2016-04-06 00:49:04 更新

概要

退院したノビスケはスネ夫とたけしの息子と娘を迎える為に準備をする

ノビスケは昔の事もありその子達に嫌われていると思っていたが・・・・

そして事件は起きた


前書き

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【第二部】第四話 過去の代償


ー???ー


ノビスケ「・・・・・・」


メイド「・・・・・・・」


ノビスケ「よし、次に行こう」


メイド「はい」


ノビスケ「やはり多いな・・」


メイド「そうですね、やはり業者の方にやってもらうのが」


ノビスケ「いや、これだけは俺がやりたいんだ!背負っていくって決めたから」


メイド「そうですか・・でも、一人では背負わないでください私にもその資格はあると思いますから同じ生き残りとして」


ノビスケ「あぁ・・ありがと」


俺達は墓参り来ていた


あの刑務所で亡くなった人達を集めた専用墓地がある(スネ夫さんが用意してくれた)


俺はメイドと一つ一つお参りをしていた


人数が人数なので花も荷車に乗せてやっているが


ノビスケ「水が足りないな・・」


メイド「取って来ましょう」


ノビスケ「いや、俺が行くよ。先に次に行っててくれ」


メイド「わかりました」


ー水汲み場ー


ノビスケ「よし!これだけあれば大丈夫だろう」


大量の水


ノビスケ「・・・・まぁそうだよね〜」


量が多すぎて持ち切れません


あやめ「途中で気付くでしょ?」


ノビスケ「あやめさん来てくれたんですね」


あやめ「そりゃそうよ!家のポストに手紙なんていれるんだもの何事かと思ったわよ」


ノビスケ「無理矢理来てもらっても嫌なので手紙にさせてもらいました」


あやめ「で?墓地になんか呼び出してなに?人目が全然ないのをいい事にまさか!」


ノビスケ「それは絶対にないから安心してくれ!」


あやめ「そんな本気に言わなくても冗談だってあんたがそんな事するなんて微塵も思ってないから」


あやめ「一応は信用してんだから・・」


ノビスケ「っ・・ありがと」ウルウル


あやめ「ちょっ!なに泣きそうになってんのよ!」


ノビスケ「ごめん・・あやめさんからそんな事言われるなんて思わなかったから・・俺はもう二度と信用してもらえないって思ってたから」


あやめ「あんたが・・ノビスケが変わろうと努力してたのがわかったからだからだよ」


ノビスケ「あやめさん!」


あやめ「でも、これからも頑張りなさいよ」


ノビスケ「はい!」


あやめ「でも、無理はしちゃ駄目だからね!」


ノビスケ「はい!」


あやめ「いい返事ね期待してるからね、それで?ここに呼び出した理由は?」


ノビスケ「そうですね、まずここが何処だかわかりますか?」


あやめ「ここが何処って墓地よね?」


ノビスケ「ここに眠ってる人は全員俺を助けようとして亡くなった人達です」


あやめ「っ!じゃあ、ここって刑務所の犠牲者の墓地」


ノビスケ「そうです・・俺は今墓参りをしてるんです」


あやめ「成る程ね・・手伝って欲しいってことね?それなら手紙なんかじゃなくて普通に呼んでくれれば行くのに」


ノビスケ「・・・・・」


あやめ「でも、この手紙の覚悟して来てくださいっていうのは?」


ノビスケ「辛いことを言うかもしれませんけどあやめさんって両親はもういませんよね」


あやめ「・・・いないよあんなの両親じゃないから・・私の家族はお兄ちゃんだけよ・・最後まで助けようとしてくれた・・今でもね?お金が振り込まれてくるの誰かはわからないけどね私はお兄ちゃんだと思う」


ノビスケ「っ・・・・・」


あやめ「あんまり記憶はないんだけど・・会いたいなお兄ちゃんに・・会ってお礼が言いたいそしてもう私は大丈夫だよって言いたい・・もうお金はいらないって・・」


あやめ「もう自分の為に使って欲しい・・そして一緒に暮らせたら」


ノビスケ「・・・あやめさん」


あやめ「あ、ごめんね?こんな事言って弱気になっちゃ駄目よね・・うん、いつか会えるって思ってるから大丈夫だよ!それに血は繋がってないけど家族だと思える人達もいるし」


ノビスケ「家族・・・」


あやめ「うん、ノビスケだって私から見たらだらしない所はあるけど根は優しくて可愛い弟だと思ってるよ」


ノビスケ「俺が弟・・・」


あやめ「そうだよ!だからさみしくなんてないからね?いつかお兄ちゃんに会えた時は紹介してあげるから私の大事な弟だって」


ノビスケ「あやめさん・・いや!お姉ちゃん!!」ダキッ


あやめ「ちょっ!・・もう、よしよし」ナデナデ


ノビスケ「へへへへ」


メイド「ムカつきました・・」


あやめ「っ!ちょっとノビスケほら!人が見てるからね?」


ノビスケ「へへへへ」スリスリ


あやめ「ちょっと!」


メイド「遅いと思って心配して来てみれば・・ふふふ」


あやめ「ノビスケ!なんかあちらさんがへんなスイッチ入ってるから!」


ノビスケ「ムチューーー」


あやめ「な!なにを!や、やめ!」


メイド「そぉ〜れ〜」バシャン


あやめ「びしょびしょだよ・・」ポタポタ


ノビスケ「っ!俺はなにを!」ポタポタ


メイド「手が滑りました!」シュ


ガコン


ノビスケ「いっーー!てぇー!頭がぁあああ!」


メイド「さぁ行きますよ」


ノビスケ「はい・・・」ズルズル


あやめ「ノビスケ!私はどうすれば!」


ノビスケ「後で呼びに行くから入り口で待ってて」ズルズル


あやめ「たく!勝手なんだから!風邪ひいたらどうするのよ・・なにか飛んできた・・鍵?」パシッ


メイド「そこに車があります中に着替えがあるので使ってください」


あやめ「え?・・ありがと?」


それから数十分後


ノビスケ「おーい!あやめさん」


あやめ「やっと来た・・」メイド服


メイド「・・・・」ギロ


あやめ「なんか睨まれてる」


ノビスケ「おお!あやめさん似合いますね!」


あやめ「着替えがこれしかなかったのよ・・なんであんなにメイド服が大量に」


メイド「いついかなる時もメイドである為です」


ノビスケ「流石!メイドだ!」


あやめ「てか、ノビスケそういう趣味があったの?」


ノビスケ「違うから!そんな蔑んだ目で見ないでください!」


あやめ「いや、悪いとは言ってないから、お互いが同意の上ならいいと思うよ・・」


ノビスケ「だから違うって!なんでそんなに距離を取るんですか!」


あやめ「いや・・私は仕方なく着てるわけだし・・襲われるのはちょっと・・」


ノビスケ「なんでそうなる!信用してくれるって言ったじゃないですか!」


あやめ「・・・・・・」


ノビスケ「そんな・・・」


メイド「そろそろいいですか?時間があまりないですよ茶番はそこまででお願いします。」


ノビスケ「ん?そうかもう暗くなってきたし本題に戻ろう」


あやめ「どう?似合う?」


ノビスケ「えぇ似合いますよ」


メイド「さぁ、あと少しですから暗くなる前に終わらせますよ」


ノビスケ「そうですね」


あやめ「何をするの?」


ノビスケ「墓参りだよあと二人残ってる」


あやめ「私と何か関係が?」


ノビスケ「あやめさん俺もあやめさんの事家族だと思ってますから」


あやめ「え?そう、ありがとう」


メイド「ここです」


それは節子と彫られている墓だった


ノビスケ「この人はあやめさんとは関係はない・・でも、ごめん少しだけ付き合ってくれ」


メイド「こっちは出来ました」


あやめ「・・・・・・」


ノビスケ「こっちも出来たよ」


メイド「これをどうぞ」線香


あやめ「・・・・」スッ


ノビスケ「節子さん・・・・」


メイド「・・・・・・・」


ノビスケ「よし、行こう」


あやめ「ごめん先に行っててすぐ行くから」


ノビスケ「わかった」


あやめ「・・・ノビスケを助けてくれてありがとうございます。安らかに眠ってください」


メイド「あやめさんは大丈夫でしょうか?」


ノビスケ「・・・いつかは知らなきゃいけないことだから・・」


メイド「何故ギリギリまで言わないんですか?」


ノビスケ「言って来なかったら・・な?看守Aさんが報われないよ」


ノビスケ「だから、多少強引でも連れてくるつもりだった」


ノビスケ「ここに来るのがこれで最後になってしまっても一度だけは会わせてやりたいんだ」


メイド「あやめさんならきっとー」


あやめ「お待たせ!さぁ、行こ」


ノビスケ「あぁ」


メイド「こちらです」


看守Aさんの墓の前へ着いた


あやめ「・・・看守A?」


ノビスケ「やっぱり偽名だったのか」


メイド「その筈はありません書類上これが本名の筈ですから」


ノビスケ「名前を変えたんだよ今は書類手続きさえすれば簡単だ」


メイド「何故そんなに詳しいのです?」


ノビスケ「まぁ・・いろいろとな?」


メイド「気になりますね」


ノビスケ「一回名前を変えようかと思ったことがあったんだよ」


メイド「何故です?いい名前ではないですか」


ノビスケ「あぁ、いい名前だよ・・でも、あの時の俺はそうは思わなかったんだよ」


メイド「聞かないほうが?」


ノビスケ「そうだね・・あんな黒歴史は忘れたいよ」


あやめ「あの〜それで私はどうすれば?」


ノビスケ「あやめさん・・俺は刑務所を脱獄したのは知ってるよね?」


あやめ「えぇ、聞いた話ではそう聞いてるけど」


ノビスケ「その時俺を助けてくれた人達がいたんだ」


ノビスケ「それが、ここに眠る人達だよ」


あやめ「こんなに・・」


ノビスケ「なんでこんな奴に命かけるのかなって思った・・俺が死ねばよかったんだって思った」


あやめ「そんな事ないよ!何言ってるの!」


ノビスケ「だけど、うじうじしてたら怒られちゃってな・・」


ノビスケ「俺の為に泣いてくれた・・」


あやめ「その人って?」


ノビスケ「・・・もういない」


あやめ「あ、ごめん・・」


ノビスケ「いや、いいんだ」


ノビスケ「まぁ、それからいろいろと考えてな・・それで吹っ切れたんだよ・・辛いだろうけど背負っていこう・・そう決めたんだ」


あやめ「ノビスケ・・」


ノビスケ「看守Aさんは俺を守ってくれた・・自分の命をかけて」


あやめ「・・・・・・」


ノビスケ「看守Aさんが持っていた物です」


ペンダントをあやめに渡した


あやめ「綺麗なペンダントね・・でも、これがなに?」


ノビスケ「それさ真ん中に写真が入ってるんだ」


あやめ「写真?・・・っ!」


あやめ「え?・・うそ!なんで私の小さい頃の写真が!」


ノビスケ「妹がいたんだって言ってたよ名前はあやめって言ってたよ」


あやめ「っ!・・そんな・・じゃあ、お兄ちゃんは!」


ノビスケ「・・・・・・ごめん」


あやめ「なんで謝るのよ・・・最後は・・お兄ちゃんの最後はどうだったの?」


ノビスケ「それは・・」


あやめ「教えて!」


メイド「彼はー」


ノビスケ「メイド・・俺が言うから」


メイド「はい」


ノビスケ「看守Aさんは・・」


ーーーーーーーーーーーーー


ー数日前ー


ユウ「よう、毎日すまんな」


ノビスケ「いえ、俺は来たくて来てるだけだから」


ユウ「あいつお前以外だと怯えてしまって誰も近寄れない今は少しマシになったがまだ不安定だ」


ノビスケ「大丈夫ですよあの子ならすぐに大丈夫になりますよあの子は強いから」


ユウ「お前がそこまで言うなんてな・・だが、解決する問題はまだたくさんあるが今はいいだろう」


ノビスケ「もうすぐ俺も学校だからあまり来れなくなりますからあの子の事お願いします」


ユウ「あぁ、任せておけ」


ノビスケ「あともうひとついいですか?」


ユウ「なんだ?」


ノビスケ「病院に来るたびに命の危機を感じるんですが・・」


ユウ「あ〜成る程・・」


看護婦「・・・・・」ギロ


ノビスケ「どうにか出来ませんか?なんか今にでも襲って来そうな」


ユウ「すまん・・あれは無理だ」


ノビスケ「・・・ですよね」


ユウ「ノビスケこっちもいいか?」


ノビスケ「なんでしょう?」


ユウ「看守Aの事近いうちにあやめに話すんだよな?」


ノビスケ「はい、そのつもりです」


ユウ「その時に看守Aを殺したのは俺だってあやめに言って欲しいんだ」


ノビスケ「・・・・・・」


ユウ「頼んだぞ」


ユウさんは逃げるようにその場を去った


ノビスケ「・・・逃げんなよ」ボソッ


ーーーーーーーーーーーーー


ノビスケ「看守Aさんは・・」


あやめ「うん・・」


ノビスケ「俺を庇って撃たれたんだ・・でも、ユウさんが仇をとってくれた」


あやめ「そう・・今度ユウさんにお礼言わないとね・・」


ノビスケ「そうですね・・」


ノビスケ「もうそろそろここも閉まります、やることやって帰りましょうか・・メイド」


メイド「はい!」


あやめ「待って!」


ノビスケ「どうしたんです?」


メイド「時間がないから早くね?」


あやめ「私が全部やります」


ノビスケ「え?でも、一人だと時間かかるしな・・」


メイド「一緒にでは駄目なのですか?」


あやめ「私が兄にしてやれる事はこれしかないんです!お願いです」


ノビスケ「わかったよ」


あやめ「ありがと!」


メイド「いいんですか?もう時間的に閉まりますよ?あと、二十分くらいで」


ノビスケ「ちょっと門あたりでおっちゃんとお話でもしてくるよ」


メイド「そうですかなら私も行きます」


ノビスケ「うん、あやめさん俺達向こうにいるから終わったら来てください」


あやめ「うん・・・」


三十分後


ノビスケ「いやだから俺は断然こっちだね!」雑誌に指差し


おっちゃん「おいおい!笑わせるなよ!こんなの子供じゃないか」


メイド「ノビスケさんメイド物はどうでしょう?」別の雑誌を見せる


ノビスケ「胸が小さい=子供って言うのは酷いだろ!」


おっちゃん「馬鹿野郎これを見ろ大人の色気プンプンだろうが!」


ノビスケ「ババアじゃん」


おっちゃん「おい!表出ろ!ロリコン野郎」


ノビスケ「上等だ!」


メイド「メイド物もいいかと・・」


おっちゃん「それは人妻か?」


ノビスケ「胸は!」


おっちゃん「デカイか!」


ノビスケ「小さいか!」


メイド「え?・・ち、小さい」


おっちゃん「それは自分を否定する事になるぜ?奴がメイド萌えになったら真っ先に除外されるだろうな」


ノビスケ「おい、なに言ってんだ?メイドは俺の味方に決まってんだろうが」


メイド「大きいです!とんでもなく!」


ノビスケ「な、なんだと!」


肩に優しく手が置かれる


おっちゃん「幼稚園とか行けよいるぞ?いっぱい」


ノビスケ「犯罪者になれと?」


おっちゃん「それはお前さん次第だ」


ノビスケ「俺次第・・・」


おっちゃん「そうだ・・」


メイド「そろそろ好みの異性談義終了しましょうあやめさんがかなり引いてます」


あやめ「・・・・・」ジト〜


ノビスケ「あ、いやこれは時間稼ぎであって!本音では・・本音ではな・・なきにしもあらず」


あやめ「さてメイドさん帰りましょう!」


ノビスケ(目元が赤いな・・)


メイド(泣いたのね)


メイド「では、失礼します」


ノビスケ「ちょっ!待ってよ!」


おっちゃん「ふっ!いい暇潰しになったぜ・・あ、閉めないと!」


ノビスケ「これハンカチ使ってよ」


あやめ「・・・ありがと」


その後あやめさんを家まで送り帰宅した


明日からスネ夫さんの息子とたけしさんの双子の娘達の計三名が来ることになっている


彼ら彼女らが来る前にしなきゃいけないことがあった


それは・・掃除である


メイド「掃除〜掃除〜」


ノビスケ「楽しそうで何よりです」


一人暮らしの男の部屋は仕方ないんです!と頭に言い聞かせていたが、それは一人暮らしだったからの言い訳にすぎない


これからはそうはいかない


綺麗にして皆を迎えよう


そして、昔の自分とは違うって変わったんだって胸を張って言えるように


メイド「掃除しがいがあります。この部屋だけですか?」


ノビスケ「いや、使ってない部屋も掃除しないとな」


一人暮らしなのに二階建ての家に住んでいる


お父さんが小学生の頃に住んでいた家だ


かなりボロボロになっているけど


家賃がいらないと言うだけでかなり助かってはいる


一応親からはいくらか毎月貰っているが、最低限暮らせるくらいしか貰っていない


バイトをしようと思ってるが・・無理だろうな


学校でもそうだが俺は周りからは犯罪者として見られている


誤認逮捕でも捕まったという事実だけしか周りは見てくれない


前に学校に行った時の周りの目は怖かった


先生ですら俺から距離を置いている


昔なら気にしなかったが今は苦しい


委員長は俺に声をかけてくれるが俺は彼女の為に距離を置くようにした


それでも彼女は声をかけてくる


委員長「馬鹿にしないで!ノビスケくんの事なんにも知らない人達と一緒にしないで!」


あの時そう言われた


凄く嬉しかった・・


でも、俺は彼女に頼んだ学校では声をかけないでくれと


俺の為にもう誰かが傷つくのは耐えられない


納得はしていないでも彼女は言った


委員長「我慢出来なくなったらいつでも声をかけてね」


その言葉のおかげで俺は学校に行くことが出来る


本当に感謝してもしきれないくらいだ


今度お礼をしないとな


話を戻して俺は暗い中屋根を見ていた


ノビスケ「なんか・・踏んだら壊れそうな・・よくこれで今まで大丈夫だったな」


長年使われていなかった家だがやはりガタは来ているようだ


ノビスケ「これじゃああいつらが来た時危ないな」


ノビスケ「どうするか・・適当に板でも打ち込んでおくか?」


そう思い二階の窓から屋根に入ろうとして足を踏み入れた瞬間


バキッ


ノビスケ「あ!やば!」フラッ


一階居間


メイド「お掃除〜ここもあっちも〜」


メイド「それにしても掃除してもしても全然終わらない!流石ですノビスケさん!」


メイド「ノビスケさん?・・あれ?いない?」


メイド「もう・・見てるだけでいいのに」


バキッ


天井から音がした


「しまった!落ちー」


メイド「ん?・・・っ!」


ガシャーン


メイド「上からノビスケさんが落ちてきた!」


ノビスケ「うわぁあああ!!」


メイド「っ!ノビスケさん!」


腕を大きく広げて俺を受け止めようとしていた


ノビスケ「駄目だ!どいて!」


メイド「嫌です!」キリッ


俺はそのままメイドに落ちた


高さもそんなになかったからあまり衝撃はなかったが


何かぷにゅっとした感触がした


ノビスケ「いてて・・大丈夫かメイド」


メイド「っ・・ノビスケさん駄目です・・」


ノビスケ「へ?」


俺の手はメイドの胸に置いてあり、まるでこれでは俺が押し倒したようにも見えた


ノビスケ「っ!ご、ごめんすぐ離れるから!」


メイド「だ、駄目です!」ガシッ


ノビスケ「な!なにを!」


メイド「そ、その・・ノビスケさん・・メイドはご主人様に忠誠を誓っています・・め、命令すればなんでもいたします!」


ノビスケ「と、とりあえず!手を離して、く、くれ!」


やばい凄く心臓がドキドキする今の俺はかなりきょどっているだろうな


勘違いしちゃうぞ!なんちゃってな


メイド「性欲処理でもなんでも」


その一言でドキドキはなくなった


俺は・・その言葉が冗談だと信じて聞いた


ノビスケ「なんだよそれ・・本当に俺になんでもするのかよ」


メイド「はい・・なんでもです」


冗談じゃない・・それがわかったと同時にある感情がこみ上げて来た


ノビスケ「・・・・・・・」


メイド「ノビスケさん・・命令を」


ノビスケ「は・・・よ」


メイド「え?」


ノビスケ「離せよ・・手を離せ」


メイド「ですが・・」


ノビスケ「命令だ!離せ!」


メイド「はい・・・」


彼女があの刑務所に来る前にどんな事があったのかはわからない


でも、メイドだって人間だ


家畜でも奴隷でもない


もう、そんな事しなくてもいいんだ


ノビスケ「メイド・・いいか?よく聞けもう二度とあんな事言うなよいいな?」


メイド「・・・はい」


ノビスケ「そう言うのは本当に好きになった奴にしろメイドだからとか命令だからとかそんな事で身体を捧げる必要はない!いいな?」


メイド「ですが・・私はノビスケさんをー」


ノビスケ「返事は!」


メイド「はい!申し訳ありませんでした・・二度とあのような事は言いませんので・・どうか近くに置いてもらえませんでしょうか」


メイド「身捨てないでください」


ノビスケ「見捨てる?メイドが自分から離れて行くまでは見捨てたりなんてしないよ絶対に」


メイド「・・・ありがとございます・・ノビスケさん・・一生側にいます」ポロポロ


ノビスケ(一生って・・大げさだな、まぁツッコミ入れるのも野暮だな)


ノビスケ「あぁ、俺こそ見捨てられないように頑張るよ!ほら涙を拭いてね?」


メイド「はい・・」


ノビスケ「じゃあ、この屋根をどうするかな?」


メイド「業者の方に頼むのが一番ですが・・」


ノビスケ「そうなんだろうけど」


メイド「わかっております、あまり余裕がないのはギリギリ程しか貰っていませんからで、そして明日からの生活費もギリギリ程しか貰っていません」


ノビスケ「ごめん・・」


メイド「いえ、こう言う時どうにかするのがメイドです!」


そう言うとメイドは工具を持って二階へ上がって行った


ノビスケ「ちょっと!危ないって!そこは俺がやるから」


メイド「いえ、そんな危険な事はさせられません!さっきは運がよかっただけです」


ノビスケ「なら尚更だ!メイドに危険な事はさせられない!それより一階の掃除を頼むまた汚しちゃったからね」


メイド「ノビスケさんはどうするのですか?」


ノビスケ「屋根にできた穴をふさぐよ暗いから本格的な修理はまた今度だ大丈夫次は落ちたりしないから」


メイド「駄目です!ノビスケさんは大人しくしていてください!」


ノビスケ「こう言うのは男の仕事なんだよ。頼む俺に少し活躍させてくれよ。な?」


メイド「・・わかりました」


ノビスケ「さてとやるか!」


メイド「あの・・これを」


ノビスケ「ん?メイド服?なんで!」


メイド「これは特注で多少の衝撃なら吸収します」


ノビスケ「いやでも・・これ男の俺が着たら」


メイド「大丈夫です!夜ですから人に見られることは多分ないです」


ノビスケ「いや・・そう言う問題ではなくて・・」


メイド「どう言う問題ですか?それは命より優先されるのですか?とにかく着ないならさせません!」


ノビスケ「その言い方ずるいな・・わかったよ着るよ」


メイド「ではどうぞ!」


ノビスケ「う、うん・・ありがと?」


メイド「疑問形なのは気にしません」


ノビスケ「・・・・・・」


メイド「・・・・・・」ワクワク


ノビスケ「着替えるから・・ね?」


メイド「どうぞ!」ワクワク


ノビスケ「ごめん出て行ってくれるかな?」


メイド「え・・・はい」シュン


メイドは渋々部屋を出た


ノビスケ「俺の着替えなんて需要ないっての」


ノビスケ「うむ・・どう着ればいいんだ?メイドに頼めばいいのだが今はちょっといろいろと危機を感じるからやめておくか・・真治に聞くか?」


ノビスケ「いや、いくらなんでも男が知ってるのは怖いよな・・あいつならありえそうだしな・・また新たな一面を知ってしまいそうだしな・・」


ノビスケ「なんでも知ってそうなら委員長か?・・いやでもいきなりこんな事言われたら引くよな」


ノビスケ「幼馴染は馬鹿だから論外」


幼馴染『ぶぁっくしょん!!ちくしょー!!』


幼馴染『風邪引いたのかな・・』


ノビスケ「あやめさんなら着てたから聞けば・・いや、変な目で見られて明日から変態と呼ばれるようになるだけだ」


ノビスケ「なら・・知ってそうで気軽に聞けそうな奴は・・」ピッ


ノビスケ「あ、もしもし夜分遅くにすいません」


花音「はぁ〜い誰です」


ノビスケ「花音さんの携帯ですか?それとも何処かのおっさんですか?」


花音「いや、声で分かれよ」


ノビスケ「失礼しました、おっさんの寝起きみたいな声だったものでおっさんかと」


花音「うん!切っていい?てか切るね?切るよ切りまーす!」


ノビスケ「冗談だから!本気にしないでよ!」


花音「冗談でも言っていいものがあるでしょ!せめて性別を女性にしなさい!おっさんはないから!」


ノビスケ「え?そこかよ!」


花音「それで?なんの用?私は早寝早起きするようにしてるから早くね」


ノビスケ「寝るの早くない?」


花音「そんなの私の勝手だろそれで?用はなに?」


ノビスケ「花音!恥を忍んで聞きたい花音しか頼れる人がいないんだ」


花音「な、なによいきなり真面目になって・・いいわ言ってみて力になれる事なら力になー」


ノビスケ「メイド服ってどうやって着るんだ!方法を教えてくれ」


花音「・・・・ノビスケ・・あんた」


ノビスケ「俺は・・本気なんだ!頼む知ってたら教えてくれ!」


花音「・・あんたの携帯ってネット使えたよね?」


ノビスケ「え?まぁ使えるけど?」


花音「ググれカス!!」ガチャ


ノビスケ「切られた・・ググれカス?なにそれ?多分罵倒されたんだよな?」


ノビスケ「ネット・・あ、調べればいいんだ!」


どうにか着替えることが出来たサイズがピッタリなのは偶然だよね?


ノビスケ「ネットって便利だな・・よし!今度は落ちないように足元に気をつけて」


バキッ


ノビスケ「うわっ!落ちそうだった危ねえ!」


メイド「今行きますから!!」


ノビスケ「いや、大丈夫だから!」


ノビスケ「それより破片に気をつけてな!」


メイド「はーーーい!」


それから一時間後


メイド「ふう〜どうにか掃除は完了っと」


メイド「穴もふさがってるし夕食の支度しなきゃっと」


ノビスケ「終わったぁ〜腹減ったぁ〜」バタッ


メイド「すぐご用意いたしますのでお待ちください」


ノビスケ「は〜い・・あ、そう言えば!」


メイド「これは・・・」


ノビスケ「やっぱり・・冷蔵庫の中全滅だ」


メイド「すぐに買いに行って来ます!」


ノビスケ「あ、まだ生活費振り込んで貰ってないんだ!多分明日くらいに・・」


メイド「私のポケットマネーなら少し」


ノビスケ「それは駄目だ!」


メイド「ですが・・」ぐぅ〜


メイド「あ・・・」


ノビスケ「まぁ、そうだよな腹の虫は収まらないよな・・なにかなかったかな・・」


メイド「は、恥ずかしい・・です」


ノビスケ「腹が減るのは健康だってことさ恥ずることなんてないよ」


メイド「そうですけど・・」


ノビスケ「どれも腐ってるな・・」


ノビスケ「これは・・レトルトカレーか賞味期限過ぎてるけど・・火を通せばいけるぞ!」


メイド「そうなんですか?私はレトルトカレーは初めてなのでわかりませんが・・賞味期限が切れてるのは・・」


ノビスケ「いいの!いいの!ほら米なら少し残っていたから食べよう」


メイド「はい!」


それからご飯を炊きレトルトカレーを温めてご飯の上にかけた


この時俺は確認するべきだったかける前にカレーを


ノビスケ「・・・・・」


メイド「カラフルなカレーですね!美味しそうです・・いただきましょう」


ノビスケ「うん、捨てよう」


メイド「え?何故です?完成ではないのですか?」


ノビスケ「世の中になカラフルなカレーはない!ご飯も食えないなこれは・・はぁ・・」


メイド「やはり私が・・」


ノビスケ「駄目だ!メイドのプライベートのお金まで使わせるわけにはいかない!ただでさえメイドくらいの人はいろいろと自分にお金をかける歳なんだ自分に使ってくれ」


メイド「私はノビスケさんに使えるのならそれだけでなにより幸せです!」


ノビスケ「・・それでも俺が許せないんだ!このくらいの事をどうにかしないとこれから先やっていけるわけなんてないんだ!」


ノビスケ「だから、それは最後の最後でどうしようもなくなったら頼むよ」


メイド「わかりました!」


ノビスケ「まだ、探してない所があった筈だ・・・えっと・・レトルトカレーしか出てこないぞ!俺そんなに好きだったか?」


メイド「・・・・////」ぐぅ〜


ノビスケ「そういえば勉強ばかりしていたから料理する時間すら惜しかったから買いだめしていたんだった」


メイド「あまり身体によくないと聞きますが」


ノビスケ「食べ過ぎなきゃ大丈夫だよ」


ノビスケ「それこそ毎日食べなきゃ大丈夫さ」


メイド「毎日食べてたのでは?」


ノビスケ「・・・・・」


メイド「今日からこういうのはなしでいきます」


ノビスケ「はい・・これどうしようか・・」


メイド「今日は仕方ないですね・・それを食べましょう」


ノビスケ「え〜と一番賞味期限が切れてから日にちが経っていないのは・・これだ!」


メイド「一週間前のですか・・まずいのでは?」


ノビスケ「ま、まぁ、さっきのは一ヶ月だったしこれなら大丈夫だよ!レトルトカレーは非常食としても使われてるし」


メイド「それにしては賞味期限が近いようですが?」


ノビスケ「結構前に買いだめしたもので・・しかも安売りの奴を」


メイド「ノビスケさんのこれまでの食生活が凄く心配です」


ノビスケ「こ、これからは気をつけるよ・・」


メイド「当たり前です、これからは私が作りますから」


ノビスケ「うん!楽しみにしてるよ」


メイド「はい」


ノビスケ「よし!出来たぞ!食おうぜ」


メイド「ご飯はもうないんですよね?」


ノビスケ「あぁ、だがそのままでも食えるだろ色も匂いも大丈夫そうだぞ!」


メイド「そうですね・・それでは」


ノビスケ、メイド「いただきます」


ノビスケ「うん!なかなか美味い!」


メイド「レトルトカレー恐るべし・・」


ノビスケ、メイド「ご馳走様でした」


ノビスケ「さて、明日からあいつらが来るのか部屋割りとかどうするか」


メイド「ノビスケさんは二階部屋ですよね」


ノビスケ「うん、そうだよお父さんが使っていた部屋だよ、その部屋の前にもう一部屋あるからそこはスネ樹に使わせるか」


メイド「では、一階の居間は・・剛田さんのお嬢様達に使ってもらいますか?」


ノビスケ「お嬢様ね・・まぁそうだな、あ!メイドの部屋がなかった」


ノビスケ「どうするか一階にもう一部屋あるけどお父さんに開けるなって言われてるしな・・なんでも物置にしてるらしい」


メイド「私なら大丈夫ですよ」


ノビスケ「え?まさか廊下とか言わないよね?」


メイド「ご命令ならそうします」


ノビスケ「なぁ、これから一緒に暮らしていくんだ俺とメイドの関係は仕事だけの関係なのか?そうならさみしいよ・・」


メイド「そんな事はありませんノビスケさん」


ノビスケ「なら、嫌な事は嫌って言ってくれよ・・敬語もやめてくれ!」


ノビスケ「なんかメイドと見えない壁があるようで嫌なんだ・・」


メイド「・・・・・・」


ノビスケ「俺はメイドと同等の立場でいたい・・主人とメイドじゃなくて一人の男と女のね(家族)」


メイド「いいんですか・・私がそんな・・」


ノビスケ「家族に遠慮するなよ!少なくともここにいる間は家族だと思ってるよメイド」


メイド「・・・わかりました・・いえ、わかったよノビスケ」


メイド「私頑張ります!」


ノビスケ「うん!それで廊下じゃないなら何処へ?」


メイド「外にテントを張っていたんだけど・・もういいやノビスケと同じ部屋でいいよ」


ノビスケ「いや!それはダメだろう」


メイド「大丈夫!勝手には襲ったりはしません!」


ノビスケ「いや!そんな襲うとか襲わないじゃなくてな?てか、勝手って襲う事態は否定しないのかよ!別の所にしてくれないか?」


メイド「嫌です!」


ノビスケ「えぇ!!」


メイド「ノビスケが嫌なことは嫌って言えっていったんだからね?」


ノビスケ「そ、そりゃそうだけどキャラ変わってね?」


メイド「この押入れとかいいですね!何故か収納スペースもあるし」


ノビスケ「え?本当だ押入れなのにまるで誰か押入れに住んでたみたいだ」


メイド「ノビスケのお父様は押入れで寝てたとか?」


ノビスケ「あり得そうだな・・」


メイド「私も結構好きですよ押入れの中この暗さと空気のじめじめ感がいい」


ノビスケ「だが、押入れの中は汚いしな・・」


メイド「綺麗になりましたよ!」


ノビスケ「はや!」


メイド「では、今日からここが私の寝床ということでよろしくね」


ノビスケ「言っても無駄か・・まぁいいか・・多少の我儘はね」


ノビスケ「じゃあ、明日も早いし寝るか」


メイド「はい、お休みなさーい!」


押入れが閉められた


メイド姿の人が押入れに入っていく様は


かなりシュールな光景ではあった


あれで寝るのか?


ノビスケ「明日も学校か・・大丈夫だよね・・うん!やっていける」


押入れ「ーーー!!」ガタガタガタ


ノビスケ「ん?メイドどうした?」


押入れの扉が少しだけ開いたそこから


ネズミ「チュウーー!」


ノビスケ「うわっ!ネズミか!まぁいるわな大丈夫かメイド」押入れオープン


メイド「」気絶中


ノビスケ「ネズミ苦手だったのか」


ノビスケ「仕方ない今日だけ交代な」


メイドを俺の布団へ運び俺は押入れに入った


結構落ち着くな


ネズミ「チュウーー!!」


ノビスケ「まだいたのかよ!」


ー翌朝ー


今日もいい天気だ朝日が眩しい


朝食を食べ着替えて歯を磨いて身だしなみを整え


忘れ物がないかをチェックして学校へ向かう筈だった


ノビスケ「は、はい・・そうです・・すいませんが・・はい・・失礼します」ピッ


ノビスケ「うっ・・ハァ・・ハァ」


俺は今日学校を休んだ


昨日のカレーにやられたようだ


ギュルルル


ノビスケ「うぉおおお!」


メイド「っ・・お、おはおはおはようご、ござざざざざ」


ノビスケ「メイド壊れたテープみたいになってるぞ」


メイド「レトルトカレー恐るべし」


ノビスケ「こんな筈ではなかったのに・・」


ギュルルル


メイド「はぅ〜」バタッ


ノビスケ「メイド!これは・・やばいぞ・・病院に行かなきゃ・・あ、駄目だ」バタッ


ピンポーン


ー玄関ー


ガチャ


あやめ「お邪魔します」


あやめ「まだいるかな?もう学校に行っちゃったかな・・メイド服返しに来たんだけど・・メイドさんいますか!」


しーーーーん


あやめ「あの!誰もいないの?」


あやめ「なんて不用心なの!」


ガタッ


あやめ「ん?誰かいるの!二階から物音がするけど」


あやめ「まさかね?男女二人でもノビスケにそんな勇気あるわけないし」


あやめ「でも・・二階に行ってみようかな!泥棒かもしれないし」


あやめ「さぁて!二階でも行こーかな?返事してくれたら行かないのになぁーーっと!」


しーーーーーん


あやめ「まさか本当に泥棒?え?ど、どうしよう!」


あやめ「お、お、落ち着きなさい!私!まずは110よ!」ピッ


あやめ「いえ!待ちなさい!もし違っていたら私はただの自意識過剰女だわ!確かめてからにしないと・・でも・・こっそりと・・」


あやめ「こっそり・・こっそり・・誰かいますか」チラ


部屋を覗くとそこには二人倒れていた


ノビスケ「」


メイド「」


あやめ「なんだ・・二人ともまだ寝てただけだったのねビックリさせないでよ」


あやめ「ほら、起きなさい・・顔色が悪いわね」


あやめ「ねぇ起きなさいよ遅刻するよノビスケ」ゆさゆさ


ノビスケ「」ピクピク


あやめ「ねぇ?どうしたの?起きてよ・・本当に顔色が尋常じゃないメイドさんノビスケの様子が・・」


メイド「」ピクッ・・


あやめ「メイドさんも一体なにが!落ち着いて私・・よし!」


あやめ「まず、二人とも同じなにかにやられているそしてこの顔色はそこから考えると・・・」


あやめ「そう!食中毒の時と似ているのよ・・・食中毒・・まさか!」ダッ


急いで台所に向かう


あやめ「レトルトカレーね・・賞味期限は過ぎてる・・あのバカ!救急車呼ばないと」ピッ


「はい病院です!救急車ですか?」


あやめ「はい、二台至急お願いします!食中毒です!」


「・・・・はぁ」


あやめ「あの!聞いてますか?返事くらいしてください!」


「最近多いんだよねそういういたずらがよ」


あやめ「いたずらなんかじゃありません!本当にー」


「うちらもよ!仕事なんだよ!お前らみたいなのがいるから本当に必要な奴に救急車が送れないんだよ!」


あやめ「貴方じゃ話になりません!他の人に代わってください!」


「嫌に決まってるだろ?こっちは忙しいだよ!素人がなんで食中毒ってわかんだよ!」


あやめ「大学で医療系の勉強してるからです!いいから早くして手遅れになっちゃう!」


「・・・なれば?馬鹿馬鹿しい」プツリ


あやめ「ちょっと!・・切られた」


あやめ「どうしよう・・このままじゃあ・・」


ギュルルルル〜


メイド「カレー〜〜ぐぇ・・」


ノビスケ「ぐぉおおお!!コスモーーーッ・・ス・・」


あやめ「こうなれば!メイドさん少し失礼」


あやめ「あった車のキー取ったばかりだけど・・大丈夫!行ける!」


あやめ「二人とも車まで頑張って移動してくれる?」


メイド「わ、わわわたひに出来ないこ、こここことなどない」


あやめ「そっちは窓よ!落ちるから」


ノビスケ「うぉおおお!!」ダッ


あやめ「そこは押入れよ!」


どうにか二人を車に乗せることが出来た


メイド「し、しししーとべるととととわすれないよよよように」


ノビスケ「うぉおおお!!」


あやめ「もう、学校は遅刻ね・・そんな事は後よ!初心者マークは付けたし爆弾も付いてなかったし」


あやめ「よし、発進!」


バック


ガン


あやめ「気にしない!」


メイド「っー!!」∑(゚Д゚)


ノビスケ「・・・・」( ;´Д`)


あやめ「ちょっ!勝手に進むな!」


ガン


メイド「っ!!!!」((((;゚Д゚)))))))


ノビスケ「・・・・」(◎_◎;)


あやめ「な、慣れてきたよ!」


あやめ「も、もうすぐ着くからね!」


あやめ「あれ?右折専用?真っ直ぐは駄目なの?・・まぁいいよね?」


ノビスケ→(°_°)


メイド→ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3


右へハンドルをグイ


あやめ「あ、なにするの!真っ直ぐの方が早いでしょ!」


メイド「こ、こここ交通ルール守りなさいよ・・うっ!」


あやめ「ご、ごめんなさい」


ノビスケ「あ、楽になってきたかも・・感覚がないのかな・・はは」


あやめ「あと少しだから!やばい!やばい!」


それから二回程ぶつけて病院へ到着する


どうにか俺達はギリギリ間に合ったようだ


あの後あやめさんが救急隊の事務所に乗り込んだとか乗り込まなかったとか


二人とも食中毒で原因はカレーである


入院しなければいけないがそうすると子供達が路頭に迷うことになってしまうので夕方まで点滴で治すことになった


夕方にはお父さん達は出発してしまうらしいから夕方には子供達も来る


ー病室ー


ノビスケ「なんか落ち着くな・・」


病院生活が長いとそれに適応してしまう


ノビスケ「人間の適応力すげぇ」


ノビスケ「病院はユウさんの所じゃなくてよかったかもしれないな」


今はユウさんの病院にはあまり行かないようにしている


看護婦の事(生命の危険)もあるが彼女の成長の邪魔をしたくない


今の彼女には俺は害でしかない


もし、同じ病院でまた入院になればそれこそ俺は彼女を駄目にしてしまう


ノビスケ「週一にするか・・いやだが・・」


本当に俺はあまいな・・いや、俺が俺にあまいんだ


メイド「なにが週一なの?」


ノビスケ「ん?メイド起きてたのか腹は大丈夫か?」


メイド「えぇ、今は落ち着いてる」


ノビスケ「そうか、ごめんな俺のせいで」


メイド「謝らないでお互い様って事でいいじゃない」


ノビスケ「ありがと・・そうだなメイドの食い意地のせいもあるわな!」


メイド「ちょっとそれは酷くない?確かに・・お腹は減ってたけど」


ノビスケ「冗談だよ本気にするなよ」


メイド「もう・・・」


ノビスケ「ははは、お互い無事でよかったよ」


メイド「そうね」


ノビスケ「それにしてもよく同じ部屋にしてもらったよね」


メイド「どうやら家族と勘違いされているみたいよ」


ノビスケ「勘違い?それはないよ。だって俺達は家族だろ?」


メイド「・・・・寝ます」


ノビスケ「あれ?メイド?おーい」


メイド(どうしてノビスケは簡単にそんな事が言えるのかな・・いえ、簡単ではないでしょうけど・・まともに聞いていたらまた、泣きそうに・)


ノビスケ「寝たのか・・俺も寝るか」


その後夕方になり病院を出た


そこにあったのはボロボロになったメイドの愛車だった


メイド「我慢してたのに・・台無しよ」ポロポロ


ノビスケ「その・・なんだ・・たまには歩くのも悪くないかなって」


メイド「まだ、動くよ乗って」


ノビスケ「え、でも・・なんか爆発しそうで・・」


メイド「しないから!多分」


ノビスケ「いや、でも・・」


メイド「男でしょ!何事にもリスクはあるの!それを恐れていては立派な男にはなれませんよ!」


ノビスケ「死んだら意味なー」


メイド「乗れ」ギロ


ノビスケ「はい・・・」


ノビスケ(なんか・・メイド性格が変わったような・・まぁ、これが素の性格ならいいか)


メイド「早く帰らないと子供達が来る全速力で行くよ!ふふふふ」


ノビスケ「ははは・・笑うしかねぇ」


ー自宅ー


ノビスケ「生きてるって素晴らしいね」


メイド「これはもう廃車ね・・ここまでよく頑張ったね・・ありがと」


ノビスケ「これもこれもこれも全部捨ててやる!一日でも過ぎてるやつは全部捨てろ!」


メイド「・・出会いは私が免許を取ってすぐだったよね・・私舞い上がってたよね・・」


ノビスケ「レトルトカレーどんだけ好きなんだ?俺は」


メイド「一目惚れだったの・・」


車業者「そろそろ持って行きますね」


メイド「っ!ま、待って!」


車業者「もう忘れろ・・新たな相棒を見つければいい」


メイド「簡単に忘れられるわけないでしょ!」


車業者「そうか・・辛いがこれも仕事なんだ・・最後の別れだ」


メイド「・・・さようなら」ポロポロ


車業者「・・辛い仕事だ」


ノビスケ「持っていってくれ」


ゴミ業者「なんだ?この大量のレトルトカレーは・・まさか捨てるんじゃないよな?」


ノビスケ「そのまさかだよ」


ゴミ業者「馬鹿野郎!」ドゴッ


ノビスケ「ぐぁ、なにするんだ!」


ゴミ業者「世界は広い・・その広い世界で毎日の飯を当たり前に食えている・・」


ゴミ業者「だが、全員がそうじゃねぇ何も食えず死んでいく者もいる」


ノビスケ「・・・・・」


ゴミ業者「お前は!考えもせず買ってそして捨てるのか!これだけあればどれだけの人が・・助けられたか」


ノビスケ「俺だって食べたかった・・でも、無理だった倒れちまってさ・・」


ゴミ業者「お前食べたのか!」


ノビスケ「あぁ・・美味かった・・そして辛かった」


ゴミ業者「このゴミ確かに回収させてもらうぜ」


ノビスケ「頼んだ・・」


ゴミ業者「まだ、こんな若者がいたとはな・・」


車業者「まだ、こんなに車を愛する者がいたとはな・・」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー


ノビスケ「よし!部屋も綺麗になったし買い出しもしたし大丈夫だな」


メイド「そろそろ来るはずよ」


ノビスケ「涙は拭いたか?」


メイド「大丈夫よ」


ピンポーン


ガチャ


スネ樹「・・・・・」


ノビスケ「スネ樹久しぶりだな少し見ない間に大きくなったな」


スネ樹「ちっ・・外」


ノビスケ「え?外?」


タクシー「まいど!料金お願いしまーす!」


ノビスケ「え、どう言う事だスネ樹?そんなに遠くなかったはずなのになんでタクシーなんか」


スネ樹「普通は迎えくらい来るものだと思うが?」


ノビスケ「あ、そうだよな・・すまん実はなー」


スネ樹「言い訳はいいよ!それよりさっさと払ってよ」


ノビスケ「持ってないのか?」


スネ樹「あったら言わねぇよカードしか持ってないんだよ」


ノビスケ「カードって・・やはりスネ夫さんの息子ってわけだ」


スネ樹「言っておくがこれは僕が自分で稼いだ金だ仕送りで生活してるてめぇとは違う」


メイド「あぁ?ノビスケにそれ以上言うようなら」ギロ


ノビスケ「よせ、メイド」


スネ樹「うわっ頭悪そうなメイドだな」


ノビスケ「・・・・・・」


スネ樹「メイドはメイドらしく言われた事だけやれよ必要以上喋るなよ」


ノビスケ「・・・部屋は二階だ右側の部屋だ」


スネ樹「そう、ほら!荷物持てよメイド」


メイド「はい」


ノビスケ「メイドすまん」


メイド「いえ、私はメイドですスネ樹さんの言う通りですから」


ノビスケ「・・・・・」


メイド「それより後二人が心配です家に行ってみては?」


ノビスケ「そうだな暗いしな」


スネ樹「早くしろよメイド」


メイド「では、お気をつけて」


ノビスケ「あぁ」


タクシー「あの〜代金を」


ノビスケ「あ、忘れてた・・あの〜いくらで?」


タクシー「三千円です」


ノビスケ「高くないか?」


タクシー「遠回りするように言われたので」


ノビスケ「あの野郎・・これちょうどで」


タクシー「ありがとうございます」


ノビスケ「はぁ・・痛い出費だ」


ノビスケ「言ってても仕方ないか・・本当に二人が遅いな家に行ってみるか」


たけしさんの家はたけしさんが昔住んでた場所と変わらず剛田商店をやっている


なのでそんなに遠くはなく歩いてこれる距離なのだ


だから、来ているならもう着いていてもおかしくない


とりあえず俺は剛田商店へ向かったその途中の公園も調べながら


結局道では会うことはなく剛田商店へ着いた


シャッターは閉まっているが明かりが着いている事からまだ家に居ることがわかる


ノビスケ「どうしたんだ?準備中か?いや、それにしても遅過ぎるし」


裏へ回り込みインターホンを押す


ノビスケ「たけしさんアーニャさん居るんですか?」


返事はなかった


ノビスケ「いないっと・・なら答えは簡単だ」


彼女達が何故来ないのかそれは


ノビスケ「おーい、居留守を使っても分かるぞ」


???「帰って・・」


ドア越しから声が聞こえる


ノビスケ「帰ってか・・・」


やはり嫌われているようだ


ノビスケ「その声はまゆか」


まゆ「今日は帰って!」


彼女は剛田まゆ双子の姉だ


気が強く曲がった事が大っ嫌いだが、感情的になりやすい所があり、たまに暴走する小学四年生だ


嫌われている理由は彼女に最後に会ったのが俺が荒れている時だったからだ


信頼していてくれたのだが俺はそれを裏切った


ノビスケ「とりあえずさ顔を見て話さないか?」


まゆ「嫌よ!そう言って襲うつもりなんでしょ!」


ノビスケ「絶対に襲わない約束する」


まゆ「嘘よ!そうやってまた破るんでしょ!」


ノビスケ「頼む俺は・・あの時の俺はどうかしてたんだ」


ノビスケ「たくさん迷惑をかけたし今もかけてる・・でも、俺はもうあの頃の俺とは違うんだ信じてくれとは言わないでも話しだけでも」


まゆ「帰って!警察呼ぶよ!」


ノビスケ「くっ・・」


まみ「お姉ちゃん話しだけでもいいんじゃないかな?」


ノビスケ「まみ・・」


彼女は剛田まみ双子の妹だ


姉とは真逆の性格で気の弱い所はあるが冷静に物事を考える事が出来るどっちが姉だかわからない小学四年生だ


ガチャ


まみ「お兄ちゃん入って」


まゆ「ちょっと、まみ勝手に!もういいの?」


まみ「うん・・」


ノビスケ「・・・・・」


まゆ「もぉ!入りなさいよ!」


ノビスケ「ありがと・・」


たけしさんの家に入るのは何年ぶりだろうか


とにかくやることは一つだ!


俺は家に入ったと同時に土下座をした


ノビスケ「あの時はごめん!」


まゆ「・・・・・」


まみ「??」


沈黙・・きっと彼女達は怒っていて声もだせないのだろう


だが、彼女達をここに置いておくのは危ない万が一の事があったら大変だ


嫌われていても来てもらうしかない


場合によっては俺だけが出ていけば


まゆ「何やってんの?」


ノビスケ「俺なりの精一杯の謝罪だ!俺が嫌いなのは仕方ない事だ俺は嫌われる事をしてきた」


まみ「っ!」


まゆ「ちょっと!」


ノビスケ「許してくれとは言わない!だけど今回だけは言うことを聞いて欲しい!俺が嫌なら俺は家にいないようにすー」


まみ「だめ!!」


ノビスケ「うわっ!ビックリした!」


まみ「だめ!だめ!お兄ちゃん何処にも行っちゃだめ!」


ノビスケ「え?え?俺嫌われて・・え?」


まゆ「はぁ・・まみもう言っていいでしょ?」


まみ「うん」


ノビスケ「わけがわからない俺は嫌われるてるんだろ?」


まみ「別に嫌ってなんかないよ?」


まゆ「そうよ別に嫌ってなんかないわ」


ノビスケ「でも、俺は昔・・それにさっきだって言ってたじゃないかまた破る気だろって」


まゆ「あれはあの時咄嗟に出た言葉でごめん悪気はなかったの・・」


ノビスケ「じゃあ、もう気にしてないのか」


まゆ「うん、別に気にしてないけど?パパも言ってたし」


ノビスケ「たけしさんが?」


まみ「えっと・・男の子はそういう時期があるんだよね?」


まゆ「一時的な病気みたいなものだとも言ってた」


ノビスケ「たけしさん・・俺病気だと思われてたのか・・ショックだ」


まゆ「でも、ノビスケくんなら自力で治せる強さがあるから心配いらないって」


まみ「だから、嫌わないでやってくれって」


ノビスケ「たけしさん・・・」


やっぱりたけしさんは男の中の男だ


俺もいつかたけしさんのようになれたら


ノビスケ「そうだったのか・・ならなんで家に来なかったんだ?凄く心配したんだぞ?」


まゆ「まみがね・・」


まみ「・・・・」


ノビスケ「どうしたんだ?そんなに落ちこんで・・っ!まさか!何処か痛いのか?病院へ行こう!さあ!」ガシッ


まみ「はわっ!」


まゆ「ちょっと!まみを担いで何処に行くの!」


ノビスケ「病院に決まってるだろうが!まみ何処が痛いんだ?お腹か?」


まみ「べ、べつに何処も痛くない」


ノビスケ「え?」


まみ「ちょっと料理失敗して・・」


ノビスケ「料理?」


まゆ「持って行くつもりだったのでも失敗したから行くに行けなかった」


ノビスケ「料理作ってくれてたのか・・でも、料理ならメイドが」


まみ「メイド?」ギロ


ノビスケ「っ!殺気何処から!」キョロキョロ


まゆ「久しぶりに会うからってまみがはりきってね」


まみ「ふふふふ・・・」


ノビスケ「何処なんだ!」キョロキョロ


ギュッ


まみ「わわわ!////」


まゆ「ちょっと!いきなり抱きつかないでよ!襲うの?襲うのか!きゃーー////」


ノビスケ「二人は俺が守る!・・殺気がなくなったか」


まみ「はわ〜」


まゆ「////」


ノビスケ「二人とも!どうした!寝てる?疲れたのか」


ノビスケ「嫌われてなくて本当に良かった・・」


ノビスケ「このまま帰るわけにもいかないよな仕方ない」ピッ


ノビスケ「メイドか?悪いが今日はこっちに泊まって行くから」


ノビスケ「襲わねぇよ!じゃあな」ピッ


ノビスケ「さて、腹減ったしなこれは失敗したって言ったやつか肉じゃがか」


ノビスケ「まぁ、まだ小学四年生だ料理の失敗くらい当たり前だ。だが、見た目は失敗してるようには見えないが」


ノビスケ「やはり捨てるのかな・・勿体無いなちょっと味見してみようかな?」パクリ


ノビスケ「っ!」


ノビスケ「う、美味い!凄く美味い!なんでこれが失敗なんだよ!わからん」


ノビスケ「・・捨てるなら食べてもいいよね?いや、まだ捨てるとは言ってないし・・うむ・・」


ノビスケ「そうだ!俺も何か作ってやればいいんだ!うん!それがいい」


ノビスケ「よし!なら早速冷蔵庫の中拝見使ってもいいよね」


大量の冷凍食品


ノビスケ「・・・・あ、そう言えばたけしさんもアーニャさんも料理スキルが壊滅的だった」


ノビスケ「たけしさんのシチューは死ぬかと思った・・隠し味がセミの抜け殻・・思い出したら吐きそうになってきた・・隠れてないんだよな隠し味なのに」


ノビスケ「アーニャさんはアーニャさんでカップ麺を手作りよって我が物顔で出された時はどう反応すればよかったか・・」


ノビスケ「それを考えると二人は凄いな親が料理出来ないのに子は出来るなんてな」


ノビスケ「いや・・だからこそなのかもしれない」


ノビスケ「よし!これとこれを合わせて炒飯でも作るか」


それから少し経ち


まゆ「あれ・・寝てたのそれになにこの匂いは」


まみ「いい匂いです」


まゆ「台所誰か使ってるの?」


まみ「ど、泥棒かな」


ノビスケ「ほっ!はっ!」


まみ「お兄ちゃんだ!ご飯が空を飛んでます!」


まゆ「飛んでんじゃなくて飛ばしてるだけよ中々やるじゃない」


ノビスケ「起きたかもうすぐ出来るからな待ってろ」


まみ「楽しみです!」


まゆ「へぇ〜ノビスケくん料理出来るんだ」


ノビスケ「君達程じゃないけどね肉じゃが凄く美味いぞ」


まみ「た、食べたの!」


ノビスケ「少しな美味かったぞ、たけしさんやアーニャさんとは比べものにならないくらい」


まみ「は、はわわわ!!あれは失敗作なのに!」


まゆ「ママとパパのも美味しいと思うけどね、特にママの冷凍食品とか」


ノビスケ「・・・可哀想にまともな家庭の味を知らないのか・・これは由々しき事態だ!これからたくさん作ってやるから楽しみにしてろよ」


まゆ「ま、まぁ楽しみにしといてやるわ」


まみ「楽しみです!」


ノビスケ「とりあえず今日は俺もここに泊まっていくから明日から家に来てくれよ」


まみ「と、泊まるの!」


まゆ「やはり襲う気ね!」


ノビスケ「襲わないから・・信用してくれよ」


まみ「そ、そうですよ!お兄ちゃんは襲ったりなんかしません!ちゃんと手取り足取り」


まゆ「どっちにしろ同じじゃない!」


まみ「お互いの同意があれば大丈夫です!」


まゆ「それはそうだけど!私達まだ子供でしょ!」


まみ「愛があれば大丈夫です」


まゆ「駄目よ!家でそんな事絶対にさせないから!」


ノビスケ「ちょっ!お前らなんの話してる!てか、なんでそんな事知ってんだ!」


まみ「パパはよくてなんでお兄ちゃんは駄目なの?」


ノビスケ「なっ!」


ノビスケ(たけしさん・・男の中の男と言いましたけど撤回します!このロリコンゴリラ!)


まゆ「ノビスケくんは他人でしょ!」


ノビスケ「がーーーん!!」


ノビスケ(確かに他人だけど・・それを言われると・・てか、家族ならいいのか?普通は逆じゃないか?てか、まだ早すぎるだろ!)


ノビスケ「二人ともよく聞け!そう言うのはもっと大人になってからだ!いいな?」


まゆ「ほら、ノビスケくんも言ってるしパパで我慢しなさい」


ノビスケ「いやそれも駄目だろ」


まみ「ぶーー!嫌です!」


まゆ「私はまみの心配してるのよ!もし子供が出来たらどうするの!」


ノビスケ「最近の小学生ってませてんだな」遠い目


ノビスケ「って!いかん!二人ともパパとも駄目だ!」


まゆ「え?なんでよ!パパとならいいでしょ!」


ノビスケ「もっと自分を大切にしろいいな?」


まみ「お兄ちゃんが言うならそうします!」


まゆ「じゃあママだけか・・」


ノビスケ「・・・・ん?」


ノビスケ(いかん!アーニャさん何を教えたんだ!両刀にしたかったのか!とにかくやめさせないと!)


ノビスケ「ママも駄目だ!」


まゆ「なんで!ノビスケくんにそこまで言われなきゃいけないの!」


ノビスケ「大切だからに決まってるだろ!そんな小さな身体で!もっと自分を大切にしろよ!」


まゆ「そ、そんな怒鳴らなくても」


まみ「こ、怖いです・・」


ノビスケ「あ、ごめん・・ごめんな」ナデナデ


まゆ「・・・・どうしても駄目なの」


まみ「淋しいです・・」


ノビスケ「そん時は俺が相談に乗るからな?淋しい思いなんてさせないよ君達は今ならまだやり直せるからな?」


まゆ「・・わかったわよ」


まみ「わかったです・・」


ノビスケ「君達には健全な生き方をしてほしい・・これで後はたけしさん達が帰ってきたら・・殴ってやる!」


まゆ「もう一緒の部屋で寝るのはやめる!」


まみ「はいです!」


ノビスケ「そうだな一緒の部屋でなんか寝たら危ないしな」


まゆ「一人で寝るのなんか怖くないもん!」


まみ「はいです!」


ノビスケ「・・・・・ん?」


まゆ「一人でトイレにだって行けるもん!」


まみ「ママとパパを起こして付いて来てもらわないです!」


ノビスケ「・・・・まさか?」


ノビスケ「ねぇ聞いていい?」


まゆ「なに?」


ノビスケ「さっきの話ってまさか一緒に寝てるだけってやつ?」


まゆ「そうだけどそれ以外にある?」


ノビスケ「その・・子供ってどうやって出来るか知ってる?」


まみ「は、はわわわ!」


まゆ「そ、そんなの言えるわけないじゃん・・」


ノビスケ「頼む教えてくれ」


まゆ「そ、その・・き、キスをしたらコウノトリさんがー」


ノビスケ「はぁ・・俺はとんだ勘違いをしていたのか・・でも良かった・・まだ、二人は俺の知ってる二人だった本当に良かった・・」ポロポロ


まゆ「なんで泣いてるの!何処か痛いの?」オロオロ


まみ「きゅ、救急車です!」ピッ


ノビスケ「大丈夫・・大丈夫だから少し目にゴミが入っただけだからな」


まゆ「目が痛いの?消毒しなきゃ!」


ノビスケ「失明するからやめてくれ・・でもありがと」ナデナデ


まゆ「っ!・・え、えへへ」


まみ「救急車一台さっさとしろや!出せない?ふざけんな!子供のいたずらだって?お前・・!!」


まみ「もう・・・いいです!もしお兄ちゃんになにかあったらその時は・・・○○○するから」ギロ


ノビスケ「・・・・・」


まゆ「ほら、ここに寝てもう少しで来るからね」


ノビスケ(こ、怖くて声がかけられない)


その後すぐ救急車は来た


その時本当の事を言えばすぐに終わるだろうだが、まみが嘘つきになってしまう


どうあれ俺の事を心配してくれたまみの優しさを嘘つきなんて肩書きにしたくない


だから俺は


「おい!大丈夫か!」


ノビスケ「ぐぁああ!痛い!何処かが痛い!」ジタバタジタバタ


「何処が痛いんだ!動かしても大丈夫なのか!」


ノビスケ「えっと・・・目、そう!目が痛い!あ、動かしてもらって大丈夫ですよ」


「君?本当に痛いの?いたずー」


ノビスケ「ぎゃぁあああ!!てかたむゆつねぬそけたつのゆゆゆこあばばばば」


「こ、これはやばいぞ!おい!運べゆっくりな!」


「は、はい!」


まみ「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」


まゆ「どうしてこんな事に・・嫌だよノビスケくん・・・」


そして俺はまた病院へ行った運ばれた病院はユウさんのいる病院だった


ー病室ー


ユウ「で?」イライラ


ノビスケ「はい・・・・」


ユウ「夜に緊急で呼ばれて行ったら元気でしたか・・看護婦も来てくれたが急いでたのか焦っていたのかノーメイクで来やがった・・・わかるか?」


ノビスケ「えっと・・それは」


ユウ「あれは・・見ちゃいけないものだった・・それを俺は見てしまった・・今までで一番叫んだかもしれない・・」


ノビスケ「お、お気の毒に・・」


ユウ「それ、看護婦にも言えるか?言えよ」


ノビスケ「ユ、ユウさん!こ、これには深い訳がありまして」


ユウ「ははは、深い訳?面倒だ聞かん!歯ぁくいしばれ!!」


ノビスケ「あわわわわ!!」


俺は死を覚悟したお母さんお父さんお姉ちゃん今までありがとう


その時ドアが開かれた


ガチャ


まゆ「ノビスケくん!」


まみ「お兄ちゃん!」


ノビスケ「二人とも!」


まゆ「ノビスケくん!もう大丈夫なの!痛くない?」


まみ「ちゃんと見てもらった?変なことされなかった?」


ノビスケ「大丈夫だよ、まみが救急車呼んでくれたおかげで助かったよありがとな」ナデナデ


まみ「はぅ〜」


まゆ「むう!」


ノビスケ「どうした?まゆ」


まゆ「なんでもない・・」


ノビスケ「そうなのか?」ナデナデ


まゆ「っ!そ、そうよ、ふふふ」


ユウ「・・・・誰だっけ何処かで見たんだが・・」


まみ「っ!」ギロ


ユウ「・・・あ、たけしのとこの娘か相変わらず睨んでくるな」


まみ「お兄ちゃんになにかしたら許さないから・・」


ユウ「俺お前に嫌われるような事したっけっか?」


まみ「私見てた!いつも子供を泣かしてる!虐めてるんです」


ユウ「ん?そりゃ医者なら子供は無条件で泣くぞ?なんせ俺の姿見ただけで泣く子もいるからな・・・自分で言って虚しくなってきた」


まゆ「まみ落ち着きなさいよこの人がノビスケくんを助けてくれたのよ」


ユウ(成る程なんとなく理由がわかった、ノビスケ本当にお人好しになっちまったな・・いい加減に気づけよ・・自己犠牲は誰も喜ばないってよ)


ユウ(いや、気づいてはいるのか)


まみ「本当にそうなの!」


ノビスケ「えっと・・・」


ユウ「そうだ俺が助けた、だから感謝しろ」


まゆ「先生ありがとうございます」


まみ「・・・ありがと」


ユウ「おう!気にすんな」


ノビスケ(ふぅ〜助かった)


ユウ「今回だけだぞ次は本当に入院させるからなついでに優香と同じ部屋にしてやる」


ノビスケ「そ、それは勘弁・・」


ユウ「冗談だ今段々慣れてきている当分は会わないようにしてくれ」


ノビスケ「それはわかってますよ俺も当分は会うつもりはありません」


ユウ「だが、もし全てを思い出したら・・」


ノビスケ「その時はやれる事はやってみますよ」


ユウ「そうか頼んだぞ・・じぁ俺は帰るからお前もその子二人も今日はここに泊まっていけ」


ノビスケ「ありがとうございます」


まゆ「ありがと」


まみ「あ、ありがと・・」


ユウ「そうだ、のび太達が何処に行ったか聞いてるか?」


ノビスケ「え、いえ聞いてませんが・・旅行かなにかですよね?」


ユウ「・・・・・そうだなそうらしい」


ユウ「ノビスケないとは思うが覚悟はしておけよ」


ノビスケ「え?覚悟?」


そう言ってユウさんは部屋を出て行った


ノビスケ「さてとここにはソファーとベッドがあるお前達はベッドを使ってくれ」


まゆ「ソファーがいいな私」


まみ「そうです!ソファーがいいです」


ノビスケ「そうか・・ありがとな」


まゆ「何のこと?」


まみ「ソファーがいいだけです!」


こうして病院で一夜することになった


次の日二人を学校へ連れて行き俺は今日も休むことを先生に連絡した


やはり先生の声でわかる俺が休むと知ると安心しているようだった


まぁ、どんな仕打ちが待っていようが耐えてみせるそれが俺の償いだから


ノビスケ「ん?電話か」ピッ


ノビスケ「もしもし、花音かどうした?」


ノビスケ「あっ!」


ノビスケ「いやいや!忘れてたわけじゃない!本当だ!今から行くから待っててくれ」


ノビスケ「・・・・・・」


ノビスケ「大丈夫だ・・本当に忘れていないよ」ピッ


ノビスケ「・・・なにやってんだよ俺は・・行かなきゃ」


それから時間が経ち夜になった


ー自宅ー


ノビスケ「ただいま」


メイド「お帰りなさいノビスケ遅かったけど」


ノビスケ「ちょっと用事があってね」


メイド「連絡ぐらいはしてください心配したんですよ」


ノビスケ「ごめん今度からするから」


メイド「はい、お願いします」


ノビスケ「まゆとまみは今日からここへ帰ってくるように言っておいたから今は荷物をまとめてる筈だ」


メイド「そうですか」


ノビスケ「スネ樹は?」


メイド「それが・・昨日の夜に出て行ったまま帰ってきません」


ノビスケ「あいつ・・まだ中学生だろなにやってんだ!」


スネ樹

中学一年生で頭がよく将来はスネ夫さんの会社を継ぐらしいがスネ夫さんは今のままでは継がせられないと言っている


スネ夫さんが言うにはあいつは頭が固すぎるらしい


そしてあいつが俺を嫌っている理由は俺が昔荒れていたからもあったがスネ夫さんがスネ樹に言ったらしい


スネ夫「ノビスケを見習ってみろ」


その言葉でスネ樹は俺を目の敵にしている


今まで遊び呆けて好き放題やってきた俺と


今まで真面目に勉強をしてきたスネ樹


目の敵にするのもわかる


だけど、今のスネ樹はあの頃の俺に似ている


ノビスケ「スネ樹・・このままだとお前が嫌いだったものにお前がなるぞ・・いいのか」


俺もそうだったからわかるスネ樹は今孤独と戦っている


口ではどんなに言っても本当は助けてほしい


ノビスケ「スネ樹気づいてくれお前の周りにはたくさんの仲間や家族がいることに」


メイド「ノビスケ・・・」


ノビスケ「今なら間に合う!スネ樹は何処へ行ったかわかるか?」


メイド「いえ、聞こうとしたんだけど・・」


ノビスケ「少し正念も叩き直さないとな」


ガチャ


スネ樹「・・・・・」


ノビスケ「スネ樹!何処へ行ってたんだ!心配したんだぞ!」


スネ樹「ちっ・・何処でもいいだろ」


ノビスケ「お前!」


スネ樹「黙れよ!低学歴犯罪者が!!」


メイド「っ!!」


バチン


スネ樹「なにすんだ!メイドの癖に!」


メイド「・・・貴方が!会社を継げない理由がわかりました!一生!継げないでしょうね!!」


スネ樹「この!!」シュッ


スネ樹がメイドを殴ろうとする


それを俺は受け止めた


ノビスケ「ぐっ!」


スネ樹「っ!どけよ!」


ノビスケ「どかねぇよ!お前本当は会社の事なんかどうでもいいんだろ?諦めてんだろ?」


スネ樹「はっ?なに言ってんだ!諦めるわけねぇだろうが!」


ノビスケ「どんなに親の前でいい子ぶっても本質がわからないスネ夫さんじゃないよ!」


ノビスケ「それに!」


スネ樹のポケットから箱を奪い取った


ノビスケ「これはなんだよ!さっきからこいつの匂いがするんだが!どう言うことだ!」


それは煙草だった


スネ樹「そ、それは・・拾っただけだ」


ノビスケ「拾ったね・・じゃあなんでお前煙草臭いんだ?」


スネ樹「そ、そんなの!吸ってる奴の近くにいたら匂いくらい!」


ノビスケ「群れてんのか?どいつらだ!」


スネ樹「しまっ!」ダッ


ノビスケ「逃げたか・・」


メイド「ごめんなさい・・追いかけなきゃいけないのだけれど・・今はあの子の顔を見たくありません」


ノビスケ「わかってるさ後は俺に任せてくれ美味い飯でも作って待っててくれ」


メイド「はい・・」


ノビスケ「さてと・・群れてる奴の考えなんてわからんからな」


とりあえず街へ出てみたが見つかるわけもなく


ノビスケ「暗くなってきたな・・何処にいるんだ」


「だりぃ〜」


「タイマンしてぇ〜」


ノビスケ(あそこの二人、中学生くらいか聞いてみるか)


ノビスケ「ちょっといいかな?」


「あぁ?なんだよ」


「タイマンするか?あぁ、タイマンするか!」


ノビスケ「スネ樹って奴知らないか?」


「スネ樹?知ってるかお前」


「タイマンしようぜ!タイーいや知らないなそれよりタイマンだ!タイマン!」


「知らないってよ」


ノビスケ「そうかわかったありがと」


「見つかるといいなそいつ」


「タイマン・・・・」


ノビスケ「仕方ない聞きまくってやる!」


そこからいろんな人に聞いたが手がかりになる情報はなかった


ノビスケ「くそ!何処なんだ!俺なら・・どうする・・」


ノビスケ「いや違う!俺視点で考えるからダメなんだ!今まで喧嘩してきた奴らで咬ませ犬みたいな奴らはこういう時ボスに連絡して人数集めて仕返しにくるってのがありきたりなパターンだが」


ノビスケ「・・・あまり思いたくはないがそういうグループに入っているのかもしれない・・だとしたら・・」


少年「あの・・」


ノビスケ「ん?俺か?」


少年「スネ樹くんを探してるんですか?」


ノビスケ「そうだけど君は?」


少年「スネ樹くんと同じクラスの委員長をやってます」


少年「今日は学校へ来なかったのでプリントなどを自宅へ持ってきたんですがいなくて」


ノビスケ「そうなのか、実は当分の間はこっちの方に泊まる事になるから」


少年「そうなんですかならこれを渡しておいてもらっても?」


ノビスケ「あぁ、確かに受け取ったよそれでやっぱりスネ樹を見てないよね?」


少年「う〜ん・・さっきスネ樹くんに似たような人をゲーセンで見ました」


ノビスケ「本当か!」


少年「でも、なんかやばそうな大人の人といたので多分違うと思いますけど」


ノビスケ「っ!」


ノビスケ「そうか・・まぁありがとな暗くなってきたから早く帰りな」


少年「はい、ではさよなら」


ノビスケ「あぁ、さよなら」


ノビスケ「・・・・・ゲーセンか思ったよりやばそうだ」


ゲームセンターへ向かった


ノビスケ「ここらのゲーセンならここしかないが・・」


ノビスケ「久しぶりに来たな・・このうるささが懐かしいな」


ノビスケ「お!このゲームバージョン上がってる!・・少しだけならいいよね」


ヤンキー「あー!くそ負けた!おい!スネ樹もう一回だ!」


スネ樹「はい・・でも、次待ってる人がいますけど」


ヤンキー「あぁ?関係ねぇよそれより早く金入れろよ」


スネ樹「だけど!」


ヤンキー「俺達友達だよな?なら友達の言うことは聞かないといけないぞ?お前が今日は帰れないって言うから来てやったのによそんな態度なわけ?」


スネ樹「ご、ごめん・・そうだよね友達だもんね」


ヤンキー「そうそう!友達!なぁボス」


ボス「そうだな・・・だがー」


スネ樹「はい!ヤンキーさん」チャリン


ノビスケ「久しぶりにやるぜ!腕なまってないよなっと!」チャリン


ヤンキー「よっしゃあ!次は負けんぞ!」


挑戦者現る!!


ヤンキー「あぁ?上等だ!ボケ!」


ノビスケ「あ、やべ!挑戦しちゃったよ・・怒られるかも」


ノビスケ「お、普通にやるんだ!てっきり怒られるかと思ったけど」


ノビスケ「よっしゃあ!久しぶりの対人戦だ!」


虚空陣悪滅!


アストラルフィニッシュ!!


ヤンキー「な、なんだと!」


ノビスケ「弱すぎだろ・・・」


ヤンキー「も、もう一回だ!スネ樹!」


スネ樹「は、はい!」チャリン


挑戦者現る!!


ノビスケ「ん?もういいよストーリーとかやりたいし拒否っと」


拒否されました


ヤンキー「あぁ?勝ち逃げだと!」ダッ


スネ樹「あ、ヤンキーさん!」


ボス「ほっておけ」


ノビスケ「ん?向こうの人が来てる?まさか勝ち逃げとか文句言われるわけー」


ヤンキー「おい!お前勝ち逃げとか恥ずかしくねぇか?」


ノビスケ「・・・・言われたよ」


ヤンキー「なんか言えよ!」


ノビスケ(無視っと・・相手にしちゃ駄目だ・・こんな大人にはなりたくないものだ)


ヤンキー「お前!俺の事なめてんだろ!あぁ?」


ノビスケ(気が散るな・・)


ヤンキー「おい!お前表出ろや!ゲームで勝てたからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!」


ノビスケ(あ、負けちゃったよ・・はぁ・・あ、スネ樹探さなきゃ!なにやってんだ俺は!)ガタッ


ヤンキー「お、やっとやる気になったか!ついて来い」出口へ向かう


ノビスケ「何処だろう・・いないのかな?」奥へ行く


ボス「ヤンキーの奴外に出て行ったぞ」


スネ樹「追いかけますか?」


ボス「その前にスネ樹言っておく事が」


スネ樹「さぁ、行きましょ!」ダッ


ボス「・・・・・・」


スネ樹達は外へ出て行ってしまったがノビスケはそれを知らず探していた


ノビスケ「いない・・何処に行ったんだ・・」


その頃ゲームセンター前では


ヤンキー「ここならいいだろう!さぁ!かかってこー・・あれ?いない?何処に隠れた!成る程なそれも戦法か!いいぜ何処からでもかかって来いよ!」サッ サッ


ボス「何をやってる」


ヤンキー「おお!ボス!ムカつく野郎がいまして今タイマンしてる所なんだ」


スネ樹「あまり暴力は・・」


ボス「で?その相手は何処にいるんだ?」


ヤンキー「奴め隠れて隙をついてくる気です!おら!姿を現せや!」


ボス「・・・・・・・」


ボス「いないぞ逃げられたか相手にされなかっただ」


ヤンキー「なら、逃げたんだな!へ!見た目から弱そうだったからな!はははは」


ボス「おい、ヤンキー堅気に手を出すなよ?次こんな事するようならわかってるな?」


ヤンキー「お、おう・・すみません」


ボス「少し腹が減ったな」


スネ樹「なら、ファミレスにでも!奢りますよ」


ボス「・・・・・・・・・」


ボス「お前はー」


ヤンキー「ラッキー!じゃあさっさと行こうぜ!腹減ったぁああ!」


ボス「それでいいのかスネ樹・・」


その頃ゲームセンターの中では


ノビスケ「だから!前髪がなんかこんな感じにビュンってなってる奴だよ見たの!見てないの!」


店員「それだけではわかりませんよ!」


ノビスケ「なら、中学生見てないか?中学生で髪がビュンってなってる奴!」


店員「店長!ヘルプーー!」


ノビスケ「もう!いい!自分で探す!」


無能な店員に時間を取られてしまった


とりあえずゲームセンターから出た


ノビスケ「ここが違うとなると・」


バッティングセンター


カキン


ノビスケ「ホームラン!・・いないなぁ〜」


ー裏路地ー


ノビスケ「ここも駄目か・・」


「なんで!この人数で勝てない!」


「ば、化け物だ!」


ノビスケ「あぁ?」ギロ


「あ、あのもう勘弁してください・・」


「命だけは・・」


ノビスケ「次だ!」


ー廃墟ー


ノビスケ「うわぁ〜・・まさかのカップルが肝試ししてるよ」


「きゃー!怖ーい♡」


「大丈夫だよ!君は僕が守る!」


ノビスケ「廃墟って言っても街の中なんだがな・・普通に明るいし」


「君を守るよ!一生一緒にいよう!君以外見れないよ!愛してるよ!」


ノビスケ「うむ・・・・安っぽい言葉のバーゲンセールだな。ああ言うのがすぐ別れるんだろうな」


ノビスケ「試してみるか・・すぅーーー!」


ノビスケ「ぎゃぁぁああああ!!」


「な、なんだ!!ま、まさか!」


「本当に出たの!いやー!助けて!こ、腰が抜けた・・」


「に、逃げろ!!」ダッ


「あ、ま、待ってよ!待って!置いて行かないでよ!」


「ご、ごめん!俺無理だぁああ!」


「そんなぁあああ!」


ノビスケ「蝶結びは簡単に結べるでも簡単に外せる・・見栄えが悪くても固結びのようになかなか外せない関係ってのがいいよな」


「・・・・・・・・」


ノビスケ「立てるか?驚かせてごめんな」


「だ、大丈夫です・・そのありがとうございます」


ノビスケ「・・・・次だ」


ー裏山頂上ー


ノビスケ「ここにもいないか・・ん?」


「みんな・・ごめん・さようなら」スッ


ノビスケ「あれって・・・」


木にロープを結んで、垂らしている輪っかに首をかけようとしている


あの高さは足が確実につかない


ノビスケ「・・・・自殺!!」


ノビスケ「ちょっと待ったぁああ!」ダッ


「さような・・・・」


ノビスケ「くそ!くらえ!石ころを!」シュッ


ゴンッ


「いて!」ツルッ


足を滑らし輪っかに首がかかりそのまま宙吊りに


「ーーーー!!!」ジタバタ ジタバタ


ノビスケ「しまった!ロープを切らないと!なにか!なにか!・・ナイフだ!」


ノビスケ「看守Aさんのナイフ使わせてもらいますよ!」


看守Aさんのナイフを俺はいつも御守り代わりに持っていたりする


職質されれば一発で逮捕


ノビスケ「走ってたら間に合わない!こうなれば!一回のチャンスしかないけど!」


ナイフを投げる姿勢をする


ノビスケ「ロープだ!ロープを!」


「あ・・・・がぁ・・」ピクピク


ノビスケ「・・・・・っ」


シュッ


投げられたナイフは真っ直ぐ飛びロープを切った


ロープはその人ごと落ちた


「がはっ!・・げほっ・・ゴホッ」


ノビスケ「大丈夫か!」


「ハァ・・ハァ・・やっぱ死にたくねえよ・・」


ノビスケ「大丈夫そうでよかった・・ありがとう・・看守Aさん」


御守りのおかげで人を救う事が出来ました


「おい、お前なんで助けた!余計な事しやがって!」


ノビスケ「さっき死にたくないって言ってたのに・・・」


「そ、そんなはどうでもいい!よくも邪魔してくれたな!」スッ


ノビスケ「それは俺のナイフだ返せ」


「知るか!」


ノビスケ「ここには小さい子だって来るたくさんの人達の思い出の場所なんだ」


「お前みたいな若い奴がいたから!俺はクビに!許さない!殺してやる!」ダッ


ノビスケ「たくさんの大切な想いがあるそんな場所を!」ダッ


「死ねぇええ!!」


ノビスケ「汚すなぁあああ!!」シュッ


ドゴッ


「ごはぁああ!」


ノビスケ「返してもらうよ」


「くそぉおお・・なんでなんで上手く行かないんだよ・・」


ノビスケ「・・・・・」


「なぁ、俺はどうすればよかったんだ!なぁ!俺は!」


ノビスケ「知るかてめぇで考えろ」


「っ!人が困ってるのに!」


ノビスケ「自分で考えず人に頼ってばかりの人間に言う言葉なんてねぇよ」


ノビスケ「自分で考えられるようになってから言うことだ」


ノビスケ「もし、ここを汚すような事をまたしようとしたら・・・」ニコ


「((((;゚Д゚)))))))」ガクブル ガクブル


ノビスケ「返事は?」


「は、はい・・・すいませんでした!」ダッ


ノビスケ「逃げ足は速いのな・・」


ノビスケ「・・・ここにもいないか何処にいるんだよ!」


ノビスケ?「なぁ、ガキ探してんだろ?」


ノビスケ「いきなり出て来るなよ」


ノビスケ?「なんだよせっかく居場所を教えてやろうと思ったのに」


ノビスケ「なんだよ言ってみろよ」


ノビスケ?「そんな態度じゃ無理だな人にものを頼む時はなんて言うんだ?」


ノビスケ「ぐぬぬぬ!お願いします!」


ノビスケ?「え?聞こえないよ?」


ノビスケ「お願いします!!」


今のこの状況俺が一人で喋って叫んでいるようにしか見えない


本当に人がいない裏山で良かった


こんなの誰かに見られたら変人だと思われるだろう


本当に俺の中にもう一人いるんだなと最近になって思いだした


いや、さらにもう一人いるらしいがあまり出てこないからわからないが頭がかなりよく頑固だと言うことはわかる


この二人の見分け方は口調だけではなく鏡を見ればどちらか分かる


口調の悪い方が出て来ると目の色が赤になり


頭のいい方が出て来ると青になるのだ


これは最近気付いた事で朝歯を磨こうとした時だった


ーーーーーーーーーーーーー




ノビスケ「ねみ〜・・」


メイド「ほら!早く歯を磨いて!」


ノビスケ「歯ブラシ〜」


メイド「はいどうぞ」


ノビスケ「歯磨き粉くれ〜」


メイド「はいどうぞ」


ノビスケ「ありがと〜」歯磨き粉どば〜


メイド「もう歯磨き粉もあと少しだから買ってこないと」


ノビスケ?「勿体無い!歯磨き粉は少しでいい多く付けても意味がないんだ!ノビスケくん、君は節約するということはしないのか!君がさっき無駄に使った量は今日の夜に使っても余る量だ!聞いてるのかノビスケくん」


メイド「え?どうしたの・・目が青いけど」


ノビスケ「・・・だな」


ノビスケ?「聞いてるのか!貴方もですよ!メイドさん!本来貴方が教えなきゃいけない事ですよ!」


メイド「ノビスケ?」


ノビスケ?「返事は!はい!」


メイド「 は、はい!」


ノビスケ「カラコンなんて持ってたっけな・・」


ということがあって気付いたこの後説教一時間コースだったがおかげでこの事がメイドにばれてしまった


ーーーーーーーーーーーー


ノビスケ?「もっと大きな声で言えよ!聞こえんぞ?」


ノビスケ「スネ樹の場所を教えてください!お願いします!」


ノビスケ?「だとよ教えてやれよ」


ノビスケ?「こう言うのは彼が自分で気づかないと意味がないんだが」


ノビスケ?「固いこと言うなよ多分このままずっと外にいるぜ?こいつ」


どうやらもう一人と会話をしているようだ


口が疲れる・・そして見えてないが今目が赤になったり青になったりと面白い事になってるだろう


ノビスケ「どっちでもいいから教えてくれ」


ノビスケ?「君は少しは自分で考える癖をつけるんだ!人に頼ってばかりではいけない!さっき自分で言ったこともう忘れたのかい?」


ノビスケ「はい・・・」


ノビスケ?「始まったよ・・こいつの説教は長いから勘弁してくれよ」


ノビスケ?「僕は君達の為を思ってだな!」


ノビスケ「あの〜いい加減口調と目の色だけで判断するのは疲れたんだ二人とも名前を教えてくれよ」


ノビスケ?「名前か・・・」


ノビスケ?「・・・・・・・」


ノビスケ「名前あるでしょ?」


ノビスケ?「・・・・どうするよ」


ノビスケ?「僕達には名前はないんだ」


ノビスケ「ないって・・困ったな」


ノビスケ?「君の好きに呼んでくれて構わないよ」


ノビスケ「俺の好きにって言われてもな・・う〜ん」


ノビスケ「・・・もう目の色でいいんじゃね?」


青「君がそれでいいなら僕は構わないよ、そうだろ?赤」


赤「あぁ、構わねぇよ」


ノビスケ「ねぇ、テレパシーとかって出来ないのか?いい加減口が疲れてきて」


青『君の頭に直接伝えることは出来るよ』


ノビスケ「おお!凄い!聞こえる」


赤『面倒くさいからやりたくないんだよなこれ』


ノビスケ「俺も出来るかな!いくぞ!」


ノビスケ「聞こえるか?」


青『いえ、なにも』


赤『簡単に出来るわけねぇだろうが馬鹿か?』


ノビスケ「赤でも出来るから俺も出来ると思ったのに・・」


赤『あぁ、喧嘩売ってんのか?あぁ?』


ノビスケ「殴れるのか?あ?やってみろよ!」


赤『上等だ!』


ノビスケ「っ!身体が勝手に」シュッ


ドゴッ


ノビスケ「うがっ!」


赤『がはっ!』


青『っ!馬鹿かが!一心同体なのに殴ったらこっちもくらうんだぞ!』


赤『くっ!あ、やばいぞ力を使い過ぎた!』


青『少し喋り過ぎましたね・・それに身体ジャックをしたんだ』


赤『すまん・・先に落ちるな』


ノビスケ「え?どう言うこと」


青『僕達はこうやって君に意思疎通をするだけでも力を使ってしまう』


青『力事態は落ちる事で回復していくその代わりその間は僕達は何も見れない聞けない感じない』


ノビスケ「色々と大変なんだな」


青『そうでもないよ君に比べたら』


ノビスケ「え?それってどう言う」


青『それでは、僕も落ちるよ』


ノビスケ「ちょっと待ってくれ!スネ樹は何処に!」


青『・・・・それは自分で』


ノビスケ「お願いします!あいつになにかあったら俺は!」


青『・・・・・・・』


青『ヒントだけな、君なら今どうする?』


ノビスケ「俺なら・・・」


青『落ちる・・・』


ノビスケ「あ!ちょっー!」


ノビスケ「俺ならって言われてもそんなのわからねぇよ!スネ樹と俺の考え方なんて違うだろうし!」


ノビスケ「でも、これしか手がかりがない・・考えろ!俺なら今どうする!」


ノビスケ「俺なら・・・・」ぐぅ〜


ノビスケ「腹減ったな・・早く見つけて飯食いてえな・・」


ノビスケ「・・・・・・っ!」


ノビスケ「そうか!腹が減ったんだ!飲食店を探せば!」


ノビスケ「って!何店あると思うんだ!」


ノビスケ「・・・考えても仕方ない!探すしかない!」ダッ


青(ゲーセンでの目撃情報とか考えれば近くのファミレスとかが怪しいと思うんだが・・まぁ、頑張れよ手遅れになるまえに)


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


ーファミレスー


スネ樹「あの、奢りますよ」


ボス「このくらい自分で出せるそうだろ?ヤンキー」


ヤンキー「そ、そうだな!中学生に奢ってもらうのもな」


スネ樹「でも、僕達友達でしょ?」


ヤンキー「まぁ、そうなんだけどな・・」


ボス「スネ樹お前と出会ったのは二週間前だったな」


スネ樹「もうそんなになるんですね」


ボス「いきなり弟子にしてくださいなんて言ってくるしな」


ヤンキー「そうそうビックリしたんだぞなんの弟子だよって話だし」


スネ樹「・・・・・」


ボス「これを」


スネ樹「え?お金?」


ヤンキー「うわぁ!結構な額だぞ」


ボス「お前が今まで俺達に奢ってきた金と少し加えた額だ」


ヤンキー「こんなに・・」


スネ樹「何が言いたいんですか」


ボス「もう俺達とつるむのはやめろ」


スネ樹「っ!」


ヤンキー「あ〜成る程答えがでたのな」


スネ樹「どうして!」


ボス「飽きたからだお前にそれだけだ」


スネ樹「そんな!あんなに楽しそうだったのに!」


ボス「そう見えたか?」


スネ樹「ヤンキーさんだって!」


ヤンキー「まぁ、楽しかったけどよボスには俺逆らえないしな」


ボス「お前が俺達に近づいたのは不良になりたいからじゃないか?」


スネ樹「はいそうです!ボス達みたいになって強くなってあいつを!」


ヤンキー「・・・・・・・」


ヤンキー「不良か・・・・」


ボス「お前の見た目なら仕方ないだろ」


ヤンキー「ですね・・」


スネ樹「俺はなんでもします!だからそばに置いてください!」


ボス「なら、前にやったタバコ吸ったか?」


スネ樹「っ!は、はい!こんなに減ってます」


ヤンキー「ライター返してくれ」


ボス「どうだ?」


ヤンキー「全然減ってないっすね。これは嘘だ捨てたね」


ボス「吸ってないだろ?スネ樹」


スネ樹「そ、それは」


ボス「これが理由だ。お前はなんだかんだで不良になんかなれない」


ボス「不良ってのは親や周りに迷惑しかかけないやめておけ」


スネ樹「そ、そんなの!言われる筋合いないです!ボスさん達だって」


ヤンキー「それは違うぞ」


ボス「俺らはこんなんだが極道だ。今は小さい組でどうにか食っていけてるそれだけの奴だ」


ヤンキー「俺もそうだ」


ボス「俺らにも極道なりのルールがある!親がいるうちは親を泣かすな」


ヤンキー「いない奴だっているんだからな」


スネ樹「な、なら!僕を」


ボス「それは駄目だ。お前はこんなところで終わる人間じゃないそうだろ?いいか?こんなチンピラにもう関わるないいな?」


ヤンキー「じゃあな!スネ樹楽しかったぜ」


スネ樹「ちょっと!待って!」


ボス「店員さん」


「はい」


ボス「会計頼む」


ヤンキー「兄貴ここは俺が」


スネ樹「くそっ!」ダッ


ボス「・・・・・・」


ヤンキー「言っちゃいましたね。勿体無いなあの子がいれば組を大きく出来たのに」


ボス「忘れたのか俺達の償いを」


ヤンキー「言ってみただけですよ」


ボス「頑張れよ・・・・」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


二十七件目


ーファミレスー


ノビスケ「ここも違うか・・・」


ノビスケ「ん?・・雨か・・」


結構な数の店に行ったが何処にもいなかった


ノビスケ「家にはまだ帰ってないし・・」


ノビスケ「あいつなら・・でも、迷惑ばかりかけてるし頼ってばかりだ・・」


ノビスケ「・・・・・・・・」ピッ


花音「もしもし」


ノビスケ「相変わらず出るのが早いな」


花音「どうしたの元気ないみたいね」


ノビスケ「助けて欲しい」


花音「・・・・どうしたの?」


ノビスケ「スネ樹が・・・」


今までの事をすべて話した


花音「成る程ね・・まぁ、ノビスケの生き方はいいとは言えない今まで努力してきたスネ樹くんには辛いでしょうね」


ノビスケ「あぁ・・その通りだ」


花音「でも、それでも、スネ樹くんが悪いと思う」


ノビスケ「え?」


花音「スネ樹くんの気持ちはわかるでも、彼は今を見てない」


花音「これは彼の弱さが招いた事よノビスケは怒っていいんだよ」


花音「力になれそうな人がいるけど」


ノビスケ「・・・・頼む」


花音「電話を切って電話番号メールで教えるから後は貴方が交渉しなさい」


ノビスケ「ありがと・・・」ガチャ


ピロリロリン〜メールだよ〜


ノビスケ「この番号にか・・」ピッ


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーー


ボス「雨か・・・・」


ヤンキー「大丈夫すかねスネ樹の奴」


ボス「まだ、子供だからな・・色々悩む事もあるが・・」


ヤンキー「家までは送った方がよかったかも」


ボス「そうだな・・探すか」


電話が鳴る


ボス「誰だ?」


ヤンキー「出ますか?」


ボス「誰だ」ピッ


「・・・・あんたは?」


ボス「かけてきておいて誰だ?だと?ふざけてるのか?」


「・・ごめん実は困ったことがあって」


ボス「なんだ?厄介ごとか?それとも金の事か?どっちにしろ事務所通してくれないか?」


「そんな時間はないんだよ!」


ボス「・・・・なんでこの番号を知ってる」


「花音が教えてくれたんだ」


ボス「花音が・・・・」


ヤンキー「花音ってあの時の」


ボス改め元幹部「お前は誰だ」


「ノビスケだ・・」


元幹部「ノビスケだって!」


ヤンキー改め部下「っ!」


ノビスケ「頼む力を貸してくれ・・」


元幹部「私達でよければ全力で力になります!」


部下「なにをすれば!」


ノビスケ「人を探してる・・名前はスネ樹」


元幹部、部下「っ!」


ノビスケ「写真もある今何処にいますか」


元幹部「その必要はありませんノビスケさん」


ノビスケ「え?」


元幹部「スネ樹さんなら知ってます」


ノビスケ「もしかしてそこにいるのか!」


元幹部「いえ、そうではありませんが・・実は」


今までの事を話した


ノビスケ「成る程・・お前らは青龍会の・・中学生の子供を連れ回していたのもお前達だったってわけか」


元幹部「そうです・・」


ノビスケ「煙草を持たせたのもお前達か?」


元幹部「はい・・・」


ノビスケ「なにか理由があるんだろうが・・それでも正当な理由にはならない事はわかるよな?」


元幹部「はい・・いかなる罰則も受ける所存です!」


部下「兄貴・・・」


ノビスケ「謝罪はいい・・俺も探すからお前らも探してくれ頼んだぞ」


元幹部「はい、必ず」ピッ


部下「兄貴行きますか!」


元幹部「あぁ、行くぞ!」


「おやおや?そこにいるのは?元青龍会の元幹部じゃないか」


部下「あぁ、誰だてめぇ!」


元幹部「やめろ、喧嘩してる暇はないだろ」


部下「はい、そうでした」


元幹部「今我々は時間がないので失礼します」


「いいのか?俺が誰か知らないのか?」


元幹部「知りません知りたくもありません」


「おいおい!忘れたのか?白龍会のこの大幹部様をよ!」


元幹部「・・・それで、その白龍会大幹部様がちっさな組のチンピラになにか?」


大幹部「忘れたとは言わせねぇぞお前が青龍会にいた時!」


元幹部「覚えてません、では行くぞ部下」


部下「兄貴・・これはやばいです」


気づくと周りをたくさんの人が囲んでいた


元幹部「二人相手にこんな兵隊連れてくるとはかなりのビビリなんだな」


部下「走りますか?」


元幹部「そうだな」


大幹部「おっと!逃げてもいいのか?こっちには人質がいるんだぞ?」


元幹部「悪いが俺に大事な奴なんかいないな」


大幹部「ほう、これでもか?」


スネ樹「ーーー!」


元幹部「っ!」


部下「てめぇ!子供に手ぇだすなんて!最低だな!」


大幹部「最近こいつとよくいる所を見てな」


スネ樹「ごめんなさい・・」


元幹部「くっ!何てことだ!・・・待ってろ今助けてやるからな」


部下「この人数・・やれるか・・」


大幹部「やる気になったか!ここじゃ駄目だな人目が多すぎるついて来い」


元幹部「ちっ!」


大幹部「あれ?誰か警察でも呼んでくれると思ったか?」


大幹部「もし警察なんか呼びやがったらわかるな?」


そう言うと周りの人達は止めていた足を動かし他人のふりをしだす


部下「行くしかないか・・せめて仲間を呼んで!」


元幹部「やめろ!あいつらも生活かかってんだ!もう俺の部下じゃないんだ!あいつらにとっちゃ今が大事な時期なんだ」


元幹部「お前は逃げていいぞ」


部下「へっ!冗談を行くに決まってるだろ?」


スネ樹「ごめんなさいごめんなさい」ポロポロ


大幹部「来い!」



ー何処かの倉庫ー


大幹部「さぁ!ここなら誰も邪魔する奴もいないしな!倉庫の外には部下達を見張らせてるからな!警察も仲間も来れないぜ」


元幹部「御託はいい!まずはその子を解放しろ!」


大幹部「それはお前が勝ってからに決まってるだろ?」


部下「ふざけんな!」


元幹部「落ちたなお前・・」


大幹部「なんとでも言え!お前らやれ!」


「いくぜ!」


「ふふふ、俺が怖いか?」


「俺一人でも行けるがまぁいいだろう」


「うぁちゃぁああい!!」


「覚えてるか!元幹部お前に殴られた傷が痛むぜ」


「・・・・・・いくぞ!」


部下「多いな・・・」


元幹部「背中任せたぞ!」


部下「あぁ!兄貴!」


元幹部「いくぞ!!」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーー


雨はどんどんと強くなっていた


もう、濡れ過ぎて雨宿りもする気になれなかった


とにかくスネ樹を探さないと!


しかし、俺の身体は限界だった


ノビスケ「ここも違うか・・あれ?・・目がかすんで・・」


ノビスケ「・・・っ!」フラ


バタッ


濡れた地面に俺は倒れた


冷たいとか痛いとかの感覚はなかった


ただ、ただ、眠かった


周りの人達のざわめく声が聞こえる


でも、誰も助けようとはしてくれない


当たり前だ見知らぬ他人を濡れてまで助けるお人好しなんているはずも・・・いや、いるな・・・


俺はそいつから残りの命をもらった


ただの他人だった俺にだ


もらった命は確かになくなってしまった・・でも、俺はそうは思わない今もこの胸の中にあいつに貰った命は生き続けている


ノビスケ「ここで終わらせられ・・ねぇよ・・な」グッ


拳を強く握り立ち上がろうとする


ノビスケ「あいつほどの苦しみも苦労もしてない!だけど、あいつらのぶんも生きるって決めたろ!祐司・・牢獄の皆・・看守Aさん・・優香・・」


ノビスケ「こんな所でへたってんじゃねぇぞ!!」


ノビスケ「まだ!行ける」ダッ


俺はまた走り出した


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ーーー


ーどこかの倉庫ー


元幹部「がはっ!」


「おいおい!まだ、二十人しか倒せてないぞ?」


「あと、八十人いますけど?」


部下「くそっ!・・」


「ほらほら立てよ〜」


大幹部「いいね!いいね!」


スネ樹「もうやめてくれ!なんでもする!パパに頼んでお金も用意するから!」


大幹部「金じゃねぇんだよな!あいつらが気に入らないんだよ!あ、でも、ちゃんとこれが終わったら君の身柄と引き換えにパパからはお金もらうからね?ふふふふ!」


大幹部「これが!本当の悪党って奴だ!」


スネ樹「くっ!・・僕はこんなのに・・・」


元幹部「ぐぁ!」


「おらっ!立てよ」


部下「もう・・駄目・・だ」フラ


ガシッ


「まだ、寝るには早いぞ〜」ドゴッ


部下「っ・・がぁ!」


スネ樹「もう・・・」


元幹部「スネ樹!!」


スネ樹「っ!」


元幹部「まだだ!お前ならまだやり直せる!だから!」


「お、まだ元気なんだな!」シュッ


元幹部「諦めんな!!」ドゴッ


「ごはっ!」


部下「そうだ!お前ならまだ俺達みたいにならねぇ!まだ、やり直せる!だってまだ!」


「もう寝てな!」シュッ


部下「悪い事が悪いと思えてる!」サッ


「なっ!避けただと!」


ガシッ


「いてて!髪の毛はやめろ!」


部下「俺達はもう手遅れなんだ親泣かせて親孝行も出来ず!」ガンッ


「この野郎!」


部下「なにも出来ず!死に目にも会えなかった」ドゴッ


「ぐぁ!」


ドゴッ


元幹部「そっちに行ったぞ!」


部下「了解!」シュッ


元幹部「スネ樹!強く生きろ」シュッ


ドゴーーン


「ぎゃぁああ!」


スネ樹「っ!」


元幹部「まだまだ!行くぞ!」


部下「そうだな!弟子に見本見せてやんねぇとな!」


元幹部「来いよ!」ギロ


「えっと・・お前行けよ」


「いや、お前行けよ」


「お、俺は行くぞ!お前らが行ったらな!」


「お、おれがこ、怖いか?」


スネ樹「周りが引いてる・・」


大幹部「・・・・くだらん」ガチャ


スネ樹「っ!」


部下「兄貴!!」


バン


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ノビスケ「町の人達が言うには子供を人質とった人達がこっちの方へ向かったって言ってたが・・なんで警察呼ばないんだよ!」


軽い脅しでもされたのだろうが、それでも誰か一人でも助けてやろうとする人はいなかったのだろうか


ノビスケ「教えてくれた人も自分が言ったことは内緒にしてくれと言うし・・本当に嫌な世の中だよ」


何故移動したのかを考えると警察とかの邪魔者がいない方がいいからだろう


なら、人の少ないまたは寄りつかない場所へ行くだろう


ここらでは、この辺になるのだが


ノビスケ「ここらは、あまり人が寄りつかない場所なんだが・・ちらほらいるな・・・ビンゴか」


ノビスケ「応援を呼ぶか警察に・・いや、洋子さんに連絡した方が」


携帯はびしょ濡れで反応がなかった


ノビスケ「・・・・防水じゃなかったんだ・・仕方ない!町の方にもどー」


バン


その時銃声がする


その音を聞いた瞬間俺は


ノビスケ「っ!」ダッ


走りだしていた


「ん?誰だ!動くな」ガチャ


前にいた人に見つかる


相手は銃を向けて威嚇する


ノビスケ「しまった!馬鹿か俺は!」


「おい、ガキがこんな所に何の用だ?」


ノビスケ「えっと・・散歩です!いつもここらを散歩しているんですよ」


「散歩ね・・思いっきり走ってたけどな」


ノビスケ「あ、あれ?見てなかったんですか?あれ歩いているんですよ」


「いや、どう見ても走ってるだろ」


ノビスケ「地面に踵まで全部つけていればどんなに早くても歩きになります!」


「そんなの知るか!とにかく今日は他の道を行け!」


ノビスケ「うわぁ〜自分に分が悪くなるとそうやって逃げるんですね」


「ガキが調子に乗るなよ?今ここで消してやってもいいんだぞ?あぁ?」ギロ


ノビスケ「やってみろよ」ギロ


「っ!・・見逃してやるから帰れ!」ガチャ


ノビスケ「・・・・・」


これ以上はやばいか一度戻るか


ノビスケ「わかったよ・・」


「・・・・今一瞬凄い殺気があったが・・気の所為だよな」


さっきの所から少し離れて一人作戦会議をしていた


ノビスケ「あそこからしか入ることは出来ない。だからどうしてもあそこを通らなければならない」


ノビスケ「そのためにはまず、あそこのあいつをどうにかしないといけない人数は一人で周りにはいない」


ノビスケ「性格的に考えても通してはくれないだろうな・・でも、時間がない!考えつくことをやっていくしかない!」


ー素通り作戦ー


ノビスケ「お疲れ様です」てくてくてく


ガシッ


「待てよ」


失敗


ノビスケ「こうなれば!潜入作戦だ!仲間になりきればいい」


ー潜入作戦ー


ノビスケ「ご苦労!」てくてくてく


「だから!待てとサングラス付けただけだろうが」ガシッ


失敗


ノビスケ「くっ!こうなれば!」シャキン


ー脅し作戦ー


ノビスケ「通してくれないとこのナイフが黙ってないぜ?」シャキン


「言いたいことはそれだけか?」ガチャ


失敗


ノビスケ「銃は反則だろ・・」


ノビスケ「次だ・・」


「待ちな!」


ノビスケ「ん?なんだよ作戦考えるので忙しいから早くね」


「俺も暇じゃないお前の遊びに付き合ってられない!だから、次来たら・・殺す」


本気の目だ


ノビスケ「・・・・わかった帰るよ」


「賢明な判断だ命を無駄にはするな」


このままじゃ・・


ノビスケ「くそっ!また、俺は守れないのかよ・・」


雨はどんどん強くなっていった


ノビスケ「寒い・・いっそのこともう・・」


その時当たっていた雨がふと当たらなくった


目をゆっくり開けると目の前にあったのはダンボールだった


???「風邪引くぞ?」


ノビスケ「ほって置いてください・・」


雨に当たり続けたダンボールはふやけていくそしてまた、雨に当たる


???「悪いがそんな所で寝てる奴はほって置けないな」


ノビスケ「奴らの仲間か・・なら殺せよ」


???「お前あそこを通りたいのか?」


ノビスケ「通りたかったよ・・でも、俺じゃ何も出来ない」


???「そうか・・通らせてやろうか?」


ノビスケ「出来るのか!」


???「その前に聞かせろさっきからお前を見ていたがどうしてあそこを通ろうとする」


ノビスケ「大事な仲間がいるかもしれないからだ」


???「ほう・・いるかもって言うのは確信はしてないのか?」


ノビスケ「あぁ」


???「ふっ!面白い奴だいいだろう通してやるよ。俺も寝床取られてイラついているしな」


ノビスケ「もしかして・・」


ホームレス「あぁ、そうだ俺はホームレスだ」