2016-12-04 17:15:17 更新

概要

深海棲艦との戦いが終わるまで戦い続けたアホ提督と艦娘たちが紡ぐシリアス(?)物語


前書き

どうも。鎮守府ラジオを書いているハルリン@SS初心者という者です。普段はコメディを書いているんですが突然シリアスものを書きたくなって書いてみました。鎮守府ラジオはどうすんのだって?もちろん並行して書きますよ。多分。
ぜひ楽しんでいただけたら幸いです!それではご覧下さい


とある場所にて……


元帥「君に頼み事があってなぁ……」


提督「なんでしょうか?」


元帥「この前やらかした提督がいてなぁ」


提督「何をやらかしたんですか?」


元帥「まぁそこは気にしないでくれ。やらかした提督はやめさせた。そのやらかした提督が着任していた場所に君が行くことになったんだ」


提督「はぁ……」


元帥「君は提督としてまだ未熟だが艦娘たちが君を支えてくれるはずだ」


提督「いつから僕は着任するんですか?」


元帥「今からだ」


ーーーーー


ブロロロロ


提督「とは言われたものの……今日からとかしんどすぎだろ……」


船長「どうした兄ちゃん!」


提督「船長さん。実は今日配属された者なんですが突然言われてしまって……てか普通に海に出てるけど大丈夫なんですか?」


船長「ん?ああ安心してくれ。この辺の海は元帥が支配してるからな。」


提督「元帥を知ってるんですか?」


船長「知ってるも何もあの人は俺の同級生だ!昔っから結構つるんでたんだ!」


提督「へぇー……そういえば僕の行く鎮守府で昔なにかあったんですか?前任の提督がやらかしたって聞いたんですけど……」


船長「ん?ああ、あいつはひどかった。艦娘の扱い、提督としての指揮、全てがひどかった。艦娘なんて毎日戦闘ばっかさせらていた。寝ることも許されずにな」


提督「それはひどい」


船長「艦娘だって一応女の子だし扱い方って言い方もよくはないが接し方ってもんがあるだろ?」


提督「そうですね……ってあの建物ですか?」


船長「おうよ!今日から頑張れよ!前任の提督みたくならないようにな」


提督「わかりました!」


船長「それじゃあ行ってこい!」


提督「はい!」


ーーーーーー


提督「デケェ……なんだこの建物…ってこの中に艦娘がいるのか……」


吹雪「あのー……」


提督「うひゃぁ!?だっ誰ですか!?」


吹雪「そんなに驚かなくても……特型駆逐艦1番艦の吹雪です。この鎮守府に新しく着任する提督さんですか?」


提督「あっはい。今日からよろしくお願いします」


吹雪「(よかった。真面目そうな人で)」


提督「(目の下のクマひどいな……これは精神的にも肉体的にもダメになってるかもしれんな)」


吹雪「とりあえず鎮守府内を案内しますね」


提督「あっよろしくお願いします」


スタスタスタスタ


吹雪「ここが執務室です。とりあえず中を見て回ってください」


提督「すげぇ資料の山だな…これ全部前の提督がやらなかった仕事か?」


吹雪「はい……私たちは毎日戦闘に行かされました。戦果をあげなければ解体か提督の性処理……解体された中にも私の仲間もいました」


提督「そんなの理不尽すぎだろ……なんつーひどいやり方だ」


吹雪「戦艦の先輩や正規空母の先輩達の中に殴りかかった人たちもいました」


提督「そうか……安心しろ。今日からは俺がここの鎮守府の提督だ。前任の提督のようなことはしない」


吹雪「そう言ってもらえると嬉しいです」


提督「それじゃ他の場所も案内してくれ」


吹雪「わかりました。こちらへ」


ーーーーーー


提督「そういえば秘書艦は?」


吹雪「私って言ったじゃないですか……」


提督「言ったっけ?」


吹雪「言いましたよ……でどうするんですか」


提督「どうするって……まぁとりあえず艦娘のみんなは今週はずっと休みだ」


吹雪「は?」


提督「とりあえず食って寝ろ。みんなの今の精神状態じゃ戦いに行かせることはできないからなぁ……危ないし」


吹雪「(この提督……アホだけどいい人だな)」


提督「吹雪……お前今俺のことアホと思っただろ?」


吹雪「そんなことないですよ!」


提督「そうか?とりあえず食堂に全艦娘を集合させてくれ。俺挨拶まだしてないし」


吹雪「確かにそうですね……大淀さん。お願いします」


大淀「わかりました。全艦娘は食堂に集合してください。繰り返します。全艦娘は食堂に集合してください」


提督「よっこらしょっと……」


吹雪「食堂の場所覚えてるんですか?」


提督「え?覚えてない」


吹雪「(ダメだこりゃ)」


提督「はよ案内してくれ」


吹雪「はぁ……わかりました。ついてきてください」


スタスタスタスタ


提督「ここ食堂だっけ?」


吹雪「だからそこは食堂じゃないです。そこはトイレですよ。何回言ったらわかるんですか」


提督「すまんすまん…」


吹雪「ほらここが食堂ですよ。皆もう集まってます」


提督「すげぇ……戦艦長門に陸奥……赤城に加賀……艦娘は揃ってるのに前任の提督はバカだったのか?」


吹雪「ほら早く行って挨拶してきてください」


提督「わかったわかった。そう俺を急かすな」


ザワザワアレガアタラシイテイトク?


ゼンニンノテイトクミタイナヒトジャナカッタライイナ


ザワザワ


提督「えー……本日からここの鎮守府に務めることになりましたぁ。えー前任の提督のお話は聞きましたがぁ……えー僕はぁそんなひどいことをしたくはないんでぇ……とりあえず君たちには休んでいただきます」


ナニイッテルノアノヒト


バカジャナイノ?


提督「えー君たちを今の状態で海に出させることは僕の心が許さないんでぇ…僕は今から誓いますよ…」


長門「なぁ……あの提督」


陸奥「それ以上は言っちゃダメ」


提督「深海棲艦との戦いが終わるまで艦娘が嫌な思いをするようなことはさせません。1人も轟沈させない。俺がこの鎮守府を180度変えてやる……だからぁついてきてくれたら嬉しいでぇす。ということで挨拶はこの辺にしときまぁす。なんか聞きたいことありますかぁ?」


ザワザワザワザワ


長門「陸奥……」


陸奥「ええ……あの提督は前任の提督とはオーラが違う……なんか……アホだし、喋り方おかしいけど……周りの提督とは違う感じがする……」


提督「はぁいじゃあそこの駆逐艦」


睦月「えっ!?私!?」


提督「何か聞きたいこととかない?」


睦月「じゃあ艦娘たちへの思いを語ってください」


提督「うーん……とりあえずさっき言った通り轟沈させないし、前任の提督みたく鬼畜の所業はしないよ。絶対に」


睦月「ありがとうございます…」


提督「なんか聞きたいことあったら執務室に来てください」


提督「(緊張して言いたいことほとんど言えなかった……)」


吹雪「お疲れ様です」


提督「おうなかなか緊張したぞ」


吹雪「ふふっ。皆あの提督アホって言ってましたよ」


提督「あいつら……」


吹雪「でも提督の今日の言葉を聞いて皆安心したと思いますよ?だって涙を流して聞いていた子もいたし」


提督「それくらい心に傷があったってことだ」


吹雪「確かに…言われてみればそうかもしれませんね」


提督「そりゃそうだ……だって吹雪も涙流れてるしな」


吹雪「え?あれ?なんで?」


提督「とりあえずみんなに休んでもらって元気が出たら復帰してもらうよ。だからとりあえず今は休め。これは命令だ」


吹雪「了解」




1週間後………


提督「おい瑞鶴お前また俺のどら焼き食ったろ!」


瑞鶴「たっ食べてないし!?言いがかりするのはやめてよ!」


加賀「私は瑞鶴がどら焼きを食べているのを見たわ」


瑞鶴「何言ってんのよ!あんたの口にあんこついてるわよ!」


加賀「しまった……!」


提督「加賀……お前か……」


加賀「やめて……こっちに来ないで……!」


提督「ハハハハハ」


加賀「いやぁぁぁぁ!」


ドカーン!!!!


吹雪「フフッ……怖いか?」


天龍「それ俺のセリフだ!そんなことよりも提督大丈夫なのか!?」


暁「司令官!遊びに来たわよ!」


響「何この状況………」


ザワザワザワザワ


長門「なぁ陸奥……私の言いたいことはわかるな?」


陸奥「もちろん……前任の提督がいた時よりも空気が変わった。皆この人の為にここに帰って来なくちゃって思うようになった……」


長門「あの人なら変えられるかもしれんな」


提督「ふぅなかなかカオスな状況になったが皆集まってくれたみたいだな!えーそれでは今日から頑張るぞ!早速だが深海棲艦が姿を現したらしい。昨日発表した艦隊で集まってくれ」


ザワザワザワザワ


提督「(皆いい顔になったな)」


提督「それじゃ第1艦隊行ってきてくれ!」


「「了解!」」


提督「確か旗艦は長門だったな……大丈夫かな」


榛名「大丈夫ですよ!」


提督「あー心配だなぁ……どうしよう大破とかしたら」オロオロ


大淀「大丈夫ですよ…長門さんですから」


30分後……


長門「帰ったぞー」


提督「長門ぉぉぉぉ!」ガバッ


長門「おわっ!!急に私に飛び込んでくるな!」


提督「大丈夫だったか!?怪我はしてないか!?」


長門「心配しすぎだ。勝ってきたぞ」


提督「マジで心配したわ……」


吹雪「ずっと心配してたんですよ提督」


長門「そっそうなのか!可愛らしいとこあるじゃないか!」


提督「今日は風呂に入ってゆっくり休んでくれ」


長門「提督がそういうならそうさせてもらおうか」


提督「吹雪!」


吹雪「なんですか?」


提督「遠征組は?」


吹雪「今さっき行きましたよ…天龍さんが珍しく寝坊して出るのが遅くなったみたいです」


提督「ほう……あの天龍がか……」


チリリリリン


提督「ん?電話?もしもし」


元帥『どうだい調子は?』


提督「元帥……!ええ調子はいいですよ」


元帥『そっかよかった。で君に頼み事があるんだけど』


提督「なんでしょうか?」


元帥『なんか今南方から深海棲艦がかなりの数攻めてきてるみたいでねぇ』


提督「ほんとうですか!?」


元帥『うん。それで他の鎮守府と協力して南方から攻めてきてる深海棲艦を全部倒してほしいんだ』


提督「ええ……はいわかりました。失礼します」


吹雪「元帥になんて言われたんですか?」


提督「ん?南方からかなりの数の深海棲艦が攻めてきてるらしい」


吹雪「それってやばいんじゃ」


提督「安心しろ…他の鎮守府と協力して戦うらしいからな……作戦の決行は1週間後」


吹雪「みんなに言わなくていいんですか?」


提督「ん?もちろん言うさ」


瑞鶴「提督さーん!」トントン


提督「入っていいぞー」


瑞鶴「失礼します。飯の時間」


提督「わざわざありがとう」


瑞鶴「気にしないで!」


提督「それじゃ飯行くか」


吹雪「どうやって伝えるんですか?」コソコソ


提督「自由時間の時に伝える」コソコソ


瑞鶴「ん?どうしたの?」


提督「なんでもないよ。今日も瑞鶴は可愛いなって思っただけ」


瑞鶴「ッ!///もうやめてよそういうこと言うの!//////」


提督「ハハッ」


提督「(初めての大規模作戦……ちゃんと指揮できるかな……ちゃんと指揮できるかなじゃねぇな……ちゃんと指揮するんだよ。そうだ何も緊張しなくていい……最悪の事態になったら撤退すればいいんだ。こいつらだって大規模作戦の経験はあるはずだ)」


吹雪「提督汗めっちゃかいてるけど大丈夫?」


提督「だっ大丈夫だ。問題ない」


吹雪「(この人ホントに緊張ばっかしてるな)」


一方その頃……


川内「いいねぇ!夜戦最高!」


神通「落ち着いてください姉さん」


川内「ん?あれはまさかっ!?」


神通「どうしたんですか姉さんってなにあれ!?」


ーーー


大淀「提督!」


提督「なんだ大淀、こんな夜中に」


大淀「それどころじゃありません!南方から敵が!」


提督「何言ってんだよ」


大淀「遠征組からの連絡で南方から大量の敵が攻めてきてるって連絡が!」


提督「!?」


to be continued




後書き

どうだったでしょうか?最近更新してなかった理由はシリアス物を書いていたからです。
雑談ですが劇場版艦これ見に行きました。
いやー良かったです。なんであれをアニメでやらなかったのかな?
ということで楽しんでいただけましたか?シリアス物を書くのは初なんで下手かもしれませんがそのへんは許してください。鎮守府ラジオも並行して書くので安心してください。鎮守府ラジオの方もよろしくお願いします。いつも応援、評価とても嬉しいです。コメントしてくれたらもっと嬉しいです。それではそろそろこのへんにしておきましょう。次回、南方から攻めてきている深海棲艦に不意打ちを受けたアホ提督!異常事態に立ち向かうアホ提督と艦娘!そして……新しい仲間が……
それではまたお会いしましょう!
ここまで見てくださってありがとうございました!


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Uonishiさんから
2017-03-24 23:50:47

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2017-03-07 22:49:25

SS好きの名無しさんから
2016-12-08 19:43:06

ポテ神さんから
2016-12-05 07:33:01

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2016-12-04 19:57:43

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