2016-07-16 22:24:11 更新

概要

1度は野球を諦めた。
もう二度としないと思っていた。
しかし、河川敷で出会った1人の女の子に希望をもらい、また野球をやる決意を見出す。
個性豊かで一癖ある愉快な部員達と甲子園を目指す物語。

アテンションプリーズ!

※このssを見て、気分を害される、また、腹が立ったとしても、こちらは一切責任を負いません。

※駄文です。

※設定ガバガバです。

それでも良い方のみお進みください。


前書き


さて、前回からかなり時間が空いてしまい、誠に申し訳ありません!!
書いている暇がなかったんですよねー。
テスト期間だの、修学旅行などでねー…。
さて、今回はGW期間中の出来事を書いてみました。
また読みにくい、意味がわからないなどありましたら、コメントの方で宜しくお願いします!
あとこの選手は出して欲しい!こいつは出さないでくれ!などありましたらコメントの方でお待ちしております!宜しくお願いしまーす。
そうだ、始めに出てきていた選手達の能力をまとめておきますね。


名前:小波 パワプロ

学年:1

ポジション:キャッチャー

利き腕:右投右打

能力(左から弾道、ミート、パワー、走力、肩力、守備力、捕球):2DEDBDF

主な特殊能力:キャッチャーB、エラー、レーザービーム、アベレージヒッター

メモ:パワフル高校のキャッチャー。あかつき大付属中学出身。凄腕キャッチャーとして活躍していたが、猪狩守の退部の主犯のような扱いを受け、もうその場にいられなくなり近くのパワフル高校に入学。あかつきのレーザービームと呼ばれていたが、それ以外は平均的。捕球が下手くそで、昔から悩んでいる。何故か猪狩守の球は取れたらしい。野球バカ。


名前:矢部明雄

学年:1

ポジション:外野

利き腕:右投右打

能力:2FFCEEE

主な特殊能力:走塁B、盗塁B、チャンスG

メモ:瞬足を誇る外野手。パワフル中学出身。かつてパワプロから盗塁したことがある。唯走塁と盗塁以外は平均以下。牛乳ビンのふたのようなメガネを掛けている。チャンスにめっぽう弱い。語尾に「でやんす。」をつけるのが口癖。趣味はガンダーロボ。


名前:早川あおい

学年:1

ポジション:ピッチャー

利き腕:右投右打

能力:MAX108km/hコントロールDスタミナFカーブ2Hシンカー3

主な特殊能力:緩急〇、短気

メモ:パワフル高校の女子ピッチャー。世界を通しても珍しいアンダースロー投手。恋恋中学出身。恋恋高校に野球部がないため、近くにあったパワフル高校に入学。緑色の髪で、おさげをピョコピョコさせている。男子に負けないという強い心の持ち主。過去に色々あったらしい。趣味は料理。(食べるとは言っていない。)


名前:友沢亮

学年:1

ポジション:ショート

利き腕:右投右打

能力:3DCDCCC

主な特殊能力:パワーヒッター、アベレージヒッター

メモ:パワフル高校の天才遊撃手。激闘中学出身。パワプロとは小学生からの友達。中学で肩を壊し、1度は野球を断念。その後、投手から遊撃手にコンバートし、有り余るセンスで今の実力を磨き上げた。練習が大好きで、1日30kmは走っているという。弟と妹がおり、両親は先立たれた。そのため、バイトも行うというハードワークを行っている。趣味は音楽鑑賞。特にアイドルものが好きという噂がある。


名前:麻生

学年:1

ポジション:ピッチャー

利き腕:右投右打

能力:MAX138km/hコントロールCスタミナDシュート3フォーク3ツーシーム

主な特殊能力:対ピンチB、リリース〇、打たれ強さF

メモ:速球派投手。あかつき大付属中学出身。猪狩守が退部してからエースとなった。猪狩守にそっくりな髪型をしている。猪狩守をライバル視しており、その事も公言している。しかし自意識過剰な面があり、周囲から少し引かれている。
メンタルはかなり強い。しかし打ち込まれるとやる気をなくす。


名前:田中一

学年:1

ポジション:セカンド

利き腕:右投右打

能力:2DEEEEE

主な特殊能力:なし

メモ:長所がないのが長所の二塁手。パワフル中学出身。顔がモブ顔なのが少しコンプレックス。能力も平均的で、説明し辛い。矢部と仲が良い。影が薄く、周りに見つけてもらい辛いのも気にしている。ちなみに名前の読み方はたなかはじめ。特技は影を消すこと。出来ても意味無いよと本人は語る。


では本編どうぞ!


この物語はパワフル高校野球部日誌の続きです。


パワフル高校野球部日誌はこちらから↓





サブマリンの過去




バシーン!


水木「ふう…こんなもんでどうだろう。」


パワプロ「あ、ありがとうございます…。」


なんて教え方が上手いコーチなんだ…。



これまで悩んできていたのが嘘みたいだ…。



水木「今日教えたコツを忘れないようにな?」



パワプロ「はい。ところで水木コーチ…。」



水木「ん?なんだ?」



パワプロ「水木コーチって、前にモグラーズでセカンドやってましたよね?」



水木「ん…ああ。」



パワプロ「なんで投手コーチを務めるようになったんですか?」



水木「えーっとだな…。実は俺もよく分からんのだ。」



パワプロ「え?それってどういう…。」



水木「確か俺が引退してから2年後くらいの事だったんだよな。」



水木「俺、確かに商店街で買い物してたはずなんだよ。」



水木「そしたら、その後の記憶が残ってなくてな。」



水木「気がついたら家の前にいて、そしたら息子が遊ぼうって言ってきたからキャッチボールしたんだ。」



パワプロ「コーチ、子供いたんですね。」



水木「ああ、その時に何気なくボールを投げたら、俺は肩が弱い方だったはずなのに相当球速出てたんだよ。」



水木「で、そこをここの前監督に見られ、パワフル高校野球部の投手コーチとして迎えられたんだ。」



水木「何か知らんが教え方も上手くなってたみたいなんだ。」



パワプロ「へー…そんな事が…。」



水木「ただ覚えている事があるとすれば、なんか研究所みたいな所にいた事くらいかな。」



パワプロ「へー…。」



水木「おっと、ちょっと長く話し過ぎたかな。じゃ。」スタスタ…



オイコラー!ソンナピッチングデダイジョウブカ!?



イチバンイイノヲタノムー!



パワプロ「…記憶がないって怖っ…。」





















それから2週間後…



パワポケ9「おーし、集合!」



ザッ!!



パワポケ9「じゃあ明日からGWに入るわけだか…。」



パワポケ9「ここまでハイペースの練習を行ってきたから、GW中の練習は無しとする!」



オッシャー!アソビホウダイデヤンスー!イヤッター!



パワポケ9「ただ、GW明けに練習試合を組んでおいた。」



パワポケ9「相手はバス停前高校だ。」



全員「…え?」



パワポケ9「聞こえなかったのか?バス停前高校だ。」



麻生「監督、質問です。」



パワポケ9「なんだ?麻生。」



麻生「何故バス停前高校と練習試合を組んだのですか?」



麻生「甲子園を目指すなら、もっと強いところと試合をすべきではありませんか?」



パワプロ「バス停前高校ってそんなに弱いの?」



田中「毎年地区予選1回戦敗退だよ。」



パワポケ9「俺も何も理由もなしに練習試合を組んだりするもんか。」



麻生「だったら…。」



パワポケ9「理由はある。だが教えない。」



全員「え?」



パワポケ9「練習試合が終わったら教えてやろう。質問は他にはないな?」



シーン…



パワポケ9「では解散!」



ザワザワザワザワ



「おいおい、どういうことだよ!?」



「監督も意図があるって言ってたろ?」



「だからって…。」



パワプロ「……皆納得してないみたいだな。」



田中「まあ確かにな。そんなに弱いところと試合をしてもメリットがない。」



パワプロ「……ま、いっか。かーえろ。」



あおい「パワプロ君!」



パワプロ「ん?どうした?早川。」



あおい「え、えーっと、こ、この間の約束、覚えてる?」



パワプロ「約束?」



あおい「け、ケーキの…。」



パワプロ「ああ、あの約束ね。」



あおい「明日…行かない?」



パワプロ「明日か…うん。いいよ。」



あおい「やった!じゃあ10時にパワフル西駅に集合ね!」



パワプロ「分かった。」



あおい「じゃーねー!」手フリフリ



パワプロ「おー。」手フリフリ



田中「デートのお誘いか?この野郎。」ウリウリ



パワプロ「アホか、そんなんじゃねぇよ。お礼だよ。」頭ベシッ



田中「ふん。いーもーんだ。俺は皆でボウリング行ってくるもーんだ。」



パワプロ「はっはっは。楽しんで来い。」



田中「チクショー!」ダッダッダッダッ…












翌日…



パワプロ「…あー、よく寝た。」ノビー



パワプロ「今何時だ?」



目覚まし時計「6:30だよーん」



パワプロ「まだこんな時間か…。朝飯作るか。」



そして…



パワプロ「じゃあ行くか。」ガチャン



inパワフル西駅



パワプロ「あ、早川ー!」



あおい「あ!パワプロ君!」



パワプロ「ごめん。待った?」



あおい「ううん!今来たところだよ!」



パワプロ「良かった。じゃあ行くか?」



あおい「うん!」



パワプロ「ところで何処のケーキ屋に行くんだ?」



あおい「駅前にパワフルコーナーの新店舗ができたんだって!そこに行ってみよ!」



パワプロ「りょーかい!」



inパワフルコーナー



パワプロ「……流石に覚悟はしてたけど、思っていた以上に女性客が多いな…。」



あおい「さらに新店舗なだけあって、人も多いよ…。」



店員「いらっしゃいませー!何名様でしょうかー?」



パワプロ「2名です。」



店員「2名様、及びカップルのご案内でーす!」



パワプロ「ちょっ!?」



あおい「か、カップルー!?」



店員「ご愛敬です♪」



パワプロ「あ…そっすか…。」



嫌なご愛敬だな…。



店員「こちらにおかけくださーい!只今メニューをお持ち致しまーす!」



パワプロ「なんかいきなりどっと疲れた。」



あおい「まったくだよ…。」ハハハ…



あおい「それよりパワプロ君、パワプロ君って私服も持ってたんだね。」



パワプロ「早川は俺のことをなんだと思ってたんだ?」



あおい「野球バカ。」



パワプロ「あっ!今俺のことバカって言った!」



あおい「冗談だよ。」



パワプロ「なんだ…。」



店員「メニューをお持ちしましたー!」スッ



パワプロ「あ、ありがとうございます…」受け取る



パワプロ「ほら。」差し出す



あおい「うん。」受け取る



店員「只今キャンペーンをやっておりまして、こちらの店長おすすめコーヒーをご注文頂くとその他の品が5%OFFになりまーす!」



店員「ぜひお試し下さーい!」



パワプロ「だってさ。どうする?」



あおい「うーん、ボクコーヒーは飲めないんだよねー…。」



パワプロ「ええ!?あんなに美味しいものを!?勿体ないよ!?人生の3分の2は損してるよ!?」



あおい「なんでボクの人生をコーヒー飲めるか飲めないかで半分以上を否定されなきゃいけないの!?」



パワプロ「まあまあ落ち着いて…。」



あおい「最初に騒いでたのはパワプロ君だよ…。」



パワプロ「んー、じゃあ俺はこの店長おすすめコーヒーと…ザッハトルテにするか。」



パワプロ「あ、あと早川。」



あおい「?」



パワプロ「今日は俺の奢りだから好きなの頼んでいいぞ?」



あおい「え!?本当に!?」



パワプロ「ああ。元はと言えば、俺が誘ったものだしな。」



あおい「じゃあお言葉に甘えて〜♪」



あおい「じゃあこのチョコバナナパフェにするよ!」



パワプロ「おし、決まったな。」スイマセーン!



店員「はーい!只今!」



店員「ご注文をお伺い致しまーす!」



パワプロ「店長おすすめコーヒーとザッハトルテ1つずつ…。」



あおい「ボクはチョコバナナパフェで。」



店員「ご注文を確認させて頂きまーす!店長おすすめコーヒー1つと、ザッハトルテが1つと、チョコバナナパフェが1つ、以上でよろしいですか?」



パワプロ「はい。」



店員「店長おすすめコーヒーにミルクなどはお付け致しますか?」



パワプロ「いえ、大丈夫です。」



店員「畏まりましたー!」



パワプロ「あ、そーいーや早川ってさぁ。」



あおい「?」



パワプロ「いつから野球始めたんだ?」



あおい「うん。うーんとね…。」ブツブツ…



あおい「確か小学3年だったかな。」



あおい「お母さんがやってみようって言ってきて、グローブとボール買ってきてそれからだよ。初めはファーストやってたんだよ?」



パワプロ「へー…。早川がファーストねぇ…。」



あおい「うん。ピッチャー始めたのは5年からだったよ。試合でコーチに言われてやってみたら、三振取れてさ。」



あおい「皆から天才だァ!みたいな事を言われてそれからピッチャーずっとやってきてたんだよ。」



パワプロ「うーん。やっぱり早川は才能の原石だったのね。」



あおい「えっへん!」



店員「お待ちどーさまでしたー!ザッハトルテと店長おすすめコーヒーとチョコバナナパフェになりまーす!」



パワプロ「あ、どーも。」受け取る



あおい「どうも!」受け取る



店員「ごゆっくりー!」



パワプロ「じゃ、頂きます。」フォークスッ…



あおい「頂きます!」フォークサッ…



パクッ…



パワプロ「うん!美味い!」モグモグ…



あおい「こっちも甘くて美味しいよぉ〜♪」モグモグ…



パワプロ「このコーヒーもいい感じに酸味が抑えられてて、俺好みの味だな。」ズズッ…



あおい「しあわせぇ〜♪」モグモグ



パワプロ「…美味そうだな…。」ジーッ



あおい「ムグ?」モグモグ…



パワプロ「いただき!」サッ



あおい「むーーーーっ!むむむむーーっ!(あーーーーっ!それボクのーーっ!)」



パワプロ「うん!こっちも美味い!」



あおい「あ……///」カーーーッ



パワプロ「ん?どーふぃた?」ムグムグ…



あおい「あ、うん!///何でもないよ!?///」



あおい「(か、間接キスじゃぁん…///」



パワプロ「うーん。美味いなぁ…。俺ここ通おうかな…。」



あおい「そ、そうだね…///」



パワプロ「…?大丈夫か?ちょっと赤いぞ?」



あおい「!!だ、ダイジョーブだよ!?」



パワプロ「ならいいけど…。」



あおい「/////////」



パワプロ「ところでさぁ。」



パワプロ「早川のお父さんって何してんの?」



あおい「!」ビクッ



パワプロ「いやあさぁ、この間早川の家で泊まった時にお父さんいなかったなあって…。」



あおい「……なひと……ない…。」



パワプロ「へ?」



あおい「あんな人ボクのお父さんじゃない!!」机バン!!



パワプロ「!!」ビクッ



あおい「あの人は!!ボク達を捨てた!!ボク達の人生を!!狂わせたんだ!!」



パワプロ「なっ…!早川…?」



あおい「…ご馳走様。ありがと。」ガタッスタスタ…



パワプロ「なっ!お、おい!!」



パワプロ「…………またやっちまった……………。」























in河川敷



あおい「…はぁ。」



あおい「(お父さん…か。)」



タッタッタッタッ…



「…ん?おい、何してんだ?早川。」



あおい「…?…友沢君か…。」



友沢「どうした?こんなところで。」



あおい「友沢君こそ、こんなところで何してるの?」



友沢「俺か?俺はランニングだよ。GW中の練習がないから、身体が鈍っちまうと思ってさ。」



あおい「ん…そか。ボクは…まあちょっと。」



友沢「………誰かとケンカしたか?」



あおい「なっ!!そ、そんなこと!!」



友沢「図星だな。」



あおい「うぐっ!!」



友沢「で、何があった?聞いてやってもいいが…。」腰下ろす



あおい「うん…ありがと。あのね…。」







3分後…



友沢「あちゃー、これはちょっとアイツ辛いなー。」



あおい「え…なんで?」



友沢「アイツ、中学時代に彼女いたんだけどよ。自分の爺さんのことを話したらしいんだよ。」



あおい「………。」



友沢「そしたらいきなり彼女が怒ってさ、目も合わせなくなったんだよ。結構ラブラブだったのにな。」



友沢「なんで彼女がそんなに怒ったのかというと…。」



友沢「彼女の爺さん、2週間前に亡くなってたんだとよ。」



あおい「………。」



友沢「それ以降、アイツはもう2度と誰かの前で家庭のことを話さないってすっごい言ってたんだよ。」



あおい「…そんな事が…。」



友沢「…どっちが悪いとかじゃなくて、早いとこアイツを楽にさせてあげないと、アイツ、今度は誰とも話さないなんて言い出すかもしれないぞ。」



あおい「!!!!」



友沢「アイツ、何でも自分で背負い込んで自分でどうにかしようとする奴だからな。手遅れになる前に…。」



ダッ!!



あおい「パワプロ君の家に行ってくる!!場所教えて!!」



友沢「……やれやれ。ランニングの距離が長くなったな。」















一方、あおいと友沢が出会っていた頃…



パワプロ「……はぁ。」



またしてもやってしまった…。



あの時に学習したんじゃなかったのかよ、俺……。



「ん?パワプロか?」



パワプロ「あ…監督。どうも…。」



パワポケ9「ん?どうした?元気ないな。」



パワプロ「はい、実は…。」



3分後…



パワポケ9「ひょっとしてお前、早川の家の家庭事情知らんのか?」



パワプロ「え?」



パワポケ9「あいつの家の両親、早川が小4の頃に離婚したらしいぞ?」



パワプロ「……。」



パワポケ9「それも結構お父さんが一方的に離婚したらしいんだ。」



パワポケ9「だから早川、お父さんの事は絶対に聞かないで下さい。って言ってきたんだよ。」



パワプロ「……また……………俺はやってしまったんだな……………。」



パワプロ「馬鹿みたいだ…………。あの時自分でもうあんなことはしないって決めたのに………。」



パワポケ9「パワプロ………。」



パワポケ9「そう自分を背負い込むなよ。」



パワプロ「で、でも……。」



パワポケ9「あー、もう!焦れったいな!!」



パワプロ「!!」



パワポケ9「早川との関係を取り戻したいんだろ!?ならうじうじしてないで行動に移せよ!!」



パワプロ「…………。」



パワポケ9「…………あとお前に必要なものは行動力だな。」



パワプロ「え…?」



パワポケ9「行動できるようになれ。指示待ち人間にはなるな。自分の意思で動けるようになったら、スタメンで試合に出してやるよ。」



パワプロ「………分かりました。」



パワポケ9「うし、じゃあとっとと謝れよ?早川はそこまでお前みたいに引きずるタイプじゃないからな。多分許してくれるさ。」



パワプロ「あ、ありがとうございます!失礼します!」タッタッタッタッ…



パワポケ9「…うーん、青春だねぇ…。」



「風来坊さん、何言ってんの?」



パワポケ9「武美か…。その名はもうやめろ。俺にはパワポケ9というかっこいい名前があるんだぞ。」



武美「その名前の何処がかっこいいのよぉー。あたしがもっとカッチョいい名前付けてあげる!」



パワポケ9「断る。俺はこの名前が気に入ったからな。」



武美「じゃあもう婚姻届けだしてもいいよね!?」



パワポケ9「なぜそうなる…。」



武美「だって、名前また書き換えなくていいじゃん!!」



パワポケ9「そんな事より自分の身体の心配をしろ。今はメンテだけでも結構カツカツなんだぞ。結婚なんかしたら…。」



武美「じゃあ風来坊さんが稼げばいいじゃん!」



パワポケ9「はぁ……。これじゃキリがないな。ところで今日の晩御飯は何かな?」



武美「サバの塩焼きだよ!」



パワポケ9「おっ、ご馳走だな。じゃあ早く帰って焼こう。」スタスタ…



武美「あーっ!婚姻届けの話し、流したねー!?」タッタッ…














パワプロとパワポケ9が別れた直後…



パワプロ「と、取り敢えずメールで…。」スッスッテクテク…



ピンポーン!!


歩きスマホは危ないから絶対にやめよう!!



パワプロ「って、俺早川のメルアドも電話番号も知らねぇや…。」テクテク…



パワプロ「………学校で謝ろう。」テクテク…



ガチャっ



パワプロ「ただいまぁ……。」



今何時だ…?



壁掛け時計「12:30回ってるでー。」



昼飯作らなきゃな…。



って材料なかったわ…。



外で食うかな…。



ピンポーン!



こんな時間に…誰だろ…回覧板かな…。



ガチャっ



パワプロ「はーい…。」



友沢「おっす。」



パワプロ「なんだ…友沢か…。で、どーした?なんかランニング途中で寄った感満載なんだが。」



友沢「今日は俺は用はない。」



パワプロ「じゃあなんで…。」



友沢「用があるのはこっちだ。」



ん…?ドアの外の誰かを指さしてる…?



パワプロ「誰かいるの…か…?」



あおい「…………。」



パワプロ「…………。」



友沢「じゃ、俺は風呂借りるわ。」スタスタ…



ガチャっ



あおい「…………。」



パワプロ「…………。」



あおい/パワプロ「「あ、あのっ!!」」



パワプロ「あ…お先どうぞ…?」



あおい「そちらこそ、お先どうぞ…。」



パワプロ「じゃあ俺から…、さっきはホントごめん。」



パワプロ「俺、早川の家庭事情知らなかったんだ。」



パワプロ「でも、俺の軽率な行動で早川が傷ついてしまったし…。」



パワプロ「だから、何でもする!だから許してくれ!!」



あおい「……ううん、ボクの方こそ、ごめんなさい。パワプロ君にそんな過去があったなんて知らなくて…。」



パワプロ「え…?そんな過去ってどんな過去…?」



あおい「彼女の人におじいちゃんの話し、したんでしょ?」



パワプロ「ああ、あの事か…。ちょっと待て、その事を何故早川が知っているんだ?」



あおい「えっと…友沢君が…。」



パワプロ「そうか…。」



あおい「え、えと…。ボクも何でもするから許して…下さい…。」



パワプロ「い、いやいやいや、悪いのは俺の方だから!」



あおい「う、ううん!ボクの方こそ!」



パワプロ「じゃあ、仲直りって事で、今から飯食いに行こうぜ?」



あおい「うん!いいよ!」



パワプロ「おーい!!友沢!!飯食いに行くぞー!!」



「分かったー!」



パワプロ「じゃあ、待ってようか。」



あおい「うん!」


















行動に移しましょ。



次の日…



パワプロ「さて、皆来てくれたかな。」



矢部「なんなんでやんすか?こんな朝っぱらから家に来てくれだなんてでやんす。」



友沢「まあ抑えろ、矢部。」



田中「ま、何かしら事情はあるんでしょ。用件も書いてなかったから急いでたんだろ。」



パワプロ「田中、せいかーい。」



奥井「オイオイ、オイラには何もなしかよー。」



パワプロ「いや、奥井もありがとな。」



こいつは奥井紀明。



パワフル高校1年の投手だ。



元々外野だったらしいんだが、投手にコンバートしたらしい。



アピールポイントは剛速球。135km/hは出せるらしい。135km/hを出しているところを見たことはないが、速いのは目で見てわかる。



ウィークポイントはノーコン。ミットを構えたところにボールが来たことがない。下手したら矢部君よりもノーコン。



矢部(脳内説明ご苦労様でやんす。)



なっ…!こいつ、直接脳内に…!



友沢「じゃあ、そろそろ用件を伝えてもらおうか。」



パワプロ「ああ、じゃあ説明するぞ。」



パワプロ「その前に、今日は集まってくれて本当にありがとう。」



矢部「まあ大丈夫でやんすよ。」



友沢「俺もだ。」



田中「右に同じく。」



奥井「だぜー。」



パワプロ「じゃあまずは、皆、早川についてどう思う?」



矢部「……でやんす?」



友沢「おい、俺達はお前のノンケ話を聞きに来たわけじゃないぞ?」



パワプロ「そういうことじゃねぇよ…。」



パワプロ「俺が言いたいのは野球センスのことだよ。」



田中「どうって…フツーに上手いじゃん。」



奥井「アンダーであそこまでコントロールできるのもそうそういないと思うぜー。」



パワプロ「その力を大会でも活かせたらとは思わないか?」



友沢「あー、何が言いたいのか分かった。」



田中「マジでか?俺にはさっぱり…。」



パワプロ「結論を言うと、早川を大会に出場させるぞ。」



矢部「そんな事を言っても…女子の大会参加は規約で無理って決まってるでやんすよ?」



パワプロ「まずは署名から始めたいと思う。反対意見は?」



奥井「反対意見というより、質問だぜー。どこでやるんだ?」



パワプロ「まずは公園前、商店街、許可を取って駅前、スタジアムで行おうかと思っている。」



パワプロ「他には?」



矢部「道具とかはどうするんでやんすか?」



パワプロ「それは今から作る。紙はある。あとはバインダーと箱かな。紙に用紙を書いてコピーする。」



パワプロ「もうないな?じゃあ始めるぞ!」



全員「オオーーーーーーーー!!」











3時間後…



パワプロ「ふう、こんなもんだろ。」



友沢「そうだな。」



パワプロ「じゃあ飯食いに行ってから商店街で始めるぞ。」



全員「おう!!」



パワプロ「じゃあ何食おうか。」



奥井「この辺に美味いお好み焼き屋ができたらしいぜー。食いに行こうぜー。」



矢部「いいでやんすね!」



田中「ああ、あの店か。」



パワプロ「じゃ、そこ行くか。」



スタスタ…ガチャッ





















パワプロ「いやー、美味かった。」



矢部「お値段もリーズナブルでいいでやんす!」



奥井「また来ようぜー。」



友沢「なあ、パワプロ。1つ質問があるんだが…。」



パワプロ「ん?なんだ?」



友沢「早川本人にはこの事を話すのか?」



パワプロ「いや、話すつもりはない。」



パワプロ「いわゆるサプライズってやつだよ。」



友沢「なぜこのタイミングで署名を行おうとしたんだ?」



パワプロ「おいおい、質問は一つだけだろ?」



友沢「細かいことは気にするな。で、どうなんだ?」



パワプロ「昨日、飯食いに行くって言って、友沢を待ってる間にさ…。」



パワプロ「早川が野球を今でも続けてる理由を教えてもらったんだ。」



パワプロ「早川が言うには…。」










あおい「ボク達を捨てたお父さんに見つけてもらうためだよ。」



パワプロ「何故…?」



あおい「ボク達を捨てたお父さんだけど、やっぱりボクにはたった1人限りのお父さんなんだ。また一緒に過ごしたいんだ。」



あおい「で、野球を続けていれば、お父さんがまた見つけてくれると思ってね。」









パワプロ「……っていう感じだったんだ。」



友沢「そうか…。」



パワプロ「で、それを実現させてやりたいなって思っていたらこの企画を思いついたんだよ。」



友沢「分かったよ。」



パワプロ「よし!じゃあ商店街に行くぞ!」



全員「オオーーーーーーーー!!」











15分後…



パワプロ「女子の甲子園大会の出場にご協力お願いしまーす!!」



矢部「お願いするでやんす!」



友沢「お願いします!」



奥井&田中「お願いしまーーす!!」



全員「………………。」



パワプロ「うーん、やっぱり初めはキツイなー。」



友沢「おいおい、お前が挫けたら終わりだぞ?」



パワプロ「挫けねぇよ。」



「ふむ、女子の甲子園大会出場か…。」



パワプロ「あ、すみません!女子の甲子園大会の出場にご協力お願いします!」



「ふむ…詳しく教えてもらってもよろしいかね?」



パワプロ「はい。」



パワプロ「私達パワフル高校野球部には、早川あおいというサブマリンのピッチャーが所属しています。」



パワプロ「彼女は別れてしまった父親を探すために野球を続けているんです。」



パワプロ「その思いと、彼女に甲子園大会で投げてもらいたいという考えが一致して、署名運動を行っているわけです。」



「ふむ……。」



パワプロ「それに彼女には、男子にも劣らない実力があります。その実力を無駄にしたくはないんです!」



「……分かったよ。君たちの熱意は伝わった。署名に協力しよう。」



パワプロ「ありがとうございます!!」



「パワフル高校だったね?」



パワプロ「はい!!」



「私からも各方面に宣伝しておくよ。女子の甲子園、見てみたいからね。」



パワプロ「ありがとうございます!!」



「これは私の名刺だ。また会うかもしれんな。」



パワプロ「あ、どうも…。」



なになに…?プロ野球フリースカウトの…影山…。



……スカウト?



「センパーイ!!そろそろ試合が始まりますよー!」



影山「ふむ、もうそんな時間か…。では私はこれで。」スタスタ…



パワプロ「あっ!ちょ、ちょっと!」



パワプロ「…………。」



パワプロ「プロのスカウト…か。」



友沢「おい!パワプロ!だんだん人が集まり始めたから手伝ってくれ!!」



パワプロ「ん。おう!」タッタッタッタッ…



影山スカウト………。どこかでまた会うかもしれないですね…。













「全く…。センパイはもう少し時間を守ってください!!」



影山「いや、すまんな。ところで…。」



「はい?」



影山「パワフル高校について、少し調べておいてくれないか?今の戦力、今後の試合日程について。」



「分かりました。パワフル高校ですね?」



影山「ああ、問題ない。」



「分かりました。では試合に行きましょう!」



影山「うむ。」



影山(あの高校は…何か予感を感じるな…。チームメイトの願いを皆で叶えようとする…。強くなるぞ。)

















デートじゃないからな?



署名運動の次の日…(GW中日)



先生「よし、明日は待ちに待った遠足だ!忘れ物するなよ!じゃあさようなら!」



全員「さよーならー。」



パワプロ「…………。」



矢部「どうしたんでやんすか?パワプロ君。」



パワプロ「…………遠足って何?」



矢部「…………パワプロ君は遠足も知らないんでやんすか?遠足というのは遠いという字に…」



パワプロ「いやそういう事じゃねぇよ。」



パワプロ「俺が言いたいのはそんな話してたかって事だよ。」



矢部「何言ってるんでやんすか?1時限目に2人組を決めて帰りのHRの時に明日の事話してたじゃないでやんすか。」



パワプロ「両方寝てたわ。」



矢部「じゃあペア決まってないんでやんすか?」



パワプロ「ああ。」



矢部「仕方が無いでやんすねぇ。じゃあオイラのとこr「じゃあ友沢のところに入れてもらうか。」人の話を聞けでやんす!!」



パワプロ「おーい、友沢ー。」



友沢「なんだ?ランニングでも行くのか?」



パワプロ「いやちげぇよ。遠足の2人組のところに入れて欲しいなって。」



友沢「だとさ。どうする?早川。」



あおい「ボクは全然いいよー!」



友沢「じゃあ決まりだ。で、走りにでも行くか?」



パワプロ「走りたいのね…。ま、いっか。走ろー!」


友沢「じゃあ17:00に正門前な?」



パワプロ「大丈夫だ、問題ない。」



友沢「じゃあまた後で。」スタスタ…



あおい「あのー、パワプロ君?」



パワプロ「なにー?」



あおい「ボクも一緒に走ってもいいかな?」



パワプロ「ああ、全然構わないぞ?」



あおい「やった!じゃあ後でねー!」タッタッタッタッ…



パワプロ「……何も知らなかった。遠足なんて。」











17:00inパワフル高校正門…



パワプロ「おっ、友沢、早かったな。」



友沢「俺は時間通りだ。お前が遅かったんだ。」



パワプロ「まあまあ落ち着いて。」



友沢「まあいい。じゃあ行くぞ。」



パワプロ「あ、ちょっと待って。」



友沢「なんだ、どうし…そういう事か。」



あおい「お待たせー!」タッタッタッタッ



パワプロ「おいおい早川、今から走りに行くのにもう走ってきてどうすんだよ。」



あおい「ごめーん!」



友沢「じゃあ行くぞ。」



パワプロ&あおい「「オオーーーーーーーー!!」」









10分後…



パワプロ「なあ友沢。」タッタッタッタッ



友沢「なんだ?」タッタッタッタッ



パワプロ「聞いてなかったけど、何km走るつもりなんだ?」タッタッタッタッ



友沢「明日は遠足があるもんな…。少し距離を縮めて20kmでどうだ?」タッタッタッタッ



パワプロ「りょーかい。」タッタッタッタッ



あおい「ええ!?20kmも走るの!?」

ハァハァ



パワプロ「そういいやぁ、早川スタミナ無かったんだった。」タッタッタッタッ



友沢「なら早川、もう少し距離を縮めるか?」タッタッタッタッ



あおい「う、ううん。大丈夫…。」ハァハァ



友沢「その意気だ。」タッタッタッタッ

















パワプロ「い、今どれくらい?」ハァハァ



友沢「15kmくらいだ。」タッタッタッタッ



パワプロ「ま、まだあと5kmもあんのかよ…。」ハァハァ



友沢「この程度でへこたれるなよ。」タッタッタッタッ



パワプロ「お前が化け物すぎんだよ…。」ハァハァ



パワプロ「な、なぁ?早川。」ハァハァ



あおい「」ゼェゼェハァハァ



パワプロ「目が死んでやがる…。」ハァハァ



ポツっ



パワプロ「ん?」ハァハァ



友沢「どうした?」タッタッタッタッ



パワプロ「い、今、ポツって…。」ハァハァ



ポツっ…ポツポツ…



ザァァァァァァァァァ…



パワプロ「うわっ!いきなり降ってきた!」



友沢「どこかで雨宿りしよう。」



あおい「そ、それなら…」ハァハァ



パワプロ「どうした?早川。」



あおい「ボク、この辺にお寺があるの知ってるから、そこで、休もう。」ゼェゼェ



友沢「そうしよう。早川、案内してくれ。」



あおい「うん、分かったよ…。」ハァハァ



パワプロ「無理すんなよ?疲れてそうだけど。」



あおい「だ、ダイジョーブ。」ハァハァ







5分後…



パワプロ「なんとか着いた…。」



友沢「今日の予報雨だって言ってたか?」



あおい「ううん、曇りだったよ。」



パワプロ「すみませーん!!どなたかいらっしゃいませんかー!!」



シーーーーーン…



パワプロ「…誰も居ないのかな?」



友沢「まあいいだろ。雨宿りさせてもらおう。」



あおい「風邪ひかなきゃいいけど…。」



パワプロ「さて、どれくらいで止むかなー。」



ザッザッザッザッ…



「…む?お客様か?」



パワプロ「ん?君は?」



「私は六道聖だ。ここ西満涙寺に住んでいる。」



友沢「そうか。俺は友沢だ。」



パワプロ「パワプロだよ。」



あおい「ボクは早川あおい!ボク達、パワフル高校の野球部だよ!」



聖「!野球!!」



パワプロ「ん?聖ちゃん、野球に興味があるの?」



友沢「何故お前は初対面の人をちゃん付けで呼ぶんだ…。」



パワプロ「だってなんか幼そうだもん。聖ちゃん、何歳?」



聖「中学3年だ。」



友沢「…俺らの一個下だとよ。」



パワプロ「まじすんません。」



あおい「で、聖ちゃん、野球好きなの?」



聖「うむ。キャッチャーをやっている。」



パワプロ「お、同じポジションじゃん。」



聖「そんなことより。貴方達、濡れていては風邪をひくぞ。風呂を貸すぞ?」



パワプロ「マジすか!?」



友沢「しかし着替えがないぞ?」



聖「貴方達が風呂に入っている間に洗濯して乾燥機で乾かしておく。心配は要らない。」



あおい「あのー、ボクも同じお風呂で…?」



聖「それも大丈夫だ。声は通るが、所謂銭湯みたいなものだからな。」



パワプロ(銭湯みたいな風呂ってどういうことだよ…。)ヒソヒソ



友沢(俺が知るか…。)ヒソヒソ



あおい「じゃあ宜しくお願いしまーす…。」



友沢&パワプロ「しゃーす。」



聖「うむ。では案内しよう。」









in銭湯みたいな風呂場



カポーン…



パワプロ「」



友沢「」



パワプロ&友沢「デカっ!!!!」



パワプロ「何ここ!?銭湯のようなじゃなくて、普通に銭湯なんですけど!?」



友沢「ここ寺だよな!?寺なんだよな!?」



パワプロ「壁に富士山まで書いてあるよ…。」



友沢「いつの時代だよ…。」



ガラガラガラッ



「何ここーーー!?」



パワプロ「早川も入ってきたな…。」



友沢「早いとこ体洗って湯船に浸かろうぜ。さみぃよ。」ブルッ



パワプロ「せやな。」



ザァーーーーッ…



パワプロ「ふぃー、気持ちいいー。」



友沢「帰りどうする?雨止むまでっていっても、確実に夜になるぞ?」



パワプロ「俺は別に何時でもいいけど、お前妹弟いるもんなー。」



友沢「だから早めに帰りたいんだがなー。いつ止むかなー。」



ガラガラガラッ



「お背中をお流ししますだぞ。」テクテク



「あ、ありがとー!もう洗濯は終わったの?」



「うむ、今回している。」



友沢「そういえば止むにしろ止まないにしろ、乾かないと帰れねぇんだった…。」



パワプロ「電話して何か食ってもらってたら?妹の方、料理できんだろ?」



友沢「そうするしかないか…。」



ガラガラガラッ



聖「お背中をお流ししますだぞ。」テクテク



パワプロ「あ、ありがとー…って。」



パワプロ「ギャァァァァ!!!」



聖「うるさいぞ。パワプロ。」



パワプロ「な、何でここにいるの!?」



聖「ここは我が家の風呂だぞ?私がいてもおかしくない。」



パワプロ「いやそういう事じゃねぇよ!?」



聖「そんなことより、ほら、座れ。」



パワプロ「お、おい友沢!」



友沢「」チーン☆



パワプロ「ともざわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



聖「ほら、早く座れ。」ズルズル



パワプロ「今までありがとう、友沢…。お前のことは一生忘れねぇよ…。」ズルズル








ゴシゴシゴシゴシゴシ…



聖「………。」ゴシゴシ



パワプロ「………。」



聖「………パワプロ。」ゴシゴシ



パワプロ「ひゃい!?」



聖「…あの人はどうするんだ?」



パワプロ「後で起こすよ…。」



やべぇ…。俺の背中に服きてるからまだいいものの、女の子が…。しかも俺今全裸だし…。



パワプロ「ね、ねえ聖ちゃん。」



聖「む?なんだ?」



パワプロ「こ、こういうふうに背中を流すってよくやるの?」



聖「む?お父さんによくやっていたぞ?」



お父さん…。



パワプロ「…も、もういいよ?」



聖「む、そうか。ではこれにて。」テクテク



ガラガラ…



パワプロ「…おーい、友沢ー、起きろー。」



友沢「う、うーん…。」



パワプロ「大丈夫か?」



友沢「ああ、大丈夫だ…。最近は妹と風呂なんて入ってなかったからな…。ってか、よくお前耐えられたな。」



パワプロ「ま、まだ全裸じゃなかったから。」



友沢「そうか…。」



パワプロ「じゃあ湯船につかってから出るか。」



友沢「おう。」











in脱衣所



パワプロ「いい湯だったな。」



友沢「ああ、俺ここ通いたいわ。」



パワプロ「遠いわw。」



友沢「で、俺の服は…。」キョロキョロ



友沢「流石にまだ乾いてないか。そこの乾燥機で回ってるな。」



パワプロ「ホンマや。」



友沢「まあ待つか?それとももう一浴びしてくるか?」



パワプロ「これ以上浸かったら倒れるわ。」



友沢「じゃあ待つか。」





待つこと5分…



ピーッピーッピーッピーッ



友沢「お、終わったな。」



パワプロ「俺のはーっと…。」ガサゴソ



パワプロ「あ。洗濯袋の中に入ってる。」



友沢「気が利くな。」ガサゴソ



友沢「お、俺のもだ。」



パワプロ「じゃあさっさと着替えよう。」





10分後…



聖「む、出てきたようだぞ。」



あおい「あ、パワプロくーん、友沢くーん。」モグモグ



パワプロ「……何やってんすか?」



あおい「何って、ご飯食べてるんだよー。」モグモグ



友沢「……帰んなくていいのか?」



あおい「うん。お母さんには連絡入れたし。」



パワプロ「友沢は帰るのか?」



友沢「ああ、妹と弟が待っているからな。」



パワプロ「じゃーね。」



あおい「バイバーイ。」モグモグ



友沢「おう。」テクテク…



セワニナッタナ。マタキテモイインダゾ?ソウサセテモラウヨ。



ガラガラ…ピシャン



パワプロ「さーて、俺の飯どうすっかなー。」



聖「良かったらパワプロさんも食べていかないか?」



パワプロ「え、いいの?」



聖「うむ、余っているしな。」



パワプロ「じゃあお言葉に甘えて。」腰下ろす



聖「うむ、少し待っていろ。」トテトテトテ…



あおい「♪〜〜。」ムグムグ



パワプロ「…やっぱり和食なんだな。」ボソッ






10分後…



聖「お待たせだ。パワプロさん。」コトッ



パワプロ「うーん、ダシのいい香りが…。」



焼きじゃけに人参とこんにゃくの煮物、ほうれん草のお浸しに大根の味噌汁、ご飯か…。



定番と言えば定番だよな…。



聖「ささ、召し上がってくれ。」



パワプロ「ではいただきマース。」パクッ



パワプロ「………。」モグモグ…



聖「………。」ドキドキ



パワプロ「………旨い。めっちゃ旨いよこれ!?」



聖「そうか…良かった。」



煮物にはダシが思っていた以上に染みてて、そのダシも申し分ない旨さだ!シャケは魚本来の味を出しています感が半端じゃない!お浸しもこれだけでご飯3杯は食えるぞ!味噌汁も大根が硬すぎず柔らかすぎず…。米ももうこれをおかずにできるよ!



パワプロ「旅館開けるわこれはマジで。」



聖「そんなに気に入ってもらえたなら、こちらも嬉しいぞ。」



パワプロ「旨いわホンマに。」パクパク



あおい「♪〜〜。」パクパク





10分後…



パワプロ「ごちそー様。」パンッ



あおい「ごちそーさま!」パンッ



聖「お粗末さまだ。」パン



パワプロ「じゃあそろそろ帰るか?」



あおい「うん、そだね。」



聖「また来てくれてもいいんだぞ?」



パワプロ「勿論来させて頂きます。」



あおい「お賽銭入れていこ。」チャリーン



パワプロ「あ、俺も。」チャリーン



パワプロ「それじゃ。」テクテク



あおい「まったねー!」テクテク



明日は遠足か…。



ん?待てよ?



遠足って、何処行くんだ?



パワフル高校野球部日誌〜GWは何をしようか…編 前編〜 完


後書き

さあ、長いこと間を開けてしまいましたが、何とか完成!((強引だ
ま、まあ本当に間を開けてしまったことは謝罪申し上げます。
申し訳ありませんでした。m(_ _)m
最近行事や試合が重なってしまって…。これからはもう少しペースを上げられるようにします。
また、前書きにも書きましたが、この選手は出して欲しい!や、こいつは出さないでくれ!、こういう展開が見たい!などありましたら、コメでお願いしまーす。
ではまた!


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