2018-05-13 11:48:21 更新

前書き

!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール


年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80

好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも




備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染

冷静沈着な性格の持ち主

外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生

相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある

制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用

男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している

人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」

彼女の目は常に物事の核心を見抜いている

A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である

幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた

西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘

小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている

周りの人間と距離を置こうとしているのには、昔何らかの理由で他人を傷つけてしまったことが原因のようだが、本人は多くは語っていない

最近北河財閥当主である祖父と連絡を取り合っている様子を伺うが、詳細は不明

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーー穂むらーー



穂乃果「・・・・・」






ひかり『仮に私がいなくてもうまくやっていってもらわないといかんからな』





穂乃果「・・・・・」




雪穂「お姉ちゃ〜ん!早くしないと学校遅れちゃうよ〜?」



穂乃果「あ・・・うん!すぐ行く〜!」








穂乃果「・・・考え過ぎ・・・かなぁ・・・」












ーーひかりの家ーー




クサフグ「・・・・・」スイスイ





ひかり「・・・・・」ガタッ















♯11 report9 μ's 追記





穂乃果「行ってきま〜す!」ガラガラ









穂乃果「・・・・・」スタスタ



穂乃果「・・・・・」スッ



穂乃果「・・・!」パチンッ!





穂乃果「・・・よっし!」









タタタタタ




私!高坂穂乃果!音ノ木坂学院に通う高校2年!


今この学校は少子化による統廃合の危機に瀕している・・・


そこで私はスクールアイドルを始めて、みんなにこの学校に注目してもらおうと思ったの!




そしてーー




ついについに!







音ノ木坂学院

アイドル部 μ's (ミューズ)


RANK019


Congratulation!ヽ"( ´ ∀`)ノ"





ついにここまで来ることができたんです!!






