2018-05-13 11:48:10 更新

前書き

!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。



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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール


年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80

好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも




備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染

冷静沈着な性格の持ち主

外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生

相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある

制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用

男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している

人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」

彼女の目は常に物事の核心を見抜いている

A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である

幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた

西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘

小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている

周りの人間と距離を置こうとしているのには、昔何らかの理由で他人を傷つけてしまったことが原因のようだが、本人は多くは語っていない

現在、北河財閥の跡取りの話を持ちかけられており、音ノ木坂学院にはあまり顔を出せていない

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穂乃果「うぁ・・・!」クラァ・・・


バタン!




海未「穂乃果!?」


ことり「穂乃果ちゃん!?」



絵里「穂乃果!大丈夫!?」



雪穂「お姉ちゃん!」タタタ



ザーッ






客1「なになに?どうしたの?」


客2「倒れた?」


客3「大丈夫?」



ザワザワ



絵里「すみません!メンバーにアクシデントがありました!少々お待ちください!」









雪穂「お姉ちゃん・・・!」





にこ「・・・続けられるわよね!?」




真姫「・・・・・」


凛「・・・・・」


花陽「・・・・・」




にこ「まだ諦めたりしないわよね!?」









希「・・・!」オロオロ



にこ「ねぇ!!」




希「・・・・・」オロオロ




スタスタ



にこ「・・・!」


絵里「・・・・・」








絵里「・・・穂乃果はもう無理よ」


にこ「・・・!」



絵里「・・・・・」





ザーッ


















♯12 report2 南 ことり 追記








ーー穂むらーー



ガラガラ



絵里「失礼します!」



ひかり「む・・・?絢瀬か?」



ほのママ「・・・あなたたち・・・」



絵里「・・・ひかり?どうして・・・?」



ひかり「穂乃果が倒れたと聞いて飛んで戻ってきたんだ」



絵里「・・・そうなの・・・」















絵里「・・・・・」



ほのママ「・・・・・」





スッ


絵里「申し訳ありませんでした!」

















ほのママ「な〜に言ってるの?」



絵里「え・・・?」




ほのママ「あの子がどうせできるできるって全部背負い込んだんでしょ?昔からずっとそうなんだから!」


ひかり「私もそうだとは思っていたが・・・まったく、だから無理はするなと言ったのに・・・」














ほのママ「それより、退屈してるみたいだから上がってって!」



絵里「え?それはーー」



ことり「穂乃果ちゃん、ずっと熱が出たままだってーー」



ほのママ「おとといあたりから下がってきて今朝はもうすっかり元気よ」



ひかり「そうでしたか・・・」



希「ほっ・・・よかった・・・」



ひかり「それではお邪魔します、絹穂さん」



ほのママ「えぇ、どうぞ」



ひかり「お前たちも来てくれ」スタスタ











ーー穂乃果の部屋ーー




ひかり「穂乃果」



穂乃果「あ!ひかりちゃん!今日は戻ってきてたんだ?」



ひかり「お前が倒れたと聞いたからだ、大丈夫なのか?」



穂乃果「大丈夫!ほら!このとおり!」グッ



ことり「よかった!起きられるようになったんだ!」



穂乃果「うん!風邪だからプリン3個食べてもいいって!」



にこ「心配して損したわ」



希「お母さんの言うとおりやね」



ひかり「まったく・・・当人はのんきなもんだな」














にこ「それで?足のほうはどうなの?」




穂乃果「あぁ・・・うん、軽く挫いただけだから腫れが引いたら大丈夫だって」












穂乃果「・・・本当に、今回はごめんね・・・」


穂乃果「せっかく最高のライブになりそうだったのに・・・」



絵里「穂乃果のせいじゃないわ、私たちのせい・・・」



穂乃果「でも・・・」



ひかり「過ぎたことを悔やんでも仕方があるまい、ならその失敗をいかに糧にするかを考えるべきだ」



穂乃果「・・・?」



ひかり「まぁつまり、反省をしているなら同じ失敗を次にしなければいいということだ」



穂乃果「・・・そっか・・・わかった」








絵里「・・・はい」つCD



穂乃果「・・・?」



絵里「真姫がピアノでリラックスできる曲を弾いてくれたわ」


絵里「これ聴いてゆっくり休んで」



穂乃果「わぁ・・・!」








ガラガラッ




まきりんぱな「・・・?」



穂乃果「真姫ちゃんありがとー!」つCD



ひかり「おい穂乃果!」


絵里「何やってんの!?」ガシッ


にこ「あんた風邪引いてんのよ!?」グイッ



穂乃果「うわぁっ・・・!」


穂乃果「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」



ガラガラッ


ピシャッ












真姫「・・・大声出すから・・・」


凛「嬉しいんだよ」


花陽「えへへ♪」






穂乃果「・・・・・」チーン!



海未「ほら、病み上がりなんだから無理しないで」



穂乃果「ありがとう、でも明日には学校行けると思うんだ」



ことり「ホント?」



穂乃果「うん!」



ひかり「それは好都合、私も明日は学校に行けるはずだ」


ひかり「夕方には財閥に行かなきゃならんがな」



穂乃果「ホント!?よかった〜♪」







穂乃果「あ!そうだ!」



ひかり「ん?どうした?」








穂乃果「ならさ!短いのでもいいからもう一度ライブできないかな?」





にこ「・・・・・」





ひかり「お、いいじゃないか」



穂乃果「ほら!ラブライブ!への出場グループ決定まであと少しあるでしょう?」




ことり「・・・・・」


海未「・・・・・」





穂乃果「何て言うか・・・埋め合わせって言うか・・・」




希「・・・・・」





穂乃果「なんかできないかな?って」



ひかり「そうだな、こんなことぐらいでへこたれている場合でもないだろう」


ひかり「いつ他のグループに追い上げられてもおかしくはないんだ、できることはすべてやっておくべきだろう」




絵里「・・・・・」





穂乃果「だよねだよね!」



ひかり「あぁ、だが穂乃果、まずはお前の体が治ってからだ、また無理をされたらたまったものではないからな」



穂乃果「はーい♪」
















絵里「・・・穂乃果、ひかり」



穂乃果「・・・?」



ひかり「どうした?絢瀬?」






















絵里「・・・ラブライブ!には・・・出場しません・・・」







穂乃果「・・・え・・・?」



ひかり「・・・なんだと・・・?」












絵里「・・・理事長にも言われたの・・・」


絵里「"無理し過ぎたんじゃないか"って・・・」


絵里「"こういう結果を招くためにアイドル活動をしていたのか"って・・・」






絵里「それで・・・みんなで相談して、エントリーをやめたの・・・」



絵里「もうランキングに・・・μ'sの名前はーー」










絵里「・・・ないわ」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「・・・そうか・・・」





海未「私たちがいけなかったんです・・・穂乃果に無理をさせたから・・・」



穂乃果「・・・うぅん、違う・・・私が調子に乗って・・・」



ひかり「それを言うなら、監督の立場でありながらその事態をあらかじめ想定して止めることができなかった私に責任がある」


ひかり「だからそう自分を責めないでくれ」



穂乃果「・・・・・」



ことり「穂乃果ちゃん・・・」







絵里「誰が悪いなんて話してもしょうがないでしょう?あれは全員の責任よ」


絵里「体調管理を怠って無理をした穂乃果も悪いけど、それに気づかなかった私たちも悪い・・・」



ひかり「・・・絢瀬の言うとおりだな・・・」














ーー秋葉原ーー



ガタンゴトン ガタンゴトン




花陽「穂乃果ちゃん・・・落ち込んでたね・・・」



凛「ラブライブ!のこと、まだ黙っているのかと思ったけど・・・」



真姫「隠しておいてもすぐにわかることだし、仕方ないわ・・・」



にこ「はぁ・・・」






ひかり「・・・確かにそうだな・・・冷静に考えてみれば、あの理事長ならそう言うだろうな・・・」



花陽「・・・ごめんなさいひかりさん・・・穂乃果ちゃんにもひかりさんにも相談せずに決めてしまって・・・」



ひかり「とんでもない、むしろ私の方こそすまなかった、そんなつらい選択をさせてしまって」




にこ「・・・まったく・・・」



ひかり「・・・?」















にこ「・・・あと少しだったのにな・・・」





凛「にこちゃん・・・」





真姫「・・・・・」


凛「・・・・・」


花陽「・・・・・」






ひかり「・・・すまない・・・矢澤、みんな・・・」




















ーー穂むらーー





雪穂「お姉ちゃ〜ん?」







雪穂「お姉ちゃ〜ん!?ごはんできたって〜、今日は下で食べるの〜?」





穂乃果「・・・・・」














雪穂「お姉ちゃん・・・?」


雪穂「もう・・・寝てんのーー」ガラガラ




雪穂「・・・!」
















穂乃果「・・・・・」ポロポロ






















ーーことりの家ーー



ことり「・・・・・」






トントン




ことり「はい?」



ガチャッ







理事長「・・・・・」




理事長「・・・穂乃果ちゃんには話したの?」




ことり「・・・うん・・・明日・・・話す・・・」



理事長「ちゃんと話しなさいよ?大切な友達でしょ?」



ことり「・・・うん・・・」















ーーUTX前ーー







ひかり「・・・・・」スタスタ




キャーッ! キャーッ!


ザワザワ





ひかり「・・・ん?」








アナウンサー「では!ランキング1位で出場を決めたA-RISEのみなさんにお話を!」


アナウンサー「今のお気持ちは!?」



ツバサ「はい!みなさんの温かい応援のおかげです!」


英玲奈「本当にありがとう!」


あんじゅ「応援よろしくね!」




ワーッ! キャーッ!












ひかり「・・・・・」スタスタ










ーーとある定食屋ーー




ガラガラ




おやじ「らっしゃい!」



ひかり「・・・・・」



おやじ「おぅ!ひかりちゃん!今日は1人かい?いつものでいいんだよな?」



ひかり「・・・あぁ・・・」



おやじ「あいよ!ちょっと待ってな!」スタスタ






ひかり「・・・・・」



おやじ「どうしたひかりちゃん?元気ないな?」



ひかり「・・・そんなことはない・・・」














おやじ「・・・あのさぁひかりちゃん、そういうウソをつくにしても、もうちっと明るい顔してウソついたらどうだい?そんな顔じゃバレバレだぞ?」



ひかり「・・・・・」



おやじ「なんかあったのかい?ひかりちゃんさえ良ければ相談に乗るぜ?」



















ひかり「・・・そうだな・・・ここに来るのも最後になるかもしれんし・・・」


おやじ「・・・?」





















ガチャッ




おやじ「なるほどね・・・家を継ぐって話か・・・」



ひかり「あぁ・・・最近になって祖父から連絡が来てな・・・私にとっても悪い話でもないから受けようとは思っているんだ・・・」






おやじ「となるとひかりちゃん・・・音ノ木坂にはーー」



ひかり「あぁ・・・もう戻ることはないだろう・・・」



おやじ「そういうことかい、そりゃあ家の都合じゃ仕方ないかもしれんが・・・」



ひかり「・・・・・」











おやじ「しかしひかりちゃん、君はそれでいいのかい?」



ひかり「・・・どういうことだ・・・?」







おやじ「アイドル研究部・・・って言ったっけ?あの娘たちのことはいいのかよ?」



ひかり「あいつらなら大丈夫さ、私があいつらに残すべきものは全て残した、もはや私がいなくなろうともうまくやっていけるさ」





おやじ「そりゃあ技術的なことはそうかもしれんが・・・」


おやじ「ひかりちゃんは?アイドル研究部には残りたくないのかよ?」








ひかり「・・・残りたくない訳ではない、だが・・・私は本来ならば彼女たちと一緒にいていい存在じゃない・・・」



おやじ「どうして?俺はそうは思わないけど・・・なんであの娘たちと一緒にいちゃいけないんだ?誰が決めたんだそんなこと?」




ひかり「・・・・・」

















おやじ「・・・事情がわからんから何とも言えんが・・・」


おやじ「そしたら、ちょっと俺の昔話に付き合ってくれるか?ひかりちゃん?」



ひかり「・・・おやじの昔話・・・?」














おやじ「俺はな、いつか一人前の料理人になって、レストランを経営するのが、ガキの頃からの夢だったんだよ」


おやじ「夢を叶えるために、寝る間も惜しんで勉強したもんだ」








おやじ「だが俺の親父はそれを許してはくれなくてな・・・実家でやってる農業を継げって昔からうるさくてな」


おやじ「けど俺はどうしても農家を継ぐのだけは嫌でな、だから最後は親父と喧嘩して家を飛び出して来たんだ」


おやじ「自分のレストランを持つって夢を叶えるためにな」







ひかり「・・・・・」









おやじ「結局そのあと、実家からは一度も連絡が来たこともない」


おやじ「それにレストランを経営する夢も叶わずーー」


おやじ「今じゃこんな・・・客もひかりちゃんくらいしか来てくれない寂れた場所で、1人で定食屋を経営しているだけ・・・」




ひかり「・・・そうか・・・」











おやじ「でもな、ひかりちゃん」



ひかり「ん・・・?」



おやじ「俺は自分の選択を後悔したことは一度もない」


おやじ「親父と喧嘩して家を出て行ったことも」


おやじ「レストランの経営を目指して、結局今のこの定食屋の主人に落ち着いたことも・・・」









おやじ「それってやっぱり、自分がやりたいと思ったことを追いかけ続けたからだと、俺はそう思うんだ」


おやじ「だから今のこの結果に納得ができるんだと思う」


おやじ「それに、ひかりちゃんにも会えたしな!」



ひかり「・・・・・」










おやじ「・・・ひかりちゃんはどうかな?」



ひかり「・・・・・」












おやじ「自分が今、何をすべきなのか・・・自分は何がしたいのか」


おやじ「状況が決めたことじゃなくて、自分が心からやりたいと思ったことーー」


おやじ「選択をするのは、それがわかってからだよ、ひかりちゃん」










ひかり「・・・そうだよな・・・おやじ・・・」



おやじ「それにさ、あの娘たちもきっと、ひかりちゃんが思ってる以上にひかりちゃんを必要としてるはずだよ」


おやじ「あの娘たちの話もちゃんと聞いてあげてからでも遅くはないと思うよ?」






ガタッ


ひかり「ありがとう、おやじ・・・だが私の考えは変わらない・・・」


ひかり「私は・・・家を継ぐよ・・・」




おやじ「・・・そっか・・・ひかりちゃんと会えなくなるのは残念だが・・・仕方ないよな・・・」



ひかり「・・・ありがとう、今日も美味かったよ・・・お代はここに置いておくよ・・・」ジャラッ



おやじ「ありがとよ、ひかりちゃん・・・」










ガラガラ



ひかり「おやじ」



おやじ「・・・・・」



ひかり「・・・今までありがとう・・・」











おやじ「ひかりちゃん!またいつでも来てくれよ!?いつもの用意して待ってるからな!」





ひかり「・・・・・」




ガラガラ


ピシャッ




















ーー翌日 音ノ木坂学院ーー





ガヤガヤ










女子生徒1「・・・じゃあ辞退しちゃったんだ?」


女子生徒2「うん・・・なんか学園祭のときにトラブルがあったでさー」


女子生徒1「順位上がってたのにもったいないねぇ・・・」


女子生徒2「ホントだよー」


















穂乃果「・・・・・」



ことり「・・・気にしないで」



穂乃果「・・・・・」







ことり「・・・ほ、穂乃果ちゃん・・・あのねーー」





穂乃果「・・・・・」





ことり「・・・・・」














ひかり「・・・よぉ」スタスタ



ことり「あ・・・」



穂乃果「・・・ひかりちゃん・・・?」



ひかり「穂乃果、過ぎたことをいつまでも悔やんでいてもしかないぞ?」



穂乃果「うん・・・わかってはいるけど・・・」






ひかり「今回のチャンスがダメになっただけだ、まだきっと次があるはずだろう」


ひかり「ならその次のチャンスとやらに備えて活動したほうが、後悔してウジウジしているよりも100倍利口だと私は思うが?」



穂乃果「・・・・・」















ひかり「・・・それに、世の中そんな悪いことばかりでもないぞ?」



ことり「へ・・・?」



穂乃果「どういうこと・・・?」




ひかり「・・・部室に来い、全員集まったらそこで話す」












ーーアイドル研究部部室ーー



ひかり「・・・これを見てみろ」ペラッ







ーー来年度入学希望者受付のお知らせーー






穂乃果「・・・これって・・・!」



ひかり「そうだ、中学生たちの希望校アンケートの結果が出てな、去年と比べて志願者が爆発的に増えたそうだ」






穂乃果「・・・ってことは・・・!?」



海未「・・・学校は・・・?」



希「存続するってことやん!?」






ひかり「そうだ、お前たちの活動が功を奏した結果だ、よくやったなお前たち」



凛「そしたら凛たちにも後輩ができるの!?」


花陽「うん・・・!」








ひかり「だが忘れるな?あくまで今年度の入学希望者の受付をすると言っているだけ、再来年度にどうなっているかはわからないんだ」


ひかり「このまま慢心して何もしないようでは、ただ問題を先延ばしにしただけという結果にもなりかねんからな」











穂乃果「・・・でも・・・私たち、これから何をすればいいの・・・?」








ひかり「おい大丈夫か穂乃果?お前たちは今までどおり、音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sとして活動すればいいだけだ」



穂乃果「え・・・?」



ひかり「誰もまだアイドル研究部解散などとは言っていないだろう?」



穂乃果「・・・そうなの?」



絵里「えぇ、理事長も別に禁止したつもりはないって、続けていいそうよ」



穂乃果「本当!?」



海未「じゃあライブも?」



絵里「えぇ」



穂乃果「よかったぁ!いつにしよう?いつにしよう!?」



ひかり「そうだな、入学願書受付までには間に合わせるべきではないか?」



絵里「でもあんまり連続でやってもね・・・」










穂乃果「・・・みんなの体調とか・・・疲れすぎちゃうのもよくないよね・・・?」



海未「穂乃果・・・?」



絵里「・・・やっぱり気にしてるのね・・・」



穂乃果「・・・まぁ・・・」



海未「なんかちょっと穂乃果らしくありませんね・・・?」



真姫「そうね・・・」



穂乃果「・・・・・」





ひかり「それだけ、少し周りが見えるようになってきたのではないか?」



穂乃果「そう・・・かな・・・?」



ひかり「成長していってるのさ、お前もな」



穂乃果「えへへ♪」











ひかり「ん・・・?」



ことり「・・・・・」













ひかり「南どうした?」



ことり「・・・ひかりさん・・・」















ひかり「何だと?まだ話せてない?」



ことり「・・・はい・・・」



ひかり「なら早くーー」



ことり「でも・・・今は・・・」



ひかり「・・・・・」スッ



ことり「・・・!」


















ひかり「・・・お前たち・・・話がある」



8人「・・・?」



ことり「ひかりさん・・・!」



ひかり「遅かれ早かれ、いずれは話さなきゃならんことだ」



希「聞いてる?」


絵里「うぅん・・・」フルフル



穂乃果「どうしたの?ひかりちゃん?」


























ひかり「・・・南が留学することになった・・・」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「1週間後に日本を発つ」


ことり「・・・・・」



8人「・・・・・」













真姫「・・・なに・・・?」


花陽「・・・ウソ・・・?」


にこ「ちょっと・・・どういうこと・・・?」







ことり「・・・前から・・・服飾の勉強をしたいって思ってて・・・そしたらお母さんの知り合いの学校の人が・・・来てみないかって・・・」





ことり「・・・ごめんね、もっと早く話そうって・・・思っていたんだけど・・・」



ひかり「学園祭のライブでまとまっている状況に水を差すのはよくないと、南はずっと気を使っていたんだ・・・」



海未「そんな・・・」



希「それで最近・・・」








絵里「・・・行ったきり・・・戻って来ないのね・・・?」



ことり「・・・・・」コクッ



ことり「・・・高校を卒業するまでは・・・多分・・・」














穂乃果「・・・・・」ガタッ






ことり「・・・!」








穂乃果「・・・どうして・・・言ってくれなかったの・・・?」スタスタ



ひかり「だから・・・学園祭があったからーー」



穂乃果「・・・ひかりちゃんは知ってたんだ・・・?」





ひかり「・・・あぁ・・・」



穂乃果「・・・・・」グッ








ことり「・・・・・」




穂乃果「どうして言ってくれなかったの・・・?ライブがあったからって言うのも分かるよ?」


穂乃果「でも・・・私たちは・・・ずっとーー」





絵里「穂乃果」


希「ことりちゃんの気持ちもわかってあげないとーー」





穂乃果「わからないよ!!」ガッ!


穂乃果「だっていなくなっちゃうんだよ!?せっかく友達になれたのに!離れ離れになっちゃうんだよ!!?」


穂乃果「なのに・・・!」


























ことり「・・・何度も言おうとしたよ・・・?」



穂乃果「・・・?」



ことり「でも・・・穂乃果ちゃん、ライブやるのに夢中でーー」


ことり「"ラブライブ!"に夢中で・・・!」



穂乃果「・・・!」








ことり「だから・・・ライブが終わったらすぐ言おうと思ってた・・・」


ことり「・・・相談に乗ってもらおうと思ってた・・・!」







ことり「でも・・・あんなことになって・・・!」ポロポロ





ことり「聞いて欲しかったよ・・・!穂乃果ちゃんには・・・!一番に相談したかった・・・!」ポロポロ



ことり「だって・・・穂乃果ちゃんは・・・!初めてできた友達だよ・・・!?」ポロポロ


ことり「私にとって・・・かけがえのない大切な友達だよ・・・!?」ポロポロ



穂乃果「・・・!」






ことり「そんなのーー」ガタッ


穂乃果「ぁ・・・!」











ことり「そんなの・・・当たり前だよぉ!!!」ダッ!



ガラッ!


タタタタタ





穂乃果「ことりちゃん・・・!」





ひかり「・・・・・」




















ひかり「・・・南の気持ちもわかってやってくれ・・・あいつは決して黙っていたかった訳じゃなかったんだ・・・」


ひかり「いち早く穂乃果に相談したかったんだが・・・ライブ直前の状況に水を差したくもなかった・・・」


ひかり「だから私に真実を・・・」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「私も南のその考えに賛成して黙っていた・・・」


ひかり「だが・・・それがこんな結果を招くと知っていれば・・・南の気持ちを振り切ってでも私から話すべきだった・・・」



ひかり「すまない・・・穂乃果・・・みんな・・・」























穂乃果「・・・のせいだ・・・」



ひかり「・・・穂乃果・・・?」






















穂乃果「全部・・・私のせいだ・・・!」ダッ!



ひかり「!?待て!穂乃果!!」



タタタタタ・・・

















ひかり「ったく!」ピピピッ







プルルルル・・・



ひかり「・・・!」



海未「穂乃果・・・荷物を忘れて・・・」






ひかり「・・・まずいことになったな・・・」



海未「・・・?」



ひかり「絢瀬、すまないが穂乃果に荷物を届けてやってくれ」



絵里「え?いいけど・・・ひかりは?」



ひかり「私は今から財閥に行かなきゃならん・・・届けてからでは間に合わない・・・!」



絵里「そう・・・わかったわ」















ひかり「・・・それと、私も話さなければならんことがある・・・」



7人「・・・?」






ひかり「・・・実はなーー」

















ーー穂むらーー





穂乃果「・・・・・」








コンコン




穂乃果「・・・?」



ガチャッ



ほのママ「穂乃果・・・」



穂乃果「お母さん・・・」





ほのママ「あんた学校に荷物忘れてきたでしょ?さっき絢瀬さんが届けに来てくれたわよ?」



穂乃果「・・・うん・・・」











ほのママ「それと・・・穂乃果に伝言があるわ・・・」



穂乃果「・・・?」






ほのママ「・・・ひかりちゃんのこと・・・」



穂乃果「ひかり・・・ちゃん・・・?」
















ほのママ「ひかりちゃん・・・お爺様の家を継ぐから、音ノ木坂を離れるって・・・」




穂乃果「・・・!!!」



ほのママ「・・・・・」








穂乃果「お母さんは・・・知ってたの・・・?ひかりちゃんのこと・・・?」



ほのママ「いいえ・・・私も絢瀬さんから聞いて・・・なんか今日学校でみんなに話したけど、穂乃果はいなかったからって・・・」



穂乃果「・・・・・」












穂乃果「ひかりちゃんは・・・?また戻って来るの・・・?」





ほのママ「・・・・・」フルフル



穂乃果「・・・・・」








ほのママ「あと・・・すぐにひかりちゃんに連絡してって・・・ほら、ケータイ」スッ



穂乃果「・・・・・」








ほのママ「・・・・・」



ガラガラ


パタン










穂乃果「・・・・・」ピッ








プルルルル・・・







ひかり「・・・よぉ・・・」



穂乃果「・・・ひかりちゃん・・・」



ひかり「・・・絢瀬から聞いたか?」



穂乃果「・・・うん・・・」







ひかり「すまない・・・ラブライブ!のことや南のことがあったついでに話す形になってしまったな・・・」



穂乃果「・・・・・」



ひかり「最近財閥に顔を出していたのも、引き継ぎの手続きのためだったんだ、・・・すまなかったな、今まで黙っていて」


ひかり「・・・私も南のことを悪く言えないな・・・」















穂乃果「・・・どうして・・・こんなことになっちゃったのかな・・・?」



ひかり「・・・穂乃果・・・?」





穂乃果「ラブライブ!のことも・・・ことりちゃんのことも・・・ひかりちゃんのこともーー」






穂乃果「・・・どこで・・・間違えちゃったのかな・・・?」









ひかり「・・・南のことは残念だったよ・・・本当・・・」


ひかり「だが私のことは心配しないでくれ、1人でもうまくやるさ」



穂乃果「・・・・・」






ひかり「それにラブライブ!のことだって、前にも言ったが今回のチャンスがなくなっただけなんだ」


ひかり「どんな形でかはわからんが、きっと次のチャンスも転がってくるはずだ」


ひかり「私も南もいなくなるんだ、これからの方が大変だぞ?」


ひかり「大丈夫、お前たちならやれるさ」


























穂乃果「・・・次なんて・・・あるのかな・・・?」








ひかり「あるさ、必ずな」



穂乃果「・・・・・」







ひかり「私も1週間後には音ノ木坂に登校する最後の日を迎える」


ひかり「お前たちのところに顔を出すから、その時には笑顔で送り出してくれよ?」



ひかり「私のことも・・・南のこともな・・・」




穂乃果「・・・・・」








ひかり「それじゃあな穂乃果、1週間後にまた会おう」



穂乃果「・・・うん・・・」





ツーッ ツーッ ツーッ




















穂乃果「・・・・・」ポロポロ













穂乃果「私・・・何やってたんだろ・・・?」ポロポロ















ーー翌日 音ノ木坂学院ーー




穂乃果「・・・・・」







ヒデコ「おはよー!」



ミカ「もう寝てるしーー」


穂乃果「起きてる・・・」



ヒデコ「まったく・・・」





フミコ「ねぇ・・・ことりちゃん今日は一緒じゃないの?」



穂乃果「・・・うん・・・」



ミカ「今朝園田さんから聞いたよ?ことりちゃん留学するんでしょ・・・?」



穂乃果「・・・うん・・・」



フミコ「ひかりさんも退学するって・・・」



穂乃果「・・・うん・・・」





ヒデコ「寂しくなるね・・・」




穂乃果「・・・うん」













絵里「穂乃果〜!」



穂乃果「・・・?」









絵里「・・・・・」チョイチョイ




穂乃果「・・・・・」

















ーー屋上ーー




穂乃果「・・・ライブ・・・?」




絵里「そう!みんなで話したの、ことりとひかりがいなくなる前に全員でライブをやろうって」



希「来たらことりちゃんにも言うつもりよ」



凛「思いっきりにぎやかのにして門出を祝うにゃ!」



ベシッ


凛「にゃっ!?」


にこ「はしゃぎ過ぎないの!」




凛「にこちゃん何するのー!?」


にこ「手加減してやったわよ?」


凛「シャーッ!」













穂乃果「・・・・・」



海未「・・・まだ落ち込んでいるのですか・・・?」





絵里「明るく行きましょ!これが9人の・・・いえ、10人が揃う最後のライブになるんだから!」



穂乃果「・・・!」




7人「・・・・・」

















穂乃果「・・・私がもう少し周りを見ていれば・・・こんなことにはならなかった・・・!」



花陽「そ・・・そんなに自分を責めなくてもーー」



穂乃果「自分が何もしなければ・・・こんなことにはならなかった!」



にこ「あんたねぇ・・・!」



絵里「そうやって全部自分のせいにするのは傲慢よ!」



穂乃果「でも!」


絵里「それをここで言って何になるの?何も始まらないし、誰もいい思いはしない!」



真姫「ラブライブ!だってまだ次があるわ」



にこ「そ!今度こそ出場するんだから!落ち込んでる暇なんかないわよ?」

















穂乃果「・・・出場してどうするの・・・?」



にこ「え・・・?」



穂乃果「もう学校は存続できたんだから・・・出たってしょうがないよ・・・」



花陽「穂乃果ちゃん・・・」





穂乃果「それに無理だよ・・・A-RISEみたいになんて・・・いくら練習したってなれっこない・・・」














にこ「あんたそれ・・・本気で言ってる・・・?」



穂乃果「・・・・・」






にこ「・・・本気だったら許さないわよ・・・?」



穂乃果「・・・・・」

















にこ「許さないって言ってるでしょ!!?」グワッ!



真姫「ダメッ!!」ガバッ!



にこ「離しなさいよ!!」






にこ「にこはね!あんたが本気だと思ったから!」


にこ「あんたが本気でアイドルやりたいんだって思ったからμ'sに入ったのよ!!」


にこ「ここに賭けようって思ったのよ!!」



花陽「・・・・・」ポロポロ


凛「・・・・・」グッ


真姫「・・・・・」ウルッ



にこ「それを・・・こんなことくらいで諦めるの!?」


にこ「ことくらいで・・・やる気を無くすの!!?」





穂乃果「・・・・・」








絵里「じゃあ穂乃果はどうすればいいと思うの?」


絵里「・・・どうしたいの?」



穂乃果「・・・・・」






絵里「・・・答えて?」




穂乃果「・・・・・」






絵里『これが9人の・・・いえ、10人が揃う最後のライブになるんだから!』


























穂乃果「・・・辞めます・・・」



7人「えっ・・・!?」










穂乃果「私・・・スクールアイドル・・・辞めます・・・」





にこ「・・・!」


真姫「・・・!」





絵里「・・・!」


希「・・・!」


















穂乃果「・・・・・」スタスタ










希「穂乃果ちゃん・・・」







穂乃果「・・・・・」スタスタ







タタタタタ パシッ




穂乃果「・・・?」










パアァン!!


















穂乃果「・・・!」



海未「・・・!」












海未「・・・あなたがそんな人だとは思いませんでした・・・!」



穂乃果「・・・!」



海未「・・・最低です・・・!あなたはーー」ポロポロ
















海未「あなたは最低です!!!」



























♪ エンディング曲 スピカテリブル ♪































♯12 report2 南 ことり 追記 「女神が眠る日」fin


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