2015-11-11 18:42:51 更新

概要

うっすい内容のテンプレを超速展開でお届け


[第1章: 学園都市セブンフォレスツ ]


ここは特殊能力を持つ戦士-速筆能者(ナモライザー)-を育成する学校、セブンフォレスツ中等学校。


あかり「わぁい始業式終わったぁー!あかりもこれで中学デビューだよぉ」


あかり「授業も楽しみだし、友達を作るのも楽しみだなぁ」


あかり「それでね、あかりは入学したら絶対に入ろうと思ってる部活があるんだぁ。それは・・・」


旧茶道部室


あかり「あれ、鍵があいてる。京子ちゃん達もう来てるのかなぁ」


ガラッ


中にいたのは一人のピンク髪ツインテの少女だった。彼女は着替え中だった。


ちなつ「!」


ちなつ「・・・・・」カァーッ


あかり「ごごごめん。覗くつもりはなかったんだ!わざとじゃないんだから許してよぉ」


ちなつ「この変態!!!」能力発動


あかり「わわ、こんなところで・・・。」


ちなつ「当たり前よ。能力者の名門・吉川家の一人娘である私の下着姿を見た罪、命をもって償え!」


あかり「そ、そうはいっても、ここは京子ちゃん達の部室だし・・・。」


ちなつ「あら?あなた茶道部の関係者?」


あかり「そうじゃないよぉ。茶道部は一昨年廃部になって、今はここはごらく部なんだよぉ」


ちなつ「ごらく部?それ正式な部活なの?」


あかり「ち、違うけど・・・。」


ちなつ「まさか、あなたが今考えたの?」


あかり「それは違うよぉ。京子ちゃんと結衣ちゃんが去年から活動してるはずだよぉ。」


ちなつ「ほう、よく分からないけどそちらにも事情があるというわけね。なら問題解決のために、こういう手段はどう?」


あかり「なに?」


ちなつ「決闘よ!」


あかり「けけ、決闘!?」


ちなつ「そうよ。能力を使って戦うの。負けた方は勝った方の言うことをきくの。シンプルでしょ?」


あかり「でも、暴力で解決するなんて・・・。」


ちなつ「うっさいわね!あんたもこの学校に入ったんだったら能力バトルがあるくらい分かってる筈でしょ?さっさと勝負よ!」


         *


京子「あーもうあかり来てるかなぁー?」


結衣「どうだろ、あかりー。」ガラッ


京子「あれ、いない・・・?あ、庭にいた」


結衣「知らない1年生と向かい合って立ってる・・・ん、この空気、まさか・・・。」


京子「決闘!?入学初日からお熱いねぇー」


結衣「え、あかりが・・・。」


あかり「ち、ちなつちゃんだっけ・・・?そ、それじゃあいくよぉ・・・。」


ちなつ「さっさと来なさいな。」


あかり「現れよ、百合修羅!」


あかりの手に剣が現れた。


ちなつ「我が手に宿れ、歌舞理懲!」


ちなつの手にも剣が現れる。


結衣「ほぉ、奇遇だな、どちらも剣使いとは」


ちなつ「ただの剣使いと思ってもらっちゃ困りますねぇ。私の能力は炎!あかりちゃんなんてすぐに消し炭にしちゃうんだから!」ゴオオオオ


あかり「ちなつちゃん、乱暴だよぉ」フッ(消える)


ちなつ「消えた!?そういう能力なのか・・・。」


ちなつ「だが炎の前には関係ない。辺り一帯を全て焦がし尽くせばいいだけだ!」


ちなつの放った炎が庭全体を包み込む。だが消えたあかりは現れなかった。そして、炎が止んだその一瞬!


あかり(池の中から)「もらったぁ!」


ちなつ「なっ、池に潜んでいるとはーー!」


あかり「オダンゴ・バズーーカッ!!!」ドーン


ちなつ「うわぁぁっ!」


吹っ飛んだちなつを受け止めたのは結衣だった。


結衣「大丈夫かい?」


ちなつ「は、はい・・・。」


ちなつ(こ、この先輩かっこいい...)


京子「勝負はそれまで!勝者、あかり!」


あかり「やったぁ」


ちなつ「悔しいけど、仕方ない。負けを認めるわ。なんでも命令しなさい」


あかり「じゃあ、命令なんだけど・・・。」


あかり「あかりと友達になって、このごらく部に入ってくれない?」


ちなつ「えっ?」


あかり「い、嫌かな・・・?」


ちなつ「ええーっと・・・。」


ちなつ(ごらく部に入らなかったところで、茶道部が無い以上、私の入りたい部活はない。それならば、このかっこいい先輩と一緒にいられるなら・・・)


ちなつ「嫌じゃないよ、むしろよろしく、あかりちゃん」


あかり「わぁ、嬉しいなぁ。初めての同級生のお友達だぁ」


結衣「よかったな、あかり」


京子「ようし!今年からごらく部は四人だ!」


順調に滑り出した赤座あかりの中学生活。この先残酷な運命が待ち受けていることを、彼女はまだ知らないのだった・・・。


[第2章: 百家争鳴!?ナレアイガールズ ]


綾乃「歳納京子ーー!」


ごらく部四人が部室で活動していると、赤紫色の髪の少女と眼鏡が入ってきた。


千歳「お邪魔しますー」


綾乃「歳納京子!あなたってばなんでいつもそうなの!?」


京子「おー、綾乃かー。どうした?」


あかり「ど、どなた?」


結衣「この学園の副生徒会長だよ」


ちなつ「え、あの、入学式で一言も喋らなかった人ですか・・・?」


京子「それは3年生の生徒会長。綾乃は副会長で2年だから、私達と同級生、てかクラスメイトだよ」


あかり「なぁんだ、京子ちゃんのお友達かぁ。いきなり不穏な感じで入ってくるからびっくりしちゃったよぉ」


綾乃「べ、別に遊びに来たわけじゃないんだからねっ」


京子「じゃあ何しに来たの?」


綾乃「あなた、今回の能力測定で学年一位だったでしょ」


あかり「そうなの?京子ちゃんすごーい」


京子「へへ、それほどでも」


ちなつ「どうやったら一位になんてなれるんですか!?」


京子「あんなものは、測定日前日にimaginationを深めて気を高めれば・・・」


綾乃「それがおかしいって言ってるのよ!ありえないないナイアガラよ」


結衣「ぶっ」


綾乃「とにかくっ、私は負けるつもりはないんだからねっ。七武祭予選会で勝負よ!」


あかり「七武・・・祭?」


ちなつ「知らないのあかりちゃん、中学・高校生の能力者日本一を決めるための全国大会よ」


結衣「各校から代表者が一人選出される。うちは実践形式の試合のトーナメントで決めるよ」


京子「おぅ、いいけど、トーナメント形式の予選会で、私と綾乃があたるかどうか分かんないぞー」


綾乃「なーに馬鹿なこと言ってんのよ!私とあなたが雑魚共に勝ち続ければいずれかは対戦するでしょうが!」


京子「おお、強気だな」


綾乃「むーっ、本気にしてないわねぇ...もし私が勝ったら、違法団体であるごらく部には解散してもらうんだから!」


あかり「えぇ...」


京子「ほほう、じゃあもし私が勝ったら綾乃にはごらく部に入ってもらおう」


綾乃「なっ・・・!」


京子「これで公平だろ?」


綾乃「分かったわよ!とにかく、私とあたるまでに負けたら承知しないんだからねーっ!」


千歳「お邪魔しましたー」


綾乃、千歳退室


あかり「だ、大丈夫なの、そんな約束して・・・」


結衣「勝算はあるのか?」


京子「まぁね、奴も私も遠距離型だから、単純に攻撃の威力と正確さで勝負が決まるだろうね。そうすると能力値が高い私の方が圧倒的有利というわけだ」


ちなつ「おー」


結衣「油断すんなよ」


京子「それよりあかり、さっきから他人事みたいに聞いてるけど、あかりも出るんだよ?」


あかり「ええ~っ、あかりまだ1年生だよぉ?」


結衣「私達も去年出たから」


ちなつ「でも、自信ないですぅ」


結衣「はは、だったらさ、一緒に訓練しない?」


あかり「く、訓練・・・?」


結衣「嫌ならいいんだけど」


ちなつ「いやいやいやいや結衣先輩との訓練なら全然嫌じゃないですむしろやりたいですやらせてください」


結衣「あ、うん、嬉しいよ・・・」


京子「私はちなちゅと夜の訓練するのだー」


ちなつ「普通にきもい」


京子「えっ」


あかり「あっ、あかり、京子ちゃんに色々教わりたいなぁ。京子ちゃんお願い!」


京子「おう、任せろ」


結衣「じゃあ今日から頑張ろう!」


他3人「おー!」


         *


それから二週間後、早速七武祭予選会の第一回戦が行われていた。


あかり「一回戦から強敵・・・気が重いよぉ・・・」


mob「それでは赤座あかりさんと池田千歳さん、入場して下さい!」


あかり「は、はい!」


千歳「負けへんで~」


京子(客席)「あかりー、頑張れー!」


綾乃(客席)「千歳ーしっかりー!」


mob「それでは、はじめ!」


あかり「現れよ、百合修羅!」


千歳「手ぇ貸してや、大璽剣!」


二人の手に剣が現れた。


あかり「アッカリーン」消える


あかり(透明になって攻撃するなんて、正々堂々としてないと思うけど、許して、池田先輩!)


あかり(よぅし、呆然と立ち尽くしている池田先輩の後ろにまわりこんで・・・)


あかり(えいやーーーっ!)


カキン


あかり(えっ・・・)


なんと千歳はくるっと振り向いたかと思うとあかりの剣を摺り上げてかわしたのだ。


あかり(池田先輩にはあかりのこと見えてるの!?)


あかり(とっ、とりあえず距離をとろう・・・)


京子(客席)「何故だ・・・一体今、何があったんだ・・・」


綾乃(客席)「ふっふふふ・・・」


説明しよう!千歳は能力を発動させることで相手の思考を読み、次の一手を正確に予想することが出来るのだ!


結衣(客席)「そんな相手と、どうやって戦えばいいんだ・・・。」


千歳(妄想で鍛えたこの能力、絶対に負けへんで~)


あかり(見られてる以上、こそこそ動きまわっても仕方ない。正々堂々、正面から攻めよう)


千歳(赤座さんはさっぱりした性格やから、次は正面から切り込んでくるやろうなぁ~。)


千歳はあかりの攻撃のタイミングをも予測し、剣を前に構えた。だが実際に剣撃が飛んできたのは横からだった。


千歳「な、うちの予測が外れるなんてー!」


サシュッ


あかりは刃を千歳の横腹をさっとかすめる程度で止め、千歳は負けを認めてがくっと膝をついた。


京子(客席)「どうして千歳の予測が・・・あっ!」


その時京子は見た。競技場の真ん中に咲く一輪の小さい花。今まで誰も気づかなかったであろう花を!


京子(客席)「あかりはあれを避けようとして攻撃経路を急変更したんだ。だから攻撃を読まれなかった・・・」


結衣(客席)「なんていい子なんだ、あかり・・・」


mob「勝者、赤座あかり!1年生にして猛者を破り、二回戦進出です!」


[第3章: この中に一人、ノンケがいる! ]


生徒会室にて


千歳「うち負けてしもうた・・・ごめんな、綾乃ちゃん・・・ごめんな・・・ごめんな・・・。」


綾乃「いいのよ千歳、うっかり負けてしまうことは誰にでもあることだわ」


綾乃(赤座あかり・・・あの厄介な能力の持ち主には一回戦で消えてもらうように千歳とあたるよう工作したのに・・・)


綾乃(こうなったら計画を前倒しするしか無さそうね・・・)


千歳(綾乃ちゃん・・・口ではああ言ってくれてるけど、ホントはうちのこと・・・)


櫻子「・・・池田先輩・・・」


向日葵「こら櫻子、仕事をする手が止まっていますわよ。」


向日葵「ま、櫻子が仕事をしないのはいつものことですけど、元気が無いのは櫻子らしくありませんわ」


櫻子「なんだと!?おっぱい魔人にはどーせ悩みなんてないんだろうね!」


向日葵「はぁ!?あなたこそ空っぽの頭のどこから悩みが出てくるんですの!?」


櫻子「言ったなこの・・・」


櫻子「・・・・・・」


向日葵「どっ、どうしたんですの?急に黙って」


櫻子「いや、なんでもない。ちょっとトイレ」


向日葵「・・・・・・」


          *


それから日は過ぎ、何回戦かが終わった。


ごらく部にて


あかり「みんな遅くなってごめーん」


結衣「おっ、あかり!ベスト8進出おめでとう!」


ちなつ「おめでとう!」


あかり「ありがとぉ。みんなが応援してくれてるおかげだよぉ」


結衣「京子も杉浦さんも残ってるみたいだし、てかベスト8となると強敵しかいないね。でも頑張って、あかりなら優勝狙えるかもしれないよ」


あかり「えへへ・・・あれ、そういえば京子ちゃんは?」


京子「zzzzzzz...」


結衣「そこで寝てる。明日の準々決勝のための体力温存とか言って」


結衣「おーい、京子。あかりが・・・」


あかり「あ、いいよぉわざわざ起こすなんて。実際疲れてるんだろうし」


ちなつ「そうだね」


結衣「あかりも明日試合あるんだろう?今日はごらく部の活動はよして、早く帰った方がいいんじゃないか?」


あかり「えーつまんないよぉ」


ちなつ「結衣先輩の言う通りだよ。私達も、あかりちゃんには勝ってほしいし」


あかり「分かった。ありがとぉ。じゃああかり帰るね」


結衣「また明日~」


          *


帰り道にて


あかり「あれ、あそこの公園のベンチで一人で座っているのは・・・」


あかり「おーい、櫻子ちゃーん」


櫻子「あれ、あかりちゃん。今日は一人なの?歳納先輩とかは?」


あかり「明日の試合に備えてあかりだけ先に帰ることにしたの。」


あかり「櫻子ちゃんこそどうして・・・」


あかり(はっ、櫻子ちゃん、何か悩みごとを・・・)


