンスだし♪」ニコニコ


フラン「お姉様の邪魔するなら容赦しないよ?言っとくけど、セイヤが壊すなって言ってるから壊さないだけなんだからね?じゃなきゃ貴女なんて簡単に壊せるんだから…」


アリス「なら試してみる?本気出すのは性に合わないけど…障害は全部排除する事に決めてるからさ…私♪」


フラン「……ねぇセイヤ、この女…全身バラバラにして壊しちゃって良い…?」イライラ…


セイヤ「止めろ。折角の年越しに物騒な事言うな…」


紫「へぇそういう事…要はあんたを取り合って霊夢と吸血鬼ちゃんがガチバトルしてるって訳ね…」呆れた…


「いや〜…今日は一段と寒いね…」スタスタ


セイヤ「あ、霖之助さん。今晩は」


霖之助「今晩は、セイヤ君。今日は御招きに預かり光栄だよ」ニコ


セイヤ「自分は霖之助さんと年越しをしたいって思っていたんで…来てくれて嬉しいです」ニコ


咲夜「あの…セイヤ…?どうして店主さんにはそんな普通に笑顔を向けているのですか…?」


セイヤ「はぁ?別に普通だろ…」なに言ってんだお前は…


パチュリー「他の人達と全然態度違うじゃない…私やレミィには暴言ばかり吐く癖に…私は別に構わないけれど、レミィにはもう少し優しく接してあげて欲しいものだわ…」


セイヤ「そんなの俺の勝手だろ。それに、俺は他人の意見には左右されるのは嫌いだ…」


霖之助「こらセイヤ君。女の子に向かってそんな事を言ってはいけないよ?男性は常に女性には優しくしてあげないと…ね?」ニコ


セイヤ「ぅ…まぁ、霖之助さんがそう言うなら…」


小悪魔『思いっ切り他人の意見に左右されてるじゃないですか…』


フラン「セイヤってさ…もしかして男の人が好きなの…?違うよね…?そうだって言ってよ…」ギュゥッ!


セイヤ「お前はアホか…俺はホモじゃねぇよ。霖之助さんは俺が幻想郷で最も尊敬する人、ただそれだけだ…」


霖之助「ふふ、セイヤ君にそう言って貰えるなんて…僕もまだまだ捨てたもんじゃないね」


魔理沙「まぁセイヤが香霖の事をどう思っているのかが分かった所で…セイヤ、今日は御節料理作ってくれたんだろ?それも霊夢から事前に聞いてたんだが超絶豪華らしいな!」ワクワク!


セイヤ「豪華かどうか分からんが…出来るだけ美味しくなる様に努めたつもりだ…」


紫「あんたの取り柄は戦う事と料理する事と家事全般こなす事くらいだものね…」基本NEET☆だから…


霖之助「僕はセイヤ君によく料理をお裾分けして貰っているから、舌が肥えてしまったよ。実は今日の御節料理がとても楽しみだったんだよね」


セイヤ「期待が大きいと多分失望しますよ?男が作る料理なんて、たかが知れていますからね…」スクッ…スタスタスタスタ…


美鈴「咲夜さん…咲夜さんは御節料理とか作れますか?」ヒソヒソ…


咲夜「御節料理なんて作れませんよ…そういえば、今まで御節料理なんて作った事がありませんね…」ヒソヒソ…


パチュリー「あのお菓子作りの腕前からすると…かなり期待出来そうよね…」ヒソヒソ…


フラン「セイヤの料理はすっごく美味しいよ?お姉様が大絶賛する位だからね♪」ヒソヒソ…


咲夜「そういえば…以前お嬢様から肉じゃがを作って欲しいと申し付けられた事がありましたね…」


小悪魔「あ!確かにそんな事が1度だけありましたね!」


咲夜「作り方が分からなくてパチュリー様に料理の本を探して頂きましたっけ…」


パチュリー「私も今思い出したわ。あれはセイヤが作った肉じゃがを食べた所為だったのね…」レミィが肉じゃがなんて好んで食べるとは思えないもの…


「ちょっと誰か手伝ってくれ!重箱の数多過ぎて運び切れない!」


咲夜・フラン・パチュリー・美鈴・小悪魔『『『『『まさかの運び切れない程の重箱の数ッ!?』』』』』一体幾つの重箱が…


魔理沙「なら私が運ぶの手伝ってやるぜ!」スクッ!


アリス「仕方無いから私も手伝ってあげるよ…」スクッ…


そして?


三段重箱「…」×7


セイヤ「悪いな。材料的に本来作ろうと思ってた数より少なくなっちまった…」炬燵に入る…


全員(魔理沙とアリス以外)「えぇ〜…」凄い…


咲夜「あの…図々しいかも知れないのですが…開けてみても良いですか…?」


セイヤ「?…好きにしたら良いだろ」


咲夜「で、では失礼して…」パカッ…


キラキラ☆キラキラ☆


咲夜『ま、眩しいです!これが料理!?なんて鮮やかなのでしょうか!』


パチュリー『想像していた以上に美味しそうね…まさかこの男の料理の腕前がこれ程までとは…』


フラン「わ〜♪さっすがセイヤだね♪」


霖之助「これは…驚いたね…」


紫『霊夢はいつもこんなに美味しそうな物を毎日食べてるのね。これで性格がもっと真面なら安心して任せられるのに…』はぁ…


セイヤ「それと紫、食材調達手伝って貰って悪かったな…そこは一応感謝して置く」


紫「別にいいわよ。私も食べる気満々だった事だし」


パチュリー「こんな豪華な料理…どうやったら作れる様になるのよ…」


セイヤ「そんなの何回も料理の練習すれば簡単に作れる様になるだろ。どうやったら作れる様になんて言葉は、努力次第でどうにでもなるんだよ…」


小悪魔「で、でもこれは流石に…」


美鈴「咲夜さんや霊夢や魔理沙は兎も角として…私達よりもかなり歳下ですよね?セイヤは…」


セイヤ「俺は無駄に歳を取りたくないんだよ。だから気になった事や試したい事は進んでやる、そうじゃなきゃ人生なんて簡単に終わっちまうからな。まぁ妖怪のあんた達に、この気持ちは理解出来ないだろうけどな…」


魔理沙「うんうん!セイヤは良い事言うよな!同じ人間として凄く共感出来るぜ!」


咲夜「その志も…経験上の事ですか?」


セイヤ「さぁな。勝手に解釈すれば良いだろ…一々あんた達の質問に答えるの面倒臭ぇんだよ…」漫画ペラッ…


フラン「むっ…そんな言い方しなくても良いじゃん…」


セイヤ「あのなぁ…ならあんた達は何が知りたいんだ?人の事情に土足で踏み込んでくる輩ばっかで正直イライラするんだよ。その点霊夢や魔理沙、それに霖之助さんは、何も聞かずに俺を傍に置いてくれた…少しは霊夢と魔理沙と霖之助さんを見習ってくれ…」ペラ…


し〜ん…


魔理沙「『く、空気が…』そ、それよりセイヤ!霊夢呼んで来て欲しいぜ!この御節料理を1番楽しみにしてたのは霊夢だからな!」


セイヤ「そうなのか?なら少し席外すわ…『空気、悪くしちまったみたいだな…』」パタン…スクッ…


スタスタスタスタスタスタ…


紫「……実際の所、皆はセイヤにどれ位質問した?」


アリス「何処から来てとか…どうして幻想郷に来たとか…?あと…右眼の事とか、幻想郷の来た時の事を聞いた時も…色々…」


パチュリー「私達はセイヤの素性を詳しく調べて…彼に質問攻めしたわ…」


霖之助「セイヤ君は今此処に居る誰よりも、壮絶な人生を歩んで来たんだ。本来ならとっくの昔に心が砕けて、自殺していてもおかしくない程のね。それを君達は知っていたんだろう?特に紅魔館の皆さんはね…」


フラン「だって…セイヤの事…もっと知りたいんだもん…」ウルウル…


咲夜「セイヤの過去を知って…それを知った上で、共に歩んで行ければと思っていたのですが…それは間違いだっという事なのですかね…」しょぼん…


魔理沙「咲夜達は焦り過ぎなんだぜ…あいつだって偶には昔の事、話してくれたりするんだぜ?時間は掛かった、だけど…私と霊夢はそうやって、あいつの事を少しづつ知っていったんだ…」


紫「要は気難しい奴だって事ね。私なんて最初言いたい事言いまくったら殺気立ててきて大変だったのよ?それに比べたら皆まだマシな方だわ」


魔理沙「あーw!そんな事あったなw!紫が涙目で謝るの初めて見たぜw!」思い出したら腹が痛いぜーw!


霖之助「確かセイヤ君と共に戦っていた嘗ての戦友達の悪口を言ったんだよね?無駄死にがどうとか、役立たずだからどうだとか…」


魔理沙「それはセイヤもブチ切れて当然だぜw!紫は馬鹿だよなーw!」ゲラゲラ!


紫「あの時は本当に怖かったわ…この私が初めて恐怖心を抱いた瞬間だったもの。流石に英雄と言い伝えられるだけの事はあるわよね…」



〜博麗神社近くの森〜



セイヤ「おーい!霊夢にレミリアー!夕御飯の時間だぞー!帰って来ないと御節無くなっちゃうぞー!」


霊夢「後少しだけ…!待ってなさい…!この吸血鬼黙らせたら…!直ぐ戻るから…!」はぁ…はぁ…


レミリア「それは…!こっちの台詞よ…!好い加減観念しなさい…!この男は私のモノよ…!誰にも…!渡さないわ…!」はぁ…はぁ…


霊夢「まだ…!そんな減らず口を言う…!元気があるのね…!見た目は幼女の癖に…!無駄に歳を重ねてるって訳じゃ…!無いみたいね…!」はぁ…はぁ…


レミリア「あら…!1度もセイヤに抱いて貰った事もない癖に…!随分と大きな口を…!叩けるものね…!博麗の巫女様…!」はぁ…はぁ…


霊夢「潰すッ!」ダッ!!


レミリア「やれるものならやってみなさいッ!」ダッ!!


首根っこガシッ!×2


セイヤ「はい喧嘩終了…腹減ったからさっさと戻るぞ…」ズルズル…


霊夢「は、離しなさいセイヤ!あんたまたレミリアの肩持つ気!?」ジタバタ!


レミリア「この女を今消さないと、私達の将来に傷が付くのよ!だから離しなさい!命令よ!」ジタバタ!


セイヤ「下らない事言ってないで自分で歩け…雑煮の餅無しにするぞ?」ピタ…


霊夢「そ、それは嫌…」お餅の無いお雑煮なんて考えられないわ…


レミリア「まず雑煮って何よ…」


セイヤ「汁物に焼き餅ぶち込んだ和食だ。それと年越し蕎麦も無しにするが…どうする?まだ続けるか?」


霊夢「だってレミリアが…」


レミリア「自分に魅力が無いからって…私の所為にしないで貰いたいわね。悔しいなら、セイヤを誘惑して御覧なさい。まぁ、貴女如きにセイヤが心を乱すとは思わないけれど…」ふふ…


霊夢「このッ!」グワッ!


セイヤ「はいはい喧嘩両成敗っと…それとレミリア、お前も好い加減にしろ。既に居間の空気最悪なんだから…」


レミリア「?…それはどういう意味よ」


セイヤ「少し彼奴らにキツく言い過ぎたみたいでな…魔理沙が空気読んで、俺を外に行かせる口実作ってくれたんだ。だから取り敢えず仲直りしてくれ…頼む」ペコ


霊夢「あんたが頭下げるなんて珍しいわね………分かったわ。ほらレミリア、取り敢えず仲直りの握手…」スッ…


レミリア「……セイヤに頼まれてしまったら…断れないじゃない…」スッ…


ギュ…


霊夢「今度セイヤに手を出したら許さないわよ…その小さい肝に銘じて置きなさい…レミリア・スカーレット…」ボソ…


レミリア「今度セイヤとの情事を邪魔したら…全身ズタズタにして、無残に殺すからそのつもりでいなさい…博麗の巫女…」ボソ…


セイヤ『手を握りながら何故殺気を放ってるんだこの2人は…』怖ぇ…



〜博麗神社(居間)〜



魔理沙「おっ!霊夢にレミリア、漸く帰って来たな!」モグモグ…


霊夢「ちょっ!どうして皆先に食べてるのよ!」


レミリア「主が帰って来る前に食事を始めるなんて、どうやら全員躾が必要みたいね…」


咲夜『躾…///』鼻血タラリ…


美鈴「咲夜さん…鼻血垂れていますよ…?」モグモグ…


咲夜「おや?私とした事が…はしたない所をお見せして申し訳御座いません…」拭き拭き…


パチュリー「セイヤ…少し見せて貰いたいものがあるのだけど…今大丈夫かしら…」


セイヤ「ん?なんだよ…」


パチュリー「また貴方を不快にさせるかも知れないのだけれど…」


セイヤ「はぁ…俺も少し大人気なかったからな…で?何が見たいんだ?」


パチュリー「この前レミィから創世ノ英雄の本を見せて貰ったのだけれど…貴方が使っていたフェンリルと呼ばれる錆びた剣…私に見せて貰えないかしら…」


セイヤ「別に構わないが…なら付いて来い、見せてやるから…」スタスタ…


パチュリー「悪いわね…興味本位でモノを言ってしまって…」スクッ…


セイヤ「一応あんたが見た目に似合わず好奇心旺盛だって事は理解してるつもりだ…それにあんたには、色々協力して貰ってるからな…」スタスタ…


レミリア「パチェ…貴女まさか…」ジトー…


パチュリー「警戒なんてしなくても大丈夫よ、レミィ。私はこの男に恋愛感情なんてないから…まぁ興味は尽きないけれどね…」スタスタ…


セイヤ「レミリア、先に色々食べてていいぞ?霊夢も疲れて腹減ってるだろ?」


霊夢「え?えぇ…それじゃあ「あ、その前に手洗って来い…」…わ、分かってるわよ…」スタスタ…



〜博麗神社(寝室)〜



セイヤ「あんたが見たいのはコレだろ?」ブォンッ!


パチュリー「この錆びた剣が…神殺しの剣…フェンリル…」


セイヤ「どうせフェンリルがどういう存在なのか…それは知ってるんだろ?」


パチュリー「一応はね…でもまさか、人間の中にこんな物を作れる輩が居るなんて……少し触らせて貰ってもいい?」


セイヤ「触るのは構わないが…多分あんたじゃ持てないぞ?」


パチュリー「非力だとでも言いたいの?舐めないでちょうだい。これくらい私の身体強化の魔法で…」ガシっ…


セイヤ「離すぞ?」


パチュリー「えぇ、どうぞ」ギュッ!


セイヤ「ほい…」パッ…


パチュリー「むっきゅぅぅっ!?」ズンッッ!!


ズゥゥゥゥゥゥンッッ!!


パチュリー「た、助けてセイヤ!重い!途轍もなく重いわこの剣!!」むきゅむきゅー!


セイヤ「剣や刀ってのは大抵所有者が選ぶものだが…その剣だけは別だ。剣が所有者を選ぶ…選ばれなかった者以外には扱う事が不可能な剣…それがこの剣、フェンリルの最大の特徴だ。分かったか?」


パチュリー「分かったわ!分かったから早くこの剣を退かしてちょうだい!手の骨が粉砕骨折しちゃうわよー!」むきゅむきゅむきゅむきゅー!!


セイヤ「ほら…」ガシッ!ブォンッ!!


パチュリー「むきゅ〜…むきゅ〜…」ゼェ…ゼェ…


セイヤ「で?どうしてこの剣を見たいなんて言い出したんだ?」


パチュリー「前に私が渡した剣、それをその剣に近付かせる様にとレミィに頼まれたのよ…」


セイヤ「またあの我儘お嬢様か…あんた達はあいつに振り回されっ放しだな…」頭片手で抱える…


パチュリー「あら、貴方もその我儘に良く付き合っているじゃない」


セイヤ「好きで付き合ってる訳じゃねぇよ…」


パチュリー「そうなの?私はてっきり貴方はもう、レミィに惚れているものだとばかり思っていたけれど」


セイヤ「冗談だとしても笑えないぞ?それ」


パチュリー「呆れた…貴方自覚ないの?」


セイヤ「?…自覚ってなんの自覚だよ」


パチュリー「貴方最近…レミィの事ばかり見ているわよ?」


セイヤ「は、はぁ?いきなり何言い出すんだ、このキチガイは…」


パチュリー「元英雄の癖に、己の心を隠すのが下手糞ね…他の人は騙せても、私の様な大魔法使いの事は騙せないわよ?」ふふ…


セイヤ「自分で自分の事を大魔法使いって言うなよ…」


パチュリー「ほら、話を逸らしたわ。良かったわね?貴方とレミィ、相思相愛じゃない♪」ニコ


セイヤ「付き合いきれん…用は済んだだろ?俺はもう戻る…」スタスタ…


パチュリー「レミィを泣かせたら…絶対に許さないわよ?…あの子の事を…キチンと幸せにしてあげて…お願い…」


セイヤ「俺は俺のしたい様にする…誰の指図も…受けねぇよ…」スタスタ…


スタスタスタスタ…


パチュリー「……素直じゃない英雄さんね」クスッ…



〜博麗神社(居間)〜



スタスタスタスタ…



レミリア「あら、随分と遅かったわね…まさかパチェに手を出していた訳では無いわよね?」モグ…


セイヤ「…」じーーー…


レミリア「な、何…?私の顔に、何か付いているの…?」アセアセ…


セイヤ「いや…別に何も…」フイ…


レミリア「?」


フラン「ねぇねぇセイヤ〜…早くカシスミルク作ってよ〜…」顔を炬燵に乗せる…


セイヤ「ん?あぁ、悪い…すっかり忘れてた…」


紫「ついでにお酒ももっと持って来なさい。それとお雑煮も用意して」


セイヤ「へいへい…で?入れる餅の数は?」


紫「私は3つ」


霊夢「私も紫と同じで3つね?」


咲夜「では私も3つでお願いします」


美鈴「私も3つで」


魔理沙「私は4つ!」


フラン「お雑煮ってよく分からないけど私も4つねー♪」


アリス「私は2つでいいや」


霖之助「僕も2つでお願いするよ」


レミリア「私も2つ」


小悪魔「私も2つでお願いします…」


セイヤ「それじゃあ少し待っててくれ…」スタスタ…


パチュリー「あら、今度は何処に行くの?」スタスタ…


セイヤ「カシスミルクとお雑煮作れって脅されたんだよ…あんたはお雑煮知ってるのか?」


パチュリー「和風の汁物に焼き餅を入れた料理の事でしょう?」


セイヤ「そうそう、あんたも食べるか?」


パチュリー「頂くわ。お餅の数は貴方に任せるわ」


セイヤ「なら2つでいいか?」


パチュリー「それでいいわ。それじゃあ頑張ってね」スタスタ


セイヤ「……滅茶苦茶面倒臭ぇ…」スタスタ…



〜2時間後〜



小悪魔「そしたらパチュリー様に文句を言われてしまって…」グスン…


魔理沙「ほぉほぉ…ならお仕置きとして私が図書館の本を有りっ丈借りて行ってやるぜ…」肩ポン…


小悪魔「そんな事されたらまた私が怒られちゃいますよ…」うぅ…


パチュリー「ちょっと泥棒猫。そういえば貴女まだ私が貸した本を返してなかったわよね?」


魔理沙「あの図書館の本は本来なら全部私達の物だぜ!あの本は私が死ぬまで借り続ける事に決めた!今!」


パチュリー「ふざけた事言ってないで今から取りに行って私に返しなさい!」


魔理沙「断るッ!だぜ!」


霖之助「ほぉ、新しいビデオカメラが欲しいのかい?」


咲夜「は、はい…///お嬢様の記録係として、是非とも最新のビデオカメラが欲しいのですが…///」


霖之助「う〜ん…香霖堂にあったかなぁ…目ぼしい物は大体、霊夢や魔理沙が持って行ってしまうから…」


咲夜「そ、そうですか…残念です…」


霖之助「まぁもし流れ着いてきたら、セイヤ君に頼んで届けて貰うよ」


咲夜「ありがとうございます。その時は宜しくお願いします」ペコ


美鈴「あっ!妹様!それ私が楽しみに取って置いた伊勢海老ですよ!」


フラン「そうだったの?まぁまだまだあるし大丈夫大丈夫♪」ムグムグ!


レミリア「幻想郷には海が無いものね。こういう海鮮系の食べ物が食べられるというのは、とても新鮮な気分だわ」パク…


アリス「ま、それもこれも紫のお陰なんだけどね…」黒豆美味しい…


霊夢「それにしてもセイヤの奴は何やってんのよ…1人でお酒飲む、なんて言い出してから結構時間経ってるけど…」ゴク…


紫「はぁ…少し様子見てくるわ…」スクッ…


レミリア「私の男にちょっかいを掛けたら、いくら貴女と言えども本気で殺すわよ。その事を良く、胸に刻み込んでから向かいなさい」


紫「あんたに指図される謂れは無いわ〜♪それに、私はああいう暗い性格の男、好みじゃ無いのよね〜♪」スタスタ


アリス「まだレミリアはセイヤの事を自分の物だと思い込んでるの?思い込みも此処まで来ると尊敬するね」


レミリア「ふふ、好きに言えば良いじゃない。私はもう疲れたわ。言いたい事があるのならどうぞ?綺麗に聞き流してあげるから」


アリス「…」イラっ☆



〜博麗神社(鳥居の上)〜



セイヤ「…」ゴク…


『セイヤ…お前は生きろ。どんなに惨めでもいい…どんなに格好悪くてもいい…だから、俺の分まで…生きてくれ……俺の…1番大切な友達…水奈月セイヤ…』


セイヤ「…」トクトク…


『へっ…なぁに辛気臭ぇ面してんだよ!この敦綺様が信じられねぇってぇのか?え?……安心しろって!直ぐに追い付くからよ!てめぇはてめぇの仕事をしろってんだ!それと、別れ際に一言!…………今までありがとよ。お前と一緒に戦えて…マジ嬉しかったぜ……セイヤ』


セイヤ「…」ゴクッ…


『此処は僕が引き受ける。君は先に進んでくれ…この神殿を破壊するのは、僕には無理だ。だから、君が先に進むんだ…この場を引き受ける事が、今の僕に出来る、唯一の事だからね。後は頼んだよ?セイヤ…』


セイヤ「…」トクトクトクトク…


『チッ……どうやら…俺は此処までの様…だな…最低最悪だ……まさか…俺の大嫌いな…貴様の顔を…眺めながら…死ぬんだから…な………なぁ…最後に一つ…聞いてもいいか…?…お前は俺の事を……どう…思ってた…?…………ははは…そうか……その言葉が…聞ければ……もう…此の世に…悔いは…な……い…』


セイヤ「…」ゴクッ!


『えへへ…ごめ…んね…?やっぱり…セイヤを…見捨てるなんて…事…私には…出来なかった……うん…知ってるよ……だって……私も…セイヤの…事…』


『好きだったから…』


酒ビンガシッ…


セイヤ「っ」ゴクゴクゴクゴクッ!!


ドンッ!


