2016-03-08 13:56:00 更新

奴が目を開け、飛び込んで来たのは…。

ただただ真っ白な空間だった。


「なっ…。何だよ…。ここ…。」

「ここは神様の神殿のとこにある“精神と時の部屋”という所だ…。」


悟空は、感情が込もっていない声で呟いた。


(デンデ…。デンデ…。聞こえるか?)


(あ…。悟空さん…。はい…。聞こえています。)


(よし。ならあの準備に入ってくれ。オラたちはもうあの部屋に入ったから…。)


(はい。分かりました。)


「ポポ。ドラゴンボールを…。」

「分かった。」

ゴソ…ゴソ…。ゴト…ゴト…ン…。


ポポは、袋の中からオレンジに鈍く光るドラゴンボールを取りだし、床に置いた。


「これで、良いんですよね…。」

「大丈夫だ。神様、自信を持って。」

「ありがとう。ミスター・ポポ。」


その頃悟空たちは…。


「よし…。こっちも始めるか…。」

「なにブツブツ言ってんだよ。あのなぁ、お前がなにをするか知らねぇけど…。」

「俺をこんな所に閉じ込めておいても無駄だからな…。」

「俺は不死身だから、気を高めればこんな所すぐに脱出できるんだぞ?」

「分かってんのか?」


ザッ…ザッ…ザッ…。


悟空は奴の言葉にも反応せず、この部屋でたった1つの扉の前に立ち止まった。


そして…。


「……波あああああぁぁぁぁ!!!」


ドゴオオオオオォォォォン!!


破壊した…。


「オメェはもうこれでこの空間から出られなくなった…。」

「この部屋は向こう側の世界とは次元が違う…。そして、向こう側の世界とここの世界を結ぶたった1つの扉を壊した…。」


「…さっきオメェが言ってた“気でこの次元に穴を開ける”事だけど…。」

「それは無理だ…。」


「何でだよ?」


「さっきデンデに頼んで、この次元の厚さをより分厚くさせた。」

「だからオメェがいくら頑張ったところで無駄だ…。」


「じゃあ、お前はどうするんだよ…。」

「俺を殺せる力も無ぇお前が、ここに残ってどうするつもりだ…。」


「こんな状況になってもまだ、分かんねぇんか?」

「殺る事と言ったらたった1つしかねぇだろ…?」


「なにっ!?」


シュン!ガシッ!


悟空は奴の背後に周り、羽交い締めの状態になった。


「これだけくっついてりゃオメェもただじゃ済まねぇだろうな…!」

「ベジータとの闘いに、ファイナルフラッシュくらってその上オラの…。」


「自爆攻撃喰らえばな…。」


「チッ…。さっきの戦闘の傷で…思うように動かねぇ…。クソッ!」


「覚悟しろ…。カカロット…。」



「…出でよ神龍!そして願いを叶えたまえ!」


ブウウウゥゥゥゥン…。

バシューーーーーーー!!!


床に置いたドラゴンボールからまばゆいばかりの光を放ち、光の筋が暗黒の空へと伸びていった…。


そして…。


“さぁ…願いを言え。どんな願いも叶えてやろう…。”


蛇より数倍巨大な龍が現れた。

これが、どんな願いも叶えてくれると言う、神龍である…。


「……。」


デンデは、意を決して口を開いた。


「この世に住むすべての人間からーーー…。」



「はああああああぁぁぁぁ!!!」


ブウウウゥゥゥゥン…。


悟空は最大限に気を高め、奴を跡形もなく無くす程のパワーにするまで気を高め続けた。


(オラ…。今思えばこの地球に来られて良かったな…。いろんな仲間に会えたし、家族も出来た…。)


(オラにとっちゃ、最高の人生だったな…。)


(サンキュー。皆…。サンキュー。オラの……


(たった1つの…。)


(故郷…。)


「うっ…。ううっ…。」


「…はああああああぁぁぁぁ!!!」


ズオオオオオオォォォォォ!!!


「あ…あぁ…。ぎゃああああぁぁぁ!!」


悟空は最後に一粒の涙を流した。

英雄が最期に見せた…涙である…。



「……。」


「神様、早く言わないと…。」


「…分かって…います…。」


「この世に住むすべての人間から…孫悟空の記憶をすべて…すべて…。」


「消し去ってください!」


「……承知した…。」ポウッ


ブウウウゥゥゥゥン…。




第7宇宙の太陽系の中にある青い星“地球”…

この星は今まで幾度の死と生の連鎖を繰り返してきた。

だがそんな悪夢も今やっと解放された。

そして長い年月をかけて手に入れた…。

“永遠の平和”…。

だがその平和はある1つの命を犠牲にしてのものだったことを人々は知らない。


ーEnd…。


後書き

やっと完結したーーー!!
長い!とにかく長かった!
もう疲れたので当分の間は長編作品はやらないな…。

さぁ~て、疲れたので、すぐ近くにあるベッドで寝ますか。
では、次の作品で。
おやすみなさい。


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