2017-03-19 19:58:18 更新


僕たちはひとつの光




ミューズの最後の曲が歌い終わった後、今までにないほどの歓声に会場は包まれる。




その歓声は消えることなく、ライブが終わってもいつまでも鳴り止まなかった。



歓声の中ーー



「終わっちゃたね私達9人の最後のライブ」



「そうですね」



「ねえ海未ちゃん」



「何ですか穂乃果?」



「きっとこれでよかったんだよね?


私達9人が一緒になってずっと頑張ってきた本当に最後のライブ」



「穂乃果....」



「大成功...だよね....」

「きっとこれから先も私達の想いを繋いでくれる人達がたくさん現れて、スクールアイドルは続いてく」

「ずっとずっと....」



「穂乃果ちゃん」「穂乃果」



「後悔しているのですか?ミューズを終わりにしたこと」



「ううん。それはみんなで決めたことだからね。でももう少し、もうちょっとだけでいいからみんなとこうやって、一緒に歌いたいなって」



「穂乃果ちゃん.....」



「あーあ、後悔なく終われるようにがむしゃらに歌って踊ったんだけどな。」

「今はまだこの想いが消えてくれないや」



「穂乃果..,」



「ふんそんなの当たり前じゃない」



「にこ...ちゃん?」



「私達がどれだけの想いでここまで来たと思ってるのよ。そんな簡単に消えてしまうわけないじゃない。もっとみんなと歌いたかったなんてここにいる全員が思ってることよ」




「にこの言う通りよ。私達は9人で一つだった。でも私達を応援してくれた人。私達を見て笑顔になってくれた人。頑張ろうって思ってくれた人。憧れてくれた人。想いは少しずつ違っていてもその全てがここに集まって今この瞬間、ほんの一瞬だけでも一つの光になった」

「こんなにも素敵なことを私達は叶えることができた。」

「後悔がなくなんて絶対に無理。きっとここに集まってくれた全ての人達も同じ気持ち」



「でもね穂乃果。私達はそれ以上に大きなもの貰った。」



「絵里ちゃん」



「私ね。卒業したら大学に行って、いつかこの街やここにあるたくさんの良いものを広めていけるような職についていきたいと思ってるの」



「どんな形になるかは分からない。でもそれが今の私の想い」



「ふふ、えりちはたまーに抜けてるところあるから、うちもその夢を手伝ってあげるよ」



「希・・・」



「希ちゃん」



「ふん。あんた達らしいっちゃらしいわね。」




「あれーじゃあにこっちはどうするつもりなの?」




「決まってるじゃない。私はアイドルを続けるわ」




「え、でもアイドルはやめるんじゃ」




「スクールアイドルはでしょ。卒業したら、私はアイドル活動を続けて、いつか本当のアイドルになる」



「にこちゃん」




「そういうことよ穂乃果。私達9人の物語は一旦ここで終わり。でもみんな考えていることは同じよ。この街であの学校であなたたちに会えたことを忘れない。ずっと一緒だから」




絵里、にこ、希が微笑む。




「絵里ちゃん、にこちゃん、希ちゃん」




「あー泣かないの、心配しなくてもたまに遊びにいくから」




「まあにこは人気になりすぎてー。もしかしたら、テレビでしか会えなくなるかもしれないけどー」




ボソッ「それはないわね」




「ちょっと真姫ちゃん。今何か言った?」



「別に〜」


みんなが笑う。


「穂乃果。海未。ことり。凛。花陽。真姫。」



「私達がいなくなっても、あなたたちはスクールアイドルとしてあり続ける。できるわよね?」



「絵里ちゃん.....」

「うん。続けるよ。私達は音ノ木坂学園のスクールアイドルだから」




「そう。それを聞いて安心したわ」


「また会いましょ。」



「みんな、」


ことり、海未、花陽、凛、真姫が頷く。



6人「「ありがとうございました。」」


_____________________




秋葉ドームでのライブが終わりミューズの解散が発表されてもまだ多くの店ではミューズの張り紙が貼ってあり、その人気は衰えることはなかった。



そしてミューズの解散が発表されてから


2か月後ーーーーー



授業が終わり放課後。6人はいつもの部室に向かっていた。




「それは本当なんですか?穂乃果」




「うん昨日連絡があって、実はーーー」





ガチャ





穂乃果が部室のドアを開ける。



「それにしても暇ねー。あんた達寄り道でもしてんの?」




「あーにこちゃんまた学校に遊びに来てるにゃー、アイドル活動は大丈夫なの~?」



「うるさいわね。ちゃんとしてるわよ。まったくみんなにこの魅力に気づかないなんて本当に馬鹿よね」




ことり「あはは」うまくいってないんだ...



