黒ジャンヌ(オルタ)とジャンヌをめいっぱい撫でてみる
初投稿で、クズみたいなSSですが、楽しんで頂けたら幸いです。
小生、初の物書きで右も左もわかってないので、要望や何か有ればよろしくお伝えください
黒ジャンヌ(オルタ)とジャンヌをめいっぱい撫でたおす。
ぐだ夫「…疲れた。なんとか黒髭は殺れた。これもマシュとジャンヌのおかげでだね。」
マシュ「そんなことはありません。これは先輩の采配のおかげです。」
ジャンヌ「そうですね。マスターの采配にはたまに目を見張る事があります。」
ぐだ夫「たまになんだ(・ω・`)」
ジャンヌ・マシュ「ふふっ。」
…そんなこんなでカルデアに戻って来た彼女らに待っていたのは、ドクターの温かい言葉でも、ダヴィンチちゃんの妙に耳に残る声でもなく。
また、清姫の甘い囁きでも無く…本当に唐突なものだった。
黒ジャンヌ(オルタ)「お前は…あの時の…」
全員「!?」
そこには本来居るはずのない人が…いや。
英霊が居た。英霊というよりは国家に民に裏切られた少女というべきか。
ぐだ夫「ドクター。これは…一体…?」
ドクター「君たちが帰ってくる時のゾーンに何らかの異常が発生して彼女がここに飛ばされてきたと考えるのが妥当だと思うよ」
オルタ「お前はまだその男と共に居るのですか…。まるでジルと同じようですね」
ジャンヌ「貴方には関係の無い話です。それに貴方には話は基本的に通じないと思って居ますので」チャッ
オルタ「やるつもりですか。良いでしょう。お前のような出来損ないの英霊。私の敵では無い!」
ぐだ夫「ちょっと待って!待たないのであればジャンヌ。君には令呪を使うよ?」
ジャンヌ「しかしっ!ここでやらなければ!貴方に危険が…!」
オルタ「かかってこないの?なら死んでもらうっ!」
ドクター「令呪だ!今の黒ジャンヌは君のサーヴァントとして来たのかも!令呪で強制的に従えるかもしれない!」
ぐだ夫「くっ!くそっ!」
シュピーン
オルタ「身体の自由がっ…!」
ぐだ夫「これ以上令呪は使わない。僕は貴方に本心を話すよ。絶対に嘘も言わないし裏切らない。だから、僕と共に来てくれないか…?」
ぐだ夫「あの頃の国家のように君をもてはやしたりはしないよ。ただ、僕と僕の仲間ともにいて欲しい。特にジャンヌとは仲良くとまでは行かなくても、共闘体制を取れるくらいにはなってほしい。
僕が死ぬまで僕は君達に対して裏切ることは絶対にしない。これはこの命にかえても守ってみせる。」
「だから信じて欲しいんだ。」――
あの時の彼の顔。
彼の顔は確かに信用に値するものだった。
だがあの時の私にはまだ誰も信用する事はできなかった…
彼女の話を聞くまでは。
清姫「まだマスター(旦那様)の事が信用できませんか?」
オルタ「まだ…というか、そもそも信用しようと思えない。どうせ彼もいつかは私を、私達を裏切る。人間はそういうものだ」
清姫「私も生前は嘘により憎悪を抱き、好きになった殿方を焼き殺し龍へと変わりました。私も嘘や偽り、裏切りは忌むべきものだと思っています。
…ですが、マスターはそういうものは一切私達にしませんでしたよ?
先の戦闘でも危ない目に遭いながらも、私達の身を案じ、積極的に応急処置などしてくれてましたし。
マスターの瞳は嘘をつきません。
これは嘘や裏切りを憎み死んでいった同じ運命を辿っていた私の言葉も信じて欲しいのです。
…だから、マスターに話をしてみてください。
マスターは何時でも何処でも貴方のことを案じています。
我々サーヴァント全てを許容できる最高のマスターですから」
オルタ「……。」スタスタ
――清姫。あの娘の生前の事は前々に聞いて知っていた。
彼女の言葉なら…同じような死にざまの者の言葉なら…信用…出来るだろうか…。
私は一路、マスターの居室に脚を向けた…
オルタ「…マスター。居ますか?」
ぐだ夫「ん?オルタ?あ、うん。大丈夫だよ。入っておいでよ。」
オルタ「何故私だとわかったのです?あの聖女も同じ声なのに。」
ぐだ夫「いやぁ。共に過ごす間に、少しだけ違いを気づいてね。同じジャンヌでも少しだけ違うんだよ。だからわかるんだ。」
――マスターの言葉には嘘はありません…
彼女の言う通りだったようだ。
彼は私のことを理解してくれている。
つっけんどんな態度の私にも優しく話してくれる…
この人の言葉なら私は信じていけるかもしれない。この人の為ならまた闘えるかもしれない。
私はこの人為に生きていきたい…
オルタ「マス…ター…。」グスグス
ぐだ夫「ん?どうしたの?オルタ。何で泣いて…」
オルタ「私は生前国家に民に裏切られ死にました。その時から私は誰も…誰も信用する事は出来なかった…。怖かったんです。信用しても…また裏切られる。いつかまた見放される。
また独りぼっちで死ぬ。それが嫌だったんです。
そんな私に手を差しのべてくれる貴方を、私は信用出来なかった。
でも、私は…私は!貴方を信じて尽くしたいと!今ここに思いました!
だから…どうか…私を裏切って見捨てないで下さい…。
あなたの側で闘わせて下さい…。」
私はこの時、初めて、初めて悲しみ以外の涙を流した。
彼の笑顔が嬉しくて。差し出された右手が嬉しくて…
あの頃の少女の時のように泣いた。
人間は嬉しくても泣けるのかと今になっても思い出せる。
マスターの手の大きさや温もりはまだはっきりと覚えている。私に伸ばされた手がゆっくりと髪を撫でる感触も。全て覚えている。
――清姫「ふぅ。一件落着ですね。ジャンヌさん?」
ジャンヌ「そのようですね。やはり私達のマスターは懐の深い良いマスターです。」
清姫「さて。いい話も終わったところですし。先の戦闘で頑張った私達をマスターに甘やかして貰いませんと…ね?」
ジャンヌ「そうですね。彼女も言ったらマスターに甘やかして貰えるでしょうし。3人で今日はゆっくりと甘やかして貰いましょうか。」
清姫&ジャンヌ「マスター。入ります(ね?)」
オルタ「!?」
ぐだ夫「あ、あれ?二人ともどうしたの? 休んでても良いのに3人…」
清ジ「休んでなんていられません。先の戦闘で私達もそこにいるオルタも精一杯頑張ったんですし。ご褒美くらいは欲しいなと…」
ぐだ夫「あー。うん。良いよ。ただ、今はオルタが右太股に跨って右半身は彼女を撫でてるから、やるなら左半身にしてね?」
清姫「私は真正面からマスターに跨って抱きしめて頂きたいですし。ジャンヌさん。お先にどうぞ?」
ジャンヌ「え、えぇ。…ではマスター。失礼します。」ギシッ
ぐだ夫「何かあれだね。オルタにジャンヌの両手に花って最高に贅沢だね。二人とも髪もサラサラで綺麗だ…撫でてて飽きないよ。」
オルタ&ジャンヌ「あ…あぅ。う///」
ワシワシワシワシ
オルタ&ジャンヌ「う…うー///」
ワシワシワシワシワシワシ
――15分後。
顔の真っ赤なオルタとジャンヌが両手の中でしなだれかかって来てる。
僕を信じてくれたオルタもジャンヌも清姫も。
全サーヴァント達も。
僕は絶対に裏切らないよ――。
彼がそう言って呟いたのを私達は忘れる事は出来ないだろう。
やっと手にした安息の中で意識が落ちる前に、私は彼の頬にキスをした………。
貴重な時間を奪ってしまったかもしれないのでその非礼はお詫びします。
こんな駄文を読んでもらえて嬉しいです
ありがとうございました
面白かったよ ありがとう 出来れば続き見たいですね