2016-11-27 21:09:14 更新

概要

セリナを殺さないといけくなったノビスケは彼女を殺すか、仲間を見捨てるかの二択に迫る

そしてノビスケの選んだ選択とは


前書き

気に入らないなら戻るボタンを押して忘れるんだ良いね?どうしても無理や!別れた彼女ばりに忘れられないって人は酒を飲め!ストロングゼロがおすすめ!安く酔えるしね!


【第二部】第八話(北条家編)最悪の選択


ースネ樹編ー


ズルズル ズルズル


「重いですね・・・」


ズルズル ズルズル


なんだろうこの音は・・・


あれ?僕は何をしてるんだ?寝てる?


ゆっくり目を開けると見えたのは空だった


どうやら仰向けに寝ていたようだ


でも、景色が動いている・・・


それにこの感触板か何かの上に寝ているようだ


そしてさっきからするこの何かを引きずっているような音


僕は板の上に寝かされて引きずられているのか?


誰が?


身体を起こそうとした時激痛が走る


スネ樹「いっ!・・ああ!」


なんだこれ!身体中が痛い動かない!


痛い


助けて!


苦しい!


怖い!


「今は大人しく寝ていてください。かなり酷い怪我ですから」


スネ樹「だ、誰なんだ!僕をどうする気だ!いてて・・」


「スネ樹さん私ですメイドです」


スネ樹「え?」


よーく声を聞いてみると


メイド「見つけるのに苦労しましたが」


スネ樹「メイドさん!無事だったんですね」


メイド「そうですね・・メイドですから」


スネ樹「メイドって凄いな・・」


メイド「いっ・・・」


スネ樹「メイドさん?どうしたんですか?メイドさん!」


メイド「大丈夫です・・なんでもありません」


スネ樹「でも・・・」


メイド「少しつまずきそうになっただけです」


スネ樹「ならいいけど・・・」


動かない身体を無理矢理動かして起き上がる


スネ樹「うっ・・いてて・・っ!」


普通そうだ。あんな事があって無事なわけがない


そんな当たり前の事になんで気がつかないんだ


スネ樹「メイドさん!」


メイドさんのメイド服は真っ赤に染まり動きもぎこちなくフラフラしている


メイド「はぁ・・はぁ・・」


ーーーーーーーーーーーーーー


ー少し前ー


タイムホールから出てきたがタイムマシンが故障で落ちる


落ちた先が山の急斜面でそこを猛スピードで滑り落ちていた


スネ樹「うわぁあああ!!」


まゆ「お願い!私こういうのダメなの!止めてぇええ」


まみ「はわわわわわ!!」


メイド「ダメですどのボタンも反応しない」


お嬢姉「」フラッ 気絶中


スネ樹「あ、お嬢姉さんが落ちる!」


ガシッ


メイド「危なかった!」


まゆ「前に小さな凸凹が!」


ガタン


スネ樹「うわぁ!揺れた」


メイド「ひっくり返りそうでしたね」


まみ「またです!」


ガタン


まゆ「わぁ!」


メイド「このままだと・・」


スネ樹「どうしよう・・・」


まゆ「嘘でしょ・・・」


スネ樹「どうしー・・・・」


メイド「まずいですね」


まみ「大きな岩です」


まゆ「曲がれたり出来ないのこれ?」


メイド「ハンドルがまずないですね」


スネ樹「ブレーキだ!ブレーキを使えば!」


メイド「タイヤもないのになにをブレーキするんですか?」


スネ樹「なにか!なにかないのか!」


メイド「ないですね」


まみ「わかりました!これは夢なんですね」


メイド「失礼します」頬つねり


まみ「痛いです・・・夢じゃないです」


メイド「残念です、頬ぷにぷにで羨ましいです」


スネ樹「なんでそんなに冷静なんですか!」


メイド「メイドですから、ご主人様を不安にさせる事はあってはなりません最後まで凛々しく、母の言葉です」


スネ樹「でもそれって別に今のこの事態をどうにかするすべはないってことですよね?」


メイド「はいそうです。正直足がプルプルしてます」


スネ樹「くっ!・・なにか!なにかないのか!」


まゆ「私まだ死にたくないよ!」


まみ「うぇええん!」


お嬢姉「むにゃ・・・」気絶中


メイド「・・・・・・」


メイド「スネ樹さんよく聞いて!」


スネ樹「え?」


メイド「あの子達を貴方が守ってあげて貴方が道標になってあの子達を導いてあげて」


スネ樹「メイドさん?」


メイド「時代も場所もわからないけどきっと帰れるから」


そう言うとメイドさんはメイド服のスカートを縦に破いた


そして


メイド「ここは私に任せて」


タイムマシンから降りた


スネ樹「っ!メイドさん!」


まゆ「落ちたの!」


まみ「助けないと!」


スネ樹「待って!」


まゆ「なによ!早くしないと」


スネ樹「何も出来ないよ・・する必要もない」


まゆ「何言ってるの?遂に狂ったの?」


スネ樹「信じよう」


タッタッタッタッタッタッタッタ


メイド「っ!!」


まゆ「メイドさんが!」


まみ「走って来てます!」


スネ樹「どうするつもりなんだろう・・」


山の斜面だ、下は土で滑りやすいし小石になんて躓けば大怪我だ下手したら死ぬかもしれない


しかし、メイドさんは走り続けた


そしてタイムマシンの横に並走する


スネ樹「メイドさん!」


メイド「っ!」シュッ


まゆ「え?」


ドン


メイドさんがタイムマシンを横から思いっきり蹴った


ガタン


スネ樹「うわぁ!ひっくり返る!」


まゆ「なにやっての!」


まみ「あ!岩を避けました!」


スネ樹「そうか!軌道がずらせないなら無理矢理ずらせばいいんだ」


スネ樹「メイドさん!乗っー」


この時なんでメイドさんは降りる前にあんな事を言ったのか・・その意味がわかった


メイド「っ」


ガン


スネ樹「あ・・・・・」


蹴られた事により横にずれて大岩の横をギリギリ通った


でもその代わりメイドさんが大岩に当たった


スネ樹「身代わりに・・僕達の・・うわぁああああ!!」


まゆ「落ち着いて!落ちるよ!」


まみ「スネ樹さん!」


スネ樹「た、助ける!」


すぐに降りて行かないと!メイドさんが!


でも・・・・・・僕に


そんな勇気はない・・・ノビスケさんならきっとすぐに動くのかな?


ノビスケさんに憧れてから自分の嫌な部分がよく見えるようになった


何も出来ない自分が嫌いだ・・・


スネ樹「っ・・・・・」


まゆ「今は生き残るそれだけを考えよ」


スネ樹「見捨てるのか・・・」


まゆ「そうじゃなくてメイドさんの思いを無駄に出来ないでしょう!」


スネ樹「そんなのただの言い訳じゃないか!」


まゆ「じゃあ!なに?ここから降りて無駄死にしたいの?」


スネ樹「違うそうじゃなくて!」


まゆ「今のスネ樹に!何ができるの!」


スネ樹「っ!」


まみ「あ、起きました」


お嬢姉「・・・どうなってんの?」


お嬢姉「何処を走ってるの?なんで前に道がないの?」


まみ「あ、崖・・です」


まゆ、スネ樹「っ!」


スネ樹「落ちる!!」


『あの子達を貴方が守ってあげて』


スネ樹「っ!まゆ!まみ!お嬢姉!」ギュッ


まみ「わっ!」


まゆ「ちょっと!何処触ってるの!」


お嬢姉「なにがなんだか・・」


ガタン


スネ樹「あ・・・」


ほんの少しだけ本当に少しだけ飛べたような・・


気がした


「「「落ちるぅうううう!!」」」


ーーーーーーーーーーーーーー


少し前の事を思い出している間眠ってしまったようだ


引きずる音はしないどうやら目的地へ着いたのだろう


病院かな?それともどこかの家かな?とにかく助かったんだよな


目を開けると


まゆ「あ・・」


スネ樹「え?・・・・・」


まゆの顔がすぐ近くまで来ていた


少しの間沈黙が続く


まゆは一体何をしようとしてるんだ?


あ、顔が段々赤くなってる


少し可愛いと思ってしまった


まゆ「ぬわぁああ!!起きた!」


スネ樹「あ、あの〜まゆさん?」


まゆ「ちょ、ちょっと顔にゴミが付いてただけよ!けして何かしようとしていたわけではないから!」


スネ樹「聞いてないけど・・・」


まゆ「とにかく!無事でよかったわ」


スネ樹「そうですね・・まゆさんも元気そうでよかった・・まみさんとお嬢姉さんは?」


まゆ「二人とも無事よ、スネ樹が庇ってくれたおかげで」


スネ樹「僕が?」


咄嗟の事で気にしてなかったがそう言えばそんな事していたような


まゆ「そ、その・・ありがとスネ樹の事少しは見直したわ」


スネ樹「え?あ、あぁ・・」


まゆ「・・ノビスケくんでしょ?」


スネ樹「っ!」ビクッ


まゆ「はぁ・・・よく聞いて」


まゆ「スネ樹はスネ樹だよノビスケくんにはなれないノビスケくんもスネ樹にはなれない」


まゆ「貴方は貴方になればいい憧れるのはいいけど無理に他人になってもそれは貴方じゃないよ」


まゆ「自分が今出来る事をやればいいんだよ。庇ってくれた時少しだけ嬉しかったよありがと」


スネ樹「・・・・・・」


まゆ「説教くさくなったけどそれだけは覚えておいてね」


スネ樹「僕は僕か・・・」


まゆ「そうだよ、ママの受け売りの言葉だけどね」


スネ樹「ありがと・・少し元気が出たよ。本当にまゆさんは小学生なのに僕よりも大人だね」


まゆ「そんな事ないよ私は私に出来る事をやろうとしてるだけよ。泣きたい時もあるけどそれはママとパパに会うまでは我慢する」


スネ樹「強いね・・わかった!僕も自分の出来る事をやってみる!」


まゆ「絶対に生き残るよ」


スネ樹「はい!それでここは?」


まゆ「どこかの山のバス停よ屋根はあるけどそれだけのね」


スネ樹「うん、見たらわかるよ。てっきり病院か何処かの建物にでも連れて行ってもらったかと・・ってメイドさんは!」


まゆ「気づくの遅いわよ・・ごめんなさい止めたんだけど・・・助けを呼びに行くって」


スネ樹「呼びに行くってあんなに怪我してるのにか!」


まゆ「このまま歩き続けても夜になればみんな倒れてしまうって言ってその前に助けを呼びに行くからここで待ってなさいって」


スネ樹「でも!ここって古いかもしれないけどバス停じゃないか待ってれば!」


まゆ「使われてないんだよもう・・これ見て」


時刻表に書かれた終了しましたの文字


もうここにバスが来ない事を意味する


古さから結構前に終わったのだろう


スネ樹「そんな・・・」


まゆ「私もスネ樹と同じ自分の無力差が悔しい・・でも、メイドさんを信じて私達は待つそう決めたの」


スネ樹「そうか・・それで僕は何時間くらい眠ってたんですか?」


まゆ「う〜ん・・時計がないからなんとも言えないけど結構な時間寝てたと思う」


スネ樹「ですよね・・」


あたりは暗くなってきていた


身体も肌寒くなってきており


今の季節が秋から冬へと変わるくらいだとわかる


昼間はまだ暑いくらいだが夜は寒くなる


このまま夜になれば凍え死ぬかもしれない


その前にメイドさんは来るのだろうか


スネ樹「そう言えばまみさんとお嬢姉さん」


まゆ「あのさ、お嬢姉さんはわかるよ歳上っぽい空気だしてるからでもね?私達にさんづけはいらないよ?あの日からさんづけで呼んでるけどもう呼び捨てでいいから」


スネ樹「ですが・・まゆさんにもまみさんにも迷惑を・・これは僕なりのけじめで」


まゆ「なら言い方を変えるわ!敬語とさんづけをやめなさい!命令よ」


スネ樹「まゆ・・・」


まゆ「そうよ!」


スネ樹「様・・・」


まゆ「怒るよ?」


スネ樹「わかったよ・・まゆ」


まゆ「それでいいのよ。二人のことだったわね二人ならなにかないかそこら辺を探索してるわ」


まゆ「本当は私も行きたかったんだけど二人にスネ樹を見てろって言われてそれで仕方なく」


スネ樹「ごめん・・僕のせいで」


まゆ「違う!そんなふうに言いたかったんじゃないのごめんなさい」


スネ樹「いや、それでも足手まといなのは変わりないよ」


まゆ「足手まといなんかじゃないから!いい加減自分を卑屈に言うのやめて!」


スネ樹「ごめん・・・」


まゆ「はぁ・・・・」


まみ「お姉ちゃんスネ樹さんの様子はどうですか?」


お嬢姉「この辺りにはなにもなかったよ」


スネ樹「二人とも無事でよかったよ」


まみ「スネ樹さん!良かった目を覚ましたんですね!」


お嬢姉「スネ樹くん君はバカだよ!自分の事も少しは考えて!」


まみ「お嬢姉さん無事だったんですしね?」


お嬢姉「それでもよ!二人はともかく私なんて助ける必要ないのよ!私なんかの為に命をかけないで!」


スネ樹「お嬢姉さん・・・」


まゆ「どうして!この二人は自分を大事に出来ないのかな・・」


まみ「そんな悲しい事言わないでよ・・・みんなで一緒生き残るって言ったです・・嘘つきですか?お嬢姉さんは」


お嬢姉「あ・・・」


スネ樹「お嬢姉さん僕は謝りませんよ。やった事に後悔もないし正しい事だと思ってるので」


お嬢姉「・・・・・・」


スネ樹「いてて・・・」


僕は痛む身体を無理矢理起こした


まゆ「ちょっと!まだ寝てないと!」


スネ樹「ほら・・見てくれこんなに元気なんですよ?罪を感じることなんてないですよ・・」


お嬢姉「・・・・・」指でつん


スネ樹「ーーー!!」


お嬢姉「無理して・・わかったからもう寝てて」


スネ樹「はい・・・」


お嬢姉「もう・・・」


まゆ「なんか嬉しそうね」


まみ「女心は複雑なのですよ」


お嬢姉「・・・・・・・」


お嬢姉(やっぱり私は間違ってない・・私はこの子達の為なら)


お嬢姉(喜んで犠牲になれる・・)


スネ樹「あ〜やっぱり折れてますね・・これは」


まゆ「どうしよう・・」


まみ「えっと・・どうしよう?」


お嬢姉「まゆは枝を集めて、まみは燃えそうなものを用意して」


まゆ「わかった!」


まみ「はい!」


スネ樹「僕は!」


お嬢姉「寝てて」


スネ樹「はい・・・」


お嬢姉(この子達の未来の為に私がみんなを守る!)


まゆ「集めたよ!」


お嬢姉「ならスネ樹さん火の起こし方教えてあげて」


スネ樹「今寝ててって言われー」


お嬢姉「早くしなさい!」


スネ樹「はい!」


まゆ「火ってどうやったら」


スネ樹「木と木を擦り合わせてその摩擦で火を起こすやり方があるけど出来るかな?」


まゆ「やるわ!」


お嬢姉「私は!少し待ってて」ダッ


スネ樹「あ、お嬢姉さん!行っちゃった」


まゆ「ふぬぬぬ!」


数分後


まゆ「ふぬぬぬぬぬぬぬぬ!!」


スネ樹「頑張れ!・・煙が出てきたぞ!」


まゆ「ふぬぬぬぬぬわぁあああ!!」


スネ樹「火が付いた!でもこれじゃあすぐに消える!燃えそうなものは!まみはまだか!」


まみ「なかった・・・何が燃えやすいのかわからないです」


スネ樹「こ、こうなれば!僕の服を布なら!」


まみ「なにか!なにかないの!」ごそごそ


スネ樹「早く!僕の服を脱がすんだ!まゆが限界だ!」


まゆ「ふぁあああああ!!!」


まみ「あった!なんかのポケット!」ポイ


ポケットが宙を舞い小さな火へと落ちていく


スネ樹「それって・・・っ!!駄目だ!それは燃やしてはいけない!」


まみ「えええ!!わかりました!」ガシッ


スネ樹「まみダメだ!」


ジュ〜


まみ「あちっ!!」


スネ樹「大丈夫か!」


ポケットは更に宙を舞い僕の顔の上に


ファサ


落ちた


スネ樹「・・・・・・・」


まゆ「もうダメ・・・ってスネ樹どうしたの!」


まみ「ぷっ!はははははは!!」


スネ樹「・・・・・・・・・」


お嬢姉「なにか食べれそうな木の実とか探してたけど・・なかったよ・・なにしてんの?」


まゆ「なんかわからないけどまみが笑ってて止まらない」


まみ「あはははははは!!顔にはははははは!!」


スネ樹「・・・・・取ってくれよ」


まゆ「はい、取ったよ火は消えちゃったけど・・」


スネ樹「いや、仕方ないよ、でもこれがあれば!」


まゆ「白いパンツ?」


まみ「ははははははは!!ゲホッはははは!!ゴホッはははは!!」


スネ樹「・・・・・・・」


まゆ「ごめん・・・」


スネ樹「いや・・いいさ」


お嬢姉「ちょっと大丈夫?ほら落ち着いて息を吸って」


まみ「はぁーー!ふぅーー!」


お嬢姉「落ち着いた?」


まみ「はい!」


スネ樹「お嬢姉さんいいですか?」


お嬢姉「なにかな?」


スネ樹「これはドラえもんさんのポケットですよね?」


お嬢姉「っ!間違えないよドラちゃんの四次元ポケットよ」


スネ樹「やっぱりこれがあればどうにか出来るんじゃないですか?」


お嬢姉「出来るけど・・・うん!もういいや使っても大丈夫よ」


まみ「そういえばドラえもんさんに返してなかったです」


まゆ「えっと・・これってそんなに凄いの?確かに無限に物は入るけどそれだけよね?」


スネ樹「確かにポケットだけならそうかもしれないけど」


お嬢姉「必要なのはポケットの中に入ってる道具よ未来の秘密道具がたくさん入ってるの貸してくれる?」


まゆ「はい少し焦げてるけど」


お嬢姉「あ、本当だ。気にしても仕方ないよ」


お嬢姉さんがポケットに手を入れた瞬間


ビリッ


お嬢姉「ふぎゃ!」バタッ


倒れた


まみ「え?」


まゆ「ちょっと!大丈夫!」


スネ樹「そうか!また発作だ!薬だ薬を探せ!」


まゆ「わかったわ!」


今度はまゆがポケットに手を入れるが


ビリッ


まゆ「ひゃっ!」バタッ


まみ「お姉ちゃん!お姉ちゃんまで発作ですか!」


スネ樹「どういう事だ!ん?」


よくポケットを見ると小さな文字でまみ、と書かれていた


スネ樹「まみ?」


まみ「なんですか?」


お嬢姉「スネ樹くん・・」


スネ樹「お嬢姉さん!今薬を!」


お嬢姉「大丈夫よ・・発作は今はないから・・それより・・多分それはロックがかかってるよ」


スネ樹「ロック?なんですか?それは?」


お嬢姉「前にドラちゃんが教えてくれたのポケットを勝手に悪用しないようにロックをかける事が出来るって」


お嬢姉「決まった人でしかポケットを使えないのそれ以外の人がポケットに手を入れると電流が流れるの」


スネ樹「そんな・・じゃあこれは使えない・・って事ですか?」


お嬢姉「多分ドラちゃんがロックをかけたのね・・ドラちゃん以外は・・そこに名前が書いてあるでしょ?現在使える人の名前はそこに出るのドラちゃんの名前が出てるでしょ?」


スネ樹「え?何処に?ドラえもんさんの名前はないですよ?」


お嬢姉「あるはずよ見せて」


スネ樹「ほら」


お嬢姉「・・・・嘘・・ならあの時にロックがかかってそれで・・まみちゃん」


まみ「はい!」


お嬢姉「これに手を入れてくれる?」


まみ「え?・・嫌です!」


お嬢姉「大丈夫よ。ほら入れてみて」


まみ「うぅ・・・」


まゆ「だ・・めよ・・まみ・・」


まみ「お姉ちゃん!」


スネ樹「大丈夫か?」


まゆ「どうにかね・・」


お嬢姉「まゆちゃん余計な事は言わないでくれますか?」


まゆ「嫌よ!こんな危険な物はまみには駄目よ!」


お嬢姉「だからロックがかかっててまみちゃんしか使えないの名前だって書いてるでしょ?」


まゆ「本当にそうなのかって言う確信がない以上少しでもまみに危険があるならさせられない」


お嬢姉「私を信じて」


まゆ「信じた結果がこれよ」


お嬢姉「・・・・・・・」


まみ「ど、どうしましょう・・」オロオロ


スネ樹「・・・・・・」


やばいな・・寒さと空腹のせいでみんなイライラしているんだ


本来ならこんな事で言い合いにはならない筈だ


まゆがまみに危険な事をさせたくないのはわかるが


それでも別の方法を試したりする事も考えたり出来る筈なのに


このままじゃあ言い合って無駄に体力を使って


みんなで仲良く凍死


スネ樹「あのさ?このまま言い合っても仕方ないしさ?ロックの件は僕も信用していいと思えるんだ」


まゆ「スネ樹・・・・」


そんな顔で見るなよ・・


スネ樹「ならさ僕が次は手を入れるそしたらまみだけ入れてないことになるよね?」


まみ「仲間外れは・・・嫌です」


スネ樹「とりあえずさ、みんなで一度はやろうよ。今はさ協力して乗り切ろうよ」


結局の所これは言い方を変えただけで要は僕もやるからまみもやれって事だ


本来なら気づくだろうでも今なら


まゆ「それなら・・まみ出来る?」


まみ「はい!やります!」


お嬢姉「そうね今はみんなで協力しましょ」


寒さと空腹で判断能力や思考能力が低下している筈だ


スネ樹「じゃあまずはまみから」


まみ「は、はい」


まゆ「何言ってるの?まずはスネ樹からでしょ?」


スネ樹「え?」


まゆ「って言いたいけどその怪我じゃね・・まみお願い」


まゆ「もう入れてますよ!」


スネ樹「ええ!!」


まゆ「ビリッとしてない?大丈夫?」


まみ「大丈夫です!」


お嬢姉「良かった・・・」


まゆ「お嬢姉さんさっきはその・・」


お嬢姉「気にしてないからいいよ、私もごめんね」


まゆ「私も気にしてないから」


スネ樹「ほっ・・良かった」


まみ「はい!」


ポケットはまみが持つことになった


まみしか使えないから僕達が持ってても意味はない


そしてもう完全に暗くなってさっきまでは言い合いをしていたから平気だったが凄く寒い・・・


早くどうにかしなければ


まゆ「うぅ・・さ、寒い」


お嬢姉「ちょっとやばいかも・・」


スネ樹「まみ・・ポケットを」


まみ「はい!えっと何かないかな・・」ゴソゴソ


服のお腹の辺りにポケットを付けてドラえもんさんと同じ位置にポケットがある


ポケットの裏に両面テープでも付いているのだろうか?