「そ・れ・よ・り」

「あんた達、6人になったからって何練習サボろうとしてんのよ」




「サボってないにゃー。今日は絵里ちゃんと希ちゃんが来るって言ってたから、この部室で待つ約束をしてるんだにゃー」



「え?絵里と希が?そういえばあの二人の行ってる大学ってここからすぐ近くだったわね。


それより、何で二人が来る時だけ6人揃って待ってるのよ


私が行くって言っても、全員来ないときもあるのに」




「それは私達が生徒会の仕事があったり、弓道部があったり、真姫に至ってはアライズを始めとする本格派アイドルから作曲の協力を依頼されたり、忙しいのですよ。凛と花陽も新しくアイドルを始めたいと言っている後輩にダンスや歌をレクチャーしたりもしてますし」



「そうそうー

それに、にこちゃんほとんど毎日ここにきてるんだもん。卒業したって感じしないんだにゃー」




「誰のためにきてあげてると思ってるのよ。真姫ちゃんなんてーにこがいないと寂しくて練習にも力が入らないんでしょー。にこちゃんにこちゃんって」




「・・・・・」髪をくるくる




「ちょっと何か言いなさいよ真姫ちゃん」



「ふん」



「くーー」




「まあまあにこちゃん。真姫ちゃんだってにこちゃんが来てくれるのはうれしいと思ってるはずだよ。この前だってにこちゃんが一週間ほど来なかったとき、毎日にこちゃんどうしたんだろって言ってたから」




「ちょ、ちょっと花陽勝手なこと言わないでよ」




「そうなんだー。真姫ちゃんは相変わらず、素直じゃないんだからー」




「ん〜〜」赤くなる真姫



「ほらほら真姫ちゃんにこちゃん。そろそろ二人が来るから席に座らないと。」




「ふん」



「それじゃあ、みんなが揃ってから大事な話をするとして」




「今日は久々に9人が揃うわけだから、みんなで練習、する?」




「うん、穂乃果ちゃん。楽しみにしてたもんね」




「それはいい案ですね。」



「賛成だにゃー。」



「た、楽しみです。」



「まあいいんじゃない。」



「ちょっとにこは」



「よーし決定〜〜」



「無視してんじゃないわよ~」



「なんや楽しそうな話してるやん」



部室のドアが開く。



「あ、希ちゃん!」




「まったく、ここは変わらず騒がしいわね」




「絵里ちゃん!」



「みんな久しぶり。にこは昨日ぶりかしら?」




「昨日・・・?」



「にこっちは毎日違った場所で路上ライブをしとるんやで。昨日はたまたまウチらの大学の近くでライブをしとってな。それで」




「言うんじゃないわよ希」



「でも昨日は結構お客さん来とったみたいやけど」




「あれだけの人数。秋葉ドームでのライブの人数に比べたら遠く及ばないわよ。にこはね。いつか一人で秋葉ドームを満員にするほどのアイドルになるの」



「にこちゃん。何だかかっこいいにゃー」




「当然でしょ。何たって私はにこにーにこちゃ・・・」




にこは一人自慢話を始める。



「穂乃果、どう?ちゃんとうまくいってる?」



「う、うん。な、何とかね〜」




「この前穂乃果が生徒会の仕事を溜め込んでいたため、危うくライブが中止になるところでした。ことりが理事長にお願いしていなかったら」




「わわわー海未ちゃん言わないでよ。あれはたまたま忘れてて〜。」




「ははは、相変わらずみたいね」



「えへへ〜」


「それで大事な話って何なのよー」



「まあまあにこちゃん落ち着いて。花陽ちゃん説明お願い。」


「はい。実は」


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