穂乃果「すごいってもんじゃないよ!19位だよ!19位!!」



穂乃果「ラブライブ!に出場できるかもしれないんだよ!」



穂乃果「・・・ラブライブ!・・・!出場できればきっと学校もなくならない!」



ことり「穂乃果ちゃん・・・!」


海未「穂乃果・・・!」



穂乃果「ラブライブ!だ・・・」









穂乃果「ラブライブ!だあぁぁぁっ!!」









ーー電車内ーー


ガタンゴトン ガタンゴトン




ひかり「・・・・・」












ーー音ノ木坂学院ーー



ヒデコ「やったじゃん!!」


フミコ「クラスで今すごい話題になってるよ!」



穂乃果「クゥ〜ン♪」


ミカ「よしよし!よくがんばった!」なでなで



ヒデコ「穂乃果のことだからすぐ飽きちゃうと思ってたんだけど」



穂乃果「えへへ♪」





フミコ「でもさぁ、私たちってラブライブ!に出るμ'sの初ライブ見たことになるんだよね〜?」



ヒデコ「感慨深いねぇ!」



ミカ「ひかりさんの言うとおり、私たちって伝説の始まりを見届けちゃったのかも!」


ヒデコ&フミコ「ね〜♪」





穂乃果「あ、そうだ!今日ひかりちゃんは・・・?」キョロキョロ



ヒデコ「あれ?穂乃果知らないの?」



穂乃果「へ?」



フミコ「ひかりさん、今日は学校休むって今朝先生が言ってたよ?」



穂乃果「そう・・・だっけ?」



ミカ「もー穂乃果、先生の話はちゃんと聞かないとダメだよ〜?」









スタスタ


絵里「穂乃果!おはよ!」フリフリ



穂乃果「あ!絵里ちゃん!おっはよーう!」



ヒフミ「えっ!?」



ミカ「穂乃果・・・!先輩だよ・・・!?」



穂乃果「あぁ、大丈夫大丈夫!先輩後輩やめようってなったんだ!」



ミカ「すごい・・・!芸能人みたい!」













ーー2年生教室ーー




ガラガラ



穂乃果「海未ちゃ〜ん!」



海未「あ、穂乃果!」タタタ



穂乃果「え?どうしたの海未ちゃん?」



海未「ことりを見ませんでしたか?今朝から様子がおかしかったんですが・・・」



穂乃果「ことりちゃん?さぁ・・・見てないなぁ・・・」



海未「そうですか・・・」















ーー廊下ーー




ことり「・・・・・」つ手紙













ーーとある駅ーー






スタスタ



ピッ ガタッ




ひかり「・・・・・」スタスタ



ひかり「む・・・?」





スタスタ








黒服の男「・・・お待ちしておりました」






ひかり「・・・ご足労おかけします」




バタン



ブロロロロ・・・
















ーーアイドル研究部部室ーー




穂乃果「うわぁ・・・♪」つPC


穂乃果「出場したらここでライブできるんだ〜!」



凛「すごいにゃぁ・・・♪」



にこ「なにウットリしてんのよ?」


にこ「・・・ラブライブ!出場ぐらいで・・・!」ウルウル




クルッ





にこ「・・・やったわね・・・!にこ・・・!」ウルウル




クルッ


にこ「まだ喜ぶのは早い!決定した訳じゃないんだから!」キッ!



にこ「気合い入れていくわよっ!」グッ!






絵里「そのとおりよ」スタスタ



ほのりん「?」















穂乃果「7日間連続ライブ?」



凛「そんなに!?」



希「ラブライブ!出場チームは2週間後の時点で20位以内に入ったグループ、どのスクールアイドルも最後の追い込みに必死なん」



絵里「20位以下に落ちたところだってまだ諦めてないだろうし、今から追い上げてなんとか出場を勝ち取ろうとしているスクールアイドルもたくさんいる」



真姫「つまり、これからが本番って訳ね」



絵里「ストレートに言えばそういうこと、喜んでいる暇はないわ」



穂乃果「よーっし!もっとがんばらないと!」







絵里「とはいえ、特別なことを今からやっても仕方ないわ」


絵里「まずは目の前にある"学園祭"で、精一杯いいステージを見せること、それが目標よ」






にこ「よし!そうとなったらまずはこの部長に仕事をちょうだい!」








絵里「じゃあにこ、うってつけの仕事があるわよ」



にこ「・・・?なに・・・?」














ーー生徒会室ーー




ガランガラン



ポトッ




書道部部長「やったやったぁ!」


書道部員「ぶちょぉぉ!」



生徒会「書道部、午後3時からの1時間の講堂の使用を許可します!」








にこ「・・・なんで講堂がくじ引きなわけ・・・?」



絵里「昔から伝統らしくて・・・」



穂乃果「にこちゃん!」



にこ「・・・・・」キッ!





生徒会「では続いてアイドル研究部ーー」



にこ「・・・・・」ズイッ



生徒会「ひっ・・・!?」





にこ「・・・見てなさい・・・!」ギロッ



生徒会「が・・・がんばってください・・・」



にこ「ふん!」








穂乃果「にこちゃん!頼んだよ!」



絵里「講堂が使えるかどうかで、ライブのアピール度は大きく変わるわ!」




にこ「・・・!」ガシッ!



