2016-10-27 23:05:59 更新

概要

10月25日西村艦隊はレイテ沖に向かおうとスリガオ海峡に向かい、敵の大群の待ち伏せに会った。


前書き

どうもこっぺです。

今日は西村艦隊の最初で最期の戦い、レイテ沖海戦があった日です。この話は、山城「不幸だわ・・・」提督「楽しいですよ」シリーズの番外編となります。

番外編は番外編でまとめようと思っていましたが、この話だけは絶対書かなくちゃと思ったので短編にしてみました。

私のシリーズを知らない方でも大体は楽しめるように作りましたが、見ていただくとより一層楽しめると思います。

読んでくれた方はどうか、この日にレイテ沖海戦で沈んでしまった船に黙祷をささげてくださると幸いです。

あと、本編では満潮さんが結果的に鎮守府に入りますが、まだ本編はそこまで言ってないので嫌な方はお戻りください。


10月25日


ガチャリ・・・


みんな「おはようございます・・・」


提督「おはようござ・・・って皆さんどうしましたか!?顔色が悪いですよ!」


いつもなら皆さん元気よく入ってすぐに自分の席に座っておいしそうに食べてくれるのですが今日はなんだか様子が・・・


最上「何でもないよ・・・ただ・・・」


扶桑「少し調子が悪いだけなんで、いつも通りにお願いします・・・」


提督「いつも通りといわれましても皆さん・・・」


時雨「僕たちは大丈夫だから・・・」


満潮「さ、食べましょ・・・」


提督「え、ええ・・・では、」



みんな「いただきます・・・」



・・・やはりおかしいです。最上さんはいつもおいしく食べてくれますが今日はなんだか胃に入れてるだけの作業という感じがします。扶桑さんと山城さんはい

つもの3分の1ほどしか口にしてませんし、時雨さんと満潮さんは牛乳を飲んでからほとんど動いてません。


これは一体何なんでしょうか・・・


扶桑「提督、私たちは今日は何をすればいいでしょうか・・・」


提督「もちろん皆さん休暇です!今日1日・・・いえ、治るまで仕事禁止です!」


扶桑「では、私たちは各自の部屋で待機していますね。何かあったらお呼びください・・・」


そういって扶桑さんは皆さんを連れて各自の部屋に戻っていった。


皆さんやはりおかしすぎますね・・・そうだ!こういう時こそ人生の先輩に聞くのがいいとおもいます。早速電話を・・・



プルプルプルプル・・・がちゃ


『もしもし佐世保第二鎮守府のものだが』


提督「佐世保提督さんですか?」


佐世保提督『その声は提督か?どうした?珍しい』


提督「あの・・・ちょっとご相談したいことがあって・・・」


佐世保提督『お前らの艦娘のことだろ』


提督「どうしてそれを!」


佐世保提督『いや、うちもそうなんだ・・・』


提督「佐世保提督のところもですか!?」


佐世保提督『ああ、でも俺は俺の直し方を見つけたんだ。』


提督「それはいったい・・・」


佐世保提督『それは言えん。これは提督が考えないといけないものだからな』


提督「私が考えないといけない・・・」


佐世保提督『・・・っ、そろそろ時間だ。じゃあな、うまくやれよ」



ガチャリ・・・



提督「私が・・・やらないと・・・いけないこと・・・」


佐世保提督の言い方からすればいろんな方法があると考えられますが、その方法がその提督と艦娘にあうかが問題ということですか・・・


・・・私は頭はそんなに良くありません。


作戦の最終確認には扶桑さんも同席してもらったり、皆さんに伝えたいことがある時は満潮さんが厳しくいってくれたり・・・私はこの環境、ここの鎮守府に甘えすぎています。


私のとりえと言ったら暗殺と皆さんのことをよく知っていること・・・ん?それって・・・


提督「そうだ・・・そうですよ!私にはこのやり方があります!」




満潮


コンコン・・・


満潮「開いてるわよ・・・」


提督「失礼します」ガチャン


満潮「え?提督・・・何で私の部屋に・・・」


満潮さんがいつも見せないおどおどした態度が目立ちます。これもアレのせいなのでしょうか・・・


提督「すみません、今日は大事な話があるので張らせていただきました」


満潮「なに、私は今日・・・」


提督「沈んだんですよね・・・」


満潮「・・・調べたのね」


提督「ええ・・・」


満潮「なら気分が悪い理由はわかったでしょ。さっさとでてって」


ドアの方を指さす満潮さんとは逆方向に私は歩いていた


満潮「な、なによ・・・私は間違ったことは言ってないわよ」


そして反抗する満潮さんを私は・・・





ゆっくりと抱きしめていた




満潮「な、なにすんのよあほ提督//////」


提督「あなたは西村艦隊に所属する前に第八駆逐隊にいましたよね」


満潮「・・・そうよ」


提督「満潮さんが入渠中に第八駆逐隊の皆さんは・・・」


満潮「あんたには関係ないでしょ!!」


提督「関係ありますよ」


満潮「どこがよ!!」




提督「あなたのことが大好きということです」


満潮「え・・・」


提督「満潮さんは親しい人がいなくなることのさみしさを知っています」


提督「だからあえて私たちに近づけさせないような言い方をしてたんですよね」


満潮「そ、そんなのただの想像よ・・・」


提督「なら、想像でも構わないので聞いてください」





提督「私はあなたの前から消えませんよ」にこっ


満潮「あっ・・・」


その瞬間、満潮さんから何か大きなものが壊れて満潮さんは眠ってしましました。緊張して疲れたのでしょうかとても安心した顔で眠っています。






航空巡洋艦最上


コンコンコン・・・


最上「提督でしょ?いいよ入って」


ガチャリ・・・


提督「お見通しでしたか・・・失礼します」


そういえば最上さんの部屋に来るのは初めてな気がしますね。ふむふむ・・・なんか、ただ寝るだけのような部屋みたいですね


最上「で、提督。僕のこのもやもやを解決しに来てくれたんだよね」


提督「ええそうですよ。始めますからリラックスできる姿勢でお願いしますね」


最上「リラックス・・・じゃあ提督借りるね」


そういって最上さんは私を抱っこしてベットに寄りかかって座った。・・・私ってぬいぐるみでしたっけ・・・


最上「提督の匂いってなんだか落ち着くんだよね・・・」すぅ


提督「そうですか?私はわかりませんが・・・」


最上「まあそれよりカウンセリングお願いね。こう見えてけっこうくたくたなんだよね」


最上さんはそういっても私の前で笑顔を絶やすことはなかった。


最上さんも大きなこと抱えているのに・・・本当にお強いです


提督「あなたには三隈さんという妹さんがミッドウェー海戦でなくなりましたよね」


最上「うん、僕が殺したんだ」


提督「最上さんがぶつかってしまったのはわかりますがあなたが殺したはちが・・・」


最上「違わないよ。僕がぶつかってなきゃ三隈は死ななかった」


最上「そして僕自身も那智さんにぶつかって死んでしまったんだよ」


妹さん・・・鈴谷さんと熊野さんは知っていますが三隈さんは在りませんね。


この問題は難しそうです・・・


最上「提督手詰まりかい?なら僕を一人にしてくれないかな・・・」


提督「・・・」


最上「僕は明日には治るから今日はごめんね、次の娘をなおしてあげてね」


提督「・・・」


最上「じゃあ・・・」




提督「待ってください」


最上「どうしたの?忘れ物?」


提督「ええ、忘れものです」


そして私は一歩、また一歩と早くなっていく足取りでとびかかっていった


最上さんは不意を突かれたのかそのまま後ろへ倒れていった。


最上「あいててて・・・何するのさ提督」


提督「私はあなたを殺しただけですよ。」


最上「僕を・・・」


提督「私はばかげていることを言っているのかもしれませんがこれはあなたが言ったことと同じですよ」


提督「ぶつかったからあなたのせいで死んだや、ぶつかったせいで負けてしまったっと言うのはただの言い逃れです」


提督「最上さんの妹さんの三隈さんはそんなことを思う人でしたか?」



最上「三隈は・・・三隈は・・・」ポロポロ


最上「そんなこと・・・いう子じゃない・・・」


提督「ではあなたはぶつかった時どう思いましたか?」


最上「ただ・・・運がなかっただけ・・・」


提督「やっぱりあなたは強いです最上さん」


そういって私は立ち上がろうとすると最上さんが私の手を引っ張ってきた


最上「うんん・・・僕は弱いよ」


最上「でも提督が強いと思ってくれるなら、今は弱い女の子の最上になっていいかな・・・」


提督「もちろんですよ」


私が言い終わるよりも先に私の顔はすでに温かい胸の中に包まれていました。





駆逐艦時雨


コンコンコン・・・


時雨「だれ・・・?」


ガチャリ・・・


提督「失礼します」


時雨「提督!?どうしたの一体」


提督「いえ、皆さんをカウンセリングしようかと」


時雨「・・・提督だったらもう知ってるよね。僕以外のみんなが死んじゃった事」


提督「はい、勿論です」


時雨「じゃあ、僕のは最後にしてほしいな。僕は最後にみんなが元気になったところをみれたら幸せだから・・・」


提督「・・・わかりました。ですがこれだけは言っておきますね」




提督「私は何があろうとも時雨さんの傍は離れませんよ」



ガチャン・・・


時雨「もう・・・カウンセリングが終わっちゃったじゃないか」





戦艦扶桑


コンコンコン・・・


扶桑「はい・・・」


ガチャリ・・・


提督「失礼します」


扶桑「提督・・・何かありましたか?」


提督「いえ、私はあなたたちをカウンセリングしたいと思いまして」


扶桑「そうですか・・・でも、それは無理だと思います」


提督「なぜですか?」


扶桑「私は・・・みんなが戦っているときすぐに沈められてしまいました」


扶桑「みんなを守るための防御力も、敵を一撃で倒すための火力もない遅くて低装甲の欠陥戦艦だったのですから・・・」


提督「欠陥戦艦ですか・・・」


扶桑「はい、誰も守れず、乗っていた人も守れませんでした・・・」


提督「・・・」


扶桑「そして真っ二つに割れて、戦艦の威厳もなく沈んでいきました・・・どうでしょうか?これでカウンセリングができますか?」


提督「はい、勿論です。」


扶桑「え・・・」


提督「扶桑さん、あなたはあなたの名前の由来を知っていますか?」


扶桑「私の名前・・・いえ、考えたこともありません」


提督「扶桑・・・それは日本を美しくいったときの名前です」


扶桑「私が・・・日本・・・」


提督「そうですよ。貴方は日本そのものなんです」


提督「大和や武蔵をしのいで日本の中心にあるのは山城・・・扶桑さんの妹さんです」


提督「そしてその山城を包んで上げれるほど大きい存在なのはあなたなのです」


扶桑「大きい・・・大和y武蔵よりもですか・・・」


提督「そうですよ。」


扶桑「でも私はしょせん欠陥戦艦です・・・」


提督「欠陥・・・扶桑さん、欠陥っていらないですか?」


扶桑「何を言って・・・・」


提督「そもそも欠陥のない戦艦なんてあるんですか?大和だって全砲門一斉射したらひっくり返るんですよ」


扶桑「それは・・・」


提督「それは?」


扶桑「・・・・」


提督「ごめんなさい、少し意地悪してしまいましたね。では、わかりやすく言いますが」





提督「欠陥なんてほかの人に言わせとければいいんですよ。扶桑さんの良さは私・・・いえ、私たちが知っていますから」





扶桑「提督・・・」


提督「今日は、私を支えてくれる扶桑さんではなく、とっても弱い扶桑さんでいてもいいんですよ」にこっ


扶桑「提督・・・提督!」ぎゅっ


このあと押し倒されそうになりましたが、扶桑さんが寝てしまい何とか回避できました。




戦艦山城


コンコンコン・・・


・・・返事がありませんね。なら、


ガチャリ・・・


提督「失礼します」


山城「・・・・」


部屋を見ると山城さんが体育座りでした下を向いていました。


・・・一番きつそうですね


提督「山城さん大丈夫ですか?」


山城「・・・」


提督「山城さん?」


山城「・・・」


これは・・・さっきまでのやり方ではだめです!何か・・・何かないと・・・



時雨「提督?そこにいるの?」


提督「時雨さん!大丈夫なんですか?」


時雨「うん!提督の最後の言葉がきいたみたい」


提督「それは良かったです・・・っと言いたいのですが山城さんをどうにかしない限りなんとも・・・」


時雨「そんなことだと思って解決方法を教えに来たよ」


提督「本当ですか!?ぜひ教えてください!」


時雨「・・・うん、いいよ。これを僕が部屋からいなくなったら開けてね」たっ


提督「時雨さんが・・・って時雨さん!どうしましたか?」


茶封筒を渡した瞬間時雨さんは部屋から出て行ってしまい、僕と山城さんだけになってしまいました。


えっと・・・とりあえずこの封筒を・・・え?


私が開けた封筒には驚くべきものが入っていました。




まさか、私と山城さんがキスしている写真とは思いませんでした・・・



っと言うことはつまり私と山城さんがキスをすれば山城さんは元気になると・・・


やるしかないでしょう!!


時雨さんがわざわざ私に教えてくれたのに嘘はないと思いますし、早く山城さんをこんな悪夢から救ってあげたいですし



まず、山城さんの顔を持ち上げる・・・とっても白く、美しい肌の中に淡いピンクの唇が人気を目立っていました


そして1cm・・・また1cmと近づいていって・・・









唇同士が重なり合って、甘い風が流れた






エピローグ


あれから山城さんは目覚めて赤い顔をしながら目を回して倒れてしましましたが、いつも通りの顔色に戻っていました。


満潮さんや最上さん、扶桑さんが目を覚ますと、あの暗かった雰囲気がまるで嘘だったみたいになっていました。


・・・彼女たちをここまで追いやったレイテ沖海戦のことは私は忘れることはないでしょう。



提督「ふう~疲れました」


最上「提督お疲れ様」


提督「ありがとうございます最上さん」


満潮「まったく・・・少しは休みなさいよね」


提督「あははは・・・・申し訳ないです満潮さん」


時雨「提督、クッキーあげるね。はい、あ~ん」


提督「あ~ん・・・とってもおいしいですよ時雨さん」


扶桑「提督、ここ間違っていますよ」


提督「あっ・・・ありがとうございます扶桑さん」


山城「・・・提督のキス、嬉しかったです//////」


提督「な・・・覚えてたんですね・・・」


山城「当然ですよ。私は・・・いえ、私たちは」





みんな「提督のことが大大大好きですから」




今日も鎮守府は平和?であった。




後書き

読んでいただき有難うございます。

最近忙しく、なかなかお話を書けない日々が続きましたが私はまだ引退してませんよ。

宿題や先生の小言をこの日ばかりはホッぽりだして書いてみました。グロンファイターさんお世話になりました!!

これから秋刀魚の季節ですね。番外編から1つと愛と貧乏のあふれる鎮守府から1つ、そして3年間の恋の果てから1つ出したいと思ってますが、こちらもよろしくお願いします。

最後がただの広告になってしまいましたが今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください