2017-03-24 13:39:55 更新

概要

『「地図に無い島」の鎮守府』の登場人物まとめ。

随時更新していきます。

三度目の更新。3月24日、「作中のセリフ」と人物を追加。


前書き

『「地図に無い島」の鎮守府』

の登場人物の紹介と、これまでのエピソード、今後の展開に触れたものです。随時更新していきます。

3月24日、「作中のセリフ」と人物を追加。

「作中のセリフ」は、だいぶ先の、未登場のものも含みます。


提督:


特務第二十一号鎮守府『堅洲島(かたすじま)鎮守府』の提督。推定年齢は二十代後半から三十代前半くらい。士官服をほとんど着ず、大抵は軍用のカーゴパンツに黒いシャツ、というラフな服装でいる。本人曰く「士官服は無能の象徴」らしい。

作中では当初の一人称が『私』だったが、漣の指摘により、第七話以降、本来の『おれ』に変わる。

叢雲曰く「武骨なようでいて本当にマメ」、扶桑曰く「(良い意味で)変な提督」。そして、川内型や鳳翔などからは「たぶんとても強い人」と認識されている。幅広い知識を持ち、雰囲気が親しげなため、親しい艦娘は多いが、陸奥曰く「あまり近づこうとすると凍え死ぬ」とのこと。

艦娘や深海棲艦に対して、独自の考え方を持っている。主人公だが、作中で一番謎が多い人物かもしれない。

艦娘を大切に思っているようで、時に自分の命を惜しまないほどの本気を見せ、陸奥が艤装爆発事故で消されかけた時は、左腕が千切れかけながらも彼女を守った事があるらしい。


第二十四話にて、持病の「戦闘ストレス障害」の発作の描写が出るが・・・。


また、「戦時情報法第二十六の二」により、個人情報は厳重に秘匿され、事実上、名前が無いも同然の状態になっている。


夕張に部品を作ってもらった、ノコギリ刃とハンドガード、ガットフック、ソードブレイカーのついた、H&K Mark23改を装備しており、左手側のメインアームのようだ。


二十四話にて、金剛との立ち合いで『居合断刃抜き胴』を披露し、第二十八話では、横須賀第二部の『最強の榛名』を、独自の戦い方で三本勝負ストレート勝ちで下して着任させてしまった。


第三十八話において、過去の提督らしい戦闘描写が出てくる。姫の話によると、アフリカにて、スパイによって構成された『第九特殊情報作戦群』の集団亡命を察知し、皆殺しにして処刑した、という言葉がサラッと流れていくのだが・・・。


愛用の刀(?)があったらしいが、それは手放してしまっているらしい。アフリカの描写が提督の過去のものなら、その刀の名前は、『八分目人切・八百卒塔婆(はちぶんめひときり・はっぴゃくそとうば)』となるはずだ。前半部分の意味は不明だが、後半部分は「八百人の死者の供養塔」と言う意味になる。


味方から暗殺対象だった時期があるらしく、そのコードネームは「D」。しかし、この名前を聞くと反射的に戦闘態勢に入り、その殺気は艦娘たちが凍り付いて動けなくなるほどのもの。


彼が本気で戦う日は、果たして来るのか?


「人の心に、愛なんて無いんだよ」






陸奥:


ある事件により、作戦行動や艤装の展開が禁止されていて、秘書艦および医務室詰として勤務している。提督とは事件以降、とても仲が良く、第十六話あたりでは提督の事を遠慮なく「大好き」と言い、扶桑と山城を驚かせた。提督からは「むっちゃん」と呼ばれているが、よく「むっちゃんと呼ばないで」と言い返している。単なる照れなのか、それとも?

横須賀の司令部では「深海化してもおかしくないほど、フレームが暗い」とされているが、本人にはそのような兆候が全く見られないのも、本作の謎の一つ。彼女が戦線に復帰する日は来るのだろうか?

ちなみに、第15話では提督に膝枕をしてあげたりしている、提督の良き理解者。


第二十話ではタオル一枚で提督が入浴中に風呂に入ってきて、『胸ギュッ』をする。


藤瀬研究員の聞き取り調査の結果では、「何か一つだけ、嘘をついている」との事らしい。


第三十一話では、金山刀提督と瑞穂の為に、提督が『夜戦の誤射防止用のゴム製品』を取りに来て、それを誤解し、とてもうろたえるシーンが出てくる。かわいい。


第四十話において、どうも提督の精神状態と連動しているような描写が、第四十一話では、扶桑が見たところ、「普通は考えられない熟練者の緊急回避」能力が上乗せされているらしい。この秘密について扶桑に語ろうとするのだが・・・。


提督側は、陸奥の抱えている秘密は知らず、何か抱えていることに関しては、見て見ぬふりをしている。


「長門、一緒に地獄で遊ばない?この世という名のね。きっと楽しいわよ?」






叢雲:


本作の提督の初期秘書官。ツンツンしているようで、実はとても優しい。優しいが、それを指摘すると全力で否定して怒るので、優しいと言ってはいけない。任務ではほとんどミスをしないが、私生活や自分の事には無頓着な部分があり、作中では提督とお風呂に入る際に、なぜかワンピース水着とマイクロビキニを取り違えて扱っており、大慌てすることになる。第十四話にて提督から誕生日プレゼント(髪紐と猫とウサギの鈴、提督のお手製)を渡され、とても喜んでいる。陸奥と並んで、提督の良き理解者。


第二十一話において、頭の上の補助艤装ユニットがやたらと多機能(カーナビ、ライト、テキストの自動読み取り・読み上げ、ハンディスキャナーetc)なのが判明するが、なぜか『LINE IN』ジャックが存在している。コードレスじゃないのか・・・。せめてそこはbluetoothあたりに設計すべきだと思うのだが・・・。


第四十四話にて、陽炎との話の際、初期秘書艦が派遣されてくる『国家総計画運営委員会(通称、運営)』ではなく、総司令部からの指示で『艦娘矯正施設』からの派遣だと陽炎に打ち明けている。過去に何があったのか?


また、初期の警戒心が異常に強かった提督と、何らかのトラブルが発生したことがあるようだ。


「謝ってばかりね、私。抜けられないのよ・・・」






漣:


叢雲についで秘書艦になった、提督を「ご主人様」と呼ぶかわいい艦娘。作中では、漣と七駆は作戦時以外はメイド服で鎮守府の仕事をしており、着任してきた艦娘を驚かせている。七話、八話にて提督とのつながりが強くなり、「戦艦クラスの砲撃でも撃ち抜けないほど輝度が高い」状態になるも、本人は全く気付いていない。感覚が他の艦娘より鋭敏なところがあり、他の漣の最期を夢で見たり、硫黄島の漣と夢の中で融合(?)したりしている。

提督とはよく軽妙なかけあいをしているが、実は本心を出すのはとても苦手で、周りにとても気が使える子。提督もそんな漣の事をよく気にかけていたりする。

また、秘書艦になった曙とはいつもやり合いつつも良いコンビ。実は提督が自分を大切にし過ぎているのが少し不満なのだが、それは口に出せずにいる。

漣の夢の中に出てきた「危険な艦娘」とは、果たして誰なのか?


ちなみに堅洲島の子たちは下田鎮守府の提督をして「大人っぽい・落ち着いている」と評価されている。


現在のところ、提督からボディタッチを受けているのはこの子と曙のみ。


「なんか私、幸せだなぁ。うん、これは行くしかないっしょ!」






曙:


全ての提督にとって「曙と仲良くできるか、できないか」が提督としての有能さの目安とされるほどの有名なツンデレ艦娘。提督によると、提督専用のSNSでは、曙との関係は常にホットな話題であるようだ。

作中では第三話での事件以降秘書艦になり、細かな気配りや優しさが目立つ、とてもいい子になってしまった。提督の事は信用しきっており、落ち込んだ漣が提督の所に泊まりに行った際も、何の心配もしていなかった。作中では初風を疑い、彼女にかみつくが、いつの間にか友達になってしまう。提督の艦娘との距離感に心配を感じており「クソ提督はもっとクソ提督になった方が良い」としばしば言っている。


強気な発言が多いが、凝り性であると同時に陰で努力する子で、第三十五話では、突発的に演習になった陽炎を、ほぼ何もさせずに撃破している。


第三十九話、第四十話において、提督と共に戦艦内の『姫』と出会うのだが、第四十三話において、姫が曙から誰かを思い出している、という興味深いシーンがある。


「行っちゃだめだよ!絶対にダメ!あんな・・・強そうな人。・・・行かないで!」






磯波:


もともとは利島鎮守府所属の艦娘だったが、望月とともに捨て艦扱いされ、捜索任務で青葉に発見されたのち、堅洲島鎮守府に転属扱いとなる。その後、行き違いで大浴場にて提督に裸を見られてしまい、お詫びを兼ねて秘書艦にされるが、やがて、忙しい堅洲島鎮守府において、無くてはならないほどの働き者になる。望月や提督いわく「隠れ美少女で、とてもいい子」とのこと。自分の足りない点をいつも認識しており、苦手な部分を消していこうとする頑張り屋でもある。また、提督の幅広い見識をよく知っており、色々な事を質問する勉強家でもある。


対外的には「護衛秘書艦」と言う位置づけで、ストックセット付きのH&K VP70のリバイバルモデルをストック無しで装備している。銃本体は右足の腿のホルスターに、何種類かの特殊弾を含むマガジンは左足の腿のホルスターにセットしているため、彼女のスカートがめくれて腿が見えたら、次の瞬間には恐ろしい事になるのだ。


第四十四話において、捨て艦事件の際、ほぼ轟沈していたことが、さらに、何らかの修復を零姫に受けていたらしいことが判明する。この際、『清楚でひたむきな夢』と『少しみだらな夢』を持っていると零姫は言うのだが・・・。また、嵐の夜に何かが起きる未来があるようだ。


漣によると『堅洲島の駆逐艦で一番のメシウマ』と評価されており、間宮さんのサポートもしているようだ。


荒潮からは『隠れスぺが高くて油断できない』と評価されている。


これからの磯波:


磯風が来るとなれば、やはりこの二人のクッキングは避けて通れない。そして、地道な努力を人知れず繰り返している子なので、いざという時意外と頼りになるシーンが出てくる。また、今後はしばしば銃を使うシーンが出てくるのだが、エイム箇所や射撃方法、弾種の選択が地味にエグく、提督や初風のツッコミがしばしば入るようになる。


「努力すれば、殺れるんですね!」






磯風:


第四十四話において初登場。作中では、磯波、望月の着任のきっかけとなった、利島鎮守府の捨て艦事件での三人目の生存者。というより、大破轟沈でもおかしくないが、精神力と練度で消滅しなかったらしい。呉の工廠に自腹で頼んだ艤装刀を愛用しており、四十四話では戦艦タ級の首を落とし、零姫を焦らせるだけの突進居合を見せた。

口調も考え方も武人そのもので、いつも自信に満ちた前向きな言動を見せる。が、実はとても仲間思いで、望月を励ましていたり、ほぼ轟沈の磯波を腰まで海につかりつつも離さなかったりと、情に厚い。


零姫の見ている未来では、そんな彼女が誰かの頭を抱きしめて泣いているらしいのだが・・・。


これからの磯風:


簡単な料理を作るつもりが、キッチンを破壊して間宮さんたちをマジ切れさせてしまう、『沈黙のキッチン』回が予定されている。必見。そして、因縁の対決はどうなるのか?

また、彼女のセリフは妙に「赤いモビルスーツに乗るあの人」と共通点が・・・。


「まだ、武の本質の一振りがここにあるぞ!」






初風:


数奇な運命で武器商人ハンドレッドに連れられて着任した苦労人。一か月の間に五か所も鎮守府を転々として、やっと堅洲島に落ち着いた。武器商人との窓口であり、堅洲島での銃器の取扱責任者でもある。自分で解体を希望するほど、今までの提督や艦娘である自分に絶望していたが、提督の味覚と自分の味覚がとても近い事を知ったり、提督の読んでいる本に興味をひかれ、また、今までの提督とは違う信頼感から、やっと居場所を見つけたと考えている。本人はクールでありたいと思っているが、実は意外とクールになり切れていない部分も多く、提督いわく「今ひとつしまらん感じがうちの子らしい」とのこと。

「他の曙と全然違う」堅洲島の曙に興味を持ち、友達になりたいと言い出す。当初はサンタコスで着任していた。


装備している拳銃はシグザウエルP220で、陽炎型全員がこれを基本装備にするらしい。


意外と常識人ポジで、ツッコミ役になる事が多い。


「特別な子になんか、なりたくないの。そういう気持ち、わかる?」






武器商人ハンドレッド:


銀髪のギリシア系イギリス人で、かつて明治維新を動かした海外の武器商人や銀行家の末裔。一人でもあり、複数でもあるが、彼らの実態は不明。謎の「クライアント」の依頼により、堅洲島の提督に全面的なバックアップを約束し、初風を連れてきて、不審船から回収した荷物をプレゼントしてきた。提督の過去を少し知っていたり、この戦いの全容をある程度把握しているようだが、肝心な部分は語らない。銃器の補充、納品を初風経由で行ってくれることとなった。提督とは大きな商売ができると言っているが、果たして・・・?


歴戦の私兵(傭兵)を抱えており、二人の女性の傭兵(右、左)とは、提督についてしばしば意味深な会話をしている。


堅洲島への納品方法は、日本の法律では禁止されている空中投下方式で、鎮守府前のグラウンドにパラシュート付きの木箱を落としていく、という豪快なもの。


「全てを破壊するものが二つある。時間と、・・・人間だよ」






大淀:


総司令部付きの秘書艦で、以前はどこかの鎮守府の所属であり、ケッコンしていた。提督はなぜか彼女に素っ気ない。大規模侵攻のトラウマか、アルコールが無いと寝付けず、部屋には「氷結」とプリントされたチューハイの空き缶が山積みになっている。

女科学者や提督は、彼女にどこか「艦娘らしくない違和感」を感じているようだが・・・。


「もう私には・・・何が正しいのか、わかりません」






女科学者(藤瀬研究員):


横須賀司令部付きの科学者で、大淀とは仲がいい。三十路が近いが独身で、男性経験も無いらしい。参謀いわく、「清潔にしていれば、そこそこ」な魅力のある女性らしい。

男性と話すことが出来ず、研究に没頭すると風呂にも入らなくなるため、結構不潔でいることが多い。ケッコン経験のある大淀をしばしばからかうが、真面目な話になるとすぐに降参するくらい免疫が無い。

艦娘に手を出さないらしい提督のデータが欲しいため、自分を実験台にして提督と関係を持つ、と言っていたが、提督の心の内面を知り、それは無理だと考える。


「私、この場所を知っている・・・!」






参謀:


横須賀の総司令部付きの参謀だが、実は以前は元帥だった。一年半前の大規模侵攻の責任を取らされて、現在はほとんど権限のない立場とされている。しかし、現在の深海勢力への対応には危機感を感じており、出来る範囲で何とかしようと努力はしているようだ。

年齢は不詳だが、なかなか結婚できない娘がいるらしい。


第四十五話にて、大淀とともに、「最も優れた攻撃的な提督」を回想しているシーンがあるが・・・。


第四十六話においては、鷹島提督に『食わせ者で、血も涙もないくらい、いい仕事をする』と評されている。


「正気と狂気の間に、線を引けるつもりかね?」






姫:


堅洲島の特殊訓練施設のどこかにいるらしい存在。しばしば大淀と話したりしている。現在のところ、姿も謎。提督の事は随分評価しているようだが、その根拠も不明。何らかの方法で宇宙空間から地球を見たり、深海勢力を止める干渉能力があるようだが、彼女がいかなる存在なのかもまだ謎である。深海側は「スサヒメ・ラケシス」という名前を出していたが・・・。


第三十九話、四十話にて、「神を模倣して作られた、有機体、女性型の量子コンピューター」の三号であると判明する。型式はASH-QC-GP-Type3(アーティフィシャル・スーパーヒューマノイド・クァンタム・コンピューター・ガッデス・プロジェクト・タイプ3)、パーソナルネームは「スサヒメ・ラケシス」。大規模侵攻時に深海側の侵攻を止めたらしいが、代償として姉にウイルスを埋め込まれ、機能、記憶、寿命に大きな制限が課されている。


艦娘や深海棲艦は、どうやら彼女の姉たちが創り出したらしいのだが・・・。


特殊訓練施設の下部に隠された大型戦艦の重装甲区画内に生体保存筒が安置されており、その中に居る。彼女の喪失・死は、人類の決定的な敗北を意味するようだ。


曙と提督のやり取りを見て、誰かを思い出そうとしているようだが・・・。


「マスター、それは冗談を仰ったのですね?」






青ヶ島鎮守府の提督:


国防自衛隊、海防部から、その働きと高い適性によって提督に選ばれた人。


数々の作戦を成功させ、艦娘をロストさせた事が無く、自身も様々な格闘技や戦闘の技量に長けているため、『鉄の提督』の異名を持つ。


公称練度最高の『鬼神』の二つ名を持つ金剛とケッコン関係にあり、プラトニックだが高い信頼関係で結ばれていたのだが、ある時『E.O.B海域』での作戦で金剛を失い、自暴自棄になってしまう。


あと一か月で辞職、と言うタイミングで堅洲島の提督が訪れ、大げんかに発展するのだが・・・。


一人称は「僕」。正統派主人公とでも言うべき正しさを持った好人物。


「正直に言うと、僕は君が恐ろしい。たぶんみんなそうだっただけだ。責めないで欲しい」






青ヶ島の金剛:


第四十四話の春風の話によれば、『鬼神』の二つ名を持つ最強の金剛。提督とケッコン関係にあり、その強さは最強の金剛として有名だった。が、とてもかわいらしいとも評価されている。


「輝度が極めて高い」という評価の通り、姫クラスの攻撃でも撃ち抜けない強さを持つが、仲間の逃走と引き換えに、『帯剣』クラスの姫と交戦し、その剣で貫かれて轟沈してしまう。


しかし・・・。






金剛:


二代目の青ヶ島の金剛で、その強さはケッコンを除けば、現在着任している金剛では最強と評価されていた。


しかし、以前の金剛の面影が強すぎる青ヶ島では、提督も姉妹艦も二代目の金剛をどうしても受け入れることが出来ず、さらにほかの鎮守府に異動しようにも、戦艦を着任できる提督が少ない事と、戦況による強力な艦娘の着任忌避(強い艦娘がいると、困難な任務を割り当てられるため、あえて強い艦娘を着任させない)の為、行き場所がなく、自分で解体申請を出すほどに追い詰められていた。


一度完全に生きることを諦めたため、冬の寒さの中にも世界の温かさを感じる『磔台の上から見る世界』を体感しており、提督にそれを指摘される。


第十二話、十三話において、ダイヤモンドと交換で堅洲島の提督に『連れ去られ』てしまう。


青ヶ島鎮守府での苦労のせいで、『高速戦艦・金剛』と『自分』を分けて考えるようになり、時々片言が消えるようになる。


提督の腕を抱いて寝るのが好き。


第二十一話において、エンフィールド・リボルバーNo.2 Mk.1を申請した。


第二十八話において、現在最強とされる榛名と演習を行うが、その戦い方は榛名の知っている金剛とは異なり、戦いながら榛名にレクチャーをしたり、被弾角度を読んで回避行動を取らないほどに熟達していると判明する。


皆の前では片言、提督と話すときは片言と普通の話し方を使い分け、心の中では普通の口調で話している。苦労したせいもあって、実は気遣いの塊だったりする。


これからの金剛:


提督と知り合った時の『あなたの武運でいる』『いなくなった時は、少しだけ泣いてネ』とは、女の子としてではなく、兵器として、武力として生きて行こう、という彼女の決意でもある。だからこそ、提督との密着度は一番高くても何も起きないし、近くに居られる・・・のだが、いつかは自分の本心や感情が溢れてしまうかもしれない。そうなった時の彼女の葛藤と選択が、一番の見どころだが、それはずっと先の事になるだろう。


「全てが闇でもいいの。私は、取られている手だけを信じて、全てを撃ち滅ぼすから」




榛名:


横須賀鎮守府の第二部(芸能部)に所属している、艦娘型録において長年最強の座を守ってきた榛名。かつては武勲も素晴らしく、国からその武功を称えて「上州榛名山勧請死返開耶姫(じょうしゅうはるなさんかんじょう・まかるがえしさくやひめ)」という名刀を送られている。歌って踊れて戦えるらしいが、異動の条件が、『演習、及び試合において、艦娘も提督も榛名を負かす事』だったため、着任させることが出来る提督が長いことおらず、また、本人の性悪な対応もあって、さびれた芸能部の建物で、昼夜逆転気味の日々を過ごしていた。


現在の境遇になった事や、これまでにかかわった人々の醜い面を見過ぎて、人間及び提督を心から嫌っており、実は男性恐怖症を患っているが、それを隠していた。


喫えないタバコを喫うふりをしており、その銘柄は「ピアニッシモ・フランメンソールワン」。同じタバコを喫う提督がいるのは、果たして偶然なのか?


第二十八話において、金剛と提督に敗れて、堅洲島に異動することになった。堅洲島の提督を気に入ると同時に、何か狂気に近い願望を抱えているらしい。

扶桑には「死ぬまで登る登山家のような怖さがある」と評価されている。


第四十四話において、剣の達人として、『開耶姫(さくやひめ)』という二つ名を持っているらしいことがわかる。


これからの榛名:


どこまでも献身的で、時には狂気を秘めているのか?という解釈もなされる榛名。この話では、榛名はいつも激しい戦いに身を置き続けるが、ある時、その本当の心が露になる。それは、『誰かの為の、何かの為の榛名』ではない、二つの『榛名自身』。ただしそれに気付いた先は、本当の勇気を求められるようになってしまう。それからが、彼女の本当の物語だ。


「本当は、夏のこんな青い空は、苦手なんです。ずっと・・・」





荒潮:


稀に、『いい女は子供の頃からいい女』と言われるような女の子がいるが、堅洲島の荒潮はまさにそんな子だ。

特に指示はないものの、手が空いていると陸奥の医務室に遊びに行きつつ手伝いをしている(あらあらコンビ?)。心と体の成長度合いが一致していない、と本人は考えており、それが本人の深刻な悩みらしい。(陸奥を「妹っぽくてかわいい」とか言い放つような提督に着任しているからね、仕方ないね)


第十八話において、ロケット発射基地奪還作戦の大敗北を聞いて、一人になっている提督の手を握り、元気づけたりしている。


第四十二話では、大晦日の宴会場と化した大浴場を避けて、陸奥に相談して提督の自室のシャワーを借りている。この時のトラブルはなかなか面白い。が、実は、大人びた会話をしていても、大浴場でされているような赤裸々な大人の話は好まない、という伏線にもなっている。


これからの荒潮:


実は主人公格の一人で、深海側にも、陸上の敵(?)にも脅威になる艦娘の一人。そして、『女の子なのか?兵器なのか?』という艦娘の葛藤に対しては、戦艦や空母よりも迷いのない考えを持っており、彼女たちが葛藤に苦しんだ時は、荒潮のそれが状況を良い方向に持っていく、という、大切な立ち位置を持っている。(改二が来てほんと良かった)


「わたしは行くわ。誰かが居たら、きっと寂しくないもの」






特務第七の川内:


特務第七鎮守府、清掃討伐部隊のエースで、司令の鷹島提督とはケッコン関係にある艦娘。上層部からの司令により、密かに深海化している艦娘を暗殺する任務を負っている。これは本人曰く「時に気が狂いそうになる」ほど精神的にきつい任務だが、鷹島提督との精神的・肉体的つながりでバランスを取っているようだ。

しかし、最近特務第七で夕立が頭角を現しており、夕立が鷹島提督と過ごす時間が増えたため、色々とネガティブに考え、判断を誤り、特防の瑞穂を暗殺すべく、堅洲島まで渡航してしまう。・・・が、相手が悪すぎた。

途中から冷静になったのか、堅洲島の艦娘の強さやトラップから状況を悟って投降、堅洲島の川内と一時的にともに行動するようになる。


黒装束で、苦無やMaxim9ピストル、フックショット、フラッシュグレネードなどを装備しており、まるで忍者そのもの。艦娘としても相当強いが、海に出たくない理由があるようだ。堅洲島では久しぶりに一人で考える時間が出来たのと、川内と知り合ったのが良かったのか、何らかの決意を固める。


第三十一話において、志摩鎮守府から北上の暗殺に絡んで、相当な恨みを買っていると判明する。果たして、特務第七と川内の運命は?


「ウソでしょ!?あなた、じんっ・・・!!」




川内:


堅洲島の川内。第三十四話にて、上記の特務第七の川内と行動を共にしたり、「別の意味の夜戦」の真相を知って知恵熱を出したりと、まだ目立った活躍は無い(だって戦ってないからね、しょうがないね)。

しかし、非公式には最強に近い特務第七の川内から、演習で一勝を勝ち取ったり、提督と初対面の際に「すごく強そうな人」と言っていることから、秘めたポテンシャルはとても高いのかもしれない。


これからの川内:


堅洲島の川内は強さのヒントを提督や異動組、特務第七の川内に求めるのと、深刻なレベルの夜戦馬鹿に進化していくため、エースの一人として成長していく。特に、夜戦で深海の姫と度々戦うが、手詰まりから何かを開眼していく様子がかっこいい。しかし、それは某ゲームの忍者みたいに、身軽過ぎる方向だったり、時に呪術的だったり、ちょっと怪しい方向に・・・。


「忍者は何もつけてない方が強いんだよ?古事記にもそう書いてあるんだから!」






扶桑:


堅洲島でよく聞かれる「戦艦のお姉さま方」という表現のもとになっている筆頭、みんなのお姉さま。よく勘違いされているが、扶桑姉さまは不幸なんて一言も言ってない。最初期からいるせいか、叢雲と同じく、提督に気を使わせない艦娘で、山城がそれを少しだけ訝しんでいたりする。

堅洲島の姉さまはどこか確信に満ちた言動を控えめにする、大人の女性で、提督の事をとてもよく見ているような節がある。この為、扶桑姉さまと提督二人だけの会話は、なかなか素敵なうえに、提督も素に近い面がちらほらと出てきてしまう。おそらく、提督の過去の女性の話が出てから、決定的に対応が変わったように見えるのだが・・・。


戦艦「遠江」の搭載兵装について、提督の相談役でもある。


第四十話~四十三話は扶桑姉さまがよく登場する回で、その戦い方が堂々としつつ美しかったり、美味しいにしんそばをふるまったり、提督と軽妙なやり取りをしていたり、機転を利かせて提督の追及をかわし、陸奥をかばったり、無言で肩を震わせて笑っていたりと、堅洲島の姉さまの魅力が良く出ている回なので、姉さまファンは読むことをお勧めする。


これからの扶桑:


居ないと、この物語が成り立たないような位置にいるので、今後の活躍はとても重要な意味を持っていたりする。既に姉さまと似た女性の話があったり、目が離せない。


「山城、空がどうして青いか知っているかしら?私は知っているのよ。教えてもらったの」






鷹島提督:


特務第七鎮守府、清掃討伐部隊(スイープ&スレイヤー)、通称SSの提督。国防自衛隊、陸防部のスカウトスナイパーで首席だった、銃の名手でアフリカ帰り。イケメン(自称)。第四十五話、四十六話の親潮の回想にて活躍するシーンが出てくる。

堅洲島の提督をアフリカで二回暗殺しようとして返り討ちにされ、救助されたという稀有な経歴を持つ。彼以外に提督を暗殺しようとした者は全員死亡しているらしい。

提督の話によれば、川内は鷹島提督の趣味をそのまま形にしたような子らしい。

戦闘ストレス障害を患っており、青葉には「女の子がいないと眠れない病気」と言われている。その分女の子が大事らしく、心が折れて泣き出した親潮を見てもらい泣きし、機密を伝えると同時に、励ますためにほぼでっち上げの希望的な話をする(が、これが大当たりだ!)。「海に出ないし、処女お断り」と言っているが、見方を変えれば轟沈の危険にさらさず、矯正施設から出られなくなるような艦娘を引き受けているわけで、中身のある女好きかもしれない。

汚れ仕事を引き受けている部署のわりに、好人物な印象だ。


志摩鎮守府に恨みを買い、特防に煙たがられているため、今後迫りつつある危機にどう対処するかが注目される。


使用している銃はウインチェスターM1887のソードオフ・カスタムモデル。トリガーガードをカットし、ウッド部分をカーボンインテグラルに変え、ライフル銃身と交換可能にしている一点もの。


「犬?お前にはおれが、ゴールデンレトリバーにでも見えるのか?」








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