セイヤ「はぁっ…!はぁっ…!」


「はぁ…あんたは急性アルコール中毒にでもなりたいの?」


セイヤ「紫か…何の用だ…」


紫「招待した癖に当の本人が1人でお酒飲んでるから呼びに来たのよ。この私がわざわざね…」鳥居に座る…


セイヤ「俺は頼んだ覚えはない。それに、きっと彼奴らも頼んで無いだろ…」


紫「さぁ?それはどうかしら。皆結構気にしてるわよ?」


セイヤ「そうかよ…今は騒ぐ気分じゃないんだ。俺が招待した癖に悪かったな…」トクトク…


紫「………また、昔の事でも思い出していたのかしら?創世ノ英雄様?」


セイヤ「別に…あんたには関係無いだろ。それと、その名で俺を呼ぶな…」ゴク…


紫「あんたってホント辛気臭いわね…昔の事をいつまでズルズルズルズル引き摺るつもり?前見て進んでるって勘違いしてる輩が大勢居るっていうのに…」


セイヤ「だがその実、本当は過去にばかり囚われている哀れな人間…そう言いたいんだろ?」コト…


紫「う〜ん…まぁそうね。それと悪かったわね…以前にあんたの仲間の事、馬鹿にしてしまって」


セイヤ「別に…あんたもあの時、ちゃんと謝っただろうが。それで手打ちだ」トクトク…


紫「それはそれは♪許してくれてありがとうございま〜す♪」ていうか私にも飲ませなさいよ…


セイヤ「相も変わらず読めない奴だな…何を考えてるのかさっぱり分からん…」ほら、好きに飲め…


紫「あ〜それと…一つだけあんたに言いたい事があったの忘れてたわ。これを言う為に、私は来たのよね」どうも〜♪


セイヤ「何だよ…その言いたい事って…」


紫「吸血鬼ちゃんに恋心を抱くのは止めておきなさい。貴方にとっても、あの吸血鬼ちゃんにとっても…お互いに良くない結末になるわ」トクトク…


セイヤ「はぁ…身構えて損した…」トクトク…


紫「正直に言ってみなさい。あの吸血鬼ちゃんの事…好きなんでしょう?」ゴク…


セイヤ「あのな…仮に俺がレミリアの事を好きだったとして、それがあんたに関係あるのか?」ゴク…


紫「関係は無いわね。別に貴方が誰を好きになろうが私には関係無いもの」コト…


セイヤ「お前…もしかしてレミリアの事が好きなのか…?アレか…?同性愛者的なアレか…?」ススス〜…


紫「違うわよ!!私は幻想郷1のアイドルゆかりん☆よ!?」遠ざからないで!


セイヤ「その歳でw!アイドルw!しかも自分で自分の事をゆかりん☆とかw!テwラwワwロwスw!!」ゲラゲラゲラゲラw!


紫「っ」ブチィッ!


グワァッ!!


「ぎゃぁぁぁぁっ!?」ジタバタ!


紫「……そのまま聞きなさい」トクトク…


「無茶な事言うなッ!こんな目ん玉空間で人の話なんか聞けるかッ!」ジタバタ!


紫「少しくらい我慢しなさいよ…それでも元英雄なの?」


「だから俺は英雄じゃねぇっ!いいからこの空間から出せ!」ジタバタ!


紫「はぁ…」指くいっ…


セイヤ「おぇぇ…マジで気持ち悪い……それで?聞きなさいって何を聞けばいいんだよ糞BBA先輩?」


紫「もう1度あの空間に御招待されたい?」


セイヤ「さぁせぇん…」ペッ…


紫「……もういいわ。少し、昔話をしてあげるわ」


セイヤ「俺昔話は桃太郎と浦島太郎以外基本NGなんですけど」


紫「いいから黙って聞きなさい。ある所に、1人の男と、1人の女が居たわ」


セイヤ「で、2人は結婚して、子宝にも恵まれてめでたしめでたしはい終わり」トクトク…


紫「……そうなれたら…良かったわね…」


セイヤ「……何だよ。怒らないのか?」ゴク…


紫「続き…話しても良いかしら?」


セイヤ「…好きにしろ」コト…



〜約20分後〜



紫「そして…その妖怪は、2度と幸せを望む事は無くなったわ。他人の幸せを願う事も、自分の幸せを願う事もね。それがいつしか…不幸な出来事を必ず引き起こすと、知ってしまったから…」


セイヤ「話は終わりか?なら俺は戻るぞ…流石に体が冷えてきたからな…」スクッ…


紫「この話を聞いて分かった筈よ……いいえ…貴方は最初から気付いていた筈…私の過去を覗いたのだから…」


セイヤ「さぁな。それに俺は、BBAの過去を記憶する程の容量を、持ち合わせてないんだよ…」髪が風で靡く…


紫「困ったわね〜…英雄さんっていうのはやっぱり、気難しい存在らしいわ…」やれやれ…


セイヤ「その呼び方やめろっての…」


紫「……妖怪と人間は、決して相容れる事なんて出来ないわ。どれだけ愛し合っていたとしても、種族の違いが…いつしか不幸を呼ぶ事になる…」


セイヤ「不幸…ね。ならそんな不幸…俺が全部跳ね除けてやるよ。どんな悲痛な出来事だろうと…血反吐吐いて、地面に這い蹲る事になってでも…必ず跳ね除けてやる、振り払ってやる…」


紫「…へぇ、そこまであの吸血鬼ちゃんの事が好きなのね。少しだけ…羨ましいわ…」


セイヤ「この言葉の解釈は、あんたに任せるさ。ま、俺はこの幻想郷には、必要の無い存在だろうけどな…」


紫「そういう事は言わない方が良いと思うわよ?まぁ一応…忠告はしたわよ?」


セイヤ「はっ、御忠告どうも…っと…」バッ!


ヒューーーーーーーーーーッ!!


ストッ…!!


セイヤ「それと…一言だけ言わせて貰うぞ。紫…」


紫「?」


クル…


セイヤ「俺はもう後悔なんかしない。死ぬ前に、死ぬ程後悔したんだ…だから俺は、この世界では絶対に、後悔する事になる様な生き方はしない…」スタスタ…


紫「……貴方が導き出した答えが…誰かを不幸にする事になったとしても?」


セイヤ「先の事に怯えて、行動しない事が正解だとでも?……先の事に怯えて、立ち止まったままの人生なんて…俺はもう、歩みたくはない…」スタスタ…


スタスタスタスタ…


紫「ホント…あの吸血鬼ちゃんが羨ましいわね…私ももっと早くに…ああいう男性に巡り会えていたら…少しは、変わっていたのかしらね…」つーー…



〜博麗神社(居間)〜



セイヤ「くっそ…寒い寒い…」スタスタ…



魔理沙「アリス!それロンだぜ!」パタン!


アリス「えぇ〜…また私の振り込み〜…」


霖之助「はぁ…そしてまた魔理沙の和了か…」


咲夜「店主さんも中々の手だと読んでいたのですが…どうですか?」


霖之助「はは…まだまだだよ…」パタン…


小悪魔「こ、国士無双一向聴…」あわわ…


セイヤ「おい…これはどういう状況だ…」


パチュリー「ご教示してあげましょうか?」


セイヤ「頼む…」


パチュリー「貴方とあのスキマ妖怪が中々帰って来ないから、皆が痺れを切らして麻雀を始めてしまったと言うわけよ」


セイヤ「どういう痺れの切らし方!?ていうか何故に麻雀!?」


パチュリー「貴方ならば牌の打ち付ける音で気付くだろうからって、泥棒猫が言って始めたのよ」


セイヤ「いや無理に決まってるだろ!隣の部屋に居るわけじゃあるまいし!」


パチュリー「それは私も思ったわ」


セイヤ「なら最初から誘ってくれよ…」グスン…


パチュリー「貴方、麻雀好きなのね。意外だわ」


魔理沙「やったぜ!年明け前に最高の勝利を収める事が出来たぜ!」キャッホー!


咲夜「おや?セイヤ、漸く帰って来たんですね。私の代わりに入りますか?」


セイヤ「お願いします!」くわっ!


咲夜「ど、どうぞ…」本当にゲームが好きですね…


暫くして…


セイヤ「悪いな魔理沙…自摸だ…」パタパタパタパタパタパタパタパタ…


魔理沙「うっ…ま、まさかそれって…」


霊夢「ちゅ、九蓮宝燈…初めて見たわ…」


咲夜「確か九蓮宝燈という役は…和了すると死ぬという噂があるんですよね…」


セイヤ「まぁその噂、強ち間違いでも無いな。俺は生前九蓮宝燈を7回和了した事があるし…その結果死んで幻想郷来てるし」パタン…


レミリア「貴方が死ぬ運命なんて、私が変えてあげるわよ。何度でもね」


セイヤ「いや、まぁあの時は戦争があったからな…今の俺には関係無いだろ」


美鈴「分かりませんよ〜?実は影で貴方を消そうと、とある館のPAD長が暗躍しているかも知れませんし…」ふふふ…


咲夜「ふふふふふふ…美鈴、貴女中々冗談が上手ですね。私がセイヤを消す?上手ですが笑えませんよ」シャキン☆


美鈴「だ、誰も咲夜さんの事だなんて言ってませんよね?私が言っているのはPAD長ですから!咲夜さんはメイド長じゃないですか!」やだなもー!


セイヤ「それに咲夜は正々堂々勝負すると思うけどな…俺の主観だが」


咲夜「セイヤの言う通りです。私は暗躍などせず、正々堂々と戦いますよ」


セイヤ「よって咲夜さんはモータルコンPADに参戦させるべきだ」対戦格闘型の弾幕ゲームにな


全員「ぷっw」


咲夜「ふんっ!」ザクゥッ!!


セイヤ「私の魂明け渡しておめでとう…」ドサァッ…


【Fatality】


紫「それで、結局萃香も文も完全に出遅れた…と…」


萃香「いやぁ〜…お酒飲んでたら寝過ごしちゃってねぇ…」


文「私は咲夜さんに捕らえられてしまいました…」グスン…


小悪魔「自業自得の様な気がします…」


フラン「それにしてとそろそろ年明けだね!」


美鈴「そうですね〜…私達にとって年明けとはあまり重要ではありませんが…皆さんと年明けを過ごすのは、とても良い気分になりますね…」


パチュリー「そうね……だけれど…」


セイヤ「オロロロロロロロ…!!」キラキラキラキラ☆


レミリア「もう…どうして吐くまで飲むのよ。大丈夫?セイヤ。一緒の布団で寝る?」背中サスサス…


セイヤ「馬鹿な事言ってんじゃnオロロロロロロロ…!!」キラキラキラキラ☆


霊夢「普段は飲んでも吐かない癖に、どうしてこういう大事な時に吐くのよ。それとレミリア!あんたは向こうに行きなさい!セイヤの介抱は私達がするから!」シッシッ…


レミリア「あら、旦那が苦しんでいるのに、それを黙って見ていろと?それに、貴女達がセイヤに触れる何て事を、私が許すと思うのかしら?」背中サスサス…


セイヤ「ま、魔理沙…み、水くれ…水…」うっぷ…


魔理沙「ほら、水だぜ…」つ水


セイヤ「さ、サンキュオロロロロロロロ…!!」キラキラキラキラ☆


萃香「だらし無いなぁ〜…それでも男かぁ〜…?」


セイヤ「だ、黙れ2本角妖怪…」はぁ…はぁ…


レミリア「ほら、1度胃の中のお酒、全部出しちゃいなさい。そうすれば楽になる筈よ…」背中サスサス…


アリス「だから何でレミリアがセイヤの背中をさすってるの!?」


フラン「お姉様の邪魔をするのは私が許さないよ!」バーン☆


レミリア「フラン…」こんなに優しい子に育っていたのね…


霊夢「上等じゃない!年明け前に姉妹纏めて封印してやるわよ!」お札出す!


魔理沙「盛り上がって来たぜー!」つ八卦炉


文「あややっ!1人の男を巡っての弾幕対決!この記事は売れますね!明日の朝刊の大見出し記事決定です!」パシャパシャ☆


セイヤ「オロロロロロロロ…!!」キラキラキラキラ☆


霖之助「セイヤ君、本当に大丈夫かい?」レミリアの代わりに僕がさすってあげるよ…


セイヤ「お、俺よりも…彼奴らの弾幕対決の方が…ヤバそうですけどね…」ゴクゴク…


霖之助「無理に喋らなくても大丈夫だよ…」サスサス…


咲夜「あ…年明けちゃいましたね…」懐中時計を見る…


パチュリー「結局グダグダじゃない…」


小悪魔「と、取り敢えず皆さん…明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」ペコ


美鈴「あけおめことよろしー!」ニコ


霖之助「セイヤ君、今年も宜しく頼むよ」ニコ


セイヤ「こ、此方こそ…宜しくお願いしmオロロロロロロロ…!!」キラキラキラキラ☆


紫「汚い挨拶ね〜…」



悩む事は悪い事じゃない。俺はずっとそう思っていた…だがどうだ?実際に悩みに悩み抜いた結果、俺は死に、この幻想郷に辿り着いた。不本意にも英雄として語り継がれ、何故か本まで出る始末。訳の分からん能力者連中に囲まれ、人から妖怪、何でも御座れな常識が通用しない世界、幻想郷。まぁでも、この先も俺は、適当に生きて行くだけさ……だがその考えは、直ぐに改めさせられる事になる…それは、春の季節なのに冬のままという…謎の季節の日に起こった



〜幻想郷の年越し方法〜




【完】





〜貴女方は大変な物を盗んでしまいました。それは、幻想郷の春です〜




どうも皆さん。幻想郷は春真っ盛りです……と言いたい所なのだが、季節はまだ真冬…極寒の季節はまだまだ続く様で、今日はそんな寒い日でも暖まる事が出来る、そんな画期的な場所に、俺ともう1人の外来人、宗介は来ていたので御座候



〜幻想郷(賭場)〜



厳つい男「さぁっ!丁か半か!ほら張った張ったぁっ!!」バンバン!


男「丁!」


顎の尖った男「半…倍プッシュだ」


セイヤ・宗介「「…」」


厳つい男「そこのお二人さん!丁か半か!さぁっ!何方だ!!」


セイヤ・宗介「「っ」」ギンッ!


バンッ!!


セイヤ・宗介「「丁ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」



〜幻想郷(賭場の外)〜



ヒューーーーーー…


セイヤ「いやぁ…手に汗握ったなぁ…な?宗介?」パンツ一丁


宗介「いやいやホント手に汗握ったなぁ…まさか開始早々5分も掛からずにパンイチにされるなんてなぁ…」パンツ一丁


セイヤ「財布の中身も心も体も寒いなぁ…マジでヤバいなぁ…特に道行く人達の視線がヤバいなぁ…」ガクブル…


宗介「ていうか俺絶対ヤバいよ…絶対何か憑いてるよ…勝利の女神じゃなくて貧乏神的なアレが憑いてるよ確実にさぁ…」ガクブル…


セイヤ「ばっかお前…貧乏神ならまだマシだぞ?俺なんてアレだから…貧乏神なんかよりもヤバい存在憑いてるから…下手すりゃ死んじゃうからね?俺」ガクブル…


宗介「何々?何が憑いちゃってるの?どんなアレが憑いちゃってるのよセイヤさん?」ガクブル…


セイヤ「………悪魔?」


宗介「馬鹿野郎ぉぉぉっ!セイヤぁっ!何を言ってるぅっ!ふざけるなぁぁぁぁっ!!」


セイヤ「いやいやマジで…見た目は可愛い癖にさ、結構マジで悪魔的なアレなのよ。もうドン引きしちゃう位にはアレな訳なのよ」


宗介「どうしてそれ先に言わねぇのぉっ!?勝てる訳ねぇじゃん!?相方が悪魔に憑かれてるのに博打で勝てる訳ねぇぇじゃぁぁぁんっ!?」


セイヤ「まぁ過ぎたるは猶及ばざるが如し…何事も程々が肝心だって事だな…」うんうん…


宗介「俺の小遣い全額賭けて置いて程々も糞もあるかぁぁぁぁっ!!」バキィッ!


セイヤ「ぐほぁっ!?」ズサーーー…!


宗介「どうすんだよぉ〜…向こう1ヶ月小遣い無しだよ…お前が絶対勝てるって言うから付いてきたのによぉ…」グスン…


セイヤ「いや絶対勝てるとは言ったが負けないとは言ってないだろ?」


宗介「いや絶対勝てるって言ってる時点で負ける事は許されないんだよぉぉぉっ!!」


「セイヤ…と其方の男性は誰ですか?」スタスタ


宗介「え?誰この美人さん…」


「ふふ、口がお上手ですね。初めまして…私は紅魔館でメイド長を務めさせて頂いている。十六夜咲夜と申す者です。以後、お見知り置きを」ペコ


宗介「あ、いえどうも此方こそ…」ペコ


セイヤ「又の名をPAD長…」グサッ!


ドサァッ…


咲夜「貴方は相変わらずですね?セイヤ」ニコニコ


ムクッ…


セイヤ「お前も相変わらずだな…」ズボッ!ピュ〜☆


宗介「え?え?いつの間にナイフを?」そしていつの間にセイヤに?


咲夜「それとセイヤ。この数ヶ月、お嬢様ととても仲が宜しいですよね。お嬢様もとても、嬉しそうにしていますよ?」ふふ…


セイヤ「別に…普通だ普通…」スクッ…パンパンっ…


咲夜「それにしてもセイヤと…あの…お名前を伺っても宜しいですか?」


宗介「ん?俺の名前は伽汰貫宗介。宜しくな?え〜と…十六夜咲夜さん、でしたっけ?」


咲夜「咲夜で良いですよ。それにしても…どうして2人共…その…下着だけなのですか?」


セイヤ・宗介「「博打で負けた…」」


咲夜「またですか……ならばセイヤ、取り引きしませんか?」


セイヤ「取り引き?何だよ、取り敢えず言ってみろ」


咲夜「これから紅魔館に来てお嬢様に会って下さい」


セイヤ「はぁ?嫌だね…第1取り引きって言うものはだな…ブツがあって初めて成立するんだよ…」


咲夜「私の能力であの賭場から服を取り返してあげますよ?」


セイヤ「くっ…そういえば咲夜はDIO様に認められた女だったな…」あの能力は羨ましい…


咲夜「どうしますか?断ると言うならば、この写真を文々。新聞に送ってしまいますけど」つ写真


宗介「ら、らめぇっ!そんな恥ずかしい写真が流出しちゃうなんて…らめぇぇぇっ!!」


セイヤ「気持ち悪いからやめろ宗介!…分かった、取り引き成立だ」ほら、写真寄越せ…


咲夜「ふふ、ではその様に…」写真を渡す…


宗介「なぁセイヤ、大丈夫なのか?この子女の子だろ?こんな綺麗な女の子があの厳つい男から服返して貰えるのか?」ヒソヒソ…


セイヤ「いいから黙って突っ立ってろ…」


宗介「でもなぁ…流石に無理が「只今戻りました」速ッ!?」


咲夜「此方がセイヤので、此方が宗介様の着物ですね?」渡す…


宗介「す、凄いな…もしかして能力か何かか?」


咲夜「そうです。私の能力は時間を操る程度の能力、時間操作はお手の物、という訳です」ニコ


宗介「マジかよ…」チート過ぎる…


咲夜「あの…失礼ですが、宗介さんも何か能力がお有りなのですか?」


宗介「一応ね…俺の能力は型を抜く程度の能力…どんな物体、物質だろうと、自分の意のままに型を抜く事が出来るんだ」


セイヤ「久し振りに見せてくれよ、宗介」


宗介「別にいいが…ほれ」スポンッ☆


咲夜「す、凄いですね…土が円柱形にくり抜かれて…」


宗介「補足すると人間にデッカい穴も開けられるぞ?」ひひひ…


咲夜「お、恐ろしい能力です…」


セイヤ「まぁ咲夜が時間止めて、宗介が咲夜の胸に穴開ける前に眉間にナイフ刺せば終了だけどな…」


宗介「まぁそんな事よりも、取り敢えず服着るか…」イソイソ…


セイヤ「それもそうだな…」イソイソ…


咲夜「では服を着終わったら紅魔館へ向かいましょう。宗介さんも是非居らっしゃって下さい。歓迎しますよ」


宗介「え?俺も行って良いのか?」イソイソ…


セイヤ「別に良いんじゃねぇの?俺はお前が居てくれると正直助かるからな」イソイソ…


宗介「何だかドキドキするな…」着替え完了☆


セイヤ「そのドキドキで心臓が破裂しない事を祈ってるよ」着替え完了☆


咲夜「では行きましょうか」スタスタ




〜紅魔館(客間)〜




レミリア「ふふ、まさかまた、貴方の方から私に会いに来てくれるなんて。とても嬉しいわ、セイヤ」ニコ


セイヤ「はぁ〜…」


宗介「あれ?この子何処かで見た様な気が…」


咲夜「お嬢様の事を知っているのですか?」


宗介「いや…確か文々。新聞の写真で見た事がある様な…」


レミリア「あぁ、あの記事の事。あの記事は嘘でも何でもないから、遠慮なく貴方の御近所さんに触れ回りなさい」


セイヤ「勝手な事言うな…」


宗介「それじゃあこの子がお前のお嫁さん?俺の嫁の方が可愛いな!」


レミリア「貴方は愛妻家なのね。とても良い事だと思うわ、これからもお幸せにね?」ニコ


宗介「うっす!」


セイヤ「珍しいな…あんたが他人、それも人間に愛想を振りまくなんて…」


レミリア「あら?もしかして嫉妬しているのかしら?ふふ、安心しなさい。私が愛しているのは、貴方だけよ?セイヤ」


セイヤ「嫉妬なんかしてねぇ…」


レミリア「でも最近良く、私に会いに来てくれるじゃない。これからは毎日私に顔を出しに来なさい。セイヤ」


セイヤ「お前にはどうやら日本語を1から教える必要があるみたいだな…」


バーーーン!!


フラン「お姉様遊ぼー❤︎」テッテッテッテッ!


咲夜「おや、妹様…起きられていたのですね」


フラン「うん♪最近お姉様、昼間に起きてる事が多いから♪」


レミリア「フラン、今はお客様が居るの。少しの間だけ、礼儀正しくして貰えないかしら?」


フラン「お客様?あっ!セイヤ❤︎…と誰?」


宗介「は、初めまして…セイヤの友達の伽汰貫宗介です…え〜と…君の名前は?」


フラン「フランだよ!フランドール・スカーレット!宜しくね!宗介!」


宗介「あ、あぁ…宜しくね?フランちゃん」


フラン「じゃあ宗介で良いや!私と遊んでよ!」セイヤはお姉様とお話するだろうし!


宗介「えっと…遊ぶって何をして遊ぶのかな?」


フラン「お人形遊び♪」ニコ


セイヤ「ば、馬鹿やめろフラン!宗介は普通の人間なんdドカーーーーンッ!!…遅かったか…」


レミリア「ちょ、ちょっとフラン!貴女いきなり何をしているの!」


フラン「え?だってセイヤのお友達なんでしょ?なら凄く強いのかな〜って…」


セイヤ「お、おい宗介!大丈夫か!?」


宗介「だ、大丈夫だ…問題無い…」プスプス…


レミリア「フラン!今直ぐ謝りなさい!」


フラン「ご、ごめんなさい…」しょぼん…


宗介「い、いやいや…女の子は元気が1番だからね…は、はははは…」プスプス…


咲夜「それは男の子の間違いではないですか?」


レミリア「全く……さぁセイヤ、これから私と2人きりで…秘密の御茶会を催しましょう?」ストッ…スタスタスタスタ…


セイヤ「俺はもう帰る…咲夜との約束は守ったからな…」


レミリア「もう少しだけ、私と一緒に居なさい」抱き着き…


セイヤ「……離れろ」


レミリア「まさか照れているの?ふふ…ほら、私の事を可愛がりなさい…貴方の、好きな様にして良いわよ?」セイヤの膝に乗る…


セイヤ「離れろッ!!」


レミリア「っ」ビクッ!


咲夜「せ、セイヤ…?」


レミリア「な、何よ…怒鳴る事…ないじゃない…」うるうる…


宗介「お、おいセイヤ…どうしたんだ?」


セイヤ「……別に」


レミリア「…」スト…スタスタスタスタ


フラン「お、お姉様…?」


ガチャッ……バタン…


咲夜「セイヤ、一体どうしたんですか?」


セイヤ「何でもねぇよ…俺はもう帰る…宗介はどうすんだ?」スクッ…


宗介「え?お、お前が帰るなら…俺も帰るよ…」スクッ…


セイヤ「邪魔したな…」スタスタスタスタ


宗介「お、お邪魔しました…」スタスタスタスタ


ガチャッ……バタン…


フラン「ねぇ咲夜…セイヤ…どうしちゃったんだろうね…」咲夜の袖を掴む…


咲夜「分かりません。お嬢様も…凄く凹んでいましたね…」フランの手を握る…



〜紅魔館(廊下)〜



スタスタスタスタ


宗介「お、おいセイヤ…お前どうしたんだよ。博打に負けて気が立ってるのか?」スタスタ


セイヤ「お前には関係無い事だ…少し黙ってろ…」スタスタ


宗介「もしかして…あのお嬢様に抱き着かれて本当に照れてたのか?」スタスタ


ピタ…


宗介「?…セイyバキィッ!!」ドザァッッ!!


スタスタ…胸倉ガシッ!


セイヤ「黙ってろって言っただろ…無駄口叩く暇があるならきびきび歩け…」


宗介「ふぅ〜ん…暴力に訴えたって事は…図星を突かれたって事だな?」ひひひ…


バキィッ!!


セイヤ「初めてお前に会った時の様に、ボコボコにされたいのか?あ?」


宗介「良いねぇ…思い出すな、セイヤと初めて出会った…あの時の事…」口元拭い…


セイヤ「なら望み通り…ボコボコにしてやらぁっ!!」バキィッ!!


宗介「ぐぉっ!?やったなこのッ!!」バキィッ!!


妖精メイドa「あわわわわ!ろ、廊下で喧嘩するのは止めて下さ〜い!」


妖精メイドb「さ、咲夜さん!咲夜さんを呼んで来て下さい!」


妖精メイドc「は、はい!」ピューーーーーッ!


宗介「どうしたぁっ!平和ボケでもしてたのかぁっ!えぇっ!?」ドゴォッ!!


セイヤ「ぐッ!!…らぁっ!!」バキィッ!!


宗介「っ…!自分の気持ちにぃっ…!!」バキィッ!!


セイヤ「ぐぁっ!?」グラっ…


宗介「嘘吐いてんじゃ…!!」ドゴォッッ!!


セイヤ「ゲホッゲホッ…!!」ヨロッ…


グルンッ…!


宗介「ねぇぇぇぇぇっ!!」ドゴォォォォォッッッ!!


ドンッ!!


セイヤ「ごはッ!!」


ズルズル…ドサ…


宗介「ったく…世話の焼けるダチだな…」煙草咥える…


シュボッ……スゥ〜…フーー…


宗介「なぁセイヤ…お前どうしたんだ?言って味噌…俺達は裸の付き合いをしたマブダチだろ?」プカ〜…


セイヤ「変な…言い方…してんじゃねぇよ…」ゲホッゲホッ…


宗介「それよりどうだ?俺も強くなっただろ?最近解体の仕事手伝ってるから腕っ節が上がったのよね♪見よ!この上腕二頭筋を!」ムンッ!


セイヤ「ははは…凄い凄い…」


宗介「リアクション薄過ぎだろ…」スゥ〜…フーー…


セイヤ「……なぁ、宗介…」


宗介「ん?何だ?」プカ〜…


セイヤ「人間が、妖怪を好きになるのって…おかしな事だと思うか…?」


宗介「…別に良いんじゃねぇの?この幻想郷に妖怪をー!好きになってはー!いけましぇーん!なんて法律ないんだからな」プカ〜…


セイヤ「そうかよ…」スクッ…


宗介「何だ?何所か行くのか?」スゥ〜…フーー…


セイヤ「用事思い出した…お前は先に帰っていいぞ…」スタスタスタスタ…


宗介「自分の気持ちに正直にな〜!」手をフリフリ!


セイヤ「…」右手を軽く上げる…


スタスタスタスタスタスタ…


宗介「本当に…世話焼かせるダチだなぁ〜…」ま、だからこそ楽しいんだがな♪


「そ、宗介さん!セイヤと喧嘩していたとは本当ですか!?」タッタッタッタッタッタッ!


「セイヤにボコボコにされてないー!?」タッタッタッタッタッタッ!


宗介「ん?あぁ咲夜さんとフランちゃんか…確かに殴り合いの喧嘩はしたが…でももう大丈夫大丈夫♪」プカ〜…


咲夜「それは良かったです…それよりも宗介さん…」


宗介「?…どうかした?」スゥ〜…フーー…


咲夜「紅魔館は…全区域禁煙ですよ?」鼻摘まみ…


宗介「……マジ?」プカ〜…


フラン「マジマジ大マジだよ…」鼻摘まみ…


宗介「…」プカ〜…


咲夜・フラン「「…」」煙い…



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



ガチャッ……バタン…


「……誰よ…私の部屋に…断りも無く入って来て……今は誰にも…会いたくないわ…早く出て行きなさい…」グスッ…


セイヤ「レミリア…」スタスタ…


レミリア「どうしたのよ…私の事が嫌いなら……紅魔館から出て行けば良いじゃない…」ボロボロ…


セイヤ「…」スタスタ…


レミリア「私は貴方に…総てを捧げたわ…身も心も…私があげられる物は総て、貴方に捧げたつもりよ……それなのに…貴方は…」ボロボロ…


セイヤ「俺はそんな物、頼んだ覚えは無い…」ギシッ…


レミリア「っ……そう…よね……私が勝手に…貴方に捧げただけだもの…ね…」ボロボロ…


ギュゥッ…


レミリア「………え?」


セイヤ「あんたの事が嫌いなら…俺はとっくに帰ってる。一々…こんな事言わせるな…恥ずかしい…」ぎゅぅぅっ…


レミリア「だ、誰の許可を得て…私の事を…抱き締めているのよ……抱き締めても良いだなんて…私は…許していないというのに…」ボロボロ…


セイヤ「俺は俺の、したい様にする…誰の指図も受けない。それが…俺の生き方だ…」なで…


レミリア「もう…頭まで撫でて……でも、凄く…嬉しいわ…心が暖まる…とても…幸せな気持ちになる…」ギュゥッ…


セイヤ「長らく忘れてた…誰かを、自分の意志から抱き締めるなんて事……他人に抱く、この甘く切ない感情を…」なでなで…


レミリア「そう……いいわ。許してあげる…私に触れる事を…私を抱き締める事を…私の頭を撫でる事を…そして、私を求める事を……全部…貴方のしたい様に、してもいいわよ…セイヤ…」


セイヤ「レミリア…」グッ…


レミリア「んっ…///」トサッ…


セイヤ「……初めての感覚だ…こんな風に、誰かを強く求めるなんて……あんたの総てが欲しい…頭では、駄目だと分かっていても…心が…体が…勝手に動く…」首筋にチュッ…


レミリア「ぁ…///でも……その前にキチンと…私に囁きなさい。貴方の口から…愛していると…私の耳元で…甘く…強く…囁きなさい。私に、総てを捧げると…今ここで…誓いなさい…セイヤ…」


スッ…


セイヤ「……………………………………………」ボソ…


レミリア「ふふ……そう…それが、私に抱く、私だけに抱く…貴方の感情なのね……なら、次は貴方の方から…私に口付けをしなさい…私のモノになるという…誓いの口付けを…」


チュッ…


レミリア「んぁ…んっ…ちゅっ❤︎ちゅるっ❤︎ひゃぁ…!」ピクンッ…


セイヤ「?…どうした?」


レミリア「い、いきなり…///肌に触れないでちょうだい…///ビックリするじゃない…///」ドキドキ…


セイヤ「悪いな…こういう事には、慣れてないんだ…自分の女性経験の無さを呪うよ…」


レミリア「焦る必要なんてないわ…時間はまだ沢山あるのだから…少しづつ…慣らしていきましょう…?私も…本気の貴方から求められるのは…初めての事だから……少しだけ…ほんの少しだけ…怖いのよ…」


セイヤ「よく言うな…散々人の事、道具みたいに扱ってた癖に…」頰を撫でる…


レミリア「仕方が無いじゃない…それとも…あの時の貴方が、私に総てを捧げるつもりがあったとでも…言うつもりなのかしら…?」その手に触れる…


セイヤ「さぁ…どうだったかな…」


レミリア「私、幻想郷に来て…本当に良かったと思っているわ…貴方に出逢えて…セイヤに出逢えて…本当に…良かった…」ウル…


セイヤ「まぁ、俺は以前から…幻想郷に来て良かったって、思ってたけどな…」泣くなって…


レミリア「貴方は…私が勝ち取ったモノよ。能力の力では無く…私自身の力で勝ち取った、運命の人……だから…貴方の命が尽きるまで、私を愛し続けなさい。貴方が愛し続けてくれるのならば、私も…貴方の事を…愛し続けてあげるわ……ずっとずっと…永遠に…貴方だけの事を…愛し続けるわ…セイヤ…」


セイヤ「生きられる時間が少ない、人間の俺を…あんたが何故選んだのか…正直理解出来ないが……ま、今考える事じゃ…ないか…」


レミリア「ふふ、そうよ。今考える必要なんて無いわ……さぁ…お話はここまでにしましょう…?今日は私達2人が結ばれた…記念すべき日なのだから…」ギュゥッ…


セイヤ「変な言い方…するな…」スッ…


レミリア「んんっ…///やぁっ…///ちょ、ちょっとセイヤ…///そ、そこはっ…///駄目っ…///んあぁっ!///」ビクンッ!



〜約5時間後〜



セイヤ「はぁ…おいレミリア…お前いつまで外方向いてるつもりだ?」かれこれ20分くらいそうしてるが…


レミリア「い、今は、話し掛けないでちょうだい…///少し…///余韻に浸っているだけだから///……それに…///」


セイヤ「?…それに…何だよ」


レミリア「今の私はきっと…///酷い顔をしているでしょうから///……だから今は…///そっとしておいてくれると…///嬉しいわ…///」モゾモゾ…


セイヤ「あっそ…じゃあ、俺はそろそろ帰るわ…宗介の奴も心配だからな…」ストッ…


レミリア「う〜…ここは甘い声でもう1度、私に愛を囁く場面でしょう…?女心がまるで分かっていないわね…貴方…」毛布から顔を半分出す…


セイヤ「女心なんて物、俺には一生理解出来ない気がするな…」スタスタ


レミリア「……セイヤ…また…会いに来てくれるかしら…?」


クル…


セイヤ「あぁ…また、必ず会いに来るよ。レミリア…」ニコ


レミリア「///」プシュ〜☆


セイヤ「んじゃな…」ガチャッ…


バタン…


レミリア「………ふふ…///今の私は…///幻想郷1の…///幸せ者なのかしらね…///」枕に顔を埋める…



〜紅魔館(廊下)〜



セイヤ「はぁ…」


「セイヤ…」


セイヤ「咲夜か…」


咲夜「おめでとうございます。お嬢様の事、キチンと幸せにしてあげて下さいね?」ニコ


セイヤ「果たして…俺にそれが出来るかな…」


咲夜「今から弱気になっていてどうするんですか…貴方はお嬢様が認めた男性なんですよ?もっと自分に自信を持って下さい」


セイヤ「自信を…ねぇ。取り敢えず今日は帰るわ…色々頭の中整理したい…」


咲夜「ふふ、それは幸せな理由ですけどね」


セイヤ「なんか色々疲れた……そういや宗介は何やってんだ?」


咲夜「宗介さんは紅魔館で煙草を吸ってしまったので、セイヤがお嬢様の部屋から出てくるまで…館の掃除を手伝って貰っています」ニコ


セイヤ「馬鹿な奴…」


咲夜「ですが…信頼できる御友人、なんですよね?」


セイヤ「まぁ…な…」


咲夜「ふふ…では私はお嬢様に、宗介さんのお給金の相談をしてきますね?」


セイヤ「なんだ、給金出すつもりなのか?」


咲夜「博打で負けて嫁に怒られるだとかどうとか仰っていたので…それに曲がりなりにも、手伝って貰っているという事に変わりはありませんから」


セイヤ「そうか…なら俺は宗介を探してくるわ」スタスタ


咲夜「宗介さんなら大図書に居られますよ?」


セイヤ「了解致しました〜…」右手を軽く上げる…


咲夜「『ふふ、お嬢様が…少しだけ羨ましいですね…』お嬢様。咲夜ですけど、少し相談したい事があるのですが…」コンコン…



〜紅魔館(正門)〜



宗介「つ、疲れた…解体の仕事なんて比じゃねぇよ〜…」ゲッソリ…


セイヤ「お疲れ様…」


咲夜「宗介さん。これはお嬢様からです。お手伝い、ありがとうございました」給金袋を渡す…


宗介「えっ?いやでも…俺が館の敷地内で煙草を吸っていた所為ですから…」


咲夜「ですが手伝ってくれた事に変わりはありません。どうぞ、御受け取り下さい」


宗介「…」セイヤチラ…


セイヤ「受け取っておけよ…受け取らないと逆にこいつらに失礼だぞ?」


咲夜「そういう事です。ほんの気持ちですから」ニコ


宗介「俺…嫁と別れようかな…」ボソ…


セイヤ「お前…殺されるぞ…?」


咲夜「?」キョトン…



〜幻想郷(森の中)〜



宗介「そういやセイヤ…お前部屋から出て来るの随分と遅かったな…」スタスタ


セイヤ「だ、だったら何だよ…」スタスタ


宗介「私ぃ〜…セイヤ君がぁ〜…何をやってたのかぁ〜…気ぃ〜にぃ〜なぁ〜るぅ〜…」クネクネ…


セイヤ「気色悪ぃからやめろ!!」スタスタ


宗介「で?で?実際の所はどうなんだ?」ワクワク スタスタ


セイヤ「何も聞くな…」スタスタ


宗介「そう言わずにさぁ〜♪教えて教えてぇ〜♪」スタスタ


セイヤ「聞!く!な!」スタスタ


宗介「オウフww怒られてしまいましたぞw拙者w」スタスタ


セイヤ「変な喋り方も禁止だ…そんな事より宗介…」スタスタ


宗介「ん?どうした?」スタスタ


セイヤ「幻想郷って…春が来るのは遅い方なのか?」スタスタ


宗介「そういや…例年よりも遅いな…確か去年はもうとっくに桜が満開だった様な気が…」スタスタ


セイヤ「こんなに寒いと嫌になるな…」スタスタ


宗介「さっきまであのお嬢様と裸で暖め合ってた癖にwよく言うよw」フヒヒッ…


セイヤ「…」バギィッッ!!


宗介「御座るぅぅぅぅっ!?」ズザァァーーー!!


セイヤ「……まぁ、一応礼は言って置く…手間掛けさせて悪かったな…宗介…」


宗介「へっ…何言ってんだよ。俺達2人は…」



「友達だろ?」



〜博麗神社〜



セイヤ『さて…この先どうするかな…博麗神社から出て行く気はないし…かと言ってレミリアがそれを許すのかも疑問だし…』ペラ…


セイヤ『あ〜面倒臭ぇ…こんな事に一々頭使う位なら、レミリアにこの先の事聞いとけば良かったな…』ペラ…


セイヤ『勢いに任せて俺の方から行為にまで及んじまったし……いや責任はちゃんと取るけどさ…お先真っ暗で俺の視界0%なんだけど…』ペラ…


セイヤ『それにしても…あの時のレミリア…凄く可愛かったな…特に声と表情がなんとも言えなかった……なんか今の俺、変態みたいだな…』ペラ…


霊夢「あんた何か変な事考えてない?」


セイヤ「ん?男ってのは基本、年中変な事考えてるもんだぞ?まぁ俺は年中仕事したくないって考えてるけどな…」ペラ…


霊夢「そんな事よりあんた変だと思わないの?もう5月なのに真冬並みに寒いのよ?」


セイヤ「変だとは思うが…異常気象的なアレじゃないのか?それともこれは異変だとでも?」ペラ…


霊夢「確かに幻想郷であり得ない事があり得ない…けど、これは流石に異常過ぎるわ。誰かが意図的に春を来させない様にしているか、或いは…」


セイヤ「何者かが目的の為に、季節を冬のままにしているのか…」ペラ…


霊夢「あんたは何か心当たりないの?」


セイヤ「心当たり…ねぇ。そういえば、戦争中に似た様な出来事があったな…」ペラ…


霊夢「そ、その出来事ってどんな理由だったの!?」炬燵バンッ!


セイヤ「俺達は1度、四季の力を利用して神々に対抗しようとしていた時期があってな…その時、俺達は冬の力を取り込む為に、冬の時期を短くしたんだ…」


霊夢「そ、それって…どういう意味…?」


セイヤ「要はだな…冬の力を取り込んだ所為で、本来過ごす筈だった冬の時間が削られたって事だ…」ペラ…


霊夢「つまり…今のこの状況と照らし合わせて考えると…」


セイヤ「何者かが目的の為に春を必要としている、春の力を取り込んでいる分、冬の季節が長くなっている…これが第3の仮説って事だな…」ペラ…


霊夢「それは多分…仮説じゃなくて、確信に近いものだと私は思うわ。もっと早くにあんたに聞いとけばよかった…」はぁ…


セイヤ「俺も聞かれるまで思い出さなかったな…」


霊夢「それで?あんた達はその四季の力を利用してどうだったのよ?」


セイヤ「結局作戦は失敗。俺は囮になって敵に拘束され監禁。後はお前達も知ってる通り、傷痕だらけの身体を手に入れましたとさ…お終い…」ペラ…


霊夢「……そう」


セイヤ「で?どうすんだ?その春泥棒、基元凶を懲らしめに行くのか?」ペラ…


霊夢「決まってるでしょ?春が来なくちゃ花見が出来ないじゃない」


セイヤ「超絶どうでもいい理由だな…」ペラ…


「なら私もその元凶退治!手伝うぜ!」


霊夢「魔理沙、あんた何しに来たのよ」


魔理沙「丁度霊夢とセイヤを元凶退治に連れて行ってやろうかと思って来た所だぜ!」


セイヤ「連れて行って貰わなくて結構です…面倒臭い…」ペラ…


霊夢「ていうかあんた、元凶の居場所分かってるの?」


魔理沙「さっぱり分からないぜ!」ドーーーン!!


霊夢「それ駄目駄目じゃない!ていうか無駄足基無駄骨じゃないのそれ!」


セイヤ「骨折り損の草臥れ儲け…労多くして功少なし…牛に対して琴を弾ず…」ペラ…


魔理沙「?…何かの呪文か?」


セイヤ「要は全てに置いて無駄だって事。情報は足で稼げとも言うが…安易な考えで突っ走っても、いい事は何も無いって事だな…」ペラ…


霊夢「まぁ私達は元凶の目的が大体読めてきた所よ。取り敢えずこの後は元凶の情報を集める事になりそうね…」


セイヤ「なぁ…それって俺も行かなくちゃ駄目系?」ペラ…


魔理沙「当たり前だぜ!ほら!行くぞ!」グイッ!


セイヤ『はぁ…頼むからもう少しだけ休ませてくれ…ていうか俺に考える時間をくれ…』ズルズル…


魔理沙「自分で歩けーーー!!」グググッ!!


セイヤ「分かった分かった…その前にパチュリーに作って貰った剣持ってくるから待ってろ…」スクッ…


霊夢「あぁ、アレね…何て名前だったっけ…」


セイヤ「【月下想天ノ剣・月讀命】…」スタスタ


魔理沙『長い名前だよなぁ…』



☆お出掛けの準備完了☆



魔理沙「よーし!それじゃあこの後はどうする?」


霊夢「当ても何も無いのね…良くそれで元凶退治をしに行くなんて言えるわね…」


セイヤ「まぁ1番有力な仮説、春を必要として、その目的が何なのかって言うのは大体分かってるんだ…それに当てはまる事柄を聞けばいいだけだ」


霊夢「聞くって…誰から聞くのよ…」


セイヤ「この幻想郷の数少ない原初の妖怪…紫BBAに心当たりが無いか聞く」


霊夢「紫〜?あいつは呼んでも来ないじゃない…」


セイヤ「だから、無理矢理来させる…」


魔理沙「無理矢理?それってどうするんだぜ?」


セイヤ「まぁ見てろって……紫の幻想郷ワースト糞BBAぁぁぁぁぁぁっ!!」


霊夢・魔理沙「「ぶーーーーーwww」」


セイヤ「最近皺凄いよなー!顔にパックした方が良いんじゃね!?豊麗線とかもうヤバス!マジヤバス!山姥みたいな顔と性格の底辺ワースト糞BBAぁぁぁぁぁぁっ!!」


グワァッ!!


セイヤ「ぎゃぁぁぁぁっ!?」ジタバタ!


霊夢「うわっ…本当に来たわ…」


魔理沙「案外単純だったんだな…紫の奴…」


紫「私はBBAじゃないって何回言わせるつもり!?良い加減にしないと上半身と下半身分断するわよ!?」


「少し聞きたい事があったんだ!大体お前は!普段呼んでも来ねぇ癖にどうでもいい時にばっか来るだろうが!」ジタバタ!


霊夢「取り敢えず紫、その馬鹿離しなさい…」


紫「はぁ…」指くいっ…


セイヤ「はぁ…はぁ…しかし慣れねぇな…あの空間は…」ゼェ…ゼェ…


紫「それで?私に聞きたい事って何?」


魔理沙「取り敢えず霊夢とセイヤから聞かされた仮説を話すぜ!」


〜少女、事情説明中につき〜


紫「それは多分、【西行妖】を復活させるつもりね…」


セイヤ・霊夢・魔理沙「「「西行妖〜?」」」


霊夢「そんなの聞いた事ないわね…その西行妖って一体何なのよ…」


紫「西行妖…それは、冥界の白玉楼にある妖怪桜の事よ。千年余り前に幻想郷に居た【歌聖】という人物が命尽きる時に、最も見事な桜の木を死に場所に選んだ…それ以降、その桜はますます見事に咲くようになり、多くの人がその桜の木を死に場所に選んで、妖力を持つようになった…謂わば生きる桜の木…とでも言えば良いのかしらね」


魔理沙「つまりその白玉楼に行けば…元凶が居ると、そう言うわけだな?」


紫「そうなるわね。その西行妖を見守る役目を担っているのが【西行寺幽々子】。白玉楼の主でもある亡霊よ」


セイヤ「まさかの幽霊が元凶…本当に何でもアリだな…幻想郷…」


魔理沙「元の世界で神々と戦ってた奴にそんな事言われても…なぁ?」


霊夢「魔理沙の言う通りね…」


紫「西行妖はとても危険なものよ。人間の精気を吸い取り過ぎていた…まぁ今は冥界に植えてあるから、あまり関係は無いけれどね」


セイヤ「冥界って…どうやって行けば良いんだよ…」死ねってか?俺にもう1度死ねってか?


魔理沙「まぁ今気にしてても仕方がないぜ!行き先も決まった事だし!目指せ白玉楼!」つ箒


霊夢「ま、何とかなるわよ…」フワッ…


セイヤ「不安だ…途轍無く不安だ…」スタスタ…


紫「それとセイヤ…あんたは異変解決が済んだら、私の所に来なさい…」


セイヤ「異変解決が済んだら…な…」ヒラヒラ…



〜白玉楼前の超絶長い階段〜




セイヤ「しかし…まさか結界が張ってあったとはな…」スタスタ…


霊夢「ま、私に掛かればあんな結界、簡単に破れるわ♪」スタスタ…


魔理沙「道中弾幕ごっこで腕慣らしもした事だし!これなら負ける気がしないぜ!」ルンルン♪


霊夢「ていうかセイヤ…あんたもちゃんと参戦しなさいよ。…何て言ったっけ?あの三姉妹の名前…」スタスタ…


セイヤ「南家三姉妹の事か?」スタスタ…


魔理沙「違う違うぜ!プリズムリバー三姉妹だぜ!」スタスタ…


霊夢「3対3のガチンコ弾幕バトルだと思ってたのに…あんたは何故か煉獄の力でギター生成して、弾き語りしてただけじゃない…」スタスタ…


セイヤ「いやぁ♪音楽好きそうな女の子達だったからつい♪」スタスタ…


魔理沙「つい、じゃないぜ…」スタスタ…


霊夢「それにしても長い階段ね〜…ていうか私達…死んでるのかしらね…」スタスタ…


セイヤ「白玉楼は冥界にあるってBBAも言ってたからな…ま、別に関係無いだろ…どっち道進まなきゃいけないんだしな…」スタスタ…


魔理沙「あの世に御招待〜♪」スタスタ…


ピタ…


霊夢「?…セイヤ?どうしたのよ。いきなり立ち止まって…」


セイヤ「霊夢、魔理沙…お前達は先に進め。どうやら、敵さんのお出ましみたいだ…」剣の柄を握る…


「…」


セイヤ「隠れてないで、出て来たらどうだ?それとも、【剣士】の癖に…コソコソ不意打ちを狙うのが趣味なのか?あんたは…」


魔理沙「剣士?セイヤ…何言ってるんだぜ…」


「……驚きましたね。私の気配に気づいたというだけでは無く、姿を見せてもいない私の事を、剣士だという事まで見抜いてしまうとは…貴方、一体何者ですか?」スッ…


霊夢「白髪短髪の…二刀流?」


セイヤ「人に名を尋ねる時は、先ず自分から名乗るべきなんじゃないか?小さい剣士様…」


「…それもそうですね。失礼しました。私の名前は魂魄妖夢…白玉楼の庭師兼、私の主、西行寺幽々子様の剣術指南役です」


セイヤ「剣術指南役…ねぇ。それにしては随分と半人前の様だが…そんなんで本当に、剣術を指南できるのか?あんた…」


妖夢「貴方に半人前だと罵られる謂れはありません。それよりも、貴方も名乗ったらどうですか?私は既に、名を明かしましたよ」


セイヤ「へいへい…俺の名前は水奈月セイヤ。今はこの隣に居る紅白脇巫女の神社で、NEET☆やってまーす…」


霊夢「一々そんな不名誉な事を明かさないでよ!私まで駄目人間に見られちゃうじゃない!」


魔理沙「いや、霊夢も大概駄目人間だと思うぜ?朝起きて庭の掃き掃除をちょこっとして、その後縁側でお茶飲んでグータラお煎餅食べるだけなんだからな…」


霊夢「魔理沙!あんたどっちの味方なのよ!」


魔理沙「正直に言うと何方の味方でも無いぜ!」


セイヤ「それで?その剣術指南役が何の用だ?」


妖夢「分かりきった事を聞きますね。私は貴方達をこれ以上進ませない為に、ここに居るんですよ?」


セイヤ「ま、確かに分かってはいたが……と、言う訳らしい。だから霊夢と魔理沙は先に進め…」


ブォンブォンッ!!ジャキッ…!


セイヤ「この剣士の相手は、俺が引き受ける…」


霊夢「……まぁあんたなら心配要らないし…後の事は任せなさい」


魔理沙「私達が帰って来る前に決着着けておけよ!」


セイヤ「合点承知…」


妖夢「舐められたものですね…私が人間の男相手に遅れを取るとでも?その大口、直ぐに叩けない様にしてあげます」スーーーーーー…シャリン…


霊夢「魔理沙、私達はセイヤが言う様に先に進むわよ!」ヒューーーーーーッ!!


魔理沙「おう!」ストッ!ヒューーーーーーッ!!


妖夢「そう易々と通す訳にはいきません!」ビシュッ!!


ギィィンッ!!


セイヤ「思った通り…踏み込み、太刀筋、その全てが甘い…この程度の剣士相手なら、本気のほの字も必要無さそうだ…」ギギギギッ!


妖夢「っ…舐めるなぁっ!!」グンッ!!


バッッッ!!グルンッ…ストッ…!


妖夢「……妖怪が鍛えたこの楼観剣に」スチャッ!


妖夢「斬れぬものなど、あんまり無い!!」ダッ!!


セイヤ「なら、斬ってみろよ…」ブォンブォンブォンッ!!


ジャキッ…!!


セイヤ「俺の意思が斬られる事など、全く無い…」


妖夢「はぁぁぁっ!!」ブンッ!!


ギィィンッ!!


セイヤ「…」グンッ!!


妖夢「くっ!『体格差以前に…この瞳…なんて強い瞳なんでしょうか…』」ストッ…


セイヤ「流石大魔法使い、パチュリー・ノーレッジ様お手製の魔法剣だな…手に、体に、良く馴染んでくる…」ジャキン…


妖夢『あんなに巨大な剣を、ああも容易く扱うなんて…この人間、ただの人間という訳では…無いみたいですね…』汗タラー…


セイヤ「どうする?大体の力量は掴めた筈だぞ?レミリアとフラン以外には、正直負ける気がしないんでな…それに、あんたはまだまだ剣を理解してない…故に諭そう、あんたは…俺には勝てない…絶対にな…」肩に剣を乗せる…


妖夢「此の世で絶対に成し得ない事などありません…貴方に勝ち、幽々子様の悲願を、私が傍で見守る為に…!!」ダッ!!


セイヤ「度胸があるのと無鉄砲なのは違う…と、言いたい所だが…まぁ、あんたにもそれなりの理由があると見た……なら」ォォォォォォォォォォォォ…!!


妖夢『黒と白のオーラ…!?』ピタッ!!


セイヤ「天と地の狭間で…自分の無力さ、非力さを痛感し、打ちのめされろ…亡霊の飼い犬…」ォォォォォォォォォォォォ…!!


妖夢『禍々しく…神々しいオーラが…この男を取り巻いている…こんな力、聞いた事がありません…』


セイヤ「今度は俺の方から行かせて貰うぞ…!」ダッッッ!!!


妖夢『速いッ…!?』


セイヤ「…」ブォンッッ!!


妖夢「くっ…!!」ギィィンッ!!


ヨロッ…


セイヤ「剣を受ける時には、足腰に力を入れろ…」ゲシッ…!!


妖夢「なっ!?」グラッ…


セイヤ「簡単に体制を崩すな…」手を掴んで放り投げるッ!!


ストッ…!!


妖夢「はぁっ…!はぁっ…!」ヨロ…


セイヤ「あんた、人間じゃないだろ…人よりも体温が若干ではあるが低いな…半分人間、半分幽霊…って感じか?」キィィィン…!!


妖夢「その瞳…一体何ですか…?全てを見透かす様な…全てを悟り、全てを呑み込む様な…」


セイヤ「見透かす様なは間違いだ…見たくも無いのに見せられる…知りたくも無いのに知らさせる…そんな、忌々しい瞳だ…」


妖夢「忌々しい…ですか。私も退く訳にはいきません…」


セイヤ「俺はまだ考え事が残ってるんでな…悪いが…この一撃で終わらせて貰うぞ…」ブゥゥンッ!!ジャキッ!


妖夢「ならば私も…最大のスペルで、貴方を葬りましょう…」チャキッ…!


セイヤ「我が想は、天へと昇り、月へと還らん…月を読み…月に命を捧げ…我、今此処に、千の理を示そう…」オオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!


妖夢『本気で…この一撃で終わらせるつもりの様ですね…』


セイヤ「煉獄想天ノ符…」オオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!


妖夢「六道剣…」


セイヤ「【月下想天】!!」ブォォンッ!!!!


妖夢「【一念無量劫】!!」ブゥゥゥゥゥン…!!!



ドゴォォォォォォォォォォオオオオオオンッッッ!!!!



〜翌日(博麗神社)〜



ワイワイ☆ガヤガヤ☆



咲夜「それにしても、まさか今回の事が異変だったとは…」


魔理沙「ま、私達に掛かれば異変解決なんて楽勝だぜ!」


パチュリー「よく言うわ…結局2人掛かりで倒したのでしょう?」


魔理沙「れ、霊夢が居なくても私1人で何とか出来たぜ!」


咲夜「それで…其方の方がセイヤと戦ったという、半人半霊の庭師さんですか…」チラ…


妖夢「ぅ…こ、この度はお騒がせして、本当に申し訳ありませんでした…」ペコ


アリス「まぁもう過ぎた事だし、別に良いんじゃない?」パク…


霊夢「それよりも、あいつと戦ってみてどうだったのか…あんたの見解を是非とも聞いてみたいわね」ゴク…


妖夢「見解…ですか…」


美鈴「私は詳しく知りませんから、結構気になっていたんですよね。セイヤがどれ程強いのか。まぁお嬢様や妹様に勝つ時点で相当強いんでしょうけど…」


妖夢「…凄く、強い瞳をした男性だと思いました…私よりも、長生きをしているかの様な立ち振る舞い、何か…失くした物を探して…道に迷っているかの様な…そんな感じがしました…」ゴク…


霊夢「ま、皆大体同じ事を言うって訳ね…」トクトク…


妖夢「それと…貴女がパチュリー・ノーレッジですか?」


パチュリー「私…貴女に名前を名乗ったかしら?憶えがないのだけれど…」むきゅ…


妖夢「そんな気がしたから…ですかね…」あはは…


パチュリー「それで?私に何か御用?」


妖夢「その…あの男性が使っていた剣は、貴女が作ったんですよね?」


パチュリー「月讀命の事を言っているの?なら間違い…とまでは言わないけれど、少々語弊があるわ…」


妖夢「語弊…ですか。しかし、とても興味深かったです…意思によって、斬る相手を選ぶ事が出来る剣など、私は聞いた事がありませんでしたから…」


パチュリー「まぁ私は素体の生成と、彼に魔力を込める術を手解きしただけよ。あの剣は紛れも無く、彼自身が創り上げた物…誰かを傷付ける為では無く、相手を、己を見定め…正しい道へと導く為の剣…月の王と呼ばれた神、月讀命と同じ名を付けるに相応しい…彼にしか扱う事の出来ない剣…それが、月下想天ノ剣・月讀命よ…」


妖夢「あの男性が創り上げた…あの男性にしか扱う事の出来ない剣…月下想天ノ剣・月讀命…」


パチュリー「その反応から察するに…貴女はあの男に、何らかの賞賛の言葉を掛けて貰ったみたいね…」


妖夢「えぇ…大分上から目線で物を言われてしまいましたが…」はは…


小悪魔「気になりますね〜…どんな事を言われたんですか?」


妖夢「え〜と…」



〜例の超絶長い階段〜



妖夢『ま、参りました…私の…完敗です…』


セイヤ『あ〜疲れた……まぁ異変起こすだけの事はあるな、最後のは肝が冷えた…また1つ、良い経験をさせて貰ったよ…』


妖夢『貴方は…とても強いですね……教えて下さい…貴方が…一体何の為に戦うのか…』


セイヤ『俺は今も昔も、戦う理由は変わらない。何かを、大事な物を守る為に、俺は…戦うだけだ…』


妖夢『それが…貴方の力の…原点なんですか…?』


セイヤ『さぁな…濁点だろうが満点だろうが知ったこっちゃないね…俺は俺の信じた道を、ただ、真っ直ぐに突き進むだけさ……あぁそれと、悪いが1つだけ言わせてくれ…』


妖夢『?』


セイヤ『あんたみたいな剣士が、俺達の仲間だったら………いや、やっぱり何でも無い』クル…スタスタ…


妖夢『気になるじゃないですか…最後まで言い切って下さいよ…』


セイヤ『こういう事言うの、苦手なのスッカリ忘れてたわ…だから言わん…』スタスタ…


妖夢『それよりも…さっきの御二方の方へは向かわないんですか?』


セイヤ『あぁ…彼奴らなら、もう直ぐ帰って来るさ…』スタスタ…


『はぁ〜…一時はどうなるかと思ったわ…』スタスタ…


『だなぁ〜…桜が満開になったらどうなっていた事やら…』スタスタ…


セイヤ『ほらな?』


妖夢『そ、そんな…幽々子様が…負けるなんて…』


セイヤ『これでゲームセット…俺達の勝ちだ。文句無いだろ?』


妖夢『本当に…完敗…ですね…』


セイヤ『じゃあな…もう人に迷惑掛ける様な事すんなよ…半人半霊の庭師、魂魄妖夢さん…』ヒラヒラ…


妖夢『………どうにも、読めない男性ですね……水奈月セイヤ…ですか……今度は絶対に負けませんよ…』



………………………………………………

…………………………………………

……………………………………

………………………………

…………………………

……………………

………………

…………

……




咲夜「まぁセイヤらしいと言えばらしいですね…」


妖夢「?…皆さんも何か言われた事があるんですか?」


魔理沙「言われたというか…行動で示して貰ったというか…」


パチュリー「貴女はまだ知らないのね…あの男が何者なのか…」


妖夢「普通の人間……では無い事は分かりますが…」


ヒョコッ…


フラン「セイヤは元居た世界では英雄って呼ばれてた凄い人なんだよ!」日傘装備☆


妖夢「え、英雄…?それと、貴女は一体誰ですか?」いきなり出て来ましたが…


フラン「私はフラン!フランドール・スカーレットだよ!宜しく♪」ニコ


妖夢「は、はぁ…魂魄妖夢です。此方こそ、宜しくお願いします」ペコ


妖夢「じゃなくてですね!英雄とは一体どういう事ですか!キチンと説明して下さい!」


小悪魔「話しても…大丈夫なんですかね…」


美鈴「肝心のセイヤが今この場所に居ませんからね…何処に行ったんでしょうか…」


フラン『お姉様もさっきから見当たらないけど……読めた!今頃2人きりでイチャイチャしてるんだ!良いなぁ〜…お姉様が羨ましいなぁ〜…』


アリス「そういえばパチュリー達はセイヤの本当の事、知ってるんだよね?私達にも教えてよ」


パチュリー「別に、まぁ構わないけれど…」後でセイヤに怒られるかも知れないけれど…



ヒューーーーーー……



紫「…」ゴク…


「久し振りねぇ…紫…」


紫「幽々子…何しに来たのよ。悪いけど、今は誰とも話す気分にはなれないわ…」コト…


幽々子「それはあの英雄様に負けたから?それとも…昔の事を思い出していたから?」


紫「あんたは余計なお節介って言葉を知らないのね…」


幽々子「さぁ〜?聞いた事はあるけれど、忘れちゃったわぁ…」ニコニコ


紫「あんたの質問に答えるとすれば…両方よ、両方…」トクトク…


幽々子「あらぁ…偉く正直に話してくれるのねぇ、ちょっとだけ不気味だわぁ…」ふふふ…


紫「まぁ、英雄と呼ばれた男の力は、伊達でも酔狂でも無かったって事ね…一撃で伸されてしまったわ…この私が…ね…」ゴク…


幽々子「へぇ…なら、その英雄様を少しだけ、見て来るとするわぁ♪」スゥゥーーーー…


紫「はぁ…結局、彼奴の事を止められなかったわね…」


『なら俺が、あんたに証明してやるよ。人と妖怪は、永遠に愛し合って生きていけるんだって事を、俺が…証明してやる。だからあんたは、遠くで黙って見てろ…傍観者…』


紫「本当に…」ウル…


『あんたが、目の前の壁として立ちはだかると言うのなら、俺は加減無しで、その壁を壊す…どんなに困難な壁も、己の努力次第で超えられる…俺はいつも、そうやって進んで来た…』


紫「私にも…あんたみたいな男が…傍に居たら…」ポロ…


『やっと見付けた…探し求めていた、俺の居場所…それを奪う権利は、あんたには無い…だから、俺はあんたを斬る…』


紫「…後悔しても、今更、何を求めても…遅いのに、意味が無いって分かってるのに…どうして…涙が止まらないのよ…」ポロポロ…




〜博麗神社近くの大きな桜の木〜




セイヤ「…」トクトク…


「もう…貴方はこんな所で何をやっているのかしら?探すのに苦労してしまったじゃない…」スタスタ


セイヤ「…レミリアか」ゴク…


レミリア「皆と離れて1人でお花見?私と一緒にお花見をしようと、貴方は考えないのかしら?」日傘を畳んで隣に座る…


セイヤ「……静かに酒が飲みたかったんだよ…」トクトク…


レミリア「そんな事を言って、本当は私に探しに来て貰いたかったんじゃないかしら?こんな日陰の多い場所に居るのだから…」


セイヤ「好きに解釈すれば良いだろ…」


レミリア「ふふ、ならそうさせて貰うわね?…良かったらお酌、してあげるわよ?」


セイヤ「……頼む」一升瓶渡す…


レミリア「あら、随分と素直になったわね…良い傾向だと思うわ」受け取る…


セイヤ「……なぁレミリア…あんたはこの先、俺にどうして欲しい?」ゴク…


レミリア「私は貴方が、傍に居てくれるだけで満足よ。他には、何も要らないし…何も望まないわ……貴方が…セイヤが私の傍で支えてくれるだけで、私は幸せな気持ちになれるのだから…」トクトク…


セイヤ「それは…いつ如何なる時もって事か?」ゴク…


ゴト…


レミリア「貴方が考えている事なんて、私はお見通しよ?……博麗神社に居たいのでしょう?」


セイヤ「……どうして分かった?」


レミリア「心も体も重ね合って、全てを曝け出して、通じ合った仲だから…かしらね?」ふふ…


セイヤ「良いのか?俺は、博麗神社に居て…」


レミリア「私は別に構わないわよ?その代わり…浮気は絶対に許さないから…そのつもりでいなさい」


セイヤ「浮気なんかする訳無いだろ…第一俺に、そんな甲斐性は無い…」


レミリア「という事は…甲斐性があれば、浮気をするという事なのかしら…?」う〜…


セイヤ「言葉の綾だ…甲斐性の有る無しに関わらず、俺は……その…えっと…」フイ…


レミリア「?…何よ、私の目を見て、ハッキリ言いなさい」


セイヤ「お、俺は…あんたが好きなんだ…他の奴に、あんたにした様な事…出来る訳無いだろ…」


レミリア「………嬉しいわ///」ギュゥッ…


セイヤ「そうかよ…」


レミリア「……セイヤ…///キス…///しましょう…?///貴方の愛を…///もっと感じたいわ…///」セイヤの膝の上に跨がる…


セイヤ「レミリア…」


レミリア「2人きりの時くらい…///レミィって…///呼んでちょうだい…///」


セイヤ「……レミィ…愛してるよ…」チュッ…


レミリア「んっ…///ふぁっ…///チュッ❤︎んちゅ❤︎ちゅるっ❤︎ぺろ❤︎……ふふ、私…今とても幸せよ…セイヤ…」ギュゥッ!


セイヤ「あぁ…俺も、レミィと同じ気持ちだ…」なでなで…


「はぁ…妖夢を倒すだけじゃなく、あの紫にも認められた男が、どんな男なのかと期待していたけれど…唯の破廉恥な男じゃないの。正直失望したわぁ…」桜の木の真後ろに凭れ掛かる…


レミリア「っ!?///だ、誰よ!///隠れていないで出て来なさい!///」ワタワタ!


セイヤ「レミリア…お前まさか気付いてなかったのか?」


レミリア「せ、セイヤ…///貴方まさか気付いていたの?///ど、どうして言ってくれないのよ…///」う〜///


セイヤ「いや、そういうプレイなのかと…」


レミリア「私はそんなマニアックなプレイ、好んだりしないわ…///」


セイヤ「で?出歯亀が趣味の亡霊さん?あんたは何しに来たんだ?俺を見に来ただけって訳じゃ無さそうだが…」


幽々子「あらぁ♪私は貴方がどんな男なのか、見に来ただけよ?他には何の目的も無いわぁ♪」


セイヤ「出歯亀してる時点で信用出来ないな…弾幕ごっこがしたいなら付き合うぞ?あんたに負ける気はしないからな」


幽々子「ふぅ〜ん凄い自信ねぇ…流石は創世ノ英雄様、と言った所かしらぁ…」


セイヤ「何処で聞いたか知らんが、俺は英雄じゃない。それと、自信がある理由に、力の有る無しは関係無いぞ?」


幽々子「?…ならそれはどういう理由なのかしらぁ?」


セイヤ「俺の傍にレミリアが居てくれる限り、俺は誰にも負ける気がしない。この幻想郷に来て、俺は初めて、心から愛せる人に出逢えたんだ…そんな人が居る前で、負ける訳にはいかないだろ…」


レミリア「セイヤ…///『うー…///惚れ直しちゃったわ…///』」キュンっ❤︎


「ふふふ…そう。なら、貴方の実力は近い内に見せて貰う事にするわぁ♪それじゃあ、お邪魔虫は退散退散〜♪」スタスタ…スゥ〜〜〜…


セイヤ「はぁ…漸く消えたな……ていうかレミリア、お前カリスマブレイク状態も大概にしとけよ?以前のお前なら、気配を察知するくらい訳無いだろ…」


レミリア「あ、頭の中が真っ白になっていて…///貴方以外の事に、気が回らなかったのよ…///」モジモジ…


セイヤ「お前なぁ…そういう可愛い事言うなよ…」心が乱される…


レミリア「か、可愛い///……なら、今この場所で…///しちゃいましょう…?///」上目遣い…


セイヤ「いやお前…それ十分過ぎるくらいマニアックだと思うぞ…『くそ…///超可愛い…///』」


レミリア「そうかしら?…それで?どうするのよ…後は貴方が望むか…望まないかだけよ…」


セイヤ「どうせ…拒否権なんか、俺には無いんだろ?」


レミリア「…分かっているじゃない。その通りよ……さぁ、もう1度…私に愛を囁きなさい…そして、私を求めなさい…セイヤ…」


セイヤ「愛してるよ…レミィ…」


レミリア「私も、貴方の事を愛しているわ…セイヤ…」


ぐいっ…チュッ…ポサッ…


レミリア「んんっ…///ぼ、ぼうひが…んぁっ…///ま、待ちなさい…///そんなにんっ…///」ピクン…


セイヤ「ちゅっ……何だよ、レミィの方から誘って来たんだろ?最後まで、責任持てよ…」


レミリア「そ、そうだけれど///……なら…///唾液交換…///しましょう…?///」


セイヤ「……い、一々お強請りするな…///ったく…///」チュッ…


レミリア「んっ❤︎ちゅっ❤︎れろ❤︎ちゅるるっ❤︎ぷは…///」ツーーーー…


セイヤ「うっ…///」ドキッ…


レミリア「糸が引いていて…///凄く、いやらしいわね…///」ドキドキ…


セイヤ「レミィ…お前、可愛過ぎだろ…」ギュゥッ…!


レミリア「あっ❤︎…もう…///いきなり強く抱き締めないでちょうだい…///」ギュゥッ!


セイヤ「やっと見つけた…自分の命よりも、自分の人生よりも大事だと思える、大切な人…」


レミリア「私もよ…それに、思いもしなかったわ…この私が、人間の男の事を…こんなにも愛してしまうなんて……それと、1つだけ訂正させなさい…セイヤ…」


セイヤ「?…何をだ?」


レミリア「私はさっき、何も要らないし…何も望まない、そう言ったわよね?」


セイヤ「まぁ、確かに…言ってたな…」


レミリア「その言葉、今この瞬間から無しという事にして貰っても、良いかしら?」


セイヤ「あぁ、まぁ…別に構わないが…何か欲しい物でもあるのか?」


レミリア「えぇ…貴方だけにしか成し得なくて、貴方にしか許さない事よ…」


セイヤ「『俺にしか成し得なくて、俺にしか許さない事…?』言ってみろよ…俺が出来る事なら、何だってやってる…それがレミリア…あんたの望みなら、あんたの願いなら…どんな事だって、叶えてやる…」


レミリア「ありがとう………私は、貴方との子供が欲しいわ…」体を預ける…


セイヤ「なっ///」


レミリア「私は…私と貴方との間に、確かな証が欲しい…貴方の子を身籠って…その子を此の世に産み落として…その子の成長を、貴方と共に、見届けたい……これが、私が望む事…私が願っている事よ……叶えて…くれるかしら…?セイヤ…」


セイヤ「付き合い始めてまだ1日だろうが…ったく……後悔、するなよ…」頬を撫でる…


レミリア「後悔なんてしないわ…言ったでしょう?私は、貴方の事を…」その手に触れる…



「愛しているのだから…」



こうして…俺は吸血鬼と結ばれた。しかも、その記念日が異変解決と被るというなんとも言えない感じになってしまったのだが…まぁ、細かい事は気にしないで置こう。今は、この桜の花弁が舞う、幻想郷の空の下で…愛する女性と、甘く、蕩ける様な、掛け替えのない時間を…噛み締めていたいから…な…





〜Today and always I love you with all my heart〜



【完】




〜春眠暁を覚えず……な季節はとうの昔に過ぎた様です〜




春雪異変から約1ヶ月後の或る日…




〜紅魔館(レミリアの部屋前)〜




咲夜「///」鼻血ダラダラ…


どうも皆様。この館の主、レミリア・スカーレットお嬢様に忠義を尽くす紅魔館のメイド長、十六夜咲夜です。何故、私がお嬢様の部屋の前で鼻血を垂れ流しにしているのか…その理由はというと…


「んあぁっ…///セイヤっ…///もう少しっ…///だけっ…///優しくっ…///動きなっ…///さい…///」


「さっき…激しくしろって…言った…ばっかだろ…」


「ら、らめ…///私っ…///もうっ…///んぁあっ…///」ビクンッ!


「今のレミリア…滅茶苦茶…可愛い声…出てるぞ…?」


「レミィって…///呼び…///なさい…///め、命令…///よ…///んひゃっ…///」ビクンッ…!


「レミィ…」耳元で囁く…


「セイヤのがっ…///お、奥にっ…///当たってっ…///ふぁっ…///凄くっ…///んんんっ…///気持ち…///良いっ…///」ギュゥッ!


「俺も…気持ち良いよ…レミィ…」ギュゥッ…


咲夜『こんな事はいけない事だと分かっているのに…///ついつい聞きに来てしまう…///私はなんて、駄目な従者なのでしょうか…///』鼻血ダラダラ…


「咲夜、こんな所で何をやってるんですか?」スタスタ


咲夜「っ!?よ、妖夢っ!?どうして妖夢が紅魔館にっ!?」鼻グシグシ!


妖夢「少しセイヤに相談がありまして…門番さんにセイヤの居場所を聞いたら、レミリアの部屋に居ると…」スタスタ


咲夜「い、居ません居ません!セイヤはお嬢様の部屋になど居ませんよ!?」ワタワタっ!


妖夢「その部屋がレミリアの部屋ですか?急ぎの用事なので失礼しますね?」咲夜、退いて下さい…


咲夜「あっ!ちょ、ちょっと妖夢!?」


ガチャッ…


レミリア「ふふ、私の中…///セイヤで満たされているわ…///とても、幸せ…///早く…///貴方との子供が欲しいわ…///」ギュゥッ!!


セイヤ「あぁ…俺も同じ気持ちだ。まぁ、人間と吸血鬼の間に、子供ができるのは稀なんだろ?ゆっくり、時間を掛けていこうな?レミィ…」なでなで…


レミリア「えぇ…///ゆっくり…///時間を掛けて…///愛を育んでいきましょう…?///セイヤ❤︎」う〜❤︎う〜❤︎


妖夢「な、ななな…///何やってるんですかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!///」みょーーーーん!!


セイヤ・レミリア「「っ!?」」ビクゥッ!


妖夢「ひ、昼間から…///男女が…///は、裸で…///は、はは…///破廉恥ですよ!!///」プルプル…!


レミリア「あ、貴女…誰の許可を得て…私の部屋に入って来ているのよ…」ワナワナ…


セイヤ「妖夢か。久し振りだな…半人前は卒業したか?」


妖夢「何呑気に挨拶しているんですか!幽々子様が言っていた事は真実だったんですね!そんな人に負けたなど、この魂魄妖夢…一生の不覚です!!」


セイヤ「不覚を取られたお前が悪い…」


レミリア「私とセイヤの、愛の営みを邪魔するなんて…余程死にたいらしいわね…貴女…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!


セイヤ「ふあぁ〜…なぁレミリア…俺寝てもいいか…?」グシグシ…


レミリア「え…///な、なら私も寝るわ…///少し、疲れてしまったし…///」擦りっ❤︎


妖夢「イチャイチャしないで下さい!貴方達には恥じらいという物が無いんですか!?」


セイヤ「残念だが、恥じらいなんてものは、当の昔に捨てた身でな…」


咲夜『セイヤが羨ましいです…お嬢様も羨ましいですけど…』うぅ…私も彼氏…欲しくなってしまいます…


レミリア「そんな事よりもセイヤ…私、挙式はいつあげようかと、悩んでいるのだけど…貴方はいつが良いかしら?」擦りっ❤︎擦りっ❤︎


セイヤ「挙式って、結婚式の事か?まだ早い過ぎるだろ…ゆっくり時間を掛けて、じゃなかったのか?」なでなで…


レミリア「結婚式くらいは、早くてもいい気がするのだけど…私のウエディングドレス姿、貴方は見たいと思わないのかしら?」擦りっ❤︎擦りっ❤︎


セイヤ「いや…まぁ…正直滅茶苦茶見てみたいが…」きっと超可愛いだろうし…


レミリア「それに貴方も年齢的には、結婚していてもおかしくはない年齢でしょう?えっと…貴方の生前の年齢は、何歳だったかしら…」擦りっ❤︎擦りっ❤︎


セイヤ「生前は20歳だ…今は21だな。まぁ、歳食うだけで、見た目は変わらないが…」なでなで…


レミリア「そう…なら結婚をしてもおかしくは無いわよね?どう?私と、結婚しない?」上目遣い☆


セイヤ「もう少し、お互いを理解してからな…」なでなで…


レミリア「もう十分過ぎる程、お互いを理解しているじゃない…でも、貴方がそう言うのなら…待ってあげても…良いわよ?」擦り❤︎


セイヤ「ありがとな…レミィ…」チュッ❤︎


レミリア「んっ❤︎……どう致しまして❤︎私の、未来の旦那様❤︎」ニコ


妖夢「私の事を無視してイチャイチャしないで下さいよーーーー!!」


バーーーーンっ☆


「やっぱりお姉様抜け駆けしてたー!私もセイヤとイチャイチャしたかったのにー!」テッテッテッテッ…


妖夢「あれ?フランちゃん?」


フラン「あ、妖夢だ。どうしたの?お姉様に用事?」テッテッテッ…


妖夢「い、いえ…用事があるのはセイヤにです…」


フラン「そうだったんだ〜……ってそんな事よりお姉様酷いよ!セイヤが来たら起こしてくれるって昨日約束したじゃん!」ムクプン!


レミリア「何度も起こしたわよ…それに、セイヤも貴女の事を起こしに行ったのよ?」


フラン「え?そうなの?セイヤ…」


セイヤ「まぁな…完全に夢心地だったから、無理には起こさなかったんだ…」


フラン「え〜…そのまま襲ってくれても良かったのに〜…」頰プクー☆


セイヤ「そいつは悪かったな…」


フラン「しょうがないから許したげる❤︎その代わり、今からちゃんと私の事、愛してね?セイヤ❤︎」抱き着きっ❤︎


セイヤ「フランもレミリア同様可愛いな…」なでなで…


フラン「ふにゃ〜❤︎」擦り擦り❤︎


妖夢「え…?あの…セイヤ…?フランちゃんとは一体どんな関係なんですか…?」


セイヤ「?…フランは俺の彼女だが、何か問題あるか?」なでなで…


妖夢「は…?じゃ、じゃあレミリアは…?」


セイヤ「彼女に決まってるだろ…妖夢、お前頭大丈夫か?」なでなで…


妖夢「はぁ!?なに言ってんのお前!?」


セイヤ「いや、何で俺怒鳴られてんだ?なぁ咲夜、俺何か間違った事言ったか?」


咲夜「?…いえ、普通に事実を述べただけの様な気が…」


セイヤ「だよな?」なでなで…


妖夢「何当たり前の如く複数の女性と関係を持ってるんですか!?貴方死にたいんですか!?死にたいんですね!?分かりました!私が直々に貴方をあの世に送ってあげますよ今直ぐに!」


レミリア「一々喧しい女ね…フランだけは特別よ。私と一緒で、セイヤに総てを捧げた仲間…というより、仲間以前に姉妹よ。だから何の問題も無いわ」


妖夢「はぁ!?なに言ってんのお前!?」


フラン「ねぇねぇセイヤ❤︎先ずは私のお口でセイヤの事、気持ち良くしてあげよっか?」擦りっ❤︎


セイヤ「いや、それより先ずは普通にキスからだろ…」


フラン「そ、そうだね…///じゃあ…///セイヤから…///キスして…?///」


妖夢「お前ら私を無視してなにやってんの!?」ダッ!


咲夜「よ、妖夢落ち着いて下さい!」ガシッ!!


妖夢「離して下さい咲夜!あの様な不埒な男は!私の観楼剣で斬り捨てなければ気が済みません!!」ジタバタッ!!


咲夜「セイヤも色々大変だったんですよ!この1ヶ月間滅茶苦茶大変だったんですから!漸くセイヤがお嬢様と妹様、2人を幸せにすると決断してくれたんです!ですから此処は堪えて下さい妖夢!」グググッ!!


妖夢「それ聞いたら余計にムカつきますよ!」ジタバタ!


フラン「ふぁっ❤︎やぁっ❤︎セイヤのっ❤︎凄くっ❤︎気持ち良いよぉ〜❤︎奥にっ❤︎コンコンって❤︎ノック❤︎されてるよぉ〜❤︎」ビクンッ!


セイヤ「フランのその顔、本当に可愛いな…」チュッ…


フラン「んっ❤︎」ピクンッ…


レミリア「ほら、セイヤ…フランにばかり感けていないで、キチンと私の相手もしなさい…」顔ぐいっ…


セイヤ「ったく…」チュッ…


妖夢「他人の前で堂々と行為に及ぶなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ジタバタッ!!



暫くして…



フラン「はぁ…///はぁ…///セイヤに…///沢山…///出されちゃった…///気持ち良かったぁ〜…///」擦り擦り❤︎


セイヤ「で?妖夢…お前は俺に何の用事だ?」服着た☆


レミリア「まさかくだらない用事なんかで、私達3人の情事を邪魔しただなんて…言わないわよね?」服着た☆


フラン「セイヤセイヤ〜❤︎今日はお泊りしてくの?」擦り擦り❤︎


セイヤ「いや、今日は普通に帰るつもりだ。まぁまた機会があれば泊まりに来るよ」なでなで…


フラン「そっか〜…残念…」しょぼ〜ん…


妖夢「なんだか…用事を話せる空気じゃ無いんですけど…」この空間甘々なんですけど…


咲夜「早く用事を言わないと、お嬢様の逆鱗に触れてしまいますよ?妖夢…」


妖夢「ぅ…そ、その…セイヤに、折り入って頼みたい事があるんですけど…」


セイヤ「頼みたい事ぉ?…はぁ、最近よく頼み事をされるが…俺は何でも屋を営んだ覚えはないぞ…」


妖夢「そ、そこをどうか…」


セイヤ「分かった分かった…取り敢えず言ってみろ…聞いてみない事には決断出来ないからな…」


妖夢「ありがとうございます……貴方を、元英雄と見込んで、頼みたい事があります…」


妖夢「私を…私を……貴方の弟子にして下さい!!」orz


レミリア・咲夜・フラン「「「えぇぇぇぇぇぇっ!?セイヤの弟子ぃぃぃぃぃっ!?」」」


セイヤ「ん?まぁ別に構わないが…」アッサリ…


レミリア・咲夜・フラン「「「あの超絶面倒臭がり屋のセイヤがまさかの引き受けたぁぁぁぁっ!?」」」しかも即答!


妖夢「い、いいんですか!?」ガバッ!


セイヤ「英雄じゃないが、一応俺も元剣士だ。ていうか、誰から俺が英雄だなんて事聞いたんだ?」


妖夢「パチュリーから聞きました」


セイヤ『あの野郎…』プルプル…!


妖夢「幾百、幾千もの戦場を駆け…振るう刃は神を滅ぼし…靡く黒には白が混じりて…決して自ら退く事無く…不撓不屈の意思を持ちて…汝らに、光の道を示す者也…汝らの影、背負し者也…」


セイヤ「?…なんだそれ…」


妖夢「貴方の事ですよ?知らなかったんですか?」


セイヤ「知るわけないだろ何だよそれ!」


妖夢「貴方が真面な男性ならば、もっと好感が持てたというのに…とても残念でなりません…」まさか2人の女性と関係を持っているとは…


レミリア「ちょっと待ちなさい。私達姉妹の許可を得る事無く、セイヤの弟子だなんて許さないわよ?」


フラン「私は別に良いと思うけど…」


レミリア「ふ、フラン!貴女、自分が何を言っているのか分かっているの!?」


フラン「きっとセイヤは私達以外には手を出さないよ!私はセイヤを信じる〜❤︎」擦り擦り❤︎


レミリア「う〜…で、でも…」


妖夢「心配しなくても、私はこんな破廉恥な男性に興味なんて微塵もありません」指差す…


セイヤ「人を指差すなって亡霊婆に習わなかったのか?」


妖夢「事実じゃないですか!白昼堂々見た目幼女な妖怪とイチャイチャして!このロリコン英雄!英雄王ロリガメッシュッ!!」


セイヤ「………面白い奴だな、気に入った…弟子にするのは最後にしてやる」


妖夢「調子こいて申し訳ありませんでした…」orz


セイヤ「で?要は修行をつければ良いって事だよな?」


妖夢「そ、そうですね…その通りです…」


セイヤ「しかし久し振りだな…人に剣術を教えるなんて事…」


妖夢「ずっと気になっていたんですが…セイヤは日本人ですよね?」


セイヤ「当たり前だ…見れば分かるだろ…」


妖夢「確かに見れば分かりますが…言葉が通じない人達を、貴方はどうやって纏め上げていたんですか?」


セイヤ「そんなの、行動で示せばいいだろ。目的は同じなんだ、ならそれに向かって恐れず立ち向かう姿勢を見せれば、自然と他の奴等も付いて来る…喩え、言葉が通じなくてもな」


咲夜「流石、英雄と呼ばれるだけはありますよね。言葉では無く行動で、ですか。口で語らずとも、行動で示せば、人はそれに惹かれ付いて来る…貴方の事を、本当に尊敬しますよ。セイヤ」


フラン「お姉様よりカリスマ性あるもんね♪紅魔館の主、セイヤと交代したら?お姉様」


レミリア「それはどういう意味かしら…?フラン…」ニコォォ〜…


フラン「ご、ごめんなしゃい…『怒ったお姉様…やっぱり凄く怖い…』」ガクブル…


レミリア「ま、まぁ…///その内…///私達には跡取りが産まれるもの…///私はその子達に、紅魔館を託すつもりでいるわ…///」


フラン「それなら私も大賛成〜❤︎」


セイヤ「取り敢えずこのバカーレット姉妹の妄言は置いておくとして…」


レミリア・フラン「「酷いっ!」」ガーン☆


セイヤ「それで妖夢、その修行はいつ頃からつければいいんだ?」


妖夢「で、出来れば是非…これから白玉楼で…」指ツンツン…


セイヤ「急な話だが…まぁ良いか。あの異変から特にこれと言った事してなかったしな…」まぁ俺はNEET☆なんだけど…


フラン「えぇ〜…もう帰っちゃうの〜…?」ジーー…


レミリア「フランの言う通りよ。私達姉妹とあの女、貴方にとって、何方の方が大切なのかしら?」ジトーー…


セイヤ「仕方ないだろ…お前達2人は夜にならないと外で歩けないんだからな…咲夜、悪いが風呂借りても大丈夫か?」


咲夜「はい、大丈夫ですよ」


セイヤ「なら白玉楼に行く前に風呂入って汗流して置くか…」ベッドから降りる…


レミリア「な、なら私も入るわ…///」ベッドから降りる…


フラン「私もセイヤと一緒にお風呂入るー❤︎」ベッドから降りる…


セイヤ「構わないが…普通に風呂入るだけだぞ?」スタスタ


レミリア「そんなの、私達が許すと思うのかしら?」右腕ギュッ❤︎


フラン「お風呂でするの久し振りだね❤︎一杯可愛がってね?セイヤ❤︎」左腕ギュッ❤︎


セイヤ「はぁ…修行前に疲れるのは勘弁して欲しいんだが…」スタスタ


ガチャッ………バタン…


妖夢「………あんな人が私の第二の師匠…複雑な気持ちです…」はぁ…


咲夜「ですが、どうして妖夢はセイヤに弟子入り志願したんですか?」


妖夢「嘗て英雄と呼ばれた男の人に、剣の道を教えて頂ける機会なんてありませんからね…私ももっと強くなりたいですし…」


咲夜「ふふ、そうですか」ニコ



〜約2時間後〜



〜紅魔館(エントランス)〜



セイヤ「悪い…待たせたな、妖夢…」ゲッソリ…


妖夢「お風呂に入るだけでどうして2時間も掛かるんですか!人を舐めるのも大概にして下さい!!」


セイヤ「だから謝ってるだろ…それと大声出すな…頭に響く…」


レミリア「ふふふ、満足したわ❤︎これで今夜もぐっすり寝られそうね❤︎」艶々〜♪


フラン「うん❤︎セイヤと寝られないのは寂しいけど…でも沢山可愛がって貰っちゃったから安心して寝られるね❤︎」艶々〜♪


咲夜「そ、その…///もしお嬢様と妹様が宜しければ…///今宵は私がお傍に…///」


レミリア「そう?なら頼もうかしら」


フラン「私も良いよ〜♪」ニコ


咲夜「それは誠ですかっ!?」


レミリア「別に一緒に寝るくらい構わないわよ。そうよね?フラン」


フラン「うんうん♪男だったら死んでも嫌だけど、咲夜だったら全然良いよ♪」


咲夜「有難き幸せ…///『セイヤ、悪いですね…今宵、私は従者の仮面を脱ぎ捨てます…そしてお嬢様と妹様を、セイヤから寝取ってあげますよ…』」ふふふふふ…


セイヤ『なんて事を考えてるんだろうな…咲夜は…』顔的に…


妖夢「さぁセイヤ!早く白玉楼に行きますよ!」


セイヤ「悪い妖夢、もう少しだけ待っててくれ」


妖夢「はぁ…早くして下さいね?」


セイヤ『何故こんなに上から目線なんだ?まぁ俺より歳上なんだがな…』スタスタスタスタ


ピタ…


レミリア「?…セイヤ?」


スッ…チュッ…


咲夜・妖夢「「っ!?」」


フラン「ふわぁ〜…///」


セイヤ「行ってきます。レミィ」ニコ


レミリア「いいいい行ってらっしゃい…///」ブシューーー…


フラン「セイヤ〜❤︎私にも行ってきますのチューして〜❤︎」ピョンピョン…


セイヤ「分かってるよ…」スッ…


チュッ…


セイヤ「フラン、行ってきます。良い子にしてるんだぞ…」なでなで…


フラン「うん…///良い子にしてる…///『胸がきゅってしちゃってるよ〜❤︎』」ドキドキ…


妖夢「こ、この破廉恥底辺ロリコン駄目英雄NEET☆!早く行きますよ!!」グイッ!!


セイヤ「んじゃな…『突然NEET☆って呼ばれた…ていうか☆付いてるし…』」ヒラヒラ…


レミリア・フラン「「///」」手をフリフリ…


咲夜『う、羨ましいです………両方…』グスン…



〜紅魔館(正門)〜




紅美鈴「すぅ…すぅ…」zzz


妖夢「全く貴方という人は!少しは自重して下さい!」


セイヤ「自重しろと言われてもな、彼女に行ってきますのキスするのは普通だろ…」


妖夢「ぅ…た、確かに…そうかも知れませんが…」


セイヤ「何よりあの2人の反応は可愛いからな」


妖夢「やっぱりキスする理由は如何わしい理由じゃないですか!」


セイヤ「世の中の男なんて所詮はそんなモンなんだよ…お前も男に変な理想抱いてるなら、今の内に捨てて置け…」


妖夢「それよりも、どうして貴方は、フランちゃんにまで手を出したんですか?そんな複数の女性を弄ぶ様な人には、正直見えないんですが…」


セイヤ「まぁ…心境の変化と言うか、普通に…フランの事も、心から好きになっちまったってだけの話だ。何も特別な事じゃない…ま、不純だとは思ってるがな…」


妖夢「……聞かせて下さいよ。貴方が、どうしてフランちゃんまで好きになってしまったのか…『もし話を聞いて最低最悪な内容だったら、観楼剣の錆にしてやります…』」


セイヤ「まぁ、別に構わないが…なら白玉楼に向かいながら話すか……ほれ、バイク乗れ…」


妖夢「し、失礼します…『これがバイクですか…格好良いですね…』」




約3週間程前、紅魔館での出来事…




〜紅魔館(廊下)〜



セイヤ「はぁ…最近2日に1回は紅魔館来てる気がする…ていうか気がするじゃ無くて実際の所来てるんだけどな…」スタスタ


「あ…」


セイヤ「ん?あぁ、フランか…」ピタ…


フラン「う、うん…こんにちは。それじゃあね…」スタスタ


セイヤ「あ、あぁ…『何だか最近…フランの奴、態度が余所余所しいよな…』」



〜紅魔館(大図書館)〜



パチュリー「フランの態度が余所余所しい?貴方、それを私に相談してどうして貰いたい訳?」ペラ…


セイヤ「いや…別に、唯以前と態度が全くと言って良い程違うからな。何か心当たりが無いかと…」


パチュリー「呆れた…貴方、それ本気で言っているの?」パタン…


セイヤ「そうだが…何か問題でもあるのか?」


パチュリー「問題だらけよ…はぁ、こんな男がレミィを幸せになんて出来るのかしら…」


セイヤ「心当たりがあるんだな?良かったら是非とも教えて貰いたいんだが…」


パチュリー「それは貴方自身が考えて、気付くべき事柄よ。他人の私が言っても意味が無い事だわ」


セイヤ「俺は人の心を汲み取るとかそういう細かい事は苦手だ…だったら最初から、こうしてあんたに相談なんかしないだろ…」


パチュリー「まぁ、それもそうね。でも教える事は出来ないわ。レミィか咲夜にでも聞く事ね…」ペラ…


セイヤ「使えねぇ奴…」


パチュリー「何とでも言えば良いわ。鈍感な英雄様…」ペラ…



〜紅魔館(キッチン)〜



咲夜「妹様の態度が余所余所しい?はぁ…まさか貴方が、其処まで鈍感な男性だとは思いもしませんでした…」トントン…


セイヤ「お前もパチュリーと同じ様な反応するんだな…」トントン…


咲夜「妹様はきっと、セイヤとお嬢様がお付き合いしている事に、嫉妬に似た感情を持っているんですよ…」トントン…


セイヤ「は…?それで態度が余所余所しくなんモンなのか…?」ピタ…


咲夜「セイヤはこの幻想郷に来る前に、多かれ少なかれ恋愛をしていたんですよね?」手が止まってますよ?


セイヤ「まぁ…人並みには…」悪い…


咲夜「今まで妹様と同じ様な態度を取っていた女の子は居なかったんですか?誰かと付き合いだした途端、態度が変わってしまった…とか」トントン…


セイヤ「それはあったが…果たしてそれが、=真実だと言えるのか?」トントン…


咲夜「私も従者である前に、1人の女です。私が妹様の立場ならきっと、同じ様な態度を、貴方に取るでしょうね……妹様の気持ち、私には痛い程分かります…」トントン…


セイヤ「…」トントン…


咲夜「この事を、お嬢様にはお話になられたんですか?」トントン…


セイヤ「……話せる訳無いだろ…」トントン…


咲夜「………そうですか」トントン…


セイヤ「フランが…俺の事を…ね…」トントン…


咲夜「妹様を泣かせたら…私は許しませんよ?」トントン…


セイヤ「それは従者としてか?それとも、1人の友人としてか?……それとも…1人の女としてか?」トントン…


咲夜「今貴方が言った事、全てですよ…」トントン…


セイヤ「……そうかよ」トントン…



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



レミリア「セイヤ、どうしたのかしら?浮かない顔をして…折角私と2人きりだと言うのに」


セイヤ「なぁ、レミリア…最近、お前に対して、フランの態度が変わったとか、そういう類の事無いか?」


レミリア「特にはないけれど…フランの事が気になるの?」


セイヤ「まぁな…最近妙に俺への態度が余所余所しいから…然もあからさまに…」


レミリア「フランも、貴方の事を心から愛しているのよ…見た目は似ていないけれど、好きな異性のタイプはどうやら、似てしまった様ね…」ふふ…


セイヤ「へぇ、独占欲滅茶苦茶強い様な気がしてたが…案外そんな事無かったんだな…」


レミリア「あら、もしかして残念なのかしら?」


セイヤ「いや、別に…唯予想していた反応と違かったから少し驚いただけだ…」


レミリア「……私はね…セイヤ…あの子に負い目を感じているの…」ギュゥッ…!


セイヤ「負い目?……あぁ、フランを幽閉していた事か…」なでなで…


レミリア「私はあの子の事を少しも理解していなかったわ……違うわね、理解しようとしていなかった…だからあの子を幽閉した…何か起こってからでは遅いからと…自分に言い聞かせて…」


セイヤ「それはキチンと理由を話して、フランに許して貰ったんだろ?」


レミリア「確かに許して貰ったわ…でも、私がした事は、決して許される事じゃないわ…あの子の人生を、私は奪ってしまった。いくら悠久の時を生きる吸血鬼と言えど、500年近くも…あの子を地下に…1人ぼっちにして…」


セイヤ「レミリア…」


レミリア「あの子が初めて抱いた感情を、私は大事にして欲しいと思っているわ。私が初めて抱いた、貴方を好きだという感情と同じに…そして、貴方と恋をして、お互いを求め合って、共に生きて行く…恋愛がこんなにも素晴らしい事だなんて、私は貴方に出逢うまで、気付かなかった……だから…」


セイヤ「…俺は…俺はあんた以外の人を愛する事なんて…」


レミリア「ふふ、貴方にそう言って貰えるのは、素直に嬉しいわ…でも、私は貴方と付き合う前から決めていたのよ。貴方と、私と、フランとで…暖かい家庭を作ろうって……今まで生きた心地がしなかった、約500年間の人生を…3人で、少しずつ取り戻そうって…」ギュゥッ!


セイヤ「…」なでなで…


レミリア「フランの事…少しずつでも良いわ、考えてあげて……特別に、許可してあげるわ。私以外の事を、フランの事を考えても…決して咎めたりはしないわ」ギュゥッ!!


セイヤ「あぁ……少し……考えさせてくれ…」なでなで…


レミリア「えぇ…でも、今は私だけを見なさい。貴方の、私を愛しているという証明…してみなさい…セイヤ…」


セイヤ「レミリア…」チュッ…


レミリア「んっ…///はぁっ…///んんっ…///」ピクンッ…


トサッ…


レミリア「ふふ、良いわ…///貴方の想い…///受け止めてあげる…///セイヤの、好きにして良いわよ…///」



〜約1時間後〜



レミリア「はぁ…///はぁ…///もう…///セイヤ、貴方出し過ぎよ…///溢れてきちゃったじゃない…///」ギュゥッ!!


セイヤ「レミリアが中に出してって言ったからだろ…俺の所為にするな…」なでなで…


レミリア「だ、だからって…///こんなに…///」う〜…///


セイヤ「本当に、レミリアと一緒に居るのは飽きないな…」なでなで…


レミリア「私も、貴方と同じ気持ちよ…///ずっと、こうしていたいわ…///貴方の傍で、貴方の温もりを感じられる事が…///とても幸せ…///」擦り擦り❤︎


セイヤ「そうか…」なでなで…


レミリア「ふふ、私は満足したわ…今日はもう帰りなさい。帰って、暫くの間、フランの事だけを考えなさい。命令よ…セイヤ」頰にチュッ❤︎


セイヤ「仰せの通りに…レミリアお嬢様…」



〜紅魔館(廊下)〜



スタスタスタスタ…


フラン「あ、セイヤ…」


セイヤ「…」スタスタ…


スタスタスタスタ…


フラン「……うん、これで良かったんだよね…これで…セイヤとお姉様は…幸せになれるんだもんね…」ウルッ…


ポロポロ…


フラン「あはは…私…振られちゃった…セイヤに……う、うぅ…ひっく…エグッ…」ボロボロ…


フラン「さようなら…私の…初恋の人…」スタスタ…



〜1週間後〜



〜紅魔館(フランの部屋)〜



フラン『最近…皆と真面に会話して無い……また、あの頃に戻ったみたいで…ちょっとやだなぁ…』枕に顔を埋める…


フラン『セイヤも紅魔館に来てないみたいだし…お姉様が博麗神社に行ってるのかな…出禁、解除されたのかな…』


フラン『セイヤに会いたい……会って話したい…お姉様に笑顔を見せるみたいに…私にも…』グスッ…


コンコン…


フラン『?…誰だろ…まだお昼の時間じゃないから咲夜じゃないだろうし…魔理沙かな…』


「フラン、俺だ。少し話したい事がある…」


フラン「セイヤ…?」


「聞こえないのか?話したい事があるんだ。居るなら開けてくれ…」


フラン「私は話したい事なんて無いよ。私に会いに来るなら、お姉様に会いに行けばいいじゃん…」


「何だ…聞こえてるなら最初から返事しろ…」


フラン「私はセイヤになんか会いたくない…だから今直ぐ帰って…」


「それは聞けない…大事な事なんだ。少しの間だけでいい…フランの時間を、俺にくれ…」


フラン「嫌だよ!今会ったら…今セイヤに会ったら!折角の決意が無駄になっちゃう!だから…だからセイヤには会わない!」枕投げるっ!!


ボスッ…


「何の決意か知らんが…出て来てくれ、フラン。俺は今日、フランに会う為に、紅魔館に来たんだ…」


フラン「私に…会う為に…?『駄目…折角決心したのに…そんな事…言われたら…』」


「あぁ…だから、頼む…」


フラン『私って…駄目駄目だね…』ベッドから降りる…


スタスタスタスタ…


カチ……ガチャッ…


セイヤ「悪いな…無理言ったみたいで…」


フラン「少しだけだからね…それで?何?」


セイヤ「……何度も頼み事をするみたいで申し訳無いが、場所を変えさせてくれ」


フラン「…うん」



〜紅魔館(地下室)〜



フラン「それでセイヤ、地下室にまで連れて来てどういうつもり?」


セイヤ「この地下室は、俺とフランが初めて会った場所だ。あの時は悪かったな…」


フラン「っ……ホントだよ。女の子の下着姿見た挙句…身体弄るんだもん…」


セイヤ「い、いや…暗くて何が何だか分からなかったんだ…」


フラン「へぇ〜…男の癖に言い訳するんだぁ〜…」ジトー…


セイヤ「ぅ……わ、悪かった…」ペコ…


フラン「仕方ないから許してあげる…それよりも、早く用事言ってよ…『セイヤと…もっと一緒に居たいけど…でも、セイヤはもう…お姉様のモノだもん…』」


セイヤ「……そうだったな。フラン、俺と付き合ってくれ」


フラン「…………えっ?」


セイヤ「嫌なら断ってくれて構わない。だが、断るなら…俺を今此処で殺してくれ…フランの手で…」


フラン「ちょ、ちょっと待ってよ…セイヤはお姉様と…」


セイヤ「あぁ、一応気にはするんだな…」


フラン「当たり前だよ!お姉様に殺されちゃうよ!?」


セイヤ「いやレミリアから聞いてるぞ?姉妹仲良く俺を玩具にしてたって…」


フラン「ぅ…そ、そうだけどさ…」


セイヤ「レミリアも許可してくれたんだ。この1週間、フランの事だけを考えた…それで漸く気付けたんだ。俺は、フランの事も、レミリアの事も、同じくらい愛してるんだって…」


フラン「1週間…私だけの事を…?お姉様と同じくらい…私の事を…愛してる…?」


セイヤ「い、嫌だったか?」


フラン「嫌じゃ…ないよ……私も…セイヤの事好き…お姉様に負けないくらい…セイヤの事が好き…」ポロポロ…


セイヤ「……そうか」なでなで…


ギュゥッ…


フラン「セイヤとお姉様が…付き合うって聞いて…妹として凄く嬉しかった……でも、私もセイヤの事…好きだったから…凄く…辛かった…」ポロポロ…


セイヤ「フランも、俺の事を、本気で好きになってくれてたんだな…気付けなくて、ごめんな?」なでなで…


フラン「でも…今から私達…彼氏と…彼女なんだよね…?」ポロポロ…


セイヤ「フランが…こんな俺でも良いって…言ってくれるなら…」なでなで…


フラン「セイヤじゃなきゃ駄目だよ…お願い…これからずっと…私の傍に居て…」ギュゥッ!!


セイヤ「あぁ、俺が死ぬ時まで…ずっとフランの傍に居るよ…」なでなで…


フラン「えへへ…///幸せ…///」擦り…


セイヤ「フランをもう、絶対に1人ぼっちになんてさせない…今まで、フランが寂しいと思った時間は、俺が埋めてやる…だから、沢山俺に甘えてくれ、そうしてくれると、俺も嬉しい…」なでなで…


フラン「ホント…?///なら、折角ベッドあるんだし…///お姉様にいつもしてる事…///私にもして…?///」上目遣い…


セイヤ「は、はぁ?この地下室でか?『フランの上目遣い…超絶可愛いな…』」


フラン「うん…///私も、いつもお姉様がセイヤにしてる事…///してあげるから…///ね…?///いいでしょ…?///」うるっ…


セイヤ「っ……それは流石に卑怯だ。フラン…」お姫様抱っこ…


フラン「あっ…///『はわわ…///セイヤに…///お姫様抱っこして貰ってる…///』」ドキドキ…


スタスタスタスタ…ベッドに座る…


フラン「お、降ろさないの…?///」ドキドキ…


スッ…チュッ…


フラン「んっ…///」ピクン…


セイヤ「………悪いな、フラン。我慢出来なかった…」


フラン「う、うん…///私もキス…///したかったから///……もっとしても…///いいよ…?///」ドキドキ…


セイヤ「じゃあ…遠慮なく…」スッ…


チュッ…ちゅ…


フラン『ぁ…///セイヤの舌が…///にゅるって…///エッチな音立てながら…///セイヤの舌と…///私の舌が…///』ちゅる…れろ…ちゅっ…


ちゅぱ…ツーーーー…


フラン「はぁ…///はぁ…///しぇ、しぇいやぁ…///」ギュッ…


セイヤ『呂律回ってないな…可愛い…』なでなで…


フラン「しぇいや…///はやく…///しよ…?///しぇいやがほしぃ…///はやくぅ…///」擦りっ❤︎擦りっ❤︎


セイヤ「俺も…フランの総てが…欲しい…」フランを降ろす…


フラン「せ、セイヤ…///私、耳元で…///愛してるって…///言って欲しいな…///」


スッ…


セイヤ「愛してるよ…フラン…」ボソ…


フラン「……うん…///私も…///セイヤの事、愛してるよ…///」うるうる…


セイヤ「フランにそう言って貰えると、安心するな…」微笑み…


フラン「『えへへ…///私にも…///その笑顔…///向けてくれるんだ…///』じゃあセイヤ…///そろそろ…///気持ち良くして…?///私の体…///セイヤの好きにして…///いいから…///」


セイヤ「っ」スッ…


フラン「ふぁっ…///そ、そんにぁっ…///いきなりっ…///だ、駄目っ…///」ビクンッ!


セイヤ「何でだ…?俺の好きにして良いんだろ…?」首筋ちゅっ…


フラン「きしゅされてっ…///敏感にっ…///なってりゅっ…///からぁっ…///き、きちゃうよぉっ…////」ビクンッ!


セイヤ「悪いな、フラン…俺、もう…抑えがきかない…」ぺろ…


フラン「ひゃっ…///もうっ…///らめぇ…///」ギュゥッ!!



〜約2時間〜



フラン「そ、その…///しちゃったね…///沢山…///」ギュゥッ…


セイヤ「あぁ、そうだな……痛かったか?」


フラン「え〜と…セイヤも分かってると思うんだけど…内緒でよく、夜這いかけてたから…」だから少し慣れた…


セイヤ「はぁ…さいですか…」なでなで…


フラン「でも…///セイヤにして貰うの…///凄く気持ち良かったよ…?///優しくしてくれたし…///キスしながら…///動いてくれたし…///」モジモジ…


セイヤ「お前もレミリアも、キスしながらするの、好きだよな…何でだ?」なでなで…


フラン「だって…///愛し合ってるって感じが、凄くするんだもん…///」ギュゥッ!


セイヤ「そ、そうか…///」目逸らし…


フラン「あ、セイヤが照れてる❤︎可愛い〜❤︎」擦り擦り❤︎


セイヤ「可愛いのはお前だろ…」ボソ…


フラン「?…ねぇねぇセイヤ、今何て言ったの?」擦り擦り❤︎


セイヤ「……擦り擦りするな鬱陶しい、そう言ったんだよ…」


フラン「むぅ〜…彼女に向かって鬱陶しいは駄目だよ…なら、鬱陶しくない様にするからさ❤︎今日の残りの時間はこの地下室で過ごそう?2人きりで❤︎」


セイヤ「いや、腹減ったらどうすんだ…?」


フラン「私は困らないから❤︎目の前に美味しい美味しい彼氏さんが居るもん❤︎」擦りっ❤︎


セイヤ「お〜い…何悍ましい事言ってんだフランさ〜ん…」


フラン「……だから今日だけは、私の事だけを…愛してね…セイヤ…」うるっ…


セイヤ「…フラン…今日は、お互い限界が来るまで…求め合おうな…」ぐるん…


トサッ…


フラン「うん…もっとセイヤの事…感じていたいから…だから、お互いが満足するまで…しよ…?私の事、壊しちゃってもいいから…ね…?」両手を広げる…


「フラン………フラン…!」


「んんっ…///ぁ…///んあっ…///んんんっ…///セイヤっ…///セイヤぁっ…!///」




………………………………………………

…………………………………………

……………………………………

………………………………

…………………………

……………………

………………

…………

……





セイヤ「こぉんなくぁんずぃ?」ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!


妖夢「私に修行をつける前に貴方は精神強化の修行をする事をお勧めします!!」


セイヤ「俺は既に拷問受けたからな、精神には自信がある…」キリッ…


妖夢「拷問っ!?いやそれよりも!自信があるならもっとちゃんとした決断をですね…」


セイヤ「お、もうそろそろ白玉楼着くぞ…」ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!


妖夢「無視しないで下さい!!」


ガタガタガタガタガタガタッ!!


妖夢「ちょ、ちょっとセイヤ!?どうして階段をバイクで登ってるんですか!?」ガクガク!


セイヤ「バイク降りて歩きで階段登るの面倒臭ぇからこのまま白玉楼に乗り込んでやらぁっ!!」ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッッ!!


妖夢「みょんーーーー!?何ですかこの速度はぁぁぁぁぁっ!?」ギュゥッ!!




〜白玉楼(縁側)〜




幽々子「今日も平和だわぁ♪」ズズズー…


コト…


幽々子「それにしても、妖夢がまさか妖忌以外から剣術の指導を受けたいだなんてねぇ…」


ブゥゥゥゥゥゥンッ…!!


幽々子「男は皆狼だと言うし、キチンとあの男を監視しておかないと、妖夢まで手篭めにされてしまうわぁ…」


ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッ!!


幽々子「それにしても、さっきから五月蝿いわねぇ…一体何の音かしらぁ…」


ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッッ!!!


幽々子「何だか…物凄〜く嫌な予感がするわぁ…段々と音が近付いてきているし…」ズズズー…



ドゴォォォォォォォォンッッッッ!!!!



セイヤ「ちわーーーっ!!水奈河屋でーーーすっ!!半人半霊の庭師!お届けに参上仕りましたぁぁぁっ!!」ブォォォンッッ!!


妖夢「」白目剥いた状態で必死にしがみ付く☆


幽々子「ブーーーーーっ!?」お茶吹き出す☆


キィィィィィッ…!!…シュ〜…


セイヤ「壁壊しちまったが…まぁどうでも良いか。別に俺は困らないし…」


妖夢「バイク怖いバイク怖いバイク怖いバイク怖いバイク怖い…」ガクブル…


幽々子「あ、貴方…一体何をやっているのぉ…」プルプル…


セイヤ「ん?このブツブツ変な事呟いてる庭師さんが剣術の修行つけてくれ、とか言うからわざわざ来たんだよ…」


幽々子「だ、だからって何も、壁を壊して登場しなくてもぉ…」


セイヤ「こんなクソ長い階段があるのが悪い…」


幽々子「門の前にバイク停めて入ってくれば良いじゃないのよー!」


セイヤ「あぁん!?だったらバイク専用の駐車場作っとけや馬鹿野郎!」


幽々子「どうしてそういう所だけは真面目なのよー!」


セイヤ「人間として当たり前だろうが!てめぇの頭の中には脳味噌じゃなくて!八丁味噌でも詰まってるんですかぁっ!?あぁんっ!?」


幽々子「い、一々ムカつく男ねぇ…」イライラ…


セイヤ「黙れ出歯亀亡霊。口閉じねぇと浄化するぞこの野郎…」


幽々子「…」イライラ…


セイヤ「ほら妖夢、お前もいつまでダウンしてるつもりだ。早く降りろ…」ユサユサ…


妖夢「うぅ…トラウマになってしまいました…」気持ち悪いですぅ…


セイヤ「トラウマじゃなくてウマシカだろうがお前は…」


妖夢「誰が馬鹿ですかっ!馬鹿は貴方の方ですよ!バーカバーカ!ロリ馬鹿英雄!!」


セイヤ「修行という名目でその首、刎ね飛ばすぞ…」イラッ…


妖夢「ちょ、調子に乗ってすみません…『こ、怖いです…でも私は悪くない様な…』」


セイヤ「そこまで大口叩けるなら、テストでもしてみるか…」スタスタ…


妖夢「て、テスト…?」


セイヤ「気が変わった…俺が出す課題にクリア出来たら、あんたに剣術の修行をつけてやる…」スタスタ…


妖夢「そ、そんな…『この人が出す課題なんて…クリア出来る訳無いじゃないですか…絶対無理ですよ…』」


セイヤ「今、あんたが思ってる事、当ててやろうか?」スタスタ…


妖夢「え?」


セイヤ「クリア出来る訳無い…絶対無理…大体こんな所だろ?」スタスタ…


妖夢「ぅ……せ、正解です…」俯き…


ピタ……クル…


セイヤ「この世に成し得ない事なんか無いんだろ?先ずは己を信じろ…やって出来無い事は無いと、心の内の弱き己を偽って、信じ続けろ…」


妖夢「っ……わ、分かりました!やってみます!」チャキッ…


セイヤ「……煉獄符・天獄氷刃輪廻…」ピキピキピキピキピキピキィィンッ…!!



ジャキンッッ…!!×100



妖夢「…………え?」汗タラリ…


セイヤ「先ずはこの氷の刃、全て叩き落としてみろ…」


妖夢「ちょちょちょ、ちょっと待って下さい!」みょんみょん!


セイヤ「いけ…」人差し指クイッ…


ビシュッッ!


妖夢「っ」ブンッッ!!


パキィンッ!


セイヤ「よーしいい感じだぞー…次は2本同時だー…」人差し指クイクイッ…


ビシュッッ!ビシュッッ!


妖夢「えぇっ!?」



そして…



妖夢「はぁ…はぁ…」ゼェ…ゼェ…


セイヤ「何だよ…もう限界か?案外根性無いな、あんた…」やれやれ…


妖夢「こ、これで…ご、合格に…して…くれますよね…?」


セイヤ「甘い甘い…ゆとり教育を受けてた甘ちゃんよりも甘い…」


妖夢「そ、そんなぁ…」


セイヤ「まぁこれをクリアしたら、剣術の稽古を付けてやる……但し…」ブォンッ…


妖夢「た、但し…?」


セイヤ「気を抜いたら…死ぬぞ…」ジャキジャキジャキジャキジャキンッ…!


フォンフォンフォン…!フォン…フォン…


コン…!


幽々子「う、嘘…」ぱちくり…


妖夢「剣が…槍に変形した…?」


セイヤ「これで最後だ…」バヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂッッッッ!!


幽々子『黒い雷…なんて禍々しい雷なの…』


セイヤ「スペルカードを宣言…【煉獄雷槍ノ符・インドラ】」バヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂッッッッ!!


妖夢「っ『これが…月下想天ノ剣・月讀命の形態変化…魔力の質や量によって形態を変化させる…パチュリーから聞いてはいましたが…これは…』」


セイヤ「このスペルは特殊でな、槍に変形させた月讀命に獄ノ雷を纏い、更にその上から天ノ風を獄ノ雷に纏わせジャイロ回転させる事で、威力と速度を格段に上げる投擲スペルだ…」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルッッッッ!!!!


妖夢「もしかしてそのスペルは、あの本に載っていた…神々が率いる軍隊を消滅させたと言われる…破滅の槍の事ですか…」


セイヤ「さぁな……それで、どうする?やめるか?」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルッッッッ!!!!


妖夢「私は…もう迷いませんッ!!」チャキッ!


セイヤ「そうか……手加減は…してやるよッ!」ダッッッッ!!


グッッ!!


妖夢「断迷剣…」ググググッッッッ!!


セイヤ「総てを穿てッ!!インドラッ!」バシュッッッッッッ!!!!



ヒュインッッッッッッッッッッッッ!!!!!



妖夢「【迷津慈航斬】!!」ビヒュッッッッッ! !


ガギィィィィィンッッッッ!!!!


妖夢「ぐッ…!ぐぅッ!!」ググググッ!


ズザザザザザザ…!


幽々子「よ、妖夢…」オロオロ…


妖夢『私だって…!』ググググッ!!


ズザザザザザザッ…!


妖夢『貴方の様に…!』ググググググググッ!!


ズザザザザッッ…!


妖夢『前だけを見詰めて…!』ググググググググッッ!!


ズザッッッ…!!


妖夢「生きていきたいッッ!!」グッッッッ!!!!


バギィンッッッ!!…ヒュンヒュンヒュン…


セイヤ「……戻って来い…月讀命…」手を天に翳す…


ヒュオンッ…!!


フォンフォンフォン!フォン…フォン…


コン…!


セイヤ「……驚いたな。手加減したとは言え、俺が持ち得る最大のスペルの1つが、こうもあっさり弾き返されるとは…俺もまだまだと言う事か…」ジャキジャキジャキジャキジャキンッ…!


妖夢「これで…私は……貴方の…」フラフラ…


セイヤ「あぁ…これから宜しく頼むな。妖夢…」ニコ


妖夢「えへへ…やりました……っ…」ふらぁっ…


幽々子「妖夢ッ!」ダッ!


ガシッ…


セイヤ「疲れて気絶したみたいだな…ま、無理も無いか…」よいしょっと…


幽々子『っ!?い、いつの間に妖夢の傍に…瞬間移動でもしたと言うの…?』


セイヤ『マズいな…インドラを放った時にも思ったが…段々力が戻りつつある…また調整が必要みたいだ…』スタスタ…



〜白玉楼(寝室)〜



妖夢「ん…」パチリ…


ムクッ…


妖夢「あれ…私は…確か…」グシグシ…


「ったく、漸く起きたか…」ペラ…


妖夢「…セイヤ」


セイヤ「悪かったな…少し無茶な事をさせたと反省してる…」パタン…


妖夢「……貴方らしくないですね…素直に謝るなんて…」


セイヤ「別に…大人気なかったって思っただけだ…」


妖夢「あの…セイヤは私より歳下ですよ?」


セイヤ「そういやそうだったな…それじゃあこれからは妖夢婆ちゃんって呼ばせて貰うわ」


妖夢「止めて下さい!普通に妖夢って呼んで下さいよ!……それよりもセイヤ」


セイヤ「ん?何だ?」


妖夢「その…私は今寝巻きなんですけど…着替えさせたのは…セイヤですか…?」


セイヤ「あぁ、そうだ。それがどうかしたのか?」


妖夢「どうかしたのか?…じゃないですよ!見たんですね!?私の裸を見たんですね!?」


セイヤ「舐めるなよ…目隠しして着替えをさせるくらい、俺にとっては造作も無い事だ…」フッ…


妖夢「何カッコ付けてるんですか!幽々子様に頼めば良かったじゃないですか!」


セイヤ「いや…最初は俺もそうさせようとしたさ…だがな…」


妖夢「?」


セイヤ「気絶した妖夢を見る目が、レミリアとフランを性的な目で見詰める咲夜と同じ目をしていたんだ…」


妖夢「意味分からないですよ…」


セイヤ「まぁ現在あの亡霊BBAは居間にふん縛った状態で寝かせてるから問題無いがな…」


妖夢「え…?」



〜白玉楼(居間)〜



幽々子「んー!んんー!『折角妖夢に悪戯するチャンスだったのにぃ!あの男!絶対許さないわぁ!!』」ジタバタ!



