2016-01-04 02:32:56 更新

概要

自分のブログで暇つぶしに書いたドラえもんSSです!その1の続きになります


前書き

その1はエラーによりあれ以上書き込めなくなったのでその2へ続きを書いていきます

素人丸出しの文章です!気に入らない方は中傷コメントなどはしないで戻るボタンを押して忘れてください


第八話 約束


彼女の残したナイフ・・・それには、赤い紐と鈴がついていた・・その鈴は壊れているのか・・鳴ることはなかった


ーヘリの中ー


スネ夫「・・・・・・」


アーニャ「ぐがぁ〜〜」 爆睡中


黒服「ふげぇ〜〜」爆睡中


二人は寄りかかって寝ていた出木杉パパに


出木杉パパ「・・・・・暑い」


拘束されてるので、なにもできず


ジャイアン「どうした?ナイフなんか見つめて」


スネ夫「これ・・お嬢の持ってたものなんだ」


ジャイアン「・・お嬢に刺さってた奴か・・・だが、それは彼女を運んだ時一緒に置いたはずだが」


スネ夫「これは・・お嬢が持ってたんだよ」


ジャイアン「・・??」


ジャイアン「意味がわからん!」


スネ夫「ナイフってさ・・普通は一本あればいいだろ?」


ジャイアン「あたりまえだ!何本も持ってたら邪魔だし、奪われたら最悪だしな」


スネ夫「二本持ってたんだよ・・これは・・二本目だよ・・このナイフ・・なんか鈴ついてるし、なんらかの思い入れがあるものなのかもしれない・・」


アーニャ「まんじゅう〜〜」ガブ


出木杉パパ「ぎゃああああ!!」


ジャイアン「うるさい!」ドゴッ


出木杉パパ「うっ!・・」ガクッ


アーニャ「あう〜〜」ガブガブガブ


スネ夫「・・・・・」


ジャイアン「すまん!続きを頼む」


スネ夫「・・悪いとは思ったが、何故だろう・・今思えば彼女はこれを俺に渡したかったのかもしれない・・・そう思うんだ・・」


ジャイアン「ならそうなんだろ?お前に託したんだよ・・それを」


スネ夫「今となっては分からないでも、俺はそう思う・・だからそれに答えなければいけない!出木杉を倒して!もうこんなこと二度と起こらない世界にするんだ!」


ジャイアン「・・・強くなったな」


スネ夫「いや、ジャイアン達がいなかったら・・俺はとっくに終わってたよ」


ジャイアン「・・・・・」


スネ夫「ありがとう、ジャイアン」


ジャイアン「この・・心の友よぉぉおおおおおお!」ガバッ


泣きながら飛びつく


スネ夫「うわ!!気持ち悪る」


ジャイアン「この野郎!この野郎!」スリスリ


スネ夫「うぇええええ!!」


アーニャ「あぶあぶ」ガブガブガブガブ


黒服「ふがふが」ガブガブガブガブ


出木杉パパ「」


運転手「はぁ〜・・・転職しようかな・・」


運転手「・・なんだ!!あれ!」


目の前に大きな穴ができ中から何かが高速で出てきた


???「うわぁぁぁあ!!ヘリだぁぁぁああ」


運転手「っ!!やばい!避けきれない!」


どーん


ジャイアン「うわ!!なんだ!」


スネ夫「なにかにぶつかった!」


アーニャ「ムニャ、ムニャ・・なに?これ?」


出木杉パパ「」


アーニャ「・・・・・・」


運転手「変なもんにぶつかった!!後ろのローターをやられた!!」


ヘリの後部のローターが壊れるそのことによりヘリはくるくる横回転をする


くるくるくるくるくるく


ジャイアン「うぇええ」


スネ夫「す、少しずつ・・落ちて・・うぇえええ」


アーニャ「変なおっさんかじってた・・うえぇぇええ」


黒服「うぼろろほそひさつねゆきえか」


出木杉パパ「」


運転手「ごめんな・・娘よ」


ヘリは、下へおちていった


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


数ヶ月前


のび太「ドラえもん・・・」


のび太の手にはドラえもんの鈴があった


のび太「壊れてるな・・鳴らないか」


のび太「・・・行くか!!待ってろよ、出木杉」


タイムマシンに乗る、行き先をもとの時代に設定するが・・


のび太「あれ?おかしいな・・」ピッ


のび太「調子が悪いのか?」ピッ


タイムマシン「エラー」


のび太「ふん!」ドン


タイムマシンを叩く


タイムマシン「時代か複数指定されました・・高速モードオン」


のび太「え?」ゴォオオオ


のび太「ぎゃああああ!」


タイムマシンは高速で走りだし消えた


のび太「うっ!くっ!捕まってるのがやっとだ」ゴォオオオオオ


高速で走るタイムマシン


タイムマシン「最初の目的地・・¥$€☆♪→¥$%#」


のび太「えぇええ!!なんだって?」ゴォオオオオオ


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


とある雪山


シュン


のび太「さぁぁあむぅううういいいいい!!」ゴォオオオオオ


その時前方に岩があった


のび太「ぶつかぁぁあある!!」ゴォオオオオオ


タイムマシン「前方障害物発見!よける場合はレバーを引いてください」


のび太「ひぃいいけぇええるぅううかぁああ!!」ゴォオオオオオ


高速で走ってるから風圧はかなりのものだった


のび太「うぉおおおおお!!」ガチャ


タイムマシン「避けます」


しかし、遅かったのか少し端をぶつけた


のび太「うわぁぁあ」ガタン


タイムマシン「次の目的地へ行きます」シュン


のび太のぶつかった所から岩の破片が落ち、転がり大きな雪玉になり何処かにぶつかった


ドーーーーーーン


どこかの洞窟


男「うわ!なんだ!」


女「何処かで雪崩が起きたのよ!」


男「・・・・・」


女「・・・・・・」


男「出口・・ふさがったな」


女「うん・・・」


男「考えても仕方ない行くぞ」


女「・・・うん!そうだね!考えても仕方ないね、先に行けば研究所に着くよ・・多分」


男「なかったら死ぬだけだ行こう」


ーーーーーーー

ーーーー

ーー


のび太「うぁぁぁあああ」ゴォオオオオオ


タイムマシン「次は#%$¥€→1♪」


のび太「だぁぁあかあああら!なんだぁぁああ」ゴォオオオオオ


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーとある町の不良の溜まり場ー


男「お前らかここいらのバカな不良共は」


不良1「あぁ?なんだてめぇ!」


不良2「やんのか?コラ?」


不良3「あ〜俺今スゲー機嫌悪いは」


男「単刀直入に言う!出木杉をいじめるのはやめろ!さもないと」


不良1「さもないと?なんだぁ?」


不良2「おっさん?遊んでくれるのか?」


不良3「かかってこいよ!おっさん」


男「・・面倒くさいが、仕方ないか・・・てめぇらのチームは今日で解散だぁあああ」


ドカッ ボカッ ボコッ


どうしたぁぁあ!!


うわぁぁぁあ!!おっさん強えぇええ!


ーその上空ー


シュン


のび太「うわぁぁぁあああ」ゴォオオオオオ


不良12「ははは・・流れ星だ」


不良13「願おうよ・・」


「「命だけは助けてください!」」


タイムマシン「次の目的地へ向かいます」


ゴォオオオオオ


シュン


「「消えた!」」


男「お前らがぁぁあああ!最後かぁぁああ!」


「「ぎゃぁあああ」」


ーーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


のび太「あああああ」ゴォオオオオオ


タイムマシン「次は(≧∇≦)」


のび太「言葉ですらねぇええええ」ゴォオオオオオ


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーとある上空ー


シュン


のび太「うわ!!ヘリがぁぁああああ!!」ガチャ


のび太はレバーを急いで引くが、また少し端をぶつける


のび太「うわぁぁぁああ!ごめんなさい!!」ゴォオオオオオ


シュン


くるくるくるくるくる


ぎゃああああ!ジャイアンが吐いた!!


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


タイムマシン「次の目的地です!」


のび太「あと!!何個あるんだぁぁあああ!」


タイムマシン「5725個です」


のび太「ふざけるなぁぁぁああ!」ガチャ


バン


銃を取り出し撃つ


怒りのあまりつい・・・


タイムマシン「むとはてしとねねゆむてねゆゆとさめゆこぬてか」


のび太「何やってんだ!僕は馬鹿か!」


タイムマシンは大きく揺れ何処かに落ちた


のび太「うわぁぁぁあああ!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ー何処かの時代ー


ねえ 起きて ねえ 起きてよ


誰?


起きなさいよ!!


バシ


のび太「痛た!」


???「やっと起きた死んでるのかと思ったわよ」


のび太「君は・・・」


???「私?人に聞く前に自分から名乗りなさいよ」


のび太「僕は・・・誰?」


???「う〜ん、とりあえずシバいたらいいの?」


のび太「出来たらそれは勘弁で」


???「・・・本気なの」


のび太「ごめん・・・」


???「私は、お嬢って言うの忘れないでよ!」


のび太「お嬢だね、よろしく」


お嬢「貴方ね、そこの山の中で見つけたの傷だらけでね」


のび太「・・・・・僕が?」


お嬢「そうよ、ついでにおかしな機械も近くにあったのよ」


のび太「機械?」


お嬢「見てみる?なにか思いだすかもよ?」


のび太「そうだね、案内してくれるかな」


お嬢「ちょっと待ってね・・・ごめんなさい・・今日はもうだめ」


のび太「どうして?気になるんだけど」


お嬢「もう、帰ってくるのよ」


のび太「?」


ガチャ


???「お嬢!あの二人帰って来るよ!あ、気付いたの?・・とりあえず話は後で、こっちに来て」グイ


お嬢「ふぬぬ!!」グイ


のび太「うわっ!」


のび太を強引に引っ張り押入れに押し込められる


???「ごめんなさい!少し我慢してね」


のび太「ちょっと!!」


押入れのドアを閉められた


のび太「なんなんだよ」


「おおーい、かえったぞ!!」


???「お帰りなさい、お父様、お母様」


「飯は!」


???「ここに、お嬢!」


お嬢「はい!持って行きます」


お嬢「うわっ!」


ドンガラガッシャーーーン


「なにやってんだ!!ノロマが」バシッ


「本当役立たずね!」


お嬢「痛いやめて・・・・ごめんなさい・・ごめんなさい」


???「お父様、お母様やめてください!すぐ作りなおしますから」


お嬢「うぅ・・・」


???「ほら、お嬢もう一回作ろう?」


お嬢「うん・・・」


のび太「ノロマ・・・・」


止めた方がいいのだろうか・・・いや、やめておこう


のび太「・・・いい匂いだ」


???「できました!お父様、お母様」


???「お父様?お母様?何処に」


お嬢「お姉ちゃんこれ・・・」


???「これは・・・ははは」


???「お嬢これ食べよ?」


お嬢「でも・・捨てろって書いてるよ?」


???「ばれないよ、それに今日は帰ってこないよ」


お嬢「うん・・・」


???「あ、そうだあの人連れて来て」


お嬢「うん、わかった」


スッ


押入れが開く


お嬢「ご飯できたから食べよ?」


そう言う彼女の顔は目もとが真っ赤になっていた


のび太「大丈夫なのか・・」


お嬢「気にしないでいつものことだから」


のび太「いつものことって・・」


???「お嬢、呼んできた?」


お嬢「うん!呼んで来たよ」


???「恥ずかしい所をみせてしまったようで、ごめんなさいね」


のび太「・・・・・」


???「私の名前はお嬢姉よ、よろしく!こっちが、妹のお嬢よ」


のび太「似てるな・・」


お嬢姉「双子なの」


のび太「納得!」


お嬢「お姉ちゃんご飯さめちゃうよ!」


お嬢姉「そうね!いただきましょ」


食事・・それは、少しのスープとパンだけだった


のび太「・・・・・」


お嬢「食べないの?」


お嬢姉「ごめんなさい・・こんなのしかなくて・・」


のび太「違うんだ・・いつもこんな食事を?」


お嬢「いつもはもっと少ないよ」


お嬢姉「・・・・・」


のび太「なぁ、両親はなにをしてる!」


お嬢「二人ともギャンブ・・」


お嬢姉「やめなさい!!」


お嬢「!!」ビクッ


お嬢姉「あ、ごめんねお嬢、でもあまり他人に言っちゃだめよ?」


お嬢「ごめんなさい」


のび太「・・いただきます」


食事は終わり両親が帰ってくる時は隠れて絶対出てこないと言う理由で少しのあいだ厄介になることになった・・


そうするしか今を生きれないからだ


何日か経つが記憶はまったく戻らず

そして二人の両親の虐待も毎日のように続いていた


なぜかノロマと言う言葉になにかを感じる


ー倉庫ー


のび太「これが・・・」


今日は二人に連れられ僕の近くにあったと言う機械を見せてもらった


ここは両親に知られていない秘密の場所らしい


お嬢「はいこれ!」


のび太「これは?」


お嬢姉「貴方が見つかった時に着てた服と荷物よ」


のび太「・・・・銃」


お嬢「なにそれ?」


のび太「ただのおもちゃさ」


何故かは分からないけどそれが本物だということは分かる


のび太「あとは、ナイフか」


これも本物だ


僕は一体何者なのだろう


お嬢姉「・・・・・」


結局その日はなにもわからなかった・・姉の方は機械に詳しく修復をしてるらしいが・・なんだろうこれは


「ああ!!くそ!負けたぁあああ!」


お嬢「お、お帰りなさいお父様」


「あぁ!お嬢姉はどこだ!」


お嬢「い、今買い物に・・・」


「ああ!!俺が負けて帰ったのに金を使ってんか!!すぐ連れて帰ってこい!」


お嬢「でも、今日はまだなにも食べて・」


「もんくあんのか!コラ!!」ドゴッ


お嬢「いや!痛い」


「少しお仕置きが必要だな!!」


お嬢「い、いや!お仕置きは!」


のび太「くっ!!」


のび太(絶対でてくるなって言われてるが・・・くそ!)


お嬢「いやぁぁあああああ」


のび太「頭がい・・たい!」


なぜか、悲鳴を聞くと動かずにはいられない・・・でも僕になにができる!!


この町は腐っているみんなが見て見ぬ振りをしている。みんな虐待を知ってる。でも手が出せない・・仕方ないのかもしれない。僕も慣れないと・・


慣れていいのか?


ガチャ


???「あ、あの!」


父親「なんだ!!今取り込み中だ!」


???「あんた!自分の子供になにしてる!毎回恥ずかしくないのか!」


父親「あぁ!関係ねぇだろうが!!」


???「関係ある!!」


父親「はぁ?まさか!こいつのこと好きなのか?」


???「な!そ、そんなわけ」


父親「金さえ払えばやらしてやるぜ?へへへ」


???「この野郎!!」


お嬢姉「ただいま・・って!なにしてるの!!お父様」


父親「あぁ?こいつが生意気だからよ!お仕置きしてやってんだよ!」


お嬢「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ポロポロ


お嬢姉「もう!いいでしょ!こんなに泣いてるのに」


父親「なら、わかるだろ?」


お嬢姉「・・・今日の私達のご飯代です」


父親「ふん!わかってるじゃねえか!よし!もう一回いってくるか!ふはははは!」


ガチャ


母親「金もらってきた?」


父親「おうよ!行こうぜ!次は負けねぇ!!」


最低の両親だ・・それ以上になにもできない僕が・・最低だ


???「大丈夫かい?」


お嬢「ごめんなさいお仕置きだけは」ポロポロ


お嬢姉「もう、大丈夫だからね?」ギュッ


お嬢「うわぁぁあああんこわかったよぉおおお」


???「・・・くそ!」


お嬢姉「いつもありがとうございますユウキさん」


ユウキ「気にしないでくれ、むしろこれぐらいしかできない・・・すまない」


お嬢姉「いえ!周りのみんなは見て見ぬ振りするのにユウキさんだけよ助けてくれるのは」


ユウキ「当然のことをしてるだけだよ、あと俺のことはユウでいいっていってるだろ?」


お嬢姉「ありがとうユウさん!これからも妹を守ってあげてください」


ユウ「わかってるよ!それと君もね」


お嬢姉「ありがとうございます」


ユウ「それと」ギロ


ユウは押入れの方を見て言う


ユウ「いつもの見て見ぬ振りは楽しいか!居候さんよ!」


押入れからでてくる


のび太「・・・・・仕方ないだろ」


ユウ「相変わらずのヘタレだな!!」


のび太「俺にどうしろと!」


ユウ「なんで!お嬢達を守ってやらない!」


のび太「・・・家族のことに他人が口出しできるか!それに出てくるなとも言われてるしな」


ユウ「最低だな・・おまえ!」


のび太(あぁ・・・最低だ)


ユウ「なぁ!お嬢、お嬢姉!明日俺と町をでないか?」


お嬢姉、お嬢「!!」


ユウ「もう!我慢する必要はない!でよう!」


お嬢「うん!出る!!」


お嬢姉「・・・・・でも」


ユウ「どうした?行こう!そしてもう少し君が歳をとったら俺と!」


のび太「ロリコン」


ユウ「う、うるさい!な、行こうお嬢姉!」


お嬢姉「でも・・・」チラ


のび太の方を見る


こんな時まで僕の心配か・・なんていい子なんだ・・・だからこそ心が痛む


のび太「もう、こんなとこいられないな!まずい飯に臭い押入れそろそろでるかな!」


お嬢姉「・・・・ユウさんお願いします」


ユウ「ああ、明日迎えにくる今日だけ辛抱だぞ?じゃあ、準備があるから帰るな」


お嬢「これで、もう・・」ポロポロ


お嬢姉「うん!よく頑張ったね」


のび太「・・・・・」


お嬢姉「あの!」


のび太「うん?」


お嬢姉「あとで、倉庫に来てください」


のび太「・・・わかった」


文句でも言われるのだろうか・・それもいいだろう。その方が楽だ


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


倉庫


のび太「来たぞ」


お嬢姉「ごめんなさい呼び出しなんてして」


のび太「二人だけか?」


お嬢姉「ええ!」


のび太「話ってなんだ」


お嬢姉「それなんだけどこの機械、タイムマシンだと思うの私の書いた論文と似てる作りだし・・貴方は未来人かもしれないわ」


のび太「俺が・・未来人?」


笑える冗談だ・・冗談なんだろうか


お嬢姉「あと、このナイフとこのリモコン?も返すわ」


彼女がリモコン?と言っていたのは、ドラえもんからもらったタイムホールを作るリモコンであるそしてナイフには、赤い紐に鳴らない鈴がついていた


のび太「・・・なんだこのリモコン?それと鈴?」


お嬢姉「どう?物騒だからこうすればましになるかと思って・・タイムマシンの近くに落ちてたの、その鈴」


のび太「これは・・・・・・」


なんだこの感覚!なにか大切なにかを・・・くそ!ダメだ!思い出せねぇ!


のび太「それだけか・・・なら二人じゃなくても」


お嬢姉「・・・ここからが、本題なの・・お願いがあるの」


のび太「お願い・・?」


お嬢姉「私と!妹を連れて逃げて!」


のび太「!!」


お嬢姉「お願い・・・」


のび太「ユウがいるじゃねぇか!」


お嬢姉「・・私・・貴方のことが好きなの!だから、何処か遠くで妹と静かに暮らしたいの」


のび太「俺のことが・・」


何処か遠くで暮らすかそれもいいかもしれない・・彼女もまだ、子供だが、あと少したてば綺麗になるだろうそして、尽くしてくれるだろう・・・でも


のび太「・・・くっ!」


うんって言えない!言っちゃいけない気がする!なんでだ!


お嬢姉「・・・冗談よ」


のび太「え!」


お嬢姉「やーーい!騙されたぁ!」


のび太「な、なんだよ!冗談かよ!ははは、驚かせるなよ」


嘘だ、そんな泣きそうな顔で言うなよ


お嬢姉「あと・・私ね今日のこと両親に話そうと思うの・・」


のび太「!!」


お嬢姉「なにバカなことをって思うでしょ・・あれでも、私達の親なの・・だから最後くらいは・・」


のび太「・・・・勝手にしろ」



今日!今日だけ我慢すればいい暴力ふるわれるだろうでも!今日耐えれば!彼女達は救われる!


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


「なにを!言ってるこの!!親不孝がぁあああ!」バシッ


お嬢姉「うっ!」


お嬢「お姉ちゃん!」


お嬢姉「お嬢!来ないで!」


お嬢姉「・・今までありがとうございました!」


「ああ!許すわけねぇだろうがぁぁぁあああ!!この野郎」


お嬢「やめて!お父様!!」


「お嬢か!お嬢のためか!ならあいつがいなくなればいいんだ!」


「そうね、あの子使えないノロマだしね!」


のび太「ノロマ・・・・」


のび太はいつもノロマだな〜


のび太「の・・び・・・た」


お嬢姉「お願いやめて!」


「どけ!バシッ」


お嬢姉「うっ!お父様!お母様!やめてお嬢逃げて!!」


お嬢「あ、あぁ腰が抜けた・・」


のび太「くっ!もう限界だ!」


その時強烈な頭痛が襲う


のび太「ぐっ!なんだ!これいてぇ!」


!!


「あんた!この包丁使いな」


「おお!いいねぇ〜」


のび太「ぐっ!・・・ドラえもん・・・?」


ふと思う


ドラえもんさよならだ!


あぁ!さよならだ!


のび太「ドラえもん!!」


「死ねえええええ!!」


お嬢姉「お嬢!!」ガバッ


グサッ


ポタポタ


「お嬢姉!おまえ!妹をかばったのか!」


お嬢「お姉ちゃんぁあああああ!!」


お嬢姉「ご・・め・・・んね・・でも、よかった・・にげ・・て」


お嬢「うわぁぁぉあああん!!」


のび太「俺は!!・・・・・」


パパ、ママ、そんな・・うわぁぁぁあああん!


のび太「ジャイアン!」


お前の戦いは俺の戦いだ!


のび太「スネ夫!」


お前にゃ!地獄は贅沢過ぎるぜ?


のび太「しずか!」


必ず帰ってきて・・のび太さん!


のび太・・・


のび太「出木杉!!」


のび太「馬鹿だな!忘れてたなんて・・・僕は!」


のび太「僕はぁぁああ野比のび太だぁぁあああ!!」


のび太はナイフを取り出し押入れを蹴った


ドン!!


のび太「!!」


酷い光景だった・・血だらけの姉妹、倒れてるお嬢姉、お嬢を殺そうとしている両親・・もっと早く思い出してたら


父親「だれだ!!」


母親「だれでもいいでしょ!見られたんだから!」


父親「そうだな!」


母親「悪いけど死んでね」


のび太「・・・・」


のび太は血だらけ姉妹の元に向かった


お嬢「お姉ちゃんが!お姉ちゃんが!血がとまらないよ!!」


傷を見ても手遅れだと言うことがわかった


お嬢姉「うぅ・・・」


のび太「おい!大丈夫か!」


お嬢姉「おもい・・だしたんですね・・な・・まえ教えて・・もらえます・・か?」


のび太「僕は、野比のび太だ!ごめんもっと早く思い出してたら・・」


お嬢姉「いいん・・ですよ・・・のび太さ・・んいいな・・まえね気にしないで・・しかた・・ないんでゴホゴホ」ハァハァ


のび太「苦しいか?」


お嬢姉「ちょっと・・息が・・・しにくいかな・・」ハァハァ


肺をやられてるすごく苦しいはずだ


お嬢「お姉ちゃんは!助かるの!ねぇ!」


のび太「ごめん!お姉ちゃんことを思うなら・・・」スッ


ナイフをお嬢姉に向ける


お嬢姉「その・・ナイフ・・・使って・・くれるんだ・・うれ・ゴホッゴホッ」ハァハァ


お嬢「お姉ちゃん!!」


お嬢姉「さい・・ご・に・・返事聞かせて・・くださ・い」ハァハァ


のび太「あぁ!俺も!お前のことが好きだ!」


嘘をついてるな・・いやこれは嘘じゃない本音だ


お嬢姉「うれ・・しいな・・ふふ・・凄く・幸せだよ・ゴホゴホ・妹のこと・・お願いします・・ね」スッ


のび太「あぁ・・・任せてくれ必ず守る」スッ


ゆびきりをする


ギュッ


父親「かぁ〜泣かせますなぁ!ははははは!こんなやつのどごがいいんだかな!」


母親「なにが!妹を頼みますよだよ!今から死ぬっての」


のび太「さよならだ!」スッ


お嬢「お姉ちゃん!!やめて!お願い!」ガシッ


お嬢は飛びつき必死に止めようとするしかし、子供に大人が止められるわけもない


のび太「ごめん!俺のこと恨んでくれて構わないから・・」


お嬢姉「うら・・まないよ・・ありがとゴホゴホ」ハァハァ


お嬢姉「のび太さん・・・・」


のび太「なんだ・・・」


お嬢姉「未来を・・貴方の・・信じた・・未来を・・お願いしま・・すね?・・」


のび太「お嬢姉・・・あぁ、僕は信じた未来を進むから」


お嬢姉「」ニコ


ナイフを持つ手が震える。もし躊躇してしまえば、彼女を余計苦しませてしまう・・手に力をいれ


のび太「・・・・!!」ザクッ


ナイフが降られた


お嬢「いやぁぁぁああああ!あ・・あ・・・お姉ちゃん・・」ガク


のび太「お休み・・・・俺にはこれしかできないんだ・・・・ごめんな・・お前ら!!死ぬ準備はできたか?」ポロポロ


父親「バカか?こっちのセリフだろうが!死ねや」スッ


包丁を真っ直ぐ向け走ってくる


のび太「てめえは!父親失格だぁぁぁああああ!!」シュッ


父親の包丁を避け背後に回り首にナイフつけ


のび太「!!」


スパッ


父親「」バタ


母親「あんたぁぁああ!!」


のび太「あんたはぁぁあ!母親失格だぁぁぁああああ!!」


正面から刺しそのまま押し倒し止めを刺す


のび太「!!!」


ドスッ


母親「」バタ


のび太「・・・・地獄で後悔しろクソ野郎」


血だらけの部屋・・外からはいつもどうり町の人たちの声が聞こえる

俺は、彼女に歩みよった


のび太「起きろ!おい!起きろ」


お嬢「う〜ん・・は!お姉ちゃん!」


のび太「俺が殺った・・みてたろ?夢じゃないんだ」


お嬢「よくも!!お姉ちゃんを!!」


のび太「ほら!」スッ


お嬢「え?」


のび太はナイフを渡したそれは鈴のついたナイフだった


のび太「俺は最低なことをした!お前に刺されても仕方ない!だから、殺るなら殺ってくれ!ただ!後悔だけはするなよ!後悔は一生ついてくる!もし、ここで仇をとらないと後悔するなら迷わず殺ってくれ」


のび太は、ナイフを持った彼女の手を持ちナイフを自分の首にあてる


のび太「・・・・・頼む」ポロポロ


お嬢「・・・無理だよ・・」


お嬢「お姉ちゃん・・のび太さんのこと・・」


のび太「たのむ・・それ以上は言わないでくれ・・」ポロポロ


それ以上俺を追い詰めないでくれ


お嬢「・・・うん・・助けてくれてありがとう」


のび太「ごめん・・」


「おーーい!!お嬢姉!お嬢!無事か!凄い音がしたぞ!!」


お嬢「ユウだ・・・」


のび太「間違えなく殺されるな僕・・・それがいいかもしれない」


お嬢「行って!!」


のび太「え!!」


お嬢「早くいって!」


のび太「でも、僕は・・・」


お嬢「早く行きなさい!命令よ!」


のび太「・・・わかった!ありがとう・・・絶対また会いにくるから!」


お嬢「うん・・・」


のび太は去っていった


お嬢「あ、ナイフ忘れてる」


ドン!!


ユウ「二人とも無事か・・・なんてことだ・・」


お嬢「ユウ・・・私が・・」


殺したの


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ー倉庫ー


のび太「・・・修理されてる」


タイムマシン「行き先が決まっています」


のび太「・・・自分の声いれるなんて・・・洒落たことしやがるな・・・」


タイムマシン「早く乗ってくださいね!」


のび太「何処に行くんだ!」


タイムマシンに乗るといきなり動きだす


そして消える


シュン



ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ジャイアン達が脱出した後の船


ー沈む船の中ー


のび太「ここは、あの豪華客船か!」


のび太「でも、なんでここに?」


のび太は記憶喪失だったから気がつかなかったが今になって気付く


のび太「たしか・・お嬢はこの船に乗ってたはずだ・・まさか!」


のび太は走ったいろんな所をすみから探すが


のび太「やばい!そろそろ崩れる!どこにいるんだ!」


のび太「!!」


のび太「これは、血のあとか・・まだ、新しい!これをたどれば」


のび太「この部屋に続いてる」ガチャガチャ


ドアは変形して開かなくなっていた


のび太「くそ!!時間がないんだ!開け」ガチャガチャ


船が揺れる


のび太「うわぁ!水が入ってきてる!すぐにはいっぱいにならないが危険だ!」ドン!!ドン!!


のび太はドアを蹴る何度も何度も蹴った


のび太「うぉりゃあああ!」バン


ドアが壊れて勢いよく吹っ飛ぶ


のび太「・・・・・お嬢」


そこには、生きてるのか分からないお嬢の姿と隣で抱きしめながら倒れている男がいた


のび太「・・・ユウ!!」


のび太はお嬢に近づき恐る恐る手を首の脈に持っていく


ドクン


のび太「!!」


確かに感じた彼女はまだ生きようとしてる


のび太「タイムマシン!」


そう言うとタイムマシンが出てきた


タイムマシン「探し物はみつかりましたか?」


のび太「あぁ!今は一分一秒惜しい!この二人を何処に連れて行けば助かる!!」


タイムマシン「検索中」


タイムマシン「男性の方は病院へ行けば大丈夫ですが・・女性の方は・・・」


のび太「そんなこと!聞いてんじゃねぇ!助けるんだよ!見つけろ!」


タイムマシン「検索中」


タイムマシン「残念ですが」


のび太「もういい!」


のび太「まず、この時代の病院にユウをそのあと!あの時代へ連れていってくれ!」


タイムマシン「乗ってくださいね!」


のび太「急げ!」


タイムマシンが動きだす


シュン


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー



病院前


シュン


のび太「よし!着いたユウをさっさと受付につれ・・・」


ユウ「」睡眠中


のび太「行かなくてもいいか悪い時間がない自分で行け」ポイ


タイムマシンから落とす


ユウ「うぎゃあ!」


のび太「よし!行ってくれ」


タイムマシン「昔の貴方と少し前の貴方に会わないように少し時間をずらしますね」


のび太「行ってくれ!」


シュン


ユウ「いて!あー!なにするん・・ここ何処?」


ユウ「お嬢!お嬢は何処だ!病院?ここにいるのか!」


病院へ入るがユウの今の姿は血だらけの男


暴れるユウを体格のデカイ看護婦に締め落とされ入院をさせられる


その時の事をユウはこう語る


ユウ「ゴリラがコスプレして襲ってきたと思った」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


のび太「もうすぐ着くからな!死ぬなよ!」


お嬢「・・・・・」


のび太「何度さよなら言わなきゃいけないんだろうな・・ドラえもん」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


過去のび太「ドラえもん・・・・さよならだ!」


ドラえもんに別れをつげタイムマシンに乗り込む


ドラえもん「あぁ!さよならだ!」


ドラえもん「・・死ぬのか・・ふん!!ただでは、死なねぇよ!俺は!」


シュン


タイムマシンが現れる


のび太「ドラえもん!!」


のび太(ドラえもんなら!)


ドラえもん「!!・・早いだろ!帰ってくるの!さっき別れを言ったばかりじゃん!!」


のび太「ドラえもん!!頼むこの子を!助けてくれ!僕じゃどうにも」


ドラえもん「どうした!凄い傷だ!もう虫の息だ・・もう手遅れじゃ・・」


のび太「どうしても、死なせちゃいけないんだ!」


ドラえもん「のび太!俺は未来に干渉は・」


のび太「・・・・・・」


のび太の目を見てドラえもんは思った・・この目はいつもののび太じゃない・・今ののび太ならなんでもするだろう・・なら見せてもらおう!覚悟を

昔みたいに一生のお願いなどとよく言っていたのび太とは違った・・大人になったな


ドラえもん「カーテンを閉めろ」


ドラえもん「ここじゃ昔の君が帰ってきてしまう!俺の別荘に行く!どこでもドア!!」


ドラえもん「入れ!すぐにオペをする!」


のび太「ドラえもん!!ありがとう!だが、お医者さんごっこカバンを使えば!」


ドラえもん「あれは、所詮ごっこ遊びだ!簡単な風邪と傷なら治せるが、今のこの子には使えない!だから直接俺が・・治す!」


のび太「ありがとう・・ドラえもん!君ならと信じてた!」


ドラえもん「まだ、喜ぶのは早いだろ!手伝ってもらうぞ!」


のび太「あぁ!なんだってする!この子の為なら」


ドラえもん(だが、いつまでも世話のかかるやつだな!本気だすか!)


のび太「絶対助けてやるからな!!」


のび太「お嬢!!」


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


ーとある病院ー


俺が入院してから、数週間がたった・・・お嬢はどうなったのか・・生きてるのだろうか・・不思議と生きている気がする・・あの船の沈没は大きくニュースにとりあげられた・・中を調査隊がくまなく調べたが、女の子の遺体はなかった・・誰が助けてくれたかも分からない・・

でも!


ユウ「もう少し生きてみようかな」


看護婦「ユウキさ〜ん!楽しい注射の時間ですよ〜♪」


ユウ「ふっ!逃げろ!!」


看護婦「待てこら!!」


ユウ「注射は嫌なんだよ!!」


ドン!!


誰かにぶつかる


ユウ「いてぇな!!気をつけ・・てください・・はは」


看護婦長「・・・・」ガシッ


掴まれる片手で


ユウ「ぎゃああああああ!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


のび太!早くしろその子の身体に負担がかかりすぎている!


わかってる!!


俺に替われ!


すまん!ドラえもん・・凄いな!ドラえもん・・


血がたりない!!


僕のはつかえないのか!


血液型は同じだ、いけるが・・かなりの量だ


構わない!使ってくれ


よし!そこに寝ろ


おう!


オペは数時間に及んだ


とある部屋


のび太「・・・・・・」チュー


結局途中で追い出されるとは・・


のび太「・・トマトジュースうまいな」


ドラえもんが別荘なんて持ってたなんてな知らなかった


のび太「てか、なんで別荘に手術室があるんだよ・・」


御都合主義って奴か


ガチャ


ドラえもんがでてくる


のび太「!!」


ドラえもん「のび太!やるだけの事はした!あとはあの子次第だ」


のび太「よかった・・・間に合って」


ドラえもん「まだ、わからんぞ!側にいてやれ」


のび太「大丈夫さ、あれで生きてたんだ!あの子は強いよ!」


ドラえもん「あの子は治ったらどうする!」


のび太「僕と一緒だと危険だ!だから面倒をみてくれそうな人を!」


ドラえもん「のび太・・おめえふざけんなよ!!」ガシッ


掴みかかる


のび太「な、なにをする!」


ドラえもん「あの子は本来死んでいる人間なんだぞ!!それを無理矢理生かしたんだ!本来生まれるはずの命が生まれず!あの子の命で未来が変わるんだぞ!!それほどの事をしたんだ」


ドラえもん「これは!完全にお前のわがままだ!そして、それを分かって俺は生かした!俺は未来犯罪者になったんだ!でも、後悔はしてねぇ!」


のび太「ドラえもん・・・」


ドラえもん「それを!!お前は!途中で!!ほっぽり出すのかよ!!それなら!あいつは生きてても幸せにはなれない!もう一度聞く!お前はあいつをどうする!」


僕は!!僕は!!


のび太「守る!!もう!目の前で!もう守れず!泣くのは嫌だ!だから!」


もう!!離さねぇよ!!


ドラえもん「・・行ってやれ」


のび太「あぁ!ありがとう!」


ガチャ


ドラえもん「・・大きくなりやがって!」


ー手術室ー


のび太「・・・・・」


生きてる・・ 嘘じゃないんだよな


のび太「綺麗になりやがって」


お嬢「・・・・・////」ポッ


のび太「まさか!起きてるのか!」


ー手術室前ー


ドラえもん「ふふふふ離さねぇな・・プロポーズじゃん」



ー手術室ー


のび太「起きてるのか!お嬢」


お嬢「・・・うん」


のび太「全部聴いてたのか?」


お嬢「・・・うん」


のび太「その、なんだ・・え〜と」


お嬢「ねぇ・・・離さねぇよ!!ってあれって本当?」


のび太「地味に似てるな僕のモノマネ・・あぁ!本当だ!お嬢!僕と一緒に来い!いや・・言い方が悪いな・・僕に着いてきてくれないか?」


お嬢「!!・・こ、これって!プロポーズ!!」


のび太「!!いやいや違うから!そう言う意味じゃ」


お嬢「私じゃ・・ダメなの」グスン


のび太「違うって!僕結婚してるし!!そう言う意味じゃないんだよ」


お嬢「じゃあ!どう言う意味よ!」


のび太「この戦いが終わったら、家に養子に来いよ!」


お嬢「え!」


のび太「お前の知らない家族って奴を教えてやるから!」


お嬢「いいの?私で」


のび太「お前じゃないとだめなんだよ!お嬢!」ギュッ


抱きしめる


お嬢「のび太さん・・・」


のび太「ダメだな!」


お嬢「え?」


のび太「パパまたは!お父さんと呼ぶんだ!」


お嬢「・・・うん!・パパ」ポロポロ


のび太「泣き虫な娘だ・・そうだな!お嬢姉の墓参りも行かないとなあいつも俺の娘だ!」ギュッ


お嬢「うん!・・うん・・うわぁぁぁああん」ポロポロ


ー手術室前ー


ドラえもん「アホズラのび太には・・勿体無い可愛い子だな」


ドラえもん「・・・守ってやれよ!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


お嬢「ごめんなさい・・あんなに泣いたのなんて久しぶりね・・」


のび太「いいんだよ、僕はお前のパパだ!甘えたい時に甘えていいんだ」


お嬢「うん・・次はパパの番だよ?」


のび太「え?」


お嬢「パパは・・いえ、のび太さんはここに入ってきた時・・凄く悲しい顔をしてたのよ」


のび太「・・・そんなこと」


お嬢「お姉ちゃんのことよね?」


のび太「・・・あれは仕方なかったと思っている!・・もう吹っ切れたよ」


お嬢「嘘ね」


のび太「嘘じゃない!それにお嬢の方が辛いだろ・・」


お嬢「それも嘘ね」


のび太「くっ!うそじゃ!!」


お嬢「今思えば、あの時今の私ならのび太さんと同じことしてたと思うし・・それに一番辛いのは貴方でしょ・・」


のび太「俺は!別に気にしてなんか!」


お嬢「泣いてるよ?」


のび太「え?」ポロポロ


のび太「あれ?おかしいな・・止まらない・・・」


お嬢「お姉ちゃんもきっと幸せだったと思うよ!だってあんな笑顔初めてみたんだもん・・」


のび太「うぅ・・・くっ・・」


お嬢「のび太さん今だけは私を娘じゃなくて一人の女としてみて、そして言わせて!私もお姉ちゃんものび太さんのこと好きだよ」


のび太「うわぁ・・ぁ・ああ」


お嬢「泣いていいんだよ?なくことは恥ずかしいことじゃないんだよ?悲しみを受け入れるのだから、私達のことも受け入れて」ギュッ


お嬢様はのび太を抱きしめ頭を撫でた


お嬢様「もういいんだよ!よく頑張ったね」サスサス


のび太「!!」


のび太「うぁぁぁああああ!!」ポロポロ


彼女の温もり優しさ感じながらのび太は泣いた・・

こんなに泣いたのは初めてかもしれない、きっと誰かに許して欲しかったのかもしれない・・やがてのび太は泣き疲れ寝てしまう


お嬢「・・泣き虫なお父様ね」サスサス


ー手術室前ー


ドラえもん「どら焼き買ってきたが、入りにくいな・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


数週間後


ドラえもん「じゃあ!今度こそさよならだ!」


のび太「あぁ!さよならだ!」


お嬢「ありがとうドラえもんさん!!」


ドラえもん「お嬢!こいつの事頼んだぞ!」


お嬢「うん!任せてよ!!」


ドラえもん「のび太!分かってるとは思うが」


のび太「分かってる!行こうお嬢」


お嬢「はい!お父様」


のび太「やっぱりそう呼ぶのか?なんかこそばいな」


お嬢「慣れてよね!お父様!」


のび太「時間かかりそうだな」


ドラえもん「のび太!」スッ


のび太「ドラえもん!」スッ


お互い目をみてお互い何かを握手をした

のび太は、お嬢を連れてタイムマシンへ乗った


ータイムマシンー


タイムマシン「行き先が指定されてます」


のび太「またか!」


お嬢「お姉ちゃんの声!!」


のび太「あいつが修理してくれた時にな」


のび太(しかし、この機能はなんだ?勝手に行き先が・・だが、一度助けてもらってる!信じてみるか)


お嬢「お姉ちゃんが・・」


タイムマシン「しっかりつかまってくださいね」


お嬢「何処へ行くの?」


のび太「さぁな?だが、行かなきゃ行けないところなんだろう行くしかないだろ怖いか?」


お嬢「全然だよ!お父様と一緒なら」


のび太「僕もだよお嬢と一緒なら怖くないよ!出発だ」


お嬢「うん!」


タイムマシン「・・・・・」ボソッ


タイムマシンはのび太達に聴こえないくらい小さな声で何かを言っていた


ありがとう・・



続く



第九話 守るべき代償


今私は、どうなってんだろう・・私達のヘリに何かがぶつかりヘリはバランスを崩して・・落ちていく・・その勢いで・・そうか・・今ヘリに投げだされて落ちてるんだ・・・これ・・絶対死ぬよね、ん?これなにかな?ズボン?


ジャイアン「みんな!何処かに掴まれ!」


スネ夫「くっ!このまま落ちたらやばいぞ!」


出木杉パパ「おい!誰か!手の縄を解いてくれ!このままだと落ちてしまう!」


黒服「自分で精一杯だ!」


運転手「娘よ・・・」


アーニャ「仕方ないなぁ〜ちょっと待って」スッ


アーニャは手をはなし


ジャイアン「おい!」


出木杉パパに近づこうとした瞬間ヘリが大きく揺れる


ガタン


アーニャ「キャ!」


アーニャと出木杉パパが外に投げだされてしまうが


出木杉パパ「ふん!!」ガブ


アーニャ「ふん!!」ガシ


出木杉パパはヘリの手すりに掴まり(口で)アーニャは出木杉パパのズボンの裾に掴まる


出木杉パパ「!!!」


アーニャ「出木杉パパのズボン頑張れ!」ビリ


ジャイアン「早く登れ」


スネ夫「なにか!ロープないのか!」


黒服「ない!!」


出木杉パパ「フガァアアアア」


ジャイアン「やばい!出木杉パパ頑張れ!アーニャ登れ」


アーニャ「登るって出木杉パパに・・ごめんなさいね!よいしょ!」


ガシ


出木杉パパ「フガァアアア!」


アーニャ「ごめん!そこ掴んだらだめだよね・・え〜と」


アーニャは出木杉パパのベルトに手をかけたその時


ズリ


アーニャ「え?」


その音がした時・・私の目の前には、ハート柄のパンツを履いた変態が目に見えた・・そして、私の手にはズボンが握られていた。

そして、その変態はどんどん遠ざかっていった・・・あぁ!私



落ちてるね


ーヘリの中ー


ジャイアン「アーニャ!!くそ!アーニャ」


降りようとする


スネ夫「やめろ!ジャイアン!」ガシッ


それを止めるスネ夫


ジャイアン「離せ!アーニャが!助けないと!スネ夫!離せ!」


スネ夫「落ち着け!それより今はこの状況をどうにかしないと!アーニャなら大丈夫さ!」


ジャイアン「・・・くそ!アーニャ・・・」


出木杉パパ「ウガァアアア」


スネ夫「あ、助けないと」


黒服「おら!掴まれってつかめねぇか」ガシ


首根っこを掴み引きあげる


スネ夫「やばい!衝撃にそなえろ!」


ジャイアン「・・・・・・」


黒服「くっつくな!」


出木杉パパ「歯が・・・」


運転手「ははは、パパだよ〜」


ドーーン


ヘリは落ちたが、落ちた所がよかったのか木にひっかかり下に追突だけはさけることができた


ー何処かジャングルー


スネ夫「たすかったぁ〜」


ジャイアン「探さなきゃ!」


黒服「だが、どうやって降りる?運転手と出木杉パパは気絶してるぞ」


ジャイアン「知るか!置いていくぞ」


スネ夫「ジャイアン・・落ち着けやあああ!」バシッ


スネ夫は思いっきり背中を叩く


ジャイアン「ああああああああ!」


ジャイアンは落ちた


スネ夫「・・・・・・」


黒服「・・・・・・」


スネ夫「ジャイアン!!」


黒服「生きてるか・・」


スネ夫「やば!早く降りなきゃ!何かないのか?」


黒服「これは使えないか!」グッ


出木杉パパ「」


運転手「」


スネ夫「その二人はとりあえずほって置いて!てか、使うってなんだよ」


黒服「クッションに使えないか?」


スネ夫「すまんが使った後の罪悪感が酷そうだからやめておくよ」


黒服「まぁな」


スネ夫「ん?これは・・非常用パラシュートか・・今使っても意味ないか」


黒服「いや!貸してみろ!」


黒服はパラシュートをその場で開く


プシューーバサ


スネ夫「うわ!」


黒服「こいつをヘリに繋げて・・ロープの要領で降りる」スルー


スネ夫「なるほど!俺も降りるか」


黒服「その前にそこの二人を落としてくれ!」


スネ夫「いいのか?落として」


黒服「大丈夫だ!広げて持ってれば、ほら!クッション代りになる」


スネ夫「さすがだな!落とすぞ!」ポイ・・ポイ


運転手「うげ!」ドサ


出木杉パパ「うば!」ドサ


出木杉パパと運転手を落とし、下で黒服がパラシュートをクッション代りにしてキャッチする


黒服「よし!降りて来い」


スネ夫「高いな、とお!」


ドサ


二人は降り周りを見渡す。どこをどう見ても、木ばかりだ


スネ夫「やばいな!何処かわからないな」


黒服「おい!こいつらどうする?このジャイアンって奴も気絶してるだけだ!」


スネ夫「さすが・・頑丈だな、少し捜索してみるか!三人はそこに寝させて置いてよ!」


黒服「アーニャを探すのか?」


スネ夫「あぁ!どうなっていても探さないと・・場合によっては・・」


黒服「お人好しってか・・いいのか?それで」


スネ夫「ジャイアンは一度目の前で大事な家族を亡くしてる、守る為に強くなったのにまた目の前で大事な人が死んだら・・きっとジャイアンは立ち直れない・・その時は、もう俺達では無理だ」


黒服「仕方ない!俺も行く!方向は向こうか行くぞ!」


スネ夫「あぁ!行こう」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


スネ夫と黒服はアーニャの捜索及び探索を開始した


黒服「ジャングルなんて久しぶりに来たな・・」


スネ夫「来たことあるのか?」


黒服「ここじゃないが、任務でな似たような所にな」


スネ夫「そういえば、あんたも、ユウの仲間なのか?」


黒服「あぁ、今回もユウ・・まぁ、隊長の依頼で集まったんだ」


スネ夫「いいのか?俺達は出木杉パパの護衛を邪魔したんだぞ?」


黒服「依頼主が行方不明じゃ、もうやる意味がない」


スネ夫「依頼主?出木杉パパじゃないのか?」


黒服「俺達だって依頼主を選ぶ今回はユウの頼みがあったから集まったんだ」


スネ夫「ユウがな・・・」


黒服「まぁ、お前は裏切りという形でユウと再会したらしいみたいだからなあまりいい気分はしないだろ」


スネ夫「なんで、あいつ・・あんな奴に」


黒服「簡単なことだ隊長がお前は使えないと思ったからだろ?」


スネ夫「・・・・・」


黒服「冗談だよ!半分な」


スネ夫「半分・・」


黒服「あいつから動くのは大体ある人のためさ」


スネ夫「・・・お嬢」


黒服「正解!お嬢の為には金が必要だったんだよ。詳しくは知らないが俺達はあの日の二日前に呼ばれたからな」


スネ夫「二日前か・・・・なぁ!ユウとお嬢の関係はなんなんだ!そしてお前らの組織のことも話してもらおう!」


黒服「・・・嫌だと言ったら?」


スネ夫「そのときは!」


スネ夫はナイフに手をかける


黒服「ふふ・・まだ、死にたくないんでね!いいぜ!答えられる範囲で答えよう」


スネ夫「お前の組織はユウが作ったのか?」


黒服「あぁ!この組織は俺みたいに落ちこぼれと言われて育ってきた人の集まりなんだ」


スネ夫「落ちこぼれか・・」


黒服「俺もお嬢もあとここにはいないが研究院長もあいつに拾われたんだ・・形はどうあれ感謝はしていた」


スネ夫「その組織はなにをしていたんだ?」


黒服「なんでもしてたぜ?掃除とか引っ越しの手伝いとか・・殺しとかな」


スネ夫「・・・・・・次だ」


スネ夫「お嬢は昔両親に双子の姉を殺されそれでお嬢が両親を殺ったと聞いたが・・」


黒服「・・・それは嘘だ!少なくともお嬢は殺ってないだろ」


スネ夫「!!」


黒服「これは隊長から聞いたことを俺なりに考えた結論なんだが聞くか?」


スネ夫「・・・頼む」


黒服「隊長が異変に気づきお嬢の家に行ったらしい、しかし、遅かった・・そこには血だらけのお嬢と死んだ姉と両親だった」


スネ夫「あぁ・・お嬢が殺ったんだよな・・辛かったろうな」


黒服「・・・バカか?」


スネ夫「あぁ?バカだと!」


黒服「船の時のお嬢なら素人ぐらい楽に殺れるだろうな!だが、あの時のお嬢はただの女の子だ!近くに両親が使ったと思われる包丁もあった!勝てるはずがない!」


スネ夫「たしかに・・」


黒服「だが、お嬢はその時ナイフを持ってたんだ血だらけのな」


スネ夫「それで!殺ったのか」


黒服「さっきも言ったが当時お嬢は普通の女の子なんだぞ?」


スネ夫「じゃあ!誰が!」


黒服「お嬢の持っていたナイフなんだが、今お前がもってるナイフだ」


スネ夫「これが!!」


スネ夫はナイフをとりだす、そのナイフには鳴らない鈴が付いていた


黒服「そして、そのナイフにはお嬢の両親と姉の血がついていた」


スネ夫「!!」


スネ夫「おい!それだと!おかしいぞ!」


黒服「あぁ・・そのナイフで両親を殺ったとしたなら、両親の血だけついているはずなんだ、間違っても姉の血はつかない、それこそ姉を殺ったのもお嬢になってしまう」


スネ夫「・・・・他の誰かが」


黒服「隊長の話しだと当時居候がいたらしい・・」


スネ夫「居候?」


黒服「そいつはお嬢達が虐待を受けていてもただ見ていただけだったらしいが」


スネ夫「なんて奴だ!」


黒服「あの日隊長が行った時には居候はいなかった・・この事から両親と姉を殺したのは多分その居候だ」


スネ夫「くっ!恩を仇でかえすのか!」


黒服「そのナイフもそいつのだろう」


スネ夫「なんで!大事にもってんだよ!」


黒服「それが、わからないんだ・・お嬢に聞いてなにも言わない・・たまにそのナイフを見つめて・・笑ってたんだよ・・一人でね」


スネ夫「笑わないんじゃ・・」


黒服「いや、多分お嬢は我慢してたんだ。そしてその居候を待っているみたいなんだ・・」


スネ夫「姉を殺した犯人をか?わかんねぇよ!!なんで!」


黒服「さぁな!それこそ居候かお嬢本人に聞くしかないんじゃないか?」


スネ夫「お嬢と居候の関係っていったい・・・」


ナイフを見つめるスネ夫


黒服「さぁな、ただ姉もお嬢もそいつを信頼はしてたらしいが・・・ん?話しに夢中になり過ぎてしまったようだな・・誰かこっちを見てるな」


スネ夫「・・・二人・・いや!三人か!」


ガサガサ


黒服「来るぞ!」


サッ


メガネの男「遅い!ふんっ!」ドゴッ


黒服「うぐっ!なんて奴だ」


黒服は一発でやられてしまうが


スネ夫(黒服の奴が一発で!くそ!弾は入ってないが、銃で威嚇して)


スネ夫「俺の事を忘れてもらっちゃあ!困るぜ!いきなりだったから危なかったが・・こっちには銃が・・・」


女の子「動かないで!」スチャ


スネ夫「しまった!三人いたんだった」


首に冷たい金属のような物を押し付けられている


見えはしないがこれはナイフか


スネ夫(銃をだす暇もなかった・・気配を消してたのか!気づかなかった)


スネ夫「気がつかなかったよ・・その首につけたナイフどけてくれないか?」


女の子「嫌よ!」


メガネの男「おい!隠れてろって言っただろ」


女の子「それも嫌よ!一人にしないでよ!私だって少しはやれるんだから!」


メガネの男「・・・無茶はするなよ」


スネ夫「あのよ!俺はどうすればいい」


スネ夫(女の子特有の匂いがする)


メガネの男「よし、伏せろ!抵抗するなよ?」


スネ夫は伏せる


スネ夫「なぁ、俺さ少しは警戒してたんだよ、だけど気づかなかった・・どんな奴か顔見せてくれよ」


スネ夫(少しでも隙ができれば!)


女の子「振り向かないで!!」


手に力が入る


スネ夫「おいおい!それ以上力を入れるとまじで俺の首切れるぞ」


スネ夫(なんか・・・背中に柔らかい感触が・・いかん!反応するな)


メガネの男「まずは、武器没収・・・え?」


女の子「これ!」


スネ夫「おい、返せよ!それは大事な物なんだよ!」


スネ夫(俺って・・ロリコンなのかな・・)


女の子「・・・・」ガン


スネ夫「うっ!」ガク


メガネの男「・・せっかく情報を聞き出そうとおもったんだが・・気絶させるなんて」


女の子「もう・・行きましょね?」


メガネの男「仕方ないな!そういえば、アーニャは何処に置いて来た?」


女の子「こっちよ!早くいきましょ」


メガネの男「おいおい!引っ張るなよ!・・それにしてもこいつ・・」


スネ夫「・・・・・」


メガネの男「誰かに・・」


女の子「はやく!!」


メガネの男「はいはい!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーー


少し時間をさかのぼり


ーヘリの中ー


ジャイアン「アーニャ!!」


アーニャ「きゃぁあああ」


ジャイアン「今助けるぞ!」


スネ夫「やめろ!死ぬ気か!」


ジャイアン「離せ!スネ夫離せ!ー!」


アーニャ「私・・死ぬのかな・・ごめんね・・たけしくん・・・」


その時アーニャの真下に何かが現れる


シュン


のび太「よし!ついたぞ!ここは何処だ?」


お嬢「時間移動って不思議ね」


のび太「とりあえず、何処かに降りるか」


お嬢「そうね・・・ん?」


ピューーーーー


お嬢「お父様!上!なんか落ちて来てる!人です!」


のび太「馬鹿だな、人は落ちてなんかこないさ!落ちて来るとしたらジブリぐらーぐふっ!!」


上から落ちてきた人はのび太にぶつかる、そしてタイムマシンから落ちてしまうが、そんなに高くはなかった


のび太「うわぁぁぁああ!」


お嬢「お父様!」


タイムマシンから飛び降りるお嬢その時レバーにあたる


タイムマシン「次の目的地へ行きますね」


シュン


のび太「痛た!」着地失敗


落ちてきた人はのび太の上に落ち


ドサッ

のび太「うぎゃああ!お・・もい」


スタ

お嬢「お父様大丈夫!」着地成功


のび太「この子どけてくれないかな?」


お嬢「どきなさい!このこの」ポカポカ


???「」


のび太「その子どうやら気絶してるだけみたいだけど重いからどけてくれないか?ははは」


お嬢「うん」


のび太「さてと、この子は・・何処かで・・」


お嬢「まさか!愛人ですか!!」


のび太「・・・・そうだ!アーニャだ!船で助けてくれた!」


お嬢「そうですか・・愛人なのですね・・・お父様の!!浮気もー」


ポカ


お嬢「あ、いて」


のび太「勝手に決めるな!てか、浮気なんてするか!前に助けてもらっただけだよ」


お嬢「よかった・・ふぅ〜」


のび太「そういえば!タイムマシンは!」


お嬢「私が降りた時には消えたわよ!なんか言ってたけど聞こえなかったし」


のび太「あー・・・やば!どうしよう!!」


お嬢「まさか・・帰れないとか?」


のび太「はははは!とりあえず、その子は・・僕がおぶって行くから!ジャングルみたいだから迷わないようについて来いよ」


お嬢「・・・そうね行きましょ」


歩き始める二人


お嬢「暑いわ・・何処にむかってるの?」


のび太「僕の方が暑いよ!アーニャ背負ってるし・・それと何処にむかってるかって?・・さぁ?」


お嬢「なんか・・お父様って・・頼れるのか頼れないのかわからないわね」


のび太「厳しいこと言うなよ妻にもよく言われたよ」


お嬢「お父様ってお母様といつ出会ったの?馴れ初めを聞かせてよ」


のび太「そんなの聞いたってつまらないだろ?」


お嬢「お願い知りたいの・・お父様とお母様の出会いを」


のび太「う〜ん・・・」


のび太「何年前だったかな・・僕と彼女は小さい頃からの友人だったんだ。僕は彼女に恋をしていたんだろうな、その事に気づいたのは僕の大事な友達と出会った時だった」


お嬢「友達?」


のび太「大切な友達さ!そいつが居たから今の僕がいる感謝してもしきれないよ」


お嬢「今は何処にいるの?」


のび太「さぁな、何処に行ったんだろうな・・・」


お嬢「もしかして・・」


のび太「あぁ、多分あってるよ」


お嬢「・・・・・・」


のび太「あいつにはいろいろ助けてもらったよ・・あいつに背中押してもらったから・・っとあいつのはなしじゃなかったな!」


お嬢「そう思える人がいる・・・羨ましい・・」


のび太「お前はこれからさ!これからいろいろ教えてやるから、きっといい出会いがあるよ」


お嬢「それで!告白した時なんて言われたの?」


のび太「いきなり結果聞くのかよ!」


お嬢「過程なんて聞いてもね〜で!なんて言ったの?」


のび太「のび太さん一人だと危なっかしいからいいよ・・だったよ・・情けないだろ」


お嬢「ふふふ、なんかお母様がどんな人かわかった気がするわ」


のび太「いや、あの時はまだ、僕のことそんなに好きじゃなかったからそんな返事だったんだけど・・とにかく僕の妻は冷たい人間じゃないからな!」


お嬢「はいはい!わかってるわよ!」


その時からもう貴方にベタ惚れじゃない、どっちも強がってるだけなのね少し妬いちゃうかな・・


のび太「もういいだろ、思い出すと恥ずかしくなってきたよ」


お嬢「今回はこのくらいにしてあげる」


のび太「今回はって・・ん?お嬢隠れろ向こうから気配が」サッ


お嬢「はい」サッ


のび太「数は・・そっちから見えるか」


お嬢「二人ね、二人共武器を持ってるわ」


のび太「武器か・・」


のび太には守る人が近くにいる、もうあの時みたいに見てるだけなのはもう嫌だ、お嬢に少しでも危険が及ぶ物があるなら消す!お嬢は幸せにならなきゃいけない


のび太「お嬢!アーニャを見ててくれ少し行ってくる」


お嬢「危険だよ!責めて私も!」


のび太「頼む・・その子を守ってくれ」


お嬢「でも!」


のび太「頼む・・信じてくれ!そして守らせてくれ」


お嬢「・・・・・」


のび太「行って来るな・・」サッ


のび太「遅い!!」ドゴッ


のび太は相手に飛びかかり黒服の男を倒した、しかし


黒服「うぐっ!なんて奴だ!」


前髪が残念な男「!!」スッ


お嬢「もう一人が銃を出そうと!ちょっとここで待っててねアーニャさん・・武器は持ってないかなお父様ったら武器を持たせてくれないんだもん」ガサゴソ


お嬢「早くしないと!もうこれでいいや!」


お嬢は回り込み銃をだそうとする男の首に持ってきたそれを押し付ける


お嬢「動かないで!動いたら!」


それはスプーンだった、しかし首にいきなり押し付けられ、冷たいこの金属の感触大抵な奴なら勘違いするだろうナイフだと


前髪が残念な男「気がつかなかったよ・・その首につけたナイフどけてくれないか?」


お嬢(よかった!勘違いしてくれてる)


お嬢「嫌よ!」


のび太「おい!隠れてろって言っただろ」


お嬢「それも嫌よ!一人にしないでよ!私だって少しはやれるんだから!」


お嬢(もう!仲間外れはいやよ)


のび太「・・わかったよ!」


のび太(頼もしい奴だよ・・)


前髪が残念な男「あのよ!俺はどうすればいい」


のび太「とりあえず!伏せろ」


前髪が残念な男「なぁ!俺さ少しは警戒してたんだよ、だけど気づかなかった・・どんな奴か顔見せてくれよ」


お嬢「振り向かないで!!」


手に力が入る


前髪が残念な男「おいおい!それ以上力を入れるとまじで俺の首切れるぞ」


のび太「まずは、武器没収・・・え?」


のび太(僕の・・ナイフ?)


お嬢「これ!」


お嬢(私の・・)


前髪が残念な男「おい!返せよ!それは大事な物なんだよ!」


お嬢(なんだろ・・身震いがするわ・・)


お嬢(まさか・・・この人・・・ロリコン!)


お嬢「・・・・」ドス


前髪が残念な男「うっ!」ガク


のび太「お、おい・・せっかく情報を聞き出そうとおもったんだが・・気絶させるなんて」


お嬢「もう・・行きましょね?」


お嬢(気持ち悪い・・それになんか・・)


のび太「仕方ないな!こいつらは、このままでも大丈夫だろう、そういえば、アーニャは何処に置いて来た?」


のび太(なんで、俺のナイフを?詳しく聞きたいが・・今の状況じゃな・・・)


お嬢「こっちよ!早くいきましょ」


のび太「おいおい!引っ張るなよ!・・それにしてもこいつ・・」


前髪が残念な男「・・・・・」


のび太「誰かに・・」


お嬢「はやく!!」


のび太「はいはい!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


私・・死んだかな?きっと酷いありさまなんだろうな・・痛かったし・・でも、これでいいんだよね・・こんな化け物なんか・・・お腹空いたな・・ん?いい匂いがするなぁ〜いただきます!


ガブ


ぎゃあああああああ!


あれ?かたいなぁ〜


ガブガブ


ぎゃああああ%#$¥€#¥$#¥$€3€¥€!!


離れなさい!このこの!


おいしくないなぁ〜


ガブガブガブ


・・・・・お嬢・・ごめん


お父様ああああああ!!


アーニャ「う・・はっ!私・・・生きてるのね・・そしてこれはなに?」


お嬢「お父様起きて!お願い!戻ってきてよぉ〜私を・・一人に・・・しないでよ」ポロポロ


のび太「」歯形付き


アーニャ「・・・う〜ん・・あ!焼き魚だ!いただきます!」ムシャムシャ


お嬢「お父様・・・私も今から行きますね・・・」スッ


アーニャ「ちょっと!ナイフは危ないって!」


お嬢「離して!人殺し!人食い女!私も食べるの!食べればいいじゃない!それで!腹壊しなさいよ!」


アーニャ「まぁまぁ、落ち着いて私、人は食べれないな・・別の意味でなら食べてあげようか?」ニヤ


お嬢「いや・・たすけて・・お父様ああああああ!」


のび太「はっ!おじょぉおおおお!!」


お嬢「お父様ぁぁああああ!」


アーニャ「なにこれ?」


お嬢「お父様!お父様!」


のび太「もう大丈夫だぞ!お嬢!」


アーニャ「はぁ〜なんか疲れるなぁ〜ん?あの子って・・・・ちょっと!貴方!」


お嬢、のび太「ん?」


のび太「なんだ?僕になんか用か?あ、お礼ならいいから!でも、どうしてもって言うなら!」


アーニャ「貴方は関係ないから少しこれでも食べて黙っててね」グイグイ


のび太「ふがあほごふが」焼き魚付き


お嬢「・・なによ!」


アーニャ「貴方・・死んだはずよね?なんでここにいるの!」


お嬢「・・・・」


アーニャ「なんか・・言ってよ!あれはもう手遅れだったはずよ・・!」


お嬢「・・・・・・」


のび太「・・・・・・」モグモグ


アーニャ「そこの人が関係してるのね・・・貴方・・船に居た・・バカップル」


のび太「・・・・・・」モグモグ


お嬢「お父様、お水」


のび太「ゴクゴク・・ぷは〜ありがとう」


お嬢「私は貴方を知らないの・・だから何を言ってるかわからないの・・」


のび太「僕も同じだ・・君が倒れていたから助けたが、君の事は知らないよ」


のび太(厄介なことになりそうだし・・お嬢に合わせるか、それにあの日ことはもう思いださせたくない・・・)


アーニャ「なに言ってるの?前にあったじゃない!二人共船で」


のび太「船?なんだ?運命感じちゃってるってか!悪いな僕には妻がいるんだ!子供もな」


お嬢「パパぁ〜〜♡」


のび太「よしよし!かわいいなぁ〜」


アーニャ「・・・冗談はやめてよ!知ってること話しなさい!さもないと!・・・あれ?」


のび太「探してるのはこれか?」


アーニャ「あ!私のナイフ!返しなさい!」


アーニャ「殺すよ?」ボソッ


アーニャ表(私今なんてことを!)


のび太「取ってみろよ!ははは」ヒョイ


アーニャ「前とは動きが違いすぎるよ!」


アーニャ表(あぁ・・薬切れたかも・・)


ふと、のび太は真面目な顔をして言う


のび太「アーニャ!あまりその事には触れてやらないでくれないか?」


アーニャ「でも!ありえないのよ!私少しは医療の技術があった・・その私でも手遅れだってわかるあの傷を!どうやって!私は!もう!目の前でただなにもできないのは嫌なの!!」


アーニャ表(落ち着かなきゃ!)


のび太「・・・このジャングルを出るまでは、一緒に行動しよう、だが、出たら悪いがお別れだ」


アーニャ「・・・教えなさい」


アーニャ表(ダメ!・・落ち着いてよ)


のび太「お嬢が怯えてる・・やめろ、そして僕はなにも知らない」


アーニャ「・・・そう」


アーニャ表(もう・・・出てきちゃだめ!)


アーニャは素早く動きのび太に蹴りをいれるそしてナイフを奪われる


のび太「ぐはっ!しまった!」


すぐにマウンドをとられてしまう そして、ナイフを首にあてる


アーニャ「残念ね!さぁ!話してもらうよ!」


しかし、その瞬間ナイフが飛んでくる、少し頬をかする


アーニャ「!!」


お嬢「離れろ・・・」


のび太「お嬢大人しくしてろ!」


アーニャ「ただの子供じゃないんだね・・」


アーニャ表(ただの子供だから)


のび太「おい!アーニャ・・」


アーニャ「消さなきゃね・・」グキ


アーニャ表(させるか!)


のび太「うぐっ!うわぁぁあ」


アーニャ表(どうにか!折らせずにすんだ・・)


のび太は両足の関節を外されてしまい動けない状態にされた

そして、アーニャはゆっくり立ち上がりナイフを拾いお嬢にゆっくり近づいていく


アーニャ「仕方ないんだよね・・仕方ないよね・・敵だもんね・・」


お嬢「来なさいよ!あんただけは許さない!」


アーニャ「・・・・」ギロ


ゆっくり近寄る


お嬢「あれ?・・・動けない」


アーニャの目はお嬢の両親のあの時の目と似ていた、人を殺す目に、お嬢は蛇に睨まれたカエルのように動けなかった」


アーニャ「ふふふふ」


アーニャ表(やめて!お願い)


お嬢「動けない・・うぅ・・やっぱり来ないで・・」


のび太「うっ!ぐっ・・くそ!立てねぇ!」ズリズリ


アーニャ表(立ちなさいよ!男でしょ!)


のび太は手でほふく移動をしながら追いかけるが、アーニャの歩く早さには到底追いつけない


のび太「アーニャ!やめろ!」


のび太(なぜ?いきなり豹変したんだ?)


必死に呼びかける


アーニャ「・・抵抗しないでよ」


アーニャ表(ふぬぬぬぬぬぬ!させるかぁぁあ!さっさと身体を返せ!)


アーニャ「っ!」ピタッ


のび太「くっ!アーニャやめてくれ!殺るなら僕を殺れ!その子はお嬢には手をださないでくれ!」


アーニャ「・・・・・」


アーニャ表(少し休憩・・・ふぅ〜)


アーニャ「・・・・」スタスタ


のび太「今更!方法を知ったって手遅れなんだよ!」


アーニャ表(一瞬だけなら!動かせそう!懐の銃を落として!あ、なんか一緒に落ちた・・まぁいいか)


アーニャ「・・・・・」スル


アーニャの懐から銃と写真が落ちる


のび太(銃?何処に隠してたんだ?でも、最初から持ってるなら何故使わないんだ?何故だ?使えない?いや!気付いてないんだ!それほどに・・あいつは・・)


のび太「うぉりゃああああ!」ズルズル


アーニャ「・・・・・・・」


アーニャ表(最悪の場合それで私を)


お嬢「・・・・・う・・」


お嬢とアーニャの距離がどんどん縮まる


のび太「くそ!くそ!・・・守るんだぁぁああ!」ズルズル


のび太は銃を拾い銃口をアーニャに向ける


のび太「頼む!・・とまってくれアーニャ!」ガチャ


のび太(撃たせないでくれ!)


アーニャ「・・・撃てば?」スッ


アーニャ表(もういい、撃って!お願い)


のび太「なぁ!なんでそこまでしようとする!」


アーニャ「・・・・・」


のび太「この写真は・・なんだよ・・なんで・・ジャイアンが写ってんだよ!!お前はジャイアンのなんだ!」


アーニャ「!!」


アーニャ表(!!)


アーニャ「返せ!!」


アーニャ表(返して!)


アーニャはのび太に飛びつく


のび太「速くね!!うがぁあああ!」


アーニャ表(しまった!!)


アーニャ「もういい・・殺す」


のび太「お前に殺せるのか?殺るなら!殺れやぁあああ!」


のび太「うぐっ!!うあああ」


アーニャはのび太の首を絞める


アーニャ「・・・・くっ!・」ギュー


アーニャ表(させるかぁぁあああ!)


のび太「うぐっぐぐ・・どう・・した・・・殺れ・・よ!」


アーニャ「この!この!」ギュー


アーニャ表(うぐぐぐ!)


のび太「・・・ま・・だ・・ま・・だ・・だぁああああ」


アーニャ表(なんで!挑発してんのよ!バカぁぁあああ)


アーニャ「あああああああ!!」ギュー


のび太「・・・・ぐっ!・・」


ザク


アーニャ「え?」


アーニャ表(いっ!早くっ!とどめを刺して!)


お嬢「・・・・・・うっ・・お父様にそれ以上は・・」


アーニャにナイフが刺さっていた


アーニャ「あんた・・・い・・たいじゃ・・ない」


アーニャ表(意識が・・・もう)


お嬢「あれ?私・・なにを!これ・・血・・血だ・・はははは」


のび太「ゴホゴホげほげほうぇええ」


のび太(やばい!お嬢は血を異様に嫌がるんだ!)


アーニャ「この!!」ガシ


アーニャは刺さっているナイフを抜きお嬢を抑えつける


お嬢「うっ!・・血・・怖い・・この人の目・・怖い・・」


アーニャ「じゃあね・・・」


ナイフを振り下ろす


のび太「やめろぉおおおお!!」


バン


銃声が鳴り響く


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーーーー


ーヘリ墜落現場ー


ジャイアン「はっ!アーニャ!」


大きな音と共にジャイアンが目を覚ます


ジャイアン「俺は・・アーニャを探さないと!」


ジャイアンは立ち上がり周りを見る


ジャイアン「・・・出木杉パパと運転手はまだ、気絶中か・・おい!起きろ」


バシッ


出木杉パパ「いた!誰だ!私はまだ・・・あ・・・そうか・・捕まってたんだ」


ジャイアン「おい!スネ夫達は何処だ?」


出木杉パパ「知るわけねぇだろうが!さっさと縄外せー・・」ガク


ジャイアン「寝てろ」


ジャイアン「アーニャ・・まだ!死んだとは限らない!探すか!運転手出木杉パパを見張ってろ!」


運転手「はぁ〜俺のヘリが・・」


ジャイアン「頼んだぞ」


ジャイアン「・・・何処だ」


ジャイアン「頼む・・生きててくれ・・」


ジャイアン「アーニャ!」


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


アーニャ「うっ!・・痛いじゃない」


のび太「・・・落ち着いてくれ!」


アーニャ「!!」


アーニャはナイフをまた振り下ろそうとする


のび太「嘘だろ!やめろ!」


お嬢「いやぁぁぁあああ!」


のび太「やめろってえ!」


バン


アーニャ「ぐっ!・・!!」


しかし、アーニャはナイフを離さなかった


のび太「いい加減にしろぉおおおお!!」


バン バン バン


アーニャ「・・うっ・・あっ・」


アーニャ「これで・・いい・・・の・・ごめんね」バタッ


アーニャは倒れた


のび太「ハァハァ・・・僕は・・大切な人のためなら・・鬼にだってなってやる!そう決めたんだ、だけど・・くっ!・・・」


お嬢「血が・・・血が・・はっ!・・お父様!」


のび太「なにやってんだ!!僕は!!」


お嬢「お父様・・私の所為で・・」


のび太「いや・・仕方なかった、じゃないとこっちが殺られてた」


お嬢「あの人・・いきなり人が変わったように・・凄く苦しそうだった・・でも、最後は謝ってた」


のび太「せめて、ここを出て墓を建てよう・・」


お嬢「そうね・・ごめんなさい」


のび太「謝るなよ、無事でなによりだし・・」


お嬢「お父様・・・えい!」


グキッ


のび太「いたたた!もっと優しくしてくれよ!」


お嬢「無理よただでさえ外れてるんだから・・それにしても、綺麗に外されてるわ、あの人医者だったのかな・・そりゃ!」


ゴキ


のび太「きぃいい!・・よし!足が動く、ありがとうお嬢」


お嬢「アーニャさんをどうするの?」


のび太「ここには、置いてはいけない・・連れて行く・・」


お嬢「もう・・死んでるのよね?」


のび太「・・あぁ、脈もない心臓も止まってる完全に死んでる俺が殺したんだ・・この罪は死ぬまで背負うつもりだ」


お嬢「・・・・・・」


のび太「お嬢姉のこともアーニャのことも忘れるつもりはない」


お嬢「お姉ちゃんのことはもういいって言ったでしょ!あれは仕方なかったって!」


のび太「勘違いしないでくれ、僕はお嬢姉のことを悔やんだりはもうしてないよ」


お嬢「なら!」


のび太「これとそれとは別なんだ、僕が彼女達の命を奪ったのにはかわりない、たとえそれを彼女達が望んだとしてもな、お嬢姉の!アーニャの!最後を忘れるわけにはいけないんだ!忘れること・・それが本当の死だから・・大丈夫!もう我慢はしてないよ!」


お嬢「お父様・・・私は貴方に着いて行くと決めた時貴方の背負っているものも一緒に背負うって決めてたんです!だから私にも!二人で背負った方が少しは楽だよ?」


のび太「お嬢・・ありがとう!」


のび太「・・・・・さぁ、行こう・・・!!」


アーニャの懐から落ちてた写真を見る


のび太(償いはしないとな・・)スッ


のび太は写真を懐にいれる


お嬢「なにか見つけたの?」


のび太「いや!なにもそれより早くここを出よう」


お嬢「そうね・・これからどうするの?」


のび太「人探しだ・・剛田たけしを探す近くにいるはずだ!」


のび太(最悪の再開になりそうだな・・)


心の友・・・


ーーーーーーー

ーーーー

ーー


ジャイアン「銃声が聞こえたのはこっちの方か!」


スネ夫「・・・・・」


黒服「・・・そろそろ行かねえか?」


スネ夫は倒れたまま空を見上げていた


スネ夫「・・・取られちまったな」


黒服「取り返せばいいだろ!」


スネ夫「・・・もういねぇだろ」


黒服「諦めてんじゃねぇよ!」


ジャイアン「スネ夫!!ささっと起きろ!」


スネ夫「ジャイアン・・・」


ジャイアン「何があった」


黒服「いきなり襲われたんだ」


ジャイアン「負けたのか」


黒服「あぁ!情けない話二人で一人に負けた・・」


スネ夫「いや!向こうも二人だ、お前が気絶した後に出てきた」


黒服「どんな奴だった?」


スネ夫「女の子・・・多分中学生くらいの・・」


黒服「情けねぇな・・」


ジャイアン「スネ夫・・やっぱりロリコンなのか・・」


スネ夫「大事なナイフを取られちまったよ・・ははは」


ジャイアン「・・だからなんだよ?バカじゃねぇの?」


スネ夫「んだと!こらぁあああ!!」


黒服「落ち着けよ!!わかりやすい挑発に乗るな!バカ!」ガシッ


スネ夫「おまえまで!!くそが!」


ジャイアン「時間が惜しいさっさと行くぞ!」


黒服「・・・・焦ってるな」


スネ夫「・・・くそ!!」


ジャイアン「・・・まっていろ!アーニャ」


続く



第十話番外編 繫がる未来


私はあの日隊長・・ユウの手伝いで半ば強引に豪華客船護衛任務についた、そしてそこで、私はある人と出会った・・その人は戦うことを嫌がっていた・・でも、私も殺らないと殺られるそう思い、戦った・・結果は酷いものだった、私の完敗だった・・そこから記憶が曖昧で思い出せない・・思い出したくないはずなのに・・抱きかかえられ私のために泣いてくれたその人は凄く暖かく優しい感じがしたのは覚えている、きっと彼は自分を責めている・・だから、言ってあげたい、私はもう大丈夫だからって・・いつか誰かもわからないあの人に・・


未来


お嬢「懐かしい物がでてきたわね」


お嬢は古い日記を見つける


お嬢「あの頃はまだ、若かったなぁ〜・・今も若いから・・」


青年「若いね〜」


お嬢「なに?」ギロ


青年「相変わらず怖いなぁ〜それ日記?見せてよ」


お嬢「仕方ないな・・少しだけよ」


青年「わくわく!」


ペラ


一日目


今日から私は日記をつけることにした、もう二度と忘れないように忘れても思い出せるように

船で意識を失った私はのび太さんに助けられ、今はこのドラえもんさんと言う人?の別荘で傷を治している、ドラえもんさんとのび太さんには感謝です!

今日は私に家族ができました!

泣き虫だけど優しいパパです!


パパはやっぱり恥ずかしいからお父様で・・


お嬢「これは、お父様と出会った日の日記ね・・この三週間は今でも鮮明に覚えてるわ」


青年「これ本当の話なのか?」


お嬢「同情なんてしないでよ?」


ペラ


二日目


まだ、傷は治らない・・まぁ、あたりまえよね死にかけてたみたいだし

ドラえもんさんが言うには、最低でも、三週間は安静にしてろって言ってたけど、のび太さんは凄く微妙な顔をしていた

もう少し早くできないか?と聞くのび太さんはドラえもんさんに殴られていた・・本気の喧嘩と言うよりも遊んでいるようだった、やがてお互い笑っていた


羨ましいな・・


青年「・・・・・」


お嬢「なに、しょげてんのよ、ケンカならよくするでしょ?」


青年「あれは、一方的な暴力だよ」


ペラ


三日目


ドラえもんさんが驚いていた、傷の治りが早いと、これなら早く行けるねとのび太さんに言うと、三週はここにいようと行った、その顔に焦りはなかった、ただ、私を優しい目で見てくれていた


自然と涙が出ちゃったよ・・


青年「ほう〜お嬢がね〜」


お嬢「殴るよ?」


ペラ


四日目


遂に普通の食事を取っていいと許しがもらえた!

のび太さんもドラえもんの腕には驚くよと言いながら私の頭を撫でていてくれた、そしてのび太さんが手料理を振舞ってくれるらしい

のび太さんの手料理楽しみだなぁ〜!なんでドラえもんさんは逃げてるのかな


料理・・・勉強しよ・・うん


青年「そんなに不味いか?俺は美味いと思うが?」


お嬢「今はね、昔はやばかったんだから、それこそ死人がでるレベル」


青年「・・・まじかよ」


ペラ


五日目


傷が治ってるのは分かるのだけれどやはりまだ、痛いでも、迷惑はあまりかけたくない我慢よ我慢

だけど、のび太さんは気付いてたみたいずっと手を握ってくれていた


気づいたら夕方よ・・


青年「イチャイチャばっかりだな」


お嬢「は、恥ずかしい・・」


ペラ


六日目


私達は戦っていた!そう!ババ抜きで!ドラえもんさんがおやつにどら焼きを買ってきてくれたんだけど、手違いで一つ多めに買ってきてしまったらしい、間違える?と思うけど、本人が手違いだと言ってたから本当だよね?のび太さんは疑ってたけど・・・

勝負は私の勝ち!でも、この世の終わりみたいな顔をしたドラえもんさんにどら焼きをあげたら抱きつかれた


傷口が少し開いた


お嬢「あれは痛かったよ」


青年「どら焼きみるとたまに嫌な顔するけどまさかこれのせいかよ」


お嬢「なんかね・・疼くのよどら焼きが嫌いなわけじゃないんだけどね」


ペラ


七日目


あの日から一週間なんと!今日からリハビリがスタート、一週間でも、ずっと寝ていたので身体はかなり弱っていたのかすぐには立てなかったでも、諦めない!

ドラえもんさん・・昨日の事は気にしないでよ、だからその大量のどら焼きもいらないから


青年「結局どうしたんだ?そのどら焼き」


お嬢「食べたよ?」


青年「食ったのかよ!」


ペラ


八日目


もう、家の中を歩くことはできるようになった!ドラえもんさんも驚いていた、どうよ!

そういえば、ドラえもんさんはよく外出しているけど、のび太さんはなんで何処にも行かないんだろう?心配してるのかな?少しは外でないと駄目よ?そしたらのび太さんは過去の自分がどうとか言っていた・・どう言う事かまったくわかんないよ近いうちに話すと言ってるからそれまで待つ


家の中での筋トレは程々にね、うるさいし


青年「具体的には、なにしてたんだ?あいつ」


お嬢「あいつって言わない、腹筋とか腕立て伏せとかテレビ見ながら踊ってた時もあったよ」


青年「それって・・ダイエットとかでやるあれだろ」


お嬢「だと思うよ?」


青年「筋トレww」


ペラ


九日目


今日はドラえもんさんの紹介で料理を教えてくれる人の所へ行った、何処の誰だかわからない私に優しくしてくれた、凄く料理が上手くて勉強になった

ドラえもんさんの口調がいつもと違ってるのはどうしてだろう?

ママとか言ってるし・・

のび太さんは辛そうな顔をして行くとこを拒否した・・ドラえもんさんもその時は、そうかの一言で終わった・・なんでだろう?


青年「なんでなんだろうな?」


お嬢「あの時会ってたら多分いろいろと終わってたと思う」


青年「?」


ペラ


十日目


ドラえもんさんは凄い!もう、傷も完全ではないけど、いつものように動ける!未来の道具とか言ってたけど・・凄いなぁ〜

今日もあの人の所へ料理の練習!ドラえもんさんはこの味を覚えておけよ!と言っていたけど、この味をだせるまでにはかなりかかりそう・・


今日は!上手く作るんだから!


青年「で、今の料理スキルに到ると・・卵焼きもろくに作れない」


お嬢「それだけでしょ!他のはできるもん!」


青年「それが不思議なんだよな」


お嬢「謎だよね〜」


ペラ


お嬢「あれ?次の日が書かれていない」


青年「忘れたんじゃないのか?」


お嬢「毎日欠かさず書いてたはずなんだけどなぁ・・」


ペラ


十二日目


昨日はずっと眠っていたらしい、そんなに疲れてたのかな?

今日は街にでてみたの、のび太さんは行かないと言うしドラえもんさんもミーちゃん?とデートらしいので、一人で街にでました!

この街はなんかいいな・・前に住んでた街はみんな私を変な目で見てたけどここではそれがない、いい街だなぉ〜少し離れた住宅街の空き地で私はある人達と出会ったその子達とはあっという間に友達になった、少し歳下だけど初めての友達嬉しいなぁ!その人達は三人いて、その日のうちにあだ名で呼び合う仲にまでなった

たっくん、スネくん、しずちゃんみんないい人


青年「あ〜あの人ね!前にうちに来た」


お嬢「そうそう!少し複雑だけどね、それだけじゃないしね」


青年「だなww」


ペラ


十三日目


今日は、空き地でたっくん達と待ち合わせ!楽しみだなぁ〜

出かける際にドラえもんさんが出かけるのはいいが、あまりここの人たちと関わるなと言われた・・いい人達なのに?

私は嘘をついた・・別にいいじゃんと思い

空き地では、みんなが待っていてくれた、こんな嬉しいことはないわ

たっくんは皆のまとめ役ガキ大将

スネくんは自慢大好き、少し口は悪いけどでも人の嫌がることは絶対しない

しずちゃんは皆のマドンナ人気者同性の初めての友達

あと一人いるらしいんだけど、訳ありで家に引きこもっているらしい

今度いってみよう


青年「よく知らない奴の家になんか行く気になるな」


お嬢「知らない奴?・・あぁ、まぁ、友達の友達は友達っていうじゃん?」


青年「なぜ?疑問形?」


ペラ


十四日目


今日は、たっくん達に家を教えてもらい行ってみました、なんとその家はあの料理を教えてくれたおばさんの家でした、ドラえもんさんのママ?に挨拶をして二階へ行ったんだけど・・ダメだった、部屋の中にすらいれてもらえなかった

諦めないんだから!


青年「いきなりさ、知らない奴来たら部屋入れるか?」


お嬢「そんな奴入れるわけないじゃん」


青年「・・・・・・」


お嬢「・・・・・・」


ペラ


十五日目


今日こそは!

まず、どうして引きこもってしまったのか!

理由をおばさんに聞いてみたら

ドラえもんと喧嘩をしてドラえもんが二週間も帰ってこないらしい

ドラえもんさん・・・でも、二週間って私が来た時から・・・なんかごめん


窓から侵入したらビックリしてた


青年「不法侵入って知ってるか?」


お嬢「そこからじゃないとはいれなかったのよ!ドア開けてくれないし」


青年「はぁ〜猿かよ・・」


ペラ


十六日目


部屋にはいれてくれるようにはなった

話しを聞く限りだと、何処か行きたい場所があったんだけどわかりやすい嘘をつかれ喧嘩になったとか、そこからいなくなってしまったらしい、もう帰ってこないのかなと私に聞くけど私がわかるはずがないと言いたいけど今回は違うドラえもんさんならこっちにいるよと言ってあげようとしたら、自分はドラえもんしか友達がいないといった


足払いからの逆エビ固めをきめて帰った


青年「ん?・・説得?・・違うね暴力じゃねぇええか!!」


お嬢「たっくん達が心配してるのにあんなこと言うからつい・・」


青年「なんで、逆エビ固めなんだよ・・」


お嬢「深夜に目が覚めた時のび太さんがプロレス見てた」


青年「・・・・・あいつ」


ペラ


十七日目


今日も家に行くともちろんドアは開かずでも、窓は開いている・・窓から入るとやっぱりかと言うような顔をされた

そして、昨日のことを何故か謝ってきた

彼の目は昨日とは違っていた、もう大丈夫ね

それから、みんなの所へ行って遊んだ

楽しいなこの時がずっと続けばいいのに


青年「・・・・・」


お嬢「なに考えてる?」


青年「なんにも・・」


お嬢「そう・・」


ペラ


青年「次がまた書いてないぞ」


お嬢「う〜んなんでだろう?」


お嬢「あの時かな・・」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


過去

十八日目


お嬢「さぁて、今日も空き地に行ってみようかな〜♪」


のび太「お嬢、悪いが少し話しておきたい事がある」


お嬢「帰ってからじゃダメかな?」


ドラえもん「未来に関わる事なんだよ、さっさと来い」


お嬢「・・・はい」


のび太「ごめんな・・お嬢」


お嬢「それで、なんの話し?」


ドラえもん「もうめんどくせいから、先に言うが、お前はこの時代の人間じゃねえ」


お嬢「え?どう言う意味?」


のび太「ここは、僕が小6の時の時代なんだ」


お嬢「なによ!意味わかんないよ」


ドラえもん「てめぇは!ここにいていい存在じゃねぇんだよ!!」


のび太「ドラえもん!言い方ってものが!」


ドラえもん「そんなもん!しらねぇよ!事実だ!お前はのび太に助けられた後過去の俺の元に連れてこられた」


お嬢「だから・・どうしたのよ?」


ドラえもん「これ以上過去に干渉するな」


お嬢「それって・・」


ドラえもん「友達?だっけかもう関わるな」


お嬢「そんな・・・お父様」


のび太「お嬢・・辛いと思うが」


お嬢「貴方も・・・」


のび太「え?」


お嬢「私から!全て奪うのね!友達も!お姉ちゃんも!・・あ、」


のび太「・・・・・・」


お嬢「違うの・・今のは・・」


ドラえもん「お前らの間になにがあったのかは知らんがお嬢!今日から外出禁止だ」


お嬢「はい・・・」スタスタ


お嬢は部屋へ戻って行った


ドラえもん「のび太、後悔してるのか?」


のび太「いや、してないよ・・しちゃいけないよ・・」


ドラえもん「そうか・・どら焼き食うか?」


のび太「・・・・・・」


ドラえもん「お嬢なら今はほっておけ年頃だからな下手に行くと心に傷を作っちまう、どら焼き食うよな?」


のび太「あぁ・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


未来


青年「おーい!どうした?間抜けな顔して」


お嬢「間抜けは余計よ!!」


青年「なにか思い出したのか?」


お嬢「ちょっとね・・・」


青年「そうか・・」


お嬢「聞かないの?」


青年「話してくれるまで待つさ」


ペラ


青年「ここから先は何も書いてないな・・」


お嬢「ねぇ・・ここから先のこと聞いてくれる?」


青年「あぁ!話してくれるならな」


お嬢「あの後私は次の日家を飛び出したわ」


青年「いきなり!やる事がさすがと言うか・・」


お嬢「行くあてもなくてね、料理を教えてくれたおばさんの所に言ったの」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


過去

十九日目


おばさん「どうしたのそんなに泣いて」


お嬢「・・私お父様に酷い事言って・・それで怖くて・・」


おばさん「そう・・なら落ち着くまでここにいていいからね」


お嬢「・・ありがとうございます」


おばさん「でも、落ち着いたら帰りなさいよ?きっと心配してるから」


お嬢「心配なんてしてないよ・・きっと」


おばさん「親って言うのはね!いつも子供の事を考えてるものなのだからきっー


そこでお嬢が叫ぶように言う


お嬢「大人なんて!利益の事しか考えてないのよ!みんな、何か目当てで優しくする!私の親にはそれすらなかった・・だから、お姉ちゃんは・・・」ポロポロ


おばさん「お嬢ちゃん・・・」


お嬢「今のお父様だって!きっと!なにか目的があって私に優しくしてるのよ!うわぁぁぁん」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


未来


青年「なんか・・・複雑だな」


お嬢「あの時は疑心暗鬼にとらわれてたの」


青年「で、どうなったんだ?」


お嬢「たしか・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


過去


おばさん「いい加減にしなさい!」


バシ


一瞬なにが起こったのかわからなかったが、頬の痛みで何をされたかを理解した


お嬢「っ!ごめんなさいごめんなさい!お願いです!たたかなー」


その途中で身体が温かい何かに包まれる


おばさん「ごめんね・・お嬢ちゃん痛かったよね・・」ダキッ


お嬢「え?」


泣いてる?私の為に?


おばさん「よっぽど辛い経験をしてきたのね・・貴方の思ってる大人ばかりじゃないのよ?それをわかって欲しいの」


お嬢「・・お父様許してくれるかな?」


おばさん「大丈夫よ、酷い親から助けてくれたんでしょ?」


お嬢「・・・うん」


おばさん「きっと今頃探してるわよ?」


お嬢「お父様・・・」


ピンポーーン


探しに行こうとした瞬間インターホンがなる


おばさん「ほら、来たよ!少し待っててね」


お嬢「?」


あ、あの


バシン


ぐふぁ!!


さっきより痛そうな音が玄関から聞こえてくる


おばさん「このバカ!貴方それでも!親ですか!こんなに泣かせて」


のび太「すいませんでしたぁぁあぉぉぉあああ!」土下座


その人は変装はしてるが、のび太さんだった・・私のお父様


のび太「この度は私の所為でー」


おばさん「そんなのいいから早く行ったあげなさい!向こうにいるから」


のび太「はい!!」タッタッタッ


来る!


のび太「お嬢・・・その」


お嬢「ごめんなさい」


のび太「なんで、謝るんだよ」


お嬢「だって、私酷い事を・・」


のび太「気にしてなくはないが、気にするな本当の事だしな・・」


お嬢「そんな!私だって!」


おばさん「はいはい!そこまで!いつまで続けるのやら」


のび太「・・・・・」


おばさん「なに?私の顔になんかついてる?」


のび太「いや・・なんでも」


のび太さんの顔は何故か悲しそうな顔をしていた


おばさん「ほらこれ持っていて」


のび太「これは?」


おばさん「肉じゃがだけど?どうせろくなもの食べてないんでしょ?」


のび太「かなわないな・・」


お嬢「ありがとうございます」


おばさん「いいのよ、また、なにかあったら来ていいからね」


お嬢「うん!」


のび太「それでは、お世話になりました」


外に出るとドラえもんさんが待っていた


お嬢「あ、あのその」


ドラえもん「かえるぞ!どら焼きが冷えちまう」


のび太「買いすぎだろ」


その手には大量のどら焼きがあった


お嬢「うん!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーーーー


未来


青年「そのおばさんには感謝だな」


お嬢「うん・・あの人には、いえお祖母様には本当に感謝よ」


青年「お祖母様って!ええ!て事は!あいつ母親に叩かれたの?」


お嬢「うん、今思うとなんで叩かれてニヤついてたのかわかるけど」


青年「複雑すぎるだろ!」


お嬢「それ口癖になってるね、あの後帰って肉じゃがを食べた瞬間に泣き出して大変だったんだから」


青年「泣くほど美味かったのか!」


お嬢「わからないならいいわよ」


青年「ここからは何かあったのか?」


お嬢「う〜ん・・・あ!」


青年「なにかあったんだな」


お嬢「あれは・・」

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


過去

日にち不明


お嬢「眠れない・・・」


うわぁぁぁああ


お嬢「なに!」


お嬢は声のする方へ向かうそして扉の前で止まる


お嬢「ここってお父様の部屋」


うわぁぁぁあああ


お嬢「お父様!」


部屋へ入ろうとするが


ドラえもん「待ちな!」


お嬢「ドラえもんさん!お父様が!」


ドラえもん「わかってる!だが、行くな」


お嬢「どうして!あんなに苦しんでるのに」


ドラえもん「これが、今日だけだと思うか?ほぼ毎日だ、なにかにうなされてる」


お嬢「そんな・・・」


ドラえもん「前にも言ったがお前らの間に何があった?知らない奴の名前をたまに叫んでいるんだ」


お嬢「名前?まさか!お嬢姉とかじゃないよね?」


ドラえもん「おお!それだ!たくあいつには妻がいるのになぁ〜って!だから入るなよ・・・たく」ガチャ


うわぁぁぁあ


お父様・・・・大丈夫だからね?


うう・・・ごめん・・お嬢姉


いいんだよ、もういいんだよ


スゥー


ゆっくり眠ってね


ドラえもん「俺が頑張ってもできなかったことを簡単にやられるとは情けないな・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーー


未来


お嬢「その日から一緒に寝るようにしたのよ」


青年「年頃の子が父親と寝るって」


お嬢「気にしてなかったけど、お父様ってロリコンなのかな・・」


青年「否定はできないよな・・あれじゃあ」


お嬢「毎日悪夢を見てたみたいなのよ・・気がつかなかった自分が悔しいわ・・」


青年「途中でも気づけたんだろ?ならよかったじゃないか」


お嬢「うん・・そうだよね」


青年「気にするなよ!ほら!アイス買ってきてたんだ食うか?溶けてるけど」


お嬢「口開けな・・・」


ガポ


青年「うぅ・・ドロドロだぁ〜」


お嬢「次からは溶けてない奴持ってきなさい」


青年「うぅ〜・・・」


お嬢「アイス・・そういえば!」


青年「どうした?何か思い出したのか?」


お嬢「最終日・・」


青年「最終日?あぁ!日記のね」


お嬢「私さ・・初めてできた友達だし・・黙っていなくなるのは嫌だったのだから」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー

過去

最終日


お嬢「お父様、ドラえもんさんごめんなさいやっぱり最後くらいは一言」


お嬢は部屋の窓からこっそり抜けだした


ドラえもん「・・・・・・・」


のび太「いいのか?」


ドラえもん「ふん!なんの事だ?俺はなにも見てないぞ?のび太」


のび太「そうだな、俺の勘違いだ」


ドラえもん「それよりのび太・・今日の夜話がある」


のび太「あぁ・・・わかった」


空き地


お嬢「みんないるかな・・いた!・・でも、様子がおかしい?」


たっくん「俺達が先に使ってたんだぞ」


スネくん「そうだ、そうだ!」


しずちゃん「・・・・・」


のびくん「大丈夫だよ!ジャイアンがなんとかしてくれるからね」


しずちゃん「喧嘩してほしくないの」


ヤンキー「俺ら今からここでサッカーすんのよ!どけや!!」


ヤンキー2「どいた方が身のためだぞ?ガキが!」


ヤンキー3「違いねぇ!!なぁ!お前ら!」


ヤンキー共「「おうよ!!」」


ヤンキー「さっさとどけや!ガキが」


たっくん「くっ!・・・でも」


ヤンキー「あぁ?やんのか?」


スネくん「もう!いいよジャイアン向こう行こう」


のびくん「こんな奴相手にしても無駄だし」


ヤンキー「おい!ガキ今なんつった?」


のびくん「え?」


ヤンキー「歳上に向いてなんつった?あぁ?ガキが」


ヤンキー2「怒らせちゃった〜」


たっくん「やめてくれ!もう向こうに行くから!」


ヤンキー「お前らは行けよ!そこのメガネだけいろ!」


のびくん「そんな!」


ヤンキー「ほら!さっさと行けやカス共が!」


のびくん「・・・みんな・・行ってくれ・・」


そう言った彼の足は震えていた


たっくん「お願いします!こいつがムカつく事を言ったなら謝りますだから!」


ヤンキー「あぁ?それじゃあ、俺がムカつくから怒ってるみたいじゃねぇか!」


ヤンキー2「俺らは歳上への礼儀を教えるだけだ!」


ヤンキー3「少し痛いげどな!感謝しろよ?」


スネくん「無茶苦茶じゃないか!そんなの!」


ヤンキー「お前も歳上への言葉がなってないな!気持ち悪い髪型しやがって」


スネくん「・・・今・・な・・」


ヤンキー「あぁ?」


たっくん「スネ夫!落ち着け!」


スネくん「今なんて言ったんだよ!クソ野郎!」ガシ


そう言うと掴みかかる


ヤンキー「ちっ!こいつ!生意気言ってんじゃねぇぞ!」ドゴッ


しかし、殴られてしまう


ヤンキー「お前らやれ!」


ヤンキー共「「イエッサーwwww」」


ドガッ


ゴスッ


うぁああああ


ヤンキー数人が倒れてるスネくんを殴る蹴るをしていた


たっくん「やめろ!頼むやめてくれ」


しずちゃん「どうして!こんなひどい事を!」


のびくん「ドラえもんがいれば、くそ!」


ここで、助けるときっと未来が変わってしまうかもしれない・・見てる事しかできない・・我慢よ・


うぁぁあああママぁあああ!


ヤンキー共「「こいつママって言ってるぜwwだっせーw」」


ヤンキー「おい!メガネお前も来い!」


のびくん「ぼ、ぼくは・・わかった」


行こうとするのびくんを手で止めるたっくん


たっくん「代わりに俺が行く」


のびくん「ジャイアン?・・」


たっくん「逃げろ!のび太・・しずかちゃんを連れて!戻ってきたら殴るからな」


のびくん「!!そんなの嫌だ!僕が言ったんだ僕が行かないと!」


たっくん「馬鹿野郎!俺は餓鬼大将なんだぞ?部下の・・いや!友達を守るのが!俺の役目なんだよ!行け」


しずちゃん「・・行きましょのび太さん」


のびくん「しずかちゃん!酷すぎるよ!見捨てるのか!」


しずちゃん「あなたに!!なにができるの!」


のび太「!!」


しずちゃんの怒った所初めて見た・・


しずちゃん「私達じゃ・・なにもできないじゃない!なにも・・できないじゃない!・・」ポロポロ


のびくん「しずかちゃん・・・」


のびくん「くっ!」ドサッ


のびくんは土下座をした


のびくん「生意気言ってすいませんでした!だから、これ以上はやめてください」


ヤンキー「あぁ?なにやってんの?」スッ


あの人!


ヤンキー「バカがぁぁあああ」


頭をおもいっきり踏みつける


のびくん「うぁっ!・・・うぅ・」


しずちゃん「のび太さん!!」


ヤンキー「靴が汚れちまったな!」


ヤンキー3「こいつ見てみろよww動かねぇぜ?はははは」


こいつら!・・・でも・・私は部外者・・・関わっちゃ行けない・少しお別れを言っておくだけならいいかと思ったけど・・どうすればいいの?お父様・・


たっくん「お前ら!!許さねぇ」


ヤンキー「お前に許してなんかほしくもねぇがな!おら!」ドスッ


腹にパンチをいれる地面に倒れてしまう


たっくん「うぐっ!・・くそ!くそ!」


しずちゃん「いやぁぁあああ!誰か・・助けて!誰か!」


まわりは皆見てみぬふりをしていた


しずちゃん「そんな・・・」


ヤンキー「こいつもうるせぇな!」


ヤンキー2「俺もまじやべーよ!こういう奴ムカつくんだよな」


ヤンキー3「www」


しずちゃん「・・やればいいじゃない!それで気が済むなら!」


ヤンキー2「おい!ガキが!お望みどうりにしてやるよ!」


ヤンキー2はしずちゃんに近づいている


・・・・私は


しずちゃん「みんなごめんね・・助けも呼べない・・」


もう!未来なんて関係ない!


ヤンキー2「おりゃあああ!」


しずちゃんは目をつぶる、しかし、いつまでたっても殴られない目を開けるとそこには、倒れてるヤンキー2の姿が


しずちゃん「え?」


お嬢「大丈夫?怪我はない?」


しずちゃん「お嬢ちゃん・・どうして!」


お嬢「話は後で・・とりあえずここのクズ達を」


ヤンキー「誰がクズだって?あぁ?」


お嬢「別に貴方達とは言ってないのになぁ〜自覚少しはあるんだ?よかったねクズさん」


ヤンキー「おい!女だからって手ださないとおもってたりするのか?あぁ?」


お嬢「本来ならそうなんだけどね、クズ相手は違うのよ?クズさん」


ヤンキー「おい・・お前ら!集まれ!こいつ・・袋にすんぞ!」


ヤンキー共「「ウィーすww」」


そう言うとスネくんやたっくんをリンチしていた奴らが私をかこむ


お嬢「あら?一人にこんな数でくるなんて・・本当に貴方ってクズね」


ヤンキー「マジでムカつく奴だ!おい!やれお前ら」


ヤンキー共「「おおおお!」」


お嬢「・・・こいやぁぁぁあああ!」


かかってくるクズ共を一人ずつターゲットを絞り闘っていく、殴ってきたのをあたる前に殴り返し、投げて他の奴にあてたり、やはり素人ではこんなものだろう!楽勝よ・・・でも・・


お嬢「うっ!・・無傷じゃすまないよね・・お腹だけはあたらないようにしないと」


ヤンキー「ん?・・ふふふ、おい!お前ら腹だ!腹を狙え!」


お嬢「!!」


お嬢「なんで!ばれたの!・・これは!」


見ると怪我は完治してはいなかったのだろうか、少し血が滲んでいた白い服だったので、すぐにわかってしまった


お嬢「あたらなければ!いいのよ!」


ヤンキー3「おらぁぁああ」


パンチがとんでくる


お嬢「!・・ここはガードで」


ヤンキー「隙あり!」ドゴッ


お嬢はガードしようと腕を前にだすその時に腹を蹴られる


お嬢「ぶっはぁ!・・あぁ・・」


お嬢はあまりの痛みに倒れてしまうがなんとかもう片方の腕で庇ったので、傷口が開くことはなかった


お嬢「うぅ・・」


ヤンキー3「おい!どうした?辛いのか?あぁ?」


たっくん「や・・めろ・・」


ヤンキー5「はーい!黙ってようか!」


倒れてるたっくんに蹴りをいれる


たっくん「がはっ!・・」


お嬢「あんた達!こんな子供相手にはずかしくないの!」


ヤンキー「今の状況わかんないのか?バーカ!」


今の状況は最悪数人に囲まれ動けない私、たっくん、スネくんはもう動けるような体ではない、のびくんも倒れたまま動かないしずちゃんは虚空を見つめている・・目が死んでる


お嬢「いたた・・クズさん達他の人は見逃してほしいの・・私にはいくらでも殴る蹴るをしてもいいから」


ヤンキー「・・・いいよ」


お嬢「え?いいの?」


ヤンキー「その代わり!土下座しろよ!」


お嬢「・・わかったわ」


お嬢は痛む身体を起こし土下座をする


ヤンキー「まじでwwしやがった!」


お嬢「お願いします!見逃してください!」


笑い声がなくなった・・許してくれたのかな?


ヤンキー3「流石にやばいって!」


その声に反応し目を開けると金属バットを持ったヤンキーがおもいっきりふりおろしていた


ヤンキー「しねやぁぁあああい」


お嬢「もう・・避けられないよ」


目をつぶる


ゴン


お嬢「あれ?・・・!!」


確かにバットはあたっていたドラえもんさんの頭に


ドラえもん「痛いなぁ〜あぁ〜これはやばいわ!折れてるわこれ」


のび太「病院行かないとなぁ〜まぁその前にな」


ドラえもん「その前に?」


のび太「ボランティア清掃でもしますか?ドラえもん」


ドラえもん「のび太がすすんでボランティアか!偉いなぁ〜ここのクズ共と違って」


ヤンキー「なに?あんたら?そこの青狸とひょろひょろメガネのおっさん」


ドラえもん「あぁ?」蒸気プシュー


のび太「あぁ?」メガネパリーン


二人はお互い片方の腕を掴み


のび太「まだ!二十代だぁぁああ」


ドラえもん「かわいい!ニャンコちゃんじゃああああ」


ヤンキー「ぐはっ!!」


ダブルラリアット炸裂


周りが少し怯むが二人を囲む


のび太「ドラえもんやるみたいだぞ?俺過去に凄く干渉してるぞ?」


ドラえもん「今更だろ?何回未来変えてんだよ」


のび太「だな!」チラ


のび太はお嬢を見るそして一言


そこでじっとしてろよ


その言葉と同時にヤンキー達がどんどん空に飛んでいく姿がみえた、虚空を見つめていたしずちゃんもそれを見ると目が元に戻っていった


数分後


ヤンキー達「「すいませんでした!これ以上は勘弁してください」」


ドラえもん「どうする?のび太こう言う奴は口だけだぞ?消すか?」


のび太「お嬢大丈夫か?」


お嬢「・・・ごめんなさい私・」


のび太「よくやった!」


お嬢「え?」


のび太「お嬢・・君は自分に勝ったんだ・・仲間を守ったんだ」


お嬢「お父様・・・」


のび太「お嬢には僕と同じようにはなってほしくない・・掟も大事だが、そのせいでなにか大切なものをなくすなら僕は掟を破る方を選ぶよ・・よくやったお嬢」


ドラえもん「どうやら聞いてないか・・のび太後始末は俺に任せて先に帰れ」


のび太「わかった・・後は頼む」


お嬢「・・・・・・」


のび太「すぐ戻って来いよ?」


お嬢「うん!」


お嬢はしずちゃんの元へ行く


お嬢「しずちゃん・・大丈夫?」


しずちゃん「うん・・ありがとうね・・助けてくれて」


お嬢「あたりまえだよ!だって私達友達だよね?」


少し自信なさげに言う


しずちゃん「当たり前じゃない!たけしさん風に言うなら心の友よ!だから、これからも友達でいてね」


お嬢「うん!ありがとう・・そしてさようなら」


しずちゃん「・・・そう・・」


お嬢「理由聞かないの?」


しずちゃん「どんな理由があっても私達は友達!それは変わらないだから言わなくていいよ」


お嬢「しずちゃん・・・」ポロポロ


しずちゃん「それに・・ね」


のび太「お嬢そろそろ行くぞ」


お嬢「はい!じゃあ!さよー」


しずちゃん「さようならはいらないよ、またねだよ?約束ね」


お嬢「またね・・約束」


ゆびきりをするとお嬢は去って行った


しずちゃん「あの人ならお嬢を任せられる・・何故かそう思う」


のび太「別れは済んだか?」


お嬢「別れはしてないよ?また、いつか会うもん」


のび太「そうだな・・絶対会えるよ、帰ろうか」


お嬢「はい!お父様 」


ドラえもん「さぁて!後悔の時間だ!!」


ヤンキー達「「ぎゃああああ」」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


未来


青年「時を超えての約束か泣けるな・・」


お嬢「あの時はドラえもんさんを止めるのに大変だったよ」


青年「暴走したのかよ」


お嬢「存在を無かったことにしようとしてたし」


青年「なにそれ!ドラえもんって本当なにもんだよ・・」


お嬢「ふふふ・・」


青年「しずちゃんには会えたのか?」


お嬢「??・・・あぁ〜うん!会えたよ」


青年「そうか!よかったな」


お嬢「うん!」


青年「他には何かなかったのか?その日の夜とか」


お嬢「これは話していいのかな?まぁいいか!」


お嬢「忘れもしない最後の日にドラえもんさんとのび太さんが・・」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


過去

最後の日の夜


お嬢「遂に明日から動きだすのね!気合いいれなきゃ!お休み」


数分後


お嬢「眠れない・・・まだ、少し傷が痛いな・・」


ガチャ


お嬢「うん?玄関のドアが開いた?まさか!泥棒!」


お嬢は玄関に向かうが誰もいなかった


お嬢「気の所為だったのかな?」


すまん・・・待たせたな


お嬢「外から声が」


こっそりドアを開け見るとドラえもんとのび太が月を見ながら何かを話していた


のび太「すまん、明日の準備に手間取ってな」


ドラえもん「遂に明日発つのか」


のび太「世話になった今は特に、ほら酒だ」


ドラえもん「サンキュー!じゃあひとまずカンパイだ」スッ


のび太「あぁ、カンパイ」スッ


カン


ドラえもん「ぷは〜久しぶりの酒はうめぇ!」


のび太「ロボットでも、酒飲めるんだな」


ドラえもん「当たり前だ未来の科学力なめんなよ?」


のび太「正直凄いと思うよ、でも、どうしたんだ?いきなり酒盛りがしたいなんて」


ドラえもん「夢だったんだよ、お前と飲むのがな」


のび太「ドラえもん・・」


ドラえもん「お前が何に悩んでんのかはすまんが調べさせてもらった・・」


のび太「そうか・・情けないよな・・覚悟を決めたのにうじうじと」


ドラえもん「まったくだいつまで経っても俺がいないとなんにもできないな、のび太」


のび太「だな・・僕はダメダメだな・・結局君に最後まで認めてもらえなかった」


ドラえもん「俺はなお前と飲むと決めた時にもう一つ決めたことがあるんだ」


のび太「え?・・それは」


ドラえもん「のび太これからお嬢や仲間に危機が訪れるだろう、その時相手と戦えるか」



のび太「戦うに決まってるだろ」


ドラえもん「それが、かつての仲間でもか?」


のび太「・・・戦うよ・・やりなきゃ大切なものを失ってしまう、もうそんなのは嫌だ!」


ドラえもん「なら立てのび太覚悟を見せろ!」


のび太「・・・・わかったよドラえもん」


ドラえもん「言っておくが今までの喧嘩とかそんなんじゃねえからな!俺の命取る気で来い」


のび太「・・・・・・」


お互い立ちあがり間合いをとった


ドラえもん「行くぞ!」


ドラえもんはのび太に正面から近づきパンチを叩き込む


のび太「ふっ!」


しかし、簡単に避けられてしまう


のび太「単純過ぎるよ!ドラえもん」


ドラえもん「バカか・・」


ドゴッ


のび太「うぐっ!なに!」


避けた瞬間そこに蹴りをいれられる


ドラえもん「単純なのはおまえだろうが!」


のび太「まだまだ!」


のび太は攻撃を続けるが、ほぼ全てをガードで防がれる


ドラえもん「のび太!こんなんじゃなんにも守れねぇぞ!」


のび太「くっ!なんで!」


ドラえもん「情けねぇよ!そんなんだからお嬢姉を守れなかったんだよ!」


のび太「なぜ!それを」


ドラえもん「簡単に隙をつくんなバカ」ドゴッ


のび太「うわぁ!げほげほ」


ドラえもん「俺は未来の道具を持ってんだぞ?そんなのだって調べられるに決まってるだろうが!」


のび太「ぐっ!」


ドラえもん「お前がしっかりしてれば、あいつは死ななかったかもな!」ドゴッ


殴る


のび太「ぐっ!・・う・」


ドラえもん「記憶があれば?助けれたと思ってんだろ?どっちにしろ無理だっただろうな!弱虫」


さらに殴りかかる


のび太「うっ!そんなの・・わかってるよ!」


ドラえもん「わかってたらなにかできたのか?知ってたら変わってたのか?残念だが、人間はそう簡単に変われない」


殴る手をとめない


のび太「ぐっ!・・だけど!なにかはできたはずだ!」


ドラえもん「のび太!終わった事を気にしてばかりいると今あるものも過去の産物になっちまうぞ」


のび太「お前に!何がわかる!」


ドラえもん「わかんねぇな!わかりたくねぇよ!弱虫の考えなんてなぁぁあ」


振りかぶり殴ろうとする


のび太「このやろぉおおお!!」


それよりも早くのび太の拳がドラえもんにあたる


ドラえもん「やっとか!お前は本気だしてたつもりだが、やはり知らないうちに手加減してるんだよ!そんなんじゃ!覚悟なんて証明できねぇよ!のび太!ここから本番だ!」


のび太「うぉおおお!!」


さっきとは違いのび太の動きは全然違っていた、攻撃に隙がなくガードをしているドラえもんもガードが崩れかけていた


ドラえもん「ぐっ!!しまっ・」


ガードが崩れる


のび太「これで!おわりだぁぁぁあ!」


のび太のパンチがあたる瞬間にドラえもんはポケットに手をいれ秘密をだしそれの名を叫び・・


ドラえもん「スモールライト!」


ガッ


殴りつける


のび太「ぐっ!」


鈍い音がしたあと頭に衝撃がはしる


のび太「ドラえもん卑怯だぞ!秘密道具を使うなんて!」


ドラえもん「戦場でもそんな事を言えるのか?使えるもんは使うこれは常識だろ?」


のび太「だからって・・痛・・」


頭を抑えて苦しむのび太


のび太「秘密道具を鈍器に使うなんてな・・」


ドラえもん「卑怯だろうがなんだろうが、戦場じゃあどんな事もあり得る」


ドラえもん「のび太!戦場に正義なんてない・・あるのはお互いの悪そして死だ・・のび太勝ち方にこだわるな!勝ちにこだわれ!勝てばいいんだ!のび太・・お前は正義の味方じゃない!殺られる前に殺れ」


そう言うとドラえもんはまた秘密道具をだした


ドラえもん「どこでもドア!」


ドラえもん「おおおりゃああ!」


どこでもドアをブーメランの要領で投げる


グルグルグル


のび太「!!」


のび太はそれをしゃがむことで避けるが


のび太「いない!」


避けた後に前を見てもドラえもんはいなかった


のび太「何処だ!」


その時後ろから殺気がする


ドラえもん「ビックライトぉおおお」ブン


のび太「うわ!危ねえ!」


のび太は反射的に避けるとさっきまでのび太の立っていた場所に高速で鈍器(ビックライト)が通った


ブン


ドラえもん「チッ!」


のび太「マジで殺す気かよ!」


ドラえもん「でて来いミニドラ」


ミニドラ「どら〜」


ドラえもん「改印」


そう言うといつもはかわいいミニドラの様子が変わった


ミニドラ「ドラぁああああ!」


のび太「なんだ!様子が!」


ドラえもん「これが本来のミニドラの姿だ!行けミニドラ」


ミニドラ「ドラぁぁああ!」シュン


のび太「ぐっ!高速で突っ込んできた!」


のび太はギリギリで避ける


のび太「危ねえ!」


ドラえもん「のび太!後ろ見ろよ」


のび太「え?・・な!」


ミニドラ「ドラぁああああ!」シュン


ドラえもん「そいつはあたるまで止まらないぜ?」


のび太「なんだって!くそ!」


何度も避けていくが段々とミニドラに動きを読まれるようになり全てがあたりはしないがかすれていく


のび太「ぐっ!このままじゃ」


ミニドラ「ドラぁぁぁぁああ!」シュン


ドラえもん「・・・・・」


のび太「ぐっ!考えろ!どうすれば!」


その時のび太はドラえもんの言ってた事を思い出す


「のび太勝ち方にこだわるな!勝ちにこだわれ!勝てばいいんだ!のび太・・お前は正義の味方じゃない殺られる前に殺れ」


のび太「勝ちにこだわれか・・勝ち方にごだわるなか・・よし!」


のび太は地面の砂を手に取る


のび太(奴は俺を的確に狙ってる何故か?それは銃弾と違い奴には目があるから・・ならその目を)


のび太「そら!土産だ!」サァ〜


ミニドラ「どらぁぁぁあ?」


砂をミニドラに投げつけることにより高速で動いてるミニドラに高速で目に砂が命中


ミニドラ「どらぁぁぁああああああああああああ!!」


のび太「おっと!何処行くんだ!ミニドラ」


ミニドラ「ドラ〜」ふらふら


のび太「こっちに来な!」


ミニドラ「ドラ〜」ふらふら


のび太「よしよし!」キャッチ


ミニドラ「どら〜」


のび太「死にさらせぇええええ」


地面に叩きつける


ズザァァアアア


どらぁああああ!


ドラえもん「のび太ぁぁああ!」


のび太「ドラえもん!」


二人は取っ組み合いになりドラえもんが秘密道具をだす


ドラえもん「タケコプター!」


キュイイイイイイイイイン


タケコプターは人を空へと飛ばせる道具しかし、飛ばすにはかなりの力が働いているそう!この回転してるローターにこいつを当てようものなら身体はひとたまりもないだろう


のび太「ぐう!させるかぁぁ」ガシ


のび太はドラえもんの手を掴みタケコプターのローターが当たらないように押さえる


ドラえもん「うぉぉおおおお!」


タケコプターがのび太に近づく


のび太「うううあああ!!」


一気に力を入れ離しすぐさま避ける


のび太「今だ!」


ドラえもん「なに!」


その事によりドラえもんは地面をタケコプターで削る


のび太「うぉおおおお!」キック


ドゴッ


その時の隙をのび太は見逃さなかった!


ドラえもん「ぐっ!のび太ぁぁあああ!!二倍!三倍!」


ドラえもんは両手にタケコプターを持ち頭にタケコプターを付け飛びながら突っ込んできた


のび太「これで!決めるつもりか」


のび太は目をつむり心を落ち着かせた


タケコプターの音が近づく


お嬢「このままじゃ!のび太さん!」


ドラえもん「のび太ぁぁぁああその覚悟見せてみろ!」


キュイイイイイイイイン


お嬢「のび太さぁあああん」


のび太「!!」


シュ


あたる瞬間にのび太は地面すれすれまでしゃがんだ


ドラえもん「なに!」


そして、ドラえもんがのび太の頭上を通った時一気に立ち上がると同時に右手に力をいれドラえもんの顎に


のび太「うぉおおおおおお!」


ドゴン


アッパーが決まった


ドラえもん「ふっ・・強くなりやがって・・」


ドラえもんは空高く飛び上がり落ちていく


バタッ


のび太「はぁ〜・・さすがに疲れた・・」バタッ


そしてのび太も倒れる


お嬢「・・・・・・」



やがてドラえもんが立ちあがりのび太の元へ行く


お嬢「やばい!こうなれば私が」


ドラえもん「ほら立てよ!お前の覚悟確かに見せてもらった」スッ


のび太「あぁ・・・・」ガシ


ドラえもん「強くなったな・・のび太」


のび太「ドラえもん!僕は認めてもらえたのかな?」


ドラえもん「あぁ、のび太今のお前になら言える!未来を頼んだ」


のび太「任せてくれ必ずこの場所を取り戻すからそして未来に戦争のない世界をつくるから!だから、あと少しここの僕達を頼んだ」


ドラえもん「あぁ・・さぁ!飲もうや!」


のび太「あぁ!ドラえもん!」


ドラえもん「そうだ・・のび太、前にここを出た時お前は出木杉の事で悩んでたよな、答えはでたのか?」


のび太「あぁ・・俺なりの答えを見つけたよ!今は言えないだけどいつか必ず言う!待っててくれドラえもん」


ドラえもん(その目・・もう迷いはないみたいだな)


ドラえもん「・・・もう、俺は必要ないな」ボソ


ドラえもんの目から涙なのかオイルなのかわからないがでていた


お嬢「ドラえもんさん・・私も未来を守るから!」ボソ


そう言うとお嬢はドアをゆっくり閉め部屋に戻った


ドラえもん(のび太を頼んだぞお嬢!)


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


未来


青年「そんな事があったのか・・俺もドラえもんっていうのに会ってみたかったな・・」


お嬢「素直じゃないけど優しい人だったよ」


青年「まさか、父さんにそんな過去がな」


お嬢「今じゃ見る影も無いけどね最近太ってきてるし」


青年「姉さんも苦労したんだな」


お嬢「それのおかげで今があるんだから、こんなかわいい弟もいるしね」


青年「かわいいって・・まぁいいか」


お嬢「この後も大変だったんだよ?」


青年「へぇ!それは聞きたいな!」


ふと時計を見る


青年「・・・・ん?時間が・・姉さん!時間が!待ち合わせ!間に合わなくなるよ!」


お嬢「え!もうこんな時間!早く行かないと!ほら支度しなさい」


青年「姉さん!話だすといつも長いからな!急げ!先に行ってるから!早く来てよ」


ガチャ


ドン


お嬢「車のキーはあった!おっと!日記片付けておかないと・・・あれ?最後のページ」


そこにはお嬢の寝顔写真と一言書いてあった


覗きとは趣味のいいことで!お嬢さん?

byドラえもん

PS 寝顔結構可愛いじゃん!


お嬢「いつの間に!これ最終日の夜!ドラえもんさん気づいていたのね」


お嬢「・・・・・ふふふ!かわいいね、あたりまえよ!」


日記を閉じて押入れの奥にそっとしまう


お嬢「さて!お姉ちゃんの墓参り行かないと・・・いってきます」



ドラえもんさん


番外編終



第十一話 最悪の再開


ジャングルの中で人を探すのは、困難だった。しかし、どうしても会わなければいけない!罪を・・償わなければ・・・


何処かのジャングル


のび太「・・・・・・」


お嬢「・・・ハア・・・ハァ」


ただ無言でジャングルを進む二人お互い無駄な体力を使わないために自然に会話はなかった


お嬢「ハァハァ・・・ふぅ・・」


のび太「・・少し休憩しよう」


お嬢「いえ、お父様!私はまだ行けます!」


のび太「無理はするな、それに僕も人を背負って歩いてんだ休憩させてくれよ」


お嬢「はい・・・ふぅ〜」


のび太「暑い・・このままじゃ水も底をついてしまう・・ほら水だ飲んどけ」


お嬢「ありがとうございます!ゴクゴク・・ふぅ〜」


お嬢「お父様も飲んでください」


そう言ってお嬢は水を差し出すがそれは、お嬢のだと返す


お嬢「じゃあ!わけてあげます!飲んでください!お願いします」


ここまでいわれてしまったらな、少し水をもらいまた歩きだす


お嬢「ねぇ・・本当にアーニャさんの仲間も近くにいるの?」


のび太「多分な、僕が思うに探してんじゃないかな?」


のび太(ジャイアンなら絶対に探してるはずだ)


お嬢「見つけたとしてなんて言うの?まさか、本当の事を言うんじゃ・・」


少し焦りながら言うお嬢


のび太「大丈夫だから・・な」


お嬢「否定してください!」


のび太「・・・言わないよ」


お嬢「信じるからね・・」


のび太「あぁ・・・・・」


その時ヘリの音がする


のび太「!!」


お嬢「お父様!ヘリです!助けてもらえば!」


のび太「・・・!ダメだ!隠れろ」


ヘリの音の所為かお嬢に声は聞こえなかった


お嬢「おーーい!ここです!助けてください!」


大きく手を振る


のび太「よせ!やめろ!」ガシッ


お嬢の手を掴み走ろうとするが、アーニャを背負っている所為か走る事ができず小走りで逃げる


のび太「ハァハァ・・・」


お嬢「何故!逃げるのです!助けてもらえば!」


のび太「ハァハァ・・・ちっ!ついて来るか」


ヘリは上空からついてきていた


ヘリ「そこの人を背負った奴!私達は出木杉カンパニーのものだ!止まれ」


のび太「ハァハァ・・・奴らの世話になんかなるもんか!」


のび太(でも!何故ここに出木杉カンパニーの奴らが)


ヘリ「止まらないと撃ちます!これは脅しではない本当だ!」


のび太「くっ!どうすれば!考えろ!」


お嬢「お父様・・止まってください!撃たれます」


のび太「悪いな・・どちらにせよ僕達は捕まったらお終いだ、実験され捨てられる」


お嬢「そんな、まさか!・・あれが」


のび太「そう・・僕達の倒すべき相手だ!」


お嬢「敵!・・・」


ヘリ「止まらないか・・仕方ない」


ヘリに付いている銃身がこちらをとらえる


のび太「お嬢、先に行け!!」


お嬢「でも!お父様が!」


のび太「いいから!行け!絶対後から行く」


お嬢「・・・わかりました絶対後から来てくださいよ」


のび太「あぁ!絶対」


お嬢は走っていくジャングルなのですぐに見失ってしまうが、周りを撃とうとした時、女を背負った男が手をあげながらでてくる


のび太「待て!撃つな降参だ!撃たないでくれ」


ヘリからハシゴが降りてくる


ヘリ「もう一人はどうした?まぁいい!ここでは、着陸はできない、それで上がって来い妙な真似はするなよ」


のび太「・・・お嬢無事でいてくれ」


のび太はヘリに乗り込んだ


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


ジャイアン「なんだよ!これ!」


黒服「まだ、新しいなこの血」


スネ夫「誰の血なんだろ?まさか」


ジャイアン「スネ夫!これ以上言うな」


スネ夫「・・・・すまん」


黒服「でも、良かったじゃないか」


ジャイアン「なんだと!この野郎」ガシッ


掴みかかる


黒服「てめぇ!バカか?ここに死体がないと言う事は!二つ可能性がある!」


ジャイアン「二つ?」スッ


手を離す


黒服「一つは誰かに運ばれたか」


黒服「二つ目は自力で何処かへ行ったかだ!どっちにしろ生きてる可能性はあると言う事だ」


スネ夫「・・猛獣とかに食われたりしてる可能性は?」


ジャイアン「くっ!スネ夫」ギロ


スネ夫「そう睨むなよ・・可能性の話だ」


黒服「それはないだろう!綺麗に跡形もなく食べる猛獣なんていないからな、もし食われたならなにかしら骨や肉が残ってるはずだ」


ジャイアン「・・おい!どうやら一つ目があってるかもな!二人分の足跡がある!これをたどれば」


黒服「よし!行こう」


スネ夫「なんか音しないか?」


ジャイアン「スネ夫!一分一秒惜しいくだらない冗談ならー」


黒服「ヘリの音だな・・やばいな多分出来杉パパは回収されたかもな」


ジャイアン「くっ!なんてこった」


スネ夫「こっちに来るぞ!隠れろ」


ヘリは誰かを探しているかのようにゆっくり低空飛行をしていた、そこに出木杉パパの姿はたしかに見えた


黒服「向こうに行ったか・・どうやら俺たちを探してるんだろうな」


ジャイアン「くそ!水の泡かよ!」


スネ夫「・・・・・・」


その時向こうに行ったヘリから声が聞こえる


ヘリ「そこの人を背負った奴!私達は出木杉カンパニーのものだ!止まれ」


ジャイアン「今!人を背負ったって!」


黒服「彼女が重傷ならあり得るな」


スネ夫「追いかけよう!」


ジャイアン「そいつら逃げてるのか?」


黒服「そう見たいだな!さっきから追いかけてるみたいだ」


スネ夫「あ、ヘリが止まったぞ!」


黒服「観念したのかもな!ハシゴが降りてる!いやだが!奴らの仲間の可能性も」


ジャイアン「急げ!!」


スネ夫「ジャイアン!勝手に行くな!」


黒服「馬鹿か!敵の罠かもしれないのに!追いかけるぞ」


その場に着いた時にはヘリは飛んでいってしまった


ジャイアン「くそ!すぐに追いかけるぞ!」


スネ夫「・・なんてざまだ」


黒服「どうやって?適当に歩けば迷うぞ?」


スネ夫「まずは、冷静になれ!ジャイアン」


ジャイアン「てめぇらは!俺の言うとうりに動いてればいい!俺が大将だ」


スネ夫「それ・・本気で言ってる?」


ジャイアン「あたりまえだろうが!」


黒服「ふっ!・・あ〜あ!俺別行動にするわ!世話になったな」


ジャイアン「おい!勝手に行くな!」


スネ夫「今のジャイアンは何も見えてないよ・・」


ジャイアン「何言ってんだよ!スネ夫!」


スネ夫「俺たちは・・道具じゃねえよ!少し頭冷やせじゃあな!」


二人は去って行った


ジャイアン「・・・なんだよ」


その場に座り込む


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


スネ夫「・・・・・」


黒服「どうする?」


スネ夫「今のジャイアンは何も見えてない・・少ししたらきっともとに戻るよ」


黒服「信じてるんだな・・」


スネ夫「あいつは俺達の大将だからな」


黒服「少し周りをみてくるなにかないか」


スネ夫「俺も行こう」


その二人をこっそり見ている影があった


お嬢「・・・・・・」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


う、うぅ・・・あれ?私・・死んだはず・・あれ?なんで?・・まさか・・


ヘリの中


のび太「・・・・」


運転手「これで・・やっと帰れる」


出木杉パパ「君がのび太くんか、息子から聞いているよ」


のび太「僕も聞いてますよ、貴方のした事をいろいろとね」


アーニャ(のび太さん・・あれ?身体が動かない・・どうして?)


出木杉パパ「君は今の状況を理解してるのかな?」


のび太「僕の両隣りに銃を持ったおっさんがいて、僕の目の前に変態が座っているズボンはけよ!」


出木杉パパ「君は勇気があるな!だが、今私が命令すれば君を殺す事もできるのだよ?」


のび太「殺さないのか?」


出木杉パパ「今はね・・それと君が背負っていた女だが、こちらが回収させてもらうよ!」


アーニャ(変態!変態!触れるな!)


のび太「やめろ!触るな!」バシ


出来杉パパ「貴様!」


のび太「上等だ!こいよ!」


のび太は立ち上がろうとするが、銃を持った護衛のおっさんに銃で殴られる


護衛1「大人しくしてな・・死期を早めたいか?」


のび太「ぐっ!・・卑怯だぞ!だから!触れるな!」


出木杉パパ「いいではないか!死んでいるのだから、それに実験に使ってやるんだ!彼女も本望だろう」


のび太「本望?こんな変なおっさんに身体を調べられるのが?変態にもほどがあるな!」


アーニャ(そうだ!そうだ!)


出木杉パパ「そう言うわけにもいかない!何故ならそいつは既に実験をしているのだからな!」


のび太「まさか!あの豹変もそれの所為で!彼女に何をした・・」


出木杉パパ「ん?まさか、彼女を殺したのはお前か!ふはははは!愉快だな!」


アーニャ(仕方なかった・・)


のび太「くっ!・・この!」


出来杉パパ「今!お前らの仲間も探してる、それまでは、生かしてやる・・お前ら黙らせろ」


護衛2「次は俺がやる!」


ガッ


のび太「っ!・・・」


銃で殴られ気絶してしまう


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


不明


のび太「ここは・・・」


アーニャ「やほー!」


のび太「アーニャ、何故ここに」


アーニャ「私もよくわかんないんだ!でも、私まだ死んでないみたいだよ?」


のび太「そんなはずは!確かに死んでたはずだ!」


アーニャ「でも、今ここで話せてるのは事実だよ?」


のび太「だが、気づいていたなら何故起きなかった」


アーニャ「多分・・あいつがいるからかな・・だから、身体は取られたままなんだ」


のび太「・・よくわからんが、中二病ってやつか」


アーニャ「違うから!本当なんだよ!」


のび太「う〜ん!じゃあそう言う事にするから話してくれ!あいつとかそう言う事を」


アーニャ「うん・・私さ少し前まで研究所に捕まってたのそこで、薬の実験をされた」


のび太「研究所?たしかあそこは壊滅したはずだが」


アーニャ「私が今ここにいる、それが答えだよ?」


のび太「一人でやったのか?」


アーニャ「一人じゃないよ、もう一人いたんだよ」


のび太「二人でも凄いがな・・」


アーニャ「そこでは、いろんな薬の実験が行われていたの、私が打たれたのは、細胞を高速で活性化させてー」


のび太「すまん!一言で頼む」


アーニャ「・・怪我してもすぐに治る」


のび太「・・便利だと思うが、それで生き返るものなのか・・」


アーニャ「偶然成功したからいいけど、失敗する確率の方が高かったらしいよ?それにこれの所為でね・・」


のび太「これの所為で?」


アーニャ「薬には、副作用ってあるでしょ?つまりそう言う事」


のび太「副作用・・人格障害」


アーニャ「う〜ん・・まぁそうなんだけど・・どっちかと言うと二重人格かな・・」


のび太「じゃあ、あの時の君は」


アーニャ「あの時はごめんなさい、少し我を忘れたのもあったのよ・・その隙を突かれて・・」


のび太「治す事はできないのか?」


アーニャ「最近分かった事なのが、興奮とか気持ちが高まったりすると起こりやすいってわかって精神安定剤を・・飲んでたんだけど・・あの時飲んでなくて」


のび太「君が本心で襲ってきたんじゃないことが分かっただけでも良かった・・」


アーニャ「・・ありがとう」


のび太「そういえば、もう一人は大丈夫だったのか?」


アーニャ「効かなかったみたいよ薬が」


のび太「ぶっ!ははははは!あいつらしいな!ははははは」


アーニャ「知ってるの?私言ったけ?」


のび太「あぁ、俺たちの大将だよ」


アーニャ「!・・じゃあ貴方が!」


のび太「うっ!・・意識が」


アーニャ「目覚めかけてるのね!」


のび太「・・アーニャは!目覚めないのか?・・」


アーニャ「さっきも言ったようにあいつがね・・」


のび太「なら・・・話つけて来い!」


アーニャ「え?」


のび太「向こうにも意思がある、なら話せばいい」


アーニャ「できるかな・・」


のび太「大丈夫さ!お前の!その元気さがあればな!負けるな!アーニャちゃん」


負けるな!アーニャちゃん


アーニャ「この言葉・・前にも」


のび太「・・お前の身体は任せろ!責任持って守るだから!」


アーニャ「わかったよ・・のび太お兄ちゃん・・」


のび太「あぁ!アーニャちゃん」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ヘリの中


出来杉パパ「まだ!見つからないのか!」


運転手2「ジャングルの中じゃ探すのが大変で!」



のび太「・・・・・・」


出来杉パパ「そろそろ目が覚めるか!厄介だしな!始末するか!」ガチャ


のび太「!!」


銃を向けた瞬間のび太は目を覚まし銃が撃たれる前に銃を奪い出来杉パパに羽交い締めをした


のび太「動くな!動いたら撃つぞてか!ヘリの中で銃って・・変態だけじゃなくバカなんだな」


出来杉パパ「貴様!」


護衛1「どうする?撃つか?」


護衛2「え?撃つの?」


出来杉パパ「撃つなよ!ヘリの中で銃は危険だ!」


のび太「お前が言うな!」


アーニャ「・・・・・」


のび太(アーニャを連れて逃げるのはきついか・・なら!」


のび太「おい!そこのおっさん!」


運転手「娘よ・・ん?俺?・・」


のび太「そこのおっさん二人を縛れ!」


護衛1、護衛2「縛るのか!そう言う趣味は・・」


運転手「・・了解!」


中に乗っていたのは、出来杉パパとその護衛のおっさん二人と、運転手二人、そのうちおっさん二人と出来杉パパを拘束、ついでに今ヘリを運転している奴も拘束して、縛ってもらったもう一人の運転手に交代させた


運転手「最新型だぁ!腕が鳴る」


運転手2「なんで・・俺まで」


出来杉パパ「また、捕まった」


運転手「今ならなんでもできそうだ!」


のび太「ならこいつらを探してくれないか?」


写真を見せる


運転手「あ〜この人ね!さっきまで乗せてたよ!それと、女の子か・・娘かい?」


のび太「あぁ!大事な娘だ」


運転手「ふっ・・・了解だ!同志よ」


のび太「なぜ?同志?」


アーニャ「・・・・・」


のび太「頑張れよ!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ジャイアン「・・なにが行けないんだよ・・くそ!」


ジャイアン「俺は・・間違ってないはずだ・・なのに」


誰かいるの?


声と同時に近くの茂みが揺れる


ガサガサ


ジャイアン「誰だ!でて来い」ガチャ


銃を構える


お嬢「敵じゃないわ、だから撃たないで・・」


ジャイアン「女の子?・・どうしてここに」


お嬢「私は貴方の敵じゃないと思いたいの・・でも、貴方はどうなの?」


ジャイアン「子供に敵をつくった覚えはないよ・・」


お嬢「そう・・ねぇ、聞きたいことあるんだけどいい?」


ジャイアン「なんだ・・」


お嬢「メガネをかけた冴えない顔のお兄さん見なかった?」


ジャイアン「知らんな・・こっちも聞くが、髪が白銀で外人っぽいお姉さん見なかったか?」


お嬢「それって?アーニャさん?」


ジャイアン「何処にいる!教えろ!」


お嬢「ちょっと待って!貴方ってたけしさん?」


お嬢(やばい)


ジャイアン「なんで!知ってるんだ?そうか!アーニャが教えたんだな!何処にいるんだ?よかった生きてたんだ・・」


お嬢「生きてたわよ・・」


お嬢(嘘は言ってないよね)


ジャイアン「そうか!早速案内してくれよ!」


お嬢「ごめんなさい、それは無理よ」


ジャイアン「なんでだよ!」


お嬢「私の探してる人と一緒にいるからよ」


お嬢(本当のこと言えないよ・)


ジャイアン「よし!一緒に探してやる!行こう」


お嬢「一人なの?仲間はいないの?」


ジャイアン「・・いいんだよ!あんな奴ら・・」


お嬢「いるのね・・」


ジャイアン「いいんだよ、もう」


お嬢「話してみてよ?何があったの?」


ジャイアン「それより!早く行こう!」


お嬢「嫌よ!話して」


ジャイアン「ガキが言うこと聞けよ!」


お嬢「なんとなく分かったわ・・私にその手の脅し効かないから」


ジャイアン「女の子だからと言って手をださないと思うか?黙って言う事聞け」


お嬢「私さ、昔いろいろあってさ相手の目をみればだいたいなにをかんがえてるかわかるのよ」


ジャイアン「だからなんだよ?もしわかるんだったら!わかるだろ?今俺が望んでる事が」


お嬢「貴方・・凄く泣いてるよ」


ジャイアン「なにを言ってる!意味がわからん泣いてなんかいないぞ!」


お嬢「心が泣いてるって言ってるの」


お嬢「今の貴方は気付いてないんだよ・・」


ジャイアン「知ったような口聞くなよ・・」


お嬢「ねぇ・・貴方にとっての仲間はそんなものなの?役にたたなかったら捨てるの?」


ジャイアン「・・あいつらが勝手に離れていっただけだ・・俺はなにも」


お嬢「本当にそう思うの?」


ジャイアン「・・・・あぁ」


お嬢「貴方は今何を見てるの」


ジャイアン「何をって・・・」


お嬢「何処にいるかわからないアーニャさん?他は見えないの?」


ジャイアン「それは・・・」


お嬢「私の尊敬する人?がね言ってたの私に言ったんじゃないんだけど」


『終わった事を気にしてばかりいると今あるものも過去の産物になっちまうぞ』


ジャイアン「過去の産物・・」


お嬢「このままじゃ、きっと後悔するよ?」


ジャイアン「・・・・・」


お嬢「周りをもっと見て・・」


ジャイアン「周り?」


お嬢「そう、アーニャさんだけじゃなくて、他にも守らなきゃいけないものがあるんじゃないの」


ジャイアン「・・・・・」


お嬢「私はね・・一人いるんだ命に替えても守りたい人がね、だからと言って道で倒れてる人がいたらその人も助けるよ」


お嬢「昔・・私の力不足で家族を失った・・そして、大事な人の心に大きな傷を空けてしまった・・その日誓ったの強くなるって!守るって!もう、私と同じ様な人を生まないため!戦うって!今でもそれは変わらない!それが私の償いであり責任だから」


ジャイアン「!!」


お嬢「一つ聞くね!川に二人溺れていて、どちらしか助けられないとしたらどうする?一人はアーニャさん、もう一人は私」


ジャイアン「そんなの・・・決まってんだろ・・あぁ〜もう!!バカか!俺はこんなことに気づかないなんて!答えは、どっちも助ける!」


ジャイアン「一人しか助けらない?そんなの知るか!助けられないなら!助けられるようにするまでだ!そのために俺は戦ってる」


お嬢「そう・・」


お嬢(やっぱり変わってないね)


ジャイアン「ありがとな、おかげで大切な物を失わずすんだ!」


ジャイアン「自己紹介がまだだったな俺の名は剛田たけしだ!ジャイアンと呼ぶ奴もいるがな」


お嬢「お嬢よ、アーニャさん探し手伝うわ」


ジャイアン「ありがとな・・」


黒服「おーい!頭冷えたか?」


スネ夫「・・・・・」


ジャイアン「お前ら・・ごめん!俺は何も見てなかった・・本当にごめん!」


ジャイアン「もう一度だけチャンスをくれ・・俺を信じてくれ」


ジャイアンは頭を下げた


黒服「言ったとうりだったなスネ夫」


スネ夫「あぁ!信じてたよ!ジャイアン、顔をあげてくれ、もう気にしてないから」


黒服「そういえばその子は・・・なぁ、お前!お嬢じゃね?」


スネ夫「え!」


お嬢「あら?黒服さん?お久しぶりですね」


黒服「随分スッキリした顔してるな!会えたのか?」


お嬢「えぇ!大切な人に」


黒服「良かったよ・・無事で」


スネ夫「・・・お嬢なのか・・本当に」


お嬢「そうよ・・貴方は、え〜と」


スネ夫「思い出さなくていいよ!生きてるならそれで・・あの時はごめん・・俺は・・骨川スネ夫だ」


お嬢「・・・!!」


お嬢「分かったわ、思い出さないようにするわ・・」


ジャイアン「よし!じゃあ!行くぞ!」


黒服「はいよ!」


スネ夫「おぉ!」


お嬢「はい!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


不明


アーニャ「さてと!話をするといってもなぁ〜どうすればいいのやら」


アーニャ「ずっと寝てるままだとお兄ちゃんに迷惑かけちゃうし、う〜ん」


アーニャ「でてきてよ!何処にいるのぉ〜」


アーニャ「はぁ〜お腹減った」


ーーーーーーー

ーーーー

ーー


ヘリの中


のび太「お嬢・・運転手まだ見つからないか?」


運転手「今必死で探してるんだけど・・なんせ木ばかりあってなにか目印があれば」


のび太「目印か・・ん?」


アーニャ「う・・・・」


のび太「気付いたか・・」


アーニャ裏「・・ここはどこよ」


のび太「お前・・アーニャじゃないな・・」


アーニャ裏「・・・何を言ってるの?アーニャだよ?一応ね」


のび太「そうかい!悪いがその身体を返してやってくれないか?」


アーニャ裏「意味がわからないんだけど?これは、私の身体よ!バカ?」


のび太「はぁ〜話しにならんな、でっ!どうする?これから僕でも殺します?」


アーニャ裏「縄で拘束している状態で言われてもね、かっこ悪いだけよ?それに何?このおっさん!臭いんだけど!移動させてよ」


出木杉パパ「・・・・」グスン


のび太「もしかしたら、お前がでてくるかもと思ってな、ここで暴れられると困るしな!」


アーニャ裏「無視すんじゃねぇよ!今縄を解けば半殺しで許してやる!」


のび太「アーニャと話してこい」


アーニャ裏「話す必要なんてない・・」


のび太「お前がなくても、向こうがあるんだよ!さっさと話してこい」


アーニャ裏「嫌だよぉ〜」


のび太「そうか・・先に誤っておく」ドゴッ


アーニャ裏「っ!・・この野郎・・」ガク


のび太は一発殴り気絶させる


出来杉パパ「よくやったぞ!褒めてやーぐはぁ!」


容赦無く殴る


のび太「・・・・・」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


不明


アーニャ「・・・・よっ!」


アーニャ裏「・・なによ」


アーニャ「いや〜少しお話でもしないかな?」


アーニャ裏「嫌だと言ってもするんでしょ?勝手にすれば?」


アーニャ「私の事良く知ってるんだね」


アーニャ裏「当たり前じゃない、私は貴方なんだから」


アーニャ「貴方って何者?」


アーニャ裏「だから!貴方だってば!」


アーニャ「はぁ〜はいはい私ですね!すご〜いついでに身体を返して」


アーニャ裏「え?嫌に決まってんじゃん!」


アーニャ「ですよね〜」


アーニャ「だけど、返してもらうよ!無理矢理でも!」


アーニャ裏「やるならやれば?」


アーニャ「やらないと思ってたりする?やるよ?」


アーニャ裏「やればいいじゃん!バーカ」


アーニャ「はぁぁあああ!」


アーニャの蹴りが顔面にあたる


アーニャ「手応えあり!これで」


その時顔面に強烈な痛みがはしる


アーニャ「うっ!・・なに・・」


アーニャ裏「言ったんじゃん!私は貴方なのよ?自分の顔を蹴ったのと同じなんだよ・・・痛い」


アーニャ「どうやら・・本当なのね・・」


アーニャ裏「諦めなさいよ」


アーニャ「ごめん!それは無理」


アーニャ裏「じゃあ、どうする?顔痛い・・」


アーニャ「ん〜〜」


アーニャ裏「貴方はもうお終いよ!」


アーニャ「!!」閃いた


アーニャ「やっぱり!とことん話し合うしかないね!大丈夫!私話のネタは結構持ってるから!安心してね、絶対無言で気まずい雰囲気はでないから!ほら座って、なんの話ししようか?最初はやっぱり無難に自己紹介からかな?」


アーニャ裏「嫌に決まっー」


アーニャ「大丈夫だよ?だからね?ね?ね?私に任せてね」


アーニャ裏「・・・・駄目ねこれスイッチ入っちゃったねこれ」


アーニャ「ふふふふふ!」


アーニャ裏「ははは、嫌いなタイプだ・・」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ヘリの中


のび太「バイトの後輩」


出来杉パパ「嫌味な上司」


運転手2「支離滅裂」


のび太「ツインテールの後輩」


出来杉パパ「さっきからさ?い、攻めやめてくんない?」


のび太「い、だ!早くしろ」


護衛1「社長!許嫁があります」


護衛2「やべ!許嫁とか!何処のエロゲだよ」


出来杉パパ「淫乱妻だ!」


護衛2「それは・・ないわ〜」


護衛1「あぁ!」


運転手2「ママ〜パパのパンツくさ〜いよぉ〜」


運転手「ぐはっ!・・」


のび太「お、か・・・」


アーニャ「うぅ・・・」


のび太「ん?・・しりとり終了〜アーニャか?それとも」


アーニャ「・・大丈夫だよ・・のび太お兄ちゃん・・」


のび太「どうやらうまくいったようだな!」


アーニャ「うん!お兄ちゃんが言ったように元気でぶつかったらわかってくれたよ!」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーーー


アーニャ裏「勘弁してください、もういいから・・」


アーニャ「まだ、いっぱい話すことあるから!ほら?座ってね」


アーニャ裏「・・たすけて」


アーニャ「ここからがいいのよ!ね?ね?ね?」


アーニャ裏「うるさいだけじゃん!もう返すから許して〜」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


のび太「よかった!後はその打たれた薬の効果を消せばいい!そうすれば、全てが元に戻るはずだ!」


アーニャ「ありがとう!でも、彼女が言ってたの薬の効果はもう長くないって・・彼女の力だったらしいからだから、次は死んじゃうかもね」


のび太「かもねって簡単に言うなよ!死なせねぇから安心しろ!それと、お兄ちゃんはやめてくれ、もう、結構前だろ?お前からしたら」


アーニャ「えぇ〜別に気にしないけどなぁ〜」


のび太「恥ずかしいからやめてくれ頼む」


アーニャ「わかったよ!のび太」


のび太「すまんなアーニャちゃん」


出来杉パパ「あの〜」


アーニャ、のび太「あぁ?」ギロ


出来杉パパ「ひっ!え〜と・・これからどうするんですか?」


のび太「そんなの決まってんだろ?仲間を探す」


アーニャ「だね!」


運転手「はぁ〜早くかえりてぇ〜よ〜」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


その頃アーニャとお嬢の大事な人探しは続いていた


ジャイアン「いないな・・・」


スネ夫「ジャイアン・・」


ジャイアン「大丈夫、焦ってないから」


スネ夫「ならいいが・・」


黒服「お嬢はどうやって船から助かったんだ?」


お嬢「助けてもらったのその大事な人にね」


黒服「隊長は、ユウは知らないか?一緒だと思ったんだが」


お嬢「ごめんなさい・・聞いてないの」


黒服「そうか・・・」


黒服「やっぱりお前・・おぼえてるだろ?スネ夫の事」


お嬢「・・忘れないよあの日の事は」


黒服「・・何故嘘を?」


お嬢「無理に自分を追い込む必要はないんだよ・・みんな」


黒服「そうか?・・追い込んでんのは・・おまー」


ジャイアン「みんな!一旦ここで休憩だ!」


お嬢「ん?なんか言った?」


黒服「いや、なんでもない」


ジャイアン「スネ夫!」


スネ夫「ん?なに?」


ジャイアン「周りが安全か確かめるぞついて来い」


スネ夫「ジャイアン!俺一人で大丈夫だ!疲れてるだろ?すぐ戻るから待っててくれ」


ジャイアン「だが!危険だぞ!もしかしたらなにか」


スネ夫「逃げ足の速さはのび太の次に速いって知ってるだろ?信じてくれ」


ジャイアン「スネ夫・・わかった!頼む」


スネ夫「了解!」


スネ夫はジャグルの奥へ走っていった


黒服「・・・心配じゃないのか」


ジャイアン「あいつなら大丈夫だ!信じてるからな」


黒服(お互い信じてるわけだな)


ジャイアン「そういえばお嬢の大事な人ってお嬢の恋人か?」


茶化す様に言う


お嬢「・・・お父様です」


ジャイアン「ん?両親はたしか死んだって」


お嬢「ええ、だから血は繋がってないの」


黒服「お嬢!もしかしてそれって両親と姉を殺った奴か!」


お嬢「・・・そうよ」


黒服「わからん!なぜ!大事な姉の仇をとらない!そうか!油断させて殺るんだな!なら俺も手伝う!」


お嬢「その時は、貴方に容赦はしないから!」


お嬢はナイフを取り出し構える


黒服「っ!・・わかんねぇよ」


ジャイアン「会えばわかるさ、きっと」


お嬢「そう言う事!」


ジャイアン「よし、そろそろスネ夫が戻ってくるだろう!この話は終わりだ」


ガサガサ


黒服「帰ってきたか・・な!!」


黒服が倒れる


お嬢「っ!!・・ちょ!」


お嬢も倒れる


ジャイアン「・・・・」


既に倒れてる


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


スネ夫「みんな!美味そうな木の実見つけたんだが!食ってみ・」


スネ夫「え?・・なにこれ」


戻ってきた時には、そこには倒れてる皆の姿と大きな熊がいた


大熊「・・・・」


黒服(熊といえば死んだふりだろ・・あ、スネ夫だ)


お嬢(大きい・・・あ、スネ夫さんだ)


ジャイアン(頼むぞ!早く向こうにいけ・・ん?、スネ夫か!)


スネ夫「・・なんて事だ、周りを確認したのに!木の実に夢中で、最悪だ・・信じてくれたのに」


お嬢(やばくないかな?)


黒服(大丈夫!スネ夫でも、熊と戦おうなんて思わないだろう)


スネ夫「みんな・・仇はとるからな!」


ジャイアン(やる気満々だな)


スネ夫は石を拾い大熊に投げつける


大熊「ガォオオオオ」


スネ夫「来いよ!くそ熊!こっちだ!」


スネ夫は大熊から逃げていったそれを大熊が追いかけて行った


熊が見えなくなり皆が起き上がる


ジャイアン「やばいな・・」


お嬢「はやく!追いかけないと!」


黒服「まて!追いかけてどうする?一緒に食われるか?」


お嬢「だからって見捨てるの!」


ジャイアン「お嬢!落ち着け!急ぐ気持ちはわかるが!何も考えず行っても結果は見えてる、まずは、状況確認だ、大丈夫!あいつはすぐ殺られる様な奴じゃない!」


黒服「状況確認だ!みんな持ってる武器をだすんだ」


お嬢「私はこれ・・・」


黒服「・・・スプーンかあと、それはナイフか・・鈴がついてる」


黒服「たけし、お前は何を持ってる」


ジャイアン「ほとんどヘリに置いてきてしまったからな・・」


黒服「ナイフとこれはライターか」


ジャイアン「あぁ・・親父の形見でな・・使えないんだがな」


黒服「俺はハンドガン弾は一発しかないが・・」


ジャイアン「どうするか・・」


黒服「・・・・・・」


お嬢「私は・・行くよ」


ジャイアン「俺も行くさ」


黒服「・・作戦を説明する聞け」


お嬢、ジャイアン「!!」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


スネ夫「ハァハァ・・・早いな流石!熊だ!」


大熊「ガォオオ!」


スネ夫は木をうまくつかい攻撃をよけていく


スネ夫「うぉ!あぶね!」


木が倒れる


スネ夫「あたったら終わりだな」


大熊「ガォオオ!」


スネ夫「後ろにまわれば!」


大熊が攻撃してきた瞬間の隙で熊に飛びつく後ろから首をしめる


大熊「ガォオオ!」


スネ夫「やっぱりな!後ろに手が届かないな!このまま首を!」


しかし、大熊は大きく暴れる


スネ夫「っ!・・くっ!!このぉおおおおお!!」ギュー


大熊「ガォオオオオオ!」


スネ夫「くっ!・・かてぇ!!な!」


その時大熊が大きくジャンプする


スネ夫「なに!!うわぁぁあ!」


大きく真上に吹っ飛ぶ


大熊「ガォオオオオ!」


スネ夫「このままじゃ!落ちた所を!」


大熊「ガォオオ!!」


スネ夫「間に合わ!ー」


お嬢「はっ!」シュッ


目の前をナイフが通過する、それは鈴のついた取られたはずのナイフだった


ザクッ


大熊の片目に命中ナイフは刺さったままだった


スネ夫「お嬢!生きてたのか!」


お嬢「話は後!こっちに早くきて」


スネ夫「わかった!」


お嬢「走りながら説明するから聞いて」


スネ夫「あぁ・・なぁ・・」


お嬢「走りなさい後ろみて」


大熊が暴れながらも近寄ってくる


スネ夫「わかった!」


お嬢「いい!私たちは囮になるのこの先に言ったら黒服さんが、大熊の眉間をバンっていう作戦よ」


スネ夫「あぁ・・わかった」


スネ夫「ジャイアンは?」


お嬢「・・え〜と・・」


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


数分前


黒服「ここまで来たら俺が奴を撃つお嬢、囮頼んだぞ」


お嬢「任せて!でも、大丈夫なの?」


黒服「俺の銃の腕を信じろ!」


お嬢「・・・わかった」


ジャイアン「俺はどうすれば?」


黒服「お前は、後始末だ、一番難しいし命の危険も高い」


ジャイアン「上等だ!それでなんだ!」


黒服「おそらくは、大熊は銃だけじゃ死なないだろう、だから俺が撃って奴が怯んだところをそのナイフで心臓を刺せ!できるか」


ジャイアン「・・楽勝だ!・・」


お嬢(震えてる・・・)


黒服「よし!今の話をスネ夫にもしておいてくれお嬢」


お嬢「はい!」


ジャイアン「お嬢、頼みがある俺の役割りはスネ夫には黙っててくれ」


お嬢「・・・どうして?」


ジャイアン「どうしてもだ、頼む」


お嬢「わかったわ・・・」


お嬢(なにか、思うところがあるのかな?)


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


現在


お嬢「後始末よ・・・」


スネ夫「後始末?・・まさか!」


お嬢「死骸のね・・・」


スネ夫「え?・・ジャイアンなら一番危険な事をするとおもったんだが・・」


お嬢(なるほどね)


お嬢「作戦は以上よ!そろそろね私の合図で左右に飛んでいい?」


スネ夫「わかった・・・ん?黒服だ」


そこには、真剣な目で銃を構えている姿だった、流石プロと言うべきか、目をみてるだけで殺気で押し潰されそうだった


大熊が俺達に追いつき攻撃をしようとする


大熊「ガォォオオオオオ!」


黒服「・・・・っ!」ガチャ


お嬢「今よ!」


スネ夫「うぉおお!りゃああ!」


左右に飛び込む


ズザーーー


大熊の攻撃はスカぶり隙ができるそこに弾が一発顔面にあたる


バン


大熊「がぉおおお!!!」


お嬢「やった!」


スネ夫「だけど!まだ!」


黒服「たけし!行け」


何処かに隠れていたのかジャイアンが姿を現した、ナイフを持って


ジャイアン「後は任せろ!」


スネ夫「待て!まさか!お嬢!嘘を」


お嬢「・・ごめんなさい仕方ないの」


黒服「奴に命令したのは俺だ、後で煮るなり焼くなりしろ」


スネ夫「くっ!」


ジャイアンは走り相手の懐に飛び込む


ジャイアン「これで!終わりだぁぁああ!」


ザクッ


大熊「ガォオオオ」


黒服「やったか!」


お嬢「おかしいよ・・倒れない」


ジャイアン「っ!・・・」


スネ夫「なんか様子が変だ」


黒服「まさか!」


スネ夫「どうした!」


黒服「いや・・だが、くそ!」


スネ夫「おい!どうした!言えよ!」


黒服「簡単だ、心臓まで届かなかった・・それだけだ」


お嬢「じゃあ!たけしさんは」


スネ夫「ジャイアン!!」


ジャイアン「くっ!・・硬ぇ!」


大熊は懐にいるジャイアンに攻撃しようとする


ジャイアン「っ!!」


直撃したら一溜まりもないだろう


スネ夫「まにあぁぁえぇぇぇえええ!!」


ガバッ


ジャイアン「スネ夫!おまえ!」


スネ夫はジャイアンに飛びかかり倒れるそのおかげで攻撃を避ける事ができた


ジャイアン「おい!スネ夫!しっかりしろ!スネ夫!」


スネ夫「うぐっ!・・・」


お嬢「スネ夫さん!背中が、血だらけ!」


黒服「かすっただけで、あれだ!くそ!なんか・・・」


スネ夫はジャイアンの覆いかぶさる様に倒れていた


大熊「ガォオオオ!」


倒れてる二人を攻撃しようとする


ジャイアン「やばい!スネ夫にあたる!・・・・親父頼む!!」


カチ


ジャイアン「・・親父最高だ!黒服!!」


黒服「なんだ!!」


ジャイアン「少しなら時間が稼げるその間に火を」


そう言うと持っていたライターの中身のオイルを大熊にぶちまけたその事により大熊は混乱する


ジャイアン(今のうちにスネ夫を)


黒服「なるほど!待ってろ!火を用意する!」


そう言うと黒服は木を集め擦りだす


お嬢(凄く原始的ね・・なら私は)


お嬢「時間稼ぎね!」


石ころなどを拾い集める


ジャイアン「スネ夫!大丈夫だぞ!今処置してるからな」


スネ夫「ごめん・・ジャイアン役に立たなくて・・」


ジャイアン「馬鹿野郎!あんな危険な真似しやがって!後で説教だ!」


スネ夫「ははは・・こりゃ大変だ」


お嬢「そりゃああ!くらえ」


落ちている石や枝その他もろもろを大熊に投げつける事により大熊は混乱しているのもあって動けずにいた


お嬢「黒服さん!!まだ!」


黒服「うぉぉおおおおお!!」


ガリガリガリガリ


煙が少しでていた


お嬢「後少しね!でも、投げる物が・・これは・・アーニャさんごめんなさい!」ヒョイ


スプーンが宙を舞い大熊にあたる


お嬢「・・・アーニャさんありがとう」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ヘリの中


アーニャ「ヘックシュン!あ〜ちくしょう〜!」


のび太「おっさんみたいなくしゃみだな・・」


アーニャ「誰か噂でもしてるのかな?」


のび太「さぁな?それよりなんか見つけたか?」


アーニャ「まだ、なにも・・火で燃えてたらわかるんだけどな・・」


のび太「あまりいい方法ではないがな・・」


アーニャ「だね・・」


アーニャ(今気付いたけど、マイスプーンがなくなってる・・高かったのに)


アーニャ「はぁ〜」


のび太「?」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


お嬢「ははは・・・・」


大熊「ガォォオオオオ!!」


すごい勢いで走ってくる


お嬢「デカイわね・・それに速い」


ジャイアン「お嬢!逃げろ!」


お嬢「腰が抜けちゃった・・」


その時!


俺は・・なんのために生きてるのか?人は何故手が二つあるんだ?それは火をおこすためじゃないのか?なら!それはいつだ?


今でしょ!!


うぉぉおおおおおおおお!!


ボゥ


黒服「よっしゃぁあ!くらえぇ!!!」


黒服は燃えている木を投げる!そして大熊命中


大熊「!!!!!!」


ボォオオオオオオ


大熊ついた火はたちまち大熊を包みこんだが!


黒服「なに!まだ!来るぞ!お嬢!逃げろ!」


お嬢「え!いやだから!腰が」


大熊は体当たりをするため全力で走ってくる


お嬢「もう、動けないよ!・・あれは?」


チリンチリン


お嬢「鈴の音?」


ジャイアン「!!」


そして、あたろうとした瞬間


ガシッ


ザクッ


ジャイアン「今度は刺さったな!この野郎!」


ジャイアンの手には鈴のついたナイフがあった


四足歩行で体当たりをしようとした大熊は火に包まれ触る事ができない、だが、大熊の目に刺さったナイフは燃えていなかった!ジャイアンはそれを持ち後は大熊の体当たりの力で刺さるそして


ジャイアン「皆が世話になったな!これはお礼だぁぁああ!」


スパッ!!


刺さったナイフを思いっきり横に降った


お嬢「・・どっちが熊かわからないわ・・」


大熊はもがき苦しんだ


ジャイアン「あち〜」


お嬢「助かったわ!ありがとう」


ジャイアン「いいんだ!気にするな、ほらナイフ返すよ!大切なもんなんだろ?」


お嬢「ありがとう!じゃあ私からも・・」


ジャイアン「これは、俺のライター」


お嬢「大切な物なんでしょ?」


ジャイアン「ありがとな!」


黒服「目に刺さってなかったら終わってたな」


大熊「がおぉぉぉ・・・」バタッ


やがて大熊は倒れる


お嬢「これで、本当に終わったのね」


ジャイアン「あぁ!スネ夫見てたか!俺の活躍!」


スネ夫「あぁ・・みてたよやったなでも・・」


お嬢「なんか・・暑いね・・」


黒服「やば・・・」


ジャイアン「考えてなかったこの状況を」


スネ夫「助かった・・・わけでもないよね・・」


ボォオオオオオ


ジャイアン「やばいな・・これ」


黒服「あたりまえだろ?ジャングルで火なんてつけたら広がるわな」


お嬢「ねぇ?皆?逃げた方がよくないかな?」


ボォオオオオオオオオ


ジャイアン「みんな!俺について来い!」


黒服「どんどん!広がってるぞ!お嬢立てるか?」


お嬢「腰が・・抜けて・・」


黒服「よく頑張った!乗れ」


お嬢をおぶる


お嬢「ごめんなさい・・こんな時に腰なんか抜かして・・」


黒服「気にするな!しっかりつかまってろ」


ジャイアン「スネ夫!俺の背中に乗れ!」


スネ夫「すまん・・・」


ジャイアン「お前はよくやった後は俺に任せろ!」


スネ夫「あぁ・・頼む」


スネ夫をおぶる


ジャイアン「よし!行くぞ!離れるなよ!黒服」


黒服「これでも、プロだぞ?大丈夫だ!あと、軽いぞ」


お嬢「聞いてないから!」


ボォオオオオオオ


火は早く広がり走って逃げるが、そのすぐ後ろを火が追いかけてきている状態だった、


ジャイアン「ハァハァ・・こりゃ止まったら・・お終いだな!」


スネ夫「こんな時・・動けさえすれば!すまん、ジャイアン」


黒服「・・・ハァ・・ハァ・歳かな・・もう」


お嬢「さっきの戦いで疲れてるのに・・ごめんなさい」


ジャイアン、黒服「あぁ?こんなの余裕だし!!」


ボォオオオオオオ


火はどんどん広がっていく


ジャイアン「くそぉおおおお!」


スネ夫「もう!俺を置いて逃げてくれ!」


ジャイアン「黙ってろ!一緒に助かるんだ!あいつに約束したろ?必ず帰ってくるって」


スネ夫「だが、このままじゃ!」


ジャイアン「今ここで見捨てたら俺が俺じゃなくなるそんな気がするんだ!それに守るって決めたんだ!死ぬ時は死ぬ時だ!その時も一緒だ!だが、死ぬ気はない!」


スネ夫「・・・・・」


お嬢「黒服さん!私をー」


黒服「聞こえたか?お嬢あの男は仲間置いていく気ねぇとよ!だから、今言おうとした言葉は捨てろ!俺が置いていったら完全悪人じゃんか!それにお前は大事な仲間だ!見捨てはしねぇよ!あと、お前の大事な奴ってのに一度あっておきたいしな」


お嬢「・・黒服さん」


火は走る二人の間をどんどん塞いでいく


ジャイアン「ハァ・・ハァ・・くそ!まだ!行けるぞぉおおお!」


黒服「ハァ・・・ハァ・・当たり前じゃぁぁあああ!」


ジャイアン「ハァ・・・げほげほ・・息が・・」


限界だ・・のび太すまん・・約束守れそうにない・・


お嬢「ヘリ?」


その時上空からヘリの音がすると共に目の前にはしごが降りてくる


のび太「早く!はしごに飛びつけ!」


ジャイアン「のび太!!どうして!」


アーニャ「私もいるよぉ〜随分大きな目印ありがとね」


ジャイアン「アーニャ!よかった・・」


お嬢「あれ?」


のび太「話は後だ!ヘリをこのまま維持して走るのには限界があるんだ!早く!」


ジャイアン「スネ夫つかまってろ!」


スネ夫「あぁ!」


ジャイアンはしごに飛びつきしがみつく


ジャイアン「黒服!お嬢!早く!」


黒服「わかってる!うわっ!」


お嬢「きゃ!」


木が倒れてきた事により飛びつくタイミングを逃す


運転手「やばい!今ので!もう無理だ」


アーニャ「のび太やばいって!」


のび太「なに!おい早くもう限界だ!」


のび太(お嬢!)


ジャイアン「この高さじゃあ・」


スネ夫「頼む!」


はしごが上がって行く


黒服「ハァハァ・・これじゃあ人を背負ってる状態じゃ届かないな・・」


お嬢「黒服さん!もう私を置いてー」


黒服「それは聞けねぇな!俺は短い間だったが、この旅、そしてこのメンバーも悪くなかった・・」


お嬢「なら!私なんて!置いて早く!」


黒服は黙ってヘリから見える男の顔をみる


のび太「・・・・・・」


黒服「・・・・・・」ニカ


のび太「!!」


あの時二人は目でなにか会話をしているように見えた


黒服「なかなか!いい男じゃねえか・・あいつなら」


お嬢「え?・・っ!なにを」


黒服はお嬢を持ち上げる


黒服「おい!お前が!本当にお嬢を守れるか!みせてみろぉぉおおおお!!」


お嬢「きゃぁああ!!お父様ぁぁあああ」


お嬢をヘリのはしごに全力で投げる、しかしお嬢の手はギリギリはしごに届かなかったが


お嬢「っ!」


のび太「お嬢ぉおおお!!」ガシッ


のび太がお嬢の手を掴む


お嬢「・・・お父様!!」


のび太「お帰り・・」


お嬢「ただいま・・」


黒服「ハァハァ・・・確かに見させてもらった・・」


のび太「・・・・・」


のび太は無言で黒服を見る


黒服「・・・・・頼んだ」


ボォオオオオオオ


黒服は火へと消えていく


のび太「あぁ・・確かに受け取ったよ・・そっちも頼んだ」


スネ夫「黒服ぅううう!!」


ジャイアン「・・・・・」


お嬢「黒服さん!!」


運転手「上昇します!」


お嬢「待って!まだ!まだ!」


のび太「・・・行ってくれ」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


ヘリの中


運転手「どうにか・・危機は回避できた〜」


運転手2「交代しよう」


運転手「頼む」


出来杉パパ「死ぬかと思った・」


護衛1「あいつ・・・」


護衛2「いい奴だったよ」


アーニャ「もしもし?そっちに連れて行く奴二人追加で!」電話中


護衛1「え?」


護衛2「あ〜聞こえない」


アーニャ「じゃあ!よろしくね」ピッ


アーニャ「ん?雨・・遅いんだよバカ」


雨が降り出す


のび太「もっと早く来いよ・・」


スネ夫「なんでだよ!遅刻だろうが!」


ジャイアン「・・・遅ぇよ・・」


お嬢「・・こんなことって、もっと早く来なさいよ・・泣いちゃだめよ・・」


のび太「・・・・・」ガバ


お嬢「!!」


のび太はお嬢を抱きしめる


のび太「これなら見えないから」


お嬢「・・うぅ・う・うわぁぁぁああああ!いやぁぁああ!」ポロポロ


運転手「雨の・・・・・馬鹿野郎」


運転手2「・・この後の行き先は?どこへ」


アーニャ「行き先に変更はないよ・・ここへ行って」


雨が降り出し火は消えていった、もしこの雨がもっと早ければ・・俺達はこの日・・雨が嫌いになった・・一人の女の子の悲劇の声は雨の音によって消されていくのであった。


のび太「・・・・・・」



続く



第十二話 繰り返す為に


ここに来てから数ヶ月がたった、最初はこんな所早く出たいと思った、でも、今は俺の唯一の居場所なのかもしれないと思う


病室


ユウ「王手だ!」


おじちゃん「げっ!待った!」


ユウ「もう待ったはなしだ!これで俺の99敗100勝だ!約束どうりこいつは貰うぜ!」


おじちゃん「ぐぬぬ!わしのコーヒー牛乳が・・」


たける「流石!兄ちゃん!ルールわかんないけど!」


あやめ「次は、私と遊んで!」


たける「あやめずるいぞ!次遊ぶのは俺だぞ!」


あやめ「え〜昨日譲ったじゃん!」


ユウ「おいおい!喧嘩すんなよ!ん?やば!時間だ!」


あやめ「あ、本当だ!病室に戻らないと!」


たける「あの人怖いから、早く戻るぞ!」


ユウ「走ってこけるなよ!」


おじちゃん「わしも戻るか」


ユウ「次も俺が勝つからな?」


おじちゃん「ふん!若造が次はわしじゃよ!」


長い入院生活ため自然と俺の周りには人が集まってくる、一部の子供達には、好かれているようだ、特にたけるとあやめは、よく俺の病室へ遊びにくる二人とも俺より入院生活は長いみたいだ


ユウ「さて!みんな帰えったか、逃げる準備するか」


看護婦「何処に逃げるの?」


ユウ「ゲッ!いつの間に!まだ、診察には早いぞ!」


看護婦「偽情報よ!」


ユウ「なんだと!くそ!頼む注射だけは・・」


看護婦「・・・・・」


ユウ「あの・・無言で注射持って近づくのやめてくれるかな・・」


ガシッ


ユウ「なに!もう一人だと!」


新人看護婦「先輩今です!」


看護婦「よくやったわ!」


ユウ「離せ!いやぁあああ!」


ブス


ぎゃぁぁああああああ!


別の病室


子供「また、兄ちゃんだ!」


子供2「情けないな!注射くらい」


子供3「大人のくせに弱すぎだろww」


たける「・・・・・・」


あやめ「っ・・・」


たける「やめとけ、言ってたろ?言わせておけって」


あやめ「う、うん・・・」


病室


ユウ「やっぱり慣れない・・」


看護婦「情けないわね!」


新人看護婦「先輩!そろそろ!私にも注射の練習を!」


ユウ「やめとけ!お前は危険すぎる!」


新人看護婦「前のは、なかった事にしてよ!」


ユウ「無理だろう!殺す気か!」


こんな毎日が何故か悪くないと思っていた


次の日


ユウ「さてと!たまには病院を抜け出すのもいいよな!・ん?」


ユウ「じゃあ!夕方には帰るから」


看護婦「あ!待て!!」


新人看護婦「ここ、三階なんだけど・・今窓から」


看護婦「はぁ〜」


新人看護婦「・・・・・・」


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーーー


ユウ「最近街が騒がしいな・・」


警察「おい!そこの男止まれ!」


ユウ「ん?なんだ?」


警察「見ない顔だな?何処から来た?」


ユウ「いきなりなんだよ、病院からだが?」


警察「本当か?反逆者じゃないのか?」


ユウ「反逆者?なんだそりゃ?」


警察「とぼけてんじゃねぇのか!」


ユウ「だから!言ってる意味がわからんが反逆者ではない!」


警察「口の聞き方がなってねぇな!この野郎!」


警察は警棒を持ち叩こうとする


ユウ「な!この!」


しかし、反射的に奪い逆に攻撃する


警察「うげ!・・この野郎!」


ユウ「しまった!つい・・許してはくれないよね?」


警察2「どうした!貴様!」


警察二人がユウ囲み二人が一斉に攻撃をする


ユウ「遅い!」ドゴッ


警察「うぐっ!」


ユウ「後ろだ!」ガシッ


警察2「え?離せ!」


ユウ「うぉぉおおお!」


ゴン


見事にジャーマンスープレックスが決まる


ユウ「ふぅ〜なんだよ」


なんだ?この感じ・・そうか、あの街と同じみんなが見て見ぬ振りをしているからか!


ユウ「救いわねぇのか・・」


青年「・・・・・」


ユウ「なんだ?やんのか?」


青年「あんたに頼みがある」


ユウ「は?いきなりなんだ?」


青年「さっきのを見てた」


ユウ「あんたも傍観者気取ってたのか・・楽しかったか?」


青年「みんな、手が出せないんだ」


ユウ「なんでだよ!」


青年「ここじゃ目立つな、ついて来てくれないか?」


ユウ「・・・嫌だと言ったら?」


青年は土下座をした


ユウ「お、おい!なにを!」


青年「頼む!時間がないんだ!このままじゃ!」


ユウ「わかったから!やめろ!」


青年「ありがとうございます!こっちです!」


ユウ「甘いな俺も・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


空き地


ユウ「ここは?」


青年「空き地だ!ここなら話しても大丈夫だ」


ユウ「じゃあ、さっきの言った事を答えてくれ」


青年「手が出せない理由、それは権力だよ、出木杉コーポレーションって知ってるか?」


ユウ「あぁ・・有名だからな」


青年「表向きはいろんなブランドを持ってる有名会社だが、裏はー」


ユウ「怪しい薬の研究をしている」


青年「!!・・知ってるのか!なら話しが早い」


ユウ「断る」


青年「まだなにも!」


ユウ「仲間になってくれだろ?あんたのチームのそうだろ?剛田たけし」


剛田「あんた!何者だ!なんで知ってる」


ユウ「・・・・・・」


その時ユウはある人の言葉を思い出す


半年後に戦争が始まる


ユウ「・・ここも無くなるのかスネ夫・・」ボソ


剛田「なぁ!聞いてるのか」


ユウ「俺は仲間になれない、やらなきゃならないことがあるからな、だが、少しなら体術の練習に付き合ってやる」


剛田「・・あんたにも守るもんがあるんだな・・わかりました!師匠お願いします」


ユウ「よし!いきなりだが、来い」


剛田「はい!行くぞ!」


ユウ「遅すぎだ!!」


ドコッ


剛田「うぐっ!」


ユウ「悪いが俺も時間がない厳しく行くぞ!」


剛田「はい!!」


そして、特訓は始まった毎日ではないが、たまに病院を抜け出し特訓をしていた


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


空き地


ユウ「よし!今日はここまで!」


ユウ(形にはなったなだが・・)


剛田「ハァ・・ハァ・・まだ・・まだ!」


ユウ「なにを焦ってる?」


剛田「焦ってなんか・・」


ユウ「隠せてねぇよ!」


剛田「師匠には、かなわないな」


ユウ「話してみろよ」


剛田「ここで、教わった事を俺は仲間にも教えてるんだ」


剛田「みんな、あっという間に追いついてくる」


ユウ「隊長としての焦りか」


剛田「あぁ・・俺はみんなの上に立って戦えるのか・・守れるのか」


ユウ「・・・・・・」


剛田「上に立つことが怖いんです・・」


ユウ「俺も昔隊長をやってたことがあったよ・・」


剛田「なら!わかりますよね?俺の気持ち!」


ユウ「あぁ・・わかる痛いほどな、だが、俺からはなにも言えない・・」


ユウ(言う資格なんてない)


剛田「何故?」


ユウ「このままだと、お前は俺と同じ事になるぞ・・」


剛田「どうゆうことだ?」


ユウ「・・・・・潮時か」


剛田「え?」


ユウ「今日で特訓は終わりだ」


剛田「まだ!いろいろ教わりたい事が!」


ユウ「後はお前が考えるんだ!」


剛田「・・・・・・」


ユウ「隊長は確かに常に皆の手本になり前を向いて行かないといけないだが、自分ばかり目立つなたまには仲間の背中押してやるぐらいの事はしろ、あと信じろ以上だ!」


剛田「・・ありがとうございます師匠」


ユウ「もう行け・・生きて帰って来いよ」


剛田「はい!死ぬ気はないんで」


俺も甘いな・・さてと!もう背負うのはめんどくさいと思ったんだがまた守るもんが出来ちまったな次は壊させねぇよ!


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


出木杉パパとおまけ二人を引き渡しその金で装備を揃え、数ヶ月がたち、遂にこの日がきた、開戦日


車の中


アーニャ運転中


アーニャ「道はここであってる?」


ジャイアン「あぁ・・あってる」


ジャイアン「あと少しで街に着くぞ」


のび太「帰ってきたんだな・・」


お嬢「・・・・・」


スネ夫「・・・・・」


アーニャ「みんな!テイション低いよぉ〜気合いいれないと!」


スネ夫「もうすぐ戦争が始まる・・あの地獄がまたな」


アーニャ「・・・・・・」


のび太「やっぱりお嬢はこない方が・・」


お嬢「・・それは邪魔だってこと?」


のび太「そう言うことじゃ・・」


お嬢「じゃあ!どういうことよ」


アーニャ「まぁまぁ!落ち着いて」


ジャイアン(最悪の空気だ・・)


ジャイアン(無理もないか、もうすぐ始まってしまう、殺し合いが、今のままじゃ・・仕方ない何年ぶりかな・・よし!)


ジャイアン「俺の歌を聴けぇぇえええええ!!」


のび太、スネ夫「「ちょ!!」」


アーニャ「なになに!歌?聴きたい!」


お嬢「・・こんな時に何考えてるのよ」ワクワク


のび太「やめろ!!」


スネ夫「死人がでるぞ!!」


二人の必死の声も虚しく音楽が流れる鎮魂歌が


ジャイアン「常にカセットテープは持ってるのさ!」


アーニャ「わーーい〜♪」


お嬢「結構元気の出そうな音楽ね」


そして、ジャイアンが口を開ける瞬間二人は察した


アーニャ、お嬢「!!」


え?殺気?


おぉぉぉれぇぇええはジヤァアアアイアァァアアアンガァァアアアキィィイイ大将ぉおおおお〜♪


ぎゃぁぁあああああああ!!


いやぁぁぁああああ!!


キィイイイイイ


アーニャ「いゃぁぁあああ!ハンドルがぁぁああ」


のび太「ぶつかる!!」


ジャイアン「〜♪」


スネ夫「ジャイアン!歌うのやめて!」


お嬢「お姉ちゃん〜♪あははは」


のび太「お嬢!戻ってこい!逝くなぁぁぁああ」


車は道を外れぶつかる


ドンッガシャーン


うわぁぁぁああああ!!


のび太「うっ・・みんな・生きてるか!」


お嬢「どうにか・・・」


アーニャ「スネ夫さぁぁああん!目を開けてよ!」


スネ夫「ははは・・すまねぇ・・俺はここまでだ・・」ガクッ


アーニャ「スネ夫さぁぁあん!」


ジャイアン「俺様の歌に聴き入って運転を疎かにするとはな!」


のび太「大丈夫だ、気絶してるだけだ、僕がおぶるよ」


お嬢「ここからは歩くしかないね」


ジャイアン「あれ?聞いてる?」


アーニャ「グスン・・行きましょ」


のび太「あぁ!行こう」


お嬢「えぇ!」


ジャイアン「ちょっと!待ってくれよ!」


その後スネ夫は目を覚まし歩きながら作戦を確認していた


街外れ


ジャイアン「ここから歩いて街へ向かう、まだ始まってはいないが用心はしろよ」


のび太「わかってる」


アーニャ「戦争がいつ始まるかわかるの?」


ジャイアン「あぁ!忘れもしねぇ!ある事が始まると同時に始まる」


お嬢「あること?」


のび太「爆発だよ、お嬢」


お嬢「爆発!!」


アーニャ「前まで良くやってたよね〜」


スネ夫「今から行く街はもう俺達レジスタンスの保護領域なんだ」


のび太「そこが僕達の味方拠点及び避難所ってわけだ」


アーニャ「それで、なんで爆発が合図なの?何処を爆発するの?」


のび太「たしか・・病院じゃなかったか?」


ジャイアン「俺はそう聞いてるが」


お嬢「敵拠点の病院を爆発するの?あまりいい案とは言えないし一般人も巻き込まれちゃうし」


のび太「誰が敵拠点って言った?」


お嬢「え?」


ジャイアン「今向かってる街の病院が爆発する、もちろん一般市民の避難場所でもある」


アーニャ、お嬢「!!」


アーニャ「意味わからないよ!なんで味方の病院を合図に!」


のび太「違うんだ・・お嬢」


お嬢「お父様説明してよ!」


のび太はジャイアンとスネ夫を見てうなずく


のび太「俺たちが未来人だってのは知ってるだろ?」


お嬢「つまり?・・!!」


アーニャ「そうか!未来で起きる事を知ってるのね!」


ジャイアン「そう言う事だ!今から作戦を伝えるぞ!これは、戦争が始まる前に終わらせなければいけない」


皆がうなずく


ジャイアン「まず、その前にいまから起こる事を簡単に説明する」


ジャイアン「もうすぐ、病院は爆破される、その事によりかなりの人が亡くなってしまうらしい」


アーニャ「らしい?」


ジャイアン「俺達は最前線本部の方にいたから、街の事は報告でしか聞いていないんだ、今でも思い出すよ無線から聞こえる女の子の鳴き声や苦痛の声が・・あと、何かの名言」


お嬢「たけしさん・・」


ジャイアン「街はほぼ敵の拠点になる、流石出木杉だ、頭がいいだけはある」


アーニャ「貴方達はなにしてたの?助けには行かなかったの?」


のび太「僕達は、こっちの戦いで精一杯だったんだ」


スネ夫「まさか、街の中に裏切り者がいるなんて思わなかったし」


アーニャ「裏切り者・・・」


お嬢「全滅したの?」


のび太「それは、わからないんだ、向こうとの無線が繋がらなくなってね、だから、早く戦争を終わらせようと、戻らずに進んだんだ」


アーニャ「見殺しじゃない・・」


スネ夫「・・・・・」


ジャイアン「以上だ!」


アーニャ「・・そこまで、わかってんならやる事は!」


ジャイアン「もう、わかるだろ、まずは、爆破の阻止だ!」


アーニャ「爆弾なら!任せて!」


のび太「いや!待ってくれジャイアン」


ジャイアン「どうした?のび太」


のび太「僕達は未来人だ、未来を知ってるでも、大きく過去を変えると未来が変わってしまう」


スネ夫「のび太!今はそんなこと」


のび太「ダメだ!もし僕達が変えてしまった未来で本来生きるはずの人が死んでしまってたらどうする?その逆もあるが、僕達は神様じゃない!人の生き死にを決めて言い訳がない」


のび太「ただ、少しの変化なら仕方ない・・でも、爆破は戦争の開戦の合図でもある、それを止めてしまうとそこからは、どうなるかわからない・・」


アーニャ「それは・・見捨てると」


のび太「あぁ・・もし、爆破を止めてしまい大きく未来が変わってしまうと過去の僕達も死んでる可能性がある、そうなれば、ここでこうしてる事も出来ない事になる」


ジャイアン「・・・・・・」


アーニャ「・・・・・・」


お嬢「私にはよくわからないけど、お父様や皆さんに何かあるなら、私は見捨てます」


スネ夫「っ!・・最低だな!お前ら」


アーニャ「最低だよ・・」


ジャイアン「下手に未来を動かすと・・たしかに出木杉なら失敗した場合のプランも考えてるだろうしな・・」


スネ夫「お前ら!俺達は何のために戦ってるんだ!守るためだろ?」


のび太「スネ夫・・全ての人を守るなんて無理なんだ」


スネ夫「だからって!死ぬってわかってる奴を見殺しにするのか!」


のび太「じゃあ!聞くが本来死ぬ奴を助けるか、本来生きる奴を見殺しにするか!どっちだ!選べ」


スネ夫「俺達はイレギュラーだろうが!なら!本来助かる奴は俺達が何もしなくても助かる!そうだろ!」


ジャイアン「スネ夫それは違うこの事も決まっていたんだと思う」


のび太「スネ夫、目的を間違えるな俺達は早くこの戦争を終わるすために来たんだ」


スネ夫「・・血も涙もない・・なのび太・・」


のび太「・・あぁ俺は無抵抗の女の子を殺したから・・そんなの気づいてるよ」


お嬢「お父様!!」


スネ夫「!!」


お嬢「お姉ちゃんの事は!」


スネ夫「お前!まさか!お嬢姉と両親を殺したのは!」


スネ夫「いや・・もうわかっていた・・でも、信じられなかった!だが・・本当なのか!」


お嬢「しまった!」


のび太「あぁ・・俺だ」


スネ夫「この野郎!」ガシッ


掴みかかるスネ夫


お嬢「スネ夫さん!違うのこれにはー」


のび太「お嬢!黙ってろ!」


お嬢「え?」ビクッ


ジャイアン「・・・・・」


アーニャ「・・・・のび太」


スネ夫「言い訳なら!聞いてやるよ!」


のび太「ねえよ!事実だ」


スネ夫「仕方なかったんだよな、殺らなきゃ殺られてたとか・・」


のび太「無抵抗だって言ったろ?それに、相手に告白だってされてるしな・・」


スネ夫「歯ぁああ!食いしばれ!」


スネ夫はのび太を殴り倒れたのび太に馬乗りになり殴った、何度も


スネ夫「この野郎!お前は!!」


ドゴッ


のび太「っ!・・」


お嬢「もう!やめて!」


アーニャ「お嬢・・ダメ止めちゃ」


お嬢「でも!こんなの・・たけしさん!」


ジャイアン「・・・・・・」


お嬢「なんで・・止めないの!」


アーニャ「もう・・いいんじゃないの?」


ジャイアン「あぁ・・スネ夫やめろ!」


しかし、スネ夫は殴る手を止めなかった


ジャイアン「スネ夫!!」


スネ夫「うぉぉおおおお!!」


のび太「がはっ!・・」


お嬢「止めなきゃ!」


お嬢はナイフを取り出す


アーニャ「やめな!今しようとしてる事は誰も望んでないよ!」


お嬢「でも、このままじゃ!」


アーニャ「任せて私に」


アーニャはスネ夫に近づくと


アーニャ「スネ夫さん・・離れろやぁぁああ!」


スネ夫「うわっ!!」


蹴りをいれた


ジャイアン「綺麗に吹っ飛んだな」


お嬢「・・・恐いよ」


アーニャはまたスネ夫に近づいた


お嬢「止めなきゃ!あれじゃ殺しちゃうんじゃ!」


ジャイアン「大丈夫だ!あいつはそんな事しねぇよ、それよりのび太の所に行ってやれ」


お嬢「うん・・」


スネ夫「うぅ・・いて〜」


アーニャ「あんたが、聞かないからよ」


スネ夫「だが、あの野郎・・」


アーニャ「多分貴方以外は気づいていたよ」


スネ夫「なにをさ!」


アーニャ「のび太・・凄く酷い顔してたよ?もう後悔を絵に書いたような」


スネ夫「だから!なんだよ!」


アーニャ「わからないの?」


スネ夫「だから!何がだよ!」


アーニャ「あんな顔する人が血も涙もない?それはないでしょ?」


アーニャ「抵抗もしない人を殴って・・まぁ、のび太のために少しは殴らせてあげてたけどね」


スネ夫「意味がわかんねぇよ」


アーニャ「のび太は今だにその子の事を気にしているの!」


スネ夫「だけど!のび太は!無抵抗の子を・・」


アーニャ「考えてごらんよ、そうしなければいけない状況だとしたら?」


スネ夫「・・・そんな状況って」


その頃のび太達は


のび太「・・・・・・」


お嬢「お父様・・・」


のび太「・・・・・」


お嬢「嘘つき・・」


のび太「ごめん・・」


お嬢「気にしてないって!言ったじゃない!」


のび太「ごめん・・」


お嬢「バカ!!」


パチン


のび太「痛い・・・」


お嬢「これは、嘘ついた罰!次は私、ほら叩いて」


のび太「無理だ、お嬢は悪くない」


お嬢「いえ!気づけなかった私も悪いの!お願い叩いて」


のび太「目をつぶってくれ」


お嬢「う、うん」


デコピン


お嬢「(/ _ ; )・・デコピン?」


のび太「これでいいだろ?」


ガサッ


のび太「!!」


のび太(今誰かこっちを見てたような・・気のせいか)


お嬢「でも!」


ジャイアン「お前ら!イチャイチャしてんじゃねえよ!」


お嬢「な!」


のび太「ははは・・」


ジャイアン「のび太!少しは楽になったか?」


のび太「気づいてたか・・あぁ、少しはね・・ごめん時間をとらせて」


ジャイアン「気にするな、だが、そろそろ行かないと時間がな」


のび太「そうだな、行こう」


スネ夫「のび太・・・」


のび太「スネ夫・・・」


のび太、スネ夫「ごめん!!」


のび太、スネ夫「ありゃ?」


アーニャ「おお!かぶった!」


スネ夫「のび太!俺はお前の嘘を見抜けなかった・・のび太を信じていなかった・・ごめん!殴ってくれ」


のび太「僕こそ、スネ夫が怒るとわかっていて利用した・・スネ夫顔あげてくれよ!お互い罰なら受けたろ?」


アーニャ「ドヤ!」


お嬢「少し強く叩きすぎたかな?」


のび太「・・・ははは」


スネ夫「そのようだな!ジャイアン」


ジャイアン「うん?」


スネ夫「ジャイアンが決めてた事なら俺は信じるよ」


のび太「最終判断は隊長頼むよ」


アーニャ「どんな結果でも、ついて行くよ」


お嬢「うん・・」


ジャイアン「のび太、確認していいか?最低限起こさないといけない事は?」


のび太「まず、爆破だ、この事により本格的に始まる」


アーニャ「仕方ない・・」


お嬢「・・・・・」


のび太「次は、過去の僕達、今最前線の方にいる僕らに病院爆破とかなりの被害がある事を知ってもらう」


ジャイアン「そうしなければ、俺達は過去に飛ぶということ事態なくなってしまうと」


のび太「そう!あの病院の事を聞いた僕らは、作戦を無視して特攻した、その事により今がある、もし、病院の事がなかったら、かなり未来が変わってしまう」


アーニャ「頭が・・おかしくなりそう・・」


のび太「簡単に言うと、ジャイアン、スネ夫、僕が過去に飛ばされた状況と同じ状況で過去の僕達を飛ばさないといけない、それが、終われば、後は好きにできる」


スネ夫「今いる、過去の僕達を過去に飛ばすんだな」


のび太「そう言う事だ」


アーニャ「あれがこうで・・あれ?」


お嬢「アーニャさん!落ち着いて」


スネ夫「過去に飛ばすってどうやるんだ?」


のび太「これを使う」


そう言うとのび太はドラえもんから託されたタイムホールをつくりだすリモコンをだす


ジャイアン「なるほど、だからか」


スネ夫「なにか、わかったのか?」


ジャイアン「思い出せよ!俺達は、タイムホールに放り込まれたろ?じゃあ?放り込んだのは誰だ?」


スネ夫「この事を知ってる人物、まさか!」


ジャイアン「そうだ!あいつらは俺たちだ!」


のび太「なら、これはジャイアンに渡しておくよ、使い方はー」


のび太は簡単に使い方を説明する


のび太「同じ状況でやるんだよ!」


ジャイアン「わかった!それで、のび太どうやってタイムホールに?」


のび太「僕の事は気にしないでくれ」


のび太(どうせ、試しにやってみたのを偶然見つけて入っただけだからな、言ったら意味がないよな)


のび太「以上が、最低必要な事だ」


アーニャ「・・・・・」プシュー


お嬢「頭から!煙が!」


ジャイアン「もしかしたら、どうにかなるかもしれない」


スネ夫「本当か!」


のび太「聞かせてくれないか?」


ジャイアン「もう時間があまりない行きながら話す!行くぞ」


スネ夫「あぁ!」


アーニャ「・・了解」


お嬢「大丈夫かな?」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


病院


ユウ「大丈夫ここにいれば安心だからな」


あやめ「本当に?」


ユウ「あぁ!本当さだから、親の所に行ってな」


あやめ「おじさんは?」


ユウ「おじさんじゃなくてお兄さんな、少し用事があるから出かけてくるよ」


たける「お兄ちゃん!外は危ないよ、恐い人がいっぱい」


ユウ「お兄ちゃんは強いから大丈夫!な?大人しくしてろよ」


あやめ、たける「うん」


ユウはみんなが集まっている部屋を出て別の部屋のドアの前にくる


ユウ「どうだ?」


看護婦「だめ・・まったく喋らないわ」


ユウ「そうか・・」


看護婦「あれは嘘なんじゃないかな?」


ユウ「本当だったらどうする?」


看護婦「それは・・」


話は少し前になる・・


病院に皆が避難をしている時に一人の男が暴れだしこう言った


男「この病院に爆弾を仕掛けた!もうすぐ爆発するぜ!ふははは」


そいつは軍服を着ており、どうやら出来杉軍の奴らのようだ


しかし、すぐに男は看護婦長に捕まった


今は看護婦長がいろいろ聞き出しているが、名前がヤスオだと言うことぐらいしかわかっていない


爆弾が仕掛けてあるならすぐにここをでないと危険だ、しかし、看護婦長は、どうしても病院を手離したくないようだ


今は、爆弾のありかを聞き出しているが、喋ろうともしない、嘘の可能性が高い


ユウ「そこら辺簡単に探したが、なかったし嘘だろ?」


看護婦「だといいんだけど・・」


ユウ「大丈夫だよ!それより俺が気になるのは・・」


看護婦「警察ね」


ユウ「あぁ・・あいつら反逆者を許さなかった癖にいきなり手のひらを変えすようにこちらの味方になっただろ?怪しくないか?」


看護婦「私達の必死の抗議が伝わったんじゃ!」


ユウ「だといいんだがな・・」


ユウ「とりあえず、看護婦長とは理由は違うが、今避難場所を変えるのは危険だな、ヤスオみたいのがいるかもしれないしな」


看護婦「そうね・・」


その時ドアが開く


ガチャ


ユウ「どうだった?看護婦長」


看護婦長「・・・・・・」首を横にふる


ユウ「そうか・・」


その時ドアの奥から声が聞こえてきた


ジャイアン達の絶望に染まった顔が目に浮かぶぜひゃはははは!


ユウ「あいつ!黙らせてきていいか!」


看護婦長「無駄・・・あいつ、それが狙い・・・」


ユウ「くそ!!」


看護婦「・・なにか方法は」


ユウ「やはり!俺が拷問を」


看護婦長「だめ・・子供達・・怖がる」


ユウ「なら、どうする?もしこれが本当なら!」


看護婦長「探す・・・」


ユウ「探すって!この広い病院をか!」


看護婦長「ここ・・大事な・・居場所・・・壊させない・・」


ユウ「ふっ!やはりな、あんたとは同じ匂いがする、俺も手伝う」


看護婦長「・・私はこっち探す」


ユウ「よし!俺はあっちだな」


看護婦「じゃあ!私も!」


看護婦長、ユウ「だめ!」


看護婦「そんな・・」


ユウ「お前は避難してる人の所にいろ!」


看護婦「でも!!」


看護婦長「これ・・命令・・」


看護婦「っ・・わかりました・」


ユウ「よし!新人看護婦は何処だ?」


新人看護婦「ここだよ〜」シュッ


ユウ「お前は、警察を病院にいれないようにしてくれ、あいつらは信用出来ない」


新人看護婦「私だけ、扱い酷くね?新人だから?」


ユウ「ふっ!なに言ってんだ、気配もなしに後ろから掴みかかってくる奴が・・」


新人看護婦「お互い大変ね・・確かにあいつらは何か企んでるね」


ユウ「頼んだ・・」


新人看護婦「任せて!」シュッ


ユウ「忍者かよ・・」


ユウ「悪いな勝手に部下を使って」


看護婦長「気にしてない・・同じ事・・頼む・・つもりだった・」


ユウ「じゃあ!探すか!その前に」


ユウは部屋に入る


ガチャ


ユウ「よう!」


ヤスオ「今度は男か!なにもしゃべらねぇよ!!」


ユウ「いや!喋らなくていいだから・・」


ヤスオ「あぁ!諦めたのか!!」


ユウ「少し!!黙ってろやぁああああ!!」


ドコッ


ガシャーーン


ヤスオ「ぐはっ!!」


看護婦長「・・病院内・・・静かに・・」ガシッ


ヤスオ「いてててて!!顔を掴むな!!」


ガンッ!


壁に叩きつけられる


ヤスオ「ぐぁっ!・・ガク」


ユウ「この部屋もう使えねぇな」


看護婦長「無駄・・時間・・・使った・・急ぐ」


ユウ「あぁ!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


街の入り口


のび太「さて!どうやって入るかな・・」


お嬢「普通に入っちゃダメなの?」


ジャイアン「俺達は最前線にいるはずだからな、ここで帰ってきたのがわかれば出木杉軍の奴らに感ずかれる」


スネ夫「どうする!入り口はここしか」


アーニャ「ねぇ!ねぇ!」


ジャイアン「どうした?アーニャ」


アーニャ「一般市民のふりをすれば?」


ジャイアン「軍服を着た一般人がいるか?」


アーニャ「なら!これしかないね」


ジャイアン「なんだ?」


アーニャ「用意するものは!これ!」


ケチャップ


毛布


荷車


ジャイアン「これをどうする?それと荷車何処で・・」


アーニャ「そこに落ちてた!」


ジャイアン「そこって・・え?」


のび太「これって!爆弾」


お嬢「荷車にいっぱいね」


スネ夫「近くに人倒れてるし」


アーニャ「くれた!」


ジャイアン「奪ったろ!」


アーニャ「てへ!」


ジャイアン「はぁ〜どうするんだよ!」


スネ夫「ジャイアン!これ!」


ジャイアン「どうした!」


スネ夫が持っていたのはメモだった


ジャイアン「病院を爆破しろ!」


のび太「まさか!阻止しちゃった」


お嬢「どうする・・もう爆破はしないってこと」


ジャイアン「・・いや!多分これはフェイクだ」


スネ夫「どういうこと?」


ジャイアン「出木杉の事だからなばれてしまった場合を考えてわかりやすいフェイクを作ったんだ」


のび太「確かに出木杉ならこんなわかりやすくはしないだろ」


アーニャ「みんな!!ちょっと来て」


ジャイアン「何かあったか!」


そこには、解体された爆弾があった


アーニャ「これ!偽物だよ!」


ジャイアン「アーニャ・・爆発するとは考えなかったのか?」


アーニャ「自信あったもん!!」


ジャイアン「はぁ〜」


お嬢「思い立ったらすぐ行動するタイプね」


アーニャ「さて!時間ないんでしょ!のび太、スネ夫さん、たけしさん乗って!」


のび太「ん?乗るの」


スネ夫「俺達が?」


ジャイアン「アーニャを信じてみようぜ」


アーニャ「乗ったら適当に横になって!そうそう!お嬢!ケチャップ」


お嬢「はい!これ」


アーニャ「えい!」


ブチューーーーー


ぎゃぁぁああああ!!


ベトベトやぁ!!


重いよ・・・


アーニャ「後は毛布をえい!どう!何に見える?」


お嬢「・・死体を積んだ荷車」


アーニャ「そういう事!私達は顔知られてないでしょ?」


バカ!そこ掴むな!


お嬢「でも、大丈夫かな?」


ケチャップくせ〜


アーニャ「大丈夫!私に合わせてくれれば!」


重いよぉ〜


アーニャ「じゃあ!行こうか!うるさいしね」


あ、結構美味いぞ


お嬢「はい!」


アーニャ「黙ってようね・・」


はい


はい


重い・・


入り口


門番「そこの荷車を積んだ奴止まれ」


アーニャ「はい・・」


お嬢「・・・・」グスン


門番「なにがあった!その荷物は」


アーニャ「・・勇敢でした・・」


お嬢「お父様・・・」グスン


門番「そうか・・それは残念だ」


アーニャ「もう・・行っていいですか・・早く家に届けてあげたいんで」


お嬢「もうすぐ・・家だからね」


門番「悪いけど・・一応荷物確認させてくれないか?義務なんだ」


アーニャ「ダメ!!」


門番「うお!ビックリした!」


アーニャ「凄くグロいわよ・・だから、あまり見せたくないんです」


門番「だけどね・・」


アーニャ「あまりの酷さにそこの子なんて頭がおかしくなったんだから!」


お嬢「!!」


門番「え?そんなふうには」


お嬢「血〜おいし〜よ〜お父様〜」


門番「血を吸ってる!!」


アーニャ「それでも・・見ます?」


門番「・・行ってよし!」


アーニャ「ありがとうございます」


お嬢「ふぅ〜」


門番「おい!」


お嬢「!!」


門番「気をしっかりもてよ・・」


お嬢「(^p^)あぅあぅあ〜〜」


アーニャ「では、行きますね」


アーニャ「ふふ!」ニヤリ


お嬢「・・・・・」


・・・・・・


・・・・・・


お嬢・・・・


お嬢「なにも言わないで・・」


アーニャ「このまま病院へ!GO」


え?


ん?


お嬢・・・・


アーニャ「こんな人目のつく場所で降りたらばれるよ?もう少しの辛抱だよ!」


はぁ〜


ママ〜〜


お嬢・・・


アーニャ「病院についたら作戦スタートよ!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


病院


ユウ「何処にあるんだ!くそ!」


あやめ「おじさーん!!」


ユウ「バカ!あそこにいろって言ったろ!」


あやめ「でも、力になりたくて爆弾があるって聞こえて」


ユウ「頼む・・危険だからな」


あやめ「私も手伝う!」


ユウ「ありがとなだけど、お前は戻ってろいいな!」


あやめ「でも!!」


ユウ「いいから!言う事聞け!」


あやめ「うぅ・・怖いよおじさん」


ユウ「あっ!ごめん・・頼む、お前に何かあったら俺は・・」


あやめ「わかった・・ごめんなさい」


ユウ「いい子だ」ナデナデ


あやめ「うん・・」


ユウ「別館に行ってみるか」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


病院玄関


たける「こっそり抜け出しちゃった」


たける「うん?あそこにいるの新人看護婦だ・・荷車を引いてる人と話してる」


たける「!!荷車から!手が!」


たける「新人看護婦が!引き込まれた!」


たける「うわぁぁあああ!!」


アーニャ「誰!!」


たける「お化けだぁぁああ!!」


アーニャ「誰がお化けだぁあ!」


あ〜揺れる!


もう、考えるのをやめた


なんかごめんな男ばかりでケチャップまみれの


いえいえ!むしろ本望です!


たける「荷車がしゃべったぁあ!」


アーニャ「お嬢!!」


お嬢「ごめんね!」


ドスッ


たける「う・・ガクッ」


お嬢「ごめんね、少し寝ててね」


アーニャ「誰もいないのねここ」


新人看護婦「そりゃあ!私が守ってたもん!」


アーニャ「普通に突破されてるけど・・」


のび太「あぁ〜やっと出れた」


ジャイアン「吐きそうだった」


スネ夫「とりあえず着替えたい」


お嬢「この子どうする?」


新人看護婦「その子なら私が見てるよ!」


アーニャ「ねぇ!貴方私達が怪しくないの?」


新人看護婦「全然!」


のび太「信用してもらってるのは嬉しいがここを壊しに来たって言ったらどうする?」


スネ夫「のび太!!」


新人看護婦「笑えない話ね」


のび太「俺達にはやらなきゃならないことがある・・」


新人看護婦「そう・・なら行きなよ」


スネ夫「いいのか!」


新人看護婦「なにか?理由があるんでしょ?」


ジャイアン「なら!話が早い、避難場所を変更して欲しい出来るか?」


新人看護婦「重症の人とかはもう別の病院に移動してるから、移動ならすぐできるけど、外がね」


のび太「その事は任せてくれ」


新人看護婦「??」


アーニャ「あいつら!裏切るから!」


お嬢「だから、今のうちに拘束しちゃうの!」


アーニャ「じゃあ!予定どうり!たけしさん、スネ夫さんは警察の拘束をあ、ちゃんと変装はしてね、そして、のび太、お嬢、私で病院の避難手伝い及び爆破の見届けね!」


新人看護婦「なるほどね!なら私は警察の始末の方を手伝うから」


のび太「いや!一般人を巻き込むのはー」


新人看護婦「そう見える?」


お嬢「じゃあ、お願いします」


新人看護婦「おお!話しのわかる子は好きだよ!死んじゃうかもだけど、がんば!」


のび太「死なねぇよ!僕は・・」


新人看護婦(迷ってるわね・・)


ジャイアン「なぁ、服ないか?ベトベトで!」


新人看護婦「こっちに白衣あるよ!」


スネ夫「選べる状況じゃないよな」


のび太「先に行ってくれ着替えたら行く」


アーニャ「ねぇ!こっちはどうすればいいの?関係者がいないと皆動かないよ!」


新人看護婦「ああ!それなら!そこに隠れてるつもりの看護婦に協力してもらって」


看護婦「!!」


アーニャ「手伝ってくれるよね」


看護婦「え!えっと・・」


お嬢「あの!理由は言えませんが、どうしてもやらなきゃいけないんです!お願いです!」


看護婦「・・わかったわ、でも避難場所はどうするの?」


お嬢「それは・・・」


アーニャ「うん!じゃあ!よろしくね!」ピッ


アーニャ「学校に決定ね」


お嬢「と言うことで・・」


看護婦「じゃあ!ついて来て、今あの二人は別館にいるから今うちに」


お嬢「うん?」


アーニャ「行こう!あ、この子連れて行かなきゃ!」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー




警察1「少年!病院に避難しないとダメじゃないか」


警察2「そうだぞ?」


少年「病院の場所が・・わからなくて」


警察1「ちっ!めんどくさい!ガキだ!」


警察2「なぁ、どうせさ!病院で一網打尽にするんだろ?ならここで殺ってもよくないか?もう人なんかあまりいないしな?」


警察1「それいいな!よし!」スッ


少年「え?ナイフ?」


警察1「死ねぇえ!」


ゴスッ


警察1「うぐっ!!」バタッ


警察1(このまま気絶のふりを)


ジャイアン「寝てろ!」


スネ夫「拘束させてもらう」


警察2「貴様!公務執行妨害だぞ!」


ジャイアン「公務を放棄した奴がなに言ってんだ?」


スネ夫「さぁ!大人しくしろよ?」


警察2「こいつら!大人しくするのは貴様らだ!」ガシッ


少年「離せ!」


ジャイアン「卑怯だぞ!」


スネ夫「くそ!」


警察2「じゃあ!死んでね」ガチャ


その時警察の背後に影が


シュッ


ゴキッ


警察2「」バタッ


新人看護婦「貴方達なにがしたいの?」


ジャイアン「なにも!殺すことは」


新人看護婦「なにいってんの?貴方達もさっきは私がいたから良かったけど、もう少しでこの子死んでたよ?」


スネ夫「だから!って殺すことは」


新人看護婦「甘ったれるな!この世界はな!そんな!甘い考えじゃ!すぐ死ぬ!やるなら!徹底的にやりなさい!じゃないと失うわよ!」


新人看護婦「少しの芽も残しちゃだめよ!」


新人看護婦は倒れてる警察1に近づきメスを取り出すと口を抑え


警察1「うぐっ!!うう!」


新人看護婦「!!」


ザクッ


首に刺した


警察1「・・・」ガクッ


ナース服が赤く染まる


新人看護婦「少年大丈夫だった?」


少年「う、うん・・」


新人看護婦「学校わかるかな?そこに言ってくれる」


少年「わ、わかりました!」


新人看護婦「覚悟がないなら!邪魔だから学校にでも行ってくれる?」


ジャイアン「ははは・・確かにそのとうりだよ!相手はこっちの命なんて考えてないよな!なら!」



スネ夫「守るためなら・・仕方ない」


新人看護婦「うん!いい目ね!行くよ!」


ーーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


少し時間がたつ


別館


ユウ「くそ!何処だ!」


看護婦長「見つからない・・」


ユウ「一回戻ろうヤスオを問い詰める」


看護婦長「それしかない・・」


部屋


ユウ「これは・・」


看護婦長「・・・・・」


そこには、首を刃物で切られて絶命しているヤスオの姿だった


ユウ「誰だ!これじゃあ!」


看護婦長「静か過ぎる・・・」


ユウ「誰もいないのか!どうゆうことだ!」


アーニャ「まだ、残ってるの早く学校に避難してよ!」


ユウ「おい!お前どう言うことだ!」


アーニャ「ん?だから、早く学校に避難して!ここは危険だから」


ユウ「お前か!勝手なことすんじゃねぇよ!」


アーニャ「なに?皆を危険にさらして何がしたかったの?」


アーニャ「失敗した時一人で逝くのが怖いとか?」


ユウ「みんなをここに戻すんだ!」


アーニャ「だから!ここは危険なんだって!」


ユウ「俺が爆弾は見つける!だから、大丈夫だ!外よりは安全だ!」


アーニャ「なるほど!理解した」


ユウ「はぁ?」


看護婦長「貴方・・ここ・・壊す気?」


アーニャ「そうだよ!それに爆弾ならもう見つけたから」


ユウ「どうやって!あんなに探したのに!」


アーニャ「本人に聞いた・・」


ユウ「まさか!ヤスオを殺ったのは!」


アーニャ「ん?あれは自分で殺ったんだよ?自滅ってやつ」


ユウ「なぜ!そんな事を!」


アーニャ「そりゃ!敵に喋っちゃったら、帰る場所なんてなくなるからね」


ユウ「どうやって!しゃべらせた!」


アーニャ「聞きたい・・」


ユウ「お前!船で会った!」


アーニャ「ん?誰だっけ」


ユウ「まぁいい!それより爆弾を渡せ!」


アーニャ「嫌にきまっー!」


瞬間看護婦長が攻撃する


アーニャ「危な!なに?やる気まんまんですか?」


看護婦長「渡せ・・」


ユウ「おい!渡した方がいいぞ!こいつは敵にまわすと厄介だぞ」


アーニャ「確かに・・勝てそうにないね・・」


アーニャ「でもー!」


気がつくと近くに看護婦長の姿があり


看護婦長「!!」


ドゴッ


アーニャ「ぐはっ!!」


大きく吹っ飛ぶ


ユウ「すげぇ!おい!生きてるか?」


アーニャ「痛たたた!いきなり殴るなんて」


ユウ「タフだな」


看護婦長「問答無用・・」


アーニャ「早い!よけきれない!」


ドゴッ


アーニャ「ぐっ!・・」


そのすぐに足を掴まれ


アーニャ「!!」


看護婦長「貴方・・邪魔!」


ドーン


床に叩きつける


アーニャ「がはっ!!・・」


ユウ「悪いな・・相手が悪かったんだ」


看護婦長「!!」


アーニャ「痛いな・・・ははは」


ユウ「バケモンか!」


看護婦長「なら!」ガシッ


アーニャ「ありゃ?・・」


立ち上がろうとするアーニャを掴み


アーニャ「ちょ!!」


ドーン


壁に叩きつける


さらに大きく投げ飛ばす


アーニャ「っ!・・ぐっ!」


ヒューン


ドンガラガッシャーーン


アーニャ「あ・・・・くっ・」


看護婦長「まだ・・生きてる・」


ユウ「もう!よくねぇかやめてやれ!」


アーニャ「くっ・・ふぬぬ!」


ユウ「おい!もう立つな!」


看護婦長「・・・・・・」


看護婦長はゆっくり近寄り大きく振りかぶり


ブン!


アーニャ「あ・・やば・!」


ゴシャ


殴った


ユウ「ひでぇ!もう動かねぇ・」


看護婦長「貴方にも・・やる事あった・・わかるでも・・こっちもあった・・それだけ・・」


アーニャ「・・・・・・・」


ユウ「恨まないでくれよ」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


少し前


お嬢「・・・・・・」


アーニャ「・・・・・・」


のび太「ヤスオ頼む教えてくれ!」


ヤスオ「のび太悪いが・・教えられない・・」


のび太「なんで・・裏切ったんだよ!」


ヤスオ「裏切ってなんかいない!元からお前らは敵だった」


のび太「じゃあ!なんで!出木杉を選んだ!」


ヤスオ「あいつの痛みがお前にわかるか?あぁ?」


のび太「・・・・・・」


ヤスオ「あいつは!苦しんでた!それがわかるか!それを気づかずヘラヘラしてるお前らがムカついていたんだよ!」


のび太「・・・・・・」


ヤスオ「わかるか!一番苦しませてた、のび太!お前にわかるか!」


のび太「言いたい事はそれだけか?」


ヤスオ「なんだと!」


アーニャ「馬鹿らしいなぁ〜」


お嬢「それは・・ただの逆恨みだよ?」


ヤスオ「おまえら!!」


のび太「ヤスオ!わかった気でいるのはやめろ!」


ヤスオ「お前になにが!」


のび太「黙れ!!」


ヤスオ「!!」


のび太「あいつは!ただの!逆恨みでこんな事をする奴じゃねぇんだよ!!出木杉には出木杉の信念があるんだよ!!ただ、それが俺達と違っていたそれだけだ!」


ヤスオ「・・・・・・」


のび太「お前に出来杉を語る資格はない!」


のび太「時間がない!ささっと!教えやがれ!ヤスオ!」


ヤスオ「くっ!・・・一階の受付前の椅子の前から二番目だ」


のび太「ありがとう!」


ヤスオ「・・・・・・」


のび太「爆弾を回収するぞ!爆破したと言う事実さえあればいい!あまり被害のなさそうな場所に移動させる!」


ヤスオ「・・時間もうねぇぞ」


お嬢「誰か来る!」


ヤスオ「あの二人は爆弾を探して止める気だぞ・・」


アーニャ「厄介ね・・よし!私が時間稼ぐから!のび太は爆弾を回収して爆破させて!」


ヤスオ「あいつら!並の強さじゃねぇぞ・・」


アーニャ「随分心配してくれるのね?今度こそ裏切りかな?」


ヤスオ「裏切り?そうだな・・」


そう言うと、何処かに隠してたナイフを取り出し自分の首を切ろうとする


のび太「・・・・・・」


お嬢「・・・・・・」


アーニャ「・・・それが貴方の選択なら止めないよ・・」


ヤスオ「・・・・ありがとう」


スパッ


お嬢「っ!・・」


のび太「目を背けるな!」


アーニャ「・・・・・・」


のび太「悪いが、もう行くよヤスオ!じゃあな!」


アーニャ「時間稼ぐから頼んだよ!」


お嬢「無理はしないでよ?」


アーニャ「大丈夫だよ!」


アーニャ(無理は慣れてるから)


お嬢(嘘つき・・)


のび太「学校で会おう!必ず来い!」


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


アーニャ「・・・・・・」ニヤリ


ユウ「!!」


ユウ「まさか!時間稼ぎ!」


看護婦長「!!」


ドカーーン


ユウ「別館が!!」


看護婦長「うわぁあああああ!」


ユウ「おい!待て!」


アーニャ「・・・・・」


ユウ「たく!置いて行く事なんか出来ない・・」


アーニャを背負う


ユウ「ここは、崩れるかわからんが・・・学校に行くか・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


のび太「これで、後は学校へ向かい、ジャイアン達と合流して、一芝居うてば終わりだ!」


お嬢「とりあえずだよね?」


のび太「あぁ・・よし!学校に行こう」


お嬢「アーニャさん大丈夫かな?」


のび太「信じよう!」


ガサッ


のび太「・・・お嬢」


お嬢「なに?お父様」


のび太「いきなり腹痛だ!トイレに行ってくる!先に学校に行ってくれ」


お嬢「待ってるよ!」


のび太「察してくれよ・・やばいの!」


お嬢「わかったわよ!先いってるからね!じゃあ!」


のび太「ありがとう」


のび太「・・・・出て来いよ」


看護婦長「・・・・・」


のび太「とりあえず、お嬢を巻き込ませないでありがとう」


看護婦長「子供・・関係・・ない」


のび太「じゃあ!俺も大丈夫だな!心は子供だからな!」


看護婦長「笑えない・・冗談・・一応聞く・・お前がやったのか?」


のび太「あぁ!」


そう言った瞬間看護婦長はのび太を殴ろうとする


看護婦長「おまえ!!許さない!」


のび太「おっと、早いなぁ〜」


看護婦長「よけるな!!」


のび太「だが、断る!よっぽど大事だったんだな!この病院が」


ブン


のび太「足グセも悪いな!」


看護婦長「お前は!私の大事な!場所を!」


ドゴッ


のび太「うぐっ!・・なにが!大事な場所だって!!ただの病院だろうが!」


看護婦長「黙れ!!」


のび太「そう何度もあたるか!」


のび太「何度でも言ってやる!ただの病院だろうが!!」


看護婦長「こいつ!!」ガシッ


のび太「あ、掴まれた!」


看護婦長「おまえに!!私の何がわかる!何処にも行く場所がなかった私をここは拾ってくれた!」


看護婦長「それをおまえは!!ただの病院だと!」


のび太「あぁ!ただの病院だ!」


看護婦長「こいつ!まだ、言うか!」


のび太を締めつける


ぎゅーーー


のび太「うぐっぐぐ!おまえは!病院という建物が好きなのか!それとも環境か!」


看護婦長「・・・・・」


少し弱まる


のび太「いい加減離せ!」


顔面に蹴りがあたる


看護婦長「いっ!」


のび太「居場所ってのはな!自分で作るもんだ!今までの環境もお前が作った!そうだろうが!」


看護婦長「違う!医院長が」


のび太「あれは!土台だけだ!後はお前が作った・・なら簡単だ・壊した俺が言うのもあれだが!また作れるだろ?何故なら!」


のび太「誰一人として欠けてないだろ?」


看護婦長「私は・・人より病院という建物を見てた・・いや!そんなはず!」


のび太「お前は!!偉くなりすぎた!だから、近くのもんが見えてねぇ!いい加減目を覚ませぇえええええええ!!」


ドゴッ


看護婦長「っ!・・あ、」


痛い・・こんなに痛みを感じたのは何年ぶりだろうか・・ここに入った当初はよく怒られてたな・・いつからだろう・・怒られなくなったのは・・いや!怒る人がいなくなったのは・・・


看護婦長「ぐはっ!・・・」バタッ


のび太「少し考えてみな?」


看護婦長「・・・・・」


のび太「・・・・・立てるか?」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


ジャイアン「悪いな・・恨むなら自分の選択を恨んでくれ」


警察「嫌だ!死にたくない!」


新人看護婦「躊躇しないで!殺られるよ」


ジャイアン「すまんな・・」


バン


スネ夫「これで、全部だな!」


ジャイアン「後は通信施設を破壊するだけだが、その前にみんなと合流するぞ」


新人看護婦「じゃあ!戻ろう!お腹減ったぁ〜」


学校


ジャイアン「皆無事か?」


のび太「どうにかな!そちらも大丈夫だったか?」


ジャイアン「あぁ、少し手間取ったがな」


アーニャ「モグモグモグモグ」


スネ夫「なんか、凄く食ってる奴いるよ・・」


ユウ「食って回復ってゲームかって話だよな・・」


スネ夫「ユウ!生きてたのか!」


ユウ「よう!詳しい話は居候から聞いたから!」


お嬢「ふん!」


のび太「なぁ、もう許してやれよ!な?」


お嬢「お父様!いきなり殺されかけたのにそんな事がよく言えますね!」


のび太「死んでないから!ノーカンでいいじゃん」


お嬢「そう言う話では!もういいです!」


ユウ「お嬢・・これだけは言わせてくれ」


お嬢「なによ・・」


ユウ「生きててくれてありがとう」


お嬢「・・・・ふん!」


ユウ「お嬢・・・・」


お嬢「ここを・・頼んだよ」


ユウ「!・・あぁ!」


お嬢「行きましょ」


ユウ「居候!いや、のび太!お嬢を頼む」


のび太「あぁ!」


のび太「よし!行くか!それとも休憩するか?」


ジャイアン「これがおわったらするよ!行こう」


アーニャ「よし!回復!」


スネ夫「通信施設に行こう!


ユウ「ここは任せろよ」


あやめ「私もいるよ!」


たける「じゃあね!荷車のお化けさん」


アーニャ「ははは・・ちょっと表でろよ」


のび太「アーニャ行くぞ!」


アーニャ「次言ったらね!」


たける「もう、いいません!すいませんでした!」


アーニャ「よろしい!」


新人看護婦「私達もいるからね看護婦長」


看護婦長「・・・・・・・」


新人看護婦「看護婦長?」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


通信施設


ジャイアン「すまん・・少し寝ててくれ」


兵士「・・・ぐっ!」


スネ夫「仲間にまで手を出さないといけないなんてな」


アーニャ「少し寝てもらってるだけだよ!」


のび太「・・・さっさと終わらせよう増援がこないうちに」


ジャイアン「だな!」


お嬢「なんか!いろいろあって凄い!」


のび太「ジャイアンここだ!これを壊せば通信が出来なくなる」


ジャイアン「よし!皆準備だ!」


スネ夫「喉の調子良し!俺はオッケーだ!無線を」


ジャイアン「のび太、お嬢、アーニャ!いいか!」


のび太「うん!いいよ!」


お嬢「うん!」


アーニャ「大丈夫だ!問題ない!」


ジャイアン「スネ夫!頼む」


スネ夫「うん!」カチ


スネ夫は、無線をオンにして過去のジャイアンに通信をした


スネ夫「頼む!でてくれ!」


無線「こちら、剛田たけし!応答せよ!オーバー」


スネ夫「こちら!本部!病院がいきなり爆発して!かなりの死者が、今もかなりな人の悲痛の声がオーバー」


のび太「ぐっ!足がねえよ!助けてくれ〜!」


お嬢「お父様!じゃなくて!パパ起きてよ!目を開けてよ!!」


ジャイアン「我が生涯に一変の悔いなし!」


アーニャ「あはは!お星様だぁ〜あはははは!」


無線「なんてこった!今すぐ戻る!」


スネ夫「戻ってどうする?何か出来るか?早く戦争を終わらせてくれ!隊長!」


無線「わかった!どうにか!もってくれよ!」


スネ夫「あぁ!あ、何をする!」


無線「どうした!」


スネ夫「ぎゃああああ!」


思いっきり無線を投げる


ガシャン


スネ夫「もういいぞ!」


ジャイアン「上手く騙せたか?」


スネ夫「多分大丈夫だ!」


アーニャ「じゃあ!これ壊すよ!」


のび太「頼む」


アーニャ「そぉい♪」


お嬢「これで、少しは休憩出来るかな・・」


のび太「・・・・・」


この行動により、病院の爆破そして街が通信できない状態まで追い込まれたと思っているはずだ!


のび太「しずか・・後少しだからな・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


最前線本部


過去ジャイアン「くそ!応答しろ!」


過去のび太「どうした?」


過去ジャイアン「街がやられた!」


過去スネ夫「出木杉の野郎!許さん!」


過去ジャイアン「俺は行く!出木杉のところへ!」


過去スネ夫「置いて行くなよ?俺も連れて行けよ!」


過去ジャイアン「スネ夫!」


過去のび太「・・・・・」


過去しずか「のび太さん・・行くの?」


過去のび太「・・・あぁ、友をほってはおけないよ!必ず戻ってくるから!」


過去しずか「待ってるから・・」


過去のび太「ありがとう・・」


過去ジャイアン「行こうスネ夫!」


過去スネ夫「行こう!」


過去のび太「僕も行くよ!」


過去ジャイアン「お前はだー」


過去のび太「だめなんて!言わせないぞ!」


過去スネ夫「のび太・・・」


過去ジャイアン「わかった!行こうのび太!」


過去のび太「あぁ!」


過去しずか(みんな!無事で)


そして、ジャイアン達は戦場へと行った、これから長い戦いが待っているとも知らず



続く


後書き

その3へ続きます!


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2016-04-28 01:26:54

SS好きの名無しさんから
2015-12-14 19:13:24

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2017-12-11 10:09:17

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冴月さんから
2015-12-14 01:30:57

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