2018-05-13 11:49:05 更新

前書き

!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。



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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール


年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80

好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも




備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染

冷静沈着な性格の持ち主

外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生

相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある

制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用

男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している

人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」

彼女の目は常に物事の核心を見抜いている

A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である

幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた

西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘

小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている

中学生時代になんらかのトラブルがあったのか、それ以来他人はおろか、幼馴染の穂乃果とさえ距離を置こうとする節が見られるが、その理由を知る者は少ない

講堂でのファーストライブで、静まりかえっていたステージの中であろうとも精一杯輝こうとしていたμ'sの姿を見て、彼女たちを応援することを決意したが・・・?

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♪ 挿入歌 これからのsomeday ♪






♪ 私たちの想いが集まれば ♪



♪ なんとかなるかも ♪



♪ 小さなちからだけど ♪



♪ 育てたい夢がある ♪







♪ わからないことだらけ ♪



♪ ポケットに地図なんて持ってない ♪



♪ 少しずつでもいいんだね ♪



♪ 胸張って進もうよ ♪






♪ つまずいたらどうする? ♪





♪ 笑ってみる? えがおで wai wai wai ♪



♪ だいじょうぶ 飾らずに素直な声で ♪



♪ one,two,three,four ♪



♪ みんなこっちです! ♪






♪ Someday いつの日か叶うよ願いが ♪



♪ Someday いつの日か届くと信じよう ♪



♪ そう泣いてなんかいられないよ だってさ ♪



♪ 楽しみはまだまだ まだまだこれから ♪














♯8 report8 絢瀬 絵里





花陽「はぁ・・・!はぁ・・・!はぁ・・・!」タタタタタ!




ヒデコ「本当に〜?あははーー」




花陽「わっ!?」


ヒデコ「わぁ!」


フミコ「わぁ!」





花陽「す・・・すいませんっ!」タタタタタ!




ヒデコ「・・・?」


フミコ「・・・?」








花陽「はぁ・・・!はぁ・・・!はぁ・・・!」タタタタタ!



真姫「・・・・・」スタスタ



ドンッ


花陽「わっ!」


真姫「わぁ!」





真姫「花陽?」



花陽「ま・・・真姫ちゃん!?」



花陽「大変!大変なの!すぐに部室に来て!!」タタタタタ!



真姫「えぇ!?」







ーーアイドル研究部部室ーー




ガチャッ!



花陽「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」



穂乃果「・・・?どうしたの花陽ちゃん?」




花陽「はぁ・・・!はぁ・・・!」


花陽「た・・・た・・・!」





花陽「たすけて!!」




穂乃果「・・・たすけて?」



ひかり「どうした小泉!誰にやられた!?」ガタッ!



海未「落ち着いてくださいひかり」





花陽「じゃなくて・・・!」


花陽「大変!大変です!!"ラブライブ!"です!"ラブライブ!"が開催されることになりました!!」



穂乃果「"ラブライブ!"!?」







穂乃果「・・・って何?」

















花陽「スクールアイドルの甲子園、それが"ラブライブ!"です!」



花陽「エントリーしたグループの中からこのスクールアイドルランキングの上位20位までがライブに出場、No.1を決める大会です!」


花陽「噂には聞いていましたけど、ついに始まるなんて・・・!」



穂乃果「へぇ〜」



ひかり「なるほど、甲子園というのも大げさではなさそうだ」



海未「スクールアイドルは全国的にも人気ですし」



凛「盛り上がること間違いなしにゃ〜♪」






花陽「今のアイドルランキングから上位20組となると、1位のA-RISEは当然出場するとしてーー」


ひかり(A-RISE・・・!)


花陽「・・・2位3位は・・・!ま、まさに夢のイベント・・・チケット発売日はいつでしょうか・・・?初日特典はーー」



ひかり「ん?小泉、お前まさか見に行くつもりか?」







花陽「当たり前です!!これはアイドル史に残る一大イベントですよ!!」ガタッ!


