2015-01-10 17:27:17 更新

概要

ラブライブ!とライアーゲームを合体させてみました。


前書き

ご意見ご感想はtwitter→@JpCryまで。


序章


LOVE LIVE × LIAR GAME


この作品にはこれらの要素が含まれています

@キャラ崩壊←注目!

@ほとんどライアーゲームがメイン

@変な所でのネタ入れ

@初投稿、初ss

以上がおKな方のみ閲覧ください(●8●)

(○8○)(☆8☆)(=8=)(>8<)



すべての始まりは、たった一つの封筒だった。



穂乃果「おっはよーっ!」


海未「おはようございます、ほのか。」


ことり「ほのかちゃん!おはよー!」


穂乃果「今日も練習、頑張るぞー!」


絵里「ほのか、ハラショー!」


希「今日もほのかちゃんは、元気一杯やね!」


μ’sとしてダンスや踊りの練習をするのは楽しかった。いつもの日常、共にいて楽しい友達。





穂乃果「あー、今日も練習疲れたっ!」


ことり「ほのかちゃん、お疲れ!」


にこ「ほのか、あそこの踊りちゃんと練習しときなさいよ!」


穂乃果「はぁーい…」



練習も終わり、友達と帰宅する穂乃果。


信用できる友達と過ごすのは楽しい。

だがこの日常が大きく変わるのなら…彼女はどんな行動を取るのだろうか




穂乃果「ただいまーっ!」


穂乃果ママ「おかえり。貴方に郵便が届いてるわよ」


穂乃果「はーい!」


穂乃果は母から受け取った黒い郵便物を部屋でビリビリと開けた。


@ライアーゲーム出場参加権獲得、おめでとうございます

@コウサカホノカ様。

早速でございますが、

@今週の日曜日、音乃木坂学園にて一回戦がございます。

@集合はPM10:00

@遅れた時にはペナルティがございますのでご注意ください


穂乃果「なにこれ?イタズラかなぁ…」


穂乃果は考えた。これは海未ちゃんやことりちゃん達のドッキリではないかと。


穂乃果「面白そう!行ってみよーっ!」


穂乃果はこのライアーゲームとやらに出向くことになった。


まだ本人はこの物語の始まりに気づいてなかった。








日曜日。PM10:00。

穂乃果は紙に書いてあった通り、音乃木坂学園へ訪れた。

入り口には、何やら仮面を付けた警備員がいた。


仮面の警備員「お待ちして降りました、コウサカホノカ様。早速ですがこちらの仮面と名札をつけて、体育館までお願いいたします」


穂乃果「はぁーい。(変な人だなぁ)」


穂乃果は謎の仮面とEと書かれた名札を付け、体育館へ向かった。体育館には、穂乃果と同じ仮面を付けた人達が、いや似たような仮面を付けた人達が10人程いた。


???「さあ、これでメンバーが揃いました!

これよりライアーゲームを開始します!」


穂乃果「!?なに?なに!?」


???「皆様、お集まり頂き、誠にありがとうございます。私、司会を務めさせていただきます、ミカエルと申します。」


穂乃果「ミカエル…聞いたことあるかも」


ミカエル「それではこれより一回戦の説明をさせていただきます。

一回戦の内容は、


宝探しゲーム!」


穂乃果「宝探しゲーム?」


ミカエル「皆様、それぞれ名札を配られましたよね?その名札に書かれたアルファベットで皆様を呼ばせていただきます。」


穂乃果「あ、私Eって書いてある…」


ミカエル「それではその名札についている紙をみてください。黒と白の宝箱の絵と音乃木坂学園全体の地図が描かれた紙がございます。それが今回ゲームに使う大切な紙です。決して誰にも見せてはなりませんよ…?」


