2016-01-11 02:12:03 更新

概要

前作『???「いかりくん」シンジ「綾波?」』の続編です。

1/1 話のくくりを修正。


<前回>





~フローレイティアの部屋~



プルルル・・・



フローレイティア「はい」ガチャ



ミサト『やってくれたわね少佐』



フローレイティア「・・・何のことでしょうか?」ダレカラ?



リツコ『とぼけないで。あなたの所のオブジェクトと少年兵がウチの母艦を派手にひっかき廻した上に『検体』を強奪したのよ?』



~ヴンダー内・艦長室~



リツコ「あんな真似、あなたの指示無しに一兵卒ができるワケがないわよね?」キキマスカ? エエ、ゼヒ



フローレイティア『ああ、その件に関してでしたか。』スピーカーオン



ミサト「あなたねぇ!!事の重大さを分かってるの!?『あれ』は世界を崩壊させるトリガーなのよ!?」



ミサト『ウチで監視下に置いていれば安全を確保できたのに、それを連れ出して・・・一体どういうつもり!?』



フローレイティア「もちろん、『彼』をネルフから守る為ですよ、葛城大佐」



フローレイティア『それに、あんな未完成の艦(ふね)で彼を守りきれるワケないじゃないですか、頭がのぼせているんですか?』



ミサト「っ・・・!それは・・・・・・」カワッテクレル? エエ



???『横から失礼。お言葉ですが、我々は『AAAヴンダー』まで数分の距離にネルフのエヴァが迫っていたのを確認しています』



???『我々が先に『彼』を奪取しなければ、そのままネルフに強奪されていたかもしれない。あなた方はそれにさえ気付いていなかった』



???『・・・それでも、あなた方(ヴィレ)が碇シンジを死守できたと主張できますか?』



リツコ「その声は、レンディ=ファロリート中佐・・・」



ミサト「やっぱり『情報同盟』もグルだったのね!!!」イチイチカワルノメンドクサイワネ



リツコ「落ち着いてミサト!!」ジャア、ワイヤレスモードニシマショウカ



ミサト「・・・ごめんリツコ・・・」オネガイスルワ


     

リツコ「・・・アスカを足止めしたのはあなたの部隊のオブジェクトね?」



レンディ『ええ』



リツコ「・・・ミサト、ここはいったん引きましょう」



ミサト「でも・・・ッ!!」



リツコ「『情報同盟』は情報収集能力はもちろん、情報操作にも長けている。故に軍人にも弁の立つ者が多い。このまま押し問答を続けても徒労にしかならないわ」



ミサト「・・・分かったわ、百歩譲ってあなた達の正当性は認めてあげる」



ミサト『・・・但し、忠告しておくわ。ネルフは必ず碇シンジを強奪しに来る。』



フローレイティア「もちろん、それに備えて警戒に当たらせています。そちらのジャンキーな艦隊など足元にも及ばない体制でね」



レンディ「ネルフに動きがあれば、『情報同盟』が探知する。何なら、敵方に誤情報を与えることも可能です」



フローレイティア「今や老いぼれ2人にパイロット2人、それ以外は機械で賄っている末期の組織相手に遅れは取りませんよ」



ミサト『自信過剰も良いところね、エヴァを甘く見てると痛い目に遭うわよ』



レンディ「それは承知しています。善戦したとはいえ、うちの『ガトリング033』がかなり痛々しい姿で帰って来ましたから」



レンディ『・・・存外、『旧式兵器』のエヴァも捨てたものではないらしい』



ミサト「・・・まあいいわ。しばらく様子を見て、問題が無ければ手を引きましょう」



ミサト『但し、少しでも不安材料があれば『碇シンジ』は返してもらう』



フローレイティア「それは遠回しの宣戦布告と受け取っても?」



ミサト『どう受け取って貰っても構わないわ』



フローレイティア「・・・その時が来ないことを祈ります」



フローレイティア『我々とて、あなたを敵に回したくない』



ミサト「・・・何を今さら」



レンディ『あと私から一つ』



ミサト「・・・何かしら」



レンディ『作戦の立案者はカピストラーノ少佐ですが、今回の連合軍司令官は私です。つまり全責任は私にある』



レンディ「本部に専用の回線を用意しますので、御用があれば私の所までお願いしたい」



ミサト『了解したわ』



レンディ「では後程、秘匿回線を介してメールにてお教えします」



ミサト『・・・使うときが来なければ良いけどね』ブツッ



ツーツーツー



レンディ「・・・さて、面倒事が増えてしまったわね」フゥ



レンディ「こちらのオブジェクトは一機ダメになってしまったし、いくら対エヴァ装備と言えど限界がある。もし2ヶ所から攻められたら保たないわよ?」



フローレイティア「あの葛城大佐が自分から前言を翻すことはありませんよ。攻めて来るとすれば、ネルフが襲撃に来た後。要はその隙を与えなければいい」



レンディ「もし、その時がやって来たら・・・勝算はあるのかしら?」



フローレイティア「万が一最悪の状況になっても、こちらには切り札があります。とっておきのね・・・」






クウェンサー・ヘイヴィア「・・・何かイヤな予感がする」






~旧『小笠原諸島』海域・連合軍前線基地~



ヘイヴィア「~ったくよォ!あそこまでやったのにその報酬がレーション1箱(2人分)だぜ!?なにが、」



フローレイティア(回想)『貴重な休憩時間、野郎2人で仲良くしゃぶって満喫しな』



ヘイヴィア「だあの爆乳!!やってられねぇよ!お前もそう思うだろクウェンサー!」



クウェンサー「まったくだよね~。ま、『いつものこと』だからある程度予想できてたけど、さすがにこれはないよね~」



クウェンサー「世界が『滅亡』して畜産が不可能になった事で、元々軍の支給品だった人工肉が貴族様の食卓にまで並ぶようになったこのご時勢、レーションなんかもう見飽きてるからね。報酬としちゃ小さすぎるとは思うよ」



ヘイヴィア「何だクウェンサー、あんまり落胆してねぇ感じだな?オート着地調整機能あるとはいえ、『赤い海』に向かって真っ逆さまの恐怖のスカイダイビングを味わったんだぜ?もう少し不満ぶちまけろよ!」



クウェンサー「ああ、実は俺『資本企業』のステルス戦闘機に乗せてもらったんだよね」



ヘイヴィア「はあああああッ!?まさか『資本企業』が500億ドルで1人だけ貸してくれたっていう例の美少女パイロットが乗ってるやつ!?何でお前だけ!!?」



クウェンサー「ほら、役割上絶対に敵さんとエンカウントするお前と違って、裏工作担当の俺は存在に気付かれる前に回収したかったみたいだぜ。ああ、それにしても良かったなぁ、密閉空間の中に漂う年端も行かぬ女の子の香り・・・」



ヘイヴィア「~っこのロリコン野郎がぁ!!何でいつもお前だけいい思いしてんだよぉ!俺にも恵んでくれ500億ドルの香りいいいいいいい!!!」クワッ!






『嘘だ、そんなの絶対嘘だ!!』ドンッ!






バカ2人「ん??????」



ヘイヴィア「・・・確かここって、あの空飛ぶ戦艦から連れ出したガキがいる部屋だよな?」



クウェンサー「ああ、フローレイティアさん達から説明を受けるって話だったけど」



~シンジの部屋~



シンジ「僕はこの手で!綾波を救ったんだ!!何で分かってくれないんだよッッッ!!!」



フローレイティア「向こうでも説明を受けているんでしょ?回収されたエヴァ初号機から彼女はサルベージできなかったって」



シンジ「それでも、僕は・・・僕は・・・・・・ッ!!」



レンディ(・・・聞き分けの悪い『子』ね。思った以上に14年の空白というのは厄介だわ。同じように『成長がストップ』した元同僚達は見かけによらずシッカリしてたのに)



レンディ「情報同盟でヴィレのデータを独自に『入手』して解析したけれど、その信憑性に疑いはなし。技術面でもミスは確認できなかったわ」



フローレイティア「・・・つまり、あなたが聞いた話は『第三者』の客観的分析からも証明されているの。二度も同じ説明受けてるんだからそろそろ納得したら?」



シンジ「・・・もういい!誰も分かってくれないんなら僕が直接確かめてくる!」ガタッ!



フローレイティア「こら!待ちなさい!!」



レンディ「・・・当てはあるのかしら?」



シンジ「ミサトさんの所にいないならネルフに行けば・・・」



レンディ(参ったわね、妙に勘が鋭い。実際『当たってる』し)フゥ



レンディ「それにはここを出る必要があるわね。ドアのロックはどうやって外すつもり?」



シンジ「・・・」



レンディ「・・・キーは私が持っているわ」スッ



フローレイティア(まさか・・・!)



レンディ「私から奪い取ってみなさい。それができたら、あなたを認めてネルフまで送らせるわ」



フローレイティア「中佐・・・!」ガタッ



レンディ「・・・少佐、あなたは下がってて。私1人で十分よ」



シンジ「・・・・・・」



カラン!



シンジ「!」



シンジ(手に何か、当たったような・・・)



シンジ(これは・・・モップ・・・?)



レンディ「あら、おあつらえ向きにいいモノがあったわね」



シンジ「・・・本当にいいんですね?」



レンディ「ええ、女に二言はないわ」



シンジ「・・・・・・」グッ






カラン…






シンジ「うおおおおおお!!!!!!!」ダッ



レンディ「おっと」スッ



シンジ「くそっ、くそっ!」ブンブン



フローレイティア(ああ、完っ全に遊んでるわ。あの人くらいなら一撃で制圧できるのに・・・)



シンジ(綾波、僕は・・・僕は・・・!!)



ザッ!



シンジ(絶対に君の所へ行く!!!!!!)



ブオン!



シンジ「おおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」グアッ!



ガシッ!



シンジ「なっ・・・」



レンディ「あらあら、レディの頭を狙ってくるなんて、何て乱暴な子なのかしら」ググッ…



シンジ(回転をつけて、渾身の力で振り込んだのに・・・)



シンジ「そんな・・・綾波・・・・・・!!」



レンディ「・・・可哀想だけど、お仕置きが必要ね」



ヒュバッ! カランカラン・・・



シンジ「あっ・・・」



ドゴッ!



シンジ「ぐあっ!!!」



ドグシャッ!



レンディ「おやすみなさい」ジャカ



ドンッ!



シンジ「うっ・・・」






綾波・・・綾波・・・














































フローレイティア(うわ~えげつない、ほぼ沈黙した子供相手に催眠弾ブチ込むなんて・・・)



レンディ「さて」チャッ



ピッ ウイーン



バカ2人「えっ」



ドサッ



フローレイティア「・・・聞き耳立ててやがったのねこのバカ共が・・・」ハァ



レンディ「そこのスケコマシとエロガキ。彼を医務室へ運んでちょうだい」



クウェンサー「・・・何で俺達がいるって分かったんですかね」アハハ



レンディ「ああ、さっきからタブレットでカメラの映像を確認してたのよ、やっぱり掌握すべきは情報よね」



バカ2人「」



フローレイティア「自分から休憩放り捨てるなんて、ワ○ミが泣いて喜ぶわね」



クウェンサー「いや俺達進んでやってるわけじゃないから!!」



ヘイヴィア「あと没落しても絶対ワ○ミだけは行かねぇからな!!」



フローレイティア「はいはい分かったから、さっさと動けー」パンパン



ヘイヴィア「くっそー全部終わったらあの双丘揉みしだいてやる」ボソボソ



フローレイティア「あーそうだ、用事ついでに」



クウェンサー「まだ何かあるんですか!?」



フローレイティア「ええ、休憩明けに頼もうと思ってた仕事と、もう1つ―――」

































こんなのばっかりだ、僕は・・・
























いつもいつも、何かやろうとして、後悔して・・・






















どうせ、僕なんか・・・誰からも必要とされ「羨ましいぜ500億のロリっ子・・・」











・・・・・・え?











「だから悪かったって言ってるだろ、作戦前にそれ言ったらお前絶対拗ねるからってフローレイティアさんが・・・」






声・・・?誰か僕の側にいるの・・・?






「じゃあ食堂の日替わり定食1回おごりで手打とうぜ!」・・・なんてバカな会話してるんだ・・・






「はは、分かったよ。これでもうボヤきは無しな」・・・でも、何かいいな、こういうの・・・






そういえば、どこかで聞いたことがあるような・・・?「俺はノ○さんかっての!」



「いや話題の○会長だろ」まだ体が重いや・・・でも、起きないと誰なのか分からな 






シンジ「はッ!」



~医務室~



シンジ(知らない、天井・・・)



ヘイヴィア「お!目、覚めたか!」



クウェンサー「予定より早かったよね。司令官のブチ込んだ催眠弾、暴徒鎮圧用の強力なヤツだったらしいのに」



ヘイヴィア「伊達に鬼畜兵器乗り回してねぇな!あれって神経がシンクロしてるんだろ?」



シンジ「・・・あなたは・・・確か、」イテッ



ヘイヴィア「おいまだ無理すんな!ブン殴られた上に強力な麻酔打ち込まれてんだ、ゆっくり慣らしてけ!」



シンジ「・・・確か、僕をあの船から連れ出した・・・」



ヘイヴィア「そういや自己紹介がまだだったな!俺はヘイヴィア、レーダー分析官だ!」



クウェンサー「そして俺がクウェンサー、『オブジェクト』っていう兵器の建造を学んでいる戦地留学生だ」



ヘイヴィア「ま、詳しい説明はみんなヴィレのオバサンがしちまったがな!なんか『島国』の大太鼓叩いてそうだよなあの金髪のオバサン!」ヘッ!



シンジ「・・・ぷっ、太鼓って・・・」クスクス



ヘイヴィア「・・・おいクウェンサー、これって大丈夫ってって事だよな?」



クウェンサー「そうだね、思ったより持ち直してるみたいだ」



シンジ「・・・すみません、なんか、おかしくって・・・」ククッ



クウェンサー「いや、良いんだ。俺達いつもこんな調子だし」



ヘイヴィア「むしろここでつまんねー顔される方が辛いぜ。遠慮せずに思いっきり笑え笑え!」



シンジ「・・・ふっ、あははははは!」



クウェンサー・ヘイヴィア「・・・・・・」フッ



ははははは! あはははははは! はははッ・・・






ミリンダ「なにがそんなにおかしいんだろう、へんなの」






シンジ「・・・ははっ、そういえば、2人はどうして僕の側に?」



ヘイヴィア「ああ、お前が目を覚ますまでの見張りと」



クウェンサー「・・・その爆弾チョーカーの解体を仰せつかったんだ」



シンジ「ああ、これですか・・・」



ヘイヴィア「じゃあそろそろフローレイティアさん呼ぶわ」ガタ



クウェンサー「ああ、頼む」



クウェンサー「悪いけど、眠っている間に色々調べさせてもらった」アアフローレイティアサン?



クウェンサー(これが女の子だったら役得だったんだけど。野郎同士でベッドで向き合うってどの層向けの光景だよ・・・)ジト



シンジ「?」アア、アノコゾウノメ、サメタ



クウェンサー「オホン!・・・とにかく、あれこれ試してみたんだが、今ここにある技術で外す事はできないみたいだ」・・・チョーカーハハズセナカッタ、アトデセツメイスル



クウェンサー「ここから情報同盟のしっかりとした機関で調査するのもアリなんだけど、君をここから動かすことはできないらしい」アア、マッテルゼ



クウェンサー(そこが妙なんだよね。『保護』目的ならさっさと『安全国』にでも護送すればいいのに)



クウェンサー(フローレイティアさんが言ってた『贖罪』とかと関係があるのかな)



ヘイヴィア「クウェンサー!フローレイティアさん、すぐ来てくれるってよ!」



クウェンサー「はっ!・・・そうか、サンキューヘイヴィア」



ヘイヴィア「・・・お前何考えてたんだ?」



クウェンサー「いや、別に大したことは・・・」



ヘイヴィア「・・・まさか!あのロリっ子パイロットのいい匂いを思い出しながらオ○「んな訳あるか!野郎の前でおっ始めるとかどんな羞恥プレイだよ!!」



シンジ「・・・・・・」(どうしよう、どんな子かわからないけど、僕のアソコがうずいて・・・)ガラッ!



フローレイティア「・・・急いで来てみれば、何て下らない話をしているんだお前達は・・・」



バカ2人「・・・・・・」



シンジ(うわっなんだあの人さっきは気にならなかったけどお○ぱいデカすぎだよ!ダメだ僕のSAOが熱膨張して・・・)カアア



シンジ「・・・あの、すみません」



3人「「「何だこんな(こっぱずかしい)時に!」」」



シンジ「・・・ちょっと、1人にさせてもらって良いですか?///」



3人「」




To be continued…




<続編>






後書き

12/23 続きが書けたので様子を見にきたら、評価とコメントいただいているのを見つけて感激。
こんな駄作にありがとうございます。
根気良く続けていきますので、暖かく見守っていただければ幸いです。

12/23 すみません、まだまだストーリーは続くのですが、ネタとしてキリが良いのでいったん第二章完結します。
次回は話の核心部分に入って、戦闘直前くらいまではいきたいですね!

あとタイトルは、本編と無関係なスタイルでいかせてもらいます!
今回でアヤナミでてくると思った方、ごめんなさい!

1/10 続編スタートです!


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2015-12-21 10:28:16

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2015-12-21 10:28:17

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-12-21 10:29:04 ID: D9cAAKL3

すごいクロスオーバーとしてマッチしていて楽しいです。
続きを待ってます。


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください