2015-03-10 00:28:19 更新

前書き

沢嶋雄一が取材するだけ。タイムスクープハンターの雰囲気をなるべく気にしながら書いたから他のSSみたいにかっこいい描写とかはないです。主役が大活躍!とかないです。タイムスクープハンターを知っているとより楽しめると同時に私の粗が見つかります。今回はAL/MI作戦のE-6です。

基本的に地の文っぽいのは沢嶋がナレーションを入れているものです。
センタリングっぽい感じのは字幕か沢嶋以外のナレーションです。


       タイムスクープ社


     タイムワープ技術を駆使し

   あらゆる時代にジャーナリストを派遣

     人々の営みを映像で記録し

アーカイブする計画を推し進めている機関である



沢嶋「アブソリュートポジションN33 W10 E129 S38。ポジション確認。怪我なし。ウィルスなし。

   アブソリュートタイムB022459823年 66時12分70秒。西暦変換しますと 2014年8月22日16時55分。

   無事タイムワープに成功しました。コードナンバー701384。これから記録を開始します」


   沢嶋雄一。彼はタイムスクープ社より派遣されたジャーナリストである。

あらゆる時代にタイムワープしながら、時空を超えて、名もなき人々を記録していく

           タイムスクープハンターである!


コードナンバー701384。2014年8月26日。今回の取材対象は『艦娘』


かつて実在していた第二次世界大戦期の艦船がモチーフになっているのが特徴。


彼女の名前は『五十鈴』


沢嶋「当時の人々にとって、私は時空を超えた存在です。

   彼女らにとって私は宇宙人のような存在です。

   彼女らに接触するには細心の注意が必要です。

   私自身の介在によって、この歴史が変わることも有り得るからです。

   彼らに取材を許してもらうためには、特殊な交渉術を用います。

   それについては極秘事項のためお見せすることは出来ませんが、

   今回も無事密着取材することに成功しました」



 彼女らは現在、2つの大きな作戦をしているのだという


五十鈴「正面海域、異常なし。帰投します」


 彼女は作戦には直接参加をせず、鎮守府で待機し

 周辺海域の警邏をしていた


 彼女の表情はどこか明るく、作戦の実施を感じさせなかった


沢嶋「五十鈴さんは、今回の作戦に参加していないとのことですが

   やっぱり、悔しかったりしますか?」


五十鈴「ええ、確かに悔しいわ。けどね、ここに残ることも立派な作戦の一つなのよ」


沢嶋「作戦……ですか?」


五十鈴「もし、戦力を全てつぎ込んで作戦が成功したとしても、別働隊にここ(鎮守府)を襲撃されたら?」


 彼女の仕事は別働隊の警戒をし、ここに敵を近づかせないことだそうだ


五十鈴「そういうこと。五十鈴には丸見えなんだから」


 そう言うと、彼女は手早く片付けを済ませ小走りでどこかへ進む


 向かった先は『間宮』という甘味処。彼女の行きつけである


五十鈴「間宮さん、ぜんざい1つ」


 ぜんざいを頬張る彼女の顔がほころぶ


五十鈴「貴方も食べたらどう?美味しいわよ?」


沢嶋「ええ、じゃあ。一口……ん!これは美味しいですね。小豆が……良いです」


 仕事終わりに食べる甘味が彼女の楽しみなのだそうだ


能代「五十鈴さん、警邏お疲れ様です。提督へのご報告は」


五十鈴「今から行くところよ。それじゃあ頑張ってね」


能代「はいっ」


 彼女は『能代』、『五十鈴』と同じ艦娘で交代で周辺海域の警邏をしている


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五十鈴「五十鈴です。周辺海域の警邏報告に上がりました」


 重厚な扉


沢嶋「この奥には一体誰がいるんでしょうか」


 扉が開く

 中には私と同じぐらいの年齢の男性が座っていた。

 彼がここの提督だそうだ


提督「報告ご苦労。書類はいつものように」


五十鈴「了解です。失礼しました」


 報告を終え、退出した彼女を追う


五十鈴「ちょっと、いくら取材を許してもここから先は立入禁止よ」


 壁には『男子禁制』の文字。この先は艦娘の寮らしい


沢嶋「では、今日はこの辺で」


 取材対象と別れ、今日の取材を切り上げる


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 取材2日目 7:21AM


 取材対象と合流、既に出撃準備を整え終えていた

 

沢嶋「今日も、警邏ですか?」


五十鈴「ええ、作戦中は24時間体制でやっているわ」


 24時間、交代による警邏がこの鎮守府の安全を支えている。

 取材対象と同じ艦隊の艦娘へインタビューを行う


 【五十鈴さんは、どんな方ですか?】


電「五十鈴さんはとても頼りになるのです!以前、潜水艦隊を殲滅していた時に

  電が撃ち漏らした潜水艦を沈めてくれたのです。五十鈴さんがいなかったら

  今頃電は……」


 彼女は『電』、艦隊編成初期から『五十鈴』と同じ艦隊に所属している。

 深海棲艦も助けたいと思っている心優しい艦娘だ。『五十鈴』にも

 厚い信頼を置いているようだ


 【五十鈴さんのイメージを教えて下さい】


暁「頼りになる水雷戦隊旗艦よ!他にも水雷戦隊はいるけど神通さんは

  ちょっと……べ、別に厳しくて怖いとかじゃないんだから!」


 彼女は『暁』、『電』の姉妹の長女だ。彼女が口にしていた『神通』という

 艦娘はとても訓練が厳しいのだという


 【神通さんとは?】


雷「あー、いい人よ。面倒見も良くて私の代わりに司令官を任せても安心できるぐらい

  信頼が置けるわ。けれど、あの人の訓練だけはなるべく受けたくないわね……」


 彼女は『雷』、二人の姉妹の三女。次女もいるらしいがこの場にはいないらしい。

 取材対象が準備を終え集合をかける

 

沢嶋「えー、私も警邏へ同行したかったのですが同行は認めて

   もらえませんでした。 なので五十鈴さんの艤装へこちらの

   マイクロカメラを設置させていただくことにしました」


 艤装へ小型カメラを取り付けてもらう


五十鈴「五十鈴、出撃します!五十鈴に任せて?」


 駆逐艦も3人後に続く。カメラの映像へ切り替える


五十鈴「電探反応なし、ソナーの反応は?」


電「はわわ、反応はないのです」


暁「どうせ敵さんも向こうでてんやわんや。こっちに来るはずないわ」


五十鈴「暁、そう思っていると敵は来るものよ。それにお姉ちゃんなんだから

    少しは真面目にしたらどう?」


暁「わ、わかってるわよ!」


 どうやら毎日同じようなことをして飽きているらしい。

 だが何も起きない平和なことが一番大切なことだ。

 この後も警邏が終わるまで取材を続けたが何も起こらなかった


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取材6日目 5:38AM


 鎮守府内が慌ただしい。何かあったようだ。

 取材対象へ合流する


沢嶋「あの、あの!五十鈴さん!何かあったんですか!」


五十鈴「敵の別働隊がここへ攻めてきているらしいわ。幸い

    提督が戦力を残しているからきっとなんとかなるわ」


 敵襲が予想されていたからか、慌ただしくはあるが焦りはない。

 着々と出撃準備が進む


五十鈴「五十鈴、出撃します!続いて!」


 彼女の艦隊が出撃した。マイクロカメラへ切り替える



五十鈴「急ぐわよ!」




五十鈴「……見えた!」


 何かを見つけたようだ。映像を拡大、鮮明にする。

 敵艦隊だ。戦艦、軽巡洋艦、軽空母、駆逐艦が確認できた。

 既に戦闘は始まっているようで水柱が立っている。


五十鈴「回りこむわよ。索敵に引っかからないように気をつけて」


 順調に回り込めるかと思った。その時だった……!


五十鈴「見つかった!一気に近づくわよ!」


雷「了解!射程圏内まであと20秒!」


暁「きゃあっ!」


 『暁』の悲鳴と共に轟音が鳴り響く。

 カメラの映像が乱れるが、すぐに映像が戻る


五十鈴「被害報告!」


雷「無傷よ!」


電「こちらも問題ないのです!」


暁「至近弾!小破!装備に問題はないんだから!」


五十鈴「問題ないようね。目標、どれでもいいから敵艦!

    焼けつくまで撃ちなさいっ!」


 再度轟音が鳴り響く。こちら側でも戦闘が始まった。

 狙いはおおまかにとにかく撃っている。そういった印象だ。

 しばらくすると轟音が鳴り止む。終わったようだ


五十鈴「魚雷をばら撒いて撤退するわよ!」


 撤退のようだ。こちらも出迎えインタビューの準備をする


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沢嶋「えー、無事帰投しました五十鈴さんに今回の出撃について

   インタビューを行いたいと思います。よろしくお願いします」


五十鈴「よろしく」


沢嶋「手前の艦隊を攻撃して帰ってきましたが、主力へは攻撃しないのですか?」


五十鈴「それは私達の仕事じゃないの。迎撃作戦の主力がすることよ」


沢嶋「では、五十鈴さん達の役目は?」


五十鈴「敵前衛艦隊の排除を援護することよ。主力艦隊の弾薬を温存させる為に

    五十鈴達が気を引き少しでも敵の被害を増やすの。あとは主力が敵を倒

    してくれることを願うだけね」


沢嶋「なるほど、ありがとうございました」


 主力艦隊の負荷を少しでも減らすことで作戦の成功率を上げる。

 地味ではあるがこの行為の積み重ねが大きな差になるのだろう


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取材6日目 4:03PM


 艦娘達が司令室へ集まる。机の上に一つ無線機が置かれている

 落ち着かない者や祈る者、無線機を見つめる者。部屋には沈黙が流れていた。

 と、その時だった


 《……こえ…すか?》


 無線機へ注目が集まる。ノイズ混じりの声が聞こえてくる


 《きこえますか?応答願います》


提督「ああ聞こえる!結果を報告してくれ!」


 《こちらも聞こえます。作戦は成功です。繰り返します、作戦は成功です!》


「「「「「ウワアアアアアアアアアアア!!!!」」」」」」


 歓声が上がる。感極まり泣き出すものもいた。

 今回は、この辺で取材を切り上げることにする


沢嶋「では、私はこの辺で。どうもありがとうございました」


五十鈴「そう?じゃあまたね!」





 歴史の教科書に載っている大きな出来事

 その裏には、多くの積み重ねや支えがある

 今回の取材では、とある鎮守府でそれを

 垣間見ることができた。彼女らのような

 名も無き歴史の立役者を記録に残すことが

 我々タイムスクープハンターである



      その後の調査で

     五十鈴は改二になり

主力艦隊への昇進を果たしたようである




沢嶋「以上、コードナンバー701384。アウトします」


後書き

沢嶋雄一ってアドリブ、緊急事態に弱いような印象があります。どこまで話していいのか、この時代の人にどこまでやっても大丈夫なのかという線引を見極めようとして結構な頻度でどもっているような気がします

カテゴリミスとか誤字とか見つける度にちまちま修正してます。上にあげてしまって申し訳ありません

3/10追記:投稿してしばらく経ったのであとがきに追記します。沢嶋が最初に言っているアブソリュートポジションは佐世保湾の座標だったりします。それと西暦変換した日付ってちょうど夏イベ終盤だったりもして本編になんも影響しない小ネタとか挟んでたりします。今回登場させた艦娘と史実でAL/MIに参加した艦娘は実は1人も被ってないよう調整した気もしますが多分被ってます。最初の投稿から時間が経っているので私自身も忘れている小ネタもあるかもしれないので見つけたらニヤニヤしていただけると私も嬉しいです。読んでいただきありがとうございました


このSSへの評価

3件評価されています


SS好きの名無しさんから
2016-01-22 13:39:30

瀧丸さんから
2015-01-31 21:33:42

SS好きの名無しさんから
2015-01-05 01:32:29

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SS好きの名無しさんから
2016-01-22 13:40:12

瀧丸さんから
2015-01-31 21:33:44

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: wktk氏 2015-03-08 22:34:49 ID: 1WAoBKY8

珍しいクロスを見た気がする

あと誤字修正は大事よ


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