お嬢姉「ドラちゃんみたいね」


まゆ「あれと同じって言われると喜んで良いのかな?」


まみ「とりあえず何かありました!」


まみが取り出したのはコンニャク(ほんにゃくコンニャク)だった


(注)スネ樹達は秘密道具の事は何も知りません()内に書かれているのは文章だけだと何かわからないので書いてます


これだとまみはただのコンニャクを出したつもりだけどそれはほんにゃくコンニャクだったって事になります。下手な説明ですみません


まゆ「コンニャクです!」


スネ樹「コンニャクだな・・」


まゆ「なんでコンニャク?」


お嬢姉「う〜ん非常食かな?コンニャクが好きだとは言ってなかったけど」


スネ樹「とにかく食べるか?お腹減ったし・・」


まみ「はい!一つしかないみたいです」


スネ樹「均等に分けようメイドさんの分は取っておいて」


お嬢姉「未来のコンニャクでも味は変わらないのね」モグモグ


まゆ「コンニャクだからね」モグモグ


まみ「少し・・変な味がするような?」モグモグ


スネ樹「ただのコンニャクだよ」


少しだけお腹が落ち着いた


スネ樹「まみ、暖まれる道具を出してくれますか?」


まゆ「頑張ります!暖かくなれる道具〜」ゴソゴソ


まゆ「なんかの塗り薬!(あべこべクリーム)」


あべこべクリーム


これを体に刷り込むと、その名のとおりに周囲が寒くなるほど暖かく感じ、逆に熱いものは冷たく感じるようになる


勿論スネ樹達は知らない


まみ「これは未来の化粧品ですね!」


まゆ「ドラえもんさんが塗るの?」


スネ樹「オイルとかじゃなくて?」


お嬢姉「どうしますか?使ってみますか?」


スネ樹「う〜ん・・ちょっと怖いなドラえもんさんなら毒薬とかも持ってそうだし」


まゆ「それを言ったらさっきのコンニャクは?」


まみ「美味しかったです」


お嬢姉「わかった、私が使ってみる貸して」


まみ「はいです!」


スネ樹「いいですか?手に少し塗るだけですよ?まゆ、すぐに拭き取る準備はしててください」


まゆ「任せて」


お嬢姉「じゃあ、塗るよ」


緊張が走る


少し指に付けて手の甲に塗る


お嬢姉「わぁ〜」


スネ樹「どうです?」


お嬢姉「凄く暖かいですよ」


スネ樹「本当ですか!」


まゆ「大丈夫そうね!塗りましょ」


スネ樹「あの〜僕は自分じゃ塗れないんだけど・・」


まみ「あ、そうでしたスネ樹さんは怪我で動けないんでした」


まゆ「仕方ないわね私がー」


お嬢姉「まみちゃん、未来の道具なら怪我もどうにか出来るんじゃないかな?」


まみ「なるほど!探してみます!」ゴソゴソ


まゆ「・・・・・・・」


お嬢姉「ごめんね」


まゆ「な、なにがよ」


お嬢姉「なんでもないよ」


まみ「また塗り薬が出てきました!」


お嬢姉「なになに?どんな傷でも治せる薬?わかりやすい道具ね」


スネ樹「おお!これで助かる!」


まゆ「逆に騙すための毒薬だったりして」


まみ「あわわ!!」


お嬢姉「どうする?また私が使ってみようか?」


スネ樹「いや、僕に塗ってください」


お嬢姉「いいの?」


スネ樹「どっちにしろこのままなのはキツイですし」


お嬢姉「・・・・わかった、その覚悟無駄にはしないよ!死んだらちゃんと埋めてあげるから」


まゆ「っ!」


スネ樹「怖いこと言わないでくださいよ」


お嬢姉「ふふふ、じゃあ、塗るよ」


まゆ「・・・・・・」


まみ「お嬢姉さん」


まゆ「まみ、しーだよ」


まみ「はい」


まゆ(スネ樹に塗る前にこっそり自分に塗って確かめるなんて・・もし本当に毒だったらどうするのよバカ)


身体の隅々まで塗られた・・


凄く恥ずかしいです


まゆ「・・・・」ジー


スネ樹「あまりじーっと見ないでください・・」


まゆ「見てないし!」


お嬢姉「どう?数時間で治るって書いてるけど」


スネ樹「う〜んまだわからないけど治ってきてるような気がする」


お嬢姉「そう、良かった毒じゃなくて」


スネ樹「でも、結局これ塗ったからさっきの薬は濡れないですよね」


お嬢姉「そういえばそうね」


まゆ「なら使うのはやめましょ」


スネ樹「僕のことは気にしないでよ」


まゆ「私クリーム類って肌が荒れるから使いたくないの」


まみ「え?お姉ちゃんいつもつかー」


まゆ「まみ!なにか出してくれるかな?」


まみ「は、はい!」ゴソゴソ


まみ「これで!」タバコとライター


お嬢姉「まみちゃん?ライターはいいとしてそれは捨てておいてね?」


まみ「でも、これ火がつきやすいですよ?よく外で火をつけてる人を見ます」


お嬢姉「まゆちゃん」


まゆ「まみ貸してそれ」


まみ「はい!」


まゆ「ふん!」全力投げ


まみ「飛んで行きました・・」


まゆ「まぁともかくこれで焚き火でもしましょ」


お嬢姉「本当は小さい子に火遊びはさせたくないけど仕方ないよね」


まゆ「生きる為よ我慢」


その後どうにか火をつけることが出来た


スネ樹「あ〜暖かいな身体も動くようになったし未来の道具は凄いな」


まゆ「・・・・・・・」


スネ樹「まゆ?」


まゆ「メイドさん・・大丈夫かな?」


スネ樹「っ!」


まみ「まだ帰って来ません・・」


お嬢姉「ねぇいくらなんでもメイドさん遅くないかな?」


さっきまで自分達の事ばかり考えていてメイドさんの事を忘れていた


僕以外は覚えていたのに・・なにやってんだ!


そういえば結構時間は経っている筈なのに帰ってこない


まゆ「ある程度まで言っていなかったら帰ってくるって言ったのに」


まみ「日が沈むまでには帰るとも言ってました」


お嬢姉「これはやばいかも」


忘れてた・・僕は・・いや、落ち込んでいる暇はない!


自分に出来ることを!


スネ樹「探そう!もう動けますから!全然痛くないし完治しました」


半分嘘だったりする。まだ痛い


まゆ「流石未来の道具ね」


まみ「凄いです!」


お嬢姉「・・・・・・」ギロ


スネ樹「ははは・・・」


ばれてる!お嬢姉さんに絶対ばれてる


凄く怖いから睨まないでください


お嬢姉「はぁ・・なら私はここに残るわ帰ってくるかもしれないしね。スネ樹くんは探してきて・・そうねまみちゃんを連れて」


まゆ「私が行くわ」


お嬢姉「まゆちゃんは残って」


まゆ「なんでよ!」


お嬢姉「足手まー・・まみちゃんならポケットを持ってるからよ」


まゆ「今なんか言いかけなかった?足手まといって」


お嬢姉「やってもらいたいことがあるのよ貴女にしか出来ない事を」


まゆ「わかったわよ・・スネ樹、まみの事頼んだわよ」


スネ樹「わかってますよ。まみ行こう」


まみ「はい!行ってきます」


スネ樹「いてて・・」


まみ「大丈夫ですか?」


スネ樹「大丈夫だよメイドさんはどっちに行ったんですか?」


まみ「ん〜あっちです!」


スネ樹「あっちですね」


二人はとりあえずメイドさんが行った方向へ向かって行った


まゆ「それで?私にしか出来ない事って?」


お嬢姉「ん?そうね・・寝ないように話し相手になってもらおうかな?」


まゆ「・・・・今思いついたでしょ?」


お嬢姉「さて?どうかな?でも・・結構重要な事よ?私妹以外の女の子と話すことなかったからね」


まゆ「見かけによらず食えない奴ね」


お嬢姉「貴女もね小学生なんて嘘みたい。でもアーニャさんの娘なら納得かも」


まゆ「それってどういうー」


お嬢姉「あ・・・・」


まゆ「え?」


お嬢姉「スネ樹くん達の連絡手段とかどうしよう」


まゆ「あ・・・・」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーー


ー恭介編ー


ノビスケくんを探して家へ入るが中は酷い有様だった


そんな時一緒に入った優香と言う少女が一つの部屋を指した


その部屋は別の部屋とは違い綺麗だった


普通ならなんにも思わないだろう


だけどここは今は反転している


普通は異変だ


ここだけ綺麗なのはおかしい


調べるとそこには・・・お嬢さんから聞いた事がある


タイムホール?を見つけた


恭介「これが・・・タイムホールなのか?」


洋子「・・・・・・・」


あやめ「タイムホール?知ってるの?」


恭介「よくは知らないけど昔お嬢さんから聞いた事があっただけだよ。タイムホール未来過去へ行けるトンネル」


花音「これって現実なのよね?私寝てたりしない?」


委員長「現実・・だと思います」


ユウ「なんか見た事あるような・・う〜ん」


優香「ノビスケくん・・ここに」


恭介「ここにって・・まさか落ちたのか?」


優香「うん・・・」


恭介「おーい!ノビスケくん!」


タイムホールへ大きな声で呼びかける


もしかしたら下の方にいるかもしれないからだ


でも、まずこれに底はあるのか?


落ちたら・・どうなるんだ?


洋子「今は考えても仕方ないとにかくこの事は他の人には秘密にしましょ」


恭介「そうだな・・君達もいいかな?」


花音「話しても信じてくれないって」


あやめ「変な人って思われるだけよ」


委員長「そうですね」


優香「わかった・・・」


ユウ「う〜ん」


恭介「今日はこのまま解散だ。警察も調べ尽くせば家には入れるようになるその時また考えよう」


花音「それが妥当ね急ぎたい気持ちもあるけど・・」


あやめ「でも、もしここがばれるような事があれば」


恭介「多分この机は没収されるね戻ってこないよ」


委員長「ばれないように偽装しなきゃいけないってことね」


恭介「そういう事は仲間を裏切るような事だけど・・この件だけは他の人には任せられない」


ユウ「ダメだ・・思い出せねぇや」


洋子「ならさっさとしましょ皆起きてしまうわ」


恭介「この部屋を調べられないようにするにはどうするか、またされてもばれないようにするにはどうするか・・なにかないですか?」


ユウ「いや、無理だろ。あいつらは隅々まで調べるぞ?それが仕事だしな、お前が一番よく知ってるだろ」


恭介「そうですね・・机の中も調べるだろうからばれますね」


あやめ「いっその事机を持って帰るとか?机その物をなかった事にすれば?まだこの部屋は調べられてなかったし」


恭介「なるほど!いい考えだ!」


ユウ「どうやって持って帰る?外にはまだ警察もいる裏口もいるこんな大きな机をばれずに出来るのか?恭介なにを焦ってる」


恭介「焦ってなんか・・いえ、そうですね焦ってます。今もノビスケくんが苦しんでるかもしれないと思うと・・」


優香「恭介くん・・・」


恭介「なにかな・・」


優香「大丈夫・・だよ」


何故だろうこの子が言うと大丈夫な気がする


恭介「そうだね・・ありがと」


委員長「あの、いいですか?」


ユウ「ん?便所か?行ってこいよ。どうせ流したしもう未練なんてないよ」


委員長「セクハラで訴えますよ?」


ユウ「意味がわからんぞ俺はただー



あやめ「ユウさん黙ってようね」


ユウ「なんなんだよ・・」


委員長「机は無理でもこのタイムホール?だっけ?がある引き出しくらいは持っていけるんじゃないかな?」


あやめ「いい考えだよ」


花音「流石委員長!」


恭介「よし、早速引き出しを」


机から引き出しだけを取った


恭介「っ!」


机から離した瞬間タイムホールの入り口は消えた


あやめ「あれ?消えた」


花音「一回戻してみたら?」


恭介「わかった・・・・・・」


頼む唯一の手掛かりなんだ・・


これで終わりじゃないよな


洋子「結果はやらなきゃわからないよ」


恭介「あぁ・・・」


机に引き出しを戻す


恭介「良かった・・・」


タイムホールは再び引き出しに現れた


あやめ「どうやら机をと引き出しは両方ないと無理みたいね。好都合ね」


洋子「ならそろそろ出ないと怪しまれるわよ。悪いけど私は出たら帰らせてもらうわ」


恭介「わかりました」


ユウ「お前らは正面から出ろ俺は正面から出たらやばいからな引き出しも俺が預かろう」


恭介「お願いします」


花音「でも、流石に外に人が大勢いるのにどうやって出るの入る時とは違って目立つよ」


ユウ「だから一瞬でもいいから外に出たら皆の気を引いてくれないか?」


恭介「大勢の人の気を引くか・・出来るかな」


花音「やるしかないでしょ?てことでよろしく」


恭介「俺が!」


花音「大人でしょ?しっかりしてよ」


恭介「でも・・・」


あやめ「男でしょ!」


恭介「わかったよ!やるよ!」


ユウ「よし、なら俺は二階の窓から注意がそれた時に出る頼んだぞ」


恭介「はい・・・」


とりあえず家から出た


警察「どうでした?」


恭介「そうですね。これと言ったものはありませんでした」


警察「しかし、酷いものだ。家の人はまだ見つかってないらしいし言っちゃあ悪いが手遅れだろうな」


恭介「警察が諦めるのは最後です。まだ早いですよ」


警察「まぁそうだが・・」


花音「ねぇ、そろそろやっちゃってよ」


恭介「うっ・・」


警察「どうした?そう言えばもう一人は?」


恭介「洋子さんなら先に帰りました。一人で考えたいことがあるらしく」


警察「そうですか、恭介さんはこれからどうするんですか?」


恭介「一度戻ります署の方で調べたいこともあるので」


警察「そうですか、ではお疲れ様でした」


恭介「はい、お疲れ様です」


花音「早よしろ」ツンツン


優香「・・・・・・」


委員長「ユウさんそろそろ痺れを切らしてるかも」


あやめ「出てくるよ本当にこのままだと」


恭介「わかってるよ・・」


今この家には大勢の人が注目している


警察関係の人達や野次馬や通りすがりにマスコミ


これらを一瞬でも家から注意をそらすことが出来るのか


いや、やらないといけないのはわかってる


だが、どうする?皆に呼びかけても皆が皆見てくれるとは限らない


それこそ裸踊りでもすれば皆見るかもしれないが・・


・・・・やれと?


脱げと!


恭介「くっ・・・」


俺はゆっくりとベルトに手をかけた


天国の両親になんと言おうか・・・俺の趣味なんですって


お嬢さんにばれたら・・嫌われるかな


でも!!


やるしかない!


恭介「ぐっ!」かちゃ


優香「わぁあああああ!!!痴漢!!」


恭介「へ?反応早くね!」


ーユウ視点ー


ユウ「さて、恭介頼むぞっと」


二階の窓からこっそりと外の様子を伺う


ユウ「早くしてくれよ、じゃないと一階の奴らがそろそろ起きるからな」


ユウ「洋子は帰ったか・・なんかぎこちないなキョロキョロしてるし」


洋子という女は聞いた話とは違うがまぁそれは人それぞれの見方というのもあるか


ユウ「恭介早くしてくれよ」


警察と話しているのはいいが早くしてくれ


花音がそれとなく催促をしている


顔には迷いがある


何をするつもりかは知らないが喧嘩でもなんでも騒ぎを起こせばいい


なんなら花音あたりに殴りかかる振りでもすればいい


あ、それは警察としてやばいか


でも逆にやられるか


あれ?人選間違えたかも


ユウ「いや、あいつならやってくれる!お嬢がリスペクトしてんだからな!」


将来お嬢と一緒になるつもりならつまらない男にだけはなるなよ


ユウ「さぁ!見せてもらおうか」


ユウ「ん?ベルトに手をかけてる?おいおい!まさか脱ぐ気じゃないよな!」


他にも方法たくさんあるだろ!喧嘩の振りでもして気を引くとか


一人でやろうとするなよ


ユウ「手が震えてんな」


どうやらもう緊張やらなんやらで考える事も出来ないようだ


このまま脱げば恭介は逮捕する側から逮捕される側になるわけだ


洒落にならねぇ・・お嬢が帰ってきた時に少なからず悲しむかもしれない


こうなればもうばれてもいい!


ユウ「でて行くか・・ん?」


優香「・・・・・」


ユウ「こっちを見てる?」


優香「・・・・・・」グッ


ユウ「任せろってか?」


優香「すぅーー!」


優香「わぁあああああ!!!痴漢!!」


ユウ「は?」


恭介「へ?」


周りがざわめき視線がそこに集まる


優香「こ、この人が私に・・・うぅ・・」


警察「え?俺?」


あやめ「最低!」


花音「うわ〜警察が・・・」


委員長「え?やってないとおー」


恭介「ごめん・・確保!!」


警察「え!いや!やってないって!!」


下では凄いことになっていたマスコミも全部が家を見てない今がチャンス!


ユウ「優香よくやった!今のうちに・・あれ?」


屋根へ行こうとするが足が動かない


この感覚は俺の長年の経験から屋根は危険だと言っている


なんか・・落ちたような記憶が?


ユウ「動け!動くんだ!」


例え危険だとしても行かなきゃいけない時がある


死ぬとわかっててもやらなきゃならないことがある


ユウ「それが!今だろ!!」


ユウ「うぉおおおお!!」


屋根に入り駆け抜けた


そう・・俺は今鳥になったんだ


優香「ふぅ・・・・」


「おら!歩け変態」


「警察が痴漢だって」


「警察も信用できないな」


警察「俺は・・やってないのに・」


恭介「後で誤解を解かないとな」


花音「ユウさんは行ったの?」


あやめ「大丈夫よ気配がしないから」


委員長「気配って・・冗談よね」


恭介「とにかく一旦解散だ。家が開放されたら連絡する」


花音「わかった絶対してよ」


委員長「ノビスケくん無事だよね」


恭介「信じよう」


あやめ「今は待つしかないよ。優香さん帰ろ?」


優香「はい・・・・」


皆がそれぞれ帰っていった


ピッ


プルルルル ガチャ


恭介「ユウさん?お願いがあります。はい・・やはりユウさんも?ならお願いします。もしかしたらですけど意外かもしれませんが、どんな人間にも悪意はあります。それを隠してるか隠してないかそれだけです」


恭介「信じてますよ・・でもそれとこれとは別です・・俺もこれでも刑事です。俺の信じた正義を貫きます」


恭介「お願いします。では、また連絡します」ピッ


恭介「ふぅ〜俺の夢見た正義はもうないのかな・・・」


ーとある家ー


ユウ「恭介・・よく見てるな」ピッ


「終わったかい?早くしな!」


ユウ「今やってるよ」トントン


「たく!ビックリしたのよ?いきなり屋根突き破って落ちてくるんだから」


ユウ「だから直してるだろ?てか木が腐ってんだよ。こんなの地震でも起きたら一発だぞ直しておけよ!」


「あらそう?ならそこも直しておいてよ?」


ユウ「あのな!俺はー」


「ならやっぱり警察を呼ぶしか」


ユウ「直させていただきます」


「後で棚も直してよ」


ユウ「くぅ!・・・はい」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーー


ーノビスケ編ー


捕まった・・・何度捕まればいいのか・・


このまま刑務所行きになるのだろうか


どうせ誰も信じてくれないだろうな


逃げるか・・・いや無理だろうな


ー車内ー


ノビスケ「・・・・・・」


運転手がいて俺は後部座席に座っている


隣には警官がいて手錠もされている


どうやっても逃げることなんか出来ない


受け入れるしかないのか


ノビスケ「あの・・やっぱり俺は刑務所行きなんですかね」


「・・・・・・・・」


ノビスケ「無視ですか・・・」


さっきから何を言っても何も言ってくれない


警察官がそれでいいのか?


ノビスケ「あの!!」


「うるさい黙ってろ」


ノビスケ「答えてください!さっきからこの車は何処に向かってるんですか!警察署はとっくに通り過ぎましたよ!」


「黙れ!」ガチャ


隣の警官が銃を向ける


ノビスケ「抵抗していないのに銃なんてだして!それでも警察官か!手錠してんだろうが!」


ガッ


ノビスケ「いっ!」


「残念だったな!生憎俺たちは警察官じゃなー」


「おい!言うな!」


「あ、すいません」


ノビスケ「今警察官じゃないって言おうとしたんじゃ!」


「ちっ!そうだよ!」


ノビスケ「くっ!」


「暴れるなよ?抵抗するようなら撃ち殺してもいいって言われてんだからな」


ノビスケ「どうする気だ!殺す気か!」


「ならとっくにやってんだろうが!馬鹿か?」


ノビスケ「なにが目的だ!」


「俺たちはなお前の主人のセリナが警察へ連絡している時に盗聴していたんだ(もっともセリナが連絡したのは警察じゃないがな)」


「それで警察が来る前にお前を回収したんだ」


セリナを知ってるって事は・・・こいつら


ノビスケ「遺産相続に関係している奴らか」


「ほう、知っているとな、そうだ!誰かはまだ言えない。だが、これは俺たちの主人の命令だ」


ノビスケ「そうかよ・・それで?お前達の主人は俺に何の用だ?助けてくれたのか?」


「ふっ、それはお前次第だ」


ノビスケ「どういう事だ」


「俺達に協力しろ」


ノビスケ「断る」


「なら死ねよ!」ガチャ


「黙ってろ!」


「す、すいません」


ノビスケ「バーカ」


「ぐぬぬ!」


もう一人はどうやら後先考えないバカのようだ


こいつだけなら殺されていたかもしれないな


「そう言わず協力してくれ」


この運転手は冷静なタイプのようだ。さっきから眉一つ動かさない


そして俺の隣にいる奴はバカだかなりの


ノビスケ「運転手のおっさん何度でも言うよ。セリナを殺そうとしている奴らに協力なんかしねぇよ」


冷静なおっさん「セリナの奴を恨んでるんじゃないのか?」


ノビスケ「なんでそう言える」


冷静なおっさん「まぁこれは言ってもいいだろう。セリナの屋敷には盗聴を仕掛けさせてもらっている」


ノビスケ「っ!」


冷静なおっさん「気づかなかったろ?当たり前だ。ばれないようにしているからな。話は全部聴かせてもらったよ。お前見捨てられたんだな」


ノビスケ「・・・いつ仕掛けた」


冷静なおっさん「それは教えられないな」


ノビスケ「だろうな聞いただけだ」


ノビスケ「セリナにはあんな事があったけど世話になった」


冷静なおっさん「セリナへの復讐はありえないと?」


ノビスケ「あぁ、どうする?拷問でもするか?」


バカなおっさん「やってやるよ!クソガキが!」


冷静なおっさん「やめろ!」


バカなおっさん「くっ!」


ノビスケ「やれよ?やってみろよバー」


バカなおっさん「ぐぬぬぬ!!!」


冷静なおっさん「なら言い方を変えようセリナを助けたいなら協力しろ」


ノビスケ「何を言ってるんだ?殺そうとしてる奴が」


冷静なおっさん「お前はこの遺産相続についてどれだけ知ってる」


ノビスケ「そんなに詳しくは知らないが次期当主の座を狙ってアホ共がセリナを殺そうとしてんだろ?」


冷静なおっさん「そのお前の言うアホ共がどれだけいると思う?当主の血筋全てだ。かなりの数が狙っている」


ノビスケ「それは聞いたよ・・今の当主は対策を考えてないのか?守ったりだったり出来るだろ」


冷静なおっさん「ふっ、あまり知らないようだな」


ノビスケ「・・・・・」


冷静なおっさん「これはゲームなんだ今の当主、北条利光(としみつ)様のな」


ノビスケ「ゲーム?」


冷静なおっさん「そうだこうなっているのは利光様がやらせているからだ」


ノビスケ「なんだよそれ・・どういう意味だ」


冷静なおっさん「これにはルールがあってな、簡単に説明するとだ次期当主候補に指定された奴はその証を貰う」


冷静なおっさん「そして渡された奴はその証を当主になるまで守り抜かねばならない」


冷静なおっさん「利光様は強い者に継いで欲しいらしいからな」


冷静なおっさん「そして他の奴らはそれを奪おうとする。相手を殺すかその証を奪うことで次期当主の権利を得ることが出来る」


ノビスケ「・・・・・・・」


冷静なおっさん「最初に渡されたのはセリナの父親だった。しかし、事故に見せかけた罠により亡くなったその時セリナが咄嗟に証を持って逃げる事が出来た。しかし、そのせいでセリナは今次期当主候補になってしまった。あの若さで毎日命を狙われている恐怖を味わうんだ。学校にだって満足に行けないだろう」


ノビスケ「それで?お前の言うセリナを助けるにどう関係するんだ」


冷静なおっさん「証を奪う。そうすればセリナは次期当主候補から外れ命を奪われることもなくなる。証さえ渡して貰えれば俺達も命までは奪わない」


冷静なおっさん「恐怖から解放するんだセリナを助けてやってくれ」


ノビスケ「・・・・・・」


もしこの話が本当ならセリナはかなり精神的にも肉体的にも疲れ果てたいる筈だ


それこそ鬱になってもおかしくないレベルに


もしこれで楽になれるなら・・・


ノビスケ「・・・・・・・」


冷静なおっさん「どっちがセリナの為になるか考えてみな。このまま狙われ続けるか、多少強引でも奪い楽にしてやるか」


ノビスケ「・・・・・・・」


冷静なおっさん「そしてここまで話したからには拒否をする・・それは死を意味する」


バカなおっさん「選べ」ガチャ


ノビスケ「選べといいながら一つしかないじゃないか・・俺はまだ死ねない」


セリナの為になるなら


ノビスケ「約束してくれセリナとその仲間達を殺さないと」


冷静なおっさん「約束しよう」


ノビスケ「協力しよう」


冷静なおっさん「君を歓迎しよう!おい」


バカなおっさん「わかってるよ」ガチン


手錠が外された


ノビスケ「これから何処へ行く」


冷静なおっさん「仲間達の所へ行き説明の後に出発する」


ノビスケ「早くないか?」


冷静なおっさん「今がチャンスだからな。だが少しくらいなら休める時間もあるさ」


冷静なおっさん(セリナの屋敷のボディーガードは今はほんとんどいないからな)


盗聴機から聞こえる声


その声を聴いているのは冷静なおっさんだけだった


「早く!ノビスケを探して!なんでこんな事に」


「わかりました!こちらメイド長よ!ノビスケくんをすぐに探してください!屋敷の警備?今はいいわ早く」


「あいつらに聞かれていたのか・・おい!ハルは何処だ」


「ハル?何処にいるの!」


「部屋から出て来ません私としたことがハルにだけは伝えていませんでした」


「それは・・やばい」


冷静なおっさん「ふふふ」ニヤ


ノビスケ「イヤホン付けて何聴いてんだ?」


冷静なおっさん「競馬だ」


バカなおっさん「競馬か・・」


ノビスケ「あ、(察し)」







冷静なおっさん「ここだ降りろ」


ノビスケ「倉庫?」


倉庫には嫌な思い出しかないぞ


冷静なおっさん「大丈夫だ、殺るならとっくに殺ってる安心しろ」


物騒な励まし方なことで


まぁ確かに入って俺をリンチしたところで意味はないか


バカなおっさん「ドキドキするな!」


ノビスケ「子供かよ」


バカなおっさん「さっきは悪かったな!これからは仲間だからなよろしくな!俺もお前と同じ連れてこられた方だから不安だったんだ」


ノビスケ「そうなのかよろしく」


バカなおっさん「あの時さ銃向けただろ?実は使い方わからなかったりしたからやれよって言われた時は内心焦ったぜ?」


ノビスケ「わからなかったのに向けたのかよ・・暴発したらどうするつもりだったんだよ」


バカなおっさん「まぁその時はその時さ!ははは!」


やはりバカだ


冷静なおっさん「さっさと入れ!お前らが最後だ」


バカなおっさん「おっとすまない入ろう」


ノビスケ「あぁ」


倉庫に入るとそこは綺麗に置かれたテーブルやら食事やらが置かれておりまるでパーティー会場だ


外から倉庫を見たらまずこうなってるのはわからない


そしてそこに集まっている人達


ノビスケ「凄い・・・」


バカなおっさん「うわ〜豪華だな」


冷静なおっさん「ここに集められた人達は君と同じ主人に捨てられたメイド達や執事達だ」


ノビスケ「俺は別に捨てられたとは思ってないが」


バカなおっさん「そうか・・みんな」


冷静なおっさん「今回の作戦にはここにいるみんなにかかっている。まずは君達も食事をしなさい。うちの屋敷のシェフの味は私が保証しよう」


ノビスケ「毒とか入ってないですよね?」


冷静なおっさん「なんだ?そんなに信用出来ないのか?」


ノビスケ「いや・・」


バカなおっさん「うむ・・一口」パク


バカなおっさん「うん!大丈夫だ!ほら食うぞ」


ノビスケ「・・・・・」


冷静なおっさん「後ほど説明があるからそれまでごゆっくりでは」


バカなおっさん「お前食に関してトラウマがあると見た」


ノビスケ「克服はした筈なんだけど・・なんでわかるんだ?」


バカなおっさん「これでも元執事だからな!まぁなんだ?トラウマは簡単には克服出来ないさ。無理はするなよ。全部俺が食うからな!」


ノビスケ「頂きます!」


バカなおっさん「ちょっ!それ俺の!」


ノビスケ「遅い!うめぇ!」


バカなおっさん「ふっ・・上等だ!」


「騒がしいなもっと静かに食べれないのか?」


ノビスケ「ん?」


俺より少し上くらいの男が声をかけてきた


身なりも整っていて現役の執事だと言っても変ではない


この人も元執事なのか?


元執事「それでも君は執事か!食事というのはだな、もっと静かにマナー良く」


バカなおっさん「あぁ?何が執事だ、俺たちは元だろ?元!堅いこと言うなよ」


元執事「それでもだ!僕はまだ執事を諦めてはいない!今回の任務で成功すればまだ執事に戻れるかもしれないんだ!」


バカなおっさん「え?そうなの?」


元執事「あぁ、そう言う約束をしたからな!次の仕事先を紹介してくれるんだ」


バカなおっさん「へぇ〜でも俺はもう執事はいいや」


元執事「なら何故ここに」


バカなおっさん「金だよ金!成功したら多額の報酬が貰えるって言ったからな」


元執事「なるほど誰もが再就職の為に来ているわけではないのか・・なら君は?」


元執事がこっちを見ながら言った


一応後ろを振り返るが誰もいない


元執事「君だよ君!」


どうやら俺のようだ


ノビスケ「俺は・・・」


元執事「どうした?言えないのか?」


ノビスケ「いえ・・助けたい人がいるんです」


元執事「だから金が必要だと?結局この人と一緒か?」


ノビスケ「違うよ。俺はその為に今回協力するんだ」


元執事「よくわからんが目的はあるんだな」


ノビスケ「はい」


元執事「ならお互い頑張ろう」


バカなおっさん「うめぇ!」


ノビスケ「あ!全部食うな!」


元執事(騒がしい奴らだが他とは違う・・そんななにかを感じる・・特にあの青年は・・)


元執事「僕も一緒によろしいですか?」


バカなおっさん「いいぞ!」


ノビスケ「どうぞ」


元執事「君達ともう少し話してみたくなったからね」


バカなおっさん「なら俺が執事をやってた頃の話をー」


元執事「それよりも君の事が知りたいな」


バカなおっさん「そうか」シュン


ノビスケ「ん?俺?いや俺ノーマルだから」


元執事「なっ!僕だってノーマルだ!勘違いするな!」


「なら私のアプローチ無視しないでよ」


元執事「なんだよ来るなよ元メイド」


元メイド「いいじゃないここは席は自由なのよ?何処に座ろうと私の勝手」


元執事「勝手にしろ」


ノビスケ「綺麗な人だね彼女?」


元メイド「そうよ!」


元執事「やめろ、こんな奴彼女でもなんでもない。ただの腐れ縁の幼馴染みだ」


元メイド「もう・・・腐れ縁って酷くない?」


元執事「事実だろ?」


なんやかんやで仲良さそうだが、こんなところでイチャイチャされるのも嫌なので話を進めるか


ノビスケ「俺はノビスケって言うよろしく」


元執事「そういえば自己紹介がまだだったな元執事だ」


元メイド「元メイドよ。あ、元執事以外眼中にないからよろしく」


今俺は告ってもいないのに振られた


地味に精神的攻撃をしてきやがった


ノビスケ「ははは、よろしく」


元執事「あと一人はいないね」


ノビスケ「何処に行ったんだ?あ!」


向こうのテーブルで女性に話しかけていた


玉砕した


ノビスケ「あの人は・・」


どうしようバカなおっさんってくらいしか知らないぞ


ノビスケ「バカなおっさん」


元執事「まぁ・・そう見えるけど名前は?」


ノビスケ「ごめんわからない」


元執事「まぁいいか、それよりさっきの話の続きいいかい?」


元メイド「元執事の好みの話ね」


元執事「こいつは無視してていいから」


ノビスケ「ははは(絶対仲良いだろ)」


元執事「前は何処の屋敷で執事を?」


これは言ってもいいのだろうか?それ以前に執事ではなく雑用だが


まぁ大丈夫か


ノビスケ「北条家だよ。北条セリナに仕えていたんだ」


元執事、元メイド「っ!!」


なんだこの反応はやばかったか!


元執事「北条家って言ったら凄く有名じゃないか!」


元メイド「しかも確実なプロフェッショナルしか雇わないんだよね人は見た目ほど嘘をつく物はないって言うけどあながち間違ってないのかも」


そんなに凄いところなのか!知らなかったぞ


てか、俺悪口言われてる?


ノビスケ「そ、そうなのか」


元執事「知らなかったのかよ!凄いな!」


元メイド「でも言っちゃあ悪いけどクビになって良かったよ」


元執事「そうだな」


ノビスケ「え?」


元執事「あそこって給料もいいし上流階級の人間でも執事ってだけで頭を下げるくらいだ」


元メイド「でもそれは命あってのものだよ」


ノビスケ「どういう意味なんだ?」


元執事「本当に何も知らないんだな」


元メイド「北条家の執事やメイドって入れ替えが激しいのよ」


元執事「余りに過酷過ぎて逃げ出す奴がいたりそれに」


ノビスケ「それに?」


元執事「殉職する人が多いんだ。確かに執事やメイドは主人を命懸けで守るのも仕事だけど明らかに多過ぎるんだ」


元メイド「私の友達も一人北条家に仕えていたんだけど・・一週間で・・」


ノビスケ「・・・・・・」


元執事「だからあまり北条家には行かないようにしている人が多くなってきて」


元メイド「それでも給料がいいから行く人はいたのでも・・」


元執事「前に事故で北条家の次期当主が亡くなったんだ。ノビスケもそれは知ってるだろ?」


ノビスケ「あぁ・・・事故だと聞いてるよ(見せかけのな)」


元執事「そこから呪われてるんじゃないかってことになって、北条家に行く人はいなくなったんだ。今は次期当主も高校生らしいしな。みんな北条家は長く持たないだろうって思ってるんだ」


ノビスケ「外ではそう思われていたのか」


元メイド「だからクビになって良かったと思うよ。一度は北条家に入れる程の実力があったんだし他でもやっていけるよ」


ノビスケ「そうだな・・・」


実力で・・・か


元執事「それでどうだったんだ?やっぱりきつかったか?」


ノビスケ「う〜ん・・ごめんこれ以上はあまり思い出したくないな」


元執事「そうだよなクビになった場所を思い出したくないよなごめん」


ノビスケ「ごめん・・・」


元メイド「訳ありだったりする?」


ノビスケ「っ!」


元執事「わかりやすいな大丈夫だ聞かないから」


元メイド「でも言いたくなったら聞いてあげるから」


ノビスケ「ありがと二人とも」


元執事「今度は僕の話をしよう」


元メイド「元執事の話なら!聞きますぜ!」


元執事「お前に話すんじゃねぇよ」


元メイド「むむ!!」


ノビスケ「本当に仲が良いんだな」


二人の話しを聞いているとやはり俺より遥かに上を行っている


よくわからない用語まで出ていた


やはり本職の人は違うな


そんな事を思っていたら


周りの話し声がなくなりみんなが一斉に一点を見ていた


そこには一人の男が立っていた


元執事「説明が始まるみたいだ」


ノビスケ「・・・・・・・」


元メイド「緊張する」


説明か・・よく聞いておかないと


「皆さんよく集まってくれたまずはお礼を言おう、ありがとう」


「これからよろしく頼む」


「早速だが説明をさせてもらう。そこの男と・・その近くにいる二人は別に説明させてもらう」


そう言ってこっちを見ている


ノビスケ「誰だろう?」


元執事「僕達みたいだぞ」


元メイド「なんだろう?」


「こちらへどうぞ」


他の部屋へ連れて行かれた


そこには二人の男がいた一人はさっきの冷静なおっさんだ


もう一人は誰だろう?


???「やぁ君がセリナの所の執事かい?」


ノビスケ「違います」


冷静なおっさん「嘘をつくな!」


ノビスケ「執事なんてやってない俺は雑用だ」


???「ふふふ、成る程雑用ね、悪かった雑用くん」


元執事「それで僕達は何故ここへ?」


元メイド「そうそう」


???「君達はみんなとは別の事をしてもらいたくてね」


???「まずは自己紹介からいこうかな?北条家次期当主候補セリナの従兄になる従兄だ」


従兄「今回の作戦の発案者でもある」


元執事「てことは北条家の血筋の人間!」


ノビスケ(次期当主候補になれる人間か・・)


元メイド「こんだけの人を集められるわけだよ」


従兄「まぁね」


ノビスケ「それで?さっさと説明してください」


やはり助けるとは言えやろうとしてるのは相手の望んでいないことだ


それなのにそれをしようとする自分やこの作戦を考えたこいつらが・・


ノビスケ「さっさと説明してさっさと終わらせたいんだよ。てめぇらの顔なんか長く見ていたくないしな」


冷静なおっさん「調子に乗るな小僧」


従兄「まぁまぁいいんだよ、では、話す前に一応今回の協力に感謝します」


ノビスケ「・・・・・・・」


従兄「では、今回の作戦は北条家へ行き北条セリナの暗殺だ」


元執事「え?」


元メイド「暗殺?」


暗殺?笑わせてくれる・・ははは


笑えねぇな


ノビスケ「っ!なに言ってんだ?あぁ?・・・ふざけんな!!」


思いっきり机を叩きつけた


従兄に掴みかかろうとするが


冷静なおっさん「ふん!」ガシッ


掴まれ投げられる


ノビスケ「ぐっ!話と違うぞ!」


従兄「そのまま掴んでろ」


冷静なおっさん「わかりました。動くなよ」ガシッ


ノビスケ「ぐっ!離せ!離せ!!」


従兄「うるさいな!」顔面蹴り


ノビスケ「がぁっ!」


元執事「おい、やめろよ!」


元メイド「やり過ぎだよ!確かにいきなり掴みかかろうとしたノビスケが悪いけど・・」


元執事「ノビスケ説明を聞こう反論はそれからだ聞き間違えもあるかも知れない」


ノビスケ「・・話せよ」


従兄「さっき言ったとうり北条セリナを殺して来い」


ノビスケ「っ!この野郎!」


従兄「ほら殴るなら殴れよ!ほら!」


冷静なおっさん「暴れるな腕の骨折るぞ」


ノビスケ「くそが!!」


元執事「元メイド」


元メイド「うん」


元執事「僕達は今回の作戦遠慮させていただきます」


元メイド「殺しなんていけないよ」


元執事「だから僕達は帰ります。ノビスケを連れて」


元メイド「彼を離してください」


従兄「やはりそうなるか・・・やれ」


冷静なおっさん「わかりました」グキッ


ノビスケ「っ!!がぁあああ!!」


元執事「なにやってんだ!」


冷静なおっさん「ふん!」ドゴッ


元執事「ぐぁ!」


ガシッ


元メイド「きゃっ!」


冷静なおっさん「悪いが人質になってもらう」


従兄「よくやったその女を連れて来い」


元執事「ぐっ・・元メイドを離せ!」


元メイドが人質に取られてしまう


従兄「やる、やらないじゃなくてやれ!じゃなきゃ」ガチャ


銃口を元メイドにちらつかせる


元メイド「こ、怖くなんか・・ないし元執事気にしないで」


元執事「わかったから!離してやってくれ」


従兄「やるのはそいつな」


痛みに悶えてるノビスケを指差す


従兄「信頼してる奴に殺されるなんて最高じゃないか」


元執事「信頼って!ノビスケはクビになったんだぞ!」


従兄「そいつがそう思ってるだけだこんなのただの茶番だ。だけど本当に裏切られるんだ最高じゃないか」


元執事「どういう事なんだよ・・でも!ノビスケは腕の骨を!」


冷静なおっさん「肩を外しただけだ」


従兄「治せそしてすぐに行け」


元執事「くっ!・・ノビスケ大丈夫か?今治すから」


ノビスケ「っ!触るな!」


元執事「っ!ノビスケ頼む行ってくれないか」


ノビスケ「行けるわけ・・行けるわけねぇだろうが!!殺す事なんか出来ない!ぐっ!」


元執事「とにかく早く治さないと!手遅れに!」


ノビスケ「いい!治らなくていいんだ!そうすれば」


バン


元メイド「ひっ!」


元執事「やめろ!!」


従兄「俺は本当にやるよ?」


元執事「ノビスケ!」


ノビスケ「やめろ・・」


元執事「抵抗するなら・・・」


ノビスケ「・・・・・・」


元執事「これでよし・・動くか?」


ノビスケ「あぁ・・・すまん」


従兄「なら行ってくれるよな?」


ノビスケ「行くなんて言ってない」


元執事「ノビスケ!」


ノビスケ「おっさん・・貴方は嘘をつくような人だとは思わなかったのに・・・俺は貴方を信じて来たのに」


冷静なおっさん「・・・すまん小僧」


ノビスケ「謝って欲しいんじゃないんだよ・・」


冷静なおっさん「・・・・・・」


冷静なおっさん「従兄様」


従兄「なんだ?」


冷静なおっさん「従兄様の目的は北条家次期当主候補の座なら殺す必要はないかとその証みたいなのを取って来させれば」


従兄「あ!あれね、あれ嘘だから証なんてそんな物ないよ」


冷静なおっさん「え?」


従兄「次期当主候補にされた人はその死を持って他へ移る。つまりあいつは死ぬまで死の恐怖を味わうんだよ」


ノビスケ「そんな・・・」


従兄「まぁもし証みたいなのがあっても殺すがな」


従兄「あいつの両親には恨みがあったしな!あいつの両親が俺をクビにしやがった!少し同僚の子に迫っただけで!従兄のこの俺をだ!」


従兄「だからあいつらが事故で死んだって聞いた時は嬉しかったな!次は俺かな?と思ったらあのじじい!娘にするなんてな!それを抗議したらなら力尽くで奪ってみろと言いやがった!だから奪ってやろうとしたが・・なかなか可愛い子だよな〜セリナってよ。その時俺は思ったんだこいつと結婚すれば次期当主候補じゃないかってな!可愛いし俺にぴったりだ。でもあいつは!断りやがった!そしたらよ・・思ったんだ。あいつも所詮は憎っくきあいつの娘だってな!そう思ったらよ・・殺すしかないだろ?な?」


冷静なおっさん「・・・・・・・」


ノビスケ「自分勝手過ぎる・・・」


元執事「こんな奴に・・」


元メイド「振られて当然よ!貴方は自分の地位を利用して威張ってるだけよ!」


従兄「あぁ?よし殺す」ガチャ


冷静なおっさん「従兄様!今人質を殺すのは」


従兄「ちっ!早く行けよノビスケ」


ノビスケ「嫌だ!行かん」


従兄「そうか・・俺が本気なのが伝わらないか」ガチャ


バン


ノビスケ「っ!」


元執事「嘘だろ・・・」


元メイド「最低・・野郎!」


従兄「俺に楯突いたのはいけないなそうだろ?ノビスケ」


冷静なおっさん「」バタッ


ノビスケ「仲間を殺すなんて・・なに考えてんだ!おっさん!しっかりしろ!おっさん!」


即死だった


従兄「仲間じゃねぇよ代わりはたくさんいるしな。それより行くのか?行かないのか?」


ノビスケ「こんなの!」


元執事「ノビスケ・・頼む」


元メイド「助けて・・」


助けてか・・セリナなら自分の命を投げ捨ててでも助けるんだろうな・・いや、元メイドは悪くなんかないんだ


これが普通なんだ


どうすれば・・・・


そうだ!


ノビスケ(赤、青、どうにか出来ないのか!)


この二人ならどうにか!返事してくれ!


ノビスケ(なぁ!返事しろよ!)


赤(青は今動けない俺から言わせてもらうと無理だ)


ノビスケ(そんな、出来るだろ)


赤(出来るか?と聞かれれば出来る)


ノビスケ(なら!)


赤(この場をどうにか出来る事はな)


ノビスケ(どういう事だ)


赤(あのメイドは助けられないフェイントをかけ奴があいつを撃った瞬間逃げる)


ノビスケ(それじゃあ!意味がないだろ!)


赤(その後騒ぎを聞きつけた奴らを全員相手には出来ない。ノビスケ辛いと思うが選ぶしかないあのメイドを見捨てるか、そのセリナって奴を助けるかをだ)


ノビスケ(本当に・・・出来ないのかよ・・二人とも助ける事は)


赤(出来ない)


ノビスケ(そうか・・ありがともういいよ)


赤(必ず選ばなきゃいけない時は誰にでもある。それを乗り越えてみんな今を立っているんだ。お前の父もそうだった)


赤(らしくないことを言うがお前なら選択出来ると信じてるからな)


ノビスケ(・・・・・・・・)


赤(選んだなら俺はお前を・・)


ノビスケ(もういい・・・)


赤(わかった・・でもいざという時は頼れよ)


ノビスケ(なんでこんな時だけ優しんだよ・・いつものようにしてろよ)


もう選ぶしかない・・・


ノビスケ「俺は・・・・・」


従兄「さぁどうする?」ガチャ


元メイド「うぅ・・・」ポロポロ


元執事「お願いだ・・」


セリナごめん・・目の前で泣いてる人がいるのに無視なんて出来ない


ノビスケ「行くよ・・セリナを殺す」


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーー


ー恭介編ー


あれから数日が経ち


恭介「ノビスケくんの家はもう入っても大丈夫だ」


ユウ「てか、お前とノビスケって他人だよな?勝手に入っていいのか?まずなんで鍵持ってんだよ」


恭介「お嬢さんから預かっていたんですよ。もしもの時にってね」


ユウ「お嬢の奴結構お前を信用してんだな」


恭介「そうなんですかね」


ユウ「ノビスケって言ったら自分より大事な弟だからなその家の鍵を預けるんだ。良かったな少しは脈ありかもしれないぞ」


恭介「はい!ありがとうございます」


ユウ「まぁ、のび太に勝てるかどうかだがな」


恭介「はい・・・・」


ユウ「もしかしたら静香さんやノビスケもかもしれないぞ」


恭介「はぃ・・・・」


その時になったら死ぬかも・・本気でそう思った


ユウ「まぁ、頑張れ。それじゃあ行こう」


恭介「今考えても仕方がない。行きましょう!それとユウさん確認いいですか?」


ユウ「ん?」


恭介「今回の件は危険です。だから子供達にはこれ以上踏み込まないようにするってことで知らせていないそうですよね?」


ユウ「あぁ、あいつらも気になってるのはわかるがこれは思ったよりも大きな組織が関わっているだろうな。あいつらはここまでだ」


恭介「そうです。後は大人の俺達でどうにかする」


ユウ「そうだ、洋子には知らせてないよな?」


恭介「はい知らせてません・・信じたいんですが」


ユウ「ちょっと行動かおかしいかったからな」


恭介「それで今ユウさんと二人でノビスケくんの家に行こうとしているんですよね?」


ユウ「・・・あぁそうだな引き出しを持ってな」


恭介「それは?」


優香「どーも・・・」


ユウ「優香だ。会ったことあるだろ?」


恭介「子供達には内緒にするんですよね?」


ユウ「あぁ」


恭介「じゃあなんで優香さんが?」


優香「むぅ・・」


ユウ「怒らせるなよ恭介」


恭介「黙っていようとしたのは仕方なくで、危ないですし」


ユウ「そうじゃなくて子供達の中に優香を入れたことを怒ってんだよ」


恭介「へ?」


ユウ「優香は二十歳だぞ?もう大人だ」


恭介「なっ!」


あの子達から歳上だとは聞いていたが一歳くらい上だと思ってた・・


ただでさえ高校生だと言われても疑うくらいなのに


二十歳って・・・


恭介「冗談じゃないですよね」


優香「・・・・・」ポカポカ


ユウ「よし、俺も殴るか」


恭介「ま、待ってくださいユウさんは洒落にならないよ!」


ユウ「優香は本気だぞ激おこぷんぷん丸で怒ってる」


恭介「優香さん・・(激おこぷんぷん丸って何段階目だったっけ?)」


優香「ふんっ!」


なんか凄い怒ってる・・これが本気か・・これじゃあ中々許してもらえないぞ


恭介「失礼な事を言って傷つけてしまって本当にすみませんでした!」


ユウ「優香そろそろ許してやれよ。大人の女ってのはな?こういう事はすぐ許してやるもんだぜ?大人の余裕ってやつだ。そうだよな?恭介」


ユウさんが天使に見える


実際こんな天使が出てきたら逃げるけど


恭介「そうですよ!そういう人って大人だな〜って思います。それに優香さんってよく見たら大人の色気ムンムンじゃないですか。いや〜俺の好みだな〜」


俺の精一杯の褒め言葉だ。これで!


優香「ひっ!」


ユウ「バカが・・・」


え?なんで怯えてんの?


優香「あ、あの・・」


恭介「なんですか?」


優香「私!心に決めた人がいるんで!ごめんなさい!」


恭介「へ?」


なんで俺・・いきなり振られてんだ?告白なんてしてないのに


なんで?え?どゆこと?


あ、でも・・なんかくるな・・これ結構・・別に好きでもないのに


これがもしお嬢さんに言われたら


お嬢『ごめんなさい・・他に好きな人がいるの』


あ、駄目だ・・これは・・


恭介「たえきれねぇよ・・」ジワッ


目頭が熱くなり涙が出てくる


優香「あ・・・」


ユウ「まじか〜」


恭介「いや・・これは違うんです・・これは」ポロポロ


涙が止まらない


優香「しゃがんで」


恭介「え?」ポロポロ


優香「しゃがんでよ」


殴るのかな?それもいいか涙も止まるかもしれない


恭介「こうかい?」ポロポロ


優香「うん」


来るであろう痛みに耐えるが・・


ギュッ


恭介「っ!」


優香「よしよし」なでなで


何故か抱きしめられ頭を撫でられている


恭介「優香・・さん?」


涙は止まっていた


優香「恋人にはなれないけどお姉さんにならなってあげられるからね?だから泣かないで?」


お姉さん?いや、俺の方が歳上なんだが・・・


恭介「あの・・」


優香「ね?」ニコ


まぁ・・もう怒ってないみたいだしいいか


ユウ(遂に優香の母性本能が恭介の情けない姿を見て目覚めたか・・あいつには守ってもらいたいが、恭介は守ってあげたいってことか守る心と守られたい心、両方持つことは良い傾向だ。)


優香「ほら、行こ?」


恭介「は、はい優香さん」


優香「優香でいいよ。恭介くん」


やばいな・・一瞬惚れかけたぞお嬢という心に決めた人がいなかったら落ちてた


恭介「危なかった」


優香「??」


ユウ「そろそろ行くぞ」


恭介「あ、はい」


今から帰れとも言えず三人でノビスケくんの家に入ることにした


恭介「待ってください。鍵でドアを開けますから」


ユウ「鍵もなにもドアがこんなんだから鍵いるか?」


恭介「あ・・そういえば」


ドアはボロボロに壊されていたのを忘れていた


恭介「鍵いらなかった・・・」


ユウ「行くぞ」バキッ


恭介「あ!ドアが取れた!」


ユウ「大丈夫だよ!風通しが良くなったな」


恭介「はぁ・・修理しとかないとな」


優香「・・匂いが」


ユウ「机のある部屋へ行くぞ」


机は確か奥の台所の近くの部屋だ


ユウ「むっ・・綺麗すぎるか」


恭介「ユウさん?」


ユウ「気の所為だな」


そこは多分物置きとして使われている部屋だ


優香「・・・・変」


机には血が付いていたことからあの机で何かがあった


そしてタイムホールを見つけた


あの時はよく調べることができなかった


でも今なら!ノビスケくん何処に居ても見つけてやるからな


そんな思いで部屋に行くが


その思いは届かなかった


恭介「どういうことだよ・・」


ユウ「ちっ!やられた」


優香「机がない・・・」


恭介「そんな・・・」


ユウ「待て部屋に入るな!足元を見ろ!」


優香「だめぇえええ!!」


恭介「え?」プツン


足元にある糸のような線を踏んでしまう


ユウ「くそがぁああ!!なんてこった!こんな簡単な罠にかかるなんて!」


優香「っ!」


ボンッ プシューー


どうやらはめられたようだ


バタッ


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーー


ースネ樹編ー


僕達はメイドさんを探して山の中を歩いていた


スネ樹「もうここら辺にはいるはずないか・・・」


まみ「メイドさん・・・」


スネ樹「そうだ、まみ、道具を出してもらえますか?人探しとか出来そうな」


まみ「はいです!」ゴソゴソ


まみ「人探し、人探し、お願いします」


まみ「棒!(たずね人ステッキ)」


たずね人ステッキ


人や物を探しているとき、このステッキを地面に突き立てて手を放すと、目当ての人や物の方向に倒れる。ただし的中率は70%


勿論スネ樹達は知りません


スネ樹「どう使うんだろう」


まみ「どうします?別のにします?」


スネ樹「そうだね頼みます」


まみ「はいです!これはポケットにしまって」


ポケットに棒を入れた瞬間棒がポケットから勢いよく出る


まみ「あれ?」


スネ樹「ポケットが嫌がってるとか?」


まみ「好き嫌いは駄目です!」


またポケットに入れるが


また出る


まるでこれを使えと言わんばかりだ


まみ「むむ!入りなさい!」グイ


遂にはポケットから手?が出てきて入れないようにまみの手を掴んでいる


スネ樹「ポケットって手付いてんだな・・」


まみ「どうして嫌がるの!」


???「それを使えばいいんだ!」


まみ、スネ樹「っ!」


まみ「ポケットが喋りました!」


スネ樹「未来は有望だな」


???「なわけあるか!」シュッ


ポケットから赤い何かが勢いよく出る


それは小さなドラえもんさん?


まみ「ドラえもんさん!」


スネ樹「随分とコンパクトになりましたね。色も変えたんですか?」


???「残念だが兄貴ではないんだ・・俺はミニドラだ!ドラの兄貴の素晴らしいモデルを受け継いだ高機能猫型ロボットだ!」


ミニドラ「驚いたか?さっきから手を突っ込んでいた嬢ちゃん」


まみ「私ですか?」


ミニドラ「あのな?いくら未来の道具でもな?勝手には出てこないよ?お前さこんな道具お願いしますって言ってポケットに手を突っ込んでも未来の道具何個あると思ってんだ?一発で出るわけがない。俺が探してやってさ?渡してやったのに返すってどうなん?探すの結構疲れるんで?それともただの冷やかし?」


まみ「あ、あの・・・」ウルウル


ミニドラ「なに?泣くの?泣けば許されるって?ふざけてんな?あぁ?」


まみ「ふぇ〜ごめんなさい」


スネ樹「ミニドラさんそれくらいで・・」


ミニドラ「お前もお前じゃ!察しとったらさっさと使わんかい!ボケ!」


スネ樹「確信がなくて・・それに使い方がわからなくて」


ミニドラ「なら言えや!ポケットに話しかけてる頭のお花畑なお前らならポケットにこれなんの道具?って鼻水垂らしながらアホ顏ひっさげて言えや!笑いこらえてポケットの声演じてやるからよ!」


スネ樹「すみません」


まみ「うわぁあああん」ポロポロ


ミニドラ「泣きたいのはこっちじゃあ!ボケ!かっこくよ裏方演じていたかったのによ!俺見てみ?これ?顔の傷!前に糞野郎にやれてまだ治ってないんだぞ?全治一生だぞ!」


スネ樹「はいすみません・・・」


まみ「うわぁあああん!お姉ちゃぁああん!」ポロポロ


どうやらまだ続きそうだ


スネ樹「はぁ・・・」


ミニドラ「聞いてんのか?あぁ?」


スネ樹「聞いてますよ」


もう途中から僕達は関係ないただの愚痴を喋り出した


もう相手にしていられない


スネ樹「まみ行こう」


まみ「グスン・・うん」


ミニドラ「でな?そのくそ野郎が俺に砂をかけてだなーっていない?何処行ったんだ?おーい!」


ミニドラ「謝るから出てこい〜此処何処だ〜」


ーバス停ー


スネ樹くん達が行ってから少し経って気づいた連絡手段がないことに


まゆ「連絡が取れないとやばいわね」


お嬢姉「そうね・・このままだと火も消えるわ」


まゆ「消えたらどうなるの?」


お嬢姉「そうね面白いわよ?」


まゆ「ね、ねぇ冗談よね?」


お嬢姉「消える前に帰ってきてくれないと私達猛獣の餌になるかもね」


まゆ「あわわ!!」


お嬢姉(やっぱりどんなに大人びてもまだ小学生ね、かわいい)


お嬢姉「まぁ、冗談なんだけどね。燃やせるものはたくさんあるし火種も預かってるし」


まゆ「騙したのね!」


お嬢姉「緊張ほぐしよ。ほぐれたでしょ?」


まゆ「・・・・・・」


しょんぼりした顔になって俯いてしまう


お嬢姉(ちょっとやり過ぎたかな?少し大人気なかったね。謝ろう)


お嬢姉「まゆちゃんごめー」


まゆ「帰れるのかな・・・」


お嬢姉「え?」


まゆ「このままずっと帰れないのかなって・・」


お嬢姉「・・・・・・」


お嬢姉「帰れるよ。私が責任を持って返してあげるから弱気になっちゃだめだよ」


まゆ「そうよね・・私お姉ちゃんだし・・しっかりしないと・・」


やっぱりまゆちゃんは・・姉という立場に押されてる


姉だからしっかりしないといけない


姉だから泣き言は言わない


姉だから頼っちゃいけない


私がそうだったから分かる


このままだとまゆちゃんは


この先にある結末は


『私に勇気があれば支える人がいてくれれば』


『妹を見殺しになんか・・・』


お嬢姉「あったかもしれない未来・・これは現実にしてはいけない」ボソッ


まゆ「なんか疲れちゃった・・もう・・」


本来ならまゆちゃんを支えられるのは両親や妹の存在それに友達


そしてノビスケくん


でも、今はいない


なら・・・


お嬢姉「ちきちき!第一回姉だけの秘話大会!いぇーい!」


私が今だけでも支えてあげられる存在に


のび太さんやノビスケくんがしてくれたように


まゆ「」ポカーン


あれ?


反応がない?


お嬢姉「いぇーい・・・・」


まゆ「お嬢姉さん!まさか発作ですか!大変!薬は!そうよポケットの中よ!ってまみが持ってんだった!どうしよう・・・」


お嬢姉「まゆちゃん私別に発作じゃないから」


まゆ「そう言って我慢してんでしょ?お嬢姉さんはいつも我慢してるように見えるのよ。私にはわかる」


お嬢姉「う〜ん、それは私も同じだよ」


まゆ「え?」


お嬢姉「我慢してるでしょ?今は私とまゆちゃんしかいないんだよ?姉同士だから分かることってあるんじゃないかな?大丈夫オフレコにしておくからね?」


まゆ「お嬢姉さん・・・もしかしてそれでさっきの変な」


お嬢姉「あれについてはもう触れないで・・後悔してるから・・まゆちゃん話せる時でいいから一人で背負い込まないで」


まゆ「・・・少し話を聞いてもらえますか?」


お嬢姉「うん」


その頃スネ樹達は


まみ「置いて行ってよかったんでしょうか」


スネ樹「いや、僕はあんなのと一緒にいたくないし、いてもうるさいだけだと思うよ」


まみ「少し可哀想な気がします」


スネ樹「それより今はメイドさんを探さないとだよ、まみ」


まみ「そうですね。結局この棒はどうするんですか?」


スネ樹「そうですね・・」


棒をよく見てみるがやはり使い方がわからない


スネ樹「適当に歩くのは危ないし」


まみ「あれ、スネ樹さん」


スネ樹「ん?」


まみが指差したのは僕の足元だった


そこにはピンク小さなドアが出てきた


そしてそこから


ミニドラ「置いて行くなや!」


ミニドラが出てきた


どうやらミニドラもポケットを持っているようだ


ミニドラ「てめぇら!」


スネ樹「ミニドラこれは結局どう使うんだ?」


ミニドラ「さんをつけろや!ミニドラさんやろうが!」


ミニドラ「まだ説教は終わっー」


ガシッ


まみ「・・・・・・・」


まみが無言でミニドラを掴みあげた


ミニドラ「なんだ!やんのか!」


まみ「今は1分1秒惜しいんです。そう言うのは後でお願いします」


ミニドラ「あぁ?ふざけんーあいてててててててて!!」


スネ樹「まみ?」


まみ「お願いします」ギュ


ミニドラ「頭が割れる!殺すぞ!!」


まみ「お、ね、が、い、し、ま、す」


ミニドラ「わかった!わかったから!!」


まみ「話のわかる猫さんで助かります」


ミニドラ「・・猫と呼んでくれるのか・・ふっ」


ミニドラ「仕方ない協力してやるよ」


まみ「ありがとうございます!ミニドラさん」


ミニドラ「お、おう」


スネ樹「・・・・・」


飴と鞭は使いようと言うが・・まみの将来が心配だ


そして今までの事をミニドラに話した


ミニドラ「えぇ話やな・・そのメイドさんって奴は!ドラの兄貴も心配だが、まずはその男気溢れるメイドって奴を探そう!」


スネ樹「男気とか本人の前では言わないでくださいよ?」


ミニドラ「そのくらいわかってる」


まみ「ミニドラさんが頼りなんです!」


ミニドラ「ふっ、任せな嬢ちゃん」


スネ樹「メイドさんが何処にいるかわかりますか?」


ミニドラ「さっきの道具は使ったんか?」


スネ樹「道具って・・まみ」


まみ「この棒ですか?」


ミニドラ「棒じゃねぇよ。たずね人ステッキだ」


スネ樹「たずね人ステッキ?名前からしてもしかして!」


ミニドラ「こいつは70%の確率で探し人を見つける。凄い道具なんだ」


まみ「凄いです!これなら!」


スネ樹「でも70%って微妙なような」


ミニドラ「はぁ・・これだからゆとりは・・開発者の苦労考えろバカ!いいか?何事にも100%なんて求めるな!残りの30%は己の力量で補いな」


スネ樹「でも、どう補えば」


ミニドラ「運だ」


スネ樹「運か・・・」


今の状況を考えれば運は最悪としか言えないが


それを口に出すとまたうるさそうなので我慢


スネ樹「わかりました!やってみます」


ミニドラ「やってみろ小僧、まずこの棒を地面刺せ!」


スネ樹「はい!」


棒を地面に刺す


棒は立ったまま


スネ樹「それでメイドさんは?」


ミニドラ「どうだったかな?」説明書


スネ樹「・・・・・・」


ミニドラ「わかったぞ。地面に軽くつけて探したい人の名前を言って倒れた方にいるかもしれない!」


刺したら意味ないね


スネ樹「これでいいのかな?メイドさん」


ミニドラ「向こうだな70%の確率だからな違うかもしれないが」


スネ樹「それでも行くしかないです」


まみ「何回かやってみて倒れた方向が多いほうに行けば?」


スネ樹「・・・確かになにも一回きりだとは決めてないし」


ミニドラ「頭いいな嬢ちゃん」


まみ「えへへ」


スネ樹「この方向が多いね」


ミニドラ「決まりだな行こうか」


まみ「はい!」


その時


ぐぅ〜


まみ「あ・・・・」


スネ樹「なんだ?」


ミニドラ「敵か!」


まみ「あ、あの・・・」


スネ樹「まみ、僕の後ろに、って、どうしたの?顔が真っ赤だよ」


まみ「今の・・私です。お腹が」


スネ樹「あ・・・」


そう言えば結局こんにゃくしか食べていなかった


まみはずっと我慢していたんだ


スネ樹「なにか木の実でも」


ミニドラ「知識がない奴が山物食おうとするな、死ぬぞ」


スネ樹「ですが・・キノコでも探そうかな」


ミニドラ「死ぬぞ」


まみ「あ、あの・・私平気ですからダイエット中ですし」


スネ樹「え、そうなの?」


ミニドラ「死ぬぞ」


まみ「え?」


ミニドラ「し、ぬ、ぞ、てか小学生がダイエットなんて何考えてんだ。嬢ちゃんはたくさん食べろ。大きくなれんぞ?無理はするないいな?」


まみ「はい・・・」


ミニドラ「腹減ったのか?」


まみ「はい・・ぺこぺこです」


ミニドラ「待ってろよ。グルメテーブルかけ!」


小さいテーブルクロスを出した


どうやらミニドラも秘密道具を持っているのは確かなようだ


口は悪いけど頼りになりそうだ


ミニドラ「ほら、好きな料理をいいな!出てくるから」


スネ樹「へぇ〜凄いな」


まみ「ホットケーキが食べたいです!」


スネ樹「僕はカツ丼で」


ミニドラ「わかった!ホットケーキとカツ丼」


なんとテーブルクロスからホットケーキとカツ丼が出てきた


スネ樹「本当に出てきた!」


まみ「凄いです!これがあれば毎日が困りませんと言いたいけど・・」


スネ樹「でも、逆に考えれば凄い作りですよね?こんな親指くらいのカツ丼って」


まみ「凄く小さいです」


ミニドラ「ほら、遠慮せず食いな!おかわりは2回までな一応お代は俺の通帳から引かれてるからな」


スネ樹「・・・・・あのー」


まみ「スネ樹さん」


小さ過ぎて腹の足しにすらなりません


そう言おうと思ったらまみに止められた


まみ「せっかくの好意に水を差すのは駄目です」ボソッ


スネ樹「でも・・・・」


まみ「我慢です!」


スネ樹「はい・・・」


ミニドラ「食ったな?行こうか」


こうしてメイドさんを探しを再開した


頼りになるのかならないのかわからない仲間を引き連れて


そこから歩いて数十分後


何度か立ち止まりたずね人ステッキを使って場所を確認する


まゆ達が心配だけど、戻っている暇はない


早く見つけないと


せめて連絡が取れればあわよくば此処まで一瞬で来てもらえれば


スネ樹「ミニドラさん」


ミニドラ「なんだ?」


ミニドラは僕の肩に乗って鼻をほじっていた


大きさの割に重いのでそろそろ降りて欲しいが降りてくれる筈もなく


肩が痛い


スネ樹「他にも仲間がいるんですけど合流とかって出来ないですか?」


ミニドラ「ここに呼びたいのか?」


スネ樹「はい、戻るとなるとまた結構歩く事になるので」


ミニドラ「どこでもドア!」


ミニドラと同じくらいの大きさのピンクのドアが出てくる


そう言えばさっきもこれで来てたような


ミニドラ「これは行きたい場所を言ってドアを開ければそこに行ける。まぁ正確な場所を言わなきゃいけないがな」


スネ樹「それがあればメイドさんの所にもすぐ着くんじゃ」


ミニドラ「正確な場所わかるか?お前らの所に行けたのは兄貴のポケットの電波を辿っただけだからな」


まみ「どうしたんですか?立ち止まって・・ん?小さなドアですね」


ミニドラ「その仲間の正確な場所わかるか?」


スネ樹「正確な場所か・・・確かバス停があった筈です」


ミニドラ「バス停な。ここから一番近いバス停だ」ガチャ


ドアの中は本当に別の場所だった


ミニドラ「レディーファーストだ先にどうぞ?」


小さ過ぎて入れるわけもなく


まみ「えっと・・手が入りました!」


スネ樹「どうしろと・・・」


少し時間を戻し


まゆ達は


まゆ「だから私言ってやったのよそれは違うよって!」


お嬢姉「ふふふ」


まゆ「なによおかしな事言った?」


お嬢姉「ううん、聞いてて面白いねまゆちゃんの話は退屈しないよ。もっと話して」


まゆ「仕方ないわね」


お嬢姉「少しはスッキリした?」


まゆ「え?・・そう言えば、なんか軽くなったような」


お嬢姉「そうやって話すだけでも結構楽になるでしょ?」


まゆ「うん・・ありがとお嬢姉さん」


お嬢姉「ねぇ・・・私の事」


まゆ「ん?なに?」


お嬢姉「その・・お姉ちゃんって呼ん・・なんでもないごめんなさい」


まゆ「え?うん・・そう」


お嬢姉(後が辛くなるだけよね・・)


まゆ「スネ樹とまみ遅いわね」


お嬢姉「・・・・・・」


まゆ「お嬢姉さん?」


お嬢姉「あ、ごめんなさいぼーっとしてた」


まゆ「スネ樹達大丈夫かな?」


お嬢姉「あの二人なら大丈夫だよ。信じてあげよ」


まゆ「そうね」


お嬢姉「火が消えそうね」


まゆ「適当に燃えそうなもの探してくるわ」


お嬢姉「うん、お願い」


お嬢姉「お願いよ消えないでよ」


シュン


お嬢姉「ん?なにこれ?」


小さなドアがいきなり現れた


そのドアはピンク色で手が入るくらいの大きさだ


お嬢姉「ドラえもんさんの道具かな?」


ドアが開いた


お嬢姉「とぉ!」サッ


とりあえず近くの茂みに隠れて様子見


やがてドアから手が出てくる


お嬢姉「なんなの・・」


このままほっとくわけにもいかず


どうするか考えてみる


とりあえず木の棒を持って近づいてみる


お嬢姉「もしもーし、誰ですか?」ツンツン


手はビクッとなった後引っ込んだ


お嬢姉「このドアの向こうはどうなってんだろう」


気になってしゃがんでドアに近づいてき覗き込もうとした瞬間


いきなり手がまた出てきた


その手は覗き込もうとした私の顔を掴んだ


ーまみ側ー


まみ「なにか掴みました!」


スネ樹「なんだ?」


ミニドラ「引っ張ってみろよ」


まみ「はい!うんしょ!」


ーお嬢姉側ー


お嬢姉「痛い!やめて!」


強く引っぱられている


もしかしてこのドアに無理矢理入れようとしているの!


入るわけがない


お嬢姉「やめて!離して!」


ーまみ側ー


まみ「駄目です!全く動かないです」


スネ樹「覗きこんでみるのは?」


ミニドラ「やめておけ!なにかいるのはわかってる。下手したら目を潰されるぞ」


スネ樹「てことは・・お嬢姉さん達は・・」


ミニドラ「わからない・・とにかく今はドアの前にいる変な奴をどうにかしないと」


まみ「むむむ!!」


ジュッ


まみ「あつ!!!」パッ


ーお嬢姉側ー


お嬢姉「痛いって!」


まゆ「どうしたの!なにこれ?」


お嬢姉「助けて」


まゆ「待って!えっと」


持って来た枝を火につけて


その手に押し付ける


ジュッ


「あつ!!!」ビクッ


手はすぐに引っ込んだ


まゆ「あれ?今の声って」


お嬢姉「いてて・・あ、ドアから誰か来るよ」


まゆ「え?小さい赤いドラえもんさん?」


ミニドラ「俺はミニドラだ・・なるほどあいつらの仲間はいないか」


お嬢姉「ドラー」


ミニドラ「偽物共め!よくも仲間を!」


まゆ「偽物って!いきなりなによ!」


ミニドラ「黙れ!まみの偽物め!」


まゆ「まみ?ちょっと!まみになにかしたんじゃないんでしょうね!」


ミニドラ「演技が上手いな。他の奴なら騙されてるぜ」


お嬢姉「あの、とにかく話し合いませんか?お互いなにか勘違いしてるかもしれないし」


ミニドラ「お前は・・そうだ!あの野郎の女だ!」


お嬢姉「私は!誰の女でもない!変な事言わないで!」


ミニドラ「どうだかな!まぁてめぇらの正体も正直どうでもいい。消すからな!」


まゆ「ちっさい癖に!何が出来るのよ」


ミニドラ「なぁ・・この傷を見てくれよ」


お嬢姉「傷?」


頭のあたりから目までに傷跡があり頭の部分の赤の塗装は傷の所為で落ちている


ミニドラ「この傷の跡をそろそろ消そうかと思ってんだ」


まゆ「だからなによ」


ミニドラ「赤の塗料が欲しいな・・ああ・・あるな」


ミニドラがまゆに近づく


そしてドラちゃんと同じポケットに手を入れる


同じ?四次元ポケット!!


お嬢姉「まゆ!逃げて!!」


ミニドラ「お前の血だぁあああ!」シャキン


まゆ「っ!」


お嬢姉「まゆちゃん!」


私は咄嗟に近くにあった小さい奇妙なドアを持ちミニドラに投げようとした


ドアを持った時向こうから誰かが見えた


スネ樹「ん?」


お嬢姉「え?」


振りかぶった手はもう止まらない


シュッ


ゴンッ


ミニドラ「・・・・・いてぇな」


スネ樹「景色が動いた!気持ち悪い・・」


まみ「手が痛いです・・」


まゆ「嘘・・・固すぎよ」


ミニドラ「まずはてめぇからだ!のび太の女!!」


お嬢姉「ミニドラさん!違います!私達は!」


「ミニドラやめろぉおおおお!!」


ドアの方から声がする。スネ樹くんの声だ


ミニドラ「なんだ!邪魔をするな!」


スネ樹「いいから!やめてくれ!仲間はその子達だ」


ミニドラ「は?」


まゆ「スネ樹・・・」


スネ樹「説明するからドアの近くに集まってくれ」


二人にミニドラの事を話した


ミニドラには二人の事を話した