2017-05-02 17:52:48 更新

概要

風邪を引いた提督は安住の地を求めて鎮守府を彷徨う。彼が倒れる度に巻き起こる誤解。風邪を引いた彼は無事に生き残れるのだろうか・・・。


前書き

登場人物紹介

提督   身体の半分はバファリンで出来ている。艦娘が100人を越える割と大所帯の鎮守府提督。
      当然のことながら中間管理職としてまいにち胃痛と格闘中。
      その所為もあり結婚(仮)はまだ誰ともしていない模様。


大淀   提督の秘書艦。クールビューティーな筈がふって沸いたチャンスに我を忘れてしまった模様。
      冷静さを失った彼女は誰よりも恐ろしいだろう・・・。

天龍   眼帯を付けたちょっぴり中二な乙女。龍田の姉。

龍田   重度のシスコン。提督については路傍の石程度にしか思っていない。

加賀   演歌の女王 乙女

瑞鶴   加賀の後輩。ここの瑞鶴は加賀と仲が良いです。後、加賀に飯とか奢ってもらえるような甘え上手です。
      可愛い女でズルイズイ。

赤城   食いしん坊万歳。事態をカオスへと導く海の防人。

第六駆逐隊 暁 言わずと知れたレレイ。レディにちょっと足りないのでレレイ。

         響 第六の頭脳兼冷静担当。酒飲みのイメージが強いのは全て露助の所為。

         雷 駄目提督製造機。声帯妖精さんは別のところで莫迦殿製造機やってたりという駄目んず好き。

         電 個性豊かな姉達に囲まれた駆逐隊の胃潰瘍担当。たぶん胃薬いつも持っているはず・・・。

伊58      オカズじゃない。夜のオカズにしている提督諸氏は其処に正座しておきなさい。

他     随時増える予定。増え次第御紹介。



けだるい目覚め


いつも通りの時間に目覚ましの音で目を覚ます。


しかし、頭が恐ろしく痛い。


例えるなら頭上で白鵬と日馬富士が四股を踏んでいる様な。



\ ソイヤッ ソイヤッ /  \  ドスコーイ /  \  ゴッチャンデース /





提督「くぅ・・・、とても執務なぞ出来そうもないな・・・。」




枕もとの執務室直通電話を取る。




提督「はい、・・・、えぇ。そういう訳ですので今日は休みを・・・。」




執務室に既に出勤してきていた本日の秘書艦大淀に訳を説明し部屋で寝ていることを説明した。




提督「・・・・、疲れた・・・・。」




ボフ。←枕に顔をうずめた音。




執務室




大淀「はい、お大事に。執務の方は心配なさらずに安静にしていてくださいね。」




チン。←受話器を置きました。




大淀「風邪ですか・・・・、これは、チャンスですね。」キラッ




大淀の眼鏡が怪しく光る。


この鎮守府には最高錬度(Lv99)に到達している艦娘は今だ居ない。


90にまで達している者は自分を含め相当数いるが・・・・。


つまり、今、体調を崩し精神的にも参っている提督をかいがいしく看病すれば当然・・・。




大淀「結婚(仮)一番乗りは私で間違いないですね。」クイッ




自身が本日の秘書艦業務担当だったことを神に感謝せずに居られない。




大淀「いえ、風邪で意識が朦朧としている所に乗じて既成事実を・・・・。」


大淀「・・・//////。結婚(ガチ)も狙えますね。」


大淀「そうと決まればお泊まりセットその他準備しなくてはいけませんね。」


大淀「オニューの下着に・・・。いえ、それ以前に・・・。ムフフフ。」




妄想に夢が広がる大淀。


しかし、現実はそう甘くなかった。




書類の山1「俺たちどうすんの?」


書類の山2「ふふふ。奴は四天王の中でも最弱。」


書類の山3「奴は我らの面汚しよ。」


書類の山4「我らを倒さねば先へ進めぬと覚悟するがよいぞ。」




大淀「・・・・。30分だ・・・・。30分で始末をつけてやる。いいか、覚悟しろ・・・・。」


そして、この30分が大淀にとって致命的なものになるとはまだ彼女は知る由もなかった。




湯煙の彼方に




電話を掛けて10分経過・・・・。




提督「・・・、寝苦しい。というか頭が痛くて眠れん。起きるべきではなかったか。」ドスコーイ!




モゾモゾ。




ゴロゴロ。




\ ピッカーン /




提督「風邪を引いたときは身体を温めればいいと昔から言われているよな。」



彼の頭は鈍いながらも必死に解決方法を求め回転する。


身体温める→ 暖かい物が必要だ→ 全体を周りから暖める→ お湯が一番いいのでは?


チーン。


この間僅か0.3秒。


以上の過程で答えが導き出された。


なれば・・・、風呂にでも行くか・・・・。


今何時だ?




時計「午前7時でおま。」




であれば誰も大浴場を利用していないはず。


もとより先日家具職人『 匠 』達の手によって艦娘達の各部屋にシャワー&バスを設置したから大浴場の方は利用が減っているだろうし。


・・・・・、うむ、問題ないはず。


コメディでよくある 『 キャァー! のび○さんのエッチィ! 』 の展開も起こらないはず。


そんなことが起きたら胃が潰瘍ですべてなくなる自信が有るわ・・・。


艦娘達の入浴時間は夜間と決められていた筈だし。


まぁ、遠征に出ていた娘達様に24時間使えるように湯船は張ってあるんだけどね。


いつも遠征は午前6時には夜間遠征組みが戻ってきて午前11時までは全員休憩及び引き次を行なっているはず。


つまり、その谷間である午前7時には誰も居ないのである!


完璧だ。


風邪を引いていながらこの洞察力。


我ながら恐れ入るぜ・・・・。


さぁ、この鉛のように重くなった身体を引きずりながら大浴場・・・。


いざ!熱源!身体を癒す黄金の泉へと向かおうではないか!




ゴソゴソ。




提督「着替えは持った。洗面道具もオーケー。・・・・、結構汗臭いな。寝汗がやっぱりきついか・・・。」スンスン




しかし、風呂に入れば万事解決!


提督は自身の計画に自信を持っていた。


しかし、彼は実に残念なミスを犯していた。


そう、風邪を引いていたが故の思考能力の低下。


自身の部屋から大浴場へ辿りつく為の体力の計算を全く持って考えていなかったのだ。


結果、彼は途中で行き倒れることとなったのだった。




提督「・・・・、寒い・・・。誰か・・・、助けて・・・。」


提督「ゴフゥ・・・。」




次回予告


「廊下の曲がり角を曲がったら倒れていたんです。 えぇ、私が彼を殺すだなんてそんな事は有りませんわ・・・。」


「ほう?だが、彼所有の洗面器に血痕がついていたのはどうしてですか?」


「!?ばかな! 血痕は洗い流したはず!」


「自白、ありがとうございます。」ニヤリ


「(ハッ!)・・・・。全てをお話します。えぇ、彼女が提督に何をしたのか・・・。」


提督「お風呂入りたい・・・・。」


※この次回予告は次回の内容となんの関係性も有りません。




角を曲がれば




天龍「♪フフ怖いか フフ怖いか 俺の名は天龍。」 (長渕剛 金色のライオン替え歌)


天龍「♪フフ怖いか フフ怖いか 海原駆け抜ける。」


龍田「ウフフフ♪」


天龍「♪荒れ荒ぶ 海原に立ち 敵に牙を剥く」


天龍「♪斬っても斬っても ただ虚しさが 心を縛るだけ。」


龍田「いつ聞いてもいい歌ね~。」


天龍「おぅ。俺様の心の師匠長渕剛師匠の歌だからな!最高だろ!?」ナッ!?


龍田「この間は矢沢永吉最高っていってなかったかしら~?」


天龍「矢沢永吉は心の救世主だな、ありゃ。」ウンウン


龍田「よく分からないけど天龍ちゃんがそういうのならきっといいものなのね~。」


天龍「おぅ!こんどCD貸してやっから聴いてみろ!」


龍田「あら~。楽しみね~。」


天龍「にしても今日も悪いな俺の新技開発に付き合ってもらってよ。」


龍田「いいのよ~。私が好きでやっていることなんだから~。」


龍田「それより早くお風呂に入ってしまいましょ~。運動した後は汗臭いわぁ~。」スンスン


天龍「おぅ!そうだな!風呂はやっぱりでっかいのがいいよな!大浴場のほうに行こうぜ!」ウキウキ


龍田「泳ぐのは駄目よ~?」




会話しつつ二人が曲がり角を曲がった先に待ち構えていたのは。


デーン。




龍田「あら~。」


天龍「んん?ありゃぁ、提督じゃねぇか。かーっ、たくだらしねぇなぁ。


   千歳や隼鷹と飲んで酔いつぶれたか?こんな所で寝ちまって。風邪引くぜ。」タクッ


龍田「うぅん~。天龍ちゃん。ちょっといいかしら?」


天龍「あんだよ?」?




龍田は提督の手を握りました。


脈計測。


額に手を。


熱計測。


瞳孔確認。




龍田「提督はどうも既に風邪を引いてるみたいよ~。」アラアラ


天龍「あぁん?まじかよ。なんでこんな所で寝てんだよ。」ゲェッ




洗面器「私に聞かれても。」


着替え「まぁ、察してくれ。」


柿渋ボディソープ「加齢臭に悩む、」


柿渋シャンプー&リンス「あなたの未来を照らします!」




龍田「う~ん。状況証拠からお風呂に行こうとしていみたいね~。」


天龍「さすがだな龍田!船越英一郎も顔負けだぜ!」


龍田「あたしとしては水谷豊の方が好きなんだけれど~(あのマゾちっくな所が特に・・・)」


天龍「なら俺たちと目的地は同じだな。仕方ねぇ。担いでいってやるか!」ヘヘッ


龍田「あら~ん?天龍ちゃん。それはどうなのかしら~。」チッチッチ


天龍「?」


龍田「提督をお風呂に入れるのよね~。」


天龍「おう。」


龍田「服を着せたままかしら~?」


天龍「そりゃ、お前、服を・・・・・。」




暫しの間




ボン!←頭の横の艤装から煙が出ています。




龍田「気付いたみたいね~。」


天龍は理解した。




つまり 


①風呂に入れる → ②服を脱がさねば為らない → ③当然提督はまっぱである


④病人をお風呂に入れるのであれば付き添いが必要だ → ⑤付き添いも当然裸だ。


⑥裸と裸のお付き合い → ⑦Happy marriage !





