2016-11-25 01:15:48 更新

概要

続きです。今回は少し短いですがよろしくお願いします!


最終章 エピローグ



~GANTZの部屋~



鞠莉「――ふぅー…今回も生き残れたわね♪」


善子「最後の怒涛の星人ラッシュは冷や汗ものだったわ……ケガした手が片方だけで良かった」


花丸「でも! あの数ならもしかしたら100点まで行ったかも!?」




梨子「――花丸さん…無事だったのね」


花丸「あ……梨子さん…戻って来たずらか」



梨子「教えて欲しい! どうしてあの時私を助けたの?」


花丸「……別に…ただの気まぐれだy―――」



善子「ああ、私が頼んだのよ。梨子さんがピンチの時は助けてあげてってね?」


梨子「ど……どうして!?」


善子「前にも言ったでしょ? この部屋に来た人は全員仲間だって。花丸に仲間を見殺しにするような事をして欲しくなかったから言っておいたの」


花丸「……納得は出来なかったけど、確かに生き残るには梨子さんの力は必要だった。マルやルビィちゃんが解放されるまでは責任もって守ってもらうから覚悟するずら!!」プイッ


梨子「花丸さん……」





――ジジジジジ





鞠莉「あら? 果南と曜も帰ってk――」



果南「鞠莉!! 千歌は!!? まだ転送されて無いの!!!?」グワッ


曜「千歌ちゃん!?」ゾワッ



善子「まさか千歌さん……そういえばダイヤさんもいないじゃん!?」


ルビィ「………っ!!」ギリッ



花丸「る……ルビィちゃん?」


ルビィ「お……おねぇちゃんは…少し休んでるだけです…! る、ルビィが絶対に起こしに行くから……だから…!!」ジワッ


鞠莉「う……ウソでしょ…? ダイヤが……」



曜「お願い……お願いだから………帰ってきてよ!!」ポロポロ









――ジジジジジ






「あれ? みんなどうしたの!?」アセアセ


「どうやら……わたくし達が最後だったようですね?」




ルビィ「―――お…おねぇ……!! うわあああああ!!!」ダキッ


ダイヤ「心配かけましたね…よく頑張りました……」ナデナデ


鞠莉「ダイヤったら全く……心配させてもう!!」




曜「千歌ちゃん……良かったぁ…」ペタン


千歌「あはは……凄く心配させちゃったみたいだね?」


曜「本当だよ!! もうダメかと思ったんだからね!?」


果南「まあまあ、みんな無事だったんだからそれでいいじゃない?」





全員の転送が完了し採点が始まった



善子「――私からね?」



GANTZ『堕天使(笑) 95点 TOTAL100点』




善子「そっか……また取れたのね」



ルビィ「おめでとう善子ちゃん!!」


花丸「これで卒業出来るずら!」



善子「ルビィ…ズラ丸……」ジワッ




画面が切り替わる


100点メニュー

1. 記憶を消されて解放される

2. より強力な武器を与えられる

3. メモリーの中から人間を再生する




善子「―――…一番、私を解放しなさい!」




――ジジジジジ




善子の体が足元から転送され始めた




善子「……皆さん! 今まで本当にありがとうございました!! みんなの事は忘れてしまうけど……きっとまた友達になってください!!」ペコ


花丸「当たり前ずら! ……あの時約束したもんね?」ニコ


ルビィ「また教室でね!」



善子「……ええ! 二人とも頼んだわよ!」ウルッ



善子「千歌さん! 最初あなたと二人になった時は正直もうダメだと思っていたわ! でも違った…ここまで来れたのは千歌さんのおかげよ!! ……本当にありがとうございました!!」ポロポロ


千歌「善子ちゃん……こちらこそありがとう! お疲れさま!!」




善子の体の転送は完了した

続いては花丸の採点




GANTZ『ズラ丸 100点 TOTAL101点』





花丸「――…一番をお願いするずら」




転送が始まる




花丸「弱かったマルがここまで来れたのはみんなのおかげです! また仲良くしてくれると嬉しいずら」ニコ


ルビィ「また明日ね! 花丸ちゃん!!」


花丸「うん! ……梨子さん、もしルビィちゃんも今回解放されるなら……もうお役御免ずら。あなたもこんな部屋から解放された方がいいよ」


梨子「……でもそれは…」



花丸「私がいいって言ってるんだからいいの! 次に会う時は……仲のいい友達になりたいずらね?」ジジジジジ


梨子「っ! ……ええ、よろしくね!」ニコ





GANTZ『ピギィ 85点 TOTAL101点』





ルビィ「やった! おねぇちゃんやったよ!! ルビィが100点を超えたんだよ!」


ダイヤ「ふふ……本当に強くなりましたね? お姉ちゃんもすぐに行きますから家で待っていてください」ニコ


ルビィ「うん! みなさんもまた明日、学校で会いましょう!」ジジジジジ






鞠莉「一年生メンバーが全員解放されたわね? あの子達が100点なら私達も大丈夫でしょうね」


ダイヤ「どうでしょうか…私はギリギリの可能性が――」




GANTZ『硬度10  87点 TOTAL100点』




ダイヤ「ふぅー…最後に倒せた星人が高得点で助かりました。姉が100点を取れなかった、なんてカッコ悪すぎですもの」


千歌「お疲れ様です、ダイヤさん…」


ダイヤ「ええ…千歌さんには大変お世話になりました。私達を導いていただき感謝していますわ!」ジジジジジ






GANTZ『小原家 90点 TOTAL119点』




鞠莉「…ま、私は果南に会うためにこの部屋にきたわけだから……目的が達成出来て満足よ♪」


果南「全く…相変わらず鞠莉は無茶するよね」ジトッ


鞠莉「……この部屋のメンバーで過ごした日々はとても楽しかった…今度はこのメンバーで別の活動をしてみたいものね! μ’sみたいなシャイニーなスクールアイドルとかね♪」ジジジジジ





GANTZ『かなん 100点 TOTAL125点』





果南「……あれだけ倒したんだから当然かな? 私もここを卒業かー」


果南「最初に千歌が来たときは本当に驚いた……あの時死んじゃってごめんね。千歌に辛い思いさせちゃってさ…」



千歌「大丈夫だよ! ……果南のあのノートが無かったら生き残れなかった…ありがとうね!!」


果南「そっか…役に立てて良かった!……それじゃ、またね」ジジジジジ






残るは二年生だけとなった

採点は続く





GANTZ『なしこちゃん 85点 TOTAL120点』





千歌「おめでとう梨子ちゃん…今度こそ自由になれるといいね」


梨子「……そうね…」



曜「―――あー…その前に梨子ちゃん、ちょっといいかな?」


梨子「ん? 曜ちゃん?」






曜「―――歯、食いしばれぇぇ!!!!」バキッ!


梨子「――っ!!!?」ドサッ




曜の渾身のストレートパンチが梨子の頬に直撃

スーツを着ているはずの梨子の顔には激痛が走り

鼻血も出ている




千歌「ちょっ!!? 曜ちゃん何やってるの!?」


曜「あぁ~~~~っ!! スッキリしたぁ!!」


梨子「ハァー…ハァー……ハァー…?」ドクドク




曜「千歌ちゃんは気にして無いみたいだから今まで黙っていたけど、せっかくこの部屋から解放されたのにまた連れ戻したあなたを本当は許せなかった…殺してやろうとも思ったよ? 仲良くしないと千歌ちゃんが悲しむから表には出さなかったけどね…」


梨子「……っ!」


曜「でもね……梨子ちゃんが千歌ちゃんを連れ戻してくれなかったら…私はここにいないのも事実。だから今のでチャラにする。いきなり殴ってごめんね?」



梨子「……本当に私は多くのメンバーに嫌われていたのね…覚悟はしてたけどやっぱりショックね…」シュン


曜「花丸ちゃんも言ってたじゃん! 今度は仲のいい友達になろうって! 今ので私も許したんだしもう嫌いじゃないよ?」



梨子「ふふ……ありがとう…曜ちゃんのパンチ、この部屋に来てから一番痛かったわ」ジジジジジ





千歌「曜ちゃん……理由は分かったけど、やり過ぎじゃない? 絶対に奥歯も折れてたよ?」ジトッ


曜「……いや、スーツ着てるから大丈夫だと思って…意外と効いちゃったみたい」アハハ




千歌「――あれだけいたメンバーも二人だけになっちゃったね?」


曜「そうだね……次は私みたい…」





GANTZ『ヨーソロー 91点 TOTAL109点』





曜「そういえば…千歌ちゃんにまだ謝ってないことがあったね?」


千歌「ほぇ? 何かあったっけ??」キョトン




曜「―――…あの日、一緒に登校する約束破っちゃってごめんね?」




千歌「……ぷっ…あはははは!! 何かと思えばそんな事か!」ケラケラ


曜「むっ! そんな事とはひどくない!? 私があの時どんな覚悟で―――」




千歌は曜を抱きしめた

突然のことで曜は驚くがすぐに優しく千歌の体に腕を回す




千歌「――曜ちゃんにまた会えて本当に良かった…もういなくならないでね?」グスッ


曜「……うん、もう千歌ちゃんを悲しませるような事はしないよ…じゃあ、先に待ってるね?」ジジジジジ






――こうして部屋には千歌だけが残った

九人もいたこの部屋も今はガンツと千歌しかいない

これがどういう意味なのか千歌にはもう分かっていた




千歌「……良かった、私の順番が最後で……まあ、今回私はそもそも選べないもんね? そうでしょ? ガンツ」





そして、千歌の採点が始まる





GANTZ『ちかっち 65点 TOTAL78点』










――

――――

――――――


~四か月後 浦の星女学院~



曜(季節はもう冬、内浦も今のも雪が降りそうなくらい寒い日が続いているよ)


曜(理由は分からないけど、わたくし渡辺曜は高校入学前から今年の夏休み前までの記憶がすっぽり無くなってしまっているのであります…)


曜(なんでも、私は春先に行方不明になっていたり静岡駅や秋葉原で大事件が発生していたりと、とんでもない事が起きていたらしい)


曜(そして、私にはいつの間にか学年をまたいで多くの友達が出来ていたのだ! どうやって友達になったのかはみんな分からないんだけど…細かい事はどうでもいいよね!)