ひかり「うぉっ?」


花陽「見逃せません・・・!」



真姫「アイドルのことだとキャラ変わるわよね」



凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ♪」





ひかり「・・・そうじゃなくてだな小泉、お前たちはスクールアイドルだろ?なら見に行くんじゃなくて出場を目指してーー」





花陽「うえええぇぇぇぇぇっ!!?」ガタッ







花陽「そ・・・そそそんな・・・!私たちが出場なんて恐れ多いです・・・!」モジモジ



真姫「キャラ変わりすぎ・・・」



凛「凛はこっちのかよちんもすきにゃー♪」



ひかり「はぁ・・・」






真姫「でもあんたね、そう簡単に言うけど現実は厳しいわよ?」



海未「ですね・・・先週見たときはとてもそんな大会に出られる順位ではありませんでしたよ?」




ひかり「・・・そうか?希望は持てると思うんだが?」つPC


海未「・・・?」




海未「・・・!穂乃果!ことり!」



穂乃果「・・・?」


ことり「・・・?」



穂乃果「すごい!」


ことり「順位が上がってる!」



真姫「ウソ!?」ガタッ!


凛「どれどれ?」タッタッ


花陽「・・・?」




ことり「急上昇のピックアップスクールアイドルにも選ばれてるよ!」



穂乃果「ホントだ!」



ひかり「新メンバーを含めた前回のPVが見事に当たったわけだ、あの3人にカメラの使い方を教えたのも正解だった」





穂乃果「"新しい曲格好良かったです"、"7人に増えたんですね!"、"いつも一生懸命さが伝わってきて大好きです"」



凛「うわぁ♪もしかして凛たち人気者?」






真姫「・・・そのせいね」



ひかり「・・・?どうした?」



真姫「最近ーー」
















ーー屋上ーー



ことり「出待ち!?」



穂乃果「ウソ!私全然ない・・・」



花陽「そういうこともあります、アイドルは残酷な格差社会でもありますから」



穂乃果「うぅ・・・」






ひかり「しかしよかったじゃないか西木野、これでお前もいよいよ本物ってわけだ」



真姫「・・・・・」



ひかり「それに待っててくれたファンに応えるなんて、お前も変わってきたな」



真姫「わ・・・私は別に・・・!///」



ひかり「どうした?顔が赤いぞ?」



真姫「・・・!」ムーッ


シュッ




ひかり「おっと」パシッ



真姫「ヴェ・・・」



ひかり「ふふふ、私に力ずくで勝てるわけないだろう」



真姫「・・・・・」ムーッ






タタタタタ



ガチャッ!



にこ「みんな!聞きなさい!重大ニュースよ!」



ひかり「矢澤か、どうした?」



にこ「ふっふっふ!聞いて驚くんじゃないわよ?今年の夏、ついに開かれることになったのよ!」













にこ「スクールアイドルの祭典!!」





ひかり「"ラブライブ!"だな?」







にこ「・・・知ってんの・・・?」














ーー理事長室前ーー



穂乃果「・・・・・」



真姫「どう考えても答えは見えているわよ?」



凛「学校の許可ぁ?認められないわぁ!」



穂乃果「だよねぇ・・・」



ひかり「あの堅物が相手ではな」



穂乃果「でも、今度は間違いなく生徒を集められると思うんだけど・・・」



ガラッ


にこ「そんなのあの生徒会長には関係ないでしょ?私らのこと目の仇にしてるんだから」



花陽「ど・・・どうして私たちばかり・・・?」



にこ「それはーー」





にこ「あっ!?もしかして学校内での人気を私に奪われるのが怖くてーー」


真姫「それはないわ」



にこ「ツッコミ早っ!!」



ガラガラ バタン





真姫「もう許可なんか取らずに勝手にエントリーしてしまえばいいんじゃない?」



ひかり「事後承諾か」



花陽「ダメだよ!エントリーの条件に"ちゃんと学校に許可を取ること"ってあるもん」



真姫「じゃあ直接理事長に頼んでみるとか」



穂乃果「え?そんなことできるの?」



海未「確かに・・・部の要望は"原則生徒会を通じて"とありますが、理事長のところに直接行くことが禁止されているというわけでは・・・」



ひかり「言葉の隙間をついているようにも聞こえるが・・・まぁ大丈夫だろう」



真姫「でしょ?なんとかなるわよ」


真姫「親族もいることだし」





ことり「・・・?」











穂乃果「・・・・・」ゴクッ


穂乃果「更に入りにくい緊張感がーー」


ひかり「それは気のせいだろう」




穂乃果「・・・ッ!」



ガチャッ


穂乃果「うわぁっ!?」



希「おぉ、お揃いでどうしたん?」



ひかり「東條・・・ということはーー」





絵里「・・・・・」



穂乃果「うわぁぁ!生徒会長・・・!」



にこ「・・・タイミングわるっ・・・」






絵里「・・・何の用ですか・・・?」






ひかり「理事長に話があって来た、通してもらうぞ」スタスタ


バッ!


絵里「・・・・・」


ひかり「・・・・・」





絵里「・・・各部の理事長への申請は、生徒会を通す決まりよ?」



ひかり「誰が申請だと言った?話があって来たと言ったはずだ」




穂乃果「ひ・・・ひかりちゃん・・・上級生だよ・・・?」



ひかり「だったら何だ?1つ歳が上なだけだろう?」



絵里「・・・はぁ・・・」






コンコン



ひかり「・・・?」






理事長「どうしたの?」










ーー理事長室ーー





理事長「へぇ、"ラブライブ!"ねぇ」



海未「はい、ネットで全国的に中継されることになっています」



ことり「もし出場できれば学校の名前をみんなに知ってもらえることになると思うの」



理事長「・・・なるほどね」









ひかり「・・・それにどうです?楽しそうでしょう?学校生活の思い出作りにはピッタリのイベントだと思いませんか?」



ことうみ「えっ?」


にこ「・・・?」


穂乃果「ひかりちゃん?」





ひかり「・・・いかがでしょう?理事長」





絵里「私は反対です」



ひかり「・・・・・」




絵里「理事長は学校のために学校生活を犠牲にするようなことはすべきではないとおっしゃいました」スタスタ


絵里「であればーー」




理事長「そうねぇ・・・でもいいんじゃないかしら?エントリーするくらいなら」



絵里「・・・!?」



穂乃果「本当ですか!?」



理事長「えぇ」



ことほのうみ「わぁぁ♪」


にこ「・・・・・」ニッ




絵里「ちょっと待ってください!どうして彼女たちの肩を持つんです!?」



理事長「別にそんなつもりはないけどーー」



絵里「だったら!生徒会も学校を存続させるために活動させてください!」







理事長「・・・それはダメ」



絵里「・・・意味がわかりません・・・!」



理事長「そう?簡単なことよ?」



絵里「・・・・・」



ひかり「あぁ、簡単だ」



絵里「・・・!」キッ!



スタスタ



希「えりち・・・!」






ガチャッ



まきりんぱな「・・・!」


絵里「・・・・・」スタスタ





バタン







にこ「ふん!ざまぁみろってのよーー」


理事長「ただし、条件があります」



ひかり「・・・?何でしょうか?」



理事長「勉強が疎かになってはいけません、今度の期末試験で1人でも赤点を取るようなことがあったらーー」


理事長「ラブライブ!へのエントリーは認めませんよ?」



理事長「いいですね?」



穂乃果「ええぇぇ!?」






ことり「ま、まぁさすがに赤点はないから、大丈夫だ・・・とーー」





ほのにこりん「・・・・・・・・・・・・」ガクーッorz




ことり「・・・あれぇ・・・?」













ひかり「・・・・・」



スタスタ ガチャッ



希「・・・?」




バタン




















絵里「・・・・・」スタスタ












ひかり「おもしろい冗談だったな、絢瀬」



絵里「・・・!あなた・・・!」



ひかり「それとも、まさかまだ本当に気づいていないとでも言うのか?」



絵里「・・・何のことかしら・・・?」



ひかり「相変わらずだなお前は・・・」




ひかり「今回の件、まさかこちら側に理事長の親族がいるから身びいきされたんだと思ってるんじゃないだろうな?」



絵里「・・・でなければ何だと言うの?」



ひかり「確かに私が南を引き入れたことに、理事長の親族だったからという理由がなかったと言えば嘘になる、少しでも有利に働くかもしれないとも考えたからな」


ひかり「だがあの理事長、そんな私情に振り回されるような器じゃなかった」







ひかり「お前が出て行ったあと理事長は、アイドル研究部員の中で1人でも赤点を取ったらエントリーは認めないという条件を出してきた、それがなによりの証拠だ」


ひかり「おかげでうちの幼馴染は大慌てだよ」







絵里「・・・・・」





ひかり「話を戻そう、何故お前が理事長に認められなかったかわかるか?」



絵里「・・・あなたはわかるとでも言いたいの?」



ひかり「あぁわかるとも」








ひかり「そもそも絢瀬、お前は頭っから勘違いをしてるんだよ」



絵里「勘違い・・・?」



ひかり「理事長は私たちに、学校を存続させるための活動など期待していない」


ひかり「・・・まさか理事長もスクールアイドルたるもので、学校の存続ができるなどとは思ってはいまい」




絵里「・・・なんですって・・・?だったら一体何を・・・?」



ひかり「おいおい、あの場で私がわざとらしくヒントまで言ってやったのに聞いてなかったのか?」




絵里「・・・!」イラッ


絵里「・・・はっきり言いなさい!」ガタッ!



ひかり「そうカッカするなって」


ひかり「・・・だがそうだな絢瀬、1つ言っておくとーー」









ひかり「お前はあの場で理事長に"学校の事情で私の活動を制限してください"と頼みに行ったんだぞ?」



絵里「・・・何を言っているの?」



ひかり「やっぱり自覚はなかったか・・・でなければあんな冗談みたいなこと言わないよな」


ひかり「ま、そこから先は自分で考えるんだな」











絵里「・・・そんなことより、あなたも他人の心配をしている場合?」



ひかり「・・・何のことだ?」



絵里「期末試験、あなたも当然対象なんでしょう?こんなところで無駄話をしている場合かしら?」







ひかり「ご心配ありがとう、お礼に良いものをお見せしよう」スッ



絵里「・・・!」




ひかり「・・・だから私の心配は不要だ」



絵里「・・・ふん」スタスタ




ひかり「絢瀬!」




絵里「・・・まだ何か?」









ひかり「・・・また会おう」スタスタ





絵里「・・・・・」













ーーアイドル研究部 部室ーー




穂乃果「大変申し訳ありません!」スッ


凛「・・・ません!」スッ




海未「・・・そんなに酷いんですか?」



穂乃果「数学だけだよ!小学校の頃から算数が苦手だっただけでーー」





ひかり「7×4=?」




穂乃果「にじゅう・・・ろく・・・?」ユビオリ








ひかり「・・・こんな具合でな」



海未「・・・かなりの重症ですね・・・」






花陽「凛ちゃんは?」



凛「英語!凛は英語だけはどうしても肌に合わなくて!」



花陽「た・・・確かに難しいよね?」



凛「そうだよ!大体凛たちは日本人なのにどうして外国の言葉を勉強しなくちゃいけないの!?」



ひかり「うわ〜出たな典型的な言い訳」



真姫「・・・!」ガタッ


凛「ぅっ・・・!?」ビクッ!



真姫「屁理屈はいいの!」ズイッ



凛「わぁ真姫ちゃん怖いにゃあ・・・」



真姫「これでテストが悪くてエントリーできなかったら恥ずかし過ぎるわよ!?」



凛「そうだよねー・・・」



ひかり「やれやれ、ようやくあの堅物を突破できたところでーー」





にこ「ま・・・まったくそのとおりよ!」



ひかり「・・・?」






にこ「あ、赤点なんて絶対取っちゃダメよ!」



ことり「にこ先輩・・・成績はーー」



にこ「ににににこ!?」ガタッ!




にこ「・・・にに、にっこにっこにー♡が・・・赤点なんてとと取る訳ないでしょ!?」







ひかり「・・・動揺し過ぎだ」



にこ「・・・・・」















穂乃果「むーっ・・・そんな偉そうなこと言うけど、ひかりちゃんだって私と成績あんまり変わんないじゃん!!」



ひかり「んー?」






ことり「え?そうなんですか?」



真姫「あんまりイメージに合わないけど?」









凛「へ・・・へー、じゃあプロデューサー先輩のせいでエントリーできないってこともあり得るってことだよねー?」



にこ「あ・・・あんたねー!偉そうなことばっか言って私らの足引っ張ったらただじゃおかないからーー」




ひかり「・・・・・」ガサガサ ポイッ




バサァ





花陽「・・・?なんですかこれ?」



海未「前回の中間試験の答案ですね」














現代文 98点

数学 96点

日本史 97点

世界史 95点

科学 96点

英語 97点





穂乃果「」


凛「」


にこ「」






ひかり「・・・試験勉強なんてしたのは3年ぶりだったか・・・」





ことり「全部90点代後半・・・」



海未「・・・これのどこが穂乃果と変わらない成績なんですかねぇ?」



穂乃果「」





ひかり「いや穂乃果の言っていたことは正しい、確かに私は今まで赤点でないギリギリの点数しか取らないようにしていたからな」





真姫「なんでそんなバカみたいなことを?」



ひかり「・・・目立ちたくなかったんだよ、いい成績を取ると周りがいろいろうるさいだろ?先生とかクラスメイトとか・・・」


ひかり「だがお前たちと共に活動するなら話は別だ、迷惑をかける訳にはいかんからな」




凛「」


にこ「」








海未「なら、成績を伸ばす対象が1人減ったということになりますね」



ひかり「残念ながらそういうことだ」




海未「では改めて、試験まで私とことりは穂乃果のーー」


穂乃果「・・・!」




海未「花陽と真姫は凛の勉強を見て、弱点教科をなんとか底上げしていくことにします」


凛「・・・!」




ひかり「あぁ、あと園田は生徒会と弓道部があるだろう?そっちの対応で忙しい時は私が代わりを務めよう」



海未「助かります、ひかり」





真姫「まぁ・・・それはそうだけど、にこ先輩は?」



にこ「うぇ!?だから言ってるでしょ?にこはーー」





ガチャッ



希「それはウチが担当するわ」



にこ「希・・・?」





穂乃果「いいんですか?」


希「・・・・・」コクッ



ひかり「絢瀬が知ったら何て言うかな?」



にこ「い言ってるでしょ?にこは赤点の心配なんてなーー」


希「・・・!」グワッ!




ワシッ!


にこ「ひっ・・・!?」



希「ウソつくとワシワシするよ?」



にこ「・・・わかりました・・・教えてください・・・」


希「はい、よろしい」



ひかり「・・・手伝ってくれるのはありがたいが、その癖はなんとかならんのか?」








穂乃果「よし!これで準備はできたね!明日からがんばろー!」


凛「おー!」





海未「今日からです・・・!」


ひかり「今日からだ・・・!」






ほのりん「うぅ・・・」ガクーッ








真姫「ところであんた」


ひかり「なんだ?」



真姫「海未先輩の代わりで勉強教えるのはいいけど、どうして一緒にはやらないの?」



ひかり「2人もいれば充分だろう?それに私は他にも面倒見なきゃならんやつがいるからな」



真姫「はぁ?誰のことよ?」



ひかり「・・・ふふふ・・・」


ひかり「さっそくで悪いが席を外す、各自3人の面倒を頼むぞ」



海未「承りました」


花陽「はい・・・!」


希「まかしとき!」




ガチャッ


バタン
















ーー校門前ーー




ひかり「・・・・・」スタスタ





♪ START:DASH!! 穂乃果 ことり 海未 ver ♪


♪〜



ひかり「ん・・・?」








♪〜


亜里沙「・・・♪」




ひかり「・・・・・」





♪〜


亜里沙「・・・♪」




ひかり「・・・・・」ズイッ


ひかり(・・・サイトに上がっていないところの映像まで・・・?)




亜里沙「・・・?」


亜里沙「うわぁっ!?」ビクッ!



ひかり「おっとすまない、驚かせる気はなかったんだが」



亜里沙「あ・・・えと・・・」



ひかり「・・・音が外に漏れてたぞ?気をつけろお嬢ちゃん」



亜里沙「ご・・・ごめんなさい・・・」








ひかり「・・・それ、μ'sの"START:DASH!!"だろう?」



亜里沙「え・・・!?お姉さん知ってるんですか!?」



ひかり「・・・まあな」



亜里沙「わぁ・・・♪私μ'sのこと大好きなんです!この映像もお姉ちゃんからもらってーー」



ひかり「お姉ちゃん?」



亜里沙「はい!お姉ちゃんもμ'sと同じこの学校に通ってて・・・今日はここでお姉ちゃんと一緒に帰る約束をしてたんです」



ひかり「わかった、呼んできてやろう、名前を教えてくれるか?」



亜里沙「あ、はい!名前はーー」







絵里「亜里沙!」




ひかり「・・・!」




亜里沙「お姉ちゃん!」










絵里「・・・!あなた・・・!」



ひかり「・・・絢瀬・・・」


















ーーとある公園ーー




絵里「・・・・・」



ひかり「・・・・・」




タタタタタ





亜里沙「お待たせしました!」



ひかり「あぁ、すまないな」









ひかり「・・・おでん?」つおでん缶


ひかり「ふっ・・・おもしろい冗談だ」



亜里「・・・?」キョトン






絵里「・・・ごめんなさい、向こうの暮らしが長かったからまだ日本に慣れてないところがあって」



ひかり「"向こう"?」



絵里「えぇ、祖母がロシア人なの」



ひかり「となるとお前たちは"クォーター"なのか」






絵里「亜里沙、それは飲み物じゃないの」



亜里沙「・・・!ハラショー・・・」



絵里「別なの買ってきてくれる?」



亜里沙「はい!」タタタ



ひかり「火傷しないように気をつけろよー?」








ひかり「良くも悪くも、お前たち姉妹はまるで正反対のようだな?」













絵里「・・・それにしても、あなたに見つかってしまうとはね・・・」



ひかり「・・・じゃあやっぱりあの映像を撮っていたのは絢瀬だったのか」


ひかり「一体誰がネットに上げていたのか、ずっとわからなかったが・・・お前だったとは盲点だったよ」




絵里「・・・・・」



ひかり「あの映像のおかげであいつらの名前は大きく知れ渡ることになった」


ひかり「文字通りSTART:DASH!!となるキッカケになったわけだ」




ひかり「しかし、それは少なくともお前にとっては何の得にもならないはずだろう?」







ひかり「何故敵に塩を贈るようなマネをーー」



絵里「やめて・・・」



ひかり「ん?」








絵里「別にあなたたちのためにやったんじゃないから・・・むしろ逆・・・」


絵里「あなたたちのダンスや歌がいかに人を惹きつけられないものか・・・活動を続けても意味がないか知ってもらおうと思って」



ひかり「・・・まぁそんなところだとは思ったがな」




絵里「だから今のこの状況は想定外・・・なくなるどころか人数が増えるなんて・・・」



ひかり「そりゃあ残念だったな」




絵里「・・・でも私は認めない・・・!」



ひかり「ほぅ」



絵里「人に見せられるものになっているとは思えない、そんな状態で学校の名前を背負って活動してほしくないの・・・」


絵里「話はそれだけ」ガタッ




ひかり「そうか?案外見れたものじゃないと思ってるのが絢瀬1人なのかもしれないぞ?」



絵里「・・・・・」









ひかり「ま、だったらあいつらに結果を残させて、無理にでも認めてもらうことにするさ」


ひかり「それなら絢瀬も文句は言えんだろう?」





ガコン


亜里沙「ふぅ・・・♪」


亜里沙「・・・?」クルッ

















絵里「無理よ」



ひかり「ほぅ・・・何故?」










絵里「私にとってはスクールアイドル全部が素人にしか見えないの」



ひかり「・・・!」



絵里「1番実力があるというA-RISEもーー」


絵里「・・・素人にしか見えない・・・!」スタスタ











ひかり「・・・ッ!!」







ツバサ『私が一生懸命がんばって、人を笑顔にできた時、やってよかったって本気で思えたの』



穂乃果『私たちがとにかくがんばって届けたい!』


穂乃果『今・・・私たちがここにいる、この思いを!!』













ひかり「あいつらのやってることが素人だと!?」ガタンッ!



絵里「・・・・・」ピタッ


絵里「・・・そう、それがどうかしたの?」クルッ









ひかり「いい身分だな絢瀬 絵里!前を見ることさえできなくなった負け犬のくせに!!」



絵里「・・・なんですって・・・!?」





ひかり「夢に向かって努力することに素人もへったくれもあるものか!」


ひかり「あいつらは、たとえ周りから薄っぺらいだとか、遊びにしか見えないなどと言われようともーー」


ひかり「自分の叶えたいと思う夢に向かって歯をくいしばって進み、全力で立ち向かっている!」


ひかり「命がけで戦い続けている!!」


ひかり「自分のやりたいことを全力でやり遂げようとする者たちこそ、最も尊敬すべき者たちであると何故わからない!?」



絵里「・・・くだらない・・・スクールアイドルだなんて所詮はお遊びでしょう?あなたたちだって流行りものだからあやかっているだけでしょう?」


絵里「そんなものに夢だとか命がけだとか・・・大げさだわ・・・」









ひかり「遊びだと笑うのか・・・?所詮流行りものだと蔑むのか・・・!?」


ひかり「最も尊敬すべきはずのあいつらを・・・!!」














ひかり「お前はそう言って、全ての他人を見下すつもりか!!?」

















絵里「・・・・・」スタスタ









亜里沙「お・・・お姉ちゃん・・・」ビクビク



絵里「ごめんなさい亜里沙、もう話は終わったから」






ひかり「・・・・・」スタスタ


絵里「・・・・・」






ひかり「・・・失望したよ、絢瀬 絵里・・・」


ひかり「さっきの言葉がお前の本心でないことを祈ろう」








絵里「・・・・・」スタスタ








亜里沙「・・・・・」フルフル



ひかり「・・・・・」



亜里沙「・・・!」タタタ・・・






ひかり「待ってくれ」



亜里沙「ひっ・・・!?」ビクッ!




ひかり「・・・・・」スタスタ



亜里沙「あ・・・あの・・・」ポロポロ





ひかり「・・・・・」スッ


亜里沙「・・・!」ビクッ!





なでなで


亜里沙「え・・・?」




ひかり「・・・すまなかった、驚かせてしまったな」



ひかり「だが勘違いしないでくれ、私はお前のお姉ちゃんが嫌いだからあんなに怒鳴ったわけじゃない」



亜里沙「・・・・・」










ひかり「μ'sのことが好きか?」



亜里沙「え・・・?」








ひかり「・・・あいつらを応援してくれるか?」













亜里沙「・・・はいっ!だって亜里沙ーー」







亜里沙「μ'sのこと、"大好き"ですから!」ニコッ







ひかり「・・・ありがとう、あいつらが聞いたら喜ぶよ」







ひかり「最後に1つだけ頼みがある」



亜里沙「はい?」








ひかり「お姉ちゃんのことをしっかり見ていてやってくれ、お前がお姉ちゃんを守るんだ」





亜里沙「・・・?お姉ちゃんを・・・守る・・・?亜里沙が・・・?」



ひかり「ふっ・・・ちょっと難しかったかな?」










亜里沙「あ・・・そうだ、飲みますか?」スッ



ひかり「ん・・・?」パシッ






ひかり「・・・・・」つおしるこ缶



ひかり「・・・ありがとう、いただくよ」



亜里沙「えへへ・・・♪」




ひかり「さぁ行くといい、お姉ちゃんが待ってる、気をつけて帰るんだぞ?」



亜里沙「はいっ!」ペコッ



タタタタタ





ひかり「・・・・・」










カチャッ




ズズズッ







ひかり「・・・熱っ・・・」










ーー翌日放課後 アイドル研究部部室ーー





にこ「にっこにっこにー♡」



希「だから次ふざけたらワシワシMAXだって言ったはずやん!?」グワッ!



にこ「待って!違う!ふざけてるんじゃなくてーー」







ガチャッ




ひかり「よぉ、どうだお前ら?」



穂乃果「ひ・・・ひかりちゃ〜ん・・・」



ひかり「うわっ・・・酷い顔だな」



海未「ひかり、ごきげんよう」



ひかり「あぁ、首尾はどうだ園田?」



海未「はい、テストまでの期間も残り少なくなってきましたので、穂乃果の家に泊まり込みで最後の追い上げを図っているところです」



ひかり「なるほど、それでうちの幼馴染はあんな状態なわけだ」








穂乃果「ふぇぇぇ・・・」ガクッ



ことり「あぁ!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃ〜ん!」ユサユサ










ひかり「小泉、西木野、そっちはどうだ?」



真姫「こっちも似たようなものよ」



凛「うぅっ・・・」



花陽「で・・・でも凛ちゃん昨日寝ないでがんばったもんね?」



真姫「何度も寝そうになったから私が叩き起こしたんでしょ?まったくおかげでこっちも寝不足よ・・・」ふぁぁ・・・





ひかり「そうか・・・健康面にも気を使えよ?体調を崩しちゃ元も子もないからな」












ひかり「あと矢澤はーー」









にこ「・・・にこわかんないよーー」


ワシッ!


にこ「ひいぃっ!?」



希「お仕置きやね・・・!」ワシワシ



にこ「いやっ!いやぁぁぁぁぁっ!」ジタバタ











ひかり「・・・あれで身につくんだろうか・・・?」














海未「ひかり」



ひかり「ん?どうした園田?」



海未「すみません、今日は生徒会のほうに顔を出さなければならないので、穂乃果のことをお願いできますか?」



ひかり「おぉそうだったか、わかった、任せてくれ」



海未「ありがとうございます」





ひかり「あぁそうだ、くれぐれも東條のこと、絢瀬には内密に頼むぞ?バレたら東條も何を言われるかわからんからな」



海未「は、はぁ・・・」




海未「それでは、お先に失礼します」




ひかり「あぁ」




ガチャッ


バタン
















ーー生徒会室ーー





絵里「・・・・・」












ひかり『いい身分だな絢瀬 絵里!前を見ることさえできなくなった負け犬のくせに!!』



ひかり『お前はそう言って、全ての他人を見下すつもりか!!?』



ひかり『・・・失望したよ、絢瀬 絵里・・・』












絵里「・・・・・」








ガチャッ



絵里「・・・!」




バタン




海未「お疲れ様です、生徒会長」



絵里「・・・園田さん」




海未「・・・・・」




絵里「園田さん?」



海未「はい?何でしょうか?」



絵里「のぞ・・・副会長を見なかったかしら?あの娘最近用事があるって言って生徒会に顔を出さなくなってるのよ」



海未「い・・・いえ・・・見ていません・・・」



絵里「そう・・・」



海未「・・・・・」











絵里「・・・どう?アイドル研究部での活動は?」



海未「えっ?あ・・・はい」



海未「みなさん本当に良くしてくれますよ、アイドル活動というのはまだ少し恥ずかしいですけど・・・」



絵里「・・・そう・・・」



海未「しかしラブライブ!へのエントリーには期末テストで誰も赤点を取らないことという条件を指定されてしまいました」


海未「ですから今は練習はせずに全員で勉強をしているところです、穂乃果たちの成績が心配ですが、そこはなんとかーー」



絵里「・・・・・」スッ



海未「・・・?」












絵里「・・・あなたもこれを見て目を覚ましなさい」つiPod




ツカツカツカ



ガチャッ



バタン






海未「・・・?」





海未「・・・・・」スッ


カチッ













海未「・・・ッ!!」

















ーーアイドル研究部部室前の廊下ーー








ひかり「・・・ったく穂乃果のやつ・・・まさかあれほどとはな・・・」スタスタ


ひかり「しかしまぁ、あれだけできていれば赤点だけは回避できるかーー」スタスタ









海未「・・・・・」トコトコ



ひかり「お・・・園田か、お疲れ様」


ひかり「もう生徒会のほうはいいのかーー」


スッ


海未「・・・・・」トボトボ








ひかり「・・・?園田・・・?」
















ーー絵里の家ーー






絵里「はい、元気にやっていますわ、お祖母様」





絵里「・・・もちろんです、お祖母様の母校ですもの」





絵里「私が必ず守ってみせます」








絵里「・・・はい、おやすみなさい」








絵里「・・・・・」




♪ エンディングテーマ ありふれた悲しみの果て ♪








ーー園田家ーー





海未「・・・・・」つiPod











ーーひかりの家ーー





サラサラ




クサフグ「・・・♪」パクパク



ひかり「・・・・・」








♯8 report8 絢瀬 絵里 「すれ違う想い」 fin


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