〜白玉楼(妖夢の寝室)〜



妖夢「みょむむ…しかし、セイヤも男性ですよね?本当に私に変な事していないと断言出来ますか?」体を手で隠す…


セイヤ「生憎だが、俺は元々女に興味無いんでな…よって、レミリアとフラン以外の女には興味無い…」


妖夢「そ、そうですか…『ちょっと傷付きますね…』」


セイヤ「さてと…あの亡霊BBA解放して帰るかな…」


妖夢「あ、あの…もう少しだけ…お話しませんか?」


セイヤ「話?俺はあんたと話す事なんか何も無い」


妖夢「貴方はレミリアとフランちゃん以外にはそういう態度なんですか?余り態度が露骨過ぎると、他の女性に嫌われますよ?」


セイヤ「別にレミリアとフランだけにって訳じゃ無いが…それに、さっき言ったばっかだろ…俺はレミリアとフラン以外の女評価なんか要らないし、興味無い…」


妖夢「と、兎に角です!少し位お話に付き合ってくれても良いじゃないですか!どうせ帰っても暇なんでしょう!?」


セイヤ「暇じゃねぇよ…朝から粗ぶっ通しでレミリアとしてたから疲れてるんだよ。だから早く帰って寝たい…」


妖夢「うぅ…///」プシュー☆


セイヤ「……あんた…意外と初心なんだな…」


妖夢「ほ、ほっといて下さい…///」プイッ…


セイヤ「はぁ…ま、少しの間だけなら、話に付き合ってやるよ…」


妖夢「そ、それじゃあその…///先ずどうして貴方は…///レミリアと付き合おうと思ったんですか?///」


セイヤ「年寄りの癖に思春期か?随分と遅い思春期だな…」


妖夢「べ、別に良いじゃないですか!///私だって恋愛に興味があります!///女の子なんですから!///」


セイヤ「子は要らない…絶対要らない…確実に要らない…ていうか子は余計だ…」


妖夢「一々五月蝿いですよ!」


セイヤ「へいへい…それと質問に答えるとすれば、普通にいつの間にか…レミリアの事を見てたってだけだ…自覚させられたのは他人に言われてからだけどな…」


妖夢「ほうほう…///それでそれで…///」目がキラキラ☆


セイヤ「後は今の現状を見れば一目瞭然だろ…日々喧嘩も無く、関係は良好ですよ…」


妖夢「え?け、喧嘩した事無いんですか?」


セイヤ「付き合う前は言い争いが多かったが…付き合い始めてからは1度も無いな…レミリアとフランの願いは極力叶えられる様、努めてるつもりだしな…」


妖夢「そ、そうですか…大変ですね…『どの位の期間付き合っているのかは分かりませんが…喧嘩が1度も無いとは凄いですね…』」


セイヤ「ていうかこれ、俺があんたに惚気話してるだけじゃないか?」


妖夢「あ、今頃気付いたんですね…」


セイヤ「まぁそんな事よりもだ…修行は年に1回くらいでいいか?」


妖夢「いや頻度少な過ぎますよ!何ですか年に1回って!記念日じゃ無いんですからもっと頻度増やして下さいよ!」


セイヤ「じゃあ3ヶ月に1回な?」


妖夢「3日に1回ですよ!合格したんですから私が決めます!」


セイヤ「私こう見えてそんなに暇じゃないのよ!」


妖夢「どうせレミリアとフランちゃんの相手するからとか言うんですよね!?」ていうか何故急に女口調!?


セイヤ「……違う」目逸らし…


妖夢「私の目を見て言って下さい!やっぱり如何わしい事をする為じゃないですか!穢らわしいです!破廉恥です!」


セイヤ「分かった分かった…じゃあ3日に1回な?」


妖夢「最初からそう言えば良いんですよ!『今気付きましたが…何だか私達も如何わしい発見をしている様な気がしますね…』」3日に1回とか…


セイヤ「それじゃあ今後の方針も決まった所で、俺は帰るわ…」スクッ…


妖夢「それではまた明後日に会いましょう」


セイヤ「明後日は紅魔館に泊まるつもりだから無理だ。3日後だ、3日後…」


妖夢「で、でしたら明日!」


セイヤ「明日は朝から紅魔館に行くから無理だ」


妖夢「この色欲ロリコン英雄!」


セイヤ「……次の修行は1年後な?」


妖夢「ごめんなさい…3日後、宜しくお願いします…」グスン…


セイヤ「それじゃあな…夏だからって腹出して寝るなよ…」スタスタ


妖夢「お腹出しながら寝たりしませんよ!///」


スタスタスタスタ


妖夢『私ももう一眠り……でも何か大事な事を忘れている様な気が…』ぽふっ…



〜白玉楼(外)〜



セイヤ「あれ?そういえばあの亡霊BBA、解放したっけか?まぁ別にいいか…俺は困らないし…」ピーー…ブォンッ!ブォンブォンッッ!!



〜白玉楼(居間)〜



幽々子「んーーーー!!『誰か助けてーーーー!!』」ジタバタっ!




はぁ…まさかこの世界に来て、弟子が出来るなんて思いもしなかったな…まぁ、別に大して変わらないから別にいいけどな…この先も、きっと退屈しない日常が、俺を待っている様な気がする……多分…




〜変わりゆく季節を貴女と共に感じていたい〜





【完】





〜お世話になった人に、英雄からの近況報告〜




親父「う〜ん…今日も暑いねぇ…」


どうも、おでん屋の親父です!え?マスター?馬鹿言っちゃいけねぇ…儂はマスターじゃなくて親父だよ、お・や・じ。季節が夏になっちまった所為で、客足が伸びないから最近困ってるんじゃよぉ…誰か助けてくれんかのぉ?のぉ?のぉ?


「親父、やってるか?」暖簾スッ…


親父「おぉ!セイヤ君じゃないか!こんな暑い季節にわざわざ足を運んでくれるなんて!親父感激!涙溢れちゃうよ!」


セイヤ「いや…まぁ…今日は少し話があって来たんだ…」座る…


親父「話?相談事かい?何でも言っちゃってよー!親父話聞くの上手だねってよく言われるからさ!」


セイヤ「悪いが相談事じゃない…その…一応あんたにも色々世話になったからな…近況を報告する様、レミリアに言われたんだ…」頰ポリポリ…


親父「レミリアって…あのセイヤ君がホストのバイトしてた時に連れて来た薄紫色の髪したお嬢さんの事かい?」


セイヤ「あぁ…そのレミリアと、その時にも一緒に居たもう1人…フランも連れて来てるんだ…」


親父「だったら呼びなよぉ…寒くはないけど、女の子立たせたままでセイヤ君だけ座るのは男として格好付かないよぉ?」


セイヤ「それもそうだな…レミリア、フラン、来てもいいぞ…」


スッ…


レミリア「今晩は、マスター。久し振りね」


フラン「久し振りー!マスター!」


親父「いやあの…だからマスターじゃなくて親父…」


セイヤ「細かい事は気にするな」


親父「んー…まぁいいけどさぁ…それで?またこんな夜更けに小さい女の子連れ回して、どんな相談事なのかな?」


セイヤ「な、なぁレミリア…やっぱり言うの止めないか?」


レミリア「何よ今更…香霖堂の店主にも、貴方の友人にも話したでしょう?腹を括りなさい…それでも私とフランの彼氏なの?」


親父「ん?今彼氏って言った?親父の聞き間違いだよね?きっとそうだよね?」


セイヤ「致し方無いか。親父、さっきも言った通り…俺はあんたには世話になった…だから一応義理を通して置こうと思う…」


親父「お、おう…」


セイヤ「俺は現在、今俺の隣に居るレミリア・スカーレットと、フランドール・スカーレットと…結婚を前提に、真剣な交際をしている…」


親父「」白目


フラン「あ…マスターが白目剥いて気絶してる…」


親父「え、え〜と…セイヤ君…?君は犯罪者になるつもりなのかい…?」


セイヤ「人が真剣に話してるってのに…殺すぞ糞爺…」イラっ…


親父「ていうかさり気無く二股宣言しちゃってるよね?お嬢さん方はいいの?」


レミリア「私は全然構わないわよ。その分キチンと愛して貰っているし」


フラン「セイヤは私とお姉様を平等に愛してくれてるもんね♪だから不満は無いよ♪」


親父「所謂姉妹丼というやつだねぇ…お嬢さん方はセイヤ君に美味しく頂かれてしまったのかな?」


セイヤ「俺の女にセクハラ発言してんじゃねぇ!」カウンタードンッ!


レミリア「ほ、粗毎日…///美味しく頂かれてしまってるわ…///」テレテレ…


フラン「でも偶に、私達がセイヤの事を美味しく頂いちゃうけどね…///」テレテレ…


親父「ほほう…そこら辺ちょっと詳しく…」


フラン「良いよぉ〜…///え〜とね…///セイヤのを沢山おしゃぶりしてあげるの…///セイヤの気持ち良さそうな顔…///すっごく可愛いんだよ…///」テレテレ…


レミリア「寝込みを襲っていた頃とは違って…///起きていると中々イッてくれないのよね…///最近になって漸く、お口でする時に気持ち良いって言ってくれる様に、基イッてくれる様になったのよ…///私達姉妹は、セイヤに躾けられてしまったのね…///」


親父「おぉー…///」ドキドキ…


セイヤ「他人に軽々しく話すなッ!」ドンッ!


親父「つまりセイヤ君はロリコンで変態なペド野郎という事だね…」ジー…


セイヤ「……レミリアとフランを愛しているのがロリコンに繋がるなら、俺はロリコンで構わない…」


レミリア・フラン「「セイヤ…///」」ズキューン☆


親父『セイヤ君がロリコンなのを認めた…だと…?明日は夏なのに雪が降るかも知れない…つまり稼ぎ時だのぉっ!』


セイヤ「それと…まぁまだ先の話なんだが…一応結婚式も挙げる予定だ…」


レミリア「身内だけで執り行う予定だけれどね…」


セイヤ「結婚するまでに、レミリアとフランに愛想を尽かされ無い様に努めなきゃな…」


レミリア「私は貴方を見限る事なんて、絶対にしないわ。断言してあげるから、安心して私とフランを愛しなさい…」ニコ


フラン「そうだよ…///死ぬまでずっと…///ずっとずっとずぅ〜っと!セイヤと一緒に居るって決めたんだもん…///」左腕ギュゥッ❤︎


セイヤ「レミリア…フラン…」


レミリア「ふふ、ほら…///私を甘えさせなさい…///沢山甘えさせてくれたら…///後でご褒美を与えてあげるわよ❤︎」右腕ギュゥッ


セイヤ「ご褒美を与えるのは…俺の方だろ…レミリア…」スッ…


チュッ…


親父「キャッ!///」目隠し…


レミリア「んんっ…///んちゅっ❤︎ちゅるっ❤︎ぺろ❤︎…ふふ、やっぱり美味しいわ…///セイヤの舌…///」ピトっ❤︎


セイヤ「レミリアの舌も…凄く美味しい…」なでなで…


フラン「セイヤぁ…私にもチューしてよぉ…」ユサユサ…


セイヤ「そうだな……フラン…」スッ…


フラン「あっ…///ま、待ってセイヤ…///えっとね…///ネチっこいキス…///したいな…///駄目…?///」


親父『何この可愛い生き物…』鼻血タラリ…


セイヤ「駄目な訳無いだろ…沢山キス、してやるよ…フラン…」スッ…


チュッ…


フラン「んぁ…///」ピクンっ…


セイヤ「ちゅるっ…ちゅっ…れろ…」


フラン「んっ❤︎レロっ❤︎チュルルっ❤︎んちゅ❤︎『ふぁ〜…///頭の中…///真っ白になって気持ち良ぃよぉ…///』」ギュゥッ!


ちゅぱぁ…ツーーーー…


フラン「えへへ…///セイヤの舌使い…///凄いよぉ…///ボーッとしちゃぅ…///」ポケェ〜…


レミリア「確かに…セイヤとキスをしていると…///頭の中が真っ白になってしまうわ…///」


セイヤ「俺にはその感覚が分からないが…それって気持ちの良いものなのか?」


レミリア「えぇ…///セイヤとのキス、癖になってしまうわ…///ずっとしていたいって、思える位に…///」モジっ…


セイヤ「なら、もっとキス…してやろうか?レミリア…」抱き寄せる…


レミリア「ひゃっ///……お願い…///もっと…///キス、してちょうだい…///セイヤ…///」ドキドキ…


セイヤ「仰せの通りに…レミリアお嬢様…」スッ…


レミリア「んっ…///しぇいや…///しゅきよ…///らいしゅき…///」ちゅっ❤︎


親父「あのぉ…一応此処に親父居るんですけど…そういう激しいキスはお家に帰ってからしてくれないかな…?」



暫くして…



セイヤ「悪かったな親父、代わりに色々頼むから見逃してくれ…」Wなでなで…


レミリア・フラン「「はぁ…///はぁ…///」」ギュゥッ❤︎


親父「あー…うん…セイヤ君に彼女が居るとそうなるのね…彼女が出来ると男は変わるって言うもんね…」


セイヤ「それは女じゃないのか?それと熱燗1本、おでんは適当に盛り合わせ頼む…レミリアとフランは何か頼むか?」Wなでなで…


レミリア「わ、私は大丈夫よ…///その代わり、帰ったら私達の事…///お腹一杯にしなさい…///」擦りっ❤︎


セイヤ「俺、今から酒飲むんだぞ?」


フラン「お酒の匂いとか気にならないもん…///セイヤの匂いするし…///それと、沢山血も飲ませてね…?///」擦りっ❤︎


セイヤ「血を吸う量は自重してくれよな…」干からびるから…


レミリア「血を吸う量を自重して欲しいなら、その分精液を沢山飲ませなさい❤︎」頰にチュッ❤︎


セイヤ「いや…そんなに出せる自信無いぞ…?朝から粗ぶっ通しでしてただろ…」なでなで…


フラン「セイヤなら大丈夫だよ❤︎私達に沢山飲ませてね❤︎」頰にチュッ❤︎


セイヤ「はは…頑張ります…」Wなでなで…


親父『儂…完全に蚊帳の外じゃのう…』テキパキ…


セイヤ「所で親父、あんたはどうして夏にわざわざおでん屋なんて出してるんだ?客足少ないだろ?」


親父「まぁ…でも儂は他に仕事無いしぃ…セイヤ君も夏なのに熱燗頼むとか相当変わってると思うわい…」コトッ…コトッ…


セイヤ「俺はビール、嫌いなんだよ…それに今日は熱燗って気分なんだ…」


レミリア「セイヤ、私が御酌してあげるわ…」


フラン「じゃあ私はおでん食べさせたげるね❤︎」お箸お箸…


親父「両手に花状態で羨ましいねぇ…」


セイヤ「悪いが、レミリアとフランは俺のモノだ…嫁さん見付けるなら他を当たる事だな…」


レミリア「もう…///恥ずかしいわ…///でも、私も貴方と全く同じ気持ちだから…///」トクトク…


フラン「私もぉ〜❤︎はいセイヤ❤︎あ〜ん❤︎」ソっ…


セイヤ「あ〜ん…」パクっ…


親父「ほほう…前に来た時とはえらい違いだねぇ…」


セイヤ「心境の変化だ…それ以上茶化したら潰す…」モグモグ…


親父「言う事は相変わらず物騒だねぇ…よくお嬢さん方はセイヤ君を選んだねぇ…前に来た時から疑問に思ってたけど…」


レミリア「あら、セイヤって見た目とは裏腹にとても誠実な人なのよ?」


フラン「付き合い始めてからはキチンと気持ちを言葉にしてくれるでしょ〜❤︎エッチする時は優しくしてくれるでしょ〜❤︎それにね!それにね!寝る時はギュッてしてくれるの❤︎」


親父「そ、そうなのかい…意外だなぁ…『誠実な男性って二股しない様な気が…』」


レミリア「付き合いだして改めて思ったけれど、本当にセイヤが童貞だったのか疑問に思ったわ…」


フラン「ねぇ〜?知らない間に夜這い掛けられてたりして…」


セイヤ「そうすると俺は、男に夜這いを掛けられたって事になるぞ?」ゴク…


レミリア「た、喩え貴方が汚れていようと、私とフランは決して見捨てたりはしないわ…」


フラン「う、うん…見捨てたりなんかしないよ…」


セイヤ「いやそこは全力で否定してくれよ!そんな事ある訳ないよね〜…的な感じで否定してくれ頼むから!!」


親父「まさかセイヤ君が既に、ミスタードリラーにドリラれていたとは…」


セイヤ「殺すぞ糞爺っ!!」


レミリア「でも男は童貞だったという証明が出来無いじゃない…本当に貴方童貞だったのかしら?貴方の舌使いも指使いも、凄く気持ち良くて、直ぐにイッてしまうし…///」


セイヤ「『直ぐにイクって…単にレミリアとフランが感じ易いだけだろ…』そんな事言ったらお前達だって処女だって証明出来無いだろ?現に俺と初めてした時は案外楽に挿れられたからな…俺に夜這い掛けたって嘘吐いてる可能性もあるしな…」パクっ…


フラン「嘘じゃないもん…信じてよ…」ウルっ…


セイヤ「じょ、冗談だ冗談…信じてるから泣かないでくれ…」なでなで…


レミリア「酷いわ…何回も言っているのに…未だにそういう事言うんだもの…」ウルウル…


セイヤ「『それはお前達も同じだろ…』悪かったよ…もう言わないから、だから泣くな…」Wなでなで…


フラン「じゃあ…今日帰ったら…沢山エッチしてくれる…?」ウルウル…


セイヤ「するする…」Wなでなで…


レミリア「なら…許してあげるわ…約束よ…?精液が出なくなるまで付き合って貰うから、そのつもりでいなさいよね…」ギュゥッ…


セイヤ「分かった分かった…」なでなで…


親父『なんてピンクな空間なんだ…』



〜1時間後〜



セイヤ「それじゃあご馳走さん…また来るわ…」


レミリア「マスター、おやすみなさい」


フラン「じゃあねぇ〜♪」


親父「あいよ!毎度あり!」


スタスタスタスタ…


親父「おっとセイヤ君!最後に一言言わせてくれないかい?」


ピタ…クル…


セイヤ「何だよ…」


親父「……幸せにな」ニコ


セイヤ「っ……あぁ…」ニコ


クル…スタスタスタスタ…


「何を話していたのよ…」スタスタ…


「別に…お幸せにだとよ…」スタスタ…


「なら幸せにならなくちゃね❤︎」ダキッ❤︎


親父「ふぅ………水奈月セイヤ…貴様はその幸せを、いつまで護り通す事が出来るかな…」


親父「永遠に続く幸せなど、お伽話に過ぎぬ…再び、貴様は必ず呪う事になるであろう…だがまぁ…」



「以前の貴様には無かったモノが、今はある…その2人を護る為に、貴様がどう立ち向かうのか…これから見届けさせて貰うぞ…創世ノ英雄…水奈月セイヤよ…」



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



チュッチュ…チュパッレロッ…



レミリア「ふふ…私達姉妹にこんな事をさせて…貴方は本当にケダモノね…セイヤ…」ペロッ…レロ…


セイヤ「それはっ…お前達も、同じだろっ…」ビクッ…


フラン「あっ♪やっぱりセイヤはここが気持ち良いんだね❤︎」レロレロっ…


レミリア「駄目よフラン…セイヤはもっと根元まで咥えなければ感じないわ…私が見本を見せてあげるから退きなさい…」スッ…


フラン「またお姉様そんな事言ってぇ…セイヤの1番最初に飲みたいだけじゃん…」むぅ…


レミリア「さぁ…どうかしらね…んっ」チュッ❤︎パクっ❤︎


セイヤ「っ」ビクンっ!


フラン「……いいもん!私はセイヤとネチっこいキスするからいいもん!」チュッ!


セイヤ「んんっ!?」


レミリア「んっ❤︎んっ❤︎はぁ…///チュっ❤︎ちゅぱっ❤︎」カポカポカポカポ❤︎


フラン「ほりゃしぇいやぁ❤︎もっと舌らしてよぉ❤︎」ちゅるっ❤︎ちゅぱぁ❤︎


セイヤ『レミリアもフランもクソ可愛いな…』チュッ…


レミリア「んちゅ❤︎レロレロレロっ❤︎…ふふ、そろそろ出そうかしら?セイヤ❤︎」ペロっ❤︎


セイヤ「あぁ…正直ヤバい…」


レミリア「なら沢山出しなさい❤︎全部飲んであげるわ❤︎」パクっ❤︎ヂュルルルルっ❤︎


フラン「ほらほらセイヤ❤︎出す時は私とキスしながらだよ❤︎」チュッ❤︎


セイヤ「んぐッ!」ぶるッ!


レミリア「んんっ!?///ん〜!!///んっ…!///」ゴキュッ…!ゴキュッ…!


フラン「ちゅぱっ❤︎…わぁ〜❤︎朝あんなに沢山エッチしたのに、まだこんなに出るんだね❤︎」


レミリア「んっ…///ちゅぱっ…///『ネバネバしていて…////喉の奥に絡み付くわ…///これがセイヤの精液の味…///凄く美味しいわ…///』」


フラン「じゃあ次は私に飲ませてね❤︎」さわっ❤︎


セイヤ「っ…ば、馬鹿…出したばっかなのに出るわけないだろ…」はぁ…はぁ…


フラン「いっつも同じ事言うけどさぁ…こうするとぉ〜❤︎」チュッ❤︎レロレロっ❤︎チュパチュパチュパチュパ❤︎


セイヤ「うぁッ!?」ビクンッ!


フラン「ぷはっ❤︎…ほらぁ〜♪またガチガチになった❤︎セイヤが私達の気持ち良くなる所知ってるみたいに、私達もセイヤが気持ち良くなる所、知ってるんだよ?」ニコ


セイヤ「はは…粗毎日してるからな…当たり前か……はぁ…恥ずかしい…」


フラン「恥ずかしがる必要なんてないよ❤︎いっつも私達のイク所見てるんだから、これでおあいこだよ❤︎」パクっ❤︎


レミリア『ま、まだ喉の奥に、精液が絡み付いて…飲み込み切れないわ…私も早く、セイヤとキスがしたいのに…』ゔーーー…


フラン「ひゃくひゃんらしてね❤︎しぇいや❤︎」ヂュルルルルっ❤︎れろれろっ❤︎


セイヤ『あ、頭おかしくなりそうだ…』


フラン『えへへ❤︎セイヤが気持ちくなってくれてて嬉しいなぁ❤︎もっと上手になったら褒めてくれるかなぁ❤︎』チュパチュパっ❤︎パクっ❤︎カポカポカポカポっ❤︎


セイヤ「フランっ…!お前っ…!口でするの上達し過ぎだろっ…!」


フラン「ぷはっ❤︎…もしかしてもう出ちゃいそうなの?」


セイヤ「あ、あぁ…恥ずかしながら…」


フラン「えへへ〜❤︎セイヤに褒めて貰いたくて、密かにアイスキャンディーで練習してたんだぁ❤︎そんなに気持ちかった?」


セイヤ「日に日に上達するのが分かる位には気持ち良いな…」


フラン「じゃあ沢山お口に出して❤︎セイヤの精液、全部飲んだげるっ❤︎」ニコ〜❤︎


セイヤ「可愛いな、フランは…」なでっ…


フラン「ね、ねぇセイヤ…///なでなでして貰いながら出して欲しいんだけどさ…///駄目…?///」上目遣い☆


セイヤ「撫で撫でなんか、フランが望むならいくらでもしてやるよ…」なでなで…


フラン「よ〜し❤︎私頑張っちゃうよ❤︎」パクンっ❤︎


セイヤ「ぐッ…」ビクッ!


フラン「んっ❤︎んっ❤︎」カポカポカポカポっ❤︎ジュルルっ❤︎


セイヤ「ヤバいフラン…!出るッ!」なでなで!


フラン「いーよ❤︎いっはいらしへ❤︎」ヂュルルルルっ❤︎


セイヤ「ぐァッ!」ブルッ!


フラン「んんんっ!?///んぐんぐんぐっ❤︎『2回目なのに凄い量…///セイヤって絶対に絶倫さんだよ…///』」ゴキュッ…!ゴキュッ…!


セイヤ「はぁ…はぁ…つ、疲れた…」


レミリア「何を言っているのよ…ここからが本番よ…今度は、私達の子宮に直接出しなさい❤︎」チュッ❤︎


セイヤ「んっ……ったく、漸く飲み込んだと思ったら第一声がそれか…」


フラン「ほりゃほりゃみへぇ〜❤︎」デロォ〜❤︎


セイヤ「汚ねぇからやめろっ!」ペシっ


レミリア「その汚いものを貴方は飲ませているのよ?まぁ私達が好きで飲んでいるのだけれど…///」


セイヤ「勝手に言って勝手に自己完結するな…」


フラン「はぁ〜❤︎美味しかったぁ〜❤︎セイヤぁ❤︎ご馳走様ぁ〜❤︎全部飲めたご褒美になでなでしてぇ〜❤︎」ダキッ!


セイヤ「偉い偉い…」なでなで…


レミリア「お喋りは終わりよ…さ、続き…しましょ?セイヤ❤︎」頰にチュッ❤︎


フラン「お姉様の後は私とだよ❤︎」頰にチュッ❤︎


セイヤ「はぁ…畏まりました…」



〜約10分後〜



ギシッギシッギシッ…!



レミリア「あッ❤︎あぁッ❤︎ひゃうッ❤︎」ビクンっ!