ガラン ガラン





海未「・・・!」


ことり「・・・!」


絵里「・・・!」


希「・・・!」


真姫「・・・!」


凛「・・・!」


花陽「・・・!」




穂乃果「・・・!」


にこ「・・・!」





ポトッ













生徒会「残念!!」


にこ「だあぁぁぁっ・・・!!?」つ白玉



生徒会「アイドル研究部!学園祭で講堂は使用できません!!」




にこ「・・・ウソ・・・?」












ーー屋上ーー



穂乃果「どおぉぉぉしよぉぉぉっ!?」



にこ「だ、だってしょうがないじゃない!くじ引きで決まるなんて知らなかったんだから!」



凛「あぁっ!開き直ったにゃ!!」



にこ「うるさいっ!!」



花陽「うぅっ・・・何で外れちゃったの・・・?」ポロポロ



穂乃果「どおぉぉぉしよぉぉぉ・・・!」オロオロ



真姫「まぁ、予想されたオチね・・・」



希「にこっち・・・ウチ・・・信じてたんよ・・・?」



にこ「うるさいうるさいうるさぁぁい!悪かったわよ!!」












絵里「・・・気持ちを切り替えましょう、講堂が使えない以上、他のところでやるしかないわ、体育館もグラウンドも運動部が使ってる・・・」



海未「ではどこでーー」








穂乃果「じゃあここ!」



8人「えっ?」



穂乃果「ここに簡易ステージを作ればいいんじゃない?お客さんもたくさん入れるし!」



希「屋外ステージ?」



ことり「確かに人はたくさん入るけど・・・」



穂乃果「何よりここは、私たちにとってすごく大事な場所!ライブをやるのにふさわしいと思うんだ!」



凛「野外ライブ!かっこいいにゃー!」



絵里「でも・・・それなら屋外にどうやってお客さんを呼ぶの?」



海未「確かに・・・ここだとたまたま通りかかるということもないですし・・・」



真姫「下手すると1人も来なかったりして」



花陽「えぇっ!?それはちょっと・・・」





穂乃果「じゃあ大きな声で歌おうよ!」



にこ「はぁ・・・そんな簡単なことで解決できる訳なーー」


穂乃果「校舎の中や、外を歩いているお客さんにも聞こえるような声で歌おう!」


穂乃果「そしたらきっとみんな興味を持って見に来てくれるよ!」



絵里「・・・・・」クスッ



海未「・・・?」



絵里「ふふっ、穂乃果らしいわ」



穂乃果「え?・・・ダメ?」





絵里「いつもそうやってここまで来たんだもんね」スタスタ




絵里「・・・"μ'sってグループ"は」




穂乃果「・・・絵里ちゃん・・・」







穂乃果「・・・えへ!」



絵里「決まりよ!ライブはこの屋上にステージを作って行いましょ!」



希「確かにそれが1番μ'sらしいライブかもね」



凛「よーし!凛も大声で歌うにゃあ!」







絵里「じゃあ各自、歌いたい曲の候補を出してくること!」



絵里「それじゃあ練習始めるわよ!」














ーーとある場所ーー






ブロロロロ





キキーッ





ガタッ



黒服の男「どうぞ」



ひかり「ありがとうございます」スッ





ひかり「・・・・・」スタスタ




黒服の男たち「・・・・・」
















???「ひかり」



ひかり「・・・・・」ピタッ



黒服の男たち「・・・・・」ゾロゾロ











???「・・・よく来てくれたな」













黒服の男たち「おかえりなさい!お嬢様!」ザッ





ーー北河財閥ーー




ひかり「お久しぶりです、お爺様」



北河当主「・・・元気そうでよかった、ひかり」













ーー音ノ木坂学院 放課後ーー





ことり「・・・・・」トコトコ



穂乃果「わぁぁ♪ライブ楽しみだなぁ♪」トコトコ


穂乃果「ね!ことりちゃーー」


穂乃果「・・・?」ピタッ






ことり「・・・あのね、穂乃果ちゃん・・・」



穂乃果「・・・?」



ことり「・・・あのね・・・」



穂乃果「・・・・・」


















ことり「・・・ライブ・・・がんばろうね!」グッ



穂乃果「うん!」



穂乃果「行こう!」トコトコ



ことり「うん・・・!」










ことり「・・・・・」











ーー翌日ーー




絵里「え?曲を?」






穂乃果「うん!昨日真姫ちゃんの新曲聴いたら、やっぱり良くって!これ1番最初にやったら盛り上がるんじゃないかなぁって!」



絵里「えぇ?でも振り付けも歌もこれからよ?間に合うかしら・・・?」



穂乃果「頑張ればなんとかなると思う!」




海未「・・・でも、他の曲のおさらいもありますし」



花陽「わ・・・私・・・自信ないなぁ・・・」






穂乃果「μ'sの集大成のライブにしなきゃ!ラブライブ!の出場がかかってるんだよ?」



希「まぁ確かにそれは一理あるね」



穂乃果「でしょ?ラブライブ!は今の私たちの目標だよ!」






穂乃果「そのためにここまで来たんだもん!」





花陽「・・・ラブライブ!・・・!」



穂乃果「このまま順位を落とさなければ、本当に出場できるんだよ!」


穂乃果「たくさんのお客さんの前で歌えるんだよ!?」ガタッ







穂乃果「私、がんばりたい!そのためにやれることは全部やりたい!!」



穂乃果「・・・ダメかな・・・?」














絵里「・・・反対の人は?」











シーン













絵里「・・・だって?」



穂乃果「・・・みんな・・・!」






穂乃果「ありがとう・・・!」








ことり「・・・・・」







絵里「ただし!練習は厳しくなるわよ?」


絵里「特に穂乃果!」



穂乃果「・・・!」




絵里「あなたはセンターボーカルなんだから、みんなの倍はキツイわよ?わかってる?」




穂乃果「うん!全力でがんばる!!」グッ




ことり「・・・ッ・・・!」











ガチャッ




ひかり「よぉ」






穂乃果「あ!ひかりちゃん!昨日どこ行ってたの!?」タタタ



ひかり「あれ?学校には話を通したはずだったが・・・まぁちょっと家の都合でな」






真姫「家の都合?北河財閥で何かあったの?」



ひかり「そうだな、今はそういうことにしておこう」



















絵里「え!?ちょっと待って!」



凛「にゃ?」



海未「北河財閥って・・・あの北河財閥ですか・・・!?」



ひかり「あぁ、そうだが?」



希「北河財閥って、いろんなところに投資してるっていうすごいとこやん!?」



真姫「なに?みんな知らなかったの?」



穂乃果「あぁ・・・そういえば言ってなかったっけ?」



花陽「ひかりさん・・・大富豪の家の産まれだったんですね・・・!」



にこ「ぐぬぬぬぬ・・・!」






ひかり「正確に言えば、当主 北河 護皇 の孫なんだが・・・まぁいい」







ひかり「で?どうだ?学園祭のほうは?」



絵里「え・・・えぇ、当日のライブ場所も決まったし、曲の候補は洗い出せているわ」


絵里「最初に歌うことになっている新曲の振り付けと歌がどうにかできれば、あとは精度を上げるための練習をして備えるだけね」



ひかり「それを聞いて安心した、今後も運営の指揮は絢瀬に任せる」










ひかり「私もお前たちの学園祭のライブを観たがったんだがな・・・」



穂乃果「えぇー!?ひかりちゃん来れないの!?」



ひかり「しばらくは財閥に顔を出すことになっている、また明日も行かなきゃならん」


ひかり「次に戻ってくるのは学園祭の後になるか・・・」



穂乃果「そんなぁ・・・」











ひかり「そんな顔するな、大丈夫だ、お前たちならもう私がいなくてもうまくやっていけるさ」



穂乃果「・・・!」











ひかり「じゃあ私は明日に備えなきゃならんからもう行くぞ、お前ら、くれぐれも無理だけはするなよ?」



絵里「えぇ、ありがとう、お疲れ様」




ガチャッ バタン










穂乃果「・・・・・」















ーー夜 神田明神ーー





穂乃果「はぁ・・・!はぁ・・・!はぁ・・・!」タタタタタ








タタタタタ・・・・













ーー穂むらーー




雪穂「えぇ?夜も練習してるの?」



穂乃果「うん」



雪穂「・・・やり過ぎよくないよ?いっつも無理するんだから」



穂乃果「大丈夫!自分が誰よりもがんばって、ライブを成功させなきゃ!」


穂乃果「自分がやるって言い出したんだから!」スタスタ



雪穂「・・・・・」















ーー翌日 音ノ木坂学院ーー



ガヤガヤ






穂乃果「おぉぉぉー!」つポスター


穂乃果「いい感じだよ!これならきっと屋上までみんな来てくれるね!」



ことり「・・・えへへ・・・」








ことり「・・・あの・・・穂乃果ちゃーー」


穂乃果「よぉーっし!クラスのみんなにも見てもらおーう!」タタタタタ



ことり「ぁ・・・」









ことり「・・・・・」



海未「ポスターいい感じですね?」スタスタ



ことり「・・・ありがとう・・・」



海未「・・・?」













ーー北河財閥ーー






ひかり「・・・・・」




トントン





ひかり「どうぞ」



ガチャッ



北河当主「・・・ひかり」スタスタ



ひかり「お爺様?どうなさいました?」



北河当主「あぁ、跡取りの件について伝えにな」



ひかり「はい」





北河当主「お前以外にも跡取りにふさわしい候補はいるが、私としては是非ともお前に跡取りになってもらいたいと思っている」



ひかり「・・・光栄です」



北河当主「当然、お前が大切な孫娘だからという理由ではなく、お前には跡を継ぐほどの力も資格もあると判断した上で言っているつもりだ」


北河当主「・・・まぁ、大切な孫娘にそばにいて欲しいからという気持ちがなかったと言えば嘘にはなるが・・・」



ひかり「ありがとうございます」












北河当主「しかしひかり、お前はそれでいいのか?」



ひかり「・・・というと?」




北河当主「呼び出した私が言うのもおかしな話だが、せめて高校生活を3年間終えてからでも良いのではないか?」


北河当主「今だけだぞ?高校生活を謳歌することができるのは」




ひかり「構いません、私にとってはそんなものより、お爺様のお役に立てることのほうが大切です」

























北河当主「・・・アイドル研究部と言ったか?」



ひかり「・・・!どうしてその名を・・・?」



北河当主「西木野大病院院長の奥様から聞いてな、お前も所属しているんだろう?」



ひかり「・・・はい」



北河当主「今私の跡を継ぐことになれば、彼女たちと会うことも難しくなる」


北河当主「それにあそこには穂乃果くんもいるのだろう?」


北河当主「せめて彼女たちと同じ時を過ごしてからでも遅くはないのではないか?」











ひかり「いえ、大丈夫でしょう」



北河当主「なぜだ?」



ひかり「彼女たちは9人で立派なチーム、もはや私の助けなど必要ないでしょう」














ひかり「それに・・・私があの場に残ったら、それこそ彼女たちに迷惑をかけることになる・・・」












北河当主「・・・まだ3年前のことを気にしているのか?」


北河当主「あれはお前のーー」












ひかり「だとしても・・・!」



北河当主「・・・・・」













ひかり「・・・あの時のように・・・私のせいで誰かの夢を傷つけてしまうようなことは・・・もうしたくはないのです・・・!」




北河当主「・・・ひかり・・・」




ひかり「・・・・・」


















ーー放課後 音ノ木坂学院屋上ーー






にこ「だあぁっ・・・!もう足が動かないよぉ〜!」



穂乃果「まだダメだよ!さぁ!もう一回!」



にこ「うえぇぇっ!?またぁ!?」



穂乃果「いいからやるの!!まだまだできるよぉ!!」ガシッ!


にこ「いやあぁぁっ!!」








海未「・・・私たちはともかく、穂乃果は少し休むべきです」



穂乃果「大丈夫!私!燃えてるから!!」グッ



海未「・・・夜も遅くまで練習しているんでしょう?」



穂乃果「だってもうすぐライブだよ!?」



海未「・・・・・」















海未「ことり」



ことり「・・・!私・・・?」



海未「ことりからも言ってやってください」



ことり「・・・・・」
























ことり「・・・私は・・・穂乃果ちゃんのやりたいようにやるのが・・・一番だと思う・・・」



穂乃果「ほら!ことりちゃんもそう言ってるよ?」



海未「・・・・・」



ことり「・・・・・」













ーー夜 通話中ーー




穂乃果「くしゅっ!」


穂乃果「えぇ?ことりちゃん?」


穂乃果「別にいつもと変わらないよ?」




ひかり「そうか?」



穂乃果「ひかりちゃんはどうしてそう思うの?」



ひかり「あぁ、前に南を部室で見た時、何か思い詰めていたような目をしていたような気がしてな」


ひかり「園田もずいぶんと心配していた様子だったぞ?」



穂乃果「大丈夫じゃないかなぁ?」



ひかり「・・・・・」



穂乃果「きっとライブに向けて気持ちが昂ぶってるだけだよ!」



ひかり「あぁ、私の取り越し苦労ならいいのだが・・・」







穂乃果「くしゅんっ!」



ひかり「・・・?おい大丈夫か穂乃果?」



穂乃果「う・・・うん、大丈夫大丈夫!」



ひかり「頼むぞ、明日は本番なんだろう?体調を崩して中止なんてことにはならないでくれよ?」


ひかり「今日はゆっくり休め、いいな?」



穂乃果「はーい」



ピッ








穂乃果「・・・・・」
















雪穂「また行くの!?」



穂乃果「あぁ、ちょっとだけ」



雪穂「もう時間遅いし、お母さんに怒られるよ?」



穂乃果「ごめん、すぐ戻るから!」ガタッ








ガラガラ


ザーッ




穂乃果「うわぁ・・・雨・・・?」



ザーッ








穂乃果「・・・・・」タタタタタ











ーー北河財閥ーー




ひかり「・・・・・」ピッ














プルルルル・・・




ひかり「ん?・・・南・・・?」ピッ








ひかり「よぉ南、どうした?わざわざ私に連絡とは?」


















ことり「・・・ひかりさん・・・私・・・」



ひかり「・・・?」



ことり「あの・・・実はーー」



ひかり「・・・・・」

















穂乃果「はぁ・・・!はぁ・・・!はぁ・・・!」タタタタタ

















ひかり「・・・その話、本当なんだな?」



ことり「・・・はい・・・」



ひかり「・・・なるほどな、あの時部室で思い詰めた顔をしていたのはそのせいだったのか・・・」



ことり「・・・・・」



ひかり「確かに、そんなチャンスはそうそう転がってくるものではないだろうな」













ことり「・・・ひかりさん」



ひかり「ん・・・?」



ことり「・・・ひかりさんは・・・行ったほうがいいと思いますか・・・?」



ひかり「・・・・・」














ひかり「南・・・私は前に言ったな?」



ことり「え・・・?」








ひかり「・・・"常に自分の道を決めるのは、周りの人間や状況ではなく、自分自身の意思であるべき"」



ひかり「・・・わかるな?」




ことり「・・・・・」






















ーー翌日 穂むらーー










ほのママ「ほ〜の〜か!」



穂乃果「・・・ぅっ・・・」パチッ



ほのママ「今日文化祭でしょ?早起きするんじゃなかったの?」


スタスタ



穂乃果「うっ・・・うぅ・・・」ムクッ


穂乃果「・・・くしゅっ!」




穂乃果「・・・・・」フラフラ




穂乃果「・・・ぁれ・・・?」フラフラ〜



穂乃果「わっ・・・?」ガクッ












穂乃果「・・・・・」ボーッ









穂乃果「はっ・・・!?」







穂乃果(ま・・・まさか・・・!)












ーー音ノ木坂学院ーー






ザーッ






凛「わあぁー!すごい雨・・・!」


花陽「お客さん全然いない・・・!」



真姫「この雨だもの、しょうがないわ」



絵里「私たちの歌声でお客さんを集めるしかないわね」



にこ「そう言われると燃えてくるわね!」グッ







プルルルル



ことり「・・・・・」ピッ



ことり「はい・・・」





ひかり「よぉ」



ことり「・・・ひかりさん・・・」



ひかり「本当にいいのか?」



ことり「・・・はい、本番直前にそんな話したら、穂乃果ちゃんにもみんなにも悪いですよ・・・」



ひかり「だが、今日がリミットなんだろう?」



ことり「はい・・・だからライブが終わったら私から話します、みんなにもーー」


ことり「穂乃果ちゃんにも・・・」




ひかり「・・・・・」




海未「・・・?」



ことり「・・・・・」スタスタ



















ザーッ





ガラガラ



穂乃果「おはよー・・・」



海未「穂乃果!」



にこ「遅いわよ?」



穂乃果「ごめんごめん・・・当日に寝坊しちゃうなんてーー」フラフラ


穂乃果「・・・あれ・・・?」クラァ・・・



ことり「わっ・・・?」パシッ


ことり「穂乃果ちゃん、大丈夫?」



穂乃果「えへへ・・・ごめんごめん・・・」


穂乃果「・・・・・」











絵里「穂乃果・・・?声がちょっと変じゃない?」



穂乃果「えっ!?そ・・・そうかなぁ!?」ビクッ


穂乃果「のど飴なめとくよ・・・!えへへ・・・!」



ことり「・・・・・」











ーー北河財閥ーー










ひかり「・・・・・」チラッ



ザーッ




ひかり「・・・雨か・・・」



コンコン



ひかり「・・・はい」



北河当主「ひかり、ちょっと出て来てくれるか?」



ひかり「わかりました、すぐに行きます」ガタッ



スタスタ


ガチャッ


バタン












ーー同時刻 音ノ木坂学院ーー




ヒデコ「μ's Live in 音ノ木坂!まもなくでーす!」



フミコ「屋上ステージへ是非どうぞー!」











穂乃果「・・・・・」スタスタ










穂乃果「・・・・・」すぅ・・・



穂乃果「♪〜」



穂乃果「・・・・・」ニコッ














ザーッ




絵里「・・・全然弱くならないわね・・・」



にこ「っていうかさっきより強くなってない!?」



真姫「これじゃあ、たとえお客さんが来てくれたとしても・・・」



絵里「・・・・・」














穂乃果「やろう!」



絵里「穂乃果・・・」



穂乃果「ファーストライブの時もそうだった・・・あそこで諦めずにやってきたから、今のμ'sがあると思うの!」


穂乃果「だからみんな・・・行こう!!」




花陽「・・・そうだよね・・・!そのためにずっとがんばってきたんだもん!」


凛「後悔だけはしたくないにゃ!」



絵里「泣いても笑っても、このライブのあとには結果が出る」


希「なら思いっきりやるしかないやん!」


真姫「進化した私たちを見せるわよ!」



にこ「やってやるわ!」グッ!








ことり「・・・・・」



海未「・・・?ことり?」



ことり「・・・!ご、ごめん!」



海未「・・・?」














ーー屋上ーー



雪穂「亜里沙〜!」タタタ


雪穂「よかった・・・間に合った?」



亜里沙「うん!今始まるとこ!」












穂乃果「・・・・・」







穂乃果(大丈夫・・・できる・・・!今までもそうやってがんばってきた・・・!)


穂乃果(・・・できると思えば、なんだってやってこられた!)














穂乃果(・・・大丈夫・・・!!)









♪ エンディングテーマ No brand girls ♪






♪ (Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah!) ♪



♪ (一進一跳!(いっしんいっちょう)) ♪



♪ (Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah!) ♪



♪ (ほら負けないよね?) ♪



♪ 悔しいなまだNo brand ♪



♪ 知られてないよNo brand ♪



♪ なにもかもこれから 熱い気分 ♪



♪ 楽しいよでもNo brand(Do you know?) ♪



♪ 張りきってるんだNo brand(Do you know?) ♪



♪ だから(おいで)ここで出会うために(Yes, I know!) ♪



♪ 目指す場所は(高い) ♪



♪ いまより高く(どこまで?) ♪



♪ チャンスの前髪を ♪



♪ (持って)はなさないから ♪



♪ (ぎゅっと)はなさないから ♪



♪ (Oh yeah!)奇跡の虹を渡るんだ ♪







♪ 壁はHi Hi Hi壊せるものさHi Hi Hi倒せるものさ ♪



♪ 自分からもっとチカラを出してよ ♪



♪ Hi Hi Hi壊せるものさHi Hi Hi倒せるものさ ♪



♪ 勇気で未来を見せて ♪





♪ そうだよ覚悟はできた ♪



♪ (Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah!うん負けないから!) ♪





♪(Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah! Oh yeah!) ♪
























穂乃果「うぁ・・・!」クラァ・・・


バタン!




海未「穂乃果!?」


ことり「穂乃果ちゃん!?」



絵里「穂乃果!大丈夫!?」


絵里「・・・!すごい熱!」



海未「え・・・!?」




雪穂「お姉ちゃん!!」ダッ!








海未「穂乃果!!」



ことり「穂乃果ちゃん!!」




穂乃果「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」







穂乃果「・・・つ・・・次の曲・・・!」



8人「・・・!」



穂乃果「・・・せっかく・・・ここまで・・・来たんだか・・・!」




ことり「・・・!穂乃果ちゃんっ!!」







穂乃果「・・・・・」ガクッ





















ーー北河財閥ーー




ひかり「・・・!」バッ!



北河当主「・・・?ひかり、どうした?」



ひかり「・・・・・」



北河当主「・・・ひかり?」


















ひかり「・・・穂乃果・・・?」













♯11 report9 μ's 追記 「走り出す亀裂」fin


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください