2017-04-09 23:44:56 更新

概要

男勝りな性格の女提督と艦娘との日々


前書き

はじめまして。
初SSですが、お付き合いいただければ幸いです。
※地の文があります。


シアワセな日々


私はどこで間違えたのだろうか。


ことの始まりを思い出すことすら今となっては困難だ。


だが、少なくとも現状はわたしが求めていたものではないのは確かだ。




だから…





女提督「膝の上から降りなさい、電」


電「嫌なのです」


女提督「どうしてこんな状況なのかしら…」


電「司令官が、私に構ってくれないのがいけないのです」


女提督「構ってくれないって、みんな平等に接しているはずなのだけれど」


電「そんなことないのです!」


電が降り下ろした拳が執務用の机に当たり、

乗っていた書類が一瞬だけ浮いたように見えた


相当おかんむりなのはわかったが、

心当たりがない…


宥めるためには直接原因を聞いた方が早いかな


あとはこの娘の弱いところを刺激すれば…


女提督「さっきも言ったけれど、私はみんなに対して平等に接しているつもりよ」


電「まだ言うのですか」


女提督「…そこまでいうのなら」


膝の上に座っている電の脇に手を通して抱き寄せた


電「ひゃうっ」


女提督「どこが平等じゃないのか教えてくれないかしら」


電の耳元で囁くとみるみる彼女の横顔が赤くなっていくのが見てわかる


この娘は耳が弱いからだいたいこれで堕ちるはずだけど


電「あぅ…」


女提督「さっきまでの威勢はどうしたの?」


電「き…」


女提督「き?」


電は勢いよく私の膝上から飛び退き、

脱兎のごとく執務室の扉の前まで逃げ出した


電「今日のところは失礼するのです!」


勢いよく扉を開け放ち、

駆け出しで去っていった


女「やれやれ、今日のところはって言っても」


壁掛けの時計に目をやると、

まだ短針は12を過ぎておらず、

外はまだ明るい


女提督「今日の秘書艦どうしたら…」


今日の秘書艦は電の予定だったのに…


まあ嘆いても仕方ないし、机の上に置かれている報告書のとりまとめでもしますかね


……………


コンッコンッ


不意に執務室の扉をノックする音にハッとして時計を見やると短針はちょうど3を指しており、日も暮れ始めていた。


ちょっと時間を忘れ過ぎてたかな…


たしかこの時間は誰かと何か約束してたけど、誰だっけ?


??「失礼いたします」


扉をゆっくりとした所作で開けた艦娘はこちらに微笑みかけながら部屋に足を踏み出した。


女提督「いらっしゃい、扶桑」


??→扶桑「はい、お邪魔いたします」


業務を中断し、せっかく訪ねてくれた扶桑の手を取り、

応接用に用意してあるソファへ促す。


扶桑「・・・お気遣い、ありがとうございます」


女提督「いやいや、気にするほどのことじゃないでしょ」


扶桑を座らせ、対面になる形でわたしもソファに座り込んだ。


扶桑「まだ、調子は良くないようですね」


女提督「んー、まあね」


扶桑「私もまだ慣れませんから・・・」


女提督「大丈夫よ、人は環境適応能力が高い生き物なんだから、すぐに慣れるわよ」


扶桑「私は人ではなく艦娘です・・・」


女提督「上官命令よ 認識を改めなさい」


命令口調でいい放つと扶桑はくすくすと笑いだした。


扶桑「別に命令にしなくてもよいではないですか ふふふ」


女提督「いや、だって 扶桑は結構頑固なところあるし」


扶桑「大丈夫ですよ 自信をもっていい放つ凛々しい姿を他の娘たちに見せれば”命令”などと使わずとも伝わるでしょう」


女提督「・・・そうだね」


扶桑「不安にならないでください。 大半の娘たちはあなたを認めていますから」


女提督「・・・扶桑は私のことを恨んでない?」


扶桑「・・・私自身後悔はしていますが、恨んではおりませんよ」


女提督「ごめんなさい・・・」


扶桑「お互い様です・・・」


お互い言いたいことはあったとは思うけれども、

言っても謝罪のや後悔の言葉しか出ないことを認識していたんだと思う。


でも私自身、この沈黙の時間がこの鎮守府での思い出ばかりが浮かんできて

耐えられなかった。


女提督「そ、そういえばさ。扶桑は何か用があってきたんだよね? 何かあったの」


扶桑「はい。明日の一○○○にうちの戦力補充のために新しい艦娘が着任予定です」


女提督「あ、あれ? そんな通達あったかな・・・」


扶桑「・・・いえ、本日きた大本営からの通達でしたから致し方ないかと」


女提督「ちなみに誰が着任するの?」


扶桑「駆逐艦”電”です」


女提督「そっか、彼女がまた来てくれたんだね」


扶桑「ええ」


女提督「伝えに来てくれてありがとう」


扶桑「いえ、ずっと彼女のことで悩まれていたと思ったので」


女提督「そんなことないよ、でも気遣いありがとね」


それでは、と席を立った扶桑を執務室の扉外まで手を引き、

再度お礼をいって扉をしめた。


……………


コンッコンッ


不意に自室の扉をノックする音にハッとして時計を見やると短針はちょうど3を指しており、まだ日も出ていなかった。


こんな時間に誰かしら・・・。


電「…夜遅くにごめんなさい。電なのです。」


女提督「…入っていいわ」


失礼します、と消え入りそうな声で答え、おずおずと入ってきた。


女提督「どうしたの?」


電「一緒に寝ても…いいですか?」



後書き

ゆっくり更新予定。
更新ごとに作品要素と登場キャラクター更新していきます。

2017/4/9
更新遅くなりすぎてごめんなさい!
海外勤務から帰ってきたので、
ここから徐々に更新していきます。


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