あかり「あ、あのさ、そこに2期edで見たようなクレープ屋があるじゃない?一緒に食べようよぉ」


櫻子「あ、本当だ。いいねぇ、クレープ」


あかり「でしょぉ?」


*購入中*


あかり「いただきまーす」


櫻子「うん、甘い!やっぱり放課後に食べるのは甘いものがいいよねー」


あかり「そうだねぇ」


櫻子「それにしてもあかりちゃんはベスト8入りかぁ。凄いな、頑張ってね」


あかり「ありがとぉ」


櫻子「私は劣等生過ぎて出場すら出来なかったよ」


あかり「あら・・・能力値が足りなかったの?」


櫻子「てかそもそも能力がまだ発現してない。だからどんな能力かもまだ分かってない」


あかり「どんな能力なのか、楽しみだねぇ」


櫻子「うん・・・でも一方では、能力なんて一生発現しなくてもいいかなって思ってるっていうか、むしろそっちの気持ちの方が強いっていうか・・・」


あかり「え?それってどういうこと?」


櫻子「ねぇあかりちゃん、今がずっと続けばいいのにって、思ったことない?」


櫻子「例えばさ、杉浦先輩と歳納先輩の勝負の日が来てほしくないって、思ったことない?」


あかり「うーん・・・」


櫻子「あと、福生徒会長選かな。向日葵と戦って、どっちが勝ってもどっちが負けても、あんまり楽しくないなって・・・」


櫻子「七武祭も会長選も、それから三年後の高校受験も、全部どこか違う異世界の話だったらいいのに・・・」


あかり「・・・・・・」


櫻子「ごめんね、こんな話して。今ちょっと生徒会がぴりぴりしてて・・・私は最初から期待されてないから気楽なはずなんだけど、おかしいな・・・ははは・・・」


あかり「・・・」


あかり「櫻子ちゃん」


あかり「櫻子ちゃんは、今の状況が変わっちゃうのが怖い?」


あかり「自分達を取り巻く環境が変わっても、みんなが同じように接してくれるかどうかが分からなくて、怖い?」


櫻子「うん・・・」


あかり「でも、考えてごらんよ。どんなに周りが変わっても、自分は自分だし、みんなはみんななんだよ?」


あかり「例え今の楽しさを失ったとしても、その時はきっと違う楽しさをみんなと見つけられるよ。明るい性格の櫻子ちゃんなら、なおさら。」


櫻子「・・・・・・」


あかり「ねっ?」


櫻子「・・・うん、それを聞いたらなんだか気が楽になった気がする。」


櫻子「ありがとう、あかりちゃん。愚痴聞いてもらっちゃって。」


櫻子「じゃ、私帰るね。明日の試合、見に行くよ」


あかり「ありがとぉ、じゃねぇ~」


          *


翌朝。生徒会室にて。綾乃と向日葵が寝ている。


綾乃「ふぁ~あ、結局昨夜は生徒会室で寝ちゃったなぁ・・・」


綾乃「あれ?千歳がいない」


綾乃「机の上に置き手紙が・・・」


『綾乃ちゃんへ

 今までこんな弱いウチと

 友達でいてくれてありがとう

 ウチが赤座さんに負けた時も

 綾乃ちゃんは慰めてくれたな

 でも、ウチには分かってしまうんや

 綾乃ちゃんがウチに失望してることが

 このままだとウチ、綾乃ちゃんの足を

 引っ張ってしまう

 だから生徒会を去ります

 身勝手な行為、許してください

 千歳』


綾乃「馬鹿・・・足手まといなわけないじゃないの・・・」


綾乃「千歳・・・」


向日葵「杉浦先輩、そろそろ計画を始める時間では」


綾乃「あ、ああ・・・大室さんは?」


向日葵「櫻子がいないと始まらないのですか?」


綾乃「ええ、そうなの。計画というのはね・・・」


櫻子「おーっす(入室)おはようございます」


綾乃「あぁ、いいところに来た。大室さん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」


櫻子「私にですか?な、なんです?」


綾乃「すぐ終わるから、ちょっと目をつぶっててくれない?」


櫻子「い、いいですけど・・・」ギュッ


ズブッ


櫻子「!」


櫻子(い、今、体の中に何か入ってきた・・・!)


櫻子(そ、それから、く、苦しい!)


櫻子「杉浦先輩ぃぃ・・・これはぁ・・・?ぐはっ」


綾乃「賢者の石をあなたの体内に入れたわ。これであなたの能力は何千倍にもなるはず」


向日葵「櫻子の能力?それって一体・・・」


綾乃「感情コントロール。それが大室さんの能力よ」


綾乃「大室さんにプリンを盗まれたり、無能プレイをされたりしても何故か許せてしまうでしょう?彼女が知らず知らずのうちに能力を使っていたのよ」


綾乃「そしてそれを強め、最終的に全校生徒に一斉に感情コントロールを仕掛けることが出来れば・・・」


向日葵「能力者達を操り、最強の軍隊を編成できる・・・!」


綾乃「そう。そのために、生徒達には櫻子の能力が満ちるまでこの学校に留まっていてもらうわ。向日葵、あなたの能力は結界ね?」


向日葵「そうですけど、学校全体を包むほど大きな結界はまだ張れませんよ?」


綾乃「大丈夫、必要なエネルギーを今からあなたに与えるわ」


綾乃「七武祭予選での能力者達の戦いによって、膨大な量のエネルギーが空気中に放出されていた。それを集めていたのよ。そしてこの時を私はずっと待っていた」


向日葵「なるほど」


綾乃「大室さんをしっかり見張っておくのもあなたの仕事よ。じゃあこれから、エネルギー譲渡を開始するわ」


向日葵「はい、お願いします」


綾乃が自分の胸に手をあてると、その体が怪しく光を放ち始めた。


[第4章: Infinite Sakurako-chan ]


旧茶道部室にて


あかり「京子ちゃんの靴下、見つかってよかったね!」


ちなつ「なんで部室に靴下を忘れるのか・・・」


京子「いやぁ、昨日ここで脱いでそのまんま帰っちゃったんだよね~。」


結衣「靴履くとき気づけよ」


あかり「あははは。それにしても、朝部室に来るのってなかなか無いよね」


結衣「確かになぁ。ちょっと新鮮だよね」


京子「それもこれも、私が靴下を部室に忘れたおかげだな」


結衣「あのなぁ・・・」


ゴゴゴゴゴ.....


