2017-03-27 21:59:43 更新

概要

誰が最強か?誰が最悪の燃費か?鎮守府で今、頂上決定戦が行なわれる。生き残るのは誰だ!


前書き

作者他作品で悪乗りの嘘次回予告で大食い大会に触れたらこうなったという形です。

登場人物はある程度決まっています。

あんまり多すぎでも書き分けきらないのです。

作者他作品と乗りと勢いは変わりません。できればのんびりお付き合いください。



大食い大会開催決定!


大淀「鎮守府大食い大会ですか・・・。」


提督「うむ。優勝商品は間宮の御食事券1年分。」


提督「作者がな?ほかの作品で嘘予告なんてやって煽ったりした所為で我々の予算と時間が取られてしまうことになったのだよ。」


大淀「作者死ね!」


提督「おおぃ!直球だな!おま。せめて伏字使えよ!」


大淀「それに、やるだけ無駄かと?」


提督「なぜ!?」


大淀「失礼ですがその首から上にある頭は飾りですか?」ヤレヤレ


提督「ずいぶん辛辣なこというね。はい、大型で資源を大量消費して申し訳有りませんでした。」


大淀「分かっているならもう少し控えてください。ぶちますよ?」


提督「出来ればボンテージを着たうえでお願いします。」


大淀「・・・・.////。またの機会にでも。」


提督(えっ!?冗談のつもりが、本気にされた!?)


大淀「ところで話を戻しますが開催したところで優勝が見えているかと思うのですが。」


提督「うん、空母勢か戦艦勢と思うよね。うん。誰しもそう思う。だが、ハンディを導入すればどうかな?」


大淀「はぁ。」


提督「空母、戦艦勢は駆逐艦とペアを組まなければ出場不可としたら?」


大淀「空母、戦艦の方々が大量にたべるだけかと。」


提督「いや、察してよ、空母、戦艦勢が食べた量の計算を5杯で1杯の計算にするとかして他の娘達に勝てるようにすればええやん?」


大淀「なるほど、単純に食べる量が多くてもカウントの方で調整すると。」


提督「そそ、そすれば挑戦してみようかって娘も出てくると思うよ?」


大淀「・・・・、料理自体にも簡単に食べれる様な物を設定しなければより盛り上がるかも知れませんね。」ユラリ


提督「おぉ!乗ってきたね、黒淀!」


大淀「誰が黒淀ですか、まったく。ですが、この大淀『 我に策有り 』です。是非盛り上げて行きましょう!」


こうして普段は提督を諌める立場であるはずの大淀が全力を出した大食い大会が開催されることとなったのだった・・・・。





                    告



来る○月×日鎮守府内にて大食い大会を開催する事となりました。


参加希望者は執務室前に用意してある所定の用紙に記入の上、


期日までに提督に提出する事。




優勝者正賞  優勝杯  称号『 大食艦 』



     副賞  間宮食事券1年分  賞金50万  有給 10日間




準優勝正賞  準優勝記念盾 



     副賞  明石酒保商品券20万分        有給 5日間



尚、単独での参加は認められません。必ずペアを組んで参加のこと。


また、空母、戦艦の娘達は駆逐艦の娘以外とペアを組むことを認めません。


他詳細は参加申込用紙を確認の事。


以上




そして、この張り紙は鎮守府内に嵐を巻き起こすのだった。


武蔵「ほう・・・・。これは面白いな・・・。」


赤城「1年分。貰ったも同然ですね。」


加賀「赤城さん、お互いに健闘を尽くしましょう。」


瑞鶴「私も挑戦しようかな~。」


北上「ん~。何らかのハンディでもつけるのかいねぇ~?」


龍驤「なんや笑いの臭いがするなぁー。」


58「有給もらえるでち?!」


こうして徐々に役者は出揃いつつあった。




武蔵「失礼するぞ。」


提督「おう『 たけぞう 』、やっぱりお前も参加するのか。」


武蔵「無論だ。後、いい加減名前を正しく読んでくれ。」


提督「まぁ、こっちの方がいい慣れてるんでな。ニックネームみたいなものだ勘弁してくれ。」


武蔵「参加申込書だ。」スッ


提督「ほうほう。予想通りだな。相棒は清霜か。」


武蔵「あぁ、日々戦艦になることを夢見て鍛錬をしている清霜に間近でこの武蔵の勇姿を見せてやりたくてな。」


提督「ほうほう、なかせるねぇ。まぁ。頑張って。」


武蔵「無論だ。」




参加申込書集計中




大淀「やはり戦艦、空母勢の大食いどころは皆さん参加表明してきていますね。」


提督「だね、軽巡、駆逐勢の参加も見られるけど。まぁどうなるかだねー。」


大淀「仕掛けはバッチリです。ただ、予想以上に戦艦、正規空母の方達以外の申し込みも多いですね。」


提督「ペアを組んで参加という点に何がしかの救済策があると判断した娘達が多いのだろうね。」


大淀「それは大会が実に楽しみですね。」


提督「あぁ。そうだな。」



大会当日


青葉「レディース& えーとジェントルマンはいなかったですね。えーと・・・とりあえず、今回の大会進行と司会を任されました青葉です!」イエイ!


提督「ジェントルマン!僕ジェントルマン!」


青葉「黙れ!このクソ提督!」


提督「酷い!」


日向「同じく司会の日向だ。」ズイウン。


青葉「こういうSS物では出番が少ないですが作者の計らいにより今回は司会を務めてくださっています!」


日向「まぁ、こういうのは慣れていないのでなお手柔らかに頼む。」


青葉「でも、向こうの席でなくてよかったんですか?」


日向「特別な瑞雲が副賞なら考えたがそうではなかったからな。」


青葉「あははは・・・。と、気を取り直しまして選手にインタビューを行ないますは妹のガサですよー!」


衣笠「はいはーい。衣笠さんにお任せ!出場選手の皆さんにこれからインタビューをする所ですよ!」


衣笠「えー、まずは優勝候補の大和、磯風ペア。試合にかける意気込みをどうぞ!」


大和「今回の戦い、連合艦隊旗艦として負けるわけには行きません!」


磯風「ふ。この磯風が大和と共に行くのだ。負けるわけが有るまい。」


衣笠「おぉ!勝利宣言です!まったく嫌味に聞こえない!そこに痺れる!憧れる~!」


青葉「つづいては加賀、陽炎ペアですか?」


加賀「ふふ、並居る大盛の皿などこの私の前には鎧袖一触。」


陽炎「えーっと、作者他の作品でペア組まされている関係でこんなことに。そんなに御飯食べれないですよう。」エグエグ


加賀「陽炎、あなたはただ其処に座っていなさい。全て私が平らげるわ。黙って後ろについていらっしゃい。」ドヤァ


陽炎「加賀さん!」キラキラ


衣笠「シチュエーションがシチュエーションでなければ惚れてしまいますね。


    黙って座っていれば宝塚の男役みたいでかっこいいのですけどねぇ。」


提督「黙っていれば美人(笑)」


加賀「頭に来ました。」


衣笠「と、失礼しました。続きまして同じく黙っていれば美人!アイドルといえば!?」


川内「夜戦のアイドル、川内ちゃんだよー!」ミャハ


那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!」キャハ


青葉「解体のアイドルさんはどうして大食いなんかを?」


那珂「えっと、艦隊ね?間違えたら那珂ちゃん怒るよ? アイドル業をしていくうえでバラエティに呼ばれる事だって・・・。」


川内「神通の誕生日プレゼントに贈ってあげたら喜びそうだねーって話になってねー。」アノネ


那珂「んにゃぁぁぁあぁあああーーーー/////////。」


衣笠「おおっとこれはなんとも美しい姉妹愛ですね!ご馳走様です!」


日向「次は、あぁ、優勝候補その2か。」


青葉「いわずとしれた3段式腹・・・・。」ブロロロロロロ


青葉「あぁぁああああああぁ!」ドガーン!


日向「まぁ、そうなるな。」


衣笠「赤城さんにインタビューです!試合にかける意気込みをどうぞ!」


赤城「フシューフシュー、フシュルルルル―。」


電「ごめなさいなのです。3日前から断食して今日に備えてきているので言葉が喋れないなのです。


  うかつに近づくと齧られてしまうかもしれないなのです。」アワアワ


衣笠「おおっと。触らぬ神になんとやらですね。」


衣笠「そしてえーと、異色のコンビは阿武隈さんと・・。」


北上「ハイパー北上様だよ~。」


衣笠「大井さんとじゃないんですね。」


北上「大井っちと出ようとしたらさ、あの娘さ私の食べるところをずーぅっと眺めてて呆けてんのよー。」


衣笠「あー・・・、容易に想像つきますね。」


北上「勝負になんないでしょー?」


青葉「それで阿武隈さんとなんですねー。」


北上「こうみえて私、意外と仲良いんだよ~。」


阿武隈「ちょっと、スカート捲らないでください~。」


北上「よいではないかよいではないか~。」


日向「まぁ、そうなるな。」


青葉「そして次はおぉっとこれまた異色コンビいや俎板コンビ!」ブロロロロロ


青葉「あぁぁあああああ!」ドカーン!


日向「まぁ、そうなるな。」


龍驤「うちや!」


瑞鳳「です!」


衣笠「軽空母コンビですね!低燃費が売りの軽空母さん達ですがどんな勝負になるか見物ですね!」


龍驤「ホンマは大鳳と出よかと思うたんけどなぁ。あん娘は正規空母ねんからうちとでコンビ組んで出られんからなー。」


瑞鳳「優勝ではなく準優・・・。」モガ


龍驤「うちらの作戦ばらしたらアカーン!」


提督「まぁ、龍驤なら体型が駆逐艦だから・・。」ブロロロロロ


提督「あぁああぁぁあぁ!」ドガーン!


日向「まぁ、そうなるな。」


衣笠「では続きまして胸のサイズが艦種逆転ペア!瑞鶴、初月ペア!」ブロロロロ


衣笠「わぁぁあああああ!」ドーン!


日向「まぁ、そうなるな。」


大淀「日向さん先程から同じ台詞しか言ってませんね。」


日向「・・・・、口は災いの元だな。」


青葉「次のエントリーはやはり此方も優勝候補武蔵、清霜ペアです。」


武蔵「ふっ。姉さんや赤城、加賀達と勝負か。相手にとって不足なし。全力で戦わさせてもらうぞ!」ギラッ!


清霜「武蔵さん格好いい!」キラキラ


青葉「そして、低燃費なら任せろ!というか大食い大会に出て大丈夫か!?海のスナイパーコンビ!」


伊58「オリョクルは最近してなくて暇だけどやっぱり有給は欲しいでち!」


伊19「なのね!」


日向「・・・、大丈夫なのか?普通のグルメリポートになりそうなのだが。」


青葉「ですよねー。まぁ、盛り上がれば問題ありませんよ。」


提督「えー、長門さんはパートナーが見つけられなかったため不参加でございます。」


大淀「さすがに『 ながもん 』では・・・。」


青葉「その他の不参加の方々は体のラインが崩れるなどなど意味不明の供述をされていますです。(白目)」


提督「阿賀野とか愛宕とか参加しそう・・・、うぅうあああぁぁっぁぁ!」キャズーーーン


日向「まぁ、そうなるな。」


といったところで出場選手紹介が完了したところで大食い大会のルールが説明されることとなったのである。


提督「えー、皆様本日はお日柄も・・・。」


大淀「ルール説明をさせていただきます。皆さん事前にお配りした資料でご確認いただいているかと思います。


    ですでの大まかな部分の説明は省かさせていただきますが、今大食い大会は複数試合の結果にて優勝者を決定させていただきます。」


大淀「ですので、初戦から飛ばして食べていると最終戦に至る頃にはお腹が満腹になって食べられなくなると言うわけですね。


    しかも、対戦相手の食べている量はお互いに分からないようにさせていただきます。」


提督「あの、私の台詞・・・。」


大淀「説明しているので黙っていてください。」


提督「はい。」


大淀「つまり、量を少なめに食べていると相手に負ける。しかし、最終戦に至るまでにお腹の空きの調整をしないといけない。


   なかなか心理戦が大変になってきますね。


   なお、戦艦と正規空母のチームにはそうでないチームと当たったときは食べた量に此方で予め設定しておいたハンディをつけさせていただきます。


   さあ!そのあくなき食欲!開放して下さい!」


提督「私、いらない子かも!」カモ!



厳正な抽選結果 以下の様に対戦カードが決まった。


※尚抽選は提督がくじを引く形で行ないました(艦娘の運の値に左右されないようにする為)


第一試合 大和、磯風ペア Vs 龍驤、瑞鳳ペア


第二試合 加賀、陽炎ペア  Vs  瑞鶴、初月ペア


第三試合 川内、那珂ペア Vs  北上、阿武隈ペア


第四試合 武蔵、清霜ペア Vs 伊58、伊19ペア


シード 赤城、電ペア


北上「あー、試合まで暇だねぇ。阿武隈の前髪でも弄ろうかねぇ。」イジリイジリ


阿武隈「んもー、止めて欲しいんですけど!?」


隼鷹「おぉっと、お嬢さん達。どうだい、まだ間に合うよ?一つ賭けに乗らないかい?」


北上「おっ、いいねぇ。オッズどうなってんのさー。」


千歳「今は大和さん達と赤城さん達のペアが1.2倍で川内さんや貴方達のオッズが3倍かしら?潜水艦の娘達が大穴枠で5倍よ。」


隼鷹「ひっひっひ。あたいはこれで儲けたらいい酒を買うのさ~。」


一部で暗躍する者も居たりと大会は波乱の幕開けであった。




第一試合!



提督「さて、まずは第一試合の御題ですが・・・・・。」


大淀「此方に為ります!」スッ!




バーン!




お料理対決!お互いのパートナーが作った料理をたらふく食べよう!


秋の味覚を楽しんでいってね!


秋刀魚何匹食べられるかな!?


※作者作成時期が秋頃なのでご了承下さい。




磯風「ほう、此処はこの磯風が・・・・。」


大和「やめて下さい!この大和、まだ沈みたく有りません!」


龍驤「うちらはどっちが作っても問題ないわな。」


瑞鳳「そうですね。私が出ましょうか?」


提督「おおっとー、料理を作っていただくのはくじ引きで決めていただきますよー。」


大淀「えぇ、そのくじを引いていただくのは。」


日向「私だ。」


日向「♪箱の中身はなんだろうなー。」


こうみえてこの戦艦、ノリノリである。




ビシッ!




日向「まぁ、そうなるな(笑)」




大和、磯風チーム  料理人 磯風!


龍驤、瑞鳳チーム  料理人 瑞鳳!




大和「」ズーン


磯風「」ウキウキ




龍驤「予想通りおもろいことなってきたでぇ(笑)」


瑞鳳「これは私達の勝ちですね。」


大淀「では!開始して下さい!」




放送席


提督「そもそもが新鮮な秋刀魚を見分けるところから始まるわけですね。」


大淀「まずは目利きのテストという訳です。」


大和(どうか脂ののったいい物を・・・・。)


瑞鳳「この間、TVで築地の人が見分け方の解説をしていたよー。」


龍驤「ほぅ~。ほならばっちりやな。」


磯風「ふむ、秋刀魚を焼くならばまずは炭を選ばねばな。」


提督(既に選ぶべきものが違う気が・・・・。頑張れ大和(笑))


瑞鳳「こんな感じで捌いちゃいます!」


龍驤「へぇ、頭がすっぽ抜けるんねんなぁ。」オドロキ


瑞鳳「そして、わたを抜いてこのまま蒲焼です!」


龍驤「おぉ、秋刀魚の丸焼きやないんやなぁ。流石、女子力高いと違うなぁ。」




ドゥウン。


モワモワモワ ← 髑髏マークの煙が上がっています。




龍驤「大和も気の毒やなぁ・・・・。」


瑞鳳「そうですね。あれは料理というより何がしかの練成術のようですね・・・。」


龍驤「んー、美味いなぁ。いいお嫁さんなれるでぇ。」


瑞鳳「えへへぇ。ていとく~、秋刀魚の蒲焼たべりゅぅ?」


提督「たべりゅぅぅ・・」ゲシッ!


大淀「何やってんですか主催者が食べちゃあかんでしょ。」


提督「えっ、だって、おま、全国一千万提督の夢・・・。」


大淀「死にたいんですか?」ジャキッ


提督「ごめんなさい。」




七輪で秋刀魚を焼いています。




磯風「そういえば、卯月から美味しく焼く為の呪文とやらを教わったな。」


磯風「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク、われとともにきたり、われとともに滅ぶべし・・・・。」ブツブツ





ボオォオオオッン!


煙が凄いことになっています。


???「我を呼び出した者はお前か・・・。」


磯風「むぅ!?貴様!何奴!」


???「我か、我は炎の魔人なり・・・。」


浦風(煙がちいとたらんけ。谷風ドライアイス追加お願いするわぁ。)


パタパタパタ ← 団扇で煙を扇いでいます。


谷風(合点だ!流石に磯風の料理で死人を出す訳には行かないからねぇ。)


浦風(でも、妖精さんも浜風のサイズにあうアラビア衣装を良くもまぁすぐに用意できたもんじゃねぇ)


谷風(そうだねぇ。)


そう、魔人は浜風がアラビア衣装を着てそれっぽく話しているだけ。


流石に艦隊の主力オブ主力。


それも大和を磯風の料理で死なせる訳には行かないという長女陽炎の決死の判断だったのだ。





提督「ちょっ!お前ら何を・・・!」


大和「何がまずいのですか?提督」


ジャッキーーーン!←大和の全砲搭が提督達の方向へ向いています。


提督「いやぁーー、アラビアの神様はセクシーだなぁ。」チキショウメェ!


大和(浜風さんが変装しているのはバレバレですが轟沈フラグを回避できるとあればこの大和、鬼にもなります!)


磯風「炎の魔人とやらがなにようだ?」


浜風「えぇ、そなたの料理に対する情熱が我を呼び覚ました。炎といえば我、秋刀魚の塩焼き、我が作ってやろうではないか。」


磯風「この磯か・・・。」


大和「是非お願いします!磯風さん!ここは炎の魔人さんにお任せしましょう!」


磯風「ふむ、大和がそう言うのであれば是非も無し・・・。」


浜風「汝らの願い聞き届けた。いでよ!我が配下達よ!」


提督「アラビアの衣装ってあれはあれでセクスィーだねー。」


大淀「えーっとベリーダンサーの衣装ですかね。浜風さんが着ていらっしゃるのは。」


提督「浜風が調理するのはおkなの?」


大淀「46cm三連装砲で跡形もなくこの世から解脱されたいのでしたらどうぞ抗議されてください。私は遠慮しておきます。」


日向「同じくだな。」


青葉「ガサー!カメラがんがん回ってる~?」


衣笠「もちろーん!ばっちり浜風さんのあんなとここんなとこを色々なアングルからバッチリだよ!


提督「大淀様すみませんでした。あと、青葉!その映像、DVDに焼いたら一枚持ってきてくれな!」


青葉「任されましたよー!」




パタパタパタパタ  浜風、浦風、谷風が一生懸命焼いています。




提督「踊り子の衣装で秋刀魚焼きって絵面ってシュールだね。」


大淀「ですね。」


日向「あぁ、そうだな。」




♪テンツクテンツク テンツクテンツク テンテレテンテンテン


ふっくら美味しく焼けました~!




日向「 実食 !」デデン!


大和「いただきます。」


大和「主を呼べーーーーーーい!」


浜風「何か落ち度でもありましたか!?」


大和「よく起こった炭火に脂の乗った秋刀魚を乗せ(谷風が選びなおしました)


    そして、ジュウジュウブツブツと鳴くほど焼いた一匹丸のままの塩焼き。


    素晴しいことに、そえる柑橘類はスダチやレモンといったものではなく青蜜柑。


    この憎いまでの酸味と甘みが秋刀魚の身にやさしい酸味を与えています。


    これの働きは特筆すべきです、柑橘類の果汁をかける事により秋刀魚の脂により重くなった口の中をすっきりとさる。


    そして、それが次の一口への食欲を掻き立てせています。


    さらには丸のまま塩焼きにしたことによりワタまで残っておりワタの苦味が秋刀魚の身の甘みを引き立て


    その旬を戴くことへの感動をこの大和に与えてくれています・・・・。」


大和「大変おいしゅうございます・・・・。」


浜風「あっ、ありがとうございます。」(怒られるかと思いました・・・。)



こうして大和が大絶賛した秋刀魚の塩焼きにより大和がハンディをものともしない食いっぷりを発揮し第一試合は大和、磯風ペアの勝利となった。



提督「りゅーちゃん達は敗者復活戦でがんばってなー。」


龍驤「まぁ、しゃあないわなー。」


瑞鳳「はい。」


龍驤「うちらの装甲じゃ大和の主砲が当たると跡形も残らんけなぁ・・・。」


瑞鳳「はい・・・。」


日向「素晴しいグルメリポートだったな。」




第ニ戦!



提督「ということで第二戦となりました!」


青葉「正規空母対決となりますのでガチ対決ですね~。」


大淀「ですが、それだと面白くありませんので食材を選ぶのにちょっと勝負をしていただきます。」


青葉「食材選びですか~。ちょっと面白そうですねー。」


日向「ほう、瑞雲でも出てくるのかな・・・・?」


提督「食べられる物しかださないよ?」


大淀「二回戦の食材は此方!」



デデン!



大淀「吟選 大田原牛 サーロイン or 国産 和牛 A5等級 同じくサーロインです!」


青葉「同じ食べるなら美味しい方がいいですねぇ~。」


武蔵「ジュルリ」


清霜「武蔵さん、よだれよだれ!」


武蔵「あぁ、すまない。実に羨ましいな・・・。」


隼鷹「武蔵さんよー、大食い勝負どっちに掛けるね~。」


武蔵「加賀に一点張りだ。ちなみに何倍だ?」


隼鷹「えーと、試合の内容次第だけど今んとこ1.3倍だねぇ。」


隼鷹「瑞鶴には対空莫迦の初月が付いてるからねぇ。


   あっちの方がオッズは低め、尚且つ勝利予想だよ。装甲空母になると燃費が悪くなるからねぇ。


   空母の燃費が悪いは=大食いなのがうちらの常識だからねぇ。」


武蔵「ほう・・・。加賀に倍プッシュだ・・・・。」


隼鷹「けけけ。なかなかの博徒だね~。まいどありー。じゃ、試合後にまたね~。」





その頃の試合会場



加賀「陽炎、この勝負私達の勝ちですね。」


陽炎「本当ですか!?加賀司令・・・でなかった加賀さん!」


加賀「えぇ、まぁ、見ていなさい。」




提督「では食材を決める試合は空母同士ということですのでお互いに模擬戦を行なった上で勝った方が先に食材を選んで戴きます!」


青葉「ガサー、両陣営のレポートお願いねー!」


衣笠「はいはーい。お任せあれ~!」





瑞鶴「これはもう、初月とペアの私が勝ったも同然ね!」


初月「あぁ、僕に対空は任せて貰おうか。」


瑞鶴「初月お願いね!」


初月「あぁ、任された!瑞鶴を再び護衛出来るとは無常の喜び。僕が必ず敵を殲滅する!」


瑞鶴「あっ、うん。お願いね///。」






陽炎「加賀さん、私が足手まといになっちゃいそう・・・。」ショボン


加賀「何をいっているのかしら?陽炎。あなたはいつもどうりに仕事をしなさい。


    貴方をパートナーに選んだのはこの私。一航戦の誇りにかけ僚艦である貴方の命、守って見せるわ。」キリッ


陽炎(やだ、テラかっこいい///。)






翔鶴「瑞鶴!頑張るのよ!」


衣笠「薔薇の花びら舞い散る両陣営!一体勝利の女神はどちらに微笑むのか!?」


大淀「キマシ!」


提督「イケメン臭がする。」


日向「では、試合開始!」





青葉「はい!実況中継は青葉がお送り致します。」


青葉「えー。試合前に箱の中からそれぞれが使う艦載機を選んだんですがやはりここは幸運艦の瑞鶴さん有利ですかね~。」


提督「だな。あいつうちの鎮守府で一番いい艦戦もって行きやがった。」


大淀「烈風601空ですもんねぇ。」


提督「雲竜型が手に入れば烈風改より現実的な入手可能装備だからな。」


大淀「機種転換の際には元になる艦戦を改修マックスにし忘れることをお忘れなく。」


衣笠「おぉー、さーすがですねー!艦載機同士のドンパチが始まりましたよ!」




初月「そこだ!」


対空CI 発動!


パパパパパパ!




加賀「くっ。流石は初月ね。艦載機が面白いように落とされていくわ。」


陽炎「えい!落ちろ!落ちろ!」


ブイーーーン  ズガーン!


加賀! 小破!


衣笠「加賀さんに小破入りました!」


陽炎「加賀さん!私を庇って!そんな!」


加賀「陽炎?貴方達駆逐艦は装甲が薄いんだから。気をつけなさい?ほら!ぼやっとしていない!敵はまだ上空に居るわよ!」


陽炎「あっ、はい///。」





放送席


青葉「あー、あれは堕ちましたね~。」


提督「なにあの天然ジゴロ。」


大淀「砂糖を3kg程吐けそうですね。」ザー





そして試合開始から30分経過


陽炎「くらえ!」


魚雷ポイー


陽炎「当たった!」


瑞鶴(改ニ甲)「んんんん・・・。効かぬなぁ。蚊でも刺したか?」


初月「無駄な足掻きだね。」


加賀(潮時かしらね・・・・。)


加賀「降参します。これ以上陽炎が痛めつけられるのは見ていられないわ。」


瑞鶴「えっ?なんだって?」aa略


加賀「降参します。負けを認めるわ。」


瑞鶴 コロンビア。 同aa略


初月 つ 陽炎に握手を求める。


初月「今回は僕らがついていた。いい試合を有難う。」


陽炎「いえ、艦としての性能。そして己の錬度の低さを痛感しました。出直してきます。」


初月「そうか、その時はいつでも言ってくれ。相手になろう。」





放送席


青葉「なんですか、あの爽やかスポーツマンシップ。」


衣笠「いやー、流石艦隊のイケメン駆逐艦代表。


    姉妹艦達から早くも勝負部分だけを編集したDVDの発売はいつかとの問い合わせが来ています。


    陽炎さんについては特に他の艦種の方からも問い合わせが・・・・。」


提督「陽炎も初月も天然ジゴロなんだね(白目)」


大淀「では、ステーキ何枚食べれるかな!?の勝負に移ります!」






陽炎「加賀さん、私の所為でお肉のランクが下がっちゃってごめんなさい。」


加賀「何を言っているの?いいこと?初めに言ったようにこの勝負は始まった時点で勝敗はついていたのよ。」


加賀「そう、始まったと思ったらすでに勝負は終わってる!それがグレイトフルデッド!・・・、みたいなものよ。」


加賀「だから、今はゆっくりと食事を堪能しなさい。」


陽炎「?」


加賀「訳が分からないという顔をしているわね。ふふ。まぁ、良いから今に見ていなさい。」




もくもくと箸を進めること5分。




青葉「ガサー!現在両チームどんな感じ~?」


衣笠「はいはーい!今、加賀さんのチームが合計で30皿越えました!流石加賀さんですね。食べる量が桁違いです。」


青葉「瑞鶴さんチームはどう?高級肉も特上だから余計に箸がすすんでいるんじゃないかな~!?」


衣笠「いえ!これが驚いたことにまったく箸が進んでいないようです!ちょっと覗いてみますねー!カメラさんもこちらいいですか~!?」




初月「うぐぅ・・・。ひっく。ぐすぐす。」


衣笠「おおっと、初月さんがなぜか泣いています!どうしました!?」


初月「えぇ。うぅ。ぐすぐすひっく。(訳 こんなに美味しいのは初めて食べたよう。)」


初月「ぐすぐす。ひっく。ひっく。えう。えぅ。(訳 僕だけがこんなに美味しい物は食べられない。)」


初月「びーーーー。(訳 姉さん達にも食べさせたい。)」


衣笠「あぁー。これは普段質素な食生活の初月さんにはきつかったようですね。」


衣笠「高級食材に口が慣れていませんでしたかー。」


瑞鶴「ちょっと、提督さん。秋月達には食べさせてあげられないの?」




放送席と電話中




提督「えー、大会の規定により第三者への食事提供は即失格となります。」


瑞鶴「えっ、という事は。」


提督「初月が食べようとしているのを秋月姉妹に分け与えると失格処分ですね。はい。」


瑞鶴「この!鬼!悪魔!千早!」


提督「なんでや!千早は関係ないやろ!」


大淀「どうされますか?試合を続行しますか?」


初月「えーーーーん。」


瑞鶴「ここで試合を続行して秋月達へ食材を持って帰らせなかったら私が鬼じゃない!」


大淀「では、棄権という事で宜しいですか?」


瑞鶴「分かったわ。」


加賀「ニヤリ。」


加賀「全ては計算通り。」


加賀「瑞鶴。あなたは私との試合での勝利しか見ていなかったため本質を見誤っていたようですね。」


瑞鶴「・・・・、くっ、これが試合に勝って勝負に負けるっていう奴なのね・・・。」


加賀「まだまだね。」


瑞鶴「うぅ。返す言葉が無いよう・・・。」


加賀「瑞鶴。私はいつでも試合は受けて立つ覚悟です。己に自信がついたら再度挑んで来なさい。受けて立つわ。」


陽炎「やだ、大人の対応。」


大淀「なんだかんだで一番おいしい所を加賀さんが持っていきましたね。」


提督「しかも自分の好感度をしっかりと上げること忘れてないし。」


日向「計算高い女と言う奴だな。」


青葉「では!勝ち名乗りを上げさせていただきますよぅ!」


衣笠「勝者!加賀、陽炎ペァー!!」


こうして第二試合は加賀が己の器の大きさを瑞鶴に改めて思い知らせる結果となったのだった。


尚、勝負に使われた食材のお肉ですがこの後残った物に関しては全て秋月姉妹に提供されたそうです。


そして、彼女達の部屋の冷蔵庫がお肉でパンパンになってしまったのはまた別のお話です。


その頃、祭の会場では。




武蔵「清霜。どうだ、長崎ちゃんぽんは美味いだろ?」


清霜「うん!」


時雨「僕は長崎の佐世保に居たからね。長崎中華街の味の再現には自信が有るよ。」


夕立「夕立も屋台のお手伝い中っぽい!」




賭けで勝った賞金で武蔵は余裕の屋台料理を堪能していた。


大丈夫か!?



第三試合!



武蔵「やっと出番か・・・・。待たせたな!」


提督「どこぞの眼帯付けたイケメン工作員みたいな台詞吐かないでください。」


清霜「武蔵さん格好いい!」


大淀「えーっと、今回の第三試合ですが、軽巡コンビと戦艦ペアという形ですのでハンデを採用させていただきます。」


日向「まぁ、そうなるな。」


武蔵「問題ない。いかようなハンデであろうとねじ伏せるまでよ。」


提督「キャー、イケメンー(棒読み)」



清霜 キラキラ ←羨望の眼差しで武蔵を見ています。



川内「で、私達は忘れられていると。」


那珂「ちょっと酷くない~?」


大淀「では、試合の内容説明に移りたいと思います。」


川内「さらっと流した!?」


提督「青葉説明おねがーい。」


青葉「どもぉ!青葉です。では試合の説明に移りますよ~?!」


青葉「試合の内容は単純におにぎり何個食べられるかな?です。」


武蔵「なんだ、余裕だな。」


清霜「霞ちゃんのが食べたーい。」


武蔵「あぁ、霞のお握りは実に美味いそうだな。」


清霜「うん!」


川内「おにぎりかー。」


那珂「大食い?には割りと定番なのかなぁ?」


青葉「おにぎりを握っていただくのはこのお二人!」


青葉「鳳翔さんと比叡さんです!」ババン!




武蔵 清霜 「」




川内 那珂 「」




大淀「えー、簡単に説明させていただきますと鳳翔さんのおにぎりは1ポイント計算ですが


    比叡さんのおにぎり20ポイント計算とさせていただきます。」


大淀「そして、初めに説明いたしましたように戦艦と軽巡ですので特別ハンディが200ポイント分発生いたしまして


    川内さんチーム有利でのスタートとなります。」


提督「つまり、比叡のおにぎりを逆転狙いの切り札にするか敵を突き放す為の切り札にするかは自分で考えてくださいという事です。」


日向「まぁ、お互いが何個食べて居るのかを把握できないからこそどちらが握ったお握りを食べるかが重要になってくる。よく考えて選んでくれ。」


青葉「では、お二人がにぎったお握りを提督に食べ比べていただきましょう!」


提督「えっ!?私?!」


大淀「どうぞ。」


提督「・・・・。鳳翔さんのは絶対おいしいだろうけど、比叡のだよ!?」


比叡「気合!入れて!作りました!」


大淀「さぁ、どうぞ。」ニゴリ


提督 ゴクリ


提督は食べる。死を覚悟して。


比叡のお握りは虹色の光を発した何か。


もとい、お握りという概念を超越していた。


ゴリ。


かはっ。


食べた瞬間提督は吐血をしその場に倒れこんだのだった・・・・。


大淀「メイン司会者の提督が医務室へ運ばれてしまいましたので司会は日向さんとこの私、大淀でお送りしたします。」ニヤリ


計算ずくとでも言わんばかりの笑顔を見せる大淀。


こうして比叡の握った何かの危険性が示されたところで試合は開始されたのだった。


那珂「川内ちゃん。これ私達って無理はしなくてもいいよね?」モグモグ


川内「そうだね。流石に武蔵さんでもあのおにぎり(?)を食べるようなことはしないと思うよ。」モグモグ


川内「だって提督が一口食べたら卒倒する味なんだよ?いくら武蔵さんでも自殺行為になるかどうか位分かるでしょ。」


那珂「そうだよね。」モグモグ




一方武蔵チーム


武蔵「・・・、あのお握りを食べずとも数を食べれば良いわけだ。」


清霜「うん!ねぇ、武蔵さん!いっぱい食べたら清霜、戦艦になれるかな?!」


武蔵「あぁ、もちろんだとも!」




20分後




大淀「否定しないところに武蔵さんの計り知れない優しさを感じますね。」


大淀「ですが、今のペースですとハンディ分を覆すことが難しそうですね。」


日向「少し、面白くないな。」ニタ


大淀「ですね。」ニコォ


提督「えぇ!?二人して何不穏な台詞吐いてるの!?」


(医務室から高速で復活しました。)


大淀 日向 ニヤリ


大淀「現場の衣笠さん。途中経過を武蔵さんにこっそり教えていただいても?」


衣笠「はいはーい。任されましたよー!」





武蔵側エリア


武蔵「しかし、那珂達がどれほどの量を食べているか分からないから幾つ食べるべきかが分からない物だな。」モグモグ


清霜「おにぎり美味しいね!武蔵さん!」


武蔵「あぁ、そうだな。」モグモグ


ササッ!


サササッ!


つ 那珂チームとの差 220ポイント 差 縮まらず


武蔵「!」


清霜「・・・・、武蔵さん。清霜達、負けてしまうの?」ウルウル



清霜が武蔵を見つめる。


その目は武蔵があらゆる困難をなぎ払い勝利をもたらすと確信している目。


武蔵は今、清霜のこの純粋な目を真っ直ぐと見ることを一瞬躊躇った。


しかし、流石は大和型二番艦。


その矜持、比叡の謎お握り(?)程度で揺るぐものではなかった。


武蔵「比叡よ・・・。貴様のお握りとやら10個・・・。いや。15個程いただこうか。」ユラリ


大淀「ブホッ(笑)ここで武蔵さんからついにデス握りの注文が入った!」


比叡「気合!入れて!握ります!お握りを!」


そして、出来上がってきたものは。


レインボーカラー、それも蛍光色。


ドギツイまでに怪しい光を発しているお握り。


にも関わらずまったく臭いが無い。


炊き立てのお米を握り、ちゃんとした具が用意されて居るにも関わらずである。


芳しい米の香も無ければ美味しそうな具材の香も無い。


武蔵「・・・・・・、いただく。」


覚悟を決めた。そんな表情で武蔵がお握り(?)を口にした。


大淀「あっ、きちんと飲み込んでいただかないと食べたカウントにはなりませんよー。」


日向「当然だが、試合時間内に戻したりしたらその時点で失格だ。」


無情なる追い討ち。


ムグ。


ムグ。


ムグ。


煮えたぎった赤銅。或いは一万本の針。噴火した火山から流れ出る溶岩。


戦艦水鬼からの直撃弾すら可愛く思える衝撃が武蔵の胃を直撃する。


あぁ、シブヤン海の海はこんなにも澄んでいたのだな・・・・。


ふふ。魚雷をこんなに受けてしまっては流石に持たぬか・・・。


清霜「武蔵さん!しっかり!」


武蔵 はっ!


武蔵「すまない清霜。走馬灯を見ていたようだ。」


武蔵(このお握り?は対深海棲艦用兵器として申請するとよさそうな気がするぞ・・・。)


武蔵「だが、今よりこのお握り(?)追撃作戦を開始する!」


魂気詔


自身の魂に活を入れ命令する雄叫びを上げると武蔵は凄まじい勢いで比叡のお握り(?)を平らげていく。


モッチ モッチ モッチ


高らかに平らげた皿を掲げる武蔵。


その様を見た艦娘達は語る。


さながらペルシァを討ち取り凱旋したアレキサンダーの様に誇らしくそして神々しくあったと。


那珂「・・・・、神通ちゃんの為に負けるわけには行かないんだから!」


那珂「比叡お握りこっちも20個!」


衣笠「おおっと!ここでデス握りの応酬です!」


青葉「がさー、川内チームの実況宜しくよー!」


比叡「ひえー。皆さんがこの比叡のお握りをこんなにも欲しがってくれるなんて!」


比叡「もっと!気合!入れて、握ります!」


戦艦の全力の握力で握られたお握り。


それは恐ろしく小さく固められ・・・、大きさを通常サイズにする為さらにお米を継ぎ足し更に握る。


1個につき1合程の米を強烈に圧縮した最悪のお握り(?)が20個量産される。


那珂 ゴクリ


川内(あっ、これ死んだかも・・・・。)


皿に載せられたそれはすでにお握り(?)ではなく周囲の空間を歪めさせる何かになっていた。


ズォオォォォ・・・・。(暗黒オーラをまとって居る何か)


那珂「これを食べるのか・・・・。」ゴクリ


いつもアイドルとして余裕顔を決める彼女の表情は固い。


那珂「でも!神通ちゃんの誕生日プレゼントの為に負けられない!」


ガブゥ・・・・。


那珂「グハァッ・・・・。」吐血


川内「メディックゥーーーーー!!」


那珂「川内ちゃん。衛生兵を・・・呼んだり・・・しないで貰える・・かな・・・。」


那珂「那珂ちゃんは負け・・・ぐふぅ。」


凡そアイドルにふさわしくない惨状。


口からは吐血をしながらも比叡のお握り(?)をただ姉妹へのプレゼントの為だけに食べ続けるその姿に涙を浮かべ眺める者多数。


あぁ、なんと美しい姉妹愛か・・・。


しかし、悲しいかな軽巡。その装甲は大和型戦艦の様に厚くはない。


3個目を食べたときに彼女の限界は来た。


那珂「那珂ちゃんは・・・・・、ゴフゥ。永遠に不滅・・・、だよ?」キラッ


ゴトッ (サムズアップ!  b)


第四水雷戦隊旗艦としての美しさ。


今、彼女は死してなおアイドルとしての美しさを残して親指を立てサムズアップをして陸上で轟沈した。


那珂「アイル・・・ビー・・バーックー・・・。」


川内「那珂――!あんたは良くやったよ!今はゆっくり休みな!」




大淀「いやぁ。やはり那珂さんはアイドルというか魅せ方を心得ていますね。」


日向「なるほど、アイドルとしてどのように退場するかを心得ていたと。」


青葉「なるほどぉ。確かに感動ストーリーっぽい消え方でしたねぇ。」


提督「とりあえず大丈夫なの?」


大淀「勝者!武蔵、清霜ペア!」


比叡のお握り(?)を食べた那珂は入渠施設まで運ばれ入渠したものの58時間という有り得ない数字をたたき出す結果となった。


提督「通常の大破を超越してない?」


一方、お握り(?)を食べきった武蔵はというと?


清霜「武蔵さん?」


武蔵「・・・・・・・・・。」


散れども桜は見事なり。


試合終了の合図がなると同時に立ったまま気を失っていた。


こうして比叡のお握り(?)は多数の犠牲者を出し最凶化学兵器の名を得たのである。


尚、この那珂の自殺行為とも言える行動に感動した提督が後日こっそり間宮券を那珂達に融通したのは内緒のお話である。



第四試合



提督「えーっと。いまいち盛り上がりに欠けそうな試合です。」


19「司会がそれを言うなのね!?」


提督「まーそういうわけですので盛り上がりを出すためこういう趣向を用意いたしました。」



某番組参考  食わず嫌い王選手権


日向「低燃費同士での対決となるため嫌いな物を食べてもらう。」


大淀「その辺りは普通の番組と変わりませんね。お互いの苦手そうなものを予想して当てる。


    ただ、今回は大食い大会ですので苦手とする食べ物を制限時間一杯まで食べていただくことになります。」


北上「いいねぇ。楽しそうだねぇ。こいつぁ、痺れるねぇ(笑)」


阿武隈「えぇ!?私、結構苦手な食べ物多いんですけどぉ!?」


58「これは何でも食べる訓練をしてきたゴーヤ達の勝ちかもしれないでち。」



デンデン!



大淀「さて、本日のゲストですが北上さんと阿武隈さん。えーっと、食べる側は阿武隈さんで宜しいのですね?」


阿武隈「えぇ!?私!?」


北上「もちのろんよー(笑)」


大淀「えーと、潜水艦チームはゴーヤさんですね。」


58「分かったでち。」


19「ゴーヤって苦手な物ってあったなの?」


58「なんでもいけるでち!」


日向「では試合に移って貰おうかな。」


青葉「では、実況を担当させていただきますは私、青葉です。」


青葉「まず、軽巡チームのメニュー御紹介!」


青葉「えー、まずマグロのづけ丼、続いてマグロのユッケ、マグロの握り、霜降り牛のステーキです。」


58「あからさまに仲間はずれがはいっているでち。」ヒソヒソ


19「確かにあやしいなの。」ヒソヒソ


青葉「そして、潜水艦チームのメニュー紹介!


    ゴーヤの冷製パスタ、ゴーヤのポタージユスープ、ゴーヤチャンプル、ゴーヤのアイスクリームとなっております。」


北上「共食い(笑)」


阿武隈「流石にこれは・・・(笑)」


58「喧嘩うってるでちか!!」


19「これにはイクさんも怒らざるをえないなの!」


提督「あれ?そういう事言っていいの?それ作ってくれてるの大鯨ちゃんよ?」


58「でちぃ!?」




司会席後方


大鯨「すみません、私の料理・・・食べたくないんですね・・・・。」ベソベソ


401「大鯨さんを泣かせるとか・・・、許せないな・・・。」ペキポキ


26「流石にニムも、これは見過ごせないかな。」ピキピキ


168「後で覚悟しておいて欲しいわね。」ペキポキ


8「地獄に送ってあげる。」ニコォ


呂500「流石に許せないですって!」ニヤァ




19「・・・・、終わったなの。」


58「(二重の意味で)終わったでち・・・。」





北上「あー、やってしまいましたな(大爆笑)」


阿武隈「ブフォ(大爆笑)」



余りにも笑いすぎて声になっていません。



日向「では(ふふふ)。試合に(フホッ)入って貰おうか。」


提督「何つぼってんのさ。」


大淀「その前に北上さんチームの料理を作ってくださった料理人も紹介させていただきますね。」


北上「鳳翔さんでしょ?」


大淀「残念、大井さんです!」


大井「私の北上さんとイチャついて・・・、阿武隈ゆるすまじ・・・。」ブツブツ


大淀(カメラ回ってますよ?)ボショボショ


大井「あっ、はーい。北上さんが勝てるように精一杯の愛情を込めて作ってまーす。」キャピ


阿武隈「」


北上「」


提督「あっ・・・・・(察し)」


日向「あっ・・・・・(察し)」


大淀「では、勝負スタートです!(笑)」



実食! デデン!



先手!北上チーム!



北上「んー、まずはアイスから入ってもらおうかー。」


58「おいしいでち!」モクモク


168「だよねぇ・・・。」ニゴリ


58「ひぃ・・・。」



後手!潜水艦チーム!



58「ここは仲間はずれの霜降り牛のステーキ!」


阿武隈「私的に全然オーケーです!」


北上「だよねー。」


モグモグ


阿武隈 グハァ (吐血)


北上「えぇぇ!?」


大井「ちっ・・・。即死しないか・・・・。」


提督「えぇ!?艦娘に吐血させるってどんな毒入れてんの!?」


大淀「いやー、面白くなってきましたね。」


日向「冷静に実況させてもらうとするか。」




そして、30分後。


そこにはデジャブを思わせる光景が広がっていた。


しかし、武蔵、川内戦との大きな違いは見る者になんの感動も与えないという点だった。




阿武隈「絶対胃に穴があいてる。」


北上「まぁーまぁー、そういわずに食べなよー(笑)」



モチモチモチ



阿武隈 ゲボァッ・・・・


58「暖かい食べ物と冷たい食べ物交互に食べさせられて居る所為でお腹が痛くなってきたでち・・・。」



ギュルルルゥ。



19「まだ、まだ、もう少し我慢なのね。」



58の額には脂汗の大粒が大量に浮かんでいる。



提督「なんというか今までの対戦の中で一番みっともない対戦カードな気がする。」


日向「確かに、感動も何もないな。」



その主原因は大井の毒料理、そして、今にも漏らしそうな58。


毒料理を食べるたびに吐血をし続ける阿武隈の顔には既に血の気が無い。


同じく漏らす寸前の58の顔にも血の気が無い。


そして限界は訪れる。


それは丁度10回目の食事の時だった。


少しずつ洩れ始めた水がダムを決壊させるが如く、阿武隈、58は限界を迎えた。




58「もう、いっぱいでち・・・・。」




辺りには言い様の知れぬ香が漂う。




19「なのを!?」




阿武隈 ゴォエボグゥアァァ・・・・。


胃からの内容物を噴水の如く噴出し阿武隈は後ろ向きに倒れた。




北上「あぁー(笑)限界きたー(笑)」


19「58、あなたの尊い犠牲は忘れないなのね。」


提督「汚ねぇオチだなぁ・・・・。」


日向「阿武隈・・・、彼女を嫁にされている読者諸兄に作者怒られないだろうか?」


大淀「確かに心配ですね。」


提督「えぇ!?心配するとこそこぉ!?」


大淀「とりあえず、この試合は両者撃沈の為、勝者なしとしておきますか。」


提督「うわ!最低!」


大淀「この試合!勝者なし!以上!」


こうして全試合中でもっともしまらない試合と言われた試合は終了したのだった。


北上「いやぁ、これはこれで楽しめたねぇ(笑)」


尚、提督の特別な計らいにより潜水艦達全員に58が提督に頼み込んだから実現したという触れ込みで

後日有給休暇が与えられたとお知らせしておきたい。



赤城、覚醒す



提督「ではでは・・・・。」




それは次の対戦カードの説明に入ろうとしていた時だった。




電「司令官さん、助けてなのです!」




助けを求めて電が放送席に駆け込んできたのだ。




提督「どうしたの?」


電「赤城さんが、赤城さんが!」




指差す方向を見やれば既に暗黒面へ堕ちた赤城が居た。


シュコォー


赤城の周囲には瘴気が漂い周囲の光を全て吸収している。




提督「なっなにが!?」


日向「ふむ。これはあれだな。」


大淀「末期の飢餓状態ですね。」


提督「えぇっ!?」


日向「恐らく今日に備えて食を抜いていたのだろう。流石だな。」




赤城の目は赤く光り、その全身からは漆黒の瘴気が漏れでていた。


そして、口から吐く息は冷気を含み周囲の気温を著しく下げ始めていた。




電「怖いなのです。」ガタガタガタ




その震えは気温の低下からによる物なのか電は体をガタガタと震えさせる。




日向「電、私の後ろに隠れていろ。」


大淀「これは。」


大淀「いえ、まさか・・・。」




驚愕の表情をしたまま大淀は赤城を冷静に分析する。


そして、大淀は眼鏡をくいっと持ち上げ、分析をした結果を述べる。




大淀「認めたくは有りませんが、あまりの空腹に殺意の波動に目覚めてしまったようですね・・・・。」




ゴゴゴゴゴゴ。




提督「まじか・・・・。」




赤城が放送席へ一歩近づく事に周囲に闇が広がっていく。




大淀「これは・・・、空腹から周囲の全てをエネルギーとして吸収し始めているようですね。」


大淀「成程、光すらエネルギーとして吸収するため周囲が闇に覆われているわけですね。」


提督「いや!?何冷静に分析してるの?!」


日向「とりあえず、一旦逃げるが勝ちだな。」デハ




日向は電を小脇に抱え逃げ始める。




大淀「一旦放送終了ですかね。」シュタッ


提督「えぇ!?」




赤城 グルルルグルルゥ


噴火寸前の火山が起こす鳴動が聴こえたかと思うと提督の視界は闇に消えた。





プーーーー


ガブガブガブ


只今、放送電波が乱れております。御迷惑をお掛けします。今しばらくお待ちください。


衛星放送は青葉チャンネルをよろしく!


アアァァァァーーーーー


プーーーー




放送が止まっている画面の向こうからは何かに執拗に噛み付く音と断末魔の叫び声が聴こえたそうである。


提督 噛傷多数により大破!




赤城「はっ、何が起きていたのでしょう?」


日向「ふむ。記憶が無いか・・・・・。」


大淀「とりあえず、次の犠牲者が出る前に予定を繰り上げ最終試合にした方がよさそうですね。」


大淀「青葉さーん、青葉さーーーん。」(無線)


青葉「どもー、ガサーと共にもう出番ないかと思ってましたよー。」(無線)


大淀「予定より早くなってしまいましたが最終ステージへ移動お願いいたします!」




こうして赤城の暴走により急遽最終ステージの決戦へと進むこととなったのだった。




龍驤「敗者復活したけど勝てる気せえへんわぁ・・・・。」


加賀「流石は赤城さんね。相手にとって不足はないわ。」


陽炎「全身胃袋なんでしょうか・・・。」


瑞鳳「最後の内容はなんだろう。」


武蔵「赤城め・・・、ふははは!清霜よ!実に楽しくなってきたな!」


清霜「武蔵さんの勇姿!目にやきつけちゃいます!」


大和「妹に遅れを取る訳にはいきませんね。磯風さん、頑張りましょうね。」


磯風「あぁ、大和が勝てと言うならこの磯風、死しても勝ちを取りにいくさ。」


こうして、それぞれの思惑を載せ最終決戦の幕が上がろうとしていた



北上「まだまだ一波乱ありそうだねぇ(笑)」




次回へ続く!


後書き

更新8回目

随分と開いてしまいましたが久しぶりの更新。

その間に冬イベ等、色々ありました。そういえば陸攻がようやく開発落ちしましたね。

対地ロケランことWGも開発落ちしてくれるとありがたいのですが・・・・。

鈴谷の改二どうなるんでしょうね?ランカーに配られた装備から軽空母とのコンバート!?なんて噂も出ているようですが。

お話はいよいよ大詰めを迎えました。

綺麗に終れるように頑張りたいですね。

ではでは、ここまでお読みいただき有難うございました!


このSSへの評価

4件評価されています


ムフロンさんから
2017-04-02 23:47:16

SS好きの名無しさんから
2017-03-28 01:16:44

SS好きの名無しさんから
2017-01-26 23:07:07

SS好きの名無しさんから
2016-11-11 10:04:22

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SS好きの名無しさんから
2016-10-19 20:16:48

このSSへのコメント

13件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-10-19 19:30:29 ID: Vb5_Kirb

おお!いつぞやの大食い大会ですね
武蔵をリクエストした身としては幸せ一杯です!

2: T蔵 2016-10-20 09:25:04 ID: VlDvAUje

1番様

コメント有難うございます。

あちらと同じくこちらもノリは適当でございますが宜しくお願いいたします。

武蔵は果たして優勝できるのか?ですね。はい。

3: SS好きの名無しさん 2016-11-01 21:49:25 ID: ZzTjEH3I

更新お疲れ様です。
陽炎型の次の策に期待!

4: T蔵 2016-11-02 11:58:37 ID: Ne8xqF95

3番様

コメントありがとうございます。

次回は陽炎と言うより加賀さんが真っ黒です。

策士加賀!そんな回でございます。

ゆっくり更新ではございますが次回も宜しくお願いいたします。

5: SS好きの名無しさん 2016-11-11 02:30:37 ID: WWP-58wm

やる夫顔な長10㎝砲ちゃんはこうして誕生したのか…

6: T蔵 2016-11-13 11:03:37 ID: 6uf9j8MZ

5番様

コメントありがとうございます。

もう長10cm砲ちゃんがやる夫にしか見えないw

対空CIするんだお!とか・・・。

これはいけないw

次回はいよいよ真打登場です。武蔵&清霜コンビ。

ニンジャ姉妹との対決です。更新が遅くなりがちですが次回も宜しくお願いいたします。

7: SS好きの名無しさん 2016-11-29 04:55:50 ID: KDNlfUjn

もうなんてーか最高や・・・

8: SS好きの名無しさん 2016-11-29 05:56:45 ID: K7H2cEj1

今回好きな艦全部出てる!
そしてムサキヨ良いね

9: T蔵 2016-11-30 18:34:11 ID: sIGeSSjx

7番様

コメントありがとうございます。

武蔵、清霜コンビは勝利いたしましたのでまだ出番ありますので今後も宜しくお願いいたします。

8番様

武蔵と清霜は鉄板ですよね。

武蔵の最後の撮影された写真に寄り添っている清霜が写っているのを見ると

うん、このコンビは外せません。はい。

という訳で勝利したお二人はまたちょっと先で出番がありますので今後とも宜しくお願いたします。

10: ムフロン 2017-04-02 23:54:36 ID: PamTXsAq

乙です。この赤城さんの腹にはとん(漢字は忘れましたが、孔子曰く自らの目につくあらゆるものを食いつくし、ついには自らを食らい、無に還すという怪物)でも住んでるのかな?(白目)

11: SS好きの名無しさん 2017-04-05 00:35:15 ID: Vrsb-F2d

イビルジョー化してる!?

12: T蔵 2017-04-08 19:38:25 ID: vj8v6JXg

ムフロン様

コメントありがとうございます。

とんでもない化け物がいたものですね……。

赤城さん怖い。

11番様

イビルジョー、モンハンですね。

この赤城さんは飢餓ジョーの上にG級ですので暗黒盆踊りを踊るに違いありません。

怖い。

13: SS好きの名無しさん 2018-12-27 09:53:24 ID: S:dhvGrf

長崎ちゃんぽん

不味い。

佐世保バーガーは美味い。但し、高い。

在日米海軍佐世保基地の正門近くにある佐世保バーガーの店、ハンバーガー1コ、1500円(税抜き)もする。


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