穂乃果はまだ気づいていなかった。これから始まるのはドッキリではなく、

地獄のゲームであることを…


そしてこれから起こる悲劇を。







ミカエル「さて、細かなルールを説明、及び掲示させていただきます。」


宝探しゲーム

@白の宝箱は当たり。黒の宝箱はハズレ。

@ハズレを2回当ててしまうと失格。

当たりの箱を3回当てると勝利。

@自分の地図に書かれた宝の場所を教えてもよい。但し、他の誰にも地図を見せてはならない

@全ての当たりの箱が空いた時点でゲーム終了

@暴力、その他危険行為の禁止

@当たりの箱は全部で30、ハズレは20


ミカエル「さらに細かなルールがございます。Eさん、貴方は残り一つのケーキを家族の誰かと取り合いになったら、どのように決着をつけますか?」


穂乃果「(E…あ、私か)えーっと、ジャンケン?」


ミカエル「そうですね、平等な方法で決着をつけますよね。今回のこのゲーム、やはり同時に同じ宝箱に辿りついてしまう事があるのです。

どのように決着を付けるかというと、

@宝箱の横にサイコロが設置してあります。

@そのサイコロを使い、小さい目が出た方がその宝箱を開けることができます。

たとえハズレでも、です。

@そしてイカサマができないよう、全て監視させていただきます。

@違反行為を発見次第、失格となりますのでご注意ください。」


穂乃果「結構簡単そーだね…よし!頑張ろう!」






甲子園のサイレンの様な音を合図に、ゲームは開始された。


穂乃果「とりあえずこの地図に従えばいいんだよね!」


穂乃果は地図に従い、白の宝箱を目指した。


穂乃果「でもこれ、宝箱を3回開けなきゃいけないんだよね?あと二つ、どうやって見つけよう…」


A「良かったら、白の宝箱の場所を教えましょうか?」


穂乃果「?えーっと…(あ、Aさんっていうのか)いいんですか?」


A「このゲーム、みんなで箱の場所を教えあえば生き残れるんですよ」


穂乃果「へぇ〜」


A「場所は二階の角、ロッカーのそばですね」


穂乃果「わかりました!ありがとうございます!」


穂乃果は走ってその場所へ向かった。

その場所には確かに宝箱があった。ほのかはすぐに箱を触り、周りを確認した。同時に着くと面倒臭いサイコロゲームがあるからだ。


穂乃果「早速、当たり一つ目!」


宝箱を開けた。

中には禍々しいドクロが入っていた。


ミカエル「Eさん、ハズレの箱を当ててしまいました。Eさんはあと一つ、ハズレを当てると失格です。ペナルティがある事も忘れずに…」


穂乃果「え…まって!全然わからないよ!ペナルティって…」


A「貴方何も知らないでここに来たのですか?」


穂乃果「え…」


A「これはライアーゲーム。騙し合って金を稼ぐゲーム。勝てば莫大な金額を貰え、負ければ莫大な借金…」


穂乃果「あなた、私を騙したの⁉︎てか、借金って⁉︎」


動揺して当然、数分前まで穂乃果は、これをドッキリだと思っていたから。


A「はあ…だからあなたはいつまでも…」


そう言うとAは自分の仮面に触れ、


A「馬鹿なのですよ、コウサカ ホノカ。」


穂乃果「⁉︎」


Aは仮面を外した。

穂乃果は激しく動揺した。

無理もない。

何故なら今、目の前に立っている自分を騙したAの仮面の中の素顔が

友達と信じていた人物だったのだから。


穂乃果「海未…ちゃん…?」


ミカエル (やはりコウサカ ホノカとソノダ ウミは接触しましたか…さて、コウサカ ホノカに真実を伝えなければ)

「Eさん、ペナルティとはそう。借金です。1度に大金を稼げるこのゲーム、それ相応のリスクもご用意しております。その地図の裏、左下をご覧下さい」


穂乃果は地図をめくった。


@失格者、ペナルティ獲得者、その他棄権行為をした方にはライアーゲーム事務局より1億円を回収させていただきます。たとえどんな手を使っても。


穂乃果「あ、あ、ああああああ!」


穂乃果はその場に崩れた。


真の恐怖を知ったほのかは絶望し、その場に崩れた衝撃で仮面を落とした。


ソノダ ウミ「やっぱり貴方だったのですね、ほのか。今回ばかりは、騙される方が悪いのですよ!」


Aの名を持つソノダ ウミはその場で笑い声をあげた。

穂乃果はそれに対し、

ただ絶望するしか無かったのだ。








穂乃果「探さなきゃ…当たりの箱…見つけなきゃ…!」


穂乃果は震えた手で地図を広げ、宝箱の絵が描いてある場所を目指した。

もうハズレを引く事は許されない。

失格なら借金。そんな金、自分はもちろん家族までも払える訳がない。

なんて最悪なゲームに参加してしまったんだ。嫌だ。嫌だ嫌だ。失格なんて、借金なんて。死んでも嫌だ。

ほのかは新たに箱を見つけた。

しかし、Gの名を持つ人と同時に着いてしまった。サイコロゲームの開始だ。


G「あー…同時に着いちゃったか…面倒やね…」


大阪弁で喋るその人は、軽々とサイコロを投げた。


出た目は4だ。


G「さ、貴方の番やで」


穂乃果「あ…あ…」


怖い。怖い怖い怖い。


負けたら。5か6が出れば。


私は1億円の借金を背負わなければならない。

嫌だ。負けない。


また友達と、家族と一緒に

笑う為に!

こんな所で人生を灰にしてはいけない!


穂乃果「うわあぁぁぁぁ!」


サイコロを振った。



出た目は3だ。


穂乃果「やった!やった!勝った!」


穂乃果は宝箱を開けた。

よかった。これであと2つ開ければ

悲劇にはならない!






箱の中には禍々しい、見たことのあるドクロが入っていた。


ミカエル「残念でした。Eさん。失格です。」


そんな。なぜ。

穂乃果が地図を見たら、全く別の場所の宝箱を自分は開けていた事に気付いた。


どこで道を間違えたのか、知らない場所の宝箱を目指していたのだ。


G「いやー、まさかこんなに簡単に釣れるなんてなぁー。中々ええ顔してるよ。穂乃果ちゃん。」


穂乃果「⁉︎希センパイ…なんで貴方まで」


希「ウチもライアーゲームの参加権、手に入れたんよ。それで、ここにいるわけ。」


希「さっきのは、ウチが知っていた黒の宝箱の近くで網をはって、宝箱に触れた人と強制的にサイコロゲームをした。そーする事で相手は何がなんだろうと勝ちたいと思う。そんな顔でハズレを取ろうとした穂乃果ちゃん、ええ顔しとったよ?」






30分後、

ライアーゲーム一回戦が終了した。

私は。

私は負けた。

酷すぎる。

1億円なんて無理に決まってる。



ミカエル「おおっと、失格者の皆様、朗報です。再来週の日曜に敗者復活戦がございます。これで勝てば借金をチャラにできます!」



行くしかない。

他に選択肢なんてない。

馬鹿でもわかる。

行かねば。敗者復活戦に。


穂乃果は何が何でも敗者復活戦で勝つことを決心した。








穂乃果「…」


何も変わらないままライアーゲーム一回戦が終わり、次の日となった。

自分以外は何も変わらない、平凡な日常をおくっている。


ことり「穂乃果ちゃん!どうしたの⁉︎」


通学路でことりに話しかけられた。

自分以外、昨日の事情を知らない。

友達に、迷惑をかけられない。


穂乃果「ううん!何でもない!さーて、今日も一日ガンバローッ!」


海未「おはようございます。ことり。穂乃果。」


まるで昨日の事が無かったかの様に海未は穂乃果に話しかけた。

昨日の彼女は一体何だったのか。



穂乃果は何も考えず、その1日を終え

ことり、海未と共に帰宅した。


ことり「バイバーイ!また明日ー!」


ことりが去った後、穂乃果は海未に話しかけた。


穂乃果「海未ちゃん…昨日の事について話したいんだけど…」


海未「学校でその話をしなかっただけ、褒めてあげたいです。穂乃果。貴方どうしてライアーゲームなんかに?」


穂乃果「何も知らなかったんだよ!ドッキリとかだと思ってたんだよ!それなのに…海未ちゃんは…!」


ボロボロと涙が流れた。親友とも言える海未ちゃんに、裏切られたのだから。


海未「私はお金稼ぎだけじゃなく、音ノ木坂学園を乗っ取った、もとい買収したライアーゲーム事務局が許せないから、ライアーゲーム事務局を潰す目的で参加したのですよ?」


穂乃果「潰す…?どういう…」


海未「貴方、本当に招待状読んだのですか?全部書いてありましたよ?

@このライアーゲームで優勝された方には、お好きな願いを何でも1つ叶えて差し上げます。もちろん、無理難題でも。

って。だから穂乃果。今回ばかりは貴方は…」


そう言って海未は穂乃果に顔を近づけた。


海未「邪魔、ですので。」






ついに敗者復活戦の日が来た。

再び夜中に音ノ木坂学園に訪れ、海未の放った言葉を無視し、ライアーゲームに足を踏み入れるのであった。







???「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。本日、司会を務めさせていただきます、ラファエルと申します。よろしくお願いします。」


敗者復活戦に足を踏み入れた穂乃果。

今回のライアーゲームは仮面を外してのゲームだそうだ。何故か他のプレイヤーが1人しかいない。


野々村「俺はァァー!借金をチャラにする為にきてぇッヘッヘエェェ!早クゥゲームをぉぉ!」


号泣しているのはつい最近議員を辞めさせられ、莫大な借金を背負ったと言われている人だ。最近テレビで見ないと思ったらこんな所にいたのか。


ラファエル「それではゲームを開始いたしましょう。敗者復活戦で使われるゲームは…


バレットゲーム!

ルールを説明したいます。


@先攻、後攻を決める


@先攻側、6連発リボルバーに弾を4発入れる、この時弾を入れる場所を見せないようにしてはいいが、自分は弾を入れた場所を記憶する←リボルバーをルーレットさせてはいけない


@後攻側に渡す


@後攻側は打つ前に10個ほど好きな質問をしても良い。その質問に対し、先攻側の黙秘権はない。必ず答える


@後攻(銃を撃つ側)には弾がどの場所に入っているかわからない


@質問終了後、先攻側は6分の4の中から1つ、相手が撃つ場所を決める


@相手はそれに対し、撃つか、撃たないかを決める


@後攻→撃つ→弾あり→先攻の勝ち

撃つ→弾なし→後攻の勝ち

撃たない→弾あり→後攻の勝ち

撃たない→弾なし→先攻の勝ち


@勝敗確定後、ポジション交代


@今度は先ほど先攻だった人が弾を予測、後攻の人が銃弾SET


@↑これで1ゲーム


@1ゲーム終了後、片方だけ勝ちもしくは負けていた場合、ゲームは終了。どちらも負け、もしくは勝ちという場合ゲームを続行する


@以上のルールを破った場合、ペナルティあり。もちろん、暴力その他危険行為は禁止。

以上がルールです。

60分後、ゲームを開始します。今回はトーナメント方式です。

1回戦はコウサカ ホノカ様と

ノノムラ リュウタロウ様です。」




とにかく勝って借金をチャラにしたい穂乃果は、まるで別人かのようだった。

もう騙されないように全力でバレットゲームを行っていた。


ラファエル「先攻、コウサカ ホノカ様。コルトパイソンに弾を入れて下さい。」


穂乃果は6つの穴の内、4つに弾をいれた。

そしてこう言い放つ。


穂乃果「野々村さん、貴方は絶対に弾の位置を当てることはできないよ。」


野々村「ナンヤテェー!俺はァァー!命がけでぇッヘッヘエェェ!」



野々村はこの一言にキレたのか、質問内容で弾の位置を確認できなかった。



穂乃果「では野々村さん、この位置を撃って下さい。」


野々村「その位置ニィ!弾が無いのは分かってるんや!ハッタリやろ!撃ってやるわ!」


ドキューン!と、銃声が鳴り響いた。

幸い、音響弾だったから良かったものの、野々村はサラッと1発目を撃ってしまった。


ラファエル「ノノムラ様、次にホノカ様に銃を撃たせなければ、敗者復活は出来ませんよ?」


野々村「ナンヤテェー!さっさと撃たせてやるわぁ!これでどうや!」


すぐさまコルトパイソンに弾を込め、穂乃果に渡した。するとほのかは、


穂乃果「質問なんていらない…どれを撃てばいいの?」


野々村「ここや!ここを撃てェ!」


このゲームはかなりの精神が必要だが、穂乃果は物ともせず、その銃を置いた。


穂乃果「弾が入ってる、パス。」


ラファエル「コウサカ様、見事弾を見極めた為、このゲーム、コウサカ様の勝利です!おめでとうございます。見事準決勝に参加できます!」


穂乃果「これで敗者復活戦は終わり…?他にいないの?」


ラファエル「別の場所にて、ゲームを開始します。ほら、モニターに2回戦が映ってるでしょう。他のプレイヤーを見ておくと良いですよ。」


穂乃果「私、ライアーゲームからリタイアしたいんだけど…」


ラファエル「リタイアには、費用1億円がかかります。リタイアされますか?」


穂乃果「…ふざけないでよ…敗者復活戦に勝てたからいいものを…!」


モニターに写ってる2回戦のプレイヤーはどこかで見たことあった。


穂乃果の親友、μ‘sのメンバー、南ことりだった。


穂乃果「ことりちゃん!どうしてそこに⁉︎」


ことりはバレットゲームに苦戦していた。

もしかしたら、負けて借金なんて事もありえる。嫌だよ。酷いよ。やめてくれよ。


穂乃果「ことりちゃん!頑張って!」


もう、裏切られたくない。

信じてもらうため、全力で応援した。


ことりは何とか勝利していた。そして司会から放送が入った。


ラファエル「皆様、お疲れ様でした。今回のライアーゲーム敗者復活戦、勝利者は、

コウサカ ホノカ様、

ミナミ コトリ様、

アヤセ エリ様です。

おめでとうございます。以上の3人はライアーゲーム準決勝へ進出できます!」


もう驚けない。

何故だろう。もう親友すら信用できなくなってしまったのか。μ‘sのメンバーがこのライアーゲームに出ていても、もう信用できない。

これはライアーゲーム。

騙し合いのゲームなのだから。

だから

ライアーゲームで優勝して、

何も無かった事にしよう。

元通りの日常を取り戻そう。


穂乃果は胸に誓った。








準決勝の日が訪れた。穂乃果は胸に誓ったことを忘れず、会場の東京ドームへ行った。


穂乃果「準決勝で東京ドーム使うって凄いね…」


ことり「私、こーゆー場所憧れちゃう…!」


今回は、1人じゃない。信用できる友達がいる。少しは心が軽くなるはずだ。

裏切られなければ、いいのだが。


会場であるドームへ入ると、中央に何人か集まっていた。

どこまで驚かされればいいのだろう。

そこにいたのはμ‘sのメンバーの一部だった。あとは知らない人が数人…


もちろん、私を騙した海未ちゃん。

希センパイ、敗者復活した絵里センパイ、そしてにこセンパイがいた。

あとは、女の子2人と男の人が…6人?確認できた。


???「皆様、お集まりいただきありがとうございます。本日司会を務めさせていただきます、ガブリエルと申します。以後よろしく」


フクナガ「そんなのいいから早く始めろよ!」


イトウ「そうだそうだ!」


数人からヤジが飛ぶ。そんなに大金がほしいのか、この人達は。


ガブリエル「まあ、そう慌てずに。

今回準決勝で使用するゲームは…


人狼ゲーム!


ルールを説明、及び掲示されていただきます。


@この人狼ゲームはチームプレイではない


@個人で生き残るゲーム


@ゲーム開始前、各々の役割を事務局側が設定


@村人

ただの人。投票もしくは個人的殺人で他のプレイヤーを殺害できる。ただし、殺害理由を求められる


人狼

毎ターン他のプレイヤーを殺害できる


占い師

1ターンに1度、他の人が人間かどうかを見ることができる。

ただし、殺害権限を与えられない。


@役割が個人的に発表された後、60分後にゲーム開始。


@ターンの流れ


1、まず人狼の役割を持つ人1人が他のプレイヤーを1人、殺害(ゲームから除外)できる。


2、殺害されたプレイヤーはこのゲームには参加できない。


3、村人達で投票を行う。死んだプレイヤーにも投票してよい


4、票数が一番多いプレイヤーは処刑(ゲームから除外)される、次に票数が多いプレイヤーも発表される。

もし死んだプレイヤーの票数が一番多かった場合、次のゲームより復帰。


5、ここで事務局側よりランダムに1人プレイヤーを選択。選択されたプレイヤーは他のプレイヤーの殺害権限を手に入れる。


6、殺害には理由が必要。

殺害された後、事務局側がその理由を発表


7、占い師、他のプレイヤーの役割を1人だけ見ることが出来る。口に出してはいけないが、その人が殺害した人の名前が出てくる。

@これで1ゲーム。このゲームを残りプレイヤー5人以下もしくは人狼全滅で終了

生き残ったプレイヤーの中から殺害人数が多い順に3人選ばれ、その3人は1人だけ、死んだプレイヤーを強制的に生き返らせる事が出来る。(決勝に進むことが許される)選ばれても生き返らせ無くてもいい。


@ゲーム会場は広いが、1人1人の部屋が隔離されているため、どのような捜査をしているかわからない。もちろん防音仕様

参加者一覧


コウサカ ホノカ

ミナミ コトリ

アヤセ エリ

トウジョウ ノゾミ

ソノダ ウミ

ヤザワ ニコ

クロハネ サクヤ

シガ ヒトミ


フクナガ マサト

タナカ シンジ

ニシダ ゴウ

コイズミ アスカ

ナカムラ リョウタ

イトウ キョウイチ


役割

村人8人

人狼4人

占い師2人


以上です。それでは各々の部屋へお願いします。役割発表いたします。」


穂乃果達はドーム内に用意された小部屋に移動した。この小部屋は防音仕様らしいので連絡は取り合えない。ことりちゃんと離れ離れになるのかな…


全員が小部屋に移動したあと、小部屋内のタッチパネルに役割が発表された。

穂乃果は村人だった。


穂乃果「正直、人狼が良かったかな…個人戦なら人狼が有利そうだし」


役割を確認した後、部屋を出た。


ガブリエル「それでは60分後、ゲームを開始いたします。ごゆっくり…」


60分後にゲーム開始か…

あれこれ勝つ方法を考えていた。

前回の敗者復活戦はほとんど運任せだった。顔の汗で多少は判断できたが、今回はそんなに甘くない。

個人戦、隔離部屋。


最悪のセットが揃った。そんな今回のゲームには必勝法が必要となる。

方法を考えていると、


ことり「穂乃果ちゃん(●8●)!」


穂乃果「どうしたの?ことりちゃん。」


ことり「いーこと思いついたんだ!こっちこっち!」


穂乃果「え?…ああちょっと!」


ことりに引っ張られる中、穂乃果はかすかに海未の顔を見た。

なんだろう。あの言葉にならないような顔は。まるでおちょくってるみたいで腹が立つ。

連れてこられた場所はドームの角、皆から離れた所だ。そこに立っていた女の子が話しかけてきた。


???「そいつ?ことりちゃんが同盟を組みたいって人は」


穂乃果「ええっ…と…」


???「自己紹介が遅れた。私は志賀 仁美。ヒトミって呼んで。」


にこ「にこもいるよーっ!にこッ!」


ことり「この4人で同盟を組もうってこと!穂乃果ちゃん!」


穂乃果「どういう事?」


ことり「同盟を組んでゲームをやるとね、すごいの!ほとんど確実に決勝に上がれるんだよ!」


ことりは穂乃果に作戦、同盟内容を伝えた。






穂乃果「敗者を無理矢理、救い上げるって事だね。ことりちゃん凄い!」


ことり「しかもにこちゃんとひとみちゃんが人狼なの!救い上げるのは簡単にできるよ!」


この作戦なら確実に決勝に行ける。

穂乃果はことりの作戦を信じて同盟を組んだ。ルール上問題の事は基本何でもしていいらしい。事務局は一体何なんだ。


ガブリエル「時間です。皆様、お部屋にお戻りください。」


全員、部屋へ戻った。画面のタッチパネルを見て、穂乃果は考えていた。

本当にさっきの作戦は成功するのか?

決勝に行って優勝しても、友達を裏切れるのか?

勝手な理由をつけても信じてくれるだろうか?

そんな事を考えている内に、ゲームが進んでいた。


イトウ キョウイチ様

人狼に殺害


コレより投票を開始。

プレイヤーを選択して下さい。


穂乃果はこのゲームは見送ろうと考えていた。とりあえず適当に投票しておいた。


投票集計中…


投票集計中…


集計完了。発表します。


投票結果が画面に表示された。

穂乃果は背筋が凍った。この投票結果に。


タナカ シンジ様 処刑


コウサカ ホノカ様 疑惑


自分が投票で2位だったなんて。一体誰が。すると画面が変わった。


コウサカ ホノカ様

殺害権利を獲得しました

プレイヤーを選択し、理由をご記入下さい


幸先のいいスタートだった。と言うより、この人狼ゲームでの死亡率が以上に高かった。人狼。投票。村人。ほとんど殺人者ばかりではないか。


穂乃果「とりあえず…また裏切られたくないし、海未ちゃんにしとこう。理由は…嘘をつかれたから…っと。」

すると画面に、


受諾しました。


ソノダ ウミ様 村人によって死亡

理由 嘘をつかれたから



裏切られたといっても、やはり心が痛む


今は…占い師のターンか。

ずいぶん長く感じた。誰を判断したんだろ。


ガブリエル「1ゲーム目が終了しました。

このゲームの死亡者は、

イトウ キョウイチ様

タナカ シンジ様

ソノダ ウミ様

です。それでは次のゲームへ移ります。」


3人消えた。このまま生き残れば決勝に行けるかもしれない。そう考えていたら画面が変わった。


コウサカ ホノカ様

人狼に殺害


まだ希望はある。ことりちゃん達が救い上げてくれるはず。そして画面が変わった。


ニシダ ゴウ様 処刑


フクナガ マサト様 疑惑


淡々とゲームが進んでいた。自分は1度殺害されてしまったが、ことりちゃん達が救い上げてくれる。そう信じている。


シガ ヒトミ様 村人によって死亡

理由 同盟を組んでいたから


何故だ。何故だ何故だ何故だ、何故だ!

パネルを叩いた。なぜ同盟がばれている。突然すぎた。こんな展開。どうして同盟がばれてしまったのか。すると放送が入った。



ガブリエル「2ゲーム目終了です。このゲームの死亡者は

コウサカ ホノカ様

ニシダ ゴウ様

シガ ヒトミ様

以上の3名です。

コレより10分間の休憩を開始します。」


穂乃果は部屋を出るなり、ことりを見つけて2人の元へ行った。ひとみちゃんとにこちゃんの元へ。


ひとみ「…一体どういう事?」


穂乃果「わからない…どこかで情報が漏れていたのかも…」


あたふたと意見を出し合っていると突然、


希「にこっち!ええ裏切りやったよ!次も頼むなぁ!」


…え?

なぜ?

にこセンパイが?


ことり「にこちゃん…まさか…」


にこ「にっこにっこにー♡そう、もう別の所と同盟組んでて、裏切ったの♡にこっ!」


その場所でにこは大声で笑った。


ああ…またこれか。

穂乃果は裏切られた絶望より、

負けるかもしれないという恐怖に飲まれていた。

信じれるのは2人、ひとみちゃんとことりちゃん…

果たして穂乃果はこのゲームを生き延びることができるのだろうか。













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