2016-07-30 16:05:18 更新

概要

いろは「家族旅行?」シリーズの番外編です。オリキャラ注意です。


前書き

今更な感じですが番外編書いてみました!
前から考えてたネタなんですがなかなかうまく書けなくて…
というのも今回はちょっと非現実的な設定から始まります
日常系とは少し違いますが少しでも楽しめていただけたら嬉しいです






↑いろは「家族旅行?」

第1章的なものです。他に続編が3つほどあるんですがとりあえずこちらを読んでいただかないとこの作品はわけわからないです





〜ある日の夜〜




八幡「ふぁ〜…そろそろ寝るか」


いろは「そうですね。さとは〜。おとは〜。あなたたちもそろそろ寝なさいよ〜」


おとは「あ、ママみっけ!」


さとは「お父さんほとんど顔ブレてるね…」


いろは「なにやってるの?…ってそれ…」


おとは「パパとママの高校時代のアルバムだよ〜」


八幡「んなもんどこで見つけてきたんだよ…恥ずかしいからやめてくれ」


いろは「懐かしいですね〜。あ、ほら。あなたすごく若いですよ」


八幡「お前まで。そんなのいいから寝ようぜ」


おとは「ねえねえ!」


いろは「なに?」


おとは「パパとママはいつから付き合い始めたの?」


いろは・八幡「「えっ…」」


八幡「な、なんでそんなこと聞くんだよ」


おとは「いや〜やっぱ気になるじゃん!ね?お姉ちゃん」


さとは「え、いや………まあ……うん」


八幡「さとはまで…」


いろは「えっと……確かパパが3年生なりたてぐらいの頃だったわね」


八幡「そしてお前はすんなり言うのな。てかよく覚えてんな」


いろは「あなた…忘れてたんですか…?」ギロ


八幡「す、すまん…」


おとは「へ〜。どっちから!?どっちから告白したの!?」


八幡「なんで娘にそんなこと言わなきゃいけないんだ。もう勘弁してくれ」


おとは「え〜。いいじゃんか〜」


いろは「そりゃあもう…パパから情熱的な愛の言葉をもらったわ。そして私を優しく抱きしめたのよ」ドヤ


おとは「おお!さっすがパパ!やるときはやるね!」


八幡「よく思い出せんが絶対話盛ってるだろそれは…」


さとは「お父さんの愛の言葉…なんかキモそうだね」


八幡「おいこら」


おとは「ママがパパと付き合おうと思ったきっかけってなんなの?」


八幡「はぁ……なんかもう完全に恋バナ始まってんだけど」


いろは「それはね〜……………あれ?」




いろは「…………」



いろは「な、なんだったかしら…」




さとは「そこは覚えてないんだね」


いろは「おかしいわね…」


八幡「20年以上も前の話だしな。忘れることもあるだろ」


いろは「……」


八幡「…どうした?」


いろは「私達…いつからお互いを意識するようになりましたっけ…」


八幡「いや…わかんねえよ」


いろは「…ん〜。そういえばあの頃、私達って喧嘩してた…わけじゃなかったけど…なんか仲悪かったこともありませんでしたっけ?」


おとは「え?仲悪かったの?パパとママが?」


八幡「………」


八幡「(俺だって少しはあの頃のことは覚えてる。高3になって少し経つ日のこと)」


八幡「(そういえばなんかいろはと微妙な空気が続いたことがあったような…なんでだったかな………)」


いろは「いやだけどすぐに仲良くなったはずよ。それで告白されて…」


いろは「というかなんで仲直りできたんでしたっけ?」


八幡「………思い出せんな」


さとは「これは2人とも歳だね。ボケが始まってるね」


いろは「年寄り扱いしないでちょうだい」


いろは「それにしても…なんか怖いほどスッポリ一部分だけ記憶が抜けた感じだわ……」


八幡「……(確かにな)」


いろは「本当にボケちゃったのかしら…」


八幡「…まあそのうち思い出すだろ。もう寝ようぜ。明日も早いし」


いろは「え、ええ。そうですね。あーもう。気になって寝れそうにありませんよ〜」


八幡「布団かぶって目閉じてればいつか寝れるわ」


いろは「むぅ…。2人も早く寝るのよ」


おとは「おやすみ〜」


さとは「おやすみ」


いろは「ん〜……」


八幡「もう諦めろって…」












おとは「もうちょっと話聞きたかったんだけどな〜」


さとは「私たちも寝よっか」


おとは「そうだね〜」ペラ


さとは「そうだね言いながらページめくってるし…」


おとは「もうちょっとだけ!」


さとは「はあ…じゃあ私は先に寝るよ」


おとは「うん。おやす……んん?」


さとは「…どうかしたの?」


おとは「なんかこの写真…変じゃない?」


さとは「……ただのお母さんとお父さんのツーショットでしょ?」


おとは「なんか…位置の…間隔?違和感ない?なにこの空間」



その写真はお父さんとお母さん2人で並んで撮られた写真だった

普通のツーショット写真…

………いや………………確かにおかしい

2人が並んでいるのを撮影した写真のはずだが

その2人の間にぽっかりと空間があるのだ。けっこう大きな。

ちょうど………人間2人分ぐらいの

なんでこんなに間隔あけて撮ったんだろう?特に撮影の邪魔になる物は見当たらないし。仲が悪かったとか?いやでも2人とも笑顔だし


笑顔………


おかしいのは違和感ある空間だけじゃなかった

2人の視線………カメラ目線でもお互い目を合わせてるわけでもない




2人はその空いたなにもない空間を見て笑っていた




さとは「…」


おとは「この写真…いったいなんなんだろ…………







おとは「って、うわっ!?!?!?」






さとは「どうし……!?!?」



コォオオオオ



おとは「ひ、光ってる!なんかしゃ、写真が光ってる!!」


さとは「な、なにこれ」


おとは「どゆこと!?どどどどうすれば」


さとは「お、落ち着いて…!お父さんたちを…」


おとは「パパー!ママー!写真が…



コォオオオオオオオオオオオオッ!!!



おとは「うっ…ま、まぶし…」


さとは「なん…」









ーーーーそして私達は、謎の光に包まれた







………………………


………………


…………


………









さとは「…(( _ _ ))..zzzZZ」


さとは「……」


??「比企谷さん!比企谷さーん!起きて!次、移動授業だよ!」


さとは「んあ……あー。うん…」


さとは「ふあ〜…」


??「寝すぎだよ〜比企谷さん」


さとは「ごめん………ん?」


??「どうしたの?」


さとは「あなた……誰?」


??「ええ!?同じクラスじゃん!って比企谷さん寝ぼけてるでしょ!」


さとは「ご、ごめん」


さとは「(私が覚えてないだけ?確かにクラス全員の顔はあやふやだけど……でも本当にまったく見たことないような…)」


??「もう!じゃあ私先に行ってるよ!」タタタ


さとは「あ、うん」




さとは「…ふう。私も移動しよ」










さとは「………あれ?………」










さとは「ここ………どこ?」


さとは「(いやいやいや何言ってるの。教室…だよね?私の)」


さとは「(でもなんだろ…この違和感。なにか違うような…)」




さとは「(………ん?てかなんで私は今学校にいるの?あれ?確か家で…寝てたよね…寝てたっけ?)」




さとは「(朝…起きて…学校に来て…また寝たの?まったく記憶にないよ…)」



さとは「あっ、早く移動しなきゃ」



さとは「(ま、いいや)」













キーンコーンカーンコーン♫




先生「よし、じゃあ今日はここまで〜。あー腹へったわ〜」


女生徒「先生〜今日も愛妻弁当ですか〜?」


女生徒2「ラッブラブ〜♫」


先生「ふっふっふ。やらんからなお前らには」



さとは「………」





さとは「………誰あの先生……」





さとは「(よく周りを見たら…あの人も…あの人も…)」


さとは「(誰1人見たことない…)」



さとは「そうだ…」



さとは「あの」


??「ん?どうかした?比企谷さん」


さとは「えっと…本牧さんは?」


??「本牧…さん?誰?」


さとは「えっ…だから、同じクラスの本牧沙代子さん。私の隣の席の…」


??「そんな名前の人うちのクラスにいたっけ?てか…」




??「比企谷さんの隣の席は私じゃん!」




さとは「…」


さとは「ご、ごめん。ちょっといろいろ勘違いしてたみたい…です」


??「はははっ。変な比企谷さん!じゃあ私、購買行くから!」


さとは「…」






さとは「(どういうことこれ…)」


さとは「(わけわかんないよ…怖いんだけど…)」



さとは「私は……ここは……どこ?」





??「あー!!見つけた!お姉ちゃん!」





さとは「っ!」


さとは「………おとは?」


















おとは「やっと見つけたよ…」ハアハア


さとは「おとは…あ、あのさ」


おとは「どうなってるのお姉ちゃん!ここどこ!?なんかクラスメイト全員見たことないし!私が知ってる人を誰に聞いても知らないって言われるし!」


おとは「わけわかんないよー!」


さとは「お、落ち着いておとは」


おとは「それにこれ!」バッ


さとは「カレンダー…?」


おとは「教室のカレンダーだよ!」


さとは「ダメだよ、教室のカレンダー勝手に取っちゃ」


おとは「そんなことはどうでもいいの!!ほら、年をよく見て!年を!」


さとは「よく見て言われても…」


さとは「……あれ?」


おとは「ね?」


さとは「なに…これ?すごい古いね。えっと…20年ぐらい前の?」


おとは「そう!よく見たらめちゃくちゃ古いし!んで聞いてみたら…」





先生「何言ってるんだ?今は〇〇〇〇年だろ?〇〇〇〇年って比企谷…どんだけ先の未来だよそれ。新手のギャグか?」






おとは「意味わかんないよ!!!!」ズイ


さとは「ち、近い。顔近いよ。一旦落ち着こう。一旦」













さとは「いくよ、おとは」


おとは「う、うん」


さとは「ていっ」デコピン


おとは「あだぁ!?」


さとは「…」


おとは「痛いです…(涙目)」オデコ サスサス


さとは「はぁ…夢じゃないか……」


さとは「………」


おとは「………」


さとは「いろいろ考えてはみたものの…」


おとは「やっぱりこれしかない…よね…」


おとは「こんなこと本当にありえるのかな…?」





おとは「過去にタイムスリップするなんて」





2人で学校を歩き回り探索してハッキリとわかったがやっぱりここは総武高校であって私たちが知る総武高校ではなかった

とにかくなにもかもが古い。知ってるものがあってもどこか違ったり。私たちの時代ではあるはずの建物がなかったりもした


それと、おとはの学年なのだが

2年生になっていた

今ここでは私と同学年になっているみたいだ

クラスは違ったけど


今の状況を2人でまとめて

また、おとはの持ってきたカレンダーに視線をうつす


もういろいろとおかしいし、なぜこうなったのかも、どうやったのかもわかんないけど


過去にタイムスリップした。およそ20年ちょっと前ぐらいに


わけがわからなすぎて若干現実逃避ぎみだか

とりあえずこの結論に辿り着いた




おとは「い、いやいや…アニメじゃないんだから」


さとは「でもそれなら一応、今の状況も理解できるよ」


おとは「ド、ドッキリでした〜とかは!?」


さとは「どんな大規模なドッキリなのさ…。学校にいる人全員、私たちの知らない人だし。私たちの時代にあるはずの建物がなかったりもしてるんだから」


おとは「そ、そうだよね…」


おとは「…」


さとは「…」


おとは「私たち…昨日は普通に過ごしてたはずなのに…なんでこんなことに…」


さとは「おとはも学校で目が覚めたんだよね?」


おとは「うん…。学校で居眠りなんかしたことないのに…」


さとは「2人して昨日の夜の記憶がないのも気になるね」


おとは「そうなんだよね〜。普通に家の布団で寝てた…と思うんだけど…」


さとは「はぁ…本当に…夢であってほしいよ…」


おとは「どうしよっかお姉ちゃん。これから」


さとは「過去の世界に来ちゃったなら……元の、私たちの時代に帰る方法を探すしかないでしょ」


おとは「どうやって?」


さとは「それは……気合いで」


おとは「はぁ…また寝たら全部元どおりとかないかなあ…」


さとは「それはないね。私さっきの授業で試しに爆睡してみたけど変わらなかったし」


おとは「試しにってお姉ちゃん眠たかっただけでしょそれ…」






先生「おい、お前たち。なにやってるんだ」





さとは「っ!」ビク


おとは「あ、えっと、先生!…ですよね?」


先生「ですよね?じゃないだろ。どっからどう見ても先生じゃないか」


先生「それよりお前たち。なんでまだ教室にいるんだ。次の時間は全校集会だから生徒は体育館に集合だと言っただろう」


おとは「そ、そうでしたね!すみません!すぐ行きます!お姉ちゃん行こ!」


さとは「う、うん」


先生「急げよ〜だけど廊下は走るなよ〜」







おとは「また後で考えよっか…」


さとは「そうだね…」





………………………


………………


…………


………







ー 体育館 ー





先生「〜〜。以上です」


司会「先生、ありがとうございました」




おとは「(やっと終わった〜)」


??「比企谷さーん。そろそろ終わるよ〜」ボソボソ


さとは「んぁっ……ねむい…」





司会「最後に5月の催し物について………」


おとは「(ええ〜まだあるの〜…)」


さとは「2度寝しよ…」




司会「生徒会長の一色いろはさん。お願いします」





おとは「えっ!?」


さとは「えっ…」





いろは「こんにちわ!新1年生のみなさんは初めましてですね。総武高校2年、生徒会長の一色いろはと言います。まだまだ生徒会長として未熟者の私ですがどうぞよろしくお願いします!……さて、5月の催し物についてですが今年は………〜」




おとは「そんな…あれは………」


さとは「………そうか…そうだよね」



さっきおとはに見せられたカレンダーの年

ちゃんと計算すれば確かにそうだ


本当に過去に来たなら

今いるこの時代の総武高校には私たちがよく知る人たちが、私たち姉妹にとって大切な人たちがいてもおかしくない…




さとは「ここは高校生だったお父さんとお母さんの時代なんだ……」















おとは「お姉ちゃん!」


さとは「おとは」


おとは「あれ…ママだよね…一色って確かママの旧姓だし」


さとは「前にお父さんたちの卒業アルバムで見た若いお母さんそのままだったね」


おとは「ほ、本当に過去の世界に来ちゃったんだね…私たち…しかもママたちの時代に…」


さとは「お母さん2年生らしいからここでは私たちと同じ学年ってことになるね」


おとは「じ、実の母親と同学年……もうわけわかんないよ〜…」


さとは「結局…なにもわからないままだね…」


おとは「本当になんで私たちタイムスリップなんかしたんだろうね〜」


さとは「何か…この時代でやらなくちゃいけないことがあるとか?」


おとは「え?」


さとは「なんの理由なしに過去に飛ばされたなんて考えたくないからさ。アニメや漫画ならなにか目的を果たすためにタイムスリップするみたいな話あるよね」


おとは「本当に非現実的だね…だとして何すればいいのかな…」


さとは「それは…わかんないけど」


おとは「…」


さとは「…」


おとは「……っ……」ブル


さとは「…おとは?どうかしたの?」


おとは「あ…ごめん。なんかさ…今更だけど…」


おとは「怖くなってきちゃった…タイムスリップとか…意味わかんないし…どうやったら帰れるのかわかんないし…」


さとは「おとは……」


おとは「…」





おとは「よし!とりあえずパパに会いに行こう!」





さとは「え?」


おとは「ママがいたんだからきっとパパもいるでしょ?」


さとは「そ、それはそうだろうけど…なんでお父さんに会うことになるのさ」


おとは「困った時はパパだよ!!パパはいつも私が怖がってる時に助けてくれるし!」


さとは「いやいや…あのねそもそも…」


おとは「えっと…ママが2年生だから…パパは今3年生ってことだよね。よし!3年の教室にレッツゴー!」ダッ


さとは「ちょっ。待っておとは!」






さとは「なんか嫌な予感がする……あの子わかってるのかな?わかってるよね?」














〜休憩時間〜




八幡「………ねっむ…」


戸塚「もう八幡は。さっき体育館でも寝てたのにまだ眠たいの?」


八幡「いや、今、戸塚の顔が見れたから目が覚めたわ。さすが俺の天使だな」


戸塚「な、何言ってるのさ…天使はやめてよ…///」


沙希「あんたホントそういうのやめたら?本気でキモいよ?」


八幡「うるせえブラコン。事実を言ったまでだ」


沙希「あ?なに喧嘩売ってんの?シスコン」


葉山「いろはも本当に生徒会長らしくなったな」


戸部「べっー!わかるわかる!それわかるよ隼人くぅーん!」


三浦「あんた寝てたでしょーが」


結衣「いろはちゃんももう2年生だからね」


海老名「私達はとうとう3年生になっちゃったね〜」


戸部「なんかあんまり3年になった感じしないわ〜」


葉山「クラス替えがなかったからじゃないかな」


戸部「それそれそれそれあるわ〜!」


優美子「別にいいでしょ。なくて」


戸部「えーなんかワクワクするくねー?クラス替え!」


海老名「でもクラス替えしたらみんな離れ離れになって簡単には集まれなくなったりしてたかもよ?」


戸部「ああ…それは嫌だわ〜」


海老名「優美子もそれが嫌なんでしょ?」ニコ


優美子「ま、まあ…///(なにより隼人と同じクラスじゃないと嫌だし…)」


葉山「結衣もよかったな。また比企谷と同じクラスで」


結衣「なっ、なんでヒッキーが出てくるし!///」


結衣「(ま、まあ確かに…嬉しいけど…///)」


結衣「(ヒッキーもそう思ってくれたりしてるのかな…?)」チラ







ドア ガララ…





平塚「比企谷いるか〜」





戸塚「あ、先生だ」


沙希「あんた今度は何したの?」


八幡「今度はってなんだよ。何もしてねえよ」


平塚「おお、いたいた」


八幡「…なんすか」


平塚「あ〜……そのだな……少し聞きたいのだが…」


八幡「?」


平塚「君には妹がいたよな?」


八幡「いますよ。てか会ったことあるでしょう」


平塚「……2人いたりしないか?」


八幡「はい?いや…妹は小町だけですけど」


平塚「ふむ…」


八幡「なんなんですか」


平塚「ああ、君にお客さんだ。2年生の女子だ」


八幡「え…なんでですか。2年に知り合いなんていませんよ。しかも女子とか」


沙希「あんたが知らない内に何かやらかして訴えに来たとかじゃないの?」


戸塚「そ、それはないと思うけど」


八幡「それならありえるかもな…女子と目が合っただけで警察呼ばれたことあるし…今度は裁判沙汰か…」


戸塚「八幡…」





平塚「えっと…入ってきていいぞ」








おとは「やっと見つけたー!!!!絶対そうだ!」




ザワ…ザワ…


「なんだなんだ?」

「2年生だ」

「なにを見つけたって?」

「てかあの子かなり可愛いくね?」




八幡「(…た、確かに可愛い子だな。でもどことなく誰かに…。いやそれより俺この子になにやらかしちまったんだ…)」



ダダダダダダダダッ!



