2021-09-16 06:20:04 更新

概要

修正完了しました
この作品は【単独行動隊提督 11】の続きです
なお、この作品は合同作品が存在します
合同作品名【反乱軍提督】
こちらの作品もよろしくお願いしますm(_ _)m


前書き

提督

【過去大きなミスを犯したと言って自ら単独行動隊に入った変わり者】
【目付きが悪いせいで他の者から距離を開けられる事の多い】
【首にはいつもネックレスをしてるところが特徴】
【そのネックレスの形も特徴的で1と6の形した数字が飾られている】
【単独行動隊66番 コードネーム:a maverick 通訳:はぐれ者 現在は単独行動隊を辞めて南我原鎮守府の提督をやっている】
【過去伊19以上に酷かったことがあるらしく、夜雷が鳴ってる外に出ると怖がる】
【過去大湊警備府提督だったが伊十九が轟沈して提督をやめて単独行動隊に入り、再び提督に戻って南我原鎮守府提督になった】
【上官と会う前は北提督と一緒で人間同士の戦争が起きてた場所で育った】
【元大湊警備府提督だった頃、あだ名は特攻隊提督と呼ばれていた】


瑞鳳

【仕事熱心の働き者で面倒見のよい艦娘(軽母)】
【配属が決まっていなかったが今回の提督の所に着任する事が決まった】
【過去 元横須賀鎮守府の秘書であり元提督の事や横須賀鎮守府の事を聞いたり、話したり、思い出したりすると性格が急変する】
【過去何かをしてこの世界を危険な目に晒した張本人でもあるらしい】


金剛

【いつもハイテンションで元気な艦娘(戦艦)】
【配属は東我原鎮守府に決まっていたが移動が決まって、今回の提督の元に着任した】




【元気が良くて悪戯好きな艦娘(駆逐艦)】
【元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】




【礼儀正しく少しおっちょこちょいな艦娘(駆逐艦)】
【元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】


吹雪

【元南提督の艦娘(駆逐艦)】
【単独行動隊管理者の指揮者をやっていたが現在は南我原に着任している】
【瑞鶴と一緒で提督loveな所はあるが瑞鶴と違って人前など二人になれない場所では大胆に抱きついてきたりはしない…だが、二人っきりになった時は大胆になる】
【南提督の過去と瑞鳳の過去は青葉と同じくらい知ってる】
【元大湊鎮守府に着任していた頃は元秘書艦代理だった】
【元大湊鎮守府に着任していた時は医務も担当していた】
【提督と同じ睨みつけが使える(限度・制御が効かず、提督程ではないが広範囲で吹雪と目が合った者は敵味方関係なく気絶させる(使ったら丸一日目が開かなくなる))】


時雨

【南提督の元艦娘 現在は佐世保鎮守府の艦娘】
【よくヤンデレキャラとして使われるがこの作品では通常なので予めご了承下さい】
【おとなしい性格で物静かなところが目立つ】


夕立

【南提督の元艦娘 今は佐世保鎮守府の艦娘】
【語尾に(ぽい)や(かも)とつけるなんとも可愛らしい艦娘(作者は瑞鳳が一番です!)】
【元気な性格で提督に甘えてくる時は飛びついて甘えてくる…正直、瑞鶴と変わらない(瑞鶴みたいに人前気にせずイチャイチャしようとは言わない)】


扶桑

【南提督の元艦娘 元々は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘(戦艦)】
【不幸艦と言われている艦娘だが現在南我原提督にお前達は不幸艦じゃないと言われ自分が不幸艦だと思うのをやめた】
【元大湊警備府にいた時は戦艦のなかでもトップクラスの性能を持つ航空戦艦】


山城

【南提督の元艦娘 元々は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘】
【扶桑と同じく不幸艦と呼ばれていたが現在南我原提督にお前は不幸艦じゃないと言われ自分か不幸艦だと思うことをやめた】
【元大湊警備府のにいた時は戦艦のなかでも二番目に強いと言われていた航空戦艦】


東提督

【東我原鎮守府の女提督】
【艦娘思いの強い一面もあり、かなり人気のある提督】
【過去 南提督に金剛を取られた事で取り返す為南に演習を挑んだが敗退(七体一 東が七)
その上雷と電も取られた】
【南方海域で第一艦隊がやられそうになった時に南提督に助けてもらって南提督に惚れた】
【過去 辛い事があったらしいが誰にも話していない】
B:Dって事は教えておくわ
W:キュッとしてるわ!
H:…(小さくて悪かったわね?)


加賀

【ご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原のクール艦娘(正規空母) 】
【東我原の艦娘だが元同僚の金剛、雷、電が南我原に居るので時々遊びに来る…が、最近は時々ではなくほぼ毎日来ている気がするが…】


赤城

【加賀と同じくご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原の艦娘(正規空母)】
【加賀と同じく南我原に遊びに来るが飯目的で来る ちょっと限度を考えて欲しい(南)】


青葉

【南提督の元艦娘だった現在東我原の艦娘(重巡)】
【提督の過去を一番多く知っている一人…だが、南提督の過去を話そうとはしない 上官に口止めされているのもあるが悲しすぎると言うこともあって口を開かない】
【瑞鳳の情報も知っているみたいだが元提督より酷いと言って話そうとはしない】


明石

【工作関係を得意とする東我原鎮守府の艦娘】
【南提督の換装【重速度形装甲】を治した本人でもある】
【南提督の換装が珍しかったらしく同じのを作ろうとしているマニアック】


提督(北)

【北我原鎮守府の提督】
【南提督とは馴染みで昔南提督の鎮守府に良く遊びに来ていた元気っ娘】
【過去 人間同士の戦争が起こっていた村で生まれ、本当の兄貴が殺され上官に助けられた】
B:聞いたら殺す!(Aカップ)殺す!!
W:体重は気にしてるから痩せてるわ!
H:でかいのかしら?


神通

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡)】
【いつもおとなしい感じが目立つ】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】


那加

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡)】
【私はアイドルと言うところが一番目立つ元気っ子】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】


瑞鶴

【南提督loveの元南提督の艦娘(正規空母)】
【南提督を見かけた瞬間どこでも構わず抱きついてくる】
【過去 初代提督に五航戦は要らないと言われ鎮守府から追い出され捨てられた…だが、南提督が拾い 面倒を見てくれた事がきっかけで好きになった】
【初代提督は南提督がなんとかしてくれた為、復讐することなどは考えていない】
【青葉程ではないが皆より多少多く知っている】


翔鶴

【瑞鶴の姉で南提督の元艦娘(正規空母)】
【おとなしい性格でいつも瑞鶴の面倒を見てる】
【過去 合同作戦を失敗した事があるが南提督が解決してくれたことがきっかけで惚れた】
【青葉程ではないと思っていたが青葉→吹雪→翔鶴の順番で元提督のことを知っている】
【提督と同じく睨みつけが使える(限度・半径五m以内にいる敵味方関係なく目を合わせた人を気絶する程度しかできない上一日一回しか使えない)】


提督(西)

【西我原鎮守府の提督】
【無口でいつも静かに本を読んでる事が多い】
【性別 女】


不知火

【南提督の元艦娘 今は西提督の艦娘(駆逐艦)】
【いつもクールでなかなか表情を崩さないところが特徴】
【南提督に睨みつけを教えた本人でもある】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】


提督(東北)

【東北我原鎮守府のショタ提督】
【見た目は小さいがかなり頭の良い指揮官(東より頭が良い)】
【提督の中でも評価がかなり高いが見た目が小さい為馬鹿にされることが少々…】


妙高

【南提督の元艦娘 現在は東北我原鎮守府の艦娘(重巡)】
【過去に演習で元提督の秘書艦を沈めようとした事で鎮守府から追い出された】
【元提督の事は酷く恨んでいるらしく、南提督を殺そうと考えている…?】


長門

【現在は東北我原鎮守府に種族する艦娘だが、過去瑞鳳と一緒だった元横須賀鎮守府の艦娘】
【過去瑞鳳のせいで元提督が島流しされた事を今でも忘れておらず、復讐心を今でも持っている】
【元横須賀鎮守府の時では戦艦のエースと言われていた】
【今現在裏切り説があがっているが本当かは不明…】


上官

【本部の最高指揮官 総本部とは別の指揮を取る者】


武蔵

【大和型戦艦で二番目に強い最強の艦娘(戦艦)】
【いつも上官の補助をしている】
【出番は少なめなのであまり書くことがない為、この前の作品と同様また(また)しても出番があるか不明】
武蔵「」


night

【単独行動隊の一人】
【艦娘に手を出して軽犯罪を受けて捕まった変態…だが紳士である(手を出したと言っても性的な意味)】
【犯罪ランクはA】
【南提督とは仲が良く、共に戦闘を行動した事もある】
【身体能力は南提督程ではないがなかなか高い】
【南提督の睨みつけは効かない+駆逐艦程度の攻撃はほぼ当たらない】
【武器は対敵艦隊型三十cm大砲とサーベル】
【南提督の過去は南提督が【誰にも知られて欲しくない事】を知っている(それ以外は良く知らない)】
【嫁である叢雲が一週間に一度会いに来てくれる】
【過去三番目に最高提督と呼ばれていた提督…だが、その時は現在南我原提督とは面識がなかった】


ENDLESS Hell

【単独行動隊の一人】
【犯罪ランクはE】
【過去横須賀鎮守府の憲兵をやっていたが瑞鳳を殺そうとした(フリ)事によってランクEの終身刑を言い渡された大犯罪者】
【顔や体中には痣や腫れ、殴られ跡が目立ち元の原形がない】


雷 「怪しいわね…正直に答えなさい! お姉ちゃん怒らないから好きなら好きって言いなさい!」


電 「だからわからないのです!好きでも嫌いでもないのです!」///


瑞鶴&吹雪 「「」」ギロッ


電 「ひぃっ!!?」ビクッ!!


大和 「はぁ…はぁ…電の怖がる顔可愛すぎ!今すぐにでもどこかの部屋であんな事やこんなことを…」(;//́Д/̀/)ハァハァ


電 「っ!!!?」ゾクッ!!!! 瑞鶴達より大和が顔を赤らめて見てくる方が鳥肌が立つ


時雨 「…なんかかわいそうだね」 コタエナサイイナズマ!アノメツキワルイシレイカンノコトスキナノ!?


夕立 「ほんとっぽい…」 ダーカーラーワカラナイノデス!イイカゲンニシテホシイノデス!


翔鶴 「まぁまぁみなさん落ち着いてください 別に電が元提督の事好きか嫌いかなんて電が決める事ですから私達がどうこう言う権利はないわ」


雷 「それは、まぁそうだけど…」


電 「翔鶴さん…!」パァァ


翔鶴 「…でも、もし電が元提督のことを好きと言うなら」


翔鶴 「【話は別ですけどね?】」ニッコリ


電 「ひぃぃっ!!!!」ビクゥッ!!!!


全員 「「っ!!?」」ゾクゥッ!!!!


翔鶴 「…冗談ですよ 本気にしないでください」


瑞鶴 「ほっほんとに今の冗談?凄い殺意を感じた気がするけど…」


吹雪 「提督の睨みぐらい怖かったです…」


翔鶴 「さすがにそれは傷つくわふたりとも…」ズーン…


大和 「しょっ翔鶴さん!もう一度!もう一度だけさっきの睨みつけ私に見せてくれませんか!?」///ハァハァッ!!…


翔鶴 「いやです」キッパリ


大和 「お願いです!少しでいいので見せてください!!」///


翔鶴 「いやです」


大和 「ちょっとでいいので見せてください!お願いします!!」///


翔鶴 「いやです」


大和 「見せてくれないと南提督を独り占めしてしまいますよ!」


翔鶴 「」ピクッ


瑞鶴 「あっ…」


吹雪 「やばいです…」


時雨 「ーっ!!!!」カタカタカタカタッ!!!!!!


夕立 「あわわわわっ!!!!」カタカタカタカタッ!!!!!!


翔鶴 「…大和さん 今なんて言いましたか?もう一度言ってもらえないでしょうか」ニッコリ 不気味なくらいに涼やかな笑顔を大和に見せる


大和 「先ほどの睨みを見せてくれないなら南提督を独り占めしてしまいますよ!」


翔鶴 「…元提督を独り占めするんですか?」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


大和 「見せてくれなければ独り占めします!もちろん私のものになったら毎日イチャイチャラブラブして…」///


翔鶴 「」ブチッ


吹雪 「皆さん翔鶴さんから目を向けてはいけません!!今すぐ目を閉じてください!!」


提督(北) 「っえ なっなんで?」


瑞鶴 「いいから目閉じて!死ぬわよ!!」


金剛 「死ぬ!?」


扶桑 「大和さん…南無」


山城 「南無です…」


翔鶴 「大和さん ちょっと悪ふざけの度を越していますね 悪いですが私にも禁句と言う言葉があるんですよ?」


翔鶴 「【特に独り占めするという言葉…私すごく嫌いなんですよ!】」ギロッ


大和 「っ!!?」ビクッ!!


翔鶴 「それで私の睨みつけが見たいと言ってましたよね?いいでしょう見せてあげましょう」スゥ… 目を閉じる


大和 「…っえ?翔鶴さん なぜ目をつぶるんですか?まるで南提督が使う睨みつけと同じ…」サー…


翔鶴 「さよなら 大和さん」スゥ… 目を開く



ヒュォォォン!!!!!!…


大和 「」翔鶴の目をもろ見てしまう


フラァ…パタンっ


大和 「」チーン…


瑞鶴 「…たしかに大和さん悪ふざけの度が過ぎていたわね」目をつぶってる


吹雪 「ですね…」同じく目つぶってる


金剛 「っえ 一体何が起きたデスか?というかもう目を開けて平気デスか?」他のみんなも全員目を閉じてる


翔鶴 「えぇ もう目を開けて構いませんよ」


提督(北) 「…翔鶴ちゃん 大和になにしたの?気絶してるけど…」


翔鶴 「ちょっと少しの間寝てもらいました おそらく数時間ぐらいしたら起きると思います」


雷 「あの大和さんが白目向いて寝てる…一体何をしたの?翔鶴さん」


翔鶴 「さぁ?何をしたんでしょう」ニコニコ


金剛 「さっき大和さんが提督が使う睨みつけと同じと言ってましたが…気のせいでデスか?」


翔鶴 「あら 聞いてしまったんですか?それなら仕方ありませんね」


翔鶴 「【実は私も使えるんです 提督と同じ睨みつけ】」


雷 「っえ!?あの睨みつけただけで相手を気絶させる凄技を!?」


翔鶴 「はい!…とはいっても、提督が使う睨みつけとは違って広範囲にはできませんけどね」


金剛 「だとしても凄いデース!翔鶴も提督と同じ睨みつけが使えるなんて凄すぎデース!!」


提督(北) 「…翔鶴ちゃん なんでそんな凄い技使えること教えてくれなかったの?それ知ってれば今までの海域攻略楽に行けたのに…」


翔鶴 「提督 楽することを考えてはいけませんよ それに私が使う睨みつけは元提督と違って一日一回しか使えないんです」


提督(北) 「っえ そうなの?」


翔鶴 「はい 目に負担がかかり過ぎて連続では使えないんです 元提督に無理言って教えてもらったのはいいんですが連続で使ったら目に激痛が走って丸一日ずっと開かなかったんです」


雷 「…そんなに負担がかかるの?私も使えたらいいなとは思ってたけど」


翔鶴 「オススメはしませんね あっちなみに吹雪も使えますよ?」


提督(北)&金剛&雷 「「っえ!!?」」


吹雪 「たしかに使えますが提督から使うのは禁止されています 私の場合は一回使っただけで丸一日ずっと目が開かなくなってしまうので…」


翔鶴 「でも私より範囲が広いからいいじゃない?私なんか5mぐらいしかないのに…」ハァ…


雷 「せまっ!?5mってほとんど目の前じゃない!」


翔鶴 「それに比べて吹雪は20mぐらいあるから羨ましいわ…私も広範囲に使えれば良かったのだけど」ハァ…


吹雪 「でも一回使ったら丸一日目つぶれますよ?それと比べたら一日一回使える翔鶴さんの睨みつけの方がいいと思いますが」


翔鶴 「…お互いメリットがあればデメリットもあるわね」ハァ…


吹雪 「ですね…提督や不知火みたいに使えたら良かったんですが」ハァ…


提督(北) 「不知火?不知火って西の秘書になってる不知火のこと?」


翔鶴 「そうです 不知火が元提督に睨みつけを教えた張本人なんです」


金剛 「っえ そうだったんデスか!?」


吹雪 「はい …とは言っても、不知火も一日3回までが限界でそれ以上使うと丸一日目が開かなくなってしまうと言ってました?」


雷 「使いすぎるとみんな丸一日目がつぶれるのは一緒なんだ?」


翔鶴 「そうですね やっぱり目を一番使ってるので一番負担がかかりますからね そこは皆さんと一緒かも知れませんね」


提督(北) 「その睨みつけって私でも覚えられたりする?」


翔鶴 「うーん…ちょっときついかも知れませんね 使えたとしても練習で数年はかかってしまうかと」


提督(北) 「数年!?そんなにかかるの!?」


吹雪 「個人差はありますけど私は一年練習してやっと使えるようになりました」


翔鶴 「私は半年かかりました ちなみに元提督は二年かかったそうですよ?」


提督(北) 「お兄ちゃんで二年!?それじゃ私は何年練習すれば使えるのよ!」


金剛 「でも提督より翔鶴達の方が覚えるのはやいんデスね?」


吹雪 「それは私たちもよくわかってませんが提督が言うには『艦娘と人間の違いだろう』と言ってました」


雷 「…それじゃ、私も練習すれば一年くらいで使えるようになるのかしら?」


吹雪 「個人差はありますが恐らくそのくらいで使えるようになるかと思います」


翔鶴 「でも誰でも覚えられるとは限らないんです」


金剛 「っえ そうなんデスか?」


瑞鶴 「そうなのよ?私も使えたら提督と一緒になれると思って覚えようとしたんだけどまったく覚えられないのよ」ハァ…


扶桑 「私達も覚えようとしましたが同じく使えませんでした…」


山城 「なんでですかね?翔鶴さん達は覚えられたのに私達は使えないんでしょうか…」ウーン…


時雨 「いいよね翔鶴さん達は使えて」


夕立 「ほんとほんとっぽい!なんかずるいかも!」


翔鶴 「ずるいと言われましても…」


吹雪 「たしかに…」


雷 「…てか、さっきから電静かだけどどうした…」


電 「」チーン… 先ほど翔鶴に睨まれて、怯えてる時に吹雪が目をつぶるよう言ったが耳に入っておらず翔鶴の気絶させる睨みつけを見てしまって気絶してる


金剛 「…気絶してるデース…」


提督(北) 「…まさか翔鶴ちゃんの睨みつけ見ちゃったの!?」


吹雪 「あれ?私皆さんに目をつぶるよう言いましたよね…?」


雷 「言ってたわ 逆に言われてなければ翔鶴さんが睨みつけを使えること知らないから私達も気絶してるはずだわ」


吹雪 「それではなぜ電は目を閉じなかったんでしょうか…」ウーン…


翔鶴 「…まぁ害はないから良かったものの次から使うのを控えた方が良さそうね 今回は大和さんがふざけすぎたので使ってしまいましたが…」


大和 「」チーン…


電 「」チーン…


翔鶴 「…とりあえずいつまでもここで寝かせとくのはかわいそうなので電とへんたっ…大和さんをベッドの上に寝かせてきましょう」


全員 「「(今大和さんのこと変態って…)」」


翔鶴 「吹雪 手伝ってくれませんか?私一人で二人を運ぶのはきついので」


吹雪 「わかりました」カタッ


翔鶴 「それではみなさん 私達は一旦抜けますが気にせず紅茶を楽しんでくださいね」


金剛 「…わかったデース」


翔鶴 「よいしょっと」


大和 「」翔鶴におぶられる


吹雪 「大和さんはどこで寝かせるんですか?電は自分の部屋で寝かせますが」 電をおぶってる


大和 「私と瑞鶴がここへ泊まった時に使った部屋に寝かせます 元提督の部屋で寝かせません」


吹雪 「それならいいです それでは行きましょう」


タッタッタッ…



提督(北) 「…」


扶桑 「…やっぱり翔鶴さんを怒らせたら怖いわね みなさんも怒らせないよう気をつけてくださいね」


金剛 「…了解デース」













雷&電の部屋



吹雪 「よいしょっと」ぽすんっ…


電 「」チーン…


吹雪 「ふぅ これオッケーですね」


翔鶴 「そうね 大和さんも寝かせてきましたし、これで瑞鳳の様子を見に行けるわね」


吹雪 「…大丈夫でしょうか 精神崩壊してないか心配ですがそろそろ落ち着いてるでしょうか?」


翔鶴 「わからないわ 先ほど瑞鳳のところに行ってから二時間は経ってるけど落ち着いてるかどうかは…」


吹雪 「と言うかティータイム長すぎませんか?二時間近くやってますが皆さんあきないんですかね 私は紅茶飲みすぎて味覚がおかしくなってます…」


翔鶴 「…たしかに長いわよね さすがに二時間も紅茶飲んでたらあきるわ…」


吹雪 「かと言って無理に抜けたりすると心配させてしまうかもしれませんからね なにかしたのかと思わせてしまいますから…」


翔鶴 「そうね 余計な心配はさせたくないわ」


吹雪 「それに体重も増えそうですし…」


翔鶴 「…」スッ… 自分のお腹に手を当てる


吹雪 「…」スッ… 同じく自分のお腹に手を当てる


翔鶴 「…大丈夫よね まだそんなに太ってないですよね?」


吹雪 「…わかりませんが体重計乗るのが怖いです」


翔鶴&吹雪 「「…はぁ……」」


翔鶴 「…まぁそれはいいとして早く瑞鳳の様子を見に行きましょう いつまでも気にしてるとキリがないので」


吹雪 「そうね 早く行きましょう」


タッタッタッ…ガチャッ


パタンっ…








通路ー瑞鳳の部屋近く



タッタッタッ…


翔鶴 「…騒ぎ声はしないわね てことは精神崩壊はしてないようね」タッタッタッ…


吹雪 「みたいですね 精神崩壊していれば瑞鶴さんの時みたいに発狂してるはずですからね みんな一緒かと言われるとわかりませんが」タッタッタッ…


翔鶴 「…もうあんな姿は見たくないわ 瑞鶴の時もかなり酷かったと言うのに瑞鳳も同じ目に会ってほしくないわ」


吹雪 「それは私も同じです 精神崩壊なんてしたら洒落になりません」


吹雪 「しかもそれが瑞鳳となるとさらに洒落になりません 瑞鳳の悩みは瑞鶴さんの時の悩みと比べたら比べ物になりません…なので余計に精神崩壊にさせてはいけません」


翔鶴 「そうね なんとしてでも精神崩壊だけはさせないようしなくてはいけませんね!」


吹雪 「…っと、着きました」タッタッタッ


翔鶴 「…静かね また先程と一緒で考え込んでるのかしら」


吹雪 「わかりませんが落ち着いて私達と話が出来ればいいですが…」スッ


コンコンっ


吹雪 「瑞鳳さん だいぶ落ち着いたでしょうか?落ち着いたなら少しお話がしたいのですが…」


…私は話すことありません 構わないでください


翔鶴 「そんな事言わないで 少しでいいからお話しできないかしら?」


…いやです もう誰とも話したくありません


吹雪 「…まだだめみたいですね」


翔鶴 「…瑞鳳 ほんの少しでいいから話しを…」


しつこいです!もう放っておいてください!!


あなた達には関係ないことなんですからいちいち首突っ込まないでください!うっとおしいんですよ!!


翔鶴 「…瑞鳳…」


吹雪 「…行きましょう翔鶴さん まだ瑞鳳さんは落ち着いてないみたいなので出直した方が良さそうです」


翔鶴 「でも…」


吹雪 「時間を置いて出直すだけです 放っておくわけではありませんので今はそっとしておいてあげましょう それにこれ以上時間が経ってしまうと金剛さん達に不審に思われてしまいます」


翔鶴 「…わかったわ」


吹雪 「瑞鳳さん また後ほど来ますのでその時までには落ち着かせといてください お願いします」




吹雪 「…それでは戻りましょう」


翔鶴 「…えぇ」


タッタッタッ…



…カチッガチャ……


瑞鳳 「…」


瑞鳳 「…行きましたね それでは【夜に向けて早く準備をしなくては…】」


瑞鳳 「もうこれ以上提督や皆さんに迷惑をかけるわけにはいかない…すぐにでも最低限準備して出ていかなくては」


瑞鳳 「…本当にすみません提督 せっかく助けてくれると言ってくれたのに…でも、やっぱりひとりで解決しなくてはいけないんです」


瑞鳳 「…早く準備しないと」ギィィ…


パタンッ













夜ー提督の部屋(各自部屋に居る(扶桑達の部屋は適当に決める)&夕食はスキップ 瑞鳳は夕食に来ず)



提督(北) 「あぁー…お兄ちゃんと一緒に寝たいよ〜」ゴロゴロ… ベッドの上で転がってる


瑞鶴 「同じくよ 私も提督と一緒に寝たいわ〜…」ゴロゴロ… 同じくベッドの上で転がってる


吹雪 「…北提督さん あなたはそろそろご自分の鎮守府に帰らなくて平気なんですか?もう何日も泊まっていますが…」


提督(北) 「大丈夫だいじょうぶ?神通ちゃんが私の代わりにやってくれてるから平気よ!」


翔鶴 「いや大丈夫じゃないと思いますが…」


瑞鶴 「あぁー…提督早く帰ってこないかなぁ?早く帰ってきてイチャイチャしたい!」ドンッ!!


提督(北) 「私もお兄ちゃんにベタベタして甘えたい!」ドンッ!!


瑞鶴 「それじゃ私はお兄ちゃんとドロドロしたい!」


提督(北) 「ドロドロってなに!?てかお兄ちゃんって呼んでいいのは私だけだよ!他の人が言っちゃダメ!」


瑞鶴 「良いじゃない!私もお兄ちゃんって呼びたい!」


提督(北) 「だめ!お兄ちゃんは私だけの特権だよ」


瑞鶴 「それじゃ私も提督の妹になればお兄ちゃんって呼んでいいのよね!」


吹雪 「いや、それは無理かと思いますが…」


吹雪 「(現になることが出来れば私はすぐになってますから…)」


瑞鶴 「なんでよ!提督さんが提督の妹になれたんだから私もなれるでしょ!」


提督(北) 「なれないよ!私は特別なの!」


瑞鶴 「そんなのずる過ぎるわ!私も特別扱いされて提督の妹になりたい!!」


瑞鶴 「あっでも妹になったら提督と結婚ってできるのかな?たしか妹だとできなかったような…」


提督(北) 「義理妹なら結婚出来るよ 血繋がってないし」


瑞鶴 「それなら大丈夫ね!それじゃ今日から私も提督の妹になるわ!」


翔鶴 「無理に決まってるでしょ と言うかなるってどうやってなるのよ」


瑞鶴 「っえ?そっそれは…」


瑞鶴 「…どうやるの?提督さん」


提督(北) 「知らないでなろうとしてたの!?てか私も詳しくは知らないからわからないよ」


瑞鶴 「翔鶴姉 どうやって提督の妹になれるの?」


翔鶴 「無理よ 諦めなさい」


瑞鶴 「ふぶk」


吹雪 「なれたら私もなってますからね」


瑞鶴 「…それじゃ、本当に提督の妹になれないの?」


翔鶴 「無理よ 諦めなさい」


瑞鶴 「そんなぁぁぁぁぁ!!!?」

Σ(☆ェ◎^;)ガビーン!!


吹雪 「別に妹になれなくても良いじゃないですか なぜそこまで妹にこだわるんですか?」


瑞鶴 「だって妹になれば提督とずっと一緒に居られるんだよ!?提督とずっと一緒に居られるなんて最っ高じゃない!!」


提督(北) 「…瑞鶴ちゃん たしかに昔は一緒に暮らしてたけどお兄ちゃんが大湊警備府の提督になってからはもう一緒に暮らしてないからね?お兄ちゃんお仕事が忙し過ぎてずっと帰って来なかったから…」


瑞鶴 「…っえ そうなの?」


提督(北) 「うん だから妹になったとしてもずっと一緒には居られないよ」


瑞鶴 「…なら妹になっても意味ないわね それなら今のまま過ごしてた方がいいわね」


提督(北) 「その方がいいかもしれないね」


翔鶴 「…」 デモ、オニイチャントハイワセテモラウ!


吹雪 「…翔鶴さん そろそろ瑞鳳さんの元に行ってみますか?」ヒソヒソ ダメヨ!オニイチャンッテイッテイイノハワタシダケダヨ!


翔鶴 「…そうね そろそろ落ち着いてるかも知れないので行ってみましょうか」ヒソヒソ イイジャナイ!ワタシニモイワセテヨ!


吹雪 「北提督さん、瑞鶴さん 私たちはちょっと部屋を出ますので提督の部屋で暴れるようなことしないでくださいね」 ゼッタイダメ!


瑞鶴 「っえ どこ行くの?」


翔鶴 「ちょっと外の風に当たって来るだけよ 少し時間かかるかもしれないけど気にしないでね」


提督(北) 「…?」


吹雪 「それでは行きましょう」


翔鶴 「はい」


タッタッタッ…パタンッ


提督(北) 「…」


瑞鶴 「…なんで翔鶴姉、吹雪と一緒に行ったんだろ?風当たりに行くだけならひとりでも行けると思うんだけど」


提督(北) 「…そうだよね」


瑞鶴 「…まさか翔鶴姉 吹雪と出来ちゃったの!?」


提督(北) 「いやそれはないと思うけど…」


瑞鶴 「それだけは絶対ダメよ翔鶴姉!吹雪となんて私は絶対認めないからね!!」


提督(北) 「話聞いてないし…」













瑞鳳の部屋



瑞鳳 「…」スッ…ゴソゴソッ 荷物を整理してる


瑞鳳 「…これで荷物の整理は終わった あとは書き置きを置いて皆さんが寝静まった頃に行きましょう」ジー…


瑞鳳 「…これでもう皆さんに迷惑をかける事はありませんね 私が出ていけば提督や皆さんに迷惑をかけることはなくなるはずです」


瑞鳳 「長門さんたちには後で私はもう提督の鎮守府にはいないと書いた手紙を送っておきましょう そうすれば提督は狙われる事はなくなるはず…」


瑞鳳 「…多分……」



コンコンっ


吹雪です 瑞鳳さんそろそろ落ち着きましたか?


瑞鳳 「…また来たんですか もう私の事は放っておいてと言ったではありませんか」


落ち着いたなら少しでも話がしたいの ダメかしら?


瑞鳳 「うるさいです!もう私に構わないでください!」


瑞鳳 「私はひとりでなんとかするんです!いえ、なんとかしなくてはいけないんです!部外者のあなた達には関係ないでしょ!」


瑞鳳 「これ以上私に関わらないでください!ウザイんですよ!!」




瑞鳳 「(また言っちゃった…また、ふたりにひどい事言っちゃった……本当は言いたくないのに、ウザイなんて…言いたくないのに!)」ツツー…


瑞鳳 「(提督やふたりは私を助けようとしてくれてる…手を伸ばせばすぐそこまで来てるのに、私はそれを踏みにじった!)」ポタッポタッ…


瑞鳳 「(申し訳ありません…本当に…申し訳ありません……)」ポタッポタッ…


…瑞鳳 まだ落ち着けないの?ほんとに少しでいいから話しを…


瑞鳳 「うるさいです!私は話すことなんてひとつもありません!さっさとご自分の部屋に戻ってください!」


…まだ、ダメそうですね


…そうね


仕方ありません 今日はもう遅いのでまた明日にしましょう


そうするしかなさそうね


瑞鳳 また明日来るから落ち着いてね?


瑞鳳 「…」


…行きましょう


えぇ…


タッタッタッ…



瑞鳳 「…やっと、行きましたか」


瑞鳳 「…また明日もくる…ですか もう明日には私はいませんけどね」


瑞鳳 「…書き置き、書いておきましょう」タッタッタッ…













真夜中ー提督の部屋



提督(北) 「すぅ…すぅ…」


翔鶴 「すぅ…すぅ…」


瑞鶴 「すぅ…すぅ…」








金剛の部屋



金剛 「すぴー…すぴー…」






吹雪の部屋



吹雪 「すぅー…すぅー…」






扶桑&山城の部屋



扶桑 「すぅ…すぅ…山城…」


山城 「すぅ…すぅ…お姉様…」






時雨&夕立の部屋



時雨 「すぅ…すぅ…」


夕立 「ぽいー…ぽいー…」






雷&電の部屋



雷 「すぅ…すぅ…」






瑞鳳の部屋



瑞鳳 「…」 カチッカチッカチッカチッ… ベッドに座って時計の針の音が部屋の中で鳴り響く


カチッカチッカチッカチッ…カチンッ 時計の短い針と長い針が重なり合う


瑞鳳 「…深夜零時 時間になりました」スゥ…


瑞鳳 「この時間帯なら皆さんも寝てるはずです 行くなら今ですね」タッタッタッ…ガシッ 自分の荷物が入ったトランクケースを手に持つ


瑞鳳 「書き置きも置きましたし早く行きましょう 皆さんが起きてくる前に…」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンっ








通路ー出入口近く



瑞鳳 「…」タッタッタッ…


タッタッタッ 出入口前に到着する


瑞鳳 「…」


瑞鳳 「(…これで皆さんともお別れですね こうすれば皆さんに迷惑がかかる事はないはず)」


瑞鳳 「(…翔鶴さん、吹雪、それに提督…私を助けようとしてくれて本当にありがとうございます でも私はひとりでなんとかしなくてはいけません)」


瑞鳳 「(ひとりでなんとかしなくては皆さんにまで迷惑をかけてしまいます 提督だけではなく、翔鶴さん達まで被害がいったら提督怒りますよね なので私はひとりでなんとかします)」


瑞鳳 「(短い間でしたがお世話になりました それでは皆さん…さよなら)」ガチャッ…



…瑞鳳さん?


瑞鳳 「っ!?」ドキッ!!


電 「…こんな夜遅くにどこ行くんですか?瑞鳳さん」


瑞鳳 「いっ電!?なぜあなたがこんな時間に起きてるんですか!」


電 「金剛さん達と紅茶を飲んでる時に翔鶴さんに睨みつけられ気絶してしまって今起きたところなのです それより瑞鳳さんはこんな夜遅くにどこ行くのですか?」


瑞鳳 「そっそれは…」タラー…


瑞鳳 「(まずいっ!まさかこんな時間に起きてる人が居るとは予想外!でも起きてる人が電で助かった 翔鶴さんや吹雪だったらまずかった…)


瑞鳳 「(あまり嘘付きたくないのですが…仕方ありません)」


電 「…瑞鳳さん?」


瑞鳳 「あぁすみません 実は今から本部に行かなくてはいけなくなってしまったんです なのでちょっと行ってきますね?」


電 「こんな時間に本部に行くのですか?」


瑞鳳 「はい 先ほど上官から電話が来てすぐ本部に来るよう言われたんです 何の用かは知りませんが」


瑞鳳 「いつ帰ってくるかわかりませんが朝になっても帰ってこなかった場合は皆さんが起きたとき知らせといてください」


電 「いつ戻ってくるかもわからないのですか?」


瑞鳳 「はい 長くなるかもしれませんが短くなるかもしれないのでよろしくお願いします」


電 「わかったのです それでは行ってらっしゃいなのです」


瑞鳳 「…はい 行ってきます……」


電 「?」瑞鳳が一瞬暗い顔をしたのを見逃さなかった


ガチャッ…パタンっ



電 「…いま、一瞬瑞鳳さんの表情が暗くなったような気が…気のせいでしょうか?」


電 「うーん…」



大和 「電ちゃ〜ん!」ガバッ!! 後ろから電を抱き上げる


電 「ひゃあぁぁぁぁっ!!!?」ビクッ!!


大和 「あぁその驚く顔…凄く可愛いです!もっと可愛い顔見せてください!!」///ハァハァ!!


電 「いやぁぁぁぁっ!!だっ誰か助けて欲しいのですぅ!!!!」ジタバタジタバタッ!!


大和 「こんな夜遅くに誰も助けに来ませんよぉ?今なら誰にも邪魔されません…さぁ電ちゃん!あなたを大人の階段を二段飛ばしで登らせてあげちゃいます!!」///ハァッハァッ!!!!


電 「いやぁぁぁぁぁっっっ!!!!」ジタバタジタバタッ!!!!!!


大和 「…それにしてもなぜ電ちゃんがこんな時間に起きてるんですか?貴女ならいつも寝てる時間帯ですよね」


電 「金剛さん達と紅茶を飲んでるときに翔鶴さんに睨みつけられて気絶してしまったのです!それで今さっき起きたばかりなのですぅ!」ジタバタジタバタッ!!!!!!


大和 「…っえ 電も見てしまったんですか?翔鶴の睨みつけ」


電 「そうなのです!だから離して欲しいのですぅ!!」ジタバタジタバタッ!!!!!!


大和 「それはダメです 今離してしまったら電逃げてしまうじゃありませんか?」ニタァ


電 「当たり前なのです!逃げないと大和さんに襲われるから逃げるに決まってるのです!」


大和 「それなら尚更逃すわけにはいきません 悪いですがこのまま部屋に連れて行き電ちゃんのマ【自己規制】や小さいオッ【自己規制】を舐め回させていただきます!!」///ハァッハァッ!!…


電 「いやぁぁぁぁぁっっっ!!!!やめて欲しいのです!!私はしたくないのですぅ!!」ジタバタジタバタッ!!!!!!


大和 「私はすごくしたいです〜?うふふ!!」///ハァッハァッ!!…


電 「いやぁぁぁぁぁっっっ!!!!誰か助けて欲しいのですぅ!!!!」


電 「瑞鳳さん戻ってきて助けてくださーい!!!!」ジタバタジタバタッ!!!!!!


大和 「…っえ 瑞鳳どこか行ったの?こんな時間に?」


電 「本部に行ったのです!上官さんから電話があって今から来るよう言われて先ほど行ったのです!!!」


大和 「…あの糞野郎にですか?」ピクッ


電 「…っえ」


大和 「あの糞野郎こんな時間帯に呼び出すなんて非常識にも程があるわ なに考えてんのよ!」ギリッ!!


電 「っ!?」ビクッ!!


大和 「…っあ!?ごっごめんね 怖かった?決して電に怒ってるわけじゃないから安心して!」

((´ºㅁº`;;))スッ… 抱えていた電を下ろして謝る


電 「はっはいなのです…」プルプル…


大和 「本当にごめんなさい あのくそ…上官の名前が出てくるとは思っていなくてつい電を睨みつけてしまいました 本当にすみません」ペコリ


電 「はわわわわ!?だっ大丈夫なのです!大丈夫ですから頭を上げてほしいのです!!」

(((( ;゚д゚))))アワワワワ


大和 「…本当にごめんね?」スッ…


電 「べっ別に怒ってないのです!だから謝らないでください!」

((´ºㅁº`;;))


大和 「そう 電は優しいのね」


電 「そんなことないのです!それより先ほど上官さんの事をくっくそやろうと言ってましたが…」


大和 「…教えてもいいけど、今から話すことは翔鶴さんや吹雪には話さないでくださいね あの二人に知られるとものすごく怒られるので…」


電 「っえ?翔鶴さんと吹雪さんにですか?」


大和 「えぇ 南提督の義理祖父が上官だということは知ってますか?」


電 「っえ!?そうだったのですか!?」


大和 「えぇ それで電は上官が昔なんて呼ばれていたか知ってる?」


電 「…いいえ知らないのです なんて呼ばれていたのですか?」


大和 「【…艦娘殺しって呼ばれていたのよ】」


電 「かっ艦娘殺し!?」


大和 「過去上官がまだ少尉だった時にとある海域を攻略する為に艦娘を30人出撃させたの」


大和 「その海域を攻略しないと降格されると言われていたから上官はなんとしてでも攻略しようとした…でも、そのやり方はあまりにもひどいやり方だった」


大和 「【誰かが大破しても撤退させず攻略を専念して攻め続けさせたのよ】」


電 「っえ!!?」


大和 「私もそのうちの一人だった…元々は上官のもとに着任してた艦娘で今は元帥のもとに付いてるけどね」


電 「っえ!?大和さんもその海域攻略に参加していたのですか!?」


大和 「私だけじゃないわ 武蔵も上官の元に着任してた艦娘よ 今もそうだけどね」


電 「…それで、この海域攻略に出撃した艦娘の皆さんはどうなったんですか?」


大和 「…私と武蔵以外の艦娘は全員沈んだわ 海域攻略に成功したけど…こんなの絶対おかしいわ」


大和 「いくら自分の立場が危うくなってたからといって誰かを犠牲にしてまで自分の立場を守るのは絶対おかしいわ!」


大和 「その海域を攻略したことによって上官は少尉から一気に大尉に昇格したわ 今の立場と一緒ね」


大和 「それ以来あの糞野郎は艦娘殺しって呼ばれるようになったの まぁ今上官の事を糞野郎と呼んでいるのは私だけですけど」


電 「…そんなことがあったんですか 辛いことをお話させて申し訳ありません」


大和 「別に気にしてません ただこの話しを翔鶴さん達だけには話さないでくださいね あの糞野郎は南提督の義理祖父なのですごく怒るので…」


電 「…また睨みつけられて気絶させられそうなのです!」ブルッ!!


大和 「お願いしますね」スッ 懐から携帯電話を取り出す


電 「? 携帯電話を取り出してどうしたのですか?」


大和 「あの糞野郎に電話するんです こんな時間に瑞鳳を呼び出すなんて非常識にもほどがあります」ピッピッピッ…


大和 「ちょっと口調が悪くなりますが気にしないでください」プルルルル…プルルルル…


電 「わかったのです」


…ガチャッ


上官 『…もしもし わしじゃ』


大和 「糞野郎ですか 艦娘殺しと呼ばれてる糞野郎に間違いないですか?」


上官 『そうじゃが…お前さんから電話がくるなんて思ってもなかったよ どうしたんだ?なにかようか』


大和 「なにかようかじゃありませんよ!瑞鳳をこんな夜中に呼び出すなんてどういう頭をしてんですか!!」


上官 『…っは わしがこんな夜中に瑞鳳を?』


大和 「そうですよ!先ほど瑞鳳が上官に呼ばれたと言ってそっちに向かったみたいですがこんな夜中に呼び出すなんて常識知らずにも程があります!」


大和 「なんですかこんな夜中に呼び出して瑞鳳になにか如何わしいことでもする気ですか!発情してんですか!この変態糞野郎が!!」


上官 『ちょ、ちょっと待て!?一体何のことじゃ!わしは今仕事が終わって寝ようと思ってたんだが瑞鳳なんか呼んどらんぞ!』


大和 「嘘をつかないで下さい!そんな見苦しい言い訳聞きたくありません!」


上官 『ほんとじゃよ!わしは呼んどらん!第一こんな夜更けに用もないのに呼び出してなんの意味があると言うんだ!逆に聞きたいわ!』


大和 「呼び出して瑞鳳を無理やり〇すとかありえそうです」


上官 『そんなことしないわ!ふざけるのもいい加減にせい!!』


大和 「それならなぜ呼び出したんですか?呼んだ理由を言ってください」


上官 『だから呼んどらんと言ってるではないか!わしは今から寝ようと思ってたんだから呼ぶわけないだろ!』


大和 「いい加減素直になったらどうですか!本当は呼んだんですよね 一体何のために呼んだんですか!」


上官 『いい加減にしろ大和!何度も言ってるがわしは呼んでない!!夜八時〜九時ぐらいの時間帯ならまだ呼び出すことはあるかもしれんがこんな夜更けに呼び出すなんて常識外れもいいとこじゃわ!』


大和 「…本当に呼んでないんですか?」


上官 『呼んでない 仮に呼んだとしても瑞鳳の性格からしてこんな夜更けに行かないだろ』


大和 「…脅したとか?」


上官 『あ奴に脅しが効くとでも思ってるのか?瑞鳳は元横須賀鎮守府のエースじゃぞ あ奴に脅しどころか威嚇しても顔色一つ変えない奴じゃ わしが脅したところであ奴は絶対効かないだろう』


大和 「…それもそうですね あの瑞鳳に脅しをいれても効くはずありませんね」


大和 「わかりました とりあえずは信じるとしましょう」


上官 『とりあえずでも信じてもらえて助かったわい それで瑞鳳はわしのところに行くと言って南我原鎮守府から出てったんだよな?』


大和 「そうだと思います 現に私が聞いたわけではないのでわかりませんがそう言ってたみたいです」


上官 『っん?お主が聞いたんじゃないのか?』


大和 「電がそう聞いたと言ってました 今隣にいますが代わりましょうか?」


上官 『起きてるなら代わってくれ 直接聞いた本人から聞いた方が知ってるからな』


大和 「わかりました」


大和 「電 糞野郎が先ほど瑞鳳と会話したことを知りたがっているので代わってもらえるかしら?」スッ


電 「はい わかったのです!」スッ


電 「お電話代わりました 電です」


上官 『おっす!電 こんな夜遅くまで起きてるなんて珍しいな 早く寝ないと明日に響くぞ?』


電 「もっ申しわけないのです!ちょっといろいろと事情がありまして…」


上官 『まぁその事情は聞かないとして』


上官 『早速だが教えてくれないか 瑞鳳がわしの元に来ると言ってたこと』


電 「はっはいなのです!」


電 「えっと…私がたまたまこの時間まで起きてて、なかなか寝付けなかったので少し外に出てお散歩に出かけようとしたのです」


電 「それで外に出ようと思って出入口に向かったら瑞鳳さんがどこかに行こうとしているのが見えたんです」


上官 『それで瑞鳳はわしのところに行くと言っていたのか?』


電 「はいなのです 上官さんの元に行くと言って出ていったのです 今思えばこのような時間に呼び出されるなんておかしいと思ったんですが…」


上官 『…瑞鳳はその他になにか言ってなかったか?』


電 「他にですか?…いえ、とくになにもないのです」


上官 『なんでもいいんじゃ なにか言ったではなく暗い顔をしてたとかないか?』


電 「…暗い顔?そう言えばここを出るとき 凄く暗い顔をして出ていったのです」


上官 『…それは本当か?』


電 「はいなのです なんか…凄く悲しそうな感じがしたのです」


上官 『…a meverickが自分のせいで捕まった事を気にして出ていったのかのう まいったな…』ウーン


上官 『(だがそれだけで出ていくのはおかしい これ以上迷惑をかけることがあるならまだしも、今後迷惑かけるかどうかもわからないのにそれであ奴が出ていくのはありえん…他にも理由がありそうだな)』


大和 「…電 ちょっと変わってもらってもいいですか?」


電 「わかったのです」スッ


大和 「ありがとね」スッ


大和 「糞上官 私からもひとつ言うことがあります」


上官 『なんじゃ?』


大和 「朝 私と翔鶴さんが南我原提督に会いに行って単独行動隊管理所から南我原鎮守府に帰ってる時に長門と龍驤が南我原鎮守府から出てくるのを見かけたんです」


上官 『なに!??それは本当か大和!!』ガタッ!!


大和 「はい しかも瑞鳳に用はなく、南我原提督に用があって来たと言ってました」


上官 『…っえ 瑞鳳じゃなくa meverickに?』


大和 「えぇ なんの用があって南我原提督に会いに来たのかを翔鶴さんが聞いたんですけど教えてくれなかったので理由はわかりません」


上官 『…瑞鳳じゃなくa meverickに用があった?なんでじゃ 長門と龍驤は瑞鳳を恨んで殺そうとしてるのになぜa meverickを…?』


大和 「私が知らせたかったことはこれだけです …それと私からもひとつ聞きたいことがあるんですが?」


上官 『なんじゃ』


大和 「あんたは南我原提督を使って元横須賀鎮守府提督を助けようとしてるって話しを聞いたんですが本当ですか?」


上官 『…』


電 「…っえ 元横須賀鎮守府司令官さんを助ける?」


大和 「誰に教えてもらったかは言いませんがそういう話を聞いたんです それでどうなんですか?本当のことなんですか?」


上官 『…だとしたら?』


大和 「最低ですね 南我原提督の性格、艦娘思いを利用して救い出そうとするなんて外道にも程があります」


上官 『…なんとでも言え わしをどんなに愚弄しても構わん…だが、元横須賀鎮守府提督を助けることは変わらん あ奴をなんとしてでも助け出さなくてはならない』


上官 『それがa meverickを利用してでもだ!』


大和 「血が繋がってないと言えどあんたの息子には違いないですよね それなのにあんたは自分の我が子を利用すると言うんですか?」


大和 「確かにあんたの言い分もわかります 元横須賀鎮守府提督が反乱軍になった原因はこちら側にありますからね 悪いのはこちら側ですから助けようとする事には否定しません…ですが」


大和 「それで自分の我が子を使うのはどうかと思います 私はそれが納得できません」


電 「…っえ こちらが悪い?」


上官 『…ならどうすればいい わしや元帥、瑞鳳ではあ奴をなんとかする事はできん 過去最高提督と呼ばれたa meverickならなんとか出来ると思い、今は瑞鳳と一緒にして親しみやすくしてるんだが…』


大和 「親しみやすくさせて瑞鳳が南我原提督に助けを求めるまで時間をかけるんですか?あんたそれでも大尉ですか」


大和 「大尉のくせにそんな方法しか思いつかないんですか 大尉ならもっと良い案を出しなさい!!」


上官 『出せたらとっくのとうに出しとるわ 思いつかんからあ奴を使ってなんとかするしか思いつかないんじゃ』


上官 『今まで考えて来たがまったくいい案一つ思い浮かばん…わしだって本当は自分の我が子を使いたくない 血が繋がってないとはいえ、自分の子を危険に晒すような真似はしたくないんじゃ!』


上官 『でも、そうでもしないと無理なんじゃよ 元横須賀鎮守府提督を助け出すにはあ奴に協力してもらわんと助け出せん…わしだけじゃなく元帥も同じ考えじゃ』


大和 「…元帥も同じ考えなんですか?」


上官 『あぁ 他の鎮守府の提督なんかじゃあ奴を何とかすることなんて万一のひとつもない もちろん現代最高提督と呼ばれてる奴らでもな』


大和 「【…過去三番目に最高と呼ばれていたブイン基地提督ではだめなんですか?】」


上官 『【nightのことか たしかにあ奴もかなりの実力者 a meverickと一緒で自ら深海棲艦に突っ込み戦う奴だから奴に対抗はできるかもしれん…だが、あまり期待はできない】』


上官 「nightはa meverickと違って育ちが違う nightはごく普通の一般家庭で育ってきたが【a meverickは北提督と一緒で人間同士の戦争が起きてた場所で育った奴じゃ だから戦闘経験からしてnightじゃ無理だ】」


上官 『補助にはなるかもしれんがa meverickと比べたら愕然として比べ物にならん それはお前さんもわかっているだろ』


大和 「…」


上官 『納得したくないのはわかる お前さんはa meverickに惚れてるからよけいに納得はしたくないだろう だが納得出来なくてもあ奴には協力してもらわんと今回の事はどうにもならん』


上官 『だから今回の事は目をつぶってもらえないか?あ奴を死なせるような真似だけは絶対しない!それだけは約束する』


大和 「…もし南我原提督が死んでしまった時はどうするんですか?」


上官 『その時は罪滅ぼしも兼ねてわし自身が自爆兵となり元横須賀鎮守府提督と共に爆死しよう』


上官 『どうせこの先長くない命だ 万が一a meverickが死んだらわしもa meverickの元に向かうとするよ』


大和 「…あんたからそんな言葉が出て来るなんて 昔もそんな事言ってた時ありましたよね」


上官 『あったのう 懐かしいものじゃ お前さん覚えてたのか?』


大和 「…あまり覚えたくありませんでしたが覚えてます あんたが馬鹿みたいなことを言ってるなと思ってました」


上官 『どんなに馬鹿にしても構わんよ そんな言葉を信じる信じないはお前さんの勝手だ』


大和 「…そうですか」


電 「…大和さん 上官さんとお話してるところ悪いんですがちょっといいでしょうか?」


大和 「はい なんでしょう?」


電 「元横須賀鎮守府司令官さんを助けるとはどういうことですか?私は元司令官さんからは裏切り者だから倒すよう言われていたのです」電は元横須賀鎮守府提督が裏切り者と言う話しは東提督から聞いていたが瑞鳳が元横須賀鎮守府に着任していたことは知らない


大和 「…」


電 「それに先ほどまで瑞鳳さんの話しをしてたのになぜ元横須賀鎮守府司令官さんの話になっているのですか?なにか瑞鳳さんと関係があるのですか?」


大和 「…やはりなにも聞かされてないんですね 瑞鳳のこと」


電 「…っえ?」


上官 『大和 瑞鳳のことは…』


大和 「わかっています 話してはいけないんですよね?瑞鳳が元横須賀鎮守府の秘書官だってこと」


電 「っえ?」


上官 『ばっ!?大和おま、電がまだそこにいるのに口に出して言ったら!』


大和 「っあ!?」ハッ


電 「…大和さん 今瑞鳳さんが元横須賀鎮守府の秘書官って言いましたが」


大和 「じょっ冗談ですよ!?瑞鳳は元横須賀鎮守府の秘書官じゃありませんよ!」

((((;゚Д゚)))))))


電 「…ほんとですか?」


大和 「ほっほんと…です」ギクシャク


電 「…」ジー


大和 「っ…」ダラダラ…


電 「…なにか重要なことのようですね わかりました 今の話は聞かなかったことにします」


大和 「すっすみません…そうしていただけると助かります」


電 「それより早く瑞鳳さんを探さないといけないのです!上官さんの元へ行ってないとしたらどこへ行ったのか…」


大和 「そうですね 早く探さなくてはいけません 糞上官、瑞鳳がどこに行ったかわかりますか?」


上官 『…いや、全然わからん あやつが行きそうな場所なんて気にしたことなかったからまったくと言っていいほどわからん』










ここまで修正完了












大和 「…そうですか となるとまずいですね?今から探しに追いかけても私の速力では遅すぎて見つけられたとしても追いかけることが出来ない」


大和 「代わりに電に捜索してもらうとしても一人ではかなり危険…かと言って私と一緒に居ては速力の遅い私は足でまとい 他にも起きてる方が居れば良かったんですが生憎私たち二人しか起きてません…困りましたね?」


上官 『…a meverickに協力してもらおう あ奴なら絶対協力してくれるはずじゃ!』


大和 「南我原提督だってこの時間帯ではもう寝てるはずです 寝てるところを無理に起こして捜索してもらってもキツイかと思います」


上官 『だがお主らではどうにもならんだろう?なんなら金剛たちを無理やり起こして寝ぼけ半分で捜索させてもいいんだぞ?』


大和 「そっそれは…」


上官 『その点a meverickは艦娘の話しになるとすぐに眠気が晴れる あ奴はそういう奴だからのう?自分の心配より艦娘の心配を優先するから眠気なんて一瞬にして吹っ飛ばすわい』


上官 『拒否権はないからな?お主がa meverickに協力してもらいたくないと思っても今はそんなこと言ってられない…わかっているな?』


大和 「…」


上官 『わしがa meverickに電話する 一度そっちに向かわせるよう言うから先程あった事と長門達が来たことを詳しくあ奴に教えてくれ?』


大和 「…わかりました 電にもそう言っておきます」


上官 『頼む それではのう?』


ブツッ


大和 「…」スッ…


電 「…大和さん 上官さんはなんて言ってたのですか?」


大和 「…今から南提督がここに来ます 南提督が来たら先程、瑞鳳と会話したことを南提督に教えてくれませんか?」


電 「司令官さんが来るのですか?わかったのです 来たら詳しく教えるのです!」


大和 「お願いします」













単独行動隊管理所ーnightの独房



night 「すぅー…すぅー…」


提督 「すぅ…すぅ…」


ヴゥーッヴゥーッ…


提督 「…っん?」スゥ…


提督 「…電話?こんな夜中に一体誰だよ?」ゴソゴソ…スッ


着信:馬鹿


提督 「…なんだよ?あいつこんな時間に電話してきやがって…」ピッ


提督 「…もしもし?」


上官 『a meverickか?すまないのう こんな時間に電話して…』


提督 「ほんとだよ?なんの用だよ くだらない事なら切るぞ?」


上官 『…瑞鳳がお主の鎮守府から出て行ったんじゃ』


提督 「…っえ?」


上官 『先程大和から連絡があってのう?瑞鳳がわしに呼ばれたと言って鎮守府から出たそうだ わしはあ奴を呼んだ覚えはないのにだ?』


提督 「…どういうことだ?なんで瑞鳳は嘘をついて鎮守府から出てったんだ まさか俺が代わりに捕まったことを気にして!?」


上官 『いや、それはありえない それだけであ奴が出ていくとは考えにくい?それ以外に理由があったから出て行ったのかもしれん』


提督 「それ以外の理由ってなんだよ?特に思い当たる事なんか…」


上官 『…なぁa meverick お前さん元横須賀鎮守府に着任してた艦娘 長門と龍驤になにか目を付けられるようなことをしたりしてないか?』


提督 「…龍驤は知らないけどなんでだ?」


上官 『今日そ奴らがお主に用があって南我原鎮守府に来たそうなんじゃ』


提督 「…長門たちが?」翔鶴から事情を聞いてるので知っている


night 「んぁっ?」ピクッ


上官 『あぁ お主になんの用があって来たのかは教えてくれなかったみたいだが来たことには間違いないらしい』


提督 「…てことは、瑞鳳は長門たちになにかされたのか、なにかされたから瑞鳳は出て行ったのか?」事情を知ってるがあえて知らないふりをする


night 「んんっ…?」スゥ…


上官 『そこまでは分からんが詳しくは南我原鎮守府に向かってくれ 電と大和が起きてるから二人から詳しいことを聞いてくれ』


提督 「…わかった」スクッ タッタッタッ…


night 「…a meverick?どうしたんだ こんな時間に…」 タッタッタッ…


提督 「」ガシッ 提督達を閉じ込めてる鉄格子にに手をかける


night 「…っえ?」


提督 「ふんっ!!」


グニャンッッッ!!!!!! 並の人間では到底曲げることの出来ない鉄格子を軽々しく曲げる


night 「っ!!!!!?」Σ(゚Д゚)


提督 「night 俺は今日で出所だから帰らせてもらうよ?昨日は楽しかったよ ありがとな?」


提督 「それじゃ、暇になった時に気が向いたらまた来るよ じゃあな」タッタッタッ…


night 「…なにがあったか知らんが気を付けていけよ?」 タッタッタッ…


提督 「わかってるよ」タッタッタッ…


night 「…」


night 「あいつの目…本気だったな?一体何があったんだか知らんが鉄格子を曲げてまで行くことないだろ?どうすんだよこの鉄格子…」ハァ…


night 「…気をつけろよ a meverick」













南我原鎮守府ー出航出入口外側



ザザァ…ザザァ…


電 「…」


大和 「…」


電 「…遅いですね?司令官さん ここから単独行動隊管理所までは遠いんですか?」


大和 「近くはありませんね?私の速力だと大体一時間はかかります」


電 「一時間…かなり時間かかるのですね?上官さんと電話してから約二十分経ってますがあと四十分ぐらいかかるのです?」


大和 「うーん…南提督がなんの換装を着て行ったのかにもよりますが私みたいな低速艦だとそのくらいはかかりますね?高速艦の場合は二十分ぐらいで着くかと思います」


電 「…そういえば司令官さんはなんの換装を来て行ったのでしょうか?気にしてなかつたので確かめてないのです」


大和 「速度型装甲ならもう来ててもおかしくないのでおそらく攻撃型装甲だと思います 南提督は防御型装甲は滅多に使わないので速力は普通だと思います」


電 「…と言うことはあと二十分ぐらいですか?高速艦二十分で低速艦は一時間の間を取ったのですが…」


大和 「おそらくそのくらいかと思います とりあえず今は南提督が来るまで待ちましょう?」


電 「はいなのです!」 ザー…


大和 「…っん?」チラッ



提督 「…」ザー…


大和 「…あれは南提督?随分と早いですね?あと二十分ぐらいかかってもおかしくないはずなのに…」


電 「おそらく飛ばしてきたんだと思います 司令官さんは前に元司令官さんが敵襲を受けて、助けを受けた時もものすごい速度で元司令官さんを助けに行ったのです」


大和 「そうなんですか?やはり南提督は仲間思いが凄く強い方ですね 本当に素敵な方です!」 ザー…


提督 「よっと?」タタッ


大和 「おかえりなさい南我原提督 ここまで呼ばせてしまってご迷惑をおかけします」スッ 敬礼をして呼び出した無礼を謝罪する


電 「ごめんなさいなのです」ペコリッ


提督 「別にいい それより瑞鳳が出ていく直前になんて言ってたのか教えてくれ?」


大和 「わかりました では、まず電からお願いします」


電 「はいなのです」


電 「今日の朝頃、誰かが鎮守府に来て瑞鳳さんが接待しに行ったのです」


提督 「その誰かとは誰だ?」


電 「すみません そこまではわからないのです…」


大和 「おそらく長門さん達だと思います 私と翔鶴さんが南我原鎮守府に向かっている時に南我原鎮守府の方から長門さんと龍驤さんが走ってきたんです」


提督 「…あいつら俺に用が会ってきたんだよな?長門はともかくなんで龍驤まで俺に用があったんだ?」


大和 「そこまではわかりませんが…」


提督 「…まぁそれは一旦置いておこう 続きを頼む」


電 「はいなのです」


電 「それから瑞鳳さんが誰か来た人と接待が終わって食堂に戻ってきたんですが…暗い表情をして自室に行ってしまったんです」


提督 「暗い顔をしてか?やっぱりなにか言われたんだな なにか言われたから瑞鳳はこれ以上誰かに迷惑をかけないようするために出て行ったのかもしれないな?」


大和 「かもしれませんね」


電 「それから約40〜50分ぐらい前に本部に行くと言って鎮守府から出ていったのです」


提督 「約40〜50分前ぐらいか…たしか瑞鳳の速力は高速だったよな?だとするともうかなり離れてるな 本部に向かってないとなるとどこに向かったかわからないから探すにしても骨が折れるな?」


大和 「そうですね 私が装備してる電探でも遠くに離れすぎていてはキャッチできませんから捜索は困難ですね?」スチャッ 装備してる十四号対空電探で瑞鳳の位置をキャッチしようとするがかなり離れているらしくキャッチできない


電 「万事休すなのです…」


提督 「(…確かに電の言う通り万事休すだな?まじでどうするか…)」


提督 「(瑞鳳がどこに向かって行ったのかもわからないのにがむしゃらに捜索しに行っても時間かかって瑞鳳がさらに遠くに行っちまうかもしれない…そうなった場合はもう探しようがない)」


提督 「(かと言って瑞鳳が行きそうな場所なんてまったく思いつかない…本気でどうやって探すか?)」ウーン


電 「司令官さんどうしますか?捜索に行きますか?」


大和 「でも捜索に行くにしてもどこへ行ったのかまったくわかりませんからどうやって探せばいいんでしょうか?せめてどの方角に進んでいったのかさえわかれば…」


提督 「(【…仕方ない あれを使ってみるか?】)」


提督 「(でもあれも100%当たるわけじゃないからあまり使いたくないんだよな…いや、正確に言えば50%もない ほとんど当てずっぽうに近いからな?)」


提督 「(…いや、今はそんなこと言ってられないな?がむしゃらに探すよりこれに賭けた方がよっぽどマシだな…よし!)」


提督 「大和 電 探す宛がないなら俺に考えがあるんだが…それに賭けてみていいか?」


電 「なにかいい案があるのですか?」


提督 「まぁ…あまり宛にならないががむしゃらに探すよりかはマシだろ?」


大和 「あまり宛にならない…?いったい何をするんですか?」


提督 「瑞鳳の気を辿るんだ」


電 「…気を、辿る…?」


提督 「生きてる人は常に気を出してるんだ?その瑞鳳から出てる気を感じ取ってそれを辿っていけばあいつを見つけ出すことが出来る」


大和 「っえ!?そんなこと出来るんですか!?」


提督 「あぁ …とは言っても確率的には低いけどな?」


電 「低い?それはなぜですか?」


提督 「人の気ってのは出してる本人が近くにいるか、もしくはその場に留まってたりしてれば感じ取ることが出来る…だけど今回は違う」


提督 「瑞鳳はどこかに向かって行ってるだろ?その場に留まってないからそれを辿っていくとなるとかなり難しいんだ」


大和 「…なるほど?瑞鳳がまだ近くに居ればなんとかなっていたけどもう40分〜50分走って行ったからその後を追いかけるのは難しいと言うことですね」


提督 「そういうことだ なんとか気を感じ取ってみるけどあまり期待しないでくれ 俺にも限界があるからな?」


大和 「…それはみんな同じです 誰にでも限界というものはあります なので失敗したとしても誰も責めたりしませんよ」


電 「私も責めないのです 司令官さんが居なかったら今頃私と大和さんはがむしゃらに探しに行ってたのです」


電 「がむしゃらに探すよりまだ希望が残ってる方を選ぶのです それで失敗しても仕方ないことなのです!」


提督 「…おまえら…」


提督 「…わかった 限界を超えてまで瑞鳳の気を感じ取って探し出す!」


大和 「お願いします 南提督」


電 「お願いするのです」


提督 「…」スゥ… 目を閉じて集中して瑞鳳の気を感じ取る


ザザァ…ザザァ…


大和&電 「「…」」


提督 「…」


提督 「(瑞鳳…お前は今どこにいるんだ?なぜ鎮守府から出て行った なにがお前を苦しめる)」


提督 「(お前はずっと1人でなにかを考えていたがなんで1人で考え続けてきた?なんで他の人に助けを求めなかった なんで1人で悩み続けることをやめない)」


提督 「(俺はともかく翔鶴辺りの奴になら相談できたはず…なのになぜ?)」


提督 「(俺は今までいろんな奴を見てきた 瑞鶴や小春(北提督)の時もそうだがかなり酷いことに合っていた奴を知ってる…お前の悩み事もそんなに酷いことなのか?)」


提督 「(いろんな奴からお前の情報を多少聞いたがなにがあったのかまでは聞いてない…いや、正確には聞かされていない)」


提督 「(nightの話しだとお前がした事は過去最大に大変なことをしたと言ってたが一体なにをしたんだ?お前はそこまでのことをしたのか?)」


提督 「(なぜそんなことをしたのかも気になるけど俺はお前を助けられなかったことが憎い)」


提督 「(お前は今まで悩み続けていたというのに俺はお前を助けることが出来なかった…俺は最低だ!困ってる人が目の前に居て、しかも気づいていたのに助けなかった…俺は今のお前の提督として失格だ!)」


提督 「(提督は艦娘の悩みや体調管理をちゃんと見ないといけないのにそれを怠わった…ほんと俺は提督として失格だな?瑞鳳の悩み相談相手にもなれないなんてバカみたいだ)」


提督 「(…でも、それも今日でおしまいだ!)」


提督 「(お前がなにをしたか知らないがお前が過去最大に大変なことをしたとしても俺はお前を助ける!)」


提督 「(お前は今まで悩み続けていた…それはつまり、今までずっと反省をしてたってことだよな?それでもなお悩み続けていると言うのはまだその過去最大に大変なことをした事が解決してないからだよな?)」


提督 「(精神崩壊まで起こしそうになるまで悩み続けて…それでなお1人で悩み続ける必要はあるのか?)」


提督 「(いやそんなことはない!お前は充分悩んだ?精神崩壊する一歩手前まで悩んだんだからもう1人で悩む必要はない!)」


提督 「(だから瑞鳳 お前の悩み…俺に教えてくれ?教えてくれれば必ず助ける!お前がどんな罪人だろうが関係ない 絶対助けてやる!)」


提督 「(頼む!瑞鳳…!!)」


ザザァ…ザザァ…


大和 「…」


電 「…」


提督 「…だめだ 全然気が感じ取れない…なんでだ?いつもならごく僅かにでも感じたりするのに今回はまったく感じることが出来ない…」


大和 「…感じ取れませんか?」


提督 「あぁ、ごく僅かな気も感じることが出来ない…こんなこと初めてだ?なんで瑞鳳の気がまったく感じ取れないんだ?」


提督 「瑞鳳がここを出て行ったのは40〜50分ぐらい前ならまだ少しでも気が残っててもおかしくないのに…なんで感じ取れない?このままだと瑞鳳がさらに遠くに行っちまう!」


電 「…あの、司令官さん ちょっとお聞きしたいことが?」


提督 「なんだ?今瑞鳳の気を感じ取ることに集中したいから後で…」


電 「もしかしてなんですが…瑞鳳さんの出て行った場所が違うと気を感じ取ることができなかったりとかってしますか?」


提督 「…っえ?」


電 「実は瑞鳳さんが出て行った場所はここからではなく玄関の方なんですが…それが原因で感じ取ることが出来ないのかと思ったのですが?」


大和 「そう言えば私が電を見た場所は玄関前でしたね?となると瑞鳳が出て言った場所は玄関からという事に…」


提督 「ばかやろう!なんでそれをすぐに言わなかった!一番重要な事じゃねぇか!」


電 「ひぃっ!?ごっごめんなさいなのです!出て行った場所も関係があるとは思わなかったので…」プルプル


提督 「っあ!わっ悪い つい怒鳴りあげちまって…?」


電 「お、怒ってないですか?」ビクビク…


提督 「あぁ 怒ってないからもう怖がらなくていいよ?怖がらせて悪いな?」


電 「そっそれならよかったのです…」ホッ


大和 「それでは南提督すぐに玄関のところに行きましょう 早く追いかけないと瑞鳳が!」


提督 「わかってる それじゃ玄関のところに行くぞ!」


電 「はいなのです!」

大和 「はい!」













一方瑞鳳は…



北方海域



瑞鳳 「…」ザー… どこかに向かって走っている


瑞鳳 「(…まだ時間かかりそうだなぁ?あとどれくらいで着くかな…いや、いつでも言っか?別に急いでるわけじゃないし着いたらついたでやることは決まってるし…)」


瑞鳳 「…今のところは深海棲艦が居る気配はなしっと?これならなにごともなく行けそうかな」


瑞鳳 「…」ザー…


瑞鳳 「…今日の朝に提督帰ってくるんだったよね?私が居なくて上官の元にも居なかったら探しにくるのかな?」


瑞鳳 「…たぶん提督の事だから探すよね?あの人けっこう艦娘のこと思ってるし…必ずと言っていいほど探すよね」


瑞鳳 「【…でも、まさか中部海域に居るとは思わないよね?さすがにそんな遠いところまで行ってるなんて普通の人は思いつかないだろうし…】」


瑞鳳 「…絶対、見つかるわけないよね?」


瑞鳳 「…」ザー…


瑞鳳 「…提督、本当に申しわけありません…」


 ザー…


 …











 南我原鎮守府出入口前ー外側



 ザザァ…ザザァ…


提督 「ここから出て行ったんだよな?今度は間違いないよな」


電 「間違いないのです 瑞鳳さんはここから出て行ったのです」


提督 「なら今度は瑞鳳の気を感じ取ることが出来るな?今度こそ気を感じ取って追いかけないとなにかあった時に間に合わなくなっちまうからな!」


大和 「そうですね?早く追いかけないといけませんね」


提督 「それじゃ、今から集中するからさっきと同じで静かにしててくれよ?」


電 「わかったのです」


大和 「わかりました」


提督 「…」スゥ… 目をつぶって集中する


 ザザァ…ザザァ…


電 「…」


大和 「…」


提督 「(…瑞鳳…)」



…テイトク…


提督 「っ!」






心の中



瑞鳳 『提督…』


提督 「…瑞鳳?」


提督 「(うっ嘘だろ…?心の中にまで届くような強い気を感じ取るなんて…こんなこと、初めてだ!?)」


瑞鳳 『申しわけありません 提督が不在の時に出て行ってしまって…でも、こうでもしなければ今度こそ私は提督だけではなく皆さんにまで被害を及ぼしてしまいます』


瑞鳳 『皆さんに被害を及ぼすわけにはいきません 被害が及ぶなら私だけに降りかかるようしなければいけません』


瑞鳳 『なので私は今日限りで南我原鎮守府の艦娘を降ります そうすれば長門さん達から目を付けられていた事も私がいなくなったことでなくなると思います 目をつけられるようなことをしてしまって本当に申しわけありません』


提督 「…瑞鳳…」これは心の中のため聞くことはできるが話しをすることはできない


瑞鳳 『短い間でしたが久々に感じることが出来た鎮守府生活…皆さんや提督と一緒にご飯を食べたり出撃をしたりして私はすごく楽しかったです!』


瑞鳳 『昔みたいにそんな生活が少しでも出来て私はすごく幸せです!こんな楽しいことが永遠に続けばいいと思っていました …でも、運命とは残酷ですね?そんな楽しいこともすべてぶち壊してしまうんですから…』


提督 「…」


瑞鳳 『…本当は、出て行きたくありませんでした 出ていけば皆さんに心配させる上どこへ行ったか捜索するはずです 私なんかのために捜索なんて…』


瑞鳳 『私は今まで自分がしてきたことをなんとしてでも1人で解決しようとしてきました

自分の責任なので他の人には頼らず、私一人でなんとかしようとしてきました…でも、どうにもできなかった』


瑞鳳 『なんとかしようと私は1年間一人で考えてきました…でも、結果は昔と変わらず今でも私がしてきたことで周りに被害が及ぼしてしまいます』


瑞鳳 『誰かと一緒に考えた方が良い…一人で考えるのは限界があると自分でもわかっていました …でも、私はそれだけは絶対にしてはいけないと思っていました』


瑞鳳 『散々皆さんに迷惑をかけて、迷惑をかけた方に助けてくださいなんて言って協力してくれると思いますか?私なら場合が場合なら助けると思いますが基本的には受け付けません』


瑞鳳 『…でも、提督なら助けてくれると思ってしまいました 私がどんなに罪が乗っていても、どんなに迷惑をかけていても助けてくれると…そんな甘いことを考えてしまいました』


瑞鳳 『こんなことを思ってはいけないのに…私はバカですよね?罪人が助けを求めるなんてバカにもほどがあります…ですが…』ツツー…


瑞鳳 『本当は…助けてほしいんです 誰でもいいので…少しでもいいので、私と一緒に元提督を助けてほしいんです!』ポタッポタッ…


提督 「(瑞鳳の元提督…やっぱり生きてたのか?いろんな奴から瑞鳳のこと聞いてたけど誰一人死んだなんて言ってなかったからもしやと思っていたが…)」


提督 『(…でも、瑞鳳の元提督を助けてほしいってどういうことだ?瑞鳳の元提督は今どういう状況になってるかわからないから助けようにもどう助ければいいかわからないから教えてくれないとわからないんだよな…)』


瑞鳳 『…でも、そんな甘いこと言ってはいけませんよね?私の責任なんですから私一人でなんとかしなくてはいけませんよね?』


瑞鳳 『例え提督が助けてくれると言ってくれても…それに甘えてはいけません せっかく救いの手を伸ばしてくれたのに…私はそれを踏みにじってしまいました…』


瑞鳳 『…提督、ここからは私のわがままなので聞き流しても構いません 私は一度提督から伸ばしてくれた手を払っているので耳を塞いでも構いません』


瑞鳳 『【…もう1度…私に救いの手を伸ばしてもらえないでしょうか…?】』


提督 「っ!」


瑞鳳 『私1人ではもうどうしようもできません…皆さんにだって迷惑をかけて、今後提督だけではなく皆さんにまた迷惑をかけてしまうかもしれません…その時は私だけでは対処できません』


瑞鳳 『もし助けてくれるのでしたら私は中部海域に向かっています【前に提督がお墓に線香をあげていた孤島に居ます】』


瑞鳳 『【あの場所は私と元提督の思い出の場所…昔あそこで見た朝日の光景は今でも忘れられません】』


瑞鳳 『元提督と一緒に朝日の光景…あの孤島で見た朝日は本当に美しかったです?またもう1度見ようと思いそこへ向かいました』


瑞鳳 『【自分に決死をつけると同時に最後に日の出を見て私は最後の作戦に移ることにしました もう迷いはありません!】』


提督 「…っえ?最後の作戦…?」


瑞鳳 『【提督を悪く言うわけではありませんが提督が来なかった場合には私は元提督と共に死のうと思っています 長門さんたちのこともありますが元提督はそれ以上に迷惑をかけています】』


瑞鳳 『本当は元提督を助けようと思っていましたが…やむ得ませんよね?私ではどうにもならないんですから共に死ぬことしかできません…その時は無事に作戦が成功するよう提督は祈っていてください』


瑞鳳 『それでは私は行きますのでもし助けてくださるのでしたら今日の朝日が見えるまでに来てください その時は…私が過去なにをしたのかを全てお話致します』


瑞鳳 『【…期待、しています…】』ツツー…


タッタッタッ… 先の見えない世界を進んでいく


提督 「…期待してるっか?今まで手を払ってきたくせによく言うぜ 人の気持ちを踏みにじりまくってた奴がよ?」


提督 「…だが、お前から助けを求める言葉…たしかに聞いた!俺は助けを求められたら必ず助ける!」


提督 「お前は今まで完全な情けを見せてこなかった…でも今回はそれを見せた その情けを踏みにじることはしない 必ずお前を助けてやる!」


提督 「お前の元提督が今なにやってるか知らんがそいつも助けてやる!そいつを助ければお前はもう苦しまなくて済むんだろ?だったら話が早い!」


提督 「待ってろ瑞鳳?今すぐお前の元に行って助けてやる 高速で行けば朝日が見えるぐらいまでには間に合うはずだ だからそれまで絶対待ってろよ!!」


提督 「【この命を懸けて お前を助けてやる!】」








提督 「…絶対助けてやるからな」スゥ…


大和 「…っえ?」


提督 「わかったぞ 瑞鳳の居場所を完全に特定した すぐ出発する!」


電 「っえ!?完全にわかったのですか!?」


提督 「あぁ 電は一度行ってるから知ってると思うがこの前俺が墓参りに行った場所あっただろ?その中部海域にある孤島に瑞鳳は向かってる」


大和 「中部海域!?そんな遠いところまで…一体何の用があってそこまで行ったんでしょうか?」


提督 「さぁな?そこまではわからんが早く行かないとまずいと思うから早く行って連れ戻してくる」


提督 「おまえ達はもう遅いから早く休め 瑞鳳のことは俺に任せろ?」


電 「司令官さんだけに任せないのです!私たちも行くのです!」


大和 「私も速度は遅いですがついていきます!南提督1人で行かせるわけにはいきません!」


提督 「いいって言ってるだろ?瑞鳳のことは俺に任せておまえ達はもう夜遅いんだから休んでろ」


電 「仲間を放っておいて休むわけにはいかないのです!休む暇があるなら仲間のことを優先するのです!」


電 「それに私は夜戦は得意が方なのです 夜なら好都合なのです!」

?? 『私は夜戦得意なんだよ?夜の方が私にとって好都合だよ!』


提督 「っ!」電が言った言葉が誰かに似ていて電が一瞬その人に見える


大和 「私はあまり得意ではありませんが電と同じで仲間を放って休んでなんかいられません 一人より二人、二人より三人居た方がなにかあった時協力できるじゃありませんか?」


提督 「…おまえら…」


提督 「…そうだな?俺1人より誰かと一緒に行ったほうが安全だな?…わかった」


提督 「俺は先に行くからお前らはその後を追いかけてきてくれ?大和は俺たちと違って速力がない 電とはぐれないよう一緒に来てくれ」


大和 「わかりました」


提督 「電 場所は1度俺が墓参りに行った場所だが覚えてるか?」


電 「大丈夫なのです!ちゃんと覚えているのです」


提督 「大和と同じ速度で一緒に来てくれ 大和から離れたりはぐれたりしないようにな?」


電 「了解なのです!」


提督 「よし!今回の目的は瑞鳳を連れ戻すこと 深海棲艦と出くわしたとしても無視して中部海域に立つ孤島に向かうことを最優先にする いいな!」


大和&電 「「はい!」」


提督 「全艦隊 出撃!」


大和&電 「「了解!(なのです!)」」













明け方1時間前ー中部海域 とある孤島



ザー…


瑞鳳 「よっと?」ザーッザザッ


瑞鳳 「…ふぅ?やっぱりここまでは時間かかりますね 猛スピードを出しても約4時間ですか…前に提督を追いかけてきた時は約5時間ぐらいでしたが?」ザッザッザッ…


瑞鳳 「…朝がくるまで後1時間ぐらいってところですかね?月があの辺にあるから…」ウーン 月の向きを見て日の出が出る時間を測る


瑞鳳 「…残り1時間、朝日が出るまで少し休みましょう?さすがに夜通しだと疲れが…」ストッ 砂浜に座り込む


瑞鳳 「…ふぅ…やっぱりずっと走っていたので疲れが溜まっていますね?座った瞬間一気に力が抜けます…」


ザザァ…ザザァ…


瑞鳳 「…あと1時間で私は死ぬことになりますね?短い命でしたが約4年間生きてきて楽しかった事がいっぱいありましたね?」


瑞鳳 「初めて元提督の元に着任した時は役に立てるかどうか心配でしたがなんとか解体されず今までやっていけましたね?1年間は上官の元に着いていましたが…」


瑞鳳 「…本当に…楽しかったです」


瑞鳳 「…」 ザザァ…ザザァ…


瑞鳳 「…今ごろ元提督 なにしてるのかな?反乱軍になって深海棲艦といちゃついてるのかな?」


瑞鳳 「…しててもおかしくないよね?【だって私は殺されたと思われてるんだから私を忘れて他の娘達といちゃついててもおかしくないよね…】」


瑞鳳 「…私があんな事しなければ、元提督は反乱軍に着くことなかったのに…」


瑞鳳 「本当は助けたかったけど私1人じゃどうにもできない…だから私はあなたと一緒に死にます」


瑞鳳 「【私の内部に搭載されている燃料タンクに火をつけてあなたと共に爆発して殺して死にます】」


瑞鳳 「そうすればあなたの悪事もこれ以上酷くなることもなくなる上、私を恨んでいた方も気が晴れるはずです まさに一石二鳥ですね?」


瑞鳳 「…残り1時間 ゆっくりしてよ…」


ザザァ…ザザァ…













南方海域



ザーッッッ!!!!!!


提督 「…」ザーッッッ!!!!!! エンジンを全開にして海上を走っている


提督 「(くそっ!全力で走ってるのに全然速度が出ない!使う換装間違えたな 重速度型装甲を着てくればよかった!)」


提督 「(瑞鳳は朝日が出るまでに来いって言ってたよな?朝日が出るまで…あと1時間ぐらいか?)」


提督 「(まずいな…このままじゃ朝日が出るまでに間に合わない!一体どうすればいい!!)」


提督 「…」ザーッッッ!!!!!!


提督 「(…仕方ない 本当は使いたくなかったんだがこうでもしないと間に合わないな?ここからならなんとかエンジンも持つだろ)」


提督 「(帰りは後で考えればいい 今は瑞鳳を救い出すことが優先だ!)」スッ… エンジンレバーに手をかける


提督 「(着くまで壊れるんじゃねぇぞ?行くぞ!)」ガチャンッ エンジンレバーを最大からオーバーヒートに上げる


ザバァァァッッッ!!!!!! 先程よりも2倍以上の速度で海上を走る


提督 「ーっ!!」ザバァァァッッッ!!!!!!…


提督 「(ーっ! やっぱり出力をオーバーヒートさせるとかなりバランスが崩れるな?これで走るのは結構キツイな!)」ザバァァァッッッ!!!!!!


提督 「(…でも、この速度ならなんとか間に合うな?大和達は後から追ってるから心配することはないだろう)」


提督 「(絶対間に合わせて助けてやるからな!それまで待ってろよ瑞鳳!)」


ザバァァァッッッ!!!!!!…








提督からかなり後ろでは …



ザー…


大和 「…かなり差が開いてしまいましたね?肉眼で南提督が確認できませんね」ザー…


電 「全然見えないのです よほど瑞鳳さんの事が心配みたいですね?猛スピードで走って行ってたのです」ザー…


大和 「…無事だといいのだけど?」


電 「…大和さん 話を掘り返すようですが聞いてもよろしいでしょうか?」


大和 「なにかしら?」


電 「先程聞かなかったことにしたんですかやっぱり気になるのです 瑞鳳さんは元横須賀鎮守府の秘書艦なんですか?」


大和 「…聞かなかったことにしてくれるんじゃなかったんですか?」


電 「すみません どうしても気になって…」


大和 「…まぁいいわ?口を滑らした私の責任でもあるわけだし、それに今の現状からして話しておいた方が良さそうね」


大和 「でもその前に聞かせてもらうわ?仮に瑞鳳が元横須賀鎮守府の秘書艦だったらなんだって言うの?それを教えてほしいわ」


電 「…特にないのです ただ元司令官さんから元横須賀鎮守府の秘書艦と会った場合には深く仲を深めないようした方がいいと言われていたのです」


電 「理由も聞きました【元横須賀鎮守府の秘書艦は自分の司令官、元横須賀鎮守府の司令官さんを罪人にして島流しにしたと聞いたのです】」


大和 「…そう伝わってるんですか?かわいそうですね 瑞鳳…」ザー…


電 「…っえ?」ザー…


大和 「確かに瑞鳳は元横須賀鎮守府の秘書艦 そして瑞鳳のせいで元横須賀鎮守府の提督は島流しされたわ?…でも、それは瑞鳳も予想外だったのよ」


電 「…予想外?」


大和 「えぇ、私も聞いた話でしかないんだけど過去瑞鳳は…」













中部海域ー朝日が登る30分前



ザザァ…ザザァ…


瑞鳳 「…っん?」スゥ…


瑞鳳 「…いけない あまりに疲れて寝てましたた?」ゴシゴシッ


瑞鳳 「…まだ朝日は出てきてませんね?危ないところでした 危うく寝過ごすところでした?」


瑞鳳 「…最後に朝日だけは見たいから本当に寝過ごさなくてよかったです」


瑞鳳 「…」 ザザァ…ザザァ…


瑞鳳 「…朝日が登るまでまだ時間ありますね?このままじっとしてるのもいいんですがまた寝てしまう可能性があるのであまりじっとはしたくないですね…どうしよう?」ウーン


瑞鳳 「…そういえば、前にこの孤島で提督がお墓らしき建造物に線香をあげてましたね?たしか私のいるところから反対側の方にあったはず…」


瑞鳳 「…最後だから一礼だけはしておきましょう?せっかくここまで来たんですから線香はありませんが一礼だけでもしておいた方が良いですよね?」


瑞鳳 「たしか提督は20〜30分ぐらいかけてこの孤島の裏まで歩ってましたね?なぜあの時換装を使って裏まで行かなかったのか今でも不思議ですが…まぁそれは置いといて?」


瑞鳳 「早く行って朝日が出る前に戻ってこなくてはいけませんね?向こう側からでは朝日が登ってきても森林が邪魔して見えませんからね」スクッ ザッザッザッ…


バシャンッ ザー…








瑞鳳が裏側に行ってから数分後…



ザバァァァッッッ!!!!!!…


提督 「着いた!なんとか朝日が登る前に間に合った!」ザー…ザザッ


プスプス… 重攻撃型装甲に取り付けられているエンジンから黒い煙がもくもくと出ている


提督 「エンジンがかなり逝かれたな?これじゃ多少走れるものの帰り鎮守府まで走らせることはとてもじゃないが無理だな」


提督 「それより瑞鳳は!?まだ朝日は登ってないから居るはずだ!」キョロキョロ…


周りを見渡すが人影どころか一面砂が広がっているだけでなにも見当たらない


提督 「…いない なんでだ?まだ朝日は登ってないのになんで居ない?朝日が登るまでは居るんじゃなかったのか?」


提督 「…まさか朝日が登る前に行っちまったのか?朝日なんか登るのを待てなくて元提督の元に行って自爆しに行ったのか!?」


提督 「…いや、瑞鳳の事だからそれはないな?あいつ時間に関してはきっちりしてるから朝日が登る前に行くのはありえないか」


提督 「だとしたらなんでいない?ここに居るって確かに言ってたよな?なのになぜ…」キョロキョロ…


提督 「…っん?これは…?」ザッザッザッ…


提督が見たものは砂浜にまだ真新しい自分以外の足跡が残っているのを見つける


提督 「…足跡、しかもまだ新しいものだな?」


提督 「足跡の先に誰かが座ってたと思うような後も残ってる…瑞鳳の残した跡か?」


提督 「そしてまた海の方に向かって歩ってる跡がある…やっぱりもう行っちまったのか?」


提督 「…いや、まだそうと決まったわけじゃない?瑞鳳は時間にきっちりしてる奴だから行ったとは限らない 行く前にどこか行ってるんじゃないか?」


提督 「でもどこかに行ってるとしても一体どこに?ここら辺にはなにがあるって言われても特になにもないし…あるとしたらなんだ?」


提督 「…あるとしたら【あいつの墓だけだよな?】それ以外にこの辺はなにもないよな?」


提督 「でも瑞鳳があいつの墓なんかに行ってもなんのメリットもないし関係もない…行く理由がないからありえないと思うんだが?」ウーン


提督 「…悩んでても仕方ない 考えるなら行ってみたほうが早いな?」


提督 「居てくれればいいんだが…」ザッザッザッ…


ザー!!…








とある孤島の裏側



ザッザッザッ…


瑞鳳 「…」ザッザッザッ…


ザッザッザッ 十字型に作られた木の柱の前に立つ


瑞鳳 「…」 ザザァ…ザザァ…


瑞鳳 「(…着きましたね?前に提督がここまで来てお墓参りに来ていた場所…)」


瑞鳳 「(あいかわらず汚れていますね?前に来た時もかなり汚れていましたが綺麗にしないんでしょうか?)」


瑞鳳 「(…結局、このお墓は一体誰のお墓だったんでしょうか?伊19のお墓ではないみたいですが…)」


瑞鳳 「(上官の話しだと過去伊19達が出撃していた人数は7人だったらしいですが…噂かと思っていたら本当のことだったと言ってましたが…)」


瑞鳳 「…まぁそれはさておき、早く一礼をして戻らないと朝日が出てきてしまいますね?早く済ませて戻りましょう」


瑞鳳 「…」スゥ… 手を合わせてお墓の前で一礼する


ザザァ…ザザァ…


瑞鳳 「(…これで、もうやり残したことはありませんね?【後は元提督が居る南方海域のとある孤島の中に建つ基地に行って元提督と共に爆死すれば終わりですね…】)」


瑞鳳 「(元提督には悪いですが私と一緒に死んでもらいます 私のせいで元提督は反乱軍になったのに…本当にごめんなさい)」


瑞鳳 「…」 ザザァ…ザザァ…


瑞鳳 「(…本当にこれで、もう終わりに出来るのかな?もし深海棲艦が元提督に好意を持っていたとしたらその恨みを提督達に向けないかな?)」


瑞鳳 「(深海棲艦が提督達に総攻撃をかけて全面戦争になったりしないかな?そう考えると今元提督を殺すのはまずいんじゃないでしょうか?)」


瑞鳳 「(…それに、私は…本当はまだ【死にたくありません!】)」


瑞鳳 「(生きて考えればまだいい案が思いつくんじゃないでしょうか?まだ元提督を助け出す方法があるんじゃないでしょうか?そう思うと私はまだ死にたくありません!)」


瑞鳳 「(…私はどうすればいいんですか?元提督と一緒に死んで全面戦争にならないと言う保証はない…でも、今ここで元提督を殺さないでいい案が思いつくまで生かしておくにしても必ずいい案が思いつく保証はない…)」


瑞鳳 「(私は一体どうすればいいんですか?一体…どうすれば…?)」ツツー…


瑞鳳 「…提督 助けてください…」ポタッポタッ…


…ズイホウ!!


瑞鳳 「…っえ?」 ザー!!…ザッザッ


提督 「やっと見つけた!ここに居たのか もう行っちまったかと思ったよ?」


瑞鳳 「…提…督?なんで…ここに提督が?」


提督 「お前が夜中に鎮守府を出て言ったと聞いてな?単独行動隊管理所からすぐ出てきたんだ」


瑞鳳 「…あぁ わたし、幻覚を見てるのか?あまりに助けて欲しくて目までおかしくなってしまいましたか?」


提督 「生憎だが幻覚なんかじゃない 現実だぞ?」


瑞鳳 「現実なんかじゃありません!仮に私が出て言ったことを知られたとしても場所までは知らないはずです!私が書き残した手紙に場所は書いていません!」


提督 「気を感じとって来たんだ お前が鎮守府から出ていく前に残した強い気を感じ取ってな?」


提督 「【助けてほしい…自分1人じゃもうどうしようもできない もう1度救いの手を伸ばしてほしい…そんな気を感じ取ったんだ?】」


瑞鳳 「嘘です!私はそんなこと思ってません!私は誰にも助けを求めることは出来ない!私1人でどうにかしないといけないのにそんなこと思うはずがありません!」


提督 「違くないだろ?鎮守府から出ていく前に強く心の中で思っていたんだろ?」


瑞鳳 「そんなこと…」


提督 「…また人の助けを踏みにじる気か?」


提督 「お前は1度手を伸ばされてるのに払ったよな?それなのにまた払うのか?」


瑞鳳 「…」


提督 「1度払ったことでお前はひどく後悔したよな?せっかく助けてもらえるはずだったのにそれを払った…また同じことを繰り返すのか?」


瑞鳳 「…なに言ってるんですか?私は後悔なんて…」


提督 「いい加減にしろ瑞鳳!いつまで嘘をついてるつもりだ!これ以上嘘をつく意味があるのか!!」


提督 「確かにお前はこの世界を過去最大に危機的状況にさせたと聞いた!俺は今どういう状況になってるのかわからないから細かくは知らない 聞こうとしても誰も教えてくれないからな?」


提督 「それに俺はお前と約束した お前から以外には聞かないってな?」


提督 「だから瑞鳳 お前の口から言ってくれないか?お前が過去になにをしたのか…俺はそれが聞きたい」


提督 「これが最後の救いの手だ!これを払ったらお前は未練が残ったまま死ぬことになる!だから瑞鳳」


提督 「【俺の手を取れ!】」スッ 瑞鳳に手を伸ばす


瑞鳳 「…」


提督 「今俺の手を取れば必ず助けてやる!絶対お前を見捨てない!」


提督 「お前がどんなことをしたのかは知らないがどんな事だろうが関係ない!お前は今まで1人で考え続けて来たんだ!お前はもう1人で罪を償おうとする必要はない!」


提督 「だから瑞鳳 俺の手を取ってくれ!取ってくれれば俺はこの命にかえてお前を必ず助けてやる!」


瑞鳳 「…提督…」


瑞鳳 「…わたしは…本当に過去許されないことをしたんですよ?」


提督 「関係ない 反省してなければ話は別だがお前は今まで反省してきたんだろ?1人でどうにかしようと考えてるのがなによりの証拠だ」


瑞鳳 「…わたしはいろんな人に目をつけられてるんですよ?私に関わっていたら提督にまで被害が及ぶかもしれないんですよ?」


提督 「別に俺の事なんかどうでもいい 困ってる奴を助ける為なら自分に被害が及ぼうが関係ない」


瑞鳳 「…他の皆さんにも被害が及ぶかもしれないんですよ?」


提督 「その時はそいつらも守ればいいだけだ

俺がそんなやわじゃないことをお前だって知ってるだろ?」


瑞鳳 「…死ぬかもしれないんですよ?」


提督 「死んだら俺はまだまだ未熟だったと言うことだ 別に悔いなんか残らねぇよ」


提督 「てか、俺は死ぬ気なんてさらさらない お前の事を死ぬ気で守ってやるが俺は死ぬ気なんてないからな?それだけは勘違いしないでくれよ?」


瑞鳳 「…提督…」


提督 「だから安心して俺の手を取ってくれ?取ってくれれば俺はお前を助けてやる 必ずな!」


瑞鳳 「…わたしは…わたしは!」ジワッ…


提督 「…」


瑞鳳 「…」スゥ… 手を伸ばして提督が伸ばしてくれた救いの手を取ろうとする


瑞鳳 「(…この手を取れば…わたしは助けてもらえる 一緒に…元提督を救ってもらえる)」


瑞鳳 「(これは私から助けを言ったわけではない…提督が自ら伸ばしてくれた救いの手 しかも2回も伸ばしてくれた手…今これを逃せば、わたしは自爆覚悟で元提督の元に行き死ぬことになります)」


瑞鳳 「(断る理由はない むしろ受け入れないとせっかく二度も伸ばしてくれた救いの手が無駄になってしまいます!…でも!)」ググッ



…パシンッ


提督 「…っえ?」弱い力で伸ばしていた手を叩かれる


瑞鳳 「…だめです 提督に力をお借りすることはできません」


瑞鳳 「わたしは自分1人でなんとかしなくてはいけません 誰かの力をお借りすることはできません」


瑞鳳 「絶対…1人でなんとかしなくてはいけないんです だから…もう私のことは放っておいてください…」ツツー…


提督 「…瑞鳳…」


提督 「…なら、なんで俺の前で涙を流すんだよ?」


瑞鳳 「…っえ?」ポタッポタッ…


瑞鳳 「あれ?なんでわたし…泣いてるの?別に泣きたかったわけじゃないのに…なんで?」ポタッポタッ…


提督 「言葉では嘘をついていても自分の心の中までは嘘つけないってことだろ?」


瑞鳳 「…そんな、わたしは嘘なんて…」ポタッポタッ…


提督 「本当は助けてほしい…そう思ってるんだろ?」


瑞鳳 「そんなこと…わたしは思ってなんか…」ポタッポタッ…


提督 「ならなぜ涙を流す?自分に嘘をついてなければつらそうな顔をして涙を流してるのはおかしいと思うぞ」


瑞鳳 「辛い顔なんかしてません!嘘だってついて…」


提督 「ついてるだろ?涙を流してるのがなによりの証拠だ」


瑞鳳 「違います!この涙は…その…」ポタッポタッ…


提督 「…なぁ瑞鳳 一度あることは二度あるって言葉知ってるか?お前は前にも俺が伸ばした手を軽く弾いてる…今まさにその状況と一緒だよな」


提督 「俺は正直、自分が情けないと思ってる

目の前に助けを求めてる人が居るのにそいつを助けられない…しかもそれが二度も相次いでるのに2回とも助けられないなんてこんな屈辱を味わうのは今までで三度目だ!」


瑞鳳 「…三度目?」ポタッポタッ…


提督 「今お前を助けられないことで1回目 2回目は瑞鶴の精神崩壊した時に止めることが出来なかったこと…それで3回目は」


提督 「【伊19とお前の後ろに立ってる墓のことだ…】」


瑞鳳 「…っえ?」


提督 「…本当はこの事だけは話したくなかったんだがお前の秘密事を聞くなら俺の秘密事も話さないと平等にならない だから教えてやるよ?」


提督 「もちろん聞き流してもいい 俺の秘密事なんてどうでもいいなら聞き流しても構わない?無理に聞いて無理にお前の秘密事を教えろなんて言わないからそれだけは安心してくれ」


瑞鳳 「…」


提督 「…お前は伊19達が出撃した時に6人じゃなく7人で出撃してたって噂話しを聞いてたよな?あの話し…本当なんだ」


提督 「あの時に出撃してた艦娘は旗艦伊19、神通、那珂、鳳翔、翔鶴、瑞鶴で出撃させたと報告書に書いて提出した…でも、本当はもう一人いたんだ」


提督 「それがお前の後ろに立ってる墓のやつの事だ…」


瑞鳳 「…っえ?」


提督 「…その墓に書いてある字は俺が泣きながら書いたから汚くなってるんだがそこには平仮名で」


提督 「【川内って書いてあるんだ…】」


瑞鳳 「…川内ってあの全体写真の中に写ってた軽巡川内ですか?」


提督 「あぁ…あの時、俺は本部で作戦会議があった 伊19達と一緒に出撃が出来なかったから第二秘書艦軽巡川内を付けて出撃させた」


提督 「俺が居なくても伊19と川内が居れば予想外な敵が来たとしてもなんとかなると思って出撃させた 伊19と川内は元俺の鎮守府の中で一位~二位を争う強者だったからこれなら安全だと思って出撃させた…でも、それが裏目に出ちまった…」


提督 「ボロボロになって帰ってきた神通達の話しだと目標の深海棲艦を倒した後謎の深海棲艦が現れてそいつらに襲われたと言ってたんだ」


瑞鳳 「…謎の深海棲艦?」


提督 「俺も見てないからわからないんだが装備は雷装装備しかつけていなくて回避率がものすごく高いらしい?しかも超巨大で雷装装備の数も尋常じゃない程装備してたらしいんだ」


提督 「神通達はそいつらに襲われて伊19と川内がその謎の深海棲艦をやると言って他のみんなを先に撤退させたんだ その時の伊19と川内は大破した状態で謎の深海棲艦と戦闘していたらしい…自分達のことより仲間を優先して神通達を逃がしてくれたみたいなんだ?」


瑞鳳 「…その後は捜索に出たんですか?」


提督 「もちろん捜索した 俺の元鎮守府に居た艦娘全員を捜索に出して西方海域だけじゃなく他の海域も捜索した」


提督 「業務なんか全部ほっといて探す事を優先した 絶対伊19達は生きてる…絶対沈んでないと願いながら全員で捜索した?…でも、そんな思いも儚かったよ」


提督 「一週間探したが見つけることは出来なかった…これ以上業務をほったらかすのはまずいから臨時に吹雪を提督にして青葉を秘書にした もちろん俺は引き続き捜索に出て伊19達を探し続けた」


提督 「一度確かめた海域をもう一度捜索して伊19達を探し続けた…そしたら、この場所で見つけたんだ」


瑞鳳 「…っえ?」


提督 「【…この場所で…川内の亡骸が横たわっていたんだ…】」








過去



夜 中部海域ー海上走行中



ザー…


提督 「…くそ!全然見つからない!一体どこに行ったんだよ!」ザー… 伊19達を捜索している


提督 「西方海域は全体的に確かめたし南方海域だって全体的に調べ終わった 後はここの海域しか残ってない…この海域で伊19達を見つけられなければ伊19達は…」


提督 「…いや、絶対生きてるはずだ!伊19達が死んだりするわけがない!」


提督 「伊19達が死ぬなんて考えられない!伊19と川内は最強なんだ!絶対沈んでるはずがない!」


提督 「絶対見つけてやるからな!絶対生きて待ってろよ!!」ザー!!…


…ポツッ


提督 「…っん?」


ポツッポツッポツッ…サァー…


提督 「…雨か?そういえばさっきから曇ってたな 探す事に集中してたからまったく気にしてなかったな?」サァー…


ザザァ-!!…


提督 「…急に強くなったな?まいったな…視界が悪くなると伊19達を探すのは困難だな?逆に敵に見つかりにくくなはのは好都合だが…」 ザザァ-!!…


ザザァ-!!…ピカンッ!! 空が一瞬光り出す


提督 「っ!」ビクッ!! ゴロゴロ…


提督 「…冗談だろ?急に悪天候なりすぎだろ?雷まで鳴り始めてきやがった…」ザザァ-!!…


提督 「…いや、そんなことはどうでもいいか?悪天候だろうが雷が鳴ろうが関係ない 探すことには違いないんだから一々そんなこと気にしてる暇があるなら早く探してみつけよう!」ザー…


ザザァ-!!…


提督 「(伊19、川内 お前達はどこにいるんだ?近くに居るなら照明でもなんでもいいから合図を送ってくれ!)」


提督 「(一瞬でも合図を送ってくれれば俺がすぐ駆けつける!だから頼む…2人とも!!)」ザー…


ザザァ-!!…


提督 「…っん?」チラッ


ザザァ-!!…ボヤァ… 豪雨の中、とある孤島からボヤけているが光が放っているのに気づく


提督 「…光?なんであんなところから?確かあそこは無人島だったはず…」ザザァ-!!…


提督 「それにあの光…照明灯か?まさか川内があそこに居るのか!?…いや、でもあそこは調べ済みのはず…それならあの光はなんだ?」ザザァ-!!


提督 「…まぁいい?行って見た方が早いか 川内ならいいんだが…」ザー…


ザザァ-!!…








とある孤島に接近中



ザザァ-!!…


提督 「…」ザー…


提督 「(…やっぱり、あの光の強さは川内が付けてた照明灯だな?川内に付けてた照明灯は俺が特注で妖精に作ってもらった長遠距離照明灯だからかなり光力が強い…でも、なんで一度調べた孤島に?)」ザー…


提督 「…」 ザザァ-!!…


提督 「…やめよう もうなにも考えないようにしよう?考えれば考える程嫌な予感しか思い浮かばない よけいなことを考えないで早く見に行こう?」ザー…


提督 「…いやな予感が的中してなければいいけど…」ザー…


ザザァ-!!…










とある孤島



ザザァ-!!…


提督 「…」 ザザァ-!!…


…提督は立ち尽くしている ただ呆然と立ち尽くしている…信じたくなかった、受け入れたくなかった ただそう思うばかりであった…


もしかしたらと思っていた…もしかしたら、伊19と川内はやられたんじゃないかと思っていた いやな事を考えないようしていたがやはり現実は厳しかった…


…やっと見つけた やっと見つけたのに…こんな見つけ方になってしまった 提督は見つけなければよかったと思う…2人が生きていれば見つけたかった 怪我をして瀕死状態でも生きていれば会いたかった…でも、そうじゃない


今、目の前には川内が居る 居ると言えば居る…いや、もうこの世に居ないと言ってもいいだろう …だって、今目の前に居る川内は…



川内 「」 ザザァ-!!… 身体中血まみれで負傷しながら息絶えている


提督 「…川内…」ツツー…


提督は涙がこぼれ落ちた…それもそのはず、自分が大切にしていた艦娘が目の前で息絶えているのだから当たり前だ…


提督は後悔した 自分を恨んだ…艦娘を絶対沈めないと決めていたのに沈めてしまった…


あの時、出撃させていなければ…俺が一緒に居れば、こんなことにはならなかったと自分を責める…


提督 「…うっうぅ…」ポタッポタッ… ザザァ-!!…


提督は涙を流すも強く降る雨に打たれ流されていく…


川内がやられたとなると伊19もやられた可能性が高い そう思いたくなかったが川内は大湊警備府に着任する艦娘の中で2番目に最強と言われている艦娘 2番目に最強と言われていた艦娘がやられたとなると1番最強と言われていた伊19もやられている可能性が極めて高い


川内と伊19の強さはほぼ同格、2人が演習で戦いあってるのを何度も見てきたが伊19が勝つことがあれば川内が勝つこともある だから、強さはほとんど同じくらいである


…もう誰も失いたくない、もうあんな思いをしたくない…だから提督は自分自身戦えるように練習をした


艦娘を使わないで自分で戦えば艦娘は沈むことはない 傷つくこともない 失うこともない…だから、提督は自分を厳しくしてきた


…でも、結果的にはこうなってしまった 絶対艦娘を沈めないと決めていたのに沈めてしまった…取り返しのつかないことをしてしまった


おそらく川内がここに居るのは謎の深海棲艦にやられて海に流されこの孤島まで流されたんだと思う…いや、それしか思いあたらない


照明灯が付いてるのは中はバッテリー式に構造されていて暗くなると勝手に着くように構造されている この海域を調べたのは約三日前、だがその時には川内は見つからなかった もし既にここに居れば照明灯が光ってる筈だから三日前にはもう見つけているはず…でも、見つからなかったということはまだ川内がここにたどり着いていなかったということである


提督 「…ごめん、川内…俺のせいで…俺のせいで…」ポタッポタッ…


提督 「…せめて、せめて俺の手で…埋葬してやるからな…?」ポタッポタッ…スクッ


提督はせめてもの償いと立ち上がり川内を埋葬することを決めた


もちろんこれで自分がした罪を償うことは出来るはずがない…そんなことは自分でもわかっている


自分にとって艦娘を沈めてしまった罪は果てしなく大きい まして、2人も沈めてしまったとなるとさらに大きい…提督は悲しみに溺れながら川内を埋める場所を決める


提督 「うぅ…ぐすっ…」ザッザッ… 手で穴を掘っていく


提督 「ごめん…本当に…ごめんな?川内…俺のせいで、お前は…」ザッザッ… ザザァ-!!…


提督は穴を掘る道具は持ってきてない為、泣きながら手で砂土を掘っていく


時間はかかるが関係ない 提督はやってはいけない事をしてしまったのだから時間がかかろうが手が汚れようが関係ない


せめてもの償い…そう思いながら大雨降る中、川内を埋める穴を掘っていく



…大体1時間ぐらい経ったであろう?川内を埋める穴は完成した 人が1人すっぽりと入る大きさの穴を掘り終えると提督は横たわっている川内の亡骸に近づいていく


提督 「…」ザッザッザッ… ザザァ-!!…


川内 「」 ザザァ-!!…


提督 「…川内…いつまでも外に出したままにしてごめんな?いま中に入れてやるからな…」ポタッポタッ…


提督 「…本当に…ごめんな?本当に…本当に…」スゥ…スッ 川内をお姫様抱っこして抱える


艦娘からだろうか、川内は既に息を引き取って一週間経っているのに死後硬直していない


普通の人なら亡くなってから数時間後には死後硬直して身体が曲がらなくなるはず…だが、川内の身体は持ち上げたら曲がった これは艦娘と人間の違いだろうか?


【今まで死んだ人間を何千と見てきたが川内みたいに死後一週間以上経って身体が曲がる人間は見たことない】


それにもう一つ、海もそうだが土の中に死体を埋めたりすると人間の肉は水分を吸い続けて腐敗していくはず


これも艦娘と人間の違いだろうか、川内の身体は一週間以上海に浸かっていたのに腐敗の腐すら見当たらない


普通の人間なら一週間も海に浸かっていたら肉は腐り果て、海に生息する生き物の餌になっているだろう


もちろん肉の部分だけではない 骨だって溶けて海に生息する生き物の餌になる …正直、川内の身体はそうなっていなくて良かった さすがの提督も半腐敗状態の死体は見たくない 言葉では伝わりにくいが水分を吸った半腐敗状態となった人間の肉はブヨブヨに膨れ上がって持ち上げようとすると肉はボロボロと腐り落ちて持つことすらままならない


提督はそれだけでもなっていなくてよかったと思う


そして、川内を土の中へそっと運び入れる


提督 「…」ポタッポタッ… ザザァ-!!…


川内 「」 ザザァ-!!… 穴の中に入れられる


提督 「…さよなら 川内…」ポタッポタッ…


提督は川内の亡骸が入ってる穴に土を戻し埋める…


土が川内にかかっていくことに提督は自分の愚かさや未熟さに苛立ちが出てくる


自分の考えが愚かだった 自分の考えが未熟だった…先程も思っていたがまた後悔をする…もうそれしか考えようがなかった


提督 「…」ポタッポタッ… ザザァ-!! 穴を埋め終えて川内を埋めた場所を見ている


提督 「…あと、墓の目印をつけておかないと…」ポタッポタッ…


口に出してそう言うと提督は孤島に生えてる木に近づきサーベルを構える


提督 「…っは!」シュンッ!!


ザンッ!!ギィィ…バタンッ!!


1本の木をサーベルで切り倒してその木をサーベルで柱上の形に仕上げていく


柱型の形だがないよりはマシだ ここに川内を埋めた事がわかればそれだけでいい またここへ来た時に線香をあげられるようしておかないと場所がわからなくなったらあげられなくなる だから柱型のお墓でもあったほうがいい


下は土に突き刺せるように尖らせる 提督ほどの力なら勢いをつければ深くまでさせるであろう【なんて言ったって提督の手は…】


提督 「…できた…」 ザザァ-!!…


提督 「…後は、これを立てれば完成だ…」ポタッポタッ… スチャンッ


提督 「…ふんっ!!」ブォンッ!!


ドスゥッ!! 川内を埋めた上の辺りに先程作った柱型のお墓を立てる


提督 「…」 ザザァ-!!…


提督 「…さよなら…川内…」ポタッポタッ…


提督 「お前のことは…絶対忘れない!沈めちまったことも…お前が勇敢に戦ったことも…絶対に忘れない!」ポタッポタッ…


提督 「俺はこれ以上仲間を失いたくない…俺の指揮だとまた誰かを沈めちまうかもしれない…だから」


提督 「【俺は単独行動隊に入ることを許してくれ…】」ポタッポタッ…


提督 「単独行動隊に入ればみんなを捨てることになる…もちろん、俺は1人になる」 ザザァ-!!…


提督 「みんな俺から離れれば、俺は指揮を出す必要がなくなる…そうなれば、みんなは沈まずに済むはず…」ポタッポタッ…





この作品の続きは単独行動隊提督13になります

自分の機種は相性が悪いらしく、5万字近くになりますとエラーが発生して書いた文がすべて消えてしまうので新しくお作りします

今後とも単独行動隊提督を宜しくお願いしますm(_ _)m


後書き

提督の装甲&技


重攻撃型装甲

攻撃重視の機装
武器は機関銃片手に4丁(二十口径)
サーベル二刀
ミサイル(直径4cmの小型ミサイル)【5発】
バズーカ(直径1mの小型バズーカ)【1発】
ブースター(空を飛ぶために必要な機械)

攻撃(火力) 40 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 10+5
速度(速力) 普通
殆んど戦闘用


重防御型装甲

防御中心の換装
武器はサーベル二刀のみ
超最速ブースター
全体的にミサイルを受けてもなかなか壊れない鉄の盾防御装備
艦娘のを治す機材付き(時間かかる)
バケツスプレーも付いてる(一瞬で修理できる)

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 100
速度(速力) 低速

使い時が難しい


重速度型装甲

速度重視の装甲
武器はサーベル二刀のみ
最速ブースター

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 0
速度(速力) 超高速
殆んど遠征用





提督の技


睨みつけ(手加減)

メリット 「相手を気絶させるだけだが戦闘不能にする事が出来る」

デメリット 「これを使った後 目が一時間ほど開かなくなる+手加減をしているので相手に傷が付く事はない為攻撃性がない」


睨みつけ(本気)【禁技】

メリット 「【半径十m以内に居る者を大破】 【半径十m〜二十mに居る者をを中破】【半径二十m〜三十mに居る者を小破】【半径三十m〜五十mに居る者を被弾程度】のダメージを与える+目を閉じていても関係なしにダメージを与えるとができるチート技」

小メリット 「手加減の睨みつけとは違うので使ったら目が一時間ほど開かなくなることはない」

デメリット 「敵艦隊だけでなく艦娘にも被害を与えてしまう為味方が近くにいると被害を受けてしまう+避け方がいくつかあり、それを知られていれば避けられてしまう為油断できない」





提督の刀技


弾返し

メリット 「相手が打ってきた弾をはじき返す(はじき返した弾を相手に当たる確率は低い)」

デメリット 「両手ではじき返せばそこまで体力を使わないが片手ではじき返すと両手ではじき返すより二倍体力を使うのであまり連続では使えない」



高速弾返し

小振りにして振る速度を早めて小さい弾を跳ね返す剣術

メリット 「早く振れる為 艦載機の弾や弱い対空系の弾なら素早く多く弾き返せる」

デメリット 「艦載機の弾と弱い対空系の弾以外ははじき返せない」



装備剥ぎ取り斬り

空中に飛んで敵の装備している武器をサーベルで斬りつける技

メリット 「装備を外すだけであって相手にダメージを与えるわけじゃない為メリットはあまりない」

デメリット 「ダメージは一切与えることが出来ない+敵が一箇所に纏まって居れば一気に装備を外すことが出来るがバラバラだと一体一体に斬りつけないといけない為正直使いづらい」



一ノ太刀 一騎当千

一振りで数回切り 貫通性のあるなんとも凄い剣術

メリット 「艦載機などは一片に片付けられ 戦艦凄戦姫なども一撃で倒すことが出来る」

デメリット 「連続で出せない+大振り攻撃の
為 ミスった時のスキが大きいから出すタイミングが難しい」



禁止技一覧


睨みつけ(本気)【禁技】

メリット 「【半径十m以内に居る者を大破】 【半径十m〜二十mに居る者をを中破】【半径二十m〜三十mに居る者を小破】【半径三十m〜五十mに居る者を被弾程度】のダメージを与える+目を閉じていても関係なしにダメージを与えるとができるチート技」

小メリット 「手加減の睨みつけとは違うので使ったら目が一時間ほど開かなくなることはない」

デメリット 「敵艦隊だけでなく艦娘にも被害を与えてしまう為味方が近くにいると被害を受けてしまう+避け方がいくつかあり、それを知られていれば避けられてしまう為油断できない



二刀剣乱舞【禁技】

サーベルと小刀を持ってキレる技
はっきり言って禁技の中でもかなり危険な技

メリット 「ー」

デメリット 「敵味方関係なく攻撃+自分で制御できない」



即死 居合い斬り(禁技)

首元に小刀で切りつける単純&最大的に危険な技
キレた時しか使わないがこれを食らったものは即死で済めばまだいい方…

メリット 「ー」

デメリット 「敵にさえ傷をつけたくないこの提督にとって苦痛だろう」


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2016-08-22 16:41:08

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