フラン「お姉様どう?気持ちい?」


レミリア「えぇ…///凄くッ…///気持ちっ…///良いわよッ…///んぁあっ❤︎」ビクンっ…


フラン「ねぇねぇセイヤぁ〜…早く出して私とエッチしてよぉ〜…」足バタバタ…


セイヤ「少し待ってろっ…ったく…少しは休ませてくれっ…!」ズチュっズチュっ…


レミリア「そんな事ッ…///言って…///ほ、本当はっ…///私達とっ…///したかった…///癖にッ…///」


セイヤ「否定は…しないっ…」ズヂュッ…!


レミリア「んあぁッ❤︎んんッ❤︎あんッ❤︎『セイヤのが…///奥深くまで…///私の1番奥まで…///届いてる…///気持ち良い❤︎もっと突いて欲しい❤︎』」ビクン…!


セイヤ「どうするレミィ…もう少し…強めにするか…?」グチュっグチュっグチュっ…


レミリア「この、ままでッ…///い、いわッ…///それよりもっ…///キスッ…///しなさいっ…///あぁッ❤︎」ギュゥッ…


チュッ…


レミリア「ふぁっ…///ちゅるッ❤︎チュっ❤︎れろ❤︎ちゅぱ❤︎」ギュゥッ!


セイヤ「レロ…ちゅるるっ…チュッ…」チロっ…


レミリア『セイヤとキスしながらエッチするの❤︎好き❤︎凄く気持ち良いわ❤︎』レロぉっ…んちゅっ…じゅるるッ…


セイヤ「ぷはっ…ヤバい、レミィ…そろそろ…出そうだ…」ヌチっズチュっズチュッ…


レミリア「いいわっ❤︎出してっ❤︎私の中に、全部出しなさいっ❤︎私を孕ませてっ❤︎セイヤぁっ❤︎」ビクンッ!


セイヤ「レミィ…!」ぶるっ…


レミリア「〜〜〜っ❤︎」ぎゅぅぅっ!!


セイヤ「うっ…くっ………はぁっ…んっ……はぁ…はぁ…」


レミリア「『うー❤︎沢山出されちゃってるわ❤︎』ほりゃ…///らした時は…///きひんと…///きしゅししなしゃいって…///いっへるれしょ…///」トロ〜ン❤︎


セイヤ「呂律回ってないぞ?だけどそのトロ顔、超可愛いな…」チュッ…


レミリア「んっ❤︎チロっ❤︎れろ❤︎ちゅっ❤︎ヂュルルっ❤︎『もっとセイヤが欲しい❤︎セイヤっ❤︎セイヤっ❤︎』」ギュゥゥゥゥ…!


セイヤ「ちゅぱっ……レミィ、抜くぞ…っ…」ビクっ…


レミリア「んんっ❤︎…セイ、ヤ…///もう1回…///続けて…///しましょう…?///」ギュゥッ!


フラン「えー!?お姉様ズルいよ!私もセイヤとエッチしたいのにー!」


レミリア「良いじゃない…///正妻の特権よ…///」はぁ…///はぁ…///


フラン「正妻とか関係ないもん!…ねぇセイヤ……セイヤは、お姉様と私を比べたりなんかしないよね…?私の事も、平等に愛してくれるよね…?」うるうる…


セイヤ「あぁ、そんなの当たり前だろ…ほら、おいで…フラン」微笑み…


フラン「あ…///うんっ❤︎」ダキッ…


レミリア「うー…」ちょっと悔しいわ…


フラン「ほらほらセイヤ❤︎早くセイヤので、私の奥ツンツンしてぇ❤︎」ピトっ…


セイヤ「っ……挿れるぞ…?フラン…」


フラン「いーよ❤︎私にもお姉様と同じ位、沢山出してね❤︎」チュッ❤︎


セイヤ「んっ……フラン…」グっ…!


フラン「んぁっ❤︎」ビクンっ!


ヌプっヌプっヌプっヌプっ❤︎


フラン「あッ❤︎あッ❤︎あんッ❤︎き、気持ちぃよぉ❤︎セイヤぁ❤︎」ぎゅうっ…!


セイヤ「そうか…俺も、凄く気持ちいいぞ…」なでなで…


フラン「ねぇっ…///私にもっ…///キスしてっ…///なでなでしながら…///突きながらっ…///ネチっこいキス…///してぇっ…///」れろぉ〜❤︎


セイヤ「だらし無く舌出して…可愛い奴だな…」チュッ…


フラン「んっ❤︎はぁっ❤︎チュッ❤︎チュルッ❤︎んちゅちゅっ❤︎じゅるるっ❤︎『セイヤのが…///下からズンズン…///突き上げてくるよぉ…///1番奥ツンツンされて…///凄く気持ちぃ…///』」ビクンっ!


セイヤ「ちゅっ…れろ…チュパッ…」なでなで…


フラン「んちゅ❤︎ちゅぱ❤︎レロっ❤︎ちゅっちゅっ❤︎『それに…///ネチっこいキスしながら…///頭なでなでして貰いながら…///突き上げられてる所為で…///もう…///』」ギュゥッ…!


セイヤ「ぷはっ……どうしたフラン、もう…限界か…?」なでなで…


フラン「うんっ…///もうっ…///駄目っ…///セイヤぁっ…///早くぅっ…///せーし出してよぉっ…///」ギュゥッ!


セイヤ「無茶な事…言うな…あと少し…我慢してくれ…フラン…」なでなで…


フラン「無理っ…///駄目っ…///我慢できなぃ…///」首フルフル…!


セイヤ「レミィもフランも…敏感なままだな…まだ慣れないのか…?」なでなで…


フラン「慣れるのなんてっ…///無理だよぉ…///セイヤのがっ…///私の中っ…///ズンズン突き上げきてっ…///凄くっ…///気持ちぃんだもんっ…///」ギュゥッ!!


セイヤ「っ……ヤバっ…そんな可愛い事言われたらっ…!」ぎゅうっ…!


フラン「ふぁっ❤︎だ、出してぇっ❤︎1番奥でっ❤︎種付けしてっ❤︎私の事っ❤︎妊娠させてぇ❤︎セイヤとの赤ちゃん❤︎欲しぃよぉ❤︎」ギュゥッ!!


セイヤ「フラン…!」ぶるっ…


フラン「〜〜〜っ❤︎『セイヤの精子が…///私の中に…///沢山出てる…///暖かくて…///安心する…///』」ぎゅぅぅっ!!


セイヤ「っ……クソっ…射精のし過ぎで…頭が…クラクラする…」ふらふら…


フラン「はぁ…///はぁ…///『いつもより…///精子の量…///多かったかも///……あ…///垂れてきちゃった…///』」モジっ…


レミリア「ほら…///セイヤ、しっかりしなさい…///休んでいる暇なんて無いわよ…?///次はまた、私の相手をしなさい❤︎」


フラン「その次は…///もう1回…///私とエッチしようね…?///セイヤ❤︎」ニコ〜❤︎


セイヤ「た、頼むから…少し…休ませてくれ…」


レミリア「ふふ、駄目よ❤︎言ったでしょう?精液が出なくなるまで付き合って貰うから、そのつもりでいなさいって❤︎」右頰にチュッ❤︎


フラン「セイヤ❤︎今度はもうちょっと、激しくしていいからね❤︎」左頰にチュッ❤︎


セイヤ「ったく…なら、出なくなるまで、とことん付き合って貰うからな…!」ガバッ!


レミリア・フラン「「きゃーーーっ❤︎」」トサッ…



〜約2時間後〜



レミリア「ふふ、セイヤ…///お疲れ様…///」擦りっ❤︎


フラン「セイヤの精液で…///満たされちゃってる…///幸せだね…///お姉様…///」擦りっ❤︎


レミリア「えぇ…///凄く、幸せな気分…///私達姉妹をこんなにして…///キチンと責任、取ってもらうわよ❤︎」体ぺろっ❤︎


セイヤ「か、体舐めるな…それと、毎度毎度…責任責任って…俺は…どんな責任…取ればいいんだよっ…」


レミリア「決まっているでしょう…///私達姉妹を孕ませて…///責任を持って結婚しなさい❤︎」ズイっ…


セイヤ「それ…順番…逆だろ…」


フラン「じゃあ…///結婚してくれるの…?///」擦りっ❤︎擦りっ❤︎」


セイヤ「結婚ねぇ…まぁ後1年間この関係が続けいたらな?」


レミリア「何年だろうと私達の関係が変わる事なんて有り得ないわ❤︎だから余裕ね❤︎」


フラン「そういえば、いつになったらセイヤとの赤ちゃんできるのかな…全然赤ちゃんできないよね…ちょっと不安になってきちゃった…」しょぼん…


セイヤ「気長に待て…ていうか俺の体が持たない…だから少し頻度下げないか?」


レミリア「これ以上頻度を下げたら、余計に貴方との子供ができないじゃない…その案は却下よ。そ、それに…///今の頻度でも…///その…///少し不満があるし…///」モジモジ…


セイヤ「はぁっ!?お前は俺を殺す気か!!」


レミリア「あ、貴方が…///私をこんな体にしたのよ…?///それに…貴方と繋がっていないと…寂しくて…不安になってしまうのよ…」うるっ…


フラン「私も…セイヤにもっと沢山求めて貰わないと…寂しいよ…」うるっ…


セイヤ「なら…もっと別の方法で甘えてくれ…」腕でギュゥッ…!


レミリア・フラン「んあっ❤︎」ピクンっ…


セイヤ「本当に…可愛いな…レミリアもフランも…凄く、可愛い」Wなでなで…


レミリア「私達って…///体の相性…///抜群よね…///貴方に、体を触れられるだけで…///感じてしまうわ…///」ピクンっ!


フラン「セイヤぁ…///もっと弄ってぇ…///切ないよぉ…///だからセイヤの…///もう1回だけ、ちょうだい…?///」擦りっ❤︎擦りっ❤︎


セイヤ「っ……糞ッ!もう出ないってのに、興奮させるなッ!」ガバッ…


フラン「ひゃぅ…///」トサっ…


セイヤ「……フラン…愛してるよ…」グっ…


フラン「『やっぱり…///愛してるって言葉にされると…///嬉しいなぁ…///』んあぁっ❤︎んっ❤︎…えへへ❤︎入っちゃったね❤︎」トロン❤︎


セイヤ「動いても…大丈夫か…?」


フラン「うん…///沢山突いて…///一杯出してね…?///」


レミリア「その次は私よ…?///私達の中…///もっとセイヤの精液で…///満たしてちょうだい…///」


セイヤ「あぁ…もう死ぬまで可愛がってやるよ…『ヤバい…俺マジで死ぬかも…』」



〜1時間後〜



セイヤ「レミィ…これで…最後だ…!」ヌプヌプヌプヌプッ❤︎


レミリア「はやくっ❤︎ちょうらいっ❤︎せーやのせーしっ❤︎私のにゃかにっ❤︎沢山らしてぇっ❤︎」ギュゥッ!!


セイヤ「ぐっ…!」ブルッ…!


レミリア「んあぁッ❤︎〜〜〜〜っ❤︎……はぁっ❤︎はぁっ❤︎」クテン…


セイヤ「はぁ…はぁ…」


レミリア「ほりゃ…///また…///きしゅしゅるの…///わしゅれてる…///わよ…///」


セイヤ「レミィ…」チュッ…


レミリア『私の舌と…///セイヤの舌が…///いやらしい音を立てて…///絡み合っているわ…///ずっとこうしていたい…///』ちゅっ❤︎チュッ❤︎れろぉっ❤︎ちゅるるっ❤︎


セイヤ「ちゅっ……レミィ、抜いていいか…?」


レミリア「まだ…///駄目…///よ…///セイヤの唾液…///私の口の中に…///ちょうらい❤︎」あ〜ん❤︎


セイヤ「っ…///」ドキッ…


レミリア「ふぁっ❤︎…ちょ、ちょっと…///セイヤ…///貴方…///『セイヤのが…///私の中で…///大きくなっているわ…///』」ドキドキ…


セイヤ「その…///レミィ…///もう1回…///いいか…?///」


レミリア「え、えぇ…///いいわ…///許可してあげる…///その代わり…///今度は…///その…///キスしながら…///エッチしましょう…?///」ドキドキ…


セイヤ「あぁ…俺もそうしたい…」チュッ❤︎


レミリア「んっ❤︎…だ、唾液っ❤︎ちょうらいっ❤︎セイヤぁっ❤︎」ビクン…!


チュッ…


セイヤ「んっ…れろぉっ…」ズチュズチュズチュズチュっ❤︎


レミリア「じゅるるっ❤︎チュッ❤︎ぺろっ❤︎れろっ❤︎ごくんっ…///『気持ち良い…///もっと突いて貰って…///精子沢山出して欲しい…///』」ギュゥッ!!


フラン「はぁ…///はぁ…///『セイヤもやっぱりタフだなぁ…///お姉様も、セイヤとエッチしてる時…///凄く幸せそうな顔してる…///』」私はもうセイヤの精子でお腹一杯だよぉ…///


レミリア「ちゅ❤︎ちゅるっ❤︎んちゅ❤︎むちゅっ❤︎『頭の中…///セイヤで一杯だわ…///でも、もっと…///もっともっと…///頭の中…///セイヤの事で一杯にしたい…///』」ギュゥッッ!!


セイヤ「ちゅぱっ…チュッ…れろれろっ…」ズチュズチュズチュズチュっ❤︎


レミリア「しぇ、しぇいやっ❤︎もうっ❤︎らめっ❤︎きちゃうのぉ❤︎せーやのせーし❤︎早くっ❤︎私の中にっ❤︎ちょうらいっ❤︎」ぺろっ…


セイヤ「れみぃ……ちゅる…チュッ…」


レミリア「ちゅぅっ❤︎チュッ❤︎んちゅっ❤︎」


セイヤ「ぷはっ…レミィ…!出すぞ…!中で良いんだな…!?」ヌプヌプヌプヌプッ❤︎


レミリア「っ❤︎」コクコク!


セイヤ「ぅぐッ…!」ブルッ!


レミリア「〜〜〜〜ッ❤︎『セイヤの精子が…///私の中に…///沢山出てるわ…///』」ぎゅぅぅぅっ!


セイヤ「レミィ…キス、お強請り…しないのか…?」顔近づける…


レミリア「そうね…///私の口の中…///セイヤの舌で…///搔き回してちょうだい…///それと、残りの精子も…///絞り取ってあげるから…///もっと…///私の中…///搔き回して…///」チュッ❤︎


セイヤ『可愛過ぎだろ…』れろっ…ちゅッ…ちゅるっ…


レミリア「ちゅ❤︎んちゅ❤︎じゅるるっ❤︎れろぉっ❤︎『セイヤの残りの精子…///全部欲しい…///』」ギュゥッ!


ちゅぱぁ…ツーーーー…


セイヤ「レミィ…全部…出たぞ…」はぁ…はぁ…


レミリア「ふふ…///お疲れ…///様…///」にこ


セイヤ「『滅茶苦茶可愛い…こんなに可愛い女だったとは…出会った当初は思いもしなかったな…』レミィもお疲れさん…それじゃあ、抜くぞ…?」すっ…


レミリア「あっ❤︎ゆ、ゆっくり抜いてちょうだい…///」もじっ…


セイヤ「あぁ……っ」ビクっ…


レミリア「ふぁ…///んんっ…///はぁ…はぁ…はぁ…『やっぱり抜かれると…凄く…寂しいわね…』」


トサッ…


セイヤ「ほら、レミィ…こっち来い…フランも…」ちょいちょい…


レミリア「え?」キョトン…


セイヤ「抜かれると寂しいんだろ?ほら、寝るまで俺が傍に居てやるから……おいで…」ニコ


レミリア「え、えぇ…///『私達の事…///ちゃんと考えてくれているのね…///やっぱり私は…///セイヤと結婚したい…///』」ズリズリ…ピトっ❤︎


フラン「セイヤ〜❤︎」ギュゥッ!


レミリア「ふふ…貴方が隣に居ると寂しくないわ…安心して眠る事が出来る…とても嬉しいわ…」擦りっ❤︎


フラン「朝が来たらおはようって言って貰えて…寝る時はおやすみって言って貰えて…凄く幸せ…」擦りっ❤︎


セイヤ「おはようもおやすみも…何度でも言ってやる…これからも…ずっとな…」


レミリア「其処はずっとでは無く永遠に…でしょう?」


セイヤ「……そうだな…俺達3人は、永遠に一緒だ…レミリア、フラン…」


フラン「うん…絶対離さないからね…?セイヤ…」


セイヤ「離す訳無いだろ…漸く出逢えた、心から愛する女性を離すもんか…」


レミリア「嬉しいわ…貴方にそう言って貰えるなんて…私は、今まで生きてきた中で、今が1番幸せよ…」ギュゥッ…


フラン「私も…セイヤとお姉様と私とで…仲良く一緒に居られる今が…1番幸せ…」ギュゥッ…


セイヤ「あぁ…俺も…今まで生きてきた中で、今が1番幸せだ…」Wなでなで


レミリア「それじゃあ…そろそろ寝ましょうか…」


フラン「うん…流石に疲れちゃったよ…」


セイヤ「『1番疲れたのは俺なんだが…』俺ももう眠気が限界だ…それじゃあ…」





セイヤ・レミリア・フラン「「「おやすみなさい…」」」






〜嘗て、英雄と呼ばれた男が永遠に愛すると決めた女性〜





【完】




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1: SS好きの名無しさん 2015-10-23 18:10:21 ID: WDT9yYQV

新しいのでてる!?

2: SS好きの名無しさん 2015-10-24 08:02:57 ID: 4XbQm0E4

レミリア君は馬鹿かい?
セイヤがホストクラブで働いている‼
マジで笑え無い‼

3: SS好きの名無しさん 2015-11-01 19:32:49 ID: HKdRwb8L

セイヤと一緒にいるオリジナルキャラの名前はなんて読むだろう?

4: 残響 2015-11-01 19:43:13 ID: j7uXTgz1

宗介「いや実はさ…俺この幻想郷に来る前の記憶抜けてて…で、今の俺の名前は嫁さんが付けてくれたんだよ♪」

セイヤ「いや、お前の惚け話は誰も聞いてねぇから…」

宗介「そう?…性はかたぬきで、名前はそうすけ、型を抜く程度の能力に因んで伽汰貫、なんだとよ」

セイヤ「安直な名前を考える嫁だな…」

宗介「嫁の事馬鹿にしてると僕怒っちゃうよ?」

セイヤ「へいへい悪うござんした…」

5: SS好きの名無しさん 2015-11-01 21:51:23 ID: reChh9XC

宗介さんのお嫁さんは、どんな性格ですか?

6: SS好きの名無しさん 2015-11-02 00:01:03 ID: 2_sGaVKc

俺も嫁がほしい‼️

7: SS好きの名無しさん 2015-11-05 19:50:16 ID: vDR07Ccd

セイヤ~霊夢達はどうするですか❓
レミリアと一緒になって、大丈夫なのかー?

8: SS好きの名無しさん 2015-11-11 00:35:53 ID: 4pboZLZX

そういえば、作者さんに質問です。
オリジナルキャラはこのシリーズに出てきますか?

9: 残響 2015-11-11 02:12:08 ID: nXY6Dbs4

私が考えたオリキャラならばまだまだ出て来る予定ですよ

10: SS好きの名無しさん 2015-11-11 07:58:48 ID: 4pboZLZX

なるほど、わかりました。

11: SS好きの名無しさん 2015-11-12 00:26:36 ID: TJFu-93d

妖夢に質問です。セイヤをどう思いますか?

12: 残響 2015-11-12 08:20:53 ID: SFZEciZC

妖夢「とても芯の強い男性だと思います。それに、何故か強く惹きつけられてしまうんですよね。恋愛的な意味では無く……しかし」チラ…

セイヤ「おい…レミリア、フラン…こんな所まで引っ付いてくるな…」

レミリア「あら、今の内にキチンと、他の奴等に見せ付けて置く必要があるんじゃないかしら?」擦りっ❤︎擦りっ❤︎

フラン「そうそう❤︎私達のラブラブな関係を見せ付けておこうよ❤︎ね?」ギュゥッ❤︎

セイヤ「別に見せ付ける必要無いだろ…ていうか、誰にどう思われようが、俺には関係無いからな…」

レミリア『この何にも縛られない、堂々とした態度…///素敵だわ…///』う〜❤︎

フラン『カッコいいよぉ〜❤︎キュンキュンするよぉ〜❤︎胸がきゅっとしちゃってるよぉ〜❤︎』ドキドキ…

妖夢「………ああやって所構わずイチャイチャし無ければ、もっと尊敬出来るんですけどね…あの人が世界を救った英雄だと、私は認めたくありません…」はぁ〜…

13: SS好きの名無しさん 2015-11-12 17:09:22 ID: TJFu-93d

妖夢はセイヤが好きですか?

14: SS好きの名無しさん 2015-11-16 19:55:01 ID: s9-5a4NM

何か暴走族みたいな走り方。恐ろしい、流石セイヤ。

15: SS好きの名無しさん 2015-11-19 00:27:01 ID: urV2NgcT

妖夢かわいそう

16: SS好きの名無しさん 2015-11-26 14:02:57 ID: mFK0uMyb

セイヤは力を調整するためにこたつぬくぬくやってたのか・・・

17: SS好きの名無しさん 2015-11-29 21:34:25 ID: CJbWMW5Z

幽々子って妖夢の事をそうゆう風に見ているのか?亡霊BBA は事実じゃないか?

18: SS好きの名無しさん 2015-12-01 18:41:44 ID: qjXVG7tG

作者さんに質問です。コメントで、
読者が考えたオリジナルキャラはこの物語に出てきますか?高スペックのオリジナルキャラです。

19: 残響 2015-12-01 19:39:58 ID: RNRMXN6d

幻想学園と英雄セイヤ君の物語は全くの別物ですので、此方の世界では幻想学園に登場している、基登場予定のオリキャラは出てきません

20: SS好きの名無しさん 2015-12-01 19:54:26 ID: qjXVG7tG

なんかすいませんでした。納得しました。

21: SS好きの名無しさん 2015-12-03 18:39:48 ID: XvU3g-c0

このシリーズに出してるかわかりませんがオリジナルキャラを思いつきました‼
名前はキリガ・ライガという名前です。
性別は男、性格はセイヤみたいな性格をしている。武器は格闘をメインとした体術、専用武器はアームグローブそしてこのアームグローブはセイヤの専用武器と同じ仕組みです。セイヤが英雄と知って、紫に幻想入りを頼み打倒セイヤを目標とする。まぁこの様な感じにしました。

22: 残響 2015-12-05 16:19:19 ID: vUHwVALo

なるべく要望を叶えられる様に努めます。キャラ考案ありがとう御座います

23: SS好きの名無しさん 2015-12-05 16:43:50 ID: 9cGrjblA

21さんの案で、ステータスと武器の詳細が表示されてなかったので自分が考えました。まず身長は180センチ体重は75キロ、瞳の色は青色、髪の色は茶色です。
年齢は20才です。酒に強いため鬼並みに飲む。専用武器のアームグローブの硬度はダイヤモンドとチタン合金の十倍の硬さを持っている。アームグローブの名前は神々殺しの拳(ゴッドキルフエイスト)と言う名前です。なおこの武器には自然の力を使う力を持っている。太ももに着けているボックスにある六色のボタンを押すと使える仕組みにしています。赤は炎、青は水、緑は風、黄色は光、紫は闇、灰色は石と言う感じに考えました。

24: SS好きの名無しさん 2015-12-05 19:47:11 ID: 9cGrjblA

なぁセイヤやはりロリコンじゃないか‼
霊夢達はどうするだよ?マジピーーーーーーだな‼


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1: SS好きの名無しさん 2015-10-23 18:12:31 ID: WDT9yYQV

こちらも楽しみ☆

2: SS好きの名無しさん 2015-11-16 19:55:56 ID: s9-5a4NM

あまりにも面白いので、笑っちゃう。

3: SS好きの名無しさん 2015-11-22 07:09:14 ID: Yuy3wRnV

セイヤ君とレミリアとフランちゃん、三人仲良くお幸せに。

4: SS好きの名無しさん 2015-11-29 14:03:07 ID: tsktTLjO

紅魔郷、妖々夢ときたら次は永夜紗かな?
さーて、誰が陥落するかな


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