沙希「すごいこっち走ってきてるんだけど」


八幡「ああ…これは殴られますね俺」


戸塚「ええ!?逃げて八幡!」


八幡「(たぶん逃げても仕方ないな。とりあえず殴られる前に全力で謝ってみよう)」




八幡「ごめんなさ…





おとは「パパ〜!!!!!!!」ダキ〜





八幡「」


周り「……………」


おとは「〜♫」





沙希「パ…」


戸塚「パ…」


結衣「パ…パパパパパ…」




周り「「「「「…パパ!?!?!?…」」」」」






八幡「………………へ?」








おとは「ん〜!ちょっと背が小さいけどこの抱き心地はまさしくパパ!」ギュウギュウ


八幡「あ、え、ちょ、え、な、なに」




ザワザワ…




「パパ!?パパって言ったよあの2年!」

「え、どういうこと!?」




沙希「」


戸塚「あれ!?川崎さん!?息してる!?」


結衣「パパパパパパパパパパーパパーパッパー!」


優美子「結衣!?どうしたし!しっかりしろし!」



平塚「ひ、比企谷……」


八幡「ちょ、引かないで!俺にもわけがわからな…」


おとは「パパ〜♫」ギュウ


八幡「あ、あの、離れてくれ…離れてくださいお願いしますから」


おとは「え〜」


八幡「え〜ではなくて、てかなんで抱きついて…」


おとは「パパだからだよ!」


平塚「比企谷。職員室に来なさい」


八幡「待って!待ってください!おい!本当に勘弁してくれ!てか誰なんだよ一体」


おとは「誰って私はパパのむす…





チョップ ドスッ!





おとは「いっだぁあ!!!」


おとは「痛いよお姉ちゃん!」


八幡「(うわあ…よくわからんがまた人が増……………………)」







八幡「………っ………」







さとは「やっと見つけたよ…おとは」








八幡「……」


周り「……………」



この時、俺も含め誰もが彼女を見て息を呑んだ


一目見るだけで誰もがこう思っただろう




「なんて綺麗なんだ」と




「あれ2年生?ヤバくね?」

「あんな可愛い子うちの学校にいたっけ?」

「綺麗な子……」



「「「でも………」」」




そして誰もが疑問に思っただろう

なぜ彼女はこんなに美人なのに…



おとは「ほら!タンコブできちゃったじゃん!」


さとは「はぁ…まったく…」ドンヨリ




なぜあんなに目が腐りかけてるのか……と。




結衣「………ヒッキー……?…」


優美子「どうしたん結衣?てかいつ正気に戻ったし」


結衣「あ、いや、なんでもないよ」


結衣「(あの子が一瞬…ヒッキーに見えた…)」






さとは「(え…なんか周りにすっごい見られてる?怖いんだけど…)」


さとは「それより、おとは…」


さとは「いい加減離れなさい」グイ


おとは「わっとと!」


八幡「(や、やっと解放された…)」


さとは「失礼しました」ペコ


さとは「行くよ」


おとは「え、そんな、あ、パパ〜〜〜」





戸塚「行っちゃったね…」


八幡「………」


戸塚「八幡?どうかしたの?」


八幡「あ、いや…」


八幡「(なんなんだあの2人……わけがわからん………けど……)」



八幡「(なんでか……他人には思えない……)」




八幡「ってそれより…」




ザワザワ…

ヒソヒソ…



平塚「比企谷。詳しい話を聞かせてもらおうか」



八幡「はぁ…なんでこんなとこに…」













さとは「ばかもの」ドス


おとは「あだぁああああっ!タンコブ!タンコブ狙ったでしょ!」


さとは「なんであんなことしたの」


おとは「パパに会いたくて…でもパパ全然私のこと…」


さとは「当たり前でしょ。過去なんだから。私たち産まれてるわけないでしょ。だからお父さんたちが私たちのこと知るわけないでしょ」


おとは「あ、そっか」


さとは「まさか…本当にわかってなかったの…?」


おとは「えへへ…ごめん。ちょっと混乱してたかも……その…今の状況が怖ったから…でもパパならなんとかしてくれるんじゃないか…って…」


さとは「……まあでもおかげでわかったよ」


おとは「え?なにが?」


さとは「少なくともお父さんは私たちのようにタイムスリップはしてないってことが」


おとは「おお!なるほど!」


さとは「もしかしたら私たちの他にもタイムスリップしてる人がいるんじゃないか…って思ったんだけどね…」


おとは「それじゃあママにも会ってみようよ!」


さとは「おとは…もうわかってると思うけど…」


おとは「だ、大丈夫だよ。わかってるよ」


さとは「いきなり見知らぬ人にパパやらママやら言われたらあっちからしたら完全に危ない人にしか見えないからね」


おとは「気をつけるよ!会うのは放課後にする?」


さとは「そうだね」















キーンコーンカーンコーン





ー 放課後 ー






??「一色さんなら生徒会室だと思うよ。なんか会議があるとか言ってたから今は難しいかもね〜」


おとは「そっか〜ありがと!」


??「うん!じゃあまたね!おとはちゃん!」


おとは「またね〜」


??「比企谷またな〜」


??「今度遊ぼうぜ〜」


おとは「う〜ん、考えとくね♫」


おとは「〇〇君と〇〇君まったね〜」フリフリ




??「やっぱ可愛いよな…比企谷」ボソボソ


??「だよな!俺マジで狙ってみようかな」ボソボソ


さとは「……」





さとは「拝啓、お父さんお母さん。妹はいつの時代でもビッチだったよ」


おとは「ビッチじゃないし!」


さとは「いつ仲良くなったのさ。早すぎでしょ」


おとは「別に普通だと思うけどな~」


さとは「どうせそのあざとさで男子を釣ったんでしょ。ほんと誰に似たんだか」


おとは「もう人聞き悪いなあ〜」


さとは「あの男どもと遊ぶ気?ダメダメ絶対ダメだよ?お姉ちゃん許しませんよ絶対に。お父さん言いつけるよ」


おとは「そのシスコンっぷり相変わらずだね。ほんと誰に似たんだか」


さとは「シスコンじゃない。ただ私は妹を愛して…


おとは「はーいはい」


さとは「聞いてないし…」


おとは「放課後は失敗だったね。今、生徒会あるらしいからママには会えそうにないよ」


さとは「そうみたいだね」


おとは「だからさ!ちょっと行ってみたいとこあるからそっち行かない?」


さとは「行ってみたいとこ?どこ?」


おとは「奉仕部!」


さとは「なっ…」


おとは「すっごい気になってたんだよね」


さとは「奉仕部……か…」


おとは「そう。パパの……部活だよ」


さとは「……でも行ったところでどうするの。私たち依頼があるわけでもないし。追い出されないかな」


おとは「ちょっと部活見学させてください〜とか言えばなんとかなるでしょ!」


さとは「また適当な…」


おとは「きっと雪乃おばさんや結衣おばさんもいるよね」ワクワク


さとは「おとは…怖いとか言ってたくせに…楽しんでるでしょ」


おとは「もう考えてても仕方ないしね!この時代を楽しんじゃおうかなって!」


さとは「はあ……まあいいけどさ」


さとは「(私も…奉仕部がどんな感じなのか気になるし…)」


さとは「ちゃんと他人の感じでいってよ。あっちからしたらただの後輩の2年生なんだから」


おとは「りょーかい!」















ー 奉仕部部室 ー





ドア ガララ




結衣「やっはろー!ゆきのん!」


雪乃「こんにちは。由比ヶ浜さん」


八幡「…うっす」


雪乃「こんにちは。後輩の2年生の女の子にパパと呼ばせている異常性癖者として今、噂の比企谷くん」


八幡「ちょっと待て」


雪乃「なにかしら。言っておくけれど私はあなたのことをパパとは呼ばないわよ。そうねゴミとなら呼んであげてもいいわ」


八幡「いやそんなこと求めてねえから。ゴミもやめろ」


八幡「てか…噂になってんの?マジで?」


結衣「う、うん…まあそれなりに…」


八幡「マジかよ…」


雪乃「私は噂なんてものに興味はないけれど。私のクラスでもみんなが口にしていたから耳に残ってしまったわ」


八幡「言っとくけど誤解だからな?」


雪乃「…………………………ええ、ただの噂だものね」


八幡「ずいぶん間があったなおい」







ドア ガララ







葉山「お邪魔します」


結衣「あ、いらっしゃい!どうしたの?」


雪乃「………葉山くん。あなたはノックもできないのかしら」


葉山「あ、ごめんね…。今度から気をつけるよ。雪ノ下さん」


雪乃「はぁ…それで、なんのご用かしら」


葉山「いやね。今ちょっといろはを探してて、ここにいるんじゃないかと思ってきたんだけど……いなかったみたいだね」


結衣「あ〜いろはちゃん来てないね〜」


葉山「生徒会でなにかやってるのかな?ありがとう。それじゃあ長居してもあれだしこれで………





コンコンッ






結衣「あれ?誰だろ?」


雪乃「どうぞ」





ドア ガララッ





おとは「こんにちは〜!」


さとは「…失礼します」



八幡「げっ……」


結衣「ああー!」


雪乃「由比ヶ浜さん。人を指で指してはダメよ」


葉山「君たちは確か…お昼にうちの教室に来た…えっと…」



おとは「あ、2年の比企谷おとはって言います!」


さとは「…おとはの姉で同じく2年の比企谷さとはです」




八幡「なっ…」


結衣「ええ!?姉妹なんだ!てかヒッキーと苗字いっしょじゃん!」


雪乃「比企谷くん。あなた小町さん以外に妹がいたの?」


八幡「い、いや…そんなはずは…」


結衣「親戚とか?」


八幡「いや…記憶にない。初めて会ったはずだ」


葉山「たまたま苗字が一緒だったってことかな?」


おとは「そ、そうそう!ただの偶然ですよ葉山おじさん!」


葉山「え?お、おじさん?」


八幡「ぷっ(笑)」


おとは「あっ」


さとは「(バカ…)」


おとは「ま、間違えました!葉山…先輩!そう葉山先輩!」


八幡「(葉山…おじさん…www)」


葉山「俺…おじさんに見えるのか…?」


おとは「あ、あの」


八幡「ん?」


おとは「お昼はごめ…すみませんでした」


八幡「あ、いや…」


結衣「そう!それ!おとはちゃん?だっけ?なんでヒッキーのことパパって呼んだの?」


おとは「それは…えーと…」


さとは「うちのお父さんが比企谷先輩に似ていたので間違えたんでしょう」


結衣「えっ…似ていたって…ヒッキーまだ高校生だけど…」


さとは「なんかこう…雰囲気が似てたんですよ。あとうちの妹は基本バカなので」


おとは「ええ!?」


結衣「な、なるほど…」


八幡「(なんか無理矢理すぎませんかね…)」


おとは「比企谷先輩ってなんか自分も比企谷だから変な感じだね」


おとは「そうだ!パパ先輩って呼んでいいかな…いいですか?」


八幡「そのパパはやめてくれないか…」






おとは「ええ〜いいじゃないですか〜。ね、パパ先輩♫」



ーーーーいいじゃないですか〜。ね、先輩♫






八幡「…っ…」


おとは「?…どうかしました?」


八幡「い、いや。なんでもない」


八幡「(今……誰かに似てたような…)」


おとは「お姉ちゃんはなんて呼ぶ?」


さとは「え……私は普通に比企谷先輩でいいよ」


おとは「それじゃあおもしろくないじゃん!」


おとは「そうだな〜。八幡先輩とかは?」ニヤニヤ


八幡「えっ」


さとは「そ、それは…」


おとは「(呼んでみなよ!こんな機会もうないよ!)」


さとは「…う………」






さとは「……八幡………先輩…///」





八幡「お、おおう…///」


結衣「うわ!なに顔真っ赤してるのさヒッキー!キモい!」


八幡「う、うるせ」




雪乃「コホンッ。それで…そろそろ聞きたいのだけれど。あなたたちはなんのご用でここに?」




おとは「あ、奉仕部の部活見学にきました!」


雪乃「部活見学?うちに?」


おとは「はい!先生の…えーと…平塚先生にも許可得てます!」


雪乃「そ、そう…」


結衣「ゆ、ゆきのん!すごいよ!見学だよ!もしかしたら新入部員入るかもよ!」


雪乃「え、ええ。でも…特に教えれることはないのだけれど…」


八幡「(まあ依頼がなければなんもすることねえからなうち)」


おとは「私は教えない!目で見て技術を盗めってことですね!頑張ります雪乃おばさ……雪ノ下先輩!」


雪乃「あ、いや別に……………………いえ、そうね。その通りよ」


結衣「(あ、投げた)」


八幡「(めんどくさくなって投げたな…)」


さとは「(侵入できた…なんとかなるもんだね…)」















おとは「奉仕部は魚を与えるのではなく魚の取り方を教える…なるほど奉仕部は釣り部でもあるんですね!私はマグロが好きです!」


雪乃「待ちなさい全然違うわ。なにを聞いていたのあなた…」


結衣「さとはちゃんすっごい美人だね〜」


さとは「いえ、おとはの方が美人で可愛くて天使ですよ」


結衣「そ、そうなんだ」


葉山「君のその目元の感じどこかで見たことがあるような…」チラ


結衣「あ、確かに誰かに似てるような…」チラ


八幡「なんだよ」


結衣「いやいやヒッキーといっしょにしたら、さとはちゃんが可哀想だね」


八幡「おい、どういうことですかねそれは」


八幡「てか葉山。いつまでここいるんだよ。一色探してたんだろ」


葉山「おっと、そうだった。それじゃあ俺はこれで……







ドア ガララ






雪乃「今日は来客が多いわね…」


結衣「ん?あっ…」




いろは「やっはろーです。みなさん♫」


結衣「いろはちゃん!いらっしゃい!」



おとは「…!?」


さとは「……」




いろは「おお、今日は人数多いですね。そちらは?」


結衣「えっとね…2年生の…」


おとは「比企谷おとはです!」


さとは「……おとはの姉のさとはです。私も2年です」


いろは「ひきがや…?……2年生ってことは私と同学年だね!」


おとは「は、はい!そうですね!」


おとは「(マ、ママだよ!ママだよ!お姉ちゃん!なんか緊張する!)」


さとは「(お、落ちついて)」


いろは「もう〜敬語なんか使わなくていいよ〜」


おとは「あ、そ、そうだよね。マ…一色…さん」


いろは「さんって…ちゃんでいいよ!後、名前でいいよ!2人とも!」


おとは「(マ、ママを下の名前でちゃん呼びって…)」


さとは「(なんか嫌だなあ…)」


雪乃「一色さんはどうしてここに?」


いろは「葉山先輩が私を探してるって話を聞いて、今は奉仕部の部室にいるってのを聞きつけたので飛んできてました!」


葉山「探す手間が省けてよかったよ。ちょっと部活のことで話をしたくてね」


いろは「そうだったんですか」


結衣「ね、ねえ。いろはちゃん」


いろは「今からなら生徒会も終わりましたし大丈夫ですよ!」


結衣「いろはちゃん…」


いろは「さ、行きましょっか」


結衣「いろはちゃんってば!!」バン



みんな「」ビクッ



いろは「ゆ、結衣先輩?どうしました?」


結衣「あのさ…いるよ?」


いろは「え?」


結衣「ヒッキー……もいるんだよ?」






八幡「…………」






いろは「……………」






いろは「………こんにちは。先輩」



八幡「………ああ」



いろは「………」


八幡「………」



結衣「そ、それだけ?もっと前みたいに…」


いろは「行きましょう。葉山先輩」


葉山「あ、ああ…」


結衣「いろはちゃん!」




ドア ガララ バタンッ




結衣「ヒッキー!」


八幡「………読書するから静かにしてくれ」


結衣「ヒッキー……」


雪乃「……」






おとは「(え、え、な、なにこの空気。どういうこと!?)」






さとは「(これは……なんか…あるみたいだね…)」













雪乃「………」


結衣「………」


八幡「………」






おとは「(な、なんか急に空気重たくなったんだけど!どういうことお姉ちゃん!)」


さとは「(私に聞かれても…)」


おとは「(さっきの……パパとママ、喧嘩してるのかな?)」


さとは「(そんな雰囲気だったね…)」


おとは「(でも…私たちもよくパパたちが喧嘩してるところ見たことあるけど、それとはなんか違うよね。なんとういうか…ガチ喧嘩というか…)」


さとは「(あれはもうウザいほどラブラブ夫婦だからね。喧嘩してもそんなだし。でも今の2人は…)」


おとは「(と、とにかく聞いてみよう!)」



おとは「あ、あの〜…」


雪乃「え、あ、ああ。ごめんなさい。話の途中だったわね」


おとは「それは大丈夫です。それより…その…」


さとは「お父さ……は、八幡先輩と生徒会長さん、なにかあったんですか?」


結衣「そ、それは…」チラ


八幡「……」


八幡「トイレ行ってくるわ」


雪乃「ええ…」




ドア ガララ バタンッ




結衣「ふぅ…ご、ごめんね。2人とも。変な空気に巻き込んじゃって」


おとは「いえ…」


さとは「…それで…」


雪乃「2人に何があったか…ということよね。この話を聞いたところで特におもしろいものでもないと思うのだけれど」


おとは「聞きたいです!」


さとは「聞かせてください」


雪乃「…そう」



雪乃「まあ、簡単なことよ。2人は今、お互い避けあっているわ」


雪乃「少し前からね。最近ではまったく会話もしてないわね。してもそっけない挨拶ぐらいだわ」


おとは「それってつまり…」


さとは「やっぱり…」



雪乃「ええ、そうよ。今、2人は…………」


おとは「喧嘩の原因はなん…







雪乃「恋してるのよ」









おとは「ほえ?」


さとは「は?」






おとは「……」


さとは「……」




おとは・さとは「「今なんと……?」」




結衣「だから!恋してるんだよ!しかも両思い!」


さとは「待って。ちょっと待ってください。喧嘩してるんじゃないんですか?」


結衣「え?あはははっ!あの2人に限って喧嘩なんかするわけないよ!ラブラブなんだから!」


おとは「ええ!?」


結衣「ラブラブ!そう…ラブラブ…はぁ…」


雪乃「由比ヶ浜さん。自分で言って落ち込んでどうするのよ。もうちゃんと諦めたのでしょう」


結衣「そ、そうなんだけど〜」


さとは「えっと…恋してる…から。2人はあんな感じなんですか?恋って…恋ってなんですか?恋?恋ってなんだ…鯉って魚…」


おとは「ああ!お姉ちゃん!落ち着いて!」


雪乃「少し説明不足だったわね。ちゃんと説明するわ」














おとは「つまり、好きな人とどんな風に接すればいいのかわからない。目があうと恥ずかしい。だから避けてしまう」


おとは「マ…いろはちゃんはいつもみたいに行ったらまたあざといと思われて、パパ先輩はそういうの嫌いそうだから嫌われてしまうんじゃないかと思ってなかなか近づけない」


さとは「お父…八幡先輩は、生徒会長さんが好きだともう自覚してるけど自覚したからこそどう接すればいいのかわからなくなってる………と」


雪乃「まあそういうことね」


結衣「そういうことだね〜」







さとは・おとは「「(うちの親たち、想像以上に恋愛ダメだった………)」」





おとは「な、なんというか…あれだね…」


さとは「うん……」


雪乃「ええ、本当に…」




「「「しょうもない……」」」




結衣「ダ、ダメだよそんなこと言っちゃ!2人は本気で悩んでるんだから!」


おとは「中学生じゃないんだから…」


さとは「めんどくさい…」


おとは「いやお姉ちゃんは将来パパみたいな感じになりそうだけどね」


さとは「え?」


雪乃「2人は別々にここで私と由比ヶ浜さんに相談してきたわ。だから2人の今の気持ちもわかってるのよ」


結衣「ヒッキーはともかく、いろはちゃんが恋愛に奥手になっちゃったのは意外だったな〜」


雪乃「それぐらい本気で比企谷くんのことを…ってことなんじゃないかしら」


結衣「私たちもさ…このままは嫌だから。どうにかしてあげたいんだけど…肝心の2人がなかなか動いてくれなくてさ…」


さとは「そんなことになってたんですね…」


おとは「でもよかった〜…パパとママが喧嘩してたわけじゃなくて」


結衣「え?パパ?ママ?」


おとは「ああ、いや!なんでもないです!」






ドア ガララ





八幡「おう、先生がそろそろ帰れだと」


雪乃「あら?もうこんな時間だったのね。今日は終わりにしましょう」


結衣「うん!」


おとは「今日はありがとうございました!」ペコ


さとは「…ありがとうございました」ペコ


雪乃「ええ。今日は依頼もなくて何も見せれなかったから…また見学しにくるといいわ」


おとは「はい!」


八幡「マジか…あの雪ノ下が誘ったぞ…」


結衣「きっと部活の後輩ができそうだから嬉しいんだよ!」


雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん。勘違いしないでちょうだい。私は別に…」















〜 帰宅中 〜







おとは「あんなにラブラブ夫婦なくせに付き合うまではダメダメだったんだね〜パパもママも」


さとは「……」


おとは「どうかしたの?お姉ちゃん」


さとは「いや…その…。さっきはしょうもないとか言ったけどさ…」





さとは「このまま、お父さんとお母さんが付き合わなかったらどうなるんだろう…」





おとは「え、そりゃあそのまま…パパは卒業して…」



おとは「えっ、ちょっと待って……」





おとは「2人が付き合わない……ってつまり結婚もしない…それって…」


さとは「……」






おとは「未来で私たち産まれないじゃん!!!!!!!」ズイ





さとは「ち、近い近い。顔近いよ」


おとは「え、やばいじゃん!やばいじゃん!しょうもなくないよ大問題だよ!お姉ちゃん」バシバシ


さとは「痛い痛いっ。叩かないで。落ち着いて」


おとは「そうだよ…そうだよ…どうしよお姉ちゃん…やばいよ…私、死にたくないよ…」


さとは「いや死ぬとかの前に産まれないんだけどね」


おとは「で、でもさ。こうして私たちがいるんだからなんだかんだ2人は結婚するんじゃ…?」


さとは「今の感じじゃとても結婚どころか付き合うようには……」


おとは「…ねえ、お姉ちゃん。これ本当にヤバくない?マジでどうしよ」


さとは「……とりあえず早く家に帰ろう。それからゆっくり考えよう」


おとは「そうだね…」






おとは「あっ…………」






さとは「どうしたの?立ち止まって」


おとは「私たち…過去にいるんだよね」


さとは「うん」




おとは「………どこに帰るの?」






さとは「あっ…………」

















ー 比企谷家 玄関前 -





八幡「えっと………」


さとは「…」


おとは「…」






さとは「(完全に忘れてたよ)」


さとは「(とりあえず私たちの家があるだろう場所に行ったけど案の定そこは全然違う家が建ってたし)」


さとは「(どうしようかと悩み続けた末、お父さんの実家ならあるんじゃないかとやってきたけど…)」





八幡「なぜうちに………?」



さとは「(当然の反応だ…)」



八幡「あの…」


おとは「えっと………た、ただいま♫」


八幡「いや、ここ俺ん家なんだけど」


おとは「うっ…」


さとは「(完全におかしい人たちだよこれじゃあ…)」


おとは「(ど、どうしよ…)」




小町「お兄ちゃ〜ん。家に入らず玄関でなにやってるの?」ヒョコ




おとは「!?」


さとは「あっ…」


八幡「ああ、小町…」


小町「あれ?お兄ちゃんのお客さん?珍しいね。しかも女の子じゃないですか!!?!?」


八幡「驚きすぎだろ。いやお客というか…」


小町「何年生なの?」


八幡「え……えっと2年生だったかな2人とも」


小町「じゃあ小町の先輩じゃん!!」


小町「初めまして!コレの妹の比企谷小町です!今年入学しました!1年生です!」


八幡「コレってお前な…」



おとは「こ、こここここ…」


小町「こ?」


八幡「こ?」






おとは「小町お姉ちゃんだっー!!!」ダキ〜






さとは「ちょっ…」


八幡「えっ…」



小町「ええ!?な、なななななぜいきなり抱きついて…というかお姉ちゃん!?」


おとは「ちっちゃい!可愛い!ちっちゃ可愛い〜!!」ギュウ


小町「あ、あの、あわ、あわわわわわわわ」





さとは「やめなさい」ドス


おとは「あだっ!?」


八幡「(最近見たなこの展開…)」


おとは「えへへ…つい。ごめんね突然」


小町「あ、あははは…いえ別に…」


八幡「(本当におかしな奴らだな…)」


小町「とりあえず!どうぞ中へ!」


八幡「え、ま、待て。入れるのか」


小町「は?なに言ってるの?せっかく来てくれたお客さまを家に入れずに帰らすなんてゴミいちゃん本当のバカなの?」


八幡「いや別にこいつらは…」


おとは「ただい…おっじゃましまーす♫」


さとは「お邪魔します…」


小町「どうぞどうぞー。スリッパはこちらです〜」


八幡「ええ…」
















小町「ふむふむ…つまりあれがこうでいろいろあってかくかくしかじかで今、寝泊まりできる家がないわけですか」


おとは「そうなの…」


小町「…よし!もしよろしければウチに泊まりませんか?家が見つかるまで!」


おとは「ええ!いいの!?本当に!?」


小町「はい!もちろん!」


おとは「やったー!やったねお姉ちゃん!」



さとは「(マジですか…なんというご都合主(ry…)」


八幡「(無茶苦茶だなおい…)」



さとは「…本当にいいんですか?」


八幡「え?ま、まあ…小町がいいなら」


八幡「(てか家がないとかこの状況で2人を追い出したら後味悪いしな…)」


さとは「ありがとうございます」


さとは「は、八幡…先輩…///」


八幡「お、おう…///」


八幡「(いちいち頬染めるなよ可愛いなくそ)」


八幡「(まあ可愛いで言えば一色も……ってなに考えてんだ俺は…)」


さとは「…どうかしました?」


八幡「あ、いやなんでもない」



小町「よ〜し!そうと決まれば今日の夕食は豪華にしなきゃ!」


おとは「あ、私も手伝うよ!」




さとは「それだけはやめてッ!!!!!!」














ー 夕食 ー






おとは「おいしい〜!」


小町「よかったです!」


八幡「……これ美味いな」


小町「あ、それね。お兄ちゃん。さとはさんが作ったんだよ!」


八幡「そうなのか?」


さとは「は、はい…まあ…」


小町「さとはさん料理すっごい上手いんだよ!さとはさん!今度教えてくれませんか?」


さとは「…人に教えれるほど上手くないよ…」


小町「またまた〜。ね、お兄ちゃん。すごくよくできてるよね?」


八幡「ああ。味付けも俺の好みだし。すげえ美味いよ」


さとは「…///」


八幡「…?……どうした?」


さとは「い、いえ…///」


おとは「お姉ちゃん。今は父親じゃないからって襲っちゃダメだよ?」ボソボソ


さとは「お、襲うわけないでしょ!」


八幡「え?」


さとは「あ、いやなんでもない…です」


おとは「くふふふ…」ニヤニヤ


さとは「まったく…おとはは…」


小町「お二人は姉妹なんですよね。仲良いですし、なにより美人姉妹ですね!」


おとは「え〜お姉ちゃんはともかく私は…」


さとは「私はともかくおとははそうですね。世界一可愛い。天使のような子です。自慢の妹です」


おとは「もうまたお姉ちゃんは〜」


小町「あはははっ。なんかお兄ちゃんに似てるね」


八幡「どこがだよ。あと、あいつは1つ間違ってる。世界一可愛いのは小町だ」


小町「そういうとこだよ…」
















小町「パパ先輩?」


八幡「…2人の父親が俺となんか似てんだと」


小町「それでパパ先輩?あはははっ!いいですねそれ!」


おとは「そうでしょ!そうでしょ!」


八幡「いや…よくはねえけど…」


八幡「あ、そうだ小町。2人の苗字聞いたか?」


小町「あ、そういえば聞いてないかも」


おとは「そういえば言ってなかったね」


八幡「比企谷だそうだ」


小町「え!?小町たちと同じ!?」


八幡「ああ」


小町「すごい…初めて苗字が一緒の人に会ったよ…」


おとは「す、すごい偶然だよねー(棒)」


小町「なんだかこうしてると小町たち家族みたいですね!」


さとは「(実際そうなんだけどね…小町おばさんは叔母だけど…)」


小町「…ん〜。ねえお兄ちゃん」


八幡「ん?」


小町「お二人のことはなんて呼んでるの?」


八幡「えっ」


八幡「それは……比企谷さん…とか?」


小町「2人とも比企谷じゃん!自分も比企谷だし!」


八幡「それはそうだが…」


おとは「私たちのことは下の名前でいいよ…ぃいですよ!」


八幡「そ、それはちょっと…」


おとは「そっちのが呼ばれ慣れてるし!」


八幡「え?」


おとは「あっ…えっと………とにかく下の名前でどうぞ!」


八幡「…はぁ……努力してみる」















ごちそうさまー!






八幡「皿洗いやるよ」


おとは「あ、私も手伝う!」


さとは「お風呂掃除…しようか?」


小町「じゃあお願いしていいですか?」




小町「洗濯物やってくるね〜」


八幡「おう」







ジャア〜



ゴシゴシ…




おとは「〜♫」


八幡「悪いな。手伝ってもらって」


おとは「いえいえ!泊めてもらうんですからこれぐらい!」


八幡「…あっ……えっと……お、おとは」


おとは「なに?…じゃないなんですか?」


八幡「ほれ。ちゃんとエプロンしとけ。汚れるから」


おとは「おお!ありがとうございます!」




おとは「…」


おとは「よし!完璧!どうですか可愛ですか?」クルクル



八幡「……なんかあざといな」


おとは「え〜!」


八幡「……(あざとい……か……)」




ーーーせーんぱい!




八幡「…一色……」ボソ


おとは「え?」


八幡「い、いやなんでもない。…エプロン似合うな。えっと…見てて飽きない感じだ」


おとは「おお?なんですかそれ口説いてるんですか?私のエプロン姿を毎日見たいということですか?…なーんてね!」


八幡「…っ!?」


おとは「な、なんでそんな驚いた顔してるんですか?」


八幡「あ、いやすまん。ちょっと知り合いの言い方に似ててな…」


おとは「え、誰ですか?」


八幡「教えん」


おとは「え〜」




八幡「(こいつ…よく見たら…やっぱりすげえ似てるよな…仕草といい…言動といい…)」





八幡「(あいつに…)」





八幡「(いったいなんなんだこいつは…?)」















さとは「お風呂掃除終わったよ。湯いれといた」


小町「ありがとうございます!」


さとは「ふぅ……」


小町「……」


さとは「えっと……私の顔になんかついてる?」


小町「ああ!違います違います!すみません!」


さとは「どうかしたの?」


小町「さとはさん…って似てるなあと思って」


さとは「誰に?」


小町「うちのお兄ちゃんにです」


さとは「……」


小町「あ、ごめんなさい!あんな兄と似てるなんていい気しませんよね!」


さとは「いや…そんなことはないよ…」


さとは「ちなみにどこが…?」


小町「よくわからないんですけど。なぜかすごく似てるように思います。雰囲気…かなあ?」


さとは「そっか…」


小町「すみません。変な話しちゃって!」


さとは「いやいいよ」


さとは「(私…お父さんに似てるんだ…)」





さとは「」ニヤニヤ




小町「(な、なんか嬉しそう…)」

















小町「布団はもう敷いてます。部屋はここをお使いください!2人だと狭いかもしれませんが…」


おとは「いいよ全然!ありがとう!」


さとは「…ありがとう」


小町「ではおやすみなさい!」





ドア バタン





おとは「ふぅ〜なんとかなったね。いろいろと」


さとは「うん。そのへんの道端に寝ることにならなくてよかったよ」



おとは「………」


さとは「………」



おとは「結局さ。私たち以外にタイムスリップした人はいないみたいだね…」


さとは「そうだね…」



おとは「……ねえ、お姉ちゃん」


さとは「なに?」


おとは「考えたんだけどさ」


さとは「うん」


おとは「私たちでどうにかやってみない?」


さとは「…何を?」


おとは「パパとママをくっつける!」


さとは「は?」


おとは「だから、くっつけるの!」


さとは「私たちでどうにかお父さんとお母さんを付き合わせるってこと?」


おとは「そうそう!」


おとは「題して、パパとママを付き合わせよう恋のキューピッド大作戦!」


さとは「そ、そのままだね…」


さとは「………でもなるほど…そうか…」



さとは「もしかしてそれかもしれないね」



おとは「え?どういうこと?」


さとは「今おとはが言ってたことをやることだよ。それがこの時代にタイムスリップさせられた理由かもね」


さとは「このままでは私たちは産まれない。だからどうにかお父さんたちを付き合わせて…そうなることを阻止しろ…的な」


おとは「うわ〜なんか無茶苦茶だね…」


さとは「無理矢理な感じだけどそれならなんとか理解できるよ」


おとは「じゃあ私たちがこの問題を解決できれば元の時代に帰れるのかな?」


さとは「それは…わかんないけど…。ってか帰れるとしたらどんな風に帰るんだろう」


おとは「勉強机の引き出しの中が入り口になっててそこからタイムマシンに乗るとかじゃない!」


さとは「なんか聞いたことある話だね…」




さとは「まあ帰れるかどうかはともかく、なにもやらないよりはいいと思う」




おとは「おお…今回のお姉ちゃんなんかやる気だね。いつもはめんどくさがるのに」


さとは「こんなタイムスリップなんかさせられたらめんどくさがっていられないでしょ。早く家帰ってゆっくり寝たいし」


おとは「寝ることばっかだねお姉ちゃんは…」


さとは「それに………」


おとは「それに?」


さとは「あんなお父さんとお母さん…嫌だし…」


おとは「お姉ちゃん…」



おとは「…そうだね。私も嫌だよ。…よし!やろうよ!お姉ちゃん!」


さとは「……うん。やろう」




さとは「とは言ったものの…なにをすれば…」



おとは「うーん…」


おとは「とりあえずさ。明日、雪乃おばさんたちに言ってみようよ!私たちがやりたいことを!パパには内緒で」


さとは「……そう……だね。私たちだけで動くにしても限界があるし……そうしようか」















さとは「じゃ、明日も早いし。おやす…」


おとは「ところで、どうよどうよ若いパパは」


さとは「は?ど、どうって?」


おとは「またまた〜。気づいてないと思ってたの?お姉ちゃんパパのことを見すぎ!見惚れすぎ!」


さとは「み、みみみみ見惚れないし」


おとは「すごい動揺してますけど…」


おとは「私たちの時代でもイケメンな葉山おじさんがさらに若い姿をしてたのにそっちには見向きもしないで」


さとは「いやちょっとは見たよ。うん。イケメンだったね。うん」


おとは「適当すぎだよ…」


さとは「今の葉山おじさんはなんか好きになれない」


おとは「なんで?」


さとは「知らない」


おとは「なんじゃそりゃ…」


さとは「もういいでしょっ。寝るよ」


おとは「は〜い」




さとは「……」


おとは「……」


さとは「……」


おとは「……ねえ、お姉ちゃん」


さとは「ん」


おとは「私たち…帰れるよね?元の時代に」


さとは「………うん。絶対帰れる」


おとは「…….zzzZZ」


さとは「……」




正直、怖い

当たり前だ。こんなタイムスリップなんて非現実的なことが起これば

しかも帰り方がまったくわからない状況だし


このまま帰れなくなったらと思うと本当に怖くなってくる


でもいつまでも怖がってても仕方ない

やれることをやってみよう


ていうか帰り方の前になによりお父さんたちをどうにかしたい

しなきゃダメな気がする



本当に…まったくうちの親たちは揃いも揃ってみんなを心配させてダメダメだね



……お父さんとお母さんが悩んでるなら私たちが助けてあげなきゃね



だって家族なんだから



…ってなに似合わないこと言ってるんだろ



まあとにかく

明日から……覚悟してね。お父さん。お母さん。






………………………


………………


…………


………










??「ここはどこなんだ?」


??「(いったいなにがどうなってるんだ…)」







………………………


………………


…………


………







ー 朝 ー





〜 1ー○組 小町のクラス 〜





小町「おはよう〜!」


女子「おはよー!小町ちゃん!」




先生「はい、みなさん席ついてくださーい」



先生「今日はですね。少し遅れましたがこのクラスにもう1人生徒が増えます!」


先生「まあ転校生とかじゃくてもともとみなさんと同じうちの新入生でただ少し事情があって今日まで学校に来れなかっただけなんですけどね」


先生「入学式にも行ってないのでみなさんとはこの場で初めましてということになりますね!では入ってきてください」




 「…はい」





「ちょ、ちょっとやばくない?」

「きゃぁああすごいイケメン!」

「私このクラスでよかったあ!」



ザワザワ…





小町「…うーん…(今日の夕食は何にしようかなあ…)」




先生「じゃあ、黒板に名前書いてもらって。自己紹介お願いします」




 「はい」カキカキ




女子「あれ………?」


女子「ねえねえ小町ちゃん?もしかしてあのイケメンくんと双子だったり?」ニヤニヤ


小町「(あ、さとはさんに料理教えてもらいたいなあ…)」


女子「小町ちゃん?小町ちゃ〜ん」


小町「あ、え、なんか言った?」


女子「もう!だから双子だったりするの?って」


小町「双子…?兄ならいるけど。3年に」


女子「なーんだ残念」


小町「どしたの急に」


女子「だってほら、あのイケメンくんと苗字いっしょだからもしかしたらと思って!比企谷って苗字あまり見ないし」


小町「んん?」





小町「………えっ………」


小町「…………お兄…………ちゃん?」







 「えっと…初めまして。比企谷八郎です。よろしくお願いします」

















女子「え?やっぱり双子なの?」


小町「あ、いや………違うよ」


女子「もう〜どっちなのさ〜」




小町「(違うよ……なに言ってるの小町は……なんで一瞬…お兄ちゃんに見えたんだろ?)」




先生「じゃあ、席座って」


八郎「はい」





先生「はい、それではHRおわりまーす」






ガタガタッ!





「ねえ!比企谷くん!お話しようよ!」

「どこからきたの?趣味は?」

「なあ!お前なんかスポーツやってる?サッカー部入らねえ?」

「ちょっと男子じゃま〜」




八郎「……」




「ねえねえ、比企谷くん。小町ちゃんとは親戚だったりするの?」


八郎「え?」


「ほら、あそこにいる小町ちゃん。あの子も苗字、比企谷だよ」


八郎「……っ!?」


小町「あ、えっと…別に親戚でもなんでも…」




八郎「おばさん!?」ガタ




小町「おばっ………」




周り「「「「おばさん…」」」」




女子「こ、小町ちゃんっておばさんだったんだね」


小町「ち、違うよ!高校生だよ!」


八郎「………い、いやそんなはずは…ないよな…何言ってんだ俺…」ボソボソ


八郎「……でも……」ジー


小町「えっと…」


小町「(なんかめっちゃ見られてる…)」


八郎「おばさ…小町さん」


小町「待って。今またおばさん言いかけたでしょ?」


八郎「…気のせいだ。それより…」


小町「はぁ………なに?」





八郎「学校を案内してくれ……ませんか」





小町「へ?」
















小町「学校案内するのは全然かまわないけど」


小町「初めて会っていきなり女性相手におばさんはないと思うな〜」


八郎「すまない……」


小町「まあ…もういいよ。学校案内なんだけど放課後でもいいかな?授業あるし、授業の休憩時間内じゃ全然周れないし」


八郎「ああ、大丈夫だ。お願いします」














〜 放課後 〜






さとは「おとは、わかってる?」


おとは「うん。まずは雪乃おばさんたちに相談!だよね」


さとは「どうにか協力してもらえるよう私が言ってみるよ」


おとは「ん〜!なんか燃えてきたよ!」ゴォォ


雪乃「なにが燃えてるのかしら?」


おとは「うわわわぁ!?びっくりした!」


雪乃「驚かしてごめんなさい。鍵を開けたいからドアの前から少し離れてほしいのだけれど」


おとは「ご、ごめんなさい!」


雪乃「それで、部室の前で何を?」


おとは「え〜えっと…」


さとは「また部活見学させてもらうかと思ってきました」


雪乃「そ、そう…また来てくれたのね。まだ由比ヶ浜さんたちは来てないからとりあえず座っているといいわ」


さとは「ありがとうございます」













雪乃「お茶どうぞ」


おとは「わあ!ありがとうございます!」


さとは「…」


おとは「(どうしたの?お姉ちゃん)」


さとは「(いや…結衣おばさんがきたら話をするにしてもその間にお父さんきたらどうしよかなって…)」


おとは「(ああ…そっか…)」





ドア ガララ





結衣「やっはろー!ゆきのーん!あれ?さとはちゃんとおとはちゃんじゃん!また来てくれたんだね!」


おとは「やっはろーです!結衣先輩!」


さとは「…こんにちは。あの…八幡先輩は…」


結衣「ああ、ヒッキー?それが平塚先生に呼び出されたみたいで遅くなるってさ」


おとは「(おお!ラッキー!チャンスだよお姉ちゃん)」


さとは「…………あの、今日はお二人にご相談があるんですが…」




雪乃「…相談?」


結衣「なに?」














雪乃「比企谷くんと一色さんをどうにかして付き合わせたい……ね」


さとは「…はい」


おとは「私たち、どうしても2人にはくっついてほしいんです!」


結衣「た、確かに私たちもそうなってほしいとは思うけど…」


さとは「……協力していただけませんか?まだ具体的になにをするかとかは決めれてないんですけど…」


雪乃「……ひとつ聞きたいのだけれど」


さとは「はい」


雪乃「なぜそこまで…あの2人を?あなたたちにとっては昨日今日、知り合ったような人達でしょう」


さとは「それは……詳しいことは…ごめんなさい。言えません。でも…とにかく…」



さとは「私たちは2人のあんな姿を見たくないんです」


おとは「です!」




雪乃「………」


結衣「2人とも…」





さとは「だから、奉仕部に、雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩に依頼します。2人の…笑顔を取り戻すために。どうか私たちに協力してください。お願いします」


おとは「お願いします!」





雪乃「…」


結衣「ゆきのん」


雪乃「ええ…そうね」







雪乃「わかりました。あなたたちの依頼、引き受けます」


















さとは「またいろいろ作戦考えてみます」


雪乃「私たちはあなたたちに全面協力するわ。手伝えることがあれば言ってちょうだい」


結衣「任せて!」


さとは「はい、今日はありがとうございました」


おとは「ではでは失礼します!」




雪乃「ええ」


結衣「またね〜!」





ドア ガララ バタン




雪乃「……」


結衣「どうしたの?」


雪乃「…………不思議な子達ね」


結衣「……そうだね」


結衣「ねえ、ゆきのん。私、思うんだ」


雪乃「?」


結衣「なぜだかわかんないけど、あの2人なら……今のヒッキーといろはちゃんを…変えられるんじゃないかって」


雪乃「……ええ」


雪乃「私もそう思うわ」














おとは「さすがお姉ちゃん!うまくいったね!」


さとは「なんとかね…」


八幡「ん…お前ら…」


おとは「あ、パパ!……先輩!」ダキ


八幡「だ、だから、抱きつかないでくれ」


さとは「…こんにちは」


八幡「おう、部室行ってたのか?」


さとは「はい。ちょっと見学に…」


八幡「よくあんなとこに見学行こうと思うな…」


おとは「ねえパパ先輩!今日は一緒に帰ろうよ!夕食の買い出しに行きたいってお姉ちゃんも言ってたし」


八幡「ダメだ。てかお前たちがうちに泊まってることは秘密なんだぞ。誰かに見られたら怪しまれるだろうが」


おとは「え〜ケチ〜」






小町「で、ここが第2理科室。よく第3理科室と間違える人いるから気をつけるように」


八郎「……なんでここが理科室なんだ。確かここはただの空き教室のはずじゃ…」


小町「え?」


八郎「い、いやなんでもない」


小町「…?……えっと、それでその隣が…」






おとは「あ、小町ちゃんだ」


八幡「………おい、隣の男は誰だ。おい、誰だあれは、ふざけんなし。誰か鉄バット持ってこい」


さとは「八幡先輩。シスコンなんて見苦しいですよ」


おとは「よく言えたね、いやよく言えたねお姉ちゃん本当に」






小町「んん?おお!お兄ちゃん!それにさとはさんとおとはさんも!」


八郎「お兄ちゃ…?え?…さとは…おとは…?」


小町「どうしたのこんなとこで」


八幡「そんなことより隣の男は誰だ。そういうアレじゃないだろうな。お兄ちゃん許しませんよ絶対」


おとは「おお、イケメンだあ〜。小町ちゃんもやるね〜。ね、お姉ちゃん」


さとは「………」


おとは「どうかしたの?」




小町「もう〜違うってば。この人は同じクラスでいろいろあって学校案内してあげてただけ!」


八幡「ほんとかよ…」


八郎「……お…あ…」


小町「…?…どうかしたの八郎くん?」


八幡「…は、八郎…!?下の名前呼び!?」ガーン


小町「ああ、これは苗字が一緒だから…」


おとは「んん?八郎?」




八郎「お、親父……なのか?」


八幡「…へ?」




さとは「!?」


おとは「え!?」




八郎「なんでそんな若返って…。それに2人はまさかおとは姉とさとは姉?いったいなんなんだこれ…どうなってんだよいったい…!」


八幡「お、おい大丈夫かこいつ」


小町「ちょ、ちょっと落ち着いて…」


さとは「……おとは」


おとは「う、うん」



おとは「小町ちゃんごめん!私たちこの人とちょ〜と話があるので連れて行くね!」ガシ


八郎「え?」


おとは「ついてきて!」


さとは「失礼します」




ダダダダダッ





小町「い、行っちゃった」


八幡「なにがなんだかさっぱりだな…」
















ー 屋上 ー







おとは「よし、ここなら誰もいないよね」


八郎「お、おい。離してくれ」


おとは「あ、ごめんごめん」


八郎「……なあ、2人は…」


さとは「1つ聞いていいかな」


八郎「え?あ、ああ」


さとは「名前は?」


八郎「…比企谷…八郎…だけど」


おとは「うっそ………」


八郎「いや名前で嘘つかねえよ。てか人に名前を聞く前に…」


さとは「私は比企谷さとは」


八郎「…っ!?………さとは姉…?」


おとは「本当に…ハチロー?あのハチローなの?」


八郎「…そ、その呼び方…。や、やっぱり…おとは姉…なのか?」


八郎「ど、どうしたんだよ2人して…今さら制服とかさすがにキツイぞ。てかなんか若返りすぎじゃね?なあ全部ドッキリなのか?ドッキリだろ?クオリティ高すぎだわ…」


おとは「お、お姉ちゃん」


さとは「……」


さとは「ちょっと話があるの。えっとね……
















八郎「タ、タイムスリップ!?」


さとは「うん」


八郎「う、うんじゃないだろ。本気で言ってるのか?」


さとは「本気も本気」


八郎「じゃあ2人は未来からタイムスリップしてきて、俺はそれのさらに未来からここにきたと?」


さとは「そういうことになるね」


八郎「……いやさすがに…それは…」


さとは「信じれない?でも気づいてるでしょ?この学校の違和感。あるはずのものがなかったり」


八郎「……確かに…ここは俺が知ってる総武ではないな…古すぎる。俺が中学の頃に改装もしたはずだし」


おとは「え?改装したの?ズルい!ねえねえ!どこ改装したの?」


八郎「体育館をもっと広くしたり、トイレを綺麗にしたり…」


おとは「なにそれめっちゃいいじゃん!なんで私たちの時代にしないのさ!」


八郎「お、俺に言われても…」


さとは「おとは話進まないから黙ってて…」




さとは「私たちも最初は信じれなかったよ。今も信じたくないけどでもそれなら今の状況納得いくんだよ」


八郎「……そんな…」


おとは「ねえねえ?どうやってこの時代に来たかとかわかる?」


八郎「いや…わからん。道端で寝ていて起きたらもうわけわからないことだらけだった」


さとは「道端…?」


八郎「普通に昨日家で寝てたはずなんだが…いつの間にかそのへんの道端に転がってたみたいだ。警察に見つからなくてよかったよ…」


おとは「うわぁ…またずいぶんと雑な飛ばされ方したね…」


八郎「とりあえず学校に行ってみればなぜか新1年生として扱われるし…マジで意味わからんかったわ…」


八郎「……タイムスリップ…か。確かにそれぐらいじゃないと今の状況…説明できないな…。本当にドッキリとかじゃないんだよな?モニ○リングとかじゃないんだよな?」


おとは「え?ハチローの時代でもまだモニタ○ングやってるの?マジで?すごくないお姉ちゃん?」


さとは「だから話ズラさないで…」


さとは「ドッキリでもなんでもないよ。全部現実だよ」


八郎「そうか……はぁ……本当になんでこんなことに…」


さとは「私たちも同じ気持ちだよ…」














おとは「それにしてもあんな赤ちゃんだったハチローが未来ではこんなに立派になるなんてなあ…」


おとは「背も私より全然高いし、イケメンだし!さすが私の弟だよ!」


八郎「そ、そうかな…」


おとは「それになりより安心したのは…」



おとは「目が…腐ってない!パパやお姉ちゃんに似なくてよかったよ本当に!」



さとは「どういうことかなそれは」


八郎「なんか…テンション高いんだな…高校時代のおとは姉は」


さとは「八郎の時代では違うの?」


八郎「ああ…すごい物静かで大人びた感じだよ」


さとは「なにそれまったく想像できないんだけど。てか怖いよそんなおとは」


八郎「さとは姉は全然変わらないな」


さとは「……それはそれでどうなのか…」


おとは「待って待って。そっかハチローは私たちよりももっと先の未来からきたんだよね?じゃあさその時代のお姉ちゃんとかどんな感じなの?結婚とかした?」


さとは「な、何聞いてるのおとは」


おとは「未来のことがわかるんだよ?すごい気になるじゃん!」


八郎「さとは姉は…」


さとは「ダメ。言わないで」


おとは「ええ〜なんでさ〜」


さとは「そういうの聞かないほうがいいでしょ。先のことわかってしまったら…えっと……そう。あれだよ。つまらないでしょ。この先起きること全部わかってて生きていく感じで」


おとは「ん〜まあそうだけど…」


さとは「だからそういうこと聞くの禁止にしよう。八郎も言わないでね」


八郎「ああ、わかった」












おとは「私っておとは姉って呼ばれてたんだね。おとはお姉ちゃんがよかったな〜。てかそう呼んでよ」


八郎「ええ…やだよ。今さらお姉ちゃんとか」


おとは「いいじゃん!なに反抗期?お姉ちゃん許さないよ!そんな弟に育てた覚えないよ!」


八郎「めんどくせえな女子高生のおとは姉…」


さとは「私の苦労がよくわかるでしょ」


おとは「さあさあ!なんならおとはお姉様とかでもいいよ?」


八郎「なあ、それでこれからどうするんだ?」


おとは「無視!?」


さとは「ああ、まだその話をしてなかったね」


八郎「なにか考えが?」


さとは「うん。まあ…一応。まだ帰れるかどうかはわからないけど、やるべきことは見つかったよ」


八郎「ふむ…」


さとは「とりあえず言っとくけど。さっき私たちといた男子だけど」


八郎「ああそうだ。もしかしてあれって…」


さとは「うん。私たちのお父さんだよ。ちなみに八郎といた子は小町おばさん」


八郎「やっぱそうなのか…」


さとは「ここは、この時代は、お父さんたちが高校生だった頃の時代なんだよ」


八郎「なるほどな…親父が先輩で…小町おばさんは同級生……」


おとは「もちろんママもいるよ!ママは私たちと同級生になってるよ」


八郎「めちゃくちゃだな…本当に」


八郎「それで、そのやるべきことってのは?」


さとは「それは…」