曜(今は授業も終わって放課後になったんだけど……)




善子「――曜さん! リリー! 迎えにきたわよ!!」ガラガラ


梨子「よっちゃん! 廊下を走ってきたわね? ケガしたらどうするの…」ヤレヤレ



花丸「……梨子さんの言う通り…ずら……追いかけるマル達の事も考えて欲しいずらぁ…」ゼェーゼェー


ルビィ「い……息が出来ない……」フューフュー


曜「あはは……みんな走ってきたんだね…」



善子「だってこれからみんなで今日からオープンするカフェに行くのよ!? 楽しみ過ぎて走るなってのが無理なのよ!」ウキウキ


梨子「はいはい、今から準備するから少し待っててね?」


善子「はーやーくー! リリィー!!」



曜「あれ? 果南ちゃん達はどうしたの?」


ルビィ「おねぇちゃんと果南さんは鞠莉さんのお手伝いをしています。少し時間がかかるらしいので先に行っててと言ってました」


梨子「そっか、なら行こうか!」




花丸「――今日も高海さん来ていないんですね?」


曜「……うん」





曜の後ろの千歌の席は夏休み明けからずっと空いていた

夏休み中、一度も連絡が取れなかった千歌は曜達の知らない間に休学届を提出


それ以来、誰一人連絡が取れない状況が続いていた

千歌の家族に尋ねてもダメだった



善子「…曜さんと果南さんの幼馴染なんですよね? どうして突然いなくなったんだろう……」


曜「それが分かればね……何も覚えて無いから困ってるんだよね」


梨子「……早く連絡が欲しいわね…」



曜「――千歌ちゃん……」ボソッ






~夜 曜の自室~


曜はベッドに寝転んでいた

みんなと遊びに行ったのは楽しかったが……

やはり千歌の事が気になってしまった



曜「千歌ちゃん…どうしていなくなったの? ひどいよ……」グスッ




曜にとって千歌は家族同然だった

そんな千歌が行方不明となったのだ、ショックは大きい




――ゴトッ




曜「――ん? 何の音?」



机の方から何かが落ちた音がした

目を向けると、そこには見覚えのない物が置いてあったのだ


それは過去に梨子の家に送り付けられたものと同じ物なのだが

当然、曜はこれが一体何なのか知る由も無かった――






曜「――――この黒い球は……なに?」





――

――――

――――――


~某日とあるマンションの一室~




――ジジジジジ




「――お! 新しいメンバーだね? ああ、取り敢えず落ち着いてよ!」



「――うん、ここは天国でも地獄でも……いや、どちらかと言えば地獄なのか…とにかく、まだあなたは死んでは無いよ」



「――うーん…ちょっと違うかな? 正確にはまだ生き返ったわけでは無いよ。その一歩手前って感じだね」



「信じられないと思うけど、これから私達は宇宙人と戦うの。――あはは…変な事言ってるように聞こえるでしょ? 私も最初はそう思っていたよ」



「しばらくしたら、あそこにある黒い球が開くから自分の名前が書いてあるケースを見つけて? 私が着ているスーツが入っているからこれだけは必ず着て! あなたの命を守ってくれるからさ」



「今回は初めてだから見ているだけでいいよ! まずはこの部屋のルールを覚えてもらわないとね!」ニコ



「――なんでもう着てるのか? それは私がもう何回もこの部屋で戦い続けているからだよ! 自分で言うのもなんだけど、結構強いんだよ!」エッヘン



「――何者って言われても……ただの女子高生だよ? ――もう! 大丈夫だってば!! ……え? 別に怪しんでいるわけじゃないの?? ならいいや」エヘヘ



「あ! まだ名前を聞いていなかったね? あなたの名前は? ――分かった、――ちゃんだね! これからよろしく!!」





「私の名前はね――――――」









千歌「……GANTZ?」 完


後書き

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
ラブライブ×GANTZのssが読みたいという理由で今までssを書いた事の無い
自分が初めて書いた作品ですが…どうでしたか?

自分の作品に評価やコメントが付く度にモチベーションもグングン上がりました
皆さんにはとても感謝しております!

千歌を主人公にしたこの作品はここで一旦完結ですが
次回作もまた読んでいただけると幸いです!


このSSへの評価

5件評価されています


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2017-06-12 17:45:40

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2016-11-24 23:22:58

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-11-26 00:31:56 ID: kFihaKfz

完走乙!だけど、欲を言えばμ'sのカタストロフィ編も見たいです(超小声)


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1: SS好きの名無しさん 2016-11-24 23:23:11 ID: VfjAGf7H

よかったです


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