2016-05-31 10:49:28 更新

第21話「風神と雷神の怒り」(後編)

前回のあらすじ

界王様「前回、回復したココア達は、それぞれ二班に別れて、街を捜索した。そして、その探索中に敵に遭遇したリゼ達。リゼの新たな力の目覚めによって危機は逃れたが、その頃シャロ達に危機が迫る!」

ココア「シャロちゃん!」

チヤ「お願い、逃げてシャロちゃん!」

シャロ「う、うう」

数時間前・・・

シャロ「それじゃあ、リゼ先輩達も気を付けて」

リゼ「ああ、そっちも無事に帰って来いよ」

シャロ「よし、行きましょう。皆んな」

ココア「へぇー、チノちゃん達学校では、色々な事してるんだね」

チヤ「とても、楽しそうだわ」

シャロ「全然、危機感が無い!」

ココア「あ、ごめんシャロちゃんついチノちゃん達の学校での生活が気になって、メグちゃんに聞いてたんだよ」

シャロ「あんた達、もう少しは危機感を持ってちょうだい。そんなのんきな事してたら、すぐ敵が現れるわよ!」

ズドーン!

シャロ「へ?」

?「やっと見つけたぞ、魔法少女」

シャロ(本当に来ちゃった)

ココア「シャロちゃん、戦うよ」

シャロ「わ、わかってるわよ、そんな事」

チヤ「でも、本当に来るとは思わなかったわ」

メグ「気を付けて戦わないとダメですね。」

ボルトル「何をごちゃごちゃ話してる、この元雷神ボルトル様の前で!」

シャロ「元神様だかなんだか、わかんないけど、一気に片付けてあげる!」

ボルトル「舐めよって、後悔させてやる」

ココア「後悔するのはそっちかもよ?」

ボルトル「黙れ、ボルトクラッシュ‼︎」

ココア「フレイムバスターソード!」

ココア「火盾!」

ココア「シャロちゃん!」

シャロ「分かってるわよ、サンダースピア!」

ボルトル「何‼︎」ドカーン

ボルトル「クゥ、良くも!』

ボルトル「許さん!」

ボルトル「ライトニングレイン!」ヒュンヒュン

チヤ「グラビティーパンチ!」

ボルトル「重力を殴って、跳ね返しただと!」

メグ「アイスジザークロス!」

ボルトル「グハァ!」

シャロ「よし、倒したんじゃ無い?」

ボルトル「貴様ら、いい加減にしろよ」

ココア「まだ、倒れていない」

チヤ「中々、頑丈ね」

メグ「私が、凍らせてその隙に一斉攻撃で倒すのも手ですよ」

シャロ「いえ、恐らくもうあいつに私達の作戦は聞かないと思う」

ココア「何で?」

シャロ「見てみなさい、ボルトルの奴、自分の周りに微量ながら、電磁波の網を貼ってるわ。後ろから攻撃すれば、あの網に当たり探知されて、終わりよ」

チヤ「じゃあ、どうするの?」

シャロ「みんな、聖獣は出せるわね?」

チヤ「ええ、まだ一体だけだけど」

メグ「修行の間でなんとか一体出せる様にはなってます。」

ココア「私は、二体同時に出せば良いの?」

シャロ「いや、ココアはフェニクッスだけだして」

ココア「分かった」

シャロ「聖獣と自分の魔神器を使って戦うわ。」

チヤ「分かったわ」

ココア「あれでも、作戦はもうあの人には聞かないんじゃなかったけ?」

シャロ「それは、さっきみたいな、隙を狙って一斉攻撃の作戦の時の事で、今はもう、とにかく前から攻撃してく感じよ」

チヤ「何だか、シャロちゃんの作戦て、矛盾してるけど、面白いわね」

シャロ「チヤ、それってバカにしてる?』

チヤ「いえ、褒めてるのよ。」

シャロ「まぁ、とにかく行くわよ、皆んな!」

ボルトル「やれやれ、次は聖獣と武器を使って、前に攻めてくるのか、もう貴様らの命などどうでも良い、魔法石だけでも、貰っていく」

シャロ「そう簡単には、いかなわよ!」

ボルトル「それは、どうかな」

ビリビリ

ボルトル「メテオボルト!」ドーン

シャロ「う、嘘!」

シャロ「皆んな、後ろに逃げて!」

ボルトル「もう、遅い」

ズドーン

シャロ達「キャァーーー!」

ボルトル「貴様らが、ごちゃごちゃ話してる間に、俺は電気をありったけ溜めさせて貰っていた。そして、お前達が前から来て攻めに来た、これはお前達の作戦ミスだ」

ココア「皆んな、大丈夫?」

チヤ「ええ、何とか」

メグ「私も大丈夫です」

チヤ「あれ、シャロちゃんは?」

ココア「あそこ!」

チヤ「シャロちゃん!」

シャロ「う、うう」

そして現在・・・

ボルトル「これで、終わりだ。」

ココア「シャロちゃん!」

チヤ「いやーーー!」

ガキィン!

ボルトル「何」

?「やれやれ、世話のやける女だぜ。お前は」

ココア「ワ、ワイルドギース!」

シャロ「わ、私生きてる」

ワイルドギース「全く、いざ助けに来てみりゃ、なんだそのボロボロの状態は』

シャロ「べ、別にどうて事は無いわよ」

ワイルドギース「そうかい、なら早く回復しろ。俺が時間を稼ぐ」

ボルトル「貴様、ラビットランドの」

ワイルドギース「よう、どっかで見たことあると思ったら、あの時の神様じゃないか。」

ボルトル「貴様、やはりこの人間界で生き延びていたか」

ボルトル「まぁ、今はどうでも良い、邪魔をするのであれば殺す」

ワイルドギース「なら、やってみろよ。ちょうど俺だって、暴れたくてウズウズしてたんだからよ」

ボルトル「ハァ!」

ワイルドギース「オリャア!」

ドーン

シャロ「す、凄いぶつかり合い」

チヤ「あれは、レベルが違うわね」

ココア「そんな事より、シャロちゃんは早く回復して」

シャロ「そうだったわね、早く回復してあいつの所に行かないと」

ボルトル「中々やる用になったな、ラビットランドの生き残りよ」

ワイルドギース「ああ、お前らのお陰で、ここまで実力を付けれたんだ。感謝しないとな」

ボルトル「舐めよって、あの時ガキだった、小童がよく言う」

ボルトル「決して、人間に心を許さない、誇り高い兎の血は何処へ行ったんだ?」

ワイルドギース「ふん、お前は一生わからねーと思うぜ、人間の心なんて」

ボルトル「全くそのふざけた口をまず、塞がないといかんようだな」

ワイルドギース「なら、来いよ」

ボルトル「言われなくても!」

ボルトル「ライトニングクラッシュ!」

ワイルドギース「狼王斬!」

ボルトル「クゥ!」

ワイルドギース「ハハ」

シャロ「ワイルドギース!」

ワイルドギース「おせーぞ、シャロ、俺一人で片付ける所だったぜ」

シャロ「全く、よく言うわね、あんたは」

ワイルドギース「ハハ、まぁ良いじゃねーか、さっさとあいつを倒すぞ」

シャロ「ええ」パァーーン

ボルトル「覚醒か」

ワイルドギース「俺が聞いた話は、初代雷の魔法少女は、城なんかを守る、門番とかをやっていたんだ。だか、そいつがやる事はいつも矛盾する事ばかりで、周りからは、不思議がられたり、嫌われたりしてたが、ある時、ココラテに出会い彼女を助ける魔法少女になったんだ。その守る時に使った武器が、矛と盾。そうあれが、初代雷の魔法少女、シャーロスの矛と盾」

ボルトル「ふん、知るかそんな武器、どんな形になろうとも片付けてやる!」ヒュン!

ボルトル「何!」

シャロ「言っておくけど、私の聖獣、サンダーウルフとサンダーフォックスが居るから、下手に動くとそいつらのエサになるわよ。」

ボルトル「クゥ、ならサンダーウォール!」パァーーン

ボルトル「これで、防御は出来た。」パリン

ボルトル「何、何故だ!」

シャロ「ウルフの牙や爪は、どんな防御壁おも破る強靭な刃、フォックスは体全身に高圧の電力が持ってるの。それらが合わさってれば、貴方なんか、一瞬よ」

ボルトル「貴様ーーー!」

シャロ「まぁ、とどめはワイルドギース、二人で一気に決めるわよ!」

ワイルドギース「ああ」

シャロ「雷の一撃を受けてみなさい!」

ワイルドギース「激しい稲妻をくらえ!」

シャロ・ワイルドギース「ライトニングボルト!」

ボルトル「ウァーーー!」シューン

シャロ、やっと、終わった〜」

ワイルドギース「よし、んじゃリゼ達と合流して、戻ろうぜ」

数十分後・・・

リゼ「遅いなシャロ達」

チノ「そうですね」

ココア「おーい」

マヤ「あ、来たよ!」

リゼ「お前ら、遅いぞ」

ココア「ごめん、ごめん、回復とかしてて、遅くなっちゃった」

リゼ「まぁ、良いや、取り敢えず帰ろう皆んな」

「うん」

チリーン

リゼ「ただいま帰りました〜」

青山「あ、皆さんお帰りなさい」

ココア「青山さん、ただいま」

青山「お帰りなさい、大変でしたでしょう、すぐ夕飯作るので部屋などで待っててください。」

シャロ「あ、私今日はご飯要らないです」

リゼ「なんだ、シャロ具合でも悪いのか?」

シャロ「いえ、今日はかなり疲れたので、もう寝ます」

リゼ「そうか、じゃあまた明日な」

シャロ「はい、おやすみなさい」

ワイルドギース「俺も今日で部屋で休むわ、そんじゃあお休み」

リゼ「あ、ワイルドギース」

ラビットハウス二階・・・

ガチャン

シャロ「なんで、あんたが私の部屋に来るのよ」

ワイルドギース「別に良いだろ、俺が兎の姿の時とか一緒に寝てたりしてたんだから」

シャロ「バ、バカ何言ってるのよあんたは!」

ワイルドギース「なぁ、シャロ」

シャロ「何よ」

ワイルドギース「1つ聞いても良いか?」

ワイルドギース「お前、俺の事どう思ってる?」

シャロ「な、何を急に聞くのよあんた!」

ワイルドギース「正直に言うと、俺はお前の事が好きだ」

シャロ「なぁ!」

ワイルドギース「兎の時と姿でお前に出会ってそっから一緒に過ごして言うたびに、お前見てたら、変な気持ちが起きたんだ。」

ワイルドギース「んで、こうやって人間の形になって改めてお前への気持ちが強くなっていった。んでだ、お前は俺の事どう思ってるんだよ」

シャロ「そんなの決まってるじゃない」

シャロ「私だって、最初の兎の頃のあんたは苦手だったわ。でも、その同じ人の形になって話すようになってから、私もあんたに対しての気持ちが芽生え始めていったのよ」

シャロ「まぁ、結論から言うと、好きよあんたの事は」

シャロ「たまに生意気な所があるけど、別に構わない」

ワイルドギース「シャロ、まぁ今後ともよろしくな」

シャロ「うん」

シャロ「取り敢えず、今日はもう寝ましょう。疲れたもん」

ワイルドギース「おう」

シャロ「あんた、どこで寝るのよ?」

ワイルドギース「そこのソファーで寝る」

シャロ「寒いでしょ、そんな所だったら!ほら私奥に行くから、隣で寝なさいよ。」

ワイルドギース「悪いな」

シャロ「一緒に寝るのは、兎の姿だった時以来ね」

ワイルドギース「そうだな」

シャロ(やばい、緊張して寝れない)ドキドキドキ

ワイルドギース(やっぱこういう時て、俺から行かないとダメかもな)

シャロ(でも、こんなイジイジしてたら何も始まらないして、やっぱり私から)

ワイルドギース(俺から)

シャロ「ワイルドギース!」

ワイルドギース「シャロ!」

シャロ・ワイルドギース「チュ」

シャロ(しちゃった、キス)

ワイルドギース(始めてやった)

ワイルドギース「お前の唇て、甘いな」

シャロ「まだ、するでしょ?」

ワイルドギース「お前がその気なら」

シャロ「もちろん、その気よ」

その後の展開は皆さんのご想像にお任せします


次回予告

悟空「オッス、オラ悟空いや、今回も色々凄かったな。次回はチヤの祖母に近づく危機、果たしてチヤは守ることは出来るのか」

次回「大地を裂く拳」

ぜってい、見てくれよな(^ω^)


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