2016-03-25 01:02:39 更新

概要

前作「電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです」
http://sstokosokuho.com/ss/read/2666

※注意事項
・一部に過激な暴力表現、グロテスクな描写を含みます。予めご了承ください。
・特定のキャラクター、及び国家、人種、格闘技を貶める意図がないことをご理解ください。
・あなたの嫁が顔面を割ったり割られたり、あるいはもっと酷いことになる恐れがあります。ご注意ください。
・一部に著しいキャラクター崩壊が見受けられます。ご容赦ください。


前書き

本スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451576137/


※階級について
艦種を実際の格闘技における重量階級に当てはめており、この作品内では艦種ではなく階級と呼称させていただきます。

戦艦級=ヘビー級

正規空母級=ライトヘビー級

重巡級=ミドル級

軽巡級、軽空母級=ウェルター級

駆逐艦級=ライト級




大会テーマ曲


https://www.youtube.com/watch?v=7IjQQc3vZDQ




明石「皆様、大変長らくお待たせいたしました! ついに本日、第二回UKF無差別級グランプリ、決勝戦を行います!」


明石「実況はお馴染みの明石、解説は大淀さんでお送りさせていただきます!」


大淀「とうとうこのときがやってきましたね。この試合で全てが決まります。そう思うと、感無量ですね」


明石「同感です。最強を自負する16人の艦娘が集い、激闘を勝ち登ったのはたった2人! 今日この日、真の最強の艦娘が決定するのです!」


明石「頂点の座を手にするのは不動の絶対王者か、それとも敗北から駆け上がってきた挑戦者か! 早速試合を始めさせていただきたいと思います!」


明石「まずは赤コーナーより選手入場! Aブロックを制したチャンピオンボクサーの登場だ!」




試合前インタビュー:武蔵


―――扶桑戦後、武蔵選手は精神的に燃え尽きてしまったのではないかという懸念がされていましたが、今の本心をお聞かせください。


武蔵「……あの後、扶桑に会いに行った。きっと会ってはくれないだろうと思っていたが、扶桑は快く迎えてくれたよ」


武蔵「色々話したいことがあったはずなのに、私は何も言えなかった……代わりに、扶桑は一言だけ私に言葉をくれた」


武蔵「勝ってください、と。ただそれだけ。それだけで十分だった。それこそが私の最も欲しかった言葉だったんだ」


武蔵「かつて、私は扶桑に全てを奪われた。今度は私が扶桑から全てを奪った。その罪悪感に苛まれていた私自身が、今は情けなくて仕方がない」


―――では、決勝戦にはどのような意気込みで臨まれますか?


武蔵「勝つ。長門がとてつもなく強いことは百も承知だ。それでも私は勝ってみせる」


武蔵「断言しよう。もし扶桑が長門と戦うことになっていれば、必ず扶桑が勝っていた。なぜなら、扶桑は誰よりも強いからだ」


武蔵「私はその扶桑に勝った。ならば、長門に勝つのは当然だ。なんとしてでも優勝をこの手に掴み取る。そして、その優勝は私だけのものではない」


武蔵「扶桑と私が2人で手にする優勝だ。少なくとも私はそう思っている。長門が私に勝てる可能性は万に一つもない」


武蔵「長門が相手をするのは、私と扶桑2人分の強さだ。今の私は扶桑の想いを背負っている。長門と言えども、この想いだけは絶対に砕けない」


武蔵「今の私は不沈艦と化した破壊王だ。どんな相手にも負けはしない。たとえ、それが敗北を知らない絶対王者であろうとも、だ」


武蔵「ここが本当のスタートラインとなる。リングから降りるそのとき、私は新たなるUKFチャンピオンだ」




武蔵:入場テーマ「FinalFantasyⅩ/Otherworld」


https://www.youtube.com/watch?v=kXDxYIWAT7Y




明石「霧島、赤城、そして扶桑! 数々の強敵をねじ伏せ、とうとう破壊王が最後の舞台に登ろうとしています!」


明石「扶桑へのリベンジを果たし、残る目標は優勝のみ! 脅威のテクニックとパワーを併せ持つ、この怪物の快進撃はどこまで続くのか!」


明石「不沈艦すら沈める最強ボクサーが、打倒絶対王者を掲げて決勝に臨む! ”破壊王” 武蔵ィィィ!」


大淀「やはりここまで来てしまいましたね。Aブロックにおいて、1回戦から武蔵さんの強さは突出したものがありましたから」


明石「1,2回戦は圧勝、扶桑選手の猛攻さえ退けての決勝進出ですしね。もはやその実力を疑う方は誰もいないんじゃないでしょうか」


大淀「まったくです。あれほどのテクニックとパワーを両立させた選手は今まで例がありません。文句なしの実力者です」


大淀「立ち技の攻防においては既に最強だと言ってもいいでしょう。軽快なフットワークと見切り、間合いの取り方も絶妙です」


大淀「カウンターも凄まじい正確さで決めてきますし、タックルやグラウンド戦にも対応できて、おまけにあの怪力ですよ」


大淀「もう、まともな選手で勝てる人は誰もいないでしょうね。武蔵さんに勝てる可能性があるのは、ほんの一握りの実力者だけでしょう」


明石「その実力者の中には、当然長門選手も含まれていますよね?」


大淀「もちろん。武蔵さんが完璧なら、長門さんも完璧です。今までの試合ぶりを見る限り、両者の実力は互角と判断していいと思います」


大淀「加えて、今日の武蔵さんは闘志200%のコンディションです。きっと、本来の実力を更に上回るパフォーマンスを発揮してくれるでしょう」


明石「武蔵選手は扶桑戦直後に燃え尽きてしまったかのような様子が見受けられましたが、その心配はどうも杞憂だったみたいですね」


大淀「むしろ、反動でやる気満々ですね。第一、あれで戦う意欲を失ってしまうことがあれば、扶桑さんに失礼でしょう」


大淀「扶桑さんに対してそうだったように、今の武蔵さんには慢心も油断も一切ありません。全身全霊で長門さんを倒しに掛かるでしょう」


大淀「先の試合で武蔵さんの底が垣間見えたようにも思いましたが、もしかしたらこの試合では、更なる強さを見せつけてくれるかもしれません」


明石「ありがとうございます。それでは青コーナーより選手入場! 迎え討つのは、不動のUKFチャンピオンだ!」




試合前インタビュー:長門


―――武蔵選手についてはどのような印象をお持ちですか?


長門「決勝で戦うに相応しい相手だ。私自身、ちょうどああいう気骨のあるファイターと戦いたいと思っていたところだ」


長門「ビスマルクを倒してからどうも気分がすっきりしない。こういうときは優れたファイターと戦って発散するのが一番だ」


長門「リングに上がるのが楽しみだよ。武蔵は強い。私もいつも以上に気を引き締めて臨もうと思う」


―――何か具体的な勝算はありますか?


長門「そんなものを試合前に考えたことはない。リングでは何が起こるかわからないからな、作戦など立てても仕方がないだろう」


長門「相手と対峙して、どう戦うかはそのときに決める。今までずっとそうしてきた。相手が武蔵だろうと変わりはない」


―――負けるかもしれない、という不安はありますか?


長門「ない。今までにそんな感情は抱いたことがないし、これからも思うことはないだろう」


長門「人はそんな私を自信過剰だと言うかも知れないが、少し違う。私は今まで負けたことがない。だから、負け方を知らないんだ」


長門「数多くの強敵と戦った。扶桑、榛名、大和、島風。過酷な鍛錬で研ぎ澄まされた彼女たちの牙は、私の喉元に迫るところまでは行っただろう」


長門「それでも勝ってきた。私が強いということもあるのだろうが、それ以上に宿命のようなものを感じている」


長門「おそらく、私は勝ち続ける星の下に生まれたのだ。だから敗北を知らない。どうすれば負けられるのかがわからないんだ」


長門「武蔵はUKFでも私に次いで最強のファイターだろう。それでも勝つ。私が負けることなど、永遠に有り得ない」




長門:入場テーマ「クロノトリガー/魔王決戦」


https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=1y_DS691Vhc#t=48




明石「最凶最悪の魔人、ビスマルクを相手に圧倒勝利! 誰も疑うことのない絶対王者が、UKFグランプリ制覇に王手を掛ける!」


明石「全てが究極とさえ言われる最強の艦娘は、破壊王の豪腕さえも退け、前人未到のグランプリ連覇を達成することができるのか!」


明石「真の王者が誰なのか、この試合にて明らかになる! ”ザ・グレイテスト・ワン” 長門ォォォ!」


大淀「やはり、決勝の舞台に上がるもう1人は長門さんでしたね。番狂わせを起こしうる選手は何人もいたと思うのですが」


大淀「大和さん、島風さん、そしてビスマルクさん。誰も長門さんには敵いませんでした。あらためてゾッとするほどの強さですね」


明石「これまで長門選手は40を超える試合を経験していますが、未だ敗北はゼロですからね。とんでもない戦歴です」


大淀「普通はですね、どんなに強い選手でも負けるときはあるんです。それは対戦者との相性だったり、時の運に左右された結果だったりします」


大淀「にも関わらず、長門さんはここまで負けなしです。きっと、長門さんに勝つにはただ純粋に強さで上回るしかないんだと思います」


明石「ならば、長門選手に勝つことができるのは、紛れも無い最強の艦娘でしか有り得ないということですね」


大淀「そうなります。武蔵さんがそうなのか、そうでないかはまだわかりません。戦いが決着を迎えたとき、初めて答えがわかると思います」


明石「では、大淀さん。事前予想のほうをお願いしたいのですが」


大淀「外れそうなのであまりしたくありませんが、それでも注目すべきところはいくつかあります」


大淀「今までの試合を見てわかる通り、武蔵さんの立ち技の強さは圧倒的です。スタンドで打ち勝つのは長門さんと言えども不可能に近いでしょう」


大淀「ならば、長門さんはグラウンド戦に持って行きたいはずです。しかし、仮にテイクダウンを取ったとしても武蔵さんには怪力があります」


大淀「加えてグラウンドの技術も持っているとなれば、下手をすると長門さんのほうが仕留められかねません。パワーでは武蔵さんが上ですからね」


大淀「長門さんは慎重に攻めざるを得ないでしょう。甘い打撃は確実にカウンターを入れられますから、最悪、防戦一方になることも考えられます」


大淀「それだけ武蔵さんには隙がありません。長門さんがどう攻めるか、それは私の考えが及ぶところではないでしょうね」


大淀「どちらも負けることなんて考えられないレベルの強者です。リング上で何が起こるのか、私自身もすごく楽しみです」


明石「ありがとうございます。さあ、とうとう両者リングイン! 王と呼ばれる2人の艦娘がここに相対しております!」


明石「長門選手は決勝に臨むとは思えないほど平然とした王者の風格! 対する武蔵選手、湧き上がる闘志が目に見えるようです!」


明石「リングサイドを御覧ください! この試合の決着を自分の目で見ようと、戦いを終えたグランプリ出場選手が勢揃いしています!」


明石「何名かいらっしゃらない選手もおられますが、扶桑選手の姿はしっかりとそこにあります! 視線の先は長門選手ではなく、武蔵選手!」


明石「武蔵選手がわずかに扶桑選手と視線を交わしました! 扶桑の想いは私が引き継ぐ、その覚悟が闘志となって武蔵の両目に揺らめいています!」


明石「長門選手のセコンドには陸奥選手の姿があります! 偉大なる姉を見守る瞳には、一点の不安もない! 長門の勝利を信じて疑わない目です!」


明石「果たして、最強の名はどちらの手に渡るのか! 絶対王者が死守するか、それとも新たな王者の誕生を目の当たりにすることになるのか!」


明石「真の最強は誰なのか、その答えが明かされる! ゴングが鳴った、試合開始です!」


明石「とうとう死闘の火蓋が切って落とされた! まず飛び出していくのは武蔵! ヒットマンスタイルの軽快な足取りでリング中央に躍り出る!」


明石「対する長門、いつもと変わりないゆっくりとした足取りで歩を進める! ファイティングポーズを取った! 打ち合いに応ずるか!?」


大淀「長門さんはまったく普段通りの様子ですね。まさか打撃の真っ向勝負をするつもりなんじゃ……」


明石「先手を取るのはやはり武蔵! いきなり左フリッカージャブを打ち込んだ! 長門、ガードを上げて辛うじてブロック!」


明石「武蔵はフットワークで回りこみつつ、再度フリッカージャブ! これもブロック! 長門選手、ガードを固めつつも下がりはしない!」


明石「長門選手が反撃のフック! 空振り! 武蔵選手、タップを踏むような軽いフットワークで難なく躱す!」


大淀「速い、長門さんの打撃を完全に読んでる……!」


明石「ガードの空いた右へすかさず武蔵のストレート! カウンター気味の一撃ですが、長門選手ギリギリで反応! ウェービングで回避します!」


明石「回避と同時に長門が踏み込んだ! 打撃を避けてクリンチが狙いか!? しかし、武蔵の動きが速すぎる! 一瞬で距離を取られました!」


明石「間髪入れず武蔵の左ジャブが奔る! この拳は長門の頬を叩いた! 更にワンツーの右ストレート! パリィで弾かれた! 長門選手後退!」


明石「武蔵が追いすがる! パンチの射程から逃がしはしない! 左ジャブ、フック、ショートアッパー! アッパーがボディを強く叩いた!」


明石「長門選手の顔にかすかな苦悶が浮かぶ! 肘打ちで反撃するも、あっさり空振り! 武蔵選手、巧みに中距離を維持して打ち続ける!」


明石「武蔵が更にジャブを重ねる! 長門選手、ガードを上げてこれを凌ぐ! パンチの合間を狙い、鋭いローキックが放たれた!」


明石「しかし当たらない! バックステップで躱されました! 武蔵選手、驚異的な回避テクニック! 長門の打撃が問題にならない!」


大淀「間合いの取り方が絶妙です。中距離を維持して、長門さんにタックルもクリンチもさせていません。無理やり打撃勝負に引き込んでる……!」


明石「大きな当たりこそないものの、武蔵選手の攻勢が続いています! 長門選手、カウンターを警戒してか反撃のパンチが打てない!」


明石「絶対王者が武蔵のフットワークに翻弄されている! 隙を見てローキックを放っていますがかすりもしない! 長門選手、防戦一方!」


明石「だが、長門選手の表情は未だ平静を保っています! この状況を打ち破る策はあるのか! 武蔵はなおも猛攻を続けています!」


大淀「武蔵さん、あれだけ動いてまったく息切れしていませんね。長門さんもスタミナ切れを狙って攻め込まないわけではないみたいです」


大淀「ここから狙うとなれば……蹴りですかね。武蔵さんに唯一欠けるものがあるとすれば、離れた距離からの蹴り技です」


大淀「ただ、下手に大振りの蹴りを狙うと、それもカウンターに繋げられかねません。長門さんはここからどう出るのか……」


明石「武蔵選手のラッシュが続きます! 冴え渡る左ジャブが反撃を許さない! ガードを開ければ即、右のストレートが放たれる!」


明石「この一撃を貰えば、長門選手と言えど致命傷は確実! 組み合いをフットワークで封じられたこの状況、絶対王者はどうやって打ち崩すのか!」


明石「またフリッカージャブが当たった! この鞭のように不規則な軌道のパンチが曲者だ、ガードの合間を掻い潜って長門の顔面を狙う!」


明石「更に左ジャブ、続けて右フック! 長門はガードを空けられない! 打ち返すことさえできず……いや、打ち返した! ここで長門が反撃!」


明石「いきなりの鋭い左ストレート! 武蔵、すかさずカウンタ……あっ、何だ!? 両者、大きく距離を取った! 同時に後退しました!」


大淀「はっ……はあっ!?」


明石「広く間合いを取り合った両者、その表情は互いに驚愕が顕になっています! 何が起こった!? ごく一瞬の攻防でした!」


明石「両選手の拳が複雑に交錯したように見えましたが……大淀さん、今のは何だったんですか!?」


大淀「し、信じられない……どっちも次元が違う、あんなことができるなんて……」


明石「あの、大淀さん! 大淀さんには何が起こったのか見えたんですか!?」


大淀「い、今のは……まず、長門さんのストレートに対し、武蔵さんが躱しざまにカウンターのストレートを放ったんです」


大淀「その瞬間、長門さんはそのカウンターをダッキングで躱してフックを打ちました。つまり、カウンターに対してカウンターを仕掛けたんです」


明石「それはその、ダブルカウンターみたいなものですか?」


大淀「そうですけど、そんな格闘用語はありません。だって、カウンターの重ね掛けなんて、事前に打ち合わせでもしない限り不可能な芸当です」


大淀「しかも、武蔵さんはそのフックをガードしてるんです。意識は完全に攻撃へ集中していたのに、条件反射で防ぐことができたんでしょう」


大淀「防げたのは運もあったんだと思います。武蔵さん自身、ガードしたこと自分で驚いた様子でしたから。それは長門さんも同じですけど」


明石「な、なるほど……カウンターにカウンターを仕掛けられて、それを防いだと。だから、どちらもあんなに驚いた様子を……」


大淀「無理もないでしょう。そんなことをしてくるなんて武蔵さんも思いませんし、長門さんにも絶対に決まる確信があったはずです」


大淀「驚きが大きいのは武蔵さんのほうでしょうね。カウンターを重ねてきた長門さんへと、それを防いだ自分自身にに対しての2つの驚きです」


大淀「まさかこんな神業を長門さんが狙っていたなんて……不発には終わりましたが、これで状況は大きく変わったと思います」


明石「……長門さんが、武蔵さんの打撃に対応し始めているということでしょうか」


大淀「おそらくは。防戦一方だったのは、動きを観察してカウンターのタイミングを計っていたのかもしれません」


大淀「観察を終えた今、長門さんも攻勢に出てくるでしょう。武蔵さんも無闇に打撃戦を続けるのは危険だと考えるはずです」


大淀「頼みとしていた戦術を同時に破られたわけですから、2人とも戦い方を少なからず変えざるを得ません。ここから試合は大きく動きます」


明石「さて……両選手、未だ動揺が色濃く残っております。絶対的な冷静さを武器とする長門選手さえ、なかなか前へ出られずにいます」


明石「先に立ち直るのはどちらか……武蔵選手が動いた! 改めてヒットマンスタイルを取り、ステップを踏みつつ前へ出ていきます!」


明石「やはり武蔵はボクシングの打撃で攻める気です! 対する長門、ややガードを高めにファイティングポーズを取った!」


明石「一見変わりない両者の構え、その心中はいかに! ここから試合はどのような展開を見せるのか!」


明石「まずは武蔵が踏み込んでいく! 軽快なステップで一気に間合いを詰めた! 初手はやはり左のフリッカージャブ!」


明石「長門、これをパリィで防いだ! 軌道を読まなければできない芸当です! まさか、本当に武蔵の拳を見切っているのか!」


明石「武蔵、続けて左ジャブ! 長門はこれは肘でカット、間髪入れず左フックを返した! スウェーで躱されるも、的確に反撃している!」


明石「更にローキックで追撃! 当たった、当たりました! 足が止まったところにロシアンフックが武蔵を襲う!」


明石「辛うじてサイドステップで回避! 長門選手、間違いなく武蔵の動きに対応しつつあります! 打撃が当たり始めている!」


大淀「まさか、こんな短い接触だけで武蔵さんの動きを見切るなんて……!」


明石「武蔵選手にはまずい展開です! 頼みのボクシングスタイルが読まれている! ならば、ここから破壊王はどう攻める!」


明石「打ち込んだのはやはり左ジャブ! これはボクサーとしての意地か、それとも作戦か! 変わらずボクシングの打撃で攻め立てる!」


明石「序盤はガードだけで対処していた長門選手ですが、徐々に武蔵選手のパンチを捌けるようになって来ています! ジャブをパリィで弾いた!」


明石「コンビネーションの右フックもパリィで弾く! サイドに回ろうとする武蔵の足にローキック! 当たった! 機動力を殺しに掛かっている!」


明石「武蔵選手が打撃で押され始めている! 苦しい展開です、まさか長門選手、このままスタンド勝負で武蔵を仕留めるつもりなのか!」


明石「また武蔵のジャブが弾かれる! パンチが当たらなくなってきました! それでも武蔵はジャブ……あっ、タックルに行った!?」


大淀「……違う、スタイルを変えた!」


明石「なっ!? タックルと思いきや、地からせり上がるようなボディへのアッパー! 長門のみぞおちをモロにえぐりました!」


明石「さすがの長門選手もわずかに動きが止まる! 武蔵が踏み込んだ! ボディへの右フック、左フック! 間合いを狭めて力任せに叩き込む!」


明石「これはヒットマンスタイルではありません! 腕力だけでボクシング界を制した、パワーファイター武蔵の怒涛のインファイトだぁぁ!」


明石「そうです、武蔵選手は元々怪力任せに押し進むインファイター! ここに来て武蔵、ファイトスタイルを大きく切り替えて来ました!」


明石「強烈なボディブローが脇腹に叩き込まれました! 長門選手、これは堪ったものではない! 打撃を逃れてクリンチを試みる!」


明石「首相撲の体勢になりました! 武蔵、構わず脇へ拳を打つ、打つ! 長門、反撃の膝蹴りが出せない! ち、力負けしてる!?」


大淀「な、長門さんが組み合いで押し負けてる……!」


明石「テクニックを投げ捨て、力任せに攻める武蔵! 長門は組み合ったまま動けない! テイクダウンを取ろうとする動きさえありません!」


明石「武蔵はお構いなしにボディへ拳を入れる! 更に頭突き! これは額で受けたものの、長門選手、反撃ができません!」


大淀「本当ならあそこから大外刈りや朽木倒しでテイクダウンが取れるはずです。なのに、武蔵さんの力が強すぎるんです」


大淀「今、少しでもバランスを崩せば長門さんはテイクダウンを取られるでしょう。武蔵さんの膂力が凄すぎて、体勢を維持するのがやっとです」


大淀「テクニックで迫られるなら、パワーで押し返す。やはり武蔵さんにはまるで弱点がない……!」


明石「さあ、長門が徐々に後退している! なんとか武蔵の腕をホールドして打撃を防いでいますが、力では明らかに武蔵選手が上!」


明石「長門選手はレスリングテクニックも持ち合わせていますが、このパワー差は覆せない! 長門選手が押し切られる!」


明石「ああーっ! とうとう長門が倒された! テイクダウン! 武蔵、強引に横倒して長門からテイクダウンを奪いました!」


明石「そのままグラウンド戦へ移行! マウントは取れるか!? 長門、それはさすがに許さない! 素早く足で胴を挟み込んだ!」


大淀「長門さんは半分は自分から倒れ込みましたね。一か八か、寝技に引き込んで勝負する気です」


明石「体勢は武蔵が上のガードポジション! 長門選手が下の体勢になるのはUKF史上初めてです! ここからどのような攻防が繰り広げられるのか!」


明石「武蔵はやはり上から殴る! 長門選手、ガードしつつ足をせり上げています! このまま三角絞めを狙うのか!」


明石「いや……! 武蔵選手、それを許さない! 立ち上がろうとしています! 足を胴に絡ませたまま、強引に立とうとしている!」


明石「腕力だけでなく、足腰の力も半端ではない! 三角絞めどころではありません! 長門、立ち上がる武蔵の動きを阻止できない!」


明石「とうとう足を開いて立ちました! 腰は長門の足で挟み込まれているものの、もはやガードポジションとは呼べない体勢です!」


明石「その体勢から、武蔵の拳が振り下ろされる! 万力の拳が長門へ迫る! 躱した! 身を捩って躱しました! マットを衝撃が揺るがす!」


明石「立て続けにパウンドが落とされる! 躱した! 次は辛うじてガード! 恐るべき威力の下段突きが絶対王者に襲い掛かる!」


明石「次の一撃はボディに入った! この体勢では打撃の全ては躱し切れない! かといって、足の拘束を解けば更なるパウンドが襲ってくる!」


明石「長門選手、耐えるしかない! 武蔵選手はここで決めに掛かる! 両の拳が絶対王者を打ち砕かんと立て続けに振り下ろされる!」


大淀「武蔵さんのあの体勢、全身に凄まじい負荷が掛かっているはずです。数秒維持するだけでもキツいのに、まだ立ってる……!」


明石「拳が長門の顔面を捉えた! 絶対王者が流血! 更にボディへもう1発! 武蔵の猛攻が止まらない!」


明石「もう1発顔面へ入った! これは顎に当たったか!? 長門のガードがわずかに空いた! その隙を見逃す武蔵ではない!」


明石「一気に身を乗り出した! マウントポジション! とうとう長門選手がマウントポジションを許しました!」


大淀「き、決まる……!」


明石「長門選手、絶体絶命! 武蔵選手は絶好のチャンス! 拳を振り上げた! は、入ったぁぁぁ! 顔面に痛烈な一撃が入っうごおっ!?」


大淀「うそっ!?」


明石「か……噛み付きぃぃぃ!? 長門選手、振り下ろされた腕を捉え、手首の一部を噛みちぎったぁぁぁ!」


明石「あのビスマルクを思わせる猟奇的な一撃! て、手首の腱を正確に噛み切っています! 武蔵選手、右手の握力を失いました!」


大淀「こ、こんな状況であんなに正確なバイティングを……!」


明石「し、しかも口に含んだ血を噴いた! 目潰しです! 武蔵、まともに浴びてしまった! 武蔵選手、視力を一時喪失!」


明石「しかし武蔵、見えないまま左拳を打ち込んだ! 長門、この腕を捉えた! 同時に身を大きく捻る!」


明石「ま、マウントポジション脱出ぅぅぅ! 武蔵を引きずり落としました! 長門選手、絶体絶命のピンチから脱出! 即座に立ち上がります!」


明石「武蔵選手も目を拭いながら立ち上がる! 視力は戻ったものの、右の拳が死んでいる! 致命的なダメージを負ってしまいました!」


明石「グラウンド戦でスタミナも消耗したのか、武蔵の息が荒い! 対する長門、多少息は上がっているものの、大きなダメージはありません!」


明石「絶対王者が静かに佇んでいます! あわやKOかと思われた矢先、まさかこんな展開になってしまうとは!」


大淀「な……なんであの状況から逆転してるの!?」


明石「長門がファイティングポーズを取る! 武蔵もヒットマンスタイルを構えるも、右手は開いたまま! 打撃力を大きく削がれています!」


明石「まさか、武蔵選手の圧倒的優勢からここまで状況を覆すとは! 恐るべし王者長門! 武蔵選手に逆転の手は残されているのか!」


明石「長門選手が踏み込んでいく! 再びスタンドでの打ち合いです! 武蔵、肩で息をしながらもフットワークで迎え討つ体勢!」


明石「左のフリッカージャブが奔る! 弾かれた! 脅威のハンドスピードを維持しているにも関わらず、長門難なくパリィに成功!」


明石「続く右の掌底もスウェーで回避! もはや打撃を完全に読んでいる! 反撃のローキック! 武蔵、躱し損ねた!」


明石「膝に痛烈な蹴りがヒット! 更にロシアンフックが迫る! これは皮一枚で回避! フットワークのキレが落ちている!?」


大淀「いえ、長門さんのキレが増しているんです。武蔵さんの動きに完全に対応してる……!」


明石「武蔵の打撃が当たらない! サイドに回ろうとするも、長門が先回りしている! 全ての動きが読まれているのか!?」


明石「それでも武蔵はパンチを打つしかない! 左ジャブ! ガードされた! 左フリッカージャブ! パリィで叩き落とされる!」


明石「逆に長門がジャブを放った! カウンター気味に武蔵の顔面へヒット! ダメージは大きくないものの、当てられたこと自体が最悪の展開!」


