2016-12-10 21:54:30 更新

概要

奉仕部の依頼で始まった子育て生活。

なぜ母親が子供を残して陽乃にあずけたのか?ふたりの両親の事実に八幡は絶句した・・・・。

毎日更新します!


前書き

まだ更新中なんで短いです。ご了承下さい。


子供「キヤッキャッ」八幡「・・・なぜ?」結衣「~♪」





それは突然訪れた。




八幡「・・・」スヤー



結衣「~♪」ポチポチ



雪乃「」ペラ・・・



この日もいつものように奉仕部はグダグダの部活動をしていた。



八幡「ふぁー・・・・人来ないな」



結衣「そうだね~」



雪乃「そう」



八幡「なぁ雪ノ下帰っていいか?」



雪乃「ふふ、あなたに帰る場所なんてあるのかしら」



八幡「おいお前俺の家になにしたんだよ」



雪乃「あら、ごめんなさい唯一受け入れられていた小町さんに見放されたかと思ったわ」



八幡「え?なに、家族にはすでに見捨てられてんの?泣くよ俺?」



雪乃「自覚してるじゃない」



結衣「だ、大丈夫だよヒッキー小町ちゃんは見捨てないって!」



八幡「いや、由比ヶ浜これ雪ノ下なりの冗談だぞ?というかやっぱ俺は家族には見捨てられてるんだな」



結衣「ゆきのん辛辣過ぎだし」



八幡「雪ノ下大変だ由比ヶ浜が辛辣って言葉を知っているぞ?」ガタッ



雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん貴女大丈夫?」



結衣「ば、バカにしすぎだからぁ」プンスカ



ガラララ



陽乃「雪乃ちゃんやはろー」



結衣「やはろーです」



八幡「ちす」



雪乃「姉さん入るときはノックを」



陽乃「あー、コメンゴメン~♪」テヘペロリ



八幡「(か、可愛いくないというか何だろう何か普通に怖い)」ブルッ



陽乃「もしかして比企谷くん今失礼なこと考えた?」



八幡「いや、別に・・・」ヒキ



八幡「(ほら、そういう所が怖いんですよ?つか人の心読めるって何?エスパー?)」



陽乃「あ、そうだ。今日は依頼で来たんだけどさー」



雪乃「お断りします」



陽乃「えー?まだ何もいってないのにー」



雪乃「姉さんここは総武高校よ、総武高校の生徒以外の依頼を引き受けたりしないわ」



陽乃「へー、そうなの?でも雪乃ちゃんには文化祭の借りがあるよねぇ?今ここで返してもらおうかなー♪」



八幡「(ホント怖い超強化陽乃外骨格)」



雪乃「・・・・はぁ分かったわ依頼の内容を話してくれないかしら?」



陽乃「本当?雪乃ちゃんありがとうー大好き」ギュゥ



八幡「・・・シスコン」ボソッ



陽乃「比企谷くんもシスコンでしょwあれぇ?もしかして」ズイ



八幡「な、何ですか?」



陽乃「ははーん、もしかして雪乃ちゃんふれあいしてる私に嫉妬してるなー」コノコノ



雪乃「え?///」



八幡「いや違いますよ、つかシスコン認めんのかよまぁ俺も認めるけど」



雪乃 (´・ω・`)



雪乃「と、ところで依頼内容を教えてくれないかしら?」



陽乃「あは、忘れてた、そらくんのんちゃんおいでー」



幼女「」幼児「」



八幡「?」



陽乃「はーい二人ともご挨拶は?」



幼女「か、川谷のんですこんにちは・・・・」



幼児「川谷そらでーすこんにちはお兄ちゃんお姉ちゃん」



一人は内気な子でもう一人が元気いっぱいの子だ。


顔も背丈も似ているって事は。



八幡「双子ですか?」



陽乃「そーなの、可愛いでしょ(*≧з≦)」



八幡「そうですね微笑ましいです」ニヤ



雪乃「比企谷くん小さい子が怯えるからニヤけるのはやめなさい」



八幡「」グス



結衣「私は由比ヶ浜結衣二人ともよろしくねー」



二人「」



結衣「二人は何歳かなー?」



のん「よん」



そら「よんさいだよー」



結衣「そうなんだ可愛いね」



そら「お姉ちゃんも可愛いよ」



結衣「えーありがとう」



そら「おっぱいおっきくて可愛いよ」←4歳



結衣「アハハ、おっぱいね・・・」



そら「うちのママみたい!」



八幡「ず、ずいぶんマセガキっすね」チラチラ



八幡「(いかん、目が勝手に由比ヶ浜の胸の方に)」



雪乃「チッ」



のん「ひっ!」ビクッ



のん「お姉ちゃんどうしたの?」うるうる



雪乃「(可愛い・・・)」きゅん



雪乃「何でもないのよ」ニコッ



八幡「(あの雪ノ下が笑っただと・・・?)」アゼン



陽乃「実はこの子達私の友達の子でね、しばらく仕事で出張するから預かっててほしんだって」



八幡「預かればいいじゃないですか」



陽乃「でもうちの母が反対してて・・・」



八幡「(あの母親ならだろうな)」



陽乃「お願い三週間だけ!」



雪乃「私も母の目があるし」



八幡「うちは猫がいて小さい子にはあぶないですよ?」



結衣「私もサブレがいるから・・・」うーん



陽乃「なら子供に適した環境があればいいのね?」



そらのん「?」



八幡「え?」



とあるマンション



八幡「何ですかこれは」



結衣「陽乃さん?」



陽乃「二人には今日から三週間だけここに住んでもらいます」



八幡「え?ちょっとマジですか?」



陽乃「マジです」ニコッ



結衣「でも家族が心配するかも・・・なんて」苦笑い



陽乃「話はつけてるわよ」



陽乃「小町ちゃんはお兄ちゃんファイト!って言ってたけど?」



八幡「小町にホントに見捨てられた」



結衣「ヒッキーどんまい・・・」



陽乃「由比ヶママはヒッキーくんと子育て仲良く頑張ってねー♪って」



結衣「/////」シュー



陽乃「じゃ私そろそろ行かなきゃじゃねー由比ヶ浜ちゃん比企谷くん」



バタン・・・・



八幡・結衣「」




こうして俺と由比ヶ浜の約一ヶ月弱の子育て生活が始まったのである。






一日目朝7:00



八幡「ふぁー・・・ソファで寝るとやっぱ身体がイテェな」



寝室



ガラッ



結衣「すー・・・すー・・・」



八幡「///(平常心平常心)」キュンッ



八幡「おい、由比ヶ浜起きろ」ユサユサ



結衣「んー、え?ヒッキー?!」パチッ



八幡「朝だぞほら、二人も起きろー」



そら「まだ寝るぅ・・・」



のん「おはよござます・・・・くー・・・」



なとんとかして三人を起こした俺は朝ごはんを作っていた。



八幡「」ジュージュー



結衣「ヒッキー私もなにか手伝おうか?」



八幡「あー、じゃあ皿盛り付けた料理運んでくれ」



八幡「(こいつに朝ごはんを作らせるわけにはいかないし妥当だろう)」



結衣「・・・何か失礼なこと考えてる?」



八幡「お前は雪ノ下さんかよ(人の心読むなよ・・・)」



八幡「ほーい出来たぞー運んでくれ」



そら「僕も運ぶー」トテテ



のん「わ、私もお手伝いします」



八幡「おー偉いぞー、でも気をつけて運ぶんだぞ」ナデナデ



そら「分かったー」



のん「えへへ・・・////」



「「いただきます」」



そら「もぐむぐ、ゴクンうめー!」キャッキャッ



のん「おいし」



結衣「趣味で料理とかするの?」



八幡「ん、前にいってなかったか?たまに俺が飯を作るんだよ」



結衣「へー、何かコツとかあるの?」



八幡「アレンジしないことだ!」キッパリ



結衣「ギクッ!」



八幡「由比ヶ浜、俺は二人を保育園まで送ってから学校に行く」モグモグ



結衣「私もいこうか?」



八幡「何でだよ・・・」



結衣「ほ、ほらヒッキーコミュ障じゃん、私いた方がいいよ多分」



八幡「多分ってなんだよ自信ないのかよ」



結衣「ね!」



そらのん「うんうん」コクコク



八幡「・・・」



八幡「(子供を味方につけるとかズルい)」



八幡「はー分かったよ一緒に来てくれ」



結衣「やった!」



八幡「じゃ後片付けは俺がやっとくから由比ヶ浜は子供たちの着替え頼むわ」



結衣「任せてよ」



そら「!っ自分で出来るもん!!」ヌギヌギ



結衣「じゃ、のんちゃんもお着替えしよーね」



のん「う、うん!」ヌギヌギ



八幡「俺も」ヌギヌギ



結衣「ひひひ、ヒッキー?!なにしてんの!?」



八幡「見ての通り着替えだけど」



結衣「えっと、私も居るんだけど・・・?」



八幡「っ!わりぃ、つい家の癖で・・・」



結衣「うん///」



そら「あー結衣姉ちゃん顔赤い!」



結衣「ちょっとそらくん?///」あたふた



八幡「・・・とりあえず早よ着替えろ俺脱衣場で着替えるからさ」



結衣「はーい///」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



八幡「ふぁー、どうも最近眠りが浅い・・・」テクテク



結衣「なに寝不足なの?」テクテク



八幡「ああ、昨日は疲れてすぐ寝たと思ったが」テクテク



そら「八幡眠いの?」トテトテ



八幡「(なんで呼び捨て?)」テクテク



八幡「そうだ」テクテク



ご近所さん「あら、若い親子だわ・・・」



八幡「(高校の制服着ながら子供連れてるから何か複雑な家庭と勘違いしているのか?)」



八幡「(これは高校の奴らにみられたr・・・・)」



バッタリ



葉山「やあ」( ・∀・)ノ



戸部「あんれぇー?ヒキタニくんと結衣じゃん」



結衣「呼び捨てやめて・・・」



戸部「あ、あれー?何かゆいゆいテンション低くね?」



結衣「やめて」



戸部「ハイ・・・」びくびく



結衣「隼人くんと戸部っち二人ともこの辺なの?」



葉山「まあね」



戸部「こう見えて俺たち同小な訳よ!」



戸部「ところでそのチルドレンは何♪もしかして二人の子どm」ドカッ



葉山「戸部すこし黙れよ」



戸部「隼人くんマジでゴメンつか怖いから・・・ハハハ」ガクガク



八幡「俺たちも忙しいから、もう行くぞ」



結衣「そだね」









保育園




八幡「それじゃお願いします」


職員「はーい」



のん「いってらしゃいです」

そら「いってらー」






こうして俺らは学校へ向かった。




八幡「はーはー間に合うのかこれ?」



結衣「ヒッキーダッシュダッシュ」




俺たちの子育ては始まったばかりである。





4日目午後12時


八幡「zzz」



結衣「(そらくんとのんちゃんどうしてるかな~?)」



平塚「それではこれにてホームルームを終了するって、ん?起きろ比企谷、起きろ」ユサユサ



八幡「んあ?あれ?ロングホームルーム終わったんですか?」



平塚「・・・比企谷」ビキビキ



八幡「ひゃい!?」



平塚「衝撃のファーストブ●ットォォォ」



八幡「グバァ」ドゴォ



平塚「ひーきーがーやー?」



八幡「ななな、なんでひゅか?」



平塚「弁当食ったら職員室に来るように」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

職員室



八幡「」



平塚「」



八幡「なんの用すか?」



平塚「昨日陽乃から電話が来た」



八幡「・・・」



平塚「話というのは・・・言われなくても分かってるな?」



八幡「はい、そら達の事ですよね?」



平塚「なぜ陽乃の依頼を了承したんだ」



八幡「なぜと言いますと?」



平塚「あのな比企谷たかが高校の部活の依頼で子供を預けられるわけない、比企谷君も分かってるだろ?」



八幡「さあ?俺は依頼の詳細は知りませんし先生の言いたいことも知りません、ですが」



八幡「俺はあいつらの面倒を見るのは割と好きなんですよ、だから決して依頼の放棄はしませんよ」



平塚「・・・そうか、君らしくもないな」



八幡「なんすかそれ」フッ



なぜこの時こんなにも俺は俺らしくもない事を言ったのか。後から思えばあの二人の事を俺はどこかで勘づいていたのかもしれない。


あの子達の親の事も。



平塚「・・・・比企谷私にもなにかできることはないかね?」



八幡「いやいいです、これは俺と由比ヶ浜、雪ノ下俺たちの部活の依頼です」



平塚「遠慮をするな比企谷、私はあの部活の顧問だぞ?顧問ならばサポートするのは当たり前だ」



八幡「そうですか、ありがとうございます・・・でもまだサポートは必要ないです。」



八幡「それじゃ俺次の授業あるんで教室戻ります」



平塚「比企谷、陽乃には気を付けろ、あいつの事は私がよく知ってる」



八幡「・・・・はい」



八幡「失礼します」






ガララ・・・バタンッ





平塚「陽乃、お前は比企谷に背負わせ過ぎだ」






━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

マンション




八幡「はぁー・・・・」



結衣「どうしたのヒッキー?」



八幡「何か今日平塚先生に念を押されたんだよ」



結衣「なんて?」



八幡「雪ノ下さんに気を付けろって・・・あの人平塚先生に何したんだ?」



結衣「・・・」



八幡「・・・」



八幡「そういえばこの子達の事は詳しく聞いてなかったな」



八幡「明日にでも聞いてみるか」



そら「八幡ー飯ー」



八幡「ハイハイ今作りますよ」



そら「結衣姉ちゃんゲームやろ」



結衣「もぉ、仕方ないなー」






八幡「」ピッピッ



prrrrrrガチャッ



陽乃『やはろー比企谷くん♪』



八幡「こんばんわ雪ノ下さん突然電話かけてしまってすみません」



陽乃『いやいや気にしなくてもいいよ~、私と比企谷の仲じゃない』



八幡「俺とあんたはどういう仲なんだよ・・・」



陽乃「で?どうしたの?珍しく電話何かかけて」



八幡「明日空いてますか?あの二人について聞きたいことがあります」



陽乃『空いてるよー明日のいつかな?』



八幡「そうですね、放課後でいいですか?」



陽乃『いつでもオッケーだよ~♪』



八幡「じゃ明日放課後サイゼで」ピッ








ピコピコ



そら「とりゃ、この、」



のん「あー私お城が崩れたー!」



結衣「ありゃ私もだ」ハハハ



そら「やったー僕の勝ちー」



八幡「おーい、飯だぞー」



そら「あははは、腹減った~!」



結衣「おお!今日は一段と豪華だね」



ムール貝とサーモンのパエリア、自家製ローストビーフ、残ったムール貝の姿バター焼き



そら「八幡パネェよ!パネェよ!」ドンドン



のん「私も料理作れるようになりたい」チラッ



そら「なーに?のんちゃん」



のん「な、なんでもない・・・///」プイ



八幡「とりあえず喰おうぜ」



「いただきまーす」



八幡「由比ヶ浜明日の放課後空いてるか?」もぐもぐ



結衣「え、一応空いてるよ?」



八幡「じゃ明日サイゼに行くぞ」



結衣「なんで?」パクっ



八幡「明日陽乃さんにこの二人の事を聞きに行くんだ来い」コソコソ



結衣「うん、分かった」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

5日目放課後



サイゼリア



イラシャイマセー



陽乃「あ、いたいた!こっちーだよー!」



八幡「店の中で大声出さないでください・・・」



結衣「あははやっはろーです」



陽乃「結衣ちゃんやはろー」



八幡「陽乃さん、早速本題です。あの子達の親について聞きたいんですが・・・」



八幡「俺は変な勘繰りはしません、でも俺の考えは正解であってほしくないです」



陽乃「・・・はぁー」



陽乃さんは深いため息を吐き、「困ったな~」いう顔で苦笑いし俺たちにヒントを与えるように呟いた。




陽乃「あーやっぱ勘づいてたか・・・」



八幡「・・・・どうなんですか?」



陽乃「あの子の親は比企谷くんの察しの通り」



死んだよ。



その言葉には重さがあった。俺らが背負うことが出来ない重さが・・・・。





八幡「そうですか・・・」



陽乃「両親、夫婦揃って心中だそうよ、男親の元々あった借金が返せなくなって自殺したらしいわ」



陽乃「ほんとに無責任よね・・・子供をおいて死ぬなんて・・・・」



八幡「それであの二人には?」



陽乃「言えるワケないでしょ?」



八幡「そうですよね、混乱すると思うし・・・」



陽乃「今あの子達の里親を探してるんだけど・・・なかなか見つかんなくて」



八幡「やっぱ借金のせいで・・・ですか?」



陽乃「まぁね」



結衣「勝手なこと聞きますけど、陽乃さんは里親になれないんですか?」



陽乃「私みての通り大学生だし、父親が県議会義委員でねスキャンダルになったら困るのよ」



結衣「そうですよね・・・」



八幡「俺正直面倒な事は嫌いだし、やりたくもないです」



結衣「ヒッキー!」ガタ!



八幡「でも依頼ですし雪ノ下さんがやれとおっしゃるなら俺があの二人の里親になります、もちろん高校もやめてですけど・・・・」



陽乃「・・・比企谷?」



八幡「はい」



陽乃「生意気いうな」ポコ



八幡「痛っ」



陽乃「私がやれと言うと思う?そんなこと」



陽乃「確かに里親は見つからないけど最低いい児童相談所に行くわ」



八幡「でも俺は」



陽乃「君には何も罪はないのに高校をやめさせるなんて理不尽でしょ?」



陽乃「それにこれは私の依頼でしょ?しなくていいって言ったらそれでいいのよ」



結衣「ヒッキー・・・ヒッキーが居なくなったら私達はどうなるの?」



八幡「どうなるって、普通に部活動をするだろ?」



結衣「そうじゃなくてっ!」



ザワッ



八幡「・・・・何の事だ」



結衣「確かにヒッキーの言ってることは分かるけどでも、もっと他の人の事考えてよ!」



八幡「由比ヶ浜・・・・」



結衣「ヒッキーがやめるなら私もやめる!」



八幡「!?そんな勝手な事・・・」



結衣「勝手じゃない勝手なのはヒッキーだよ!」



八幡「それでも・・・」



結衣「それでも私はヒッキーが止めるなら私はヒッキーを全力で止める」



結衣「私は好きなのあの二人が・・・可愛くて明るくてたまに自分勝手で・・・」



結衣「でもどこかで寂しいあの二人の事を好きなの」



結衣「守りたいの・・・ヒッキーだってそう思って陽乃さんに言ったんだよね?俺が里親になるって」



八幡「・・・」



結衣「でも私たちじゃ出来ないことだってあるんだよ、ヒッキーが里親になったら小町ちゃんはどう思うの?」



結衣「前に小町ちゃん言ってじゃん、両親が居なくて家出したって・・・」ぽろぽろ



結衣「ヒッキーは小町ちゃんをまた一人にするの?!」ぽろぽろ



結衣「はぁはぁ・・・・」



八幡「確かに俺は勝手を言ってたかもな由比ヶ浜・・・・・雪ノ下さんここでは話は出来そうにないからちょっと場所を変えよう」






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公園




結衣「うっ、ひっく・・・」しくしく



八幡「」



陽乃「比企谷くん」



八幡「はい?」



陽乃「君がどうしてもと言うなら君の卒業まで待ってあげるよ・・・」



八幡「雪ノ下さん・・・」



陽乃「でも君の卒業までが限界、それ以降は児童相談所に送る」



八幡「わかりました」



陽乃「よし、じゃ解散!」




陽乃「じゃぁね二人とも」




そのまま陽乃さんは拾ったタクシーに乗って帰っていった。




結衣「ひっきぃ・・・」うるうる



八幡「なんだ?由比ヶ浜?」



結衣「私、私ね」



結衣「」



結衣「・・・・ごめん、なんでもない・・・」









ごめん






八幡「・・・そうか」





そう言って俺は夜の公園の空に浮かぶ星空を見上げた。





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7日目




あれから由比ヶ浜は俺とあまり会話をしなくなり、気まずい距離感を存在していた。



依頼から一週間経った。生活にも慣れたはずなのに、なぜか居心地が悪かった。




八幡「由比ヶ浜ー」



結衣「え?どうした?ヒッキー」



八幡「お前今日予定あるか?」



結衣「んーないかな、てか子育てしてんのに予定入れちゃダメでしょ?」



八幡「そうか」



一見いつも通りに見える会話だが、どこか違う。会話もすぐ途切れるし何か気まずいのだ。



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8日目


由比ヶ浜がパソコンで児童相談所を探していたのをみた、由比ヶ浜も由比ヶ浜なりに色々してくれていたらしい。



9日目


やはりどこか気まずい、いい加減こんな気を使う生活は嫌になってきた。だがこの子達を見捨てないと決めたのは俺だ。




10日目




11日目



12日目





気付いた頃には期限はあと半分になっていた。



そしてこの頃やっと俺は素直になることが出来た。















八幡「そら、のんなにかしたいことあるか?」



そらのん「海いきたい!!」







明日からの夏休みこの子達に残り半分の時間を使って親子らしいことをしようと考え始めた。




俺がかつて望んだ「本物」のようにこの子達に「本物」の親子の事をさせてあげることにした。









後編へ








後半


八幡「海」












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2: SS好きの名無しさん 2017-08-16 03:33:23 ID: zqEdJ9TA

現実味がある分、出来もしないことを平然と言えるキャラ設定にしたところにイラッとしますね。ガハマは只々、行き当たりばったりでリスクを考えず、「八幡がいればそれで良い」「八幡と一緒なら頑張れる」みたいに、八幡メインで物事を考える性格だから「私も学校辞める」の発言は余計に達が悪いですよね。

3: SS好きの名無しさん 2017-09-24 20:10:26 ID: dAmWisyi

↑のコメントのやつ自分の主観から見たことしか言ってないじゃん。自分が嫌いだから悪く言うなんて小学生がすることですよ?大人になりましょう。


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