その時、校舎の方からすさまじい音が聞こえてきた。


あかり「い、今の音、なに?」


結衣「ただ事じゃないな、校庭に出てみよう」


校庭にて


あかり「あっ、あれは!」


京子「校舎が・・・結界に包まれていく・・・。」


結界の膜は、校舎の一階から壁を這うようにしてだんだんあがっていき、校舎を呑もうとしていた。まだ結界に覆われていない屋上に、一体の人影が現れた。それは、両腕に水の入ったバケツを持った杉浦綾乃だった。


京子「どうした綾乃、バケツなんか持って。先生に立たされたのか?」


綾乃(屋上)「こんな状況になっても軽口を叩くのね、歳納京子。」


結衣「杉浦さん!これは一体なんなんだ!?」


綾乃「この結界は古谷さんの能力。そしていずれ、閉じ込めた生徒達は大室さんの能力によって私の兵隊となる。」


あかり「そんな・・・櫻子ちゃんが・・・そんなこと・・・。」


綾乃「あなた達が校舎内にいなかっのは誤算だったわ」


綾乃「でも大したことはない。だってあなたは私がここで倒すもの」


京子「言うことはそれだけか」


京子が能力を発動すると、彼女の手に小銃が現れた。


京子「私の能力は一弾一殺。非常な正確さをもってあなたのハートを撃ち抜くぞー!」


綾乃「私の能力は絶対零度。触れたものを凍らせる能力」


ちなつ(寒いからか・・・。)


綾乃がバケツの中の水に触れると、水は無数の氷の矢となって空中に浮かび上がった。


綾乃「咲き誇れ、ナイアガラ・ブリザード!!」


結衣「無数の氷矢が京子に向かって飛んでくる!」


京子「京子ちゃん最終奥義!増えよ!」


京子の放った弾が分裂して増え、次々と氷矢を撃ち落としていく!


あかり「屋上と校庭の超遠距離戦・・・あかり達はただ見ていることしか出来ない・・・」


やがて、バケツの中の水がなくなったのか、ナイアガラブリザードがやんだ。


京子「もらった!私の粘り勝ちだ、綾乃!」


京子は屋上に向かって一発の弾丸を放った。それは正確に綾乃を貫いた!と、誰しも思った。


綾乃「歳納京子、確かにあなたは学年一位で、私は二位よ。でもそれは、あくまで能力値の話。」


綾乃「大事なのは使い方よ!」


次の瞬間、京子の体がゴムマリのようにはねた。綾乃の放った氷の矢を太股に受けたのだ。


結衣「どうしてだ、京子の攻撃は効かなかったのか!?」


ちなつ「なんでなの・・・あ!」


綾乃「気づいたようね、私は自分の目の前に薄く氷の膜を張っていた。光の屈折によって、歳納京子からは実際に私がいる位置と別の位置に私がいるように見えてたってわけ。」


あかり「くそぅ、次はあかりが相手を・・・っ!」


結衣「あかり、待て!京子が重傷だ!」


あかり「・・・・っ!」


結衣「ここは一旦退却しよう。こちらはまだ3人。相手も警戒して追撃してこない筈だよ。京子を病院に運ばないと。」


ちなつ「あかりちゃん!」


あかり「・・・・・・・・」


あかり「分かった・・・よ・・・」


          *


綾乃『どうしよう、私先輩に嫌われた・・・』


千歳『そんなことないよ、綾乃ちゃん。元気だして』


綾乃『でも、私、生徒会の仕事でミスしちゃったのよ。絶対先輩方怒ってるわ・・・』


千歳『大丈夫やよ。ミスなんて誰にでもあることやし、先輩方優しいから、もう許してくれとるよ』


綾乃『そうかしら・・・千歳が言うんだから、きっとそうね』


千歳『そうや!』


綾乃『ありがとう』


綾乃『でもね千歳・・・私やっぱり怖いの・・・』


綾乃『無口な松本先輩をはじめ』


綾乃『いつも優しく接してくれる先輩方や、笑って話しかけてきてくれる歳納京子が、本当は私のことどう思ってるのか分からなくて・・・』


綾乃『私、どういう顔してみんなと話したらいいか、分からなくて・・・』


綾乃『辛いのよ・・・』


綾乃『みんなのこと好きな筈なのに、みんなに会うのが辛い・・・』


綾乃『どうすればいいの・・・』


綾乃『いっそこのまま世界がなくなってしまえばいいのに・・・』


          *


綾乃「はっ」


綾乃「昔のことを夢で思い出したのか・・・」


綾乃は生徒会室で寝ていたのだった。


綾乃「そろそろ古谷さんと交代する頃ね」


綾乃(でも、変なことを思い出したなぁ・・・)


綾乃(千歳・・・)


綾乃(あの子は私が人生で持った唯一の友達かもしれない。でも私が千歳とそうなれたのは、彼女が自分の能力で私の気持ちを察してくれたから)


綾乃(結局、私は・・・)


綾乃「古谷さん、交代の時間よ」


向日葵「うふふ・・・可愛いですわ、櫻子・・・櫻子・・・」


櫻子(結界の中心部)「あああああ、苦しいよおおお、助けてえええ、ここから出してえええ」


綾乃「・・・・・・」


綾乃(結局、私自身の力で他人と理解し合えたことなんて一度もなかったわ)


綾乃(でも、大室さんの能力を借りれば、もう他人との距離感に悩むことも無いんだわ)


綾乃(歳納京子とも・・・)


綾乃(そのためなら私は壊してみせる、この世界を!)