妄想の中の提督との会話




海の見える丘で外壁は白の小さな家に二人で住んでいます。




天龍「戦争も終わって平和になったもんだぜ。」


提督「母さん。前から言おうと思っていたんだが、俺は子供は野球チームが作れるくらい欲しいんだ。」キラッ


天龍「はは。流石提督だぜ。いうことのスケールがちがうや。」ヘヘッ


提督「なっ、そういう訳だから。今夜は・・・。」肩ダキヨセ


天龍「おっ。おぅ////。」


提督「ふふふ。頼むよ・・・。」


天龍「おっ、おう////。」




妄想終了




龍田「天龍ちゃーん?現実に戻ってきなさーい?」手フリフリ


天龍「ぉおおぉおお!???!俺と提督がジューンブライド!?」


龍田「天龍ちゃん?落ち着いて?」アセアセ


天龍「ハネムーンはハワイがいいかな!?ゼクシィ買わなきゃ!」


天龍「御義父様、御義母様、フッフフつか怖いかものデース!?よろしくお願いシマシタ?!」目グルグル


天龍「いや!新婚初夜で・・・・/////。ハネムーンベイビィで?!」




ボン! ←頭の横の艤装から煙が吹いています。


ガク。 バタッ。 キュウ。




龍田「乙女な天龍ちゃんの頭じゃいっぺんに考えることが多くて処理できなかったみたいね~。」アラアラ


龍田「オーバーヒート起こしちゃったわ~。」ペシペシ


龍田「仕方ないわね~。部屋のお風呂で我慢しましょうかしら~。」ウフフフフ


龍田「天龍ちゃんがこうなってしまっては如何しようもないわね~。」


龍田「部屋で好きにさせてもらおうかしら。あーんなことやこーんなことをね・・・。」ウフフフフ


龍田「じゃぁ、提督さ~ん。天龍ちゃんを面白いことにしてくれた感謝だけしておきますね~。」


龍田「後、どなたかが早期に発見してくださるといいですね~。」アラアラ


龍田「では、ごきげんよう~。」ウフフフフ




こうして龍田は全身ユデダコの様になってしまった天龍を肩に担ぎ自室へと消えていったのであった。




提督「誰か・・・・、助けて。」ガクブル


提督は徐々に弱っていっていた。


ライフの残量後僅か。



次回予告


「私ね。アメリカデビューをしようと思っているの。」


「さすせん!(流石先輩の略)パネエッス!」


「来年のグラミーを総なめしてやるわ。」


「まじパネエッス!」


「あら、あなたの力も必要よ?もちろんついて来てくれるわよね?」


「まじっすか!?自分もメジャーデビューっすか!?」


「ユニット名も考えてあるの・・・。キャリアーぱみゅぱみゅ。」


「やっべ!さすせん!まじパネェ!」


※この予告は次回の内容とまったく関係有りません。ですが会話をしている娘は出てくるものと思われます。




 加賀岬




加賀「装甲空母になって艤装が重くなった分動きが難しくなったようね。」


瑞鶴「えへへ。でも、毎日練習に付き合ってもらっているおかげで大分なれたよ!」エッヘン


加賀「えぇ、早く慣れてもらわないと私も楽に隠居が出来ないわ。」ウフフフ


瑞鶴「えー、隠居とからしくないよう。」ブーブー


加賀「私ね。演歌歌手になりたかったの。」キラキラ


瑞鶴「あー、だから大浴場でよく歌ってたんだね~。」


加賀「今日も歌うわよ!一航戦加賀!歌います!。」キラキラ




デデン!




瑞鶴「はい。はい。それもいいですけど、早く大浴場に行きましょうよう。」ネエネエ


加賀「そして、お風呂から上がったら間宮よ!新作フルーツパフェ富士MAX盛が私を呼んでいるわ!


    流石に気分が高揚するわ!瑞鶴!奢るわよ!」ドヤァ!


瑞鶴「あざっす!喜んでお供しやす!」




二人は弓道場から大浴場へ続く道を歩いていた。




♪テレテレレレン


提督が現れた!


助けを求めるような目でこっちを見ている!



助ける   → はい

          

          いいえ



提督「」


加賀 瑞鶴「「」」


加賀「提督。この様な場所で寝ていますと風邪を。いえ、今日の執務は・・・。」


瑞鶴「ずいぶんとはっちゃけちゃってるね~。」


加賀「・・・・。」


加賀「周囲に散らばった物から察するに大浴場へ向かおうとしていた様ですが・・・。」ムムム


瑞鶴「提督さんの部屋にはお風呂ないもんねー。って凄い熱だよ!」


加賀「なるほど、風邪を引いて汗をかいたのでさっぱりしたくなったのですね。」




ヨッコラセ。




瑞鶴「加賀さん。どうするの?」


加賀「本当は湯船に入れるなど良くないのでしょうが、ここまで入りたいという意思の表れを見た以上


   その本懐を遂げさせてあげるのが部下の役割なのではないかしら?」


瑞鶴「おー。じゃぁ、片方持つの手伝うね!」




ヨッコイセ。




ピコーン!


瑞鶴「加賀さん!今気付いた!お風呂に入れるって事は服を脱がせるってことですよね!?」ヒラメイタ!


加賀「当たり前でしょ。貴方は何を言っているの?」ヤレヤレ


瑞鶴「提督さんのナニがあれして!?」キャッホウ!


加賀「落ち着きなさい・・・。」ヤレヤレ




・・・、流石一航戦ズイ。出来る女は経験豊富ズイ。


ズイ?


心なしかうなじの辺りが紅潮しているズイ?


・・・・!分かったズイ。敢えて冷静を装っているズイ。


フッフッフ。ここはからかって反応を楽しむズイ。


大浴場に着いたズイ。(ニヤリ)




瑞鶴「じゃぁ、私は提督さんの上を脱がしますんで加賀さんは下をお願いしますね。」ゲヘヘ


加賀「!!????!!!」ファッ?!


加賀「まっ、待ちなさい。いいかしら。私はえぇ・・・、そうね、下は私が・・・///。」




今、明らかに動揺していたズイ(笑)




瑞鶴「提督さん、結構筋肉質だね。」ヌガセヌガセ


加賀「//////。」ホウ


瑞鶴「おー。お腹はシックスパックー。」ペシペシ


加賀「落ち着くのよ。そう。そこのバケツに水を貯めてそれを被って賢者モードに・・・。」ブツブツ




思っていた以上に乙女ズイ(笑)


加賀さんは見ないようにしておずおずと下着を脱がせていてじれったいズイ(笑)




瑞鶴「おぉっと、石鹸を踏んでしまったズイ。これは滑ってしまうズイ。(棒読み)」ズイズイ




ズルッ。


ドン!


バシャ。←バケツの水を加賀が被った音




加賀「瑞鶴?気をつけなさい?お風呂場で滑ると危ないわよ?」アワアワ




加賀は石鹸で滑った瑞鶴に突き飛ばされる。


そして、バケツが頭に嵌って前が見えなくたった為、手探りで近くにあった握り(?)に力を込めて体勢を起こすそうとするのだが・・・・。




加賀「あ痛たたた。」




グッ。




加賀「 ? 握りがあったので体勢を立て直しやすいですね。ですが、なにやら生暖かいですね?」グニグニ


加賀「グニグニ?」ン?




バケツを頭から外し、開けた視界。そして、その視線は自然と疑問の先へ。


加賀の手の内   \  ゲルマン砲(ダッシャオラー!)  /




加賀「くぁwせdrftgyふじこlp!???!?!?」




グニグニグニグニ!


ピーーー! 


ボン!




加賀の機関が暴走した。


もともと排熱に問題有りとされていた彼女の機関が暴走となれば当然の事ながら排熱も凄まじいこととなる。


そして、その熱は加賀が全身に浴びたバケツの水を一瞬のうちに蒸気へと変えた。


結果として大浴場は濃密な蒸気に包まれた。




加賀「我が生涯に一片の悔い無し・・・・。」グッ!




その時、巨木が倒れる音がしたと後に瑞鶴は語る。


ドゥウウゥウウウゥゥーーーーーーン。


鼻血が加賀の両鼻穴から流れでる。


そう、それはマーライオンが如く。


ダバダバダバ。




瑞鶴「加賀さんが轟沈したーーーー!」ウワァン!


瑞鶴「医務室へ連れて行かなきゃ!」アタフタ


瑞鶴「っと、提督さんが湯気でよく見えないな・・・。湯船に入れておけばいいんだろうけど。何もしないでいると沈んじゃうだろうし。」ゴソゴソ


瑞鶴「そうだ!この襷(タスキ)で上半身をどっかにくくりつけておけば!」ゴソゴソ


この判断は正しかった。


彼女は濃密な蒸気の中、視界がよろしくない中で提督の上半身の一部に自身の襷を掛けた後に加賀を肩に担ぎ医務室へと後にした。


しかし、この襷を掛けた位置がまずかった。


その所為で次の騒動を巻き起こす原因となってしまったのだから・・・・。


瑞鶴「さぁ!いそがなくっちゃ!加賀さんしっかり!」ヨッコラセ


加賀「桃源郷は此処にあったのだ・・・・。」ピヨピヨピヨ




次回予告!


「親子丼大食い大会、残り時間後10分という所で戦艦姉妹が怒涛の追い上げだー!」


「初代大食艦の称号を持つ正規空母を越えられるか!?」


「・・・・、この奥義を使用しなければなりませんか・・・。」


スーーーーーッ。


カッ!


ズゴゴゴゴゴゴ!


「奥義ダイソンインパクト!」


説明しよう!ダイソンインパクトとは胃袋の中を真空にする事によりすべての食物を圧倒的吸引力により収めてしまう荒業なのだ!


「私達の負けです。流石初代大食艦。見事ですね。」


「いえ、この私に奥義を使わせるとはあなた方も流石です。また、手合わせ願いたいものですね。」


勝者!初代大食艦!


※この次回予告は嘘予告です。




結構長寿番組




電「今日は私達がお掃除担当なんじゃない!?」フンス


暁「レディとして女子力向上の為の花嫁修業としてお掃除は大切よ!」ドヤァ


※暁は言っていることの意味分かっていません(笑)


電「風呂場のカビを徹底的に根絶やしにするなのです!」フンス


響「アルコール消毒でもいっとくかい?」(ウオッカ取り出し)ニコ


電「さぁ!お掃除の時間なのです。」


暁「汚れ達、覚悟なさい!」




大浴場の入り口に清掃中の札を立てデッキブラシにスポンジといったお掃除道具を持って彼女らは入り口を開ける。


ガラ!


ブシュァアーーーーーー!




響「何が起きたんだい!?」アワワ


暁「分からないわよ!」


雷「有り得ない湯気の量じゃない?!」




加賀の排熱により溜まっていた蒸気が第六駆逐隊の娘達があけたことにより解放される。


その様子はあたかもターミネータのシュワちゃん登場シーンの如く辺りには暫くの間、湯気がもうもうと立ち込めていた。


デデンデンデデン!





