2019-10-23 00:04:21 更新

概要

この作品は【二つの世界が交差した時】の続きです
ゆっくり見ていってね?


前書き

これまで出てきたキャラクター紹介


艦隊これくしょんキャラ

瑞鳳(メインキャラ)

長門

加賀

青葉

赤城

陸奥

祥鳳

吹雪

深雪

愛宕

高雄



東方キャラ

博麗霊夢(メインキャラ)

霧雨魔理沙(メインキャラ)

八雲紫

アリス・マーガトロイド

上白沢慧音

射命丸文

森近霖之助

ルーミア

藤原妹紅

大妖精(今後出番があるか不明)

魂魄妖夢(今後出番があるか不明)

西行寺幽々子(今後出番があるか不明)



まだまだ増える予定です!




















瑞鳳 「…咲夜さん ここからは二人で協力してなんとかしなくてはいけませんね?失礼ですが咲夜さんは戦闘経験とかってありますか?」


咲夜 「その言葉そのまま返すわ あなたは戦闘経験あるのかしら?」


瑞鳳 「あります 外の世界に居た時はいくつもの戦場を勝ち抜いてきましたから戦闘経験は充分にあります!」スチャッ 先程閉まった弓矢を再び構える


咲夜 「…そう、なら話が早いわ?」スッ…スチャッ 足に準備してたナイフを取り出して構える


咲夜 「私も元殺し屋だから戦闘経験は何度もあるわ ここからは二人でなんとかしないといけないみたいね?」


瑞鳳 「っえ!?元殺し屋!?」


咲夜 「来るわよ!」


蓬莱人形 「「」」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュンッッッ!!!!!! 咲夜達に目がけて槍を持ち突っ込んでくる


瑞鳳 「彗星お願い!」バシュンッ


彗星 「了解!」ブゥゥンッ…


咲夜 「はぁっ!!」ヒュンッ!!!! 手に持っていた複数のナイフを蓬莱人形に向けて投げる


前方の蓬莱人形 「「」」ドスドスドスドスッ!!!!!! 前方に居た複数の蓬莱人形にナイフが刺さる


彗星 「撃てー!」ババババババッッッ!!!!!! 後方にいる蓬莱人形に銃口を向けて放つ


後方の蓬莱人形 「「」」ブスブスブスブスッッッ!!!!!! 後方に居た蓬莱人形に彗星の放った弾が命中してボロボロになっていく


ボトボトボトボト… 二人の攻撃を食らった全部の蓬莱人形は起動を失って地面に落ちていく


アリス? 「…へぇ?あれだけの蓬莱人形も倒すなんてなかなかやるじゃない?」


咲夜 「こんなのたいしたことないわ?数が多ければいいというわけじゃないのよ」 ブゥゥン…


瑞鳳 「よっと?ありがとね 彗星?」ガシッ


彗星 「おやすいごようです!」


アリス? 「ふふっ?呑気な人達ね もうすぐで大変なことが起きるというのに?」クスッ


咲夜 「大変なことが起きる?それは一体どういうことかしら?」


アリス? 「まだわからないの?なんで私がここであなた達の相手をしてるのか?」


瑞鳳 「…それはどういうことですか?ここでアリスさんと相手をしていたことになにがあると言うんで…っ!」ハッ



瑞鳳は思い出す…【こちらの世界を破壊する担当者は3人居るということを!】



瑞鳳 「まっまさか…?アリスさん あなたは囮ですか!?」


咲夜 「…っえ?囮!?」


アリス? 「ふふっ?その様子だと私の書いた作戦見たのね?」クスッ


アリス? 「そうよ 私はここであなた達を足止めして【慧音と霖之助には人里を襲撃してもらってるわ!】」


咲夜 「っな!?人里に襲撃を!?」


瑞鳳 「まずいです咲夜さん!早く人里に行って里の皆さんを助けないと!?」


アリス? 「行かせないわよ?ゴリアテ!」スゥ…


ズシィンッッ!!!! 森の奥から地響きが響いてくる


瑞鳳 「うわぁっ!?なっなんですか今の地響きは!?」ヨロッ


咲夜 「…あれは!」


ズシィンッッ!!!!


ゴリアテ人形 「グアァァァァァァ!!!!!!」森の奥から巨大な人形が剣を持って姿を現す


瑞鳳 「でっでかー!!!?なんですかあれ!?」


咲夜 「あれはアリスのゴリアテ人形!戦闘を特化した巨大人形よ!」


瑞鳳 「あれ人形なんですか!?どう見てもロボットにしか見えないんですが!?」


アリス? 「ゴリアテだけじゃないわよ?上海!蓬莱!大江戸!」スゥ…


ガサガサガサガサガサッッッ!!!!!!


複数上海人形 「「…」」 フワー…

複数蓬莱人形 「「…」」 フワー… 草木から現れる

複数大江戸人形 「「…」」フワー…


瑞鳳 「まっまた出てきました!しかもさっきより多いです!」


咲夜 「まずいわね?完全に囲まれた上に大江戸人形まで出してきたわね あの人形はまずいわよ」


瑞鳳 「その大江戸人形と言うのはなぜまずいんですか?てかどれが大江戸人形ですか?」


咲夜 「武器を持たない人形いるでしょ?あの人形は武器を持たない代わりに【中に火薬が入ってるのよ!】」


瑞鳳 「っえ 火薬!?てことはあの人形が武器を持ってないのは自爆をするだけの人形だからですか!?」


咲夜 「そうよ だからあの人形が近づいてきたら即倒さないと身体なくなるわよ!」スチャッ ナイフを構える


瑞鳳 「わっわかりました!」スチャッ 烈風の矢を構える


アリス? 「うふふ?ここであなた達を殺せば目的の一つは達成できるわ?必ず殺させてもらうわ!」


瑞鳳 「(人里の皆さん大丈夫でしょうか?今すぐにでも人里に行って皆さんを助けないといけないのに!)」


瑞鳳 「(早くアリスさんを倒して助けに行かないと!)」













一方人里では…



人里



慧音? 「ふんっ!」サンサンッ!!!! 剣を大振りに素早く振りかざす


妹紅 「っく!」シュンシュンッ 慧音?の動きを見切って無駄な動きを出さないように避ける


妹紅 「はぁぁっ!!」ボォォッッ!!!! 炎を作り投げ飛ばす


慧音? 「効かぬわ!」サンサンッッ!!!! 剣で炎を切り裂いて防ぐ


妹紅 「くそっ!」


慧音? 「死ね!!」サンッ!!


妹紅 「っと!」シュンッ 身体をうねらせて避ける


慧音? 「ちょこまかと動いて…さっさと殺られれば楽になれるというのに?」スチャッ 体制を整えて剣を構える


妹紅 「(くそっ!このままじゃ切りがない!本気を出して一気に片付けられれば楽だったのに相手が慧音じゃ本気をだせない!)」


妹紅 「(魔理沙の話しだと慧音と霖之助は操られてるって言ってたが慧音の奴完全に操られてるな?マジで私を殺しにかかって来てる!)」


妹紅 「(タダでさえ慧音は強いのに傷つけないよう戦うのはかなりキツイ!まだ人里の住民全員避難出来てないのに!)」


慧音? 「【産霊 ファーストピラミッド】」ビュンッッ!!!!


妹紅 「【不死 火の鳥 -鳳翼天翔-】」ビュンッッ!!!!


ピチュチュチュチュンッッッ!!!!!! 弾幕同士がぶつかりあって両方とも消滅する


慧音? 「」タッタッタッ!! 弾幕が消滅したと共に妹紅に近づく


妹紅 「っ!」


慧音? 「はぁっ!!」サンッ!!


ザンッ!!


妹紅 「がぁっ!!!?」右肩から左脇の下まで斬られる


慧音? 「ふんっ!」ヒュンッ!! 剣を突き刺すように真っ直ぐ振るう


妹紅 「くぅっ!!」シュンッ 身体をうねらせて避ける


慧音? 「」スゥ… 頭を後ろに傾かせる


妹紅 「(っ!? やばい!)」


慧音? 「はぁぁっっっ!!!!!!」ブゥンッッッ!!!!!! 勢いをつけて頭突きを入れる


妹紅 「くそっ!」ブンッ!! 左手の手の平を広げて突き出す


ベキィッッ!!!!


妹紅 「ぐあぁぁっっ!!!!」慧音の頭突きを止めたが耐えられなくて左手の上腕骨が折れる


妹紅 「ーっくそ!」ブォンッ!! 痛みに耐えながら蹴りを入れる


慧音? 「きかんわ!」ゲシッ 妹紅の蹴りを腕で止める


妹紅 「くぅっ!!」グイッ…スタッ 蹴りを入れた足を曲げて反動をつけて後ろに下がる


慧音? 「っち!やはり不老不死の身体をもっているから痛みは半減するか 面倒な奴を相手したもんだ?」


妹紅 「(いってー!慧音の頭突き半端じゃねぇ!!なんで頭突きだけであんなに威力が出るんだよ!おかしいだろ!?)」シュゥゥ… 切られた場所や折れた場所が治っていく


妹紅 「(でもこれが私だったから良かったな?もし他の奴が切られたりしたら死んでたな…)」シュゥゥ…


慧音? 「だが不老不死でも弱点というものはあるだろう?その弱点をやられたらいくら不老不死でも死ぬだろう」


妹紅 「どうだろうな?私に弱点なんてないぞ?どこを切られても必ず再生するから殺すことなんて不可能だぞ?」


慧音? 「ほぉ?殺すことはできないか…ならその場所を探すまでだな!」スチャッ 剣を構える


妹紅 「探してみな?永遠に見つかるわけがない答えをな!」







一方魔理沙の方では…



人里



魔理沙 「【恋符 マスタースパーク】」


チュドォォォンッッッ!!!!!!


霖之助? 「無駄だよ?」シュゥゥッッッン!!!!!! 完全に読みきって余裕で避ける


魔理沙 「っち!ならこれはどうだ!」


魔理沙 「【魔符 スターダストヴァリエ】」ビュンッッ!!!! 弾幕が霖之助に向かって飛んでいく


霖之助? 「君も学習しない子だね?何度やっても無駄だよ」ヒュヒュヒュヒュヒュッッ!!!! 再び完全に読み切って余裕にかわす


魔理沙 「くそっ!」


霖之助? 「君の攻撃はすべてお見通しだよ 何十年君を見てきたと思ってるんだい?君の攻撃パターンや動きなんか昔と変わらないから丸分かりだよ」


魔理沙 「うるせぇ!こうりんの姿で私の過去を話すんじゃねぇ!気味が悪いぜ!」


霖之助? 「そうかい?なら早く君を殺すとしようかな」スゥ… 草薙の剣を構える


草薙の剣=pixivなどで見た方がわかりやすいがその剣には【天下を取る程度の能力】が付いており、霖之助はその刀の力を使いこなすことを夢見ているらしいです(あくまでも設定上そうなってるのでそのまま書きました 申し訳ありません…)


霖之助? 「本当はもっと痛ぶって遊ぼうかと思っていたんだが…まぁ仕方ない 早く殺して次の作戦に映るとしようかね?」


魔理沙 「やれるもんならやってみな?お前なんかに負けるわけないぜ!」


霖之助? 「っふ?それはどうかな 君自身も僕に攻撃を当てることが出来ないんじゃないのかい?」


魔理沙 「っ!」ドキッ


霖之助? 「いくら僕が半人半妖と言っても体の脆さは人間に近い 万が一君の攻撃がこの体に受けたらどうなるか…わかっているよね?」ニヤッ


魔理沙 「…」


霖之助? 「…図星のようだね?君は優しいね 僕は本気で君を殺そうとしてるのに魔理沙は手加減してるんだから君は本当に優しいよ」ニヤッ


魔理沙 「…だったらなんだぜ?別にお前に直接当てなくても勝つ方法ぐらいあるぜ」


霖之助? 「ほぉ?それは面白そうだ ならその方法を見せてくれないかい?」


霖之助? 「出来るならね?」ニヤッ


魔理沙 「…やってやるぜ!」スッ 八卦炉を構える


魔理沙 「(早く霖之助を倒して瑞鳳の様子を見に行きたいぜ!一応咲夜が森に行ってるから一緒に行動してればいいんだが…万が一、1人で行動してたら大変だぜ!)」


魔理沙 「(早く霖之助を倒さないと!)」













一方横須賀鎮守府では…



横須賀鎮守府ー敷地内



ゴスンッ!!ガンガンッ!!ガスッ!!


長門 「ふんっ!」ブンッ!!


霊夢? 「はぁっ!」ブンッ!!


ゴスンッ!! 拳と拳がぶつかりあう


長門 「…拉致があかないな?このまま一気にケリをつけられれば早いんだがそうもいかないみたいだな?」グググッ…


霊夢? 「みたいね?私も一気にケリをつけられればよかったと思ってるわ 早くあんたを殺して次のやつを殺さないといけないから長く時間なんかかけてられないのよ」


長門 「悪いがそううまくは行かないな?お前は私を殺ることは出来ない…絶対にな?」ニヤッ


霊夢? 「どこからそんなアホみたいな考えが出てくるのかしら?悪いけどあんたは絶対死ぬのよ!」


長門 「私がやられるなんて考えられない 悪いがやられるのはお前だ!」ブンッ!! もう片方の手で拳を振るう


霊夢? 「」ガシッ 長門の拳を受け止める


グワンッ!!スタッ 長門の拳の勢いを利用して後ろに下がる


長門 「…後ろに下がったか?まぁいい 後ろに下がったところで変わりはないがな?」


霊夢? 「…」



加賀 「彗星 一斉射撃!」バシュンッ!!


彗星(加賀) 「了解!」バババババッッッ!!!!!!


ルーミア? 「効かないのだー!」ヒュヒュヒュヒュヒュンッッッ!!!!!! クナイ型弾幕を彗星に向けて放つ


キキキキキキィンッッッ!!!!!! 弾と弾幕がぶつかり合い起動を失う


赤城 「烈風 後ろを着いて一斉射撃してください!」バシュンッ!!


烈風 「了解!」バババババッッッ!!!!!! ルーミアの後ろをついて発砲する


ルーミア? 「無駄なのだー!」ヒュヒュヒュヒュヒュンッッッ!!!!!! すぐさま後ろに振り向き先程と同じくクナイ型弾幕を烈風に向けて放つ


キキキキキキィンッッッ!!!!!! 弾と弾幕がぶつかり合い起動を失う


赤城 「やはり駄目ですか?瞬時に後ろを着いたんですが防がれましたね」


加賀 「やっかいですね?そこまで難しい攻撃はしてこないですがあの子に弾が当たりませんから倒すことができません」


赤城 「どうしますか…」


ルーミア? 「【闇符 ディマーケイション】」ビュンッ!! スペルカードを発動して弾幕を放つ


加賀 「流星 あの弾に目がけて撃ってください」バシュンッ!!


赤城 「こちらも同じくお願いします!」バシュンッ!!


全流星 「「了解!」」バババババッッッ!!!!!!


キキキキキキィンッッッ!!!!!! 弾と弾幕がぶつかり合い起動を失う


ルーミア? 「っち!めんどうなのだー?」


加賀 「…とりあえずは相手の体力を削らせて弱りきった所で一気に決めますか?時間はかかりますがそうした方が良さそうですね」


赤城 「みたいですね?もしボーキサイトがなくなればここは鎮守府なので誰かに持ってきてもらうことも出来ますからね 持久戦で行きましょう!」



陸奥 「」ドドドドドゥンッッッ!!!!!! 46cm三連装砲を連射させる


文? 「そんなの当たりませんよ?」シュシュシュシュシュンッッッ!!!!!! 陸奥の砲弾を軽々しくすべて避ける


青葉 「」ダダダダダァンッッッ!!!!!! 20.3cm連装砲を連射させる


文? 「むだむだ〜?」シュシュシュシュシュンッッッ!!!!!! 青葉の砲弾も軽々しくすべて避ける


陸奥 「っち!すばしっこいヤツね?これじゃ弾を消費するだけじゃない」


青葉 「ですね?でもここで攻撃をやめてはあいつを倒すことはできませんからやめるわけにはいきませんね」


陸奥 「…一体どうすればいいのかしら?」


文? 「お二人さん遅いですね?そんな遅い攻撃では私に傷一つつけることは出来ませんよ?もっと本気を出してきて下さい」


陸奥 「…完全に舐めてるわね?あなた いくら私たちの攻撃が当たらないからって調子乗りすぎじゃないかしら?」イラッ


文? 「そうでしょうか?別に舐めてるつもりはありませんが?」ニヤニヤッ


青葉 「…完全に舐めてますね?腹が立ってきました」


文? 「そう思うのでしたら1発でも攻撃を当ててみてくださいよ?まっ無理だと思いますけどね?」ニヤッ


陸奥 「」カチン


スチャッ 陸奥が46cm三連装砲を構える


文? 「…おや?またその攻撃ですか?そんな攻撃では私に当てることはできませんよ?」


陸奥 「…さっきから当たらない当たらないってうるさいのよ」


文? 「…はい?」


陸奥 「絶対当たらないなんて誰が決めたのよ!絶対なんてありえないのよ!いつかは必ず当たるのよ!」


陸奥 「あなたがいくら早く動けて私たちの攻撃をよけれてもいつかは必ず当たるのよ!絶対当たらないなんてありえないのよ!」


文? 「…なんですか?急にムキになって…もしかして怒ったんですか?本当のことを話されてイラっとしたんですか?」ニヤッ


文? 「ごめんなさいねぇ?本当のことを話してしまって申し訳ありませんでした!」ニタァ


陸奥 「…殺す」スゥ…


青葉 「陸奥さん!怒っては相手の思うツボです!落ち着いてください!」


文? 「ほらほらほらぁ?早く当ててみてくださいよ?私に当てれるなら早く当てて見せてくださいよ!」


陸奥 「…絶対当てる!」スゥ


ドゥンッ!!


ヒュー!! 砲弾が文?に向かって飛んでいく


文? 「だから無駄だと言ってるのに…」シュンッ 横にずれて砲弾の軌道から外れ…


ヒュゥゥー!! 陸奥の放った砲弾が軌道を変えて文?に向かっていく


文? 「っな!?」ヒュンッ!! 間一髪軌道を変えてきた砲弾を避ける


青葉 「っえ!?」


陸奥 「…っえ?」シュゥゥ…


文? 「…なんですか?今の…弾が私に向かってきた?」


青葉 「陸奥さん今のなんですか!?46cm三連装砲の砲弾があの人に追尾していきましたよ!?」


陸奥 「いっいや、私もわからないわ?この装備に追尾機能なんて付いてないはずなのに…」



紫 「それは私があなた達に渡した紙のおかげよ?」陸奥の背後に隙間を作って問いかける


陸奥 「っ!?」ビクッ!!


青葉 「あなたはどこでも〇アが使える紫さん!」


紫 「あなたは普通に名前で呼べないのかしら?」


文? 「っな!八雲紫!?」


紫 「久しぶりね?…と言いたいけど、久しぶりと言っても今のあなたは操られてるから久しぶりじゃなくはじめましてね?」


文? 「…」



提督 「なんだ!?あの人中に浮かんでるぞ!?」


高雄 「でも浮かんでるにしても下半身が見えませんよ?一体どうなってるんでしょうか…」


愛宕 「…なんか不気味ね?」



霊夢? 「…八雲紫ね?あんたがこっちの世界に来るなんて思ってもなかったわ」


紫 「私は自由気ままだからね?それより、随分と派手に霊夢の身体を使ってくれてるわね?」ギロッ!


霊夢? 「この身体はなかなか使える上に霊力もかなり強いから気に入ったよ?今後この身体を使っていくのも悪くない」


紫 「そんなことさせないわよ?霊夢はあなたの操り人形なんかじゃない 絶対取り替えさせてもらうわ!」


霊夢 「ふふっ!やれるもんならやってみなさいよ?」


紫 「長門 ここからは私も参戦するわ!あなたは下がってなさい」


長門 「下がる!?ふざけるな!まだ私は戦えるのだぞ!なのになぜ下がる必要がある!」


紫 「向こうの世界であなた達を必要としてる時が来たのよ!」


長門 「…必要としてる?」


キィンッ!!スゥゥ… 長門の身体が急に光出して足から消えていく


長門 「っ!? なっなんだ!?身体が光出して消えていく!?どうなってるんだ!!」スゥゥ…


紫 「あなたは呼ばれたのよ?あの子にね」


長門 「…っえ?」



赤城 「なっなんですか!?長門さんがいきなり光り出しましたよ!?一体どうなってるんですか!?」


加賀 「あの目つきの悪い妖怪がなにか話していましたが聞こえなかったのでわかりませんね?なぜ長門さんから光が…しかも足から消えていってます」


陸奥 「長門!?身体が光出して消えてるけど大丈夫なの!?」


長門 「大丈夫だ?どうやら私はあの者に呼ばれたようだ?」


祥鳳 「…あの者?あの者って…まさかっむぐ!?」


紫 「言ってはダメよ?」隙間から祥鳳の口を塞ぐ



提督 「っえ!?あの浮かんでる人の手が祥鳳の口元に言ったぞ!?一体どうなってるんだ!?」


高雄 「あれは分離型テレポート!?私アニメで見たことあります!」


提督 「アニメかよ!これは現実だよ!!」(二次創作です)


愛宕 「二次創作です 提督」←メタ発言



青葉 「呼ばれたと言うことはあの者が居る世界に行くということですか?」


紫 「そうよ?今あの子は多くの人数を相手してるから長門を呼んだということよ」


紫 「だから長門 あいつのことは任せてあなたはあの子の手助けに行きなさい!今あの子に死なれては私も困るのよ!」


長門 「…なんでお前が助けに行かないのかと言うのは置いておいた方がよさそうだな?」


長門 「わかった 私はあの者を助けに行くからお前はあいつを頼むぞ?」


紫 「えぇ 任せなさい?」


スゥゥ… 長門は消えていなくなる


紫 「…さて、次の相手は私が相手になるわ?覚悟は出来てるわね?」ギロッ


霊夢? 「…ふふっ?まさかこっちの世界であなたと相手することになるなんて思わなかったわ?ま、どっちにしろあなたとはいずれ戦うことは決まっていたからそれが今になっただけね?」


霊夢? 「さて、それじゃ始めようじゃない?この世の最後の戦いをね!!」ビュンッ!! 霊符が紫に向かって放たれる


ヒューッ!!… 霊符は勢いを落とすことなく向かっていく


紫 「…この世の最後?何を言ってるのかしら?最後なのは…」スゥ…


紫 「【あなたの方よ!】」ニヤッ ヒュンッ


シュシュシュシュシュンッッ!!!! 紫が作り出した隙間の中に霊夢?が放った霊符が全て入っていく


紫 「お返しするわね?」ヒュンッ


霊符 「」シュシュシュシュシュンッッ!!!! 霊夢?の背後に隙間が開かれて霊符が帰ってくる


霊夢? 「っ!」スッ


キィンッ!!ガガガガガッッ!!!! 結界を張って霊符を止める


紫 「【外力 無限の超高速飛行体】」ビュンッッ!!!! すかさず弾幕が高速に霊夢?に向かっていく


霊夢? 「無駄よ!」キィンッ!! 振り返ってすかさず再び目の前に結界を張る


ガガガガガッッ!!!!シュゥゥ… 弾幕は霊夢?の結界に当たって消滅する


紫 「あら?すぐさま背後に高速弾幕を打ったのによく防げたわね?」


霊夢? 「この身体の持ち主は戦闘特化した者だからね?慣れればこれくらいどうってことないわ」


紫 「…それは聞き捨てならないわね?霊夢の身体を使って暴れまわられると面倒だから早くあなたを倒した方がよさそうね?」


霊夢? 「倒せるのかしら?私はあくまでこの身体に入って使ってるだけだから、傷付けたりすればこの身体の持ち主に傷付くだけよ?」ニヤッ


霊夢? 「しかもそれは私だけじゃない 他のみんなも同じこと?無害とは言えないけどここに居る2人も私と同様操られているのよ?それであなたはどう対照するのかしら?」


紫 「…」



青葉 「…操られてる?それは一体どういうことですか?」


陸奥 「操られてるなんて私聞いてないわよ!?」


加賀 「…まさか、今戦ってる方達全員操られて私たちと戦っているんですか?」


紫 「…」


赤城 「…みたいですね?無言ということは…」


青葉 「…最悪ですね?ただでさえ厄介なのに操られているとなると先程より砲撃を控えなければいけませんね」


陸奥 「キツいわね…攻撃を当てないであいつらとやり会うなんて骨が折れそうね?」


祥鳳 「ほんとね…」


霊夢? 「あら?砲撃を控えてくれるの?ありがたいわね そうしてくれると私達はあなた達を殺りやすくなるから嬉しいわ?」


文? 「私もやりやすくなりますね?これで警戒することなく拳を入れることかできます!」


ルーミア? 「なのだなのだー!」



加賀 「…非常にまずい状況ですね?このまま攻撃を当てないようして戦うのは自殺行為です ただでさえ厄介なのにずっと防御してろと言うのは…」


赤城 「絶対やられますね…一体どうすれば?」


紫 「【…みんな、まだあいつらに勝つ策はあるわ?心配しないで】」


陸奥 「っえ!?あるの!?」


青葉 「あるんですか!?まだあの者達に勝つ方法は本当にあるんですか!?」


紫 「あるわ ただし、私たちじゃどうしようもできないけどね?」


加賀 「…それはどういうことかしら?私たちじゃできないって?」


紫 「そのまんまの意味よ?私たちじゃあいつらの操りを解除できないわ」


紫 「【私の世界に居る異変元凶者を倒せばあいつらの操りは解けるわ】」


霊夢?&文?&ルーミア? 「「っ!」」ギクッ!!


青葉 「…それってまさか?あの方がその元凶者を倒せばいいという事ですか!?」


紫 「そういうことよ 今あの子はその元凶者と戦ってるから私たちはあいつらの攻撃を耐えればいいだけよ!」


陸奥 「なるほど?理解したわ なら話が早いわね」


赤城 「そうですね?それなら私たちがやることは一つだけですね」


祥鳳 「そうですね?提督!」


提督 「っ!」


祥鳳 「全員を攻撃態勢から防御体制に入らせてください!奴らの攻撃が飛んできてもすぐ防げるよう呼びかけてください!」


提督 「全員防御体制!?本気か!?全員防御体制にしたら攻撃が出来なくなるぞ!」紫の話は第一艦隊の艦娘にしか聞こえてない


祥鳳 「大丈夫です!持久戦になりますが奴らは時間が経てばやられます!なので防御体制に入らせてください!」


提督 「なんで時間が経てばあいつらがやられるとわかる!あいつらが時間経てばやられるとは思えない!」


提督 「悪いがその案は賛成できない!このまま攻撃態勢のままにさせてもらう!」


加賀 「全員死にますよ?攻撃態勢のままにしてると?」


提督 「…っえ?」


赤城 「提督 ここは祥鳳さんの言う通り、皆さんを防御体制に入らせてください 私達からもお願いします」


提督 「だっだが!今防御体制にしたら攻撃が出来なくなる!そうなったらあの飛んでる奴らを倒せなくなるだろ!」


青葉 「大丈夫です!提督 ここは私達を信じて防御体制に入らせてください!」


陸奥 「お願い提督!これ以上誰も失いたくないでしょ!失いたくないんだったら防御体制に入らせて!」


提督「…」


提督 「…わかった お前らを信じる!」


祥鳳 「提督!」


提督 「全艦隊に告ぐ!攻撃態勢から防御体制に入ってくれ!あいつらの攻撃を全て防ぐんだ!」


吹雪 「本気ですか!今防御体制に入ったらあの飛んでる者達を倒すことが出来なくなりますよ!」


陽炎 「そうよ!防御だけじゃキツイわ!」


提督 「大丈夫だ!第一艦隊全員がそうしろと言ってるから信じれる!1人だけがそう言ってるなら話は別だが全員が言ってるから大丈夫だ!」


高雄 「しかし…」


高雄 「…わかりました 提督の言う通り防御体制に入ります」


愛宕 「あまりいいとは言えないけど…仕方ないわね?」


高雄 「皆さん!提督の言う通り防御体制に入ってください!」


愛宕 「今は迷ってる暇はないわ!提督は私たちで守るからみんなは建物や設備などを守って!」


吹雪 「…わかりました ただ今から防御体制に入ります!」スチャッ 12.7cm連装砲を横にして盾代わりにする


陽炎 「あまりやりたくないけど…仕方ないわね?」スチャッ 同じく12.7cm連装砲を横にして盾代わりにする


ゼンインボウギョタイセイニハイレ!テキノコウゲキヲフセグコトヲセンネンシロ!


リョウカイ! ワカリマシタ! スチャスチャスチャスチャッッ!!!! 他の艦娘も防御体制に入る


提督 「陸奥!一つ聞きたいことがある!」


提督 「そこにいるどこからか現れた者は仲間なのか?俺たちに協力してるみたいだが?」


陸奥 「仲間です!この人のことは後で話すわ!」


提督 「わかった!」


紫 「…瑞鳳のことは話しちゃダメよ?」


陸奥 「わかってるわ それは話さないから安心して?」


紫 「ならいいわ?それじゃ、あなた達はそいつらをよろしくね?私は一番やっかいなこいつを相手するわ!」


青葉 「了解です!こっちの方は任せてください!」


陸奥 「戦艦だから装甲には自信あるわよ?いくらでも防いであげるわ!」


文? 「…」



加賀 「私たちは装甲が薄いのですぐ大破してしまいますね?赤城さん」


赤城 「そうね?でも、なんとかなるわよ?加賀さん」


祥鳳 「なんとかではありません なんとしてでも必ず持ちこたえて見せます!」


ルーミア? 「…」



紫 「さぁ?かかってきなさい あなたの攻撃なんか全部お見通しなんだから?」


霊夢? 「…舐めんじゃないわよ?いくらあの子が居るだけで異変が楽になるからって実力はあの方のほうが上…あの方がやられるわけがないわ!」


紫 「どうかしらね?確かにあの子は実力的には弱い…でも、やる時はやる子だからもしかしたら倒しちゃんじゃないかしら?」


霊夢? 「…」


紫 「(…でも、確かにあいつの言った通り瑞鳳は強いのかと言われたらそこまで強くない…なのになんで瑞鳳が居るだけで異変が楽に片付けられるのかしら?)」


紫 「(…わからないわね?決して強いとも言えないし頭が回るわけでもない…なんでかしら?)」


紫 「(まぁいいわ 今はあいつを倒すことに専念しましょう?あまりここに居ても面倒なことになるだけね?)」


紫 「それじゃ、改めて始めましょうか?」


霊夢? 「…必ずお前を殺す!」













魔法の森



ドォンッ!!バァンバァンッッ!!!!ドスドスッッ!!!!


アリス? 「行きなさい 大江戸!」スッ


大江戸人形(複数) 「「」」ヒュー!!… 複数の大江戸人形が瑞鳳達に向かっていく


瑞鳳 「彗星 お願い!」バシュンッ


シュボッ


彗星 「リョウカイ!」カチッ


ババババババッッ!!!!


大江戸人形(複数) 「「」」ガガガガガガッッ!!!! 彗星の発砲した弾が全弾命中する


ババババババァァァンッッッ!!!!!! 複数の大江戸人形が爆発する


アリス? 「上海!」スッ


上海人形(複数) 「「」」ヒュー!!… 複数の上海人形が槍を持って咲夜達に向かっていく


咲夜 「無駄よ?」スゥ… ナイフを両手に複数構える


咲夜 「はぁっ!」シュンッ!!


ドスドスドスドスッッ!!!!


上海人形(複数) 「「」」ナイフが刺さる


アリス? 「無駄よ?いくら人形に傷をつけても意味ないわ!」シュンッ


上海人形(複数) 「「」」ヒュー!!… ナイフが刺さったまま突撃する


咲夜 「瑞鳳!」


瑞鳳 「流星お願い!」バシュンッ


シュボッ


流星 「了解!」ババババババッッ!!!!


上海人形(複数) 「「」」ガガガガガガッッ!!!! 流星の放った弾が全弾命中して蜂の巣にされる


ボトボトボトボトボトボトッッ… 複数体の上海人形は蜂の巣にされ、槍を落として起動を失う


アリス? 「っち 蓬莱!ゴリアテ!」


蓬莱人形(複数) 「「」」ヒュー!!… 斧を持って瑞鳳達に突撃する


ゴリアテ人形 「グアァァァァッッ!!!!」スゥ-… 巨大な剣を後ろに回して振り下ろそうとする


瑞鳳 「烈風!お願い!」バシュンッ


シュボッ


烈風 「任せろ!」カチッ


ババババババッッ!!!!


ゴリアテ人形 「ガアァァァッッ!!!!」ガガガガガガッッ!!!! 全弾命中するがまったく怯まない


瑞鳳 「嘘!?怯まない!?」


咲夜 「瑞鳳!避けなさい!」


ゴリアテ人形 「グアァァァァッッ!!!!」ブォンッ!! 巨大な剣を横に振り落ろす


瑞鳳 「きゃあっ!」ヒュオンッ しゃがんで避ける


咲夜 「くぅっ!」ヒュオンッ 同じくしゃがんで避ける


ゴリアテ人形 「グアァァァァッッ!!!!」グググッ 振った剣をもう一度振ろうとする


瑞鳳 「全艦載機 顔に一斉射撃して!」


全艦載機 「「了解!!」」ババババババッッッ!!!!!!


ゴリアテ人形 「グアァァァァッッッ!!!!!!」ガガガガガガッッッ!!!!!! 一斉射撃されて怯むが倒れる様子はない


瑞鳳 「そんな!?急所に当ててるのに!?」


咲夜 「瑞鳳!顔じゃなく腕を狙いなさい!ゴリアテを完全に倒すことは不可能だから剣を落としなさい!」


瑞鳳 「っ! わかりました!」


アリス? 「させないわよ!」シュンッ


蓬莱人形(複数) 「「」」ヒュー!! 瑞鳳の艦載機に突っ込んでいく


咲夜 「させないわよ!」スチャッ ナイフを複数構える


咲夜 「【メイド秘技 殺人ドール】」シュシュシュシュシュシュンッッッ!!!!!! 弾幕ではなくナイフを使って蓬莱人形に放つ


ドスドスドスドスドスドスッッッ!!!!!!


蓬莱人形(複数) 「「」」全ての蓬莱人形にナイフが刺さる


アリス? 「無駄よ!人形にナイフを刺したところで倒すことは出来ないわ!」


咲夜 「別に倒すためにやったわけじゃないわ?少しでも足止めできればいいだけよ!」


アリス? 「っ!」


咲夜 「瑞鳳!」


瑞鳳 「全艦載機 撃てー!!」


全艦載機 「「撃てー!!」」カチッ


ババババババッッ!!!!… ゴリアテ人形の両腕にめがけて一斉射撃する


ゴリアテ人形 「ガァァァァッッ!!!!」ガガガガガガッッ!!!!…


ブチィッ!!…ドサァッ!! ゴリアテ人形の両腕が千切れて剣と一緒に地面に落ちる


ゴリアテ人形 「ガァァ…」ドサァッ… 起動を失って倒れる


瑞鳳 「やったぁ!今度は倒せた!」


アリス? 「…はぁ、やっぱりあのデカブツは使えないわね 動かすのも大変だし、ゴミに近かったわ」


アリス? 「やっぱり上海達であんた達を殺した方が楽ね?見せてあげるわ」


アリス? 「【全種類の私の人形を?】」スッ…


ガサガサガサガサガサガサガサガサガサッッッ!!!!!! 周りに草木から多種の人形が現れる


上海人形(複数) 「」フワー…

蓬莱人形(複数) 「」フワー…

仏蘭西人形(複数) 「」フワー…

オルレアン人形(複数) 「」フワー…

和蘭人形(複数) 「」フワー…

露西亜人形(複数) 「」フワー…

倫敦人形(複数) 「」フワー…

西蔵人形(複数) 「」フワー…

京人形(複数) 「」フワー…


瑞鳳 「まっまだこんなに居たんですか!?しかもさっきより多いです!」


咲夜 「冗談でしょ!?普段しまってる人形まで出してるじゃない!これじゃ埒が明かないわ!」


アリス? 「人形なんてこの身体の持ち主がいくらでも持ってるのよ?何体倒されようが代わりの人形はいくらでもいるのよ!」


瑞鳳 「っく!」


瑞鳳 「(このままではまずいですね?いくら飛んでる人形を倒したところでまだ他にも居るのでは私の燃料や体力が持ちません!)」チラッ


咲夜 「…」ハァ…ハァ… 疲れを隠しきれず息を切らしてる


瑞鳳 「(咲夜さんも息を切らしてる…そろそろ限界ですね?このままでは私たちはやられてしまいますね)」


瑞鳳 「(…そう言えば、紫さんからもらったスペルカード?と言うものがありましたね?使い時は今の人数が足りないと思った時や苦戦してる時に使うといいと言ってましたね 今まさにその時です!)」スッ 懐から【召喚 戦長召カード】を取り出す


咲夜 「? 瑞鳳それは?」


瑞鳳 「紫さんからもらったスペルカードと言うものです 人数が足りないと思った時や苦戦してる時に使うと良いと言われたので今正に使い時だと思い取り出しました」


咲夜 「こんな時にスペルカード?しかも人数が足りない時や苦戦してる時に使うと良いってどういうことよ?意味がわからないわ」


東方設定上=本来スペルカードと言うものは弾幕遊戯に使うカードと言うもので殺し合いに使うものではない

もっと細かい説明をすれば何かを賭けあって勝負したり、ただ単に遊びで勝負したりと言った面で遊ぶのが普通

スペルカードは技名とどう言った弾幕を出すかを決めて使うものであって人数が少なかったり苦戦してる時に使うというのはおかしいことである


瑞鳳 「私にもわかりませんが紫さんはそう言ってたので試しに使ってみます!」


咲夜 「…まぁいいわ?このままだとやられるだけだし、ダメ元で使ってみなさい」


瑞鳳 「はい!」


アリス? 「ふふ?スペルカードなんて私には効かないわよ 無駄なことしないで楽に死になさい」スッ


全人形 「「」」ヒュー… 四十方向から咲夜達にそれぞれ武器を持って近づいていく


瑞鳳 「(紫さん あなたの言葉…信じます!)」


瑞鳳 「スペルカード発動!」


キィンッ


ドスゥンッッ!!!!!! 目の前に何かが降りてきて現れる


全人形 「「」」ブワァッ!! 何かが降りてきた突風に吹き飛ばされる


アリス? 「っな!?」


咲夜 「っえ!?今なにか降ってきた!?」


瑞鳳 「…あっあなたは!?」


長門 「久しいな?瑞鳳 元気にしていたか?」瑞鳳の目の前に立って現れる


瑞鳳 「長門さん!」


アリス? 「ばっバカな!?なぜお前がこっちの世界に!?」


長門 「瑞鳳 あの飛んでる奴が騒ぎを起こしてる現共犯か?」


瑞鳳 「っえ?あっはい!そうです あの飛んでいる方が現共犯ですが操られてるんです」


長門 「あの者も操られているのか?めんどうだな 私たちの世界にいた奴らも操られていたというのに」


アリス? 「きさま!なぜ向こうの世界の住民であるお前がこっちの世界に来れた!あの隙間妖怪が手を貸さない限り来られないはず どうやって来た!」


長門 「どうやってきたと言われても、私自身もよくはわからん…ただ、あの趣味悪い奴からもらった紙のおかげで来れたことだけはわかる」


アリス? 「趣味悪い奴…?」


長門 「まぁそんなことはどうでもいい 私たちの世界でもお前みたいな奴らが暴れているのでな?元凶者を倒せば戻ると言っていたから…」ベキベキ


長門 「本気でやらせてもらうぞ?」ギロッ


アリス? 「…」


咲夜 「…まさか、スペルカードで人物を呼び出すなんて思いもしなかったわ あなたのスペルカード、なかなかのものじゃない?」


瑞鳳 「私も驚きました まさかあのカードで長門さんを呼ぶことができるなんて…」


長門 「(…置いてきた装備までこっちに持ってきてくれたか ありがたいな?今の現状からするとこの周りにいる人形らしきものは武器を持って私たちを敵視してるな)」


長門 「(これだけの量を瑞鳳とあのメイドだけで相手してたのか…たしかに私を呼んだのもわかるな?さすがに二人だけではきついな)」スチャッ 一緒に送られてきた換装を装備して戦闘態勢に入る


長門 「瑞鳳 この周りに飛んでる人形らしきものは敵だよな?この人形は倒しても平気か?」


瑞鳳 「大丈夫です!あの金髪の方だけには当てないようしていただければ平気です!」


咲夜 「それと古ぶるしい着物を着てる人形は武器持ってない代わりに中に火薬が詰められてるから爆発するわ」


長門 「わかった!放てー!!!!」ボボボボォン!!!!!! 46cm三連装砲を人形に目掛けて放つ


ババババァン!!!!!!


数々の人形 「「」」体がバラバラになって布や綿などが周りに飛び散る


咲夜 「っな!?人形が一瞬でバラバラに!?」


長門 「ほらほらほらほら!!!!もっと攻めてこいよ!!ただ近づいてくるだけじゃ私は倒せんぞ!!」ダダダダダダァン!!!!!!


数々の人形 「「」」ビリビリビリビリ!!!!!! 次々と長門の砲弾の餌食になってバラバラにされていく


アリス? 「っく!まっまだよ!行きなさい人形ども!」ヒュンッ


数々の人形 「「」」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!! 槍や斧を持った人形が素早い速度で長門に向かっていく


長門 「ははははは!!遅い遅いおそいおそい!!!!そんな動きでは主砲の的だぞ!!」ダダダダダダァン!!!!!!


数々の人形 「「」」ビリビリビリビリ!!!!!!


アリス? 「くそ!」ギリッ


アリス? 「(まずいわ!あの女の武器強力すぎるわ!一撃で人形が粉砕されて操れなくなる!)」


アリス? 「(人形が多いとその分神経使うから多彩な動きとかができなくなる…かといって人形の数を減らして動きを特化しても数が少なければ見切られる…くそ!あいつらを人里に向かわせたのが間違いだったわ!)」


長門 「瑞鳳 やつがこの人形を使っているスキをついて鏑矢などで気を失わせろ」ヒソヒソ


瑞鳳 「はい わかりました!」ヒソヒソ


咲夜 「わたしも手伝うわ アリスに当てないようにナイフを投げて注意を逸らすわ」ヒソヒソ


瑞鳳 「お願いします!」ヒソヒソ


アリス? 「ほらほらほらほら!!どんどんいきなさいあんたら!!」ヒュンッ


数々の人形 「「」」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!!


長門 「無駄むだァ!!何度やっても無駄だァ!!」ダダダダダダァン!!!!!!


数々の人形 「「」」ビリビリビリビリ!!!!!!


アリス? 「まだまだァ!人形はいくらでもあるのよ!無数にある人形をやっつけてたらあなたの弾ももたないでしょ!」ヒュン


長門 「ふっ!その心配は無用 こんなこともあろうかと予備の弾薬を常に持ってきているからなくなったとしてもすぐに満タンに補充できるわ!」ダダダダダダァン!!!!!!


アリス? 「なに!?」


アリス? 「(まだ弾薬がある!?それは予想外よ!さすがにこれ以上やられるのはまずい!!)」


アリス? 「(この女が持ってる人形ほとんど出して使っちまったのにこれ以上やられたら操れる人形がいなくなる!もしいなくなったら攻撃手段が…!!)」


長門 「オラオラオラオラァ!!!!弾はまだまだあるから何度攻めてきたところで返り討ちにしてくれるわ!」ダダダダダダァン!!!!!!


数々の人形 「「」」ビリビリビリビリ!!!!!!


アリス? 「っく!」ヒュン


長門 「そこのメイド服着てるもの 今だ!」ヒソヒソ


咲夜 「【メイド秘技 殺人ドール】」ヒュンッ!!!! ナイフをアリス?にめがけて何十本も投げる


アリス? 「あぶなっ!!!?」ヒュヒュヒュン 間一髪全てのナイフを避ける


長門 「今だ!瑞鳳!!」


瑞鳳 「…命中率100% 確実に当てます」ギリリリ… 弓を最大限まで引いてアリス?に向ける


アリス? 「っな!!!?(しまっ!!)」


瑞鳳 「当たれー!!!!!!」バシュンッ!!!!!!



ヒュンッ!!!!!!


…ガァンッ!!!!!!


アリス? 「ガアァァァァッ!!!!!!」脳天に鏑矢が思いっきりヒットする


瑞鳳 「やった!」


アリス? 「アァッアァァ…」フラ…フラ…


長門 「ふらつきながら落ちてくるぞ 操りから逃れたのか?」


咲夜 「…」


咲夜 「(たしか、魔理沙がこの前妖夢が操られていた時にその操り主が妖夢の体から出てきたから今回もその可能性があるからって言ってたわね?)」


咲夜 「(…もしかしたら、アリスの中にもその操り主が?)」


アリス? 「クアァ…アァァ!」


瑞鳳 「アリスさん大丈夫ですか!操りから解けましたか!?」タッタッタッ…


咲夜 「まって!まだ終わってないわ!」


瑞鳳 「…っえ?」


? 「グゾオォォォォッ!!!!」ビュー!!!! アリスの口から黒い煙が出てくる


瑞鳳 「っな!!!?」


長門 「なっなんだ!?あの者の口から黒い煙が出てきたぞ!?」


咲夜 「あれが本体よ!」


悪霊 「グゾォ!!ゼッガグゴゴマデウマグイゲデイダノニ!!!!オマエラノゼイデダイナジダ!!!!」


悪霊 「ジガダナイ…ゾゴノゴムズメヲヅガッデヤルヴヴ!!!!!!」ビュンッ 瑞鳳に向かって勢いをつけて近寄っていく


長門 「させるか!」ダンダァン!!!!!!


悪霊 「アダルガ!!」ヒュンヒュン


咲夜 「はぁっ!」シュンッ!! ナイフを悪霊に向けて数本投げつける


悪霊 「ムダダ!」ヒュンヒュン


長門 「瑞鳳!!(まずい!!)」


瑞鳳 「…彩雲 おねがい」



ブロロロ…!!


彩雲 「撃てー!」カチッ


ババババババッッ!!!!!!


悪霊 「ガアァァアァァァッッ!!!!!!」ガガガガガガッッッ!!!!!! 彩雲の銃弾を全弾する


悪霊 「バッバガナアァァ!!!!!!イヅガラゾゴニィィアァァァ!!!!!!」ガガガガガガッッッ!!!!!!


瑞鳳 「…さよなら 元凶犯」ギリリ… 本物の矢を装填して弦を引く


バシュンッ


…ドスゥッ!!!!


悪霊 「ガァァァッッ!!!!!!」脳天に矢が刺さり急所に入る


悪霊 「ーっオ、オヤガダザマアァァ………」シュゥゥ……



…トサッ… 悪霊に刺さった矢が地面に落ちる


瑞鳳 「…これで、終わりましたか…?」


長門 「…先程の黒いものは消えていなくなった 姿は見えないな」


咲夜 「…たぶん終わったわ 結界が解けてるわ」スッ… 先ほど落とした懐中時計を拾う


瑞鳳 「…そうですか それなら良かったです…」フゥ…トサッッ 一気に力が抜けて尻餅をつく


咲夜 「はぁ…つかれたわ あんな大人数を相手したのは初めてよ…さすがの私でも体力が……」ストンッ 木に寄りかかって背をかける



長門 「…おい 大丈夫か?目を覚ませ」ユサユサ 気絶したアリスに近づき体を揺さぶる


アリス 「んん…んぅ?」スゥ…


アリス 「…あれ?わたし…なんでここに?てかおでこ痛い…」ズキズキ…


長門 「お前は変なものに操られていたんだ その際にお前のでこに瑞鳳が鏑矢を当ててその変なものを追い出したんだ?」


アリス 「なるほど…操られていたのね?通りでこんなところで寝てるわけね」


アリス 「ありがとう おかげでたすかったわ?えっと…」


長門 「長門だ 瑞鳳の世界からきた者だ?」


アリス 「ありがとね 長門」


長門 「あぁ!」



瑞鳳 「元に戻ったようで良かったです…」


咲夜 「ほんとね…二度と相手したくない相手ね……」


アリス 「瑞鳳 咲夜 あなた達もありがとね?おかげでたすかったわ」


瑞鳳 「どういたしまして!」


咲夜 「もう操られるんじゃないわよ?あなたが操られたら私じゃ相性が悪いわ…」


アリス 「それはちょっと無理かも…わたしも操られたくて操られてるわけじゃないし…」


長門 「…向こうの世界は終わったのだろうか?」













横須賀鎮守府敷地内



霊夢? 「ヴアァァァァーッ!!!!!!アァァーッ!!!!!!」


文? 「ガアァァッ!!!!!!グァァァァッ!!!!!!」


ルーミア? 「ギャアァァァァァァッッ!!!!!!」



加賀 「なっなに!?急に叫び始めたわ!」


赤城 「まっまさか覚醒したんですか!?」←ヱヴァみたいに


紫 「…ちがうわ どうやら向こうの世界でやってくれたみたいね」


祥鳳 「…っえ?てことは!」


霊夢&文&ルーミア 「があぁっ!!!!!!」ズキンッ


ヒュー… 3人は気を失って地面に落ちていく


青葉 「あっあぶない!!」


紫 「だいじょうぶよ」スゥ…


隙間 「」パカッ 霊夢たちが落ちる場所に現れる


スポスポスポ…


隙間 「ゴチソウサマー」シュゥゥ… 霊夢たちを取り込んで消滅する



提督 「っな!!!?人が消えたぞ!!!?さっきからなんなんだあの変なのは!!」


高雄 「あれは今度こそテレポートですよ提督!たしかムーブポイント(座標移動)という能力だった気がします!」


愛宕 「それどこかで聞いたことが…」(とある〇術のネタです)



陸奥 「…終わったの?」


紫 「えぇ 終わったわ?あの子たちも私の世界に戻したからもう平気よ 本当に助かったわ?ありがとね」


祥鳳 「…よかった 無事に終わったのね…」ハァ…


祥鳳 「…そうだ!ねぇ紫 あの子は!?あの子は無事なの!?」


紫 「大丈夫よ ちゃんと生きてるから安心なさい?その証拠にあなた達が持ってる紙がなくなっていない限りは死んでいないわ」


陸奥 「…紙ってあなたが渡してきたやつよね?これがある限りあの子は生きてるの?」


紫 「えぇ その紙が燃えたり、自然にバラバラになったりしたらあの子が死んだことを表すの その現象が起きていなければ死んでいないわ」


加賀 「…たしかに燃えても切れてもいませんね」スッ 【召喚 正空加召カード】を取り出して確かめる


赤城 「そうですね もしそれが本当ならあの子はまだ生きているということになりますね」


紫 「それじゃ、そろそろ私もお暇させてもらおうかしら?こっちの世界での異変は終わったし あとは私の世界に行って片付けをしないとね?」


紫 「…それと」スッ…


パチンッ


全艦娘 「「」」バタバタバタバタッッッ… 紫が指パッチンしたと同時に加賀たちと提督以外気を失う


提督 「おっおいみんな!?どうした!?」


青葉 「っな!?みなさんがいきなり倒れた!?」


陸奥 「あなた一体何したの!?」


紫 「べつに?ただ今の記憶を消させてもらったわ そこの提督を除いてね?」


紫 「記憶が残ってるとあなたたちもいろいろと面倒でしょ?わたしが何者かも聞かれるし、さっきの操られてた方達もどういう者かもね」


加賀 「それは、確かにそうかもしれませんが…」


紫 「…そこの提督 わたしがどういう人物かはそこの艦娘たちから聞くといいわ それと…」


提督 「…それと、なんだ?」


紫 「…この際だから教えとくわ?瑞鳳のこと」


陸奥たち一同 「「っ!」」


提督 「…瑞鳳がなんだ?」


紫 「あなたには瑞鳳が生きてることを証明したわよね?この前瑞鳳をあなたの元に送ったのはわたしよ」


紫 「ついでに言うとあの子を助けたのも私よ 沈んだあの子をわたしの隙間で拾い上げてすぐに高速修復材で治したわ」


提督 「…それに関しては礼を言わせてもらう それで、瑞鳳がなんだと言うんだ?」


紫 「あなたには言ってなかったけど、瑞鳳は私の世界で一年近く借りるわ それを伝えたかっただけよ」


提督 「…一年近く…なんのために?」


紫 「今回の騒ぎ、今日だけじゃないの 約1年間の間で20回は起こるって私の世界にいる占い師に聞いたの」


紫 「その騒ぎを沈静化させるためには瑞鳳の手を借りた方が捗ると言われてね?だから瑞鳳を約1年間借りてるわ」


紫 「助けてあげたのだから文句は言えないでしょ?もしなんだったら、もう一度深海に沈めてもいいのよ?」


提督 「…」


赤城 「…お願いします それだけはしないでください!」


祥鳳 「そうよ!せっかく助かったのにまた沈めるなんて…ふざけんじゃないわよ!」


紫 「安心なさい?わたしもあの子には力を借りないといけないからやらないわ …例外時は除くけどね?」


紫 「さぁね?そこまでは私もわからないわ …まぁ それはあまり気にしなくてもいいわ」


紫 「だから約1年間、瑞鳳を借りていくわ 約だからぜったいに1年で返せるかはわからないけどいいかしら?」


提督 「…それで瑞鳳を生かしてもらえるなら仕方ない 許可する」


提督 「ただし、無理はさせないでくれ!無理させてまた死ぬようなことだけは絶対にさせないでくれ!」


紫 「努力はするわ そうならないようにも、わたしもできるだけサポはするわ」


提督 「…なら約1年間、待つことにする ただ一つだけお願いがある」


紫 「なにかしら?」


提督 「月一だけでもいい 願わくば週一の方がいいんだが…瑞鳳の情報だけでも送ってほしいんだ」


提督 「約1年間もまったく情報がないままだと不安なんだ だからそれだけは頼む」


紫 「…なんだったら1ヶ月に一回は瑞鳳をそっちに戻してもいいわよ?」


提督 「…っえ?いいのか!?」


紫 「えぇ ただ、その時が異変の真っ最中とか異変が起きる前だった場合には戻すことはできないわ」


紫 「それと戻すとしても夜に1時間ぐらいで誰にもバレないようにしてもらうわ 誰かにバレるといろいろとめんどうでしょ?一度沈んだ艦娘が生き返ってきたなんて知られたら」


紫 「それに変な疑いを持ちかけられてもいやでしょ?新しい瑞鳳を作ってその子を代わりにしてるんじゃないかって?」


提督 「…うまく話せば納得してもらえると思うがわかった その条件で飲もう」


紫 「契約成立ね それじゃ、また会う事があったら会いましょうね?」スゥ…


隙間 「シマリマース」シュゥゥ…


提督 「…」


加賀 「…提督 よかったですね?1ヶ月一回でも瑞鳳にお会いできて」


提督 「…あぁ 本当は毎日でも会いたいんだが、瑞鳳が生きてくれるなら…仕方ないがな」


青葉 「提督…」


陸奥 「…ねぇ 長門はいつ戻ってくるの?まだ帰ってきてないみたいだけど…」


全員 「「っあ…」」













人里



霖之助 「うっうぅ……」スゥ…


魔理沙 「こうりん!大丈夫か!?もう操られてないか!?」


霖之助 「…まりっさ?僕はいったい…いつ!」ズキッ


魔理沙 「大丈夫か!?一応直撃には当てないようにはしてたんだがどこか痛むか!?」


霖之助 「いや、そこまで痛くはないが…それよりも僕はなにをしてたんだい?しかも草薙の剣まで持ち出しているが…」


魔理沙 「それは…」











妹紅 「慧音!慧音!!目を覚ませ慧音!」ユサユサ


慧音 「…うっうぅ……んんっ」スゥ…


妹紅 「慧音!よかった 気がついたか?私がわかるか?慧音」


慧音 「…妹紅…?あれ、なんで私はここで寝て…?」


妹紅 「今まで操られてたんだ 森近のやつと一緒に!」


慧音 「操られていた?…っ! 妹紅!その怪我…」


妹紅 「っん?あぁこれか なぁに?大したことはない!私はすぐに治るから平気だよ!」


慧音 「…その切り傷、まさか わたしが…?」


妹紅 「慧音 私のケガより早く魔理沙のところに行こう あいつは森近と戦ってるんだ!」


妹紅 「慧音の操りが解けたから向こうも解けてると思うが急いで確かめに行くぞ!」スクッ


慧音 「まっまて妹紅!そのケガはわたしが付けたものなのか!?操られていたわたしがお前に…!」


妹紅 「慧音 今はそんなことどうでもいい!早く魔理沙のもとに行くぞ!いいな!」


慧音 「…わかった お主のケガは後で聞くとしよう」スクッ


慧音 「…よし 行こう!」


タッタッタッ!!…













それからはと言うと、人里で騒ぎを起こしていた二人は操られていたことを妹紅と魔理沙に協力してもらい、みんなを納得させることができた



妹紅のケガを気にしていた慧音は何度も妹紅にそのケガのことを聞くが転んでケガをしただけと嘘をつくにも無理がある返答をして話しを終わらせた…慧音は自分が傷付けたことをわかっていたが妹紅が気にしなくてもいいと言っているからその心意気を無駄にするわけにはいかないと思い、慧音自身も話すのをやめた



文とルーミアに関してはアリスが説明をして二人に謝罪をして誤解が解けた



横須賀鎮守府も多少被害があったものの、そこまでひどくはなく ケガをしたものはドッグに入って修理をして完全に治癒した



提督や第一艦隊のみんなは紫に記憶を消されて鎮守府の被害を忘れていたが提督は第一艦隊が演習をしていた時に誤って被害を出したとみんなに知らせた



第一艦隊のみんなもそれで納得して被害を出したことをみんなに伝えて外から来た者達が被害を出したことを隠した



瑞鳳たちも異変解決したことによって博麗神社に集まって情報交換をした後、どんちゃん騒ぎを起こしていた






夜ー博麗神社 中庭通路



霊夢 「はぁ〜…やっぱりお酒美味しいわねぇ?」///


魔理沙 「ほんとだぜ!まだまだ飲み足りないぜ!」///ゴクッ


アリス 「しかし、私が操られてみんなに迷惑をかけていたなんて…しかも人形もほとんど使われて粉砕されてるし…」ハァ…


長門 「そっそれに関してはすまない あぁでもしないと数を減らせなかったから…」


咲夜 「アリス 今回のことは仕方ないと思いなさい?操られていたとはいえ、あの数を傷一つ付けないで止めるなんて無理にもほどがあるわ」


咲夜 「まして時間を操れなかった私と数多く人形を操れるあなたじゃ部が悪すぎる だからよけいにやるしかなかったのよ」


アリス 「…それはわかってるわ 私が操られたのが悪いものね」


瑞鳳 「すみませんアリスさん あなたの人形を壊してしまって…」


アリス 「別にいいわ 治せばいいだけだからね?全部治すのに何ヶ月かかることか……」


瑞鳳 「…本当に申しわけありません」


紫 「…今日はほんとに皆のおかげで助かったわ まさか霊夢まで操られるとは思っていなくて 正直、どうなるかと思ったわ」


霊夢 「私も操られるとは思ってもいなかったわ まさか三人がかりでわたしに攻めてくるなんて予想外すぎるわよ」


魔理沙 「たしかにルーミアに文、アリスで来るとは思わないよな?組み合わせが組み合わせだからよけいに」


霊夢 「ほんとよ 異様な組み合わせよ」


アリス 「異様な組み合わせって…まぁたしかにあまり関わりのある連中じゃないことは確かだけど」


長門 「それよりも紫 わたしは本当に日付が変わると同時に私の世界に戻るのだろうな?」


紫 「えぇ ちゃんと帰れるから安心して?ただ…もうその紙を使ってこっちの世界には来れなくなるけどね」


紫 「さっき長門には話したけど その紙を持ち続けていれば特別な力は発揮するけど瑞鳳に呼ばれたとしても来ることはできないからそれだけは覚えといてね?」


瑞鳳 「…てことは、もう長門さんとは約1年間会えなくなるということですか そう思うと寂しいですね」


長門 「…そうだな」


紫 「…」ゴクッ


霊夢 「…そんな辛気臭い話、今しないでもらえるかしら せっかく美味しいお酒がまずくなるわ」


瑞鳳 「すみません…」


長門 「すまない 気を悪くさせたな 詫びと言ってはなんだが酒を注ごう」スッ


霊夢 「…そうね もらおうかしら」スッ


瑞鳳 「…紫さん 次の異変っていつ来るかはわかっていますか?」


紫 「うーん…まだ断定としては言えないけど 来るとしたら1ヶ月後だと占い師は言ってたわ」


瑞鳳 「1ヶ月後ですか…次の異変は長いですね」


霊夢 「私達からしたら早いわよ そんな頻繁に起こされたらたまらないわよ」


瑞鳳 「そうなんですか?」


魔理沙 「あぁ 今までで早くても半年だったな こんなに早く来る異変なんて初めてだぜ」


咲夜 「でも霊夢からしたら毎日暇を持て余してるんだから良い退屈しのぎにはなるんじゃない?」


霊夢 「じょうだんじゃないわ さっきも言ったけど頻繁に起こされてちゃたまらないわよ」


咲夜 「そう?毎日でも異変が起きればあなたの出番が増えるじゃない そうなればあなたの信仰も高まるわよ」


霊夢 「逆に疑われるわよ わたしが異変を起こしてるんじゃないかとね」


魔理沙 「ぜったい疑われるだろうな そうなったら信仰どころじゃなくなるな」


咲夜 「まぁ現に信仰があるかと言われたらないようなものだけどね」


霊夢 「うっさい!」


アリス 「…にしても、あなたたちの世界って不思議よね そんな人間みたいな身体をしてるのに機械だなんて」


瑞鳳 「それを言ったらアリスさんだって人間ではないんですよね 紫さんだって妖怪なんですよね?」


紫 「えぇそうよ 外来人からしたら私やアリスのことを人間だと勘違いするわね」


長門 「私たちの世界に来たあの風を起こしていた者と黒い球体を作っていた子供も妖怪なのだろ?」


紫 「そうよ あの二人も人間じゃないわ」


長門 「見た目だけでは全くわからんな 誰がどう見ても人間にしか見えん」


霊夢 「外来人だからしかたないわ こっちの人間でもパッと見じゃわからない人もいるからね」


瑞鳳 「なにか見極める方法ってないんですか?」


魔理沙 「ない!」キッパリ


瑞鳳 「…即答ですか」


霊夢 「なくはないわよ ただ、瑞鳳たちは妖気を感じ取ることができないから難しいと思うわ」


長門 「妖気…?殺気とは違うのか?」


霊夢 「いや殺気はまた全然違うわよ…」


魔理沙 「まず外来人には無理だろうな 嫌味とかそういう意味で言ってるわけじゃなく」


瑞鳳 「霊夢さんたちは感じることができるんですよね」


霊夢 「もちろん 当然じゃない」


魔理沙 「わたしもわかるぜ!」


咲夜 「私も一応わかるわ」


アリス 「わたしもわかるわ」


紫 「妖気ぐらい容易いわね」


瑞鳳 「…全員わかるんですか」


長門 「すごいな 殺気からすぐにわかるのだが妖気はわからんな」


霊夢 「殺気わかるだけでも十分だと思うけど…」


霊夢 「まぁ妖気は仕方ないわ その人の体質…って言った方がいいのかしら?そんな感じだから別に気にすることはないわよ」


魔理沙 「そうだぜ!気にすることないぜ!」


瑞鳳 「うーん…でもあった方が妖怪か人間かを見極められるんですよね だとしたらあった方が良かったなぁ」


紫 「ないものは仕方ないわ いちいち僻むんじゃない」


瑞鳳 「あっはい すみません」


紫 「…さてと、そろそろわたしはお暇させてもらおうかしら」カタッ


霊夢 「あら もう帰るの?今日は早いわね なにか用事でもあるの?」


紫 「とくにはないわ ただ今日は久々に暴れたから疲れただけよ」


紫 「それじゃ先に失礼するわ 次の異変の時もよろしく頼むわね?瑞鳳」スゥ… 隙間を作って中に入り込む


瑞鳳 「はいわかりました 今日はありがとうございます」


長門 「また会えたら一緒に酒でも飲もうではないか?」


紫 「そうね また会えたらね」


隙間 「シマリマース」シュゥゥ…



瑞鳳 「…」


アリス 「…さてと 私もそろそろ帰ろうかしら?」ヨイショット


魔理沙 「なんだ アリスも帰るのか?」


アリス 「えぇ 私もそろそろ帰って寝たいわ そして明日朝から晩まで人形の修復作業にはいるわ…」ハァ…


霊夢 「…ご愁傷さま」


アリス 「はぁ…でもこの人形だけでも無事でよかったわ この人形まで壊されたら本気で泣くところだったわ」スゥ…


上海人形 「シャンハーイ!」


長門 「その人形はほかの人形と何か違うのか?先程見た人形達と同じに見えるが」


アリス 「この人形だけはわたしが魂をかけて作った特別な人形なのよ 他の人形と違って高性能な動きや魔法攻撃を使えるの」


アリス 「他の人形だとそこまで高性能な動きや魔法攻撃はできないからこの人形だけでも残ってて本当によかったわ もしこの人形が壊されたりなんかしたら…あぁ想像もしたくない!?」ゾクッ


瑞鳳 「そっそんなに大変なんですか なんか想像したくありません…」


アリス 「逆に想像なんてしない方がいいわ それじゃまた暇があれば一緒に飲みましょう 飲み会誘ってくれてありがとね」フワー


霊夢 「えぇ また暇なとき誘うわ」


魔理沙 「…咲夜は平気なのか?早く帰らなくて 明日もレミリアの面倒見るんだろ?」


咲夜 「わたしは平気よ 明日は休みを貰ってるの …まぁ、代わりが美鈴だから結局は見ないといけないのだけど……」ハァ…


霊夢 「…ご愁傷様」


魔理沙 「なら早く帰った方がいいんじゃないか?どうせ見ないといけないなら早く帰って寝た方が…」


咲夜 「今日はゆっくりしたいのよ だからもう少しだけ飲ませなさい」


霊夢 「わたしは構わないわよ ただそれで次の日寝不足だの二日酔いだのと言って私たちのせいにするのはやめてよね」


咲夜 「そんなこと言わないわ 私が今までそんなこと言ったことなんてないでしょ?」


霊夢 「ないわね」キッパリ


魔理沙 「ないな」キッパリ


咲夜 「でしょ?」


瑞鳳 「…そういえば咲夜さん 先ほど言ってたことなんですが…」


咲夜 「さっき?何か言ったかしら」


瑞鳳 「…操られていたアリスさんと戦っていた時に言った 元殺し屋って本当なんですか?」


長門 「っな!元殺し屋!?」


咲夜 「元々わね まだ私がメイドになる前はいろんな人を殺して報酬をもらっていた殺し屋だったわ その時の私は自分以外の人間なんてみんな嫌い…いや、敵対してたわ」


長門 「…同じ人間同士で敵対していたのか?」


咲夜 「えぇ この能力のせいでね」


瑞鳳 「能力?たしか、時間を操る能力でしたっけ」


長門 「時間を操る!?」


咲夜 「そう 私は小さい頃からこの能力を使うことができたの…でも小さいときの私はそれを制御することができず、勝手に能力が発動しては時間が止まって 何度もそれの繰り返しだったわ」


咲夜 「そのおかげでわたしは周りから化け物扱いされるようになったわ 今さっきまで目の前にいたのにいない…今向こう側を歩いていたのに今は別の場所を歩ってる」


咲夜 「それがいろんな人に回っちゃってね?みんなは私を見かける度に変人を見てるかのような目で見たり、わたしと目を合わせないよう目を背けたり…そんな毎日だったわ」


咲夜 「だからわたしは人間を嫌うようになったの 同じ人間でもわたしを化け物扱いして変人のような目で見て…それが私にとって屈辱でしかなかったわ」


咲夜 「それからわたしはこの能力を完全に扱えるよう練習したわ 扱えるようになってからはさっきも話したけど、この能力を活かしていろんな人を殺しまくって生きてきたのよ」


瑞鳳 「…そんなことがあったんですか すみません思い出させてしまって…」


咲夜 「別に気にしてないから謝らなくていいわ それに今はお嬢様に拾われてからこの世界に来て変わる事ができたから過去のことなんてもうどうでもいいと思ってるわ」


咲夜 「今は昔と違って楽しいし こうやって誰かとお酒を交わすことだってできるのだから今となっては嬉しい限りだわ」


咲夜 「ほんとに…今となっては幸せね!」フフッ


長門 「…ほんとに幸せのようだな そのまんべんな笑顔を見ると過去のことなんてほんとにどうでもいいみたいだな?」


咲夜 「えぇ もうほんとにどうでもいいわ 過去のことなんて今さら…」///


魔理沙 「…咲夜?お前…まさかかなり酔ってるか?」


瑞鳳 「…っへ?」


咲夜 「いいえ そんなに酔ってないわよぉー?ただ、ちょっと少し飲みすぎたかもしれないわぁ〜?」///ヒック


魔理沙 「いや酔ってるだろ 最後伸ばしすぎだろ」


霊夢 「…あー!いつの間にかお酒がかなり減ってるわ!魔理沙ー!」


魔理沙 「なんで私なんだ!?どう見ても咲夜だろ!」


咲夜 「ごめんねぇ?ちょっと美味しくて飲みすぎたわぁー…久々にこうやって誰かと一緒に飲めたから気が緩みすぎたわぁー」///


霊夢 「…まぁいいわ 咲夜なら許すわ 魔理沙なら許さなかったけど」


魔理沙 「なんでだよ!?」


咲夜 「うふふ!あなた達ほんとに仲がいいわね 見てて和むわ」///ゴクゴクッ


瑞鳳 「さっ咲夜さん それ以上は控えた方がいいのでは?お酒の減ってる量からしてかなり飲んでるようですが…」


咲夜 「大丈夫だいじょうぶ?お酒は飲んでも飲まれるなって言うでしょ?」///


瑞鳳 「逆に飲まれてませんか…?」


咲夜 「飲まれてないわよぉー それにしても、あなたほんとにかわいいわね?まるでお嬢様みたいだわ」///ズイッ


瑞鳳 「っえ?きっ急にどうしたんですか てか顔近い…」


咲夜 「小柄なところ、ほんとお嬢様にそっくりだわ…っ! そうだ?いいこと思いついたわ!」///ニヤッ


瑞鳳 「なっなんですか そのなにかを企んでるような顔は…?」


咲夜 「うふふ〜?ちょーっといいこと思いついただけよ!」///


咲夜 「ねぇ瑞鳳 ちょーっと少しの間、身体借りるわよ?」///ニコッ


瑞鳳 「…っへ?からだっ」



キィンッ!!



瑞鳳 「を借りるってどういう…ってあれ!?」服装が巫女服からレミリアの衣装に変わって髪も短く結ばれている


長門 「っな!?瑞鳳の兵装が一瞬にして変わったぞ!一体なにがあった!?」


咲夜 「きゃぁぁぁっ!!!!瑞鳳かわいすぎぃぃぃ!!!!!!」///ガバッ!!


瑞鳳 「むぎゅっ!?さっ咲夜さん!?」


咲夜 「あぁ〜…すっごく癒されるわぁ〜?今目の前にほんとにお嬢様がいるようですごく落ち着くぅぅ~!!」///スリスリ


瑞鳳 「ちょっ!?咲夜さん落ち着いてください!わたしはそのお嬢様という方ではありません!あと頬をスリスリしないでください!」


咲夜 「そんなこと言わないでぇぇ?少し私に癒しをちょうだぁぁい!」///スリスリ


瑞鳳 「れっ霊夢さん助けてください!」


霊夢 「…少しぐらい我慢してあげなさい その人いつも仕事づくしでストレスとかいろいろ溜まってるから」クイッ


魔理沙 「主にレミリアのせいでな!(笑)」


瑞鳳 「そんなー!?」


咲夜 「あぁ〜癒されるぅぅ…お嬢様ぁぁぁ〜!」///スリスリ


長門 「…べろんべろんだな」


瑞鳳 「長門さん助けてくださーい!わたし頬が痛くなってきました!」


長門 「…咲夜はものすごく幸せそうだからあまり止める気にはなれんのだが……」


瑞鳳 「そんな長門さんまで!?」ガーン


咲夜 「…っ! そうだ?」///ニヤッ


長門 「? なんだ?私の方を見てっ」


キィンッ!!


長門 「わらって…って、え?」服装が美鈴の服装に変わっている


咲夜 「…」


魔理沙 「…」


瑞鳳 「…」(´◑д◐`)


霊夢 「…ごっついわねあんた 見た目でだいたいわかってたけど」


長門 「…なんだこの服 中国人が着そうな服だな?」


咲夜 「…えと、ごめんなさい ちょっとした好奇心で着せたのはいいけど…あなたガタイが良いから……」


長門 「…言いたいことはわかった ならさっさと元の服に戻せ」


咲夜 「わかったわ」


キィンッ!!


長門 「…うむ やはりこの服の方が落ち着くな」中華服から元の服装(換装)に戻る


瑞鳳 「あっわたしも戻ってる」


咲夜 「…霊夢 もう少しお酒飲んでいいかしら?なんか、すごく興醒めして…」


魔理沙 「ぶはぁっ!!(笑)」


長門 「おい 貴様が勝手にやっといてその言い草はないんじゃないか?」


咲夜 「ごめんなさい あまりにも似合わなくて…」


長門 「締めるぞ小娘」イラッ


瑞鳳 「わわわっ!?なっ長門さん落ち着いてください!ここで暴れたら神社が崩壊してしまいます!」((((;゚Д゚)))))))


長門 「安心しろ さすがに暴れたりはしない まして酒の席でそのようなことは御法度だからな」


瑞鳳 「そっそうですか?それならいいんですが…」


霊夢 「…てか、あんたってたしか戦艦っていう部類の艦娘なのよね 瑞鳳と比べたらどったが強いの?」


長門 「火力で言ったら私の方が強い ほとんどの敵をワンパンできるぐらいの火力を持っているからな」


瑞鳳 「制空権で言うなら私の方が強いです 空からの攻撃は得意ですから!」


魔理沙 「総合で言うなら?」


長門&瑞鳳 「「わたし(長門さん)の方が強い(です)」」


魔理沙 「即答だな…」


瑞鳳 「圧倒的ですからね」


長門 「総合じゃなくて制空権だけで言ったら瑞鳳の方が強いがな」


咲夜 「ふーん…?」


霊夢 「…まぁその話しは置いといて せっかく異変解決したんだから今日は辛気臭い話しなしで飲むわよ!」


霊夢 「次のお酒は鬼殺しだから飲むときは気をつけて飲みなさい 飲みすぎると明日二日酔いになるわよ」


魔理沙 「二日酔いで済むか…?」


咲夜 「済まないわね 下手すれば一週間酔いね」


瑞鳳 「一週間酔い!?どんだけ強いんですかそのお酒!!」


長門 「まぁ鬼殺しと呼ばれるぐらいだからアルコール度数は高いだろうな ちなみに聞くが…度数はどのくらいあるんだ?」


霊夢 「これは80度あるわ」


瑞鳳&長門 「「80度!!!?」」


魔理沙 「はっ80度て…それ火がつくレベルじゃないか てかまたずいぶんと度数が高いやつ仕入れたな」


霊夢 「慧音の差し入れよ ほんとは瑞鳳宛にもらったお酒なんだけど、飲むならみんなで飲みたいって瑞鳳が言ってたから出したのよ」


瑞鳳 「そのお酒そんなに度数高かったんですか!?慧音さんもよくそんなお酒を渡してきましたね!」


咲夜 「ちなみに聞くけど…まさか、水割りとかしないで飲むなんて言わないでしょうね?」


霊夢 「さすがのわたしでもそこまでバカじゃないわ こんなお酒そのまんまで飲んだら頭がパーになるわ」


魔理沙 「パーになるどころか一瞬にして酔いつぶれるわ…」


咲夜 「まったくね 人里の教師もとんでもないものを渡してきたわね しかもそのお酒…かなり値が張るわよ」


瑞鳳 「…っえ そうなんですか?そのお酒かなり高いんですか」


魔理沙 「まぁ種類はさまざまだがその酒を作ってる場所によってはかなり高いぜ 霊夢その酒はどこのもんだ?」


霊夢 「えっと…っあ」


長門 「? どうした?」


霊夢 「…製造地【旧都】って書いてあるわ 販売場所は人里で……」


魔理沙 「うげっ!マジかよ…」


咲夜 「…今回の件に関してはほんとに詫びを申し立ててるのね 人里で買うなんて…」


長門 「…なんだ そんなに高い酒なのか?その鬼殺しとやらは」


霊夢 「超高級品のお酒よ 現地まで行って買えばそこまで高くないけど、人里で売られてた場合には別ね」


魔理沙 「安酒なら100本以上買えるぜ」


瑞鳳 「…なんか、貰ってからなんですがすごくわるい気が…」


長門 「別に良いではないか 高かろうが安かろうが気持ちでもらったのだからそんなの気にする必要はない」


瑞鳳 「たしかにそうかもしれませんが…」


霊夢 「長門の言う通りよ 別に高いお酒だからって気にすることないわ 気持ちでもらったんだから」


霊夢 「それよりも割り水を持ってくるわ さすがに原液じゃ飲めないからとっくりに水入れて用意するわ」スクッ タッタッタッ…


魔理沙 「たのむぜ!」


咲夜 「はぁ…このお酒飲んで明日へいきかしら いくら水割りして飲んだとしてもしんぱいね」


魔理沙 「なら飲まなきゃいいじゃないか…べつに無理して飲む必要なんてないんだぜ?」


咲夜 「そこにお酒があれば飲みたくなるじゃない あなただって近くにお酒があれば飲みたくなるでしょ?」


魔理沙 「ごもっとも」


瑞鳳 「…」


長門 「…なんだ まだ気にしてるのか?べつに気にしなくても良いだろう 今回の件で迷惑をかけたことを詫びとして持ってきた品なんだから高くても気にすることはない」


瑞鳳 「…それはわかってるんですが…」


長門 「…はぁ お前はほんとまじめだな?まぁそれがお前のいいところだから仕方ないが」


長門 「それならなにかお返しに適当な品を渡せばいいんじゃないか?それならお前も納得するだろう」


瑞鳳 「…」


長門 「…? おい聞いてるか?瑞鳳 」


瑞鳳 「…はい聞いてます その…ですね?そうしたいのは山々なんですが…ちょっと、それができなくてですね…」


長門 「なぜだ?なにか適当に品を渡すぐらいできるだろう なぜそれができないのだ」


瑞鳳 「…長門さん ちょっと耳を」クイクイッ


長門 「?」スッ


瑞鳳 「…こっちの世界のお金がないんです なのでなにか適当な物を買って渡すということが…」ヒソヒソ


長門 「あっ…」


魔理沙 「? どうした?二人とも なんか小さい声でなにか話してるみたいだが」


瑞鳳 「あぁいえ、なんでもないです 気にしないでください」


咲夜 「気にするなと言われると気になるわね なにを話していたのかしら?」


瑞鳳 「いやほんとになにも…」


長門 「…瑞鳳がこの酒を送ってきた者になにかお返しをしたいみたいだ さすがに高価な品物だけに悪い気がすると言ってな」


瑞鳳 「ちょっ長門さん!?」


霊夢 「…ほんとにあなたはまじめね 慧音は今回の異変騒動で迷惑をかけたから渡してきたものなのよ?」タッタッタッ… みんなの水割り用を持ってきて戻ってくる


瑞鳳 「それはわかっているんですが…」


霊夢 「…はぁ しかたないわね?わかったわ それじゃわたしがなんか適当に渡しておくわそれならいいかしら?」コトッコトッ…


瑞鳳 「…っえ?あっいや、それは悪いですよ!私が気にしてることなのに霊夢さんにしてもらうなんて!」


霊夢 「いいわよべつに それにわたしだって慧音からもらったお酒飲むんだからついでで渡しておくわ


瑞鳳 「でっですが…」


霊夢 「しつこいわよ!いつまでもウジウジ言ってんじゃない!私がそうすると言ったんだからそれでいいでしょ!」


瑞鳳 「っ! はっはいわかりました!ではすみませんがお願いします!」


霊夢 「それでいいのよ 了解されたわ?それじゃ飲むわよー!」


魔理沙 「ひゃっはー!今日は飲むぜぇー!」


咲夜 「あなたたち、ほどほどにしておきなさいよ?」


瑞鳳 「…」 ワカッテルゼ!


長門 「よかったではないか瑞鳳 代わりに渡してくれるらしいじゃないか?」 サーテ、マズハジメニゲンエキヲチョットノンデット!


瑞鳳 「…そうですね ほんとならわたしが渡したかったんですが霊夢さんが代わりに渡してくれるなら霊夢さんに任せます」 ヤメナサイ


長門 「それでいい 素直にその気持ちを受け取るのが利口だ あまり気を遣いすぎるのも疲れるだろう?」 ーッカァ!ウンメェー!!


瑞鳳 「あはは…たしかに疲れますが、どうしても気になってしまって…」 アッ!ナニサキニノンデルノヨ!


長門 「お前の悪い癖だ すぐに気を遣うところ …まぁ、全部がぜんぶ悪いとは言わないがな」 ハヤイモノガチダゼ!


瑞鳳 「手厳しいです…」 ホラ、ハヤクレイムモノムワヨ


霊夢 「瑞鳳 長門 あんた達の分よ 原液で飲むと頭がイカれるから薄めて飲みなさいよ」コトッ


長門 「おっすまない いただこう」スッ


瑞鳳 「いただきます」トポポ…


クイッ…ゴクッ


瑞鳳 「っ! これはなかなか…たしかにアルコールは高いですね でも高くても飲みやすいです!」


長門 「うむ!いい味だ さすが高いだけはあるみたいだな」


霊夢 「はぁー…おいしいわぁ?やっぱり旧都で作ったお酒は他のところで作ったお酒よりうまいわね」(*´∀`)ウットリ


魔理沙 「ほんとだぜ!」クイッ


咲夜 「さすがお酒の原産地ね」フゥ…


全員 「「…」」












日付が変わる数分前ー博麗神社 賽銭箱前



長門 「みんな世話になったな 少しの間だがおまえ達と一緒にいられて楽しかった!また機会があれば一緒に酒を交わしたいものだ!」


霊夢 「そうね 私もあなたと少しの間だけど一緒にいれて楽しかったわ またこっちの世界に来れたときは一緒に飲みましょう!」


魔理沙 「寂しくなるなぁ せっかく会えたのにもういなくなっちまうなんて」


咲夜 「そうね もっと話したかったわね」


瑞鳳 「長門さん すみませんが向こうの世界のことはお願いします 約一年間わたしはこの世界にいないといけないので皆さんのことをお願いします!」


長門 「任せておけ!お前がいない間 わたしが責任もって見ておく!だから安心してくれ」


瑞鳳 「期待しています!」


スゥゥ… 長門の足から光が出てきて消えていく


長門 「っと そろそろ消えるか もっと話をしたかったが時間のようだな」


長門 「それではな皆の者 瑞鳳のことを任せたぞ」スゥゥ…


霊夢 「任されたわ!」


シュン… 長門は完全に消えて姿形が見えなくなる


瑞鳳 「…」


魔理沙 「…行っちまったな せっかく仲良くなれると思ったのに…」


咲夜 「しかたないわよ あの人は一時的にこっちの世界に来てたのだからいつかは帰ってしまうわ …でも、ほんとに寂しくなるわね」


霊夢 「なぁにしょぼくれてんのよ あんた達らしくないわよ?」


霊夢 「べつにもう会えないというわけじゃないんだからそんなに落ち込むことないじゃない また会える時があるかもしれないんだから落ち込むんじゃないわよ」


魔理沙 「たしかにそうだけどよ…」


咲夜 「…まっまた来た時には歓迎してあげればいいわね いつまでも落ち込んでいても、ろくなことがないわ」


魔理沙 「…そうだな また来たときには盛大に歓迎してやればいいか!よし そうしよう!」


霊夢 「それでいいのよ それじゃ、わたしは後片付けするからあなたたちは帰りなさい もう夜遅いんだから気をつけて帰りなさいよ?」


咲夜 「わかっているわ まっそれ以前にわたしに刃向かうものなんてあまりいないけどね?」


魔理沙 「わたしにだってあんまり刃向かってくる奴はいないぜ!もしいたとしたら返り討ちにしてやるぜ!」


霊夢 「ならいいわ それじゃ瑞鳳、私たちは片付けに入るわよ」


瑞鳳 「はい!それではみなさん今日はご苦労さまでした 異変解決の手伝いをしてもらって非常に助かりました!また異変が起きた場合にはまた手伝ってくださると幸いです」


魔理沙 「おう!そのときは必ず手伝ってやるから安心しろ!」


咲夜 「そうね わたしも知らせてくれれば手伝うわ」


瑞鳳 「ありがとうございます!それじゃみなさん おやすみなさい」


魔理沙 「おうまた会おうぜ!多分明日の昼頃にはまた来てると思うぜ!」ヒュンッヒュー… 箒に乗って空を飛んで行く


瑞鳳 「明日の昼頃!?はやくないですか!?まぁわたしはかまいませんが…」


咲夜 「それじゃまた」キィンッ


…キィンッ!!


瑞鳳 「…っあ 咲夜さん時間を止めて帰ったんですか さっきまで目の前にいたのにいない…」


霊夢 「いつものことよ それじゃ片付けるわよ」


瑞鳳 「はい!」






【七色の人形劇異変 解決】









? 「ふーん…またやられたのか あいつもなかなか使えないやつだな」脳内テレパシーで会話している


? 「それじゃ今度はもっと強いやつを準備しておく お前もやられるんじゃねぇぞ?やられたらもう生き返らせてやらねぇからな」


? 「…ならいい じゃあな」フゥ… 脳内テレパシーを切る


? 「…っち!たくよ あのバカ二人は…せっかく生き返らせてやったのに、誰一人殺せず終わらせやがって」


? 「…まぁいいか どうせ期待はしてなかったし、できたらよくやったぐらいしか思ってなかったからな どうせあいつらは俺の奴隷なんだし」


? 「…さてと、次の異変準備でもしておくか この世界を手に入れるためにもっと攻めて いろんなやつを潰さねぇとな!」ニヤッ


? 「次はどんな異変にしようかなぁ?誰かを操るのはもう二回もやったからな 次は別の方法でやらないと」


? 「…そうだ!いいこと思いついた」ニヤッ


? 「これならあいつらも手こずるだろ 次は操るのではなくこうすれば…!」フヒヒッ


? 「よし!そうと決まれば今から準備しないとな 次の異変は今回よりもっと難しくなるからあいつらもさすがにお手上げじゃないか?」ニヤッ


? 「まぁ解決されたとしても最後の異変でみんな死ぬんだけどな 相手がどんな奴でも関係なしに!」


? 「その時が来るまで細かい異変を出しまくって痛みつけてやろう!そうすればあいつらも何人か死ぬだろう 博麗の巫女が死んでくれれば一番いいんだがな!」ケケケ


? 「さぁてと 次の異変準備準備っと!」スクッ


タッタッタッ…













朝ー鎮守府 長門&陸奥の部屋



陸奥 「…っん」スゥ…


陸奥 「…ふぁぁ!んん…朝か」


陸奥 「…っん?」


長門 「すぅ…すぅ…」ベッドに寝っ転がって寝ている


陸奥 「…あれ?長門戻ってきてる いつ戻ってきたのかしら?」


陸奥 「昨日の夜十時(二十二時)までは起きてたから帰ってきたとしたらその後よね …まぁそれはいいとして」スクッ


陸奥 「長門起きて 朝よ?」ユサユサッ


長門 「すぅ…すぅ…」


陸奥 「起きなさい長門 朝食食べる時間なくなるわよ」ユサユサッ


長門 「すぅ…すぅ…」


陸奥 「…起きないわね 長門が朝起きないなんて珍しいわ いつもなら私より早く起きて起こしてくれるのに」


フヨォ…


陸奥 「…っん?この臭い…お酒?」スンスン 長門の近くから酒の匂いが漂ってくる


陸奥 「…なるほど 今瑞鳳がいる世界の人達と一緒に飲んでたのね?それなら起きないのも納得ね」


陸奥 「それじゃ仕方ないわね 長門は今日おやすみね?まぁいつ帰ってくるかわからないから元から休みになってたんだけどね」


陸奥 「それじゃわたしはお化粧してからご飯食べて今日の任務がんばろっと!」タッタッタッ













…数日後 博麗神社



瑞鳳 「~♪」ザッ…ザッ… 賽銭箱前を掃除してる


瑞鳳 「ふぅ だいたいこのくらいかな?ある程度落ち葉は集められたし あとはこれを一箇所に集めて燃やせば終わりだね!」


瑞鳳 「さてと 次は中庭っと!」タッタッタッ…



…オヤ?ソコニイルカタハダレデスカ?


瑞鳳 「…っえ?」


早苗 「初めて見る顔ですね 巫女服を着てるようですが、もしかして新しい巫女さんですか?」


瑞鳳 「あっいえ わたしは巫女ではありません こっちの世界に来てここへ住ませてもらっている居候です」


早苗 「こちらの世界に来た?てことは外来人ですか?」


瑞鳳 「はい!軽空母 瑞鳳と申します!」


早苗 「瑞鳳…? っえ ちょっと待ってください!」


早苗 「瑞鳳ってまさかあの艦娘の瑞鳳ですか!?国が極秘で作った自立型海軍兵器の擬人化軍艦兵器のあの!?」


瑞鳳 「あれ?なんでその事を知ってるんですか?外の世界のことはこちらの世界では知られてないはずじゃ」


早苗 「わたしも外来人なんですよ!しかも現人神なんです!」ドヤッ


瑞鳳 「現人神…?」


早苗 「わかりやすく言うと霊夢さんたちは普通の人間ですがわたしは人間の神なんです!」


瑞鳳 「っえ!?神様なんですか!?」


早苗 「はい!あっ自己紹介が遅れましたね わたしは東風谷 早苗と申します 以後、お見知り置きを!」


瑞鳳 「…ほんとに神様なんですか?なんか神様っぽくないんですが…というか、早苗さん見た目てきに女子高生ぐらいに見えるんですが…」


早苗 「失礼ですね!わたしはれっきとした神様です!たしかに外の世界にいた時は女子高生でしたがこちらの世界に来てからは神様なんです!」


瑞鳳 「…はぁ?」


早苗 「あっその顔は信じてませんね?それなら霊夢さんに聞いてみてください!霊夢さんも私のこと神様と呼びますから!」


瑞鳳 「…はぁ それじゃちょっと聞いてきますので待っててください そこから動いちゃダメですからね?」


早苗 「なんでですか!?っえ わたし、もしかして不審者扱いですか!?」


瑞鳳 「はい」キッパリ


早苗 「霊夢さーん!!この子失礼にもほどがありますよー!!てか早く来て誤解を解いてくださーい!!」



霊夢 「うるさいわね 静かにしなさいよ!早苗」ヒュー…スタッ


早苗 「霊夢さーん!」(((o(*゚▽゚*)o)))


瑞鳳 「霊夢さん知り合いですか?なんかすごく頭がおかしい方なんですが 自分を神様と言って」


霊夢 「いや、知らないわ そんなやつ見たこともないわ」


早苗 「霊夢さん!!!?」


瑞鳳 「そうですか?それじゃ追い出しますか?」スッ…ギリリッ 艦載機を構えて狙いを定める


霊夢 「追い出してちょうだい ボロ雑巾になるまで痛みつけてあげなさい」


早苗 「ちょっ!!!?」


瑞鳳 「わかりました 彗星発艦!」バシュンッ


シュボッ


彗星 「了解!」ブーン…


早苗 「っえ!?矢に付けられてた戦闘機が実物になった!?」


瑞鳳 「彗星 撃てー!」


彗星 「撃てー!」バババババッッ!!!!!! 早苗に向けて弾幕玉を放つ


早苗 「ムダですよ 奇跡!」ヒュンッ


ガキキキキキィンッ!!!!!! 早苗の前に現れた透明な壁に弾幕玉が当たって消滅する


彗星 「っな!!!?防がれた!!!?」


早苗 「ふっふーん!甘いですよ そんな攻撃ではわたしを倒すことなんてできませんよ!」


瑞鳳 「なら…流星!」バシュンッ


シュボッ


流星 「了解!」


早苗 「おや?先ほどとは違う戦闘機ですね」


瑞鳳 「放てー!!」スチャッ…バシュンッ


流星 「撃てー!!」バババババッッ!!!!!!


早苗 「だからムダだと言ってるじゃありませんか!奇跡!」ヒュンッ


ガキキキキキィンッ!!!!!! 先ほどと同様に早苗の前に以下略


早苗 「ふっふーん!だから言ってるじゃありませんか?そんなんでは私になんて勝てませ…」


瑞鳳 「今だ!撃てー!!」



烈風 「当たれー!!」バババババッッ!!!!!! 早苗の最後から弾幕玉を放つ


早苗 「っな!?」スッ 即座に奇跡を使おうと…


ガガガガガガッッ!!!!!!


早苗 「きゃあぁぁっ!!!!!!」烈風の放った弾幕玉が命中する


ピチューン!!


早苗 「はぅぅ…」キュゥ… 服がボロボロになって地面に倒れる


瑞鳳 「よし!目標の敵、肉眼で戦闘不能を確認 倒しましたね!」


霊夢 「あら まさか早苗を倒すとは思わなかったわ?あなたなかなかやるわね」


瑞鳳 「…っえ?」


霊夢 「それにしても早苗も油断しすぎね 2回目に放った戦闘機…だったかしら?それに集中しすぎて3回目に放った戦闘機に気づかないで背後を取られるなんて瑞鳳を甘く見すぎね あいかわらずね」


瑞鳳 「…あの、霊夢さん?もしかして…この方とは知り合いだったんですか?先ほど知らないと言ってましたが」


霊夢 「えぇ知ってるわよ この世界に来た現人神よ」


瑞鳳 「っえ!?それじゃこの人が言ってたことって本当だったんですか!?自分で神様なんて言ってましたが!」


霊夢 「まぁ一応神様よ 神様と思うようなところ何もないけどね」


瑞鳳 「あわわわ!だとしたらわたし、とんでもないことをしちゃいました!!神様を倒しちゃいましたがわたし罰当たりませんか!?」


霊夢 「だいじょうぶよ こんな落ちぶれた神様なんかじゃ罰を与えることなんてできないから安心なさい」


瑞鳳 「…ほんとですか?」


霊夢 「えぇ しかも、どちらかと言うとそいつの方が罰当たりだから余計に心配することはないわ 私の座を奪おうとした奴だから罰を与える権利なんてさらさらないわよ」


瑞鳳 「霊夢さんの座を奪おうとした…?」


早苗 「もう過ぎた話しじゃありませんか!そう何度も過去を振り返さないでください!」スクッ


瑞鳳 「もう起きたんですか!?」


早苗 「当たり前じゃないですか!私を誰だと思ってるんですか?神様ですよ!」エッヘン


早苗 「神様なんですから何度でも蘇りますよ!」(。ò ∀ ó。)ドヤッ


瑞鳳 「そうなんですか!?」


霊夢 「んなわけないでしょ 神様でも普通に死ぬわよ」


早苗 「そんなことありません!私は何度でも蘇ります!」


霊夢 「あらそう?なら本気でやってもいいんだけど…!!」ギロッ!!


早苗 「嘘ですごめんなさいお願いですからやめてくださいなんでもしますから!」_○/|_ 土下座


霊夢 「っん?今なんでもするって…」


早苗 「わたしの純白以外で!」ドンッ!!


霊夢 「いるかそんなもの!あんたの純白なんて死んでもいらないわよ!」


早苗 「それはそれでひどいです!」


瑞鳳 「…えっと、霊夢さん とりあえず…この方は知り合いってことでいいんですか?とくに仲が悪いようには感じられないんですが」


霊夢 「…まぁ一応敵じゃないわ あんまり関わりたくないけど」


早苗 「霊夢さんいい加減にしないとさすがの私でも怒りますよ!もう過去のことをネチネチと言わないでください!」


霊夢 「じょうだんよ もう昔のことなんて気にしてないわよ だから一々声を荒らげないで」


早苗 「声を荒らげてるのは霊夢さんのせいです!霊夢さんが何度も過去のことを言ってくるから!」


瑞鳳 「ストーップ!それ以上はやめましょう これ以上言い争っても意味がないです!」


瑞鳳 「早苗さんと言いましたね あなたは過去に霊夢さんの座を取ろうとしたことには違いないようですね?」


早苗 「…はい それは間違いないです」


瑞鳳 「たしかに霊夢さんも過去のことを何度も口に出していましたが今ここで、しかもここは霊夢さんの敷地です」


瑞鳳 「人の敷地内で騒ぐのはどうかと思われます イラつくのはわかりますが今ここで騒ぐのはおかしいですよね?」


早苗 「そっそれは…」


瑞鳳 「もちろん霊夢さんも悪いです 過去のことを何度も口に出して恥ずかしくないんですか?大人気ないですよ!」


霊夢 「うっ…」ギクッ


瑞鳳 「とにかくもう言い合うのはやめてください これ以上は本気でケンカになります!ケンカしてもいい事なんてありませんよね?」


霊夢 「…ないわね ケンカしたところでおもしろいことなんて何一つないわ」


早苗 「同じくなにもありません」


瑞鳳 「二人がわかる方でよかったです それじゃこの話はもう終わりにしましょう!」


瑞鳳 「それで早苗さんはなに用でここに来たんですか?」


早苗 「ヒマなので遊びに来ました!」ドンッ!!


霊夢 「かえれ」


早苗 「ひどいです!せっかく遊びに来たのにすぐ帰れだなんてあんまりですよ!」


霊夢 「ここに来てもなにもないのになんで遊びにくるのよ あっお賽銭ならそこよ」スッ


早苗 「がめついです!というか同じ巫女仲間なのにお賽銭をねだりますか!」


霊夢 「えぇ あなたは私から見たら参拝客だもの?」


早苗 「魔理沙さんの場合は?」


霊夢 「あれは客人よ 不定期に来る迷惑な友人」


早苗 「わたしも客人でいいじゃありませんか!もしくは友人で!」


霊夢 「えぇ…?」ヾノㅇㅁㅇ)イヤイヤ


早苗 「ひどい!」


瑞鳳 「…えっと、とりあえず霊夢さん ここで話すのもなんですし、早苗さんを中に入れてお茶でもしませんか?」


霊夢 「…そうね ここで立ち話するより座りながら話した方が楽ね?」


早苗 「おぉー!なんて優しい子なんでしょうか!霊夢さんとは大違いです!」


霊夢 「やっぱりかえれ もう二度と来るな」


早苗 「じょっじょうだんですよ!本気にしないでください」アセアセ


霊夢 「どうだか?」


霊夢 「まぁいいわ 早く中に入ってお茶にするわよ?瑞鳳 準備おねがい」


瑞鳳 「はい わかりました!」


タッタッタッ…













茶の間



瑞鳳 「どうぞ」コトッ…コトッ お茶の入った湯飲みをちゃぶ台の上に置く


早苗 「ありがとうございます」


霊夢 「…」ズズッ…


瑞鳳 「茶菓子です どうぞ」カタッ


早苗 「わぉ!なんて優しい子なんでしょうか 霊夢さんなら茶菓子なんて絶対出さないのに!」


霊夢 「当たり前でしょ あんたに茶菓子なんて出すわけないでしょ?」


早苗 「魔理沙さんには?」


霊夢 「出さないわよ てか、あいつの場合はわたしが食べてる時に勝手に食べるからもう出されてる状態よ」


早苗 「でも魔理沙さんにはなにも言わないんですね 茶菓子を食べられても?」


霊夢 「…まぁ、あいつなら別にいいかなって思ってるからね 小さい時からの仲だし」


早苗 「うふふ!ほんとに魔理沙さんには甘いんですね ちょっと妬いちゃいます!」


霊夢 「気持ち悪いこと言わないでもらえるかしら 別にあいつとはそんな関係じゃないわよ」


早苗 「そうなんですか?それならわたしとそういう関係に…」


霊夢 「死んでもごめんよ なるくらいなら舌かんで死んでやるわ」


早苗 「ひどいです!」


瑞鳳 「あはは…」苦笑い


早苗 「…それにしても瑞鳳さん あなたはなぜ外の世界からこちらの世界に来てるんですか?」


瑞鳳 「ちょっとこちらの世界で異変解決の手伝いに来ています 条件付きですけど」


早苗 「条件…?」


霊夢 「瑞鳳 あまりそういうことを言うもんじゃないわ 自分自身、あまりいい気分にならないでしょ?」


瑞鳳 「あっ…はい わかりました」


早苗 「えぇーっ!?なんですかその条件って!私気になります!!」


霊夢 「聞こうとするんじゃない あんたも興味本位でやたら聞くもんじゃないわ」


早苗 「いいじゃないですか!気になるものは気になるんですから!」


瑞鳳 「…えっと、それなら一言だけでしたら言いますが 多分外の方でしたらすぐにわかるかと」


早苗 「おねがいします!」


瑞鳳 「…轟沈、と言えばわかりますか?」


早苗 「…っえ」


瑞鳳 「…その表情からしてわかったようですね」


早苗 「…えっと、私が艦娘のことで勉強したことがあってればですが…轟沈ってたしか…」


霊夢 「それ以上はやめなさい やたら口に出すことじゃないわ」


早苗 「あっ…すみません 大変失礼なことを聞こうとして」


瑞鳳 「いえ、大丈夫ですよ 気にしてませんから」


霊夢 「ずずっ…ふぅ …あっそうだ」


霊夢 「瑞鳳 この後人里に行くんだけどあんたも来る?散歩がてらに」


瑞鳳 「…そうですね とくにこの後予定はないので一緒に付いてってもいいですか?」


霊夢 「かまわないわ」ズズッ…


早苗 「里に行くんですか?何用で里に?」


霊夢 「ちょっと小鈴ちゃんのところに行って本を借りに行くのよ」


早苗 「鈴奈庵にですか?本って…霊夢さんなにか読んでるんですか?」


霊夢 「最近ハマってるアガサクリスQって人の小説よ あれがなかなかおもしろいのよ」


霊夢 「暇な時間があれば読んでるんだけどあれは名作ね 今までそういうの読んでもピンと来ないものばかりだったけど、その人が書く小説は最高ね」


早苗 「…そんなにいい本なんですか?霊夢さんがそこまで言うなんて珍しいです」


瑞鳳 「わたしも読みましたがなかなかおもしろいですよ あれを絵にすればもっと人気が上がりそうです!」


霊夢 「ためにしアンタも読んでみれば?オススメするわよ」


早苗 「うーん…わたしは遠慮しておきます 小説ではなくマンガでしたら読んでたかもしれませんが字幕だけはちょっと…」


瑞鳳 「それはわかります…」アハハ…


霊夢 「そう?それは残念ね」


ヒュー…スタッ


魔理沙 「うぃーっす!遊びに来たぜ!」中庭に繋がる縁側から入ってくる


瑞鳳 「魔理沙さんいらっしゃい」


早苗 「こんにちは魔理沙さん」


魔理沙 「あれ?早苗も来てたのか なにかあったのか?」


早苗 「いえ とくに何もありませんよ ただ遊びに来てるだけですよ」


霊夢 「賽銭箱なら向こうよ魔理沙」ユビサシ


魔理沙 「いや お茶を飲みに来たぜ!」


霊夢 「かえれ」


瑞鳳 「あはは…今お茶を用意しますね」スクッ


魔理沙 「たのむぜ!」


霊夢 「…はぁ まったく仕方ないわね 毎度のように遊びに来てはお茶だけ飲みに来て…」ハァ…


早苗 「でも魔理沙さんのときは私の時とは違って深く言わないんですね?」


霊夢 「うっさいわね 魔理沙はなに言っても聞かないから言うだけ無駄なのよ」


早苗 「うふふ!そういうことにしておきます」


瑞鳳 「どうぞ魔理沙さん お茶です」コトッ


魔理沙 「サンキュー!」


霊夢 「…あんたらそれ飲んだら帰りなさいよ この後人里に行くんだから」


魔理沙 「人里にか?なんでまた」


瑞鳳 「鈴奈庵に行って本を借りに行くんです」


魔理沙 「鈴奈庵にか?霊夢 タイミング悪いな 今日鈴奈庵休みだぜ」


霊夢 「…っえ?」


早苗 「今日休みなんですか?」


魔理沙 「あぁ さっき人里に行って寄ったら準備中の看板が貼ってあったんだ この時間に閉まってるってことは休みだろ?」


霊夢 「…珍しいわね こんな晴れてる日に休みなんて 何かあったのかしら?」


魔理沙 「さぁ 流石に確かめまではしなかったからわからないが…行ってみるか?」


霊夢 「そうね 行ってみましょう」スクッ


早苗 「あっならわたしも行きます!暇なので!」(`・v・´)ドヤ


霊夢 「あんたは帰れ 来られるといろいろとじゃまだわ」


早苗 「ひどいっ!!」Σ(゚д゚lll)


瑞鳳 「…えっと、付いてくるぐらいなら邪魔にならないんじゃないでしょうか?」


早苗 「瑞鳳さん…!」\( °▽° )/パァァ


霊夢 「…はぁ しかたないわね?わかったわ 付いてきてもいいわ」


早苗 「わーい!ありがとうございます!」(ノ*°▽°)ノ


魔理沙 「…たのむからあんまり騒ぎ起こすなよ?」


早苗 「わかってますって!それじゃ行きましょう!」スクッ


霊夢 「ほんとにわかってるのかしら」













人里ー鈴奈庵



小鈴 「えーっと…この本はここに入れて それでこの本はここに…」ガサゴソ… 本棚の整理をしている


小鈴 「あと向こうの本もこっちに持ってこようかな?そうした方が歴史の本と外の世界の本と分けられるよね」


小鈴 「ならここの本棚はなにを入れようかな?妖魔本は別の場所に入れてるからここには…」ウ-ン


…トントンッ


コスズチャーン イルカシラ?


小鈴 「あっはーい!いますよー その声は霊夢さんですね?今行きまーす!」タッタッタッ…


ガラッ…


霊夢 「こんにちは小鈴ちゃん」


魔理沙 「おいーっす!」


早苗 「こんにちは小鈴さん」


瑞鳳 「お久しぶりです小鈴さん」


小鈴 「これはまたずいぶんと大勢ですね みなさんご一緒でどうしたんですか?」


霊夢 「いつもこの時間店を開けてるのに閉まってるから気になってきたのよ」


小鈴 「あっそういうことでしたか すみませんちょっと本棚の整理をしていたので急遽お休みにしたんです」


魔理沙 「本棚の整理?それなら営業しながらでもできるんじゃないか?」


小鈴 「いやぁ 整理しながらだといろいろとやりづらいじゃないですか?店番やりながら本を整理するのって」アハハ…


早苗 「たしかにやりづらいですね まして、ほとんどお一人で作業しているので本を片付けながらお店を見るのは大変ですよね」


小鈴 「そうなんですよ なので今日はお休みにさせてもらったんです」


霊夢 「なるほど そういうことね」


瑞鳳 「なにもなくてよかったですね?霊夢さん」


霊夢 「そうね」


小鈴 「心配おかけしてすみません 明日はいつも通りの時間帯で営業するので」


霊夢 「わかったわ それじゃまた明日寄らせてもらうわ?アガサクリスQの新刊取っておいてね!」ビシッ


小鈴 「了解です!来店したらすぐにご用意します!」


霊夢 「よろしい!それじゃ帰るわよ」


魔理沙 「おう!それじゃ乗れ 瑞鳳」ヒュンッ…スッ 箒をどこからともなく取り出して跨る


瑞鳳 「はい!」スッ


早苗 「瑞鳳さんも不便ですよね 飛べないといろいろと大変ですよね?」


瑞鳳 「逆に飛べる方が不思議でしょうがありませんよ…私の世界ではなにも使わずに空なんて飛べませんよ」


瑞鳳 「というかなんで早苗さんは空飛べるんですか?あなたもわたしと同じ世界に居たんですよね?」


早苗 「わたしは神様ですから!空を飛ぶことぐらいどぉってことありません!」(`・v・´)ドヤ


瑞鳳 「いやなんで空飛べるのかを聞いたんですが…神だから飛べるじゃ理由になってないんですが」


早苗 「瑞鳳さん 常識に捕われてはいけませんよ!」(。ò ∀ ó。)ドヤッ


瑞鳳 「いや意味がわかりません…」


魔理沙 「気にするな瑞鳳 そいつはいつもの事だから」


瑞鳳 「ただ単に頭がおかしいだけでは…?」


早苗 「ひどいっ!!」













鎮守府ーとある海域



長門 「ってー!」


ドドドォーンっ!!!!


戦艦棲姫 「アタルモノカ!」ヒュンヒュンッ… 後方に下がって長門たちが放った砲弾の着弾点から外れる


陸奥 「ムダよ!」


陸奥の砲弾 「」グィンッ!! 軌道を変えて着弾点が戦艦棲姫のもとに変わる


戦艦棲姫 「ッナ!!!?」


バァンッ!!!!


戦艦棲姫 「ガアァァッ!!!!」大破


加賀 「全機 一斉射撃!」


各種艦載機 「「撃てーっ!!」」ババババババッッ!!!!!!


ガガガガガガッッ!!!!!!


戦艦棲姫 「グワァァァッ…!!!!!!」バァンッ!!轟沈


バシャンッブクブク… 轟沈した戦艦棲姫は深海へ沈んでいく


加賀 「目標 肉眼で撃破を確認 辺りの様子はどうですか?赤城さん」


赤城 「…特に異常ありません 辺りに敵艦と思われる人物は見当たりません」


祥鳳 「こっちも見当たらないわ」


青葉 「こちらも異常ありません このまま進んで平気かと思います」


長門 「よし それじゃこのまま進むぞ!」


全員 「「はいっ!」」


ザー…


長門 「…しかし、陸奥の能力は使い勝手がいいな 撃った砲弾の軌道を変えることができるからほぼ確実に的に当てられるな」


陸奥 「でしょ!この能力が使えてからすっごく敵艦に当てやすくなったのよ!もう最高よ!」


加賀 「ですがあまりその力に頼り過ぎないようしてくださいね もしその力が使えなくなったらまた1から着弾点に当てる練習をしないといけなくなるので」


青葉 「たしかに」


陸奥 「うっ…はい」ギクッ


長門 「…まぁ気をつければ平気だろう 私もそのくらいいい能力が使えたら…っん?」


赤城 「どうかしましたか?長門さん」


長門 「…なんだ?なにか水面の上に浮いてるような…」


祥鳳 「…っえ?」



? 「…」フワー… 白い帽子に赤色のワンピースを着てキラキラと光る色とりどりのクリスタルがぶら下がった羽を生やした子供が水面の上に立っている


青葉 「…こども、でしょうか?でも電探には反応ありませんよ?」


加賀 「それにさっきまであんなところに子供なんていなかったわ ここら一体艦載機を飛ばして捜索させたのに」


赤城 「…どこから現れたんでしょうか?」


長門 「…調べてみるか 一応ここら一体の敵艦を殲滅するのが今回の任務だからもし敵だったら倒さなくてはな」


陸奥 「あっそれならわたしも行くわ 一人で行くとあぶないわ」


長門 「うむ それじゃ陸奥と一緒に調べてくるから他はここで待っててくれ」


加賀 「わかったわ まずいと思ったらすぐに援護するわ」


長門 「たのむ」ザー…




? 「…」フワー…


長門 「…なんだ?この者 中に浮いてるぞ!?」


陸奥 「それになんか羽らしきものも生えてるわね…もしかして、この人別の世界の子?」


長門 「…ちょっとそこの君 少しいいか?」


? 「…」


陸奥 「…ねぇ ちょっとお話してもいいかな?お嬢さん」


? 「…」


長門 「…おい 聞いてるか?この距離で聞こえないのはおかしいよな」


? 「…」


長門 「…ーっ おい!呼んでるのに無視か!」ガシッ ?の肩を掴んでこちら側に顔を向かせようと…


? 「…」ガシッ 長門の腕を掴む


ギュゥゥッッ!!!!!!


長門 「っ!!!!!? くぅぅっっ!!!!!!」ミシィッ!!!!


陸奥 「長門!?」


長門 「(なっなんだこの子!?このわたしが、手を握りつぶされようとーっ!!!!!!)」ミシミシミシミシッ!!!!!!


? 「…へぇ 意外に固いんだね?でも折っちゃうけどね」ギュゥゥッ…


長門 「があぁぁっっ!!!!!!」メキメキメキメキッッ!!!!!!


陸奥 「長門!このっ!」スチャッ 46cm連装砲を構え…


? 「…きゅっとして」スッ… 陸奥の46cm連装砲に指を刺す


? 「【ドカーン】」ニヤッ



バァンッ!!!!!!


陸奥 「っな!!!!!?」装備していた46cm連装砲が木っ端微塵に吹き飛ぶ



加賀 「陸奥さんの主砲が壊された!?」


赤城 「しかも手に触れていないのに壊されていましたよ!?何者ですか!!」


祥鳳 「ぜっ全艦載機発艦!!」バシュンッ!!


全艦載機(祥鳳) 「「撃てーっ!!」」カチッ


ババババババッッ!!!!!!


? 「ムダだよ!」スゥ… 先ほどと同じく手を前に出して技を…



…キィンッ!


? 「っ!!!!!?」ゾクゥッ!!!!


バサッ!! ?は空高く飛んで長門たちから離れる


長門 「…っえ?」



? 「ーっち!もう少しだったのに!」パサッ 日傘を差して太陽の光から逃れる


青葉 「そっ空を飛んでますよ!?やっぱりあの方別の世界の方です!」


加賀 「みたいね でもなんで急に空を飛んだのかしら?祥鳳の艦載機が撃った機銃を避けたという感じじゃなかったわ」


赤城 「なんででしょう?」



? 「ーっパチェ!もう効果が切れたよ!長くしてって言ったじゃん!」


…シュンッ


パチュリー 「無理言わないでフラン 水耐性の魔法と日耐性の魔法を同時に使うのだってキツいのにそれを長時間なんてムチャよ」


フラン 「魔女なのになんで出来ないの!魔女なんだから長くやってよ!」


パチュリー 「だから無理と言ってるでしょ?言ってもわからない子ね」



陸奥 「もっもう一人現れたわ!」


長門 「ーっ…!!」ズキズキッ!!…


長門 「(っくそ!右手が…完全に骨にヒビ入ったな!!まともに動かせないーっ!!)」ズキズキッ!!…


陸奥 「…っ! 長門だいじょうぶ?すごく痛そうな顔してるけど」


長門 「ーっ…だっだいじょうぶだ このくらい問題は…っ!!」ズキッ!!


陸奥 「…」スッ…


ガシッ


長門 「っ!!」左手でフランに握られていた部分を隠してるのをどかされる


陸奥 「ーっちょっと!真紫色になってるじゃない!?これ骨折れてんじゃないの!」


祥鳳 「っえ!?骨が!?」


青葉 「長門さんが握られただけで骨を折られるなんてどんだけあの子供力あるんですか!!異常ですよ!!」


加賀 「…まずいわね さっきの攻撃もそうだけど、あの子供と戦うのはかなり危険よ」


赤城 「撤退した方がいいですね!」


祥鳳 「でっでもどうやって?相手は空飛んでるし、こんな遮蔽物もない海の上で撤退できる?」


赤城 「そっそれは…」


青葉 「それに撤退したとしても鎮守府まで着いてこられたらそれそこ大惨事になりかねますよ!あの攻撃を食らったら鎮守府が崩壊してしまいます!」


加賀 「…」



フラン 「パチェ もう一回かけて!次で決めるから!」


パチュリー 「…ざんねんだけどムリよ 時間切れ」


フラン 「っ! ーっち!ほんと時間制限ってものはめんどうね!」


フラン 「…しかたないわね 帰るわよ!」


パチュリー 「わかったわ …幻想郷に繋がる扉 目の前に現れよ」シュゥゥ…


バァンッ!!


魔法の扉 「」ギィィ… パチュリーたちの前にでかい扉が現れて開かれる


フラン 「運が良かったわねあなたたち でも次はないと思いなさい?」ヒュー…


パチュリー 「それじゃまた会いましょう 次の異変騒動まで?」ヒュー…


ギィィ…バタンっ!!


魔法の扉 「」シュゥゥ… 二人が中に入り終わると消えてなくなる



陸奥 「きっ消えた…?」


長門 「…とりあえずは助かったようだな いつっ!」ズキッ!!


陸奥 「そうね それと早く帰還したほうがよさそうね 早く治した方がいいわ」


長門 「ーっ…そうだな 変な治り方しても困るからな」


陸奥 「みんな 帰還の準備して!長門を囲むよう陣形を取って!」


全員 「「了解!」」













博麗神社



霊夢 「…ひまね」ボリボリ…


魔理沙 「だぜ」バリッボリボリ…


早苗 「ほんとですね」ズズッ…


霊夢 「…てか、なんであんたたちは当たり前のようにいるのよ」


魔理沙 「ヒマだから」


早苗 「おなじく!」


霊夢 「かえれ」


魔理沙 「まぁそんなこと言うなよ!どうせお前もひまだろ?」


霊夢 「あんたらがいたら私のお茶菓子がなくなるわ」


早苗 「だいじょうぶですよ いつもの事じゃありませんか!」


霊夢 「はったおすわよ」


魔理沙 「…そういえば瑞鳳は?」


霊夢 「いま外で矢を撃ってるわ 腕が鈍らないようにしてるみたいよ」


魔理沙 「…そうなのか?それじゃひまだし見に行ってみよっと!」スクッ


早苗 「あっそれなら私も行きます!」スクッ


霊夢 「練習の邪魔すんじゃないわよ?」


魔理沙 「分かってるって!」タッタッタッ…


早苗 「艦娘はどのように戦うのか気になります!これは貴重なものが見れそうです!」タッタッタッ…


霊夢 「いやべつに普通に戦ってたけど…」


霊夢 「…まぁいいか」













中庭



瑞鳳 「ーっ…」ギリリ…バシュンッ


ドスッ!!


的 『大当たりー!』的の中央に矢が刺さる


瑞鳳 「…」スチャッギリリ…


瑞鳳 「」バシュンッ


ドスッ!!


的 『超大当たりー!』


瑞鳳 「…」スゥ…スチャッ 矢を三本構えて狙いを定める


瑞鳳 「ーっ…」ギリリ…バシュンッ!!


ドスドスドスッ!!!!


的 『パーフェクト!!』全ての矢が中央に刺さる


瑞鳳 「…ふぅ」スゥ… 弓を下ろして力を抜く


瑞鳳 「(三本同時打ち…やっぱりつらいな 彗星、流星、烈風を同時打ちできるように練習してるけど一本一本打つ時より時間かかっちゃう)」


瑞鳳 「(微調整をして打たないとへんな方向にいっちゃうからどうしても時間かかっちゃうなぁ もう少し早く打てるようにならないと!)」スチャッ



早苗 「おぉー!なるほどなるほど…艦娘はあのように打つんですか!一般的な打ち方と変わらないんですね」茂みの中から瑞鳳のようすを伺っている


魔理沙 「そうなのか?私はあまりわからないが変わらないのか?」


早苗 「そうですね 打ち方はほぼほぼ変わらないですね 矢は全然違いますけど」


魔理沙 「へぇー」



瑞鳳 「…」スチャッギリリ…



…バサァッ!!


瑞鳳 「っ!?」ブワンッ!! 急に強い風が瑞鳳に襲いかかる


瑞鳳 「(なっなに!?急に風が!!)」


? 「こんにちは 外の世界から来た弓矢使いさん?」バサッバサッ…スタッ


瑞鳳 「だっだれですか!」スチャッ すかさず?に矢を構えて狙いを定める


咲夜 「待って!打たないで!」


瑞鳳 「…っえ?さっ咲夜さん どうしてここに?それに隣の方は…?」


咲夜 「となりにいる方はわたしのお嬢様よ 突然来てごめんなさい」


レミリア 「あなたのことは咲夜から聞いてるわ わたしはレミリア・スカーレット 紅魔館といわれる館の主 以後お見知りおきを?」


瑞鳳 「あっえと、ずっ瑞鳳と言います よろしくお願いします!」


レミリア 「そんなに固くならなくてもいいわ それより、霊夢はいるかしら?」


瑞鳳 「霊夢さんですか?はい いま茶の間でくつろいでるかと思います」


レミリア 「いま会えるかしら?」


瑞鳳 「大丈夫だと思います 案内します!」


レミリア 「お願いするわ」


タッタッタッ…


魔理沙 「…急にレミリアたちが来たな 今日はなんもない日なのに珍しいな?」


早苗 「そうですね しかもこんなにも晴れてる日に来るなんてなにかあったでしょうか?」


魔理沙 「私たちも茶の間に行くか」


早苗 「はい!」













茶の間



瑞鳳 「どうぞ お茶です」コトッ


レミリア 「ありがとう いただくわ」


霊夢 「どうしたのよ あなたたちがこんな晴れてる日に来るなんて珍しいじゃない?」ズズ…


咲夜 「…じつは、ちょっと問題があって…」


魔理沙 「もんだい?なんだよ」


レミリア 「…その前に聞きたいことがあるわ あなたたち、フランとパチェを見てないかしら?」


早苗 「フランさんとパチュリーさんですか?いえ 私は見てないです」


魔理沙 「わたしもここ最近は紅魔館には行ってないから見てないぜ あの二人がどうかしたのか?」


咲夜 「…数日前から行方がわからないのよ フラン様はともかく、パチュリー様もいなくなるなんて今までなかったから…」


魔理沙 「…パチュリーも?たしかにそれは変だな あの引きこもりが外に出るなんて考えられないぜ」


瑞鳳 「…あの、そのフランさんとパチュリーさんという方はどういった方で…?」


レミリア 「フランは私の妹よ 赤い服に宝石のような羽を生やしたのが特徴な子」


レミリア 「暴れるとなにがなんでも破壊するとても危険な妹なのよ 力だけはほんとに強いから早く見つけないと…」


魔理沙 「んで パチュリーってやつは私と同じで魔法が使えるやつでな わたしと違ってあいつは魔女だが普段は自分の部屋の中で引きこもってるインドアなやつなんだ」


魔理沙 「姿形は薄ピンク色の帽子と服を着てるんだ いつもやる気なさそうな顔してるから見ればすぐ分かると思うぜ」


瑞鳳 「赤い服に宝石のような羽を生やした子 もう一人は薄ピンク色の帽子と服を着てやる気なさそうな顔をしてる魔女…」ウーン


霊夢 「どこかで見たの?」


瑞鳳 「…いえ、すみません 私のおぼえてる範囲ではそのような方たちは…」


レミリア 「…そう ならしかたないわね もし見かけたらすぐ教えてもらえるかしら?」


霊夢 「わかったわ 見かけたら教えるわ」
















? 「…ほほぉ これはまた予想外ですなぁ!」クククッ


紫 「なにがよ」


? 「一ヶ月後ぐらいに来るはずだった異変がこんなにも早く来るなんて…まぁ占いなんて絶対じゃありませんからね」


紫 「ーっ…もう来たの?さすがに早すぎじゃないかしら あなたの占い外しすぎじゃない?」


? 「それはわたしに言われましてもねぇ 占いばかりはどうにもなりませんよ」


紫 「今度はどこで異変が起きるのかしら?」


? 「…今回の異変は紅魔館ですね しかも厄介なことに…あの赤い服を着たお嬢ちゃんが異変騒動を起こしてるね」


紫 「赤い服…フランドール・スカーレットのこと?」


? 「そうそう!そのような名前でしたね それともう一人は薄ピンク色の帽子と服を着てますね」


紫 「パチュリー・ノーレッジね 魔法攻撃などを得意とする魔女」


? 「その二方が異変の現共犯ですね 私の占い結果によると…ね?」ニヤッ


紫 「操られてる可能性は?前回と前々回みたいに変なのが取り憑いてる可能性は?」


? 「…今回は0です 私の占いではそう出ています」


紫 「それじゃあの二人は自分の意思でやってるってこと?」


? 「さぁ そこまではわかりかねます」


紫 「…被害は出てるの?」


? 「…外の世界でけが人が出てますねぇ この前こちらの世界に来たものが被害に遭ってます」


紫 「長門がっ!?」


? 「すごいですねぇ あの方がやられるなんて相当ですよ しかも海の上でやられてますね」


紫 「海の上で?どういうこと フランは吸血鬼なんだから水は苦手なはず それに海の上だと直射日光も浴びるはずだからそんなところで戦闘を起こすとは考えにくいのだけど」


? 「パチュリーさんの魔法でどうにかしてたんじゃないですかね 魔法使いなんですからそのくらいはできるかと思います」


紫 「…なんで外の世界に行けてるのかしら 外に行く方法はわたしが隙間を使って送る以外に考えられないのだけど」


? 「…もしかして、あなたが送ったりして…」


ガシッ!!


紫 「…殺すわよ?私がそんなことすると思って?」ギロッ 隙間を使って?の胸ぐらを掴み殺意満ち溢れる睨みをきかせる


? 「じょうだんですよ あなた様がそのようなことをするなんて思っていませんよ」


? 「ただ、疑われるとしたら真っ先にあなたが疑われることになるということだけはお忘れずに ご自分でもわかっていますよね?能力が能力なのですから」


紫 「…」


? 「…さて、わたしが言えることはこれくらいですね これ以上はもうお伝えすることはできませんのであとはそちらにお任せします」


? 「解決できるといいですね 異変解決…!」ニヤッ


紫 「…っち!」パシッ


タッタッタッ…


? 「…」


? 「できるといいですね 今回の異変解決…!」ニヤッ













横須賀鎮守府ー提督室



提督 「…」カリカリ…


吹雪 「…司令官 この書類なんですが…」


提督 「っん あぁこの書類ね やっとくよ」


吹雪 「お願いします」


提督 「…」カリカリ…


吹雪 「(…司令官 瑞鳳さんが沈んでから数週間経ったけど、あれから落ち込むことなく執務に励んでくれてる…沈んでから数日間はかなり落ち込んでたのに)」


吹雪 「(今じゃもう瑞鳳さんのことはもう忘れたみたいな顔して仕事をしてくれてるけど…司令官はそんな人じゃなかったのに)」


吹雪 「(しかも嫁艦である瑞鳳さんのことを忘れるわけがない それなのになんで今は普通に仕事ができるの?みんな今でも悲しんでるのに…)」


提督 「…えっと、なにかな?吹雪 俺のこと見てるが」


吹雪 「…司令官 すごく失礼なことを聞いてもよろしいでしょうか」


提督 「いいよ なにかな?」


吹雪 「…なぜ、もう落ち込んでないんですか?」


提督 「…っえ?」


吹雪 「瑞鳳さんが沈んでから皆さんは今でも悲しんでるというのに なんて司令官は悲しんでいないんですか?」


吹雪 「沈んでから数日間は落ち込んでいましたが今はもう落ち込んでる様子が見えません まるで瑞鳳さんが沈んだのを忘れたかのように…」


提督 「…生きてるからだよ」


吹雪 「…っえ」


提督 「詳しくは話せないけど瑞鳳は死んでない たしかに沈んだことには間違いないが生きてはいる」


吹雪 「…生きてる?しっ司令官 もしかして、現実逃避してますか…?」


提督 「…まぁ そう思われてもおかしくないよな だが現実逃避してるわけじゃないからそれは勘違いしないでくれ」


提督 「とにかくだ 詳しくは話せないがべつに精神的におかしくなったわけじゃないからこれ以上は聞かないでくれ いいな」


吹雪 「はっはい…わかりました」



ザザァッ


放送 「提督 第一艦隊が帰還しました!被害は旗艦 長門が腕を折る重症!」


提督 「っなに!?わっわかった 今行く!」ガタッ


吹雪 「司令官 私も同行していいですか!」


提督 「かまわない 行くぞ!」


吹雪 「はい!」


タッタッタッ…













入渠施設



明石 「はーい ちょっと我慢してくださいね」ググ…グキッ!!


長門 「くぅっ!!」ズキィ!!


明石 「これでよしっと 骨はちゃんと戻したのであとは入渠ドッグで治してくださいね」


長門 「うっうむ すまない」


明石 「…しかし 一体何があったんですか?ケガからしてなにやら物理的なもので握りつぶされたような跡でしたが」


長門 「それは…」


明石 「…まぁいいです ケガが治り次第提督に知らせてください 腕以外損傷はないようなのですぐに治るかと思います」


長門 「わかった」



ガチャッ


提督 「長門!」


長門 「っ! 提督」


吹雪 「だいじょうぶですか長門さん 放送で腕を折る重症と連絡があったんですが」


長門 「あぁへいきだ 今明石にちゃんと戻してもらったからあとはドッグで治せばいいだけだ!」


提督 「そっそうか ならよかった」


長門 「…それより提督 ちょっと話しが」


提督 「っん なんだ?」


長門 「…」


吹雪 「…長門さん?」


長門 「…すまないが二人は出てくれないか 提督と二人で話がしたい」


吹雪 「…っえ」


明石 「それは構いませんが早めにドッグ入ってくださいね?」


長門 「わかってる 話しが終わったらすぐにいく」


明石 「それじゃ吹雪さん 私たちは出ましょう」


吹雪 「はっはい…」


吹雪 「(私たちには話せないこと…?一体なんの話しを…?)」


タッタッタッ…パタンッ


長門 「…」


提督 「…それで、話しとは?」


長門 「…おそらくだが、また外の世界の者がきてる しかも今回のは私の腕を握りつぶすほどの力を持って、陸奥が持っていた主砲がこっぱみじんに壊された」


提督 「なにっ!?また来てるのか!てことはすぐそこまで…!!」


長門 「いや 今回はなぜかわからんが引いてくれたから来てないと思う 二人いたが私の腕などを潰してくるやつがなんか効果が切れたとかなんとかと話してたが…」


提督 「そっそうか?ならよかった…」ホッ


長門 「…だが、またいつ攻めてくるかわからない 油断はできないぞ」


提督 「わかってる いつでも対抗できるように準備しておかないといけないな」


提督 「後でみんなにも伝えるがしばらくは第一艦隊を鎮守府に待機させる 他のみんなもなるべく出撃は控えよう」


長門 「その方がいい この前の騒動でかなり資源使ったがあれからかなり集めていたよな?」


提督 「あぁ あれからかなり貯めておいた またこの前みたいな大規模な騒動が起きたらすぐに底をつくだろうから念入りに遠征をしておいた」


長門 「ならここ暫くは資材が尽きることはないな 出撃回数も減らせば最小限に抑えられる」


提督 「よし そうと決まれば明日の出撃や遠征のスケジュールを全部変えないと!」


提督 「長門 わるいが傷が治ったら執務室に来てくれ 第一艦隊を集めて今後の対策を立てたい」


長門 「わかった」













守矢神社



神奈子 「ほぉ?この子が艦娘かい ほとんど人間と一緒じゃないか」マジマジ


諏訪子 「ほんとだよね どっからどう見ても人間だよね」ジー


瑞鳳 「…あっあの、そんなマジマジと見られるとなんか、恥ずかしいんですが…」


神奈子 「いやぁ 噂では聞いたことあるが現実に艦娘とやらを見るのは初めてだからな だからどうしても…」フーム


諏訪子 「たしか軽空母だったよね?なんで服装は巫女服なんだい?」


瑞鳳 「なんでと言われましても…」


早苗 「お二人も私と同じく 外からこちらに来たので艦娘を見るのは初めてなんです 気になってはいたんですがなにしろ国家機密だったので知ることができなくて…」


瑞鳳 「それはわかりますが…」


魔理沙 「いいなぁ瑞鳳 ちやほやされて」


瑞鳳 「いや逆にマジマジと見られて恥ずかしいんですが…」


神奈子 「…なぁ この矢についてる戦闘機の模型はなんだ?まさかこれ使って深海棲艦とやらを倒すのか?」


瑞鳳 「そうです これを私の弓で発艦させれば…」スッギリリ…


瑞鳳 「彗星 発艦!」バシュンッ


彗星 「了解!」シュボッ


諏訪子 「っえ!?矢についてた模型が飛んだ!?一体どういうこと!?」


瑞鳳 「これがわたしの武器です わたしが発艦させれば矢についてる艦載機が本物の艦載機となって飛ぶんです」


神奈子 「はー これは驚きだね?模型が本物になるなんて…やっぱり日本の技術はすごいな」


早苗 「ほんとですよね」


瑞鳳 「よっと!ありがとう彗星 ごめんね?敵もいないのに発刊させちゃって」


彗星 「大丈夫です!」


魔理沙 「それじゃ瑞鳳 神奈子たちにも見せたことだし、他のところに行かないか?」


瑞鳳 「いいですよ」


諏訪子 「なんだい もう行くのかい?もっとゆっくりしていけばいいのに」


瑞鳳 「すみません まだこちらに来て間もないのでいろんな場所を見て回りたいんです」


神奈子 「そうか それなら仕方ないね」


諏訪子 「また遊びにおいで!次来たときは艦娘のことをよくきかせてくれ!」


瑞鳳 「はい!また遊びに来ますね」


魔理沙 「よっし!それじゃ次はどこ行くか どこか行きたい場所はあるか?」


瑞鳳 「いやさっきいろんな場所を見て回りたいと言ったのにどこ行きたいか言われてもわからないんですが…」


魔理沙 「まともなツッコミありがとう!」d('∀'*)


早苗 「わたしもご一緒させていただきまーす!」


瑞鳳 「えぇ〜…?」(σ´・∀・)


早苗 「えぇっ!?だめなんですか!?」

ガ━l||l(0Δ0)l||l━ン


瑞鳳 「じょうだんですよ 一緒に行きましょう!」


早苗 「わーい!」"(ノ*>∀<)ノ













夜 紅魔館ーレミリアの部屋



レミリア 「…」


レミリア 「フラン…パチェ……どこに行ったのよ わたしになにも言わないで……」


レミリア 「…わたし、なにかしたかしら?フランはわかるとして、パチェに対してはなにをしたかわからないわ しかもフランと一緒にいなくなるなんて…」


レミリア 「普段のパチェならありえないわ フランを外に出すなんて、パチェがそんなことするはずがない あの子が外に出たら、どんなに危険なのかパチェは知ってるはず なのになぜ…」



…シリタイ?


レミリア 「っ! だれだ!」


紫 「こんばんは レミリア・スカーレット 邪魔するわよ」スゥ… 隙間から出てきて現れる


レミリア 「隙間妖怪…なにか知ってるの?フランとパチェのこと」


紫 「えぇ 知ってるわ あの二人が今、異変の元凶者になっていることも」


レミリア 「なにっ!!!?」ガタッ


紫 「…ちなみに、もう被害は出てるわ まだ軽いものだけどね」


レミリア 「どっどこにいるの!教えて!」


紫 「…外の世界よ」


レミリア 「…っえ そと…?」


紫 「えぇ 何らかの方法で外の世界に行って暴れてるわ 私の能力も使わないでどうやって行ったのかしらね?」


レミリア 「ぶっぶじなの!?フランとパチェは生きてるの!」


紫 「生きてるわ 今は姿をくらましてるからどこにいるかまではわからないけどね」


レミリア 「…そう ならよかったわ 生きてて……」


紫 「…」


レミリア 「…なんで、二人が異変を起こしてるの?しかも外の世界で…!」ギリッ


紫 「そんなのわたしが知りたいわ しかも二人は自分の意思で異変を起こしてるみたいだしね」


レミリア 「っえ!?自分の意思で!?」


紫 「絶対じゃないわ ちょっと知り合いの占い師から今回の異変騒動者のことを聞いたのよ」


紫 「占いだから絶対じゃないけど…可能性はあるわ」


レミリア 「そっそんなことあるわけない!フランだけならともかく、パチェも一緒なんでしょ?パチェがそんなことするわけがない!!」


紫 「だとしても、可能性がないわけじゃないわ 絶対なんて言いきれないでしょ?」


レミリア 「ありえない!パチェがそんなことするなんて…!!」


レミリア 「パチェ…なんで……」


紫 「…」


レミリア 「…八雲紫 今回の異変解決…わたしも協力するわ 手伝わせなさい!」


レミリア 「パチェも放っておけないけど、フランが暴れてるのも放っておけないわ!あの子を止められるのは私だけよ!」


レミリア 「いいえ違うわ 姉として、わたしがあの子をとめなくちゃいけない!わたしがフランたちを止めるから手伝わせなさい!!」


紫 「…妹たちと乱闘になるわよ それでもいいの?」


レミリア 「構わないわ 乱闘になってなんぼよ!」


紫 「…わかったわ それじゃ手伝ってほしい時に呼ぶわ もし呼ばれた時は…覚悟しなさい!」


レミリア 「望むところよ 絶対に止めてみせるわ!」
















? 「よしよし…なかなかいい出来じゃねぇか?これならバレずに二つの世界を壊すことが出来そうだ!」ニヤッ



フラン 「」手足を縛られ、口を塞がれて気を失っている


パチュリー 「」以下同文



? 「きひひ!しかし、この二人はなかなか使えるじゃねぇか このロリっ子の能力は異常だぜ マジでありえないくらい強すぎる」


? 「そして、この寝巻きみたいなワンピースを来てるやつはいろんな魔法が使えるから万能だな 時と場合によっては使い分けることができる」


? 「これならあの二人みたいになる心配がないな こいつらを使えば、絶対成功する!」


? 「しくじらないようにしないとな!」キヒヒ!













異変3 【破壊神と魔女の裏側異変】











横須賀鎮守府ー会議室



ガヤガヤ…


提督 「えー 今日の出撃、遠征だが今日もなしだ みんなゆっくり休んでくれ」


艦娘 「えー 今日もなしかよ!ここ最近ずっとないじゃん」


艦娘 「いいのかな こんなに休みが続いて…」


艦娘 「さぁ…」



長門 「静粛に!お前たちの言いたいことはわかるがしばらくの間は出撃、遠征はなしだ」


長門 「いつまで続くかはまだ不明だが、休みだからといって自主練は怠るなよ」


吹雪 「あの、私が言うのもなんですが…上の方から許可下りてるんですか?」


提督 「その点に関しては心配無用だ 許可は下りてる」


吹雪 「いつぐらいまで休み取ってるんですか?」


提督 「それはわからない とりあえず長期ということだけ伝えてある」


吹雪 「…それで通ったんですか?」


提督 「あぁ 元帥も聞き入れがよく、長期期間の休暇が取れた おれも最初、通らないと思っていたんだが…」


吹雪 「…逆に、失礼ですが通ると思っていなかったのによく元帥に言いましたね そのようなことを言ったら怒鳴りものだと思うんですが」


提督 「まったくもってその通りだ 俺も同じ考えだ」


提督 「だが、そうでもしないと行けない状況になっているからどうしても許可がほしかったんだ 怒鳴られようが減封されようがな」


吹雪 「…一体何が起きてるんですか?とくになにもないように見えますが」


長門 「吹雪 これ以上知ろうとするな お前たちが知る必要はない」


吹雪 「なぜですか?私たちも同じ鎮守府に所属しているのに、なぜ今どうなっているのかの現状を知らせてくれないんですか?」


吹雪 「今なにか起きているならみんなで解決した方がいいんじゃありませんか 一人より二人、二人より三人と言うじゃありませんか!」


長門 「その点に関しては平気だ 第一艦隊の連中らで対策を取るから二人や三人ではない」


吹雪 「私たちでは力になれないんですか?信用ならないんですか?私たちでは足でまといなんですか!」


吹雪 「私たちに頼らないということはそういうことですよね いつもの長門さんなら、仲間だからと言って私たちの力を借りるのに!」


長門 「ちょっ!?ちょっと待て 誰もそんなことは言ってないだろう 早とちりしすぎだ!」


長門 「今回に関しては私たち第一艦隊でなんとかなると判断して、お前たちの力を借りる必要は無いと思ったからそういったんだ」


吹雪 「いつもなら私たちにも協力を求めるのに…ですか?」


長門 「そっそれは……」


提督 「…吹雪 お前の言いたい気持ちはわかるがここは一旦、第一艦隊だけに任せてくれないか」


提督 「もしお前たちの手も借りないとムリだと判断した時にはお願いしたい …いいか?」


吹雪 「…わかりました(やっぱりなにか変だ いつもなら私たちにも協力を求めてくるのに、なんで今回に関しては手伝わせてくれないの?)」


吹雪 「(二人してなにか隠してる…第一艦隊のみんなでやるってことは第一艦隊のみんなもなにか隠してることになる)」


吹雪 「(…調べてみよう)」


長門 「…」


提督 「…それじゃ、とりあえずは解散だ 各自休暇を堪能してくれ」


艦娘たち 「「はい!」」


タッタッタッ…


パタンッ


提督 「…」


長門 「…疑ってるな 吹雪のやつ」


提督 「あぁ…まぁ疑われるのも無理はない いきなりの長期休暇、しかもいつもならあいつらにも頼むのに今回に関しては第一艦隊だけでやると言ってしまったからな」


提督 「…バレたらまずいな」


長門 「一応青葉に監視を出しておく 私たちも警戒はしておく」


提督 「すまないが頼む」













玄武の沢ーにとりの工房



にとり 「ふーむ……」(。-`ω´-)


瑞鳳 「…あの、そんなに見つめられるといろいろと困るんですが……」


にとり 「いやぁ…どこからどう見ても生身の体にしか見えないからねぇ?これが機械だなんて考えられないんだよ」ジー


瑞鳳 「いや正確に言えば生身の体と機械が合わさったようなものだとさっきから何度も…」


にとり 「…腕とか外れる?外せるならちょっと構造がどうなってるか見たいんだけど」


瑞鳳 「無理です!!」


魔理沙 「あっははは!やっぱりにとりのところに連れてきて正解だったな にとりならぜったい目を光らせると思ったぜ!」


早苗 「ですが、見られてる本人は困っていますがね…」


にとり 「なぁ魔理沙 この子ほんとに機械なのか?どう見ても人間にしか見えないんだけど」


魔理沙 「わたしも最初は人間だと思ったぜ だけど紫の話しや瑞鳳が言うには外の世界でいう軽空母っていう戦う船だって」


にとり 「戦う船…いまいち想像つかないね てか、この姿から船になるの?」


瑞鳳 「いえ この姿そのものが船なんです わかりやすく言うなら擬人化したものです」←ものすごくメタい


にとり 「ぎっ擬人化…?」


早苗 「瑞鳳さんこの世界に擬人化と言う言葉は通用しませんよ 獣妖怪や楽器妖怪とかが存在するので」


瑞鳳 「あっそうなんですか?それじゃいろいろあって人間になったと言うことで」


にとり 「すごく大雑把になったな!?まぁそう言ってもらった方がいいかもしれないな 擬人化って言われても全然わからないし…」


にとり 「…それと、その背中に付けてるものって弓矢か?船なのに弓矢使うのか?」


瑞鳳 「そうですよ これで艦載機を発艦させるんです」


にとり 「艦載機…?」


瑞鳳 「実際に見せた方が早そうですね では!」スゥ…スチャッ


にとり 「(? なんだあれ?弓矢の先に変なのが付いて…?)」


瑞鳳 「彗星 発艦!」バシュンッ


彗星 「了解!」シュボッブゥゥン…


にとり 「っえ!?こっこれは零戦と言うやつじゃないか!?あの戦闘機とやらの!」(☆□☆)


瑞鳳 「っ! 知ってるですか?」


にとり 「あぁ!知識はあったけど実物を見るのは初めてだ!まさか本物を見れる時が来るなんて!」(✧∀✧)


瑞鳳 「…知識はあるんですか?」


にとり 「あるよ!この前隙間妖怪が戦闘機のことが詳しく書かれた資料を持ってきてね!それで戦闘機とやらを知ったんだ!」


魔理沙 「紫が?なんでまた…っ!」ハッ


瑞鳳 「それじゃもし、艦載機が故障したら治せるんですか?」


にとり 「私が読んだ資料の内容通りならいけるよ!」


瑞鳳 「そっそれじゃ!少しわたしの艦載機見てもらっても…」


にとり 「いいのか!?」(♢▽♢)キランッ!!


瑞鳳 「…っえ」


にとり 「今見てほしいって言ったよね!?むしろ私からお願いしたいぐらいだよ!」


にとり 「実物が見れただけでも嬉しいのに、さらに中の構造まで見せてもらえるなんてもう最っ高だよ!ほんとに見てもいいのか!?」


瑞鳳 「…はい いいですよ!(…この人、もしかしたら私と趣味が合うかも!)」(✧ω✧)キラーン


にとり 「うぉっしゃー!!テンションギガMAXだー!!!!」

٩*(゚∀。)وヒャッハアアアァァァァァアア!!!!!



早苗 「わぉ…にとりさんものすごく嬉しそうですね 今まで見せたことない万遍な笑顔で……」 ソレジャサッソクミセテクレ!


魔理沙 「(…なるほどな?ゆかりのやつ にとりに瑞鳳が持ってる戦闘機とやらに興味を引かせるために資料を渡したのか 万が一、壊れたときに修理してもらえるように!)」 ハイ!ドウゾ!


魔理沙 「(機械に一番詳しいのはにとりだからな ゆかりのやつ先手を打っておいたな!)」 オォ…!!コレガカンサイキ マジカデミルトカッコイイ!!



瑞鳳 「にとりさん この艦載機の足なんですけど?」


にとり 「足?足って…この車輪のことかい?」


瑞鳳 「そうです!その足かわいくないですか!」


にとり 「かっかわいい…?」


瑞鳳 「はい!そのすらっと美脚!(←美脚!?)すらっとしてるのにちゃんとした足!(←ちゃんとした足!?)」


瑞鳳 「わたしすっごくかわいいとおもうんです!そう思いませんか!?」


にとり 「っえ えっと……」


瑞鳳 「それと、この九九艦爆なんですが!この水上着陸する時に使うこの足なんかももう最っ高です!これこそ、芸術ってものですよね!(←芸術!?)」


にとり 「…ごめん 話についていけない……」


瑞鳳 「…っえ あっそうですか わかりました……」(´・ω・)ショボーン


にとり 「それじゃさっそく!中の構造をご対面とさせて…」ワキワキ



彗星妖精 「わー!待って待って!降りるから待ってー!」カパッ 艦載機のハッチを開けて外に出る


にとり 「おっと!乗ってる人がいたのか ごめんごめん」


彗星妖精 「ほんとだよ!まず誰も乗ってないかを確かめてから艦載機を見てよ!」


にとり 「次から気をつけるよ」



早苗 「ーっな なんですかこの可愛らしいマスコットキャラクターわ!!!?」

.。.:*・'(*°∇°*)'・*:.。.


彗星妖精 「っえ ま、マスコットキャラクター…?」


早苗 「ちっちゃくて動いてすごくかわいいです!この子達が操縦士なんですか!?」(☆∀☆)


瑞鳳 「そうですよ 妖精というんです!」


魔理沙 「妖精?妖精ってこの前会わせた氷の妖精見たいなやつか?」


瑞鳳 「あの子とは一緒にしないでください…出会った瞬間に人を凍らせてきた方と一緒にされたらたまりません」


妖精 「そうだそうだ!あんなやつと一緒にするな!」


早苗 「はぁぁ…!!すっごくかわいい!瑞鳳さんもらってもいいですか!?」o(≧▽≦)o


瑞鳳 「いやダメですよ!妖精さんがいなくなったら艦載機操縦してくれる人がいなくなってしまいます!」


早苗 「(´・ω・)」ショボーン


にとり 「おぉ…!!なるほどなるほど…中はこうなってるのか あの隙間妖怪からもらった資料とほぼほぼ一緒だ!」


瑞鳳 「それじゃできますか!」


にとり 「あぁ!これならできるよ もし故障したら、持ってきてくれれは治してあげるよ」


にとり 「なんだったらこの戦闘機をもっと強くもしてあげるぞ!」


瑞鳳 「ほんとですか!?」


にとり 「あぁ!私の傑作 光学迷彩だって付けるぞ!」


瑞鳳 「光学迷彩…?光学迷彩ってたしか、姿を消すことができる装置でしたよね」


にとり 「おっ!知ってるのか なら話が早い!」カチッ


ブゥン… 光学迷彩を起動させて、にとりの姿が見えなくなる



瑞鳳 「おぉ!ほんとに消えた!?すごいです!」


だろ!だけど、さすがに気配と存在感は消せないから感の鋭いやつに関してはあまり意味ないけどね


霊夢とかにはすぐバレるけど、これを付けた戦闘機なら戦いの時に役立つんじゃないかな?



瑞鳳 「たしかに姿の見えない艦載機なんて強いですね!…でも、ちょっと問題点が……」


問題点?


瑞鳳 「艦載機が見えなくなると私自身も艦載機がどこ飛んでるかわからなくなってしまうので艦載機に指示しにくいんです…わたしだけでも見えればいいんですが」


あぁ!それなら簡単だよ これを付けてみなよペタッ


瑞鳳 「っん?なにか手に感触が…」


それ持ってて わたしが手を話せば光学迷彩が途切れるから


瑞鳳 「あっはい わかりました」スッ


それじゃ離すよ?はい


瑞鳳 「…これは、メガネ…?」


それをかけてみて 今わたしがどこにいるかは声でだいたい分かるよね?


瑞鳳 「位置はだいたい把握はしています ここですよね?」スッ… 手を伸ばしてにとりに触れようと…


むにゅっ!



ひゃんっ!!


全員 「「っ!!!?」」///ドキッ!!


ちょっどこさわってんの!いきなりむっ胸を触るなんて!


瑞鳳 「すっすみません!ほんとは肩とかに触れようとしたんですが、姿が見えないのでどこに肩があるかがわからなくて……」


気をつけてよ あんたが女だったからまだ許せるけど、これで男だったら私の発明品の実験台にしてるからね!


瑞鳳 「男じゃなくてよかったです……」ゾクッ



魔理沙 「(にっにとりの色っぽい声…初めて聞いたぜ なっなかなかかわいらしい声じゃねぇか……)」///


早苗 「(河童ってあんな声出すんですか やはり普通の女の子と変わりませんね…)」///



瑞鳳 「それじゃ付けてみますね」スッ…カチャッ にとりに渡されたメガネを付ける



スゥゥ…


にとり(透明) 「どうだ わたしが見えるか?」 透明状態になってるにとりがメガネを付けるとハッキリと目に映っている


瑞鳳 「おぉー!今度ははっきり見えます たしかに私が触った位置は胸でしたね…すみませんでした」


にとり(透明) 「あっ改めて謝らなくていいよ…恥ずかしいから」///


瑞鳳 「あっすみません」


にとり(透明) 「でもこれなら艦載機に光学迷彩を付けても平気だろ?ちゃんと姿が見えるし」


瑞鳳 「はい!これでしたら大丈夫そうです 妖精さんたちもいいですか?」


妖精 「却下」キッパリ


瑞鳳 「……っえ」


にとり 「なんでだ?透明になれれば敵にバレないで戦えるんだよ?」スゥゥ… 光学迷彩を切って姿を現す


妖精 「うーん…たしかにそうかもしれないけど、でもそんなことしたらいろいろ崩壊しそうだし…」


魔理沙 「…ほうかい?なんの?」


妖精 「艦これのネタ的に透明化できる艦載機なんて現れたら無双になっちゃう…こっちの世界だけならいいかもしれないけど」←メタ発言


瑞鳳 「ちょっ!?妖精さんメタ発言やめてくださいよ!それいろいろとやばいです!」


早苗 「でも実際そうですよね 外の世界で透明になれる者が現れたらやりたい放題ですからね…」


瑞鳳 「さらにメタ発言言っちゃったー!」


妖精 「…まぁ、そういうことだから透明化はやめとくよ 艦載機に備え付けられてる機銃を強くするなら別にいいけど」


にとり 「機銃?機銃って…この艦載機の下に付けられてるやつのことか?」


妖精 「そう それを飛ぶのに影響が及ばない程度の強化ならかまわないよ」


にとり 「ふーむ…そっちの強化となると、ちょっと設計図立てないと今すぐにはできないな」


にとり 「むやみやたらに弄ると飛ばなくなるかもしれないから少し時間をくれないか?いろいろ設計を建てたい」


瑞鳳 「わかりました では、その時はよろしくお願いします」


にとり 「まかせとけ!よーし やるぞー!」ウォォー!!



瑞鳳 「あっ…行っちゃいました そんなすぐに考えることないのに…」


魔理沙 「にとりだからしかたない あいつはすぐ行動に移すやつだからな」


早苗 「誰かさんと一緒ですね」


魔理沙 「それお前が言うか?お互い様だろ」


早苗 「ごもっとも」


魔理沙 「っま!それはいいとして にとりにも会わせたことだし、次どこか行くか!」


瑞鳳 「っえ でもにとりさんが帰ってこないんですが…」


魔理沙 「あぁ平気だよ あいつ今頃工房で設計してるだろうし、待ってたら明日になっちまうぜ?」


瑞鳳 「…そうですか?でもなにか一言言っておかないと…」


魔理沙 「おーいにとりー!私たち帰るぞー?」


アイヨー!マタキテクレヨー?


魔理沙 「おう!またくるぜ!」


魔理沙 「これでいいんだろ?」


瑞鳳 「あっはい」


魔理沙 「それじゃ行くぞー」


早苗 「私もついて行きまーす!」


タッタッタッ…













博麗神社ー茶の間



霊夢 「…なるほどね 外でそんなことが…」


レミリア 「…」


紫 「今のところ、こっちでは被害はでてないけど いつ起きてもおかしくないわね」


紫 「あの二人がどうやって外に行ったかは後回しにして、今はこっちの警戒をしないといけないわ」


咲夜 「ですが、それだと外の世界にいるフラン様とパチュリー様が…」


紫 「言いたい気持ちはわかるけど、今はこっちが優先よ わかってちょうだい」


レミリア 「ーっ…」ググッ…


霊夢 「…」



スーッ…


魔理沙 「おーっす!いま戻ったぜ」


瑞鳳 「ただいま帰りました」


早苗 「お邪魔しまーす!」



霊夢 「っん ちょうどいいタイミングで帰ってきたわね」


瑞鳳 「…はい?」


レミリア 「あなた達にも協力してもらいたいの 聞いてもらえるかしら?」


魔理沙 「…協力してもらいたいこと?」


紫 「守谷の巫女も協力して 数が多い方がいいわ」


早苗 「はぁ…?」










瑞鳳 「…なるほど 私の世界でまた異変が……」


魔理沙 「しかもよりによってフランとパチュリーかよ 最悪だぜ…」


早苗 「…あの、それでどうするんですか?こっちの世界を警戒するのはいいんですが、外の世界を放っておいたら…」


霊夢 「とりあえずは外の世界にいる人たちに任せるしかないわね 前の異変みたいに紫が行くのもありだけど」


紫 「簡単に言わないでちょうだい あの後、最後に一部除いてみんなの記憶を消したけど あれ大変なのよ?」


紫 「それにさすがの私でもあの二人相手にハンデしながら戦うなんてムリよ 逆に私の体がバラバラにされるわ」


レミリア 「…たしかに フランは力だけは強いものね……力が強くて頭がそこまでよくないからなにしでかすか……」


紫 「その頭を悪くさせたのは誰のせいかしら?」


レミリア 「…」


瑞鳳 「…っえ?頭を悪くさせたって…どういうことですか?てか、頭悪くさせたって…」


咲夜 「…瑞鳳 わるいけどその話しは…」


レミリア 「いいわ 教えるわ」


咲夜 「お嬢様…」


レミリア 「…わたしはね フランを495年間もの間、地下へ閉じ込めていたのよ 一切外に出さず…部屋の中で一人、ずっと閉じ込めていたの」


瑞鳳 「えぇっ!?よっ495年間!?えっえと…大変失礼ですが、レミリアさん…今、何歳で…?」


レミリア 「【自己規制】よ」


瑞鳳 「……えと、ご冗談…ですよね?」


レミリア 「ほんとよ わたしは吸血鬼よ?このくらい生きてて普通よ」


瑞鳳 「わたしの世界ではまずありえません…」


レミリア 「外の世界からしたらでしょ?それと、話し戻すけどいい?」


瑞鳳 「あっはい」


レミリア 「フランを閉じ込めてた理由だけど、あの子は力の制御ができなかったの」


レミリア 「ありとあらゆるものを破壊する能力…その名の通り、何がなんでも壊す能力なの」


レミリア 「どんな対象物も一瞬にして破壊する事ができて、その力を使われたらどんなものでもバラバラにされてしまうわ」


レミリア 「閉じ込めてる間もフランはずっと一人にさせてたから、誰からにも知識は付けられず 構ってあげることもしなかったから、なにかに興味を抱くと何がなんでも破壊しようとするの」


レミリア 「…私があの子を、閉じ込めていなければ こんなことには…!!」ググッ…


瑞鳳 「…今も、そのフランさんという方は閉じ込めていたんですか?」


レミリア 「いいえ 今は基本的、私の舘内だけだけど出ることを許してるわ さすがに外に出るときは私か咲夜が一緒だけどね」


レミリア 「…でも、性格は昔と変わらないわ 無邪気でなにかに興味を持てば、それを壊すまで追いかけたり 気に食わないなら容赦なく粉砕する…シャレにならないのよ」


レミリア 「だからフランが何かしでかす前に止めたいの!もしフランが血の味なんて覚えたらもう……!!」


瑞鳳 「…」


魔理沙 「そうなる前に止めたいな あいつは私にとって大事な仲間だ 必ず助けてやるぜ!」


霊夢 「めんどうだけど、異変と言われたら黙ってるわけにはいかないわね 騒ぎが大きくなる前に止めないとね」


早苗 「私も手伝います!友人が闇に堕ちそうになっているのを見過ごすことはできません!」


レミリア 「みんな…!」


咲夜 「…瑞鳳も、手伝ってくれる?」


瑞鳳 「…それは構いませんが、一つだけ条件があります」


レミリア 「条件…?もしかして、対価が必要なのかしら?それならすぐにでも用意を…」


瑞鳳 「いや対価ではなく…フランさんを助けるのは協力します ただ、助けて終わったら なるべくフランさんを外に出してあげて欲しいんです」


レミリア 「…っえ」


瑞鳳 「外に出してもらえないなんてかわいそうすぎます ずっと部屋の中で過ごさせているなんて…普通の人なら耐えきれません」


瑞鳳 「この場所だけでも構いません フランさんたちを救助するのは協力しますが、助け出したらここは遊びにこさせてください もちろんこまめにお願いします」


霊夢 「ちょっ!?ずっ瑞鳳!?」


レミリア 「…ほんとにいいの?フランは危ないわよ 何度も言うけど、フランは何がなんでも壊そうとするのよ」


レミリア 「性格も常時不安定だから、なにか小さいことでもすぐ反応することだってあるのよ もしそれであなたに能力を使われたら…」


レミリア 「…あなた、死ぬわよ?」


瑞鳳 「…かまいません 私は一度死んだ身ですから、もう一度死んだところで変わりません」


瑞鳳 「それに私は艦娘です いつも死と隣り合わせな生活を送っていたので死ぬことに恐れはありません」


レミリア 「…けど……」


瑞鳳 「艦娘の装甲を舐めないでください!いくら軽空母でも、元は軍艦なんですからそれなりの装甲はありますから!」


瑞鳳 「耐え切れるかと言われたらわかりませんが、それでも ずっと部屋の中で閉じ込められてる方を放っておくことはできません」


瑞鳳 「なので、助け出したらこまめにここへ連れてきてください それが私のお願いです」


咲夜 「瑞鳳…」


レミリア 「…」


瑞鳳 「…おねがい、聞いてもらえますか?」


レミリア 「…霊夢はいいのかしら フランをここへ連れてくること?」


霊夢 「…」


瑞鳳 「霊夢さん もしあなたが拒否するなら、わたしは手伝いませんからね そして一生霊夢さんのことを軽蔑な目で見続けてあげますからね!」ギロッ


霊夢 「…私に脅し?居候の分際でよくそんなことを…」


瑞鳳 「生意気なことを言ってるのは承知してます ですが、わたしはそのような方を放っておけないんです」


瑞鳳 「なのでお願いします!フランさんを助け出したら、ここへ遊びに来る許可をください!」


霊夢 「…」


瑞鳳 「…」


霊夢 「…本気、のようね はぁ……めんどくさいわね なんで強く言い返せないお願いを聞いてくるのよ」


霊夢 「……毎回のように茶菓子のひとつでも持ってきてくれればいいわ フランが来た時だけ結界を付けて、万が一 暴れてもすぐ押さえつけられるようにしていいならね」


レミリア 「っ!」


霊夢 「それがいやなら許可はしないわ わたしもあの子に暴れられたりすると非常にめんどくさいから事前に対策をさせてもらうわ」


霊夢 「…それでいいかしら?瑞鳳」


瑞鳳 「…痛くはしませんよね?その結界とやらを付けたら痛みが生じるとかありませんよね?」


霊夢 「暴れたりさえしなければ痛むことはないわ 暴れると鎖のようなものが身体中に巻き付かれて身動きが取れなくなって 能力も使えなくなるわ」


霊夢 「まぁ痛みという痛みはないけど、ちょっと苦しいぐらいかしら?そこまで酷いことにはならないから安心なさい」


瑞鳳 「…それならいいんですが」


霊夢 「それでいいかしら?レミリア 来る度に茶菓子のひとつでも持ってきて、フランに結界を張らせていいなら許可するわよ」


レミリア 「…わかったわ その条件で呑むわ」


霊夢 「よし!話はまとまったわね」


紫 「そうね それじゃ私はそろそろ帰らせてもらうわ 警戒しないといけないから見張りを常にしておかないとね」


霊夢 「たのむわ」


瑞鳳 「お願いします紫さん」


紫 「何かあり次第すぐ連絡するわね もちろん吸血鬼たちにもね」


咲夜 「おねがいします」


レミリア 「迷惑かけてほんとにすまないわ おねがい」


魔理沙 「私たちにもたのむぜ!」


早苗 「お願いします!」


紫 「わかってるわ それじゃあね」スゥ…


魔理沙 「私たちにもたのむぜ!」


早苗 「お願いします!」


紫 「わかってるわ それじゃあね」スゥ…


隙間 「オカエリデース トジマース」シュゥゥ…



霊夢 「よし それじゃ今日のところは解散しましょう なにかあったらすぐここに来てちょうだい」


霊夢 「一人で解決しようとはしないでよね?とくに魔理沙と早苗 あなた達に言っておくわよ?」


魔理沙 「だいじょうぶだって!何かあれば すぐここに来るから!」


早苗 「わたしも無理はしないようしますので安心してください」


霊夢 「ならいいわ それじゃ解散!」













…夜ーとある海域



ザー…


深海棲艦 「…」ザー…


深海棲艦 「…艦娘の反応無し 近くには私たちしかいないみたいだ」


深海棲艦 「そうか なら平気かな」


深海棲艦 「よし!このまま走行するぞ!」


全深海棲艦 「「了解!!」」



ザー…




フラン 「…ひひ!良いおもちゃ みーつけた!」ニヤ


フラン 「…きゅっとして」スゥ…


フラン 「【ドカーン!!】」ギュッ




ドガァァァン!!!!!!



深海棲艦 「ガァァッ!!!!」轟沈


深海棲艦 「っな!?なんだ!?」


深海棲艦 「敵襲か!?っい 一体どこから!!」


深海棲艦 「いやレーダーには反応なかったぞ!今だって無反応だ!」ピピ…ピピ…


深海棲艦 「それじゃ一体どこから…!」



【…日符 ロイヤルフレア】



ボオォォウゥゥゥン!!!!!!


深海棲艦 「ギャァァァッッ!!!!」ボゥゥ!!!! 突然どこからか降ってきた炎に当たり換装が燃える


深海棲艦 「ヴァァガァァァァッッ!!!!!!」メラメラ!!!!…


深海棲艦 「っな!?今度は火!?」


深海棲艦 「バカな!一体どこから攻撃してきてんだ!それに海上で火を使うなんて!」



フラン 「ねぇ どこ見てるの?」バサッ!! 凄まじい速さで深海棲艦の背後を取る


深海棲艦 「っな!?(いつのま…)」


フラン 「あはは!ほぉら真っ二つ!レーヴァテイン!!」ブンッ!!



バツンッ!!!!


深海棲艦 「ガハァッ!!!!…」ズルッ… 上半身と下半身が真っ二つにさせられる


バシャンッブクブク…


深海棲艦 「っな!?いっ一撃で真っ二つだと!?」



【…金符 シルバードラゴン】バシュン



ズガガガガガガッッ!!!!!!


深海棲艦 「ガァァッ!!!!…」バァンバァンバァァン!!!!!!轟沈 無数の弾幕が至る所に命中して轟沈する


深海棲艦 「グォォッ!!!!…」轟沈


深海棲艦 「おっおまえら!!」


深海棲艦 「(バカな!私たちが、こんな一瞬にして全滅するなんて!!)」


深海棲艦 「(しかもこいつら、艦娘じゃない!!一体こいつらはなにもの…)」


フラン 「ねぇ…さっきからどこ見てるの?」スッ… 深海棲艦の目の前に現れて拳を構える


深海棲艦 「しまっ!」


フラン 「お前つまんない 死ね」シュン!!



ドスゥッッ!!!!!!


深海棲艦 「ガァァッ!!!!」胸に鋭い爪を刺されて貫かれる


フラン 「なぁんだ 身体が硬いって聞いてたからどれくらいなのかなって思ってたけどふつうね」


フラン 「なんか期待して損したわ」ズボッ…


深海棲艦 「がっがはァ……!!!!」ブシャー…


深海棲艦 「(ばっ…バカな こいつ……素手で、私のからだを………)」ガクガク…


フラン 「じゃあね つまらないおもちゃ」シュン!!



バツンッ!!!!


深海棲艦 「」フラァ… 首をはね飛ばされて血が吹き出る


バシャンッブクブク……



フラン 「っ…まず やっぱりこいつらの血はおいしくないわね 気分悪くなりそうだわ」


フラン 「パチェ まだ近くにおもちゃはいる?」



…フヨォ……


パチュリー 「…この近くにはいないわね 魔法で探索してるけど反応がないわ」シュン 透明化魔法を解除してフランの目の前に現れる


フラン 「なぁんだ つまんないのー もっと遊びたかったなぁー」


フラン 「ねぇパチェ あとどのくらいここに居られるの?」


パチュリー 「…そうね 今日はもう帰って休まないとキツいわね 【これ以上長く外に出てると身体が死んでしまうわ】」


フラン 「そっかー なら仕方ないね」


パチュリー 「あら ずいぶんと物わかりがいいじゃない?いつもなら駄々こねるのに」


フラン 「だって死んじゃったらこの世界に来れなくなっちゃうでしょ?そんなのつまらないじゃん」


フラン 「もっともーっと遊ばないと損じゃん!だったらお楽しみは後々に残しておいた方がいいでしょ?」


パチュリー 「…へぇ あなたにしては賢いわね?たしかにそうね あなたの言うとおり、お楽しみはあとに残しておいた方がいいわね」


パチュリー 「それじゃ帰るわよ …ゲート展開」ヒュゥゥ…



バァンッ!!ギィィ… パチュリーたちの目の前に大きな扉が現れて大きな音を立てて開く



パチュリー 「…あいかわらずでかい音が出るわね 耳に響くからもう少し小さくしたいわ」


フラン 「わーい!はやくかえろー」パタパタ 扉を通って帰ろうと…


パチュリー 「…っ」ピクッ


フラン 「っ!」ピクッ



…アラ キヅイタヨウネ


紫 「…こんばんわ 二人とも」ギロッ


パチュリー 「…八雲紫」


フラン 「あっれー?バレちゃったの?パチェ バレないように魔法かけてたんじゃないの?」


パチュリー 「かけてたわよ 感知されないための魔法結界だけね」


パチュリー 「…でも、肉眼で見られた場合にはバレるわ あとこの近くにいたとしたら私の魔力に気づいたか もしくは今私が扉を開かせた音で気づいたかね」


紫 「両方よ あなたの魔力も感知できたし、そのでかい扉から出た音も聞こえたわ」


パチュリー 「やはりそうだったのね タイミング悪いときに使ってしまったわね」


フラン 「どうする?パチェ 殺っちゃう?」スゥ…


パチュリー 「…そうね」


紫 「やるなら相手するわよ これ以上こっちの世界で暴れられると困るから手加減しないわ!」スッ 扇子を構えて戦闘態勢に入る


フラン 「あはっ!やれるもんならやってみなさいよ!こっぱみじんにしてあげるわ!」ニヤッ


パチュリー 「…フラン 残念だけど帰るわよ 時間がないわ」


フラン 「えぇー!?そんなァァ!!」


パチュリー 「八雲紫 残念だけど今回は遊べそうにないわ 今ここで遊んだら…」


パチュリー 「【わたしたちの身体、死んじゃうから】」


紫 「…身体?」


パチュリー 「いくわよフラン 早くしないと身体が持たないわ」


フラン 「っち!わかったわ」バサッバサッ…


紫 「待ちなさい 今ここで私とやりあったらあなた達の身体が死ぬってどういうことかしら?」


パチュリー 「そのままよ わたしたちは本物であり偽物…そういった方がいいわね」


紫 「…?」


紫 「本物であり偽物…?一体どういうこと?まったく意味がわからないわ」


紫 「(操られてる…って感じじゃないわね この二人から悪霊や呪いの類は感じない…だとしたら一体どういう……?)」


パチュリー 「それじゃ 次会った時は殺し合いだと思うから覚えておきなさい」フワー…


フラン 「っち!次はぜったい殺すから!」ヒュー…



扉 「」ギィィ…バタンッ!!


シュゥゥ… 扉は薄くなって消えていく



紫 「…」













横須賀鎮守府ー執務室



吹雪 「…んで、本日の演習結果は全てS勝利 みなさん無傷で勝つことができました」


吹雪 「みなさんの動きの評価も満点で今まで以上の結果となりました 演習報告は以上です」


提督 「わかった 報告ご苦労 ほかに変わったことは?」


吹雪 「…昨夜、ここら近海で大量の深海棲艦の死体が発見されました しかもバラバラになってるものから胴体を切られて真っ二つにされて死んでいたと」


提督 「…傷跡は?」


吹雪 「解析した結果、主に火炎系で燃やされて切られたような跡が多かったです その他にも爆発で吹き飛んだような跡や握りつぶされて引きちぎられたような後など…」


提督 「握りつぶされて引きちぎられた跡…」


吹雪 「対策の方はどのように致しましょう?」


提督 「…しばらくは鎮守府の近くを警戒網を張らせよう 警戒が解けるまで出撃や遠征は一切無しだ」


吹雪 「…了解しました」


提督 「下がっていいぞ」


吹雪 「失礼します(まだ出撃や遠征なし…もう約二週間近く休んでるのになんで上から何も言われないんだろ)」


吹雪 「(普通なら首が飛ぶレベルなのに…なのになんで?)」


吹雪 「(それになにか隠してるみたいだし…ここ最近、背後から視線を感じて 誰かに監視されてるし……ほんとになにを隠してるんだろ)」


吹雪 「(…もう少し調べてみよう)」ガチャッ


パタンッ…


提督 「…」


提督 「…吹雪のやつ、怪しんでたな 俺たちがなにか隠してること察してるな…まいったな」


提督 「(隠し通さないと言えないのにここまで探られるとな…青葉の情報だと常に探ってるらしいからな)」


提督 「…バレるのも時間の問題だな バレる前に解決しないとな」













紅魔館ーフランの部屋



ガチャッギィィ…


瑞鳳 「おじゃましまーす…」



ボロッ… 部屋の中は至るところにキズや破損、人形の残骸がそこらじゅうに落ちている



瑞鳳 「うわぉ…すっすごいですね 部屋の中、ボロボロじゃないですか…」


魔理沙 「フランが暴れた跡だ ここはパチュリーの魔法でまだ抑えられてるがもしやってなければ、この部屋はとっくに崩壊してるぜ」


瑞鳳 「えぇ…」


レミリア 「…それで、フランの部屋を見たいと言うから連れてきたけど なにを見たかったの?」


瑞鳳 「フランさんがいなくなったのはこの部屋でいなくなったんですよね?」


レミリア 「えぇ いなくなったのは夜遅く…けど、フランが部屋から出た形跡がないの」


レミリア 「夜は毎回鍵を閉めるから壊されてたならまだ話はわかるのだけど、お生憎壊されてなかったのよ」


レミリア 「鍵は付けられたままだったからパチェが魔法を使って出したとかならまだ話はわかるけど、そんな痕跡はなかったわ 魔法を使えば私なら寝てても気づくわ」


瑞鳳 「…となると、別の方法でここから出たということですね」


魔理沙 「そうなるな でも見た感じなにもなさそうだぜ?」キョロキョロ


瑞鳳 「…」ジッ…


瑞鳳 「(たしかに一見何もないように見える…部屋が散らかりすぎてわかりにくいけど、なにか感じる!)」


瑞鳳 「(どこからだろう…ベッドの下からかな?)」タッタッタッ…


レミリア 「…瑞鳳?」


瑞鳳 「…よいしょっと」スッ しゃがみこんでベッドの下をのぞき込む



ベッドの下 「」ボヤァ… 薄暗くてはっきりとはわからないが何かが書いてあるのが見える



瑞鳳 「…やっぱりありましたね なにか書いてあります!」


魔理沙 「っえ!?まっマジか!」


レミリア 「ち、ちょっとベッドどかすわよ!」


瑞鳳 「はい!」









…ドスンっ!!



魔理沙 「ふぅ…やっとどかせたぜ けっこう重かったな」パンパン


魔理沙 「…さてと、問題の床にはっと」



魔法陣 「」ポワァ… 若干だが光を放って発動状態の魔法陣が展開されている


レミリア 「…ほんとに、書いてあった……しかも今も発動してるわ」


魔理沙 「この魔法陣は転移魔法陣だな これと同じ魔法陣が別の場所にあるとその場所にテレポートができる魔法だ」


瑞鳳 「これで外に出たんですね となると犯人は魔法を使うことができるパチュリーさんという方の可能性が…」


魔理沙 「いいや あいつじゃないぜ」


瑞鳳 「…っえ」


魔理沙 「あいつの魔法陣はもっと精密に書くんだ 確実に成功するように細かく、手を抜かないでな」


魔理沙 「それに比べてこの魔法陣は雑すぎる 書き方が素人すぎるぜ かろうじて成功してるがそう何度も使えるようなものじゃない」


魔理沙 「とてもじゃないがこんな汚い魔法陣をパチュリーが書いたなんて思えないぜ 書いたやつは別のやつだ」


瑞鳳 「…それじゃ いったい誰が……」


レミリア 「…まぁどちらにしても、この魔法陣を書いたやつが元凶犯ということね」タッタッタッ…


瑞鳳 「…レミリアさん?」


レミリア 「…ーっふん!」ダンッ!!



床 「」ビキィィッ!!!! レミリアが思いっきり踏み込むと魔法陣が書かれた床にでかい亀裂が入る


瑞鳳 「ーっ!?」(゜д゜)


レミリア 「…よくも私の親友と妹を手玉に取ったわね ぜったいに許さないわ!」ギリッ


レミリア 「必ずその元凶犯を見つけ出して殺してやる!私の大事な親友と妹に手を出したのだから許されないわ!」


レミリア 「このレミリア・スカーレットの名にかけて 必ず二人を助け出す!」キッ


瑞鳳 「…レミリアさん……」


魔理沙 「…レミリア少し落ち着け お前の言いたい気持ちはわかるが今ここで暴れても なんも意味ないぜ」


レミリア 「わかってるわよ そんなこと」


レミリア 「それより魔理沙 この魔法陣の行先はどこに向かってるかわかるかしら?この魔法陣の行き先が分かれば経路がわかるのだけど」


魔理沙 「お前が床ごと破壊したから魔法陣がバラバラなんだが…」


レミリア 「…ごめんなさい それは謝るわ」


魔理沙 「ほんとだぜ まぁ見てみるけどよ…」ンー…


魔理沙 「………しかし、ほんときたねぇ魔法陣だな 見れば見るほどきたねぇぜ よくこれで発動したな」ジー


瑞鳳 「そんなに汚いんですか?わたし的には上手いように見えますが」


魔理沙 「魔法陣を知らない奴からしたらうまいと思うかもしれないな 見慣れてないやつが見たら、形さえできてればちゃんとできてると思っちまうぜ」


魔理沙 「だけど魔法使いや魔女、魔法を使えるやつから見たらきたないぜ こんな乱雑で乱書きな魔法陣 誰がどう見てもきたないって言うぜ」


瑞鳳 「そうなんですか…」


魔理沙 「んー…この方角だと、永遠亭かな?たぶんこの方角方面だと永遠亭だと思うんだが」ウーン


レミリア 「永遠亭…あの医者がいるところか てことは向こうにいるヤツらの中に手を貸してる奴もいる可能性が…」


魔理沙 「ないとは言えないが決めつけるのは早いと思うぜ まだ確かめてもないのにすぐ疑うのはどうかしてるぜ」


魔理沙 「まぁお前が焦ってる気持ちはわかるよ 大事な親友と妹を手玉に取られてるんだ 早く助けてやりたいという気持ちはわかる」


レミリア 「…」


瑞鳳 「それじゃ早速永遠亭に行ってみましょう」


魔理沙 「そうだな レミリアお前もくるか?行ってついた瞬間に暴れたりしたければ来てもいいが」


レミリア 「まだ犯人かどうかもわからない状態で暴れたりなんかしないわよ …いくわ」


魔理沙 「よし!それじゃいくぞ!」


瑞鳳 「はい!」













永遠亭ー診察室



患者 「先生 ありがとうございました またお願いします」


永琳 「えぇ おだいじに」


ガララ…ピシャッ


永琳 「…さてと、今ので最後ね ここまでくる人は少ないからやっぱり暇ね」


永琳 「薬の在庫も少なくなってきたし 次の患者が来るまで調合でもしてましょうか」



コンコンッ


シショー オキャクサンガミエテマスガイマヘイキデスカ?


永琳 「お客?いいわよ 中に入れて」


シツレイシマス



ガラッ


魔理沙 「じゃまするぜ」


瑞鳳 「おじゃまします」


レミリア 「じゃまするわよ」


永琳 「あら?魔理沙にレミリア それと…」


瑞鳳 「瑞鳳と言います 外の世界から来た外来人です」


永琳 「瑞鳳ね はじめまして、私は八意永琳 よろしくね」


瑞鳳 「はい よろしくお願いします」


魔理沙 「永琳 少し聞きたいことがあるんだ」


永琳 「なにかしら?」


魔理沙 「じつはな…」


レミリア 「ここら辺に変なやからは来なかったかしら?」


永琳 「変なやから…?どんな人?」


魔理沙 「いや どんなやつかはちょっと…」


レミリア 「小汚そうなやつよ せこそうな顔をしてるやつを知らないかしら」


永琳 「せこそうなやつ…?」


魔理沙 「ちょっおまえだまってろ!話にはいるな!」


レミリア 「わたしの大事な親友と妹を手玉にとったクソ野郎よ!私の妹の部屋に転移魔法が書かれていて ここら辺に転移されるように書かれていたらしいわ!」


レミリア 「何か知ってることはないかしら もしくは、あなた達がなにかしたのかしら!」ギロッ


永琳 「…」


瑞鳳 「ちょっ!?おぉ落ち着いてくださいレミリアさん!」


魔理沙 「そうだぜ!まだ永琳たちがやったなんて証拠がないだろ!犯人がわからないうちは暴れるなって言っただろ!」


レミリア 「っ……」ギリッ…


永琳 「…何があったかはわからないけど なにか起きているようね?」


永琳 「話を聞かせてもらってもいいかしら 今何が起きてるのか」


瑞鳳 「わかりました 順を追って説明します」


瑞鳳 「とりあえずレミリアさん今は落ち着いてください 犯人が永琳さんだとわかったら暴れても構いませんがわからないうちは抑えてください」


瑞鳳 「関係もないのに暴れてはこっちが一方的に悪くなってしまいます 焦ってる気持ちはわかりますがなにとぞお気持ちを抑えてください」


レミリア 「…わかったわ わるいわね いきなり臨戦態勢に入って」


永琳 「かまわないわ それじゃ場所を移しましょうか ここだと全員座れないから広間に行きましょ」カタッ


魔理沙 「わかったぜ」













広間



鈴仙 「どうぞ」コトッ


魔理沙 「サンキュー!」


瑞鳳 「ありがとうございます」コトッ


レミリア 「…」コトッ


永琳 「…」コトッ


鈴仙 「それでは失礼します」


スーッ…パタンッ



永琳 「…それじゃ話を聞かせてもらってもいいかしら 今何が起きてるのかを」


魔理沙 「おう それじゃ今起きてることなんだが…」


レミリア 「その前にひとつ聞いてもいいかしら」


永琳 「なにかしら」


レミリア 「…今起きてること ほんとに知らないのかしら?ほんとは知ってるんじゃ…」


魔理沙 「レミリア!」


永琳 「…あいにくだけど 今なにが起きてるかはほんとに知らないわ」


永琳 「ここまで情報が来るのが遅いというのもあるけど 今回に関してはなにもしてないわ」


瑞鳳 「…っえ 今回は…?」


魔理沙 「永琳および、ここにいるヤツらは一度異変を起こしてるんだ 永遠に夜しか来ないようにな」


瑞鳳 「っえ!?そうなんですか!?」


永琳 「懐かしいわね もうあんな異変は起こさないから安心なさい」


瑞鳳 「…一体、なんためにそのようなことを……?」


永琳 「関係ない者が首を突っ込んでくる必要はないわ 今起きてることに関係するなら教えてあげるけど、どう考えても関係がないから聞かないでもらえるかしら」


瑞鳳 「あっはい…すみません 失礼なことを聞いて」


永琳 「かまわないわ それよりもまだ今起きてることを聞けないのかしら?私も暇じゃないから早く聞きたいのだけど」


レミリア 「…」


魔理沙 「レミリア とりあえずお前はだまってろ 私が話すから聞いてろ いいな?」


レミリア 「…わかったわ」











永琳 「…なるほどね ここに転移先があったのね」


魔理沙 「そういうことだ なんでもいいんだ なにか心当たりはないか?」


永琳 「んー…そうね ここ最近おかしなことと言えば……」ウーン


レミリア 「…」


瑞鳳 「…」


永琳 「…ない、かもしれないわ」


瑞鳳 「かも…?」


永琳 「いやね?この前うどんげを実験台にしたときに…その、あの子おかしくなってね」


瑞鳳 「っへ…?実験台……?」


魔理沙 「瑞鳳 こいつは表はすごく良いそうに見えるが実は裏ではとんでもない外道なんだぜ」


瑞鳳 「っえ……」


永琳 「外道とは失礼ね わたしはみんなに安全な薬を提供するために【致し方ない犠牲】を出して作ってるのよ?」


瑞鳳 「……いま、ものすごく不吉な言葉が聞こえたような………」


永琳 「気のせいよ」


魔理沙 「でもあいつ 見た感じ普通に見えたぜ?おかしそうには見えなかったけど」


永琳 「見た感じわね でもよく観察してれば変な行動をとってるわ 私が見てないところでもね」


レミリア 「なに…?」ピクッ


永琳 「でも断定としては言えないわ なにかしてるだけでなにをしてるかわからないからうどんげが意図を引いてるとは言えないわ」


永琳 「もし気になるようならうどんげを監視してみてはどうかしら?私も気になるから監視してもらえると助かるのだけど」


魔理沙 「…なんでお前がしないんだよ」


永琳 「してる暇なんてないわよ 昼間はここに訪れた患者見ないといけないのにうどんげを見張ってる時間なんてないわよ」


魔理沙 「なら夜起きてみればいいじゃないか 不老不死なんだから寝なくてもへいきだろ?」


瑞鳳 「…っえ 不老不死……?」


永琳 「いやいくら不老不死と言っても普通の生活面に関してはちゃんと取らないと生活習慣が崩れるわ」


永琳 「医者として生活習慣を崩すわけにはいかないでしょ?教える立場が守ってないんじゃ医者として失格よ」


魔理沙 「…たしかに言われてみればそうだな」


瑞鳳 「…あの、不老不死って あの不老不死ですか?どんなに傷付けられても死なず、どんなに年月が経っても寿命が来ることがないと言われている…?」


永琳 「そうよ わたしは不死の薬を服用して不老不死の身体を手に入れた月の民…外の世界で言うならかぐや姫と言うものを知ってるかしら?」


瑞鳳 「えぇ あの竹からお姫様が出てきたという話しですよね?」


魔理沙 「そうだ そのお姫さんがここにいるんだ」


瑞鳳 「えっ!?かぐや姫って実在してたんですか!?」


永琳 「えぇ いろいろあって今はここに住むようになったの 不老不死の薬も私が作ったものよ」


瑞鳳 「えぇっ!?」


レミリア 「…おい 話がズレてるぞ 今そんな戯言話してる暇はない」


瑞鳳 「あっ…すみません」


魔理沙 「…それで 夜は見てないんだよな?」


永琳 「えぇ 夜は見てないから何してるかわからないわ だからあなたたちに監視してもらえると助かるのだけど」


瑞鳳 「監視…ですか」


レミリア 「それは構わないけど、監視してる間に変な行動をとったら…わかってるわね?」ギロッ


永琳 「わかってるわ その場合はその時の対処にお願いするわ」


レミリア 「ならいいわ 受けてあげるわ」




鈴仙…? 「…へへ!」広間に繋がる通路から盗み聞きしている











夜ー司令室



…ガチャッ


タッタッタッ…パタンッ


吹雪 「…よし 誰もいない 司令官はもう寝てるはずだから今なら!」


吹雪 「えっと…今までの報告書と記録してるノートは……」


吹雪 「…っあ あった!」スッ


吹雪 「これでここ最近 司令官と第一艦隊の様子がおかしかったことがわかる これさえあれば!」


吹雪 「(…本当なら、こんなことしちゃいけないのはわかってる 勝手に司令室に忍び込んで、挙句の果てには勝手に書類を拝借して……)」


吹雪 「…でも、それでも気になるんです 瑞鳳さんが沈んでから司令官や第一艦隊の様子がおかしくなったこと」


吹雪 「司令官なんて 瑞鳳さんが沈んだ報告を受けてから何日も落ち込んでいたのに…いつの間にか元気になって、いつもみたいに指揮を取ってましたし…」


吹雪 「…見させてもらいます」ペラッ











吹雪 「……」ペラッ…ペラッ…


吹雪 「…だめ なにも書いてない ここ最近の活動内容だけで他にはなにも書き込んでない」パタンッ


吹雪 「第一艦隊のことも特になにも書いてないし…もしかして 記録に付けないようにしてるのかな?」


吹雪 「(だとしたら調べられない…どうしても知りたいけど、他に知る方法は……)」


吹雪 「…司令官の日記帳 たしか、いつも書き込んでるって話を聞いたことがある」


吹雪 「でも…あるとしたら司令官の部屋だよね 普通に考えて…」


吹雪 「(さすがにまずいよね 司令官の部屋に入るのは…バレたら絶対罰を受けることになるだろうし……)」


吹雪 「…でも、そうだとしても知りたい ほんとに瑞鳳さんが沈んだのか!みんながなにを隠しているのか!」


吹雪 「……よし!そうと決まればさっそく…」



紫 「さっそく…なにかしら?」吹雪の背後から現れて問いかける


吹雪 「ーっ!?」ハッ


紫 「悪い子ね ちょっと来てもらうわよ?」パカッ


吹雪 「んんっ!?」ガシッ 口を塞がれて身体を押さえつけられる


吹雪 「(っえ!?こっこの人の手 変なところから!?)」


紫 「わたしの隙間においでませ?」グイッ


吹雪 「んーっ!!んーっっ!?」ズズズッ… 隙間の中に引きずり込まれていく



シュゥゥ…













隙間の中



紫 「はーい 1名様ご案なーい!」パッ


吹雪 「ぷはぁっ!…っえ!?こっここどこ!?てかきもちわるっ!!なにこれっ!?」


紫 「きも……そんなに気持ち悪いかしら?わたしは別に普通だと思うのだけど」


吹雪 「というか、あなたは誰ですか!いきなり背後から現れたと思ったら私をこんな場所に連れてきて!」


紫 「わたし?私は八雲 紫 こことは違う世界…幻想郷という世界から来た妖怪よ」


吹雪 「よっ妖怪…?外の世界……?」キョトン


紫 「うふふ!まぁそんな反応するわよね それが普通だわ」


紫 「…それと、先に行っておくけど 変な行動はしない方がいいわよ?ここは私の空間…私のテリトリーだからなにか起こせば」スゥ…



パカッ…ガシッ!!


吹雪 「っえ!?」ググッ… 紫の手が隙間から出てきて腕を掴まれる


紫 「あなたなんて すぐ捕まえることができるのだからね?」クスッ


吹雪 「(なっなにこれ!?さっきも見たけど、あの人の手が変な…この、よくわからないものから手が出てきて 私の手を掴んでる!?)」


吹雪 「(しかも力もかなり強い…普段鍛えてるのに、全然動かない!!)」ググッ…


紫 「あらあら?そんなことしても無駄よ 人間や艦娘なんかの力じゃ妖怪の力には勝てないわ」


吹雪 「ーっく!あっあなたは私になんの用があってここに連れてきたんですか!まさか私を殺すためですか!」ギロッ


紫 「いいえ?全然ちがうわ あなたに警告しに来たのよ」


吹雪 「…警告?」


紫 「あなた 瑞鳳のことを調べようとしてるわよね」


吹雪 「っ!」


紫 「あなたを監視させてもらってたけど 夜、司令室に忍び込んで資料を漁るなんて悪い子ね?真面目だけが取り柄のあなたが…ね」


吹雪 「…なっなぜそれを?だれもいないことを確かめて入ったはずですが」


紫 「さっき使ったでしょ?私の能力…隙間を使って覗いてたのよ」スゥ…パカッ


吹雪 「っえ!?あっあなたの顔がこの変なものから見えて!?」


紫 「これを使ってあなたを監視していたのよ 理解したかしら?」ウフフ


吹雪 「………」呆然 いろいろなことが頭の中でこんがらがって呆然とする


紫 「…まぁ 今すぐ全部理解しろとは言わないわ 徐々に覚えてくれればいいわ」スゥ…シュゥゥ


紫 「さて、本題に入るけど 入る前にふたつほど約束してちょうだい」


吹雪 「約束…ですか?」


紫 「今ここで話すことは誰にも言ってはいけない…ただし、第一艦隊や提督は知ってるから その人たちに話す分に関しては許可するわ」


紫 「もうひとつは…瑞鳳の手伝いをすること」


吹雪 「…っえ 手伝い……?」


紫 「えぇ この際だからハッキリ言っちゃうけど、瑞鳳は生きてるわ」


吹雪 「っ! や、やっぱり生きてるんですか!」


紫 「えぇ 沈んだ瞬間に私がすぐ助けたの 命に別状もなければ、私生活に異常もないわ」


吹雪 「…そっそうですか よかった…生きてたんですね ほんとに……よかった」


紫 「だけど、瑞鳳は返すことはできないけどね?」バサッ 扇を開かせて口元を隠す


吹雪 「…っえ?」


紫 「今、瑞鳳なら私の世界…幻想郷で 今後起きる異変を解決してもらうために手伝ってもらってるの」


紫 「その異変解決が全部済むまで返せないわ 瑞鳳もあなた達の提督もそれで納得してるけどね」


吹雪 「…異変って、なんですか?異変とは一体どのようなことが起きて…?」


紫 「この世界で例えるなら深海棲艦とあなた達が戦ってること…あまっちょろく聞こえるけど、私の世界ではそんな甘くないわ」


紫 「私の世界ではほとんどの人が能力を使うことができるの その人、妖怪によって全部バラバラにね」


紫 「弱い者もいれば強い者もいる…ピンからキリまでいるから、一人でも多く 手伝える者が欲しいのよ」


紫 「だからあなたにもできたら手伝ってもらいたいの もし手伝ってもらえるのなら、瑞鳳の生存率も高くなるし 帰れる時間も早くなるかもしれないわ」


紫 「…どうする?手伝ってくれる?」


吹雪 「…」


吹雪 「(…この人の言ってること、ほんとかな さっきから怪しいことばかり言ってるけど)」


吹雪 「(たしかに瑞鳳さんが生きてることは大体予想してたけど、別の世界とかいろんな能力とかってほんとにあるの?)」


吹雪 「(そんなうさんくさい話をされて信じる人は少ないはず 私なら絶対信じない!)」


吹雪 「(…でも 今この変なところに連れてこられて、さらにあの人の手がいきなり私のところに出てきて 口を塞いでたし…)」


吹雪 「(……この人の言ってること、ほんとなのかな…?もしほんとなら 少しでも瑞鳳さんの手伝いができるなら、手伝わないわけにはいかない!)」ググッ


紫 「…そろそろ決まったかしら?返答を聞かせてもらえるかしら」


吹雪 「…ちゃんと終われば、瑞鳳さんを返してもらえるんですよね?」


紫 「約束するわ わたしは嘘をつかないわ」


紫 「…まぁ 信じるかはあなた次第だけどね?」


吹雪 「……わかりました お手伝い致します!」


紫 「交渉成立ね?それじゃさっそく…」スッ どこからともなくお札サイズの紙を取り出す


吹雪 「? それは?」


紫 「ちょっとこれを受け取って貰えないかしら?」


吹雪 「っえ?あっはい」スッ…ツカミ


紫 「【式神 駆吹召】」スッ… もう一枚のお札サイズの紙を取り出す



お札の紙 「」シュゥゥ… 白紙の紙から文字が浮かび上がってくる



吹雪 「っえ!?もっ文字が浮かび上がってきた!?なんで!?」


紫 「それはあなたを呼び出すために必要なお札よ 瑞鳳があなたを呼んだ時にそのお札があれば、あなたは瑞鳳の元に行くことができるわ」


紫 「それともう一つ そのお札を肌身離さず持っていれば、特殊な能力を持つことができるから覚えておいてね?」


吹雪 「特殊な能力……?」


紫 「まだ発動してないからわからないけど 今わかってる限りだと長門は私の世界から来た者たちの能力が効かない」


紫 「陸奥は放った砲弾が追尾弾になって、ほぼ確実に当てることができるの 今わかってるのはこのふたりだけね?」


紫 「あなたも何かのはずみで特殊な能力が発動するはずだから楽しみにしておきなさい?」


吹雪 「…わっわかりました」


紫 「それじゃ話も終わったし そろそろ返してあげるわ」


紫 「誰にも言わない約束…守ってね?もし破ったら」


紫 「【もう一度 瑞鳳をつめたーい深海に沈めるからね?】」ニタァ


吹雪 「っ!!」ゾクッ!!


紫 「うふふ!それじゃあね 吹雪型駆逐艦一番艦 吹雪?」スゥ…



パカッ


吹雪 「っへ きゃあぁぁぁー…!!」ヒュー… 真下に隙間を作られて落っこちる


隙間 「シマリマース」シュゥゥ…



紫 「…」


紫 「(…駆逐艦は戦艦や空母と比べたら弱いけど、護衛をするのには最適な艦だから使えなくはないわよね 思わず引き入れちゃったけど)」


紫 「(……まぁ あの子はかなりの真面目でそこそこやる方だから平気ね もし瑞鳳が呼び出したとしても、ちゃんとやってくれるわよね)」


紫 「さてと 私も帰って早く寝ましょ?」パカッ


タッタッタッ シュゥゥ…













…パカッ



吹雪 「はぷっ!!」ボスンッ ベッドの上に落とされて尻持ちをつく


吹雪 「あたた…腰に衝撃が……」ズキズキ…


吹雪 「……ここは、わたしの部屋……?」


吹雪 「(帰ってこれた…んだよね?なんか実感が湧かないけど……)」



…フブキ、チャン?


吹雪 「っ!」


睦月 「……だっだいじょうぶ?てか、さっき外出て行かなかった?」二段ベッドの下のベッドから顔出して吹雪の心配を伺う


吹雪 「あぁうん!だいじょうぶだよ ちょっとテレポートして帰ってきちゃって……」


睦月 「てっテレポート……?」


吹雪 「あぁいや!なんでもないなんでもない まぁとにかく、だいじょうぶだから!」


睦月 「そっそう?ならいいけど…」


吹雪 「あはは…あっわたし また出かけてくるね!」ヨット


睦月 「っえ?あっうん 遅くならない程度に帰ってくるんだよ?」


吹雪 「わかってるよ!それじゃ行ってくるねー!」ガチャッ



パタンッ…


睦月 「…なんだったんだろう?へんな吹雪ちゃん」













長門&陸奥の部屋



長門 「…はぁ」


陸奥 「どうしたのよ?長門 そんなため息ついて」


長門 「…最近、吹雪が瑞鳳のことを探っているんだ 提督や私たちのことを怪しんでいる」


長門 「青葉に偵察を頼んでいるがやはり私たちのことを監視してるみたいなんだ どこでなにを話しているか…全て聞いてるらしい」


陸奥 「あらー?それはたいへんね 私は気にしないで普通に話してるけど」


長門 「お前は一見、口は柔らかそうに見えるがものすごく固いだろ?そういう話をする時だって一度周りを確かめてから話するじゃないか」


陸奥 「まぁね?聞かれたくない事を話す時は誰も近くにいないことを確かめてから話すのは当たり前だからね」


長門 「私も注意深くしてるつもりだが いつまで続くか…」ハァ…


陸奥 「そうねぇ」ウーン



コンコンッ


長門 「っん だれだ?こんな時間に」


フブキデス スコシオジカンヨロシイデショウカ?


陸奥 「あら?噂をすればなんとやら」


長門 「…何の用だ?」


オハナシガアリマス ナガクハナラナイヨウシマスノデスコシダケオジカンヲクダサイ


長門 「…わかった 入っていいぞ」


ガチャッ


吹雪 「失礼します!」


陸奥 「どうしたの?吹雪ちゃん こんな時間にお話がしたいだなんて」


吹雪 「…えっと、ですね……」


吹雪 「…これを、見ればわかりますか?」ペラッ 先ほど紫から渡されたお札を長門たちに見せつける


長門&陸奥 「「っ!!」」ピクッ


吹雪 「…色々聞きたい事があります いいでしょうか?」


長門 「……陸奥」


陸奥 「はいはーい ちょっと待っててね?」タッタッタッ…


長門 「今茶を入れる 座って待っててくれ」


吹雪 「はい ありがとうございます」カタッ…トスッ



陸奥 「……外には誰もいないわね たぶん平気よ」パタンッカチャ


長門 「わかった」コポポポポ…カタッ


長門 「待たせたな お茶だ」コトッ


吹雪 「いただきます」スッ


陸奥 「よっと」カタッ


長門 「…さて、なにから話した方がいいか…とりあえずお前が何故それを持ってるのかを聞きたい」


吹雪 「…八雲 紫という方に会いました その方からもらいました」


陸奥 「…あの悪趣味妖怪に会ったのね なら持ってるのに納得だわ」


長門 「なぜあいつに会った?あの妖怪は瑞鳳のことを知ってるものにしか話してなく、知らない者のところには姿を表さないはずだが」


吹雪 「…調べていたんです 瑞鳳さんのこと」


陸奥 「調べてた…?」


吹雪 「……司令室に忍び込み 瑞鳳さんが沈んだ辺りのところから記録をまとめられている書類を勝手に見て情報を集めていました」


吹雪 「ですが司令室に置かれている書類には瑞鳳さんのことが書かれてる情報はなく バレたら罰を受ける覚悟で司令官の部屋に忍び込んで日課帳を拝見させてもらおうとしたんです」


吹雪 「忍び込もうとしたら…八雲紫さんに捕まり 変な所に連れていかれたんです」


長門 「隙間の空間のことか 変な目がいっぱいあったろ?」


吹雪 「はい 至るところに目がいっぱいあって気持ち悪かったです…」


陸奥 「そこで瑞鳳のことを聞いたのね?」


吹雪 「はい…薄々気づいてはいたんですが、やはり瑞鳳さんは生きてたんですね」


長門 「…」


陸奥 「…」


吹雪 「みなさんには話さないようにとも聞きました なぜ話してはいけないのかは聞きませんでしたが長門さんたちもそのように言われてるんですよね?」


長門 「あぁ 最初は提督にも話すなと言われていたのだが、あの隙間妖怪がバラして話すことができるようになった」


長門 「お前も口を滑らせないように気をつけてくれ もしバラされたりなんてしたら…」


陸奥 「…」


吹雪 「…わかっています わたしもバラしたら瑞鳳さんが大変な目に遭うことは聞いてます」


長門 「たのむぞ」














永遠亭ー朝 鈴仙の部屋前通路の物陰



魔理沙 「すぅ…すぅ……」


瑞鳳 「…偵察機のみなさん 外に出た様子はありましたか?」


偵察機 『いえ 未だに外に出た形跡はありません』


偵察機 『こちらもありません 出たらすぐ気づける場所に配置してるので見過ごしたとは思えないかと…』


瑞鳳 「わかりました では引き続き偵察をお願いします」


レミリア 「…今回は出なかったようね っち!兎の分際で生意気ね」


瑞鳳 「れっレミリアさん まだうどんげさんが犯人だと決まったわけでは…」


レミリア 「もうあいつよ ここが転移魔法の行き先だったのだからもうあの兎しかいないわ」


瑞鳳 「いやだから 転移魔法の行き先がここだったからと言っても、まだうどんげさんだと決まったわけじゃないので…」



スー…


瑞鳳&レミリア 「「っ!」」



鈴仙 「………」パタンッ タッタッタッ…



レミリア 「とうとう動き出したわねあの兎 今すぐ丸焼きにするほどの火力で…!!」スッ…


瑞鳳 「ちょっ!?まま、待ってください!まだなにもしてないじゃないですか!」ガシッ


瑞鳳 「今回の異変に関係することをしたなら捕まえてもいいかと思いますが、まだなにもしてないのに捕まえたら証拠がなくてこっちが悪くなってしまいますよ!」


レミリア 「なら無理やり捕まえて吐かせるまでよ!痛みつければ嫌でも吐くはずよ!」


瑞鳳 「それで無関係だったらどうするんですか!傷つけて鈴仙さんが今回の異変に関係してなかったら別問題ですよ!」


瑞鳳 「レミリアさんが焦る気持ちもわかります 大切な友人と妹が操られてるかもしれないから早く助けたいと思うのは私にも充分伝わっています」


瑞鳳 「ですが、それで関係ない人たちを巻き込んでいいことにはなりません 異変を起こしてる方たちが被害を出して、その上私たちまで被害を出してたら元の子もありません 逆に私たちが異変を起こしてるんじゃないかと勘違いされてしまいます!」


瑞鳳 「もしそうなってしまったらお二人を助けるどころではありません 私たちの疑いを晴らしてから助け出さなくてはいけなくなってしまうので二人を助けるのが遅くなってしまいます!それはいやですよね?」


レミリア 「っ…そっそれは……」


瑞鳳 「レミリアさん今は落ち着きましょう もし犯人がうどんげさんだとわかったら暴れてもいいので今は平常心を保ってください」


瑞鳳 「それよりも早く追いかけましょう 外には艦載機で見張りさせていますが室内には音でバレてしまうため出してません」


瑞鳳 「見失う前にどこに行くか確かめましょう!」


レミリア 「えぇ わかったわ!」


タッタッタッ…



魔理沙 「すぴー…すぴー……」


…タッタッタッ


? 「…」













厨房



コトコト…


鈴仙 「…」トントン…


鈴仙 「ふー…ふー…ふぅ」コトッ




瑞鳳 「…朝食の準備でしたか てことは今日は動かなそうですね」


レミリア 「そうね っち!手間取らせやがって」ギリッ


瑞鳳 「いやあの、レミリアさん だからまだ犯人だと決まったわけじゃ…」


レミリア 「絶対しっぽを掴んでやるわ あの兎の耳を引っこ抜いてでも追い詰めてやる!」ググッ


瑞鳳 「…犯人だとわかったらやっていいですよ(もうなに言ってもムダだなこの人…)」


瑞鳳 「…あっそういえば 魔理沙さん起こすの忘れてました」


レミリア 「平気よ 今ごろいびきかいて寝てるわ」


レミリア 「ほっといても寝てるだけだから心配いらないわ このまま寝かしておきなさい」


瑞鳳 「いやさすがにいつまでも通路で寝かせているのは…」



魔理沙 「…」タッタッタッ…


瑞鳳 「あっ魔理沙さんおはようございます 起きたんですか?」


魔理沙 「…あぁ 今起きたところだ それよりどうだ?なにが怪しい動き見せたか?」


レミリア 「今のところなにもないわ 夜もただ寝てただけみたいよ」


魔理沙 「そうか…まぁいつかは動きを見せてくるだろうし、見せるまで見張りを続けるしかないな」


レミリア 「言われなくてもわかってるわよ あなたに言われなくても」


魔理沙 「今日はもう明るくなっちまったから見張りをやめて退散しようぜ?さすがに明るい時間帯には動かないだろ」


瑞鳳 「…そうですね みなさんが起きる時間帯ではあやしい動きなどは見せないでしょうし」


レミリア 「わたしはまだ見てるわ 私はもうあいつだと断定してるからしっぽを掴むまで見張りするわ!」


瑞鳳 「レミリアさん…」


魔理沙 「…まぁお前がそれでいいならまだ続けてもいいけど わたしは退散させてもらうぜ?」


魔理沙 「瑞鳳 一旦博麗神社に行くぞ?霊夢に今日のこと話して夜になったらまた来ようぜ」


瑞鳳 「はい わかりました」


瑞鳳 「レミリアさん あなたも無理しないで今日はもう引き上げた方が…」


レミリア 「余計なお世話よ わたしは多少無理しても平気な体だからあなたは帰って休みなさい」


瑞鳳 「……わかりました」


魔理沙 「それじゃ行くぜ」


瑞鳳 「レミリアさんまた夜に来ますので無理しないでくださいね それでは」


タッタッタッ…



レミリア 「…」


レミリア 「ぜったいしっぽを掴んでやるわ!」ギリッ




? 「…」…?













博麗神社



ヒュー…スタッ


瑞鳳 「ふぅ…やっと着きました なんか着いた瞬間ドッと疲れが出てきました…」ハァ…


魔理沙 「まぁ休めるとわかるとそうなるよな わたしもまだ寝足りないからここで寝かせてもらうぜ?」


瑞鳳 「夜ずっと寝てましたよね…?」


魔理沙 「夜は夜 今は今だぜ!」


瑞鳳 「………」



霊夢 「…あら 帰ってたのね」タッタッタッ…


瑞鳳 「あっ霊夢さん ただいま戻りました!」


魔理沙 「おっす!霊夢 わるいけど寝かせてくれ!」


霊夢 「あんたは帰りなさ……?」ピクッ


瑞鳳 「? どうしましたか?霊夢さん」


魔理沙 「…」


霊夢 「………ねぇ魔理沙 ちょっといい?」


魔理沙 「…なんだ?」


霊夢 「……あなた」


霊夢 「【だれ?】」


瑞鳳 「…っえ」


魔理沙 「………なにいってんだ?霊夢 わたしは霧雨…」


霊夢 「霊符 夢想封印!!」ビュンッ!!!!


魔理沙 「っ!」ビュンッ!!



チュドォォォンッッ!!!!!! 魔理沙はすぐさま箒に乗ってその場を離れ夢想封印は地面に叩きつけられる



瑞鳳 「きゃあぁぁっ!!れっ霊夢さん!?」


霊夢 「瑞鳳 魔理沙から離れなさい!!」



魔理沙? 「…へぇ やっぱり気づかれちまうか?さすがだな博麗霊夢 隙あれば殺そうと思ってたのに」


瑞鳳 「えっ……魔理沙、さん?」


霊夢 「本物の魔理沙はどこへやったのかしら?まさか…始末したわけじゃないでしょうね!」ギロッ


魔理沙? 「本物?いいや それは違うぜ?」


魔理沙? 「【わたしは本物だよ 裏の自分のな!】」ニヤッ


霊夢 「裏の自分…?」


魔理沙(裏) 「わたしはお前が憎くて憎くて仕方なかったんだ!お前みたいなやつが幻想郷のバランスを保つなんてよ!!」


魔理沙(裏) 「なんの努力もしないで才能に優れたお前が羨ましかった!私みたいに努力しなくても博麗の巫女だけで誰よりも強い力を持って お前の存在がすげぇ気に食わなかった!!」


魔理沙(裏) 「どんなに努力してもわたしはお前を追い抜くことが出来ない…なんの努力もしてないお前は日に日に強くなっていく……」ギリッ…


魔理沙(裏) 「…気に入らねぇ なんもしてねぇやつが強くなるなんて、そんなの気に入らねぇ!努力してる私がバカみたいじゃねぇか!!」


魔理沙(裏) 「そんなやつは殺してやる!才能が優れてるだけでいい気になんじゃねぇよ!!」


霊夢 「…」


瑞鳳 「魔理沙さん…」



魔理沙(裏) 「…なぁ霊夢 知ってるか?魔女ってよ どうすれば強くなるか?」


魔理沙(裏) 「魔法使いの私でも簡単なことなんだよ 表の私はそれだけは絶対やらないようにしてたけどな?」ニヤッ


霊夢 「…やらないようにしてた?」


魔理沙(裏) 「魔女ってよぉ?強くなるためには【契約】が必要なんだよ その契約をすると今までとは比にならないくらいの力を手に入れることができるんだよ!」


瑞鳳 「契約…?」


霊夢 「契約って…まさか!?」


霊夢 「【あなた、悪魔と契約したの!?】」


瑞鳳 「っえ!?あっ悪魔!?」


魔理沙(裏) 「そのまさかだよ!!私は悪魔と契約して新しい力を手に入れたんだ!!」


魔理沙(裏) 「誰よりも強い、誰にも負けない!そしてお前に負けないくらいの力を身に付けたんだ!」


魔理沙(裏) 「もうお前なんかに踏みにじられねぇぜ!強くなった私の力 見せてやるぜ!!」スチャッ 八卦炉を霊夢に向けて構える


霊夢 「瑞鳳 離れなさい!!」バッ!!


瑞鳳 「はっはい!」ダッ!!



魔理沙(裏) 「食らえ!【失符 マスターグレネード!!】」



チュドオォォォンン!!!!!!



霊夢 「霊符 夢想封印!」ビュンッ!!!! 自分の周りに結界を張って守りを固め…



バリィィィン!!!! 霊夢の結界は一瞬にしてマスターグレネードに粉砕される


霊夢 「ーっな!?」


霊夢 「(バカなっ!?結界が一瞬で!?)」


瑞鳳 「霊夢さん!!」


魔理沙(裏) 「死ねぇ!博麗の巫女!!」ニヤリ


霊夢 「っち!(仕方ないわね)」ビュンッ 自分がテレポートするための御札を右方向に投げ飛ば…



シュボゥ… 御札はメラメラと炭となって燃え尽きる


霊夢 「ーっな!?(御札が!?)」


霊夢 「(まずいっ!避けられな……)」



瑞鳳 「霊夢さん掴まって飛んでくださいください!」バシュシュンッ!!


霊夢 「っ!」ガシッビュンッ!! 瑞鳳の放った二本の矢に両手で掴み勢いで軌道方向に飛ぶ



ビュゥウゥゥウゥゥン!!!!!!…バサバサバサバサッ…バタンッ!!!! 敷地内に咲いている木々の幹に当たり、大量の木が倒れる




魔理沙(裏) 「っち!邪魔しやがって」



瑞鳳 「霊夢さん大丈夫ですか!ケガなどはしてませんか?」


霊夢 「えぇへいきよ ありがとう瑞鳳 おかげで助かったわ?」


瑞鳳 「間に合ってよかったです!」


魔理沙(裏) 「…ほんと、つくづく運の良い奴だ」ッチ


霊夢 「魔理沙 あんたがなんでそうなったかは知らないけど、私に手を出した罪は重いわよ?」


魔理沙(裏) 「っは!なにいってやがる てめぇの方が罪深いくせに?」


霊夢 「…なに?」ピクッ


魔理沙(裏) 「今まで散々、妖怪を退治してきたやつが私に説教か?無害な妖怪、妖精も容赦なく退治してきた大悪党が誰かに説教する義理なんてねぇんだよ!」


魔理沙(裏) 「お前は今まで何匹の妖怪妖精を退治してきた?何匹殺してきた?何匹この幻想郷から追い出した?」


魔理沙(裏) 「そんな感情もクソもないやつに説教されるなんて反吐が出るわ!逆にわたしが説教してやるよ!」ニタァ


霊夢 「ーっ…」ググッ…


瑞鳳 「れっ霊夢さん落ち着いてください!挑発に乗ってしまっては相手の思うツボに!」


魔理沙(裏) 「そういや瑞鳳 お前も残酷なやつだよな?自分の世界の男のところに戻りたいがために、妖怪を殺してるんだから?」


瑞鳳 「…っは?」ピクッ


魔理沙(裏) 「だってそうだろ?お前は自分の世界に戻るためにこの世界にいる妖怪たちを殺しまわってるじゃねぇか」


魔理沙(裏) 「そんな男のために罪を被ってでも戻りたいなんて…自分の野望のためなら手段を選ばないやつだな!」ニヤッ


瑞鳳 「ーっんだとぉ!!」スゥ…ギリリッ!! 弓を構えて最大まで矢を魔理沙に構える


霊夢 「瑞鳳!!」


魔理沙(裏) 「あーっはっはっはっ!!いいぜ?その怒り狂った顔 たまらないねぇ!!」


魔理沙(裏) 「でも否定できないだろ?現に殺してんだ 事実だからなにも言えねぇよな!?」


瑞鳳 「ーっ!」グググッ…



バシュンッ!!


魔理沙 「おぉっと?そんなの当たらねぇよ」ヒュンッ… 身体を横に傾かせて紙一重で避ける


魔理沙 「お返しだ!【悪符 スターゲイザー・レヴァリエ!!】」バシュシュシュシュンッ!!!! 黒い塊が八卦炉から勢いよく出てきて周りに散らばる


瑞鳳 「そんなのっ!」ギリリ… すぐさま烈風を構えて発艦させようと…


ーっ伏せて!!



瑞鳳&霊夢 「「っ!」」サッ!!



? 「はぁぁっ!!」ボゥゥンッ!!!!



ボオォオォォオォォォン!!!!!!ジュゥゥ… 業火の炎に魔理沙の放った黒い塊は燃やされ灰になる


魔理沙(裏) 「ーっな!?全部燃やしただと!?」


霊夢 「…まさか このタイミングで来るなんてね?菫子」


菫子 「…えっと、どういう状況ですか?今かなりまずいと思って火放ってしまったんですが」ボォォ…


霊夢 「見ての通りよ おかげで私が防ぐ必要がなくなったわ ありがとね?」


菫子 「あっはい…」


瑞鳳 「…すっ菫子さん……?」


菫子 「…っえ ずっ瑞鳳!?なんでここにいるの!?」


瑞鳳 「それはこっちのセリフですよ!なぜあなたがここに!?」


霊夢 「あら あなたたち知り合いなの?」


瑞鳳 「えっえぇ 外の世界で少し…」



魔理沙(裏) 「【失符 マスターグレネード!!】」チュドォォォンッ!!!!



全員 「「っ!」」バッ!!バシュゥゥゥン… マスターグレネードの砲撃範囲から出て全員避ける


魔理沙(裏) 「なぁに人のこと放っておいて食っちゃべってんだよ 楽しそうに…」


魔理沙(裏) 「楽しそうにしてるヤツらを見ると…すげぇ殺したくなるんだよ ほんと…イラつくぜ!」ギリッ


菫子 「…霊夢さん これはどういう状況ですか?なんか魔理沙さんの様子がおかしいですが」


霊夢 「はっきりとはわかってないけど、魔理沙がやばい状況ということだけはわかるわ」


菫子 「まったく理解できないんですが…」


瑞鳳 「とりあえずは正常ではないということです 菫子さんすみませんが手伝ってください!」


菫子 「OK!瑞鳳の頼みなら聞かないわけには行かないわ!」ボォォ…


魔理沙(裏) 「三人でかかってくるか…まぁいい どうせ勝つのは私なんだ?全員まとめて相手して……」



魔理沙 それ以上はまずいわ


全員 「「っ!」」


魔理沙(裏) 「っあ?なんでだよ」


パチュリー(裏) 「これ以上本体から抜けたら死んでしまうわ 一旦戻って体を休めなさい」


魔理沙(裏) 「このくらい平気だ!今はこいつらを殺すほうが優先…」


フラン(裏) 「なら私たちでやっとくよ!魔理沙は先に帰ってて?」


魔理沙(裏) 「うるせぇ!こいつらは私が殺るんだ!テメェらは手出すな!」



霊夢 「パチュリー!フラン!」


瑞鳳 「あの方たちが…」


菫子 「…なんか、さらにまずいことになってませんか?とくにフランはあの中でもずば抜けて危ない気が…」



フラン(裏) 「ねぇねぇ魔理沙 私もやりたいなー?ひとりくらいやっていいでしょ?」ウズウズ


魔理沙(裏) 「ダメだっつってんだろ!いい加減にしねぇとてめぇにマスパぶっぱなすぞ!」


パチュリー(裏) 「いい加減にするのはあなたの方よ これ以上はやめなさい」


パチュリー(裏) 「早く帰って体を休めなさい そうしないともう戦えなくなるわよ?」


魔理沙(裏) 「…っち!わーったよ」スゥ…


フラン(裏) 「それじゃわたし やってもいいよね!?魔理沙がやらないならわたしが殺していいよね!」


魔理沙(裏) 「てめぇいい加減にしろよ?あいつらは私がやるって言ってんだろ」ギロッ


フラン(裏) 「いいじゃんいいじゃん!ひとりくらい 魔理沙のケチー!」ブーブー


魔理沙(裏) 「うっせぇ黙ってろ」


魔理沙(裏) 「おい霊夢 今回はこれくらいにしといてやるが次きた時はこれで済むと思うなよ?」


魔理沙(裏) 「ぜってぇお前を殺してやるからな!」ニヤッ


霊夢 「…」


パチュリー(裏) 「…ゲート展開」パチンッ



バァンッ!!ギィィ… 魔理沙たちの背後にどデカい扉が現れて開く


瑞鳳 「ーっな!?なんですかあのとてつもなくでかい扉は!?」


霊夢 「帰還用の魔法よ 予め魔法を書いてある場所に行くための転移魔法よ」


菫子 「…魔理沙さん」



パチュリー(裏) 「それじゃ行くわよ」


フラン(裏) 「まったねー!」


魔理沙(裏) 「…」スゥ… 帰還用のゲートに入ろうと…



ーッズキン!!


魔理沙(裏) 「うぅーっ!?」ガクンッ


フラン(裏) 「…っえ」


パチュリー(裏) 「魔理沙!?」


魔理沙 「あっあぁ…!!がァァっ!!!!」ズキンズキンッ!!!!



霊夢 「…なに?いきなり頭を抑え始めたけど」


瑞鳳 「…痛がってる、んでしょうか?」


菫子 「…?」



魔理沙…? 「ぐぅぅ…!!アァァ……!!」ズキズキ…


フラン(裏) 「パチェ!これって!」


パチュリー(裏) 「まずいわ 急いで帰らせないと!」ガシッ 魔理沙の腕をつかんで連れていこうと…


魔理沙…? 「ーっハナセェ!!」ドンッ!!


パチュリー(裏) 「きゃあっ!!」ドサッ


フラン(裏) 「パチェ!!」


魔理沙…? 「【ーっ…れ れいっむ……!】」ギリ…ギリ…


霊夢 「……っえ」


魔理沙…? 「……たったすけて……くれ………!わたし、は……お前たちと………たたかいったく…………」ツツー…


霊夢 「ーっ!」



フラン(裏) 「ーっち!やっぱり早すぎたみたいね だからまだ戦わせたくなかったのに!」ギリッ


フラン(裏) 「…仕方ないわ」スッ…


菫子 「ーっ!? フランちゃん!なにを!?」


フラン(裏) 「…死ね キュッとして…」スゥ…


瑞鳳 「させませ…!」スチャッ すぐさま艦載機を発艦させる準備を…



ヒュオンっ!!!!


全員 「「ーっ!!!?」」ゾクゥ!!!! 全員背筋に凄まじく凍るような冷気が漂う



霊夢 「……まさか 魔理沙の口から、助けてなんて言葉が出てくるなんて 思ってもなかったわ」


霊夢 「しかも涙まで見せて…いつも強気なやつなのにね 初めて見たわ?魔理沙の泣き顔…!」ググッ


霊夢 「あんたたち…覚悟できてるんでしょうね?わたしの大事な親友を泣かせたこと…許されることじゃないわよ!」ギロッ


フラン(裏) 「ーっ…」ガクガク…


フラン(裏) 「(…そっそんな ありえない……わたしが、わたしが…ただの人間を恐るなんて!?)」ガクガク…


フラン(裏) 「(ただ睨みつけられてるだけなのに なにこの気迫!?気迫だけでも殺されそう…!!)」


フラン(裏) 「(今ここで魔理沙を殺したら確実に殺される!いや、殺る前に殺される!!)」ブルブル…


パチュリー(裏) 「ーっ…つつ!どうやら本気で怒らせちゃったみたいね これはまずいわ」ムクッ


パチュリー(裏) 「…フラン 魔理沙を置いて逃げるわよ」


フラン(裏) 「ーっで でも!そうしたら呪いが…」


パチュリー(裏) 「今は私たちの命が大事よ ここで殺されたら元の子もないわ」


フラン(裏) 「ーっち!わかったわ」


霊夢 「逃がさないわよ!霊符 夢想封印!!」ビュンッ!!



フラン(裏) 「きゅっとして…ドカーン!!」キュッ



ボガァァァァンッ!!!!!! 夢想封印とドカーンがぶつかり合って大規模な爆発が起きる



瑞鳳 「きゃぁぁっ!!」ビュゥゥ…


菫子 「ーっ…!!」ヒュゥゥ…


霊夢 「…」



モクモクモクモク…ヒュゥゥ…… 砂煙が晴れて視界が良好になるが、魔理沙だけが取り残されてフランたちは姿を消していた



魔理沙 「う…うぅ……!!」ズキズキ…


霊夢 「魔理沙!」タッタッタッ!!


瑞鳳 「魔理沙さん!」


菫子 「魔理沙さん!」


魔理沙 「……れいむ ずいほい…すみれこ………」ブルブル…


霊夢 「だいじょうぶ?ケガとかしてない?」


魔理沙 「ーっ……れっれいむ!」ガシッ


霊夢 「っ!」


魔理沙 「たのむ!あいつらを…パチュリーたちを救ってくれ!」


魔理沙 「あいつらも、わたしも本物だ!魂だけが抜かれて…悪だけを抜かれた存在なんだ!だから…!!」


霊夢 「…悪だけを、抜かれた……?」


魔理沙 「……れいむ さっきは…ひどいこと言って…すまん あと……は………たの、む…………」ガクン…


霊夢 「っ! 魔理沙!?魔理沙!!」


瑞鳳 「魔理沙さんしっかりしてください!」


菫子 「霊夢さん とりあえず一度寝かせましょ!寝かせて容態を確かめましょう!」


霊夢 「ーっ…そうね 寝室に連れて行きましょ」スクッ


魔理沙 「………」






魔理沙 『……れいむ さっきは…ひどいこと言って…すまん あと……は………たの、む…………』



霊夢 「(…だれがこんなことしたかは知らないけど、ぜったい許さないわ)」


霊夢 「(必ずふたりも助け出すわ あとは任せなさい)」







ここ続きは【二つの世界が交差したとき 4】になります

今後とも二つの世界が交差したときをよろしくお願いします


後書き

異変ページ

異変1 【白玉楼妖怪亡霊大量発生異変 解決】
異変2 【七色の人形劇異変 解決】
異変3 【破壊神と魔女の裏側異変】
異変4 未解決
異変5 未解決
異変6 未解決
異変7 未解決
異変8 未解決
異変9 未解決
異変10 未解決
異変11 未解決
異変12 未解決
異変13 未解決
異変14 未解決
異変15 未解決
異変16 未解決
異変17 未解決
異変18 未解決
異変19 未解決
異変20 未解決
異変? 不明





瑞鳳が持ってるスペルカード

【召喚 戦長召カード】(使用済み)
【召喚 戦陸召カード】
【召喚 正空加召カード】
【召喚 正空赤召カード】
【召喚 軽空祥召カード】
【召喚 重青召カード】





スペルカードを持ってる艦娘たちの特殊能力


【長門 相手の攻撃系能力が自分の体のどこかに触れた瞬間無効にする(相手が身につけた防御系が自分の体に触れても無効にすることはできない)】
【陸奥 自身が放った砲弾を追尾型にする(機動力が失えば追尾しきれなくて落ちる)】
【加賀 未公開】
【赤城 未公開】
【祥鳳 未公開】
【青葉 未公開】


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多聞丸さんから
2019-09-21 08:30:00

飛龍(ドイツ兵)さんから
2019-06-19 10:18:15

SS好きの名無しさんから
2019-01-08 21:37:04

SS好きの名無しさんから
2018-12-25 19:01:51

SS好きの名無しさんから
2018-11-09 16:25:04

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2018-07-06 08:30:02

武蔵野沿線提督さんから
2018-07-01 22:58:14

SS好きの名無しさんから
2018-03-29 08:46:13

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