[第5章: 不憫少女の聖句詠吟 ]


翌朝、結衣の家にて。昨夜、あかりとちなつは結衣の家に泊まることにしたのだった。


あかり「うーん、もう朝か・・・おはよう」


ちなつ「おはよう、あかりちゃん」


結衣「おはようあかり。」


あかり「あ、結衣ちゃん、ちなつちゃん、もう起きてたんだ。早起きだねぇ」


結衣「まぁ、いつもは朝起きてゲームしてるからね。」


結衣「それよりさ、私さっき病院に電話したんだ。京子のことが心配で・・・」


あかり「きょ、京子ちゃんの容態は・・・?」


結衣「輸血は間に合ったみたい。でも、まだ意識は回復しないって・・・」


あかり「そっかぁ・・・」


ちなつ「心配ですね」


あかり「京子ちゃんのことでくよくよしてても仕方ない。今はあかり達に出来ることをしないと。結衣ちゃん、出発はいつにする?」


結衣「今すぐにでもここを出たいところだが、あかりが今起きたばかりだから・・・体調を整えて一時間後に出発して学校を攻めよう」


あかり「うん」


          *


生徒会室にて


向日葵「結界にごらく部の3人が近づいてきます」


綾乃「早いわね・・・よし、大室さんに3人の精神を乗っ取らせるわよ」


向日葵「えっ、でも、まだ櫻子の能力は完全に起動していません」


綾乃「3人くらい乗っ取れるでしょう、強制起動よ!答えなさい、賢者の石!!!」


櫻子「うぎゃあああああ嫌だああああああ」


校門前にて


結衣「作戦はいいね、まず3人で手分けして結界の薄い部分を探す。そこを突破して・・・む・・・。」


あかり「結衣ちゃんどうしたの?」


ちなつ「大丈夫ですか?」


結衣「なんか気分が悪くて・・・」


結衣「・・・・・・」


あかり「結衣ちゃん?ホントに大丈夫?」


ちなつ「あれ、なんだか私も・・・」


ちなつ「おかし・・・いな・・・」


結衣「そうか・・・これが奴らの感情操作か・・・」


結衣「あかり・・・危ない・・・離れ・・・ろ!」


あかり「あれ、なんであかりだけ乗っ取られないの?」


あかね(赤座宅にて)『私の能力は絶対保護。あかりの精神の安全はお姉ちゃんが遠くから保障するわよ』


あかり「そういえばあんなことを・・・ありがとう、お姉ちゃん」


綾乃(生徒会室)「ならば船見さんと吉川さんに赤座さんを倒させろ、大室櫻子ォ!」


結衣「む・・・赤座・・・あかりを・・・倒す・・・と・・・」


ちなつ「倒す・・・倒す・・・」


あかり「ふ、二人が乗っ取られた!」


あかり「仕方ない。ごめんね、二人とも。ちょっとの間眠ってて!」アッカリーン


あかりは姿を消すと、結衣とちなつの後ろにまわりこみ、二人の首の後ろを殴って気絶させた。


あかり「待っててね、櫻子ちゃん・・・」


生徒会室にて


櫻子「二人とも・・・ひどい・・・」グスン


綾乃「私はちょっと思い付いたことがあるから、一旦ここを離れるわ。任せてもいいわね?古谷さん」


向日葵「ええ。何人たりと櫻子には近づかせませんわ」


綾乃「じゃあ、お願い」


綾乃(大室さんが赤座さんを乗っ取れないとすると、もはや私自らが赤座さんを倒すしかない。そのためには準備が必要・・・)


綾乃(そのためには古谷さん、あなたにも捨て駒になってもらうわ。悲しいけれど、ここでさようならね)


数分後、あかりが生徒会室に突入した。


あかり「櫻子ちゃん!」


櫻子「あかりちゃん!」


向日葵「ふふふ...」


櫻子「あっ、来ちゃダメ!」


あかり「えっ」


櫻子「私の周りにはもう一重、強力な結界が張ってある!無理に入ろうとすると、あかりちゃんは死・・・」


あかり「大丈夫だよ」アッカリーン


あかりは消えたかと思うと、いつの間にか櫻子の隣に来ていた。そして難なくあかりは櫻子を生徒会室の外の廊下に連れ出した。


櫻子「どうして・・・」


あかり「あかりは相手から視認されないだけじゃなくて、自分の存在感そのものを消せるんだよ。だから結界なんて、あかりには効かない。」


櫻子「そっかぁ」


向日葵「櫻子!どこにいますの!櫻子!(生徒会室から出てくる)」


向日葵「いた!赤座さん、櫻子を返してちょうだい!私が一番櫻子のことを愛しているんですもの!誰にも渡しませんわ!私の櫻子・・・」


櫻子「向日葵・・・」


あかり「そんなの本当の愛じゃないよ!百合修羅!」アッカリーン


あかりと櫻子は同時に姿を消した。


向日葵「なんと!自分自身だけでなく、触れたものの存在感まで消せるようになっていたのか、赤座あかりィ!だが私には通用しませんわよ。だって私が櫻子見失うわけありませんもの!幼い頃からずっと櫻子だけを見ていた、この私が!さぁ、姿を現しなさい、櫻子・・・どこにいるの・・・櫻子・・・」


あかり「ここだよ」ザシュッ


あかりは向日葵の後ろに現れると、向日葵を斬った。


向日葵「あ・・・そんな・・・私が・・・」バタッ


あかり「さぁ、行こう、櫻子ちゃん!」


櫻子「うん」


櫻子「さようなら、向日葵・・・」


あかりと櫻子は走り出した。そして二人は校庭に出た。


あかり「結局、杉浦先輩とは出くわさなかったな・・・」


櫻子「でも、ここまで来れば流石にもう大丈夫だよね?校門も近いし」


綾乃「そうかしら?」


綾乃が校門の方から登場した。その両腕には、気絶した結衣とちなつが抱えられていた。


あかり「結衣ちゃん!ちなつちゃん!」


櫻子「杉浦先輩、ここに来てまだ何か企んでるんですか!向日葵は既に倒されました。もうあと少しで結界は崩壊を始めます。あなたの負けです!」


綾乃「その『あと少し』があれば十分よ。赤座あかりを倒し、大室櫻子の能力を再び起動させればいいんだもの」


あかり「なら話は簡単だね。まず、あかりは負けない。はい論破」


綾乃「強気ね。でも、これを見ても同じことが言える?」


綾乃が結衣とちなつをぎゅっと抱きしめると、二人の体がするすると綾乃の体の中に吸収されていった。


櫻子「な、なんだ、これは・・・」


あかり「食っている・・・杉浦先輩が・・・二人を・・・!」


綾乃「二人の力が私の中に・・・!感じる、感じるぞ!これは・・・これは強い!」


あかり「結衣ちゃんを・・・ちなつちゃんをよくもおおおおお!百合修羅!」アッカリーン


あかりは姿を消して綾乃に向かって走っていく。だが、綾乃はあかりがいる位置に向かって正確に氷の矢を放ってきた。


あかり「なっ、あかりのことが見えてるの!?」


綾乃「能力が氷である私には、空気中の水分の流れが見えるの。当然、あなたの吐く息もね!」


あかりは氷の矢を、1発目はなんとかかわすことが出来た。だが続いて飛んできた2発目は避けきれず、右肩に受けてしまった。


あかり「あああああああ痛いいいいいいい」


あかりはうずくまった。しかし、痛みは大した問題ではなかった。あかりの心を覆い尽くしているのは怒りだった。今、自分を苦しめている綾乃の力は、結衣とちなつによって強力化したものだ。なんという皮肉!なんという理不尽さ!それはあかりの中でどうしようもない破壊衝動に変わっていった。


あかり「ああああああああああ!」


あかり「氏ねえええええええ!」


あかりは暴走しようとしていた。うずくまるあかりからは自然と暴力的なエネルギーが放たれ、木々はなぎ倒され、校舎の壁にはヒビが入った。


櫻子「あかりちゃん!あかりちゃん落ち着いて!」


綾乃(くっ、強力になってるの・・・?まずいわね・・・いや、待てよ?)


綾乃(このままいけば赤座あかりの精神は完全に崩壊する。その時に大室さんを動かせば彼女の精神を乗っ取れる・・・)


綾乃(覚醒した赤座あかり一人さえ得られれば、戦力的には他の全校生徒全員分に匹敵する)


綾乃(しばらく下がって様子を見ていよう)


あかり「うわああああああ、殺してやる、殺してやるうううう」


櫻子「あかりちゃん!あかりちゃんってば!」


あかりはあらぬ方向にお団子バズーカを放った。それにより校庭の半分は失われ、地盤沈下が起こって校舎が傾き始めた。


櫻子「あかりちゃん!目を覚まして!」


京子「あかり!大丈夫か!」


その時、京子が片足を引きずりながら駆けつけてきた。


櫻子「歳納先輩!大変です!あかりちゃんが!」


京子「感情と能力は直結している。感情の昂りによって能力が増し、それが暴走したといったところか・・・」


京子「力には力をぶつけるしかない!」


暴れ続けるあかりに、京子は後ろから抱きついた。


あかり「うわああああああ、ぐわあああああ」


京子「私の全エネルギーを、あかりに注ぎ込む!」キュピーン


櫻子「でも!そんなことしたら、歳納先輩の能力は失われて・・・」


京子「そんなことどうでもいいだろ!うおおおおおおおおおお」


京子の体から眩い閃光が放たれ、それが収まった時には、あかりの精神状態は元に戻っていた。


京子「あかり・・・大丈夫か・・・?」


あかり「あれ・・・京子ちゃん!京子ちゃんだ!」


櫻子「あかりちゃんが元に戻った!」


あかり「ごめんなさい。結衣ちゃんとちなつちゃんが杉浦先輩に呑み込まれて、私どうしたらいいのか分からなくて・・・」


京子「綾乃は吸引術を使ったのか・・・」


京子「ならまだ二人は死んでない可能性が隆一ぞ」


あかり「ホント!?」


京子「ああ、そうだが・・・」


綾乃「あれぇ、もう終わっちゃったのかしら?つまんないわね」


綾乃「って、ととと歳納京子!?なんであんたがここにいるのよ!?」


京子「・・・綾乃・・・」


あかり「ねぇ、京子ちゃん。どうやったら二人を救えるのか教えてよ」


京子「それが、よく分からない。結衣とちなつちゃんに呼びかけるしかない」


あかり「呼びかける?」


京子「届けるんだ、あかりの愛のメッセージを。帰ってきてほしい、って。吸い込まれた二人にまだ意識があるなら、きっと応えてくれるはずだ」


あかり「・・・分かった、やってみるよ」


綾乃「相談はまとまったかしら?」


あかり「ええ、いくぞ!最終決戦だ!」


あかりが百合修羅を担いで突撃する。綾乃も氷の剣を作り出し、応じる。二つの剣が交わる!その刹那だった。


櫻子「能力発動、最終奥義・柴色憑依-パープルボゼション-!」


櫻子は綾乃に向けて能力を発動した。櫻子の強さでは、強力な綾乃の心を一瞬しか乗っとることは出来ない。だがあかりはその一瞬の隙を逃さなかった。綾乃の体内に向けて、あかりは叫んだ。


あかり「結衣ちゃんとちなつちゃんに届け!私の大好きという思い!みんなを守りたいという思い!」


綾乃「し、しまった!」


綾乃「この、この体の中から込み上げてくるものはなんだぁぁーーー!」


綾乃の体から結衣とちなつが分離した。


綾乃「くそぅ、力が・・・力が抜けていく・・・。」


あかり「最終奥義・百合修羅連続突きィィ!」シュラシュシュシュパーン


綾乃「ぬわあああああ(爆発)」


綾乃は消滅し、あかりは百合修羅をカタンと地面に投げ捨てた。


櫻子「終わった・・・勝った・・・」


京子「勝った!勝ったんだよ!結衣いいい」


結衣「(目覚める)うわ、なんだよ京子。ってあれ、京子!?」


ちなつ「(目覚める)京子先輩!無事だったんですね・・・」


京子「おいおい、それはこっちの台詞だよ」


櫻子「あの、あかりちゃん・・・」


櫻子「その・・・ありがとう・・・」


あかり「櫻子ちゃんこそ、無事でいてくれてありがとう」


櫻子「あのさ、あかりちゃん。急なお願いで、悪いんだけど・・・。」


あかり「ん?何?なんでも言ってよぉ」


櫻子「私もごらく部、入っていいかな?」


あかり「櫻子ちゃんが?」


櫻子「駄目・・・かな?」


あかり「ううん!櫻子ちゃんなら大歓迎だよぉ」


櫻子「あ、ありがとう!」


櫻子「これからもよろしくね、あかりちゃん!」


あかり「うん!」



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2021-07-31 22:37:51

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2019-10-23 18:16:25

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2015-11-03 23:04:55

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9件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-11-11 05:36:35 ID: fp8t5Mja

クロスssのリクエストしてもいいですか?

2: バードン 2015-11-11 15:48:10 ID: LlM8xGhB

>>1 歓迎です(^^)何と何のクロスですか?

3: SS好きの名無しさん 2015-11-11 16:45:10 ID: oPiSLJBK

クロスssのリクで 龍が如く主人公 桐生一馬がストライクウィッチーズの世界に行ってしまい、 ネウロイと戦う物語のssが読みたいです! 「oftheend」の設定でガンショットバトルやヒートアクション、ヒートスナイプがあるといいんで、龍が如く知ってたらよろしくお願いします!

4: バードン 2015-11-11 22:31:23 ID: h2YjpoVm

>>3 すいません、龍が如く知りません・・・(..)

5: SS好きの名無しさん 2015-11-11 23:22:27 ID: K5ipsHWA

わかりました、
変更してストライクウィッチーズと麦わらの一味(onepiece)で
麦わらの一味がストパンの世界へ行ってしまう設定でどうですか?

6: バードン 2015-11-11 23:42:26 ID: ockConZs

>>5 ワンピースも設定とか筋とか全然知らないんです・・・。
少年漫画/格闘ゲーム方面は私暗いんですよ・・・見たことあるのはジョジョとヘルシングぐらいでして。

7: SS好きの名無しさん 2015-11-11 23:46:07 ID: K5ipsHWA

第3部ジョジョとのコラボでどうですか?

8: SS好きの名無しさん 2015-11-11 23:53:03 ID: K5ipsHWA

ジョースター一行がストパンの世界への設定で

9: バードン 2015-11-12 00:06:59 ID: 9zjvqvAG

>>7 ジョジョ3部とストパンですね。分かりました、リスエストありがとうございます。


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