講堂

にこ　「観念しなさい…凛.海未！隠れても無駄よ」

海未　（この状況はまずいです…凛もかなりダメージを食らってますし…）

凛　「…ごめんね…凛が無理しなければ」ハァハァハァ

海未　「なにを言っているんですか！凛らしくないです…それに今は…」

真姫　「さぁどこにいるのかしら？」

凛　「でも…凛のせいで…」グズグズ

海未　「泣くにはまだ早いですよ！まだ負けたわけじゃあありませんから…」スゥ

凛　「…」ウルウル

海未　「涙を拭いて下さい…大丈夫ですよ！これからです」

凛　「ウゥゥ…うん…ありがとう…海未ちゃん」フキフキ

海未　（とは…凛にあぁ言ったものの…私にも今の状況を打開できる作戦があるわけではありませんし…幸いにして講堂に逃げたのは正解のようですね）

海未　（まだ…真姫もにこも私達の場所を発見できてないみたいです…まぁ時間の問題でしょうけど…あのタイミングで逃げたのはどうやら正解だったようです）

凛　「えへへ…何か凛…涙拭いたら元気出てきたニャ」

海未　「その意気です！やっと凛らしくなりましたね」

凛　「うん…凛諦めない…最後まであきらめないニャ」ニコ

海未　「えぇ…私も安々とやられるつもりはありません！」

凛　「海未ちゃん…それで…作戦…あったりするかニャ？」

海未　「まだありません…待ってください…考えています」

海未　（こういう時は落ち着くのが一番です！必ず見落としがあるはず…）

海未　（状況を一回整理してみましょう）

海未　（）

凛　「海未ちゃん…凛が囮になるよ！」

海未　「凛…それは駄目です！」

凛　「でも…海未ちゃん…リーダーだからやられたら負けちゃうニャ」

海未　「ですが…」

凛　「どっちみち凛の体力じゃあ戦った所で生き残るのは難しいよ」

海未　「凛…」

凛　「だから…」

海未　「いえ…一緒に戦います」

凛　「凛の話聞いてたの？海未ちゃんが倒れたら…」

海未　「えぇ聞いていました…ですがやはり仲間が見す見す倒されるところを見ながら逃げるのは心苦しいです」

凛　「でも～これは…」

海未　「良いじゃないですか…たまにはこういうのも楽しいものです」

凛　「…」

海未　「…」

凛　「うん…海未ちゃんがそうしたいなら凛は止めないニャ！」

海未　「えぇ…凛も私に後れを取らないようにしてくださいね！」

凛　「了解ニャ!!!」

にこ　（うん？凛がステージに出て来たわ…何かの罠かしら？）

真姫　（凛だけのようね！海未も一緒だから…あの幕の影かしら？）

真姫　「凛は観念する事にしたのかしら？海未が見当たらいようだけど…」

凛　「…」

にこ　（もしかしたら…凛が囮で海未を逃がしたとか？）

真姫　（大体予想はしてたけど…まぁここで確実に凛を倒せば楽になるし…）

真姫　（この状況で海未を逃がすという事は…海未がリーダーで間違いないみたいね）

にこ　「真姫ちゃん！行くニコ！」

真姫　「言われなくても…倒すわ」

凛　「…」チャキン

真姫　「私が凛の攻撃を止める」

にこ　「分かったニコ！合わせるわ」

凛　「…」スゥ

真姫/にこ　「!!!」

凛　「ジョーカーカード…解禁ニャ」ピカァァ

フイィィィィィィィィィ

真姫　（凛のジョーカーカード…）

にこ　（絵里の情報によるとステータスアップみたいだけど…）

真姫　（どれくらいのものなのかしら？油断できないわ）

にこ　「…」ゴク

真姫　「…」ゴク

凛　「ハァァァァ」シュ

真姫　（消えた！）

にこ　「真姫！右よ!!!」

真姫　「…っ」カーン

真姫　（なんて速さなの！それに重い…にこちゃんが反応してくれなかったら完全にやられてたわ）クッ

にこ　「作戦変更ニコ!真姫…バックアップ頼むわ！…」

真姫　「その方が良さそうね！分かったわ」

にこ　（こんなに上がるなんて…予想外ね…でも…このくらいなら…行ける）

凛　「ニャァァァァ」キュィィイイン

にこ　（あれは斬撃…避けるニコ）

真姫　（最後の力を振り絞ってるみたいね）

シュパァァァァン

にこ　（大丈夫ニコ！集中して良ければギリギリ避けれるニコ）シュ

真姫　（当たったらひとたまりもない技ね!注意しないと…）サッ

凛　「まだまだ行くにゃ」シュ

にこ　「いいわ！相手してあげるわ」

カーンキーン…シュシュ…ギリギリ…ザシュザァァ

凛　「ハァァ…」

にこ　「クゥゥゥ」

真姫　「後ろががら空きよ」

凛　「ニャァァ」サッ

にこ　「ハァ」シュ

凛　「ニャ…ニャ…凛の攻撃の番だよ」カーンシュ

にこ　「させないニコ！」ギリギリ

真姫　「!!!」（にこちゃんが力負けしてる!!??）

にこ　（なに…これが凛の力なの？）

凛　（ここで…負けたら…終わりニャ…負けないよ！）ググググ

にこ　（にこも…負けるつもりはない…ニコ）ググググ

真姫　（にこちゃんが押し始めた…あとは私が後押しすれば…勝てる）

にこ　（グヌヌヌヌヌ…）

凛　（ニャャャャャ…）

真姫　（終わりよ！凛…）シャキ

真姫　（海未は逃げたみたいだし…）

真姫　（…）

真姫　（海未が逃げた？）

真姫　（なにか…おかしい…何かがおかしいわ）　

真姫　（冷静になりなさい…真姫…視野を広く持つのよ）

真姫　（海未と凛が講堂に逃げた…所までは確認したわ）

真姫　（問題はその後…凛は今にこちゃんと戦ってる）

真姫　（私なら凛を囮にして逃げる…だってリーダーが倒されたら終わりだから…）

真姫　（凛がいなくなるのは大きな戦力喪失だけど…）

真姫　（そっちの方が確実に逃げられる）

真姫　（凛が大技を出してこっちの意識を引いてたのは海未を逃がす為…なのかしら…本当に…）

真姫　（…）ハッ

真姫　（…）

真姫　（海未らしいといえば海未らしいわね）フフフ

真姫　（もぅ少し気づくのが遅ければ…二人とも倒されてたわ）

真姫　（まだ…間に合う！にこちゃんだけでも残れば…）ダッシュ

海未　（…）

海未　（真姫のターゲットが凛から外れましたね…どうやら）

海未　（気づかれましたか…でも…もう準備は整いました！）ギリギリギリ

海未　（二人同時に倒したかったのですがしょうがありません…にこを倒しましょう）スゥ

真姫　（海未の武器は刀/弓…）キョロキョロ

真姫　（どこから来るか分からないけど…この距離なら武器は弓のはず）う～ん

真姫　（私は動ける…）キョロキョロ

真姫　（私が海未の立場なら…）チラ

凛/にこ　グヌヌヌヌヌヌヌヌ

真姫　（博打は打たないわ！…確実に殺しにかかってくる）

真姫　（となると必然的ににこちゃんが標的…）

真姫　（私が見た限り…にこちゃんを狙える場所は三か所…大丈夫）

真姫　（ラブアローシュートには…見つける目印があるのよね）キョロキョロ

海未　（真姫の動きが止まったのが気になりますね…まさか…私の場所が分かったのでしょうか？いえ…それはありませんね）

真姫　（あれを撃つ時一瞬…矢の先端が光るの…それさえ見逃がさえしなければにこちゃんを助けられる…）

真姫　（私の命に代えても守るわ！）

海未　「…」

真姫　「…」

海未　「…」

真姫　「…」

海未　（行きますよ～ラブアローシュート）キラン

真姫　「!!!」（二時の方向に見えた！この距離なら間に合う）シュ

海未　（バーン）

シュルルーーーーーーーーン

にこ　「!!!」グググ

凛　「…」ググググ

真姫　「にこちゃ～～ん」

にこ　「真姫!!!」

バーーーーーーーーーーーン

凛　「けほけほ…やったかな？」

海未　「…」（手応えはありました）

真姫　「なんで…」ポタ…ポタ

にこ　「なんとか…ゲホ…間に合った…ようね」ダラダラ

真姫　「なんで…にこちゃんが…血を流してるの？」ガタガタ

にこ　「よかっ…ゲホゲホ…たわ…にげ…な…さい」ハァハァ

真姫　「なんで…どうして…うぅぅ」ポタポタ

にこ　「早く…にげて…真姫…生き延びる…のよ」

真姫　「今…今治すから…動かないで…」

にこ　「いいわよ…もぅ…にこ…駄目…みたい…ゴホゴホ…だか…ら」グファ

真姫　「いや…いや…にこちゃんと離れたくない…」

にこ　「泣き言言ってるんじゃ…暇なんかないわ！にこの…にこと絵里の魂を受け継ぎなさい…」ハァハァ

真姫　「私…一人じゃあ…一人は嫌…嫌なの」

にこ　「一人…じゃ…ゴホゴホ…ないわよ」トン

真姫　「え…」

にこ　「にこも絵…里もいつ…も真姫のこ…こにいるわ…だから一人…じゃ…ないわ」

真姫　「うぅ…グズグズ…」ポロポロ

にこ　「にこが時…間を…稼ぐわ…」

真姫　「…嫌…いやだにこちゃんがいないなら…私も一緒に…」

にこ　「真姫…それ以上…いうなら本気…で怒るわよ」ギロ

真姫　「…」ビク

にこ　「行きなさい…時間は…ないわ…にこ達の…魂…あんたに…預けたわよ」

真姫　「うん…うん…ちゃんと受け取ったわ…」ポロポロ

にこ　「ふふ…そうこな…くっちゃ…ね…」にっこにっこにー

真姫　「うん」

にこ　「行きなさい…い」ヨッコイショ

真姫　「…」コク

にこ　「さぁにこにーの最後のステージよ！もぅ遠慮はしないわ…二人同時にかかって来なさい！」

真姫　「…」タッタッタッ

にこ　「ジョーカーカード解禁」ピカァァ

海未　（にこのジョーカーカード…武器を最大錬度で使いこなす能力ですか…厄介ですね）

にこ　「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

凛　「…」タラー

海未　（にこから出ているあの禍々しい圧力…簡単には通してくれそうにありませんか…真姫は飽きられましょう）

凛　「海未ちゃん…」

海未　「えぇ…一緒に戦いましょう…油断しないで下さい」

凛　「うん」ゴク

にこ　「そっちからこないなら…にこから行くニコ」カチャン

にこ　「ハアァァァァ」シュキン

にこ　（このふたり相手じゃあ…3分が限界かしら…でも…どちらかは確実に道ずれにするニコ）

にこ　（しょうがないわよね…この傷じゃあ…にこは返って足手まとい）

にこ　（真姫は…行ったみたいね）チラ

にこ　（それで…いいのよ…真姫）

真姫　「うぅぅぅ」ダッタッタッタ

にこ　（絵里とにこの屍…超えて行きなさい…）

にこ　（そして…先輩としてこれが真姫を送る最後の仕事よ！）

にこ　（前向いて歩きなさい…真姫!!!）ニコ