提督「」





そこには首をつった状態で下半身を湯船に突っ込んだ提督が横たわっていた。


そして、床面タイルには一面の血溜まり。


血溜まりの中央辺りには提督の右手。





暁「いやぁああああーーー!司令官が自殺したぁーーー!?」(困惑)


響「落ち着いてくれ暁!まだ死んだとは決まっていない!」


響「落ち着く為にこのウォッカを飲むんだ!」(冷静)


電「しれいがんーーーーーーーー!?」(混乱)


雷「大丈夫!こういう時は叩けば治る物よ!?」(錯乱)




そして、4人が大絶叫を上げている丁度その頃



大浴場前




赤城「♪To Be  Free  Free  思うまま 生きることが我侭と言うなら 時に我侭になるのも良い  ってあれ?」


赤城「清掃中ですね。加賀さん達と稽古後に間宮で新作パフェを食べることを約束していたのになかなか来ないので様子を見に来たのですが?」


赤城「今日の当番は・・・、確か第六の娘達でしたでしょうか?」


赤城「 ? 何か騒がしいですね?」




カラリ。 ←大浴場の入り口扉を開いています。


彼女が加わることによりさらなる混乱を生み出すこととなる。




赤城「暁ちゃん達、どうしました?」





デンデンデーン (火曜サスペンス劇場OPテーマ)


鎮守府サスペンス劇場


『 食いしん坊探偵赤城③ 椀子そばと天ザルと 湯の花に潜む甘い罠。 』


湯煙の中に踊る殺人者!次々と消えていく艦娘達!食いしん坊探偵、食道楽に消ゆ。





赤城「提督殺しですか!?」


暁「ちっ、ちがうわよ!」


赤城「 ! でっですよね!? 自殺未遂?! 」




凄惨な事件現場でありながらつねに一航戦として誇りを持っている彼女は状況を冷静に分析しなおす。




電「困ったことになっているなのです!」




赤城は一瞬の内に全てを判断する。


提督が自殺などという事態になったとしよう。


当然の事ながら彼の後任が来ることになる。


では、その新しい提督は今、目の前に居る提督の様に艦娘達に優しいか?


その保障はない。もとより、提督を自殺に追いやるような鎮守府が果たして存在をし続けられるのか?


その答えは  『 否 』 である。




赤城「これは何としても隠蔽せねばなりませんね・・・・。」


赤城「皆さん。我に秘策ありです。協力いただけますか?」


赤城は自身の考えをざっと第六の娘達に話し理解させる。


赤城「ですので、この様な事件現場が残っていると他の方々へ要らぬ動揺を招くことと為ります。


   みなさんはいつも通りの掃除、終わった後は何食わぬ顔をしていていただけますか?」


電「司令官さんをどうするなのです?」


赤城「見たところ自殺を決行しようとして直ぐに発見できた様ですので容態が安定するまではどこかに隠します。」


暁「あの、お見舞いに行ってもいいのかしら?」


赤城「そうですね。その内に。・・・・、レディとしてお願いしますね?」


暁「もっ、もちろんよ!」


雷「赤城さん!この件の隠蔽ついては任されたわ!」


赤城「頼りにしますね。」


響「・・・・、ソ連時代の経験を活かす時が来たようだね。」


赤城(聞かないほうがよさそうですね)




こうして4人の力が結集され事件現場はあたかもプロの業者が清掃を行なったかの様に徹底的に掃除された。



♪Расцветали яблони и груши   ザッシュ   キヤァー



赤城「大浴場からロシア民謡が聞こえますが・・・・。」



♪Поплыли туманы над рекой   ゴリン ボキン  ヤメルナノデス!



赤城「時折聞こえる鈍い音が何かが気になりますね。」



♪Выходила на берег Катюша   ベキ ゴリゴリゴリ  イヤァー!



赤城「しかし、このまま提督を連れて行くと見られた人に何があったのかと心配されてしまいますね。」



♪На высокий берег на крутой   ウラー!



赤城「と、いい所に服の忘れ物が・・・。これを着せて変装させてから脱出しましょう。服の持ち主の方には後で謝る事としましょう。」ヨッコラセ



こうして赤城は脱衣所に忘れられていた服を提督に着せると提督を肩に担ぎ大浴場を後にした。


尚、赤城は加賀と比べて男性の裸に対しての抵抗は薄かった模様。




赤城「提督の身体、予想以上に引き締まっていましたね。


    流石に下は直視出来ませんでしたが明日死んでも悔いは無い良い思い出が出来ました・・・・。」ホウ




それなりに満足したようである。




一方その頃 提督の私室では。



大淀「提督が居ない。」


大淀「・・・・、風邪を引いている状態で動き回れるとは考えにくいですがどちらへ行ったのでしょうか?」


大淀「せっかく24時間営業のドラッグストアまで行って用意もしてきたのに。」


大淀「手がかりを探しますか・・・・。」


ゴソゴソ。


大淀「・・・、下着を取り出した形跡が有りますね。」




ボクサーパンツ「うちの相方持っていってたで?」



大淀「・・・・・。」ゴソゴソ


大淀「一枚くらい無くなってもばれませんよね。」ゴソゴソ


大淀「えぇ、靴下の片方とか洗濯すると良くなくなる物ですし。はい。」ポケットツッコミ


大淀「あれはなんでなんでしょうね?理解に苦しみます。」ホカニナニカナイカ


大淀が堂々と下着泥棒を行なっていた。



次回予告(嘘です!)


「そろそろ時間のはずだが・・・・。(本当に海のスナイパーと言われる彼女が来るのだろうか?)」


「絵の方を向いたまま話すでち。あなたはこの絵が好きかでち?」


「おぉ、あなたが・・・・。と失礼しました。えぇ、とても好きですよ。入り口から数えて丁度58番目に展示されていますかね。」ニコ


「依頼内容を聞こうかでち。」


(中略)


「依頼内容に嘘、偽りはないでちね?もしあった際には・・・・。」ギロリ


「めっそうもない!」


「では、入金が確認出来次第仕事に移るでち。あなたはこのまま絵の方向を後10分は向いているでち。」


「おぉ!では!宜しくお願いいたします!デューク・・・・。」


「名前は呼ぶなでち。」


デチデチデチデチデチ ← 立ち去っている音


こうして一人の提督の運命が海の藻屑と消えることが決定したのであった。




暇は無味無臭の劇薬




58「はぁー、オリョクルしなくなってから暇が増えたでち。」


58「前の提督は中破でも大破になるまで入渠させて貰えなかったけど今の提督はカスダメでも入渠させてくれるから本当に感謝でち。


それにオリョクルも殆どしない優秀な提督でち。」


58「でも、暇すぎるというのも何をしていいのか良く分からなくなるでち。」ヒマー


58「こんな状態だからイクにワーカーホリックとか言われてしまうでちね。」


58「今日はなんとなく潜水艦寮の使われていない部屋の整理をしてみようと思うでち。」


58「お掃除は大切でち!」




ガチャ。



艦娘コス提督「・・・・・・・。」



バタン。




58「今のはきっと幻覚でち。」




ガチャ。



艦娘コス提督 何か言いたげに58を見ています。



バタン。





ゴーヤが扉を開けて閉めるを繰り返すこと延べ30回。





58「何が起きているでちか・・・・。」ワナワナ




ゴーヤが慌てるのも無理は無い。なぜこの様な事態になっているのか説明するのに少し時間を遡る。



赤城「このまま空母寮に連れて行くのも危険ですね。どこか良い隠し場所は・・・・。」


赤城「そういえば提督が変わられてから潜水艦の娘達の出撃が激減して暇になったとか。


   暇を持て余して街によく遊びに行っているとイムヤさん達が先日話をしていましたね。」ソウイエバ


赤城「考えれば提督が変わられてから出撃の頻度や編成、入渠タイミング全てに私達を第一に考えた方針に変えられました。


   これからもそうあって戴きたい物です。その為にも今、提督を失うわけには行きませんね。」


赤城「潜水艦寮はここから近いですが人の出入りが少ないですし、使われていない部屋も多いと聞きます。


    そして街に出かけている娘達が多いのであれば普段の人も少ないと推理できますね。」サスガメイタンテイ!


赤城「となれば、潜水艦寮に一旦提督を隠して色々揃えて再度訪れることとしましょう。」



という赤城の策により今に至るのである。



58「とりあえず、近づいてみるでち・・・。」


提督 ズーハー、ズーハー (風邪が悪化したことにより息が荒くなっています。)


58「顔が真っ赤で息が荒いでち。」アカン!




以上からゴーヤが導き出した答えは?!




58「提督は艦娘のコスプレをして興奮する変態さんだったでち!」バーン!




提督(どうしてそうなる。)ゼヒュー




58「考えて見れば提督は実に禁欲的な生活をおこなっているでち。


   艦娘皆に優しくして一人を特別扱いする事もなく皆を平等に扱っているでち。


   女性ばかりの職場の管理職としてなかなか出来ることではないと思うでち。」


58「派閥問題にも上手く対処しているその手腕は他の鎮守府からの相談も来るほどと聞くでち。


  資源管理も大変と聞くから毎日のストレスはきっと相当なものでち。」


58「・・・・、この程度で精神の安定を保てているのならむしろ応援してあげるべきなのかもしれないでちね・・・・。」ホロリ




ツー。




ゴーヤの頬を一筋の涙が流れる。


それはストレスから変態に進化した提督を哀れむ涙か・・・。


はたまたその進化を喜ぶ涙なのか・・・・・。


その後、一人納得したゴーヤは次の行動に出た。




ガチャ。




一旦部屋から退出したゴーヤが部屋に戻ってきたときに大量に持っていたのは自分達潜水艦娘の廃棄予定装備(スクール水着)だった。




58「よいしょ、よいしょ。」


58「これだけ一杯あれば提督もきっと満足するでち!」ドヤァ




ドサドサドサ。




58「いいことした後は気持ちいいでちね!そうだ!提督が満足するまで他の艦娘が近寄れないように鍵を掛けておいてあげるでち!


  ゴーヤは優しいおりこうさんでち!」


58「提督!ゆっくり堪能するでちよ!」バイバイ




ガチャ。 カチャリ。




こうして提督は密室にて大量のスクール水着に埋もれてしまうこととなったのであった。




提督「・・・・、暖かい・・・。」



※嘘予告です。



「え~、今回の事件は非常に難しいものでした・・・」


「犯人はいかにしてあの大量のシーツを消し去ったのか・・・」


「証拠も残さず逃げた犯人は実に巧妙といえるでしょう。しかし、犯人は大きな失敗を一つ犯していました。」


「おわかりですか?ヒントは、「道に落ちたスクール水着」・・・古鷹任三郎でした。」



提督再始動



意識がはっきりしてきた。


大浴場まで行こうとしていたことは覚えている。


途中で倒れたことも。


そして、何やらナニされたような感触が・・・・。


ソフトタッチだったことを忘れてはいけない。


後、途中湯船の中に浮かんでいたような?


そして今、最悪の事態に陥っていることも認識せねばなるまい。


なぜスクール水着の下で圧死しかけているのか?


いや、健康な状態ならば涙ながして感謝いや、五体投地にてその喜びを表さねばなるまい。


しかし、体から体力が抜けていっている今、いらぬ所へ血液を集中させてしまうこの状態は拷問としか言いようが無いのである。


それに、この状態は憲兵さん事案である。言い逃れも出来なければ、慈悲も無い。




提督「何とか・・・・、移動せねば・・・。」ゼヒュー


提督「匍匐前進・・・・・。」ズルズル




ズルズルズルズル




やりとりをぼんやりと思い出せば鍵が外から掛かっていると思われる・・・。




ガチャ。




やはりか・・・・。


となれば窓から出るしかないか・・・・・。


ここは1階だよな。




ズルリ。




ペタン。




そして、窓から脱出し自室に向けて移動を始めて気がついたが自分が今着ている服は艦娘の服ではなかろうか?


とんでもないことである。


彼女らの衣装というとこはそれを着ている自分は誰かに見られればもれなく変態扱いである。


頭についているアンテナ(電探)、お腹周りがない大胆なデザイン。


そして腰に輝く菊花紋章。


まごうことなき長門型の制服だ・・・。


こんなのを着ていると本人達にばれたらどうなるか?




妄想1 長門の場合




長門「提督には失望した。」


カキン ←提督に主砲を向けています。


ドゴーン!


火星まで飛ばされてしまうかも・・・。





妄想2 陸奥の場合




陸奥「あら、あらあらあら。提督にそんな趣味があっただなんて。」


陸奥「うふふ。みんなには内緒にしておいてあげるから、ねっ?」


陸奥「うふふ。私、指輪、欲しいかなぁー。」ハァト




強制ハッピーマレッジエンド・・・。


・・・・・、あり?ありかもしれない。


いや、悪くないぞ?


陸奥みたいな大人な女性ってポイント高いよね、うん。


あっ、でも火遊びは許さないって本人いってるから他の艦娘達と仲良くしてたりしてたら。




陸奥「火遊びは駄目って言っていたのに。」ニコニコ




カチャン


ドゴーーーーーン!


エウロパ辺りにまで飛ばされるかも・・・。 ガクブル





そも自分の着替えが大浴場におきっぱの筈なのだ。


つまり




長門型の制服の忘れ物が無い → 提督が服を忘れている → 提督が服を着ていった


なぜ? → 変態だから!(ファイナルアンサー)




これは他者に見つかる前に大浴場に着替えを回収に向かわねば。


提督は理解した。


必ず、かの着替えを回収し除かねばならないと。




ズルズルズル。


ズルズルズルズル。




提督「おっ、見た目を誤魔化せる布団用シーツが・・・・。」


提督「うむ、そうか潜水艦寮という話だったから大方、大鯨が干しているんだろうな。」




大鯨。


潜水艦達のお艦。


彼女を二人用意せずに軽空母へ改装するようなことをした提督は行方不明になることが絶えないと聞く。


それくらいに潜水艦達に愛されている彼女。


そして、その女子力の高さは鎮守府三大お艦と言われるほどなのだ。


・・・・、まともな格好だったら看病されたかったかも。


グスン


こうして、提督は大鯨による看病という全提督の夢に後ろ髪を引かれつつ干してあったシーツを強奪した。


そして、それを上から被り変装をしたうえで潜水艦寮を後にしたのだった。


尚、匍匐前進から北京原人スタイルへの二足歩行に進化したもようである。



嘘次回予告!(予告?)



♪テーレテッテレテッテテ (ビックカメラメインテーマ)



生まれは広島 呉軍港



主砲は41cm



高く聳えるその姿



ビッグビッグビッグ ビッグセブン



ビッグビッグビッグ ビッグセブン




走れ!ながもん。




お化けダゾー。



ヒャァ。



AA略



長門はじっと耐えた。


そう、本当は乙女の様に声をあげ古典的な例えであれば絹を裂くような。


そんな喉奥から来る声の要求をじっと我慢したのだ。


連合艦隊旗艦、或いはビッグ7の誇り。


そんな矜持が彼女に声を上げさせることを止めさせたのだった。


こんな白昼どうどうと出てくるお化けが居るか。


彼女の理性はそう語りかけていた。


スーーーーー。


ハァーーーーーーーーー。


長門「落ち着け、こういう時は素数を数えて落ち着くものだと秋雲が読んでいた漫画には書いてあったな。」


長門「よし、1、3、5・・・。」


島風「長門さーん、もうお風呂でてもいーい?」


背後から聞こえる愛娘じゃなかった、恋人・・・でもない、とりあえず守るべき対象の声に長門は遂に冷静さを失った。


彼女が大浴場に居たのには訳がある。


朝一での演習を仲間と終わらせその後に風呂を浴びるために此処に来ていたのだ。


そして、同室の妹、陸奥が街に遊びに行く為風呂から出て後、


お洒落着に着替えた際に制服をうっかり忘れてしまったのを回収しておいてくれと頼まれたことも有る。


決してこの時間を選んだのは遠征に出ていた駆逐艦の娘達が次のローテの娘達と入れ違いで休憩を取る前に


風呂に入りに来ることを知っていたからではない。


そして、駆逐艦、とりわけ好み・・・、ではなく戦力として大いに期待をしている島風と風呂に入ることに性行・・・でない成功したのだ。


また、多くの提督諸氏が御存知の通り彼女の駆逐艦種に対する慈愛は深い。


そのため、脱衣場に現れた不審者(?)に彼女が率先して対応したのは当然の結果なのである。


それらの流れの中で駆逐艦を守らねば!という彼女の思いは彼女の苦手とするものの所為で暴走した。




長門「!!!!!」




ながもんは恐怖した。


必ず、かの恐怖の対象から逃げねばならぬと決意した。


ながもんにお化けの正体はわからぬ。


ながもんは唯の戦艦である。


ながもんは島風を抱え走り出した。


恐怖から逃げ出す為に。


島風をお化けから遠ざけるために。


駆逐艦娘達からの信頼に報いなければならぬ。


いまはただその一事だ。


走れ!ながもん。





提督「見てはいけないものを見てしまった気がする・・・・。」


提督「とはいえ・・・、着替えを回収出来たぞ・・・。」


提督「ここで着替えをしなければ・・・。」




ズルズル。


ゴソゴソ。



提督「よし、持ってたシーツはランドリーボックスに入れておこう。」


提督「このまま、ゆっくりと自室へ退却だ・・・・。」


提督は浴室から自分の着替えを回収して着替えると自室へ向けゆっくりと退却を始めた。


そう、それは実にゆっくりと。


尚、後日、鎮守府内に痴女が出たとか、お化けが出たとかが噂になり青葉が衣笠と共にカメラをいたるところに仕掛けていったとか


暁が一人でトイレに行けなくなり布団に世界地図を描いてしまって提督の布団とこっそり入れ替えていた所為で


提督が大変なことになったとかはまた別の話である。


そして、この出来事の翌日に島風と長門がなぜか同じ部屋から出てきた所を天津風に見られてしまったのも別の話なのである。



響「ハラショー。」


電「なのです!」


暁「大人のレディーだわ!」


雷「私達にはまだはやいんじゃない!?」



次回嘘予告!



或る日、森の中


熊野さんに出会った。


花咲く森の道、熊野さんに出会った。



難波の帝王



提督「風邪薬欲しい・・・。」


提督は気付いていない。


自身が着ている着替えのTシャツに何が書かれているか。


そう、そのシャツはあの軽巡が掛け軸を担当した際に記念製作された物。


鎮守府内で極少数の者にしか配られなかった物である。




表 『 Yes! 夜戦主義 』



裏 『 C’mon! (夜の)弾着観測射撃 』




見る者が見ればそういう意味としか取れない。


そう、懐かしの Yes  No 枕の様な(年齢ばれちゃうぞ!)



提督「医務室行くか・・・・。」



提督は重たい身体を引きずり自室から目標を医務室へ切り替え向かう。


そう、其処に風邪薬があるから。


今の彼にとって風邪薬は砂漠で倒れた旅人が蜃気楼に夢見るオアシス。


喉の渇きを癒す黄金の一滴。


それほどまでに必要な物だった・・・・。


が、結局また体力切れで壁にもたれかかる事となる。




鈴谷「もー、急にツタヤに行きたいって騒ぎ出すから何事かと思っちゃったよ~。」


熊野「うふふ。この熊野、コンビニに続いてツタヤも制覇してやりましたわ。」


鈴谷「制覇かー。で、ツタヤで何借りたの~。」


熊野「部屋に戻ってのお楽しみ・・・とも思いましたがそうですね今教えても問題は有りませんわね。」


鈴谷「おー、いいねぇ、そう来なくっちゃ~。お嬢様のくまんのが何借りたのか気になるー。」




ツタヤレンタルバック つ 『 獅子王達の夏 』




鈴谷「ちょっ(笑)Vシネ(笑)」


鈴谷「イメージと違いすぎんでしょ~。」


熊野「あら、今時のレディとしてあらゆるジャンルの映画を把握しておくくらい当たり前でしてよ。」


鈴谷「まじでか(笑)」


女の子特有なテンションで会話をする二人の前に燃え尽きた様子の提督が視界にはいった。


鈴谷「おっ!提督じゃーん、何してんの~。てか、朝帰り~?大人だねー。」




ポン。←肩を叩きました。


バタ。←倒れました。




鈴谷「!」


熊野「!」


熊野「鈴谷さんが提督を殺した!?」


鈴谷「えっ!?」


熊野「と言う冗談はさて置きまして、体調が悪いようですわね。」


鈴谷「そっ、そうだよね~。熊野冗談きついっしょー。」


熊野「一体どうされましたのでしょうか・・・・・?」




手でおでこの熱測る。




熊野「お風邪を召していらっしゃるようですね。・・・・! 私達の部屋が近いですので一旦そちらに運びましょう。」


鈴谷「えぇっ!?ちょっと、提督を連れてくの!?」


熊野「何か問題でもありまして?」


鈴谷(やっべ!部屋の中片付けてない。てか、下着とかあれとか。


    つーか島風から貰ったブラジリアンパンツとか天津風から貰ったTバックダンガとか出っ放だし!)


熊野「どうされました?」


鈴谷「いやー、いやーね?熊野さー、やっぱほら、提督って男じゃん!?男の方を部屋に入れるってあれじゃん?!勘違いされると困るっていうかー。」




此処で鈴谷が提督のシャツに気付く。




鈴谷「ほら!夜戦主義とかその!まんまじゃん?!いやー、うん熊野には夜戦なんてはやかったかなー。」


鈴谷(お嬢様の熊野にそういう話は縁遠いはず。であるからそういう話をすれば赤面してここは諦めてくれるはず!)




鈴谷の目論見は熊野の次の一言であっさりと破られるのだった。




熊野「夜戦・・・、ですか?もちろん意味は存じておりましてよ?殿方と夜に褥を共にし孕マックスすることですわ。」ドヤァ




一瞬の静寂




鈴谷「くぁwせdrftgyふじこlp!???!?!?」


鈴谷「誰だーーーー!!うちの・・・、最上型清純派代表熊野にこんな知識を与えたやつわーーー!!」(超赤面)


熊野「青葉さんから借りたDVDに混ざっておりましたの。」


鈴谷「青葉ワレエ!」ドハツテン!


熊野「提督の背中にはカモン弾着観測射撃とも書いておりますし。この際、既成事実もありかと?」




鈴谷は混乱した。


自分より遙かに奥手と思っていた熊野がまさか羆の如く肉食系だったことに。


熊野ならぬ羆野、いや、グリズリー野だったとは。


ボン!


ボイスだけでは推し量れない純情派乙女、鈴谷の頭は混乱し・・・・。


そして、ショートした。




熊野「鈴谷さん?あら、困りましたね。頭の処理が追いついていないようですわ。仕方ありませんわね。」




熊野は肩に担ぎかけていた提督を一旦地面に置いた。




熊野「とぉお↑ぉぉお↓」(南斗水鳥拳 女拳!)


鈴谷「グワァァ!!」


熊野「お気付きになられまして?」


熊野「では、面倒に巻き込まれる前に提督を運びましょう。」


鈴谷「アッ、ハイ。」


こうして再び提督は運ばれていく事となったのだった。



次回嘘予告


その日、艦娘達は思い出した。


ヤツに艦隊司令部を支配されていた恐怖を・・・・。



大淀「提督を匿っているやつぁだれだぁ!」


大淀「お前かぁーーーーー!?」



金剛「Meは違うデース!」


暁「私も何も知らないんだから!」


大淀「あぁん?」


暁「ひぃ。」ジョ


響「レディたるものお漏らしするとは・・・。情けない。」




お嬢様達の休日



熊野「では鈴谷さん。私、医務室まで薬を貰いに行ってまいりますわ。」


熊野「それまで提督のお世話お願いいたしますね?」


鈴谷「いやいや!熊野―、提督の何をするのさ!」


熊野「あら?何とはナニでは?この際ですから普段から押し隠されているお気持ちを全開にされてはいかがですの?」


鈴谷「えっ。」


熊野「それとなく隠されていたお積りでしたか。この熊野、姉、鈴谷の気持ちに気付かぬ程鈍感では有りませんでしてよ?」


止めの一言。


鈴谷「あわううk!kぃえ:xろおい!?」


熊野「以前から言ってみたかった台詞がありますの。『 鈴谷の考えなど、スルっとマルっとお見通しだ! 』ですわ。では、御機嫌よう。」ウフフフ



パタン。



提督は再び意識を失っている!


鈴谷は混乱した!


鈴谷「提督~?」ペチペチ


鈴谷「とっ、とりあえず、ベッドに寝かせなきゃだよね・・・。」




ベッドの上にセクスィーな下着類 ヤッホウ!




鈴谷「アイエーーーーー!」


鈴谷「ナンデ!?下着ナンデェ!?」




部屋を片付けていなければとっちらかってるもんだろ?


そりゃそうよ。




鈴谷「とっ、現実逃避している場合じゃなかった。とりあえず片付けて・・・・。」


鈴谷「寝かせて・・・・。」


鈴谷「こういう時って頭に濡れタオルを当ててあげるといいんだよね。たしか。」


鈴谷「ふう。・・・・気持ちよさそうに寝てるなぁ・・・。」





妄想


提督「うっ、ここは?そうか、廊下で倒れていたか・・・・。鈴谷、すまないな。看病をさせてしまって。その、これ以上いると風邪がうつってしまうぞ?」


鈴谷「何いってんの~?提督から貰えるもんなら風邪でもありがたいってもんよ~?


    それより、風邪が治るまでこの鈴谷がばっちり看病してあげるからね。それに此処は鈴谷の部屋だよ~?」


鈴谷「ほらほら、まだ顔色悪いんだから寝てなよ・・・。」


提督「はは・・・。すまないな。なぁ、鈴谷。」


鈴谷「なにさー。」


提督「前から言わなければと思っていたことなのだが、あぁ、風邪を引いてこうして看病してもらっているとやはり心も弱っていることに気付くな。」


鈴谷「なになに~?急に弱気になっちゃって~?らしくないじゃーん?」


提督「なぁ、鈴谷。こんな時になんだが、貰ってもらいたいものがあるんだ。」


鈴谷「何~?やっぱり風邪をもらってくれってこと~?(笑)」


提督「いや、これなんだがな。」




つ青色の小箱


パカッ。


指輪「おめでとおおおおおおおおおおおおおお!」




鈴谷「えっ!?これって!?」


提督「これからも傍で支えてくれないか?」


鈴谷「・・・・////。はい!」




妄想終わり




鈴谷「なんてなんて!ちょっと想像したら盛り上がってきたよ~!」キャーキャー!




バンバン 


ブンブン


鈴谷は妄想に興奮して手を振り回してしまった・・・・。


ボコッ




鈴谷「ボコッ?」


提督の顔 「ボコー!」


提督「前が見えねぇ・・・・。」


鈴谷「提督――――――!」




一方その頃の熊野は?


熊野「・・・・、医務室はどちらだったでしょうか?」


道に迷っていた(笑)




次回予告



♪ 熱ちーち 熱ちー  燃えてるんだ廊下~


大淀「なぁ、お前が持っているの提督なんだろ?」


大淀「なぁ、そうなんだろ?」


大淀「提督、おいてけぇ!」




敵は本能寺に有り!



大淀「提督が部屋に戻ってくる可能性は薄そうですね。」フム


大淀「自室から出て鎮守府内をさまよっているとなる・・・・。」




鎮守府を彷徨う → 体力切れで力尽きる → 他の艦娘が確保、快方



提督元気になる → いざという時に頼りになるのは君しかいない!




大淀「他人との結婚エンドというのは少々・・・、いえ、かなり面白くありませんね。」


大淀「ここは討って出るべきですね。」




彼女は提督の自室で得た手がかりを元に病身の提督を確保もとい快方するために動き出した。




大淀「まず、疑うべきは自分で医務室へ行く可能性。」



ポヤポヤポヤ(妄想中)




提督「風邪引いた・・・・。」


鹿島「あら、提督さん?風邪ですか?」


提督「あぁ、朝から身体に寒気がしてね。」


鹿島「あら、でしたら暖かくして寝るといいですよ。奥のベッド、お使いくださいね?」


提督「あぁ、そうさせて貰おう。」ケホッ


鹿島「うふ。鹿島が暖めてあげますね。」ギシッ


提督「えっ!?」


鹿島「んっ。提督さん。こんな所を大きくしちゃ、駄目、ですよ?」サワサワ


提督「いや。そんな所を触って。あっ。」


鹿島「鹿島が小さくして、あげますね。」


提督「あぁぁあぁーーーーー!」




ポヤポヤポヤ (妄想終了)




大淀「おのれ鹿島!許さん!」




ズダダダダ!


医務室




ドア「たわらばぁーーーー!」(大破!)




大淀「鹿島は居るかー!」


瑞鶴「どうしたの?大淀さん。」


大淀「お前が鹿島かぁ!」


瑞鶴「ちっ、ちがうであります!」ビシィ!


大淀「ではお前かー!」




大淀がベットの布団を捲る。




加賀「・・・、静かにして貰えないかしら。後、寒いわ・・・。」




そこにはなぜか着衣が乱れた加賀が横たわっていた。




加賀「あら、なぜ服が道着から着替えさせられているのかしら?」


瑞鶴「あっ!私が着替えさせたであります。」




あきつ丸の様にですます調で答える瑞鶴。




加賀「えっ、そんな///。」


加賀「そう、瑞鶴。あなたの気持ち気付いてあげられなくてごめんなさいね。」ポッ


加賀「でも。私には赤城さんが・・・。でも、瑞鶴がどうしてもって言うなら・・・。」アラアラ


大淀「」


瑞鶴「提督さんはどうするのさ!?」アセアセ


加賀「瑞鶴との仲が・・・、くっ、でも、私は恋に生きる女よ!」キリッ


大淀「」


瑞鶴「えぇ・・・・(ドン引き)」


加賀「瑞鶴!私は恋に!そう、あなたと共に生きるわ!」ガバッ


大淀「あっ、えっと、すみません、落ち着きました。はい。」


大淀「取り乱してすみませんでした。では、ごゆっくり。」




一歩ずつ歩を後ろへと進める大淀。


回れ右。


医務室に提督がいないことを確認した大淀は全力で医務室から退室した。


後ろから助けを求める瑞鶴の声が聞こえたような気がしたが構っている暇は彼女にはなかった。




大淀「・・・・、提督は一体何処へ・・・。」


大淀「むっ!あそこに歩くは赤城さんですか!?」




大淀は廊下を医務室へ向かって歩いてくる赤城に気付き声をかける。




大淀「こんにちは。赤城さん、つかぬ事をうかがいますが提督を御存知ありませんですか?」




160kmストレート、直球を投げつける。




赤城「・・・、いえ、しらない子ですねぇ。」目逸らし




赤城の態度に大淀の眼鏡が光る。




大淀「本当に?」


赤城「えっ・・、えぇ・・・。」目逸らし


大淀「赤城さん、そういえば、私、今、丁度間宮券を10枚程持って居るんですよねぇ・・・。」


赤城「えっ!?」キラキラ


大淀「あぁ・・・、誰かにあげてしまいたい気分なんですよねぇ・・・。」




ペチペチ


間宮券で赤城の頬を叩く。




大淀「ですが、流石にこれだけの枚数。手に入れるのは大変でしょうしねぇ・・・。」


大淀「あぁ、どなたか提督の行方を御存じないですかねぇ・・・。」




ペチペチ




赤城「提督はお風呂で自殺未遂をして倒れて居たので人が来難い潜水艦寮に匿っています。」


大淀「情報提供感謝します。」ビシッ




大淀 (チョロインだわ。)


こうして大淀は事件の核心へとまた一歩近づいたのだった。


一方その頃




鈴谷「大変!提督の顔に穴が!」 (開いていません。)


鈴谷「顔を冷やさなくっちゃ!近くにあったこの布を濡らして!」




拭き拭き




提督「あっ、すまないねぇ。後は自分でするから・・・。」




提督が鈴谷から顔を拭いていた布を受け取る。




セクスィー黒パン 「ハロー」


提督「」


鈴谷「」


鈴谷「この変態――――!」




ドゴォーーーー!




提督「理不尽なりー!」




鈴谷の一撃は壁ごと提督を空中へ打ち出すほどの強力な一撃だった。


こうして提督は空を翔る流れ星となったのだった。


ヒューーーーーー。


提督は無事なのか!?


そして、暴走気味の大淀はどうなる!?




次回予告


♪ デンテッテレッテ テッテレーン


さらばー地球よー


たびたーつ 船はー


宇宙戦艦  やーまーとー


ナレーション


星となった提督の意思を継ぎ


宇宙皇帝となった中枢棲姫を討ちに旅立つ艦娘達・・・。


彼女達は知らない、この旅路の終わりに何が待ち受けて居るのか。



火事と喧嘩は江戸の華




ドゴン!



その主砲が放つ衝撃は大気を震わせ、海面に山の如き隆起を生み出す。


百山鳴動


その轟音は海面を大きく揺らし数キロ離れた演習場の縁に立つ指揮所の建物を揺らす。




武蔵「はっはっは!流石姉さんだな!制御の難しい主砲を是ほど正確に狙ってくるとはな!」




呵呵大笑。


姉の主砲一斉射をギリギリで交わした武蔵が笑う。


しかし、それ程の威力の砲撃、交したと言ってもダメージは通っており武蔵の上着は既に吹き飛んでいた。




大和「流石に直撃はいたしませんか・・・・。相手にとって不足無し。大和型一番艦大和!推して参ります!」


武蔵「今度は此方からいかせて貰うぞ!」




ドゴン!




同じく大艦巨砲の申し子。


その二番艦、武蔵の主砲が砲声を上げる。


その威力はその周囲の空気全てを圧縮し、砲塔の先に一時的に真空を生み出すほどの火炎を生み出していた。




大和「流石ですね。ふふ。妹だからこそ恐ろしいですね。」




武蔵の砲撃を読んでいたかのごとく手に持つ鉄傘で防ぐ。




ビィーーーーーー!




演習場に響き渡るブザー音。




明石「演習時間終了です!お二人とも演習終了です!」




演習の終了を明石が告げる。


そう、大戦艦の二人は演習場でお互いの実力を測りあっていたのだった。




明石「いやぁ、いいデータが取れました!お二人に感謝です!」


大和「いえ、提督のおかげですよ。」


武蔵「そうだな、資源の消費をまったく気にしない提督のおかげでもあるな。」


大和「私達は消費が激しいですから。」




やや自嘲気味に二人が笑う。




明石「あー、提督はその辺り気にしない方ですからねぇ。」ウンウン


明石「資源の収支は管理をしっかりすればオリョクルはいらないって就任時に宣言したかと思えば。」


大和「本当にやり遂げられてしまいましたし。」


武蔵「消費が重い所為で普段はあまり活躍の場がない私達にも適度に活躍の場を与えてくれている。」


大和「そして、自由演習の機会も与えてくださるし。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。」


武蔵「あぁ、やはり我々は戦場に出てこそだからな。」


明石「提督が武蔵さんのその台詞を聞くと悲しそうな顔しそうですがね。」


武蔵「あぁ、あいつはなぁ・・・。私に戦争が終わった後のことも考えろとよく言って来る。」


明石「提督はその後のことも見据えていますから。」


大和「私は提督の横を所望します!」ンフー


明石「えーっ、ちょっと、大胆宣言すぎません?!」


武蔵「ふっ、流石姉さんだと言いたいが・・・。姉妹といえど譲れぬ物もある・・・。」


明石「えぇ!?」


ゴゴゴゴゴ。


明石(いや、ゴゴゴゴゴってなんかスタンドでも出てきそうな勢いなんですけどぉ!?)




♪ 夢想花 


とんでとんでとんでとんでとんでとんで


とんで


まわってまわってまわって


まわーーーるぅ。




そう、ここまでお読みいただいて居る皆さんはお気づきだろう。


地球には重力があることを。


16万馬力超えの最上型の鈴谷にはったおされて星になったといえどいつか地に落ちるのだ。


そう、それは絶妙のタイミングで


最高の場所へ


提督は決める


ルパンダイブを。




ポニョン。




提督「その柔らかさ無限大。」 サムズアップ!


大和「あっ、提督、そんな大胆に・・・。」


大和「空を飛んでまでこの大和に会いたいだなんて///。」ギュッ


明石「あら~(笑)」


武蔵 ピシッ。(眼鏡にひびが入っています。)


明石「あら~(恐怖)」



ここに後々、鎮守府三大壊滅危機の一つとして語られる姉妹喧嘩が火蓋を切ることとなったのだった。



次回予告!


ヒャッハーーーー!


汚物は消毒だぁーーーーーー!!


時はまさに世紀末。


その砂塵舞う荒野に一人の人物が愛を求め旅を続けていた。


「おい!そこの姉ーちゃん!水よこせー!ヒャッハー!」


大和「アタタタタタ、アターッ!」


「タワラバー!」


大和「お前はもう、死んでいる・・・。」キリッ


武蔵「・・・・、愛ゆえに・・・。」ガバ!


大和「そう、愛ゆえに。」ズハッ!


今、まさに龍虎がその雌雄を決しようとしていた!



火にガソンリンを注ぐスタイル。



明石です!


前回の最後から大変なことになっており現在絶賛命の大バーゲン中です!


工作艦の装甲の薄さをなめんな!




ドグァーン! 演習場 休憩室 中破!




演習場が吹き飛ぶ勢いで砲弾が飛び交っています!


繰り返す!これは訓練ではない!


というか、このままだと鎮守府その物があかん!


ゴジラを止めるには・・・・。






毒をもって毒を制する。


戦艦には戦艦、これだ。


携帯電話取り出し。




明石「あっ、アイオワさん?実は耳寄りな話があるんですが。」




明石自身は適切な判断をしたと思って居るかもしれない。


確かに大和型並の火力を持ち尚且つ彼女らが低速に対し高速という速度での優位性も持つアイオワ。


アイオワをこの状況に足せば状況を押さえられると思ったのは・・・。


三竦みの状況を生み出せる。そう考えたのであろう。


だが、待って欲しい。


アイオワというアメリ艦を足せばどうなるか?


仲間のサラトガも当然付いてくる。


当たり前だ、戦艦を直掩機なしで戦場に出すほどアメリカ軍は莫迦じゃない。


そう、これがよくなかった。


結果として燃え盛る火事にガソリンをポリタンクごと投げ入れるような事態になってしまうのだ。




アイオワ「勝利のトロフィーがAdmiralですって!?」


サラトガ「これは確実に勝利せねばなりませんね!」




米軍最強戦艦と最多発着数ワールドレコード保持空母がセットでやって来た。


ブオオォォォォン!




明石「えぇ!?烈風601空とかどこから持ち出してんですか!?」




サラトガが発艦させていたのは米軍機では無く制空力に定評のある烈風、それもネームド。


烈風改と違い回避まで付くおまけ付き。




アイオワ「Name Shipは伊達じゃないのよ!うふふ、やっちゃうからね!」




戦艦しかいない演習場で空母が制空権をとれば?


味方の戦艦は当然弾着観測射撃が可能になります。


アイオワの主砲 16inch三連装砲Mk7が炸裂!




ドグワァワァァァーーーーーン。




演習場に轟音が響く。




そして、訪れる静寂。




アイオワ「IowaがMost Valuable? Really? Thanks!」MVP ?




雌雄は決したものと思われたが・・・・。




大和「あぁ!?小娘!?効かぬわぁ!!」ギロッ


武蔵「笑止・・・・、この程度、蚊に刺された程にもないわ!」クワッ




そこにはいつもの大和撫子然とした大和は居らず、夜叉と化した二人の修羅が居た。


なぜ彼女達は無傷だったのか?


そう、流石、日本の誇る大戦艦大和型。


一瞬のうちに弾道を読み取り応射。


そして、まるで漫画やアニメのようにアイオワの砲弾に大和と武蔵の放った砲弾はぶち当たったのだ。


先程の轟音はその対衝撃の音だったのだ・・・・。




アイオワ「oh. Dear・・・・」


サラトガ「Amazing・・・・」




大和は指を三本、自身の顔前に突き立てる。




大和「いいかしら・・・・、アメリ艦達・・・。」


大和「貴方達は三つの過ちを犯しているわ・・・・・。」


大和「一つ、私達に喧嘩を売った。」



一本指を折る。



大和「二つ、私達に砲弾を撃った。」



二本目の指を折る。



大和「三つ、提督を自分達のものだと宣言した。」



三本目の指を折る。



大和「ですが・・・、この大和は慈悲深いです。貴方達が先の期間限定海域で活躍したことを忘れていません・・・・。」



一本指戻し。



大和「今、此処で帰ればこの三本目の指を折ることは有りませんよ?」


武蔵「さぁ、どうする?あくまで我々の争奪戦に参戦するというか?」ギロリ


アイオワ「流石、Japanの最終兵器とまで言われただけあるわね。」


サラトガ「相手にとって不足なし!全力で参ります!」



大和 ブチ


武蔵 イラッ



明石「あっ、やっちまった。」


明石は最悪の事態を引き起こしたことを悟った。




しかし!彼女は最後の希望を目にする。


そう、それは箱の中から災厄を解き放ち最後に残った希望を目にしたパンドラの如く。


提督を彼女は発見したのだ。


提督「」



明石は提督に呼びかけた!


反応が無い!


どうやら死んでいるようだ。




明石「提督!寝てる場合じゃないですって!このままだとハルマゲドン一直線ですって!」




ペンペンペン!


明石の往復ビンタが炸裂する!




提督「痛い・・・・・。」




提督は何とか意識を取り戻した。


が!風邪の方が強かった。


ガク・・・・。


そうそう、多くの提督諸氏は御存知かと思いますが提督業というのは基本ラッキースケベェなるものが大変起き易い訳です。


えぇ、今回もやはりそれは起きました。


彼が力尽きたさきはなんと明石の双丘の上だった。




提督「やわらかー・・・。」


明石「ちょっと、提督///。」


大和「ああぁん!?」ユラァ


武蔵「ほほう・・・。」ゴゴゴゴゴ


アイオワ「Son of a bitch ・・・・」ズズズズズ


サラトガ「Fuck・・・」


明石「あっ、死んだ・・・・。」




次回予告!


俺の話を聞け!


5分だけでもいい!


今の状況のことなどどうでもいいから。


私が逃げれたなら提督を抱きしめて。


泣けばいいだろうハッ!



策士 村雨



村雨の、ちょっといい所みてみたい?


この台詞にやられる諸提督は実に多いだろう。


しかし、その裏では綿密な計算が為されていることを多くの提督達は知らない。




村雨「あれ~?提督、医務室に居ないみたいー。」


村雨「うーん、昨日、海に落ちていたから間違いなく風邪を引いたと思ったんだけど~。」




そう、何を隠そう提督が風邪を引いたのは彼女が関わっていた。




提督が風邪を引く前日



提督「村雨の趣味に釣りがあるとはねぇ。」



エイ!



村雨「あら?変かしら?」



トウ!



提督「いや、釣りっておっさんっぽいから女性には苦手なんじゃないかと。」


村雨「あら、ボノちゃんも釣り仲間よ。」


提督「そういえば、あいつは本格的な道具持ってたな。」


村雨「青葉新聞の釣りコラムの担当をするくらいの腕前みたいよ?」


提督「うぉう。すごいなそれ。」



30分後



つんつん



提督「おおっ!きたきたきた!」


提督「この力強さ!マグロか!?」



びーーーーーん。



提督「村雨!手伝ってくれ!」


村雨「はい!」



ピトッ。



提督「ふぉぉぉお!?」


村雨「あら。当たっちゃいましたか?」ウフフゥ


提督「当てるんじゃない!」




提督は狼狽して村雨を引き剥がした。


それが悪かった。




提督「あっ。」


村雨「あらぁー(笑)」



ダッバーーーーーン!



以上が提督が風邪を引いた原因なのだ。


不慮の事故?


断じてない。そう、村雨は提督の初心な男心を計算しつくした上で当てたのだ。


そして、提督と埠頭の岸壁が0距離のときを狙って敢えて当てたのだ。


提督がうろたえ距離をとり海へ落ちるのを狙って。


策士村雨恐るべし!


そして、彼女は提督が風邪を引いている事を確信して行動に移していた。


そう、前日、提督を海から引き上げ、ぬれた服を引き剥がした後で


提督が手を出せないのを知って居るうえで、私が暖めてあげようか?などと挑発をし


提督が弱っていく様をじっくりと観察していたのだ。


あくまで献身的介護をセットで提供しつつ。




村雨「色々昨日のうちに買い込んでおいたのだけど・・・・。」


村雨「提督どこにいるのかしらー。」


村雨「見つけたら逃げ出せないように縛っておかないとねぇー。」


村雨は少々残念だった。


村雨「提督は捕まえた後、色々躾けないといけないわよねぇー。」


村雨「うふふふぅ。」ハート


提督は今、風邪以外に命の危機を迎えたことをまだ知らない。




(嘘)次回予告


奴等を止められるのか!?


最恐と最凶が今、邂逅する・・・・。


鎮守府に血の雨が降るのを貴方は目撃する・・・。




一本釣りでツレマスター!




多くの人にとって国歌という物はそれを聞くだけで襟を正してしまう物である。


そして、国歌を聴くにあたっては背筋を正し直立不動。


帽子を被っていた場合は脱ぎ手は胸元に置く。


そして、静聴。


聴き終わった後に拍手なんかは御法度であったりする。


それほどに国歌というものは重要な物なのだ。




♪ The Star-Spangled Banner (星条旗)




アイオワ「 ! 」


サラ「 ! 」




アメリカ国歌が演習場に流れる。


軍人であり、さらにいえば第二次大戦においてアメリカを代表する艦艇である二人が反応しない訳がない。


砲撃体勢をやめ姿勢を正すアイオワ。


発艦準備を取りやめトンプソンを下ろすサラ。


演習と言う名のガチ勝負中ににそんな事をすれば?




ドゴォーーーーーン!  両名大破!




当然、弾がぶち当たる。




大和「いささかあっけなさすぎる気もしますが。」


武蔵「何、二人とも頑丈だ。それより、提督をだな・・・。」




超戦艦の視線の先には今だ意識を失っている提督が転がっている。




明石「逃げなきゃ!跡形どころか骨すらなくなってしまう!」



J ←釣り針





   ツツツツーーー





J サクッ ←提督の服に引っ掛かりました



釣り針が演習場の建屋の上から降りてくる。


そして




???「フィーーーーーーーッシュ!」




それは大和と武蔵が提督を抱えた明石にじりじりと近づいていっていた時の出来事だった。


例えるならとびが猫から魚をかっさらう。


そんな風に提督を一本釣りした者が居たのだ。




???「提督はいただいたわ!」




一本釣りされた提督は建物の屋根に打ちつけられることなく釣り人の脇へ。


文字通り脇に抱えられる。




大和「・・・・、武蔵?」


武蔵「あぁ、分かっている。一時休戦だ。まずは・・・・。」


大和「泥棒猫から取り返してからですね。」




不敵な笑みが二つ。


しかし、敵は既に提督を抱え現場から走り去っていた。


演習場の建屋から地面へ降りた人影は迅速に建物の隙間を駆け抜けていく。


そして、その人影は駆逐艦寮へと消えていったのだった。




???「うふふ。提督~。捕まえた。」シュルリ




覆面を外したその少女は!


そう!


村雨だった。


提督が既に、いや、提督に風邪を引かせた彼女は提督が自室に居ない事を確認した後に直ぐに行動に移っていた。


提督を捕縛する為に・・・・。


そして、演習場の大砲声を聞き現場に急行。


結果、目的の物を発見したのだった。


その後の行動は前述の通りである。


演習場のスピーカーにアメリカ国歌を流しアメリ艦の動きを止めライバルを減らし、


さらには趣味の釣道具の中からマグロの一本釣り用の竿を持ち出し提督をまんまと釣り上げたのだ。




村雨「念願の提督を手に入れたわ!」




白露型は長女を含めみなどこか病んでいるのは御存知だろうか?


時雨や夕立が目立ちすぎている為他が目立ちにくいだけでその他姉妹も当然・・・・。




村雨「提督をどこの部屋に隠しておこうかしら?」ニタァ


村雨「白露型の部屋に隠したりすると時雨姉さんや夕立に見つかったりしたときが厄介だし。」ウフフゥ


村雨「何より、提督を独り占めに出来ない。」ニタニタ


村雨「提督の胸板・・・・、素敵。」アァッ




ペタペタ




村雨のリミッターは壊れる寸前まで行っていた。


村雨「使っていない部屋、あったかしら?」


村雨「とりあえず、村雨達の部屋に・・・。」




ガチャッ




春雨「村雨姉さん、おかえりなさい。って、それは!?」


村雨「提督よ。春雨・・・、分かるわよね?」




春雨は瞬時に理解した。


姉が持って帰ってきた『 司令官 』は見るからに体調が悪そう。


すなわち姉と二人で看病すれば、いや、姉さえも出し抜ければ!?


司令官の横に立つのは自分ではないのだろうかという事に。




春雨「村雨姉さん、ここでは時雨姉さんや夕立姉さんに見つかってしまうかもしれません。」


春雨「先日新しく完成した駆逐艦寮二号館の方にある空き部屋にお連れしてはいかがでしょうか?」


村雨「そうね、ただ、このままだと目立つからどうしましょう?」


春雨「あの、とりあえずドラム缶に詰めて建設資材を運び込んでいる体を装うというのは?」


村雨「ドラム缶は目立つわね・・・・、木箱に詰めてならいいかも。」




二人は作戦を実行に移した。


提督を木箱に詰め新築された駆逐艦寮二号館へと提督をこっそり運び込んだのだった。




村雨「うふふ。流石に提督がこんな所に運び込まれているとは誰も思わないわよね。」


春雨「司令官は風邪ですか?」


村雨「えぇ、春雨、分かっていると思うけど私を出し抜こうなんて・・・。」


春雨「おっ思ってませんよ。」チッ


村雨「じゃぁ、村雨さんは看病の為の救護道具を持ってくるからこの部屋の周囲警戒をお願いね。」




そして、邪悪な笑みを浮かべた村雨は消えていったのだった。




提督「意識が朦朧としているけど・・・、ここ何処だろう・・・。」



次回予告(恒例の嘘予告!)


♪ テレテッテッテテッテン(キ○ーピー三分間クッキングテーマソング)


村雨「はい、はーい、今日は風邪を引いた方に元気になってもらう料理を作ります!」


村雨「材料は高麗人参、マカ、スッポン等の精がつくものでーす。」


春雨「消化は大丈夫なのでしょうか?」


村雨「しっかりと口に運んであげれば大丈夫!」


村雨「く・ち・う・つ・し で。」ウフ


春雨「ひゃぁー。」顔マッカ




村春雨は暖かい


提督「うぅ、寒い。」




風邪を引いたときはよく悪寒がするというほどに寒さを感じるものである。


提督もまた、寒さを感じていた。


当たり前といえば当たり前。


風呂場で放置、後、適当に拭かれ服を着替えさせられ。


あげくの果てには鈴谷の正拳突きで空中散歩。


風邪が悪化しないわけがない。




提督「寒い寒い寒い。」ガタガタガタ


村雨「毛布をどうぞ。」


提督「お母さん……、ありがとう。」




すでに提督の意識は朦朧としている為か視界もおぼつかない状況である。


その所為もあり提督は子供時代に自身の母親に看病してもらっていた頃を思い出していたようだ。


その所為で思わず『 お母さん 』という言葉が口から出てしまったのであろう。




村雨「お母さん」


ズキューン!


春雨「いいなぁ。」ボソリ


提督「あっ、お姉ちゃんも今日はいるんだ。」ウフフ


提督には姉が居たようだ。


春雨「お姉ちゃん。」


キュン!


提督「寒いよう。」




提督は極限状況のためか幼児退行してしまったようだ。




村雨「お母さんですよー。」


提督「お母さん?」ジュンスイナメ


ハキュン!


村雨「ふふっ、眠れないのかなぁ~?」




村雨が大胆に行動に移る。


母と勘違いされているならそれを利用して既成事実を作ってしまえばいいという事なのだ。


流石、策士村雨。


だが、村雨は眼前にいる存在をまったく計算に入れていなかったのだ!




春雨「お母さんは忙しいからお姉ちゃんと寝ましょうね。」


提督「お姉ちゃんと?」


春雨「うん。そうよ。」


提督「うん!」


ニヤリ。


村雨(なんてこと!?まさか!敵は自分の身近にいたなんて!?)


春雨「さっ、汗掻いちゃったよね。お姉ちゃんが服を着替えさせてあげるね。」




手を上に上げさせ上着を脱がそうとする春雨。




村雨(このままでは提督が春雨にとられてしまう!)


村雨「春雨ちゃん~?ちょっと提督に近すぎないかしら~?」


春雨「服を脱がせているだけです。はい。」




平然と言い切ったよこの妹は。


と、でもいいたそうな顔で村雨が春雨を見る。




村雨「でも、お姉ちゃんが連れてきたんだよ?」


春雨「右はお譲りします。」






この妹は!はなからそれが狙いか!


驚愕の提案。


つまり、提督を挟むように添い寝してしまえばいいじゃない、という提案なのだ。




村雨「その提案。乗るわ。」




いそいそと布団を敷く二人。


そして、




村雨「当然、その、ね?」




二人はパジャマに着替えていた。




春雨「はい。」


提督との既成事実工作はちゃくちゃくと進んでいた。



その頃の大淀



大淀「………、仕方ありません。使いたくはなかったのですが。」




大淀は自身の特殊装備を取り出す。


『 艦隊司令部施設 』


そう、アイテムとしては連合艦隊で出撃する場合に被害の激しい艦を退避させるかどうかを現場で判断させる為のアイテム。


しかし、本来の用途としては別物。


前線で戦況を分析し艦隊の動きを決める、いわば司令塔の役割を果たすのが本来の役割なのだ。


これを今、ここでどう使うというのか?




大淀「司令部の皆さん、情報を整理するのに力を貸してくださいますか?」




大淀は情報処理施設としてその本来の役割を使おうとしていたのだ。




司令部妖精「まかされました。」




大淀は今まで自分が集めてきた提督に関する情報を渡す。


そして、じっくりと腰を据えて結果が出るのを待つつもりのようだ。


今、鎮守府最凶軽巡がゆっくりとそして確実に獲物を仕留めに動き始めたのだ。



次回予告


デデンデンデンデデン


全ての謎は点から線へ


提督は遂に駆逐艦に手を出してしまうのか?!


大淀はそれをそし出来るのか!?


作者提督はイベントを完走できるのか!?







次回に続く!


後書き

更新16回目

春イベ直前だぜぃ、いえぃ!

新水母と言われるアイコンの神威ちゃん、ナチュラルエ○です!

たぶん掘りなのでしょう!きついぜ!資源が持つか分からんです。

でないときはでない。

前回は藤波が出ませんでした。伊13を優先したので仕方ありませんでしたが。

今回のイベントは新規の艦娘の情報が直前すぎるような気がしますね。

いつもどおりゆっくりと情報を待ってとりかかりたいと思いますです。

ではでは、皆様、次回も宜しくお願いいたします。

コメントいただけますと作者は喜びます。応援、評価、今後とも宜しくお願いいたします。


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2022-12-04 23:38:33

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2017-07-24 16:00:10

SS好きの名無しさんから
2017-05-02 21:25:04

ムフロンさんから
2017-03-05 18:41:33

金属製の餅さんから
2017-03-05 17:59:51

銀のすけさんから
2017-01-23 00:48:39

がっくらさんから
2016-12-28 14:50:26

赫音さんから
2016-12-08 22:44:11

にゃんだふるさんから
2016-11-26 09:48:43

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29件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-09-27 16:46:54 ID: W34dZNyF

書類が喋ってるのが妙にツボにはまった

リクは天龍で

2: SS好きの名無しさん 2016-09-27 22:11:06 ID: ag0sj4Fl

期待
支援します

3: T蔵 2016-09-28 09:11:44 ID: Sutm8xe5

1番様コメント有難うございます。

無機物がよく喋りますが気にしないでやって下さい。

2番様コメント有難うございます。

頑張りますので今後とも生暖かく見守ってください。

4: SS好きの名無しさん 2016-09-28 18:15:13 ID: 39FWuu-y

まさか彼女が提督を…恐ろしい
期待してます!

5: T蔵 2016-09-30 21:44:26 ID: 8symrXgW

4番さま

コメントありがとうございます。

そうなんです、彼女が提督を見殺しに・・・・。

・・・・、提督、人望ないですね。

期待に応えられる様頑張ります!

6: SS好きの名無しさん 2016-09-30 22:40:06 ID: 6RXfWDXB

期待


赤城さんなんてどうでしょう?(願望)

7: SS好きの名無しさん 2016-10-01 19:34:56 ID: PAev_UlE

ゴーヤオナシャス

8: T蔵 2016-10-02 11:03:14 ID: dUqArjJj

6番様

コメント有難うございます。リクコメ有難うございます。

赤城さん。確かに賜りました。

次々回?位に登場いただければと思います。

7番様

コメント有難うございます。ゴーヤですね。最近オリョクルしてないなぁ。

ゴーヤ、確かに賜りました。きまぐれでの更新ですので申し訳ないのですが必ず登場いただけるように頑張ります。

評価、応援、読者の皆様有難うございます。

これからも宜しくお願いいたします。

9: SS好きの名無しさん 2016-10-05 14:29:13 ID: zoV0AuTL

戦艦や空母に混じって大食い大会に参加する清霜がみたいです

10: SS好きの名無しさん 2016-10-05 17:32:03 ID: cER1XE5b

じゃあ武蔵もお願いしゃっす

11: T蔵 2016-10-06 17:53:58 ID: cW7lPW-j

9番様

コメント有難うございます。

嘘予告をちゃんとやれという事ですね。

了解致しました。

番外編的な扱いでやらさせていただきたく思います。

10番様

コメント有難うございます。

嘘予告の大食い大会的な感じで清霜とセットで出演いただこうと思います。

気まぐれでの更新ではございますが今後とも宜しくお願いいたします。

12: SS好きの名無しさん 2016-10-10 22:12:48 ID: YUXVLNv2

カオスすぎる\(^o^)/

13: SS好きの名無しさん 2016-10-12 12:47:21 ID: 0YEAUtSv

リスを抱えて裸のまま風呂から自室へ直行するながもんお願いします

14: T蔵 2016-10-13 09:31:46 ID: If9047YR

12番様

コメントありがとうございます。

だんだん収拾がつかなく・・・ゲフン。

13番様

アニメ?回の話でしょうか?私、アニメを見ていないためちょっとgoogle先生に聞いてみましたが・・・・。

ながもんで宜しければ何とか頑張って話しに登場いただければなぁと。

今後とも宜しくお願いいたします。

15: SS好きの名無しさん 2016-10-18 19:22:58 ID: bmT3q8ET

とても面白かったです!
リクエストいいですか?よかったら鈴谷お願いします。

16: SS好きの名無しさん 2016-10-18 20:11:49 ID: MbvwWeqL

くすっとなったwとても良いです
上のリクに続き熊野もセットで宜しく

17: T蔵 2016-10-20 09:27:21 ID: VlDvAUje

15番様

コメント有難うございます。

鈴谷嬢ですねー。賜りました。どう弄り倒してやろうか・・・。(ヒデェ)

16番様

くまのん。鈴谷とセットで登場することの多いお嬢様ですね。

リクコメ了解でございます。

ゆっくりでの更新ではございますが今後とも宜しくお願いいたします。

18: SS好きの名無しさん 2016-11-25 20:39:44 ID: bEzTTlck

とても面白かったです!
私は絶賛E-2で詰まってます(´・ω・`)
秋イベもssも頑張ってください!

19: にゃんだふる 2016-11-26 09:49:20 ID: jy7bSDUA

武蔵リクでお願いします
できれば大和とセットで

20: T蔵 2016-11-26 19:18:57 ID: CUM7WPMg

18番様

コメント有難うございます。

面白いといっていただき感謝です。

沼リ出すと色々焦るかと思いますがE2は山風が出るのでそれを頼りに頑張って下さいとしか・・・・。

山風堀はE3は超絶向いていません。

本当の話で。敵が連合の為第二艦隊を残すと夜戦で頑張ってもA勝利になってしまうので山風のドロップチャンスすら逃してしまいます。

山風を取られる予定でしたらE2の方が向いています。はい。


にゃんだふる様

評価、応援。さらにはコメントまで有難うございます。

リクコメには全力で対応させていただきますのでゆっくりとお待ちいただけますと幸いです。

21: 駄猫 2016-12-25 22:20:40 ID: AosHgpZQ

殺意の波動に目覚めた大淀さんを・・・

いや、何でもない。

しっかし、この提督のバイタリティが
スゲェ・・・

22: T蔵 2016-12-27 11:03:28 ID: 76PO81Wx

駄猫様

こちらもお読みいただいてるとは・・・。

ありがとうございます。

提督は基本体が丈夫で無いとなれないのだろなぁと・・・。

瑞鶴の爆撃受けても大丈夫なんですから。

あれ?それだとなんで風邪引いてるんだろ?

・・・・。謎ですね!(白目)

まったり更新ですが次回も宜しくお願いいたします。

23: がっくら 2016-12-28 14:54:27 ID: 0RbsDdiF

やっぱコメディはいいなぁ……筆の速さも羨ましいです。
黒幕じゃない大淀さんにほっこりしている自分でした。更新がんばってください!

24: T蔵 2016-12-29 10:21:19 ID: aepeTdtg

がっくら様

お名前を見て あら っと思いました。

がっくら様の作品は更新の度に読ませていただいております。

筆の速さは、うん、まぁ、はい。

エタってしまっているのもありますので・・・・。(何も言えねぇ)

気分次第での更新なので宜しければまたお読みください。

25: SS好きの名無しさん 2017-01-02 20:12:41 ID: Ect7HjTS

あけおめです!

リクエストでサラトガとアイオワのアメリカコンビをお願いします

26: T蔵 2017-01-05 17:43:46 ID: N5MzhfXr

25番様

リクエスト有難うございます。

サラトガいいですよねぇ。改造しないまんま lv70 越えちゃいましたが(汗)

白トガが可愛いの・・・。

ゆっくり更新ではありますが今後も宜しくお願いいたします。

27: SS好きの名無しさん 2017-01-21 19:30:00 ID: r5kf0zbf

リクエストで、村雨をお願いします!

あと、今後も頑張ってください!!

28: T蔵 2017-01-24 17:14:09 ID: 9f7r4dsq

27番様

コメントありがとうございます。

アメリ艦のリクエスト下さった方と同じ方かしら?

ゆっくり目での更新速度ですがコメントはやる気の源。

次回の更新までよろしければお待ちください。

29: SS好きの名無しさん 2018-11-13 18:30:06 ID: S:3_5Exi

とても面白いです。更新期待します。
リクエストまだしてますか?
自分は阿武隈か由良か夕張が出て欲しいです。(o尸゙`・ω・´)o尸゙


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