2014-11-09 14:24:08 更新

概要

バレンタインデー前日のお話です
にこちゃんが物語に登場していません
ごめんなさい!

この物語は、絵里目線になってます。



2月13日バレンタインデー前日


私は友チョコというものを

はじめてもらった。


「絢瀬さん!これよかったら食べて!」


同じクラスの子は、

綺麗にラッピングされたチョコブラウニーを

差し出したのだ。



「…これは?」


「ええっ!?友チョコだよお

ほら、バレンタインデー土曜日だから!」


「???」



バレンタインデーって…

女性から男性にチョコレートを贈るんじゃないの?

確かに私はチョコレートが大好きだけど、

こんなイベントがあるなんて…


「なんかよく分からないし、こんなイベントくだらないけれど…

どうもありがとう」




どうしても、素直になれない。




そういえば、周りは

ほぼ何かラッピングのようなものを持っている。



「穂乃果ちゃん!海未ちゃん!

はいこれ!バレンタインです~」


「うわあ~!ことりちゃんありがとう!

穂乃果のこれはなーに?」


「穂乃果ちゃんのは

パンをたっぷり使ったスフレで、

海未ちゃんのは梅こんぶ茶をつかったクッキーにしてみました~」エヘヘ


「さすがですね、ことり、

私と穂乃果の好みをしっかり分かっています」


「えへへ~(*≧∀≦*)」



2年生の教室の前でも、

ラッピングがキラキラキラキラ…



「まーきちゃーーん!凜、真姫ちゃんの

手作りチョコが食べたいにゃ~!」


「な、そ、そんなものないわよ!

作ってきてないもの…大体、なんで私がチョコなんて作らなきゃいけないのよ…」


「でも、真姫ちゃん、口元に

チョコレートがついちゃってるよ?」クスクス


「花陽!!!」///



1年生の教室の前も

甘くて美味しそうな香りでいっぱい。





私は、こんなイベントなんてくだらない。

確かにそう言った。

けれど、

本当は少しだけ、ブラウニーを貰えたことが

嬉しかったりする。

そんなこと、口に出して言えるわけないし、

あの子以外に、私なんかにくれる人がいるわけ…




「あ!いたいた!やっとみつけた!

絢瀬さーーーーん!」


たたたっと誰かが

足音を響かせてやって来た。



「……東條さん?どうしたの?」



同じクラスの東條希さん。

普段から、私についてきて…

今日はいったい、何の用事なのかしら…


「はいっ!コレ!ウチからのプレゼント!」


「え?」


満面の笑みの東條さんがくれたのは、

アルミに包まれた小さなものだった。


「どうもありがとう…」


「なあなあ!絢瀬さん!開けてみて!」



えっ、今開けろと言うの?

仕方なく、私はもらったアルミを開けてみた。



「…………コレ…」



中からは、カップケーキがでてきた。

その表面には、私の顔が書かれていたの。


「可愛い…」


「せやろ~?ウチ、チョコペンアート頑張ったんよ!絢瀬さんのは上手くできたうちの1つなんやで~!」


カップケーキに書かれた私は

とっても笑顔で…おまけに えりち


そう書いてあった。



「えりち?」


「あ、それな、ウチが考えたん、絢瀬さんのこと、えりちって呼んでもええかな?」


…嬉しかった。

こうして、私に話しかけてくれる東條さん。

本当はとっても嬉しかったの。



東條さん、いや、希さんが

私に変わる勇気をくれたの。


「ありがとう…希…」



私は、はじめて友達を手に入れた。

それは、困っているひとを放っておけない、

お母さんのような暖かい人、希だったんだ…。




fin


後書き

絵里と希が、
まだμ'sに入っていない頃、
まだお互いを名字で呼んでいた設定です

短いssでしたが、読んで下さって
ありがとうございました(о´∀`о)


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SS好きの名無しさんから
2017-10-30 01:12:08

SS好きの名無しさんから
2015-12-25 02:38:49

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2015-02-11 22:20:08

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