2016-01-23 22:00:47 更新

概要

あの戦争から数年、そしてジャイアンが目覚めて更に数年が経ち

今度は息子であるノビスケの物語が始まる

平和になった筈の世界でノビスケは・・


前書き

ポテ神ドラえもんSSの第二部になります。第一部から見ないと分からない所があると思います

気に入らない方は戻るボタンを押して忘れてくださいね


【第二部】第一話 崩壊


俺は今学校の校門前にいた


今日からこの学校で新たなスクールライフを始めるために


前の自分を捨て新しくこの学校で俺は・・


ノビスケ「よし、身だしなみOK!最初が肝心だからな」


俺は高校二年生の野比ノビスケだ


わけがあり、前の高校からこっちの高校に転校する事になった


そして、今日が転校初日だ!


前の高校とは比べるほどもないほどの綺麗で立派な学校だ


小中高が一つになっている学校だそのせいなのか凄く広い小学校から入りエスカレーター式に中高大と上がっていく


偏差値も高い筈なんだろうけど、この数ヶ月俺は死ぬ程勉強をした


おかげで一年留年してしまったが、そこは気にしない


ノビスケ「お父さんにもお母さんにも姉ちゃんにもたけしさん達にもみんなに迷惑をかけたんだ!このくらいなんだ!」


ノビスケ「よし!今日から俺は真面目人間だ!」メガネ装着


ノビスケ「ふっ!」キラン


???「ねぇ?そこ邪魔なんだけど」


ノビスケ「ん?ごめん!」


???「見ない顔ね?まさかの転校生だったりする?」


ノビスケ「凄いな!なんでわかったんだ?」


???「ここの生徒の顔ならほとんど覚えているから」


ノビスケ「なるほど!このくらいの学校になると全校生徒の顔を覚えなきゃいけないのか!できるかな・・」


???「いや、そんなわけでもー」


ノビスケ「いや!やってやる!!」


???「・・・・はぁ」


???「まぁ、それでいいわ」


ノビスケ「なら、早速君からだ!俺の名前は野比ノビスケよろしく二年生だ」


???「私は委員長よ、よろしくね?私も二年生よ」


ノビスケ「よろしく同じクラスになれるといいね」


委員長「そうね」


ノビスケ「それでなんだけどさ」


委員長「どうしたの?」


ノビスケ「職員室って何処かな?」


委員長「知らないの?事前に来たりはしなかったの?」


ノビスケ「う、うん」


ノビスケ(勉強に忙しくて忘れてた)


委員長「仕方ないわね・・着いて来なさい」


ノビスケ「ありがとう!!」


委員長「声が大っきい皆が見てるでしょ!」


ノビスケ「あ、ごめん・・」


職員室までの道程は迷路のようで一度では覚えられそうにもなかった


でも、俺は言った!


ノビスケ「うん!ありがとう完璧に覚えた!」


委員長「へぇーここは結構入り組んでいるから一度では覚えられないんだけど、君やるのね!」


ノビスケ「・・・・・・」


男は見栄を張りたい生き物なのだ


例えそれがこれからの学校生活に関わる事であってもだ


お父さんは学校生活ではなく命をかけていたらしいが・・


ノビスケ「ため息しかでない・・」


先生に挨拶を済まして一緒に教室へ向かった


先に先生が入り俺は教室の外で待たされた


ノビスケ「別に一緒でいいと思うが・・」


担任「お前ら!今日は転校生紹介するぞ!」


生徒A「おぉ!可愛い女の子ですか!」


生徒B「いやいや!イケメンの男子に決まってる」


ノビスケ(あ、これやばいパターンだ!)


担任「ふふふ!なんと!イケメンだぁあああ!」


女子達「きゃぁああ!イケメン!」


ノビスケ「・・・・帰っていい?」


担任「さぁ!入って来なさい!イケメンよ!」


ノビスケ「・・・・・」


ガラガラ


ドアが開き教室へ入る


皆の目がゴミを見るような目だった


ぐるぐるメガネをつけた高校生なんてそんなにいないだろう


それにキモさアップ!


これは、俺の責めてもの償いだ


今まで好き勝手やって来た俺へのこれで、虐められてしまったとしても受け入れるつもりだ


だが・・この空気は辛い・・


担任「あれ?皆反応がないぞ?」


ノビスケ「・・・・・・・」


シーーーーン


とりあえずチョークを持ち黒板に自分の名前を書いた


ノビスケ「親の都合というか俺の都合で引越しました、野比ノビスケです!皆さんよろしくお願いします」


生徒A「まさか・・前の学校でなんかやらかしたんじゃないのか?」


生徒B「そうだとしたら・・怖いよね」


周りがざわめく


どうやらさっきの言い方が悪かったようだ中途半端だったからな


なら明確にすればいい


ノビスケ「前の学校でやらかして引越して来ました、皆さんよろしくお願いします」


生徒A「まじかよ!あんな弱そうなメガネが?」


生徒B「ああ言う根暗って案外やらかすものよ」


周りはさらにざわめいていた


担任「おいおい!お前らジョークに決まってるだろ?彼は親の都合で引越して来ただけだ」


担任「仲良くしてやってくれ」


先生のフォローのおかげで周りは静かになった


どうやら本当の事は黙っていた方がいいようだ


本当は親の都合ではないと言う事は


親は向こうに住んでいるし


担任「ノビスケくん、君は委員長の隣に座ってくれ」


指をさされその席へ行った


聞いたことのある名前だが、気の所為だろう


隣に挨拶をした


ノビスケ「よろしくね」


委員長「さっきぶりね?」


ノビスケ「あ!」


委員長「まさか・・忘れてた?」


ノビスケ「一緒のクラスなんだ!委員長!嬉しいな」


委員長「ちょっ!」


生徒A「なんだ?知り合いなのか?」


生徒B「もしかして!付き合ってたりする!」


委員長「ないない!ありえない!」


ノビスケ「そんなに否定しなくても・・」


担任「じゃあ授業始めるぞ!」


授業は何事もなく進んでいった


前の高校では、授業中でも休み時間と変わらず


他のクラスの奴らが喧嘩を売りにくることがよくあった


先生は一人で授業をしているだけだった


怖くてなにも言えなかったんだろう


皆勉強なんてせず遊んでいたんだ


俺はその中の一人でもあった


でも、今はこの静かに勉強が出来る空間は俺にとっていい場所だった


ノビスケ「なんで気付かなかったんだろ・・」


休み時間になるとクラスの皆が集まり質問の嵐だった


あたふたしている俺を助けてくれたのは委員長だった


委員長「いきなり皆で押し寄せない!怖がってるでしょ!」


ノビスケ「ははは・・・」


そんなこんなで、昼休みになった


本来なら食堂へ行って昼食をとりたいところだが・・


ノビスケ「・・・はぁ、行くか」


あの人に会わなければ・・例え許してもらえなくても・・


場合によっては俺は・・


この学校を去るしかない


勿論・・それそうのけじめをつけてからだ


委員長「ノビスケくん、食堂わからないでしょ?案内してあげる」


ノビスケ「あ〜ごめん委員長行かなきゃいけないところがあるんだ」


委員長「??」


委員長「来たばかりなのにわかるの?」


ノビスケ「あ・・・・」


委員長「何処に行きたいの?」


ノビスケ「いや・・委員長に悪いしね?自分で探すよ」


委員長「悪いなんて思ってないから言いなさい」


ノビスケ「・・・・・・」


委員長「どうしたの?ノビスケくん・・」


ノビスケ「察してくれよ・・委員長」


委員長「そんなに・・私と一緒に行くのが嫌なの?」


ずるい質問だ・・でも、これだけは俺が解決しないといけない事だ


他人の委員長を巻き込むわけにはいかない


ノビスケ「あぁ・・・嫌だ」


委員長「・・・・そう、ごめんなさいね・・お節介だったかな?・・私・・ごめん!」ダッ


ノビスケ「まっ!」


伸ばした手を必死に止めた


委員長は走って何処かへ行ってしまった


委員長はきっとここに来たばかりの俺を不安にさせないように考えての行動だったんだろう


本当にいい子だよ・・


俺とは大違いだ・・・・


ノビスケ「最低野郎だよ・・くそっ!」


結局行く事は出来なかった


迷ったのもあったが、一番の理由は俺が行くのを拒んでいる


今更どんな顔をして会えばいいのか


何を言われてもいい、そう本気で思ってる


でも、怖い・・・


昼食もとれずに昼の授業がはじまった


委員長はずっと顔を伏せたままだった


何やってんだ!俺は、これではあの時となにも変わらない


自分しか見てなかったあの時と


ノビスケ「・・・・言うか」


放課後になった


皆が帰るなか委員長は机で俯いたままだった


何かを考えているのか?それとも・・


ノビスケ「委員長」


委員長「・・・・・・・」


ノビスケ「委員長!」


委員長「っ!」ビクッ


委員長「あれ?みんなは?」


ノビスケ「もう放課後だよ」


委員長「ノビスケくん・・・」


ノビスケ「あのさ、ごめん!」


俺は頭を下げた


委員長「え?な、なにしてるの!なんで、頭なんか下げて」


ノビスケ「せっかく好意を突っぱねるような事してごめん!」


委員長「いいんだよ!悪いのは私だし!会って一日でちょっと馴れ馴れしかったよね?」


ノビスケ「そんな事ないよ、嬉しかった・・あの時の言葉を撤回させてくれ」


委員長「え?」


ノビスケ「邪魔なんて思ってないよ本当だ」


ノビスケ「ただ、少し緊張とか不安で嘘を言ってしまったんだ」


ノビスケ「だから、許してほしい」


もう一度頭を下げた


委員長「わかったから!頭上げてよ!私もごめんね!」


ノビスケ「いやいや!悪いの俺だし!」


委員長「違うよ!悪いのは私!」


お互い譲らずこのやりとりが少しの間続いた


ノビスケ「わかった!なら両方悪いでいいだろ!」


委員長「わかりました・・なら、お互いなんでも、一つ言う事を聞くでいい?」


ノビスケ「わかった!」


委員長「え、えっちなのはだ、だめだよ?」


ノビスケ「そんな事するか!」


ノビスケ「絶対にしない・・・」


委員長「ノビスケくん?どうしたの?」


ノビスケ「絶対に・・・って!ごめんごめん!なら、明日学校の中を案内してよ」


委員長「うん、わかった!」


委員長「なら、私は今日昼休みに何をしようとしてたのか教えてよ!無理にとは言わないけど・・」


ノビスケ「・・・・・・」


委員長「ご、ごめん・・別のにするね?」


ノビスケ「わかった・・言うよ」


委員長「え?いいの?」


ノビスケ「うん、いいよ相談にも乗ってもらいたかったし」


彼女なら・・俺の為に一日中悩んでくれた彼女なら信用できる


俺のただの思い違いかもしれないけど・・でも、委員長はあいつに似てる・・それだけでも・・


ノビスケ「本当に最低な奴だ・・」ボソッ


委員長「え?なに言ったの?」


ノビスケ「なんでもないよ・・」


ノビスケ「それより聞いてくれるかい?」


委員長「うん・・聞かせて」


ノビスケ「実はあの時人を探してたんだ確か大学生のはずだからここ広いからね・・」


委員長「それで、見つけられたの?」


ノビスケ「いや、行けなかった」


ノビスケ「道がわからなかったのもあるけど、怖くてね・・」


委員長「怖い?」


ノビスケ「あやめさんって知ってる?」


委員長「あやめさん?・・まさか貴方もなの?」


ノビスケ「どいう意味だ?」


委員長「あの人は結構有名でね、男子からも女子からも慕われてる」


委員長「そして、それは他校の人達にも伝わるほど、あやめさんに会いたい為だけにここへ入ろうとする人もいる」


委員長「告白された回数なんて数え切れないほどにね」


ノビスケ「ちよっと待ってくれ!なんでそんなに詳しいんだ?」


委員長「・・・・こんなの誰でも知ってる・・」


ノビスケ「どうしたんだ?気分でも悪くなったのか?」


委員長「なんでもいいでしょ!それで?結局貴方もあやめに告白でもするの?やめておいた方がいいよ!彼女は百合だから!」


ノビスケ「告白?百合?」


ノビスケ「ありえないだろ、だってあやめはー」


委員長「何処で嗅ぎつけたかしらないけど!いくら私があやめの友達だとしても!私は友達を売る真似なんかしないんだから!」


ノビスケ「ちょっ!話をー」


委員長「結局私に近づいてくるのは!あやめ!あやめ!って!貴方は違うと違うって信じたかった・・なのに・・」


ノビスケ「だから!聞けって!」


委員長「もう行くから!!」ダッ


ノビスケ「あ、おい!」


ノビスケ「行ってしまった・・追いかけるか」


ノビスケ「って・・もう見えない」


ノビスケ「なんで怒ってたんだ・・考えろ!」


あやめの事を口にだした瞬間変わった事からあやめ関係だろう


そして、あやめとの関係だ、途中で呼び捨てになってるしあやめのこともよく知ってる友達だというのは本当だろう


あやめはここだけでなく他校にも人気がある


あやめと仲良くなろうとする奴らはまず、友達である委員長によっていく


下心丸見えで自分ではなく違う人を見てる・・


俺もそいつらと同じだと思われてる


ノビスケ「・・なるほど・・そりゃあ最低ゲス野郎だわな!」


ノビスケ「完全に勘違いだ・・俺はただ、あいつにあやめに謝りたかっただけだ・・いや、許してもらうわけはないけど・・あいつに恋愛感情なんて抱かないし・・ユウさんと競う気もない」


ノビスケ「どうにか誤解を解かないと・・委員長のことだからなずっと気にしてるかもしれない」


ノビスケ「でも・・何処に」


ドゴッ


ノビスケ「ぐあっ!」


いきなり殴られる


ノビスケ「ぐっ・・なんだ!」


あやめ「ノビスケ・・なんでここにいるの?」


ノビスケ「っ!あやめ・・さん」


あやめ、彼女は昔病気にかかっていたがユウさんの頑張りによって今は週一の病院通いで普通の生活を送れている


ただ、学校に入るのが普通の人より遅かったために同学年よりも年齢は少し高めだ


ユウさんに片想い中


あやめ「答えなさいよ!あんたの顔なんて見たくもない!」


ノビスケ「俺・・ここに転入してきたんだ!昔の俺を捨てて!やり直すために!」


あやめ「は?転入嘘でしょ?あんた凄く頭悪いじゃん?」


ノビスケ「勉強したんだよ!それで、あやめさんにも謝りたくて俺!変わるから!」


あやめ「へぇ〜・・じゃあさっき私の友達を泣かしてたけど!どう変わったの?」


ノビスケ「見てたのか!あれは誤解なんだ!」


あやめ「誤解だろうがなんだろうが!泣かせて!それで追いかけもしない!なにが変わったの?終わってからまた後悔するの?」


ノビスケ「・・・・・・・・」


あやめ「なにも変わってない!だから、幼馴染だって!」


ノビスケ「わかってる!俺がしたことは最低だ!幼馴染が今だ立ち直れないのも俺の所為だ、自分の事しか考えてなかった 」


ノビスケ「許してくれとは言わない!でも、ここにいたいんだ!」


ノビスケ「俺が憎いのだってわかる!変われてないかもしれない、それでも、俺は変われると信じたい!虫のいい話かもしれない」


ノビスケ「出ていけというなら明日にはもうここには来ない」


ノビスケ「お願いだ・・チャンスをくれ!変われるチャンスを!」


あやめ「・・・・とりあえず委員長となにがあったの?」


ノビスケ「あやめさんに会いたいと言ったら・・誤解させてしまったみたいで・・」


あやめ「なるほどね・・それは本当なんでしょうね?」


ノビスケ「あぁ!嘘はないよ」


あやめ「なら、後は任せなさい」


ノビスケ「俺は・・ここへ来ても・・」


あやめ「とりあえず今は来なさい、本当に変われるか見極めてあげる」


あやめ「もし、変われないと思ったら退学してもらうけど」


ノビスケ「ありがとう!チャンスをくれて・・」


あやめ「言っておくけど、まだ、許してないからね!」


ノビスケ「わかってる・・」


今はその言葉だけで・・充分だ


あやめ「それで?いつまでそうして倒れてるつもりなの?いい加減起きたら?」


ノビスケ「・・・腰抜けて立てない」


あやめ「はぁ?」


ノビスケ「こっちは、凄く緊張してたんだぞ?それをいきなり殴られて・・手を貸してくれないかな?」


あやめ「仕方ないわね・・今回だけよ」スッ


ノビスケ「ありがとう」ガシッ


ノビスケ「じゃあ、俺はこれで」


DQN「おい!」


ノビスケ「ん?なんかようですか?」


DQN「おめぇ!じゃねぇよ失せてろ」


ノビスケ「そ、そうですか、すいません」


DQN「あやめ!やっと見つけたぞ!」


あやめ「なんですか?」


DQN「俺と付き合えよ」


あやめ「嫌です」ニコ


DQN「はぁ?わけわかんねぇんだよ!」


ノビスケ「いや、わかれよ」


DQN「俺ってさ、自分で言うのもなんだけど!かっこいいじゃん?」


あやめ「全然」ニコ


ノビスケ「ナルシストかよ・・」


DQN「わかった!照れてんだろ?大丈夫だって優しくするから」


あやめ「不潔です」ニコ


ノビスケ「身体目当てでーすって言って付き合ってくれたりするのか?」


DQN「いやいや!もういいから!そういうの俺もさ温厚だけどキレるよ?」


あやめ「温厚の意味を調べてから気やがってください」ニコ


ノビスケ「それか同類のビッチでも探せよ」


DQN「さっきから!そこの奴うるせぇぞ!殺すぞ」


バチン


瞬間DQNの頬を叩くあやめ


あやめ「殺すなんて言葉!簡単に使わないで!どうせ、殺すことなんてできないヘタレが!」


DQN「いてぇ・・・・」


あやめ「貴方は見たことある!人が殺される瞬間を!一瞬よ!死んだ瞬間を見たことある・・」


あやめ「悲しくて・・寂しくて・・死にたくなった・・」


ユウさんから聞いたことがある、あの時の戦争であやめには同じ病気の友達がいたという


残念ながら彼は亡くなってしまったみたいだけど


その時彼女は死んだように動かなかったらしい


それから、命に関する事を軽々しく言う奴らを許せなくなってしまったらしい


俺はそれを言いまくっていた時期があった・・


それでも、こうして話してくれる温厚とは彼女の事を言うのかもしれない


DQN「てめぇ!!」ガシッ


あやめ「うっ!」


ノビスケ「っ!」


DQN「こっちが!付き合ってやるって言ってんのによ!」ギユッ


あやめ「は、離して」


DQN「それをてめぇは!もうキレた!今から先輩達を呼んで!俺らなしじゃ生きられねぇ身体にしてやる!!」ギユッ


あやめ「ぐっ!・・首がしま・る」


DQN「今呼んでやるから!」ピッ


DQN「先輩!いい子見つけたんっすよ!」


あやめ「ゴホッ・・ゲホッ」ハァハァ


ノビスケ「大丈夫か?・・やばいな発作が起きてる」サスサス


あやめ「ゲホッ・・ゴホッ・・だい・・じょう・・ぶ」


ノビスケ「大丈夫なわけないだろ!どうすれば・・」


ノビスケ「少し待ってろ」ピッ


ノビスケ「あ、ユウさん?」


ノビスケ「あやめさんが、発作を起こしてどうすれば!」


ノビスケ「わかりました!」ピッ


あやめはまだ、完全に完治はしていない


そのせいで感情が高ぶったりすると発作を起こすことがある


なんで俺は見てるだけだったんだ!


馬鹿野郎!!


もう問題は起こしたくない?それで、また手遅れになりたいのか?


違うだろ!!


ノビスケ「あやめさん!落ち着いて深呼吸をして」


あやめ「スーハースーハー」


ノビスケ「ユウさんに聞いたら発作を抑える薬があるって聞いたけど」


あやめ「あそこ・・」


彼女はカバンを指差した


ノビスケ「あれだね!」


DQN「ちょっと!待てよ!逃げようとしてんの?お前はみんなでフクロにすっから!」ガシッ


ノビスケ「違う!彼女が発作を起こしてんだ!薬を取るだけだ!」


DQN「え?なに?病気持ち?うわぁ〜萎えたわ〜いらねぇ〜でも、先輩呼んだしなぁ〜」


DQN「まぁ、先輩達なら気にしないか!俺はこんな病気持ちのクズなんていらねぇけど」


あやめ「・・・・・・」ハァハァ


ノビスケ「・・・・・薬取らせてくれ・・」


DQN「まぁ、死なれても困るし?早くしろよ!」


ノビスケ「注射器か・・困ったな」


あやめ「貸し・・て・・」ハァハァ


ノビスケ「そんなに手がふらついてちゃ!」


あやめ「でも・・」


ノビスケ「じゃあ!手を支えるから!これで!」


あやめ「ありがとう・・」


どうにか注射打つことが出来た


そして、この怒りをどうするか


相手は一応名ばかりの先輩だ


手を出せば確実に普通の学校生活は・・ありえないだろう


それで、退学もありえる


でも、やっぱり許せない


ノビスケ「少し待っててください」


あやめ「待って・・行かないで」


ノビスケ「すぐに戻るからね?」


あやめ「・・わかった」


ノビスケ「さてと・・先輩」


DQN「終わったか?たく!めんどくせえ女だ」


ノビスケ「先輩〜ちょっとツラかせや!!」


DQN「おい!先輩に向かってなに言ってんの?調子のってんじゃねえぞ!!」シュッ


殴りかかってくる


でも、凄く遅い!たけしさんのパンチはこんなものじゃない


俺はそれを紙一重でよける


DQN「くそが!!」


俺は小学生の頃虐められていた


そんな時たけしさんから喧嘩の仕方を教えてもらった


そして、俺は有頂天になっていた


それが、その後あんな事になるんだから


それにしても・・


DQN「なんで!当たらねぇんだ!」シュッ


やはりこう言う奴は口先だけだ


凄く腹が立つまるで昔の自分を見ているようだ


ノビスケ「どうした?先輩!」サッ


DQN「この!!」シュッ


ノビスケ「隙あり!」シュッ


DQN「な!」


『やめてぇえええ!!』


ノビスケ「はっ!」


殴ろうとする手が止まる


DQN「っ!おら!!」ドゴッ


ノビスケ「がっ!」


ノビスケ「くっ!調子に乗るなぁああ!」シュッ


『ノビくん・・・』


ノビスケ「っ!」


DQN「ごらぁああ!」ドゴッ


ノビスケ「ぐぁっ!」


あやめ「ノビスケ!!」


DQN「口先だけだって!」ドゴッ


DQN「後輩の癖して!舐めてんじゃねぇぞ!!」ドゴッ


DQN「女の前だからってかっこつけてんじゃねえぞ!」ドゴッ


ノビスケ「う・・うぅ・・くっ」


ノビスケ(駄目だ・・殴ろうとすると幼馴染の事を思い出してしまう)


ノビスケ(この手で俺は・・)


ノビスケ「うぁああああ!」


DQN「ちっ!弱すぎるだろ!」


あやめ「もうやめて!お願い」


DQN「じゃあ!一緒に来てもらおうか?学校の中には先輩達は入れないからな!近くのファミレスに待たせている!」


あやめ「・・・わかったから!もうやめて!」


ノビスケ「っ!・・駄目だ!」


ドゴッ


ノビスケ「ぐぁああ!!」


DQN「黙ってろよ!」


あやめ「行くから!やめて!」


DQN「じゃあ!きてー」


先生「こら!なにをやってる!!」


ノビスケ「っ!!」


ノビスケ(動け!)


ガシッ


あやめ「っ!」


DQN「ちっ!邪魔が入ったか!まぁ、いいほら!来いって・・あれ?いない?」


DQN「くそっ!逃げられたか!逃がすかよ!先輩達に殺される」


ノビスケ「ここまで・・くれば!大丈夫だろう」ハァハァ


あやめ「ゲホッ・・ゴホッ・・」ハァハァ


ノビスケ「ごめん・・守れなくて」


あやめ「・・・おいていけばよかったのに」


ノビスケ「そんな事出来るか!」


あやめ「昔の貴方ならそうしてた」


ノビスケ「かもしれない!でも、今は違う!」


あやめ「少しは変わってきてるのかもしれないね」


ノビスケ「まだ、これからだよ」


あやめ「まぁ、頑張りなさい」


ノビスケ「あやめさんもね!ユウさんに気づいてもらえるといいね」


あやめ「ば、バカからかうな!」


DQN「見つけたぞ!!」


ノビスケ「なっ!」


あやめ「っ!」


見つかってしまった、周りを先輩達に囲まれてしまう


DQN「マジで殺すぞ!!」


あやめ「だ、だから!殺すなんて簡単にー」


DQN「あぁ?」シャキン


ノビスケ「折りたたみナイフ!」


あやめ「わ、私が行けばいいんでしょ?行くから!」


DQN「その前にだ!そこのクソ野郎痛めつけないと!気がすまねぇんだよ!!」


先輩A「可愛い後輩の為だ!手を貸すぜ?」


DQN「ありがとうございます!」


先輩B「まぁ!ナイフはしまえよ!俺らでボコろうぜ?」


DQN「はいよ!」


あやめ「ゲホッ・・ゴホッ」


ノビスケ「あやめさん!俺の事は好きにしていいから!彼女だけは逃がしてくれ!頼む」


先輩C「どうするよ!後輩くん!」


DQN「逃がすわけないでしょ!わざわざ先輩達に来てもらったんですよ?手ぶらでは返せないですよ」


先輩D「だとよ!」


ノビスケ「くそがぁあああ!!」


殴りかかろうとするが、どうしても寸前で止まってしまう


殴る事に恐れを覚えているのか?


先輩D「なに?こいつ」ドゴッ


ノビスケ「がっ!」


DQN「ただのヘタレですよ!」バキッ


ノビスケ「がはっ!」


先輩A「お前らやれ!!」


ドゴッ バキッ ガッ ゴスッ


ノビスケを囲み殴る蹴る


ノビスケ「っーー!!」


声にならない悲鳴が飛ぶ


あやめ「もう!お願い!やめてぇえええ!!」ポロポロ


あやめ「ごはっ!」びちゃ


あやめ「あ・・血だ・・」


バタッ


ノビスケ「っ!」


先輩D「おい!やべぇぞ!あいつ!」


先輩A「もうあれ、いらねぇは!逃げるぞ」


先輩B「だな!」


DQN「俺らは関係ないということでよろしくな!ノビスケくん!」ドゴッ


ノビスケ「ぐっ!!」


DQN達は逃げて行った


そして、残ったのはボロボロになった俺と血だらけで倒れてる彼女だった


ノビスケ「うぅ・・あやめさん・・くそっ!・・俺はなにを!・・あの時と変わってねぇじゃねえか!」


あやめ「」


ノビスケ「助けを・・よば・・ない・ないと・・」ガクッ


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


ーー病院ーー


『殴れよ!!殴ってみろよ!!』


『この野郎!!』


『やめてぇえええ!!』


ドゴッ


ノビスケ「幼馴染!!」ガバッ


ノビスケ「ここは・・病室か?」


ノビスケ「あやめ!あやめは!!」


起き上がろうとすると身体中に激痛がはしる


ノビスケ「っ!いてて!」


???「兄貴!起きたんですね!」


ノビスケ「え?お前は!舎弟じゃないか!」


舎弟「兄貴!無事でよかった!」


ノビスケ「なんで!お前がここに」


ユウ「お前とあやめを運んで来てくれたんだ感謝しろ」


ユウ「それにしても、転校初日で問題を起こすとはな・・」


ノビスケ「あやめは!あやめは無事なのか?」


ユウ「それなら大丈夫だ、あと少し遅かったらやばかったがな」


ノビスケ「よかった・・すいません・・ユウさん・・俺守れなかった・・」


舎弟「兄貴・・」


ユウ「なにがあったか聞かせてくれ」


ノビスケ「・・・・・・」


ユウ「話せるよな?話せよ」


舎弟「聞かせて欲しいです!兄貴になにがあったのか!」


ここで、全てを話せばきっとすぐにあいつらは見つかるだろう


そして、死よりも恐ろしい罰を受けるだろう


だが、それでいいのか?


また、泣きついて助けてもらってそれで、変われるのか?


俺のこの怒りは満足するのか?


答えはノーだ!


あいつらには俺が蹴りをつける!


ノビスケ「すいません・・これは俺の問題です」


ユウ「っ!」


ドゴッ


ガシャーン


ノビスケ「ぐっ!」


舎弟「ユウさん!!」


ユウ「俺の問題だ?被害者がお前だけなら、そうだろうがな!あやめまで巻き込まれてんだぞ!!ふざけんな!」


ノビスケ「だからだ!俺だって悔しい!なにも出来なかった自分が!俺のこの怒り悔しさは!俺が返さないと・・」


ノビスケ「俺が俺でなくなる・・変われなくなる・・」


ユウ「・・わかった好きにしろ」


ノビスケ「ありがとうございます!」


ユウ「だがな、俺だって大事な人を二人も傷付けられたんだ・・あやめそして、ノビスケお前もだ」


ノビスケ「っ!」


ユウ「次なにかあったら悪いが待つ待たない以前に俺の怒りが爆発する・・」


ユウ「奴らの事を少しでも、考えてやっているなら今回で終わらせろいいな?」


ノビスケ「はい!!」


ユウ「舎弟!」


舎弟「はい!」


ユウ「ノビスケの事頼んだぞ」


舎弟「はい!任せてください!」


ノビスケ「ユウさん俺一人でも!」


ユウ「自惚れんなよ?今回の結果がそれを証明できるのか?」


ノビスケ「ぐっ!・・」


ユウ「ノビスケ無理に早く変わろうとなんてするな、ゆっくりでいい、じゃないと自分を見失ってしまう」


ノビスケ「・・・・・・」


ユウ「ノビスケ俺を殴ってみろ」


ノビスケ「え?」


ユウ「お前は結構強い方だった筈だそれなのに今回はボロボロになった、俺の考えが正しいか確かめたい」


ノビスケ「考え?」


ユウ「いいから殴れ!」


ノビスケ「でも!ユウさんを殴るなんて出来ない!」


ユウ「情けない事言ってんじゃねぇぞ!!また、後悔してぇか!!」


ノビスケ「わかった!おらぁああ!」シュッ


全力でユウさんを殴った・・


つもりだった


ユウ「・・・・・どうした?何故途中で止める」


ノビスケ「ぐっ!・・ぐぅう!!」


ユウ「もういいぞ」


舎弟「兄貴・・まさか!」


ユウ「幼馴染だな?」


ノビスケ「・・・・はい」


ユウ「どうやらトラウマになってしまっているようだな・・」


舎弟「あれは兄貴が悪いわけでは!」


ノビスケ「殴ったのは事実だ・・相手を攻撃しようとすると幼馴染を思い出してしまう・・考えないようにしようとするけど無理なんだ」


ユウ「幼馴染とはもう会ってないのか?」


ノビスケ「あの日から会わないようにしてた、会う資格もないからな」


ノビスケ「それにあやめさんに会うなと言われている」


ユウ「う〜ん・・よし!行け」


ノビスケ「へ?」


ユウ「会いに行ってこい」


ノビスケ「いや!無理だ!どんな顔をして会いに行けばいい」


ユウ「ドヤ顔で行けばいい」


ノビスケ「お、おう・・ドヤ顔?」


舎弟「兄貴!自分も行きますよ!」


ユウ「よし!明日にでも行ってこい」


ノビスケ「い、いや!まだ、心の準備が・・それに学校が」


ユウ「行け」


ノビスケ「だから!」


ユウ「行け」


ノビスケ「はい・・・」


こうしていきなり初日で問題を起こし


学校を休み実家へ帰る事になった


幼馴染は前に住んでいた街の女子高に通っている


俺は実家を出てこの街で一人暮らしを始めようとしていた


なのに・・二日目で実家に帰る事になるとは・・


ーー家ーー


とりあえず明日帰る事にした


舎弟はわざわざ向こうからこっちへ俺を探しに来たらしい


今俺が一人で住んでいるのは、昔お父さんが住んでいた家らしい


二階建ての立派な家だ少しボロいが


ノビスケ「まぁ、あがれよ」


舎弟「お邪魔します!」


ノビスケ「今日俺に会えなかったらどうするつもりだったんだ?」


舎弟「野宿で!」


ノビスケ「凍死するぞ?」


舎弟「兄貴知らないんですか?新聞紙って結構暖かいんですよ?」


ノビスケ「新聞紙って・・」


この舎弟は、俺がまだ、荒れていた頃に偶然助けて?それから兄貴と言って付いてくるようになった


皆が反対することも舎弟だけは、反対しなかった


でも、たまにストッパーの役割もしていた


俺の助けになったり、俺を体を張って止めたりと


そのおかげで、俺は警察のお世話にはならなかった


この舎弟の親は結構大きい会社の社長らしく


言わば大金持ちの息子だ


今は絶賛家出中らしい


ノビスケ「明日か・・」


舎弟「幼馴染さんがいるのは、この高校ですよね?」


ノビスケ「あぁ、そこだよ」


俺たちは女子高のパンフレットを見ながら話しあっていた


舎弟「いや〜流石!女子高だね!綺麗」


ノビスケ「そうだな・・」


舎弟「幼馴染さんの家に直接行くのはどうです?」


ノビスケ「いや、それは無理だろう・・向こうの親には二度と顔を見せるなと言われてる」


ノビスケ「俺もそのつもりだったしな・・できるなら幼馴染に会って直接謝りたい」


舎弟「なら、やはり高校の前で待ち伏せますか?」


ノビスケ「それしかないだろうな」


舎弟「なら明日は一日中見張りですね!」


ノビスケ「だな」


そして、次の日になった


俺たちは、あの街へ帰って来た


ノビスケ「懐かしさもないくらい早く帰って来たな・・」


舎弟「兄貴、家族には会っていきますか?」


ノビスケ「いやいい、今回の事はユウさんも黙っておいてくれてるらしいから、わざわざ心配させるような事はしたくない」


舎弟「なら、このまま高校へ向かいましょう」


ノビスケ「そうだな、場所わかるか?」


舎弟「昨日場所をちゃんと調べておきましたよ!」


ノビスケ「本当に悪いな・・こんな事に付き合わせてしまって」


舎弟「なにを言ってるんですか!俺は好きで付いて行ってるだけです」


舎弟「お礼を言うのはこちらです!まだ、近くにおいて貰えるだけで俺は満足です」


ノビスケ「ありがとうな・・・」


本当に俺はいい友を持った・・


あの時以来みんな俺から離れて行った


そして、お前も離れるんじゃないかと思い


なら・・俺から離れればいいそう思い俺はこの街を出た


だが、舎弟はそれでも来てくれた


感謝しきれないくらい感謝している


もうお前は・・・


ノビスケ「舎弟」


舎弟「なんですか?兄貴」


ノビスケ「お前は今日から舎弟じゃない」


舎弟「え?兄貴そんな!」


ノビスケ「勘違いしないでくれ、お前には俺と対等な立場でいて欲しい」


舎弟「それって・・」


ノビスケ「友達になってくれないか?」


舎弟「っ!・・兄貴!!勿論です!」


ノビスケ「それと、兄貴はやめてくれノビスケって呼んでくれないか?」


舎弟改め友「ノビスケ・・ノビスケさん!」


ノビスケ「呼び捨てでいいよ」


友「ノビスケ!」


ノビスケ「よし!じゃ行くか!友」


友「はい!」


こうして俺は始めて本当に信頼できる友達が出来た


ーー女子高近くーー


ノビスケ「やばいな・・・」


友「まさか、女子高の周りから警備員がいるとは」


ノビスケ「この先は、通るのに身分証明書がいるらしい・・」


友「見せたら、学校サボってる事がわかってしまう!そんな奴を通してくれるはずもない」


ノビスケ「そういえば、幼馴染が言ってたな・・通ってる高校は普通のと違うって」


友「確かに普通ではないよね、毎日こんなにたくさんの警備員を雇ってる時点で」


ノビスケ「ここで、待つにしてもここを通るかどうかも怪しい」


友「・・・・・・」


ノビスケ「頼んで入れてもらうか・・いやでも身元もわからない奴を入れるわけないよな・・」


ノビスケ「う〜ん」


女子生徒「あ〜遅刻しちゃう〜」


警備員「ほら、急げ!」


女子生徒「おはようございます!」


警備員「おはよう!今日も頑張れよ!」


女子生徒「は〜いって!本当に遅刻するー!」


ノビスケ「慌ただしい子だな」


友「・・・・・・・・」


ノビスケ「友?」


友「全ての突破口は繋がった!」キュピーン


ノビスケ「うわっ!ビックリした」


友「簡単に入れる方法がわかりました!」


ノビスケ「なんだ!」


友「それは・・」


どうしてこうなった・・・


ノビスケ「遅刻、遅刻」


友「違います!こうです、遅刻〜遅刻〜」


ノビスケ「まさか、女装しなきゃ行けないとは・・・」


友「確かお姉さんがこの高校出てますよね?だったら借りればいい」


ノビスケ「お母さんビックリしてたよ・・」


静香「いきなり帰ってきてお嬢の制服?そう言う趣味は・・・」


ノビスケ「お母さんには俺が帰って来た事は黙っておいてもらったけど・・お母さんの中の俺は変態だろうな・・」


ノビスケ「何が嬉しくて・・姉ちゃんの制服なんか着ないといけないんだよ・・胸のあたりが凄く緩いんだけど・・」


友「クッション詰めときましょう!ほら!巨乳ですよ!あとウィッグ」


ノビスケ「吐き気が・・・」


ノビスケ「それにお前は何処でその制服手に入れたんだよ!しかも、胸のあたりピッタリだな!余程の貧乳なのか・・・」


友「貸してって言ったら貸してくれたよ?」


ノビスケ「なっ!この無駄にイケメンが!」


友「ノビスケ程ではないですよ!」


ノビスケ「嫌味か!」


友「それより時間がないですよ!ほら!練習!」


友「遅刻〜遅刻〜」


ノビスケ「遅刻〜遅刻〜」


通りすがり「うわぁー」


そして、再び警備員の前へ


ノビスケ「よし!俺は女子だ!俺は女子だ!」


友「では、あ〜あ〜あ〜」


友「よし!完了!」


ノビスケ「女声になった!」


友「こんな事もあろうかと練習しておいたのさ!」


ノビスケ「なんというか凄いな」


友「いえいえ!では、行きますよ!ノビスケは後ろから付いて来て後は合わせてくれればいいです!」


ノビスケ「わかった!」


友「では・・・スタート」


友「遅刻〜遅刻しちゃう〜」


ノビスケ「・・・・・・」ボヨンボヨン


ノビスケ(胸が!邪魔だ!)


警備員「今日は多いなギリギリの奴が」


友「あ、おはようございま〜す!」


ノビスケ「・・・・・・」ぺこり


警備員「おはよう!急がないと遅れるぞ?あと十分もないぞ?」


友「チョー最悪!ほら、行くよ!じゃあ〜ね!」


ノビスケ「・・・・・・」ぺこり


勝った!そう思った・・しかし


ボトッ


警備員「おい!なんか落ちたぞ?」


ノビスケ「っ!」


ノビスケ(しまった!右胸のクッションが落ちた!)


警備員「おーい!・・お前・・随分と小さくなったな?」


ノビスケ「・・・・・・」


ノビスケ(や、やばい!)


警備員「まさか?男だったりしないよな?」


ノビスケ「・・・・・」ギクッ!


ノビスケ(変態だ!俺のあだ名が変態になる)


警備員「ちょっと来てもらおうか?」


ノビスケ「え・・あ・あ・」


ノビスケ(よし!謝ろう!)


覚悟したその瞬間


友「ケイコ〜遅いよ〜何やってんの?ああ〜落ちたのね?早く付けて行くよ」


ノビスケ「っ!」


ノビスケ(ケイコ?誰?)


警備員「君この子は男なんじゃないのか?」


友「それ・・マジで言ってんの?」


友「だとしたら最悪・・・」


警備員「だ、だってこれを見てくれ!胸にクッションなんて付けて行く子なんているはずが!」


友「いるのよ!世の中にはね!胸にコンプレックスを持ってる子がいっぱいいるのよ!」


友「男にはわからないかもしれないけど!女にだって!見栄を張りたい時があるの!学校という場所でだけでも!大きいって思われたいの!」


友「それを!貴方は!男?ぶざけんな!」


木陰から覗く女性「うん!うん!」


警備員「え?い、いやでも・・」


友「ケイコだって今ので傷ついたよ!」


友(ノビスケ!ごめん!)


チクリ


ノビスケ「っ!」


ノビスケ(あれ?なんでだろう!涙が止まらない・・)グスッ


警備員「っ!!俺はなんて事を!すいませんでした!!」土下座


警備員「でもな!俺は小さい方が好きだぜ?」ニコ


ノビスケ、友「・・・・・・」


友(吐き気が・・)


ノビスケ(あ、止まった)


二人は無言でその場を去った


警備員「今のセリフで俺に惚れたかな?罪な俺だ・・でも、すまんな」


ノビスケ「友助かったよ、ありがとう」


友「間に合ってよかったです」


ノビスケ「でも、よくあんなセリフすぐ思いついたな」


友「たまたまですよ」


ノビスケ「たまたまなのか?」


友「たまたまです!」


ノビスケ「う〜ん」


友「もうここは敵の敷地です!油断しないでください!」


ノビスケ「敵ではないと思うが?」


友「もし、捕まることがあれば・・二度と街を歩く事できないだろうね」


ノビスケ「もしそうだとしても!俺はあいつに会う!」


ノビスケ「そのためにはー」


友「人が来たよ」


先生「おい!チャイムが鳴るぞ急げ!」


友「おはようございま〜す!」


ノビスケ「・・・・・・・」ぺこり


先生「うん、おはよう!そこのお前も声をだせ!」


ノビスケ「っ!」


先生「どうした!朝は元気よくおはようだ!ほれ!」


ノビスケ(やばい!声なんてだしたら、男だとわかってしまう)


その時、友が俺の背中を軽く叩いた


そして、背中に手で文字を書いているようだった


俺は神経を集中させ書かれている文字を頭の中で整理する


ノビスケ(あ、い、ず、し、た、ら、こ、え、を、だ、さ、ず、い、え)


合図したら声をださず言え


つまり口パクをしろと言う事か!某アイドルがよく使う手段のあれを


そして、また背中を軽く叩かれた瞬間


俺は、おはようございますを口パクで言ったはずだった


ノビスケ「おはようございます!」


ノビスケ「っ!」


声が出ていたそれも綺麗な女性の声が


正確に言うと後ろにいる友が腹話術で喋っていただけだった


本当に友は何者なんだ?


先生「うむ!おはよう、ほら急げ」


友「はーい!」


そして、校門前まで来ることが出来た


ノビスケ「やっと着いた・・」


友「後はここからどうするかだね!」


ノビスケ「友ってさ腹話術まで出来るんだな」


友「こういう時の為に練習しておいたんですよ」


ノビスケ「本当に用意周到だな」


友「ノビスケの役に立てるなら本望です!」


ノビスケ「ありがとうな」


授業が始まったのか校門前には誰もいなかった


友「ここで待ってる方が怪しまれないか?」


ノビスケ「確かに・・中に入るか」


友「中の使われていない部屋に幼馴染を呼び出すのはどうです?」


ノビスケ「だが、大丈夫だろうか」


友「大丈夫です!俺が付いています!」


凄く頼りになる言葉だ


今の彼ならなんでもしてしまいそうな勢いだった


なら、乗るしかないだろ!このビックウェーブに!


ノビスケ「よし!入るか!」


友「はい!」


二人は校門へ足を踏み入れた


この瞬間二人は真の変態となった


校門から一番違い校舎へと入った


途中警備員にあったが、どうにかやり過ごした


俺達は小声で会話をした


ノビスケ「適当に入ったが、ここは何処だ?」


友「え〜と・・パンフレットによると、二年生校舎だね」


ノビスケ「確か、幼馴染は俺と同じではないよな・・俺は一年留年してるから」


友「三年校舎は向こうですね!行きましょ」


ノビスケ「一年の差って結構くるな・・」


???「ちょっと貴方達?」


友「おはようございます!」


ノビスケ「・・・・・・」ぺこり


???「うわぁ〜キモ!」


友「キモとはなんですか?自分の顔でも見たんですか?」


ノビスケ(あ、少しやばいかも)


???「貴方達に決まってんでしょ?」


友「私の事はいくらでも言っていいけど!ノビーじゃない!ケイコの事は洒落じゃ済まなくなるよ!」


???「ケイコ?馬鹿じゃないの?貴方達男でしょ?」


友、ノビスケ「っ!!」


友「な、何を!」


???「そうね!まずは、うちの生徒に遅刻してるにも関わらずぼさっとしてる奴はいない!」


???「それに、そこの貴方が着てる制服のリボン」


俺を指差した


???「うちの学校は、生徒会長だけ皆と違うリボンを付けてるの貴方のつけてるリボン!色は皆と違うけど、旧タイプのリボンね、最近変わった筈なんだけどね?」


ノビスケ(リボンに!そんな意味が!てか、姉ちゃん生徒会長だったのかよ!)


???「そして、何よりも私のこの蕁麻疹!」


ノビスケ(うわぁ〜すげぇ!ぶつぶつ)


友「そ、それがなによ!」


???「私男が大っ嫌いでね!近くにいるだけで!こうなるのよ!」


友「そんなの!偶然かもしれないじゃない!自分に反応してるんじゃない?」


???「あんた!喧嘩売ってるの!私が嘘をついてるって言うの!」


友「そう言う事よ!バーカ」


???「いえ、彼女の言ってる事は本当よ」


???「生徒会長!」


生徒会長以下会長「なんなら、診断書もあるけど?」


???「会長、ありがとうございます」


会長「貴方もよくやりました、副会長」


会長「面白そうな物を見つけてくれて」ニヤリ


ノビスケ、友「っ!」ゾクリ


副会長「会長、先生に突き出しましょう!」


会長「嫌だけど?」


副会長「え?」


会長「貴方が男嫌いなのは知ってるけどね?弱みを握られた男は見てると面白いわよ?」


ノビスケ、友「・・・・」ガクブルガクブル


ノビスケ(逃げなきゃ!でも、足が動かない!まるで、蛇に睨まれたカエルのような!)


友「たから、私達は男じゃ!」


会長「じゃあ、脱いでくれる?」


友「そ、それは・・」


会長「出来るわよね?女同士なら」


友「わかった!脱いでやるわよ!」


ノビスケ「友もういい・・」


友「ノビスケ!」


ノビスケ「そうだ、俺達は男だ、突き出すなりなんなりしてくれ」


副会長「お望み通り突き出してあげる」


会長「とりあえず、生徒会室に連れて行きましょ?」


副会長「なんでですか!こんな奴らさっさと!」


会長「すぐに突き出したらつまらないでしょ?」


友「ふざけんな!突き出すならさっさと!」


会長「少し黙っててね?」ギロ


友「はい・・」


会長「副会長もそれがいいと思うわよね?」ニコ


副会長「だから、私は!」


会長「ねぇ?」ニコ


副会長「そうですね・・はい・・」


友(恐ろしい奴だ)


ノビスケ(あの目!消される・・)


そして、俺達は入って数分で捕まった


その後生徒会室へ連れて行かれた


この生徒会長は生徒達から憧れの眼差しで見られているようだ


「・・・・・・・」


そして何故か一緒にいた俺達を睨んでいた


「あれ誰?あんなに会長様に近づいて!」


あれは、間違えなく嫉妬の目だった


もし、男だとばれてしまえば、嫉妬から殺気に変わるんだろな


「ちよっと!会長様にそんなにくっ付いて!代わって欲しい!」


ノビスケ(よく見ろよ!関節技決められてるだろうが!おかげで逃げられない)


会長「逃げようなんて考えないことよ?ここで言ってもいいのよ?」


ノビスケ「・・・・・・」


友「従うしかないみたいだね・・」


ここは、生徒会長の言う事を聞くしかない・・命のために


ーー生徒会室ーー


会長「じゃあ、ここへ来た目的を話してくれるかな?」


ノビスケ「どうしても会いたい人がいた」


会長「会いたい人?ああ!ストーカーね?」


友「おい!てめぇ!!」


ノビスケ「やめろ!いいんだ誤解はこれから解けばいい」


友「・・わかりました」


副会長「会長!さっさと先生に突き出しましょうよ!」


会長「さっきも言ったけどそれじゃあ、つまらないじゃない」


会長「何度も言わせないでよ?」


副会長「会長が・・何を考えてるかよくわかりません」


会長「他人の考えてる事なんて一生理解出来ないものよ?でも、貴方ならいつかわかってくれると信じてるわ」


副会長「会長・・・・」


ノビスケ「それで?結局俺達は暇つぶしの道具かよ・・授業もさぼってこんなところで遊んでんだもんな?いいご身分な事で」


副会長「黙りなさい!ここは、あなた達の学校とは違うのよ!会長がさぼるなんて事はありません!あなた達と一緒にしないで!」


友「あぁ?おめぇこそ黙れや!こっちだってさぼってるわけじゃねぇんだよ!いろいろと理由があるんだよ!気づけよ馬鹿!」


副会長「馬鹿って!そんな言葉よく使えますね!あなたこそ馬鹿でしょ!」


友「おい!女だからって手を出さないと思ってんのか?」


副会長「やってみなさいよ!ここが、何処なのかもわからないの?」


ノビスケ「友、やめろ!」


会長「副会長やめなさい!それではそこの男と変わりませんよ?」


友「ですが・・わかりました」


副会長「こんな馬鹿を絵に描いたような奴と一緒にしないでください!」


友「あぁ?」


副会長「なによ!」


友「お前もしかして俺の事好きなのか?あぁ?そうなんだろ?告れよ!俺の知りうる限りの罵倒を惜しみなく使ってお前の嫌いな男を恐怖の対象にしてやる!」


副会長「っ!これだから男は!襲う気ね!変態!」


友「だぁれが!襲うか!ぺったんこが!」


副会長「なっ!人が気にしてる事を!あんたこそ男の癖にチビなのね?私の方が背が高いんじゃない?」


友「高いな!確かに高いよ!その代わり胸は小さいけどな!養分全部身長に持ってかれてんだな!」


副会長「ムキ〜!むかつく!表出なさいよ!」


友「上等だ!」


ノビスケ「珍しいなあんなに怒るなんて」


会長「あの子のあんな姿久しぶりに見るけど、やはり自然体が一番よね?」


会長「友って言うのかしら?副会長と相性がいいのかもね?」


ノビスケ「かもな・・・だが、そろそろ止めないとやばそうだな」


会長「私はもう少し見ていたいんだけどな〜」


ノビスケ「本当にいい趣味してるよ会長さんは」


会長「いつも完璧なお姉様を演じるのも疲れるのよ」


ノビスケ「完璧か・・・って本当にやばそうだ!止めないと」


友「この!!離せや!!」


副会長「あんたが離しなさい!!」


友「この!この!」グニグニ


副会長「はにおする!はおははめはさい!(なにをする!顔はやめなさい!)」グニグニ


友「ほまえほこ!(お前こそ!)」


会長「そろそろやめなさい!」


ノビスケ「そうだぞ!やめろ」


友、副会長「ふるさい!(うるさい!)」


会長「あら?あらあら?」ギロ


副会長「っ!」ビクッ


ノビスケ「友・・・」ギロ


友「いや・・あの・・」ビクッ


副会長、友「すいませんでした」土下座


会長「いいわね〜そのまま踏んであげようか?」


ノビスケ「もういいだろ?二人とも顔をあげろ」


友「はい!」


副会長「あんたに言われなー」


会長「まだ、やるの?」


副会長「・・・すいません・・でした・・」


ノビスケ「さてと、本題に戻ろう」


ノビスケ「お前らは俺達をどうしたいんだ?」


会長「確か・・会いたい人がいるんでしたよね?」


会長「会わせてあげましょうか?」


ノビスケ「本当か!助かる」


会長「でも、タダとはいかないわよね?」


ノビスケ「・・・金か」


友「てめぇ!」


ノビスケ「やめろって言ってるだろ!持ちあわせは少ないが金で済むなら、それでいい争い事は避けたいからな」


友「・・わかりました!俺も少しなら持ってますから!」


ノビスケ「いや、これは俺だけの問題だった友は来てくれただけでも感謝してる」


友「ノビスケ・・」


ノビスケ「で?いくらなんだ?」


会長「?」


副会長「あんたらは・・そんな一般の高校生の少ない小遣いなんかなくてもこっちはカードがあるの!一般の奴らと一緒にしないでもらえる?」


ノビスケ「ブラックカード・・初めて見た・・」


友「・・・金持ちばかりの学校ってわけね」


ノビスケ「なら、なんだよ」


会長「今日一日ここの手伝いをしてくれたら会わせてあげる」


副会長「会長!」


ノビスケ「手伝い?それくらいなら」


会長「ただし、女装は続けてもらうからね?」


ノビスケ「え?」


会長「ばれないようにね?やる?通報される?」


ノビスケ「やるしかないだろ」


友「大丈夫ノビスケ、俺が着いています!」


会長「二人バラバラでお願いね?副会長は友くんをお願いね?」


ノビスケ「そんな!」


副会長「なんで!こんな奴と!」


会長「会長命令よ、友くんはどうする?」


友「ノビスケ・・・・」


ノビスケ「友・・やろう」


会長「それで?」


友「やりますよ・・こっちには目的があるんでね」


ノビスケ「・・・・・」


ノビスケ(不安だ)


こうして、生徒会の手伝いが始まった


ノビスケ「う〜ん・・・」カキカキ


会長「これ、誤字多すぎよ、やり直し」


ノビスケ「え!これで、十枚目だぞ!全然進まないぞ!」


会長「仕方ないでしょ?誤字多いし汚い字だし・・これ計算間違いやり直し」


ノビスケ「てか、会計とか書記とかいないのか?そいつらにやらせろよ」


会長「私達生徒会は副会長と私だけよ」


ノビスケ「なんだよそれ、募集とかしろよ!せめて庶務くらいは」


会長「必要ないし、それに募集かけても誰も来ない」


会長「私達はあの子達から見たらね?」


ノビスケ「なんとなくわかるが、友達とかはいないのか?」


会長「さて、これに目を通して判子よろしくね?」


ノビスケ「い、いや!まだ、こっちが!てか、無視すんな!」


会長「遅いのが悪いまだまだあるからね?」


ノビスケ「言いたくないのか、はぁ〜今日で終わるかな・・」


会長「ねぇ・・私ねー」


バンッ!


きゃぁああああああ!


ノビスケ、会長「っ!」


ノビスケ「今のって!銃声!」


会長「え?え?ど、どうしよう!」


ノビスケ「落ち着けって!」


会長「だ、大丈夫!け、警備員がいるはずよ」


ノビスケ「警備員か・・」


ガチャ


ノビスケ、会長「っ!」


ー少し前ー


副会長「次は見回りよ!早く来なさい」


友「女同士の喧嘩の仲裁なんか楽かと思ったんだが・・」


友「最終的に俺が二人に罵倒されてたよ・・しかもひっかかれた・・あいつら猿かよ」


副会長「正体がばれなかっただけよかったじゃない」


副会長「それに、あんたの方が猿よ!」


友「あっそ・・」


副会長「あら?認めるの?」


友「・・・・・・」


副会長「不審者とかいたら言いなさいよ!もうここにいるけど」


友「不審者っていう自覚はあるんだな」


副会長「喧嘩売ってるかな?」


友「お前こそな!」


副会長「やめましょ・・また、怒られる」


友「そうだな・・それにしても、警備員多いな!こんなにいらないだろ」


副会長「ここには、いろんな子がいるから大企業の社長の娘とか警備は頑丈にしないと」


副会長「でも、いつもより多いし・・おかしい・・」


友「それは?」


副会長「警備員の時間帯見回り場所が書いてある書類よ、この時間誰が何処を警備してるのかがわかる」


友「そんなのなんで持ってんだ?」


副会長「生徒会だからよ」


友「なぁ、ここの生徒会ってー」


副会長「今の時間ここにいるのはおかしい」


副会長「そこの貴方止まりなさい」


友「呼び止めちゃったよ・・」


警備員「ん?何かな?今忙しいんだけど?」


副会長「少し確認をしたいだけです」


副会長「貴方のお名前は?所属は?」


警備員「・・忙しいんで失礼するよ」


副会長「ちょっと待ってください!」


警備員「うるさい!仕事の邪魔するんじゃない!」


副会長「っ!私は生徒会副会長です!質問に答えてください!」


警備員「ガキの遊びに付き合ってられるか!」


副会長「貴方!偽物ですね!何者!」


警備員「あ?」


副会長「ここでは、警備員より生徒会の方が立場は上です!拒否権はないはずよ!」


警備員「ちっ!・・失礼しました・・少しイラついていたもので」


副会長「それに、この書類にこの時間ここを警備するのは書かれてませんよ!」


警備員「少し予定と狂っても仕方ないでしょ?ついでに警備してやってんだぞ?」


副会長「余計な事しないでください!私達の学校はそんな考えの警備員は雇っていません!面接も私達生徒会に一任されてます!」


副会長「貴方の顔など見たこともありません!何者!」


警備員「ちっ!応答せよ!全員少し早いが作戦を開始する」


副会長「ちょっと!誰に連絡してるの!」


警備員「まずは、見せしめに死ね」ガチャ


友「っ!」ダッ


副会長「え?」


友「っ!やめろぉおおお!!」ガバッ


副会長「きゃっ!」


バンッ!


ーー生徒会室ーー


ガチャ


テロリストB「動くな!ここは我々が乗っ取った!」


ノビスケ「っ!」


テロリストB「ここは、二人か・・動くなよ?お前ら」


ノビスケ(なんだよ!まさか、学生の約半数が一度は妄想したことある、あの・・学校が占拠されるってやつか!)


ノビスケ(しかも、銃持ってる・・ここは刺激しないようにしないと)


ノビスケ(会長の性格だと・・相手を怒らすような事を言うかもしれない!ここは、会長にどうにか黙ってもらうしか)


ギュッ


ノビスケ「ん?後ろから抱きつかれた?」


会長「・・・・・・」ブルブル


ノビスケ「震えてる・・」


その時俺は当たり前の事に気づいた彼女も女の子なんだと


世間知らずで強がりのただの女の子だ


なら、男の俺がなんとかしないと


ノビスケ「大丈夫・・守るからね?」ギュッ


会長「・・・・うん」


テロリストB「青春してるね〜ぶち壊して〜てか、お前男かよ!」


ノビスケ「ちょっと訳ありでな」


テロリストB「ふーん・・訳ありね?まぁ、興味ねぇけど」


テロリストB「まぁ、あんなの見せられたらね?手ぇだすしかないよね?」


ノビスケ「何をする気だ!」


テロリストB「そんなの簡単だ!そこの可愛い子をね?ひひひひ!」


会長「っ!い、いや」ビクッ


テロリストB「いいね!いいね!そそるよ!」


ノビスケ「やめろ!俺の事は好きにしていい!彼女に手をだすな!」


テロリストB「なに?庇うの?かっこいい!でも、嫌だ!早くその子を渡せ」


ノビスケ「嫌だ!誰が渡すか馬鹿!」


テロリストB「じゃあ、死ね」シャキン


ノビスケ「ナイフ!」


テロリストB「おら!!」スパッ


ノビスケ「っ!」


テロリストB「ちっ!かすっただけか!次はー」


ノビスケ「おらぁああ!」シユッ


テロリストB「しまった!」


ノビスケ「ぐっ!・・幼馴染」


テロリストB「おい!なんだ?目の前で手が止まってるぞ?まさか?殴れないのか?ひひひひ」


ノビスケ「そんなわけねぇだろうが!!」シュッ


テロリストB「は、はやい!」


しかし、拳は当たる寸前に止まってしまう


ノビスケ「動けよ!なんで!」


テロリストB「これは傑作だ!いいね!」


テロリストは何度も切りかかる、その度に隙ができる


そこへ叩きこもうとするが・・できず


切り傷だけが、増えていった


ノビスケ「ぐっ・・やばい」ハァハァ


会長「・・・・・・」


テロリストB「飽きたな・・よし!死ね」


ノビスケ「っ!」


俺は死を覚悟した


会長「待って!!」


刺さる寸前でナイフが止まる


テロリストB「あ?なんだよ」


会長「言うこと・・聞くから!もうやめて!お願い」


テロリストB「いや〜別に同意とかいらないし、無理矢理するし!」


会長「もし、殺るなら!私は舌を噛んで死にます・・そ、それでも!」


テロリストB「ちっ!面倒いな・・まぁ死なれたら困るしな!いいだろう」


テロリストB「よし!隣りの教室へ行くか!」


会長「は、はい・・・」


ノビスケ「やめろ!行くな!」


会長「ごめんなさい・・ノビスケさん・・」


ノビスケ「っ!」


そして・・俺は縛られ生徒会室へ放置された


ノビスケ「・・・・・・・」


俺はあの時傷つけた・・そう俺がこの手で


だから、もう殴れない蹴れない戦えない


ノビスケ「傷つけない為に・・俺は・・」


なのに、その事で守れるはずの者たちを守れなかった


ノビスケ「違う!俺は傷つけない為に戦えないわけじゃない!怖いんだ・・・」


ノビスケ「怖いだけなんだ・・また、前の自分に戻ってしまうんじゃないかと・・・」


怖いのか?俺が?


ノビスケ「・・・・そうだ」


何故?


ノビスケ「戻りたくない・・」


戻ってもいいじゃないか


ノビスケ「嫌だ!あんな奴はいてはいけない!」


でも、それもお前だ


ノビスケ「そんなの知らない!」


認めろ


ノビスケ「認めない!ふざけるな!」


認めろ!昔も今も!お前はお前だ!


ノビスケ「うるさい!うるさい!」


手遅れになるぞ!また、お前の所為で傷つくぞ!


ノビスケ「わかってる!でも!今の俺には・・」


出来るさ・・お前なら・・そろそろ昔の自分を許してあげなよ


ノビスケ「・・・・・・」


そして・・昔の自分も未来に変えろ


そうすれば、きっと前へ進めるさ


ノビスケ「俺は・・・・」


ノビスケ「ふん!!」ゴキッ


ノビスケ「縄抜け!」スルッ


今の俺はまだ、許すことは出来ない・・でも・・


ノビスケ「認めるよ・・俺を」


ノビスケ「俺が俺である限り俺は!」


ノビスケ「・・やっぱこれは痛い」


テロリストC「見回りなんてしなくてもいいのになぁ〜」


テロリストC「ん?止まれ」


ノビスケ「・・・・・・ひっ!」


テロリストC「大人しくしてもらおうか?」


ノビスケ「ごめんなさい・・命だけは勘弁してくーっ!!」ドゴッ!


テロリストC「ぐぁ!こいつ!」ガチャ


ノビスケ「寝てろ!!」ガン


テロリストC「ぐはっ!・・この!」ガチャ


ガシッ


テロリストC「は、離せ!髪はやめろ!数少ない髪の毛が!」


ノビスケ「だから!寝てろ!!そして抜けろぉおおおお」ブンッ


ブチッ


テロリストC「あ・・・・」


ガシャーン


ノビスケ「・・・会長!今行くから!」


テロリストC「あ・・・が・」


ノビスケ「使えるか!」


テロリストB「ひひひひ!」


会長「っ・・・・」ブルブル


テロリストB「さてと!どうしてやろうかな〜ひひひ!」


会長「うぅ・・・」ポロポロ


テロリストB「あら〜泣いちゃったの?」


テロリストB「でも、やめないよぉ〜」


テロリストB「ほら、脱げよ!」スッ


会長「い、いや!!」ペシッ


テロリストB「いてぇー!」バシッ


会長「いっ!」


テロリストB「やっぱりあの男殺そうっと」


会長「っ!それは、駄目よ!」


テロリストB「なら、わかるよな?次はないぞ?」


会長「わ、わかって・・ます」ポロポロ


テロリストB「ひひひひ!!泣けば泣くほどそそるな!」


「た・・助けてくれ」


テロリストB「なんだ?廊下でなにかあったのか?」


テロリストB「少し見てくるから逃げるなよ?」


会長「は・・・い」


テロリストB「おい、どうした?」


テロリストC「わ・・なだ!」


テロリストB「お前・・あんなに大切にしていた髪の毛が!」


テロリストC「へへ・・笑ってくれよ」


テロリストB「笑えねぇよ・・」


テロリストC「っ!後ろ」


テロリストB「あ?」


ノビスケ「っ!!」シュッ


ガッ


バリーン


ノビスケ「高そうな壺だけどいいよね?」


テロリストC「この!悪魔が!」


ドゴッ


テロリストC「ごはっ!」


ノビスケ「どっちが・・どっちが悪魔だ!!」


会長「・・・大丈夫・大丈夫」


ツンツン


会長「うっ」ビクッ


ノビスケ「遅くなってごめんな?」


会長「っ!」


ノビスケ「もう大丈夫だから」


会長「うぅ・・うわぁあああん」ポロポロ


ノビスケ「おっと・・・・」ギュッ


ノビスケ「・・・・本当によかった」ナデナデ


その後会長と二人でテロリスト二人を縛った(パンツ一枚)


この館に居たのはこの二人だけのようだ


そして、無線機から聞こえる情報でわかった事がある


一つ、人質は体育館に集められている


二つ、警備員全員がテロリストだったようだ


三つ、その中に負傷した男がいるらしい・・きっと友だ


四つ、無線によると治療させろと一人の女子生徒がうるさいので、一人監視をつけて保健室へ向かっているとのことだ


五つ、外部はまだ、この事を知らない・・厳重にしていたぶん外から中の状況は分かりにくくなっている


ノビスケ「保健室は、確かこの校舎の一階だよな?」


会長「そうです・・きっとその二人は友くんと副会長よ」


ノビスケ「どうにか、助けださないと・・」


会長「なんでこんな事に・・」


ノビスケ「わからない・・だが、一つ分かるのは、あいつらテロリスト達の考えなんて一生理解出来ないことだ!」


ノビスケ「こんな事間違ってる!」


会長「はい・・その通りです」


ノビスケ「なんかやけに素直になったな」


会長「・・・・気の所為です」


ノビスケ「そうか、よし!保健室へ行こう」


会長「どうするの?」


ノビスケ「先回りだ!今なら間に合う」


ガサゴソガサゴソ


会長「なにしてるの?」


ノビスケ「さっきの二人の服を着てるんだよ、あと装備も貰っておこう」


ノビスケ「これを着て顔を隠せば、ほら立派なテロリスト・・匂いがきついけど」ガチャ


会長「銃を使えるの?」


ノビスケ「親がね、そう言うのに詳しかったからね自然と扱えるようになった本物を触ったのはこれが初めてだけど」


ノビスケ「実際に使うとなると多分俺は撃てないでも持ってるだけでも脅しにはなるだろう」


ノビスケ「撃つにはそれ相応の覚悟がいるってお父さんが言っていた」


ノビスケ「今の俺にそんな覚悟はない・・」


会長「・・・・・・・」


ピーピー


無線「本当に保健室へ連れて行くんですか?」


無線「あぁ、そこで二人を始末しろいいな!」


無線「何故保健室まで連れて行くんですか?」


無線「念の為だ、これ以上人質に騒がれても困るしな・・そろそろ行け」


無線「了解です!」


ノビスケ「っ!やばい急ぐぞ!」


会長「え!あ、はい!」アタフタ アタフタ


ノビスケ「あ、会長は着替えなくていいから」


会長「え?でも・・」


ノビスケ「ちょっと失礼」ガシッ


会長「っ!ちょっ・・いきなり!心の準備が!嫌じゃないの・・でもね?ここじゃなくて初めてはちゃんとしたところがいいの・・・・優しくね?」


ノビスケ「何言ってんだ?人質役頼んだぞ?」


会長「え?私勘違いを・・それになんて事を言って・・」


ノビスケ「おい!赤くなってないで、行くぞ」


会長「・・・・・・」


会長(まさかね?)


ーー保健室ーー


テロリストD「着いたぞ」


副会長「友!今治療するからね?」


友「このくらい・・平気だって」


副会長「平気なわけないでしょ!なんで、私なんか庇ったのよ!馬鹿!」


友「知るか・・気づいたら動いてた・・ノビスケも同じ事をしていたと思う」


副会長「本当に・・本当に・・男って馬鹿よ!」


副会長「でも・・・」


テロリストD「はいはい!青春はそこまでな!」


副会長「待ってて今薬持ってくるからね」


友「・・・・・・」


テロリストD「その必要はないぞ?」


テロリストD「お前ら二人共死ぬんだからな!」ガチャ


副会長「そ、そんな!」


友「だろうな・・動けない人質ましてやよそ者なんか生かしてもなんにもならないしな」


テロリストD「まぁ、そうだな!」


友「なら、そこの奴はここの生徒だし副会長だ、ブラックカードまで持ってる大金持ちだ、殺すには惜しいと思うが?」


副会長「何言ってんの!」


テロリストD「うむ・・確かに」


副会長「お願い!いくらでもだすから!友を助けさせて!」


テロリストD「悪いな・・これも命令だ!二人共すまない!」ガチャ


副会長「いやぁあああ!」


友「ノビスケ・・ごめん」


ドンドン


ノビスケ「・・・・・・・」


テロリストD「ん?おい!持ち場に戻れ!」


ノビスケ「おら歩けや!」グイッ


ノビスケ(ちょっと力入れ過ぎた)


会長「きゃっ!」


会長(乱暴なのもいいかも)


テロリストD「なんだそいつは」


ノビスケ(俺はテロリスト俺はテロリスト俺はテロリスト俺はテロリスト)


ノビスケ「すぐ近く隠れていたんだ!ひひひ!可愛い子だろ?だから、少し味見をな!ひひひひ」


テロリストD「相変わらずだな!お前は」


ノビスケ「それより、まだ処刑してなかったのか!ひひひひ」


テロリストD「中々な・・俺には荷が重い」


ノビスケ「仕方ない俺がしてやるから!代われ・・ひひひひ!」


テロリストD「なんか変だぞ?」


ノビスケ「何を言ってるんだ?ひひひひ!俺は俺だぜ?ひひひひ!」


テロリストD「うむ・・・そうだよな、じゃあ頼む」


ノビスケ「お前は持ち場に戻れひひひひ!」


テロリストD「了解です」


そして、テロリストDが後ろを向くと


ノビスケ「後ろからごめん!」


ガッ


テロリストD「ぐぁっ!頭が!」


ノビスケ「あれ?気絶しない?」ガッガッガッ


テロリストD「ちょっ!」


ノビスケ「・・・・・・」ガッガッガッガッ


テロリストD「」バタッ


ノビスケ「お!やっとか」


副会長「え?なんで?」


友「・・来てくれると信じてました!」


ノビスケ「よくやった友」


会長「副会長!無事?」


副会長「無事だけど・・なんで?この人は誰?テロリストよね?」


ノビスケ「俺だよ変装してただけだ」


副会長「貴方は!確か・・」


ノビスケ「ノビスケだよ、名前くらい覚えてくれよ・・」


副会長「それより!友の治療をしないと!」


ノビスケ「まぁそうなんだろうけどな?名前くらいはー」


副会長「そこで、じっとしてないで手伝いなさい!」


ノビスケ「ごめん・・」


友「おい副会長!ノビスケにそんな口聞くな!いてて・・」


ノビスケ「友いいんだ、今のは俺が悪い」


友「ノビスケ・・ノビスケがそばに居てくれるだけで俺は・・」


ノビスケ「ありがとう・・」


副会長「もう・・本当貴方達は仲がいいのね、でも今は大人しくしてて」


副会長「今は一分一秒惜しい早く準備して!」


会長「どうするの?薬なんて私達じゃわからないし」


副会長「薬なら多少わかる、ここならなんでも揃ってるはず」


ノビスケ「確かに保健室というよりは手術室みたいだな」


会長「手伝いって言っても私は医療はまったくで・・」


副会長「それも私がやる!パパが医者だから、少しは勉強してる応急処置くらいなら!」


副会長「実際にやった事はないけど・・」


会長「もうそれしかないのよね?」


ノビスケ「なら、それにかけるしかないだろ」


副会長「それでいいよね?拒否権はないけど」


ノビスケ「友いいよな?」


友「・・あぁ、頼む」


副会長「じゃあ、始めるよ!みんな!」


副会長「絶対に動かさないでね!」


友「っ!」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー


リーダー「おい!テロリストD遅いぞ!」


リーダー「応答しろ!!」


リーダー「くそっ!近くに確かテロリストBとCがいるはずだ」


リーダー「おい!応答しろ!」


リーダー「くそっ!!なんで応答しない!」


テロリストA「隊長やはりやめましょう・・無理だったんですよ・・」


リーダー「ふざけるな!必ずやり遂げる!じゃないと俺達は路頭に迷うぞ!」


テロリストA「ですが・・・」


リーダー「あいつらが簡単にやられるはずがないだろ?」


テロリストA「本当にすいません・・あの時俺が撃たなければ」


リーダー「いや、いいんだ・・いい見せしめになったしな」


テロリストE「隊長大変です!」


リーダー「どうした?」


テロリストE「外の見張りをしてる仲間達が全滅してます!」


リーダー「なんだと!!どういうことだ!」


リーダー「まさか!侵入者か!」


テロリストE「ですが、何処にもいません!」


リーダー「探せ!なんとしても探し出せ!」


テロリストE「はい!」


リーダー「ありえない・・・テロリストAここの人質達を頼んだ」


テロリストA「何処へ?」


リーダー「侵入者を探す!」


テロリストA「なら!俺も」


リーダー「いや、こいつらを見ていてくれ!いいな?そこで寝てるテロリストFも起こしておけ」


テロリストA「・・わかりました・・おい!起きろ」


テロリストF「ん?もう終わった?」


テロリストA「命令だ!人質を頼まれた!いいな?」


テロリストF「はいはい!了解です」


リーダー「絶対に許さない!」


リーダー「くそっ!ふざけんなよ」


???「なるほどね?」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー


ー少し前ー


ーー野比家ーー


お嬢「ただいま戻りました」


静香「お帰りお嬢」


静香「さっきまでノビスケが帰ってきてたのよ」


静香(あ、黙っておいてって言われてたんだった)


お嬢「ノビスケが?寂しくて帰ってきたのかな?なんか用事だったんですか?」


静香「それがね?・・・」


お嬢「お母様?」


静香「・・・・・・」


静香(あの年頃の子は・・そういうのに目覚めてくる・・それを!言っていいの?ダメよ!息子を信じてあげないと!)


お嬢「まぁ、また帰ってくるでしょ、それより高校生の時の制服必要だから持っていくね?」


お嬢「あれ?制服がなくなってるけど?」


静香「それなら、ノビスケが持っていったわよ」


静香「あ・・・・」


お嬢「・・・・ん?」


静香「あ、あのね?お嬢あの年頃の子はね?そういうものでね?仕方ないのよ?」


お嬢「・・わかってますよお母様仕方ないんですよね」


静香「そ、そうなの!」


お嬢「でも、なんで制服なんか?」


静香「さぁ?なんでだろう?」


お嬢「・・・・・・」


ノビスケ→高校生→変態→姉萌え?→ハァハァ→自主規制


お嬢「・・・・・まさかね?」


静香「・・・・・・」


ノビスケ→高校生→男だらけ→禁断の恋→制服プレイ→自主規制


静香「ありかも!」


お嬢「・・・・それとも!」


ノビスケ→変態→制服→女子高へ潜入→ハァハァ→自主規制


お嬢「だとしたら・・止めないと!ノビスケを大事な弟を冷たい牢獄になんて行かせない!」ダッ


静香「うんうん!いいわ!ノビスケってあれ?お嬢は?」


お嬢は学校へ向かったそこはかつて自分の通っていた女子高だ


厳重に守られているからきっと今頃・・


お嬢「まだ!まだ!間に合う」


ノビスケ『姉ちゃんごめん・・』パンツ被り全裸


お嬢「そんなの!そんなの!許さないんだから!!」


警備員「リーダー今の所異常なしだ!警察も動きがない」


警備員「わかってますよ!では、また後で」ピッ


警備員「これで!金が入る・・すまないな」


男性の服を着た女「離せ!離せ!この女の敵」


警備員「うるさい!悪いが知ってしまった以上帰せないんだよ」


女「私なにも知りません!」


警備員「嘘だな!」


女「この馬鹿!離せぇえええ!」


警備員「この!!」シュッ


女「っ!」


お嬢「通るよ!!」ドゴッ


警備員「がはっ!!」バタッ


女「かっこいい・・・」


お嬢「あと少し!」


警備員その二「止まれぇええ!」ガチャ


お嬢「っ!」サッ


バン


お嬢「ふん!!」ドガッ!


警備員その二「」バタッ


お嬢「警備員がなんで!銃なんて!」


警備員その三「動くな!死ねぇええ!」ガチャ


バン


お嬢「よっ!」サッ


お嬢「はっ!」シュッ


ザクッ


警備員その三「」バタッ


お嬢「少しかすった・・でも!ごめんなさいね・・」


スパッ


お嬢「とどめはさしておくね・・携帯っと」ピッ


お嬢「スネ夫さん大変な事が起きたみたいなの・・うん、こっちはどうにかしてみるから、なるべくお願いね?あと・・この事はお父様とお母様には言わないでね」ピッ


お嬢「さてと・・いつになってもなくならないかな・・」


お嬢「なくならないなら・・なくなるまで!戦う!」


お嬢(発砲音がしたのに全然周りは気づいていない?いえ・・気づいてるけど、大事とは思ってないだけね・・厳重警備も考えものね)


警備員その二「ぐっ!行かせるか・・」ガシッ


お嬢「・・・・・・」スッ


首元にナイフを突きつけた


警備員その二「っ!」


警備員その二「た、頼む俺には家族が!なんでも喋るから!」


お嬢「へぇ〜家族がいるんだ?なら、こんな貴方じゃ家族に顔向けなんて出来ないね?どうせ、貴方みたいな下っ端なんか何も知らないでしょうね?時間の無駄」


警備員その二「頼む助けてくれ」


お嬢「じゃあ、聞くけど男子高校生いえ、おかしな子は通った?」


警備員その二「おかしな子ですか?え〜と・・一人いえ!二人ほど、明らかにみんなとは違うリボンの色をしていて、胸にクッションを」


お嬢「もういいわ・・ありがと」


警備員その二「じゃあ!」そぉ〜と


お嬢「そうね・・・」


警備員その二(死ね!)シャキン


スパッ


警備員その二「え?・・・」バタッ


お嬢「責任はとりなさいよ」


警備員その二「ぐぁあああ!!」


お嬢「・・・無くさないためにもう躊躇わないからね」シュッ


ザクッ


お嬢「・・・・・・」


お嬢(ノビスケの・・バカ)


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーー


ーー保健室ーー


副会長「これで!終わりよ」ハァハァ


会長「」


ノビスケ「やっとか・・」バタッ


友「みんな・・ごめんな」


弾丸は身体から抜けていた


血を止め傷口を塞いだ


その際に麻酔などがないため友は暴れる


友「ぎゃぁあああああ!!」


副会長「うわっ!手元が!お願い我慢して!」


ノビスケ「会長!手を俺は足を」ガシッ


会長「は、はい!」ガシッ


ドゴッ!


会長「ふにゃ!!」


ノビスケ「会長!」


会長「だ、大丈夫よ!」鼻血たらー


ノビスケ「ティッシュ!」


副会長「今無理よ!」


会長「必要ない!」ガシ


友「ぎゃぁあああああ!!」


ガスッ


会長「ぶにゃ!!」


ドゴッ


ノビスケ「がはっ!!」


友「うわぁああああ!!」シュッ


副会長「わ、私にも!」


ノビスケ「やばい!今当たれば大変なことに」


会長「っ!」サッ


会長「ふぎゃあ!!」顔面キャッチ


ノビスケ「友!!」ガシッ


副会長「会長!」


会長「ま、まだ・・やれ・・る」バタッ


ノビスケ「友頼む!耐えてくれ!」


友「ぐっ!!」


副会長「い、いくよ!!」


友「ぎゃぁあああああ!!」ドゴッ


ノビスケ「がはっ!」


会長「まだ!まだ動ける!」ガシッ


ノビスケ「寝てなんていられねぇよ!」ガシッ


ドゴッ


会長、ノビスケ「ぎゃぁあああ!」


そして、どうにか終わった


会長「」くてぇー


友「みんな・・ごめんな」


ノビスケ「会長!会長!倒れかたが!もう酷いスカート完全にめくれ上がってるし!」


副会長「はっ!会長はしたないです!」サッ


副会長「見てない!いい?」


ノビスケ「お、おう・・クマさんなんて見てない!」


副会長「・・・・・」


ノビスケ「ははは・・それより友はもう大丈夫なのか?」


副会長「とりあえずは大丈夫だけど絶対安静にしないとあくまで応急処置だから」


ノビスケ「これから、どうするか・・会長は動けないよな?」


会長「」


副会長「会長も応急処置が必要ね、ついでに貴方の記憶も消さないとね!」


ノビスケ「本当に見てないから」


副会長「・・・・そう願うけど」


ノビスケ「とりあえず今現状俺しか動けないわけだ・・」


副会長「そうね、どうする気?」


ノビスケ「このままここにいても見つかってしまうだろう」


ノビスケ「その前に何かしらの行動をしないと、このままここでじっとはしていられないし」


副会長「助けが呼べればいいのに」


ノビスケ「ユウさん達がいれば!」


ノビスケ「本当に俺は情けないよ、家族の誰にも追いつけない・・」


副会長「誰かになろうとしちゃ駄目よ・・貴方は貴方よ、嘆いてる暇があるなら考えたら?」


ノビスケ「・・・・うるせぇよ」


ノビスケ(言われてる事は正しいだけど)


ピーピー


その時無線が鳴る


無線「侵入者だ!各自注意せよ!仲間が結構殺られてる」


ノビスケ「侵入者?警察か?」


副会長「まだ、なにか言ってるよ」


無線「目撃者によると女だ!年増女だ!年増女を探せ!」


無線「誰が?年増女だって?」


無線「え?ぎゃぁあああああ!!」


プツリ


悲鳴と共に無線が切れた


ノビスケ「・・・・・・」


副会長「なんだったの?助けに来てくれたのかな?ノビスケ?」


ノビスケ「あわわ・・どうしよ!」ガクブル ガクブル


友「お、落ち着いて!き、きっと気のせいですよよ!」ブルブル


副会長「どうしたの?二人とも」


ノビスケ「姉ちゃんだ!姉ちゃんが来たんだ!!」


副会長「お姉さん?」


ノビスケ「きっと!制服を勝手に持っていったことを」


友「ノビスケ逝く時は一緒です」


副会長「?」


会長「ん・・あ、おはよう・・」


会長「どうしたの?二人とも」


副会長「助けが来たのに声を聞いた瞬間こうなって」


会長「よっぽど怖い人なのかしら?」


副会長「会長鼻血拭いてください」


会長「あら?いつの間に?」


副会長「でも、これで助かるかもしれない」


会長「でも、一人なんでしょ?」


副会長「・・・一人では来ないわよ」


会長「知らずに来たとか?」


副会長「ありえそうね・・だとしたら・・」


ピーピー


無線「テロリストと勝手にいると解釈して喋るから、返事しないで無線は破壊しなさいよ」


リーダー「なんだ?誰なんだ!」


無線「現在テロリストの半数は無力化しました!素人ばかりのトウシロウでした」


無線「そして、体育館に人質がいる、生徒の一人は別室でビデオ撮影に行った、警察にでも送り付けるのかな?」


無線「もう、貴方達の存在を外は認識しています!武器を捨てて出てきなさい!」


無線「こんな事しても無駄なだけです!」


無線「そして!変態!」


ノビスケ、友「っ!」ビクッ


無線「捕まってなんかいないわよね?幼馴染ちゃんが別室に連れて行かれた」


無線「だからと言って絶対に助けになんて行かない事!いい?そこで待ってなさいよ!」


ノビスケ「・・・・・・」


無線「絶対に動かないで・・」


プツリ


副会長「これで、助かるんだね!」


会長「よかった・・・」


友「どう思う?」


ノビスケ「絶対に動くなか・・」


ノビスケ「すぐに移動しよう!」


友「あぁ!」


会長「え?」


副会長「なんで?動かないでって言われているんじゃ・・」


ノビスケ「多分だけど姉ちゃんはわざと俺達の存在を教えた、そして無線から位置がわかることも言った」


ノビスケ「きっと敵を誘導するつもりだ!その隙に行けと言うことだ」


ノビスケ「無線は壊すか」ガシャン


副会長「でも、何処へ?」


ノビスケ「本来の目的を果たしに行く!立てるか?」


友「ありがとう・・幼馴染に会いに行くだろ?」


ノビスケ「あぁ!」


会長「無茶よ!私達じゃあ!」


ノビスケ「わかってるさ・・でも、見てるだけは嫌なんだ」


ノビスケ「俺を」


友「俺達を信じて」


ノビスケ「着いて」


友「来て」


ノビスケ「くれ」


友「!」


会長「えっと?今のは?」


副会長「深く考えちゃダメみたいよ」


会長「私は信じるよ!一度助けてもらってるし」


副会長「わ、私は・・信じてあげてもいいわ!」


ノビスケ「じゃあ!行くぞ」ガチャ


友「それで?別室って何処?」


ノビスケ「あ・・・・」


会長「・・・・・・」


副会長「はぁ〜」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


お嬢「さてと・・中は任せてと」


リーダー「よう・・案外簡単に見つけられたな!」


お嬢「っ!」


リーダー「よくも仲間達を!!」ガチャ


バン


お嬢「っ・・・・・・・」ダッ


リーダー「逃げても無駄だ!動ける奴らは集まれ!奴を捕まえろ」


バン


お嬢「おわっと!鬼ごっこ開始!」


お嬢(頼んだよノビスケ)


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーー


ーー生徒会室ーー


ノビスケ「答えろ!別室って何処にある!」


テロリストB「教えると思うか?」


テロリストC「馬鹿か?」


テロリストD「今この縄を解いたら許してやるから!早く解けよ」


友「ノビスケもう無駄だよ!こいつらに聞いても」


会長「そ、そうよ!こんな奴らと話すだけ無駄よ!」


テロリストB「あぁ?」ギロ


会長「・・・・・」ビクッ


ノビスケ「仕方ない。ならもう少し寝てもらうか副会長」


副会長「保健室ってこんなのもあるのね?知らなかった」


ノビスケ「クロロホルムだな」


友「使い方わかるのか?」


副会長「実はよくわかってなかったりする」


会長「私わかるわ!こうやって中の液体をガーゼに付けて」


ノビスケ「なんかそんな感じがするぞ!後はそれを相手吸わせるんだな!」


会長「拳につけて殴る!えい!」ドゴッ


テロリストB「うがっ!てめぇ!」


会長「あれ?眠るはずだけど?おかしい!」ドゴッ ドゴッ ドゴッ


テロリストB「もう許さねぇ!!」ブチッ


会長「え?」


副会長「縄が切れた!」


ノビスケ「っ!」


テロリストB「殺してやる!まずはてめぇだ!」


会長「こないでぇえええ!!」


ノビスケ「寝てろ!!」ドゴッ


テロリストB「がはっ!」


テロリストB「くそが!」ドゴッ


ノビスケ「ぐっ!」


友「ノビスケ」ガシッ


テロリストB「離せ!!」ドゴッ


友「っ!」


ノビスケ「おらぁああ!!」ドゴッ


テロリストB「がはっ!」バタッ


ノビスケ「大丈夫か?友ありがとう怪我してるんだから無理するなよ?」


友「わかってますよ・・いてっ!」


副会長「大丈夫?友本当に無茶しないで!」


友「このくらい平気だって」


会長「あ、ありがー」


ノビスケ「もういい!徹底的に探す!」


ノビスケ「お前ら覚悟は出来てるか?」


テロリストB「ぐっ!ガキがやれるものならやってみろ!」


テロリストC「俺が怖いか?」


テロリストD「ふっ、くだらないな!」


ドゴッ バキッ ゴキッ メキッ


テロリスト達「ぎゃぁあああ!」


ノビスケ「じゃあ、行こう」


副会長「これで少しは楽になったかな?」


友「ありがとう、全然痛くないよ」


副会長「そう?ならよかった」


校舎の中の探索が始まった


校舎の中には誰もいなかった


テロリスト達もだ


外から声が聞こえてくる


まるで学校の昼休みの光景だった


「そっちに行ったぞ!」


「任せーぐはっ!!」


「よくも仲間を!野郎ぶっ殺してやる!!」


「野郎じゃないわぁああ!誰が言ったぁあああ!」


「ぎゃぁあああああ!!逆に追いかけて来たぞ!逃げろ!リーダー助けて〜!」


「総員距離をとれ!倒れた奴は見捨てろ!」


聞こえた声は物騒だった


ノビスケ「・・・・姉ちゃん」


会長「なんか・・凄いね?ノビスケくんのお姉さんは」


友「遊んでるように見えるけど動きが全部計算されてる、だから奴らも銃を使えない」


副会長「早くしましょ?今なら自由に動けるし」


ノビスケ「そうだな急ごう」


ー教室ー


ノビスケ「いない!」


会長「教室ではないみたいね」


友「なんだこれ?」


BL本


副会長「また、持ってきてる没収ね」


友「・・・・・」


ノビスケ「これが、現実だ」


ガチャ


ー美術室ー


友「ここでもないか」


ノビスケ「絵が飾られてるな」


会長「ここに飾られてるのは全校生徒の投票で多かった作品なの」


副会長「私の絵もあるわよ!友見なさい」


友「へぇ〜これがね・・」


ノビスケ「ん?」


俺は言葉を失ったその絵は一人の男性がもう一人の男性と抱き合っている絵だった


しかも最優秀賞


ノビスケ「吐き気が・・」


ー家庭科室ー


友「作りかけのなにかがあるな?」


会長「何かしら?」


副会長「ダークマターよ!食べたら死ぬよ!気をつけなさい」


友「なんでこんなものが」


副会長「料理スキルがなさ過ぎた者の末路よ」


会長「可哀想に・・・」


友「ここにもいないか・・・」


ノビスケ「くっ!」


ーーパソコン室ーー


ノビスケ「幼馴染!何処だ!」


友「凄い最新式のパソコンだ!」


会長「この学校には常に最新式を置くようにしているの私達は常に最先端を知らなければならないの」


副会長「女は機械に弱いなんて言わせないんだから!」


友「でも、見る限りだと使いこなせてはないみたいだね?」


副会長「え?なんで?わかるの?」


友「ウイルスバスターくらいつけとけよ、これじゃあ、玄関開けっ放しで出かけるのと変わらないぞ?」


会長「え?でも、ウイルス対策ソフトなら入れてるはずなんだけど?」


友「じゃあ、誰かが間違えて消したんだろ?」


友「てか、広告がすげぇ出てくるぞ?」


副会長「なにこれ?変なサイトの広告が」


友「変なサイトに入ってなんかダウンロードして、広告が出て焦ってとりあえずいろいろ消したって所だろうな?」


会長「情けない限りです・・」


友「最新式が必ずしも使いやすいとは限らない古くても使いやすいのはあるからな、いろんな機種を試してみるのがいいと思うよ」


副会長「詳しいのね?」


友「これぐらいは、普通だよ」


ノビスケ「次行くぞ!」


友「あ、置いていかないでください!」


その後も俺達は探し続けた


しかし、今だに幼馴染を見つけられずにいた


友「何処にいるんだろうか・・」


ノビスケ「くそ!何処なんだ!このままじゃ幼馴染が」


友「ノビスケ落ち着くんだ!お姉さんが、がんばっている間は奴らも動けないよ!」


ノビスケ「姉ちゃんだって!女なんだ・・男として俺は情けない!本当なら俺が!」


会長「ノビスケくん男だからとか女だからとかはやめなさい」


会長「がんばってるお姉さんを侮辱してるだけよ」


副会長「お姉さんは私達になんであんなこと言ったんだろうね」


ノビスケ「・・・・・・」


友「ビデオ撮影するんだよね?ならわざわざ撮影機器を持ってくるわけもないよな?」


会長「元からある場所・・・」


副会長「放送室なら!なんで気づかなかったんだろ!」


ノビスケ「案内してくれ!」


副会長「こっちよ!」


俺達は放送室へ向かおうとした


その時人影が


ノビスケ「誰だ!」ガチャ


友「二人とも俺達の後ろに!」ガチャ


先生「う、撃たないで!」


ノビスケ「近寄るな!」


会長「先生無事だったんですね!」


先生「そこにいるのは会長くんと副会長くんか!よかった二人とも無事だったみたいね」


ノビスケ「先生か・・」


先生「私はね隙をついて逃げる事ができたの」


先生「さぁ、私と一緒に逃げよう!


ノビスケ「・・・・・・」


先生が他の生徒をほって置いて逃げるのか?


それとも一度逃げて助けをよびに行くつもりなのか?


友「まて!行くな」


会長「え?」


友「お前本当に先生か?」


先生「なにを言ってる!私は列記とした教師よ!彼女達にも聞いてみるといい」


会長「彼女は先生よ」


副会長「私達が入学した時からいたわ」


友「俺が聞きたいのはそんなことじゃない!」


友「お前はー」


ノビスケ「先生なのか?今現在」


先生「君の言ってる意味がわからないよ」


ノビスケ「残った生徒を見捨てるのか?それでも先生か?」


先生「そ、それは!助けを呼びにいくために!」


ノビスケ「それが、生徒を見捨てた理由か?」


先生「だから!見捨ててなどいない!いい加減にしないと怒るよ」


何故だろう違和感を感じていた、あまりに落ち着きすぎている


こんな状況なのに汗の一つもかいていない


仕方ない古い手だがやってみるか


ノビスケ「銃が懐から出てるぞ?」


先生「なに!」


ノビスケ「嘘だけど?」


先生「はっ!こいつ!」


会長「先生?」


先生「ちっ!折角楽にしてやろうと思ったのに」ガチャ


会長「先生!」


副会長「嘘よね?」


先生「悪いな、私はこの日の為に数年前から潜入していた」


先生「辛かったなぁ〜こんな場所に数年間も・・でも、今日でそれも終わる!」


先生「さぁ、お前ら銃をおろせよ?撃ったら音でばれるぞ?」


ノビスケ「お前が先におろせよ」


先生「私は別にばれてもいいし早くおろしなさいよ!」


会長「ノビスケくん従って・・」


副会長「友もお願い」


友「こんな奴を信用するのか!」


ノビスケ「・・・・・友おろせ」


友「くっ!わかった・・」


先生「こっちに銃を蹴れ」


ノビスケ「ほらよ」


友「これでいいだろ」


会長「先生・・」


副会長「信じてたのに・・先生は私の憧れだったのに」


先生「勝手に信じてただけだろ?そんなの私の知った事ではない」


先生「憧れ?偽りの感情を憧れと呼ぶの貴方は?」


副会長「そんな・・・」


会長「そんな言い方ないでしょ!」


ノビスケ「で?拘束するのか?」


先生「そうね?会長と副会長はここの生徒だし体育館でみんなと一緒に

いてもらおうかな」


先生「そこの部外者は論外ここで消す」


ノビスケ「そうか・・やってみろよ」


友「望むところだ!」


先生「随分と余裕ね」


ノビスケ(余裕なわけねぇだろうが・・ここで弱気なところを見せればほんの少しの確率も見逃す)


ノビスケ「どうした?早くしろよ」


先生「そう、ならお望み通りに殺す!」ガチャ


ノビスケ「くっ!」


友「俺が盾に!」


会長、副会長「やめて!」


先生「邪魔しないでくれる?」


会長「お願いです!この二人も体育館へ連れて行ってください!」


副会長「殺すなんて言わないで、先生!」


先生「はぁ、仕方ないな・・じゃあ、二人は助ける二人は殺す決めなさい!」


先生(所詮自分の命が一番よ醜く罪をなすりつけあいなさい)


ノビスケ「二人?一人でいいだろ?」


友「同感です!わざわざ二人も殺すことはない」


会長「そうね、その一人が誰かはもう決まっているし」


副会長「その一人は!」


先生(さぁ!始めなさい罪のなすりつけあいを!)


ノビスケ「俺だ!」


友「俺しかない!」


会長「私です!」


副会長「私よ!」


先生「へ?」


ノビスケ「どういうつもりだ?誰かを助けようと犠牲になるのは馬鹿のすることだ!」


友「ノビスケのお願いでも、これだけは譲れません!」


会長「私が一番足を引っ張ってる!私の所為で!」


副会長「貴方達は生きなさい!私でいいの!」


ノビスケ「ふざけんな!馬鹿共が!」


友「仕方ないですね!実力行使しかないか!」


会長「先生!銃を貸して・・ちょっと怖いけど!こめかみを撃てば」


副会長「先生早く私を!」


先生「なんなのこれ!!私の想像と違う!」


先生(こんなの!違う!私はこんなのが見たいんじゃない!)


友(ノビスケ頼みがある)


ノビスケ(なんだ?)


友(奴はきっと俺達四人とも生かす気はないだろう)


ノビスケ(だろうな・・)


友(俺を盾にしろ!そして奴を倒せ!)


ノビスケ「ふざけんな!!」


会長「っ!」ビクッ


副会長「なに大声だして」


ノビスケ「・・・ごめん」


友「なんでもないよ」


先生「もういいお前ら四人とも殺してやる!」ガチャ


友「ノビスケ!考えろ!このまま皆で死ぬか!今これが出来るのはお前だけだ」


友「覚悟決めろ!!」


ノビスケ(本当にこんな方法しかないのか!)


ノビスケ(考えろ!考えろ!)


ノビスケ(皆を助ける友は負傷している会長と副会長は無理だ・・)


ノビスケ(俺は・・・・出来るわけがない・・でも)


先生「じゃあね?元生徒さん達」


友「ぐっ!」


会長「みんなごめん何もできなくて」


副会長「死にたくないよ・・」


ノビスケ「友!!」ダッ


友「っ!」ダッ


会長「え?」


副会長「なにをしてるの!」


先生「ん?馬鹿か正面から走って来るなんてな!」ガチャ


バン


ノビスケ「っ!」


友「させるか!ぐはっ!」サッ


ノビスケ「友!」


友「俺を!盾に押せぇえええ!」


ノビスケ「友!友ぉおおお!!」


ガシッ


先生「来るな!」バン バン バン


友「痛くも!痒くもねぇよ!!」


先生「なんで!なんで!死なないの!」


友「ノビスケ・・ありがとな・・しんじて・・くれ・・て」


ノビスケ「友!!・・ぐっ!!」


ノビスケ「うぉおおおお!」ポロポロ


ノビスケは友を盾にし距離をつめる


ドン


先生「っ!」ガチャ


ガシッ


友「そ・・れは・・つか・わせ・わ・せねぇよ!」


先生「は、離せ!」バン バン


友「ぐはっ!・・ノビ・・スケ!いけぇええええ!!」


ノビスケ「っ!!」シュッ


大きく振りかぶり


ドゴッ!


先生「がはっ!」


ガスッ!


先生「うぁ!」


ノビスケ「ふざけんなよぉおお!」シャキン


先生「ナイフをいつの間に!」


ザクッ


先生「あああああ!!痛い!!」


ノビスケ「殺してやる!!」


先生「ひ、ひぇええ!助けて!お前ら助けろ!生徒だろ!先生が困ってんだぞ!」


会長「・・先生が職務を放棄した時から貴方はもう先生じゃありません・・最低のクズです!」


先生「そ、そんな!」


ザクッ


先生「ぎゃぁあああ!」


ノビスケ「これで最後だぁああ!」


バン


ノビスケ「え?」


先生「」バタッ


副会長「・・・友を・・友を!返せ!!」ジワッ


俺はやっと冷静さを取り戻した


そこには、銃を持って泣いている副会長がいた


そして、先生はもう死んでいた


副会長「うわぁああああん」ポロポロ


会長「副会長・・・」


ノビスケ「とりあえず・・その銃を」


副会長「私・・人を殺した」


ノビスケ「もう行こう・・仕方なかったんだ・・殺らなきゃ殺られてた」


ノビスケ「その銃をこっちに」


副会長「っ!触らないで!なんで貴方はそんなに冷静なのよ!!友が死んだのに!貴方がー」


会長「副会長!!」


副会長「わかってるよ!でも!」


ノビスケ「・・・ここで立ち止まって友の死を無駄にするのか?」


ノビスケ「違うだろ!行くしかないだろ!やるしかないだろ!悲しむのは・・ここを出てからだ!」


副会長「私は貴方みたいに割り切れないよ!」


ノビスケ「割り切らなくていい!離れず着いて来い!守るから・・」


副会長「でも!」


会長「行くよ副会長」


副会長「会長まで!」


会長「私だって・・悲しいし悔しい!何もできなかった自分を殺してやりたいくらい!でも、友くんが命をかけて助けてくれた命無駄にはできないよ」


副会長「・・わかった行く・行かなきゃ」


ノビスケ「・・友行ってくるな」


この時俺の目的が変わった


このテロを終わらせる。それが、俺のするべき事だ


もう誰も傷つけたくないと言った俺はまた、傷つけた


そして、大切な人を亡くした


ここで、悲しんでいたらなくしてしまう


今は感情を悲しみの感情を捨てろ!


ノビスケ「友この償いはするからな」


この時俺は気づくべきだった


彼女の異変に


一番冷静であろうとして一番冷静じゃなかった自分に


俺達は所詮ただの学生にすぎないのだ


浅はかな俺の行動は死ぬために向かっているのと変わらなかった


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


お嬢「流石に・・疲れて来たかな」ハァハァ


お嬢「後ろは壁そして正面に敵か」


リーダー「チェックメイトだ!もう逃げられないぞ」


リーダー「たく、だらしない奴らだよ!皆やられてしまうなんてな!」


リーダー「だが、俺一人でも充分だ!」


お嬢「確かに・・後ろは壁だし逃げ場もなく武器も持ってない奴に負けるわけないよね?」


リーダー「そうだな!ここまで俺を追い込んだ奴だ、名前くらい聞いてやる」


お嬢「まず、貴方から名乗るのが礼儀じゃない?」


リーダー「おっと!そうだな、俺の名はリーダーだ!皆のリーダーをやっている」


お嬢「貴方がこのテロを?」


リーダー「言うと思うか?名乗れよ」


お嬢「貴方に名乗る名はないね!名乗れとは言ったけど私も名乗るとは言ってないよ」


リーダー「確かにそうだな!ならもういい!死ね!」ガチャ


お嬢「あ〜やばいかも・・」


???「撃て!!」


バン


リーダー「っ!な、がはっ!」


特殊部隊長「遅くなりました!お嬢さん」


お嬢「まぁ、ギリギリね」


リーダー「な、なんで・・」


お嬢「私が呼んだからよ?」


リーダー「くっ!」


「「「動くな」」」


「こちら、制圧完了しました!」


特殊部隊長「よし!次は人質の救出だ!急げ」


お嬢「いい運動になったよありがとね」


リーダー「っ!!」


特殊部隊長「お嬢さんまた、共に戦える事を誇りに思います!」


お嬢「そういうのはやめて、普通に呼び捨てにしていいからって言ってるでしょ?」


特殊部隊長「いえ!こればかりはお嬢さんの頼みでも聞けません!」


お嬢「はぁ、もういいよ」


お嬢「それより遅れたって事はそれそうの理由があるよね?」


特殊部隊長「はい、テロリストのアジトを特定することできました!今別働隊が突入して無力化したと報告がありました」


特殊部隊長「後はここだけです!」


お嬢「そう」


お嬢(ノビスケは無事かな・・大丈夫!ノビスケだってお父様の血を受け継いでいるんだから)


この時自分の考えが愚かだと気づくのにそう時間はいらなかった


考えればわかったことだったお父様とノビスケは・・違うと


「報告!校舎内の敵全て無力化!」


特殊部隊長「よくやった!」


「人質も救出できました!」


特殊部隊長「よし!犠牲者はいないな!」


「報告!校舎内の死亡者は、四名そのうち二名がテロリストです」


特殊部隊長「くそっ!二名も犠牲者を!もっと早く来てれば!」


お嬢「いえ、貴方はよくやったよ、むしろ二名で済んだのがよかった亡くなった二名には悪いけど」


「体育館にいなかった所から捕まってはいなかったかと」


お嬢「え?」


嫌な予感がした


「一人は廊下でテロリスト一名の遺体と一緒に、もう一人は放送室でそこもテロリスト一名の遺体と一緒に三名の女子生徒もそこにいました、三名の女子生徒は生存しております二名の遺体は、ここの生徒ではないようです」


「三名の女子生徒は今は精神的に不安定な状態なので、すぐに病院へ連れて行きました」


特殊部隊長「そうか、それがいいだろう」


お嬢「違う・・ありえない!そう!あいつはここに来てない!そう、そうよ!」


特殊部隊長「二名の遺体をここに勇敢に戦ったんだ!顔を見ておきたい」


「了解!」


私は、もう二度としないと決めた後悔を


ノビスケ「」


友「」


「この方達が勇敢に戦った二名です」


特殊部隊長「っ!この子は!お嬢さんの」


お嬢「ノビスケ!!どうして!!」


お嬢「私はなんてことを・・私はぁああああ!!」


特殊部隊長「っ!お嬢さんを抑えろ!!」


お嬢「ああああああああああ!!」


してしまった・・・


続く



俺はもう・・終わったのか・・これでいいのか?


いや!終わらねぇ!終わらせねぇよ!


これは、一人の青年の最期の物語


課せられた二つのミッション


???「俺は誰だ?」


青年の真意を知る為


???「あいつは超お節介野郎で不器用な男だったってことか」


そして、本当の親友に


これで、本当の意味で親友だ!


いや!心の友だろ?


第二話 親友


後書き

第一話からいきなり主人公死亡です!


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください