2017-01-08 00:55:58 更新

概要

様々な短編集。絶望するもちもち主人公、ステーキに命を懸ける秋津洲、格闘ゲームからリアルファイトに発展する軽巡姉妹、1番の1番艦になるために落とし穴を掘る妹達…

纏まりのない取り留めのない話はどうなるのか…


注意


ss短編集。


サイボーグ提督シリーズの作品です。








今日の那珂ちゃん


那珂「よぉし!今日は五航戦と演習だね!那珂ちゃん頑張るよ!」


川内「今日の作戦は夜戦、輪形陣で行くよ夜戦!あっ、でも夜戦川内型は3人しか、も1つ夜戦居なかったね」


神通「どんだけ夜戦に行きたいんですか…、欲望だだ漏れですよ」



そして演習。


戦闘開始!



那珂「艦隊のアイドル那珂ちゃんでーす!よろしくお願いしまー…」


制空権消失!


ブォオオォオオォン…


ズガァアアンン!!!



hit!


那珂(小破)「痛っ!?」




瑞鶴「アウトレンジ決めたいわね!」バシュウ!



那珂にcritical!


那珂(大破)「いった…!痛いって言ってるじゃん!」




翔鶴「瑞鶴に負けてられないわね」バシュウ!



critical!


那珂(轟沈)「」ブクブクブク…




川内「那珂ちゃんが演習なのに轟沈しちゃった!」


神通「この人でなし!!」



瑞鶴「しょ、翔鶴姉ぇ!これ演習だから!?」


翔鶴「あっ…、忘れてました」てへぺろ☆





川内「ま、いいや。どうせデイリー建造で建造するし」


神通「次の那珂ちゃんはきっと上手くやってくれるでしょう」


瑞鶴「あんたらの方が人でなしじゃない!?」


川内「だって艦娘だし」


瑞鶴「言い訳すんな!!」




こうして、17代目那珂ちゃんは轟沈したのであった。なお、18代目那珂ちゃんは数時間後に着任したが、その後デイリー解体に選ばれたので解体。


1日後に川内型寮に那珂ちゃん19代目が到着したとさ。



川内「めでたしめでたし」


那珂「めでたくないよ!?」






絶望吹雪ちゃん2


睦月の部屋…


如月「睦月ちゃん。私は必ず帰って来るわ!きちんとお留守番しておくのよ」


睦月「睦月ちゃんは姉なのに姉扱いされてないにゃしい?!」


吹雪「ちょっと待ってください!」


睦月「吹雪ちゃん?」


吹雪「睦月ちゃんはそんなにゃしいの使い方はしません!」


如月「そ、それよりもなんでこの部屋に吹雪ちゃんが…」


吹雪「あと、一番の問題は如月さん貴方です!!」


如月「えっ?」


吹雪「死亡フラグを立てないでください!!些細なことで奴らは殺しにかかるんですよ!」


睦月「やつらってだれぇ?」


吹雪「奴らは奴らです!ともかくフラグは立てない方向でお願いします!」


如月「フラグって言われてもただの買い物よ?」


吹雪「帰り道に流れ弾が飛んできたらどうするんですか?!」


如月「流れ弾!?買い物で?!」


睦月「絶対おかしいでしょそんなのー!!」


吹雪「おかしくありません。事実は小説よりも奇なりと言います。例えば…」



・ゼリーの海で溺れる


・階段でコケて傘が喉に突き刺さる


・自分の部屋にクレーン車が突っ込んでくる


・膝ぐらいの高さから落ちて死ぬ冒険家



吹雪「こんなことが世の中にあるんですよ!!」


如月「そ、そうね…、それゲームとかアニメだけど」


吹雪「あなたもアニメ、ゲームの住人でしょうが!他人事じゃないんですよ!!」


如月「えぇ…」


睦月「この吹雪ちゃんは頭がいかれたのかにゃあ…」



吹雪「あと、死亡フラグは立てない事です!」


如月「死亡フラグを立てないと言われても…」


吹雪「今の時代は様々な死亡フラグがありますからね…、発言には気をつけないといけません。今から挙げるのはその一覧です」


・この戦争が終わったら、俺は結婚するんだ…


・この作戦が終わったら、話したいことがあるんだ…


・ここは俺に任せて先に行け!


・思い出のペンダントを誰かに託す


・ビフテキ



如月・睦月(ビフテキ…?)


吹雪「ビフテキを一切れ食べた後に出撃しないでくださいよ!?私、絶対、きさらぎぃいいい!!!とか叫びたくないですからね!?」ガクガク


如月₍₍(「わ、分かったから…、肩を掴んで揺さぶらないで…うっ吐きそう…」)⁾⁾ガクガク


睦月「うわぁ!!吹雪ちゃんやめてぇー!?」


吹雪「絶望した!些細な臺詞だけで立ってしまう死亡フラグに絶望した!」ガクガク


如月「オロロロ…」ガクガク


睦月「如月ちゃーん!?」





吹雪「はぁ…はぁ…。私は絶対フラグを立てませんからね!この時代を生きぬきますからね!」


如月「それ、フラグよね?」


吹雪「」


睦月「あっ、吹雪ちゃんが固まった…」


吹雪「なな、何を言ってるんですか!この私がフラグを立てることはありません!この私は主人公ですよ!主人公が死んだらお話が終わるじゃないですか!」


如月「でも、主人公が死ぬアニメもあるわよ?」


吹雪「」


睦月「如月ちゃん…、それ以上いったら…」


如月「でも、大丈夫よ吹雪ちゃん。あなたはみんなが守ってくれるから死ぬ事はないわ!」


吹雪「それフラグになっちゃうじゃないですかぁああああ!!!!!」


睦月「あーあ…吹雪ちゃんが…」


吹雪「如月ちゃんが私をいじめます!もう嫌ぁ!!私は自分の部屋で過ごしますからね!」


…ガチャ。バタン!!



如月「あらぁ…。帰っちゃった」


睦月「最後の捨て臺詞、推理事件ものなら死んでるけど…」


如月「大丈夫よ、睦月ちゃん。吹雪ちゃんはなんだかんだでしぶといから」


睦月「そんなGみたいに…」



後日、吹雪はオリョール単艦出撃。途中で大破してるのに何故かボスマスまでたどり着き、しかも戦術的勝利までしたそうです。






瑞鶴と瑞鳳


空母専用射撃場…



瑞鶴……ズイ(ง ˘ω˘)ว ズイ ……


瑞鳳「!?」


瑞鳳「…」


瑞鳳「…」


瑞鶴 ……ズイ(ง ˘ω˘)ว ズイ ……



………。





瑞鳳ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ


瑞鶴「!」キラキラ・*:.。..:*・゜゚・*



瑞鶴・瑞鳳ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ




赤城「加賀さん加賀さん。瑞鶴と瑞鳳さんがなにかしてますよ!」


加賀「しっ…、見ちゃいけません」




ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイダンスをして数分後…




瑞鳳「な、なかなかのキレのある動きをしますね瑞鶴」


瑞鶴「あんたも結構体力あるじゃない…」


瑞鳳「私は若いからね、それはそうですよ!」


瑞鶴「ナチュラルにムカつくわね」


瑞鳳「それにしても、瑞鳳と瑞鶴が喋るとごちゃごちゃになりますね」


瑞鶴「そうね」


瑞鳳「じゃあこの話は終わりだね」


瑞鶴「えっ?」




おしまい。






瑞鶴「終わるな!?まだ1000文字もやってないわよ!」


瑞鳳「だって、やることやりましたし」


瑞鶴「だろうね!こんな一発ネタとか腐るほどやってきたわよね!グーグルの画像検索で私がズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイしてるところ3枚連続で表示されるくらいだしね!」


瑞鳳「こうやって姑息に文章量稼ぐよりね。さっさと次の話に進んだ方が良いでしょ?」


瑞鶴「ぶっちゃけ過ぎぃ!」


瑞鳳「じゃあ逆に聞きますけど。あと1000文字くらい話を続けられますか?」


瑞鶴「いや…、それは…、無理かなぁ」


瑞鳳「でしょう?はい、おしまい」




瑞鶴「えっと、なんかくだらないオチですいません…(なんで私が謝らないといけないのよ!)」




本当におしまい。






練習する練習巡洋艦


カチッ! コツッ!


鹿島「はっ、ほっ、とおぉおぉおおお!!!」


カシャ! カシャン!


鹿島「で、出来た!けん玉技、世界一周…!」


tip

世界一周(けん玉)


けん玉の連続技、小皿、大皿、中皿に乗せた後に、最後に剣先に玉を刺す。初心者に訪れる最初の試練。

ちなみに載せる面積は中皿が一番小さい。中皿なのに…



香取「鹿島…、貴方は部屋で何故けん玉を?」


鹿島「香取姉ぇ!見てみて、世界一周だよ!」カッ、コツ、コツン、シャッ!


香取「いや、だから何故けん玉を…」


鹿島「なんか今度、初月さんとzaraさんの歓迎会があるから出し物の練習をね!あー、これつまらないですね!」ブンッ!!


ガシャアアア!!


香取「何をしてるの鹿島!?窓ガラスに向かって投げ捨てちゃ駄目でしょう!」


鹿島「えー…、だってぇ。こんなショボい事しても盛り上がらないでしょう?あと新しい窓に模様替えしたかったですし」


香取「それはけん玉に失礼ですし、盛り上がらないのなら、別の出し物をすれば良いでしょう!後、模様替えしたいなら普通に言いなさい!」


鹿島「はぁい。…で、鹿島は何の出し物をすれば良いの?」


香取「そうですね…、ふむ。……トランプマジックなどは?」


鹿島「おー!さすが香取姉ぇナイスアイデア!じゃああとはインパクトがあるマジックを考えないと!」



そうして、鹿島は新しい練習を始めた。

最初はトランプのマジックの練習をしていたが、途中から剣でトランプを刺す練習を始めていた…


鹿島はよく途中から内容が変わることが多い。カレーを作っていたら、肉じゃがに変わっていたり、サッカーのリフティングを出し物にしようとしたらけん玉の出し物に変わっていたりと…



3日後…



香取「鹿島。そろそろ、出し物の成果を見てみたいのですが…」


鹿島「まかせて!ここに53枚のトランプがあります!このダイヤの2から10の図柄はキラキラ状態の熊野さんですが!なんかムカつくので剣で熊野さんのカードだけぶっ刺します!」ブンッ!


そういって鹿島は天井に向けてトランプを投げ捨てる。


香取「…え?」


tip

艦これトランプ


不幸達の一コマで使われたトランプ






翔鶴が買ってきたトランプで、図柄の数字には様々な艦娘が乗っている。

スペードのエースは赤城

ハートのエースは大鳳

ダイヤのエースは龍驤

クローバーのエースは武蔵

とある関連性によって集められている。


だが、ダイヤだけはとある事情により2から10は熊野の図柄である。しかも、何故か熊野のカードだけ、ホログラム、臺詞付きである…



鹿島「とおぉおぉおおお!!!」グサァ!!


香取「…」


鹿島「なんと!熊野さんのカードだけ全部剣に刺さっています!イッツゥルァイリュージョン!」



香取「鹿島」


鹿島「はい!」


香取「歓迎会の出し物は辞退しましょう…」


鹿島「何故!?」



その後、鹿島は香取におもいっきり説教をくらい1時間ほど叱られた。


私は別に悪いことしてないのに…、不満そうに頬を膨らます鹿島であった。





サイボーグ提督と雷電


執務室


雷「暇よ司令官!」


電「遊ぶのです!」



提督「………」キュッキュッ…


提督は現在、各海域の作戦資料の制作で忙しく、雷と電に構っている余裕はないのである。


電「無視は酷いのです!」


雷「別にそんな資料後からでも出来るでしょう!ちょっとくらい遊んでくれても良いじゃない!」


ワーワーワーワー!!


2人の文句が執務室にこだまする…



提督(今なら北上さんの気持ちがわかる気がするよ…)



駆逐艦?ああ、うざい。


北上が前から言っている臺詞にすこし納得する提督。作業中に騒がれると本当に作業が進まないのである。




提督「分かったよ。でもね、この仕事が終わるまで静かにしてしてくれないかな?」


雷「えー、どうしようかしら?」


提督「別に静かにしなくても良いよ。遊ばないから」


電「鬼!悪魔!ちひろ!なのです!」


提督(ちひろって誰?)


電の謎の罵倒に疑問をもつが、作業が優先だ…、気にしない気にしない。そう言い聞かせ、作業に集中する提督。


雷「ちっ、仕方ないわね…」


電「静かにするのです」


そういって、提督の席の後ろで何かを始める雷と電。



ガタ…ゴソゴソ…


ガッ…


提督(後ろで何をしてるんだろう)


後ろで声はしてなくても、音はするので普通に気になる提督。なので、とりあえず後ろを振り返えって何をしているのか確認することにした。すると…



シュバ!!



後ろには組体操で行うサボテンをしている雷と電の姿があった…


提督「ぐほっ!?」


予想外の行動に思わず咳き込む提督。




提督「あのね。静かにしろとは言ったけどさ、行動がね、うるさいよ」


雷「行動がうるさいってなによ!!」


電「電達に組体操をするなって言いたいのですか?!」


提督「うん、言いたいよ。執務室でそんなことされても困るし。普通に考えて今、ここでする事じゃないよね?」


雷「くっ…」


電「意地悪のど畜生なのです…」



提督「えぇ…」


僕、特に悪い事言ってないんだけど…

雷と電に逆恨みされて若干引いている提督…



雷「他にも組体操の技をしようと思ったのに!」


そういってブリッジの姿勢をとる雷。


提督「しようとしてるよね?」





電「よいしょ。なのです」


ブリッジしている雷のお腹の上に座る電。


雷「どう!これが2人の組体操の力よ!」


提督「組んでないよね!?雷が辛いだけだよそれ!」


思わずツッコむ提督。



雷「ぐぐ…、通りで私だけ負担が大きいのね…」


提督「負担しかしてないから…」


まずい…、こんな事をしてるから作業が進まないんだ…

仕方ない。ここは頭を使うか…



提督「はぁ…。君達の熱意には負けたよ、1時間くらいなら遊んであげるよ」


雷「本当に!?」


電「やーりぃ!なのです」


提督「じゃあ、かくれんぼをしようかな。僕が10数える間に単冠湾のどこかに隠れるんだ、1時間以内に雷と電を見つけたら僕の勝ちだからね。はい、スタート。1.2.3...」


雷「ちょっと早いわよ司令官!電、早く隠れるわよ!」


電「はいなのです!」


スタタタ…ガチャン!!


2人は素早く執務室の扉から出て行った。



提督「8.9.10…よし」


提督は数え終わったあとに…



提督「加速装置!!」



                                ,斗‐'で ̄~ ̄ ̄¨`ヽ

                           ,. ‐ ¨            ノ      ,. ‐ ¨ で ̄~ ̄¨  `丶、

                       _. <           ___  i   _. <                )

                    ,.rf           ,斗‐'でミミミミミミヽトー'             __    ,′

                  /        ,. ‐ ¨   \ミミミミミミミミノ      ,. ‐ ¨  ̄~ ̄¨ \ミミミミミΥヽ

                 く       _. -‐          `ミ< ´    _. <            `で¨~´ __  ー'^ァ

                  ` 、  ,..rf                 ~¨ ̄                    ̄  `ー'

                  ノ ヽ(ミミヽ

                γ´    ¨~う

       _         ノ   ,..r‐' ¨´

     _,ィ´  ̄ `ヘ ̄Zz‐'´-‐='´ー-_、

    {ミくノ ̄`丶rく}:::::ィ`ー´イ: : 寸`ー'  _.. -‐- 、

      ̄     `Y´》: : : : :リ : : : `=-''´: : :z=- 、:ヽ、

            レ' : : : : /<: : : : : : : : /:::::::::::::\}

               ./: : : : ノ   \: : : : : :{:::::::::::::::::::::\   __

              |: / ̄`rz‐、   ヾ、: : :V:::::::::::::::::::::: ̄ 7´:::::::/

             |: !::::::::{{__}.     \ : \::::::::::::::::::::::::{::::::::/:::::::

                ` ー--}}::::::|       `マ‐`ー- 、::::::::::::::::::{:::::::::

                    ヾ_ノ                 `ヽ:::::::::::ヘ:::::::

                                ∨:::::::::ヽ/

                                 ゝ、::::::::}:::

                                /:::::::`::::::::|:::

                                   {::::::::::::::::::リ:::



AAはやる夫AAさんから借りました。PCでないと見れないですよ。


ガチャリ。


そして、執務室の扉に鍵を掛けた。



提督「さてと、これで1時間は彼女達はこないだろう。さぁ仕事仕事」


そう言うと提督は作業に戻るのであった…




この後、雷と電に顰蹙を買いまくったのは言うまでもない…







金剛4姉妹の山分け


金剛艦寮、室内…



金剛「ふっふっふ…、比叡、榛名、霧島…。ついに私はあの店のケーキを買ってきたネー」


比叡「本当ですか金剛お姉様?!ま、まさかあの伝説の…?」


金剛「yes…、これが『ぽいぬケーキ』デース!」


tips

ぽいぬケーキ

名前の通り、ぽいぬの顔を催した可愛いケーキ。限定20個販売の特殊なケーキ。理由は、単純に作るのが難しい為。


イメージとしては、ケーキのたぬきをぽいぬバージョンにしたものと思ってほしい。



榛名「わぁ…初めて見ました!榛名、感激です!」


霧島「では、早速紅茶と一緒にいただきま……あの、金剛お姉様?」


金剛「どうしたネ霧島ー?」ニコニコ…


霧島「私の計算というか、見た時点で分かると思いますが、そのぽいぬケーキ『3つ』しかないんですが…」


金剛「…what?」


そういって、ケーキの入っている箱を凝視する金剛。確かにケーキは3つしか入っていない。何故、1つ足りないのか?金剛は足りない理由を考え、思い出した…


金剛「ahー…、自分の分を買うのをすっかり忘れていたネー…」



榛名「そうなんですか…、それは残念でしたね…」


比叡「折角4人で食べれると思ったのに…」


霧島「仕方ありません。これは、私達3人で美味しく…」



金剛「ちょっと待つネ。なんですかそれ?さりげなく私を除け者にしてませんカ?」



霧島「え。だって金剛お姉様。自分の分を買っていないんですよね?3つしかないのにどうしろと?」


金剛「3つしかないなら分けるなり方法があるでショーが!!頭脳担当の霧島はそんなことも考えられないんですカ?!」




榛名「金剛お姉様!榛名は分ける事には反対です!」


金剛「な、ナゼですか榛名?」


榛名「榛名の食べられる分が減ります!」


金剛「却下に決まってるでショ!そんな理由で私が食べられなくなるのは納得できる訳ないデース!」




比叡「あ、あの…金剛お姉様。実は私も分けるのは反対で…」


金剛「damn it!!比叡もですか?理由はなんなんデスか?」


比叡「こんな可愛いぽいぬちゃんをスプーンで分けることは出来ません!」


金剛「じゃあ食べられないでしょうガ!?ケーキは観賞用じゃないんデスよ?!」


比叡「いえ、それとこれとは別です」


金剛「なんデスかそれ!?」




霧島「では、こうしましょう。私の完璧な計算から出された綺麗に分けられる方法で金剛お姉様の分も食べられるようにします」


金剛「oh!流石霧島。この頭パープリンな姉達とは大違いネー」


霧島「では、分けるのでまずはミキサーを…」


金剛「ケーキをミキサーにかけて、ドロドロのケーキを4人で分けるつもりデスか?」


霧島「えっ、ダメですか?」


金剛「ダメに決まってるでしょうが!!霧島、お前も頭パープリンデス!!」


霧島「ぐはぁ!?」小破




比叡「ひえぇ!?霧島の頭脳を否定されてダメージを受けたぁ!」


榛名「ど、どうすれば…榛名には手を負えません!」



金剛「こうなったら…、提督に相談ね!」



…提督のいる執務室



金剛「…というわけで困ってマース…」


提督「…」


話の一部始終を聞いて頭を抱える提督。



…素直にそのぽいぬケーキ全部を4等分にして分ければ良いのに。そうすれば4/3のぽいぬケーキが食べれるでしょ…。


と言おうとした提督だったが、頭を抱える理由が他にもあった。


実は冷蔵庫にぽいぬケーキが1つ入ってるんだよね…

提督も、ぽいぬケーキを買ってきており丁度おやつの時間に食べようと思っていたのだ。身体はサイボーグでも、食べれるものは食べれるのでケーキというものを一度は食べてみたかったのだ。


こうして、悩むこと数十秒…



金剛「やっぱり、提督でも解決策は見つからないデスか…」


提督「…はぁ。金剛、そこの冷蔵庫を開けて」


金剛「冷蔵庫?わかったね」



ガチャ…



金剛「あっ、ぽいぬケーキね!」


提督「それ、僕のおやつだったけどあげるよ…」


金剛「えっ、そんな悪いネ提督。これは提督のおやつで…」


提督「良いんだよ、ほら。早く持っていって4人で食べてくるんだ」


金剛「提督…。…分かったね!提督は本当に優しいネ!この恩は後で返すヨー!」


提督「うん、期待しておくよ」


金剛「じゃあ提督、楽しみにしてるネー!」



バタン。



提督「…ぽいぬケーキ食べたかった…」



その後、提督の元には金剛お手製のマカロンが届いたそうだ。それを一口食べると意外に美味しく、提督もまんざらでもない表情を浮かべていたそうだ…





冬イベント〜3人の場合〜




単冠湾のとある一室…



雪風「やりました!沖波ゲットです!」


扶桑「…はぁ。羨ましいわね…、また私は1戦目で大破よ」


2人はとある一室で艦これをしていた。艦娘が艦これをしているのは気にしないことだ…


雪風「それにしても、あれですね!今回のイベントはレアドロ祭りですよ!」


扶桑「…そうね、でも私。清霜ちゃんを手に入れたけど、初霜と勘違いして解体してしまったわ」


雪風「そ、そのうちまた出てきますよ!」


扶桑「そうよね、また出てくるわよね。…多分」



…ガチャ。



大鳳「ただいまー」


雪風「あっ!大鳳さんおかえりです!」


大鳳「ふー、疲れた…。よっこらせ」


扶桑「よっこらせって…」


雪風「大鳳さんお昼から今までどこに行ってたんですか?もう夜ですよー?」


大鳳「いや、パチンコがね…」


雪風「パチンコ?」


大鳳「楽しいよね、羽根モノ。でも、6時間打ちっ放しはキツイわね」


扶桑「じゃあ、やめればいいのに…」


大鳳「羽根モノはキリが良いとこが中々見つからないんですよ」


雪風「私にはよく分かりません!」


大鳳「あぁ、雪風ちゃんには分からない方がいいかもしれないわね」


雪風「?」


大鳳(雪風ちゃんがパチンコに行ったら、持ち前の幸運で勝つ未来しか見えないし、なにより勝ちすぎてパチンカスになる事は必須!そんな汚れた雪風ちゃんは見たくない!)


扶桑「私には無縁の世界ね…」


大鳳「扶桑さんは…、まぁ…。……ま、それはそれで。私の大型建造はそろそろ終わってるはず」カチャカチャ…


雪風「あれ?大鳳さん大型建造してたんですか?」


大鳳「ええ、噂でイベント中に大型建造をすると当たりを引きやすいって聞いたから建造したら、なんと!6時間40分だったんです!」


扶桑「大鳳の建造時間ねそれ」


大鳳「いやー、私の艦これ艦隊に私が居なかったからですね、良かったです!」


扶桑「艦これの私はよくドロップしたわね、ほとんど改装素材にしたけど…」


雪風「私はイベントで沖波、清霜、浜風、浦風、秋津風が落ちました!」


大鳳「くっ…、中々やるわね。私だって風雲ドロップしたわ!」


扶桑「巻雲の間違いじゃないかしら?」


大鳳「んな訳ないでしょ!!風雲ですぅ!」


雪風「風雲は冬イベではドロップしてませんねー」


扶桑「私は…、さっき清霜を解体したから…」


大鳳「私はいつも、編成画面にいってロックかけてますけどね」


扶桑「私、ロックは好きじゃないの」


大鳳「なんでですか?」


扶桑「ロックを掛けると同じキャラがダブった時とか改装する時に表示されないから…」


大鳳「あー。ロックをかけ過ぎてダブッたかダブッてないか分からないと?」


扶桑「そうね」


大鳳「そんなもんなんですか」


扶桑「ついでに言うと装備もロックしないの」


大鳳「いつか誤解体しますよそれ…」


扶桑「そ、装備は、装備は大丈夫よ!」


雪風「不幸さんは扶桑さんですからロックを身につけた方が良いと思います!」


扶桑「いまのわざとよね?」


雪風「気のせいです!」


扶桑「…」


大鳳「あぁぁああああ!!?」ガタッ!?


扶桑「!?」ビクッ…


雪風「ど、どうしたんですか大鳳さん?」


大鳳「デイリー演習5回勝利が…、折角勝ったのに…」


雪風「あー、よくありますよね任務の押し忘れ」


扶桑「私も、遠征3回の任務でよく押し忘れるわね。遠征から戻ってきた時にはもう遅いし…」


雪風「出撃系任務でそれをするとすごく痛手ですよねー」


大鳳「資源が無駄になったわね、とほほ…」


扶桑「明日まで待つしかないわね」



19:00



大鳳「あっ、そろそろ食事の時間ですね」


扶桑「私達の食事ってだいたいカレーよね…」


大鳳「毎日カレーですもんね…」


雪風「たまにはシチューも食べたいです!」


扶桑「シチュー…」


大鳳「良いわね、シチュー…」




艦これをしていると大体のキャラクターがカレーのネタが出るが、よくよく考えてみると毎日同じ臺詞なので、365日カレーなのである。

艦娘達は夜になるとカレーを思い出し憂鬱になるという…



大鳳「ハヤシライスとかなったりしませんかね?」


扶桑「…大して変わらないでしょそれ」









白露型の闇、もしくは病み


単冠湾外…




白露「いやー、空気が美味しいですなー。こういう時は落とし穴を掘るに限りますなー!」ザクザク…


村雨「えっさ、ほいさ!」ザクザク…


江風「だりィ…」ザクザク…


白露「江風!頑張れ!一番艦の私の妹なら頑張れるはず!」


江風「いや、あのさァ白露の姉貴。私達はなんでこんなところで穴を掘っているんだィ?」


白露「ふっふっふ…、それはね江風。他の一番艦をこの穴に落とす為よ!」


江風「…はい?」


白露「いい?何故この単冠湾泊地には一番艦が沢山いるのかしら?一番というのはそう易々と名乗られては困るのよ」


村雨「ですよねー、私も白露姉さんと同じ考えです!」


白露「だから私は考えたのよ。一番は沢山いらない…、なら、叩き落とせば良いと!」


江風「…(大丈夫かこの姉貴?)」


白露「一番の座は渡さない…、落とし穴に落としまくって一番艦を減らすんだ!」


村雨「そしてゆくゆくは単冠湾で唯一の一番艦白露としてこの泊地に君臨させるのよ!」


白露「ふふふ…ふははははは!!」


江風「つーか、どうやって落とし穴に落とすんだよ。誰もこんな所に来ェだろ?」


白露「そこは江風の力でここまでおびき寄せるんですよ!」


江風「おいおい…、白露の姉貴。アタシはまだ悪に染まる気は無いぜ?」


白露「えー。じゃあ村雨」


村雨「あっ、私パス。この後五月雨とパスタを食べに行くから」


白露「じゃあ仕方ないね」


江風(仕方ないのかそれ!?)



白露「じゃあ私自ら、落とし穴に落としてやろう…、江風!今から吹雪を呼んでくるから落とし穴を掘ってて!」パキパキ…


江風「指を鳴らす程かよ…、あァ。分かったよ」


白露「行ってくる!」





数分後…




江風「とりあえず、ある程度掘ったしそこらへんに隠れとするかねェ…」ガサゴソ…



スタスタ…


白露「でね、あそこの土の色が変わってて一緒に調べたいと思って同じ一番艦の吹雪を呼んだのよ!」


吹雪「ま、まぁ。私は主人公+α一番艦ですからね…」


白露「ちょっと、私は手前の土を調べるから吹雪は向こうの土を調べてほしいのよ」


吹雪「はい、分かりましたー。えーと、向こうの土…」



バキバキバキ!!?



吹雪「うわぁああああ!!?」


白露「よっしゃああああ!!!落ちた!!これでまずはひと…」



吹雪「痛たたた…」ピョコ…


江風と村雨の掘った落とし穴は深さが1メートルしかなく、地面から吹雪の頭だけが出てる状態だった。




白露「馬鹿野郎!!!?江風!!ちょっと来い!!」



ガサゴソ…


草陰に隠れていた江風だが、白露の怒号が飛び、駆け足で出てくる江風。


江風「なっ、なんだよ…」


白露「なんでもっと深く掘らなかった!?」


江風「いや、アタシ的にはそこそこ深いと思ったけど…」


白露「深さがあと9メートル足りないでしょうが!!!」


江風「お前殺す気満々じゃねェか!?」


白露「他の一番艦を潰す為にはそれくらいしないとダメでしょうが!!」



吹雪「あ、あのー!助けてくださーい!!」


1メートルといえど、それなりに深い為自力で脱出するのは難しいのだ、だから吹雪は助けてもらう為落とし穴から声を出した。



白露「大体、江風その髪の色はなんなのさ!不良かなにか?」


江風「髪の色はカンケーねェよ!つか、白露型ほとんどに言えることだろうが」


白露「なに?私の所為だとでも言うんですかー?」


江風「う、うざっ…」



2人は喧嘩に夢中で吹雪の存在などまったく気にしなかった。



白露「江風のバカ!もう知らない!」


江風「はっ、こっちだって!」


白露「私帰るから!じゃあね!!」



そういって、江風に背を向け自分の部屋に帰ろうとする白露。数メートルほど歩いた時白露の姿が突然消えた…



白露「うわぁああ!??」


江風「白露の姉貴?」



慌てて白露の消えた場所まで移動する江風。その場所を見るとぽっかりと大きな穴が開いていた。



???「やった!!」


???「白露お姉ちゃんを落としたっぽい?ぽい?」




江風「…し、時雨と、夕立の姉貴…?」



時雨「風の噂で白露姉さんがここで落とし穴を掘ってるって聞いてね。だから僕達も白露姉さんを落とす為に前から落とし穴を掘ってたんだよね」


夕立「白露お姉ちゃんも消えたし、あとで素敵なパーティーをしましょ!」



江風「え、え?」


突然の出来事に戸惑う江風。何故時雨達は白露を落としたのかが理解できなかった。



江風「な、なんで時雨の姉貴達は白露の姉貴を落としたんだ?」



時雨「いや、単純に私怨で…」ゴゴゴ…


江風(うわ、病んでる目だ…)


夕立「…ぽい」ゴゴゴ…


江風(夕立の姉貴もかよ?!)




時雨「15メートルも掘ったし、一番下には竹槍を仕込んでいたから大丈夫だよね…ふふふふふふ…」


夕立「ぽぽぽぽぽ…」



江風(怖ェ!?時雨の姉貴より夕立の姉貴の方が怖ェし!!)




時雨「…さ。江風、帰ろうか」


夕立「美味しいお茶もあるんだよ?」


江風「あっ、はい。帰ります」



恐ろしいほどの雰囲気に呑まれ素直に従うしかない江風であった。一体この2人は白露と何があったのだろうと考えようとするが、恐ろしいので江風は考えることをやめ時雨達の後について行った…



スタスタ…



吹雪「あのー!誰か忘れていませんかねぇ!!?私主人公ですよ!映画版でも多分大活躍する私がなんで落とし穴に落とされてるんですか?!ねぇ、ちょっと!?誰か、誰かーーー!!!?」



そして、その場所に残ったのは吹雪と…




白露「うおお……、落とし穴の幅が狭かったから大の字になって壁でブレーキを掛けれて助かったわ……、あいつら竹槍を仕込むとか…マジじゃん…。さて、これ…どうやって登ろう」


なんとか竹槍に刺さらずにすんだ白露だったが、穴から登ることができず結局落とし穴でしばらく過ごすことになった。



最終的に村雨が吹雪と白露を助け事なきを得たが、白露が部屋に戻った瞬間時雨と夕立は病んでる目になったが、すぐに元の目に戻った。




…白露型は闇(病み)が深い……。







こたつの奪い合い


球磨型寮…



ガシャアアアン!!?

球磨「ざっけんなぁクマァアアア!!!」


多摩「見苦しいにゃ球磨。だいたい球磨が言ったにゃ。『じゃんけんで負けた奴がこたつに入れないクマー』って」


球磨「認める訳ないだろクマァ!!明らかに後出ししてた奴がいるクマ!!」


北上「〜♪」


球磨「てめぇだクマ!このクソ北上ぃ!!」ガシッ!!


北上「ん?なんだこの手は?離せよー、私クマアレルギーなんだよー」


球磨「黙れクソ北上ぃ!」


大井「球磨姉さん!!いくらなんでも北上さんに失礼でしょう!?」


ワーワーガヤガヤ!!



球磨型寮で冬に問題になっていることがある。それは、こたつの奪い合いだ…

こたつのスペースは東南西北の4つ、球磨型は全員で5人。確実に1人は入れないのだが、その奪い合いが本当に酷いのだ…



球磨「だいたいじゃんけんとか公平性に欠けるクマ。だから、一番末っ子の木曽は我慢するクマそれで良いクマ?」


木曾「…良いわけねーだろうが、このダボ野郎が!!!」ガタッ!!


大井「うわ?!いきなり刀を抜いてんじゃないわよ!?」


北上「末っ子だからって理論なら、一番お姉ちゃんのくまっちがこたつを我慢すれば良いと思いまーす」


球磨「それなら、間をとって3番艦の北上がこたつを我慢しろクマ」


北上「何その無茶苦茶な理論?!」


多摩「まぁまぁ、落ち着くにゃ…。とりあえずお茶でも飲んで落ち着くにゃ…」コトッ…


そういって、何故かこたつではなく普通の机の方にお茶を置く多摩。


大井「多摩姉さん?なんで向こうの机に置きにいったのかしら?」


多摩「お前らがこたつの近くで奪い合いするからみかんとかお茶が溢れて毎回毎回びちゃびちゃになるからだろうがにゃ!!!」


木曾「うわ…」


北上「たまっちのマジ切れ久々に見たわ…」


球磨「し、仕方ないクマ。向こうで公平に話し合うクマ…」


そういってこたつから向こうの机に移動した球磨達。さて、これからどうやってこたつの占拠を決めるのだろうか…




5人はこたつから離れた机に移動し、それぞれ自分の席につく。

数秒後、最初に口を開いたのば長女の球磨であった。



球磨「…実は球磨は話し合いはするつもりはないクマ」


木曾「は?」


自分から話し合いをすると言ってた事なのに、速攻で発言が変わってたので思わず口から声が出た木曾。


北上「いやいや、マジで何言ってんのくまっち…。大井っちが口を開いたまま絶句してるよー」


そういって大井に向かって指を指す北上。


球磨「いや。話し合いでまともに解決したことがないから言ってるクマ」


他4人「…」


それを言われると誰も言い返せないのだ、事実なのだから…


球磨「だから、球磨達はこのトランプを使って超時短大富豪をするクマ!」


他4人「…」


超時短大富豪という単語を聞き頭を抱える4人。超時短大富豪というのは、某ギャンブル漫画のゲームをさらに改良したものめある。


ルール

このゲームは手札二枚しかない大富豪である。

プレイヤーはカードを二枚引く。

じゃんけんで順番を決め、カードを出していくがカードはどちらか一枚しか出せない。

ローカルルールは一切なく、あるのは


スート縛り(同じ図柄が連続で出された場合、同じ図柄でしか出せない)


チョンボ上がり(2もしくはジョーカーで上がる事)か


スペ3(ジョーカーに唯一勝てるのがスペードの3)しかない。



一瞬で決着がつく悪魔のようなゲームなのだ…





球磨「よーし、手札を配ったクマー」


木曾「良いカードだな」


大井「うわ…」


北上「びみょー」


多摩「お、同じくにゃ…」



じゃんけんにより順番は多摩、木曾、球磨、北上、大井の順番になった。



大井「や、やばい…」

順番の最後になり焦る大井。この超時短大富豪の鍵は順番だ。このゲームは一番早く大きい数字を出した者の勝利のゲームのようなものだ。


多摩「じゃあいくにゃ!ダイヤのQ!」


これが多摩の持つ最大の数字である。

これで全員がパスをすれば勝利なのだが、その可能性はとても低い。


木曾「じゃあ俺はダイヤのK!」


そして木曾は多摩の数字より大きい数字を出せた木曾。しかもスート縛りも適用された為、次に出せるのはダイヤのAか2しかない。

この時点で木曾の一番乗りはほぼ確定だ。


球磨「ぎぎぎ…」


北上「うわー…」


大井「ちっ」


この時点で誰も木曾よりも大きい数字は出せず木曾の勝利が確定した。


木曾「っしゃあ!!ダイヤの7で上がりだ!」グッ!

思わずガッツポーズをとる木曾。


大井「末っ子の癖に生意気だわ…」


球磨「舐めてるクマ…」


こたつの席が1つ埋まった為、不満が溢れる球磨達。


次の順番は木曾の後の球磨である。



球磨「ハートAクマ!」バン!

ドヤ顔でハートのAを机に叩きつける球磨。そして、次に出すカードはクローバーの4を出し上がり。


すでに勝ったと思い込んだ球磨は、もう一枚のカードを出そうとしていたが…




北上「はい、ざんねーんスペードの2!」


球磨「クマっ!?」

まさか2のカードが出るとは思わなかった球磨。思わず叫んでしまった。


北上「一応聞くけど、出す人ー?」

2より強いカードはジョーカーしかない。自信満々で北上は残りのメンバーに尋ねる。


球磨「あるわけねークマ」


多摩「同じく」


大井「ないですね…」



北上「じゃ、2番乗りー」ポイ…

そう言ってスペードの6を捨てこたつに向かう北上。



球磨(まずいクマ…、残りは多摩と球磨と大井。もし、大井と多摩が球磨より強いカードを持ってればこの時点で球磨のビリ確定クマ!?)


超時短大富豪のさらに恐ろしいところは…、一度順番が過ぎれば次に上がるのが絶望的である。


大井「では、クローバーの2」ニヤリ…


球磨「ぎゃああああああああああ!!!!?」

大井が一番強いカードを出してきたのが2だった為、絶望した球磨。

実はこの時点で、球磨の負けが確定したからだ。



もちろん大井より強いカードを持っておらず、次に大井は8をだして上がり。

その後の順番は、一周したから多摩なので…


多摩「スペード9のにゃ」


次に上がるのはカードが一枚しかない多摩である。

まぁ。出せなくても、球磨も出せないので次の順番は多摩が最初に出すので結局は多摩が上がれるのだ…


球磨「な、なぜクマ…」ガクリ。


自分で言ったルールで負けたのでショックを受けた球磨。あまりのショックで机の上に突っ伏してしまった。


球磨が突っ伏している隣ではこたつを囲んで4人は楽しそうに喋っていた…



木曾「なんで、球磨姉さんはこういう遊びに弱いんだろうなー」


多摩「勝負事が好きなのに弱いのは本当お笑いだにゃー」


大井「ただの馬鹿ですよね」


北上「だねー」





球磨が隣でショックを受けてる事をいいことにボロクソに球磨を貶している多摩達であった…







お嬢様?


間宮食堂内…


鈴谷「まさか熊野が間宮食堂に来るとはねー、いつもなら伊良湖さんの料亭なのに」


熊野「私だって食堂で食べたいものはありますわ。鈴谷は何を食べますの?」


鈴谷「うん?あー、熊野のおすすめで良いよー」


熊野「私のおすすめですか…!では、カツ丼を…」


鈴谷「はい、ストップ」


熊野「?」


鈴谷「熊野はお嬢様(自称)でしょ!どうしたのよカツ丼なんか頼んで!」


熊野「…私、気付きましたの。お嬢様キャラは割と疲れると…!」


鈴谷「ぶっちゃけましたね〜」


熊野「全身エステとか毎日してればお金がいくらあっても足りませんわ」


鈴谷「そりゃそうよね〜」


熊野「私だって普通の生活を送りたいですわ!3枚で980円の靴下を買ったり、スーパーの特売品を買ったり!」


鈴谷「うん、具体的ですね〜」


熊野「という訳でこのカツ丼は庶民生活の第1歩ですのよ!」


鈴谷「へ〜」


熊野「ちょっと鈴谷!流しながら話を聞かないでいただけます?!」


鈴谷「だって、くまのんが庶民生活するとか考えられないし」


熊野「くまのん?!くまのんって私の事ですの?!」


鈴谷「にっひひ!別に可愛い呼び名じゃんく・ま・の・ん!」


熊野「あまりその呼び名連呼しないでくれます?見なさいな、肌が鳥肌になっていましてよ?」


鈴谷「うわ、ほんとだ。きもっ…」


熊野「…」ズゥゥン…


鈴谷「あ、いやいや冗談だって!ごめんってば!スーパーウルトラお嬢様熊野!よっ、美人!」


熊野「雑な慰めは要りませんわよ!」


鈴谷「ご、ごめん…」


熊野「はぁ。全く、私はこんなにも悩んでいるのに…」


鈴谷「本気で悩んでるんだね…」


熊野「ええ、ですからさしより庶民っぽい食事をしますわ」


鈴谷「だからカツ丼なんだ」


熊野「カツ丼…、1度食べてみたいと思ってましたの!」



ガラガラガラ…


那智「…む。熊野か、珍しいな」


鈴谷「私もいるんですけどー」


那智「あぁ、居たのか。全然気づかなかったな」


鈴谷「嘘つけ!隣に居たんですけど?!」


那智「…うるさいな。仕方ないだろ本当に気づかなかったんだからな」


鈴谷「ほほぅ?あれですか、鈴谷の事が嫌いなんですか?」


那智「…知らないな。間宮ー、日本酒を頼む」


鈴谷(この呑んべえが!!)


熊野「…日本酒。美味しいそうな響きですわぁ」


那智「ん?熊野、お前日本酒飲んだことないのか?」


鈴谷「なんで私と熊野じゃ扱い違うんですかー!?」


那智「やかましいな!私は同じように接しているが?」


鈴谷「絶対嘘だぁああああ!!」


那智「しつこい!」




間宮「日本酒持ってきましたー」ことっ…


那智「うむ、ありがとう」


熊野「あ、あの!私も日本酒を…」


那智「待て熊野。私の日本酒を試しに飲んでみると良い」


熊野「え?良いんですの?」


那智「ああ、別に少しくらい構わないさ。ほれ」


熊野「あ、ありがたく頂きますわ!」ごくっ…


那智「あっ、お前…!」


一口だけの量なのだが、熊野は一気に飲み込んでしまった。


熊野「熱ぅあぁ!?」ガタン!?

喉を抑えてもがく熊野。


那智「一気飲みはやめておけ、喉にくるし、酔いも回りやすい。少しずつちびちびと…」


熊野「はれ?なんらか身体がほかほかしてきまひたわぁ〜」バタァ…

一気に酔った為、長椅子で横になる熊野。


那智「酔いが回るの早くないか!?」


鈴谷「く、くまのーん!!?」


熊野「熱いれすわ〜、服を脱ぎますわぁ…」ぷち、ぷち…


鈴谷「とおぉおおおおお!!?」タタッ!



ガシィ!!


急いで熊野の横に駆けつけ服を脱ぐのを止める鈴谷。


鈴谷「おい那智!熊野を部屋に運ぶのを手伝え!ここで半裸になられたら最上型の威厳に関わるから!」


那智「む、むぅ。鈴谷に命令されるのは気に入らんが事情が事情だ、仕方あるまい…」

しぶしぶ熊野を運ぶのを手伝う那智。熊野はぐでんぐでんになっており、運ぶのには苦労しそうだ。



熊野「うぃー…、私はおしゃれなじゅうじゅん熊野れすは〜〜」


鈴谷「そんな脱ぎかけの服装でおしゃれとか言わないで熊野!?」


那智「やれやれだ…」



お嬢様(自称)の熊野は酔っ払った挙句、部屋の布団に服を脱ぎっぱなしで寝たそうだ…




鈴谷「もはやお嬢様ですらないわ…」


熊野「Zzz…Zzz…」






同色異色




単冠湾菜園内...


プチッ...プチッ...



秋津洲「プチトマトって、プチって音がするからプチトマトなの?小さいからプチトマトなの?」


浜風「...恐らく後者かと思いますが...」


秋津洲「私もそう思ってたかも!」


浜風「では、前者の疑問は要らないのでは?」


秋津洲「私は浜風ちゃんが前者を選ぶと思ってあえて言ったかも」


浜風「ウソをつかないでください秋津洲」


秋津洲「浜風ちゃんまで私を呼び捨てするの!?酷いかも!」



tip

呼び捨て


秋津洲は単冠湾泊地に昔から居る古参の艦娘であるが、能力が低すぎるため後からやってきた駆逐艦たちによくボコボコにされているので一部の艦娘(主に駆逐艦)から舐められている。この前は電にタイマン演習でワンパンされ負けたのでカレーパンをパシられた(しかも秋津洲の金)

そろそろ秋津洲も切れて良いと思う...



浜風「私的にあなたは先輩と思えないので、この方がしっくりきます」


秋津洲「むむむ...、クールぶっても無駄かも!い、今なら秋津洲ちゃんと呼ぶ権利を上げてやっても良いかも!」


浜風「嫌です。それより秋津洲、口より手を動かしません?プチトマトの収穫が全然進んでませんよ」


秋津洲「むー!!(あれ、呼び捨ての割には敬語だよね...)」


浜風「それにしても...私がこんなことをするとは」プチッ...


秋津洲「ちょっと浜風ちゃん!そこは切っちゃダメかも!」


浜風「はい?別に取るだけで何の問題が...」


秋津洲「トマトは芽摘みが大事かも!余分な芽は切っても良いけど、成長に大事な目は残さないといけないかも!」


浜風「よくわからないんですが...」


秋津洲「余分な場所を切って栄養を一本の芽に集中させて身を大きくさせるかも」


浜風「もうちょっと読者にわかりやすく」


秋津洲「えーと...。4人の姉妹(芽)が居ます。おじいさんが死んで遺産(栄養)が1億転がり込んできました。1人辺り2500万ですが末っ子が邪魔なので3人で末っ子を消しました(摘み取った)、そしたら遺産が1人辺り3333万に増えたけどキリが悪いので次は長女を2人で消しました。すると1人2500万だった遺産が一人5000万に増えました、大量の遺産で2人は幸せに暮らしましたとさ。おしまいかも!」


浜風「微妙なたとえありがとうございます」


秋津洲「嬉しくないお礼!」




黙々とプチトマトを収穫する二人...


プチッ...         プチッ...

プチッ...   プチッ...

       



浜風「まさか私と秋津洲が作業するとは。提督はなぜこの組み合わせにしたんだろう」


秋津洲「なんか髪の毛の色が同じだからって理由だったかも」


浜風「どんな理由ですか...」


秋津洲「あと、私たちは料理が上手ってところもかも」


浜風「秋津洲が?意外ですね」


秋津洲「ちなみに私はステーキを焼くのが得意かも」


浜風「どれぐらい得意なんですか?」


秋津洲「うーん人生を賭けるくらい?」


浜風「そんなに!?」


秋津洲「焼き加減は10段階まで調整できるかも」


浜風「はぁ。...じゃあ聞きたいことがありますが。よく安売りされているステーキ肉を焼くんですがあれ、本当に硬いんですよね。どうにかして柔らかくして食べたいんですが」


秋津洲「ふっふっ...。それくらい教えてあげるかも」


浜風「ぜひ聞きたいですね」


秋津洲「安いお肉はコーラに漬けておくのが良いかも!」


浜風「コーラ?…あの飲み物の?」


秋津洲「うん」


浜風「肉に沁みて甘くなったりしませんかそれ?」


秋津洲「大丈夫かも」


浜風「あなたの口癖で大丈夫かわからないんですがっ!?」


秋津洲「大丈夫」


浜風「よし」


秋津洲「大体15分くらいが目安かも。漬けたら肉についてるコーラを洗い流すかも」


浜風「それは言われなくても分かります」


秋津洲「でも、仕込みはまだまだ序章かも!」


浜風「ほう?」


秋津洲「次にまな板の上に肉を乗せて、包丁の背で肉をバシバシ叩くかも」


浜風「何の意味が?」


秋津洲「繊維を解すとか?」


浜風「そこは分からないんですね…」


秋津洲「次に、肉の固い筋に包丁で切れ目を入れるかも」


浜風「あっ、私はいつもそのまま焼いてました。だから食べる時に筋で苦戦するんですね」


秋津洲「最初から切れば問題ないかも!で、肉は焼く前に塩胡椒を振ること」


浜風「聞いたことあります。塩胡椒を振ったままにしておくと多少旨さに差がでるそうですね」


秋津洲「そうかも、で。素早く焼かも!きつね色なったらすぐ裏返しきつね色になったらさっとキッチンペーパーの上に乗せる!」


浜風「あの…、生焼けですよね?」


秋津洲「私はレア派なの!で、2分放置してステーキを切る!」


浜風「何故ですか?」


秋津洲「放置している間にもステーキは少しずつ焼けているかも。だから、すぐ切れば本当にレアになるから多少は放置することが大事かも!」


浜風「なるほど…」


秋津洲「で、最後に塩胡椒を振って…」


浜風「まだ振るんですか!?」


秋津洲「ステーキの塩加減は焼く前に3/2食べる前に3/1振るのが大事かも」


浜風「まず、振る量が分からないのですが」


秋津洲「自分のさじ加減かも!!」


浜風「いい加減ですね」


秋津洲「ところで、プチトマトの回収をしてたのを忘れてたかも」


浜風「それだけ話せば手も止まりますよ。私も聞いていて触ってないですし」


秋津洲「じゃあプチトマト回収再開かも!」



…プチっ …プチっ


…プチっ


…プチっ



秋津洲「はぁ…、もう腰が痛いかも」


浜風「そうですね。私も腰と肩が凝りました」


秋津洲「嫌味か!!胸がデカイとか年取ったら垂れるかも!垂れちまえ!」


浜風「ぐっ、秋津洲のクセに中々エグい事言いますね…!」


秋津洲「ふふん。どうだ思い知ったかも!」


浜風「黙れ雑魚艦」


秋津洲「うわぁああああああん!!!」


浜風「メンタル弱すぎでしょう…」


秋津洲「い、良いもん。そのうちワンパンで駆逐艦共を轟沈させるかも…」


浜風「いや、轟沈はダメでしょう。提督が怒りますから」


秋津洲「最悪都合が悪くなったら提督をぶっ殺すかも」


浜風「屑ですね」



スタスタ…

提督「秋津洲が僕を?…はっ」


浜風「あっ、提督。菜園に来てどうしました?」


秋津洲「いや、ちょっと待つかも!今、鼻で笑われたかも!」


提督「そろそろプチトマトの回収が終わったかなと思って様子を見に、ね」


秋津洲「無視?!」



浜風「それは…、ありがとうございます」


提督「あと少しで回収できそうだね。それが終わったら寮に戻っていいから。後は僕が間宮さんのところに届けるからさ」


浜風「い、いえ!届けるのも秋津洲がやりますから!」


秋津洲「浜風ちゃんは!?」


提督「んー。でもなぁ、秋津洲だけは不安だからね。それなら僕が行くから」


浜風「では、私も一緒について行きます」


秋津洲「えっ、秋津洲も着い…」


浜風「秋津洲。空気を読んでください」


秋津洲「…えー…」




…ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ




浜風「では、提督行きましょう」


提督「浜風は偉いなぁ…」なでなで。


浜風「…//」



こうして2人は菜園の外に出て行った。そして1人残る秋津洲…



秋津洲「なんなのかも…」



なんとも言えない表情で呟く秋津洲であった…。



浜風「めでたしめでたし」


秋津洲「どこが?!」





クレーバー清霜ちゃん



伍月。学生、社会人には嬉しいゴールデンウィーク。様々な予定を立て旅行をするものもいれば実家に帰省する人もいる。ずっと自宅でゆっくりと過ごすものもいる…。


ゴールデンウィークは単冠湾泊地でもあり、旅行に出かける艦娘達もいた。

今回のお話で焦点を当てるのは戦艦になりたいと豪語する清霜。なれるかなれないのかと聞かれると…、後者であるが、彼女に諦めの意思は全くない。


ゴールデンウィーク中にも彼女は戦艦になる為の日課をこなしている。物語はこの日課を行っている所から始まる…



夕雲型寮の個室…


ゴクゴク…

清霜「ぷはーっ!…流石に7杯目は辛いなー」


彼女が現在飲んでいるのはイチゴ牛乳。そして壁紙には『GW中は1日17杯飲むこと!』…どこかの某検事を思い出す目標である。


清霜「私なりに牛乳を飽きない飲み方をしてるけどキツいものはキツいわー」ゴクゴク…


誰かが居るわけでもなく、1人淡々と呟く清霜。あと少しで飲み干すところでふと、清霜の手が止まる。


清霜「あっ、今11時半だ!?いけないラジオを聴かないと!」


彼女はグラスを机に置き、ベッドの近くにあるラジオのチューニングを弄る。




『初月ラジオ…、こんにちは。ゴールデンウィークは如何お過ごしだろうか?僕は昨日から断食をしていてね。けっ、決してお金がないとかそういうアレではない!』


清霜「やっぱり、昼間に聴くラジオはこれだよね。毎日あれば良いのになぁ」




tip

初月ラジオ


毎週木曜の11時半から1時間流れるラジオ放送。毎週色んなテーマで喋り続けるのだが、結構面白く沢山の視聴者を獲得している。

ちなみに、初月は少しでも姉達の為に美味しいご飯を食べさせようとラジオで食費を稼いでいる。



『日曜はカレーが食べれると良いな』



清霜「初月ちゃんも大変だなー」



『今回のテーマは貧乏時代の思い出か…』


清霜「あっ…」


清霜は今回のテーマで少し伏目になった。初月の貧乏エピソードはあまり笑えないものが多いからだ…


『あれは、本当に貧しかった頃かな。水は海水を蒸留させたり、道端の花とか食べてたからね…、衛生面とかなりふり構ってられないからね。服とかも一週間同じとかね。お風呂も中々行けなかったし、紙も一枚にびっしりと書けなくなるまで使ってさ…』


清霜(は、話が重い…)


『トイレも他の場所を借りたりとかね、いや。凄かったよ』


清霜「今日のラジオは重いから外で鍛えよう、うん」


長く聴いていられなかったので、ラジオを止め外で鍛えることにした清霜。窓から外を覗くと、外のグラウンドは秋津洲がランニングをしていたり、天龍と第6駆逐隊が鬼ごっこをしていたりしていた。


清霜「これくらい人も居れば寂しくないね!」


そうと決まると清霜はすぐに外に出ることにした。





ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ




グラウンドは日が強く照りつけられており、少し動いただけで薄っすらと汗をかく位の暑さであった。清霜は事前に冷蔵庫から水を持ってきており、運動中に体調を崩さないようにしていた。


清霜「さて、まずは…走るかな?」


清霜の考えでは走ってスタミナをつけ、戦艦級の艤装を持って航行するという計画を立てている。だが、スタミナだけではどうにでもなる訳ではないと思うが…


清霜「戦艦になるため戦艦になるため…」ブツブツ…



自分に暗示を掛けてモチベーションをあげる清霜。

そうして、清霜はグラウンドを走り始めた…



清霜の走る描写は割愛(特にネタが思いつかない)


だから天龍と第6駆逐隊の様子を見てみよう。


スタタタタ!

天龍「待てコラァ!?俺の眼帯を返しやがれ!!」


シュタタタッ!

暁「わー!?天龍さんが凄い形相で来たァ!!電!なんでいきなり天龍さんの眼帯を奪って私に渡したのよ?!」


●ワ●「鬼ごっこだから天龍さんを鬼にしたのです!鬼なのです!」


暁「馬鹿野郎がー!!響パス!」シュッ!?


響「インロー低めだなっ!」カキィイインン!!


暁「お前何してんの!?」


響「いや、投げられたから打ち返すだろ?」


暁「よくもまあ魚雷をバット代わりにしたわね!?眼帯はどこよ!」



ピュウゥゥゥ……


ペチッ。

雷「…ん?」


天龍「眼帯持ってるのはお前かぁあああ!!!!」


雷「ミギィイイイ!!?」ダダダダダッ!?


いきなり雷の頭に天龍の眼帯が落ちてきた瞬間、天龍が物凄い殺気で雷に向かって追いかけてきた。

すぐに察した雷は緩めていたスピードを一気にあげた…



清霜(う、うるさ…)


嫌でも騒ぎ声が聞こえるので走るのに集中できない清霜。早く終わらないかなぁ…と、心の中に秘めながら走るのを続けた。



天龍「うらぁ!!」ガッ!?


パッキュウウウ!!?

雷「パナマッ!?」ズザァアアア…


清霜「ひぃ!??」



天龍が雷の背中に追いつき、勢いよく背中に飛び膝蹴りを喰らわせた。

いきなり雷が目の前に吹っ飛んでいったので、清霜は堪らず悲鳴を出した…




暁「雷がやられた!?」


響「ふっ、我ら第6駆逐四天王の中で奴は一番最弱…」


暁「言ってる場合か!ほらほらほら!天龍さんが今度はこっちに向かって来てるわよ!」


響「…大丈夫、私に考えがある。私達が許される方法を思いついた」


暁「えっ、本当!?」



スタスタ…

天龍「おう、てめーら…。良い度胸してんじゃねーか…!覚悟は出来てんだろうなぁ?」


響「天龍さん待ってほしい!これには理由があるんだ!!」




天龍「どんなワケだ、あぁん?!」



響「こいつがやれって言ったんだ!」ビシッ!

暁「お前ぇえええ!!!」


響は暁に向かって指をさしたのだ。




天龍「ほう?暁が仕組んだのか…、そうかそうか」


暁「待って、待ってください!いや、私じゃないわよ!元はと言えば電が…」




電「暁ちゃんがやれって脅されて仕方なくやったのですぅ!!」

暁「この腐れ妹共がぁあああ!!!」



天龍「よーし、暁お前ちょっとグラウンド倉庫の裏行こうぜ?久々にキレちまったぜ…。オラ、来い!」


天龍は暁の首の襟を掴むと、倉庫に向かって引きずり始めた。


暁「コラ!響、電!助けなさい!立派なレディーがピンチなのよ!」ズルズル…



電「暁ちゃんなんでこんな事に…」


響「暁。可哀想だけど、お願いだから私達の為にいっぺん死んでくれや」



暁「あんたらマジで覚えとけよ!ぶっ飛ばしてやるからなぁああああぁぁ……」

暁の叫び声は虚しく倉庫の裏へと消えて言った…



清霜(なんか別の意味で疲れてきた…)





清霜「はぁ…はぁ…。そろそろ走るのはやめよう。水分補給した後は筋トレだ!」


清霜は走るのを切り上げ近くの木の木陰に座り休憩を始めた。次に行うのは筋トレで、木陰で腕立てをしようと考えていた。しかし、その木陰には先客がおり、木にもたれ掛かりながら本を読んでいた…


長門「………」ペラッ…


清霜「な、長門さん!?」


憧れの戦艦の1人を目の前にし、少し興奮しながら声をかける清霜。


長門「…ん?おお、清霜か。今日もトレーニングか」


清霜「はい!1日でも戦艦になる為に頑張ってます!」


長門「そ、そうか。お前の努力ならいつか慣れるかもしれないな、うん」


長門は清霜の戦艦の夢を壊さないように肯定はしているのだが、性格上曖昧にしか返事が出来なかった。


清霜「ところでその長門さんの読んでいる本はなんですか?少し気になります!」


とにかく清霜はクレーバーなので、戦艦の行動や趣味などの情報はできる限り聞きたいので、積極的に行動をするのだ。




長門「ああ、これか?まぁ、格闘の本だ」

そう言って長門は丁度読んでいたページを清霜に見せる。


清霜「…殴殺の極み…?」

少し物騒な単語を見て不安になる清霜。


長門「相手の胸倉を掴んでもう一方の腕で相手を殴る。そして、また引き寄せて殴る。ある程度殴ったら相手を地面に投げつけ腹に向かって正拳突きをする技だな!」

そのページの詳細を見て嬉しそうに喋りだす長門。内容は物騒だが…



清霜「と、とても恐ろしい技ですね…」

技の内容が怖すぎて返答に困る清霜。


長門「これを今度提督に試そうと思ってな!」


清霜「提督に!?敵じゃなくて!?」


長門「私が唯一不覚をとった相手だからな…、この恨みは返さなければ気が済まない…!」


長門は提督にバックドロップをくらい気絶した過去があり、彼女が建造されて初めて大破した出来事だったので。相当恨んでいる。



清霜「な、なるほど…。それは大変でしたね…」


長門「私の目標は打倒提督だな!…そういえば清霜はここで何をするつもりだったんだ?」



清霜「えっ、あっ。えーとですね。丁度木陰で腕立てをしようかと思い…」


長門「腕立てか…。腕立てだけじゃトレーニングにならないぞ?私の筋トレもついでにするか?」


清霜「ぜひお願いします!!」


長門の行っている筋トレに興味を持つ清霜。ますます戦艦への道が近づけるのだと思ったのだろう。



長門「じゃあ、腕立て、腹筋、背筋、側筋を30回の後に8カウントスクワット30回。これを3セットだな!」



清霜「………え?」

思ってたより過酷なメニューに固まる清霜であった。


長門「一応駆逐艦用のメニューなんだが...。キツいか?」


清霜「だ、大丈夫です!!(多分)」


長門「よし!やるぞ!」



長門のやる気のある声を発した後、二人は一緒に筋トレを始めた。

普通の人なら腕立て、腹筋、背筋まではどうにかなると思うが、問題は側筋である。体を真横にし、足首を掴んでもらい上半身を上げるのだがこれがなかなかキツイ...



清霜も側筋を始めたが、20回越えたあたりから体が持ち上げるのが困難になった。


清霜「うぎぎ~...27...28ぃ...」


長門「あ。忘れてたが。側筋は右だけじゃなくて左もだからな」


清霜「マジですかぁ...」プルプル...



どうにかこうにか1セット目を終えた清霜だったが、すでに体が痛く限界だった...


長門「よし、5分後に2セット目行くぞ!」


清霜「勘弁してくださいお願いします...!」ウルウル...


長門「」ブハッ!?ボタボタ...


清霜「あ、あの長門さん...?」


長門「わ、私も体調が悪くなった...。今日は中止だなうん(ヤバイ。駆逐艦の涙顔超可愛い。思わず鼻血がながれたぞ...)」


そう言って長門は顔を抑えてそそくさと自分の部屋に帰っていった。




しばらくその場でぐったりとしていた清霜だが、急に立ち上がり。

清霜「今日はもう寝る!!」


どこかのちくまー!ちくまー!の人みたいな臺詞を吐き

清霜も横腹を押さえながらフラフラと自分の部屋に帰ることにした。

こうして清霜の一日は終わった...と思いきや。




今回のオチ

翌日、清霜の部屋にて


清霜「あ゛あ゛あ゛あ゛!!?昨日の残り牛乳10杯飲んでないし!!!」


完全に日課を忘れていた清霜。このままでは日課を達成できないため今日は牛乳を27杯飲まないといけなくなったとさ...



清霜「せ、戦艦になるため戦艦になるため...」

そうやって自分に言い聞かせる清霜。

性格上妥協はしない。やるといったらやる。それが清霜のルールなのだ。









2人の龍〜遊戯篇〜



軽巡寮、天龍、龍田の部屋



夏も終わり、秋。この季節には様々な秋が言われるのだが…


芸術の秋、食欲の秋、読書の秋…

現在天龍と龍田の部屋ではゲームの秋が真っ最中であるが、部屋に居るのはお面を着けた誰かと、龍田であった。



お面の人「…」


ガチャガチャガチャ…パチパチ!

ガチャ!!


龍田「あらぁ、ブロッキングが上手ねぇ」


ガチャガチャ…

パチッ!



お面の人「!?」グイッ!


龍田「む。投げ技…でも甘いわぁ」



ガチャガチャガチャ!



お面の人「ちょっ、おまっ…」


龍田「このまま10連コンボで止め、うふふ…」


お面の人「やめろぉ!お、お前!私が誰だか分かっているのか!」



そう言ってお面の人は対戦中にお面を外した!


天龍「俺は…俺は…お前の姉だぞ!」


某エンカウントネタです。




龍田「へぇ。だから?」ポチッ…


K.O!


天龍「あぁ!?お前少しは手加減しろよ!!」


龍田「天龍ちゃんよりは上手でしょう?格ゲー」


天龍「う、うるせぇ!今日はたまたま調子が悪かったんだよ!でないと格ゲー歴6ヶ月の俺に勝てるわけないだろ!!」


龍田「天龍ちゃん6ヶ月もしてるの?凄いわねぇ、私まだ一週間しかしてないのよ〜」


天龍「…」イラっ…




天龍「じゃあ仕方ないな。初心者とか技を適当に出すから何が読めるか分からないもんな、俺様みたいな上級者になると読み合いもしないといけないから戦いとして興醒めだもんなー」


龍田「…」ブチッ…




龍田「まぁ、天龍ちゃんみたいな吠え面をかく上級者(笑)なんて初心者が勝てば嬉しいものよねぇ?」



シャキィイイイン!!


キィイイイン!!?



天龍「どうやら実力行使で勝敗を決めるしかなくなったなぁ…オイ…!」



ギリギリギリ…



龍田「剣の実力も天龍ちゃんよりは上だけど…ねぇ…?」


キンッ!ガシャ!!


ズガァアアア!!?





軽巡寮廊下…



阿賀野「今度パフェ食べに行きましょう!」


矢矧「…いや、私は甘いものは」


阿賀野「えっ、姉のお願いを断るの?酷くない?」


矢矧「阿賀野姉、作るのは好きなのだけど…ごめんね」


阿賀野「むぅ。じゃあ能代に…

ガシャアアアン!?

阿賀野「パシフィコ!?」グシャア!?



矢矧「阿賀野姉ぇ!!??い、いきなりドアが吹き飛んだ!?」




天龍「うらぁ!!」シュッ!

天龍は勢いよく刀を振り回した。


龍田「おお振りねぇ…」さっ…

必要最小限でそれを躱す龍田。


天龍「そこだ!!」ドガッ!

刀を振り回し終わると同時に左脚で龍田の腹部を狙い蹴りを出す天龍。


龍田「ぐっ!?」バシィ!ガシャアアアン!!


龍田は咄嗟に片腕で腹部を守ったが、天龍の蹴りの勢いを防げず背後の窓を突き破り窓から落下していった…


天龍「まだだっ!!」バッ!


窓から落ちていった龍田に追い打ちをかける為に天龍も窓から飛び降りた。




矢矧「な、ななっ…あ、あいつらぁああああ!!!でも、それよりも阿賀野姉を!」


この一連の動きを見てしばらく呆然としていた矢矧だが、阿賀野が被害を受けた原因が龍田と天龍にあると理解し怒りが爆発したが、それよりもまずは姉の方を心配し、すぐに阿賀野の方へと向かった…



一方、天龍と龍田は…


龍田は窓から落下しており、その高さは5メートル弱。周りには掴むものは何もなく、そのまま落ちるのを待つのみだった。だが、幸いなことに地面に最初に着地するのは足のようだ…


龍田「天龍ちゃんをそろそろ本気で殺ろうかしらぁ〜、姉だからって容赦はしないわよ…」ぶつぶつ…



グシャ!ゴロッ…バッ!


そのまま足から落ちた龍田、すぐさまスネ、太腿、背中、肩の順に転がりそして起き上がる。五点着地法でなんとか切り抜けた。



tips

五点着地法


爪先・脛・太腿・背中・肩の五点で落下による衝撃を分散させ、着地の際に足だけで衝撃を受け止めるのではなく、全身で衝撃を吸収し、やわらげる方法。猫が高い所から落ちても平気なのはこの原理を応用している為。


こういうのは普段から鍛えていて、練習している人が出来る技であり、一般人がやるものではない。絶対に興味本位でしないこと。責任は負えません。



龍田「ちょーっと足首を痛めたわねぇ…」


天龍「龍田ぁああああ!!!!」ヒュウゥゥ…



上から叫ばれてその方向を向く龍田。そこには刀を振り下ろして飛び降りる姿があった。その飛び降りる場所はもちろん龍田の頭上


龍田「あらぁ、怖い♫」サッ…



すぐに避ける龍田。



天龍「えっ、剣で受け止めないのかっ!?このままじゃ俺顔からダイブするんだっ…

グシャアァアアア!!!



どうやら、龍田が剣で防ぐ衝撃で地面に着地しようと考えていたようだ。龍田が避けるとは考えてもいなかったようで、そのまま顔から落ちてしまった…



龍田「天龍ちゃんは本当単細胞ねぇ…、攻めすぎなのよ」




天龍「」大破


チーン…



完全に気絶しているようだ…



龍田「このまま止めを刺しても良いけど、ま、天龍ちゃんのアホ面が見れたから良しとしようかしら」


そう言うと龍田は天龍を運び、修理する為入渠ドッグに向かった。

なんやかんやで天龍のことは心配しており妹としてちゃんとドッグに運ぶという優しさはあるのだ。



ズルズルズル…ズシャシャシャ…


龍田「ま、どうせ修理するから良いわよね、うふふ…」


龍田は天龍をおんぶして運ぶ気はなく、足首を掴みそのまま運んでいった。しかもモロ顔を引き摺りながら…



龍田「うふふふふ…」



こうして、2人の龍の戦いはこうして幕を閉じた。







姉妹提督の秘密



9月にもなり日の日差しも穏やかになった今日この頃。執務室では積もりに積もる資料の処理をする提督と、ソファに腰掛け遠目から見る長門の姿があった…



ガサゴソ…

提督「えーと、着任艦の資料がこれで…資材の搬入内訳がこう…、で経費が…って経費でお菓子とか買ってあるぞ!?勘弁してくれ…」


長門「お前も大変だな」


提督「長門は手伝う気はないのかい?」


長門「ないな、秘書艦でもないしな私は」


提督「いや、秘書艦でしたよね?!」


長門「さぁな、昔の話だろ」


提督「くっ…」ガサガサ…


長門「ところで提督。一つ言っておく事がある」


提督「…なんだい?」


長門「明日の朝までにこの執務室を片付けておけよ?」


提督「なんでさ?」


長門「明日の朝に幌筵泊地から提督が見学に来るからだ」


提督「へぇ…。…ん?何それ聞いてないんだけど!」


長門「あぁ、数日前に私に連絡が来ててな。許可はしたがお前に報告するのを忘れていたんだ」


提督「絶対ワザとですよね?資料を片付けるのに後半日も掛かるんですけど!そして掃除とかなんやらしたら日を跨ぐんですけど!?」


長門「お前サイボーグだろ。別に不眠不休でも大丈夫だろ」


提督「あのですね、サイボーグと言えど僕も艦娘みたいなものですから補給やら休みもとらないと全部の力を出せないんですよ」


長門「お前が艦娘と同じとか片腹痛いわ」


提督「まぁ、僕にバックドロップ喰らって大破した長門さんと同じとか片腹痛くなりますよね」


ブチッ…

長門「お前ぇぇ…!」


提督「やばっ…」シュッ…


長門が切れると同時に提督は執務机の後ろの窓を開け、上の階に飛び移った。

身体能力の高さがあるので提督はどの状況からでも逃げる事が出来るのだ。


長門「逃げ足の速い奴だ…」


あまりの逃げ足の速さに追う気にもならずソファで溜息を吐く長門であった。





次の日の朝

単冠湾寄港地


朝早くから寄港地には幌筵泊地から来た提督と秘書艦の姿があった。



提督妹「おはよー!!」


不知火「おはようございます」




長門「おはようございます提督妹さん」


提督妹「やっほーながモン!久しぶりぃ!」


長門「そうですね」



提督「無愛想な返事は失礼だよ…」ヒソヒソ…


長門「苦手でな…」ヒソヒソ…




提督妹「お姉ちゃんはまだ寝てるから後で来ると思うよ!」


長門「はぁ。寝てるんですか」


提督「お姉さんは船に置いていくんですか?」



提督妹「…?」


不知火「すでに提督姉は降りていますが?」




提督「えっ、早っ…どこに行ったんですか?」


長門「姉はともかく、とりあえず提督妹さんを執務室まで案内してやれ私は少しやる事がある」


提督「えっ?ああ…」





執務室(仮)


提督「えーと、現在執務室は使えないので(資料が散らかってるから)ここの仮の場所で話をですね…」


不知火「なるほど。私は構いません」


提督「妹さんの方は…あれ?居ない」


不知火「先ほどお手洗いに行くと言われました」


提督「場所知っているんだ」


不知火「まぁ、提督妹は記憶力は良いもので。ここにはまだ2回しか来ていないんですよ」


提督「ふーん…」





建物内廊下



木曾「あー…怠いなぁ。後で遠征かぁ」


ドンッ!


木曾「痛っ!?」


提督姉「…気をつけろ」


木曾「はぁ?誰だよお前」


提督姉「幌筵泊地から来た提督だ。…何故私から名乗らなければならないのかは疑問だな」


木曾「いちいちムカつくなお前…」


提督姉「…ふむ、君は刀を持っているのか」


木曾「だったらなんだ…!?」



キィイインッ!!

木曾が喋り終わる前に提督姉は腰につけてる軍刀で木曾に斬りかかった。

…が、すぐに気づいた木曾は鞘のまま軍刀の攻撃を防いだ。



木曾「危なっ!?てめぇ!!」


提督姉「良い反応速度だ。鍛錬を積んでいる証拠だな」


木曾「だからって斬りかかる事はねぇだろうが!!」


提督姉「実力を確かめる時は不意打ちしなければ分からないものだ」


木曾「いや、大概斬られるだろそれ…」


提督姉「斬られたらそこまでの実力だったまでだ」


木曾「卑怯だろそれ!」


提督姉「戦いに卑怯も何もないだろ。正面から戦えば勝てるのか?正々堂々と1人で挑めば有利になるのか?」


木曾「そ、それは…」


提督姉「私は執務室に用がある。これで失礼させてもらう」スタスタ…




木曾「…なんなんだあいつは…」


いつもの木曾なら声を掛け呼び止めるのだが、それは出来なかった。彼女の後ろ姿から威圧感を感じたからだ…





執務室(仮)


提督「ところで…、遅くないかな?」


不知火「そうですね。提督妹には場所を伝えたはずですが…」


提督「道に迷ってるんじゃないかな?」


不知火「いえ、そんなはずは。…あ」


提督「あ?」


不知火「提督姉に伝えるのを忘れていました」


提督「いやいや、提督姉に伝えたところで妹さんには意味ないんじゃあ…」


不知火「…?貴方は知らないのですか?我々の提督は2人で1人なんですよ」


提督「…どういうこと?」


不知火「多重人格と言えば分かりやすいでしょうかね。提督妹には提督姉の人格が居るんですよ。姉と妹の記憶は共有していないので、もしかしたら執務室(仮)に来ないのも現在人格が入れ替わっていると考えられます」


提督「な、なるほど…」


不知火「ですので、前に訪問した執務室に提督姉を迎えに行きましょうか」





・・・。




執務室前…

不知火「着きましたね」


提督「本当に居るのかな、ここに…」


ギィイイイ……


提督姉「…遅いな。兵は拙速を尊ぶものだ。無駄に時間をかけたところで意味などないだろう?」パサッ…


そういって彼女は手に持っていた本を床に投げ捨てる。執務室は既に散らかっているため、今更本の一冊が捨てられてもさほど変わりはない。


不知火「すみません提督姉。私の連絡ミスです。本日の話し合いはここではなく別の場所だったので…」


提督姉「そうだろうな。執務室と書かれている部屋の中がこの有り様ではな」


提督「面目ないです…」


提督姉「まぁ良い。単冠湾の提督、今日はお前に興味がある。この場所において何故お前が提督に就いたのかをな」


提督「は、はぁ…」



提督姉「とりあえず握手でもしておこう。友好の証としてな」さっ…


そう言って左手を差し出す提督姉


提督「あっ、はい」さっ…



握手をしようと提督も左手を差し出した瞬間。


シュッ!キィン!?


提督姉は右手にいつの間にか小刀を持っており、提督の差し出した左手に小刀が突き刺さっていた…


提督「っつ!?な、何をするんだ!!」


慌てて小刀を引き抜く提督。


提督姉「…驚いたな。まさか手に防刃の類いを付けてるとは。用心をしているな」


提督の叫びなど全く聞いていない提督姉。ボソボソと独り言を呟いていた。


不知火「提督姉。やり過ぎです」バキッ!


あまりにも失礼だった行動に不知火は提督姉を思い切り殴った。しかも顔を。


提督姉「ぐっ…、私の秘書艦のクセに殴るとは…。中々良い拳だな…」


不知火「いきなりの非礼をお詫びします提督。この人はとりあえず興味のある人を不意打ちする癖がありまして…」


提督「とんだ癖だね!?僕がサイボーグじゃないなら大怪我だよ!!」


温厚な提督でも、この時ばかりは怒らずにはいられなかった。



不知火「…サイボーグとはなんでしょうか?」


提督「簡単に言えばロボットみたいなものだよ」


提督姉「君はロボットじゃないのか?」


提督「みたいなものって言ったでしょうが!!」


不知火「なるほど。わかりました、要するに人間ではないと」


提督「え、散々言ったのにそんな説明で済ますの?」


不知火「簡潔に、わかりやすくしてあると思いますが」


提督「むっ…」


提督姉「ふっ…、返す言葉もなさそうだな」


提督「なんでこの人偉そうなの…」

先ほどから場を濁され完全に怒りが消え、やる気も削られる提督であった。




提督は渋々この単冠湾に着任した経緯、誰が提督を作ったのか?などを話した。

提督姉、秘書艦の不知火も静かに聞いていた。




数十分後…


提督姉「なるほどな、お前は造られた提督なのか。しかも様々な機能を持っているときた…。興味深いな」


不知火「確かに、単冠湾の夕張さんと明石さんは優秀ですね」


提督「そうですね。僕がこうやって提督の仕事ができるのも彼女達のおかげですね」


提督姉「是非とも会いたいな」


提督「やめてください」

不意打ちをするに決まってるので、早々に断る提督。



不知火「提督姉。そろそろ時間です」


提督姉「ふむ、早いな…。悪いな単冠湾の提督、今日はこの辺で帰らせてもらう。予定が押していてな」


提督「わかりました、では船まで送迎を」


提督姉「いや、別にいいさ。そこまでしなくてもな」


提督「はぁ、そうですか。では、今日はわざわざ単冠湾に来ていただきありがとうございました」


提督姉「次は君が遊びに来ると良い、歓迎するぞ」


提督「そうですね。近いうちに伺います」


提督姉「では、また会おう」


不知火「失礼します。単冠湾の提督」



…ガチャ。…バタン…




提督「…さてと。執務室を掃除するか…」


訪問が終わっても掃除は終わっておらず。資料や本が散らかっている部屋を見てため息を漏らす提督だった…






建物内廊下



木曾「あと五分で遠征か…」


提督妹「あっ、こんにちはー!」



木曾「お、お前はさっきの…。なんだよいきなり」


提督妹「えっ。挨拶しただけだよ?」


木曾「お前さっきと雰囲気違わないか?」


提督妹「雰囲気?」


木曾「もういいよ…」


提督妹「お姉ちゃんの名前教えてー」


木曾「おねっ…。(なんなんだこいつ、性格が全然違うぞ?)……木曾だよ」


提督妹「じゃあ今度からお姉ちゃんのあだ名はキソーに決定!よろしくキソー!」


木曾「はぁ!?意味わかんねぇし!!どうなってんだお前の性格は!?」


提督妹「あっ、こんなことしてる場合じゃなかった。早く船に戻れってヌイヌイに言われてた!じゃあね、キソー!」タッタッタ…


木曾「ちゃんと説明しろよ!?おい、おいぃいいいい!!!?!」



先ほどの性格の変わりように激しく混乱した木曾は、この後の遠征で気が抜けたまま遠征した為失敗してしまい、遠征メンバーの球磨と北上にこっぴどく叱られたそうだ…




おしまい。





赤城のおつかい



空母専用寮内…


加賀「………」



困りました。今日の赤城さんの食事の材料がありません。



加賀は悩んでいた。毎日赤城の為に料理を作っているのだが、連日他の艦の練度上げの補助に駆り出され食材を買い損ねていたのだ。


加賀「いつもなら他の航戦にパシ…お使いを頼みますが…」


周りを見てもその航戦のメンバーが居ない。頼みの二航戦は今日は練度上げの補助に行っている。パシリの五航戦は瑞鶴は遠征、翔鶴はどこに行ったか知らず…


瑞鳳やら隼鷹とかも居らず。居たとしても隼鷹だけにはお使いを任せたくない…



加賀「私が出掛けられれば良いのですが、今日は艦載機の整備をしなければいけない」


困った加賀はちらりと横目で唯一空母寮にいる人物に向ける。



赤城「…!?これは新しい味ですね!babyチョコとポテチを一緒に食べたらポテチョコになりました!!」


加賀「……」ズゥゥン…


赤城にお使いを任せたいのだが、既にアホらしい事をしていたので無言で頭を抱えていた…


加賀「でも、悩んでも仕方ないわね…。赤城さんの食事の為、赤城さんが材料を買うって皮肉ね…」


そして、加賀は一か八かで赤城にお使いを任せることにした。





加賀「牛ひき肉100g豚ひき肉100gじゃがいも、人参を1つずつお願いします」


赤城「分かりました!これくらい楽勝です!」


加賀「……ええ。では、2千円ほど渡しますのでお釣りはオヤツにでもどうぞ」


赤城「えっ、オヤツ買って良いんですか!?やった!!」


加賀「……」


不安ね…



加賀「では、整備してきます」


赤城「はい、気を付けてくださいね!」



ガチャ…バタン。



赤城「よし、できるだけ安く済ませてオヤツを沢山買いましょう!」


加賀整備終了まであと4時間…




夕張の整備室


加賀「心配ですね」


夕張「なんですかいきなり」カチャカチャ…


加賀「いえ、赤城さんに買い物を頼んだので」


夕張「あぁ…そりゃ心配だね」ベチンッ!


加賀「まず、問題なのが買い物の内容を口頭で済ませた事、あと赤城さんは頭がよろしくない所です」


夕張「赤城さん実力はあるのにアレですもんねー」カチャ…バキッ!?


加賀「1千円で足りるんですが、念のため2千円渡しておきました」


夕張「あ…うん…大丈夫かな(やばっ、烈風のパーツ折れた…)」パチッ…ポロっ


加賀「だと良いんですがね」


夕張「ま、信じるしかないですねー(ちょ、全然くっ付かないんですけどww笑うしかないわこれwww)」ポロッ…パチ。ポロっ…



加賀・夕張「はぁ…」




加賀整備終了まであと3時間…




赤城「あっ、そういえば今週のニャンプ見てませんね!新連載ニャルラトホテルを読まないと!えーと、買い物は…あと3時間…。ま、残り2時間で済ませれば良いですね!」



ペラッ…ペラッ…



赤城「なるほど…、神話生物が働くホテルですか…。うちの大和ホテルと良い勝負してますね」


ペラッ…ペラッ…


赤城「ふむふむ。一年以内に繁盛させないと閉店と…、ここはちょっとありがちですねー。私なら金と暴力で解決し、抗争に巻き込ませたりしますがね」


ペラッ…ペラッ…パタン。


赤城「割と普通の内容だった…。これ、ホテルが一年以内に繁盛する前に連載が終わりそう…。さてと…よし!」



赤城は自分の頰を叩き、気合いを入れる。そして…


赤城「寝よう!!」



加賀整備終了まであと2時間…



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨…

加賀「なにか私に言う事は?」


夕張「ぶぶっwwすwすいませ…」


カチャ…(M1911拳銃を突きつける音)



夕張「すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません」


加賀「私にとって烈風は大切な艦載機なのよ。それをまぁプレペラをへし折って…」


夕張「いや、まさか折れるとは思わなくて!許してください!ワザとじゃないんです!」


加賀「…私も鬼じゃないわ。今からちょっとした遊びをするからそれで貴方が勝ったら許してあげるわ」


夕張「あ、遊び?」


加賀「この拳銃でロシアンルーレットをするのよ。もちろん先攻は貴方よ良かったわね」


夕張「それ絶対先攻負けますよね!?先攻じゃなくて自殺ですよ!!」



TIPS

拳銃の種類(リボルバー、オートマチック)


拳銃は色々な種類がある。例えばリボルバー、手動で一発ずつ打つ仕組みの銃。装弾数は大体5〜6発。

装填、発射時間には時間が掛かるが故障が少ないのが利点である。


そしてもう一つがオートマチック。自動で装填し引き金を引けばすぐに発射できる。装弾数も多い。

装填、発射時間はかなり短いが、故障することがあり、ジャム(弾詰まり)が起きると全く使えなくなる。まぁ滅多にないけど。


ちなみに、加賀さんが何故か持っている銃の種類はオートマチック拳銃であり…



加賀「さて、生き残るんでしょうか?私、高揚してきました」


夕張「趣旨が変わってますよ!!ええい!私に銃を渡した時点で間違っているんですよ!死ねぇ加賀ァ!!」カチャ…


バァアアアン!!!?



加賀整備終了まであと僅か…




赤城「Zzz……はっ!?完全に爆睡していました!!今何時ですか!」


時計の針は20時前を指していた。


赤城「は、20時!…ご飯の時間ですね!!」


赤城は完全に買い物の事を忘れていた…



赤城「冷蔵庫には何もない…、こ、困まりました。…でも、何か忘れているような…」


加賀に何か頼まれていた事までは思い出していたが、赤城は空腹と寝起きで完全に頭が回っていなかった。


赤城「ん?…あれ。ポケットに何か入れましたっけ?…!?こ、これは2千円だ!ラッキー!!これで明石さんの売店で買い食いできますね!!」



…赤城は加賀から貰った2千円の存在自体を忘れていた。しかも、加賀から貰ったことも忘れていた…


赤城「急いで買わないと!!」ガチャ!


バタンッ…




15分後…


一航戦寮内にて


ガチャ…


加賀「全く、夕張の返り血で服が汚れました。着替えないと…」


加賀は部屋に帰り、すぐに服を着替え始めた。


加賀「…下着まで染みてるわね…」


そして、下着も脱ぎ洗濯カゴに入れる加賀。相当夕張の返り血が酷かったようだ。


ちなみに、夕張はどうなったかというと加賀から貰った拳銃でロシアンルーレットをする前に先に加賀撃ち殺そうとしたのだが、実は拳銃の銃口に火薬を詰めていた為、引き金を引くと同時に暴発し手が吹き飛ばされてしまったのだ…


ま、この世界では入渠すれば大概治るので手も復元します。



加賀「…寒いわね。…そういえば赤城さんはどうしたのかしら?買い物できているのかしら…」



ガチャ…


赤城「ただいまー!」ガサッ…


加賀「おかえりなさい赤城さん。……その袋は?」


赤城が両手にパンパンに膨れた袋を持っていりのを見て思わず尋ねる加賀。明らかに買っている量がおかしいのだ…


赤城「いやぁ、何故かポケットに2千円が入ってましてね!思わず明石さんの売店で買い物しちゃいました!加賀さんも裸になってないで早く着替えて一緒に食べましょう!」


幸せそうな顔で片手の袋を差し出す赤城。

加賀「……くすっ。ええ」


赤城「風邪引きますよ?くしゃみしてるじゃないですか」


今のはくしゃみじゃないのだが、赤城は気付きもしなかった。加賀も、買い物には失敗しているけど、今日の2人で食べる食事があったので何も言わない事にした。



こうして、1人の犠牲者が出たが無事に今日の晩御飯を食べることができた2人であった。



おしまい




絶望吹雪ちゃん3



睦月型専用寮…


弥生「人生で1番大切なのはお金…」


如月「違うわ弥生ちゃん。人生で1番大切なのは愛よ!」


弥生「…愛もお金で買える…」


如月「お金で買えても心は買えないのよ。しかもそれ、貴方を愛してるんじゃなくて、貴方のお金を愛しているのよ」


弥生「愛だけじゃ…どうにもならないよ…結局最後はお金…」



吹雪「人生で1番大切なものなんてあるんですか!?なんでも1番が良いんですか?」



如月「うわっ!?また吹雪ちゃんいつの間に?」


弥生「…お茶漬け食べる?」


吹雪「お気持ちだけで充分です!」


弥生(…お茶漬けは…。お引き取りくださいって意味だけど…)


吹雪「1番になったところで良いことなんてありませんよ!さぁ、思い出してみてください!1番と言ったら!?」



・けいおん1番くじ


・ドイツ国歌1番


・出席番号1番


・M-1グランプリ優勝者



吹雪「絶望した!1番になったのに良いことがなくて絶望した!!」



如月「あの。けいおん1番くじは…」


吹雪「けいおん1番くじ引きたかったですよ!!並んだのに最初の人が大人買いで全部のくじを引いたんですよ!!?1番くじってそういうものじゃないんですから!!」


弥生「それ…個人的な恨みだよ…」


如月「出席番号1番とM-1グランプリ優勝者は大体分かるけど、ドイツ国歌1番はなんなのかしら…?」


吹雪「知ってますか?オリンピックの国歌斉唱でドイツが歌っているのは3番なんですよ」


如月「1番と2番は?」


吹雪「あまりにも酷すぎて歌えません。恥です」


如月「えっ?えっ?下ネタ的な意味で?!」キラキラ…


弥生「なんで目を輝かせてるの…」


吹雪「違いますよ。あまりにもくだらなさ過ぎてですよ。じゃ、今から少し歌いますよ。おーい!ドイツ艦の人ー!」


プリンツ「あっ、はい。……こほん」


如月「いや、だからなんでこの部屋にいるのよ!?」



プリンツ「ドイツ ドイツ 世界に冠たるドイツ すべての同胞が 団結して 国を保ち続けよう マース川から メーメル川まで エッチェ川から ベルト海峡まで ドイツ ドイツ 世界に冠たるドイツ 」


吹雪「どうですか?」


如月「えーと…小学校の校歌みたいな感じがするわね」


吹雪「ではプリンツさんドイツ国歌3番をお願いします」


プリンツ「OK」


弥生「………」


プリンツ「統一と正義と自由を

父なる祖国ドイツの為に


その為に我らは挙げて兄弟の如く

心と手を携えて努力しようではないか


統一と正義と自由は

幸福の証である


その幸福の光の中で栄えよ

父なる祖国ドイツ 」



如月「これ作った人3番で何があったの!?全然違うじゃない!?」


吹雪「というように、1番が大切な事では決してないというのが証明されましたね」


如月「いや、比べる対象がまずおかしいわよ…」


吹雪「あっ、プリンツさん。もう帰って良いですよ」


プリンツ「分かりました」ガチャ…




弥生「…一つ分かったことがある…」


吹雪「なんでしょうか?」


弥生「…人生で1番大切なものはお金でも愛でもない…。時間だね…」


如月「弥生ちゃんが凄い良いことを言ってるわ!!」


弥生「…吹雪のくっそくだらない話で無駄に時間過ぎて初めて気付いた…。ありがとう吹雪。くっそくだらない話をしてくれて…」


吹雪「弥生ちゃん酷くないですか!?返せ!私の優しい弥生ちゃんを返せ!どこにこの子を返せば良いんですか!!消費者センターですか!?」


如月「吹雪ちゃん。暴走しているところ悪いけど…自分のお部屋にそろそろ帰ってくれるかしら…」


吹雪「くっ…、私を邪魔者扱いして…!1番人気キャラを怒らせたらどうなるか覚えててください!!」


バタンッ!!



如月「私達は別に忘れないけど、忘れるのは吹雪ちゃんなのよねぇ…」


案の定、数日後吹雪は如月と弥生との出来事を忘れて他の艦娘の所で絶望しているようだ…



おしまい





幌筵提督とヌイヌイ


ここは幌筵泊地。この場所に着任している提督は少し変わっており、多重人格者である。1人は少し幼い感じの提督妹。もう1人は冷静で大人びている提督姉。

彼女は普段幌筵泊地でどう過ごしているのかを書こうと思う。



朝7時、執務室にて…


提督妹「うわぁあああん!!?ヌイヌイお腹空いたよぉおおお!!」


不知火「提督妹。何時も言っていますが朝食は6時からです。7時に起きた提督が悪いです」キュ…


執務室には腹が減り大泣きする提督妹とそんな事知るかと作業に集中する不知火。なかなかカオスな状態である…


提督妹「なんでヌイヌイは私の為に朝食残さないの!!うわぁああん!」


不知火「…時間を守るのはマナーですので。時間を守らずに1人だけ特例など認めませんので」ガサガサ…


提督妹「ご飯ご飯ご飯〜!!!」


不知火「………」スッ…



ガチャ…バタン。


無言で立ち上がり、そのまま執務室から出ていく不知火。



数分後…



ガチャ…



不知火「………」ガタッ…


提督妹「ヌイヌイ!?それパンとグラタンだよね!!」


不知火「あまりにも提督妹が煩いので持ってきました」


提督妹「わーい!!ヌイヌイありがとう!!」


不知火「…これでも怒っていますけどね」


提督妹「」もぐもぐ…


不知火の話を聞かず、すでに食べている提督妹。


不知火「………」ガサッ…


不知火も諦めたのか、席に座り作業を進めることにした。




時間が経ち午後に差し掛かった頃…



提督妹「ヌイヌイ遊ぼー!!」


不知火「……今ですか?」


まだどっさりと仕事が残っているのに提督妹は遊びたいようだ…



提督妹「うん!隠れんぼしようか!」


不知火「この執務室でですか?すぐに見つかりますよ」


提督妹「そだね。目隠しで探すってのはどう?」


不知火「構いませんよ。ですが、見つけたら仕事してもらいますよ」


提督妹「良いよー、10数えたら探してねー。はい目を瞑って」


不知火「1…2…3……」



ガサゴソガサゴソ…



不知火「9…10」



スタスタ…


不知火「本棚の後ろにいますね」


提督妹「…」


不知火「黙ってもわかります。大人しくでてきてください」


提督妹「…なんでわかったの!?」


不知火「超能力です(ソナーで探しただけですがね)」


提督妹「ヌイヌイすごーい!!」


不知火「ってことで提督妹仕事してください」


提督妹「えー…、お姉ちゃんに任せるよー」


不知火「そうですか。では、準備しておきます」




・・・。


提督姉「ふむ、結局私が仕事をするのか」


不知火「そうですね」


提督姉「不知火、腹が空いてるのだが」


不知火「一時間程前に提督妹が昼食をとりました」


提督姉「…仕方ない。仕事を始めるか」


不知火「そうしてもらうとすごく助かります」


少し申し訳なく思う不知火、妹の記憶の共有は出来ないので色々と不便な所が出てくるのだ。


提督姉「それにしても、多重人格というのは大変だな」


不知火「…ええ」


提督姉「記憶の共有が出来ないのがとても痛い。食事やら風呂やら分からないからな」


不知火「手帳に書けば解決しますがね」


提督姉「私は問題はないが、問題があるのは妹の方だな。字が下手で読めない」


不知火「申し訳ないです。私の支援不足で…」


提督姉「構わない。妹には仕事の方を教えておいてくれ。ずっと私が仕事をするわけにはいかないからな」


不知火「ですが、この幌筵泊地は提督姉の実力が大幅に上なので皆もあなたが提督に相応しいと思っています」


提督姉「…言っておくが、人格が二つでも私の身体は一つだ。比べられても困る」


不知火「それはそうですが…」


提督姉「それに私もいつか消えるかもしれないからな」


不知火「……っ!?」


提督姉「この泊地に居る艦娘は知っているだろう?3年程前に私の人格は妹から生まれたと」


不知火「そ、それは知っています。ですが提督姉が消えることはありえません!」


提督姉「そんな保証はない。明日にも消えるかもしれないからな」


不知火「嫌です、絶対消えないでください!」ギュゥ……



提督姉「ふふっ…、秘書艦に抱きつかれるとはな…」





提督姉「不知火。これは漫画で見た事なんだが、我々はみな運命に選ばれた兵士。不知火が艦娘なのも、私がこうして泊地に存在し深海棲艦と戦っているのも運命に選ばれたのだ。

なら、我々はその運命に従うしかないと思わないか?運命に私が消えろと与えられたら、私はその運命を受け入れるさ」


不知火「運命は変えられます!私は目の前に不幸になる運命があっても足掻いて運命を変えてみせます!」


提督姉「口でいうのは簡単だがな。どうにもならない事をどうにかしようとする事は1番愚かだと思うが」


不知火「愚かでも構いません、少しでも変化できればそれはどうにかできたのと同じ価値があるので」


提督姉「…頑固だな。うちの秘書艦は……いつの間にか暗い話になった。仕事を始めるか不知火」


不知火「……はい」


提督姉(だが、私は何故生まれたのだろうな。妹が生んだ人格にしても原因が分からない…、………まさかな)



『私は妹から生まれた人格ではなく別の何かから生み出されたのか?』



つづく?(機会があれば書く)






ぱるぷんて



単冠湾のどこかの寮内…



鹿島「寒〜い…」


黒潮「せやなぁ。こうしてコタツでぬくぬくするのが1番ええわ」


鹿島「黒潮ちゃんちょっと冷蔵庫からお茶を取ってきてくれません?」


黒潮「嫌やわ。自分で取っときー」


鹿島「あ?」


黒潮「わ、わかったわ。うちが取るから!そんな怖い顔せんといて!」


鹿島「黒潮ちゃんありがとう!」


黒潮「いや、脅されてこないなことになってるからな?…うぅ寒い…」


ガチャ…


黒潮「お茶とコップ…冷たぁ!?くっなんでうちがこんなことを…」



ガタッ…


黒潮「持ってきたで」


鹿島「ありがとう!あと、向こうから蜜柑を取ってきて欲しいな!」


黒潮「言うの遅いわ!!またうちはコタツから出なあかんのか!」


鹿島「仕方ないよね。黒潮ちゃんは駆逐艦だから」


黒潮「どういう理屈やねん…、鹿島さんだって練巡だからうちらと大差な…」


鹿島「何が言いたいんですかねー?」ガチャ…


黒潮「なぁなぁ鹿島さん。事あるごとに連装砲向けるのやめてくれへん?」


鹿島「大丈夫ですよ、黒潮ちゃんが蜜柑を取ってきてくれれば!」


黒潮(この人なら撃ちかねないから困るわ…)



ギィイイ……


陽炎ヾ(๑╹◡╹)ノ"



黒潮「おお、陽炎やないか。どうしたんや?」


陽炎( ๑ ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


黒潮「あー、遠征から帰ってきたから寒いなぁ。さ、コタツに入り」


陽炎( ๑˃̵ᴗ˂̵)ガサゴソ…


黒潮「ところで陽炎…。なんでさっきから顔文字なん?」


鹿島✌︎('ω'✌︎ζ)


黒潮「鹿島さんもしなくてええから!!…ん?(ここはうちも乗ってみよか。面白そうやし)」



黒潮Σ(-᷅_-᷄๑)



陽炎「なにしてんのさ黒潮…」


鹿島「大丈夫ですか?なんか悪いものでも食べましたか?」


黒潮「畜生!!」


鹿島「なんか勝手に怒ってるよ…」


陽炎「怖っ、最近のキレる若者怖いわー!」


黒潮「ここにはウチの味方が居ないことがわかったわ…」



鹿島「でも、3人集まればなんでも出来そうだよね!」


陽炎「当たり前じゃない!この私がいるからなんでもできるわよ!」


黒潮(あかん…。これ完全にウチが疲れるパターンやわ)


鹿島「陽炎さんのあの頃は凄かったですよねー」


陽炎「そうそう。あの頃の私はMVP製造機だったわ!」


鹿島「でしょうね、他の艦娘は装備0でしたし。陽炎さんだけガチガチの装備だから余裕でMVP取れますもんね」


黒潮「そりゃ当たり前に取れるわな」


陽炎「あぁん!?黒潮なにか文句あんの!!」


黒潮「なぁ、みんななんでウチだけに当たり強いん?」


鹿島「機雷にも強く当たられてますもんね」


黒潮「そのネタやめろ」

陽炎「あっ、そのネタ私も効くからやめて…」


鹿島「機雷、嫌いなんですね!」


………。


黒潮「なぁ鹿島さん。わざと?」


鹿島「え?何がですか?」


陽炎「今ので部屋の温度が下がったわ。うう、寒っ…」


鹿島「…?」



黒潮「ちょっと鹿島さんの黒歴史はないの陽炎?」


陽炎「んー。なんかどれもパッとしなかったと思う」


黒潮「なんやつまらんなー」


陽炎「あっ、一つだけあったよ!」


黒潮「お、どんなん?」


陽炎「夏の日にお茶と間違えて麺つゆを飲んでたところ!」


黒潮「それ、黒歴史か…?」


鹿島「うわぁあああ!それ陽炎さん知ってたの!!?」



黒潮「ま、本人が赤面するくらいだから黒歴史か…」


陽炎「何故か鹿島さんのコップにお茶じゃなくて麺つゆが入ってましたもんね」


鹿島「そうそう!なんで私のコップだけ麺つゆにしてあったんですか!おかげで艦娘さん達の前で吹きこぼしてしまいましたよ!」


陽炎「あれ実は黒潮が鹿島さんのコップに麺つゆを入れてたんですよねー」


鹿島「死ねぇえええええ!!!」バギィ!!

黒潮「ミミッキュ!?」ガシャア!!



陽炎「コタツで暴れないでください!!」


黒潮「お前の所為でこうなったんやけど!?」




鹿島「心が痛いけど、近くにあったバールのような物で殴るね…ぐすん」


黒潮「鹿島ストップ!ストップ!?鉄はアカン!鉄で殴ったら死ぬわ!!?」


鹿島「じゃあ刺すから!!」


黒潮「そういう問題ちゃうわ!?っていうかウチは麺つゆ入れてへんわ!!」


陽炎「うん。だって私の嘘だもん」



鹿島「えっ、嘘?…良かったーこのまま黒潮さんを轟沈させるとこだったよー。黒潮さん疑ってごめんね」


黒潮「疑う前にノータイムで殴ったよね!?」


鹿島「だって陽炎さんが本当の事を言ったと思って…」


黒潮「そんな簡単に信じたらウチの命がいくらあっても足りへんわ!!」




陽炎「ま、実際は黒潮が麺つゆ事件の犯人だけどね!」



鹿島「やっぱり死ねぇええ!!」バギィイイ!!

黒潮「ぱぁああああ!???」グシャ!?


鹿島「やっぱり黒潮さんだったんだね…!」


黒潮「待って!ほんまにやめて!天丼ネタをやるにしても暴力はアカン!やめて!!」


鹿島「やめませーん!!」


黒潮「ぎゃあああああああ!!!?」




バキッ!メキメキッ!!?




ズズズッ…

陽炎(まぁ、本当に黒潮が麺つゆ事件の犯人なんだから仕方ないんだよねぇ)




珍しい組み合わせというのは何が起きるか分からない。組み合わせ次第では思いがけない事に発展する…

自分達も気をつけなければ黒潮みたいな目に遭うかも。


…あるわけないか。



おしまい。




悲しみのクリスマス



12月25日妙高型寮にて…


足柄「……クリスマスが今年もやーってくるー…」ゴクゴク…


羽黒「……」


足柄「なんで彼氏が出来ないのかしら…」ゴクゴク…


羽黒「足柄姉さんその辺で…、飲み過ぎだよぅ…」


足柄「だいたいクリスマスになにいちゃついているのよ。くたばれば良いのに」ゴクゴク…


羽黒「だから飲み過ぎだって…」


足柄「妙高姉さんは出掛けてるし、那智姉さんは他の仲間と飲んでるし。なんで私はぼっちでお酒を飲んでるのよ!!」


羽黒「足柄姉さん、私もいるけど…」


足柄「……あ。羽黒いたの?」


羽黒「酷い!?」


足柄「キリストの誕生日にカップルでいちゃいちゃしてんじゃないわよ、祝いなさいよ!」


羽黒「いや、でも一応キリストの誕生日って事でクリスマスケーキとかあるし…」


足柄「なんで私達が食べないといけないのよ!!勝手に誕生日パーティーを人の寮で開催させないでほしいわね!!」


羽黒「…その発想は無かったなぁ…」



足柄「どうすんのよ羽黒。ホールケーキ2人じゃ食べきれないわよ?」


羽黒「いやいや、那智姉さんと妙高姉さんに…」


足柄「は?裏切り者にケーキを残すわけないでしょう?」


羽黒「裏切り者って…、ただ単に他の人達と過ごしてるだけで…」


足柄「外国のクリスマスパーティーは家族で過ごすのがデフォよ!!」


羽黒「いきなり外国の話をされても困るけど…」


足柄「とにかく。このケーキは私と羽黒で全部食べるのよ!」


羽黒「えぇ…こんなに食べたら太るって…」


足柄「胸に栄養がいくから大丈夫よ!!」


羽黒「これ以上は遠慮したいけど…」


足柄「で、ケーキを食べ終わったらプレゼント交換会よ」


羽黒「2人しかいないのに?!」


足柄「うっさいわね、ぐちぐち言ってもプレゼントは変わらないわよ!」


羽黒(足柄姉さんのクリスマスプレゼントって大体カツだし…。嫌だなぁ…)


足柄「あんたどうせ『今年もカツなんだろうなぁ...』とか考えてるんでしょ?」


羽黒「っ...!そ、そそそそんな事ないよ!?きき、気のせいだよ気のせい!」


足柄「言葉がラップみたいになってるわよ...」


羽黒「はうぅ...」


足柄「心配しなくても今年はカツじゃないわよ!」


羽黒「そ、そうなの?」


足柄「ええ、安心して良いわ。はいプレゼント」


羽黒「ありがとう足柄姉さん!」



がさがさ...



羽黒「ええと、DVD?タイトルは百合咲く...性夜のク...」


足柄「羽黒は子供っぽいところがあるから、これを観て大人に...」



ガララッ!!!


羽黒「私は男子高校生か!!?」ブンッ!!


足柄「なんで窓から捨てたのよ!?」


羽黒「ううっ...足柄姉さんがセクハラをしてきた...ぐすっ...」


足柄「えっ!?泣くほど!?」



ガチャァ...


妙高「忘れてたわ。確か交換用のプレゼントが...ん?」



羽黒「ううぅ..ひぐぅ....」


足柄「な、泣かないでよ!?こんなところ姉さん達が見てたらどうすんのy


ちょんちょん。



足柄「え、誰」クルッ...


妙高「姉ですが?」にこっ


足柄「あ、いや、これは誤解よ!!」


妙高「何が誤解ですか?」


羽黒「妙高姉さん...ううっ...足柄姉さんが卑猥なものを見せつけてきたよぉ...」


足柄「言葉のチョイス!!?」


妙高「足柄。こっちに来なさい。折檻です」


足柄「説教じゃなくて!?」



ズルズル....


ヒイイイィィィィィ......



羽黒「足柄姉さんの馬鹿...」



この後、足柄姉さんは妙高さんがきっちりお仕置きしました。

窓から捨てたDVDは大井が責任をもって処分しました。



おしまい。





次回更新未定



第六駆逐隊お年玉をせびる


新年が明けた単冠湾泊地。艦娘(主に駆逐艦)の楽しみはお年玉をもらうことである。

提督しかお年玉を渡さないので金額としてはほんの少ししかもらえない...。戦艦や軽巡などは金額には不満はないが、駆逐艦は色々欲しいものがあり不満をもらす者も少なくはない。そこで駆逐艦が思いついたのが...




単冠湾基地内...


電「おい秋津洲お年玉を寄越すのです」


秋津洲「い、嫌かも!私だってお年玉で買うものがあるもん!」


響「秋津洲のくせに生意気だな...」


秋津洲「それはこっちの台詞かも!駆逐艦なのに生意気すぎかも!!」


電「あっ。提督なのです」


秋津洲「えっ?」クルッ...


響「今だ電!秋津洲を羽交い締めにしろ!!」


電「なのです!!」ガシッ!


秋津洲「グフっ!?く、首を絞めるのはやめるかも!」ギリギリ...


響「おーとーせー、おーとーせー」


秋津洲「あんたたちこんな酷いことをして!人間じゃないかも!!」ギリギリ...


響「艦娘だしな」


秋津洲「...うぅ...意識が...........」



バタッ...


電「殺ったのです!」


響「でかした!早く秋津洲のポケットからお年玉を盗るよ」



がさがさ...


響「3千円かシケてるな」


電「響ちゃん次は誰からもらうんですか?」


響「んー。那珂ちゃん?」


電「了解なのです!」



次回更新未定


このSSへの評価

3件評価されています


NRHRさんから
2021-05-31 03:35:39

SS好きの名無しさんから
2016-09-02 22:11:08

matuさんから
2016-03-07 01:33:51

このSSへの応援

3件応援されています


NRHRさんから
2021-05-31 03:35:40

SS好きの名無しさんから
2016-03-21 00:36:28

matuさんから
2016-03-07 01:33:52

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: matu 2016-03-07 01:35:42 ID: QoGljSQ7

白露型の話が見たいです(/ω・\)チラッ

お願いします (`・ω・´)ゞ敬礼っ

後お茶どうぞ( ・∀・)っ旦

2: ゼニヤッタ 2016-03-07 10:46:55 ID: lPZZwmHa

あっ、お茶ありがとうございます(。-_-。)
そうですね、こぼれ話の白露型の話を考えておきますねー。


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください