2016-09-09 13:41:05 更新

概要

書き途中です。完全な自己満足の為に書いた作品なのでクオリティはめっさ低いです。それでもよければどうぞ。


前書き

注意・ちょくちょく刃牙、ジョジョ以外のキャラが出てきますが許してちょ


━━━━━2012年、刃牙は父親の範馬勇次郎との親子喧嘩が決着してから暇を持て余していた。いや、正確には暇ではなかったのかもしれない。

あの喧嘩以来、刃牙は父親と過ごす時間も増え、兄のジャック・ハンマーとも和解し、『初めて』の家族団欒を味わっていたからだ。しかし『平和』は刃牙の身体に本能的な暇を与え、刃牙は本能的に退屈していたのだ。

もちろん刃牙は毎日欠かさずトレーニングしている。が、それは身体能力の向上の為ではなく、暇を埋めるための趣味に過ぎなかった。━━━━━


ー六本木ヒルズ 屋上ー


刃牙「梢江、見てろよォ、今からココから駆けおりるからッ」


梢江「え〜〜ッ⁈いくら刃牙君でもそんな所からは無理だよォッ‼︎」


刃牙「ダイジョーブだって…安心しろよ」


梢江「で…でも…私は刃牙君が心配で…」


刃牙「だからァ‼︎大丈夫だってッッ‼︎もう行くぜッッッ‼︎」


ザッッ‼︎(蹴ったッ!このままの勢いであのベンツの上に落ちるッッ‼︎)


フワァッッ(そうだッ この感覚だッッ‼︎これこそがオレが求めていた感覚ッッッ‼︎)


ヒュォォォォォォ‼︎(ん? 景色が? なんだ? おかしいッ! 景色が変わっていくッッ‼︎ しかも眩しいッッッ‼︎ オレは一体どうなっているんだッッッ⁈)


ピカァァァァァァァ(なんだッ…いっ…た…い…思考が…停止す…る……)


(……………………)


梢江「眩しい…ッッ なんなのこれッッッ⁈」




━━━━━━2012年、プッチ神父を倒した徐倫達は日本の杜王町に移住して生活していた。最近は母親が長期旅行に行った為、仗助も加わり空條家はとても賑わっていた。

しかし、承太郎も徐倫も、日常生活ではスタンドも使う事がなく、折角戻ってきた日常生活にも逆に退屈していた。まぁ、仗助は別だが。

いや、退屈はしていなかったかもしれない。自らの婚約者であるアナスイといっしょに時を過ごし、父親である承太郎にも愛情を注ぎ込んでもらい、戦いで麻痺した心にも平穏が訪れていたからだ。

しかし徐倫達はまた昔のようにスタンドを駆使して仲間と一緒に敵をブチのめす生活に少し憧れを抱いていた。━━━━━━



ー杜王町 空條家ー



徐倫「ふぁぁあ…あー、アナスイおはよう…」


アナスイ「嗚ゝ愛しの徐倫、おはよう。この朝を迎えられた事を神に感謝するように君に感謝するよ」


徐倫「やかましいわ。まったくやれやれだわ…」


承太郎「おはよう徐倫。朝から騒がしいぞ。まったくやれやれだぜ」


アナスイ「おはようございますお父様!どうか徐倫との結婚をゆるs


承太郎「気に入らないヤツは、とりあえずぶん殴るッ!」


承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ‼︎」


バキベキブキベキボキッッッ‼︎


ピカァァァァァァァ


(うぐぅッ!…なんだ?光が…ッ!)

承太郎「ふぅ…朝からスッキリしたぜ。しかしなんだったんだあの光は。…ん?おかしいぞ。あの小僧が消えている。」


承太郎「力の加減を間違えて消し炭にしてしまったか?」


仗助「はぁぁ…んんーッ…おはようございます承太郎さん、徐倫。あれ?アナスイはどこにいったんすか?」


徐倫「なんか父さんが消し炭にしてしまったみたいで」


仗助「ええっ⁈承太郎さん!いくらアナスイが憎くても消し炭にはしないでくださいよ!」


承太郎「してない。断じてだ。そうだ、お前のクレイジーダイヤモンドの能力をつかえば何かわかるんじゃあないか?」


仗助&徐倫「どういう事?」


承太郎「徐倫はともかく、頭の冴えるお前ならわかると思うが、ココに落ちている『服の切れはし』を直せば…」


仗助「アナスイが出てくると…」


徐倫「ちょっと父さん酷くない?!」


承太郎&仗助「今オレらは話し合ってるんだ。見ればわからないか?」


徐倫「ひ…ヒドイ!私だけ仲間はずれにしてッ!もう勝手にすればッ?!」


仗助「徐倫いっちまいましたね…」


承太郎「大丈夫。徐倫はああ見えてタフだからな」


承太郎「まぁいい。早くコレを直してみてくれないか?」


仗助「わかりました。いきますねッ!」


仗助「クレイジーダイヤモンドッ!ドラァッ‼︎」


パァァァァァァァァ


(ん…ここは…どこだ…?)


(なんだ…?人が見える… コイツ180cm以上はあるぞッッ! デカイッッッ‼︎ しかもコイツ なんかタダならないオーラを出してやがるッッッ‼︎面白れェ…)


仗助「はい…直しましたけど…なんか煙が凄いっすね。なんすかコレ?」


承太郎「いや、俺に聞かれてもわからない…」


承太郎「ん…煙の中に人影が見えるぞ。もしかしてアナスイか?」


仗助「それにしては背が低いような…」


ヌッッ


承太郎「おい…コイツ、アナスイじゃあねェな。誰だお前。新手のスタンド使いか?」


刃牙「やっぱそうだ…あんた190cmはあるな。しかもかなり強ェ。おっさんこそ誰だよ?」


仗助「いや少し待って状況を整理させて」


仗助「まず…え?え?どういう事?なんで別人が?ど…どう言う事ですか?承太郎さん…」


承太郎「あくまで俺の推測だが、さっきの服の切れ端はアナスイのじゃあない。恐らくなんらかの形で俺らがいない間に家に忍び込んだヤツの服だ」


仗助「…つまり、あの赤髪の彼は泥棒だと…?」


承太郎「恐らくそうだ」


承太郎「そうと決まったらまずは事情聴取だ」


刃牙「オイあんたら…無視すんなよ…」


承太郎「話はついた。まずはお前の名前を言え」


刃牙「オレは刃牙…範馬刃牙だ…」


承太郎「そうか。では刃牙、お前はなんでこの空條の家にいるんだ?」


刃牙「それはこっちが知りてェよ…暇つぶしをしてたらしいいきなり光に包まれたんだ…」


承太郎「そして、気付いたらこの家にいたと?」


刃牙「ああ。そうだ」


承太郎「そんな話、信じられるわけないだろう。たかが泥棒の言い逃れだ。気に入らないヤツはブチのめすのがこの空条承太郎の主義ってヤツなんでね」


承太郎「スタープラチナッ!」


刃牙「ハハ…あんた、身体から幽霊みたいなものかでてるぜ…ひょっとして超能力かなんかか?」


承太郎「お前…見えているのか。やはりスタンド使いだったか…ならブチのめすまでだ…」


刃牙「でもよォ、甘ェよ あんた…さっきの時間、幾らでもオレをブチのめせたのに…」


刃牙「ソレを怠った‼︎!」ザッッ


承太郎「オラァッ‼︎」ヒュンッ


…現存する近代武術、格闘技、格闘スポーツ…

その全てで最速の技はジャブ‼︎!

範馬刃牙のジャブはスタンドの能力を軽く凌駕する‼︎!


グラッ


承太郎(なんだ…?)


承太郎(地面が…)


承太郎(起き上がって…)


ドサッッ


刃牙「…なァ、そこのあんた…こいつの手当をしてくれないか?」


仗助「まさか…承太郎さんが倒されるなんて…」


刃牙「オイあんた聞いてるか?」


仗助「おッ!おうッ!」


仗助「クレイジーダイヤモンドッ!」


仗助「ドラァッ‼︎」


パァァァァ


仗助「よし、これでもう時期承太郎さんは目を覚ますだろうよ」


刃牙「…スゲェな、あんたも超能力者かい…コイツは想定外だ…」


仗助「もしかしてオレのスタンドが見えるのか?」


刃牙「ん?この人みたいな超能力は『スタンド』って言うのかい?」


仗助「ああ。そうだが。お前、もしかしてスタンド使いか?」


刃牙「オレはお前らみたいに超能力はつかえねェよ」


仗助「つまりスタンド使いじゃあないのにスタンドが見えると?」


刃牙「見える?『その能力』は誰にでも見れるもんじゃあないのか?」


仗助「いや、スタンドはスタンド使いにしか見えない『はず』なんだけどな…」


刃牙「その話はあとでしよう。それよりもまずは落ち着いて話をしようぜ…」


仗助「そうだな。じゃあオレはお茶を淹れてくるぜ」


刃牙「おッ、気が効くねェ。じゃあお言葉に甘えて…」



ー数分後ー



仗助「お茶淹れたんで、そこのイスに座っててください」


刃牙「おうッ」


カタッ ゴトッ


刃牙&仗助「ふぅ…」


カタッ ズズズ…


仗助「まず…あなたの名前は『刃牙』さんですよね?」


刃牙「そうだ」


刃牙「オレは範馬刃牙、18歳だ。家は東京都府中市にある」


刃牙「さて、自己紹介もした事だし、アンタの事も聞かせてくれよ…」ズズ…


仗助「わかった。オレの名前は東方仗助だ。仗に助けると書いて仗助だ。産まれは仙台市、年齢は29だ」


刃牙「マジっすか…先輩でしたか…てっきり高校生かと…すいません…」


仗助「ハハハッ…良いんだよ別に。オレは敬語で喋られるほど偉くはないし」


刃牙「いや、ホントにすいません…」ペコリ


仗助「まぁまぁ、刃牙も顔を上げろって…」


仗助「それよりも、刃牙はなんでこんな所に来てしまったかわかるか?」ズズ…


刃牙「いえ…オレはさっきも言った通り『暇つぶし』をしてたらイキナリ光に包まれてこんな所に…」


仗助「そうか…なんなんだろうな一体…」


仗助「…と、その前に、刃牙の家は確か東京にあるんだよな?」


刃牙「はい。そうですけど、それがどうかしましたか?」


仗助「実はココは仙台市なんだよ…オレは生憎金は持ってねェし…」


ムクッ


承太郎「そういう事だったらオレの家に泊まっていけ。しかし明日は皆で遠野に旅行に行く予定だから1日だからな…」


仗助「あ、承太郎さん起きたんすか」


刃牙「…オ…オレも行っちゃダメっすか?」


承太郎「何故だ?」


刃牙「アンタと戦って、アンタらが持っている超能力に興味が湧いたんですよ…」


承太郎「まぁ、金ならSPW財団に頼めばいくらでも援助してくれるからな…それにオレもお前の強さに興味が湧いた。いいだろう、一緒に連れて行ってやる」


刃牙「ッ…‼︎ありがとうございますッ‼︎」


承太郎「まぁ、お前の話を聞いた限り危なそうな奴でもなさそうだしな」


仗助「グレートですよ…承太郎さん盗み聞きしてたんすか…」


承太郎「ああ…もっとも、聴き始めたのは先程だがな」


刃牙(ッッ…治してもらったとはいえ何と言う回復力…)


承太郎「む…もうこんな時間か。おい仗助、飯を食いに行くぞ」


仗助「刃牙にも『あそこ』の凄さをしってもらいますか!」


刃牙「??」


承太郎「まぁいい。おい刃牙、飯を食いに行くぞ」


刃牙「あ、はいッ」


承太郎「おっと忘れていた。この家にはあと一人、俺の娘の徐倫がいる。まぁ、今は外出中だがな。恐らく帰ったらいるだろうが仲良くしてやってくれ」


刃牙「わかりました。承太郎さんって娘さんいたんですね…」


承太郎「まぁな。これでも父親って訳だ」


仗助「もう玄関で突っ立ってないで行きましょうよォ!」


承太郎「おう。そうだな」


ガチャ…バタン



ー歩く事数分ー



仗助「刃牙着いたぞ!ココがこの杜王町イチの料理店、『トラサルディー』だッ!」


ギィ…ガランガラン…


トニオ「オォ!仗助サンニ承太郎サン!ヨウコソいらっしゃいマシタ!」


トニオ「ソレニ…アナタはどちら様デスカ?」


仗助「コイツは色々あって知り合った刃牙ってヤツだ。コイツにも最高の料理を頼むぜ!」


トニオ「もちろんデスッ!」


刃牙「よろしくおねがいします…」


トニオ「こちらコソ!」


トニオ「デハ、私ハ前菜ヲ作ルノデ厨房ニ行キマスネ」


ギィ…ガランガラン…


ヤコ「ねぇねぇネウロ!ココのイタリア料理って凄く美味しいって評判なんだって!」


ネウロ「ふん…そんな事我輩の知った事ではない。さて、謎を探すとするか。行くぞイモムシ」


ヤコ「ああーーーーー‼︎お昼ご飯がーー‼︎」


ガランガラン…バタン…


仗助「…なんすか今の」


承太郎「俺に聞くな」


刃牙「わからないに決まってるでしょーが」


ギィ…ガランガラン…


康一「あっ!仗助くんに承太郎さんじゃあないですか!あと…君は?」


刃牙「あ、オレは刃牙って言います。色々あってお世話になってます…」


康一「へぇぇ〜、もしかして君もスタンド使い?」


承太郎「いや、彼はスタンド使いではないが、恐らくオレらスタンド使いよりも強い」


康一「えっ⁈どう言う事ですか⁈」


仗助「そのままの意味だよ。恐らく康一よりも強ぇだろーよ」


康一「マジっすか」


仗助「ああ。大マジだぜ」


仗助「それよりお前、今日は岸辺露伴と一緒じゃあないのか?」


康一「ううん、なんか露伴先生は妖怪が出るー、って所に漫画の取材に行ったよ」


仗助「妖怪⁈んなもんいる訳ねェだろーが‼︎」


康一「僕もそう思うんだけど…なんか露伴先生は凄く真剣だったから…」


トニオ「出来マシタ!サァ、これが前菜ノ『フルーツトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ』デス!」


トニオ「効果は…


仗助「食べてみないとわからない。って事で…な?」


トニオ「アァ、刃牙サンは食べた事がありませんカラネ」


モニュ…モニュ…ゴクッ…


刃牙「なんだこの水…うめェッッ⁈」


ゴクッ…ゴクゴクゴク…


ピクッッ


刃牙「なんだッ⁈ 目がッッ⁈ 涙が止まらねェッッッ⁈ 目がッッッ‼︎‼︎ 萎んでいくッッッ‼︎‼︎」


トニオ「アナタはラッキーデス…」


トニオ「アナタは睡眠不足でした…」


トニオ「デモ、それが解消されましたッ!」


刃牙「ッ…‼︎無事…なんともない…それどころか目がさっきより冴えるッッ‼︎」


仗助「な?スゲェだろ?トニオさんの料理はよ…?まぁ、まだ水だけだけどよ…」


トニオ「ササ…前菜を早く食べてください…」


刃牙「お…おう…」


サクッ…モニュモニュ…


刃牙「な…なんだこれッッ⁈美味……ッ」


…そんなこんなで体の節々が治り昼食は終了。


仗助「じゃっ!またな康一!」


康一「仗助くんまたねー!」


ガランガラン…


刃牙「鎬紅葉が最高の医者…そんなふうに考えていた時期が俺にもありました…」


仗助&承太郎「??」


刃牙「あっ!アンタらには関係のない事ですよ…」


承太郎「まぁ、どーでもいいがな」


⁇「おお刃牙、そんなところでなにをしておるのだ…?」


刃牙「あれェッッ⁈郭さんじゃないですか⁈なんでこんな所に?」


郭海皇「ホッホッホ…ここらには強き人が大勢おると聞いての…烈には『站椿』をさせて…こっそりと…ね?」


刃牙「多分ですけど…その強き人ってのは、彼らの事だと思います…」


仗助「オイ刃牙、このジィさん誰だ?もうヨボヨボじゃあねェか」


刃牙「阿呆がッッ‼︎アンタらはまだ彼の強さを知らないからそーゆー口が聞けるんだッッッ‼︎」


郭海皇「こらこら刃牙や、そこまでいわんでもいい…」


刃牙「すいません…つい…ッ」


郭海皇「ふむ…で…そちらは方々は…名はなんという…?」


仗助「東方仗助です」


承太郎「空条承太郎です」


郭海皇「わしは郭海王と申す…私はお前らの力を見たい…どうだ…?この老ぼれと勝負してはくれまいか…?」


仗助「オレは良いっすけど…こんなジジィ…承太郎さんが許すかどうか…」


承太郎「良いだろう。その挑戦、受けて立とう」


仗助「はいィィぃィ⁈」


仗助「いやいやいや…こんな老ぼれ相手にスタンドなんか…良いんすか?」


承太郎「見たところこのジジィは只者じゃねェ。それに暇を潰すにはちょうどいいだろ?」


郭海皇「そうと決まれば…やりやすそうな所に移動じゃ…」


刃牙「承太郎さん、御愁傷様です…」


仗助「なに言ってんだ!承太郎さんのスタープラチナは


承太郎「シーーーッッ」


仗助「あ、はい。すいません…」



ー空條家 庭ー



承太郎「ココならいいだろう。自分も齢50だが、80前後の老ぼれに敗ける訳にはいかないからな」


郭海皇「ホッホッホ…私は100と46じゃよ…」


承太郎「ッッッ‼︎‼︎…やれやれだぜ…」


仗助「…グレート…」


刃牙「まぁ、最初は誰だって驚くさ…100を超えてて親父を翻弄するんだからな…」


承太郎「?…まぁ、いい。さて、始めようか」


郭海皇「ルールはどうするか?強き人よ…」


承太郎「じゃあ、どちらかが気絶したら終わりだ。いいな、郭海皇とやら」


郭海皇「かまわんよ…」


仗助「ではッ!勝負は相手のどちらかが一方が気絶するまでッ!」


仗助&刃牙「始めィッッッ‼︎」


シーーーーン…


承太郎「…郭海皇…お前はどうやってその強さを手に入れた?」


郭海皇「…それを話すには少し過去の話をする必要があるの…」


承太郎「ほう。話してみろ」


郭海皇「100前…考えうる限りの筋力鍛錬により、私の小さな骨格は高密度の筋肉を搭載するに至る」


郭海皇「単純な腕力ならば…おそらくはアジア1…」


郭海皇「拳の理合など嘘っぱちとせせら笑い、それを証明し続けた」


郭海皇「そんなある日」


郭海皇「本物に出逢った」


郭海皇「齢60を越える老体」


郭海皇「およそ腕力と呼ぶにはあまりにも儚い腕力…」


郭海皇「打たれ、蹴られ、叩きつけられた」


郭海皇「理合に敗れたのだ」


郭海皇「その日を境に、私は鍛錬器具の一切り捨てた」


郭海皇「理合を手に入れる鍛錬…」


郭海皇「それは筋力鍛錬の速度に比べあまりにも永く…」


郭海皇「日々普通に戻ってゆく己の肉体に私は歯噛みした」


郭海皇「永き時は過ぎ…」


郭海皇「私の骨格から肉が減り続け 骨に皮膚が垂れ下がり…食事にして、椀と箸に重量を感じた頃…」


郭海皇「私の手に『理』が握られていた…」


承太郎「つまり、この勝負は力に理合が挑むと…」


郭海皇「その逆じゃよ…お前がわしに挑むのじゃ…」


郭海皇「では…わしから行くぞ…」


スタスタ…


承太郎「ぬうッ!スタープラチナザ・ワールドッ‼︎」


ブゥゥゥン…


承太郎「やれやれだぜ…今、時を止めなければ確実に死んでいたぜ…」


承太郎「しかしオレだけの時の中ではオレが最強だ。この勝負、俺の勝ちだ郭海皇」


承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ‼︎‼︎‼︎‼︎」


承太郎「そして時は動き出す…」


ブゥゥゥン…チクタクチク…


郭海皇「ッ!」


ギュルルッッッ‼︎


フワッ…


郭海皇「ニィッ…」


承太郎「な…なにィッ‼︎」


承太郎「確かに止まった時の中でスタープラチナは拳を当てたはず…」


承太郎「避けられるわけが…」


刃牙「消力だ。それもすごいレベル…親父とやりあった時よりも洗礼されている…」


仗助「まさか…承太郎さんの拳を浴びて無傷なんて…」


郭海皇「それが理合じゃよ。理合は力に勝る力なのじゃよ…」


承太郎「よそ見してるんじゃあねぇぜッ‼︎」


承太郎「オラァッ!」


郭海皇「無駄じゃよ…」


ギュルッ!


スタッ…


承太郎「スターフィンガーッ‼︎」


ヒュンッ‼︎


ギュルンッ‼︎


郭海皇「強き人よ…人ならざる力の持ち主であったか…なるほど、どうりで強いわけじゃの…」


承太郎「なんだこいつ…羽みたいだッ!」


承太郎「攻撃が当たっているが…『当たらない』ッ‼︎」


承太郎「しかもッ!コイツにもスタンドが見る力があるだとッ⁈」


郭海皇「もう終わりかの…?ではこちらも行くぞ…」


郭海皇「老ぼれのパンチを…受けてみよ…ホッホッホ…」


ゆるぅぅ〜…


承太郎「かくなる上はッ…」


パンッッッ‼︎‼︎


郭海皇「ッ‼︎」


承太郎「『猫騙し』ってヤツだぜ…」


コツンッ


バタッ…


承太郎「いくら強くてもやはりジジィだな。たかがデコピン一発で倒れるなんて情けねぇ」


郭海皇「…」


郭海皇「フッ…」


郭海皇「ファファファ…何を恐れている?」


承太郎「⁈」


郭海皇「たかが老ぼれのパンチごときになぜ逃げる?反撃する?」


承太郎「…なら良いぜ。次は逃げないでやる」


郭海皇「ホッホッホ…そうこなくてはの…」


承太郎「スタープラチナッ‼︎」


承太郎「その代わり、お前にこのスタープラチナを全力で叩き込む…」


承太郎「行くぜッ‼︎‼︎」


郭海皇「行くぞ…」


承太郎「オラァッッッ‼︎‼︎」ブンッッッ‼︎


郭海皇「フゥッ…」ゆるぅぅ〜…


ドグオオオオォォォオォォォンッッッッ‼︎‼︎


ブワアッッ‼︎


ズゥゥゥゥゥン…


刃牙「ゲホゲホッ…砂けむりがスゲェや…」


仗助「それどころじゃあないッ!一体どっちが勝ったんだッ⁈」


パラパラパラ…


郭海皇「血が出るのは久しぶりじゃのう…」


刃牙「郭さんッ‼︎」


仗助「じゃ…じゃあ承太郎さんは…また…」


郭海皇「強き人なら…あそこの壁にのめり込んでおるよ…」


仗助「じょ…承太郎さんッ⁈」


承太郎「グハッ…オレは…大丈夫だから…向こうにいるジジィを…先に直してやって…く…れ…」


仗助「何言ってんすか…もう承太郎さん腕が変な方向に曲がってるじゃあないですか…」


仗助「クレイジーダイヤモンド…」


パァァァァ


仗助「ふぅッ…次は郭海皇さんも…」


パァァァァ


郭海皇「おお…優しき人よ…謝謝…」


刃牙「…やっぱ郭海皇は強ェや…」


郭海皇「そんなことはないぞ…彼も私には及ばないが、かなり強かった…」


ムクッ…


承太郎「……一つ教えてくれ…ジィさんはここに辿り着くために…何を捨て…何を手に入れた?」


承太郎「金銭…朋友・女…酒…安らかに過ごし暮らせたハズの膨大な時間…」


承太郎「自ら足を踏み入れた、苦痛と難行の百数余年…」


承太郎「何を手に入れ…何を失った…?教えてくれ…」


郭海皇「強き人よ…おぬしならワカるじゃろう…」


郭海皇「中国武術史4000年…私ほど力に憧れた者はおらぬ…」


郭海皇「力さえ手に入るのならば…強き人よ…」


郭海皇「酒も女も朋友も…地位も名誉も…」


郭海皇「親兄弟をも捨てることに迷いはない」


郭海皇「むしろ日に日に己の内に蓄えられていく力に我を忘れるほど酔いしれたものじゃ…」


郭海皇「そんな私が何を手放すとき最も苦痛を感じたか?」


承太郎「…」


郭海皇「力……」


郭海皇「身を焦がすほど欲した力。その力を捨て去った瞬間じゃよ」


承太郎「…教えていただき…ありがとうございました…」


郭海皇「ホッホッホ…承太郎に仗助、それに刃牙。今日は実に楽しかったぞ…承太郎。また100年後にやろうや…」


…郭海皇は去っていった。

承太郎が無意識にのうちにとっていたのは『敬礼』の姿であった。

そこには奇妙な友情があった…


仗助「行っちまいましたね…」


承太郎「ああ…そうだな…」


徐倫「ただいまぁ〜!…ってあれ?その子は?」


承太郎「ああ…徐倫、おかえり…」ギュッ…


徐倫「どどどどうしたの父さん急に抱きついたりなんかして⁈」


承太郎「ん…?あぁ、すまない。つい…な…」


徐倫「まぁ良いのよ別に!それより彼は誰?」


刃牙「オレの名前は範馬刃牙っていいます。色々あって承太郎さんにお世話になっています」


徐倫「ふぅぅんそーなんだー」


仗助「ちなみにこいつは明日の遠野旅行にも付いてくるぞ」


徐倫「ええっ⁈なんでッ⁈」


承太郎「こいつはスタンド使いじゃあないがオレらスタンド使いよりも遥かに強い。だから興味が湧いたんだ」


徐倫「そんなわけないでしょ〜アンタたしか刃牙って言ってたわよね?どうせロクな彼女いないんでしょ?背も低いし…ホントにアンタ強いわけぇ?」


刃牙「…そうかそうか、つまり君はそういう奴なんだな」プッツーン


刃牙「女子に手を出すのは趣味じゃねェが…」


徐倫「ん?アンタ私とやろうって訳?」


承太郎「徐倫、やめとけ。お前の命が危ない」


徐倫「は?何言っt


ブンッ


ビターーーーン‼︎


徐倫「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ‼︎‼︎‼︎」


刃牙「痛ェだろ?愛がねェとな…」


刃牙「オレの最愛を侮辱するな…いいな?」


徐倫「〜ッッ」コクコクコク


刃牙「よし。なぁ仗助さん、直してやってくれ」


仗助「はぁ…なぁんでいっつもオレは回復係なんだろ…」


パァァァァ


徐倫「はぁはぁはぁ…」


徐倫「スタンドを出す暇もなかった…」


徐倫「刃牙…アンタ、ホントに強いのな…」


徐倫「それと…さっきは彼女を馬鹿にしてゴメンな…」


徐倫「いると思わなかった…」ボソッ


刃牙「ん?今なんて?」


徐倫「もういいだろッ!」


承太郎「よいしょ…と…もう徐倫もわかっただろ?刃牙と仲良く頼むぜ」


徐倫「わかったよ…刃牙、よろしくなッ!」


刃牙「こちらこそッ!」


ガシッ!



ー数時間後ー



刃牙「すいません承太郎さん。オレはどこで寝ればいいっすかね?」


承太郎「じゃあ刃牙は…徐倫と一緒の部屋で寝てくれ」


徐倫「おそってこないでね…?」


刃牙「何言ってんすか」


仗助「承太郎さーん!明日の準備終わりましたんで玄関に荷物出しときますねー!」


承太郎「あぁ。そうしてくれ」


承太郎「刃牙、お前もそんなボロボロの服で外は出れないだろう。明日は昼頃に新幹線で出発だからそれまでに服を買っておけ。金はこちらで工面する」


刃牙「しかし…人の金を使うのは…」


仗助「何言ってんだよ刃牙!こっちにはSPW財団がついてるんだよ!」


刃牙「あっ!そうでしたね!」


徐倫「じゃあ服のコーデは私がしてあげる!」


刃牙「おお!サンキュー!」


承太郎「さすが同年代…もう親しくなっていやがる…やれやれだぜ」


仗助「どーしました?」


承太郎「いや、なんでもない…」


承太郎「まぁ、金は明日の朝渡す。じゃあおやすみ…」


仗助「じゃっ、オレももう寝るわ。おやすみー」


徐倫「じゃあ、ワタシ達も寝ようか!」


刃牙「そうだな」


スタスタスタ…


徐倫「ココが私の部屋ね」


徐倫「よいしょっと」


バサァ…


刃牙「あ、布団くらい自分で引くよ」


徐倫「良いの良いの!初めてのお客さんなんだから!」


刃牙「じゃ…お言葉に甘えて」


徐倫「よしッ!ひき終わった!」


刃牙「サンキュー!」


徐倫「じゃあ、わたしはベットだから…」


刃牙「おやすみ」


徐倫「ちょっと待ってよ!聞きたいことが山ほどあるんだから!」


刃牙「なに?」


徐倫「まず、なんであんなに強いの?」


刃牙「単純さ…親父と親子喧嘩するためにトレーニングしてただけさ…」


刃牙「あまり言いたくないんだけど…親父はなぁ、『世界最強の生物』って呼ばれてるんだよ…」


徐倫「聞いたことがある…範馬勇次郎…だっけ?あれって都市伝説じゃあなかったんだ…」


刃牙「いや、オレの実の父親だ…」


徐倫「だからあんなに強いのか…納得したわ…」


刃牙「じゃ…オレはもう寝るから…」


徐倫「待って待って!まだ質問は残ってるンだッ!」


刃牙「オレに何かを聞いたって役には立たないよ…」


徐倫「良いから!質問に答えろッ!」


刃牙「まぁ、いいけど…」


徐倫「じゃあ聞くけど、なんで刃牙はこんな所に来ちゃったわけ?」


刃牙「なんか暇つぶししてたら光に包まれて…気が付けばココにいたってわけ」


徐倫「ふぅぅん…なァんか信憑性ないなァ」


刃牙「それをいったらスタンドだって…」


徐倫「まぁ…そうなんだけどね…ハハ…」


徐倫「……」


刃牙「……」


徐倫「…わたしはねぇ、恋人に裏切られて牢屋に入っていたんだ。でも父さんが助けてくれたの。スタンドを私に与えて」


刃牙「ほぉう…」


徐倫「それから色々あったわ…牢屋で出会った仲間が死んじゃったり」


刃牙「オレも大統領誘拐して牢屋に入ったりはしたな…ハハ…懐かしいや」


徐倫「アンタ…ホントに何してんの…」


刃牙「アンタは知ってるかな…人呼んで『Mr.アンチェイン』…」


刃牙「オレは彼と戦闘たかったから牢屋にわざと入ったんだ…」


徐倫「…刃牙の世界もすごいのね…」


刃牙「ハハハ…いや、少なくとも人死には出てないからオレの世界なんて優しいもんさ…」


徐倫「…まぁ、明日に備えて早くねましょ!」


刃牙「お…おう…」


徐倫「じゃあ、おやすみ…」


刃牙「おやすみ…」


徐倫「……」


刃牙「……」


徐倫「…刃牙って彼女いたんだ…」ボソッ


刃牙「…鞭打するよ?…」ボソッ



ー次の日ー



徐倫「んあぁぁ…刃牙おはよー…」


徐倫「ん…?あれ?いない?」


ガチャ…


トタトタ


徐倫「ねぇ父さん刃牙知らない?」


承太郎「まずはおはよう、と言え。やれやれだぜ」


承太郎「刃牙ならジョギングに行ったぞ。3時間前に出て行ったからもうすぐ帰ってくるだろう」


徐倫「まったくアイツは自分に限りなく厳しいんだから…やれやれだわ」


仗助「承太郎さーん!なんか宅配便きてますよー!」


承太郎「おう、わかった今行く」


スタスタスタ…


カチャカチャ


ガチャ…


承太郎「どちら様だ?」


唐津「あ、黒鷺宅配便でーす」


沼田「『ジョナサンジョースター』さんからお届けものでーす」


承太郎「おい、ジョナサンジョースターはもうとっくに死んでいる。そこのサングラス、お前ら誰だ?」


承太郎「見たところロクな『者』を運んでなさそうだが…」


沼田「え…⁈いやぁ…ハハ…」


沼田「おい唐津!バレてんぞ!」ヒソヒソ


唐津「知らねーよ!なんでバレたんだよ⁈『依頼人』は見えないようになってるんだろ⁈」ヒソヒソ


タッタッタッ


刃牙「…ふぅッ、い〜い感じに温まった…」


承太郎「おぉ刃牙、おかえり」


刃牙「ただいまー。風呂入っていいっすか?」


承太郎「もちろん良いぞ。あと徐倫が待ってるから早くしてあげろよ」


刃牙「はぁぁい」


ガチャ…バタム


唐津「じゃ…じゃあ俺たちはココで…」


承太郎「あっ…おい待て」


唐津「オイずらかるぞ!」


沼田「おうッ!」


バタムッ


唐津「おい谷田!早く車だせ!」


谷田「はいはい…」


ブルルル…


ブーーン…


承太郎「…チッ…逃したか…まぁいい」


承太郎「それより、問題は『ジョナサンジョースター』からの荷物だな」


承太郎「爆弾などだったら危険だしな…」


承太郎「スタープラチナで中身を見てみるか」


ブゥゥン…


ペラ…


承太郎「ッ‼︎…この荷物…『ホンモノ』だッ‼︎」


承太郎「この筆跡ッ!昔、ジジィから見せてもらった『ジョナサンジョースター』の筆跡と一致しているッ‼︎この荷物はッ‼︎『オレの先祖』から来た手紙だッ‼︎」


承太郎「DIOの身体は確かジョナサンジョースターだが…DIOはこんな文字を書かない…」


承太郎「あの宅配便…一体何者なんだ…」



ーその頃 天国ー



ジョナサン「彼らに託した手紙が届いたみたいだね…良かった…」


勇一郎「おいジョナサン、酒持ってきたぜ」


ジョナサン「ん?どこのお酒だい?」


勇一郎「この酒はなぁ、オレがむかしから良く呑んでた日本酒なんだ」


ジョナサン「そうか。ならありがたく貰うよ」


トクトク…


ゴクッ…


ジョナサン「…強いね」


勇一郎「並大抵の奴なら強すぎて呑めないからな」


ジョナサン「いや、君の孫だよ。精神力と言い、肉体と言い、素晴らしいものを持っているね」


勇一郎「まぁな。オレの自慢の孫だからな」


勇一郎「そういうジョナサンも、良い子孫を持ったな。絶対に揺らがない信念を持ってやがる…」


ジョナサン「ありがとう。僕たちのジョースター家は安泰かな…」


勇一郎「安泰だろうな。こっちは本当に家系が続いていくか心配だぜ…」


ジョナサン「まぁ良いじゃあないか。僕たちとは違って、死んでからじゃあなくて生きてる時に僕らの子孫は君の子孫に出逢えたんだ。正しく奇跡じゃあないか」


勇一郎「ぅむ…そうだな…」


勇一郎「運命に…」


ジョナサン「乾杯ッ」


カチン…



ー数十分後 空條家ー



ゴシゴシ…


刃牙「ふう…いい湯だった…」


徐倫「刃牙ー!早くー!」


仗助「なんでそんなかわい子ぶってるんだよ」ボソッ


徐倫「え?なんだって?」


仗助「な…何でもないっすよォ!」


刃牙「待たせて悪いな徐倫。行こうか」


徐倫「行こうか!」


仗助「なんかウザい…」ボソッ


刃牙「あ、承太郎さん、行ってきます」


徐倫「父さんいってくるねー」


承太郎「おう。行ってらっしゃい」


ガチャ…


バタン…



ー数分後ー



徐倫「さてっ!着いたけど、刃牙はどのブランドの服が似合うかなー」


刃牙「別になんでもいいっすよー」


徐倫「…ねぇ刃牙、あれ見て…」


真鍋「おい琴浦!これ似合うんじゃない?」


琴浦「ちょ…そんな服恥ずかしくて着れないよ〜!」


真鍋「まーまー、ちょっと来てみろって!」


真鍋「グフフ…」


琴浦「ハッ!真鍋君のエロス‼︎」


真鍋「げ!ばれたー」


琴浦「なんで棒読みなの⁈わざとでしょ‼︎」


わー


わー


刃牙「…オレもあんな普通の生活をしてみたいもんだぜ…」


徐倫「…私もあんな普通の生活をしてみたいものだわ…」


刃牙「まぁ、さっさと服選んで戻ろうぜ!」


徐倫「そうね!」



ー数分後 TOMMYHILFIGER杜王町支店前ー



刃牙「…なんだココ…豪華すぎる…」


徐倫「まぁトミーヒルフィガーだからね」


徐倫「うう〜ん…ねェ刃牙、この服似合うんじゃあない?」


刃牙「ん…?オレは服のセンスないから徐倫に全部任せるよ」


徐倫「じゃあねェ〜…コレと…コレと…コレだッ!」


徐倫「うんっ!似合ってる!」


刃牙「そ…そうなのか…な?」


刃牙「でも…少しデカイ気が…」


ササッ


店員「そういう事でしたら私が寸法を直してあげましょう」


刃牙「お…おう…サンキュー…」


サッ


ササッ


サササッ


ガッ


グィーン


ギュオン


刃牙(なんだこの7:3メガネ…イケメンすぎる…ッッ モデルかなんかか?あと寸法を測るときの擬音じゃねぇッッ!)


徐倫「な…なんだお前はッ!只者じゃあねェな!」


店員「…はい?」


徐倫「なんでそんなに早く全身を測ることが出来るッ?!」ガタッ!


店員「種も仕掛けのございませんが…」


店員「…完成致しました。これでどうでしょうか?」


刃牙「おおっ…ピッタリだ…スゲェなお前…」


店員「身に余るお言葉…」


徐倫「おい聞いてんのかよッ!もう強行手段だッ!」


徐倫「ストーンフリーッ!」


ガッッ‼︎


店員「……?」


店員「どうしました?」


徐倫「こいつ…『スタンド使い』じゃあないッ…」


徐倫「ただのイケメンか…」


徐倫「まぁいい。おいメガネ、合計でいくらだ?」


店員「全て合わせて86800円です」


徐倫「じゃあ100000円で」


店員「かしこまりました。13200円のお釣りです」


刃牙「高ッッ…」


徐倫「じゃあ行こっか!」


刃牙「お…おう…」


店員「またのご来店、お待ちしております」



ー数分後 空條家ー



承太郎「お、刃牙似合っているじゃあないか」


刃牙「ハハハッ 徐倫のおかげですよ」


徐倫「そうよ!だから私を褒めて!」


承太郎「なにを言っているんだ?イカれているか?」


徐倫「ひどい〜〜ッ!」


仗助「ザマァねぇなwwww」


徐倫「ストーンフリーッ!」


承太郎「こらこら、そんなに感情的になるんじゃあない…仗助も仗助だ。あまり徐倫をからかうんじゃあない」


徐倫&仗助「はーい」


承太郎「まぁ、それはさておき、もう行く準備は整ったか?」


仗助「俺はもうダイジョーブっすよ」


刃牙「オレも大丈夫っす」


徐倫「私も大丈夫よ」


承太郎「じゃあ、もう時間だし行くか」


ガチャン…


カチャカチャ


バタン…


スタスタスタ…


ー仙台駅ー


承太郎「どの新幹線だったか…」


徐倫「もう父さんちゃんとしてよ!あれでしょ!」


承太郎「あぁ、確かそうだったな。じゃあ行くか」


→To be continued…





後書き

一応、ジョジョ達が遠野に行くところまで書きました。実はこの遠野旅行は「ただの旅行」にいく為のものではないようです…


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1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2020-07-14 01:24:32 ID: S:xhWL8K

スタープラチナより速いとかないでしょ


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