明石「もはやボクシングの打撃は通用しないのか! 速度は維持しているものの、武蔵の息が荒い! とうとうスタミナの底さえ見えて来ました!」


明石「長門はさほど呼吸も乱さず、多少の流血があるのみでダメージはほとんど残っていない! まさか、絶対王者がこれほどまでとは!」


大淀「嘘でしょう、武蔵さんがここまで通用しないなんて……」


明石「右手の握力を失い、スタミナも限界が間近! 武蔵の敗色が濃厚となってきた今、逆転の目は残されているのか!」


明石「……ある! まだ武蔵の闘志は燃え尽きていない! 満身創痍ながら、武蔵の目には不屈の炎が爛々と揺らめいています!」


明石「そうです! どんなときも、どんな相手でも扶桑は諦めなかった! 今の武蔵は不沈艦の意志を継ぐ破壊王! 決して敗北など受け入れない!」


明石「武蔵がフットワークをやめました! ガードを上げたオーソドックスなボクシングの構え! 真っ向から長門と打ち合うつもりです!」


明石「長門は平然とそれに応え、ファイティングポーズで無人の野を歩く! ここからです! 本当の勝負はここからだ!」


大淀「そう、まだ勝負は決まってない。武蔵さんが諦めていないなら……!」


明石「ゆっくりと両者が詰め寄る! 打った! 同時、同時です! 左の拳が交錯する! ともに顔面へクリーンヒットォォォ!」


明石「しかしどちらも倒れない! 長門がロシアンフックを振り上げる! いや、武蔵の方が速い! あ、アッパーカットォォォ!」


明石「長門の顎をモロに打ち抜いた! 絶対王者がふらつく! 追撃のボディブロー! これも入ったぁぁぁ! 長門選手、悶絶!」


明石「すかさず武蔵が飛び込んだ! 更にボディブローを狙うか! いや、タックルだ! 胴タックルを決めた! 長門、テイクダウン!」


明石「再び長門が下になりました! どうにか足を挟んでハーフガードポジション! 武蔵、休まず拳を振り下ろす!」


明石「1発、2発! ボディへのフックが立て続けに決まる! 長門もやられてばかりではない! 武蔵の腕と襟を取った! 引き倒しに掛かる!」


明石「武蔵、筋力で耐えられるか! いや、長門の柔術テクニックが勝った! ポジションを返されます! 今度は長門が上のサイドポジション!」


明石「グラウンドの攻防が続きます! 長門はアームロックを狙う! 武蔵、全身を捩ってそれをさせない! まだ武蔵の怪力は健在だ!」


明石「強引に振りほどいて立ち上がった! 遅れて立とうとする長門に右掌底! いっ、一本背負いぃぃぃ!」


明石「打撃が読まれていた! 長門、腕を取って綺麗に投げを決めました! 武蔵、受け身を取るもすぐには立ち上がれない!」


明石「長門が素早く上四方固めの体勢を取る! チョークを極めるか!? いや、武蔵が素早く左手を差し込み、チョークを許さない!」


明石「だが首に絡まる腕を振りほどくには至らない! 武蔵はどうにか身を起こそうとしますが、バックを取った長門がそれをさせない!」


明石「それでも武蔵、強引に身を起こした! なっ……投げたぁぁぁ!? む、武蔵の背負い投げ! ボクサー武蔵が投げ技を繰り出しました!」


大淀「技なんかじゃありません。力づくでぶん投げただけです。それでも、なんて怪力と執念……!」


明石「再び武蔵がトップポジション! 長門、足を絡ませてガードポジ……ふ、踏み付けたぁぁぁ! 武蔵、かかとで長門のみぞおちを踏み抜いた!」


明石「この一撃は効いている! しかも武蔵、続けて膝を胸に落とした! そのまま長門を抑えつけ、ニーオンザベリーの体勢!」


明石「ここに来て、武蔵に新たなチャンスが到来! 長門は抑え込まれて身動きが取れない! その顔面に武蔵の剛拳が炸裂ぅぅぅ!」


明石「痛烈な鉄槌打ちが入った! 1発、もう1発! ガードを顔面へ固めるも、お構いなしに武蔵が殴る、殴る!」


明石「必殺級の一撃が何度も振り下ろされる! 鮮血が飛び散った! 長門選手の血です! 武蔵が長門を追い詰めている! ここで決めに掛かる!」


明石「だが、長門はまだ意識を失っていない! 襟を掴んで引き込んだ! 武蔵を抱き込もうとするも、そう簡単にこのチャンスは逃せない!」


明石「構わず武蔵は拳を振り上げる! また顔面へ入った! 長門のダメージは深刻だ! 武蔵が留めを刺しに掛か……蹴った!?」


大淀「うそ、あの体勢から!?」


明石「長門の足が振り上がった! すねがガラ空きの側頭部へヒットォォォ! 驚くべき脚力と柔軟性! 変形の蹴り上げが武蔵を捉えました!」


明石「不意を突かれた武蔵が大きくぐらついた! すかさず長門、ポジションを取り返す! ま、マウント! マウントポジションです!」


明石「とうとう長門がマウントポジションを取ってしまった! 武蔵、危うし! 長門のパウンドが迫り来る!」


大淀「でも、この体勢は……!」


明石「あっ!? そ、そうです! 武蔵にはこれがあった! 襟を掴んでの強引な引き剥がし! 腕力にものを言わせた、力任せのマウント脱出!」


明石「相手が王者長門であろうとも関係ない! 先の2戦と同じく、あっさりと長門が引き剥がされ……あっ!?」


大淀「まさか、これも計算の内!?」


明石「違う、引き剥がされたのではない! 襟を取りに来た腕を逆に掴んだ! う……腕十字が決まったぁぁぁ!」


明石「豪腕で返せるか!? ダメだ、長門の動きが速過ぎる! お、折ったぁぁぁ! 折れました! 武蔵選手、左腕骨折!」


明石「極めた瞬間に即折りました、長門選手! 絶対王者に慈悲はない! 右手の握力喪失に加え、左腕を失いました、武蔵選手!」


明石「しかも、極められた腕十字から脱出する術はありません! もはや試合は……」


大淀「待って、まだ終わってない!」


明石「はっ!? こ……今度は武蔵が噛み付いたぁぁぁ!? 長門のふくらはぎに大口で食らいついている! みるみるマットに血が滴っていく!」


明石「長門、堪らず腕十字を解いて立ち上がる! しかし武蔵、ふくらはぎの一部を噛みちぎりました! 長門の足から大量の出血!」


明石「まだ勝負は終わってない! なんという執念、武蔵までが噛み付きを仕掛けるとは! しかし、これで長門の脚力を大きく削ぎました!」


明石「武蔵は左腕を折られ、動くのは握力のない右腕のみ! 対する長門もふくらはぎに傷を負い、足を引きずっています!」


明石「ともに満身創痍ながら、闘志は衰えず! 長門はなおも平然とした王者の風格を崩さず、武蔵も不屈の炎は消えることなく揺らめいている!」


明石「再びスタンドで向き合う2人の王! 最後に立っているのはどっちだ! 今一度、両者が間合いを詰めていきます!」


大淀「どちらも限界が近い、次の攻防で勝者が決まる……!」


明石「先に打ったのは武蔵! 右の掌底を力任せに叩き付ける! 長門、ガードするも踏ん張りが効かない! やや後方によろめく!」


明石「更に武蔵が掌底を打ち込む! もう武蔵にフットワークを使うスタミナは残されていません! 体力は風前の灯火です!」


明石「しかし、それは長門も同じこと! ふくらはぎの出血が止まらない! 動脈を切られたのか、血が体力と共にみるみる流れ出していきます!」


明石「もはや長期戦は有り得ない! 両選手、最後の力を振り絞って打ち合いに臨む! この攻防を制した者がチャンピオンとなるのです!」


明石「武蔵、再び右の掌底! これはダッキングで躱されました! 長門、浮き上がりざまにアッパーカット! 武蔵の顎を打ち抜いた!」


明石「大きくふらつくも、武蔵は倒れない! 長門も片足が動かず追撃に行けない! 武蔵、体勢を立て直してなおも向かっていく!」


明石「右の掌……いや、蹴った!? 武蔵のミドルキックです! 素人丸出しの、力任せの中段回し蹴り! しかし確実に胴へヒットしました!」


明石「右をフェイントにして、まさかのキック! 長門が大きくよろめいた! そこへ追撃の右掌底! 長門、辛うじてガードしました!」


明石「片腕と片足の対決、やや武蔵が押しているか!? ともに辛うじて決定打を免れつつ、それでも1歩も引きません!」


明石「今度は長門が腕を振り上げる! ロシアンフッ……か、カウンターァァァ! 右掌底が顔面を捉えた! カウンターが決まったぁぁぁ!」


明石「伝家の宝刀、右のカウンターパンチ! しかし長門、ギリギリで打点をずらしたか!? 大きく仰け反るも、倒れはしない!」


明石「どちらも未だ倒れない! なおも長門は向かっていく! 再びロシアンフック! かっ……カウンターが決まったぁぁぁ!」


大淀「し……信じられない。まさか、ここで……!」


明石「これは……っ! 序盤の攻防で見せた、あのカウンターの重ね掛け! 武蔵のカウンターに対し、長門が更に右フックのクロスカウンター!」


明石「今度は防げなかった! 武蔵の顎が大きく揺さぶられる! 腕が下がった! ああっ……ゆっくりと武蔵が前のめりに倒れていく!」


明石「えっ? な、長門選手が武蔵を抱きとめました! 武蔵選手の腕は力なくぶら下がっています! これは……完全に失神しているのか!?」


明石「ご、ゴングです! 武蔵選手の失神が確認されました! 試合終了です! 勝者は長門! 長門選手のKO勝ちです!」


明石「劇的な幕切れです! あの破壊王が、長門選手の腕の中でピクリとも動かない! 武蔵選手、ここに来て無念の敗退!」


明石「未だかつてないほどの苦戦を強いられるも、長門選手が絶対王者の意地を見せつけました! 決勝戦、ここに決着! 優勝が決まりました!」


明石「第二回UKF無差別級グランプリ、その頂点を制したのは長門、長門選手です! やはり、王者の名は絶対! 最強の艦娘がここに決定しました!」


明石「最強の艦娘、その名は長門! 第一回、第二回UKF無差別級グランプリ、連覇を達成! 紛れも無い、最強の艦娘です!」


明石「グランプリ当初から囁かれていた、誰が長門を倒すのかという答えがここにある! そんなやつはいない! 長門は誰にも倒せない!」


明石「KO寸前まで追い込むも、武蔵の拳、わずかに届かず! 勝利の女神は、最後の最後に長門選手へと微笑みました!」


大淀「……終わってしまったんですね。とうとう、誰も長門さんを倒すことができなかったと……」


明石「そういう結果になりましたね。武蔵選手も凄まじい強さでしたが、長門選手は更にその上を行ったように見えました」


大淀「ええ。武蔵さんに弱点はなかったし、過ちも犯しませんでした。ただ純粋に、長門さんのほうが少しだけ強かったんでしょう」


大淀「長門さんにここまでダメージを追わせたのは武蔵さんが初めてです。武蔵さんが強かったのは疑いようもありません」


大淀「でも、長門さんはそれ以上に強い。まさに究極のファイターです。長門さんに勝つ手段はもはや、本当にないのかもしれませんね」


明石「確かに、ここまで強いとそれも有り得ますね……引退するその日まで、生涯無敗を突き通してしまうと……」


大淀「まあ、有り得るかもしれないってだけです。ほら、リングサイドを見てください。グランプリ出場選手の顔つき、わかります?」


明石「あっ……なんというか、動揺している選手が1人もいませんね。むしろ、試合を見てなおさら燃え上がっているような……」


大淀「そういうことです。ファイターって、考えることはみんな同じです。結局は自分が一番なんだ、ってね」


大淀「目の前であんな最強ぶりを示されて、みんな奮い立ってます。長門さんさえ倒せば、自分が最強だって認めてもらえますからね」


大淀「これから、むしろ長門さんは一層色んな選手に狙われるかもしれませんよ。彼女の座っている、最強の座を奪いたいがために」


明石「なるほど……そういう大淀さんはどう思っていますか? 一応、大淀さんもUKF軽巡級王者ですし」


大淀「一応って何ですか、一応って……ま、ノーコメントとさせていただきます。私、戦いに関しては秘密主義者ですので」


明石「そうでしたっけ? まあ、いいですけど……さて、これで第二回UKFグランプリ、全ての試合が終了いたしました!」


明石「優勝した長門選手には、チャンピオンベルトに加え、優勝賞金として10億円、そして伊良湖&間宮給糧艦の年間フリーパスが送られます!」


明石「どうか長門選手には、王者として栄光ある生活を楽しんでいただきたく思います! 第三回UKF無差別級グランプリが開かれる、そのときまで!」


明石「これにで、第二回UKF無差別級グランプリ、全ての日程を終了いたします! 皆様、またいつかお会いしましょう!」


大淀「また会いましょうね。次は解説ではなく、選手として会うことになりますけど」


明石「えっ!? そ、そうですか……では、その日までさようなら! 今までご視聴、ありがとうございました!」


大淀「第三回UKF無差別級グランプリにて、またお会いしましょう」





試合後インタビュー:長門


―――連覇を達成されたご感想をお聞かせください。


長門「悪くない気分だ。これからしばらく贅沢な暮らしもできるからな。UKFには実に感謝している」


長門「曇っていた気分も晴れた。あそこまで本気で戦ったのはいつ以来だろうな。とても楽しく、いい試合ができたよ」


―――戦ってみて、武蔵選手をどう感じましたか?


長門「素晴らしいファイターだ。私をあそこまで苦しめたのは、後にも先にも武蔵だけだろう。こんなに殴られたのは久しぶりだな」


長門「私をして、百回戦って百回とも勝てるとは言い難い相手だ。やつの動きはだいたい覚えたが、それでも簡単に仕留められるものではない」


長門「いずれもう一度戦いたい相手だ。そのときも私が勝たせてもらおう。私は今以上に強くなっているだろうからな」


―――途中、長門選手らしからぬ噛み付きや目潰しを攻撃に使われていましたが、ああいった手段を取った理由というのはありますか?


長門「そうだな。あれを汚い手段だとは思っていない。噛み付きも、目潰しも、実戦なら警戒して然るべき攻撃方法だ」


長門「今までそれらを使わなかったのは、使う必要がなかったからだ。そんな手段を使わなくても私は勝てる。今まではな」


長門「だが、武蔵は私の予想を上回る強さだった。ああいう手を使わざるを得ない局面にまで追い込まれたことを認めよう」


長門「批判もあるだろうが、格闘家は勝つことが全てだ。負ければ全てを失う。勝つためなら、どんな手段も迷わず使うべきだ」


長門「この先、私にそこまでさせる選手が新たに現れることを祈っている。またいずれ、本気で戦ってみたいものだな」




試合後インタビュー:武蔵


武蔵「私は……負けたのか。信じられない……全力を尽くした。限界を超えて戦った。勝ちに繋がる場面はいくつもあったはずだ」


武蔵「それでも、勝てなかったのか……そうか、そこまで長門は強かったのか。ここまでやって、届かないのか……」


―――長門選手をどう感じられましたか?


武蔵「……よく覚えていないんだ。必死だったからな。恐怖も何もなかった。ひたすら無我夢中に戦ったよ」


武蔵「覚えているとすれば、そうだな……序盤に1度だけ驚いた表情を見せて、それから長門はまったく表情を変えなかった」


武蔵「どんなに殴っても、追い込んでも、冷静に私を観察していた。ああ……今になって思う。恐ろしいやつだよ、あいつは」


―――リベンジをしたい気持ちはありますか?


武蔵「……どうだろうな。あれほど熱く燃えていた闘志を、今は感じない。負けて悔しいと思う感情も大して湧いてこないな」


武蔵「今まで血の滲むような鍛錬の日々を送り、ここまで来た。そして負けた。どうやら、私はこの辺りで限界らしい」


武蔵「また試合をしたいという気持ちもほとんどない。この試合で、私は燃え尽きてしまったみたいだな」


―――それは引退されるということですか?


武蔵「そう取ってもらって構わない。だが、引退には少々早いな……それに、まだやってみたいことが1つ残っている」


武蔵「やってみたい、というのは違うな。私には、どうしても見てみたい光景があるんだ」


武蔵「扶桑が優勝する姿を見たい。あの長門の強さを目の当たりにしても、きっと扶桑なら諦めてはいないだろう」


武蔵「これから、私は扶桑の元に行きたいと思う。私がリングパートナーとなれば、扶桑は更なる実力を身に付けられるはずだ」


武蔵「私の物語はここで終わりにしよう。次のグランプリには出場しない。代わりに、扶桑のセコンドとして参加させてもらおう」


武蔵「今まで私を応援してくれたファンに心から礼を言いたい。これからは、代わりに扶桑を応援してくれ。最強を目指すバトンは扶桑に引き継ぐ」


武蔵「次のグランプリで、長門を倒すのは扶桑だ。きっとそうなると思う。楽しみにしていてくれ」





―――グランプリ出場選手インタビュー



正規空母級 ”緋色の暴君” 赤城


赤城「ああ、長門さんが優勝したらしいですね。まあ誰だっていいですよ。私じゃないなら、誰が優勝したって同じです」


赤城「次は私が優勝させてもらいます。今度こそ、チャンピオンの贅沢な食生活を満喫したいですね」


赤城「その過程でぜひ戦いたい人は何人かいますが……まあ、優勝できればいいんですよ。次こそは、必ず」


―――その後、赤城はムエタイに磨きを掛けるため、タイの地へと渡る。

   大会終了後、怒りに任せて暴れ回り、一航戦関係者の大半をドック送りにしたという噂だが、その真相は定かではない。




重巡級 ”不退転の戦乙女” 足柄


足柄「素晴らしい試合を見せてもらったわ! 試合後も体が火照ってしょうがないの、いますぐ試合をしたくで堪らないわ!」


足柄「1回戦敗退しちゃったけど、次のグランプリも呼んでもらえるかしら? そのために、しっかりトレーニングしなくっちゃね!」


足柄「重巡級グランプリの防衛戦もしなくちゃいけないし、忙しくなるわよ! 早速妙高姉さんにスパーを付き合ってもらうわ!」


―――足柄は再び開かれた重巡級グランプリにて、見事王座を防衛。重巡級最強の座を確固たるものにする。

   しかし、重巡級には未だ知られざる怪物が潜んでいる。自身が敗北するその運命を、足柄は知らない。




戦艦級 ”血染めの狂犬” 霧島


霧島「なるほど、なるほど。決勝はこうなりましたか。正直言って想定の範囲外でしたね」


霧島「まだまだ私も甘いです。いえ、格闘技を学ぶ気はありません。私は私のやり方で強くなりますから」


霧島「しばらく別の場所で戦うことにしたので、少しの間UKFとはお別れします。さて……どけよコラァ! アタシは忙しいんだよ、ブチ殺すぞ!」


―――霧島が目指した場所は、深海棲艦の領域。そこで繰り広げられているという、デスマッチの舞台へと単身乗り込んだ。

   その後の霧島の消息は定かではない。本物の怪物が集う戦場で、霧島は何を目にしたのだろうか。




正規空母級 ”見えざる神の手” 加賀


加賀「……実を言うと、自信をなくしかけてます。UKFがここまでレベルの高い場所だとは思いませんでした」


加賀「道場で培った技術なんて、実戦では何ら役に立たないのではないかと不安に感じています。私が負けたのは当然の結果でした」


加賀「ですが、このままでは終われません。赤城さんもリベンジすると言っていますし……私自身、負けっぱなしは御免です」


―――UKF正規空母級にて、新たな強豪選手が誕生した。合気道の使い手、一航戦の加賀である。

   天才と呼ばれた技の冴えはリングでも決して色褪せず、数々の名勝負を生み出し続けている。




戦艦級 ”蛇蝎の瘴姫” 比叡


比叡「ヒエー……凄い試合でした。情けないんですけど、決勝に行かなくてよかったって思っちゃいました……長門さん、怖すぎです」


比叡「でも、私だって負けてはいられません! もうお笑い界には戻らないって決めましたから、格闘家としてしっかり強くなります!」


比叡「いずれ、長門さんにだって勝ってみせます! ……っていうのは言い過ぎかもしれませんけど、頑張ります!」


―――毒身術を失った比叡は、心機一転して真面目にボクシングへのトレーニングに励むこととなる。

   持ち前の俊敏性と勢いを武器とし、勝ったり負けたりを繰り返しながら、着実にファイターとしてのキャリアを積んでいる。




戦艦級 ”戦慄のデビルフィッシュ” 日向


日向「試合を見ていて嫉妬したよ。最強の艦娘と言えば、かつては私だったんだからな。今やすっかり長門の影に隠れてしまったよ」


日向「おまけに武蔵まで出てきて、このままだと初代戦艦級王者の立場がない。どうにかして名誉挽回を図らないとな」


日向「手段は決まっている。次のグランプリで優勝するんだ。長門対策は万全にしておく。今度こそ、チャンピオンベルトを返してもらうよ」


―――長門の影に隠れながらも、日向は寝技の強さをリングで発揮し続け、柔術の脅威を改めて格闘界に轟かせた。

   しかしグランプリ後、日向は突然の引退を発表する。それは瓜二つの容姿でありながら、己以上の強さを持つファイターに座を譲るためだった。




戦艦級 ”ジャガーノート” 陸奥


陸奥「……ビスマルクさんのことは、未だにちょっとだけトラウマだわ。でも、長門姉さんのおかげでほとんど払拭できたみたい」


陸奥「だって、ビスマルクさんより長門姉さんのほうがずっと怖いものね。いつまでも凹んでなんていられないわ」


陸奥「姉さんも期待してくれているみたいだし、私も頑張らなくちゃ! 長門姉さんを倒すのは、やっぱり私じゃなきゃね」


―――その後も陸奥は快進撃を続け、誰もが恐れる戦艦級の強豪選手としてUKFに君臨し続ける。

   果たして、彼女が長門を倒す日は訪れるのか。長門は来るべきその日を、静かに微笑みながら待っているという。




駆逐艦級 ”猛毒の雷撃手” 不知火


不知火「……1回戦敗退後に吹雪さんのところへ行ったのですが、ビンタされて追い返されました。さすが、自分にも他人にも厳しい方です」


不知火「ここは自分を高めるにはいい場所です。このまま、不知火もUKFの選手として契約させていただきます」


不知火「負けるのは好きではありません。2度目の敗北は決してないものとし、更なる精進に励みたいと思います」


―――駆逐艦級二大王者の時代は終わりを告げた。今は駆逐艦級四天王、その一角を担うのが不知火である。

   完成されたその技は戦艦級にも匹敵し、駆逐艦級でありながら、無差別級試合の多くを白星で飾ることになる。




軽巡級 ”悪魔女王” 龍田


龍田「なんか気に入らないわ~。長門さん、私を一方的にやってくれたビスマルクにあっさり勝っちゃうんだもの」


龍田「あれからずっとイライラしっぱなしよ。誰か、お金あげるからイジメさせてくれないかしら~。死なない程度で許してあげるからぁ」


龍田「なかなかそんな人見つからないわよね。うーん……ちょっと私、旅行に行ってくるわ~」


―――龍田が向かった旅行先とは、深海棲艦の領域だった。合法的に痛めつけられる相手の求めて、霧島と同じくデスマッチの場を目指したのである。

   数日後、龍田は何事もなかったように帰ってきた。それからしばらく、深海棲艦たちの間で「悪魔女王」の名は畏怖の対象になったという。




戦艦級 ”恋のバーニングハリケーン” 金剛


金剛「いやあ、長門はマジで怪物だったネ! ぶっちゃけ、今の私が勝てる気が全然しないデース!」


金剛「あれから榛名にもしこたま説教されて、私、いいところナシネ! このままだと、提督にも愛想尽かされてしまうデース!」


金剛「見てるがいいネ、長門! 次にそのチャンピオンベルトを巻くのは私デース! それまでせいぜいいい気になってるがいいネ!」


―――金剛は自身の実力を発揮する場所として、やはりシュートボクシングを選んだ。K-1、UKFの試合にも精力的に参加している。

   戦艦級最速の名に磨きを掛け、次のUKFグランプリへの参加を熱望しているという。しかし、金剛姉妹最強の彼女がそれを許すかは定かではない。




駆逐艦級 ”神速の花嫁” 島風


島風「えっ、長門さんが優勝したの? ふーん、練習で忙しかったから、全然試合見てなかったわ! 後でDVDに焼いて持ってきてよ!」


島風「ま、当然の結果ね! なんたって、長門さんは島風に勝ったんだから! 長門さんに次いで最強なのが私よね!」


島風「もういい? いいよね? はい、取材終わり! 今から走り込みに行ってくるから、もう帰って! じゃあね!」


―――駆逐艦級四天王の一角となった島風。艦娘最速の実力は同階級相手にも存分に発揮され、今や吹雪、夕立と同等の実力者となった。

   小柄ながらも華麗なテクニックで戦艦級を倒し、そして可愛い。今日もその魅力溢れるファイトで多くのファンを惹きつけてやまない。




戦艦級 ”死の天使” 大和


大和「長門さんが勝つことはわかっていました。ですが、武蔵さんも素晴らしい選手でしたね」


大和「大和がまだまだ実力不足であることを痛感いたしました。これから、修行のために山ごもりに入りたいと思います」


大和「長門さんに勝てる確信ができるまで、山を降りない覚悟です。どうか長門さん、それまで無敗でいてくださいね」


―――大和はデスマッチにも戻らず、表舞台から姿を消す。とある霊山の奥深くへと入ったきり、消息は完全に途絶えている。

   ときおり、その霊山からは大木が揺れ動く轟音が聞こえるようになる。地元の住民は、天狗の仕業だと密かに噂し合っているそうだ。




戦艦級 ”ベルリンの人喰い鬼” ビスマルク


―――ビスマルクは眠り続けている。彼女と戦いたいというファイターが現れるそのときまで、決して目を覚まさない。。

   意識を失う直前、ビスマルクは夢から覚めたかのように、可愛らしい笑顔で存在しない提督に話しかけていた。

   あれこそ、ビスマルクの本来の姿なのだろうか。ドイツの研究機関は彼女に何を施したのか。全ては闇に葬られ、真実は藪の中に捨て去られる。




戦艦級 ”不沈艦” 扶桑


扶桑「武蔵さん、負けてしまいましたね……残念です。仕方がありませんね、長門さんは強いですから」


扶桑「……次、ですか? その……私、あんまりこういうことを言うキャラじゃないんです。でも……言わせていただきますね」


扶桑「次は優勝します。必ず長門さんを倒します。私、全然諦めてませんから」


扶桑「ファンの方々にも、山城にも約束します。次こそ、UKFチャンピオンの座を手にします……必ず」


―――扶桑は自分の元へ訪ねてきた武蔵を迎え入れた。強くなりたい。扶桑はそのためならばどんな苦難も惜しまない。

   次こそは優勝を。固い決意を胸に秘め、武蔵と共に今日も扶桑はその技に更なる磨きを掛ける。全ては、長門を倒すために。



―――第三回UKF無差別級グランプリに向けて、既に強者たちが動き始めている。その中には、知られざる怪物の姿もある。


―――重巡級からは不吉な風が吹き、遠い異国にて「3人の」海外艦が最強の座を求めて立ち上がる。


―――それらを前に、長門は王座を死守できるのか。扶桑は悲願の優勝を果たすことができるのか。


―――次大会、開催日未定。最強の艦娘はまだ決まっていない。



(C) Ultimate 艦娘 Fighters Japan運営委員会 2016


後書き

次大会などへの参考にさせていただくため、アンケートにご協力ください。

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2016-03-28 10:35:31

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2016-03-25 05:09:07

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1: SS好きの名無しさん 2016-03-24 17:30:38 ID: _zCcM-YT

まさに激闘…(`・ω・´)第三回が待ち遠しいですな


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