2016-06-06 00:21:48 更新

概要

【捨てられた鎮守府と捨てられた提督】の続きになります。

なにもない場所から始めた青年は提督になり艦娘達と共に少しずつ前へ進む

その先になにがあるか分からないけど、今を変える為にがむしゃらに走る

艦娘も資材も少ないおんぼろな鎮守府から青年の物語は続く


前書き

これは【捨てられた鎮守府と捨てられた提督】の続編になります。まず、そちらから見てもらわないと全く分かりません

専門用語とかは全く分かりませんし、文章もおかしかったりしますが、中傷コメなどはせず、気にいらない方はそっと戻るボタンを押して忘れてください

それでも良い方はどうぞ見てやってコメントを残してやってください

キャラ崩壊注意です



ここまでのおんぼろ鎮守府メンバー


【ただの人】


提督


【部分解体済み艦娘】


明石、夕張


【艦娘】


如月、電、不知火、まるゆ、間宮


工廠パニック


残り練習期間4日


あまり寝ていないが、演習までは気を抜けない


みんな頑張っているんだ


俺も頑張るしかない


執務室でみんなに今日の予定を言って


不知火からこれからの事について相談を受けた


二人を指導するのに自信がないようだ


確かに聞く限り実力は不知火よりもあるかも知れないけど、観察力に関しては不知火が上だ


指導に一番適している


経験もきっと不知火が一番あると思うし


引き続き不知火に二人の指導を頼んだ


その後まるゆを連れて浜へと向かおうとする


まるゆの特訓の為に


提督「あ、まるゆ先に浜に言っててくれるか?俺は少し工廠に用があるから」


まるゆ「なら待ってます」


提督「でも、すぐだよ?」


まるゆ「なら尚更待ってます。隊長を追いて行くなど出来ません」


提督「分かった。なら、外で待っててくれ」


まるゆ「はい」


さてと、頼んだ物は出来ているだろうか


ー工廠ー


提督「夕張さん、いますか?」


シーーン


提督「うむ・・・・」


何時もここは艤装の整備や他の仕事をしていたりで煩いのだが今日は静かだ


この時間なら明石さんも夕張さんも仕事をしている筈なのだが


周りを見渡すと、そこらそこらにやりかけの仕事がたくさんあった


量から見るとかなりある


これを全部明石さんがやっているのだから凄い


提督「片付けもせずに何処へ行ったんだ?」


明石さんは必ず離れる時は道具は片付ける人だ


だけど、工具もそのまま


提督「まさか!誘拐!」


だとするなら警察に!


いや、でも違うかも知れない


早とちりは駄目だ


提督「こ、これは!」女性用下着


パンツだ


工廠にパンツがあるのはおかしい


提督「警察だ!」


これはもう確定だ。明石さんはきっと変態野郎に捕まったんだ


そう言えば昨日の夜に工廠から不気味な声が聞こえてきたし


もしかしたらその時には・・・


提督「くそっ!急がないと、電話は・・執務室だ!」ダッ


電話が一つしかないのは不便だ。近いうちに増やさなければ


こういう時の対応が遅れてしまう


提督「そう言えば・・・」


110番って何番だっけ?


駄目だ110番へかける電話番号が分からない


110番・・110番・・タウンページあったかな?


と考えていたら


なにかに躓きこける


提督「うぎゃあ!」ズデン


明石「」


提督「明石さん!」


壁にもたれかかるように倒れている


きっとなにかあったに違いない!


提督「明石さん!しっかりしてください!明石さん!」


揺さぶる


明石「うぅ・・・・ね・・」


提督「ね?犯人の名前ですか?ね、なんですか?ね、の次は!」


さらに揺さぶる


明石「ね・・・さ・・」


提督「さ?ねさ、で?次は?明石さん!」


さらにさらに揺さぶる


明石「ねさ・・・せ・・」


提督「ねさせ?なんですか?暗号ですか?答えを教えてください!ねえ!ねさせってなんですか!ねえ!明石さん!」


さらにさらにさらに揺さぶる


明石「寝させて・・・・」


提督「ねさせてって奴が明石さんを!明石さん!そうなんですか?そうなのか!」


さらにさらにさらにさらに揺さぶる


揺さぶりは音速を超えた・・気がした


明石「寝させろぼけぇ!!」ドゴッ


提督「ぐはっ!!」ズザァアア


ゴツン


提督「うぉおおお!頭がぁああ!」


明石「徹夜して疲れてんのよ・・ねさ・・せ・・・ぐがぁ〜」


提督「割れるかと思った・・・」


どうやら俺の勘違いだったようだ


勘違いで良かったけど、殴られるとは


夕張「あれ?提督なにしてんの?」


提督「あ、夕張さん実は前に頼んー」


夕張「あれ?なんで提督が明石のパンツ持ってんの?欲情したの?」


提督「あ・・・・・」


その手には強く握られた下着があった


そう、強く


これが無意識なんだから男って奴は


提督「あ・・・これは違いまして」


夕張「まぁ・・私は誰にも言わないから、明石中々いい身体してるし性格もちょっと煩いところもあるけどオススメだよ」


提督「いや、だから!」


夕張「でも、それは返してあげて想いはやはり口で伝えてあげないとね。応援するからね?大丈夫です。明石は本気の想いを無化にはしないと思うから」


提督「夕張さん聞いてくださいよ!俺は!」


夕張「頑張ってください!提督」


提督「ぐっ!」


こうなれば下着を投げ捨ててこんなの興味ないアピールをすれば!


提督「こ、こんな物!」


手が・・・離さない!


手は更にそれを強く握りしめていた


嘘だろ・・・・俺は・・・・


超変態だったのか


提督「夕張さん・・・・・」


夕張「ふふふ、ごめんなさい。あまりに反応が面白かったから、少しからかってしまいました。大丈夫ですよ。提督がそんな事をする人じゃないって分かってますから、その下着も部屋に戻るのが面倒な明石が持ってきた着替えだから安心しー」


提督「俺を逮捕してください!!」


夕張「はい?逮捕?」


俺のような変態はいずれ艦娘達に手を出してしまう


もしかしたら、俺の中にもう一人の僕的な何かがいるのか!


そいつの影響で俺にまで・・・・


このままでは、乗っ取られてしまう!その前に・・・


提督「ほら!早く!このロープでぐるぐるに巻いてください!」


夕張「え?巻けるわけないでしょ!え?そういう性癖なんです?ちょっとお姉さんには荷が重いかなって・・」


何を言っているんだ夕張さんは!時間がないというのに


提督「なら!自分でやる!」


夕張「あ、ちょっと、自分で巻こうとしないでって、やめなさいって」


提督「は、離せ!やめろ!」


夕張「もう!危ないから!ロープは返しなさいって!」


提督「悪霊退散!悪霊退散!」


夕張「言ってる事おかしいから!落ち着いて提督!きゃっ、私にも絡まってるって」


夕張「いやっ!ちょっ・・」


提督「あ、やべ」


少し冷静になってきた時にはもう遅かった


複雑に絡まりお互い身動きが取れなくなる


提督「・・・・・・・」


夕張「・・・・・・・」


しかも、夕張さんが俺の胸へと抱きついている状態でだ


この状態を他の人に見られると・・かなりまずい


夕張「これを狙ってた?」


提督「すみません・・ちょっと暴走してました・・決して狙ってたわけでは」


焦ったりすると変な思い込みをしてしまうのは悪い癖だ


少しは冷静に大人な対応を目指さないと


提督「とりあえず解かないと」


夕張「う〜ん、お姉さんはもう少しこのままでもいいよ?」


提督「俺は嫌ですよ」


これでも理性を抑えているわけで


当たってんだよね・・胸が


駆逐艦達にはない柔らかさがあるわけで


夕張「ちょっと傷ついた・・」


提督「いや、そういうわけではなくてですね」


夕張「そうよね・・提督は駆逐艦じゃないと恋愛対象にならないもんね・・」


提督「なんでそうなる!」


夕張「なんとなく?」


提督「もう、からかうのは勘弁してくださいよ」


夕張「ごめん、ごめん、でも、少し傷ついたのは本当だからね」


提督「はい、言い方が悪かったですね。ハッキリ言います」


夕張「カモーン!」


提督「そ、その・・・胸が当たってんですよ・・理性を抑えるので精一杯なんですよ」


夕張「え!ちょっ!へ、変態!」アタフタアタフタ


提督「あ、暴れないでください!」


夕張「だ、駄目よ!お姉さんまだシャワー浴びてないんだから!」


提督「そういう問題ではなくて!暴れないでください!ロープが更に絡まる!」


夕張さんって・・自分からは迫ってくるが、逆に迫られるのにはとことん弱いようだ


そしてロープが首にかかる


これは、やばい


そしてそれは容赦なく締まる


提督「ロープが首に!ぐぇええ・・」


やばい意識が・・・


まるゆ「隊長、遅いので様子を見に来ましたけど・・隊長!」


まるゆからは夕張さんが提督の首をロープで締めているように見えたらしい(後日談)


ある意味ではあっていたが


まるゆ「隊長!!」ピカッ


まるゆの手が光り


夕張「え?なに?」


提督「ゲボッ・・ゴホッ・・助かった・・」


夕張さんが光りに気を取られて止まってくれた


これで


まるゆ「この!隊長にあだなす敵め!」ミニ魚雷


まるゆの手には小さい魚雷が


第一段階の魚雷を出す訓練をせずとも出来ました


やったね!


提督「よ、よせ!」


夕張「ま、まるゆちゃん!いえ、まるゆさん!これは」


まるゆ「問答無用!」ぽいっ


ミニ魚雷が宙を舞いこちらへ飛んでくる


地面に落ちれば確実に爆発する


提督「早くロープを!」


夕張「分かってるって!」


明石「もうなによ騒がしいな・・」


ゴンッ


明石「うぎゃあ!」


提督、夕張「「やった!」」


明石さんがクッションになってくれたおかげで爆発しなかった


流石明石さん


まるゆ「やるな!なら!倍だ」ぽいっぽいっ


二つのミニ魚雷が飛ぶ


状況はさっきより酷くなりました


なにやってんの明石さん!


提督「このまま!行くぞ」


夕張「え!このままは無理よ!足も絡まっててこれじゃあ二人三脚よ」


提督「俺と心を合わせて!時間がない打ち合わせもなしだ!信じろお互いを」


夕張「提督・・分かった!」


考えろ夕張さんならどちらの足を先に出すか


夕張(考えて提督ならどちらを先にだす?)


提督、夕張((相手を信じて!))


提督「右だ!」


夕張「右よ!」


提督、夕張「「あ・・」」


ズデン


魚雷カチッ×2


ドカーーン!!


提督「ぐぁああ!」


夕張「やぁああ!」


明石「うぎゃぁああ!」


まるゆ「はぇええ!」


爆発の威力はそんなになかったけどその日は動けなかった主に身体が痺れて


まぁ、魚雷を出せるようになったのは大きな進歩かな?


欠陥潜水艦


残り練習期間3日


ー鎮守府近くの浜ー


提督「今日はまるゆの特訓をする」


まるゆ「はい!」


提督「昨日は魚雷を出す事が出来たと思うがもう一回出してくれないか?艤装展開の許可をする」


まるゆの艤装は展開すると何故かシュノーケルが出てくる


これでも、一応艤装なのだ


まるゆ「はい!ふぬぬぬ!」


力む、まるゆ


まるゆ「ふぐぬぬぬ!!」


更に力む、まるゆ


まるゆ「でません・・」


提督「なんだと・・・」


魚雷が出せる事を想定して、もう海に的を用意していたのだが


提督「仕方ない潜水の練習をするか」


魚雷さえ撃てれば潜水をしなくてもどうにかなると思っていたが


まぁ、昨日考えていた通りにするか


提督「まずは足のつく場所で潜水をしてくれ」海パン


まるゆ「はい!」ぶくぶく


提督「いいと言うまで出てくるなよ。だけど限界なら出てこいよ」


五分後


提督「・・・・・・・・」


十分後


提督「見よ!この華麗なクロールを」


二十分後


提督「空が青いな〜」ぷかぷか


ピピピピピ


提督「ん?もう二十分かな?」


そろそろいいかな?


提督「いいぞ」


まるゆ「ぶはぁ!」


やはり潜水艦だ。あんなに長く潜っていても大丈夫だな


提督「よし、今度は足のつかない場所だ潜水開始」


まるゆ「はい・・」


提督「大丈夫か?」


まるゆ「大丈夫です!」


提督「本当に?」


まるゆ「はい!」


提督「よし、なら行こう」


ちょっと浜から離れた場所までボートで行く


提督「ここぐらいで良いだろう」


まるゆ「・・・・・・・」


提督「まるゆ?やはり無理そうか?」


まるゆ「い、いえ、やらせてください」


提督「だが、無理は」


まるゆ「出来ます!」


提督「分かった。なら五分間潜水してみよう」


まるゆ「はい!」


提督「潜水開始!」


まるゆ「潜水します」ぶくぶく


二分後


提督「・・・・・・・」


大丈夫だろうか、やはり心配だ


提督「少し潜ってみてみるか」


少し下の方へ潜るとまるゆを見つけた


手足をバタバタさせている


溺れている?


まるゆへと近づき一旦上へ上がるように合図をするが


まるゆ「っ!」ガシッ


提督「っ!」


しがみつかれてしまった


このままでは俺が溺れてしまう


提督「ーーっ!ーー!」


まるゆ「ーーっ!」ガッシリ


混乱している


息が・・やばい


仕方ない許せ


思いっきりまるゆを蹴り離し逃れる


すぐに水面へ


提督「ぶはぁ!」


その時何か違和感を感じた


まるゆは艦娘だ


艤装を展開している時の力は人の比ではない


なのになんで俺は逃れたんだ?


あの時のまるゆは・・・・


提督「シュノーケルがなかった!」


まるゆは艤装を展開していない


ボートに紐をくくりつけ


大きく息を吸い潜った


まるゆは動いていない意識を失っているようだ


これなら助けられる


もし、まだ暴れていたら紐を持っていても助けるのは難しい


酷い話しではあるが溺れるのを待つしかない


俺の力量では意識のある人は助けられない


それからどうにかボートまで引き上げる事が出来た


やはり水の中では動きにくいものもあり体力をかなり使った


提督「はぁ・・はぁ・・・休んでる暇はない」


意識はないし・・息はしていない!


提督「やるしかない!」


ここで、普通救命講習修了証を持っていて良かったと心から思った


人口呼吸でまるゆは意識を取り戻した


ちょっと水を飲んでいただけだった


良かった


今日は特訓は中止しよう


聞きたい事も出来たし


欠陥なんかじゃない


夜になりまるゆを呼び出した


ー執務室ー


提督「体調は大丈夫かい?」


まるゆ「はい、なんとか」


提督「すみませんでした。あの時蹴ってしまって」


まるゆ「いえ、隊長は悪くありません・・悪いのは・・まるゆです」


提督「・・・・・・・」


提督「それで、聞きたい事があるんだけどいいかな?嘘をつかないで欲しいんだいいね?」


まるゆ「はい・・・・」


提督「自分がああなるのは知っていた・・そうだね?」


まるゆ「はい・・・」


提督「何故黙っていた」


少し強めに言う


もし、これが実戦なら大変な事になっていた


分かっていたなら言わなければいけない


まるゆ「あ、あの、捨てないでください・・もうあんな事にならないようにしますから」


提督「そう言ってんじゃない!何故こんな大事な事を黙っていたんだ!」


まるゆ「ごめんなさい・・ごめんなさい!」


提督「まるゆ!」


命に関わっていた


もし、あの時まるゆが死んでいたらと思うと自然と声も大きくなっていた


まるゆ「まるゆは・・・えっと」


提督「どうして!言わなかった!俺が信用出来なかったかよ!」


まるゆ「ち、違います。そんな事は決して・・」


提督「じゃあ、どうしてなんだよ!」


まるゆ「そ、それは・・・」


提督「まるゆ!」


まるゆ「ひゃう・・」


如月「司令官勝手ながら失礼します」


提督「如月、用なら後にしてくれ」


如月「いえ、そういうわけにはいきませんから・・それにすぐ終わります」


如月は俺の元まで来ると


如月「すみません司令官」


バシン


提督「っ!」


頬が痛い・・・少しして叩かれたのだと気づく


如月「うるさいです・・・」


ただ一言そう言って部屋を出た


提督「如月・・・・・」


まるゆ「た、隊長・・・」


まるゆが怯えている


どうしてだろう?如月に?違う


じゃあ、俺に?


俺はただ、まるゆの事を思って・・


いや、あんなの頑なに怒鳴っていただけじゃないか


これじゃあ、奴らと変わらない


落ち着いて


頬の痛みがそうさせてくれた


提督「まるゆ」


まるゆ「は、はい・・」


提督「前にも言っただろ?捨てないって。だから、教えてくれないか?どうして黙っていたんだ?」


なるべく優しい声で聞く


まるゆ「まるゆは隊長の役に立ちたくて・・でも、何もできなくて・・それが辛くて」


提督「まるゆ・・・」


まるゆ「もう大丈夫だって・・思ったんですよ。隊長と一緒ならって」


それは俺を信用して黙っていた


それが黙っていた理由だった


俺と一緒なら海の底でも平気だと、そう思っていたらしい


信用していてくれてたんだ


提督「まるゆ、もしかして海が怖いの?」


まるゆ「はい・・足がつく場所なら大丈夫なんですが・・足がつかない場所で潜ると・・・いきなり怖くなって・・」


提督「勝手に艤装が解除されてしまうと」


まるゆ「はい・・・・・」


そうか、まるゆは欠陥潜水艦じゃなかったんだ


ただ、海に潜水する事に恐怖を覚えているんだ


誰もいない、暗い海の中で恐怖を感じて艤装が解除されてしまう


魚雷だって出し方が分からないだけで


他の潜水艦と変わらないんだ


多分だけどこの恐怖心は今までのまるゆ達にもあって、それに提督達が気付いてあげられなかったんだ


うちのように実戦をまだ経験していない鎮守府なんてない筈だし


生まれた瞬間実戦に出されて・・・


専門家じゃないけど、まるゆならこれを克服出来る


本人がやろうとするなら必ず


提督「怖かったんだな・・ごめんな気付いてあげられなくて」ギュッ


まるゆを抱きしめた


まだ、こんなに小さな身体なんだ、それなのにろくに何もせず海へ出す


それが、当たり前になってしまっている


もっと時間を掛けて見てやる事は出来なかったのか?


悲しいな・・・気づけても、もう手遅れなんだから・・


でも、ここにまだいる


俺はまだ手遅れじゃない


提督「一緒に治していこうな。ゆっくりでいい」


まるゆ「はい・・隊長・・」


演習には絶対に間に合わない


これはゆっくりと時間を掛けていくしかない


まるゆには見学を言い渡すしかない


まるゆ「隊長・・まるゆはそれでも隊長の為に戦いたいです」


提督「・・・・・・・」


言えるわけない、そんな事


なら・・・


提督「あぁ、戦おう一緒に」


まるゆ「隊長・・・はい!」


こうしてまるゆの演習参加は正式に決まった


まるゆはもう大丈夫だろう


明日からは如月達を見るか


だけど、その前にやる事があるな


作業服に着替えて執務室を後にする


隠れた感情


ー如月の部屋前ー


提督「如月にお礼を言っておかないとな」


もし、あの時如月が叩いてくれなかったら、きっと俺はまるゆに大きな心の傷を作っていた


ノックをしてから返事を待つ


しかし、返事はない


提督「ん?もう寝てるのかな?」


だとしたら明日にするか


一応念の為もう一度ノックをする


如月「はい・・・・」


元気がない声がドア越しに聞こえる


やはり俺の所為かな?


提督「提督だけどさっきの事でお礼を言おうかと思って寝てたなら明日にするよ」


如月「いえ、少し待っててください」


提督「あぁ」


少ししてドアが開く


如月「わざわざ言いに来なくてもよかったんですよ?」


そう言う如月の目の周りが少し赤い


提督「いや、如月があの時叩いてくれなかったら大変な事になっていたよ。だから、ありがとう」


如月「・・・・・・・はい、司令官のお役に立ててよかったです」


提督「・・・泣いてたのか?」


如月「っ・・そんなことないです」


提督「ごめん、損な役回りをさせてしまった・・」


如月「そんな、私はただ、うるさかったから・・・叩いてしまってすみませんでした」


提督「謝らないでくれ、そうだとしても、ありがとう。やっぱり如月がいると安心して仕事が出来る」


如月「え?」


提督「俺よりしっかりしてるし、なんだろうな・・お母さんみたいな?ってこれは酷いな、ははは」


如月「ふふふ、そうですね。お母さんは嫌ですよ」


提督「でも、そのくらい如月は俺にとって大切なんだ。これからも無理をしない程度に頼む」


如月「司令官・・・あまり優しい言葉をかけないでください」


提督「それくらい感謝してるって事なんだよ。如月泣かせてしまってごめん」


提督「俺頑張るから・・如月が泣かなくてもいいように頑張るから」


如月「もうやめて・・・・」


提督「やめないよ・・」


如月「お願いやめて・・・これ以上は」


提督「如月の泣く顔は見たくないんだよ。辛いからさ・・もう痛くないから自分を責めるのはやめてくれ」


如月「やめて!!」


提督「っ!」


如月「はっ・・・ごめんなさい・・もう眠いので寝ますね。失礼します」


そう言ってドアを閉められた


震えているように見えたし何か辛そうだった


提督「言い過ぎたかな・・・」


褒めることも言い過ぎればただの嫌みになってしまう


勿論その気はないが


提督「如月・・・ごめん」


そう言ってその場を去った


もう、この話しはこれで終わりにしよう


きっと明日になれば何時もの如月になっている


ー如月の部屋ー


如月「はぁ・・はぁ・・・」


心臓の鼓動がまだ大きく聞こえてくる


汗も止まらないし手の震えも止まらない


ばれてないかな?変な子だって思われてないかな?


ううん、司令官はそんな事思わない


司令官は優しいから・・・


如月「落ち着いてきた・・かな?」


さっきのはかなりやばかった


あと少し優しい言葉を掛けられていたら


きっと我慢する事が出来なくなっていた


司令官も他のみんなも望まない私だけが望むだけの世界になってしまう


そんな事になれば、司令官が悲しむ。そうなれば司令官は私を責めるわけでもなく自分を責める


そして、それを受け入れてしまう


歩みを止めてしまう


それだけは・・なんとしても避けなければ司令官の苦労を無駄にさせたくない


司令官の進む道を一緒に歩く


それが、私のもう一つ望む事


だから、少なくとも今は司令官にちょっとの恋心を抱いている私でいる


本当の気持ちを悟られてはいけない


だから、私は今だけ誰もいないこの部屋で本音を言う


如月「提督・・・愛してます」


他の誰よりも


この一言にどれだけの重みがあるかは、如月以外には誰にも分からないのであった


提督「さて、次は工廠へ行かないと」


油くさいお姉さんは嫌いですか?


ー工廠ー


明石「はぁ・・期日まで間に合うかな・・無理だろうな・・」


夕張「昨日の爆発でやる事増えちゃいましたからね」


明石「今夜も徹夜ね・・・」


夕張「私も手伝おうか?」


明石「夕張は夕張で提督に頼まれてる物があるんじゃないの?」


夕張「そりゃそうだけど・・」


明石「なら、そっちを優先しなさい。こっちは大丈夫だから」


夕張「でも、昨日の件だって私も関与していたし・・それになんやかんやでこっちの事も手伝ってくれたし」


明石「夕張、私はやると言ったら必ずやるのよ。それと同じように私は貴女に提督の用事を集中する事を許可した。今更変えられないの、どんな事があってもね。変えてしまえば、私のプライドが許さないの」


夕張「やっぱり頑固だね・・うん!勝手にやる」


明石「ちょっと!聞いてたの?手伝ってもらわなくてー」


夕張「私が勝手にやってんの。こっちはまだ頼まれた物はちゃんと予定組んでいるから大丈夫」


明石「もう・・あんた頑固ね」


夕張「お互いね」


明石「で?そこから隠れて見てる提督は何の用?」


提督「っ!」ビクッ


夕張「あれ〜?覗き?」


提督「違いますって。なんかそれなりに良い雰囲気だったんで出てくるタイミングを逃しまして決して覗きなんてしてませんから!」


夕張「本当に?怪しいな〜」


この人は本当にからかうのが大好きだな


よし、ちょっと乗ってやるか


明石(あ、なんか企んでる顔だ)


提督「ばれては仕方ないですね。実はそうなんですよ夕張さんを覗きに来ました」


夕張「え?」


提督「覗いていいですか?夕張さん」


提督「いいですよね?お姉さんなんだし大人の余裕って奴を見せてくださいよ」


夕張「あ、えっと、だ、ダメよ!そ、その恥ずかしいし・・・」


夕張「そ、それに・・ここじゃあ・・」


明石「これは・・・・」


提督「ぷっ!ははははははは!」


夕張「あれ?まさか」


提督「何時もやられてる仕返しですよ。これで懲りたでしょ?あんまりああ言うのは控えてくださいよ?さもないと」


夕張「さ、さもないと?」


提督「本気にしますよ?」


夕張「ひゃ、ひゃい!」


明石「あのさ?イチャイチャするなら部屋行ってよ邪魔、爆発しろ」


夕張「へ、部屋!ダメダメ!絶対ダメ!」


提督「ちょっとやり過ぎたかな?」


明石「あんまり乙女心で遊ぶな」


提督「すみません」


明石さんが乙女心なんて言葉を使うとは・・意外


言ったら殴られるな


いや、下手したら資材にされるかもしれない


提督「・・・・・」ゾワッ


明石(何か変な事考えてのかな?顔に出やすいな提督は)


夕張「あ、冗談だったのね!」


明石「それで?提督は何しに此処へ?」


提督「この格好見て分かりません?」作業着


提督「ふっ」出来る男のポーズ


明石「さぁ?分かる?夕張」


夕張「う〜ん、新しい服のお披露目かな?似合ってるよ」


明石「まぁ、作業着をリスペクトしたのはいいと思う」


夕張「そうよね、最近の女子は作業着にぞっこんだから。流行りですよ」


明石「え?そうなの?」


夕張「はい(だったらいいな)」


提督「いや、違いますから。昨日の件もありますし手伝おうと思いまして」


明石「いらん帰って寝ろ。歯磨きは忘れないように」


提督「目が冴えてきて眠れないんですよ」


明石「噓言うな。知ってんだよ最近あまり寝てないでしょ?」


提督「・・・・それは明石さんも同じでしょ」


明石「私は慣れてるからいいの。あんたは演習の事もあるんだから休める時は休みなさい」


明石「昨日の事ならもう気にしてない」


夕張「私が手伝うから大丈夫ですよ」


明石「はぁ・・そういう事だから」


提督「うむ・・・・・」


やはり断られてしまったか


でも、理由がそれなら


提督「あ〜さっきの噓で」


明石「噓?舌抜く?」


本気でやりそうだから怖い


提督「き、昨日の事は昨日謝ったから俺も気にしてないです」


明石「そう、それで?」


提督「本当は艤装のメンテナンス方法を教えてもらおうかと思って来たんですよ」


明石「メンテナンスなら私がしてるじゃない格安で」


提督「まぁ、そうなんだけど」


明石「不満なの?」ギロッ


提督「いえ、そうではありませんよ」


相変わらず鋭い眼光だ


俺じゃなかったらやばかったな


ちびりそうになりながらもどうにか平然を保つ


あ、訂正・・・少し・・ほんの少しだけ・・・・ね?


提督「もう・・・18なんだよな」


時とは残酷だ。当たり前だった事が時によって当たり前じゃなくなる


当たり前に漏らして、当たり前に泣いて・・


いつからだろう・・それが恥だと感じ始めたのは


いつからだろう・・それをしなくなったのは・・ひとつはしちゃいけないけど


提督「・・・・これが大人か」


明石「なに黄昏てんだ?あぁ?理由を言ってみろよ」


夕張「お!これは明石怒ってますよ!」


煽ってくる夕張さんを無視して話を進める


提督「いざという時に軽くメンテナンス出来るくらいの技術は欲しいんですよ。これから先何があるか分かりませんし」


提督「俺はあまり艤装の事を知りません。だから知っておきたいんですよ!せめて少しでも仲間達の支えになりたいから」


もう、あんなやり方はしたくないから


明石「・・・・・・・」


提督「・・・・・・・」


まだ、昨日の事を気にしてはいる


謝ったけど、現に仕事量は増えてしまい明石さんに多大な迷惑を与えている


少しでも償いたい


それもあるけどさっき言ったようにいざという時に艤装のメンテナンスや応急処置くらいは出来るようになりたいと言うのも本当だ


くらいと言っているが艤装はかなり精密で整備士になれる人もかなりの技術がないと出来ない


せめて仕組みを・・いや、どうやるかの流れくらいは知りたい


提督「お願いします明石さん」


明石「・・・・・・・・」


提督「お願いします」


明石「はぁ・・夕張」


夕張「はい、なんです?」


明石「艤装のメンテお願いするから提督と二人でやって。私は別の事をするから」


夕張「了解です。提督こっちですよ」


提督「明石さんありがとうございます」


明石「やるからにはちゃんとやってよ手抜きしようものなら・・分かってるね?」


提督「はい、少しでも役に立てるように頑張ります」


明石「はいはい、頑張ってね」


提督「ははは・・・」


あしらわれてるかな・・・やはり邪魔だったのだろうか


夕張「提督時間ないから早く!」


提督「はい!」


いや、やらない後悔よりやる後悔の方が良いよね


やれるだけの事はやろう


明石「・・・・・・・・・」


明石「本当にお人好しなんだから・・でも、そのままだといつか身体を壊すよ」


明石「そうなったらお終い・・人間は艦娘のように治ったりはしない。そのままなんだから」


明石「提督貴方は自覚するべきよその時悲しむ人がいるって事に」


提督にも聞こえず誰にも聞こえない


誰に言ってるわけでもなく一人つぶやくのだった


夕張「じゃあ、ぱっぱっとやりますか」


提督「艤装メンテナンスってどういう事をするんですか?」


夕張「まぁ、大まかに言うと内部と外部の掃除して悪いところがないか見るかな?」


提督「それだけ聞くと簡単そうに思えるんですけど」


夕張「中々掃除する所も細かくて悪い所があったら直さなきゃいけなかったりで難しいんですよね」


提督「うむ、道のりは長そうだ」


夕張「じゃあ、とりあえずやってみるから」


提督「はい、お願いします」


夕張「これだけ溜まってるからゆっくりとはいかないからね」


提督「はい!」


たくさんの艤装が並んでいる


大きい艤装から小さい艤装まで


ん?あれ?おかしいな


なんでこんなに艤装があるんだ?


これなんて明らかに大き過ぎて如月達には使えない


多分駆逐艦用ではない。軽巡かな?それとも重巡?いや、戦艦か?


提督「あれ?」


そう言えばなんであるんだ?


うちには、軽巡(現役)も重巡も戦艦もいない筈だけど


隠れてるのかな?間宮さん以上の恥ずかしがり屋かな?


いや、そんなわけないか


大体予想は出来るけど、聞いてみるか


提督「夕張さんこの艤装はうちのじゃありませんよね?」


夕張「そうよ」


提督「まさか・・・」


他の鎮守府からの依頼とかかな?


夕張「あ、分かります?多分提督の思っている通りでこれは他の鎮守府からー」


提督「盗んできたな!」


夕張「なんでそうなるの!」


提督「夕張さん!自首してください・・」


夕張「だから違うって!これは他の鎮守府から依頼で預かっー」


提督「夕張さん!言い訳はやめてください・・俺は夕張さんに憧れていたんですよ!ずっと前から・・・せめて憧れのお姉さんだった思い出で終わらせてください・・最後まで凛々しい貴女を見せてください!」


夕張「提督・・・・」


作業着の上着を脱ぎ夕張さんの頭の上にかける


そう、周りから顔が見えないように


提督「さぁ、行きましょう」


夕張「はい・・・・・すみませんでした・・」


夕張「あ、あの・・」


提督「なんだ?」


夕張「手錠がまだ・・・」


両手を差し出す夕張さん


それに手を置いて優しく提督は言った


提督「貴女に手錠は似合いませんから・・俺の手で良いですか?」


夕張「はい!」


提督「この手で明石さんを・・」


夕張「本当に・・すみませんでした・・・私が明石さんをころー」


提督「それで、どうして他所から艤装を?」


夕張「いきなり戻るのやめてくれるかな?お姉さんが馬鹿みたいじゃない」


提督「なんか長くなりそうだったので」


夕張さんだと無性にからかいたくなってしまう


だけど、さっきのはなんか違うな


夕張「まぁ良いですけど、これは他所の鎮守府から依頼で預かってます」


提督「ですが、他所の鎮守府も工廠くらいあるでしょうに」


夕張「工廠自体が壊れたり整備士達に休みを与えたり妖精さんがいきなりバカンスに行ったりして使えない時がありまして、そういう時は他の鎮守府に艤装のメンテナンスを頼んだりする事があります」


提督「なるほど・・それでうちに依頼が来たと。道理で最近トラックの出入りが激しいと思いましたよ」


夕張「ちゃんと許可は取ってるでしょ?」


提督「はい、ちゃんと許可してますから明石さんなら変な業者は入れないでしょうし。でも、よく依頼が取れましたね。ここって他の鎮守府より距離もありますし工廠自体始めたのも最近なのに」


夕張「それが明石の凄い所なのよ。

いつの間にか何処からともなく仕事を取ってくるのよ。しかも結構大きな所から」


提督「営業慣れしてるのか、余程の腕があるかですね」


夕張「両方だと思うよ?明石ってこの業界だと結構有名なんだって、それに鎮守府の中に店を出すなんてここくらいだからね」


提督「まぁ、他は鎮守府専用の工廠だろうけど、うちは違うからね」


メンテナンスにも修理にも金がかかる


あと、資材も


その分格安だけど


夕張「鎮守府に正式許可された店って事で信用もあるんだと思う」


提督「凄いのは分かったけど、明らかに仕事の数が夕張さんを入れても多過ぎるような」


今回はそれだけじゃないけど、順調に進んでもやはり多過ぎると思う


夕張「まぁ、それがちょっと難点で・・取ってくるだけ取ってくるから・・」


提督「夕張さんも大変だったんだね」


夕張「はい・・・・」


提督「なら、少しでも減らせるよう頑張りましょう!」


夕張「じゃあ、まずは簡単な奴からやりますか」


そう言うと艤装を一通り見て一つを指差す


夕張「これは少し掃除して油をさすくらいで良いと思う」


提督「見ただけで分かるんですか?」


夕張「まぁ、大体はね」


提督「へぇ〜これは?どうです?」


一つの艤装を指差す


夕張「それはね・・夜戦馬鹿のだからかなり修理が必要ね」


提督「夜戦馬鹿?」


夜戦・・・・・・


ビッチかな?


夕張「そう、夜戦馬鹿。うちに来たらきっと煩いよ。かなり荒い使い方してるし暴れまわってるね」


提督「そこまで分かるなんて凄いな夕張さんは」


艤装を展開しての夜戦って・・向こうの提督はきっとガッチリした体格でかなりの筋力の持ち主でみんなに慕われているのだろうか


想像出来ない


夕張「どう?お姉さんの事見直した?」


提督「いや、別に見直すも何も最初から尊敬出来る人だと思ってますよ?」


夕張「へ?そうなの?痴女だとか思ってたりしない?」


提督「なんで痴女?え?そうなんですか?」


夕張「い、いえ、なんでもないです。思ってないならそれで・・」


提督「もしかして誰かに言われたりしたんですか?」


夕張「い、いえ!そんな事はないです!この話は終わり!はい!」


提督「はぁ・・そうですか」


夕張(電に言われたとは言えないしね)


夕張「っと、これ以上無駄話してると明石に怒られそうだからやりますか」


提督「ご指導よろしくお願いします!」


夕張「じゃあ、まずはー」


それから作業に取り掛かった


教え方は分かりやすく俺でも出来るような事を優先して教えてくれた


主砲をホジホジしたりとか


可動域に油をさしたりとか


一通り教わり俺が出来そうな簡単な仕事を任された


夕張「じゃあ、私は艤装の修理してるから何かあったら呼んでね」


提督「はい!」


俺は修理とかは出来ない


だから、基本掃除がメインだ


提督「おお、真っ黒だ」主砲ホジホジ


提督「動きが悪いな・・油さすか」


提督「あ、つけ過ぎた・・」


可動域などに油をつけ過ぎると稀に引火したりするらしい


でも、一番は艦娘達の中に油の匂いを嫌がる子もいるらしく


つけ過ぎると匂うらしくモチベーション維持にも影響が出る


そんなに臭いとは思わないけど


やっているうちに時間を忘れていた


やはり身体を動かす仕事の方が向いている


提督「ふぅ・・油でベトベトだ」


でも、心地よい


夕張「本当に!あの夜戦馬鹿は!」カンカン


夕張さんが俺より汚れた姿で必死に艤装を修理している


油まみれで火薬で真っ黒になっている作業着


汗で汚れる顔


なのに・・・今の夕張さんは


凄く魅力的に見えている


思わず見惚れてしまう程に


人の頑張る顔は魅力的になると言うが本当なのかもしれない


でも、夕張さんだからなんだろう


作業着に汚れた姿が似合う


提督「・・・・・・・」ジー


夕張「ここまで壊して!・・・・ん?」


夕張(なんかジッと見られてるような・・)


提督「・・・・・・・」ジー


夕張(やっぱり見てる・・な、何かな?見惚れてるとか?きゃー)


もしこれが如月達ならどうだろうか


如月は綺麗な髪の毛が火薬や油で汚れてしまうのは嫌だな


電は・・・うん、危ない。子供の職業体験コーナーでよく見る姿にしか見えない


不知火はデスク仕事の方が様になるな


まるゆは電話番でいいな


やはり夕張さんだからなんだ


他の人は・・


提督「うん、ないな」


夕張(なんか告白してないのに振られたーー!べ、別に好きではないけど・・・)シュン


夕張「ないな・・なんて酷いじゃん・・」


提督「よし、言われた事は全部出来たぞ。夕張さん出来ました」


あれ?聞こえないのかな?


夕張「・・・・・・」カンカン


もっと大きな声で言わないと聞こえないか


提督「夕張さん!出来ました!」


夕張「・・・・・・」キュィイイン


更に大きな声で


提督「夕張さん!!出来ました!!」


夕張「・・・・・・」ガガガガガカ


道具の音で聞こえていないようだ。でも、段々大きな音の道具に代わっているような


耳元まで近づき大きく息を吸った


なにかゴソゴソしてるけど、大丈夫だろう


耳元なら聞こえるだろう


提督「すぅーーー!!!」


夕張「・・・・・・」溶接開始


提督「ぎゃぁああ!人体に悪影響を及ぼす光がぁああ!」


良い子は溶接中の光を裸眼で直視しないようにね


紫外線が出て危険です


夕張「っ!見るな!」バシッ


提督「うぎゃぁ!」


夕張「もう!さっきからうるさいんだけど」


提督「聞こえてたなら返事してくださいよ!」


夕張「忙しいし・・・・」


提督「何かあったら声かけてくれって言ったじゃないですか」


夕張「・・・・・・・」


提督「夕張さん?」


夕張「・・・明石に言えばいいじゃん・・」


提督「へ?」


怒ってらっしゃる?なんで?


あ、もしかして臭うか?俺・・・


提督「・・・・・油臭え」くんくん


これは、うん、怒るな


夕張「っ!・・どうせ私は油臭くて汚い子ですよ!異性としては見られませんよーだ!でもね・・思ってても口に出すなんて酷いよ・・」


提督「すみませんでした!シャワー浴びてきます!!」ダッ


夕張「っ!・・そこまで・・・私臭うのかな・・」くんくん


夕張「あ〜うん・・油と火薬とかで臭いね」


夕張「はぁ・・・・これはないな・・」


少し時間が経ち


提督「これでよし!」式典用提督服


これだけ綺麗な服装なら大丈夫だろう


明石「帰れもう寝ろ。てか、その服装で来るな馬鹿」


提督「なんだと・・・・」ガーン


提督「そんな・・綺麗にしてきたのに・・あ、夕張さん!」


夕張「っ!」ビクッ


俺に気付くと夕張さんは隠れるように逃げた


そう、嫌われたのだ


明石「今日はもういいから夕張も一人で仕事したいって」


提督「そうですか・・・」


今は引こう・・・


提督「分かりました・・お休みなさい」


明石「少しは役に立ったしありがと」


提督「はい・・・・・・」


明石「夕張と何があったかは知らないけどあの子少し考え過ぎる所もあるから気にしないでフォローはしておくから」


提督「お願いします・・・」


そして工廠を後にした


ー廊下ー


提督「はぁ・・・・・・」


如月「あら?司令官?」


提督「あ、如月かこんな時間にどうしたんだ?」


如月「もう、察してくださいよ。じゃないと女の子に嫌われますよ?」


提督「嫌われる・・・・」


如月「あ、あれ?思ったより落ち込んじゃった?」


提督「そうだよな・・俺なんて・・ははは、ごめんな」


如月「司令官そんなに落ち込む事でもないけど・・気にしてませんから」


提督「如月は優しいな・・でもな・・こんな乙女心も分からないクズ野郎ほっといてくれよ」


如月「司令官・・何があったんですか?」


如月の暴走


ー執務室ー


提督→クズ男「と言うわけで・・笑ってくれよ・・こんなクズ男」


如月「・・・・・・・」


クズ男「さぁ、もう寝てくれ悪いねこんな話しに付き合ってもらって」


如月「司令官は悪くありまんよ」


クズ男「え?」


如月「こんなのどう考えても悪いのは夕張さんよ」


クズ男「何を言ってるんだ。俺が汚ない格好で不用意に近づいたから・・」


如月「いえ、夕張さんは司令官がどんなに汚ない格好をしていても気にしないと思います。でなければ工廠の仕事なんて出来ない、そうよね?」


クズ男「確かに・・・・」


如月「何か別の事で怒っていた。それをその時点で言うべきなのよ!なのにあの軽巡もどきは・・・」


クズ男「軽巡もどきって・・そこまで言わなくても、元軽巡だからな?」


如月「司令官は心配しなくてもいいんですよ。悪いのは全部あの似非軽巡擬(笑)夕張なんだから」


クズ男「そこまで言ってやるなよ。もし言ってることが本当なら俺も気づかないといけなかったわけだし」


如月「いえ、大体いつもはお姉さんお姉さんって言ってる癖に妙な所でしおらしくなるなんて・・あざといわ」


クズ男「如月落ち着いてな?今度また話してみるからさ」


如月「いえ、必要ありません・・今から」艤装展開


クズ男「なっ!」


如月「少しお仕置きを・・・」ハイライトオフ


クズ男「如月!艤装の展開の許可はしてないぞ!」


如月「待っててね・・・提督」


や、やばい!このままでは!


クズ男なんてやってる暇はない!


クズ男→提督「如月!命令だ艤装展開を解除しろ」


如月「・・・・・・」


無視して執務室を出た


このまま工廠に行けば・・・・


止めないと!


提督「とぉ!」飛びつき


ガシッと掴んだ


如月「・・・・・・」


提督「行かせないぞ!」如月の艤装に掴まっている


しかし、ビクともせず提督を乗せたまま何事もなく進む


艤装を展開している艦娘の力にただの人間が敵うわけがない


提督「如月!止まれ!止まるんだ!話せば分かる!」


如月「あら?提督の声が聞こえるわ?何処かしら?」振り向き


艤装に掴まっているので振り向くと一緒に動くので如月の視界には入らない


提督「如月が俺の事を思ってやってくれていることは分かってるんだ。気持ちだけで嬉しいから」


如月「何処にいるの提督〜」素早く振り向く


提督「っ!」


遠心力で提督が吹っ飛ぶ


提督「ぐわっ!」ドン


如月「気の所為よね・・工廠はこっちだったはず」テクテク


提督「ぐっ・・・」


このまま俺は何も出来ず工廠が壊され夕張さんの身に危険が及ぶのをただ見ているだけなのか?


違うだろ!立てよ・・・・


俺!


提督「ぐっ!うぉおおお!」ダッ


また、この方法を使ってしまうのか


でも、許してくれ如月


提督「とぉ!」


また、艤装に飛びつき艤装の中に手を突っ込む


如月「っ!」


如月「誰なの!離れろ!」


如月も気付いたようだ。俺が緊急停止スイッチを押そうとしているのに


それを押せば1日は艤装が展開出来なくなる


つまり練習も出来なくなる


でも・・・・今はこの状況をどうにかしないと


最悪・・・・鎮守府崩壊


如月解体


なんて事になる


それだけは駄目だ!絶対に!


主砲が提督を捉えた


提督「っ!」


撃たれる!


何処だ!何処にある!スイッチは何処だ!


提督「あった!」


如月「っ!」


提督「間に合え!」


如月が撃つのが早いか、提督が押すのが早いか


シーーーーン


砲撃の音はしない俺も生きてる


如月は俺の体重を支えきれず倒れる


俺は如月を押し倒すようにそれに続いた


提督「・・・・如月俺が見えるな?」


如月「はい・・・・・」


提督「気持ちは嬉しい・・でも、やろうとした事は・・・悲しい・・」


如月「・・・・・・司令官」


提督「いっ!・・・」


吹き飛ばされた時腕を打ったのか少し痛い


折れてはないと思うが


如月「それは・・・私が・・」


提督「・・・・違う」


如月「噓よ・・・」


提督「昇竜拳の練習をしていたら打っただけだ」


如月「・・・・・・・・」


提督「ごめん、嘘だ。如月が俺を吹っ飛ばした」


如月「っ!」


提督「主砲で撃とうともした」


如月「そ、そんな・・そんな事を・・」


如月の目が絶望に染まる


やがて決心したかのように言った


如月「司令官・・こんな悪い子・・解体してください」


提督「本気で言ってるのか?」


如月「・・・・・・・はい」


提督「・・・・・・・立て」


如月「・・・・・・はい」


如月を立ち上がらせそして


提督「っ!」バシン!


頬を叩いた思いっきり


少し手が痛い・・でも、心がすごく痛い


如月「っ・・・痛いです」ジワッ


提督「痛いだろう・・そうだよな!解体は!これより苦しくて!痛いんだぞ!分かってんのか!」


提督「お前を叩いた俺は・・・こんなに苦しいのに・・こんなに痛いのに・・」


提督「解体なんて・・そんな事になったら・・・俺は・・」ツー


提督の目から涙が出た


如月「提督・・・」ポロポロ


提督「お前は解体なんてしないずっと側にいて貰う!いいな?」


如月「良いんですか?こんな私が側にいて良いんですか?」


提督「いてくれ」


如月「また、暴走するかもしれません!また、提督を傷つけてしまうかもしれません!また、仲間に手をかけてしまおうとするかもしれません・・」


如月「それでも・・・良いんですか?こんな私でも・・別の如月なら・・」


提督「如月の代わりは誰もいない。君だから俺はいて欲しいんだ」


提督「如月これからも俺と一緒にいてくれるか?」


如月「はい!提督!」


如月「一生貴方の側にいます!いさせてください!」


提督「あぁ!」


その後部屋へ帰るように言ったが聞かず


如月「一緒に寝ましょ?ね?」


提督「いや、駄目だろ」


如月「・・・はい」ジワッ


提督「あー!泣かないでくれよ。今日だけだからな」


結局同じ布団で寝てしまった


何もしてないからね?


ただ・・・・・


如月「提督〜〜」ギュッ


提督「おうふ」


駆逐艦とは言え・・・如月は・・やばい


提督(耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ襲おう耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ襲おう耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ)


煩悩よ永遠に消えろ!


結局眠れませんでした


駆逐艦好きだからと言ってロリコンというわけでもない


次の日、如月が艤装展開出来ないので練習が出来ない


ただ、その事実を伝えるのではなく


みんな頑張っているから休みの前倒しで今日を休みにするという事にした


明日は本来練習をせず次の日の演習の為に休むつもりだったけど仕方ない


明日を練習日にしよう


という事で今日は休みだ!


やる書類も特にない


夕張さんの事についてはもう少し時間をおこう


ー執務室ー


提督は布団の上で考えていた


提督「・・・・・・・・」


提督「テレビ欲しいな〜」


そう言えば仕事ばかりでこの鎮守府にはテレビはおろか娯楽がない


これでは艦娘達にストレスが溜まってしまう


どうにかしないとな


提督「これも演習が終わった時に考えないとな」


今考えても予算がないので意味がない


絶対に勝って予算と資材を頂く


提督「そう言えば大本営から艦娘を一人やるとか言ってたな」


言い方は気に入らなかったが、勝てば大本営の強い艦娘が一人うちに来てくれるんだ


そうなればかなり戦力アップになるし鎮守府運営の事も色々と聞ける


提督「絶対に勝つんだ・・・」


この鎮守府の為に


みんなの為に


提督「その為にはやはり休む事も必要だ」


提督「だから俺は二度寝をしていた。至高の二度寝をな」


至高の二度寝それは最高の休日を過ごすには必要不可欠


時間を気にせずゆっくりと眠れる


そして疲れた身体を休ませスッキリさせる。それが明日への糧になる


それが俺の休日の過ごし方である


提督「人それぞれ好きに休日を過ごせばいい。外へ行くなら許可を出す。部屋で過ごすなら好きにすればいい。二度寝するならすればいい。」


提督「だけどな・・するなら自分の部屋でしてくれないか?」


如月、不知火、電、まるゆ「「「スピーーー」」」


提督「なぁ、起きてくれよ。なんで二度寝して起きたらみんなくっ付いて寝てんだよ」


提督「動けないだろ?な?起きてくれよ〜」


如月「提督」ギュッ


提督「おお!」


胸が当たる!柔らかい


不知火「提督・・」ギュッ


提督「おお」


控え目だけど確かにある!弾力がある


電「司令官」ギュッ


ん?ない?いや、まだか


提督「・・・・・・」


まるゆ「隊長」ギュッ


まるゆはみんなより少し温かい


提督「ふっ、電もまるゆもまだ子供だな。よしよし」


まるゆ、電「「・・・・」」イラッ


ギュッ


提督「いたたた!」


ガチャリ


間宮「提督、昼食の準備を・・・失礼しました!」


提督「あ・・間宮さん!誤解です!誤解なんです!」


間宮「このロリコン提督!信じていたのに!」ダッ


提督「この状況ではそう思われるかもしれませんが!話を聞いてください!」


提督「俺は小さい子に興味はありません!」


如月、不知火「「・・・・」」イラッ


ギュッ


提督「いてぇええ!」


その日、間宮さんの誤解を解くのに半日使用して、何故か怒っている駆逐艦組とまるゆの機嫌をとるのに半日使った


休んだ気がしなかった


明日が最終日・・・やれるだろうか


いや、やるんだ。明日の練習で!


そう思っていたんだけど・・・


足りない・・


最終日


練習をしようとした時明石さんから工廠へ呼ばれた


行きにくいけど、明日までには行かなければいけない用事もあったし丁度いい


それに明石さんの用事だし


ー工廠ー


提督「明石さん呼びましたか?」


明石「ほら、あんたから言いなさいよ」


夕張「う、うん・・・」


提督「夕張さん・・・」


夕張「明石から色々言われて提督がそんな事を口に出して言うはずがないって・・それで聞きたい事があるの」


提督「聞きたい事?」


明石「じゃあ、私仕事に戻るんで」


提督「え?用事は?」


明石「ない、じゃあ」


提督「え?・・あ、はかったな!」


明石「ヘタレなあんたはただ呼んだだけじゃあ色々と理由つけて来ないでしょ?だからよ」


提督「来るよ!来ようと思ってたんだよ!」


明石「ならいいじゃん忙しいから話しかけんな」


提督「あ、ちょ!くそ・・なんか見透かされてるようで・・嫌だな」


夕張「あの、話しを続けて良いです?」


提督「はぁ・・お願いします」


夕張「ないなって・・どういう意味だったんですか?」


提督「へ?ないな?なんの事だ?」


夕張「やっぱり・・・」


提督「あ、待ってください!あれですね?あれ!分かります分かりますよ」


ないな?なんだ?え?そんな事言ったっけ?


待て落ち着け俺!思い出せ


過去へ飛ぶんだ過去を遡るんだ


飛べよぉおお!(俺の記憶的な意味で)


19◯◯年


◯月△日 晴れ


俺は小さな病院で産まれた


小さな産声が聞こえ皆が安堵の息を漏らす


そして歓喜の声があがる


小さな病院全体にその声が響くには充分過ぎる程だった


看護師『元気な男の子ですよ!』


提督『おぎゃぁああ!!』


提督「違うだろ!遡り過ぎだ!まだ喋れないだろうが!」


夕張「え?」


提督「いやいや、なんでもないから!あれだよね?分かるからもう少し待ってください」


夕張「え、えぇ」


過去と言っても昨日の夜だ


昨日・・・・・


作業着・・夕張さん・・・


提督『ないな・・・』


あ、思い出した!


如月達に作業着はないなって思っていた時だ


提督「声に出ていたのか・・」


夕張「では、やはり・・私の事で・・」


提督「それは違いますよ」


夕張「じゃあ、なんですか」


提督「えっと・・・その・・」


中々言いづらいな・・夕張さんの作業着姿が様になっていた事で他の艦娘達ならどうだろうと考えていたなんて


夕張「・・・・もういいです」


提督「分かりました!言いますよ!」


提督「夕張さんの仕事している姿が凄く魅力的で!それでそれが作業着だからなのかと考えて他の艦娘達でも考えてみたけど、やはり作業着姿が似合うのは夕張さん以外ないなって思ってそれが声に出ちゃったんです!正直少しいや、かなりドキドキしました!」


提督「決してそれ以外の夕張さんが思う変な意味ではありません!」


夕張「・・・・・・」


提督「言いましたよ。夕張さんは何と勘違いしてたんですか?」


夕張「ど、ドキドキしたって・・・わ、私どうすれば・・・・えっと、不束者ですがよろしー」


提督「夕張さん?何を言って?ふつ、なんです?」


夕張「はえ?わわわ!なんでもないから!」


どうしたんだ?落ち着きがなくなったけど


夕張「ゴホン、わ、分かりました・・私の勘違いだったようですね。すみませんでした」


提督「俺も勘違いさせるような言動をしてしまいすみませんでした。それでどんな勘違いを?」


夕張「さて、もう一つ話しがありまして」


提督「あの、勘違いの件は?」


夕張「実は資材なんですけど」


あ、もう終わったんですね?それ以上聞くなと


まぁ、気まずくはなくなったから良いか


提督「資材がどうしたんですか?少ないけど頼んだ物は造れると言ってましたよね?」


夕張「すみません・・足りませんでした」


提督「なん・・だと」


夕張「ごめんなさい!計算間違いであと少しほんの少し足りないんです!」


提督「どのくらいですか?」


夕張「えっと・・このくらい」


そう言って紙を渡される


量的には前とは違い遠征を一回すれば余裕で貯まる量だ


だが、今日は練習が・・遠征に行かせれば練習は出来ない


いや、やろうと思えば出来る


だけど、疲れている時にさせる事なんて出来ない


でも、これがないと俺はただの無能になってしまう


ただでさえ、これを造るのにかなりの資金と資材を消費している


無駄には出来ない


まず、演習が成り立たない


演習には不安が残るが・・・


仕方ない


提督「分かった。今日資材が手に入れば間に合うか?」


夕張「間に合わせます!」


提督「分かった!遠征させる!」


もう一人で行かせるわけじゃない近くならきっと大丈夫だ


駆逐艦組を執務室へ呼んだ


深まるオリョクルの謎


ー執務室ー


まるゆ「っ!」電話番中


提督「みんな今日の練習は中止だ」


電「どういう事なのです!電は朝からやる気だったのに」


電「不完全燃焼なのです!この気持ちはどうするのです!どう責任をとるのか見ものなのです!」


不知火「まぁまぁ、落ち着いてください」


如月「何かあったんですか?別の用が出来たとか?それとも演習がなくなったとか?」


提督「いや、そういうわけではないんだけど・・その、資材が底を尽きまして・・」


電「管理は万全だと聞いたのです!演習までは練習分も含めてあると」


提督「はい!そう言いました・・けど、ごめんなさい・・・実際はありませんでした」


夕張さんの計算間違えとは言いにくいな


また、夜みたいな事になったら怖いし


如月「電、足りない物は仕方ないでしょ?」


電「です・・・・です・・」


不知火「演習が出来ない事は分かりましたが例のあれは完成したんですか?」


提督「まだなんだ・・その分もなくて」


電「資材管理してた奴を呼ぶのです!電は久しぶりにキレちまったのです!」


怒ってるな・・・


不知火「まぁまぁ、誰しも失敗だってありますよ。私はないですけど!不知火に落ち度はありません!」


あ、これも遠回しに怒ってるな


如月「では、例のあれなしで演習をするのです?」


提督「例のあれが完成しないと演習が出来ない。何としても完成させないといけない」


そう、例のあれ・・あえて例のあれとぼかして言うことで盗聴されても大丈夫だという盗聴対策だ


これは、ばれてしまっては意味がない


相手の度肝を抜くのだ


提督「如月、電、不知火、君達三人に遠征をしてきて欲しい。こうなったのは俺の落ち度だ、本当なら俺が行かなければ行けないだろう。それでも頼みたい・・遠征に行ってきて欲しい」


提督「予定通りいけなくて・・ごめん・・」


如月「喜んで行かせてもらいますから、そんなショボンってしないで?」


電「そうなのです!そのくらい行ってこい!おらぁあ!!」


提督「ひっ!」ビクッ


電「って言うくらい言うのです!」


提督「は、はい」


凄くどすの利いた声でした。電も怒らせるとやばそうだ


不知火「提督の命令なら何処へだって遠征に行きます!例えオリョクルでもします」


出たよオリョクル


よくは知らないが、あまり良くない事だとは知ってる


提督「それは言ってはいけない!」


不知火「え?」


提督「それは言ってはいけないよ不知火・・それだけは」


不知火「そうですね。すみませんでした。提督がそんな事をする筈ないのに言ってしまうなんて酷いですね」


提督「いや、いいんだ。次から気をつけてくれれば」


不知火「はい!あんな酷い話しなんてしたくありませんね」


オリョクルは酷い事なのか・・


いい加減にオリョクルが凄く気になるが・・イクに知らない方がいいと言われたしな


電「司令官がオリョクルなんてさせる人じゃないのです!あんな事をさせるのは人じゃないのです!悪魔なのです!」


そこまで言うか!人じゃない程酷い悪魔のか


ああ!気になって仕方がないオリョクルってなんなんだ


如月「二人とも場合によってはそうせざる負えない状況もあります・・必要な事ですから、提督がそうしろと言うなら喜んで行かせてもらいます」


不知火「不知火はもとよりそのつもりです」


電「やるのです!程々に」


人じゃない程酷い悪魔で、それでも必要ではある


なんなんだよ!


気になるぞ!気になって仕方がない!


オリョクル!お前は一体なんなんだ!


オリョクル・・・オリョクル・・オリョクル・・オリョクル・・・オリョクル・・・オリョくる?


オリョくるくるくるくるくる〜


あ、オリョクルがゲシュタルト崩壊しそうだ・・


このままでは、おかしくなりそうだ。気になるが諦めよう


提督「みんなありがと。でも、そんな事は絶対に来ないから安心してくれ!そんな悪魔の所業の様な事を俺の大事な仲間にさせるか!」


不知火「提督・・貴方と言う人は」ウルウル


電「かっこいいのです!」


如月「やはり・・素敵です提督」ボーッ


提督「電、今回の遠征無理はするなよ?」


電「大丈夫なのです!敵がいたら問答無用で殴るのです!」


提督「遠征だからな?敵がいても撤退しろよ?最悪戦う事になっても主砲使えよ?」


電「はいなのです!・・・多分」ボソッ


電「当たらない主砲に用はないのです」ボソッ


提督「如月、尻拭いになるけど頼むよ」


如月「提督の為なら尻拭いでもなんでもしますよ。お尻・・拭きますよ?」


提督「その尻は拭かなくていいからな?」


如月「提督がお望みなら・・・ね?」


それはもう不知火にされたと言ったら怒るだろうな・・・


よし、聞かなかった事にしよう!


提督「よし!みんな遠征頑張ってきてくれ!敵を見つけても戦おうとしないように!資材はないからな怪我をしたら明日まで入渠で過ごす事になるからな」


不知火、電「「はい!」」


提督「如月!返事はどうした!」


如月「提督のいけず・・・でも、そこも素敵です!」


提督「お、おう」


なんだろう昨日の夜の件からちょっと如月が少し変になったような


いや、甘えてきてもらえるのは良いことではあるけど・・


ちょっと・・その甘え方が・・ね?


まぁ、俺が理性さえ失わなければ良いことだ


時間あったら神社で修行でもするか?あ、頭丸めるんだよな・・却下


不知火「では、行ってきます!」


提督「あ、ちょっと待ってくれ。如月と電は先に行ってくれ」


如月と電に先に部屋を出てもらう


心配だから一応な


提督「不知火」


不知火「はい?」


提督「二人を頼んだ一番しっかりしてるからな」


不知火「はい!」キラキラ


三人を見送って執務室へ戻った


提督「・・・・・・・」


まるゆ「っ!!」電話番中


心配だ・・・大丈夫かな?飴とかで着いて行ったりしてないかな?


不審者とか露出狂とかと遭遇してないかな?


海だけど、そういうのもいないって根拠はないし


提督「じっとはしてられないな・・工廠へ行くか」


少しでも身体を動かして気を紛らわせよう


あの時の失敗はもうしない!


最初から綺麗な格好で行けば良い!


服装よし!匂いよし!髪型よし!香水よし!鏡よし!


提督「まるゆどうだ?」


まるゆ「かっこいいですよ隊長」


女子受けよし!


いざ、工廠へ


提督「無事でいてくれよ・・みんな」スーツ


ー工廠ー


明石「仕事を手伝う?その格好で?ふざけてるの?帰れ」


夕張「作業する格好ではないですよ?」


提督「なんだと・・・」ガーン


結局工廠に入れてもらえなかった提督は「まだ、汚いのか・・」と言ってとぼとぼ帰って行った


まだ、あの時夕張が怒っていた理由が自分の体臭と格好だと思っていた提督だった


結局あの時明確な理由は分からなかったわけだから仕方ないのだろう


あの後間違えに気付きました


仲間だと思えるから


提督が私に期待してくれてる!しっかりしてると言ってくれた


自然と顔がにやけるのが分かる


凄く良い気分だ。今なら何でも出来そうな気がする


この二人を私がリーダーとして引っ張って行く


筈だったのに


ー近海ー


如月「ここら辺の資材は取れたわ次に行きましょ?」


電「どんどん行くのです!」


不知火「え?もう・・・・早くないですか?」


電「こっちに資材がありそうなのです!」


如月「行くわよ!」


不知火「あ、待って」


それからも資材のある場所に着くが、すぐに別の場所へと走る


私は遅いせいか着いたらもう別の場所へ行こうとしている所だった


休憩なしで走り続けているのだ


最初こそ着いて行けたが・・もうそろそろ限界


不知火「ハァハァ・・ま、待って・・お願い!置いて・・・行かないで!」


如月「ん?電、もうちょっとゆっくり行かない?」


電「そんな事では資材に逃げられるのです!」


資材が逃げるなんて聞いた事がない


如月「でも、不知火が」


不知火「ハァハァ・・ごめ・・なさい・・・も、もう・・限界で」半泣き


この二人に着いて行く事も出来ないなんて


書類仕事ばかりで体力が落ちてるとは思っていたけどここまでとは


提督が聞いたら・・失望される!


駄目!それは絶対に駄目!


如月「大丈夫?休憩しようか?」


不知火「大丈夫です!・・もう少しゆっくり・・お願いします・・うぅ」


電「顔色が悪いのです。リバースするのです」


如月「そうね。これ以上は吐いちゃうかも」


電「仕方ないのです・・少し休憩するのです」


不知火「し、不知火に・・落ち度は・・・・・ないです」ジワッ


電「ないのです!不知火に落ち度なんてないのです!」


如月「そうね落ち度はないからゆっくり息を吸ってね?確か・・いい呼吸法があった筈よ」


電「ひぃひぃふぅーなのです!」


如月「そうそれよ!」


不知火「え?」


それは違うような・・確かラマーズ法と言う呼吸法で出産時にすると楽になるとか


出産経験がないから分からないけど


使う事なんて一生ないだろうな・・


如月「ほら、不知火、ひぃひぃふぅー」


電「ひぃひぃふぅーひぃひぃふぅー」


言っても無駄なような気がする


だけど、せっかく言ってくれてるし


不知火「ひぃ・・ふぅー」


少しやってみる。恥ずかしい・・・


電「ひぃひぃふぅー!!」


如月「ちゃんとやらないと駄目よ!」


怒られました。今私は理不尽を直に感じる事が出来ました


不知火「い、いえ、もう大丈夫なので・・」


少し落ち着いて来た。これ以上ここでラマーズ法の練習をしても意味はない


なら、少しでも資材を探そう


不知火「ふぅ・・行きましょう」


如月「もう大丈夫そうね」


電「もう行くのです」


不知火「ゆっくりでお願いします」


その頃提督は電話をしていた


提督相談窓口に


提督「もう、心配で心配でどうすれば・・怪我とかしてないかな?変な人に着いて行ったりしてないかな?」


???「貴方がそんな事でどうするの仮にも貴方は提督であるならもっと堂々として、仲間を信じて待ってあげるぐらいはしてもいいんじゃなくって?」


提督「え?仮ではないですよ?ちゃんとした提督です」


熊野「余計な事は言わない!そう言う揚げ足取りは嫌われますわ」


提督「はい、すみません・・」


???「心配する気持ちは分かりますけど、いざという時貴方がおどおどしていたらみんな不安になってしまいますわ。いついかなる時も堂々していてください」


提督「堂々と・・・出来るかな」


???「出来ますわ。貴方は提督なんですから。選ばれた人間なんですのよ」


提督「ありがと・・」


???「でも、それでも不安なのは分かりますから話しくらいなら聞きますわ」


やばい泣きそうだ


提督「ありがと〜!えっと・・」ウルウル


熊野「わたくしは重巡熊野と言いますわ」


提督「くまのん!」


熊野「誰がくまのんよ!」


まるゆ「電話・・・」


戻って不知火達は


そこそこの量の資材を回収していた


これぐらいあれば指定量を軽く超える


電「資材がたくさんなのです!」


如月「どう?まだ必要?」


不知火「いえ、このくらいあれば充分です。帰りましょう」


如月「じゃあ、かえー・・・・・」


如月「みんな!ここから離れて!」


不知火「え?」


電「砲撃なのです!」


如月「着弾地点は・・避けて!不知火!」体当たり


不知火「っ!」


如月「ぐっ!」小破


電「っ!」


不知火「すみません!私のせいで!」


如月「いいの!それより・・」


不知火「はい!撤退ですね!皆さん敵を遠くへ誘導した後撤退します。幸いな事に敵は一体です。すぐに撒ける筈です」


如月「何を言ってるの?」


電「なのです・・・(怒り)」


イ級「ぐぉおおお!!」


如月「あの顔は・・・・見逃せないかな〜って」


電「なのです・・(便乗)」


不知火「何を言って・・」


如月「イ級・・あいつだけは許せないのよ」


如月「あいつの所為で提督に心配を掛けさせて!結果私は入渠してしまい・・その間に提督に怪我をさせてしまった」


如月「あいつが現れなければ・・もっと早く鎮守府に帰る事が出来た」


不知火「・・・・・・・」


如月は提督が骨折した事を言っているようだ


あの時入渠していなかったら提督は骨折する事がなかったと言いたいのか


確かにそうだったかもしれない・・あの時如月が入れば違った結果があったかもしれない


それは、あの時よりも良い方向だったかもしれないけど、そうじゃなくもっと最悪な場合もあったかもしれない


今だから言えるけど、ああ言う結果になって良かったと思う


あの元帥相手に誰も失ってないのだから


でも、如月達には元帥の事は伏せて別の理由を話している


提督の不注意で骨折したと


だから


不知火「あれは偶然起きてしまった事で如月がいてもどうにかなったとは思えませんが・・」


如月「違うのよ・・あの時私が万全な状態なら・・・」


イ級「ぐぉおおお!!」ドォオン!


不知火「っ!如月危ない!」


如月「元帥の野郎に提督がボロボロにされる事なんてなかった!」ドン!


飛んできた砲撃を手ではね退けた


はね退けた砲撃は電のすぐ横を飛んでいった


電「な、なのです・・・(腰抜け)」


不知火「っ!」


知っていた?何を?元帥が来た事?それとも・・


如月「痛いわね・・」手さすさす


不知火「如月・・貴女は」


如月「全部知ってるから・・」


不知火「っ!」


全部・・それは私が提督の腕を折った事も


提督が殴られボロボロにされているのに私は拘束をしたまま


ただ、見ていた事も


全部


不知火「ぜ、全部ですか」


如月「そう、全部」


冷たい視線と身体中から溢れ出ているような殺気がそれを確信に変えた


如月は全部知っている


不知火「わ、私を・・殺すの?」


必死に絞り出すように言った


声が思うように出ない


でも・・・・


如月は正しい


如月「・・もしそうだとしたら?」


私が間違っている・・・


不知火「・・・それも仕方ないと思います」


なんのお咎めもなしなのがおかしい・・


私は罰せられなければならない


不知火「私を・・罰してください」


如月「不知火・・私はー」


イ級「ぐぉおおおーー!」ドォオン!


如月「ちっ!」ガシッ


不知火「っ!」


如月「ぼーっと!してないで避けるの!」


砲撃はさっきまで私達がいた場所に落ちた


なんで助けたんだろう


ほっておけば良かったのに・・


そうすれば・・仕方なかったで片付けられるのに


いや、この手でやりたかったのかもしれない


抵抗はしない


でも・・・・・・・・・


不知火「如月・・提督に伝えてください・・不知火は提督が好きでしたと」ポロポロ


せめて・・この想いだけでも提督に


如月「不知火・・私はもうー」


イ級「ぐぉおおお!!!!」飛びつき


砲撃が当たらないと知り飛びついて来た


大きな口は二人を簡単に飲み込む事が出来そうなくらい大きい


如月「っ!しまっー」


不知火「っ!」


食べられる


しかし、イ級の横に


電「っ!」サッ


電「なのですインパクト!!顔面よ永遠に眠るのです!」ドゴォオン!


メキメキっと音を立ててイ級は吹っ飛んだ


電「逃がさないのでーーす!」


それを追いかける電


如月「不知火!話は後よ!今は敵に集中して」


不知火「は、はい!」


主砲を構える


如月「駄目よ。今主砲を使ったら電に当たる」


不知火「え?でも、それじゃあ・・」


如月「あれを見て」


不知火「え?」


電「ふはは!なのです!」ドゴッメキッゴスッ


イ級「ぐ、ぐぉ、ぐぉお!」


一方的に殴られているイ級の姿だった


三人の中で一番腕力はあるが、敵を素手でボコボコに出来る程だとは思わなかった


その代わり砲撃の方は酷いけど


如月「混ざろ・・ね?」


不知火「・・・・・・・」


今見て分かるが、イ級はもう大破している


後少しすれば沈む


このまま待っていればいいのでは?


なにより


電「ふはははは!残りの余生をたのしむのです!たのしむのです!」


混ざりたくない


如月「不知火、私はもう怒ってないから・・昨日までの私ならきっと貴女をチャンスがあれば殺してたかもしれない。でも、今は違うの貴女も大切な仲間だと思えるから・・・提督がそう思う限り」


不知火「如月・・・・・私・・私!」


如月「いいの・・辛かったね・・さぁ、行こ?電もイ級も待ってるわよ」


イ級は待ってないと思う


不知火「はい!」


如月「電、私達も混ぜて」


電「歓迎するのです!」


不知火「初めてですけど・・頑張ります!」


電「だとよ・・嬉しいだろイ級・・なのです」


イ級「ぐぉおおお!ぐ、ぐぉおおおおお!!」ドォオン!


泣きの一発は


間一髪避けられる


電「なのです・・・(極怒)」


如月「悪い子ね」


イ級「ぐ、・・ぐぉおおおお!」


海の真ん中で聞こえるその悲鳴は誰の耳にも届かなかった


三人以外には


一人は一心不乱に殴る者


もう一人は資材という名の鈍器で何度も叩く者


さらにもう一人はただその成り行きをおろおろしながら見ている者


イ級「ぐぉおおお・・・・」


電「今は眠るのです・・静かな海が戻るその時まで・・・」


如月「・・・・・・」


そして、イ級は沈んだ・・・


敵とは言え・・罪悪感が残ってしまったけど


その時、イ級の沈んだ場所が光りだす


如月「あれ?これって・・」


電「ドロップなのです!」


不知火「とにかく連れて帰りましょう」


その頃提督は


熊野「そう言えば、そんなに仲間が気になるのなら連絡をとればよかったのではなくて?」


提督「へ?」


熊野「まさか忘れていたの?貴方ってマヌケなのね、ふふふ、連絡をとってみたら?」


熊野「無線から指示とかだすでしょ?」


提督「あ、うん・・・・そうだね」


提督(無線・・・ない・・)


初ドロップ艦


ー執務室ー


まるゆ「まるゆの電話・・」電話番中


提督「もうそろそろ帰ってきても良いのに・・・」


まさか、何かあったのか?


いやいや、そんな考えは捨てろ


みんなを信じて待つ


堂々としろ俺


無線・・・いくらするかな


提督「外で待ってようか・・」


ガチャリ


不知火「作戦完了艦隊誰一人欠ける事なく無事帰投しました」


電「疲れたのです」


如月「無事帰投いたしました」


提督「おお!無事に帰ってきたか怪我もなー・・・っ!ボロボロじゃないか!」


みんな服がボロボロで目立った外傷はないが心配だ


提督「如月・・どうしたんだ!」


でも、如月は違う手が血だらけで怪我もしてる


如月「これは・・その・・」


提督「報告は後だ!三人ともすぐに入渠だ!」


不知火「ですが、先に報告したい事がありまして」


提督「駄目だ!入渠が先だ」


電「ドロッー」


提督「入渠だ!」


如月「新しいなー」


提督「早く行かないと!無理矢理脱がして入渠に連れていくぞ!」


如月、不知火、電「「「・・・・・・・・」」」


提督「行けよ!」


如月「脱がしてはくれないの?」


不知火「し、不知火はだ、大丈夫です!」


電「早くするのです」バンザーイ


提督「まるゆ」


まるゆ「はい」


提督「艤装展開を許可する。三人を入渠へ連れて行ってくれ」


まるゆ「ですが電話番はどうしましょう」


提督「大丈夫見ておくから」


まるゆ「分かりました。皆さん行きましょう」艤装展開


如月「あ〜れ〜」


不知火「自分で歩きますから」


電「離すのです!」


バタン


提督「ふぅ・・・何があったか入渠から出たら聞かないとな。でも、本当に良かった」


冗談でも、あんな事は言わないで欲しいな・・・本当に脱がせようとしたらどうするつもりだったのだろうか


???「あの〜」


提督「ん?」


誰だ?この美人のお姉さんは・・


提督「えっと・・どちら様でしょうか?」


道に迷って間違って入ってきたのかな?


鳳翔「私は航空母艦鳳翔型一番艦軽空母の鳳翔です。不束者ではありますが、よろしくお願いします」


提督「あ、こちらこそよろしくお願いします。このおんぼろ鎮守府の提督をさせてもらっています。提督です」


あいさつされたのでとりあえずあいさつを返す


この人は艦娘なのか


鳳翔「結構お若い方なんですね。お歳を聞いてもよろしいですか?」


提督「自分はまだ18歳で、着任してからまだ一年も経っていません。まだまだヒヨッコですよ」


鳳翔「でも、その歳で提督を為さるのは凄いことですよ。余程優秀な方なんですね」


提督「あ、ありがとうございます・・」


鳳翔「あら?顔真っ赤ですよ?」


提督「え、あ〜・・鳳翔さんのような美人な方にそこまで言われた事がなくてですね・・すこし照れてしまいました」


鳳翔「ふふふ、お世話が上手いですね提督さんは」


提督「ははは、そ、そうですよね」


ここでヘタレを発動させるのが俺なんだよな・・


確か軽空母だって言ってたよな?駆逐艦のように未成年って感じではない


きっと俺より年上だろうな


あんな美人で母性溢れる人に来てもらえるなんて


提督「・・・・・・・」


って、浮かれている場合でもないか


鳳翔「提督さん?」


提督「あ、すみません。とりあえずソファーにでも座ってください。立ちっぱなしなのもいけませんし、どうぞ」


鳳翔「すみません、それでは座らせてもらいます」


まだ、決まったわけじゃない


ちゃんと聞かなければ


提督「鳳翔さん、貴女はこれから二つの道があります」


鳳翔「はい」


提督「あ、その前に確認なんですけど、貴女はどうしてここへ?」


鳳翔「気付いたら海の上にいました。そして近くにいた如月ちゃん達に連れられてここまで来ました。私はドロップ艦というらしいです」


ドロップ艦か・・て事は戦ったって事だよな


提督「分かりました。では、貴女には二つの道が用意されています」


提督「一つは、この鎮守府に正式に着任にしてもらい俺達と一緒に戦う道か」


提督「部分解体をした後、社会適性検査を受けてもらい、普通の生活を送る道かのどちらかです」


提督「社会適性検査と言っても名ばかりのただの説明会と思ってもらえれば良いです」


提督「貴女のこれからに関わる事ですので、今日1日時間をあげるので、考えてください。普通の生活を送るなら精一杯支援はしますので」


1日か・・言ってる自分でもアホだろうと思う


これから一生に関わる事を1日で決めろと言っているんだからな


だけど、明日は演習で出かけてしまう


その前にこの件を片付けておきたい


全力で演習に挑むために


明日のギリギリまで待つつもりだ


鳳翔「あの、今すぐ答えを出しても良いでしょうか?」


提督「え?」


早!決めるの早いよ!でも、この真剣な顔は適当に決めたわけでもなさそうだ


これは1日待っても答えは変わらなさそうだ


提督「分かりました。答えを聞きましょう」


残って欲しいとは思う・・でも、普通の生活をして欲しいとも思ってしまう


中途半端な考えが一番ダメなのに


鳳翔さんの様に即決できる人はちゃんと考えもしっかりしているんだろうな


鳳翔「提督さん、私で良ければ力になりたいと思います」


提督「良いんですか?鳳翔さん」


鳳翔「はい、私はその為に生まれてきたようなものですから」


提督「それは違いますよ。戦う為だけじゃない。そうでなければ人の形をしているわけがないんだ。艦娘も人と同じ普通の生活をする資格はあります」


提督「俺はそう思っています・・そう願っています」


鳳翔「提督さん・・ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです。けど」


提督「だから、普通の生活を望んでも良いんですよ。ここにあるこの書類を書いて頂ければ、全力で支援しますから」


鳳翔「・・・・・・」


提督「そう言う理由ならこっちから願い下げです。社会適性検査を受けて俺の支援で普通の生活をしてください」


鳳翔「提督さん、私は・・戦う理由と言われても分からないんです・・生まれたばかりで・・ですからこれから見つけていくというのでは、駄目でしょうか?」


提督「それは・・・・・」


戦う理由をこれから探すか・・本当にそれでいいのだろうか・・


戦わないで済むなら、戦う理由がないなら・・それで幸せなんじゃないのか?


なのに・・何故


いや、きっとこれは鳳翔さんにしか分からない


だから俺は最後に聞く


提督「本当に良いんですね?後悔しませんか?」


鳳翔「そこまで言われると・・提督さんは・・もしかして私を必要ないと思っているのですか?」


提督「え?なにを言ってるんですか!必要に決まってるじゃないですか!俺は鳳翔さんが欲しいです!」


鳳翔「っ!そ、そんな欲しいだなんて・・こんなおばさんを・・からかわないでください」


提督「あ、いえ、そ、その、鳳翔さんはおばさんじゃありませんし、欲しいと言うのはそういう意味ではなくてですね・・あ、でも、いて欲しいのは本当なんですよ」アタフタアタフタ


鳳翔「ふふふ、可愛い」


提督「か、可愛い?俺が?」


鳳翔「提督さん私の答えは変わりません戦闘はあまり得意ではありませんがこれからよろしくお願いしますね」


提督「はい!よろしくお願いします!鳳翔さん。必ず貴女を守りますから」


鳳翔「はい、提督さんお願いしますね」


こうして軽空母の鳳翔さんが着任した


初軽空母だ!


番外編【鎮守府の名前】


ある日の昼下がり書類を書いてる提督はふと思った


それは所属鎮守府の名前を書く時だった


提督「そう言えば、ここの鎮守府の正式名称って知らないな」


おんぼろだからおんぼろ鎮守府って言ってたけど、流石に他の鎮守府の人達に自己紹介する時とかにおんぼろ鎮守府と言っても分からないだろうし、書類には書けない


困った時こそ大淀さんだ!


早速電話をしてみよう


提督「まるゆ、電話使わせてくれ」


まるゆ「優しくお願いします」


提督「分かってるよ」


電話番号はもう暗記してるぜ!


提督「見よ!この速さを!」


まるゆ「流石隊長!」


大淀「はい、こちら大本営です」


流石大淀さんワンコールで出る!


もしかして、大淀さんってうちのまるゆみたいに電話番なのかな?


流石にそれはないか


提督「提督ですけど、実は聞きたい事がありまして」


大淀「提督でしたか、それでなんですか?」


提督「今更なんですが、うちの鎮守府の名前が分からなくて・・それで聞きたいと思いまして」


大淀「自分の鎮守府の名前くらい把握してください」


提督「すみません・・色々ゴタゴタが多くて」


大淀「少し待ってください。調べてみます」


提督「はい、お願いします」


やはり怒られてしまったか


当たり前だ


本来なら鎮守府の前に名前が書いてる筈なのだが、消されていて分からなかったし


誰かに消されたのは確かなのだが、誰に消されたかは分からない


これは予測なのだが、この町の人達なのかもしれない


もう鎮守府など要らないと言う意味を込めて俺が来る前に消してしまったのかもしれない


まぁ、これは予測だから、本当はどうなのかは分からないけど、とりあえず分かったら、門の前くらいには名前を書いておかないといけないな


大淀「お待たせしました。分かりましたよ」


提督「それで?なんと言う名前で?」


大淀「怨墓呂(おんぼろ)鎮守府ですね。提督が来てから少しして変わってます」


提督「まじか・・・・」


まさか、元帥が変えたのか?確かに俺は初めてこの鎮守府を言った時


『おんぼろ鎮守府の提督だ!』


って言ってたな・・・・まさか、その時にその名前に変えられたのか


でも、これ漢字が悪意しかない


怨念の怨に墓地の墓


呂は・・・なんだろう?まぁ、ろくな意味はないだろう


大淀「漢字表記から平仮名表記に変えられますけど、どちらにします?」


提督「もう、名前は変えられないんですよね?」


大淀「元帥の許可があれば」


絶対に許可しないだろうな


提督「なら、平仮名表記でお願いします。漢字だと、悪いイメージしかないんで」


大淀「分かりました。懸命な判断だと思います」


提督「それではおんぼろ鎮守府で良いんですね?」


大淀「はい、おんぼろ鎮守府で良いですよ」


提督「分かりました。忙しい所ありがとうございます。それでは」ピッ


提督「はぁ・・・」


提督は思った


今度から迂闊な事は言わないようにしようと


提督「ペンで良いよな・・」キュッキュッ


提督「まるゆ、表の門にこれ張ってきてくれ」


まるゆ「了解です!」


まるゆにおんぼろ鎮守府と書いた看板を渡して


提督は書類におんぼろ鎮守府と書いた


提督「書きやすいから良いか」


番外編




高速修復材ってなに?


ー執務室ー


まるゆ「貴方は無口なんですね〜」電話番中


鳳翔「あ、そう言えば、提督さんにお土産があるんですよ」


提督「お土産?」


鳳翔「はい、ここに来る途中で拾ってきたんですけど」


拾った物をお土産として渡すのはどうなのかな?と思うが黙っておこう


綺麗な貝殻とかかな?それとも昆布とか?まさかのマグロとか!刺身だ!刺身にして食おう!


鳳翔「はい、これをどうぞ」


と思ったら案の定違いました


提督「バケツ?」


緑色のバケツ?中に何か液体が入ってるけど


それより


提督「ん?今何処から出したんですか?気付いたら手に・・」


鳳翔「提督さん、セクハラはいけませんよ」


提督「え?あ、すみません・・」


気にしないようにしよう手品と同じ感じなのだろう


今はこの貰ったバケツについてだ


修復と書かれているこのバケツは何だろう?中の液体はなんだ?海から拾って来たならやはり海水か?


分からない・・聞いてみるか


提督「あの、鳳翔さんこれはー」


鳳翔「提督にとっては必要不可欠な物ですね。特に大規模な作戦ではどんな冷静な提督でもニヤけながら舌舐めずりをする程欲しい物だと聞いています」


提督「あ、そうですね」


提督なら必ず知ってる物だという事か!


これは知らないとは言いにくいな・・


どうする?恥を忍んで言うか!それとも、どうにか今鳳翔さんが言った言葉でどんな物か考えるか


提督「う〜〜ん・・・」


賭けになるな


鳳翔「提督さん?もしかして入りませんでしたか?」


それでも、やるしかないだろ!


提督「え!いや、助かりましたよ!いや〜これがないと提督としてやっていけませんからね」


鳳翔「ふふふ、そうですね。ですが使い過ぎには気を付けてくださいね?疲れはあまり取れませんから」


提督「ははは、そうですね。大丈夫ですよ。そのくらいは分かっているので」


まだだ・・まだ、情報が足りない


鳳翔「あの、あげたばかりで言うのもなんですが、早速使って貰えないでしょうか?如月ちゃん達の為に」


提督「如月達の為に・・か」


これ以上情報を集めていては時期にばれてしまう


そうなれば鳳翔さんに無能提督だと思われる


そんなのは嫌だ!


考えろ!考えるんだ!


ピースは三つ!これさえ分かれば、答えを導き出せる


筈だ


【????】


【????】


【????】


集まった情報を整理するんだ!そして考えろ


その言葉の意味を


まず、提督にとって必要不可欠


これは、全ての提督にとってなくてはならない物


そして、大規模な作戦では特に必要とされている


それは、冷静沈着な提督でもニヤけながら舌舐めずりをする程


舌舐めずり?アニメや漫画などでは、キャラが美味しそうな物を見た時にする行動だ


だが、性的思考からもする事はあるが、このバケツは何処からどう見てもそういう気分にはならない


反応はしない!


したらしたで末期だろうな色んな意味で


という事は・・・


提督「っ!」キュピーン!


これは食べ物なんだ!そしてこれは液体


だから、飲み物だ!


どんな冷静な提督だろうと空腹には勝てない


腹を満たせるなら飲み物でもいい筈だ


一つ目のピースは飲み物


【飲み物】ガシャン!


良い調子だ!


次はこれの用途に付いてだ


大規模な作戦でも使われる事から、ただのジュースという事ではないだろう


ましてや作戦中に酒を飲むとも思えない


なにかの薬なのかもしれない


そう、提督というのは常日頃から執務や作戦を考えたりで休む暇がない


大規模作戦なら尚更だ


そんな時焦るだろう・・・休憩を取ってもきっと心から休めない


轟沈させてしまったらどうしよう


資材が尽きたらどうしよう


不安はたくさんある


それが精神的に来てしまう


どんなに冷静沈着な提督だろうと疲れは焦りになり思考能力を低下させる


そんな時にだ疲れは取れなくてもいい


ただ、心の休まるような精神を安定させるジュースがあれば


心が強ければ多少の疲れなど感じない


やばくない範囲のものであって欲しいが


二つ目のピースは


【精神を安定させる】ガシャン!


そして、その二つのピースが分かった事で自ずと三つ目が顔を出す


そう、これは誰の為だ?艦娘か?妖精さんか?


違う!なら誰だ?


執務するのは?指揮をとるのは?作戦を考えるのは?


そう提督だ


そしてこれが一番の有力な情報だ


鳳翔さんは言った


『如月ちゃん達の為に』


そして如月は病院から退院したばかりの俺に言った


『司令官だけの身体じゃないんですよ・・お願いですから身体を大切にしてください。私達の為にも』


つまりこれは・・・・


如月達を心配させないように常に万全の状態でいろという事だ


みんなの提督である俺が倒れてしまってはいけない俺はみんなを守るんだから


その為に生まれたのがこれだ


修復と書かれた緑色の液体


ピースを集めよう


【飲み物】


【精神を安定させるジュース】


【皆を守る提督の為に】


提督「そうか!!」キュピーーン!!


そうこれは!皆を守る為に頑張り精神的に疲れてしまった提督達の為に作られた栄養ドリンクなのだ!


これで提督達はまた立ち上がる事が出来るのだ


提督「鳳翔さん、使わせてもらっていいですか?」


仲間達に疲れた顔は見せられないよな


鳳翔「はい、使ってあげてください」


提督「ですが、量が多いですね」


鳳翔「分かってると思いますが全部使わないと意味はありませんからね?」


提督「はい!」


覚悟を決めろ!一気に飲む!!


俺の為じゃない。そう、皆の為に!


でも、ストローくらいは欲しかったな


提督「いただきます!!」ゴクゴクゴクゴク


なんだろう洗剤のような?フローラルな香りがついている


苦味の中にある程良いフローラルの甘みが疲れた身体に沁み渡る気がした


胃のキリキリがなくなるような


それにしても量が多いな増量中なのだろうか?


鳳翔「え?・・・なにをして・・なにをしてるんですか!!」ダッ


鳳翔は提督に駆け寄り


腹を思いっきり


鳳翔「吐き出してください!!」ドゴッ


殴った


提督「ぶはっ!!」


まだ、半分以上残っているバケツが床に落ちる


幸いな事に中身は無事だ


鳳翔「早く!出してください!なんでこんな事を!」バシバシ


背中を叩いている鳳翔さん


偶にさすってくれる時が何か心地よい


提督「いたた!鳳翔さんやめてください!」


鳳翔「高速修復材は人には毒でしかありません!なのにそれを知って飲んで・・・・なにか悩みがあるなら言ってくだされば・・」バシバシバシバシ


鳳翔「自殺なんていけません!提督さん!自分に負けんな!都会に負けんな!」


鳳翔さんって少し熱血キャラなんだな


提督「そ、そんな!だって栄養ドリンクかと思って・・背中痛い・・」


鳳翔「分からないなら!分からないと言ってください!とにかく出さないと!提督さん我慢してください」


提督「な、なんで腕をまくったんですか?え?そ、そんな怖い目でみ、見なーっ!」


鳳翔「吐いてください!げぇってしなさい!ほら、げぇって」指を口に突っ込む


提督「っ!!!!」


その後抵抗した俺を艤装展開した鳳翔さんが無理矢理あんな事やこんな事をして(変な事じゃないよ)大量の水を飲まされたり、あらゆる手段で提督は地獄を見た


どうやらこれは入渠時間を0に出来る物だったらしい


人には悪影響しかなく最悪死ぬらしい


細胞の急激な活性化に人間の身体は耐えられず破裂するとか


なにそれ怖!


でも、特になんともなかった


別に破裂しそうにもならなかったし助かった


鳳翔さんも不思議がっていたが


少しの間様子を見たあと


鳳翔「あら、もうこんな時間、提督何か異常があったらすぐに言うんですよ?私は準備がありますので行きますね?」


提督「あ、はい・・」


俺はふらふらになりながら残った高速修復材を持って入渠へ行くのだった


提督「うぅ・・・まだ、残ってるし如月に使ってやろう・・」


フローラルの香りが執務室に漂うのだった


そこに山があるから・・


ー入渠ー


タイマーは明日までコースを余裕で来ていた


如月「はぁ・・・・」


不知火「手痛みますか?」


如月「ちょっとだけね。でも、大丈夫よ。心配しないで」


不知火「すみませんでした私の所為で・・」


如月「不知火、そう言うのはなしって言ったでしょ?お互い無事だったんだからいいでしょ?」


不知火「はい!」


電「みんな仲良く明日まで入渠なのです・・・」


不知火「仕方ないですよ。資材を使えばもう少し早く出られるかもしれませんがギリギリなので無理です」


電「退屈なのです!何かお話しをして欲しいのです。いえ、電は恋バナが聞きたいのです!ドロドロの三角関係とか」


如月「残念だけど、そんな経験ないから分からないわ」


不知火「まだ、私達はそう言う歳でもないと思いますよ」


電「つまらないのです・・・・司令官でも来てくれればいいのに・・」


如月「それはいい案ね」


不知火「なにを言ってるのですか!駄目ですよ!そ、そんな!心の準備が・・」


電「さっきはやる気満々だったのによく言うのです」


不知火「そ、それは・・・・・」


電「呼んでくるのです!」


不知火「あ、途中で上がるのは駄目です!」


電「とぉ!なのです!」入渠から上がる


電「ゴーー!」ダッ


ガチャリ


電「っ!」


提督「如月!高速修復材を持ってきたからな!これで安心だ」目隠し


如月「提督!」


不知火「み、見ないでください!」


提督「みんな安心してくれ目隠ししてるからな!見てないからな!で?如月は何処?こいつをかければ傷なんてあっという間だ。せめて手にだけでも」


不知火「避けてください!」


提督「え?何処に?」目隠し


電「はわわ!!いきなりは止まれないのです!」ドン


提督「ごはっ!溝に入った!」


高速修復材が宙を舞い電に落ちる


電「はわぁあああ!!なんか力が出てきた気がするのです!」


提督「おっとととと!!」ツルッ


ジャバーーーン


そして提督は湯船へ落ちる


不知火の入っている湯船に


提督「高速修復材が・・・・ん?」


この手のひらに収まりそうな綺麗な二つの山は


あかん


提督「あ・・・・・・・・」


不知火「て、提督・・・あ、あの・・」


提督「あ〜うん、見てないから」目隠し付け直し


不知火「い、いえ、し、不知火はー」


提督「見てないからぁああ!!」ダッ


電「待つのです!電とも入るのです!」ドン


提督「ごはっ!また、溝に・・」


ツルッ


提督「うわっあ!!」


ジャバーーーン


提督「・・また落ちた・・・っ!!」


この手のひらに収まりきらないであろう綺麗な二つの山


たまらん


提督「な・・・・・・・」


如月「提督、いらっしゃいゆっくりして行ってね?」


提督「うわぁあああん!ごめんなさぁあああい!」ダッ


電「待つのです!」ダッ


《着いてくるなぁああ!服着ろぉおお!


如月「もう・・良いのに」


《なのでぇえええす!!


不知火「見られた・・・・あれ?」


《うわぁあああん!ぺったんこだぁああああ!


如月「あら?」


《こらぁあああ!!なのです!


如月「タイマーが0になって・・怪我も治ってる」


不知火「私もです。それになんでしょうか・・今ならなんでも出来そうな気がします」


不知火(冗談抜きに身体が軽い)


如月「うん、私もよ。出ましょうか?」


不知火「はい、そうですね」


ガチャリ


提督「あ・・・・」電を着替えさせ中


電「なのです」着替えさせられ中


不知火「また・・・見られた・・」プルプル


如月「もう、見たいなら言ってくれれば良いのに提督ならいいのよ?」


提督「ふっ、電、もう着替えられるな?」


電「最初から出来るのです」


提督「そうか・・・うわぁああああん!!!」ダッ


如月「あ、提督待って!」ダッ


提督「全裸で来るなぁああああ!!」


その後提督は見た事は全て忘れると書いた誓約書を作成して、土下座して謝ったという


如月達は全然気にしていなかったけど


そして


不知火「提督・・・・やはり後頭部が・・」


提督「・・・・・違うから、多分」


東提督の救援物資(育毛剤)はまだ届かない


提督の大好物


そろそろ夕食の時間になりみんなで食堂へ向かった


鳳翔さんは部屋にもいなかったし先に行ってるかもしれない


食堂の入り口まで来た所で


如月「提督あれは」


提督「間宮さん?」


間宮「・・・・・・」ショボーン


入り口で体操座りをしてションボリしている


そう言えば手伝いを忘れていた


もしかしてそれで・・・ションボリしてしまったのか?


提督「間宮さん、すみませんちょっと色々ありまして、手伝いが出来ませんでした。今から作ります?」


間宮「あ、提督・・・・・」


間宮「ごめんなさい・・私守れませんでした・・」


ん?何か違うようだ


間宮「私頑張ったんです・・でも・・ごめんなさい」


提督「間宮さん・・何があったんですか?」


これはただ事ではなさそうだ


間宮「あれは夕食の支度を始めようとした時・・・」


少し前


ー食堂ー


提督は忙しそうなので今日は私一人で作る事にした


明日はみんな大事な演習の日


ご馳走を作らなければ


間宮「やはりプロテインは欠かせませんよね」ドバァ〜!


間宮「〜♪」


鳳翔「食堂はここでしょうか?あら?誰かいるのですか?夕食を作らせてもらおうかと思いましたが必要ー」


間宮「〜♪」プロテインドバァ〜!


鳳翔「ありそうですね・・・」


鳳翔「間宮さんなんですよね?」


間宮「カレーにも〜♪プロテイン〜♪」ドバァ〜!


食堂は変な匂いで包まれた


間宮「デザートは〜♪提督の好きな〜♪」生のカボチャ


鳳翔「こ、これは・・・・」


間宮「さてと、後は提督達を呼んでっと仕上げにー」


鳳翔「待ってください!」全換気扇オン


間宮「あら?」


鳳翔「ストップ!調理を中止してください!!」


間宮「へ?鳳翔さん?」


鳳翔「私がやるので、それまでは出て行ってもらえますね?」


間宮「なにを言ってるのですか!この鎮守府のコックを任されているのは私ですよ!」


鳳翔「食べ物を粗末にする人は許せません・・」


間宮「何処をどう見て粗末にしてるんですか!」


鳳翔「これは?なんですか?」


間宮「カレーですけど?匂いでわかりますよね?」


鳳翔「私にはチョコレートの匂いしかしませんが?」


間宮「鳳翔さん知らないんですか?カレーにチョコレートは合うんですよ?今回は私のオリジナルでプロテインチョコレート味を入れてみましたが」


鳳翔「チョコレートはあくまでも隠し味で入れるものです。これは隠れてませんよね?折角のカレーの風味が台無しです」


間宮「これだから料理を分かってない素人は」


鳳翔「言ってくれますね・・」イラッ


間宮「なら勝負しますか?時間があまりないので、卵焼きで」


鳳翔「良いですよ・・差を見せてあげます」


そして今に至る


提督「それで負けたと」


間宮「はい・・・・・」


間宮「食べた瞬間驚きのあまりふらってなりました・・あんなに美味しいだなんて・・」


提督「鳳翔さんって料理上手なんですね」


間宮「はい、ほんの少しの差でした・・鳳翔さんも食べた瞬間ふらってなってましたから、きっと後少しインパクトがあれば勝てました」


提督「卵焼きにインパクトって・・」


確かにインパクトがあれば勝てていたかもしれないけど、それはどちらかが立っていられるかという勝負に限る


鳳翔さん大丈夫だろうか


多分美味しくてふらついたわけではないと思うが・・


間宮「でも、負けは負けですから・・出て行きました。すみません料理を作れなくて。折角提督の為にカレーを作ったのに捨てられてしまいました」


提督「まぁ、偶には良いじゃないですか。カレーは残念ですけど、今度一緒に作りましょう」


そうすれば安全なカレーが出来る


間宮「提督・・・・はい!」


鳳翔さんの安否が気になる


電「ラブコメはそこまでにして欲しいのです!お腹がすいたのです!」


不知火「そうですね。あまり見ていて良いものではないと思います」


如月「食堂に入りましょ?」


まるゆ「電話・・・・・」


提督「ははは、そうだな。じゃあ、間宮さんも一緒に入りましょう」


間宮「あ、提督、でも安心してください!提督の大好物だけは捨てられないように持ってきました!」カボチャ


そうそれは着任初日に食べた


カボチャの姿置きだ


一見生のカボチャに見えるかもしれない


その通り!生のカボチャです!


あの時は有り難さからも頂いたが・・・


提督「・・・・・うん、ありがと」


如月「提督はカボチャが好きなんですね。でも、調理しないとですね」


不知火「私がカボチャの煮物でも作りましょうか?実は煮物が得意だったりします」


電「電はスープがいいのです。作って欲しいのです!」


まるゆ「電話・・・・・」


提督「まるゆ、電話の事は一旦忘れような?」


間宮「皆さん甘いですね!提督が一番好きなのは生なんですから。そのまま丸かじりするのが好きなんですよ」


提督「いや、ちがー」


この時提督は前に間宮さんと話した時を思い出した


それは夜の食堂での事だった


喉が渇いたので水を飲もうと入った瞬間


既に背後に間宮さんがいた


怖いね


その時少し間宮さんと話した


思いの丈を少しだけぶつけてくれた


間宮『提督が初めてだったんですよ。私の料理を美味しいと最後まで食べてくれたのは・・でも、本当は無理してんじゃないかなって最近思うようになりまして』


不安で仕方ない顔だった


そんな時俺が言った一言は今でも言える


提督『俺は間宮さんの作るご飯が大好きです』


あれは本音だ


間宮『これかも提督の為に一生懸命作るのでよろしくお願いしますね』


あの時の間宮さんの顔は凄く嬉しそうで、笑顔が綺麗だった


この顔をこの笑顔を守れるなら


俺は本音を貫くと決めた


間宮さんの頑張りに努力に応えてやりたい!


そうこれは


間宮「提督、どうぞ遠慮なくかぶりついてください」


如月「あの、衛生的にもあまりよろしくは・・」


不知火「提督!カボチャをこちらに渡してください。っ!なにを!」


提督「間宮さんそれでは遠慮なく頂きます!」


ガブリ!!


嘘という名の本音なのだ!


提督「デリシャス!」


電「うわぁ・・・・・・」


まるゆ「隊長・・・・・・」


その後カボチャをどうにか完食した俺は皆と共に食堂の中へ


調理場で壁にもたれ掛かって気絶している鳳翔さんを発見


その手には捨てたはずのカレーが置いてあった


気になったのだろうか、それとも何か別の理由があったのだろうか


一つ言えることは鳳翔さんは望んでやったということだ


その安らかな顔がそれを物語っていた


間宮「鳳翔さん・・私貴女を勘違いしていました・・」ウルウル


その日の晩はカップ麺でした


そして、そのまま演習の日を迎える事になるのだった


戦艦襲来


ー演習当日ー


時刻は午前4時


おんぼろ鎮守府の前に二台の車が止まった


ー執務室ー


まだ、皆眠りについていた


提督「ぐがぁ〜・・・・く、苦しい・・」


まるゆ「でんわ〜・・・」


電「プラズマさん・・スミマセン・・むにゃむにゃ・・・」


如月「提督〜〜駄目よ〜・・・」


不知火「落度〜〜・・・・」


トントン


当然の事ながらみんな寝ているのでノックにも誰も反応はしない


トントン


提督「ぐがぁ〜〜〜雪見だいふく〜〜」むにゅ


如月「んっ・・・・」


トントン


提督「ぐがぁ〜〜〜ぬりかべさ〜ん」ペタペタ


電「・・・・・・・」


ドォオオオン!!


一同「「「っー!!」」」


電話機、ドア「」大破


まるゆ「電話ぁあああ!」


提督「ドアが!爆発した!敵襲だ!敵襲!ってなんでみんないるの?」


不知火「あわわわわ!!」


如月「そんなことより艤装展開の許可を!煙で相手が見えませんがいます!」


提督「あぁ、許可する」


電「電の本気を見るのです!」ダッ


提督「電!相手が見えない状況で無闇に行くのは危険だ!」


電「なのです!インー」


ガシッ


電「はわ・・・・・・」


???「元気なのは良いが、寝坊とはいかんな?そうだろ?電」


電「は、はい!む、武蔵さん」艤装解除


武蔵「全員!艤装解除!」


提督「な、なんだ!誰なんだ」


不知火「戦艦武蔵です。残念ですけど従った方がいいです」艤装解除


まるゆ「まだ・・まだ、息があります!」電話機


皆が艤装を解除する中


如月「・・・・・・・」艤装展開


武蔵「むっ、如月艤装解除しろ」


如月「嫌よ」


武蔵「何故だ」


如月「私に命令していいのは提督だけよ」


武蔵「いい忠誠心だ。だが、時と場合を考える事だ。さもなくば死ぬぞ?」ギロッ


提督「っ!」


この目は・・本気だ


これが・・・・


武蔵「この戦艦武蔵に逆らう事がどういう意味か教えてやろうか?」


戦艦


こ、怖すぎる!


如月「やって見れば?」


やばい!このままじゃ如月が


武蔵「ほう・・・・やるか?」ギロッ


如月「望むところです」ギロッ


提督「如月艤装を解除するんだ」


如月「はい」艤装解除


武蔵「残念だな。お前とは戦ってみたかったんだが」


如月「私はどうでもいいです」


武蔵「ふ、面白い奴だ」


提督「えっと、武蔵さん?で良いんですよね?」


武蔵「そうだ。大本営から来た戦艦武蔵だ。提督、堂々と寝坊とは良い度胸だな」


提督「え!でも、まだ、朝の4時ですけど・・」


武蔵「貴様西鎮守府がどれだけ遠いと思っている!車で半日以上かかるんだぞ!」


提督「え!」


武蔵「本当ならば自分達で行かなければいけないのに元帥のはからいでこうやって送迎に来てやったんだ!さっさと準備しろ!」


提督「はい!みんな準備だ!鳳翔さんも起こしてこの事を伝えてくれ」


元帥のはからいか・・逃げられないようにしているだけじゃないか


一同「「「はい!」」」ダッ


まるゆ「電話・・息が止まりました」ポロポロ


提督「まるゆ・・新しいの買うから・・ね?準備しよ、な?」


まるゆ「で、でも・・この子は」


提督「あぁ、少し疲れてるだけさ休ませてやってくれ」


まるゆ「隊長・・・分かりまー」


武蔵「ん?電話機を壊してしまったか。手加減したつもりだが、すまん」


まるゆ「っ!!」ブチッ!


まるゆ「そんな謝り方があるかぁああ!!」


提督「落ち着け!落ち着くんだ!戦艦は駄目だ!相手にしちゃいけない!」ガシッ


まるゆ「隊長!離してください!こいつだけは!こいつだけは!」


武蔵「はははは、本当にここの艦娘達は面白い奴らが多い」


提督「武蔵さんすみませんが外に出てもらえますか」


武蔵「おっと、嫌われたか」


提督「いえ、そうではなくて」


まるゆ「許さない!」


提督「だからやめろって!」ガシッ


まるゆ「ガルルルルル!!」


武蔵「成る程、仕方ない早く出てくるのだぞ」


武蔵「ドアと電話機は弁償するから気にするな」


まるゆ「気にするなだとぉおおお!!」


提督「まるゆ!やめ!武蔵さんも早く行ってください!」ガシッ


武蔵「ははははは!退屈しないのはいいな!」


そう言って今度こそ執務室を出た


提督「はぁ・・・・まるゆ落ち着いてな」ナデナデ


まるゆ「悔しいです・・・こんな侮辱は初めてです」


侮辱したつもりはなく楽しんでただけなんだろうな


提督「さて、まるゆ準備を急ぎ、外で待機だ。いいね?」


まるゆ「・・分かりました」


提督「今は耐えるんだいいね?武蔵さんに会っても襲っちゃ駄目だぞ?いいな?」


まるゆ「はい・・・・・多分」ボソッ


提督「いいな!」


まるゆ「はい!」


提督「さて、俺は工廠に行かなければ」


例の物が出来ている事を祈りたい


元帥の本音


ー工廠ー


提督「なんてこった・・・」


工廠へ行くとそこはもう戦いの場になっていた


二人の女性が息を切らしながら取っ組み合い


しばらくしてお互い距離をとった


明石さんともう一人は誰だ?艦娘なのは確かだ


明石「はぁ・・はぁ・・」中破


???「ぐっ・・・こんな事が・・部分解体されてるのにどうして」中破


夕張「明石がんばれー!あ、提督」


???「っ!」ダッ


明石「っ!提督逃げて!」


提督「へ?」


服がボロボロになっている、かなりきわどいお姉さんがこっちに走ってくる


見えそうで・・見えた!!


提督「うっ!鼻血が・・」


ガシッ


提督「ぐぇ!」


???「人質よ!」


人質らしいです


明石「提督は関係はあるけど、関係ないでしょ!人質なんてずるいのよ!大和魂は何処に行ったの!大和!」


大和「う、うるさい!黙って言う事聞いていれば!」ギュッ


提督「っ!」


せ、背中になにか柔らかい感触が


提督「う!うひぃい助けて明石さーん!」鼻血どばぁー!


明石「何度も言うけど私は仕事があるから行かないの!代わりに夕張が行くって言ってるでしょ!」


大和「元帥の命令で明石を同行させるようにと言われています!最悪、実力行使も許すと!」


明石「なら、正々堂々と戦いなさいよ!人質なんて卑怯!大和の恥!」


大和「くぅーー!言ってくれるわね!」ぎゅー


更に背中に!破れてる服の所為なのか直に感触が


しかも大きさは如月の比ではない!!


提督「う、うぉおおおおお」鼻血どばぁー!!!


大和「うるさい!あと、血を止めなさい」


提督「なら、離してくださいよ!」


大和「離すものか!」ぎゅーー!


提督「ふぁああああ」鼻血どばぁー!!!!!


夕張「提督ー!このままじゃ提督が貧血になる!」


大和「くっ!これが提督?嘘よね。こんなのただの変態じゃない!とにかくティッシュ詰めてなさい」


提督「あ、どーも」


明石「はぁ・・心配して損した」


夕張「でも、なんか提督苦しそう」


提督「はぁ・・・はぁ・・・」


鼻血は止まったが背中の感触がある限り油断は出来ない


すぐにこのお姉さんから離れないと


だけど、ビクともしない


明石「そうだねー(棒)」


提督「助けてください!明石さん!」


大和「ほら、早く返事しないと私力加減を間違えてしまうかも」ぎゅーー!


提督「はぁあああん!」


この香り、この感触、この湧き上がるなにか


童貞の俺には・・・もう・・駄目だ


理性が・・・・・


提督「ぐ、ぐへへ・・・」


大和「な、なに!」


大和(なに!この嫌な感じは)


明石「よし、提督また来世で会いましょう!」ダッ


大和「っ!人質いるでしょ!」


明石「それはもうただの変態よ!人質としての価値はゼロ!」


大和「ぐっ!もういらない!」ドン


提督「ひゃん!」


夕張「提督!」


提督「う、うへぇ〜」


夕張「正気に戻って!」バシン


提督「はっ!俺はなにを!って二人を止めないと!」ダッ


大和「艤装展開!吹っ飛ばしてあげる!散りも残さない!」ガシャン


明石「工具用意!解体してあげる!新たな兵器の礎となれ!」シャキン


提督「二人とも!やめー」


元帥「ストップだ!双方戦いをやめろ!!」


大和、明石「「っ!」」


提督「元帥・・・・・」


大和「元帥、車の中でお待ちくださればいいのに」


元帥「何発も主砲を使っとんじゃない!馬鹿者!生身の人間相手に艤装を展開させよって!恥を知れ!」


大和「は、はい・・すみませんでした・・ですが、彼女はー」


元帥「元艦娘など人間と変わらん。ただの役立たずだ。そこの小僧と同じな」


提督「・・・・・・・」


明石「言ってくれるわね・・」


夕張「役立たずとは酷いですよ」


明石「それにしてもわざわざ元帥がこんなおんぼろ鎮守府に来るなんて余程暇なんですね」


大和「口に気をつけろよ!一般人!」


明石「その一般人を軍のなんの特もない演出とかいう茶番に付き合わせようとしてんのは何処の馬鹿な元帥なんですか?」


夕張「言ったれ!言ったれ!」


大和「貴様ら!少し指導が必要のようだな!」


元帥「大和、入渠へ行ってこい」


大和「元帥!ですが」


元帥「聞こえんか?行けと言ったんだが?」


大和「はい・・・・」


元帥「おい、提督」


提督「・・なんだよ」


元帥「お前も入渠へ行け」


提督「え?なんでだよ」


元帥「大和に高速修復材を使ってやれ修復材は大和にもしもの時用に持たせてある。あれは艦娘が自分で使う事は出来ないからな。その後は外に出て大和と武蔵に従って西鎮守府へ行け」


提督「分かった・・でも、明石さん達に手を出したら」


元帥「安心しろ、そんな事はしない。この者達も後で行かせる」


提督「信じていいのか?」


元帥「さぁな?それはお前次第だ」


提督「っ・・・そうかよ」


明石「提督行ってな大丈夫だから」


夕張「そうそう、大丈夫だから。例の物は後で別に持っていくから安心して」


提督「分かりました。明石さん達が言うなら。夕張さん例の物をお願いします」


提督は工廠を出た


元帥「・・・・行ったか?」


明石「ええ、行ったよ」


元帥「ふぅ・・・叫びすぎて喉痛い・・すまんな馬鹿な元帥で」


明石「アホの方が良かった?」


元帥「かもな・・・・」


夕張「元帥さんお久しぶりですね」


元帥「夕張やめてくれ元帥って呼んでくれないか?さんづけは勘弁」


夕張「それは無理ですよ。一般人の役立たずですから」


元帥「いや、それは・・本音ではなくてだな」


夕張「分かってますって冗談ですよ元帥」


元帥「あぁ、元気そうで良かったよ夕張。明石もまだまだ現役でいけそうだな。最近着任したとは言え現役の大和相手に互角以上とは」


明石「帰らないからね?」


元帥「分かってるよ」


明石「元帥も前より元気になったんじゃない?少なくともあの時の腑抜けとは大違い」


元帥「そうだな、あの時は本当に腑抜けだった。そのせいで明石や夕張は鎮守府を去った。明石や夕張だけじゃなく古株の艦娘達はほとんどだな」


明石「それは違う。近いうちに自分で生きていこうってのは考えてたし」


夕張「そうそう、私もそのつもりで出たんですから。まぁ、失敗して明石のお世話になってますけど、他の娘達もやりたい事があったからだと思う。必ずしも元帥だけの責任じゃないです」


元帥「明石、夕張、ありがと」


明石「それにしてもさ?ちょっと過保護過ぎない?提督の事」


元帥「そうだろうか、厳しくし過ぎていると思っていたのだが」


明石「言ってる事や、やっている事は確かに提督から言ったらゲスなのかもしれないけど結果的に上手くいく道を示してる」


明石「今までやってきた事にも何か意味があるんでしょ?例えば不知火に腕を折らせて病院送りにした事とか」


夕張「うわ、そんな事したの」


元帥「見ていたのか」


明石「まぁね、あれは不知火を試したんだよね?提督の良きパートナーとなれるかを」


元帥「明石には嘘はつけないな・・そうだ。あの状況で提督を選ぶか。最悪の選択でも選択を選ぶ事が出来るかを試した」


夕張「なんで不知火にしたの?」


元帥「不知火は一度パートナーと認めた者にはどんな事があろうと着いて行く傾向がある。一部では忠犬ぬいぬいとも呼ばれているほどに忠誠心が高い。特に東鎮守府の不知火は東提督を信頼はしていたが、パートナーとしては思っていなかった。なりにくいとは逆に言えば、なれば固い絆のようなものになるかと思ってな」


明石「それで、一人で訪問させたと不知火が提督に好意を持てるように」


夕張「なんか、酷い話でもありますけどね」


元帥「好意までとは思ってなかったんだ。少し気になる程度で良かったんだ。そこからも何かしら用事を言い渡して不知火を鎮守府に派遣するつもりだった」


明石「それで思っていたよりかなり進んでいたから勝負に出たと」


元帥「あぁ、1日であそこまで信頼させるんだから驚いたよ。不知火は噂に流されにくいとは言え、初対面の人にはかなり警戒するからね」


夕張「でも、病院送りにするのは酷くないです?」


明石「大体理由は分かるけどね」


夕張「え?」


元帥「提督の顔色がなあまり良くなかったからな。行けと言っても行かんだろうし・・心配だからとも言えないしな・・少し強引だとは思ったんだが」


明石「でも、自分では出来ないから不知火を利用したと」


元帥「あぁ、そうだ。肝心な所で鬼になれないんだ・・いや、鬼以上のゲス野郎だな」


夕張「そうだとしても・・酷いですよ」


元帥「そうだな・・・」


明石「ねぇ、いつまで続けるつもりなの?確実に恨まれてるよ」


元帥「さぁな・・・でも、それが私の罰だから・・もし、奴が殺しに来たなら受け入れるつもりさ。醜く悪役を演じてな」


夕張「元帥・・・・・」


明石「・・・・・アホ」


元帥「すまん・・・・」


元帥「明石、夕張、西鎮守府に行ってくれないか?西提督は義理に暑い男だが、悪と決めつけた奴には容赦ない。それとなくでいいから提督を見てやってほしい」


夕張「私は皆さんの艤装の事もあって行くけど明石は」


明石「行くわよ。行けばいいんでしょ?でも、ここを空にするのは良くないし私の仕事の事はどうするの?」


元帥「明石の仕事は大本営から妖精を連れてくるから彼女達にどうにかさせるよ。そして鎮守府は留守の間私が代わりに居ようと思う」


明石「一人で?」


元帥「あとから、大本営の艦娘が何人か来る」


明石「なら、頼もうかな。どちらにせよ妖精が来るなら私達がいると駄目だしね」


夕張「だね、あ、そう言えば」


明石「ん?どうしたの?」


夕張「昨日提督が言ってたんだけど、言うの忘れてました。大変なんですよ」


明石「何かあったの?」


元帥「話してみろ」


夕張「ドロップ艦が来たんですよ」


明石「へ?別にいい事じゃん演習前にメンバーが増えたんだから喜ぶ事じゃん」


夕張「軽空母なんですよ」


明石「あ・・・それはやばいね」


元帥「ここでは戦力にはならんな。これについても少し考えないといけないな」


明石「あの事は言ったの?」


夕張「言えなかったです・・しかも演習メンバーに入ってるんですよ。昨日もうメンバー表を東鎮守府の演習運営事務所にファックスしちゃいまして」


元帥「どんなメンバーになったんだ?私の知る限りでは、メンバーは六人に満たないと思っていたが、文句の連絡もなかったからそのままにしていたのだが、如月、電、不知火、まるゆ、そしてその軽空母が」


夕張「鳳翔さんです」


元帥「鳳翔で、あと一人は?」


夕張「提督です」


元帥「すまない、もう一度言ってくれるか?」


夕張「提督です!名前なんでしたっけ?」


明石「えっと、確か、おんぼろ鎮守府最終防衛指揮駆逐漢、提督って言ってたよね?」


夕張「うん、多分それ」


元帥「なんて事だ・・海の上でなにをする気だ」


夕張「あ、でも大丈夫ですって、その為のこれですから」


小型船


元帥「まさか、その船の事か?最終なんたら駆逐艦とやらは」


夕張「おんぼろ鎮守府最終防衛指揮駆逐漢ですよ。一応駆逐漢です。名付けたのは提督ですけど」


明石「ほら、提督って船に大きく書いてるでしょ?まだ、仮書きだけど」


元帥「だが、最初から造ったわけではないよな?」


明石「当たり前じゃん。近くの船置き場から拝借してきたのを改造したの。どうせ使うことなんてないしね。黙って持っていけばいいのに提督がね」


元帥「なにをしたんだ?」


夕張「持ち主に土下座して頼んだんですよ」


明石「やるから二度と来るなって言われてどうにか貰ってね」


元帥「アホが・・・・まだ、完成はしていないのだろ?」


明石「後は細かい所の調整と船の名前を書いておくだけだからそんなに時間は掛からない」


夕張「仕上げに後2時間ってところかな?」


元帥「遊びじゃないんだぞ・・あの馬鹿が」


明石「私から言わせれば演習そのものが遊びだと思うけど?」


夕張「でも、提督は本気だよ。本気でみんなを守るみたいです」


明石「そこらのただ見てるだけの提督達よりは良いと思うけどね」


元帥「だが、無茶だ。人間は海では無力だ」


夕張「そこはね?頑張ったよね?明石」


明石「まぁ、耐久度も積んでいる主砲も機関銃も駆逐艦程度の威力が限界だけど」


夕張「あとは、秘密兵器?まぁ、試作品だけど」


明石「私も少し手伝ったんだから生半可な物じゃないよ。まぁ、相手が戦艦とかなら一発でバイバイだけど」


元帥「やはり止めよう・・こんなのは間違ってる」


明石「だからさ?過保護も程々にしようねって?言ったよね?そのくらい提督だって覚悟してやろうとしてる」


元帥「だが、これではもし何かあれば私はあいつに顔向け出来なくなる!演習で死ぬなんて馬鹿らしいぞ!」


明石「黙れ老害」


元帥「なっ!」


明石「それで死んだらそれまでって事あまり贔屓してると感づかれるよ。もう既に一人怪しいのがいるし」


元帥「ぐぅー!小娘が!夕張なんとか言ってやれ」


夕張「まぁ、そういう事だから老害は帰ってどうぞ〜」


元帥「こ、こいつらは!」


明石「血圧上がるよ。もう若くないんだから」


元帥「もういい・・・・」ダッ


夕張「分かってくれたみたいですね」


明石「じゃあ、ささっと仕上げしちゃおうか」


夕張「そうだね。向こうに行く時間もあるし1時間で終わらせないとね」


明石「だね」


明石(これで少しは大人しくなると良いけど)


それから少しして


明石「これは間に合わないかも・・」


夕張「徹夜すれば良かった・・朝早く起きれば出来るなんて思ってた私の馬鹿!」


明石「諦めるのは早いよ!」


夕張「そうだよね!頑張らなきゃ!」


元帥「おい」


明石「元帥、今は忙しいから話しなら後にして」


元帥「違う!私も手伝おう」


明石「本気?」


元帥「知ってるだろ?機械いじりは得意だ」


夕張「猫の手も借りたいくらいです!お願いします!」


明石「なら、こっちをお願い」


元帥「久しぶりに腕がなるぞ!」


明石(なんか元気になった?)


大和の憧れた人


ー入渠前ー


提督「・・・・・・」体操座り


提督「・・・・・・」チラッ


高速修復材「なんや」


大和さんを入渠まで案内したはいいけど


大和『ちょっと身体も洗うから呼ぶまではそこで待ってて』


大和『覗いたら分かってるよね?』


そう言われてから10分が経った


あまり時間はないと思うのだが・・待っているこっちの身にもなって欲しい


《提督、ささっと来なさい!


いきなり怒られたよ


理不尽だろ・・・・


提督「はい、行きますよ」


高速修復材を持って入渠へ入る


今度は飲まないように気をつけないと


タオルを巻いた大和さんが湯船に浸かっている


それでも、主張するところは主張しており引っ込むところは引っ込んでいる


ある意味で目に保養、また、ある意味で目に毒だ


タイマーを見て絶句する


【20:30:00】


提督「なっ!20時間だって!」


大和「なによ悪いの?それより早く使ってくれない?時間ないんだから」


提督「はい、えっとこのままかければいいんだよね?そぉい!」バシャン


大和「きゃっ!ちょっと!お湯に入れればいいでしょ!直接かけるなんて冷たいじゃない!」


提督「どっちも一緒ですよね?それより早く出てくださいよ。待たせ過ぎると武蔵さんが何をするか」


大和「貴方が出ないと出られないでしょ!」


提督「あ、そうだった。じゃあ、先に外で待ってるんで」


大和「入渠の前で待ってなさい」


提督「いや、こっちも準備があるし」


大和「待ってなさい。いい?」


提督「はい・・・・」


ー入渠の前ー


提督「なんなんだよ・・・」


それからまた、10分が経つが出てこない


提督「・・・・・・・」


遅いな・・・・


大和「待たせたわね」


提督「じゃあ行きますか」


大和「待ちなさい。私がただ一緒に行って欲しいから待ってて欲しいと思ったわけじゃないわよね?」


提督「なんですか?時間が惜しいので歩きながらでいいですか?」


大和「えぇ、それでいいわ」


提督「それで?なにか聞きたい事でもあるんですか?」


大和「貴方本当にここの提督なの?代わりとか?本当は別の人が提督だとかはしない?」


提督「正真正銘俺がここの提督だ。代わりなんているわー・・・」


そう言えば入院してる時は明石さんが代わりに提督をやっていたが・・


あれはノーカンだ


提督「代わりなんて居ませんよ」


大和「なんか一瞬迷ってたように見えたけど?」


提督「見間違えでしょ?それよりそれが聞きたかった事ですか?」


大和「違う、本題はここからよ。提督、何故提督をやってるの?」


提督「半端強制的に提督にさせられたからです」


大和「それは元帥に?」


提督「そうです」


大和「そう・・・・元帥の事はどう思ってる?」


提督「クソハゲ」


大和「そう・・・・うん、やっぱりなにかの間違えだったのね」


提督「え?」


大和「なにもない鎮守府から一度の監査で合格、裏切り者の艦娘捕獲、短時間でこれだけの事が出来る人が貴方なわけがない」


提督「え?それ俺だけど」


裏切り者の艦娘とは多分叢雲の事だろう


裏切り者なんかじゃないと言ってやりたいけど・・言うことは出来ない


言えば俺も捕まってしまうからだ


大和「嘘言わないで!貴方は所詮元帥に甘やかされて提督ごっこなんてやらされて天狗になってるただの子供よ」


大和「こんな覚悟も気迫もない・・こんな子供に憧れてしまった私は・・なんて愚かなんだ・・」


元帥に甘やかされてか・・・・・どうやったらそういう結論に行き着くのか


でも、そう思ってしまうのも無理ないのかもしれない


元帥への俺への対応は多分他と違っている


いや、絶対違う!違いすぎる


そいういう意味では特別扱いをされていると思う人もいるかもしれない


そして、甘やかされているという結果にもなる


特に元帥の近くにいる大和はそれを強く感じる筈だ


子供だと言われるのも仕方がない


俺は知らない事が多過ぎる


でも・・・・・


提督「大和さん、俺は確かにまだまだガキです。甘やかされて提督ごっこをやっていると言われてもしかたないと思います」


一つだけ


大和「そう、自覚はあったのね。それだけは褒めてあげる提督ちゃん」


提督「・・・・・・・」イラッ


一つだけ違うと言える事がある


提督「だけど、覚悟だけはしてます。それだけは訂正してください!」


あの日提督になり如月と出会った時から


大和「覚悟?冗談でしょ?」


覚悟は出来ていた


提督「冗談じゃねぇよ!もう一度言ってやる!俺は提督としてこの命を仲間の為に散らす覚悟は出来てると言ったんだ!」


提督「分かったか!大和擬!」


大和「も、もどきって!私は本物の大和よ!」


提督「知るか!大体なんだよ!勝手に憧れて決めつけて落胆って、大和が聞いて呆れるな!」


大和「うるさい!なら本当にそうだって言う証拠を見せなさいよ!」


提督「そんなの!・・ないけど・・」


大和「なによ結局口から出まかせじゃない!貴方は提督なんかやめー」


元帥「全部本当だ」


提督、大和「「っ!」」


提督「・・・・・・・」


大和「元帥・・本当って・・そんな筈ありません!こんなひょろひょろな奴に何が!」


元帥「まだまだ、お前は人を見る目を鍛えないといかんな。確かにひょろひょろな奴だが、やる時はやる男だ。それが分からんうちはお前もまだまだガキだと言う事だ」


大和「そんな・・・・じゃあ、私が憧れたあの人は・・・」


元帥「このひょろひょろ小僧だ」


提督「さっきからひょろひょろうるさい!」


大和「絶対に認めないんだから!」ダッ


提督「あ、大和さん!」


元帥「まだまだ弱いな」


提督「元帥、どういう事だ」


元帥「どういう事とは?なんだ」


提督「なんで俺の味方をしたんだよ!」


元帥「味方?ほざけ!私は本当の事を言っただけだが?自惚れるなよ?」


提督「自惚れてなんていない!追いかけないと」


元帥「待て」


提督「なんだよ」


元帥「その覚悟だけは忘れるなよ」


提督「盗み聴きしてたのかよ・・いい性格してるな」


元帥「行って来い。絶対に勝てよ」


提督「当たり前だ負ける気はねえよ」


元帥「見送りはしないぞ」


提督「必要ない」


元帥「死ぬなよ」


提督「・・・・・・気持ち悪いな。分かってるよ。ありがと」


元帥「・・・・・・・」


提督「大和さん追いかけるからフォローしておかないと。じゃあ行ってくる此処を頼んだぞ」ダッ


元帥「・・・・確かに明石の言う通りなのかもしれない」


元帥「あぁ、任せてくれ・・・・・」


みんなで行こう


鎮守府内を一通り探すが見つからず仕方ないので外へ出ると


ーおんぼろ鎮守府前ー


武蔵「提督!遅いぞ」


大和「そうよ!みんな待ってたんだから!」


普通にいました


俺以外は明石さんと夕張さんを除いて全員いた


提督「あのな・・俺は大和さんを探してたんですよ?」


大和「余計なお世話よ」


武蔵「二人に何かあったのか?」


大和「なんにもないからこんな奴に」


提督「はぁ・・・・だそうです」


如月「こんな奴とは聞きずてなりませんね・・・」


大和「なによ?駆逐艦風情がやろうっての?」


如月「うちの提督を馬鹿にするならそれそうの覚悟をしておくことね」ギロッ


不知火「そうですね」グワッ


電「なのです!」キラン


まるゆ「武蔵・・・・」ギリッ


鳳翔「み、皆さん落ち着いてくださいね?喧嘩はいけませんよ」


提督「気持ちは嬉しいが大丈夫だからな」


如月「提督がそういうなら・・」


不知火「大和にしては落ち着きがないですね」


電「ふっ、なのです」


まるゆ「武蔵・・・・・・」


大和「なんなのこの娘達は戦艦相手に引かないなんて」


武蔵「ますます、気に入ったぞ!さあ!お前達車に乗るのだ!」


リムジン


提督「おお!リムジンだ。本当にこれに乗っていいのか?」


武蔵「遠慮はするな艦娘達よ」


電「一番乗りなのです」


不知火「そんなにはしゃぐ事ではないでしょうに」キラキラ


鳳翔「私には乗りにくいですね・・」


まるゆ「・・・・・・」


如月「さぁ、提督乗りましょ」


提督「そうだな、それじゃお邪魔しー」


大和「待ちなさい」グイッ


提督「ぐぇ!」


提督「なにすんだよ!」


大和「人数オーバーよ。貴方はこっちよ」


提督「え?」


軽トラ


提督「え?・・・」二度見


大和「どうしたの早く乗りなさいよ」


提督「いや、格差が・・・」


大和「仕方ないじゃない元帥の命令なんだから提督にリムジンは勿体無いって」


提督「元帥の野郎!やっぱりクソハゲだ!」


少しだけほんの少しだけいい奴だと思ったが撤回する


禿げてしまえ!


まぁ、俺だけ我慢すればいい事だからいいか


それに考えてみればあんな高級車に乗っても落ち着かないだろうしな


提督「運転頼むよ大和さん」


大和「命令じゃなかったら誰が貴方なんか乗せて運転するか・・」


提督「一言余計だろ・・まぁいい行くか」


ツンツン


提督「ん?」


まるゆ「まるゆは隊長の車に乗ります」


提督「どうしてだ?向こうの方が良いぞ?こんな良い思い二度と出来ないかもしれないしな。俺の事は気にしないでくれ、な?」


まるゆ「それもありますけど・・」チラッ


武蔵「まるゆ、早く乗りな。この武蔵が安全に西鎮守府まで送ろう」


提督「あ、成る程な」


まるゆ「お願いします隊長」


提督「分かったよ。俺の膝の上に座ればいけるか」


鳳翔「あの・・提督さん」


提督「鳳翔さんどうしたんですか?俺の事なら気にしなくても」


鳳翔「いえ、そうではなくて・・私ああいう車は苦手でして・・出来るなら提督さんと同じ車に乗せてもらえないでしょうか?」


提督「と言われても・・軽トラは基本二人乗りだしな・・」


大和「荷台に乗れば?」


提督「成る程その手があるな」


鳳翔「すみません、それでお願いします」


提督「じゃあ、鳳翔さんは助手席へどうぞ」


鳳翔「え?私は荷台で良いですよ?」


提督「何を言ってるんですか。そんな事させられませんよ。その代わりですけど、まるゆを膝の上に乗せてもらえますか?」


鳳翔「提督さん・・ありがとうございます。そのくらいなら喜んで。まるゆちゃんいらっしゃい」


まるゆ「隊長!まるゆは荷台に乗ります!」


提督「良いのか?」


まるゆ「勿論です!向こうに乗るくらいなら何処でも耐えられる覚悟です!」


提督「よし!よく言った!鳳翔さんやはりまるゆは荷台に乗るんで大丈夫です」


鳳翔「提督さんは好かれているんですね」


提督「ははは、そうでしょうかね」


鳳翔「そうですよ。だって」


如月「提督、私も荷台に乗ります」


電「荷台とか面白そうなのです!」


不知火「やはり提督を差し置いては乗れません不知火もご一緒します」


大和「ちょっと!いくらなんでも多過ぎよ!」


武蔵「はははは!こっちがゼロになってしまったぞ!」


武蔵「という事で私も荷台にお邪魔しよう!」


大和「ぎゅうぎゅうじゃない!何時間走ると思ってるのよ!」


武蔵「良いじゃないか!面白そうだ」


武蔵「ほら、早く行かないと間に合わないぞ」


大和「もう!良いの?提督!」


提督「まぁ、みんながそれでいいならいいかなって」


まるゆ「武蔵・・・降りろよ」


武蔵「良いじゃないか!仲良くしようじゃないかまるゆよ」ナデナデ


まるゆ「まるゆに触るなぁああ!」


提督「おわっ!暴れるなって!落ちる!あーーー」荷台から落ちる


提督「ぐはっ!」ズテン


如月「提督が一緒なら何処でもいいです」


不知火「中々乗り心地は良いと思いますよ」


電「レッツゴーなのです!」


鳳翔「ふふふ、レッツゴーです」


大和「はぁ・・・後で後悔しないでよ!」エンジン始動


提督「いてて・・ん?」


こうしてみんなを乗せた軽トラは西鎮守府を目指した


提督「ちょっ!待ってくれ!置いて行かないでくれよ!」


今更だが、何故車で行くのかというと西鎮守府の海域は最近よく敵の出現が多いらしく


敵と遭遇してしまえば戦闘は避けられない


そうなれば、万全の状態での演習は出来ないと考え陸路になったらしい


長距離なのでどちらにせよ疲れると思うが・・


西鎮守府への陸路


走り出してから少し経ち


軽トラはよく揺れます


如月「提督、その、お尻が痛くなってきて・・お膝に座っても良いですか?」


提督「え?いや、それは・・ね?」


如月「まるゆが良くて私は駄目なの?」


提督「いや、その・・分かったよ。いいよ」


如月「うふっ、ありがとございます。失礼しますね」


提督「ははは、あまり動かないでね?」


如月「なんですか?」グリグリ


提督「や、やめ!」


不知火「不愉快です・・・」


電「後続車が変な目で見てくるのです!不愉快なのです!」


武蔵「ふむ・・・まるゆよ!さぁ、膝においで」


まるゆ「嫌です!」


武蔵「そう言うな!」ガシッ


まるゆ「離せぇええ!」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーー


警察に止められました


警察「荷台にこれだけ人乗せたら駄目だよね?」


鳳翔「やっぱり止められますよね」


大和「人じゃありませんから」


警察「どう見ても人だよね?とりあえず降りてくれないかな?免許証は?」


大和「ない」


警察「そうか・・・なら、逮捕だな」


大和「提督!どうにかしなさいよ!」


提督「あ〜っと、すみません」


警察「君達も署に来てもらうからね」


提督「俺たち海軍関係の者でして、この娘達は艦娘なんですよ」


警察「ほう・・そんな嘘が通ると?」


提督「本当ですって!」


警察「艦娘の外出には許可書か提督が同伴していなければいけないが?」


大和「許可書はないよ」


武蔵「行きは元帥がいたからな」


警察「なら、駄目だな。提督がいるのであれば話しは違うが」


提督「ですから俺が提督です」


警察「君!そういう嘘は下手をすれば逮捕だけでは済まなくなるぞ!」


提督「本当なんですよ!信じてください!な?みんな」


如月「はい、提督は素晴らしい提督です!」


不知火「稀に見る提督です」


電「殴りやすい提督なのです」


まるゆ「隊長は隊長です」


武蔵「うむ、面白い奴ではあるな」


大和「変態」


一部の奴らは今の状況を理解しているのか?


提督「ね?提督でしょ?」


警察「はぁ、とにかく行こうか署に」


提督「どうしたら信じてくれるんですか!」


警察「なら、提督の証であるバッヂを見せろ付けてるだろ?本物の提督なら」


提督「あ、それならえっとポケットに」ポケットゴソゴソ


大和「常に付けてなさいよ」


提督「後で付けようと思って忘れてたんだよ・・あれ?ない!」


大和「ちょっと洒落にならないから!」


提督「何処かに落とした・・・・」


警察「行こうか署にな。カツ丼食わせてやるよ後払いだけど」


武蔵「それも悪くない」


悪いよ!だけど・・・バッヂがない以上・・・


提督「みんなごめん・・・カツ丼は俺の奢りだ」


鳳翔「あの〜バッヂってこれですか?」提督バッヂ


提督「っ!それです!何処でそれを」


鳳翔「廊下に落ちていたのを拾っていたんです」


提督「ありがとうございます!」


提督「これでどうですか?」提督バッヂ


警察「はぁ、偽物まで用意するとー・・・・・本物だと」


提督「もう行って良いよね?」


警察「し、失礼しました!どうぞ!」


大和「たく!無駄な時間を使った。気をつけなさいよね」


提督「へいへい」


大和「こいつ!」イラッ


武蔵「提督よ次からは気をつけるのだぞ」


提督「はい・・・すみませんでした。大和さん前見て運転してください」


大和「むかつく!」


その後も


警察「止まってくださーい!」


大和「またなの!提督!」イラッ


提督「この提督に何か用かな?」提督バッヂ


如月「提督の御前であるぞ!頭が高い!」


警察「っ!し、失礼しました!」


提督「ふっ、なんか癖になりそう」


大和「もういちいち止めるの面倒だから次から来たらバッヂ投げつけてやりなさいよ」


提督「いや、それ別で捕まるから・・」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーー


少し休憩


ーパーキングエリアー


武蔵「ジュースを奢ってやるぞ!」


みんな「「「わーい!」」」


まるゆ「一番高いのを買ってやります!」


大和「はぁ〜しんど・・・」


提督「やっと半分ってところかな?」


大和「そうね、貴方は飲み物奢ってもらわないの?」


提督「俺は良いんだよ。みんなが良ければ」


大和「ふーん、やっぱり貴方提督に向いてないわね」


提督「まだ、言うかよ」


大和「貴方は優し過ぎなのよ。そんなんじゃ提督にはなれない。もっと他の道を目指すべきよ」


提督「そうだとしても、もう決めた事だからな。簡単に諦める事は出来ない」


提督「俺を信じて着いて来てくれてるあいつらがいる限り何度でも立ち上がってみせるさ」


大和「・・・・綺麗事ね」


提督「あぁ、同じような事を言われた事があるよ」


叢雲にな


大和「あら?貴方の仲間にもまともな考えを持ってる人がいるのね」


提督「俺の仲間はみんなまともだ。それにそいつは・・・仲間じゃない」


仲間なんて言う資格がない


大和「何しけたツラしてんだ。ほら、これ」水筒


提督「これは?」


大和「私の水筒よ。勿体ないから水筒にしてるのよ。少しあげるから飲んでおきなさい」


提督「ありがと・・大和さん」


大和「私は貴方を認めてないから」


提督「あぁ、今はそれでいい。うん、美味い」


大和「提督、私はー」


如月「提督、コーヒーで良かったですよね?微糖ですけど良いですよね?」


不知火「紅茶などの方が良いですよね?レモンティーとミルクティーがありますがどちらにしますか?」


電「オレンジジュースなのです!飲むのです!」


鳳翔「お茶買ってきたんですけど入りますか?」


まるゆ「隊長!ミルクセーキです」


提督「待て、そんなに全部は飲めないぞ!」


一同「「「・・・・・」」」シュン


提督「っ!全部貰おう!」


一同「「「っ!」」」パッ


如月「でしたらコーヒーからどうぞ!」


不知火「紅茶からの方が!」


電「電のジュースが先なのです!」


鳳翔「お茶は最後の方が良さそうですね」


まるゆ「まるゆのミルクもどうぞ!」


提督「待ってくれ!そんな一気には!口は一つしかないんだ!うわぁああ!」


大和「余計な事しちゃったか」


武蔵「そうでもないさ。中々二人っきりの姿は様になっていたぞ」


大和「やめてよ・・そんなの」


武蔵「想像と違っても良いじゃないか認めてやったらどうだ?」


大和「・・・・・・・」


武蔵「まぁ、無理にとは言わないさ、ほら、大和の分だ」


大和「ありがと、おしるこか・・・・」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーー


道に迷いました


大和「後少しなんだけど・・・どう?」


提督「ん〜右かな?」地図


大和「ちゃんとしてよね!何の為に助手席を代わってもらったと思ってるの!」


鳳翔「荷台も良いですね〜」


提督「そんな事言われても地図なんて中々見る機会ないからな・・見方が・・あ、ここ左」


大和「っ!遅いって!もっと早く言ってよ!」


提督「悪い、あ、そこ右、じゃない!左、いや、やっぱり右」


大和「どっちなのよ!」


提督「うん!分からん」


大和「役立たず!」


提督「お、人が居るぞ聞いてみたらどうだ?」


大和「車寄せるから聞いてみて」


提督「あの、ちょっと道を尋ねたいのですが」


住民「良いですよ」


提督「西鎮守府って何処にあるんでしょうか」


住民「それなら、ここをまっすぐ行けばそのうち看板があるのでそれに従えば着けますよ」


提督「そうですか、ありがとうございます」


住民「あの、その服装は海軍の方ですか?」


提督「ええ、そうですが」


住民「いつも街を守ってもらいありがとうございます。私達が平和に暮らせるのは貴方達のおかげです。西提督にもそう伝えておいてください」


提督「はい、分かりました」


ここの西提督は街の人達にも好かれているのか


羨ましいな・・・・


提督「はぁ・・・・・・」


大和「どうしたの」


提督「いや、なんでもないよ・・」


大和「噓ねそれで?どうしたの」


提督「ちょっと羨ましいと思っただけだよ」


大和「何が?」


提督「さぁな、それより行こう。ここをまっすぐだ」


大和「なによ教えてくれても良いじゃない」


提督「・・・・・・少し寝る」


大和「あっそ、もういい」


その後看板に気付かずに素通りしてしまったり、タイヤがパンクしてしまったりで無事に西鎮守府へ到着したのはかなり遅れて夕方頃だった


明石達の出発


午前6時


提督達が出発してから1時間後のおんぼろ鎮守府


明石「さて、船の方も完成したし、後は運搬方法だけど」


元帥「大淀に頼んで信頼出来る運び屋を呼んでもらっているからもうすぐ来るだろう」


夕張「どうやって船を工廠から此処まで運ぶんです?」


元帥「それはこやつらがやってくれる。頼んだぞ!」


大本営の艦娘達「「「はい!」」」


明石「元気があっていいね」


夕張「うんうん、若いっていいね〜」


元帥「まだ、そんな歳じゃないだろうに」


夕張「まぁ、心はもう年寄りですよ」


元帥「嫌味かっての。来たぞ」


大きなトラックがこちらへ向かって来ている


運転席には元艦娘が見える


明石「足つくのか?」


望月「うーす、望月でーす。面倒くさいけど来ました」


三日月「三日月です。運搬作業の方で来ました。どれを運べば?」


皐月「皐月だよ。ボクとしては簡単な物なら助かるんだけどな」


夕張「へぇ〜確かに元艦娘なら安心ですね」


明石「約2名はあまりやる気がないように思えるけど本当に大丈夫なの?」


元帥「大淀が言うんだから大丈夫だとは思うが・・・いいか?無傷で目的地まで持っていくんだぞ?」


望月「分かってるって面倒くさいけど・・」


三日月「大丈夫です。仕事はきっちりしますので」


皐月「安心してよボクもやる時はやるから」


元帥「よし、良いだろう信用してやる。お前ら!船を運べ艤装展開を許可する」


大本営の艦娘達「「「よいしょ、よいしょ、よいしょ」」」船持ち上げ


望月「はーい、オーライオーライ、ストープ、ゆっくり降ろしてね」


由良「うわ〜凄いアームだ」


望月「そこの小娘!巻き込まれるぞ」


由良「すみませーん」


現役艦娘を小娘とか言ってるよ


皐月「船固定するよ!アーム動かすよ」


望月「おーけ!」


ガシャン


由良「痛ー!」


皐月「なんか引っかかったよ!」


望月「確認するから待って・・っ!」


由良「いてて・・・・」


望月「離れろって言っただろうが!あたしのトラックに傷をつける気か!早く離れろ!」


由良「ごめんなさーい!挟まって動けませーん!」


望月「ああ!もういい!そのまま西鎮守府連れてってやるよ!別途料金でな!」


由良「お金ないでーーす!謝るから許して〜」


三日月「えっと・・」キョロキョロ


明石「ん?どうしたの?」


三日月「えっと、提督さんは何処に」


明石「もう先に西鎮守府へ向かったけど?」


三日月「あ、そうですか・・・」


これはまさかの?提督はやはりロリコン決定ね


三日月に失礼かもしれないけど


明石「悪い事は言わないから提督はやめときな」


三日月「そ、そんなんじゃないです!」


明石「へぇ?ならなんで?」


三日月「そ、それは・・・」


ちょっと意地悪してみようかな?


明石「あ〜なるほど、そうだよね〜あの悪魔の息子って言われてる提督を好奇心でどんな奴か見てみたかったって事ね」


三日月「っ!」


明石「じゃなきゃあんな冴えない男なんかに会おうだなんておもー」


三日月「やめてください!!」


明石「なによ」


三日月「提督さんは冴えない男なんかじゃありませんし悪魔の息子なんて思ってもいません!確かに提督さんの事はよく知りません。ただ・・・」


明石「ただ?」


三日月「あなたのような性格の悪い人に提督さんは似合いません!それだけは分かります!」


明石「ほう・・・・・」ギロッ


三日月「はぅ、・・こ、怖くなんてないです!」


へぇ〜良い子じゃない提督には本当に勿体無いくらい


このくらいにしておこうかな


明石「っと、今のはじょー」


皐月「三日月に何をしてる!」ダッ


明石「ん?」


皐月「くらえー!」シュッ


明石「え?嫌だけど」サッ


皐月「おっとと!」スカッ


明石「よっ」足引っ掛け


皐月「ふぎゃあ!」ズテン


三日月「皐月!」


明石「人が話してる時に飛びかかって来てるんじゃないよ。危うく殺しちゃう所だったじゃん」ニヤリ


三日月、皐月「「っ!」」ブルブル


望月「二人ともそろそろ行くよ〜」


由良「はぁ〜助かった・・・・」


その声が聞こえた瞬間二人は逃げた


明石「あれ?これって勘違いされたままじゃない!」


望月「それじゃあ西鎮守府へ運ぶのでいいよね?」


元帥「あぁ、頼む」


夕張「このトラック解体してみたいな〜」


明石「やめときなって・・ん?」


三日月、皐月「「・・・」」ジーー


望月「二人とも早く乗りなよ」


三日月「・・・・・・」ジーー


皐月「・・・・・・・」ジーー


二人は終始背中を見せないようにトラックに乗り込んだ


そしてトラックは発進した


明石「警戒し過ぎでしょ・・・」


夕張「なんか約2名は明石の事ずっと見てたけど何かした?」


明石「さあ?」


まぁいいか


元帥「では、二人もそろそろ行け。運転手と車を手配しよう」


明石「必要ない」


元帥「なんでだ」


明石「あそこに止まってる車使うから運転も私達がするし」


リムジン


元帥「あれ?提督達が乗って行った筈なのに何故ここに?」


明石「みんなで一台に乗ったんじゃないの?」


元帥「馬鹿言え、もう一台は軽トラだぞ?」


夕張「なんで軽トラ?」


元帥「提督に社会の理不尽さを教える為にだ」


明石「荷台にみんな乗ったんじゃない?」


夕張「まさか・・・あり得そう」


元帥「はぁ・・・荷台を使えなくしておけば良かった」


夕張「そこまでしなくても・・・」


元帥「まぁいい、ならそれで行け。道はカーナビもあるから大丈夫だろう」


明石「中々運転なんて出来ないしね西鎮守府までの旅を楽しませてもらうよ」


夕張「うわー!中に冷蔵庫あるよ!」


リムジンは発進して行った


元帥「まぁ、これはこれで良かったか・・」


間宮「ちょっと待ってください。なんで起こしてくれないんですか」


元帥「ん?ああ、お前はお留守番だからだ」


間宮「え?」


元帥「大本営の間宮がどうしても会いたいと言ったのでな」


間宮「げっ!わ、私!用事が」


元帥「逃られると思うなよ?」ガシッ


間宮「はわわわわ!」


番外編【間宮さんのアイスと提督の過去】


みんなは間宮アイスというものを知っているだろうか?


そう、そのあまりの美味しさに艦娘達だけではなく提督達までもを虜にしてしまう


俺は食べた事はないが、色々と伝説はある。甘い物が苦手で食べた瞬間吐いてしまう程の甘い物アレルギーの提督が間宮アイスを食べた時その提督は涙して食べたという


また、とあるブラック鎮守府の提督はそれを食べ瞬間悪意が全て消え消滅したという話しもある


他には老衰間近の提督に食べさせるとあまりの美味しさにショック死したとか


それ程凄いアイスらしい


食べてみたいな・・そう思った


とある日に間宮さんに食堂へ呼ばれ向かった


ー食堂ー


提督「間宮さんどうかしましたか?食材が足りなくなったとか?」


間宮「いえ、そうではなくて」


提督「まさか出たんですか?Gが」


間宮「いえ、それも大丈夫です。綺麗にしていれば出ないので」


提督「では、なんですか?」


間宮「提督・・実は渡したい物がありまして」


提督「え?」


間宮「えっと・・その・・」


やけにもじもじしているな・・


まるでラブレターを渡す為に勇気を出して校舎裏に呼んだ恋する乙女のようだ。って漫画の読み過ぎか


間宮「う、受け取ってください!私の気持ちです!」


提督「こ、これは?」


綺麗な可愛い柄の封筒だ


中身は手触りからして紙だ


手紙かな?


ん?まさか!いかん、冷静になるんだ俺


そう言う考えを持つ奴が後で泣きを見るんだ


あくまで気付いていない振りをしよう


うん、確定するまではそうしよう


提督「なんですか?これは」


間宮「気持ちです。提督の為に・・その、頑張りました」


これはもう・・・確定じゃないか?俺のモテ期来たんじゃないか!


最近はとある駆逐艦からクソ提督と連呼され


メンタルがかなりボロボロになってきていたし


一層の事クソ提督に改名しようかなって思ってたくらいだ


それと、近いうちにあの二人の仲をどうにかしないと


会う度に喧嘩してしまうようではいけない


問題は山積みか・・


とっ、話しを戻さないと


気持ちは嬉しい


だが、俺は提督だ。いかんぞ!俺


でも、返事は中身を見てからでも良いよね?


提督「開けて良いかな?」


間宮「はい、どうぞ」


さて、どんな熱烈な文書かな?


提督「ありゃ?間宮アイス券?」


中には間宮アイス券と書かれたチケットのような物が数枚入っていた


間宮「そろそろ良いかなと思いまして」


提督「良いんですか?本当に!」


間宮「はい、提督さえ良ければ」


提督「よっしゃあ!」


ラブレターかと思ったけど違っていた


でも、このチケットを貰えた事は同じくらい嬉しい


何故なら、間宮アイスは大本営の間宮さんしかレシピを知らない


それを他の間宮さん達が教わり自分達の鎮守府で作る


大本営の間宮さんは同じ間宮さん以外にはレシピを教えない


そして他の間宮さんもそれは同じだ


だから、間宮さんしか作れない


艦娘達も提督達もこれのお陰でかなり救われている


しかし、問題もあった


それは、作れる量はそんなに多くなく作る為に間宮さん達も体力をかなり使う


その為、数量が限定される


そうなると我先にと食べようと仕事も放っぽり出して食堂へと集まり食堂が戦場になり


その事で何個もの鎮守府が消えた


その為に間宮アイス券という


あらかじめ数量を決めて。MVPなどの活躍した艦娘や元気のない艦娘へ渡すように提督が管理をするようになった


しかし、さっきも言ったが間宮さんのアイスは提督をも魅了する


アイス券を着服する提督が増えてしまい


艦娘達のモチベーションがかなり下がってしまった


間宮アイスが目的で提督になった奴もいるらしく食ったら逃げる提督もいたらしい


それらの鎮守府も長くは持たなかった


それらの防止の為に新たな決まりが出来た


その事から間宮さんにはとある制約がされた


一つ、間宮アイスは着任から半年は作ってはならない


一つ、半年経ち、この人なら大丈夫だと確信した時に間宮アイス券を提督に渡して作る事が許される。その際大本営の間宮さんへ連絡をして了承を得ること


一つ、もし、間宮アイス券を提督が独占してしまった場合や悪用(売ったり、その他も含む)した場合は責任は全て間宮さんが取る事になる。最悪解体もあり得るとか


ただし、その際に大本営の間宮さんが提督へ何をしても上は見て見ぬ振りをするらしい


つまり提督もやばい


一つ、作り方を教える事は絶対にしてはいけない


知ってしまえば大本営の間宮さんが来るらしい


もう一度言うが何をされても上は見て見ぬ振りをする


提督がやばい


つまり、間宮さんにとってはアイスを作る事は自分が危険な目に合うことを承知した上でしなければいけない。


そして提督はそのチケットを厳重に保管して使い方を間違えないように気をつけなければならない


作る事は強制ではない。現に他の鎮守府で間宮さんはいるが作ってはくれていない所が多いらしい


逆もあり大本営の間宮さん怖さから間宮アイスを断る事もある


これも懸命な判断らしい


間宮アイス券を渡される事は間宮さんから認めて貰っているという事で、大袈裟でもなく身を捧げてくれたのと同じくらいの事なのだ


嬉しいに決まっている


本当の意味で俺を認めてくれたのだから


間宮「ふふふ、そんなに喜ばれると嬉しいですね」


提督「あ、ははは、少し、はしゃぎ過ぎましたね。恥ずかしいです」


提督「でも、嬉しいんですよ。噂には聞いていたんですけど食べた事がなくて」


間宮「え?海軍養成学校で入学の日に出された筈ですけど?」


提督「あー、うん、俺が入学したのって18なんですよ」


間宮「あれ?でも、提督が着任したのって」


提督「18ですね」


間宮「どういう事ですか?」


提督「入学して一ヶ月で退学ですよ・・強制的にね」


間宮「そんな・・でも、アイスは食べられたんじゃ」


提督「俺の分はなかったんですよ。その頃には父の噂も結構多くの人が知っていまして・・先生にお前には食わせないと・・そう言われまして」


間宮「っ!!ひ、酷いです!そんなの!酷すぎです!そこの間宮さんは何をしていたんですか!」


提督「申し訳なさそうな顔はしていましたよ。終始こちらをチラチラと見て何か声を掛けようともしてくれましたけど、結局そのままでした」


それから一ヶ月間ずっと近くで間宮さんの姿を見た


ただ、こちらを見て悲しそうな顔をしていた


その手に溶けたアイスを持って


俺から何か言えば良かったのかもしれない。でも、その時の俺にそんな余裕はなかった


何処にも居場所のない俺には自分しか見えていなかった


結局、間宮さんの笑顔を見たのは入学の時での挨拶の時だけだった


提督「それから元帥にここへ行くように言われて着任したという事です」


間宮「ど・・・・です」


提督「え?」


間宮「何処ですか!そのふざけた事を言った学校は!何処の学校の先生だ!」


提督「ま、間宮さん落ち着いてくださいよ。俺はもう気にしてませんから」


間宮「人に教える立場の人間がこんな事をして黙っている間宮も間宮です!一言文句を言ってやります!何処ですか?何処の学校ですか?第105海軍養成学校ですか?それとも横須賀海軍養成学校ですか?あ!それとも大本営海軍訓練校ですね!そうなんですね!」


提督「もういいんだよ」


間宮「提督、これは提督だけの問題じゃないんですよ。本来こんな事をするのがおかしいんです。海軍学校へ入学した者はどんなに身分が高い人でも、またはどんなに低い人でも、そしてどんな理由があろうと入った以上は軍人として扱われ共に戦う仲間なんです。贔屓なんてしてはいけません。これを許したら」


間宮「他の人が提督と同じ目に合ってしまう事だってあり得るんですよ」


提督「大丈夫だからそれは一番に考えていた事だったから」


間宮「え?何かしたんですか」


提督「ここに着任が決まった時にね。提督としての権限を使ってクビにしたんだ先生を」


間宮「確か、先生は教える立場ではあるけど完全に軍人ではない。だから提督より階級が下になるんでしたっけ?」


提督「そう、他にも色々悪い事していたみたいだし。元帥がそれを許可したんだ。奴は気に入らないの一言でね」


間宮「元帥がそんな事を」


提督「まぁ、その代わり俺の階級下げられたけどね少尉だったんだけど」


そう言って階級の書かれた証明書を見せる


間宮「えっと・・・何も書いてないけど」


提督「そう、階級ないんだよ俺には」


間宮「え?でも、それだとどれだけ偉いか分かりませんよ?」


提督「階級がないんだから階級がある人よりは下だね。例えば訓練生っていうのも階級になるから俺はそれ以下」


提督「酷いだろ?あのハゲ」


間宮(訓練生以下の人間がなんで提督なんてやれてるのか・・・色々と矛盾があり過ぎるけど・・・)


間宮「そうですね、ふふふ、でも、ハゲは酷いですよ?」


提督「良いの良いの。まぁ、そんなこんなでアイスは食えなかったけど、あのむかつく先生をクビに出来たんだから結果オーライだよ。これで少しはあの学校が良くなると思えば階級がなくなったのだって気にならない」


俺の安い犠牲で助けられた生徒達もいた筈だ。充分過ぎるよ


でも、あの間宮さんだけは・・助けられなかった


俺の着任と同時に部分解体をして学校を去ったのだ


大量のアイスを置いて


結局俺はそれを食べなかった。食べる資格はないと思えたから


クラスのみんな喜んでたな・・


提督「これで良かったんだ」


間宮「失った方が大きいと思うけど提督が気にしないなら良いです。それにこれからアイスなら作ってあげますから」


提督「ははは、ならプラスだな」


間宮「大袈裟ですよ。間宮さんなら誰でも作れるものなんですから」


その時俺は後悔した


なんで余計な事を言ってしまったのだろうかと


提督「他の誰でもないここにいる間宮さんのアイスが食べられるんです期待もしますし嬉しいんですよ」


俺を信じて認めてくれた人が作ってくれるんだから


きっと他の間宮さんの作るアイスよりも遥かに美味しいんだろうな


間宮「え・・・そんな、そこまで・・・言って」


提督「うん、もう我慢出来ない!早速一つ貰って良いですか?」


みんなには悪いけど一番は俺だ!


間宮「・・・・・・・・」


提督「間宮さん?」


間宮「提督・・ごめんなさい!あげられません!」


提督「え・・・あ、そうか・・・独占したって事になるんですよね・・ははは、まいったな、いきなり規則を破るとは」


大本営の間宮さん来るのかな?怖いな・・・


間宮「違います!提督は私の作ったアイスが食べたいんですよね?」


提督「え、えぇ」


なんだろう・・・嫌な予感が


間宮「これは大本営の間宮さんが考えたレシピで作ったアイスです。これが私の作ったアイスと言えるでしょうか?」


提督「え?・・作った事には変わりないんですから。間宮さんが作った物ですよ」


間宮「ううん、こんなの大本営の年増ババアのクソレシピに過ぎません!だからクソババアのアイスになるんです!大体私はこんなつまらないレシピには飽き飽きしていたんです!」


大本営の間宮さん、つまり間宮さんの上司になるのかな?それを年増ババアとか言っているが・・・見た目は変わらないと思うのだが、間宮さん同士には年増に見えるとか?


間宮「明日、またここへ来てください!そうですね。夜のみんなが寝静まった頃にお願いします」


提督「な、何をする気ですか!」


間宮「私のオリジナルのアイスを食べさせてあげますから」


提督「なっ!」


間宮「では、私は今から考えるので失礼します!」


提督「あ、間宮さん!そのアイスは!」


何人分あるか分からない間宮アイス(オリジナル)を指差す


間宮「え?これですか?」


提督「捨てるなら俺にくー」


間宮「はむはむ!はぐはぐ!」パクパク


提督「あ・・・・・アイスが・・」


間宮「ふぅ・・やはりババくさい味ですね。提督には食べさせられません」


なんだろう・・先生より厄介な相手に思えてきた


提督「あ・・・・」


空になった容器を見つめ


さっきまであったアイスを想った


そう、さっきまでここにアイスがあったんだ


提督「あ、甘い匂いが・・」


容器にはほんの少しだけアイスが残っていた


提督「こ、これは」ゴクリ


舐めとれるくらいの量はある!


だが、はしたない・・・だけど


今を逃せば・・きっと二度と食べられないんだろうな


そんな気がする


提督「いただきます・・・」


はしたなくたって良いじゃない


提督だもの


間宮「洗わないと」容器回収


提督「あ・・・・・・・」


間宮「では、楽しみにしていてくださいね提督」


提督「はい・・・・・・」


その後出来たアイスは覚悟以上の破壊力を誇り


俺は轟沈


怖かったので同行を頼んだ電も轟沈


提督「」ピクピク


電「は、はかった・・な・・しれ・・いかん・・なのです」ガクッ


後にうちの鎮守府では、悪い事をすると


間宮アイス券渡すぞ!と言えば


皆すぐさま言うことを聞くようになり


そして懇願するように謝ってくるようになった


まだ、死にたくないと


まぁ、本気であげるわけはないし悪用はしない危険だからな


でも、良い事もあった


あの二人の喧嘩の時にこのチケットを出すと二人とも大人しくなる


睨み合いながらもお互いが謝るのだ


という事でおんぼろ鎮守府の間宮アイスは活力?違います!抑止力です!


たくさんあるので、皆さんも食べに来てくださいね


番外編




西鎮守府到着


途中色々あったがどうにか西鎮守府へと到着する事が出来た


提督「大きいな〜」


大和「これくらい普通よ」


提督「じゃあ、うちの鎮守府は普通以下なのか・・・」


そういうつもりで言われたわけではないと思うけど・・これが普通なのか


普通ってなんだろうな・・


提督「はぁ・・・・・」


大和「あそこのゲートが入り口よ」


このゲートを越えれば西鎮守府に入る事が出来る


あと少しだ


西憲兵「止まれ!ここは西鎮守府だぞ!何の用だ!」


大和「提督対応して」


提督「はいはい」


憲兵までいるとは・・うちにはいないからな・・簡単に侵入できる


近いうちに憲兵を雇うようにしないとな


提督「おんぼろ鎮守府から来ました提督です。今日演習をする予定だったのですが、すみません・・遅れました」


西憲兵「演習?まさかだが・・その軽トラでずっと来たとか言わないよな?」


提督「え?そうですけど?」


西憲兵「おんぼろ鎮守府からここまでずっとか?」


提督「はい」


西憲兵「冗談だろ?」


提督「いえ、本当です」


西憲兵は凄く驚いた顔をしてるがそんなに驚く事だろうか


西憲兵「演習だったよな?確か昼に予定が入っていたが、もう夕方だぞ?いや、夜と言ってもいい時間だ。遅れるにも程があるだろ」


提督「はい・・すみません」


西憲兵「まぁ、中に問い合わせてみるよ。最悪ここで帰される事も覚悟しておけ」


提督「はい・・・・」


これは怒ってても仕方ないよな・・西鎮守府にも予定はあるだろうし、その予定の合間を縫って演習を組んでいるわけで


その時間をスルーしてしまった。次するとしても、また予定を組まないといけない


帰されるかな・・・下手したら罰金かな・・


みんな疲れているし帰される事になったら野宿かな・・


西憲兵「はい、分かりました。おい、提督」


提督「はい!」


西憲兵「入って良いとの事だ」


提督「本当ですか!ありがとうございます!」


西憲兵「ゲートを越えたら待てとの事だ。勝手に動くとまた仕事が増えるから大人しくしてろよ」


提督「はい!大和さん行きましょう」


大和「私が言うのもなんだけど、本当に良いの?大遅刻なのに」


西憲兵「私なら絶対に入れないが、西提督の命令だ。仕方ない」ゲートオープン


大和「そう、案外適当な人なのかもね」


提督「寛大な人の間違いだろ?なにかされるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたけどこれなら」


大和「その言うなにかをする為に入れたとか考えないの?」


提督「ま、まさか」


???「止まってください」


大和「ここの艦娘ね。止まる?」


提督「当たり前だろ。全員車から降りてくれ」


鳳翔「風が気持ちよかったですね」


如月「やっと着いたのね・・・お尻が痛いわ」


不知火「電、大丈夫ですか?」


電「う、うぇええ、なのですぅう・・」


まるゆ「すぅーすぅー」


武蔵「うむ、寝顔が可愛いな」抱きかかえ


???「貴女がおんぼろ鎮守府の提督で間違えないですか?大和さん」


大和「私じゃないんだけど・・あっちの男よ」


提督「おんぼろ鎮守府の提督です。よろしくお願いします」


???「そうですか、では、こちらへ」


提督「あの・・・・」


???「なにか?」


提督「自己紹介をして欲しいと思って・・」


朝潮「朝潮です。貴方にこれ以上言う必要はないかと」


提督「そうですか・・あの、すみませんでした」


朝潮「なんですか?いきなり」


提督「道に迷ったとは言え、遅刻をしてしまい・・謝る事しか出来ませんが、すみませんでした!」


一同「「「すみませんでした」」」


提督「大和さん、武蔵さん、二人まで謝ってもらわなくても」


大和「一応ハンドル握っていたの私だし」


武蔵「西鎮守府までの道程は任せろと言ったからな。遅れたなら私の所為でもあるからな」


提督「武蔵さん・・ありがとうございます」


大和「ちょっと私は?」


提督「ん?ああ、ありがとう」


大和「適当!」


朝潮「何か勘違いをしてませんか?別に遅刻した事は西提督は怒っていません」


朝潮「寧ろ、来たという事に褒めていました」


提督「それはどう言う意味ですか?」


朝潮「さぁ?西提督の考えてる事が偶に分からない時があるので、どうしてこんな奴を演習とは言え入れるのか不思議に思います」


かなり嫌われてるな・・・


そりゃそうか、悪魔の息子と言われた俺が遅刻なんてしたんだ


異名に更に磨きが掛かっているのだろう


ここの艦娘達はきっと俺を受け入れてはくれないだろうな


覚悟はしておこう。殺されはしないと思うが


如月「くっ・・・・・・」ギリッ


提督「如月・・」


如月「分かっていますけど・・」


鳳翔「・・・・・・・」


ここへ到着する前に俺は如月達にある約束をした


西鎮守府へ着いたら西鎮守府のルールに従う事


俺が何を言われ何をされようが口を出さない事


もし、ここで如月が怒り暴れてしまえば、うちのような小さな鎮守府など簡単に消えてしまう


それは俺の唯一の居場所をなくしてしまうという事だ


それだけは避けたい


なるべく問題を起こさないように演習を終えたい


提督「西提督は何処にいるんですか?挨拶をしたいんですけど」


朝潮「今から案内しますので着いてきてください」


提督「はい、みんな行こう、あ、ちょっと待ってください」


まるゆを武蔵さんにずっと抱っこさせてるのもいけないな


朝潮「どうしました?」


提督「まるゆ、ほら起きてくれ」


まるゆ「すぅーーーすぅーー」スリスリ


大和「爆睡ね。武蔵にスリスリしてるし」


武蔵「ふふふ、可愛い奴だ」ナデナデ


まるゆ「ふにゅ〜」パフパフ


武蔵さんの大きな胸でパフパフしてる


正直に言おう!男なら誰でもこの場を見たら感じるだろう


そして思うだろう


提督「・・・・・いいな」ボソッ


提督「っ!」キョロキョロ


やばいやばい口に出ていたか


聞かれてないよね?


電「・・・・・・・」ペタペタ


如月「ふっ・・」ドヤァ


電「・・・・・・」イラッ


不知火「???」


鳳翔「・・・・・・」あせあせ


不知火「皆さんなにをしてるのですか?」


提督「おーい!まるゆさーん!」


まるゆ「すぅーーー、ふかふかです」


提督「起きないな。仕方ない武蔵さん起こしてもらえますか?」


武蔵「分かった。ほらほら、起きるんだまるゆ!もう西鎮守府に着いたぞ」


まるゆ「ふぇ・・・・」パチリ


武蔵「おはようまるゆ可愛い寝顔だったぞ」


まるゆ「っ!まるゆに触るなぁああ!!」パッ


武蔵「ははは、元気がいいなまるゆは」


提督「じゃあ、行きますか」


朝潮「はぁ・・・・・」ペタペタ


提督「朝潮さん?胸でも痛いんですか?」


朝潮「Σ(゚д゚lll)はっ!・・いえ、なんでもありません。こちらです」


電(安心するのです。電達には、まだ無限の可能性があるのです)ジー


朝潮(なにか変な視線を感じます・・)


守れなかった後悔


朝潮「こちらです。西提督のいる執務室へ案内します」


提督「お願いします」


電「はわぁ〜凄い綺麗なのです!掃除が行き届いているのです」


朝潮「掃除は分担して徹底的にやらせているので埃一つ残りません」


電「なにを言ってるのです!ここに埃が・・・・ないのです・・」


提督「凄いな・・・うちも分担してって・・そんなに人数いないか・・」


電「まだ、出来てない所だらけなのです・・」


西鎮守府の中はうちとは大違いだ


うちが木造校舎のような感じだとするとこっちは鉄筋コンクリートで造られた校舎というくらい違う


そして、艦娘達が多い


チラチラとこちらを見てくる


こそこそ話しも聞こえる


視線も冷ややかな感じがするし


あまり良い気分ではない


提督「こんにちは」


と、挨拶をしてみるが顔をそらされてしまう


結構これはダメージがくる


艦娘って基本可愛い子ばかりで口に出しては言えないが、ブサイクな子をまだ見た事がない


ここからぱっと見てみる


提督「うむ」


阿武隈「ひっ、こっち見た!」


可愛い


提督「むっ」


愛宕「あら?狙われてたりする?」


デカイ!


やはりブサイクはいない


つまり可愛い子やデカイ子などにいきなりなにもなしに否定されてしまうと男としては結構精神的に来るということだ


朝潮「変な視線で周りの艦娘達を見るのはやめてください。怯えてます」


提督「え?そんな目で見てた?」


朝潮「はい、私だけを見てください」


多分言ってる意味は違うんだろうけど、その言い方は勘違いするぞ?


提督「じゃあ、そうさせてもらいますね」


如月「・・・・・・」イライラ


不知火「如月、怖いですよ」


如月「だって、さっきからボソボソと提督の事を悪く言う声が聞こえてきて・・言ってやりたい提督はそんな人じゃないって」


不知火「それは私も同じです。でも、ここで私達がどう言ったって信じてはもらえないでしょうね」


如月「そうなんだけど・・まるゆは平気なの?」


まるゆ「隊長が気にしていないのならまるゆも気にしません」


如月「強いのねまるゆは私には耐えられない」


鳳翔「・・・・・・・・」


しばらくして部屋の前に来る


朝潮「ここです」


執務室と書かれている


ドアもなんか高そう


朝潮「どうぞ、入ってください私は此処までです」


提督「案内ありがとうございます」


コンコン


ドアをノックして入る


ー西鎮守府執務室ー


部屋の中も凄い!高そうなソファーに高そうなテーブル


うちとはレベルが違う


提督「おんぼろ鎮守府から来ました。提督です。この度は遅刻をしてしまい誠に申し訳ありませー」


西提督「謝る必要はない」


提督「え?」


西提督、30代後半くらいだろうか?太い眉が特徴で筋肉が凄い


そしてとにかく眉毛が凄い


眉毛が


電「眉毛・・・・・」


元帥とはまた違った覇気というか威厳がある


オーラと言った方がいいのかな?


西提督「お前がおんぼろ鎮守府の提督で間違いないんだな?」


提督「はい、そうです」


西提督「そしてその後ろにいるのがお前の鎮守府の艦娘達だな」


提督「はい、みんな自己紹介を」


如月「如月です」


不知火「不知火です」


電「電です」


まるゆ「まるゆはまるゆです」


鳳翔「鳳翔型一番艦軽空母の鳳翔です」


大和「大和、大本営から来ました」


武蔵「同じく大本営から来た武蔵だ。演習を見届けようと思ってな着いてきた。迷惑なら帰ろう」


西提督「いや、大本営の方なら尚更我が鎮守府一同歓迎します」


武蔵「そうか、助かる」


西提督「それはそうとおんぼろ鎮守府の艦娘達は一人を除いてちゃんと自己紹介が出来ないようだな。提督お前の怠慢さがよく分かる」


提督「す、すみません・・」


なにが怠慢だ!ふざけやがって


そっちの艦娘達の方が酷いだろうが


人を腫れ物のように見やがって


言ってやりたいが我慢だ


西提督「よし、もう一度聞くぞ。如月から言え。自己紹介と挨拶はちゃんと出来ないといかんぞ」


俺挨拶したら無視されましたよーって言いたい


如月「気易く呼ばないでください。如月です」


不知火「この自己紹介は貴方の艦娘の一人から教わりましたよ?不知火です」


電「電です。貴方にこれ以上言う必要はないかと」朝潮の真似


まるゆ「まるゆはまるゆです。一度で覚えましょう」


鳳翔「鳳翔型一番艦軽空母の鳳翔です。こればかりは私も皆さんと同じです」


鳳翔「それに自己紹介なら貴方が先にするものですよ。私達の提督がしているのにしないのは失礼ではないのですか?」


大和「ぷっ」


武蔵「ふっ」


西提督「・・・・・・・」ギロッ


鳳翔「貴方の部下の上に対する言葉遣い、客に対して不信感や不安を煽る行動。怠慢ではないんですか?」


言いたい事大体言われちゃったな


西提督「提督、なにかこいつらに言うことがあるよな?」


怒れという事だろうか


提督「はい、如月、不知火、電、まるゆ、鳳翔さん」


提督「よく言った。俺の言いたい事殆ど言ってくれた。流石だ」


西提督「よく分かった・・噂とは少し違うが・・まだガキだな」


西提督「お前の器が知れる」


提督「お言葉ですが、自分は正論を言っただけです。それでどうしてそうなるのですか?」


最初からそのつもりだったのだろう


西提督「・・・・・・・」


西提督「悪いが提督以外は席を外してくれ」


如月「嫌です」


不知火「提督になにをするつもりですか」


電「眉引きちぎる・・なのです」


西提督「むっ・・・・・」


まるゆ「隊長は守ります!」


鳳翔「・・・・・・」


提督「みんな席を外してくれ」


如月「提督いいんですか?」


提督「あぁ、流石に鎮守府内で何かをするなんて事はないさ。それに提督同士でしか話せない内容もあるらしいからそういうのかもしれない。提督としてここに来た以上仕事はしないとな」


如月「・・・分かりました。何かされそうになったら大声で呼んでください。必ず来ます」


艦娘とは言え女の子に大声で助けを呼ぶのも恥ずかしい話しではある


提督「あぁ、その時は頼む」


大和「私達も出ようか」


武蔵「そうだな」


西提督「お二人には部屋を用意しておりますので、部屋の外に部下を待たせているので案内してもらってください」


大和「分かりました。それと変な敬語はやめてこっちがお世話になっているのだから」


武蔵「感謝する」


大本営とうちとではやはり対応は違うか


西提督「そこのお前達にも部屋を用意している。これが鍵だ。自分達で行け」


西提督「あまり鎮守府内を歩きまわらず大人しく部屋にいるように」


如月「・・・・・・」


提督「如月」


如月「分かりました」


不知火「もし提督に何かあれば西提督さん貴方でも・・・」ギロッ


西提督「早く行け」


電「けっ!なのです」


鳳翔「電ちゃんいけませんよ」


みんなが部屋を出て提督と西提督だけになる


みんながいた時より遥かに覇気のようなものを感じる


怖いというのが一番当てはまる


二人きりだからだろうか


多分足が震えていると思う


西提督「座れよ」


提督「いえ、このままで」


西提督「震えてるじゃないか、なに取って食おうなんて思ってないさ。少なくとも今はな」


提督「・・・・・・・」


西提督「座れ」


大人しく座った方がいいな


提督「・・・・・」ボスッ


くそっ!ふかふかじゃねえかこのソファー


いくらするんだ!欲しい!


西提督「紹介が遅れたな、西鎮守府で提督をやっている西提督だ。よろしく頼む」ピシッ


提督「改めておんぼろ鎮守府の提督です。よろしくお願いします」ピシッ


西提督「コーヒーでいいか?それともジュースがいいか?」


提督「いえ、要りませんよ。水筒持ってきてるんで、飲みます?」大和さんの水筒


西提督「折角だ。飲んでいけ水筒なんてケチくさいもんはしまっておけ」


提督「では、そう伝えておきます」


大和さんに


西提督「はあ?」


提督「それより話しをしましょう。なんでしょう?」


西提督「随分お前の鎮守府の艦娘はお前の事を信用してんだな。いや、あれは好いてると言った方がいいな」


提督「なにが言いたいのですか?」


西提督「お前は結構色々な噂があってだな。その一つにお前が艦娘達を洗脳して無理矢理従わせているというのがある」


提督「っ!」


洗脳?俺が?


提督「まさかそれを信じてるとか言わないですよね?」


西提督「だから確認をしている。してないんだな?」


提督「当たり前です。そんな事は絶対にしない」


西提督「信じていいのか?」


提督「はい、方法を知っていたとしても絶対にしません」


西提督「そこまでクズではないと言う事か」


提督「やっぱり西提督さんも俺が悪魔の息子ですからある事ない事を信じるんですね」


西提督「噂だけなら相手にしなければいいだけの事だ。だが、お前は身に覚えがあるんじゃないか?」


提督「なんの事ですか!俺は何もしていない!」


西提督「確かに噂は噂だ。本当に確かめずに決めつけるのはいけない」


提督「なら!」


西提督「お前は街のみんなから嫌われてるらしいな」


提督「っ!」


西提督「孤児院の事も聞いた。実際に向こうに行き話しを聞いたんだ」


提督「聞いたとは?なにをですか」


西提督「提督、お前は艦娘をどう思う?」


提督「西提督さん質問に答えてもらってません。なにを聞いたんですか」


西提督「話しには順序があるんだ黙って答えろ」


この場合どう答えればいいのだろうか


提督として答えるなら兵器だ


大抵の提督達はそう思っている


でも、俺個人の考えは違う


兵器なんかじゃない


艦娘は俺と同じ人間で女の子なんだ


本当なら戦わせる事なんてさせたくない


でも、彼女達の力なしではきっと海はとっくの昔に深海棲艦に全て奪われていただろう


本当なら感謝しなきゃいけないのに


何故助けられる事が当たり前だと思ってんのだろうか


彼女達を兵器だという奴らは絶対に許せない


ハゲてしまえ


さて、どう答えるか


提督「・・・・・・」


西提督「どうした?思った事をそのまま言えばいい」


西提督「嘘をつくなよ」


思ったままか・・・


提督「俺は・・・・普通の女の子だと思います」


やはり嘘でも兵器だなんて言えない


西提督「兵器だとは思わないと?怖くはないと?普通の女の子としてみれるのか?」


もうここまで来たら全て本音だ


提督「最初は好奇心です。怖いとは思った事はありません。いえ、嘘になりますね。今朝の武蔵さんは少し怖かったです。あと、明石さんって言う元艦娘の人なんですけど、その人も怖かったです。少しちびったくらいですよ。いえ、かなりですね!」


提督「でも、本気で怖いと思った事はありませんよ。だって普通の可愛い女の子じゃないですか。武蔵さんも明石さんも怖さよりも胸に目がいってしまいますよ。俺も男なんで」


提督「背中に艤装が付いていても海の上を走れたとしても、身体は、心は、香りは、仕草は、全部!女の子じゃないですか」


提督「可愛い!美しい!綺麗!デカイ!小さい・・・、どれも最高じゃないですか!」


西提督「・・・・・・・・」


提督「俺は艦娘が如月達を大切な存在だと、俺の居場所だと思っています。大好きなんです!それが俺の答えです」


如月達の前では照れくさくって絶対に言えない


少し変態じみた事も言っていたように思えたけど、これが俺の包み隠さずの本音だ


西提督「俺は艦娘達の事は人として大事な部下だと思っている。兵器だとは思わない」


提督「西提督さん・・」


西提督「さっきの質問だが、お前が孤児院の仲間を二人奪ったという話しだ」


西提督「一人は電だ。聞いた話では誘拐されたと聞いた。でも、さっきの電を見て自分から志願したと確信した」


西提督「提督、お前の噂の事だが殆どが、いや、全部がでまかせかもしれないってのは多少なり思っていた」


西提督「お前が着任した瞬間にたくさんの噂が出てきた。小さな事から大きな事とたくさんだ。一冊の本に出来るほどだ。普通ならあり得ないと思うだろうがお前は嫌われ過ぎている父親の息子としてな。それがそのあり得ないをあり得るにしてしまっている」


提督「・・・・・・・」


西提督「だが、そんな事は俺には正直どうでも良かった。」


提督「え?」


西提督「俺がお前をここへ呼んだのはお前を成敗してやるとかの正義感でもなく、ましてやお前を慰める為でもない」


西提督「確認したい事があったんだ」


提督「さっきの質問ですか?艦娘をどう思っているのかって言う」


西提督「そうだ。その返答次第ではもう一つやる事があった」


提督「それは?」


西提督「お前を殴る事だ」


提督「っ!」


兵器と言っていたら殴るという事だったのだろうか


やはりその筋肉は飾りではないという事か


危なかった。向こうに合わせようと危うく嘘をついて殴られているところだった


ここまで、艦娘達の事を考えている提督がいると知れてそれだけでも来た甲斐はあった


この人とならうまくやれそうだ


だって同じ気持ちを持った人なんだから


提督「西提督さん!俺ー」


西提督「歯を食いしばれぇええ!!」ドゴッ


提督「ぐはっ!!」ガシャーーン


提督「な、なんで・・・」


西提督「お前が兵器だと言えば何も言わないし言えない!だがな!艦娘を人だと女の子だと言ったお前は!何故!叢雲を引き渡す真似をしたんだ」


西提督「彼女らだって好きで野良艦娘や裏切りの名を背負ったわけじゃない!それを分かっていて何故!孤児院を!彼女達の居場所を!荒らした!」ガシッ


提督「ぐっ!」


西提督「それだけじゃねえよな?孤児院の子達はな!泣いていたんだぞ!そして怯えていた!何故か分かるか!」ゴスッ


提督「ぐぁ!ゲホッ!」


西提督「毎日鎮守府に来られるのが嫌だったのか?電を守る為にやったとでも言うか?」


西提督「脅迫状なんて送りやがって!あれか?さっき言った事は嘘だったのか?本気の目だったのは演技だったのか?」


脅迫状?


提督「っ・・何の事だ」


西提督「しらばっくれるか!ならこれはなんだ!」脅迫状


提督「これは・・・」


殴られたせいなのか視界がぼやけてよく見えない・・所々に靄がかかる


これは以上鎮守府への意味のない抗議を続けるならーーーの事をーーーに連絡するぞと書かれていた


提督「なんだよこれ・・・・こんなの知らない」


西提督「まだ!言うか!まだ奪い足りないと言うのか」グッ


奪う・・・・・・


提督「や、やめてくれ!本当に知らないんだ!叢雲の事は今でも後悔している・・ちゃんと話しておくべきだったと」


提督「でも!仕方ないだろ!俺だって助けたかったさ!でも、自分を守る事で精一杯だったんだ!」


仕方ない?自分を守る?


どの口が言っている!


そんなのはただの言い訳だ


提督「もしあの時もっと冷静に見て艤装の消えている彼女なら看護婦さん達には艦娘だとはすぐにばれなかっただろうって適当な理由をつけて逃す事も出来たかもしれないでも!全部・・後になって気付いたんだ・・・孤児院の子達にも悪い事をしたと思っている・・俺の力不足の所為で仲間を失わせてしまったんだから」


そう、俺の所為だ


提督「自分が情けなくて・・・仕方ないんだよ」


西提督「口でならどうとでも言える」


提督「そりゃそうだ・・・・」


今でも叢雲の夢を見る


それはたくさんの可能性で、逃す事の出来た時や出来なかった時とたくさんある


決まって最後は叢雲が遠くへ行ってしまう


目が覚めると泣いている


そう言えばその時ぐらいから如月が偶に布団に潜り込んでくるようになった


今では不知火と電にまるゆもいるけど


そう言えば最近は朝起きても泣いていなかったな


夢で離れて行くのは変わらない


でも、不思議と寂しくないんだ


暖かいんだ・・温もりを感じるんだ


それがまた会えると言っているように思えて


でも、俺はその温もりを暖かい存在を


・・・・・・・・・・消した


消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ消したんだ


そう、仕方なくも、自分で精一杯でもなく


ただ、俺の弱さがその結果を出した


提督「そうだ・・俺は最低な野郎だ!口だけの!力も何もない!如月達がいなければ俺なんてとっくに死んでる!」


西提督「お、おい、落ち着け」


提督「西提督さん・・・こんな下衆な提督・・生きてて良いんでしょうか?」


西提督「待て!俺はそこまで言っていない!脅迫状は違うんだな?そうなんだろ?」


脅迫状?ああ、さっき言ってたやつか


うん、俺で良いや


提督「あ・・俺が・・消した・・殺した・・・脅迫状は俺が・・・書いた」


西提督「提督、しっかりしろ!」


提督「ごめん・・ごめんなさい!叢雲・・・叢雲・・孤児院のみんな・・街のみんな・・鎮守府のみんな・・」ジワッ


一層の事あの時槍で貫かれていたらどれだけ楽になれるだろう


やっぱり俺では前になんか進む事は出来ないんだ・・


進む資格はない


提督「俺に艦娘達を守る事は出来ないんですか?そう思う事でこうなるなら・・・責められるなら・・もう」


守りたいなんて思わな・・・


提督「それでも守りたいんだよ!!」


誰かに必要とされたい!


でも、こんな俺は誰にも必要なんてされない


こんな俺なんて


西提督「っ!」


提督「うわぁあああああ」ポロポロ


西提督「・・・・・・・・」


西提督「俺はなんて事を・・・」


ー西鎮守府執務室前ー


朝潮「提督さん・・・・・・」ポロポロ


朝潮「・・・・・・」ふきふき


ガチャリ


朝潮「失礼します」


西提督「朝潮・・すまない今は」


朝潮「どいてください西提督」


西提督「あ、あぁ」


朝潮「・・・・・」抱きしめ


提督「っ!」


朝潮「・・・・・・」なでなで


提督「朝潮・・さん・・・」


朝潮「貴方の求めてる温もりとは違いますけど、今はこれで我慢してください。いつか諦めなければ見つけられますから」


温かくて良い香りがする


固いけど・・・


朝潮「貴方は下衆なんかじゃありませんよ。その涙が証拠です。生きてて良いんです」


提督「・・・・・本当に?」


朝潮「はい、私達艦娘の為に泣いてくれてありがとうございます。それだけで私達は救われます。貴方は守れます絶対に」


提督「・・ありがと・・ありがとうございます」ポロポロ


朝潮「いえ、これくらいしか出来ませんから」


そして優しい声で安心出来る


安心すると眠くなってきた


今は良いよね?今だけは


提督「すぅーーーすぅーー」


朝潮「・・・・・・」なでなで


西提督「すまない、朝潮、俺の落ち度だ。ろくに話しを聞かずに触れてはいけない段階まで追い詰めてしまった・・」


西提督「俺もまだまだガキだな・・」


朝潮「そうですね・・・でも私達は、の間違いです」


西提督「そうだな・・ちょっと行くところが出来た。提督を頼む」


朝潮「はい」


小さな胸に大きな優しさ


あれから少し経ち


ずっと執務室にいるのもいけないと思い提督さんを部屋まで運ぼうとするが


ー西鎮守府廊下ー


朝潮「うんしょ・・うんしょ・・」


提督「うぅ・・・・」ズルズル


艤装を展開出来れば簡単に抱える事が出来るけど許可なくは出来ない


朝潮「ふぬぬぬ」


提督「尻・・・すぅーーー」ズルズル


朝潮「お尻が痛いの?」


先程から尻と言っているけど、ずっと引きずっているからお尻が痛いんだ


それでも起きないのは凄いけど


仰向けに引きずっているからお尻が擦れる


もう少し身長があれば良かったけど、それは言っても仕方ない


なら、うつ伏せに引きずって行けば良いんだ


背骨に悪そうだけど


これでお尻は痛くない筈


朝潮「よいしょ!」


提督「っ!!!」ビクッ


朝潮「あれ?進みが悪い?何か引っかかってるのでしょうか?」


もっと力を入れて引っ張ってみる


提督「ひぐぅ!」ビクッ


朝潮「やはり何かが引っかかっているようです」


見たところ足の付け根の真ん中辺りが少しだけほんの少し膨らんでいる?


朝潮「なんでしょうか?」


???「あら?何しているの?って、この人は!朝潮ちゃん危ないから離れていないと」


朝潮「荒潮、提督さんはそんな人じゃありません。」


荒潮「そうなの?ロリコンで容赦なく襲ってくるって聞いたけど?駆逐艦の娘達はそれで怯えてしまっているわ」


朝潮「デマですね。提督さんは信じられる人です」


荒潮「どうしてそこまで・・会ったばかりなんでしょ?」


朝潮「はい、今日会ったばかりです。ですが・・」


ドア越しに聞いた事を話した


荒潮「なんて良い人なんでしょう・・グスッ・・」


朝潮「私達艦娘の為にあんなに本気で泣いてくれる人が悪い人なわけありません」


あれは絶対に演技ではなかったそれだけは私にも分かった


荒潮「うん、朝潮ちゃんが言うならそうなんでしょうね。そうなんだ・・ふふふ、なんかさっきまで怖い顔に見えたけど、今は可愛いわね」


荒潮「それで、朝潮ちゃんは提督さんに胸を押し付けてなにをしてるの?」


朝潮「押し付けているわけではありません身長差でこうなってしまっていますが部屋まで運んでいたんです」


荒潮「え?そうなの?どう見ても抱きしめているようにしか・・」


朝潮「ここまでは仰向けで引きずって来たんですけど、お尻を擦ってしまい痛いようなので今度はうつ伏せにして引っ張っています」


荒潮「えっと・・それはやめておいた方が・・」


朝潮「何故です?」


荒潮「それは・・もう!分かるでしょ?提督さんは男性なんですから、仰向けでお尻を擦ってしまうならうつ伏せなら・・ね?分かるでしょ?」


朝潮「分かりません。何故ダメなんですか?」


荒潮「本気なの?男性と女性の違い分かる?」


朝潮「そのくらい分かります。男性は胸が成長しません」


荒潮「その言い方はおかしいけど次は?」


朝潮「それだけですが」


荒潮「え?」


朝潮「え?」


荒潮「こ、子供はどうやって作るか分かる?」


朝潮「馬鹿にしないでください。そのくらい分かります。でも、作ると言う言い方はおかしいです」


荒潮「えっと・・まぁ、別の言い方もあるかもしれないわね」


朝潮「だって子供は気付いたらいるんですから」


荒潮「・・・・・・はい?」


朝潮「ですから子供は作るんじゃなくて気付いたらいるんです」


荒潮「え?なにそれ・・友達は気付いたらなってるものさって言う曖昧で根拠のない意味不明な言葉と同じくらい意味不明でホラーな言葉は」


朝潮「女性と男性が一緒の布団で寝ればそのうちいます」


荒潮「だからそれは怖いって!」


朝潮「勉強不足ですね荒潮」


荒潮「うん、もうそれでいいわ」


朝潮「もしかしてもう一つの違いはこのほんの少しのもっこりが関係していますか?」


荒潮「そ、そうだけど・・あまりガン見しないでね。提督さんの為に」


朝潮「いえ、知る為にはよく見ないと。荒潮はこれが何か分かるのですか?」


荒潮「えっと・・まぁ一応」


朝潮「では、教えてください。このもっこりはなんですか?男性はみんなもっこりしてるんですか?まさか、私達艦娘と同じでそこに主砲が付いてるとかですか?いえ、この大きさなら7,7ミリ機銃クラスですか?」


提督「っ・・・・」ピクッ


荒潮「あら?・・・まさか?」


朝潮「気になります!提督さんには後で言うので見せてもらいましょう」


提督「」ブンブン


荒潮(凄く首振ってる・・・やっぱりもう起きてるわ)


朝潮「では、失礼して・・チャックが付いてるのは便利ですね」


提督「っ!」ブンブンブンブン


荒潮「待って朝潮ちゃん」


朝潮「はい?」


荒潮「気になるのは分かるけど、提督さんを早く部屋に運ぶのも必要だと思うのよ。手伝うからとりあえず運ばない?足を持つわ」


朝潮「なるほど二人で持てば擦りませんね。では、お願いします」


荒潮(まぁ、でも起きてくれれば良いんだけど)チラッ


提督「っ!」チラッ


荒潮「・・・・・・」 ジトー


提督「・・・・・・・」汗ダラダラ


朝潮「あ、提督さんの帽子を執務室に忘れて来ました。少し待っていてください取ってきます」ダッ


荒潮「いってらっしゃあーい。さてと・・・」


荒潮「起きてるわよね?」


提督「ぐぅ〜〜」


荒潮「そう、じゃあ、朝潮ちゃんに見られても良いのね。7,7ミリ機銃」


提督「もう少しあるって!多分・・多分・・・・・」


荒潮「それで?なんで寝たふりなんかしたのかな?変態さんなんですね」


提督「違う!違うんだ!」


荒潮「朝潮ちゃんの胸に顔を埋めた時はどうでした?」


提督「それは、良い香りがして、ほんの少しですけど柔らかさを感じて、でも、息が出来なくてなって危うく死にそうでした。でも、それもありかなって・・いや!違う!苦しかったです!」


荒潮「うん、提督さんはやはり変態だわ!危険よ!寝たふりをしてそれを狙ってたのね!変態策士!」


提督「だから違うんだって!」


荒潮「じゃあ、なによ!」


提督「執務室での事は聞きましたよね?」


荒潮「えぇ、提督さんが泣いたって事は」


提督「そのあと・・抱きしめられまして・・恥ずかしながら朝潮さんの胸で泣いてしまいそのまま寝てしまい・・」


荒潮「へぇ〜朝潮ちゃんがそんな事をしたなんて。それで?」


提督「そ、その・・恥ずかしくてなにを言えば良いのかって考えてたら。今にいたりました」


荒潮「それって・・朝潮ちゃんに甘えてしまって恥ずかしくて合わせる顔がないと」


提督「はい・・・・」


荒潮「提督さんって・・ウブなんですね。ふふふ」


提督「荒潮さん!なんて言えば良いんでしょうか・・」


荒潮「普通にお礼を言えば良いわよ。ありがとうって」


提督「普通にですか・・分かりました言ってみます」


荒潮「頑張ってね。あ、帰ってきたわよ」


提督「すぅーーーー」バタッ


荒潮「え?」


朝潮「お待たせしました。行きましょう。足をお願いします」


荒潮「あ、はい・・」


荒潮(なにやってんですか!)


提督(ヘタレと言ってもらって構いませんよ)


朝潮「部屋に着いたら機銃を見せてもらいましょう」


提督(たすけてーー)


荒潮(もうしりません!)


このままではやばい


その後部屋に着き


勇気を出して


ー西鎮守府客室(提督部屋)ー


提督「うぅ・・・・あ、ここは何処だ?」


朝潮「あ、起きましたか」


荒潮「私、荒潮と言います。よろしくお願いします・・ね!」


提督「は、はい、よろしくお願いします。荒潮さん」


朝潮「提督さん、西提督の事なんですけど・・すみませんでした。西提督は隠してるつもりらしいですが、艦娘が大好きで、艦娘の事になると暴走してしまうと言いますか・・途中からとは言え聞いていたのに止められなくてすみませんでした」


朝潮「殴られた所は大丈夫ですか?なんなら医務室へ」


提督「いや、大丈夫ですよ。ほら、痣も傷もありませんから」


多分手加減して殴られたんだろうな本気なら痣ぐらい出来ていると思うし


朝潮「本当にすみません・・」


提督「もういいですよ。俺も情け無い姿見せちゃいましたし・・それに言われた事は本当の事でしたから・・」


朝潮「提督さん・・・」


提督「・・・朝潮さん、先程は、その、抱きしめてもらいましてありがとうございます。あの時の言葉で少しは楽になれたと思います」


朝潮「もう、あんな事言わないでくださいね。提督さんは生きてて良いんですから。生きてて欲しいんです」


その言葉でまた涙腺が緩む


生きてて欲しいなんて反則だろ


提督「っ・・・・」


もう大丈夫だと思ったけど駄目だ


朝潮「どうしました?」


提督「いえ、なんでもありません。少し一人にしてもらえませんか?」


朝潮「・・・・・・」


早く行ってくれ


荒潮「朝潮ちゃん行きましょ?」


立ち上がった朝潮は出口ではなくこちらへ向かって来た


そして俺を抱きしめた


提督「っ!」


朝潮「泣いても良いんですよ我慢はいけません」


荒潮(攻めるわね・・・これはもしや?)


提督「うぅ・・・・・」


朝潮「よしよし」ナデナデ


また、俺は泣いた


二回も他の鎮守府の艦娘の胸で泣いてしまうとは


本当に情け無い


でも、心が軽くなった気がした


その後、落ち着いた俺は朝潮さんと荒潮さんとで食堂へ向かった


荒潮さんはずっとニヤニヤしながら見ていた


如月達も後で来るらしいので先に行っていよう


呼びに行こうと思ったのだが朝潮さんにそれは止められた


なんでも、少し用事をしているらしく俺には見せられないようだ


気になるけど朝潮さんが大丈夫と言うので信じよう


荒潮「ふふふ」ニヤニヤ


荒潮(良い顔するじゃない朝潮ちゃんも)


提督「荒潮さんが不気味にニヤけてますけど」


朝潮「ほっておきましょう」


俺と眉毛と時々おかん


ー西鎮守府客室(如月達の部屋)ー


如月「今なんて言いました?」


西提督「お前達の提督を精神的に追い詰め殴ったと言った」


如月「へぇ〜それをわざわざ言いに来てくれたの・・へぇ〜」


不知火「不知火達に何もできないと知ってですか・・・勘違いしてんなよ?」ギロッ


電「丁度いいのです・・演習の練習に・・・丁度いいのです!」


まるゆ「・・・・・・・」ギロッ


鳳翔「酷いです・・・・提督さんが心配です」


如月「とりあえずこいつの事は後回しで提督の所へ向かいましょ」


不知火「そうですね」


西提督「待ってくれ」


如月「止める気?」


電「なのです・・・・」


西提督「俺が言うのはおかしいが提督はかなり取り乱していたが、どうにか部下が落ち着かせた。提督としては今の姿を君達には見られたくないと思うのだ」


不知火「それを信じろと?」


まるゆ「隊長の所へ行きます」


鳳翔「そうですね行きましょう」


西提督「待ってくれ!頼みたいことがあるんだ」


西提督「俺に君達から罰をくれ。今回の件は完全に俺の落ち度だ。君達には俺を罰する資格がある。殴るなりなんなりしてくれ」


如月「最初からそのつもりよ・・提督の様子を確認したらやってあげるから」


西提督「頼む・・提督はそっとしておいてやってくれ。俺だって部下達にあんな姿は見せられない。提督も男だ。プライドと言うものがある。それは女性には分からない事もあり男同士だからこそ分かる事もあるんだ。」


如月「それは私では提督の事を理解出来ないと?そう言いたいの?」


西提督「全てを理解する事など誰にも出来ないお前にも俺にもな。提督自身にもな」


如月「私は違う」


西提督「違うわけないだろ。提督自身が理解出来ない事を他人のお前がどうして出来る」


如月「っ・・・」ギッ


不知火「如月、さっき私って言ったけど私達の間違えでは?」


如月「・・・・・・」


不知火「あれ?」


電「わざとなのです!」


不知火「そうだとするなら許せませんね」


如月「なによ本当の事じゃない」


不知火「自分だけしか理解出来ないと?」


如月「そうよ」


西提督「すまんが、話しを戻してくれないか?」


如月「なら、知ってます?提督は毎朝決まった時間にトイレに入るのを」


西提督「どうでもいいから話しを戻せ」


鳳翔「あらあら〜」


不知火「そのくらい知ってます!最近便秘気味だという事も!では、聞きますが提督がお風呂に入って最初に洗う所はどこか分かりますか?」


如月「そのくらい簡単よ。腕よ」


不知火「くっ・・・正解です」


西提督「こいつら大丈夫か?」


電「末期なのです」


鳳翔「二人とも西提督さんの話しを聞いてあげてください」


まるゆ「私語を慎まんか!馬鹿者!」


如月、不知火「・・・・・・・」


鳳翔「どうぞ西提督さん」


西提督「すまない、とにかくだ。今は提督をそっとしておいてくれ。出来るなら知らないという事にしてくれ。そしてその怒りは全部俺が受ける」


如月「・・・・分かりました。提督はそっとしておきます」


不知火「では、受けてもらいましょうか」


電「顔面はダメなのです。傷が見えてしまう・・なのです!」


まるゆ「・・・・・・まるゆはやめておきます。惨めになるだけなので」


鳳翔「そうね・・ねぇ、暴力はダメだと思うの、暴力を暴力で返してしまえばまるゆちゃんの言う通り惨めになるだけです」


鳳翔「その方と同じだという事です。それにそれをして提督さんは喜ぶでしょうか?提督さんの事をよく知ってると言うなら分かるんじゃないですか?喜びますか?」


如月「喜ぶわけないじゃない・・・きっと悲しむ」


不知火「でも、表には出さずに飲み込んでしまいます」


電「自分の所為だと自分を責めるのです。それくらい電でも分かるのです」


まるゆ「隊長は優しいですから・・」


鳳翔「なら、ね?」


如月「ですが・・この怒りはどうすれば」


鳳翔「なにも許せとは言いませんよ。暴力以外でも出来ることはあるんじゃないんですか?一つずつ言っていきましょう如月ちゃんからどうぞ」


如月「え?そうね・・爪を剥がすのは?」


西提督「・・・・・・・」ゴクリ


鳳翔「暴力は駄目って言ったでしょ?ね?如月ちゃん」


如月「暴力ではありません!これはー」


鳳翔「暴力です!あまり聞き分けない事言うなら・・・・・・・・・ね?」


如月「っ、はい・・・すみません」


鳳翔「不知火ちゃんは?」


不知火「えっと・・」チラッ


西提督「ん?・・・・」


不知火「・・・・その髪の毛を提督にくれる気はないですか?」


西提督「髪の毛を?俺の?何故」


不知火「くれるの?くれないの?どっちですか?」


西提督「ま、まぁ、それならあげても良いが・・どれくらいだ?」


不知火「全部です」


西提督「持って行け」


不知火「ぬい!鳳翔さんお願いします」


鳳翔「はい、じゃあ切りますね〜」ハサミ


チョキチョキ


まるゆ「剃刀もありますよ」


鳳翔「まるゆちゃんお願い出来ますか?」


まるゆ「はい!得意ですから」


ジョリジョリ


西提督「・・・・・」丸坊主


不知火「これさえあれば・・・」


鳳翔「洗った方が良いですよ?」


不知火「そうですね。洗ってきます」ダッ


鳳翔「ふふふ、似合ってますよ」


西提督「・・・あぁ、少し寒いがスッキリしていい」


電「その暑苦しい眉毛も切るのです!」


西提督「こ、これは・・俺のチャームポイントとも言えるものでな勘弁してもらえないだろうか」


西提督「慈悲を!」


電「ないね!・・なのです」


西提督「そ、そんな・・・・」


鳳翔「はい、じゃあ剃りますね〜これしかありませんからじっとしていてくださいね?」包丁


西提督「ま、待ってくれ!そ、それは危ないだろ?眉は無しにしないか?ね?」


電「やるのです」


鳳翔「ごめんなさい西提督さん」


西提督「覚悟を決めるしか・・・ないのか・・・・眉以外なら殴られようが何されようが構わない!頼む!」


電「男なら!つべこべ言わず覚悟を決めるのです!」


西提督「っ!・・・分かった・・だが、包丁だけでは危ないが」


まるゆ「隊長の為に持ってきたひげ剃り用のクリームならありますが」


西提督「おお!せめてそれを塗ってから」


電「いや・・なしで行こう・・なのです」


西提督「なっ!」


鳳翔「大丈夫ですよ。料理は得意ですから」


西提督「料理とは関係ない!やめてくれ!うわぁああーっ!」


鳳翔「本当・・危ないんで動かないで黙っていてもらえますか?」ガッシリ


包丁キラン!


西提督「くぅ・・・・・」ジワッ


ジョリジョリ


西提督「あ・・・・・・・・」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーー


あれは、俺がまだ小学生の時だった


眉毛をコンプレックスだと感じていた


ー病室ー


少年「うわ〜ん!」


母「どうしたの?また虐められたの?」


少年「また、眉毛を馬鹿にされたんだ。どうして僕だけこんな眉毛なんだよ!うわ〜ん!」


母「そんな事言わないで?貴方の眉毛はかっこいいわ。本当よ?」


少年「でも、みんなは味付けのりとかって言って虐めるんだ」


少年「もう!こんな眉毛剃ってやる!」


母「ダメよ!それだけは・・」


少年「なんでだよ!」


母「これはね?ママと貴方との繋がりだから・・」


少年「え?」


母「貴方は顔も身体もパパに似ているの性格はちょっと似てないかもしれないけどね」


少年「パパは強かったんだよね」


母「そうよ。パパは強かったわ。それに私は惚れたんだから」


母「でもね・・パパは私の眉毛に惚れたのよ?」


少年「え?眉毛?」


母「パパにほとんど似てしまった貴方だけど一つだけ私にも似てくれた所があるのよ」


そう言って見せてくれた写真には写真でしか知らない父と俺と同じくらい太い眉毛をした母だった


少年「え?これママなの?」


母「そうよ。私もこの眉毛が嫌いだった・・でもね?パパと初めて会った時言われたのよ。その力強い眉毛に惚れた!ってね」


母「そこから私はこの眉毛が好きになったの」


少年「パパって変わってるね・・」


母「そうね。でも、好きだった大好きだった・・」


母「貴方が産まれてすぐに病気で髪の毛も眉毛も剃ることになってしまったけど・・パパは愛してくれた。最期まで・・・」


そう言った母は泣いていた


母「ゲホッ・・ゴホッ・・」


少年「ママ!」


その日は体調も良かった。明日の授業参観には医者の同伴にはなるが来れる筈だった


しかし、いきなり悪くなり意識不明になった


意識不明になる前に母は言った


母「貴方の眉毛は素敵よ。いつか貴方の眉毛の良さを分かってくれる人が必ず現れるから・・・・それまでは・・・剃らないであげて・・・ね?貴方をずっと愛してるわ・・・・」


そしてそれが母の最期の言葉だった


それから数年


虐めにも耐え、虐めをさせない強さも手に入れた


あの日の母の言葉のお陰で俺は生きてこれた


しかし、俺は進む道が全く見えなかった


これからどうすれば良いのか・・不安で仕方なかった


父の事を調べ父が海軍だった事を知る


俺も父のように提督になればきっと何かを見つけられる筈だと信じて


海軍養成学校へ入学した


そこにいる人達は俺の眉毛に対して何も言わなかった


やはり海軍に入ろうとする者だけあり、そんな眉毛を馬鹿にするような幼稚な考えを持ってる奴はいないようだ


まぁ、興味がないだけなのだろうが


そして俺は出会った


それは、授業の一環で鎮守府へ見学をした時だった


実際の艦娘は女の子と変わらない


これが兵器なのか?ただの女の子じゃないか


最初こそ恐ろしく思っていたがそんなのはすぐになくなった


しかし、俺は今まで女の子とまともに話した事がなく一人浮いていた


その時声を掛けてくれた


???「貴方の眉毛素敵ですね」


青年「っ!」


一目惚れだった。いや、一言惚れだった。いや、両方だった


俺も褒めなければと思い彼女を見る


一番に眉毛が目に入った


なんと凛々しくそれでいて力強さを感じる眉毛なんだ


青年「あ、貴女の眉毛も素敵です!凄く!」


言ってから気づいた。俺が昔眉毛にコンプレックスを持っていたように彼女も眉毛にコンプレックスを持っているのではないか?


もしかしたら触れてはいけなかったかもしれない


でも、彼女はニッコリと笑い言った


???「ありがとうございます。そんな事言われたの初めてです。凄く嬉しいです」


妙高「もし、貴方が提督になった時は貴方の所に行っても良いかもしれませんね。私は妙高って言います。覚えておいてくださいね?」


青年「はい!妙高さん!俺!必ず提督になりますから!待っててください!」


妙高「うん、頑張ってくださいね」


青年「はい!」


彼女と会ったのはその時だけだった


でも、俺はもう一度会う為に必ず提督になると決めた


それから何年も頑張りそして見つけてもらう為に眉毛を大切にしようと決めたんだ


惚れた女に会う為に


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーー


西提督「これも罰なんだ・・・だけど・・辛すぎる」ポロポロ


鳳翔「はい、終わりました。これ要りますか?眉毛」


電「捨てるのです!」


西提督「せめて!それは俺に返ー」


不知火「あ、足りないんでそれ貰って良いですか?」


電「良いのです。持って行くのです」


鳳翔「はい、どうぞ」


不知火「一応洗ってきます」ダッ


西提督「・・・・・・・・」


電「かなりの強面になったのです海坊主に名前を変えてもいいかも知れないのです」


まるゆ「睨まれたら漏らしそうです」


鳳翔「ちょっとやり過ぎたかな?」


電「まだ、まるゆと鳳翔さんが残ってるのです」


西提督「やれよ・・・失う物なんてもうないからな・・・」


鳳翔「私はもう良いですよ。これ以上やるのは可哀想ですし」


まるゆ「まるゆもそう思います」


電「如月は?」


如月「・・・・・」


西提督「・・・・・・すまない妙高」ツー


如月「はぁ・・もう良いです。怒りも消えましたから」


西提督「ありがと・・・ありがとうございます!」土下座


電「うぅ・・・罪悪感が・・」


不知火「出来ました!カツラです!これで提督も喜びます」


如月「なかなか良い出来じゃない流石ね不知火」


まるゆ「ちょっと固いですけど」


電「剛毛なのです」


鳳翔「西提督、立ってください。もうこの話しは終わりですから」


西提督「あぁ・・・・・」


西提督「もうすぐ夕飯だ。食堂へ行こう・・そこで顔合わせと明日の予定を話そう・・・」


鳳翔「はい、あ、西提督さん待ってください」


西提督「まだ、なにか?まさか・・」


鳳翔「そんな怯えないでください。もうあの話しは終わったんですから」


西提督「では、なんでしょう?」


鳳翔「その・・眉無しの顔があまりに怖いので駆逐艦の娘達とかは泣いてしまうかもしれないんで・・眉を描かせて貰っても良いですか?」


西提督「・・・すまないお願いしよう」


鳳翔「ちょっと待ってくださいね。えっと、何処にしまったかな?」


電「それでは怖いのです!眉を描いてあげるのです!」マッキー


西提督「っ!」


キュッキュッ


電「ヒゲもおまけなのです!」


キューーーッ


西提督「・・・・・・・」ちょびヒゲ


電「太さも変わらないのです!ヒゲもバッチリ決まってるのです!」


電「少しやり過ぎた電からの慈悲なのです」


西提督「長さバラバラじゃないか・・」


鳳翔「お待たせしました。それではー・・・あれ?生えたんですか?おヒゲも一緒に」


西提督「・・・・・・・・」


西提督「あぁ・・・・・・」


西艦娘達と提督


ー西鎮守府食堂ー


西提督「ここが食堂だ。提督も時期に呼んでこよう」


不知火「やはりうちよりは広いですね」


鳳翔「たくさん艦娘もいますし活気がありますね」


如月「ねぇ、なにかあったみたいよ?艦娘達が集まってるし」


電「なにか嫌な予感がするのです」


如月「もしかして提督が!」


西提督「まさか・・手を出さないようには言ってあるが、お前達何をしている」


艦娘達「「「あ・・・ひっ!」」」


鳳翔(皆さん目が少し赤いですね)


西提督「どうした」丸坊主


朝潮「西提督?なんですか?髪の毛が・・」


西提督「髪の毛なんてそのうち生える!何があった!手を出すなと言ったろ!」


朝潮「いえ、これは・・その・・」


荒潮「ちょっとタイミングが悪かったかも・・あの、聞いてもらえるならわけを」


西提督「次は何を剃られるか・・・」ビクビク


荒潮「ねぇ聞いて欲しいのですけど・・・」


如月「っ!提督!」


提督「」ピクピク


そこにはデコに大きなタンコブが出来た提督が倒れていた


不知火「酷い・・・誰ですか!」ギロッ


電「誰とか関係ないのです!ここにいる奴ら皆殺しなのです!」


まるゆ「外道が・・・・・」


鳳翔「はぁ・・庇いきれませんよ」


西提督「ま、待ってくれ!り、理由を聞いてからでも!」


如月「理由なんて関係ない・・」


不知火「私達の提督をここまでされて黙ってるほど」


電「大人じゃないぜ?・・なのです」


まるゆ「せめて安らかに・・」


鳳翔「冷えピタありますか?」


荒潮「多分あったと思うわ。取ってきます」


西提督「いや!待ってくれ!説明するんだ阿武隈!」


阿武隈「え?あたし?」


西提督「本当にここにいるみんなで提督をリンチしたのか。そんな事を!するような奴らだったのか!」


阿武隈「え!違います!違いますから!その顔で怒らないでー!凄く怖いから」


朝潮「西提督、わけなら私が」


西提督「俺は阿武隈に聞いているんだ!お前に頼んだはずなのにこんな事になるなんてな・・・失望したぞ」


朝潮「っ!」ガーーーン!


西提督「さぁ、阿武隈よ話せ何があった」


阿武隈「えっと・・」


ストン


阿武隈「え?」


その時阿武隈の肩に手が置かれた


そして置いた相手はゆっくりと阿武隈の前に出る


提督「それは俺が話そう」冷えピタ


阿武隈「提督さん!」


如月「提督!大丈夫ですか!」


不知火「誰ですか!誰がやったんですか!」


提督「みんな聞いてくれ誰の所為でもないんだ」


俺は周りを見た。不安そうな顔をしている艦娘達に微笑んだ


安心して欲しい君達は悪くないとそういう想いを込めて


提督「あれは事故だったんだ。そう、誰も悪くない事故だ」


あれは俺が食堂へ来た時の事だった


周りの視線は先程と変わらない


怯える視線や敵意を剥き出しにしている視線


やはり気分が悪くなるな・・・


最近は艦娘達・・と言ってもうちの鎮守府と東鎮守府の艦娘達くらいだけど艦娘達は俺を理解してくれると勝手に決めていた


だから、人ならまだ諦めもあり気にならないが


艦娘達からこの視線で見られると辛い


それを察した朝潮さんがみんなに言った


朝潮「提督さんは皆さんの思っているような方ではありません!今出ている噂も嘘です!」


その言葉に半数が反応した


そして信じた


朝潮の言うことならと信じてくれたのだ


どれだけこの鎮守府で朝潮が信用された存在なのかが分かる


しかし、まだ半数は疑っていた


駆逐艦組はまだ怯えている


荒潮「提督さんは無害ですわ。襲ったりなんかしませんロリコンでもありません」


その言葉に半数には満たないが近いくらいの艦娘達が信じてくれた


駆逐艦組が安堵の表情に変わる


襲われると思ったのか?失礼な


しかし、まだ信じられないのか数名が


こちらを睨む


阿武隈「ま、まだ、信用出来ません!油断させて襲うつもりです!」


だから、ロリコンじゃねぇって言ってんだろ!


愛宕「視線がいやらしいです」


男なら仕方ないだろ!


そんな目で見てたかな・・・・


雷「そうよ!電を返しなさい!みんな簡単に騙されないで!あいつは心の中で艦娘ちょろすぎだろ!とか思ってるわ!」


思ってないよ!被害妄想酷すぎるぞ!


提督「ん?」


あれ?凄く電に似てる。まさかの?


周りの艦娘達が騒ぎ始める


私はちょろくないもん!などと聞こえてくる


やばいな、折角信じてくれていたのに


朝潮「仕方ないですね・・提督さんの為にも使いたくはありませんでしたが」ボイスレコーダー


提督「え?」


そこからは地獄だった


執務室での泣きながら叫ぶ俺の声が食堂に響いた


某議員のようなよく分からない事を口走っている


恥かしい・・・


提督「や、やめてくれ!」ダッ


朝潮「っ!」


阿武隈「よく分からないけどみんな取り押さえて!」


愛宕「みんな〜行くわよ〜」


艦娘達「「「とぉ!!」」」


艦娘達が飛びかかる


その下敷きになる


重い・・・・だが


提督「うぎゃぁあああ!」


やばい!ここは・・・・天国か?


ボイスレコーダー『艦娘達を守りたいんだぁああ!』


提督「っ!!」


地獄でした


そこからは、周りの艦娘達は泣き出してしまい


なだめるのに時間が掛かった


そして何故か誰かが提案した胴上げをして


艦娘達「「「わっしょい!わっしょい!」」」


提督「うわぁあ!ま、待て!天井が近づいてー」ドンッ


提督「ぐはっ!」


艦娘達「「「あ・・・・・」」」


見事に天井にぶつかったと言うわけだ


提督「これが事の発端だ。誰も悪くない。分かったか?みんな」


電「馬鹿なのです!」


鳳翔「打ち所が悪くなくて良かったですね」


如月「納得は出来ましたけど・・此処で胴上げなんてすればどうなるかなんて一人ぐらい気付けたと思うけど・・」


提督「まぁ・・それはな」


阿武隈「みんな歓喜余っていましたから」


西提督「理由は分かったが・・次からは胴上げは外でやれいいな?」


艦娘達「「「はい!」」」


提督「西提督」


西提督「提督よ、先ほどはすまなかった・・許してくれとは言わないが償いはするつもりだ」


提督「いえ、もう良いんですよ。分かってもらえたようですし、それに頭まで丸めてくれたんですから」


西提督「あ、ああ・・・・」


提督「それより朝潮さんが・・フォローした方が」


朝潮「」ズーーン


西提督「あ!朝潮!すまん!許してくれ!」


朝潮「嫌です」


西提督「っ!」ガーーーン


不知火「提督・・・・」


提督「ん?」


不知火「私はどんな時も提督の味方ですから」


提督「ありがとな・・」


その後みんなと食事をしつつ


落ち着いた所で演習について話す事になった


大和「ちょっと!呼びに来なさいよ!」


武蔵「腹が減ったぞ!はははは!」


西提督、提督「「あ、忘れてた」」


大和「あんたら!」


武蔵「隣り座るぞ!まるゆ」


まるゆ「そこに座るなぁああああ!」


演習説明会


それから少し経ち


ー食堂ー


提督「ふぅ〜腹いっぱいだ。美味しかったな如月」


如月「ええ、中々良かったです。それはそうと朝潮さん?提督から離れてください」


朝潮「いえ、私には先程の無礼の責任があるので、どうぞ、あーん」


提督「いや、もうお腹いっぱいかな?ははは」


朝潮「デザートがまだありますよ?どうぞ」


不知火「っ!」


提督「あ〜じゃあ貰おうかな?自分で食べるからね?」


不知火「提督、プリンをどー」


朝潮「はい、あーんしてください」


提督「いやだから自分でー」


朝潮「あーん!」


提督「いや自分ー」


朝潮「あーーん!」


提督「自分がー」


朝潮「あーーーん!」


提督「はぁ・・・好きにしてください」


朝潮「はい!させてもらいます」


不知火「提督・・・・」イライラ


不知火が不機嫌なのが分かる


朝潮さんはただ償いの気持ちでやっているだけだから無下には扱えない


それだけでも俺にとっては過ぎる事でもあるし・・・


でも、申し訳なくも思う


如月「ふふふ」


電「雷お姉ちゃんもういいのです!」


雷「ダメよ!もっと食べないと!ほらほら」グイグイ


電「な、なのでーむぐっ!」


雷「凄く心配したんだからね?いきなりいなくなって!でも無事で良かったわ。ほらもっと食べて、ね?」グイグイ


電「ーーーー!!」


電(司令官助けるのです!)脳内テレパシー


提督「っ!何か脳内に声が・・・聞こえるわけないか」


電(ちくしょぉおお!・・なのです)


鳳翔「なるほど・・こういう味付けもあるのね・・参考にしないとメモメモ」カキカキ


武蔵「うむ、これはまるゆにやろう好きだろ?プリン」


まるゆ「も、貰ってやっても良いです」


提督「もう食えない・・・く、苦しい・・」


大和「断ればいいのに馬鹿ね」


西提督「そろそろ演習について話そうと思う。みんな静かにしてくれ」


シーーーーン


西提督「演習なんだが、明日にしようと思うがどうだろう?」


提督「はい、問題ありません」


みんな万全の状態と言える


それに何日も此処に居座るわけにもいかない


鎮守府が心配だし


西提督「演習は初めてだったな?少し軽く説明しよう」


提督「お願いします」


西提督「演習の主な目的はなんだか知っているか?」


提督「え?それはうちの鎮守府が強いぞって他の鎮守府に見せつけるためとか?後は資金援助をしてもらうためとか」


西提督「確かに強い事を示すのは間違ってはいないが、資金援助なら大本営に要求するんだな。今回はこちらの予定に合わせてもらっている事もあり(日にちを合わすとは言っていない)尚且つ来てもらう為に資材と資金をエサにしたに過ぎない」


西提督「提督が噂通りの男ならただ、演習を依頼しても来ないだろうと思ってな」


提督「成る程・・て事は?今回もし勝っても資金も資材もなし?」


西提督「勝つ気でいるか良いぞ。約束は守るだが本来の演習は資材も全て自分達の鎮守府から持ってくる事になるからな覚えておけ」


提督「それだと結構資金と資材を無駄にしているだけのような・・強いと周りに示すなら他の方法もあると思いますけど」


西提督「確かにそれだけなら勿体無いと思う。演習の一番の目的とはお互いの鎮守府の戦力アップや情報交換をする事なんだ勝敗はさほど問題はない。お互い何か得るものがあればな」


西提督「お互い相手が艦娘だからお互いの悪い所や良い所を見る事が出来たり、教わったり出来る。そして有益な情報を手に入れられるかもしれない。そう考えれば少しの資金や資材など安く感じられるだろ?」


提督「そ、そうですね」


そう感じられるほど資金も資材も余裕がありません


全財産が1円しかないのに1円の品物を安いとは言えない


でも、言ってる事は理解できる


確かに安いとは思う(多少余裕があれば)


ただ、の茶番ではなかったという事が分かって良かった


西提督「此処まではいいか?」


提督「はい」


西提督「では、演習のルールを説明する」


西提督「演習でも使う弾薬は実弾を使う。痛いかもしれないが演習ではなるべく実戦に近いようにやらないといけない」


提督「痛みにも耐える訓練もあると?」


西提督「そうだ。厳しい話しだが分かってくれ痛みを知らずに戦場へ出た者の末路は酷いものだ。それに演習中に奴等が現れたら模擬弾だとあっという間にみんなやられてしまう。だから海に出るなら実弾だ」


提督「一ついいですか?」


西提督「なんだ」


提督「実弾を使う理由は分かりました。俺もそれは納得します。ですが、轟沈判定はどうなるんですか?まさか本当に轟沈させるまでやるとは言いませんよね?」


西提督「当たり前だ轟沈なんてさせるか。大破または降参する事でそいつは轟沈判定とする。本当は大破までは轟沈判定にはならんがうちでは降参も轟沈判定に入れた」


西提督「敵に背後を取られたり囲まれたりした状況だともう降参するしかない無理にどうにかしようとして轟沈なんてしたら洒落にもならん。実際他の鎮守府でそういう事があったんだ」


提督「それは・・演習で本当に轟沈した艦娘達もいたと言う事ですか」


西提督「あぁ・・・俺もー」


朝潮「西提督、その話しはもういいですから・・」


西提督「・・・・いや、いいんだ朝潮」


西提督「俺も大切な部下をそれで轟沈させてしまった事があったんだ。新人だったから仕方ないと言われたが俺はそうは思わない・・あれは俺の完全な失態だった・・提督、お前はそうはならないようにちゃんと見てやってくれ。無理しているような奴がいるなら自分の艦娘達であれば提督は轟沈判定を出す事が出来る。いいか?これはあくまで演習なんだそれを忘れるな。一生懸命やるのはいいが、自分以外もちゃんと見るんだいいな?」


提督「はい」


西提督「まぁ、後は鎮守府によって特殊ルールというのがある所もある。うちはさっき言ったように降参も轟沈判定に入れている。そして提督が味方を轟沈判定させる事が出来る。それがうちの鎮守府の特殊ルールだ」


西提督「あとは、鎮守府でも東鎮守府のような戦闘を主にしていない所もあるのは知ってるな」


提督「はい、そこはしないんですよね?」


不知火「しますよ」


提督「え!するの?」


不知火「はい、してました私も何度か出ました」


西提督「そうか、確か不知火は元東鎮守府にいたんだったな」


不知火「はい、ここはこの不知火が説明させてもらいます」


西提督「よし、俺が言うよりいいだろう」


提督「うん、頼むよ。不知火が演習経験者だなんてな」


不知火「期待してもらって残念ですが・・東鎮守府の演習は提督の思っている演習ではありません」


電「殴り合いのバトルロワイヤルなのでーむぐっ!」


雷「ほらほら、まだあるからね!たーーーんっとお食べ」


西提督「雷」


雷「西提督なあに?」


西提督「・・・・・」


電「むぐっむぐっ(眉毛なしさん助けて・・・)」ウルウル


西提督「・・・・まだ食べ足りないようだぞ食べさせてやりなさい」


電「っ!!」


雷「はぁい!任せてよ!」


不知火「東鎮守府での演習はお互い同人数での書類速書き競争です」


提督「なにその頭痛くなりそうな演習は・・・」


不知火「たくさんの書類を正確かつ迅速にどちらが先に終わらせるかを競います。というのは表向きで裏では書類を他の鎮守府の人にも手伝わせているだけなんですけどね」


提督「物は言いようって事か・・東提督恐るべし。流石東鎮守府を束ねているだけはある」


不知火「ですが、良いことばかりではありません。そうですよね?西提督さん」


提督「え?」


西提督「俺も一度だけ演習を申し込んだ事があってな」


提督「どうなったんですか?」


西提督「途中でみんな轟沈(意味深)してしまってな・・俺は最後まで書いたんだが」


西提督「その日東鎮守府は徹夜で書類の訂正をしていたらしい」


不知火「西鎮守府の皆さんが書いた書類は誤字脱字その他諸々の嵐でした。提督相談窓口の方にも少し手伝ってもらったくらいです。そう言えばその頃からでしょうか東提督の後頭部が薄くなったのは」


提督「向こうも相手を選ばないといけないって事か」


西提督「まぁ、そう言う特殊な演習をしている所もあるという事だけ覚えておいて欲しい」


提督「はい、ちなみに俺の鎮守府で演習するという事になると俺の決めたルールを入れても良いんですか?」


西提督「お互いが有利不利にならないようにできるなら特別に許可される。大本営に書類を提出すればな」


あ、これは無理って事だね


提出「分かりました」


西提督「とりあえず演習についてはこんなものだ。詳しくは自分で調べろ」


提督「はい、わざわざ説明をありがとうございます」


西提督「よし、では明日の演習だが、朝のヒトマルマルマルに開始する。」地図を広げる


西提督「使用する海域は鎮守府からちょっと離れた此処にする。万が一でも街に砲撃が飛んでしまっては大変な事になるからな」


西提督「開始はお互い使用海域内の好きな場所を選びそこで待機スタートの合図で演習開始」


西提督「ルールは旗艦殲滅戦だ。旗艦が大破または降参した場合その艦隊の負けだ。そして旗艦が残った艦隊の勝ち」


西提督「つまり、旗艦以外やられてしまっても旗艦が相手の旗艦を大破または降参させれば勝てるという事だ」


西提督「演習に参加していない艦娘達は街方面の海域と使用海域内の外側を警護」


西提督「鎮守府にも何人か残して警護にあたってもらう」


西提督「提督、確認がある」


提督「はい、なんですか?」


西提督「お前の艦隊は確認しても5人しかいないあと一人はどうするつもりだ」


提督「俺ですよ俺が出ます」


周りが少し騒がしくなる


そりゃそうか普通はあり得ないからな


しかし、その声から聞こえてきたのは予想とは違っていた


阿武隈「西提督と同類がいた!信じられないー!」


愛宕「パンパカパーン!」


同類?


西提督「ふふふ、面白いぞ!提督!やる気が湧いて来たぞぉおお!全力で相手をしてやる!」


提督「こちらこそ!負けませんから!」


西提督「悪いが第一艦隊は今重要任務で別の場所にいるが、此処にいる奴らも中々だ。今いる鎮守府の艦娘達の全力を持って!お前と戦おう!」


西提督「お前の誇る第一艦隊と俺の最強の第一艦隊(仮)どちらが勝つか楽しみだ!」


西提督「メンバーを紹介しよう!朝潮!」


朝潮「提督さん明日はよろしくお願いします」


提督「あぁ、全力で来い」


朝潮「はい!」


不知火「・・・・・」


西提督「雷!」


雷「電、負けないからね」


電「むぐっむぐっむぐっ」モグモグ


雷「もっと食べないと」


提督「雷さん、そろそろやめてやって欲しいんですけど・・電が真顔になってるのはやばいかもしれないし」


大和「残りは私が貰ってあげる」


提督「太るぞ」


大和「あぁ?」


西提督「荒潮!」


荒潮「あら?そうなの?」


如月「よろしくお願いしますね荒潮」


荒潮「ええ、こちらこそお手柔らかにお願いしますわ」


如月「ふふふ、そちらこそお手柔らかにお願いします・・ね?」ギロッ


荒潮「っ・・・」ゾクッ


武蔵「うむ、良い目だ!」


西提督「イムヤ!」


イムヤ「潜水艦伊168よ。イムヤって呼んでね」


提督「いたたた!!」


大和「誰が太るって?ええ?」卍固め


提督「誰も太りません!太りませんから!!」


イムヤ「あの・・・聞いてる?」


提督「あああああああ!!」


イムヤ「うん、もういいや・・」


ツンツン


イムヤ「ん?」


まるゆ「まるゆはまるゆと言います!同じ潜水艦としてよろしくお願いします」


イムヤ「うん!よろしくね!まるゆ」


西提督「祥鳳!」


祥鳳「はい!西提督のお役に立て見せます!鳳翔さんよろしくお願いします負けませんよ」


鳳翔「いえいえ、こちらこそよろしくお願いしますね」


祥鳳「見ていて思ったんですけど・・妖精さんが・・いえ、なんでもありません気の所為ですねよね?忘れてください」


鳳翔「?」


西提督「そして!旗艦は俺だ!」


提督「な、なんだと!」


西提督「提督よ。お前だけが思っていた事ではないのだ!この時がいつか来ると俺は願い造っていたのだ!船をな!お前にもあるんだろ?」


提督「あぁ、今朝出来たばかりの最強の駆逐漢がな」


提督「・・・・・・・・あれ?」


西提督「どうした提督」


提督「い、いえ、なんでもありませんから!ははは」


西提督「うむ、まぁいい、では、明日に備えて解散だ!」


艦娘達「「「はい!」」」


提督「やばい・・・・・」


如月「どうしました提督?」


不知火「汗が凄いですよ。朝潮さんに迫られた所為ですね分かります!」


電「はよ、トイレに行くのです!」


武蔵「まるゆ一緒に寝よう」


まるゆ「くっ・・プリンごときでまるゆを好きに出来ると思うなよ・・今回だけだ」


大和「ちょろいな・・・・」


鳳翔「気分が悪いようなら西提督さんに言って薬でも貰ってきましょうか?」


提督「いや、大丈夫です。気分はどちらかと言うとかなり上機してますから眠れない程には・・みんな明日に備えてもう休むんだ。風呂とかは好きに使っていいらしいから明日の朝にまた部屋へ行くから、ゆっくり身体を休めてくれ」


如月「提督・・・」


提督「いいな?では解散!」


みんなはこれでいいだろう。今日は色々あったし疲れたな・・


後は明日を待つだけだ


俺も休むと・・・って!そんなわけあるかぁあああ!!


駆逐漢が!明石さんが!夕張さんが!来てないだろぉおおお!!


番外編【夢を追う艦娘と捨てられた提督】



とある休日


早朝


俺はこっそりと鎮守府を抜け出した


提督「よし、みんな寝てるな」こっそりと


これはみんなにばれてはいけない事だ


絶対に・・・・


こんな隠し事をする事に罪悪感を覚えるが、それより俺はドキドキして興奮している


これだけ聞くと変態のように思えるかもしれないから先に言っておく


別にやましい事があるわけではない


ただ、誰しも知られたくない趣味はある筈だ


そう・・・俺はとあるアイドルが大好きなのだ!


ドルオタと言う奴だ!


これは一ヶ月前に遡る


艦娘達も女の子だ。最近の雑誌などを買っては流行をチェックしている娘やただ、暇つぶしに見てる娘もいる


俺はあまり興味はなく


普通に読んでいる娘がいてもスルーしていた


だって知らないアイドルや芸人なんかに興味はなかったからだ


芸人が浮気しようが、アイドルが脱退しようが俺にとってはどうでも良い事で勝手にやってろという事だ


しかし


ー如月の部屋ー


提督「如月なんか漫画ないか?」


みんなが女性が読むような雑誌を読んでいる中で如月だけは漫画などを読んでいるみたいで偶に借りて読んでいたりする


如月「あ、提督これ新巻ですけど読みます?」


提督「おお!これ続き気になっていたんだよね!助かるよ」


如月「ふふふ、それは良かったわ」


でも、何故か借りた本はいつも新品みたいで普通なら一度でも読めば少しはページにシワがあったりとで分かるのだが、いつも借りる本は新品のように少しの折り目も付いていない


まさか、俺の為に買っているとかは・・と考えるが


如月「今回のあのシーンは感動しました!」


提督「ああ!俺も泣いちゃったよ!僕は死にましぇーーん!は名言だな!」


如月「はい!」


本の内容を話し合ったり出来るので読んでいない事はない筈なのだが


提督「ん?」


如月のベッドの下から雑誌が顔を覗かせていた


それを見た瞬間鼓動が大きくなる


見た事のある顔が


平然を装い如月に聞く


提督「あれ?その雑誌って不知火達も読んでるアイドル雑誌だよね?」


その瞬間如月のしまったと言うような顔をした


如月「こ、これは!わ、私はこんなのに興味なんてなー」


提督「それ少し借りても?」


如月「え?いや、新しいの買ってきますから!そんな汚いのをー」


提督「汚い?全然綺麗じゃないか」


その雑誌を半端強引に取ろうとした時ベッドの下に何冊も本があるのが見えた


それはさっき読んだ本だったりと本棚に並んでる本ばかりだ


つまり2冊買っていたと言う事だ


提督「あ・・・・・・・」


これは・・・見なかった事にしよう


そうだよね・・俺が使ったのなんて・・汚いもんね


如月「あーーー!」


如月(いつもお菓子とか食べながら読んでるから・・少しでも汚れてる本なんて提督には貸せないから提督用に2冊買っていたのに!ばれた?ばれたの?)


提督「こ、これ借りるよ?」


如月「え・・あの、はい・・」


如月(ばれてない?セーフ?はしたない娘だと思われてない?嫌われてない?)


提督「・・・・・・・・」


次からは自分で買おう・・・・


執務室に戻り俺はその雑誌を開ける


提督「やっぱり那珂ちゃんだ。やったんだな!」


その雑誌の表紙には那珂ちゃんが写っていたのだ


俺は那珂ちゃんのファンなのだ


俺がまだ提督になる前に突如現れファンからは下手くそやめろ!と言われつつも諦めずその負けん気でファンを増やしていった


俺もその頑張る姿に助けられた


公園でやる小さなライブだけど何度も行った


彼女を見てると俺も頑張らなくちゃと勇気付けられる


最近は提督の仕事が忙しく全然チェックなどしていなかったがこんなに堂々と表紙にされているなんて


やばい泣きそう


そう言えば


まだ、公園でのライブの時あまりの下手さにみんなが缶などを投げつけていた時もあったけど


それでも彼女は笑っていた


あの時は俺が那珂ちゃんに投げつけてくる空き缶から庇おうとして逆に那珂ちゃんに助けられたっけな・・


提督『みんな!やめろよ!物を投げつけるのをやめろ!』


那珂『気にしないでよ平気平気離れてないと当たるぞ?』サッ


提督『気にしてくださいよ!』


那珂『避けるから平気』


提督『うわぁ!俺にまで投げてきた!』


那珂『離れれば大丈夫』


提督『それは無理です!那珂ちゃんが総攻撃食らうじゃないか!断固拒否!』


那珂『案外頑固だね。気に入った。最近よく見かけるけど何が目当てなのかな?』


提督『え?歌ですけど?』


那珂『まじか・・・・・』


提督『え?なにその反応』


カン


提督『いてっ!』


那珂『っ!おい!こらぁあああ!那珂ちゃんの大事なファンに何してくれとんじゃぁあああい!!』缶投げ返し


あの時は俺以外誰もいなくなっちゃって


反省会をしたっけな


その後も何度も何度もライブを開いた


俺は必ずと言う程行った


何度も缶を投げつけられ罵倒され


その度に二人で缶を避ける


時に中身が残っている缶があたりコーヒーまみれになり


時に洒落にならない物が飛んできた時もあった


反省会も何回もした


期間はそんなに長くはなかった


でも、俺にとっては楽しい出来事であり辛い出来事でもあった


那珂ちゃんといると自分の今が見えて辛くなる時もあった


何も追いかける夢もない俺には那珂ちゃんは眩し過ぎた


でも、それ以上に


那珂ちゃんはたくさんの辛い事も乗り越えて今を手に入れたんだ


それが何故か自分の様に嬉しいと今は思える


海軍養成学校を目指そうと決めた時からライブには行かなくなった


正直此処まで有名になってる事に驚きだ


一度だけで良い・・近くで見るだけで良いから見れないかな・・今の那珂ちゃんを


今なら昔とは違う今の俺なら資格はあるんじゃないか?そう思った


雑誌は那珂ちゃんの特集を組まれており読み応え抜群だった


そして、最後のページに


那珂ちゃんのライブチケット獲得チャンス!と言う文字が見えた


そしてそれには一枚のハガキが付いていた


応募すれば・・1名様に那珂ちゃんのライブチケットがプレゼントされると言うものだ


それを見た瞬間!


執務室を飛び出し


走った


これはチャンスなのかも知れない今を逃せばきっと俺はこの先ずっとチャンスは来ない


なんとなくだけどそんな気がした


電「ふぎゃあ!」


途中で誰かにぶつかった大丈夫そうだったのでそのまま走る


痛いのです!骨が折れたのです!これは重症なのです!病院代寄越せ・・なのです!、と聞こえたが気にせず走った


目指すは如月の部屋


そして如月の部屋にノックもせず入りダイナミック土下座をして雑誌のページを開け


提督「この!ハガキ使わせてください!」


如月「っ!」お菓子食べながら漫画読んでいる


如月「あ、あ・・提督・・これは違くて・・」


提督「お願いします!応募期間が今日までなんです!」


如月「え・・あ・・はい、どうぞ」正座


提督「ありがと!如月!愛してるぜ!」ダッ


如月「っ!・・こんな私でも良いって言うの・・こんなはしたない私でも・・・提督」ウルウル


そして応募した


そしてそして!3日前に


チケットが届いたのだ


提督「よっしゃぁああ!」


そして今に至る


どうにか鎮守府をこっそり抜け出す事が出来た


提督「久しぶりだな〜楽しみだ!」


らんらん気分で電車に乗る


みんなが何故か此方を見てくる


なんだろう?まぁ、そういう視線には慣れてるが・・みんなからは悪意が感じない


その時自分の服装に気がついた


提督「あ・・」提督正装服


真っ白な服が目立ちますね!


職業柄常に着ているせいかこれが普通になってしまっていた


今から戻っていたらライブに間に合わない


提督「うん、このままで良いや」


周りからはただのコスプレに見えるだろう


視線なんてもう気にしない!てか、本当に気にならないな・・ある意味でやばいかも


そのままライブ会場まで行く事が出来た


ここまで来ると俺もあまり目立たなくなる


何故なら、那珂ちゃんの衣装を真似たおっさんやデブデブの那珂ちゃんグッズを付けたおっさんや痩せ細ったダンボール装備のおっさんなどがいてそちらの方が目立つ


てか、おっさんばっかりだな


だが、このおっさん達のおかげで那珂ちゃんの人気があると言われているのも事実


二つの意味を込めて感謝する


おっと、ライブが始まるな


その時声を掛けられる


???「あれ?君!ちょっと待って!」


提督「へ?・・」


その人は後頭部に立派なハゲを携えた他人事とは思えないそのハゲ


東提督だ


提督「あ、東提督さん」


東提督「君はもしかして提督さんかい?」


提督「はい、こんな所で会うなんて」


東提督「君こそこんな所に来るなんて・・まさかだけどライブかい?」


提督「はい!チケットが当たったんで来ました!ファンだったんですよ」


東提督「そうなのかい?それは良いんだけど・・その服装で来るのはあまり良くないね」


提督「あ・・すみません、気付いた時には時間がなくてですね・・やばいですかね?」


東提督「このライブは海軍関係の人間もお忍びで来てたりするからね。やばいね」


提督「っ!」


え?なんで海軍の人が?え?アイドルとか興味あるの?艦娘とか可愛い子がいるのに


まぁ、それを言ったら俺もだけど


だけど、俺にとってアイドルは希望だから!如何わしい気持ちなんてない


多分・・・


提督「じゃあ・・俺は・・・」


東提督「実はこのライブの責任者なんだ僕は・・今の君の服装では許可出来ないよ」


なんで東提督が那珂ちゃんのライブの関係者なのかとか色々疑問はあるが一つ分かる事がある


那珂ちゃんに会う事は出来ないという事だ・・


提督「そ、そんな・・・・」


東提督「そんなにショックなのかい?」


俺は那珂ちゃんへの想いを東提督さんに話した


俺にとっては大切な事だと


東提督「そうか・・・君が・・」


提督「・・・・・・・」


東提督「チケットあるかい?」


提督「これですけど・・」


東提督「貸してくれるかな?」


提督「え?はい・・」


東提督「・・・・・」ビリビリ


提督「え・・破って・・・何をしてんですか!それは!」


東提督「これは必要ない」


提督「ぐっ・・・・」


今だけ今だけはその髪の毛をむしり取ってやりたいと心から思う!


でも、それをしてもお互いが傷つくだけだ


破れたチケットは元には戻らない


帰ろう・・・・考えてみればアイドルにうつつを抜かしている暇はない


提督としてさらなる高みへと向かう為に精進しないと


大事な仲間達の為に


そう、俺は提督なんだ


アイドルなど・・アイドルなど!


提督「はぁ・・・・」


でも、ここまで来て・・これはきつい


重い腰を上げ帰ろうとする


東提督「帰るには早いですよ」


提督「え?」


東提督「着いてきなさい」


半端強引に連れて行かれた場所は


提督「此処って・・まさか!」


東提督「那珂ちゃんちょっと良いかな?」コンコン


提督「な、那珂ちゃんの控え室!」


東提督「あまり大きな声を出さない様にね本当はいけないんだから」


提督「は、はい」


大丈夫・・落ち着け俺


ガチャ


那珂「はいはーい、東提督どうしたの?」


東提督「実はー」


那珂「あ!貴方は!入って入って!」グイ


提督「え?うわぁ!」


那珂「じゃあ!」


バタン


東提督「・・・・・・・・」


東提督「あれ?僕はそのまま?入れてくれないの?・・・・そう」


おもむろに取り出した育毛剤を頭にかける


本来ならここからシュワァア!っとくる筈だが


こない・・・・あの刺激がない


東提督「育毛剤が・・・ない」


ー控え室ー


えっと今の状況を把握するんだ


いきなり控え室に入れられキラキラした眼差しで見つめてきている


どうして?とりあえず自己紹介からだ


提督「あ、あの、俺那珂ちゃんのファンで提督って言います!よろしくお願いします!」


那珂「ちょっと何言ってるか分からないんだけど・・・」半笑い


提督「あれ?」


那珂「そんなの知ってるから・・あ、でも名前は知らなかったよ提督くんって言うんだね。でも、もっと言うことあるでしょ!ほらほら!」


提督「えっと・・・・・」


もしかして


那珂「まさか・・・那珂ちゃんの事忘れてるの!」


俺の事を覚えてる?


提督「那珂ちゃん?」


那珂「そうそう!那珂ちゃんだよ!久しぶりだね。ちょっと背伸びた?うんうん!男前になったね!それにその服もしかして提督になったの?凄いよ!頑張ったんだね」


提督「どうして・・・」


那珂「覚えてるかって事?忘れるわけないよ。提督くんは那珂ちゃんのファン第1号だから」


提督「俺が?1号だって!」


那珂「そうだよ。もう!そんな事も忘れたの酷いよ!ぷんぷん!」


提督「でも、俺が那珂ちゃんのライブに行きだしたのは途中からで」


那珂「関係ないよ」


提督「でも!俺の他にも先にいたじゃないか!その人に失礼だよ!ボロボロの服を着た爺さんが数人はいつもいたじゃないか」


那珂「あの時ってさ終わった後聴いてくれた感謝を込めて飴とか配ってたでしょ?それ目当てだったんだよ」


提督「え!そうなの?」


那珂「うん、お金取るようになってからは来なくなったし」


提督「じゃ、じゃあ!茶髪の若者はどうだ?凄く応援していたと思うけど」


那珂「あ〜あの人ね・・俺と付き合えよって煩かったな・・・何度も断ったんだけど・・そしたら嫌がらせしてくるようになったし」


提督「そう言えば・・缶を投げてる奴らの中にいたような・・」


那珂「そういう事」


これで大半の人は那珂ちゃんの歌を純粋に聴いていたんじゃないって分かってしまった


人が増えるたびに俺は心の中で喜んでいたのに


那珂ちゃんの努力でファンが増えてると


でも、実際は違ったんだ


増えたのは物貰いとウェーイな奴らだった


知っていたらどうにか・・出来るわけないか


でも・・


提督「二人」


那珂「え?」


提督「今言われた事を考えたりしたら殆どが純粋に歌を聴いていなかったって分かる」


提督「それでも、二人だけは純粋に那珂ちゃんの歌を聴いていたと思う」


その二人は偶にだけど顔を見せる


那珂「あの時は真面目に聴いてくれたのは提督くんだけだったよ」


提督「まぁ、そう思うのも無理ないよ」


だってその二人は


提督「那珂ちゃんからは見えない所で見ていたから気付かなかったんだよ」


那珂「え?」


提督「物陰だったりとか、草むらの中とか、あれは絶対に那珂ちゃんにはばれないように見ていたと思う」


那珂「まさか・・・・女性だった?」


提督「うん、一人は気の弱そうな人ともう一人は・・忍者みたいでした」


那珂「それ・・本当?」


提督「はい、確かに見ましたよ。偶に目が合いましたし」


話した事はないけどお互い軽い会釈をする仲までにはなっていた


那珂「・・・・・・・・」


提督「那珂ちゃん?」


那珂「はぁ・・普通に来ればいいのに」ボソッ


提督「おーい、那珂ちゃん」ツンツン


那珂「っ、那珂ちゃんだよー!きゃは!なになに?」


提督「急にキャラ変わり過ぎだと思うけど」


那珂「キャラ?なんの事?これが那珂ちゃんの素だよ」


提督「あ、はい、さっきの話しに戻るけどその二人は多分俺よりも早くファンになっていたと思うんだ。だから1号ならその二人が良いんじゃないかな?1号と2号」


那珂「う〜ん・・やっぱり1号は提督くんで」


提督「え、でもその二人が」


那珂「面と向かって見て聴いてくれたのは提督くんだけだったよ。だからそれでいいの身内は数に入らないしね」


提督「え?身内?どゆこと?」


ガチャ


東提督「那珂ちゃんそろそろ時間ですよ」


那珂「はーい!それじゃあ行きますか!」


提督「那珂ちゃん」


那珂「提督くん、あの時の質問言うね」


提督「え?」


那珂「提督くんがいたからだよ。貴方がいてくれたから私は頑張れた。那珂ちゃんではなく那珂として・・ありがとう提督くん」


提督「那珂ちゃん・・・・」


那珂「ごめんね・・」ダッ


提督「っ!那珂ちゃん?」


そう言って走って行ってしまった


東提督「・・・・・・・」


提督「那珂ちゃん・・どうしたんだろう」


最後の顔は凄く悲しそうな顔をしていた


あの時の質問か・・・・


なんだっけ?


東提督「提督さん、まだ曲までには時間があるんで少し良いですか?那珂ちゃんについて話しておこうと思いまして強制はしませんが」


提督「分かりました良いですよ」


東提督「助かります。もう分かってると思うけど那珂ちゃんは」


提督「艦娘なんですね」


この服で提督だと分かる時点でそう確信した


普通ならコスプレだと思う筈なのに提督と言った


それに東提督がいるのも艦娘だという事なら納得出来る


東提督「そうです。うちの東鎮守府に所属している軽巡那珂です」


提督「軽巡か・・・」


夕張さんと同じか


東提督「提督さん艦娘が一般人の人達にどう見られてるか知ってるかい?」


提督「あまり良くは思われてませんね・・」


艦娘の存在は一般でも知っている人は多い


でも、それは兵器としてだ


中には如何わしい道具として考えている奴もいる


考えるだけで腹が立つ


比較的鎮守府のある街の人達は理解ある人が多いが


そうでないところでは兵器としてそして化け物として恐れられていたりもする


提督「那珂ちゃんは艦娘だって事は隠してアイドルをやっているんですよね?」


東提督「そうでなければ此処まで来れませんよ」


提督「辛くないですか?」


東提督「それは僕がですか?それとも那珂ちゃんがですか?」


提督「両方です」


東提督「僕は・・辛いですよ。人気になればなる程にね」


東提督「那珂ちゃんも口には出しませんが辛いでしょうね」


提督「なら、なんでそこまでして続ける必要がーっ!」


質問って


思い出した!


『どうして辛いのにそこまで頑張れるの?どうして続けられるの?』


俺が行った最後のライブで俺が那珂ちゃんに言った事だ


その日も缶避けに汗を流していた時だったな


ふと思った事を言ったんだったか


結局はぐらかされて教えてもらえなかったけど


俺は忘れてたのに那珂ちゃんは覚えてたんだな


忘れ過ぎだろ俺!


提督「・・・今もそれが理由なのかな」


東提督「どんな理由があって続けているのかは僕には分からない教えてくれないからね」


提督「・・・・そうですか」


東提督「・・・・・・」


東提督「ただ、もう潮時だと思っている那珂ちゃんとも話し合ってタイミングは任せてある。だから、今回のライブで最後になるかもしれないし次のライブかもしれない。いつやめるかも僕は分からない」


東提督「ただ一つ言える事は近いうちにという事だ。じゃないとそろそろ軍の方が何か仕掛けてきそうですし」


提督「本当に暇なんだ上の奴らは」


東提督「これでも結構見逃してもらってる方ではあるんですよ?少しこれを握らせてたりしますし」


提督「金か・・ゲスいな」


東提督「これが大人の世界です。そうする事で動きやすくなるのもまた事実です。ですが、その上からそろそろキツイと言われましてね」


提督「艦娘は夢を追うことも出来ないなんてな・・」


東提督「悲しい事ではありますが仕方ありません」


提督「ぐっ・・・」


東提督「そろそろ始まりますから本題を言います。多分今回のライブで最後になると僕は思います。そんな気がするんですよ」


提督「俺もなんとなくですけどそんな気がします」


東提督「なら分かりますよね?全力で盛り上げますよ!提督さんの分もあります」那珂ちゃんグッズフル装備


提督「寂しいですけど・・そう言う事なら!」


提督、東提督「「全力で行かせてもらおう!」」那珂ちゃんグッズフル装備


俺に出来るのはこれくらいしかないけど


最後を飾ってやろう!


ーステージー


那珂「じゃあ!そろそろ歌行くよーー!」


ファン「「「うぉおおおお!!」」」


歌が始まり会場はいきなりのMAX状態


確実に全体の温度は上がっている


会場中が燃え上がるような錯覚が見える程だった


しかし、それ以上に燃え上がると言うか燃えてんじゃね?と言うくらいに盛り上がりを見せているところがあった


それはステージ裏


提督「那珂ちゃん!ファイトー!」


東提督「ひゃっはぁあああああ!!」


裏方の皆さん「「「やっほぉおおおおお!!」」」


提督(うるさい・・・・)


那珂「〜〜♪(なんか後ろがうるさい?何かあったのかな?)」


そして最後の曲、あなたの後頭部が透けているが終わった


毎回聞いてもダメージが半端ない


愛する人の後頭部が剥げてはいないけどふさふさでもないそんな恋愛と同じ複雑な気持ちを歌にしたものだ


作詞、那珂ちゃん


那珂「はぁ・・はぁ・・ふぅ〜」


そしてステージ裏でも


東提督「」


裏方の皆さん「「「」」」


提督「・・・・燃え尽きたか」


さて、言うなら此処だが


那珂「・・・ファンのみんな聞いて欲しい事があります」


やっぱり言うのか


那珂「・・・・・・・・」


提督「・・・・がんばれ」


那珂「那珂ちゃんは今日でアイドル辞めるんでよろしく!」


いきなりの辞める宣言


会場中が一瞬で静かになる


そして一気に騒ぎ出す


やめないで、俺の生き甲斐が、うぎゃぁああ!とか反応は様々だ


俺も東提督に言われていなかったら心臓が数秒止まっていたかもしれない


その一言だけで那珂ちゃんはステージを去ろうとしていたが


途中で止まり


何かを決心した顔をする


その顔はステージ裏の俺にしか見えなかったけど


これは・・・・嫌な予感がする


そして言ってはいけない事を言った


那珂「艦娘なんだよ那珂ちゃんは」艤装展開


提督「っ!」


会場でも数人に反応があった


お忍びで来た海軍の人達だろうか慌ててるようだ


あ、逃げた


那珂「皆さん此処まで応援してくれてありがとうございます・・・騙していてごめんなさい」


那珂「そして夢を見させてくれてありがとうございました」


その瞬間ファンの人達は手のひらを返すように罵倒の嵐だった


騙していたのか!この兵器が!


殺される!化け物が!


様々のふざけた言葉が飛び交う


そしてたくさんの物が那珂ちゃんへと投げられる


那珂ちゃんはそれを避けずに黙って受け止めていた


艤装を解除して


那珂「いっ・・・・ごめんなさい」


提督「っ!」


もう限界だ!


ステージに出ようとした時


那珂ちゃんがこちらを見た


そして何かを言っていた


周りが煩くて聞こえずらいが口元をよく見る










来ないでか・・・・・・


けじめをつけようとしているんだ


今までファンを騙していた自分に


でも、ファン以上に傷付いているのは那珂ちゃん自身じゃないか


なのに・・・みんな酷すぎる


艦娘達がお前らに何をした!危害を加えたか?違うだろ?守ってくれてんだろうが


この中に元気を希望を貰った人だっているはずだ!


化け物が兵器がそんな事を出来る筈がない


それが出来るのは同じ温もりを持つ人なのにどうしてみんなはそれに気が付かない


提督「東提督さん!起きてください!東提督さん!」


東提督「」くてぇ〜


このハゲは!


提督「裏方の皆さん!早くステージの幕を閉じてください!」


裏方の皆さん「「「」」」へなぁ〜


アホ集団!


提督「くっ!」


ステージを見る


まだ投げられている。那珂ちゃんはずっと頭を下げたままだった


提督「那珂ちゃん!もういい!こっちへ来るんだ!」


聞こえてるはずなのに動かない


動こうとしない


提督「っ!!」


那珂「来ないで!!」


那珂「これでいいの・・これで・・ずっと騙してたんだから」


那珂「これで・・・・・」


提督「でも!」


那珂「提督くん・・ありがとね。最後の最後で夢が叶えられたから・・」


提督「那珂ちゃん・・・」


那珂「那珂ちゃんはもう終わり・・此処にいるのは軽巡那珂・・兵器だよ」


提督「そんな事言わないでくれよ・・」


那珂「・・・・・・・・・」


提督「くそ・・・俺は何も出来ないのかよ・・くそがぁあ!」


このまま此処で見てるか?そして後悔するか?


提督「いや・・せめて」


那珂ちゃんの元へと向かい隣で一緒に頭を下げた


那珂「っ!提督くん!」


提督「お願いします。見てるだけは辛いんです。俺の為にもせめて一緒に頭を下げるくらいはさせてください・・俺はずっと那珂ちゃんのファンですから」


那珂「提督くん・・じゃあ悪いけど付き合ってね」


提督「はいよ」


その後遅れて来た警備員達により騒動は終わりを迎えた


後に残ったのはステージで座り込んでいる那珂と提督


そしてステージ裏で燃え尽きている東提督達だった


身体は投げられた飲み物や食べ物でベトベトになっている


勿体無いな・・会場内は飲食禁止なのによくもまぁこれだけ出てきたものだ


所々傷もある


お互い辛い筈なのに


痛い筈なのに


提督「なんか思い出すな・・ははは」


那珂「公園でのライブだね・・ふふふ」


会場には小さな笑い声が響いた


提督「さて、行こうかシャワー浴びたいし」


那珂「何言ってるの?最後まで付き合ってくれるんだよね?」


提督「え?」


那珂「反省会しないと・・ね?」


提督「ふっ、そうだな忘れてたよ。それをしないとライブは終わりじゃないもんな」


那珂「そうそう!じゃあ始めようか」


提督「あぁ!」


後日この事は東提督のお陰(上に金を握らせる)で報道はされず済んだ


この時ばかりは上の連中も仕事するんだなと感心した


だから、この事を知ってるのは当日ライブに来た人達だけだ


でも、噂は全然流れる事はなかった


彼等も何か思うところがあり黙っていてくれているのか


それとも忘れているだけなのかは分からない


どう言う理由があろうと一般人の前で勝手に艤装を展開した那珂ちゃんは解体される事が決まっていたが俺と東提督それに西提督の必死のお願いで減給だけで済んだ(俺も減給)


あれ?俺だけ?


俺はこの日を絶対に忘れない・・絶対に


一人の少女の夢を守る事が出来なかったこの日を


いつか、艦娘達が夢を追える


そんな世界が来ると願って今日もこの鎮守府から物語を続けていこうと思う


【おんぼろ鎮守府と捨てられた提督】




【おんぼろ鎮守府と歩み続ける提督】に続きます


後書き

ネタ提供募集します!やるかは分かりませんが

多分出来ない

でも、何かしらこれからの物語には使えそうなのがあるかもなので・・

偶に番外編では、少し未来の話だったりする事があります。その場合まだ登場していないキャラに関しては何かしらわからないようにします

まぁ、分かる人には分かるかもしれませんが

演習編がこんなに長くなるなんて・・・やばい!いい加減に飽きられてしまう

とりあえずこれで終わりになります。続きは【おんぼろ鎮守府と歩み続ける提督】でよろしくお願いします!

コメントなどしてくれると嬉しいな!


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matuさんから
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このSSへのコメント

58件コメントされています

1: matu 2016-01-10 22:43:50 ID: PbkOcMIc

続き期待してます

頑張ってください

2: SS好きの名無しさん 2016-01-10 23:23:06 ID: 0rxtk4kc

提督ガンバ!
ポテさん更新ガンバ!

3: 戦艦れきゅー 2016-01-11 01:27:05 ID: g2ZAuch1

おお〜、新作だ
今回のも期待させてもらうよ?(笑)

4: ポテ神 2016-01-11 10:29:11 ID: zL6OFScp

matuさん!

更新は遅くなるかもしれませんが、頑張ります!

2番さん!

はい!頑張ります!

戦艦れきゅーさん!

期待に応えられるよう頑張ります!

でも、あまり過度な期待は主のメンタルにダイレクトなアタックでぐはっ!ってなります

5: アテナ 2016-01-12 21:39:34 ID: BQ0lB_ly

提督の成長が感じられますね。

今回も楽しく拝見させていただきます!

6: SS好きの名無しさん 2016-01-12 21:58:21 ID: O7A_Kxl6

やんでれー?!

7: ポテ神 2016-01-13 06:53:01 ID: DsL3eDW9

アテナさん!

まだまだ、成長しますぜ!・・たぶん

6番さん!

やんでれ?知らない子ですね・・・

8: XLIV Lotus 2016-01-14 01:40:49 ID: 17xPJl1N

新作きましたね!更新待ってます!
……叢雲も待ってます(泣

9: SS好きの名無しさん 2016-01-14 01:41:24 ID: 17xPJl1N

新作きましたね!更新待ってます!
……叢雲も待ってます(泣

10: ポテ神 2016-01-14 07:07:37 ID: F0IyFDsV

XLIV Lotusさん!

大事な事なので二回言いましたってか!

まぁ、気長に期待せず待っててくださいね

11: SS好きの名無しさん 2016-01-19 01:39:39 ID: SpN_V89x

続きが待ち遠しいです!更新頑張って下さい!
あと、駆逐艦の子達と提督が一緒に寝ている(意味深)ところで電が電気になっていたようですが・・・

12: ポテ神 2016-01-19 07:03:32 ID: dIBZbesS

11番さん!

更新は不定期になりますけど、頑張りますね

意味深な事は何一つありませんから!多分・・

誤字の指摘ありがとうございます。一応更新前に確認はしていたのに・・電気って・・絶対変換間違いですね

一箇所だけですよね?

13: SS好きの名無しさん 2016-01-22 10:14:11 ID: I_22d_n8

溶接中に大きな声だすとか何なの

14: ポテ神 2016-01-22 12:34:25 ID: s_hzkOAA

13番さん!

何なの?と聞かれれば、提督なの〜としか言えませんね

溶接を始めようとして、後ろ姿ではそれが分からなくて

声を出そうとした瞬間

溶接を始めたって事にしてもらえると助かります

15: F4TB0Y 2016-01-22 22:45:13 ID: MS_93b56

面白い・・・こんな面白いSS書きたい・・・(願望)

応援してます!更新頑張ってください!

鳳翔さんがどんな活躍するのか楽しみ・・・

16: matu 2016-01-22 23:28:12 ID: FpLWetud

駆逐艦三人組みがイ級をボコッテイタ


怖いね

17: ポテ神 2016-01-23 12:55:16 ID: hCjA6WQe

F4TB0Yさん!

オススメありがとうございます!

面白いと言って頂き凄く嬉しいです。きっと面白いの書けますから!お互い頑張りましょう!

これからもよろしくお願いしますね

matuさん!

想像したら怖いですね(笑)

18: matu 2016-01-31 00:49:14 ID: t4UKfp6u

大和ってツンデレなのかな?

いや楽しくなって来たね

更新がんば

19: SS好きの名無しさん 2016-01-31 01:12:27 ID: 3bhXk1Lr

一回の更新でここまであげていただけるとは嬉しいです

20: SS好きの名無しさん 2016-01-31 04:35:11 ID: Sf1o6aIs

些細なことを全力で勘違いして空回りする提督、嫌いじゃない。
それはそうと演習が物語りの終着点ですかね?もっと続けてもいいのよ?具体的にはpart10ぐらいまで

21: ポテ神 2016-01-31 11:22:41 ID: mKn7pMqB

matuさん!

何度もコメント本当にありがとうございます。

気付いたらツンデレキャラになってましたね

19番さん!

キリのいいところまで書いていたらそうなりました。また、小出しになるかもだけどよろしくお願いしますね

20番さん!

一応演習編で終わりだとは考えていません。演習編の次の展開は半分考えてたりはしますが・・

だからと言ってそんなには・・・ネタが続くかどうか・・

何かいいネタないですかね?

22: SS好きの名無しさん 2016-01-31 11:37:44 ID: p2g6HIXl

西提督がまさかのロリータとか?
元帥本当の姿見られて、双子の弟と言い張るとか?それで提督に何か気に入られて、打倒元帥を!みたいな?

すみません...僕のすかすか脳みそではこんなことしか...

By万屋頼

23: SS好きの名無しさん 2016-01-31 12:28:21 ID: 5xJ4dv5v

ポテ神さんいつも楽しく読んでいます。ネタ提供になるかは分かりませんが、西鎮守府から何人か引き抜くとか良いと思います。
引き抜きじゃなくても、面白そうだからみたいな理由で青葉が付いて来ちゃうとか良いんじゃないですか(・ω・)

24: ポテ神 2016-01-31 19:54:42 ID: 5dWyWqCA

万屋頼さん!

ロリータという事は・・幼女ですか!幼女を出せばいいんですね!

西提督はもう決まってしまっているので、他の提督には使えるかもしれませんね

元帥の話しも凄く面白そうですね!全然思いつきませんでしたよ。少なくとも俺よりはすかすかじゃないですよ!

ネタ提供ありがとうございます

23番さん!

ふむ・・西鎮守府からですか、確かにそれは考えてはいますが、誰にしようかというのも考えてたりはしていましたが、中々これだってのがなくて・・・青葉か

いつかは出そうとは思ってますけど、西鎮守府ではないですね。

なんでしょう・・色んな所を飛び回ってそうですよね

でも、ネタ提供ありがとうございました!

25: SS好きの名無しさん 2016-02-01 01:44:19 ID: Q9Ww9tAw

11の者です。
ネタになるかわかりませんが提督が駆逐漢に乗っている時、怪我をした深海棲艦に会って、提督は深海棲艦と知らずに助けるなんてどうでしょうか?
あと由良さんポンコツ可愛いです!

26: ポテ神 2016-02-01 07:02:30 ID: jjv-mgJG

25番さん!

また、コメントありがとうございます!

成る程、そのまま鎮守府に連れて帰って一騒動起こすのも良いかもしれませんね

ネタ提供ありがとうございます!

由良さんペロペロ〜

27: SS好きの名無しさん 2016-02-01 17:33:33 ID: Q9Ww9tAw

25の者です。たびたびすみません。
今日、学校にいた時にふと思いついたのですがドイツ艦はどうでしょうか?
言葉、文化の違いで鎮守府に馴染めず
孤立化し厄介がられている所を提督が引き取るみたいな感じで。
本当にこのSSが
1日の楽しみです!
これぐらいしか出来ませんが1人のSS好きとして尊敬しています!最後まで頑張って下さい!

28: SS好きの名無しさん 2016-02-01 22:56:49 ID: pbyotfot

ポテ神さん、いつも楽しく読ませて頂いております。
更新が楽しみで仕方がないですw

25さんの内容をみて、少しアレンジしてみたのですが(25さんすいません、良い内容だったので)、ドロップした艦娘が何らかの理由(悪意が強すぎる等)で艦娘になりきらず、姿は艦娘だけど精神が深海悽艦のそれと同じで艦娘や提督に悪意を向けるも提督に「きっと彼女には何か理由があって、誠心誠意接すればきっと答えてくれる」という理由で反対されながらも鎮守府に無理矢理連れてかえり、鎮守府での毎日や提督や艦娘の暖かさに触れ、次第に悪意が消えて本当の艦娘になる、なんてのはどうでしょう?

演習編楽しみにしております!

29: ポテ神 2016-02-02 00:40:25 ID: ioeY-kzU

27番さん!

何度でもコメントして頂いて良いんですよ!

ドイツ艦ですか、確かにいつかは出してみたいと思っていました。友人に相談したりして、もし出すならこの娘かな?ってのは決めてはいます。書くかは分かりませんが期待せず待っててくださいね


28番さん!

自分では全く思いつかないような話しをありがとうございます!

艦娘になりきれていない半艦娘であり半深海棲艦である存在

もし、その時提督ならどうするか

簡単にはまだ浮かんでこないですけど、凄く面白そうですね

書けるかは分かりませんが期待せず待っていてくださいね

演習編ですけど、戦闘描写はあまり期待しないでくださいね?苦手なので・・・

30: SS好きの名無しさん 2016-02-05 23:34:33 ID: 7--MMOUg

クソを連呼する駆逐艦・・・一体何ぼのなんだ・・・?
それはさておき、番外編に本編未登場のキャラクターが居るとテンション上がりますね、弥が上にも期待が高まります(書き方&読ませ方上手いなぁ羨ましい)

31: SS好きの名無しさん 2016-02-06 00:12:01 ID: 5ArRp5c-

間宮さん(泣

32: ポテ神 2016-02-06 12:39:34 ID: xL9eAu78

30番さん!

さ、さて、なにぼのさんなんでしょうかね?

いえいえ、全然文書力なんてないんで・・思った事が中々文にできないし・・

これからも頑張るので応援よろしくお願いしますね!

過度な期待はしないでね

31番さん!

その後あの間宮さんはどうなったんでしょうね・・・

もしかしたら・・・また会えるかもしれません

33: にゃしぃ提督@睦月中毒 2016-02-13 18:33:22 ID: uw594ws-

楽しく読ませてもらってます!
演習時の電ちゃんの装備は砲になるのでしょうかねぇ。。。夕飯の恨みで雷ちゃんに殴りかかるとこまでみえた!

34: SS好きの名無しさん 2016-02-14 02:49:09 ID: Zrumvj1U

面白いです!

35: SS好きの名無しさん 2016-02-14 10:14:04 ID: 1vz2FWcR

27の者です。
今回もとっても面白かったです!飽きるなんてとんでもない!最後まで付いて来ます!

36: ポテ神 2016-02-14 11:42:29 ID: r_gkMI6i

33番さん!

コメントありがとうございます!

さて、演習はどうなる事やら・・でも、雷もおかんスキルを発揮しているので電も恨むに恨めないかと思いますよ?

34番さん!

ありがとうございます!そう言って頂けると頑張れます!これからもよろしくお願いします!

35番さん!

いつもコメありがとうございます!

自分も出来るだけ頑張るので、気になった事はどんどんコメしてくださいね!

37: SS好きの名無しさん 2016-02-15 14:35:07 ID: XxUyZnEH

朝潮可愛い




朝潮可愛い(大事なことなので二回)

早々に提督が西鎮守府の艦娘たちと打ち解けられてよかったよかった
しかし夕張さんや明石さんがまだ着てないというハプニング
どう切り抜けるのか・・・頑張れ提督負けるな提督


それと・・・西提督の演習について説明時にイチマルマルマルとありますが''ヒト''マルマルマルが正しいかと思います(わざとなら無視して下って構いませんので・・・)
艦娘の『提督・司令官』呼びのようにやっぱり気にする人は気にすると思うので報告させて頂きました






朝潮可愛い

38: ポテ神 2016-02-15 15:09:08 ID: 7zwzwFa4

37番さん!

朝潮は可愛い!同意!!

完全に間違えです!報告ありがとうございます!直しておきます

これからもよろしくお願いしますね!

朝潮は可愛い!同意!!(大事な事なので二度言います!)

39: SS好きの名無しさん 2016-02-15 23:09:12 ID: 9JydIa66

今日は、最近艦これの大作が、少なくなったのですが、ポテ神さんありがとございます。続き楽しみです。寝起きの大淀さんが好きです。尚、務め先の会長が、大淀で分隊長しておりました。

40: ポテ神 2016-02-16 01:14:42 ID: FzcMyLcG

39番さん!

大作だなんて勿体無いお言葉ありがとうございます!

大淀さんのギャップ萌を狙ってみようと考えて書いてみました!

会長さんはリアルの?分隊長って事ですか?それとも艦これ?での話しで良いんですよね?

これからもよろしくお願いしますね!

41: SS好きの名無しさん 2016-02-16 08:41:06 ID: MI9mxOUs

39番にコメントした者です、会長はリアルで大淀に乗ってました、回転に志願して8月17日に出撃予定でしたが終戦の為生きてました。会社にはリアル大淀の写真飾って有ります。社長の父は横須賀で少将だったみたいです。

42: ポテ神 2016-02-16 10:09:04 ID: 0caDGWLY

41番さん!

凄いじゃないです!艦これやってる人からすればかなりテイション上がりますね!残念ながらうちの会社にはそんな人はいないので羨ましいです・・・俺も小さい頃に護衛艦に乗ってそこで大怪我をしてしまい後日写真を貰ったんですが、未だにその護衛艦の名前は分からず・・そう言う人なら分かるんだろうな

わざわざコメント返信ありがとうございます!これからもどんどん何かあればコメントお願いしますね

43: SS好きの名無しさん 2016-02-17 08:35:14 ID: gxpNCae7

続き楽しみです、本編以外のエピソードも面白いですねいっぱい広げてください、ただ深海せいかんは、あくまでも敵でお願いします。勝手なコメントですいません。

44: SS好きの名無しさん 2016-02-17 15:17:26 ID: 8Pdwy-y4

那珂ちゃん・・・
(T_T)

45: ポテ神 2016-02-17 19:46:46 ID: WHUkyds3

43番さん!

全然勝手じゃないですぜ!

大丈夫です!奴らは敵です!

44番さん!

( T_T)\(^-^ )

46: SS好きの名無しさん 2016-02-19 00:57:47 ID: LnJ6-H70

新しいスレはいつ頃建てますか?( ^▽^)

楽しみすぎる!

47: SS好きの名無しさん 2016-02-19 03:15:07 ID: u-534Rlu

続き期待してる頑張れ!!

48: ポテ神 2016-02-19 07:45:38 ID: bhmGEieJ

46番さん!

まだ、もう少しかかりそうですが必ず建てますんで待っててくださいね

47番さん!

はい!頑張ります!応援よろしく!

49: SS好きの名無しさん 2016-02-21 04:04:42 ID: jqaXYUJR

期待

50: ポテ神 2016-02-21 07:36:29 ID: ovY5e2Uj

50番さん!

任せてください!たぶん・・

51: SS好きの名無しさん 2016-02-21 23:56:14 ID: yhpJzJQl

早めの更新を期待します。

52: ポテ神 2016-02-22 05:12:09 ID: gyKlSogw

51番さん!

一応、続編は少しですけど更新してますよ?

そちらの方をまたよろしくお願いします

53: Jpanther 2016-03-06 19:22:47 ID: oqiKzGFh

イイねイイね最っ高だねェ!

54: ポテ神 2016-03-06 20:00:49 ID: geAyY7uX

Jpatherさん!

そのコメント!最高だねぇ!!

55: SS好きの名無しさん 2018-03-14 13:52:00 ID: pt7nFQSm

2 、3年前にこんないい作品があったなんて知らなかった!
とても面白かったです!

56: SS好きの名無しさん 2018-03-21 01:42:29 ID: _SFeF3t_

SS漁りが日課となっていくつかの名作と出会いましたがその中でもほんとに素敵な作品だと思います!
続きも是非頑張ってください!
超期待してます!

57: ポテ神提督 2018-03-22 23:19:16 ID: b9pUI3BQ

55番さん!

逆に2、3年前のSSを読んでくれてありがとう!最新まで読んでくれると嬉しいです

56番さん!

自分も一時期SS漁りをしていたんですよ。でも、ある時自分も物語を書きたくなって書いたんです。そんな作品なんで自信はあまりないですが喜んでもらって嬉しいです!ありがとう!

58: SS好きの名無しさん 2019-03-06 13:32:58 ID: S:CV2xxp

面白い!!


このSSへのオススメ

8件オススメされています

1: あーるぐれい 2016-01-13 16:13:11 ID: hzXMWRnP

はまる人ははまると思う
詳細は実際によんでどうぞ

2: F4TB0Y 2016-01-22 22:46:28 ID: MS_93b56

提督たちを思わず応援してしまいたくなるSS

これからの展開も期待です!

3: Jpanther 2016-02-01 03:20:58 ID: -F4EI05k

あ、元帥デレた

4: SS好きの名無しさん 2016-02-02 12:14:35 ID: fmSS-mx-

如月のヤンデレ具合がいいかんじ

5: SS好きの名無しさん 2016-02-02 18:03:04 ID: b728uQ2C

かなり面白い!
続きが気になる

6: SS好きの名無しさん 2016-02-14 02:51:21 ID: Cji2xp7h

続きに期待

7: SS好きの名無しさん 2016-02-16 04:40:39 ID: uS22JqwP

更新に期待です

8: SS好きの名無しさん 2016-02-17 01:33:31 ID: U2UEwFX-

つづきはよぉーっ!!(応援


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