2017-12-03 22:47:00 更新

概要

一人の艦娘と普通の高校生の進展…職務と青春の駆け引き…そんな内容です
これは主に投稿者の勝手な妄想を文字化してるので恥ずかしい部分も多々ありますがそれでもよろしければご覧下さい。
メインは吹雪ちゃんです~

※皆様にお知らせ致します!こちらの不調により急遽製作する場所をSS投稿速報からハーメルンに移動することになりました。今まで閲覧下さった方々もこれから閲覧されるかたも本作品はハーメルンにてご覧くださいますようお願いいたします。誤字文脈修正等々一からやり直しておりますのでぜひご覧ください。
検索するテキストにて「青春と」と検索するだけででます。


いちごオレ


前書き

どうも投稿SSはほとんど吹雪がメインのいちごオレです。閲覧頂きありがとうございます;-)

リアル系な話でもあり個人の趣味をふんだんに使った炊き込みご飯ですが暇潰しにでもなれば幸いです__


歴史






2035年、6月8日突然現れた未確認生物、通称「深海棲艦」彼らは地球に存在する人類の船舶、海上施設、ありとあらゆる物を破壊した。


当時最新鋭の軍事技術を保有する某国もその深海棲艦には何の戦闘効果もなかった。

というよりは戦闘を行う度に人類側が消耗していく一方だった。


地球上のミリタリーバランスが崩壊すると共に海、空を使った輸出、輸入が深海棲艦達によって妨害されまた海底ケーブルや衛星は次々と断線、破壊された。

人類は物資のやり取りどころか物資の国と国の連絡さえ困難を極めたのだ。



2044年、9月23日 日本の防衛省が新たに開発した最新兵器「艦娘」彼女達は唯一深海棲艦に対抗できる兵器として誕生した。

詳細は明らかにされないままだが在りし日の艦艇の魂を胸に抱きその脅威に唯一対抗できる艦娘と記載されている。

なぜ女性が対象なのかについては詳しく記載それていないが有力な話だと人々は大昔、船を女神として称えていた…や、男性より女性の方が圧倒的に艤装とのシンクロ率が高い等があげられる。


2053年8月10日現在、艦娘達の必死な努力で海路や空路を確保、流通が2035年以前の半分以上にまで回復した。

人々も安心して昼間海辺辺りを散歩できるほどの安定を取り戻した。

しかしだからと言って安心できる程ではない。

太平洋や大西洋の奥地やその周辺海域は未だに戦闘が続いているのだ

今、それより危険なのは人間だ。

艦娘という存在ががどれ程難しい技術で構造がブラックボックスか…人というのは欲望が高い。

隣国やその他外国からの招かれざる人々が日々防衛省の課題となっている。

今現在艦娘も状況に合わせ対深海棲艦訓練の他、対人格闘、各種銃器射撃術のカリキュラムも加えられている。

人類に平和…永久的平和訪れないのだろうか_





記録者:横須賀海軍基地職員
























しかし艦娘、兵器と言えど心と体は生身の少女

もちろん怒りや悲しみ、喜びなど人間となんら変わらない。

出会いがあれば別れもある。

これはとある一人の少女、艦娘の青春と職務の駆け引きを描いた物語である__
























出会い




射撃演習場にて



吹雪一佐!



一人の幼い少女に呼ばれ高校生程の背丈の少女が振り返った。


吹雪「もう…一佐はやめてよ朝潮ちゃん?」

朝潮「いえ!一佐は一佐です!」


吹雪という少女の困ったような表情に申し訳なさと誇りを宿した少女が敬礼する。


吹雪「で…なにかあったの?」


朝潮「はい!先ほど満潮から拳銃の射撃手順が良くわからないと報告がありました!…大変恐縮なのですがもう少し教艦を増やしたほうがよろしいのではないでしょうか…?駆逐艦級は最も狙われている存在のためよりいっそう…



吹雪「硬い!硬いよ朝潮ちゃん!大丈夫だよ別に、そんな無理しなくてもゆっくり少しずつ覚えてこ?拳銃もそうだけど銃器に関してはこんど講習があるから」


朝潮「…そうですか…」


吹雪の説得に朝潮は不満なのか一礼すると回れ右をして射撃エリアに帰ってしまった。






教艦って大変だなぁ


吹雪「でもなぁ…司令官不在の今、任を任されたの私だし…もう…何が練度がとても高いから心配ない!なの?戦艦クラスに任せればどうにかなるはずなのに」


黙々と呟く吹雪の背後にさらっと少女が冷たいペットボトルを吹雪の首元に触れさした


だーれだー


吹雪「わ!?冷たいよ!……深雪ちゃんでしょーこんなことするの」


_深雪ちゃん…初めて舞鶴に来たとき11駆の中で一番最初に話しかけてくれた娘


深雪「どーしたのさ、普段生真面目で愚痴なんか飛ばさない可愛いお姉ちゃんなのに」


吹雪「生真面目と可愛いは余計だよ!……ううん…なんでもないよ、この暑さだし勝手にイライラしてるだけだと思うから」


吹雪は深雪から差し出されたスポーツ飲料を貰うとごくごくと飲んだ




深雪「しっかしこんなんで人間を撃つなんて…守ってた人類をさー…あの日を思い出しちまうな」


深雪がグラウンドから微かに見える町並みを見ながら呟く


_深雪ちゃん…まだあの日の事引きずって_



吹雪「もう深雪ちゃんらしくないよ_それにさっき朝潮さんが言ったとうり艤装ないとただの人間なんだから…生物学的にも外見的にもね」



深雪「子供も作れるしね!」


ブファッ!


深雪の想定外の発言に吹雪は飲んでた飲料水を吹き出してしまった


吹雪「けほっごほっ…んっ…深雪ちゃん!気管支に入っちゃたじゃん!…あーあとそういう話はやめて!」


顔を赤らめ恥ずかしながらも深雪に説教する吹雪…だが深雪は頭の後ろに手を組ながら去っていく


深雪「ふぅーー吹雪もこういう話したい癖に~ふぅー」ダッ


吹雪「ちょっ…ちがぁうからぁ~!!!」ダッ









真夏と硝煙







ダダンッ!パンッパンッ!



昼、校舎のような影を残す鎮守府、その海側の大きなグラウンドに響く乾いた銃声、そんなギャップも艦娘達の日常の中では当たり前の事だ。着任して間もない頃はなかなか受け入れ難かったが今ではほぼ全ての艦娘がその事を受け入れてくれている。






バンッ!バンッバンッ!!


吹雪「……よし、このくらいにしておこうかな」スチャッ


吹雪は自分が撃った的を回収すると着弾点をまじまじと見ている。

たまたまなのか自分以外射撃スペースには居なかった。

射撃の終わった後にくる独特な硝煙も周りが静かだとなおさら強く感じる。



吹雪「…ふぅ…なんだか一人の頃を思い出すなぁ」サッ


吹雪は拳銃を腰に携帯する簡易ホルスターに納めると前の台に置いてあった自動小銃に手を伸ばす。


吹雪「89式もこんなに剥げちゃって…でもまぁ物は大事にしないとね」チャッ


いつものことのように姿勢を安定させて安全装置を素早く外して単射、安全に戻すという基本的動作を繰り返す。


昼過ぎ辺りになるとぞろぞろと非番の艦娘達が射撃練習をするためにグラウンドに出てくる。

食べたばかりなのに走りたくない!と悲鳴をあげる娘もいるが先導する軽巡にずるずると引きずられていくのを見て吹雪は苦笑する。



_んーそろそろお腹空いてきたかも


吹雪は館内の食堂に脚を運ぼうとした時グラウンドの角の林にボールが落ちているのを見つける。


吹雪「野球ボール…あー向こうの高校の所だ… 」


ボールにはペンで舞鶴高と書かれていた。

鎮守府からそう遠くない高校で舞鶴鎮守府主催の街の清掃活動で良くお世話になる学校だ。

吹雪も良く清掃活動で舞鶴高校とは良く交流している。



_舞鶴高校って確か今4時間目辺りかな…なら食べた後にちょっと出掛けてこようっ


吹雪は妙に嬉しそうに館内の食堂に向かった。







舞鶴高校





3時前だろうか、学校からチャイムが聞こえる。吹雪は慣れた足取りで校舎に入ると職員室まで進んだ。



吹雪「すいませーん…舞鶴鎮守府の者ですがー …」


話しかけると一人の業務課の人が振り返った。


橋本「あら!吹雪ちゃん久しぶり~!連絡貰ってるよ!ありがとねーボール届けてくれて!」



_橋本さんって相変わらず元気な人だなぁ_


吹雪「いえいえ!たまたま見つけましたし非番でしたから…」


吹雪はボールの入った袋を橋本に渡すと職員室を見渡す



吹雪「かなり机増えましたねー」


橋本「まぁねー正直楽だし急に増えたお陰で大変だけどね!…そんなことより、吹雪ちゃん背ー伸びた??」


吹雪「いやいや、艦娘は成長に制限があるのでこれ以上伸びませんよ!」


_もっと身長欲しいけどこれは仕方がない…_


橋本「ほんっとその制服もかわいいけどうちの学校の制服着せたら気がつかないかも」


吹雪「橋本さんそれ褒めてます?」苦笑


吹雪と橋本は久しぶりの再開で話に花を咲かせていたが橋本の業務が途中だったため一旦おあづけになってしまった


橋本「ごめんね…ほんとはもっと吹雪ちゃんと話たかったんだけどね…」


吹雪「いえいえ!突然お邪魔しちゃいましたしこちらこそすいませんでした!」


橋本「今日はありがとねーまた今度おいでよ!」


吹雪「いえいえ~はい!また来ます!久しぶりに話せて良かったです!さようなら~」ガラガラ



吹雪は職員室から外にでると廊下の時計を見合わせた。



_あ、部活の時間だ…居るかなぁ…_



職員室で商談しているうちにいつの間にか部活が始まっていた。吹雪はささっと用件を済ませると道草を食って校内のとある教室に足を伸ばす。


そこは美術室と記載された教室だ。吹雪はその

妙に嬉しい気持ちと緊張に身を震わせたが深呼吸して扉に指を掛けた。これが目的と言っても過言ではないからだ


ガラガラガラ_



そこに居たのは一人の男子高校生で目の前のスケッチに絵を描いてる途中だった


??「お、吹雪じゃん…どうしたんだ?こんなところに」


吹雪「あ、えーとね…ボールが落ちてたから届けに来たの、その…ついでに顔出しとこうかと思ってね…」サッ


??「そうなのか…まぁ立ってるのもなんだし…座れよ」ホレ


吹雪は置いてくれた近くの椅子に座り周りを見渡す。絵を固定する台と椅子しかないいかにも美術部らしい教室だ。


吹雪「変わってないね、ここは」


??「まあな…」


吹雪「裕翔(ゆうと)くんは…ちょっと背ぇ伸びたかな?」


裕翔「ん?あーつい昨日図ったけど170になってた。吹雪はかわらんよな」


吹雪「え?あ、うん……でも160あるし!」サッ


吹雪は立ち上がると背伸びして裕翔に並ぶ


裕翔「でも吹雪それ以上伸びないんだろ?このまま俺がこしちゃうかもな~」笑


吹雪「うわ~ムカつく~」笑


お互いに久しぶりの再開に喜び合いながら話が自然と進む。まるで昨日の話の続きをしているような感覚だ




_裕翔…3年前の大規模作戦の時に中学生の裕翔に出会ったんだっけ…やっぱり背伸びても性格は変わってないや…



吹雪「…あ、そう言えば…」ゴソゴソ


吹雪は制服のスカートに付いているポケットから真新しいスマートフォンを出す。


裕翔「あ、吹雪やっとスマホ買えたんだ。」


吹雪「そうだよ~、あ!そうだ!ライム交換しよ!」


裕翔「ラインな!」笑


吹雪「あっ…」


裕翔は苦笑しながらも吹雪のスマホからLINEのIDを読み取ると友達登録をした。


吹雪「ごめんね、全部やらせちゃって…何もまだ分かんないから」


裕翔「いつものことだから大丈夫…はい」タンッタンッ…タンッ


吹雪「ん…ありがと…へーあ、裕翔くん新規の所にいるね」


裕翔「そのうち友達欄に戻るから大丈夫だよー…そうだ、今度また家に遊びに来いよ」


行きなりの誘いに吹雪はビックリするが冷静に考えてグループで遊ぶ事を想像した。


吹雪「そうだね~こっちの11駆の子達も誘ってカラオケでも行こうかな」


しかし裕翔は顔を反らして話を続ける


裕翔「あ、いや…二人で行こうかなって考えてたんだけどさ…」



_…え?あ、えーと…え?


しばらく沈黙の時間が流れ吹雪が口を開く


吹雪「い、いい…よ?別に…と、というか予定合わせやすいかも…ね…?」ソワソワ


裕翔「そ、そうだよな…合わせやすいよな…」


平然を装う二人だがお互い顔を見合わせないだけで顔は赤くなっていた。あまりの沈黙に外のグラウンドの部活動の声が聞こえてくる




吹雪「あ、そろそろ時間かも…」サッ


吹雪は時計を見るとさっと立ち上がり背伸びをした。それを聞いて気がついた裕翔も同様にデザインセットを片付け始めた



吹雪「…じゃあね…また後でLINEするね」スッ


裕翔「送るよ」ガチャガチャ


吹雪「…え?」


裕翔「もう外暗いし…それにこんなに時間とっちゃって鎮守府の方は大丈夫か?」


吹雪「あ、えっと…うん大丈夫だよ、というか今日非番だし」


裕翔「そうなのか…」



…………………………………………………




二人は校舎を出るとそのまま鎮守府に続く道を進み始めた。正直この距離なら全く問題はない。鎮守府も町からかなりの遠いが話ながら歩けば問題ない程だ


裕翔「自転車あるから後ろ乗れよ、その方が速く着くし…」


裕翔は学校の鞄を前のカゴに移動させると吹雪を後ろに誘った


吹雪「あ、でも…ううん…ありがとう…」ヨイショッ


裕翔「ここ坂だし危ないから俺の体掴んでて」


吹雪「あ、うん…」ギュッ


裕翔は確認するとペダルを軽く踏み入れ自転車を進ませた。

夏と言えど夕方辺りは風が強く肌寒いがなぜかこの時だけはとても暑い覚えがあった。

外気ではなく、体の芯から…






キィーッ



裕翔「着いたよ」


裕翔が鎮守府正面の門の近くに自転車を止めると吹雪はゆっくりと自転車から降りる


吹雪「今日はありがとね、こんな送ってもらっちゃったりして…」ヨイショッ


裕翔「大丈夫大丈夫…あ、そうだ」サッ


吹雪「なにこれ…お守り…?」


裕翔は懐から白色の…まるで吹雪の吹く景色のような柄のお守りを吹雪に手渡す


裕翔「そう、吹雪は一佐と言っても現役戦闘艦娘だろ?だからそのためのお守り」


懐にあったからか微妙に温かい


吹雪「嬉しい…ありがと…」


吹雪はお守りを鞄ではなく制服の胸ポケットに優しくしまった



裕翔「じ、じゃあな!また今度!」チャッ


吹雪「うん!じゃあね!」



吹雪は裕翔が見えなくなるまで見送った


吹雪「あーやばいよ…うん…これは完璧に…うん………戻ろう…」サッ




吹雪は両手で顔を擦りながら鎮守府内の駆逐艦寮に入る。外出中の札を裏返して在室中にするとちょうど一階のフロアーのような休憩スペースで駆逐艦娘とすれ違う



敷波「あ、吹雪お帰り~…ってなんでそんな嬉しそうな顔してるのさ」


吹雪「ただいま…え?いや、なんでもないよ!…あはは…」サッ


敷波「ふーん…ならいいけどさぁ」






しばらく歩いて自分の部屋…というか11駆の部屋に入るとまだ誰も部屋には居なかった。吹雪はベッドに横たわると顔をふさぎ顔を赤らめた



_あー…やっぱり私…好きなんだ…












重要書類輸送任務






次の日、非番から帰った吹雪に任務が入る。内容は非常に重要な情報のため書類上に記載された用紙をハワイ米海軍基地まで護衛輸送せよとのことだ。正直な話、ハワイとなるとかなりの長期遠征のため非番から帰った吹雪にはかなり重い話だった




吹雪「司令官、その情報はそんなに重要なのでしょうか?」


提督「ああ、内容は申し訳ないが言えない…だがこれは現在の輸送で信用出来るほどの内容ではないし海軍直属なら信用性は高いと見た上層部の決定だ」


吹雪「編成は?構成はどのようにすればいいのでしょうか」


提督「それは吹雪に任せるよ。正直な話、私より実戦経験豊富な吹雪の方が的確だろうからな…出せる艦娘をリストに出しておく。そこから選抜してくれ」サッ


吹雪「…了解しました」







外グラウンド





_はぁ…こんなに荷が重い任務なんて久しぶりかなぁ…



吹雪は目の前の海を眺めながら今後の任務について考える


舞鶴鎮守府からハワイは遠すぎるのと部隊編成後は期間内に不定期位置から不定期航路にてハワイに向かえとのこと。それほど機密性の高い護衛任務ということが伺えるが吹雪の経験上なにやら嫌な予感しかしないのだ。


吹雪「考えてても仕方ない…編成を考えないと…」


自分に言い聞かせるように呟くと館内執務室に向かった




……………………………………




提督「…それで、たったの3隻で十分なのか…?」


吹雪「はい、心配ありません。三等海佐以上の艦娘を二隻選抜させて頂きました。また今回の任務は隠密作戦とのことですので3隻で十分かと…」


十分ではない…だがこれ以上階級を下げてしまっては錬度不足が心配だ。隠密任務といえど本土からハワイまでの距離はかなりある…それなりの錬度がなければ到底成し遂げられる任務ではないだろう。それに吹雪の経験上3隻以上は隠密とは言えないのだ


提督「なるほど…了解した。吹雪が言うのであれば確実だな。こちらも本土から足がつかない程度に支援をさせてもらう」


吹雪「感謝します。…あの…司令官…」


提督「…?どうかしたか?」


吹雪「その…もしもの時はよろしくお願いします」


提督は椅子から立ち上がるとそっと吹雪の肩に手を置いた


吹雪「…?」


提督「そんな固くならなくても大丈夫だ、今までだってなんとかやって来たことだろう?大丈夫さ…」


吹雪「そうですね…すこし構え過ぎてたかもしれませんね、、」


提督「…だが書類の内容は今後の人類が深海棲艦に対抗するための非常に重要な鍵だ…くれぐれも慎重に頼むぞ」


吹雪「了解しました!」ビシッ






………………………………








午後7時 太平洋側沿岸にて


吹雪「……と言ってもいつもの三人なんだよね~…」ガチャガチャ


深雪「そういうなよ~…夜間出撃とか川内さん喜ぶだろうなぁ」ジャキッ


古鷹「重要な…しかも隠密となると私達で十分かも知れないしね」スルスル…ギュッ


吹雪「あはは…」


深雪「でもなんで重巡洋艦なんか選抜したんだ?隠密で長距離なら」


古鷹「あー…なんとなく察しますが吹雪さんどうして私を選抜されたのですか?」


吹雪「それは……階級や錬度もそうだけどまず観測機やレーダー端末…要は情報に特化している点と…今回は衛星リンクや次世代レーダー、GPSシステムなど艦娘の能力を飛躍的に高めるアイテムの試験運用もかねてます。

古鷹さんはたしか通信系統の資格や能力を持ち合わせていますよね?なので選抜しました。」



古鷹「あーなるほど…やはりそうでしたか…確かにそれなら私が一番適任かもね…他の娘は太平洋だし…よし!ならお姉さん頑張っちゃうぞ~」


吹雪「あはは…よろしくお願いします…」


深雪「こんな重要な護衛任務なのにまだ任務を被せてくるのか…」


吹雪「それは…うんまぁ言いたいことわかるけど今は一番大事な時期だから我慢しないと…それにだからこそこの三人で任務を行うんだよ」


吹雪が深雪を軽く説得していると古鷹が話を割った


古鷹「…吹雪さんそろそろ状況開始時刻ですね…」


吹雪「…!ありがとうございます」


吹雪は艤装の点検を終えると二人に指示する


吹雪「それではこれよりハワイまで機密書類護衛輸送任務ないし装備試験任務を開始します。各個気を引き締めて任務に当たってください!」


深雪、古鷹「了解!」


吹雪の指示で二人もエンジンに火を吹かす。時間は午後の7時30分丁度。ついに任務が開始された_












午後7:30作戦開始


作戦内容:機密書類護衛輸送任務ないし新型試作装備試験任務


作戦要員艦娘名


駆逐艦:吹雪 一等海佐

重巡洋艦:古鷹 一等海佐

駆逐艦:深雪 二等海佐


合計3名


作戦航路:機密


機密のためその他時間未記載とす


舞鶴鎮守府

舞鶴鎮守府戦闘指揮所

















目標!ハワイ!




















…………………



吹雪「…ニュース」


深雪「す、す…スイカ」


古鷹「カモメ!」


吹雪「めだか…?」


深雪「課金…あ!」


古鷹「あーあ…また深雪ちゃんが間違えましたね~」


吹雪達は長い航海の暇をどう潰すかで悩んだ結果しりとりで時間を潰すことにした。

周りは暗くレーダーには何も映らず…即事に展開できる吹雪達にとっては暇で暇で仕方ないのだ




深雪「し、仕方ないし!多分寒さで思考が落ちてるんだよ…」


深雪の言うとうり時間はまもなく午後8時…何もない海の上ではかなりの寒さだ


吹雪「うぅ…寒すぎです…こんなことならマフラーだけじゃなくてタイツ履いてこれば良かった…」ザザッ


古鷹「だね~さすがに任務の内容に集中しすぎて防寒対策すっかり忘れてたね…」


深雪「古鷹さんはタイツ履いてるじゃないですかぁ…」


吹雪「…二人とも、一応敵との接触時に直ぐ対応出来るように試験装備の確認をしておいてね」


深雪「了解~…にしても凄いなーこのレーダー…360°常に監視してくれるし水上空中の他に海の下まで監視できるなんてな…」


古鷹「それだけ技術も進歩したって事ですよ…」


吹雪「あ、予定だと残り10分で第168物資集積所に到着します。その後補給ののち一時間航行でハワイに到着予定です」


深雪「かなり航行したからねぇ…燃料の補給が大事大事~」


古鷹「防寒具とか頂けたら嬉しいね…」


吹雪「ですね…、……っ!まって!あの光!」



のんきな三人の前に現れたのは残酷な光景だった

進めば進むほど海が汚れていく…恐らく石油系の燃料…そして吹雪の見た光は地上施設の爆発する光だった。燃え上がる炎から真っ黒な煙が立ち込める…正に敵に襲撃された地上施設だ


吹雪「そんな…ここは安全な海域のはずじゃ…」


深雪「…!水上レーダーに感あり!前方2.5キロメートル!」


古鷹「IFF応答なし…識別信号当てはまらず……深海棲艦です!」


吹雪「くっ…この暗闇のなかで襲撃なんて…被害を確認しに行ったのが間違いでした…」チャキ


深雪「後悔しても遅いよ!吹雪どうするの!?」ガチャン


吹雪「今は海域から離脱します!恐らく炎の明かりでこちらは丸見えです!」


古鷹「了解!スモーク散布!!」ババババンッ


古鷹は退却方向にスモークを撒き散らすと一斉に退却を始めた。レーダーを見ればわかるとおり確実に包囲をしに来ている

慢心…そう、慢心が自らの状況を悪化させたのだ


深雪「敵さらに接近!…あ!爆発閃光視認!!」サッ


吹雪「各艦回避!!」グンッ


砲弾の独特な接近音の後にくる衝撃波。

経験からしてこの砲弾は戦艦級だ…こんなもの当たったらひとたまりもないと吹雪は心のなかで呟く


吹雪「こちらも反撃します!各艦GPSと火器管制をリンク!魚雷発射!」ババシュッ


三人の発射した魚雷はまるで吸い込まれるように各敵艦に命中する。試作なのか仕様なのかわからないが数発外してしまった。だが旧来の戦闘でこの距離からの雷撃でこの成果は明らかにシステムのお陰だ




古鷹「吹雪さん!敵艦さらに前方に3隻!」


吹雪「古鷹さんは砲撃で敵を撹乱!その隙に私と深雪が主砲の有射距離まで接近します!」


古鷹「了解!流れ弾に注意されたし!」バガッン



古鷹の15㎝三連装砲の一斉砲撃と共に吹雪と深雪が急接近する。


気がついた深海棲艦が両側に意識を向けた隙を古鷹は見逃さなかった


古鷹「探照灯照射!…あなた達の相手は私ですよ!」


古鷹の探照灯に気が向いたその一瞬をついて吹雪と深雪は有射からの砲撃を開始する


吹雪「遅い!!当たって!」ドカンッ!ドカンッ!


深雪「深雪スペシャルだ!」ドカンッ!ドカンッ!


二艦の近距離からの正確な砲撃に敵艦はなすすべもなく轟沈していく





吹雪「あとはどこ!」


古鷹「敵艦…撤退していきます…」


深雪「どうする?追撃しようか?」


吹雪「…いや、本任務は護衛任務と試験装備のテストです。後者の方はもうデータも取れましたしあとは護衛任務だけです。温存の為にも追撃はしません」


深雪「…わかった」


3隻は第168物資集積所跡地を後にするとハワイへ進撃した

時間はまもなく12時を過ぎる頃だ















ハワイ






深夜一時過ぎ



深雪「あー足が痛い…」


吹雪「それくらい我慢してよ」


約一時間の航行、数十分の戦闘、約一時間の航行…。訓練で約4日程野営した吹雪達にはあまり苦ではないが弱音は出てしまうものだ




吹雪「本当に久しぶりの戦闘でくたくただよ…」


深雪「眠い…あーあー…今頃初雪達はふかふかのベッドで寝てるんだろうなぁ」


古鷹「あのねぇ…まだ貴女達の身体年齢は約16才でしょ?私なんて18辺りだから間接が痛くて…」


吹雪「いや、古鷹さんもまだ十代じゃないですか…」


深雪「不思議だよね…いきなり成長がストップするなんてさー。いつまでも子供扱いは嫌になるよ」


ストレスをまぎらわすために3人は愚痴をこぼしていると吹雪が通信を受信した


吹雪「ちょっと静かに……ん……なるほど、了解しました。間もなく到着しますので…はい…はい…ありがとうございます」スッ


深雪「どうしたんだ?ハワイのばっちゃん?」


吹雪「違うよ~…ハワイはハワイなんだけど北側の海域から入る事と丁度夜間威力偵察で偵察に出てた第8がお出迎えしてくれるからその誘導に従うことだってさ」


古鷹「第8って…あの第8艦隊の方々ですか?!エリートじゃないですか…なんてそんな方々が威力偵察を…」


吹雪「それは分かんないけど…はい、各自※IFFの作動チェックを…暗くて霧が濃いから誤射されたらたまったもんじゃないよ」


※IFF=敵味方識別装置


深雪「っ…間もなくハワイ※EEZに入ります。」


※EEZ=領土から200海里の海域、排他的経済水域


吹雪「了解、機関速度を維持、間もなく第8と合流するポイント海域なので各自誤射に注意」


吹雪の掛け声に二人は頷くとポイント海域に向かった









第8艦隊








EEZの線を越えた先は様々な対深海棲艦用の返しが所々に見える。もちろん艦娘も触れればただですまない。過去に大きな攻防戦があったため陸地に近づけば近づくほど破壊された船舶や人口物が増えていく。吹雪達は返しに注意しながら慎重に進んでいく_

 

 

吹雪「ここから先は制圧ラインなのでライトの使用を許可します」カチャ



深雪「了解…」

 

古鷹「…?どうしました?ってその傷!」サッ

 

吹雪が騒ぎに気がつき深雪を見ると腹の脇から血が流れていた

 

吹雪「なんで言わなかったの!」サッ

 

吹雪は反転すると深雪の近くに駆け寄りすぐさま応急手当を施す。傷から見るに敵の砲弾の断片が貫通したのだろう

 

深雪「いったぁ…ごめん…」

 

古鷹「どうして言わなかったんですか…危うく出血死する所じゃないですか」

 

吹雪「…でも貫通しててよかった…一応洋上での応急手当はこれが限界だから直ぐにドックに行こう」

 



………こち……艦……応答……し…

 



深雪「…古鷹さんよ…無線から声が聞こえるよ…?」

 

古鷹「あ、あぁ!すいません!……あ、はい!そうです!了解です!」

 

古鷹は無線内容を吹雪に伝える


吹雪「なるほど、了解です!これより威力偵察に出ていた第8と合流します。各艦は対応お願いします」

 

吹雪は深雪と古鷹が了解を得たことを確認すると前方を警戒する

 

古鷹「…!確認しました!IFF応答あり!米海軍巡洋艦娘タイコンデロガです!」

 

タイコンデロガ「こちら第8艦隊!旗艦タイコンデロガです!目視で確認しました!」

 

吹雪「こちら舞鶴鎮守府より参りました旗艦吹雪以下二艦です!」

 

両艦隊が真正面から合流する。隠密性の高い任務に伴い三隻の日本艦に対し威力哨戒のため数が多い米国艦隊、分かってはいたがかなり威圧感がくる

 

タイコンデロガ「ようこそ…とはまだ言えませんが無事合流できて何よりです…。ん?そちらの方は怪我をされているようですが大丈夫ですか?」

 

吹雪「あ、はい。先の戦闘で負傷しました。即応急修理を願います」

 

タイコンデロガ「もちろんです!後衛を随伴で行かせますので案内に従ってください」

 

タイコンデロガの後ろに居た二隻の駆逐艦娘が深雪の両肩を支え素早くハワイ海軍基地に護送されていく。それを見た吹雪はやっと安堵する

 

タイコンデロガ「さぁ吹雪と古鷹も早めに入港しましょう」

 

 

 

 

 

 

 

ハワイ!




 

 

 

 

 

 

タイコンデロガに案内され無事海軍基地に入港する。我ながらかなりの夜間長距離航行は久しぶりでまるで部活大会終わりの高校生という感じの節々の痛さだ

 


 

 

 

 

岸辺にて

 

 

 

吹雪「あぁ…陸だぁ…」ズシャア

 

古鷹「さ、寒いですね…」ブルッ

 

タイコンデロガ「早めのお風呂を推奨します。艤装の修理と補給はお任せ下さい!挨拶や手続きはそのあとで大丈夫です!」

 

吹雪「ありがとう…タイコンデロガさん」

 

タイコンデロガ「あ、さんはつけなくても大丈夫ですよ?うちの艦娘達はフレンドリーですから!」

 

吹雪「うん、わかった。ありがとねタイコンデロガ」


タイコンデロガ「はい!」

 

吹雪は艦娘に指定された場所に荷物を置くと古鷹と共にドックに向かった

 

_あぁ…温かい…国は違えど風呂はあまり変わらない…このお湯の温かさが身体中を優しく包んでくれる…一生居たい_

 

 

古鷹「そんなことしたらのぼせちゃいますよ?」

 

吹雪「わっ!なんでわかるの?!」

 

 

古鷹「声に出てましたよ~…でもまぁキツかったですねぇ…間接が痛いです…それに肩も…」

 

 

吹雪「…間接はわかりますけど肩ってどういう意味ですか?」

 

 

古鷹「え?……あーなんでもないです…」ザプッ


古鷹は何かを察したのか黙りこむ 

 

吹雪「…私も古鷹見たいに胸大きかったらなぁー」

 


古鷹「い、以外と直球ですね…」


吹雪「疲れるとそういう気分になる時がー…と言うかどうでも良くなるんです…それに比べて私はー…」ザパッ


 

古鷹「いや、申し訳ないんですけど全然ある方ですよ??そんなこと言ったら暁さんとかどうなるんですか」

 


いきなりのガールズトークにテンションが上がる二人、疲れと風呂の癒しが話題を掻き立てる

 

吹雪「服から見てあると解る程度って言われたことあります??悔しいです…泣けますよ…」ガクッ

 

 

吹雪は風呂に肩まで浸かると口からブクブク泡を出す

 


古鷹「でも吹雪さんDくらいありそうですけど?」

 

吹雪「…CとDの合間です…」

 

古鷹「…はい?」


吹雪「確か…C…だったような…です…」

 

古鷹「あ、はい…」

 

吹雪「大きくてもかえって戦闘の邪魔です!」

 

古鷹「でも吹雪さん、胸が無い訳じゃ無いですし…それに吹雪さんの胸、可愛らしくて私は好きですよ?」

 

吹雪「可愛い…うっ…」



_……ついつい流れに乗って話しちゃったけど凄く恥ずかしい…_

 


あまりの恥ずかしさに風呂の湯の中に顔をふせる。頭がぼーっとする。おそらくのぼせかけてるのだろう。胸のサイズは地味に気にしていることは間違いない…誰だって気にしてるだろうし…


吹雪は古鷹より先にお風呂からささっと上がると恥ずかしさを隠すように脱衣場に向かった







ハワイ鎮守府執務室


 

 

 


深夜の夜の静けさと少しの寒気の中、吹雪は執務室につながる廊下を進む。正直執務室の場所はかなり前だが作戦時に司令所になり利用した事があるため把握している。廊下の末端に大きな扉が見える。吹雪は深呼吸すると扉の前で口を開く


 

吹雪「…失礼します!日本海軍舞鶴鎮守府所属、駆逐艦吹雪です!」

 


気迫のある言葉の後にか弱い女性の声が聞こえる

 

???「どうぞ、吹雪さん入って」

 

女性の声のとおり吹雪は扉を丁寧に開け、執務室に入室した。目の前には提督の机、そしてそこには上品な風貌をした一人の女性がいた

 

女提督「久しぶりね、何年ぶりかしら、なにも変わらないようで安心したわ」

 

吹雪「あはは、艦娘は…私はこれ以上成長しませんよっ…提督は随分老けましたね…」

 

女提督「そうねぇ…艦娘に言われると望ましいわぁ」

 

吹雪は若干の笑顔を見せるも真っ直ぐに立ったままだ

 

女提督「まぁまぁそうかしこまらずに、そこに座って?お茶でも用意するわ」ガタッ

 

吹雪「あっ、お手伝いします!」

 


 

 


 


 

…外は真っ暗、見える光は鎮守府のクレーンや作業車両の照明や誘導員の赤色棒灯くらいだ。吹雪は目の前の提督とお茶を交わしながら状況報告をする

 

 

吹雪「……以上が報告になります」

 

女提督「なるほど、道中大変でしたね、深雪さんなら今頃古鷹と個室で寝ているでしょう。吹雪も眠たいだろうにごめんなさいね」


吹雪「い、いえ!大丈夫です!お構い無く!」

 

 

 

というのは冗談で死ぬほど眠い。だがこれは軍人として、甘えることは許させれないのだ。少なくとも吹雪はそう考える

 


女提督「そう、ありがとう…、それでその機密情報とやらはこちらで既に解読しました。今時データ通信ではなく書類とは差ほど重要なことかと思いましたが…」

 

_…え?違うの…?_

 

女提督「重要過ぎて震えましたわ」

 

吹雪「あ、あぁ!そ、そんなになんですね!……それで内容は……あ、聞いちゃ駄目ですかね…」

 

女提督「あら、見てないんですか?……この情報はですね…人類の深海棲艦に対する攻撃の鍵であり希望」

 

吹雪「鍵…希望…」

 

女提督「対深艦特化型弾頭という兵器資料です…まだ試験運用もろくにされてませんが」

 

吹雪「対深艦特化型…なんか凄そうですね」

 

女提督「凄いってレベルじゃないわ、もしかしたら艦娘が必要無くなるかもしれないもの」

 

吹雪「対深艦…というと深海棲艦に対する弾頭…ということですか?」

 

吹雪の質問に提督は掛けていた眼鏡を机に置くと紅茶をすすった

 

女提督「ええ、人類の現代の武器は深海棲艦には歯が立たなかった、日本が開発した艦娘だけが抵抗できた。でもやはり艦娘には数があり意志がある。兵器じゃないわ、少女よ。そんな彼女達が毎日のように海で戦っている。そんな現状を人類が黙って見ているわけがないわ」

 

提督は外した眼鏡を掛け直すと吹雪に視線を向けた

 


女提督「弾頭自体の仕組みは日本側のブラックボックスだからわからないけど、、簡単に言えば通常兵器に使用する弾頭を変えただけよ」

 

吹雪「……えーっと…つまり人類が使用している艦艇が防衛に役立つと…?」

 


女提督「ええそうよ、でも今主流のフリゲート艦は人形の深夜棲艦からしたらデカイ大きな的よ。空母なんて論外、もっと小さな艦艇を作る必要があるわ…でもまぁそのうち深海どもと人類が対等に戦える日がこればいいわね、そうすれば貴女達は戦わずにすむ」

 

吹雪「…お言葉ですが提督、我々は9年間も国土を、海域を守り続けて来ました。深海棲艦が滅ぶまで、我々は戦います」

 


女提督「…そうね、失礼したわ、ごめんなさい、今の貴女達が居て今があるものね…」

 

吹雪「あ、いや…まぁ…」

 


_しまった…つい感情的になっちゃった…失礼だったかな…_

 

 

吹雪「す、すいません!少し喋り過ぎました!」

 

女提督「ふふっ、大丈夫よ慣れたものだわ、うちの鎮守府なんかこんな老体に抱っこさせろなんて言う駆逐艦もいますから」

 

吹雪「あ、あぁ…」

 

似たような艦娘が日本にも居たことを思い出してすこし笑みが溢れる

 


女提督「…ともかく今回の任務、ありがとう。もしこの弾頭が通常配備されたら…貴女達はもっとゆっくりできるかもね」

 

吹雪「あはは、それは嬉しい限りですね…」

 

吹雪が立ち上がると提督も立った

 

女提督「ごめんなさいねこんな夜中遅くまで付き合わせちゃって。明日まで居るのでしょう?なら天気が良いしハワイの景色や町並みをを観光していって?きっといい気分転換になるわ」

 

吹雪「ほんとですかぁ!楽しみです!ありがとうございます!」

 

かるく吹雪は跳ねると提督に一礼して二人がいる個室に向かった。提督はコップを片付けると机の椅子に腰かけた

 

 

女提督「……どれだけ砲火を交えようと少女に変わりないわね……ふふっ」

 


 

 

 

 

 

ガチャ_

 

 

 


 

深雪「~でさー…あ、吹雪!提督様とは話せた感じ?」

 

古鷹「お疲れ様~吹雪さんここおいで」

 

吹雪「いや、別に大したことしてないよ…あー眠っ!」ボフッ

 

吹雪はそう言うがまま古鷹の懐にダイブする。大きな部屋にシングルベッドが3つある。まるで高級ホテルのような感じに修学旅行のような感覚を覚えさせられる中、古鷹と深雪はベットの上でトランプをしていたようだった

 


 

吹雪「はぁーホントに疲れたよー…舞鶴だとほとんど館内業務だったし…」

 

深雪「あはは、お疲れだな吹雪…あ、射撃は?あれも相当腕にこない?」

 

古鷹「あーお二人は絶賛教艦中でしたね」

 

何気ない三人の会話、なにも知らない人から見ればミリタリーが好きな女学生の会話ほどか、ベットの上で雑談混じりに会話をしていると吹雪がさっき提督に言われたことを思い出す

 

 

吹雪「あ、深雪ちゃん、そういえばね~提督が明日の休みハワイ楽しめ~だってさ!」

 

吹雪は手で大の字を表現しながら深雪に飛び付いた

 

深雪「ベットのリコイルが肘にくいこむ!……ハワイかぁーいいね。古鷹さんもどう?」

 


古鷹「もちろん!ショッピングモールとか回りましょうよ!」


深雪「白雪達にお土産買って上げようぜ!絶対喜ぶよ!」

 

吹雪「あー良いかもねお土産…買って上げよう!そのあと…_

 


 

_三人の意見がまとまった頃には頃には時間は深夜の3時を過ぎそうとしていた。

吹雪達は慌てて大急ぎで寝る用意を済ませると各ベットに潜り込んだ

 

 

 

 

 

 

 




 

ブゥッブゥッブゥッ…ブゥッブゥッブゥッ…




吹雪がベットの中に入って数分の事だった。突然横の机に置いてあったスマホが鳴り出した。机の振動でバイブモードだったのがわかる

 

 

吹雪「んーん……あ、携帯…、……っ!」

 


吹雪は眠気が覚めるようにスマホを見た。通知欄に1通のLINEが来ている。あの舞鶴高の裕翔からだ

 


 

LINEにて

 


裕翔{よお吹雪、調子どう?悪いなこんな深夜に}

 

 

_全然悪くないよ裕翔、、、むしろ嬉しいよ…そんな事恥ずかしくて言えないけど_

 

 

吹雪{大丈夫!やっとこっちもやること終わった感じだし…どうしたの?}

 

裕翔{そっか。あ、いや…明後日から俺ら夏休みに入るんだけどさ}

 

 

吹雪{あーそういえば…課題とかたくさんでた?笑}

 

裕翔{もちろん沢山でたよ!地獄!…それでさ、丁度一週間後に舞鶴神社で夏祭りがあるんだけどさ…吹雪が良ければ…行かないか?二人で一緒に}

  

 

_二人で一緒に…なんだろう凄い胸にぎゅっとくる言葉だ、嬉しすぎて泣きそう…初めてだししかも二人きりで夏祭りなんてデート…だよね……_

 

 

吹雪{んーちょっと予定分かんないけど多分大丈夫だよ!…て言うか無理やり空ける!笑}

 

 

 

既読は付いたが返信がこない。こういう待ちきれない時の10秒は一分に感じるとインターネットにも有ったがまさにそんな感覚だ

 



裕翔{…そうかならよかった、一応日付言っとくと8月15日な}

 

吹雪{うん、ありがと!}

 

裕翔{…今ってさ電話できない?}


吹雪{あー…ごめん…今日も遅いし明日友達と朝早くから遊びに行かなきゃだからさ…ほんとごめんね}


裕翔{そうか…いや、いいんだよ。吹雪達のお陰で俺ら生活出来てるんだしさ、たまには休まないとな!吹雪も国防ご苦労様。任務頑張れよ}


吹雪{ありがと!…じゃあ夏祭りの件明日LINEするからよろしくね!!}

 

裕翔{おう!わかった!おやすみ~}

 

吹雪{おやすみなさい…}

 

 


 

コトッ…

吹雪はスマホを枕元に置くとベットの中に潜り込むと小さな声で呟いた

 

 

吹雪「ん…ふふっ…楽しみだなぁ夏祭り…」ガサゴソ

 

吹雪は裕翔とのLINEの余韻を感じながら夢の中に落ちていった。部屋は軽く冷気が漂うが今の吹雪は手の先から足の先まで暖かった_

 

 



 


 

 

 

 

 

 

 


 

 

__次の日の朝……

 


磨りガラスの部屋の窓から外の明るい光が部屋の中に射す。わたしは夢か現実かわからない感覚にひたりながらゆっくりと目を開ける

 

吹雪「……ん………朝か……」ムクッ

 


起きて下半身を布団に埋めたまま大きなあくびをして目を擦る。横を見ると二人がまだ夢の中のようだ


吹雪「……もうちょっと寝てよう」ボフッ

 

普段めったに二度寝はしないが今日ぐらいはいいだろうと布団の中に入った。

自分の体温でベットの中は暖かったがそうでない所はちょっと冷たい

 

__いくら非番とはいえ艦娘がショッピングモールに遊びに行くのはどうかと思ったけど……治安も正直不安だし……海外ってなれないなぁ_

 

布団の中で考えていると横のベットから音が聞こえる。恐らく深雪が起きたのだろう。布団をめくって向かいのベットをゆっくり覗いたら深雪がこっちを向いていた…目が合った

 

吹雪「あっ……」


 

深雪「吹雪起きてたんだ……」

 

わたしは頷くと深雪は起き上がって高く背伸びをした

 

 

深雪「んー……っ!はぁ……おはよう吹雪」

 

吹雪「うん、おはよう深雪ちゃん」

 

二人がお互い挨拶を交わすと服を着替え始めた、吹雪は古鷹を起こそうとベットに近寄ると布団に手を伸ばした瞬間手を捕まれてわたしは勢い良くベットの中に引きずりこまれた

 

吹雪「わっ!ちょっ……古鷹さん!」

 

古鷹「あははっ!吹雪さん暖かいなぁ」

 

深雪「なーにやってんだか…二人ともー!今日出掛けるんでしょ?服着替えないとー……」

 

深雪の説教に二人はベットから出ると各自着替え始める

 

 

吹雪「あれ……?深雪ちゃんって寝るとき下着着ないの?」スルッ

 

深雪「ん?そうだよ、だってめんどくさいじゃん」スッ

 

吹雪「いやーそうかもだけど無防備過ぎない?」

 

わたしの問いに深雪は人差し指を立ててチッチッチっと指を左右に振る 

 

深雪「まずここ鎮守府だし…艦娘襲うやつなんていないってー!居たとしたら相当の度胸の持ち主だね」

 

吹雪「いやいや…さすがに私たち捕まったら絶対抵抗できないと思うんけど」

 

古鷹「寝込みを襲われたら確かに抵抗しようがないですよね」

 

わたし達は朝に似合わない会話をしながら私服に着替える。今日はショッピングモールに買い物予定のため三人はいつもの勤務中の服……わたしや深雪でいうセーラー服ではなく私服だ。

普段勤務中は各自制服を着なければならないが非番外出に限っては私服でも可なのだ……もちろん自費で自ら購入するので個人の性格がでてくる

 

 

古鷹「わー吹雪さんそのスカート可愛いです!お洒落ですね~」

 

吹雪「なんか制服以外でスカート履くと恥ずかしいくない?」

 

深雪「いや、それぐらいなら全く問題ないと思うぜ?イケてるよ?」

 

吹雪「そ、そう?」


深雪がまじまじと見てくるので少し恥ずかしくなり物陰に身を隠す


古鷹「ロングスカートはファッションにもよりますけど大人しい感じですからね……吹雪さんぐらいの子はそれぐらい遊びがあっても問題ないと思いますよ」

 

深雪「お、そんなんだよ~うちらは流行に乗れやすいのが利点だよね」

 

吹雪「うーんそうかな……深雪ちゃんもショートパンツ似合ってるよ!私そういうファッション好きだし」

 

深雪「そ、そうか……?なんか照れるな……」

 

古鷹「こういう会話が生まれるから私服って素晴らしいと思うんですよね……!」

 

吹雪「え?」

 

古鷹「ん?あ、なんでもないですよ……?」


古鷹がそっぽを向くと深雪が手持ちライトを片手に吹雪に問いかける

 

深雪「それより吹雪、※EDCどうすんの?持ってく?」

 

※拳銃、ライト、ナイフ、携帯等必需品

 

吹雪「あ、そうだね~…艤装のない艦娘なんて生身の人間そのものだし、襲われたら技術でどうにかしても力で勝てるわけないし」カチ

 

古鷹「私が母親のふりでもしましょうか?笑」

 

吹雪「あ!子ども扱いしないでくださいー!」


自分としては別に構わなかったがなぜかプライドの様なものが最近自分の考えを変えようとする。まるで思春期の中高生だ

 

 

深雪「というか古鷹ってお母さんよりお姉さんじゃね?」

 

吹雪「ーっ!ほんとだよ!」

 

三人はその場その場の話題を盛り上がらせつつも支度を終わらせていく。時間は午前11時半程。

天気もいいし絶好の遊び日和に吹雪は深呼吸をすると鎮守府の正面玄関から町の方出る……すると早速日本と雰囲気がちがうのがわかる

 

吹雪「うわっ!……結構風が強いですね…!」

 

わたしは両手でスカートを抑えると眩しそうに目を細める


深雪「たーしかに今日は強いね……でもこんな暑い日にはむしろウェルカムだけどね……て言うかスカート超絶涼しそうじゃん!あたしもそれにすれば良かったよー……!」

 

吹雪「風でめくれないように気にしながら動かないといけないから……私もショートパンツにしてこれば良かったよ……ズボンは流石に暑いし」

 

アスファルトからの蒸し暑い熱気がスカートの中に入ってくるので手でバタバタと揺らすととても涼しい……が恥ずかしいのであまりしたくないのが本心だ。

わたしはスマホをバックから取り出すとマップでデパートを探すが中々見つからない……というか太陽の反射でスマホの液晶が見えない……しばらく苦戦していると横にいた古鷹さんがわたしの肩をトントンッと叩く

 

古鷹「あ、二人とも!あれデパートですよね!行きましょう!」


古鷹が指差す所には大きなモールが見える。英語でデパートと書いてあるのが見てわかる。

 

深雪「吹雪ー!? 早くおいでよー!」

 

私はスマホの操作をやめると二人についていくが昼間、交通量の多い道で迷子になりかける


吹雪「あぁ! ちょっと待ってよー!」

 

わたし達はこの時ばかり職務や業務のことは忘れて、一人の女の子として休日を過ごした



 





 

 

 

 

 

_約3時間後……

 

 

 

 

古鷹「……吹雪さん深雪さん!こっち向いてくださーい!記念写真とりますよー」スッ

 

古鷹はスマホをバックから取り出すと二人を撮ろうと近づいた。ノリノリだったわたしは返事をするやいなやそのまま近くにいた深雪に身を寄せる

 

 

深雪「えー恥ずかしいよ~!」

 

わたしは雰囲気と勢いで深雪の手を握るともう片方でピースを促した。深雪も観念したのか笑顔でピースを決める。姉妹艦だけあって本当の人間の姉妹のように見えるようだと撮られた後に古鷹に言われた時は少し嬉しかった

 

古鷹「よし……写真は後で二人の携帯に送っておきますね!」タンッタンッ



吹雪「あ、ありがとうございます!」

 


 

 

 

……しばらくしてわたし達は一息おこうと近くの飲食店に駆け寄った。店の外側はベランダの様に解放していて自然の風や音が聞こえる。太陽の光は上のパラソルの様な布が防いでくれているから苦ではない。三人は店員に食べ物を注文すると和気あいあいと喋りだした


 

 

深雪「今日は吹雪とても楽しそうだったね~」

 

__え?どういうこと……?楽しいのは当たり前じゃ……_

 

深雪「いっつもなにか気にしてる感じだったからさー悩み事してる風にも見えてたから……」

 

吹雪「そ、そうかなー……多分疲れてただけだよ……ごめんね心配かけちゃって」

 

古鷹「やっぱり吹雪さんは活気が合った方がいいです!お姉ちゃんならなおさら!」

 

古鷹の言葉に少し照れてしまったが確かにここ最近胸を張って歩いてなかったような気がする。

そんな心境を胸にしまいつつ目の前のジュースを飲み干した

 

 

 


 


 






 

午後6時 

 


あれからというものの吹雪達は1日ハワイを満喫し、日本に向かう準備を初めてのいた。行きは自分の脚で移動だったが帰りは空輸という普段長距離任務ではあり得ない移動だった。

 

 

航空機地格納庫前

 

 

女提督「あら、やっと来ましたね……そのお荷物ですとかなりおきに召されましたか?」

 

吹雪達三人の回りは舞鶴鎮守府の各妹へのお土産だった。キャリーバックを行きで持参してないため艤装貨物ルームに押し込むというあまり推奨されないやり方を取るつもりだがやることは変わらないさと貨物関係員は許可した

 

吹雪「あはは……少しはしゃぎすぎましたけど……」

 

深雪「提督!聞いてくれよー! 吹雪ったらお土産選ぶのに30分……?それ以上もかかったんだぜ?!」


古鷹「まあまあ……良いじゃないですか。妹達のお土産に迷う事は姉として微笑ましいことですよー」

 

三人の会話を聞いて提督は微笑むと吹雪に一つの封筒を渡した

 

吹雪「……あの、これは?」

 

女提督「舞鶴の提督へ渡してあげて。あの情報のお返事よ。なーに、そう重要じゃないし無くしても問題ないわ」

 

吹雪「い、いえ!しっかり受けとりました!お渡ししておきます!」

 

吹雪の気合いの入った声に回りの職員が反応する。吹雪は顔を赤くして回りを見渡した後深雪達の影に隠れる

 

深雪「真面目~」

 

吹雪「ちょっ……もうわかったから……なんだかすいません提督」

 

女提督「いーえー、真面目なのはとても素晴らしいことですよ、恥じることではありません。……さて、そろそろお時間じゃないかしら」

 

提督は腕時計と時刻表を見合わせる。提督の言うとうりそろそろ飛行機に乗らないと間に合わない。

 

吹雪「ほんとはもう少し話したいんですけどね……でわ、短い間でしたがお世話になりました!」

 

深雪「今度はそっちの艦娘達連れて来てくれよな!舞鶴の良いところ沢山教えたげるよ!」

 

古鷹「まぁ深雪さんいいこと言うじゃないですか、でも提督、今度機会があれば来てくださいね?」

 

女提督「ええ、もちろんよ。日本の食べ物また食べたいわ。いつかまた会いましょう!」

 

提督は言葉と共に敬礼する。三人は姿勢を正し答礼すると笑顔で待機所に向かった。

 



 

 

 

 

三次元空中戦



 

 

 



 

 


しばらく待機所にて雑談を交わしていると格納庫への扉から一人の男性がやって来た。

 

 

誘導員A「皆様が本日搭乗する吹雪さん、深雪さん、古鷹さんで宜しかったでしょうか?」

 

吹雪「え?……あ、はい。そうですけど」

 

誘導員A「失礼しました!現在輸送機の最終点検作業中ですので今しばらくお待ち下さい。なお5分後お呼びだししますのでよろしくお願いします」

 

そういうと誘導員は敬礼し格納庫の方に戻って行った。

 

吹雪「空飛ぶんだよね……大丈夫かなー」

 

深雪「わかる。それすっごいわかる」

 

古鷹「まぁまぁ……空路が確保された場所を飛ぶわけですから問題ないですよー……多分!」

 

深雪「いや……案外そうじゃないかもだぜ……?ハワイに行くとき不意遭遇戦に会っただろ?つまり……」

 

 

深雪が続きを喋ろうとした瞬間隣に座っていた吹雪が口元を手で抑えて叱る

 

 

吹雪「だ、だめだよ深雪ちゃん!知ってた?言霊って本当に起こっちゃうらしいんだよ!」

 

深雪「ごめんごめん!冗談だってー……吹雪本当にこういうの怖がるよなー」


古鷹「え?吹雪さん怖がりだったんですか? てっきりそういうの強い方だと思いました……」


古鷹が驚いていると深雪が付け足しする。

 

深雪「吹雪こう見えてそういう分野脆いんだよね~」


 

吹雪「こ、怖がりじゃないですよ!ただあんまりそう言う縁起の悪い話が苦手なだけで……」

 

吹雪はごにょごにょと言葉を曇らせながらうつむく。


 

古鷹「よしよし、吹雪さんこっちおいでー」

 

吹雪「古鷹さんお気遣いは有り難いんですけど子どもあつかいやめてください。でももしホントに落ちちゃったら……」

 

深雪「……吹雪、輸送機ならパラシュートあるから多分大丈夫だよ。使えればね」

 

吹雪「使えればじゃん……」

 


そうこうしてるうちにあっという間の五分間。さきほどの誘導員が輸送機へと案内する。


 

ブォ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛

 

すでに輸送機のエンジンがかかっており外の声は全く聞こえない。吹雪達は誘導員に渡されたヘッドセットを耳につけながら輸送機後部のハッチから入る。

 

 

吹雪「この機体は……どっかで見たこことある気が……」

 

誘導員A「はい、後程機体説明に入らさせて頂きますのでまずは準備の方よろしくお願いします」

 

吹雪達はそう急かされるとそこまで広くない格納スペースの椅子に座る。同時に作業員が合図を知らせると誘導員がハッチから退避する。

 

 


……ガタンッ

 

 

ゆっくりと大きな後部ハッチが大きな音を立ててしまる。そのあと輸送機の隊員によるブリーフィングが始まった

 

隊員「では機体説明に入らさせて頂きます。……吹雪さん、どうかされましたか?」

 

吹雪「ふぇ?あ、すいません!」

 

隊員「何かあれば直ぐにお知らせください……、本機体はAC-130J、艦娘を輸送するためにAC-130を改良したものになります。対深海航空機ないし海上の深海棲艦に対応するため武装はそのままです。離陸前に皆様には艤装を装備してもらいます。有事の際はパラシュート降下できる様、事前に艤装にパラシュート機能を追加装備させましたので確認の程よろしくお願いします」 

 

吹雪「……な、なるほど」


深雪「お兄さん説明どうもっ!……って吹雪大丈夫?」

 

吹雪「……うん、大丈夫だよ。わたしだって艦娘だし……伊達に9年間戦ってきた訳じゃないんだから!」

 

吹雪は顔をパチパチ叩くとガッツポーズをとった。こうでもしないとさすがに情けない。

 

古鷹「お、さすが吹雪さんですね……私今さらながら深雪さんの話思いだしちゃいました……」

 

深雪「ごめん、本当にごめんなさい」

 

隊員「あはは、なにがあったのかは分かりませんが……でわ準備の方、よろしくお願いします」サッ

 

隊員は説明を終わると機首の方に向かっていった。もう飛ぶとなるとそこまで怖くないかもと吹雪は考える。二人は後悔してるようだが。

 

 

 

 

吹雪「……あれっ……うんしょっ…」ガチャガチャ

 

古鷹「吹雪さん?どうされました?」

 

吹雪「あ、すいませんちょっと魚雷発射管持っててもらえますか?重くて着けにくくて……」

 

古鷹は吹雪の艤装を太ももに押し当てる。そのうちに吹雪はしっかりと魚雷発射管を太ももに固定する

 

吹雪「やっぱり手動はなれないですね~……」カチッ

 

吹雪は苦笑すると軽く跳び跳ねて艤装がしっかりと装備させれているか確認する。

 

古鷹「今見て思ったんですけど吹雪さん達って脚細くてきれいですよね~羨ましいです……」

 

吹雪「そ、そんなことないですよ!……て言うかそんなにまじまじと見ないで下さい!……恥ずかしいです」サッ

 

深雪「単に成長してないだけってのもあるけどな」ガチャン

 

古鷹「す、すいません……」


吹雪は勢いに任せて艤装を背負うと背中に装着する。深雪と古鷹もそれに合わせて装着していく。正直気にしてる所を誉められて嬉しくない人はいないだろう。


 


深雪「いやーなんか今の話で緊張が緩んだよ」

 

 

吹雪「ほんっと、いつものセクハラですね」

 

古鷹「ひ、ひどい!純粋に褒めてたのに!」ガーン

 

吹雪が窓から外を見ると機体が滑走路に入りだんだんと加速していく。過去に何度か空輸は経験したが何回飛んでもこの離陸と着陸の瞬間は好きではない。吹雪はそう思いながら外を眺める。F-22が2機、別の滑走路から発進するのがわかる。おそらく護衛機体だろう。2機のエンジンから吹き出る火を目で追いながら吹雪は帰国後の事を考えた_


 


 

 

 

 

 

太平洋上空

 

 

 

数分たっただろうか。飛行機は既に雲の上を飛んでいた。随伴していた護衛機も基地に帰っていき後は到着を待つだけだ。


 

 

 

吹雪「そろそろ7時ですね……」

 

吹雪は腕時計を見ながらそう呟くと席を外す。

 

深雪「どこ行くんだ?」

 

吹雪「ちょっとね」

 

吹雪はスマホをちらつかせると貨物の影に移動した。

 

深雪「なにやってんだろ」

 

古鷹「あ、深雪さん知りたいですか……?」

 

深雪「知ってるんすか!」

 

深雪は古鷹にがっつく

 

古鷹「しー!静かに……これは噂ですけどね……吹雪さんに実は彼s_」

 

古鷹が口を開き何かを話そうとした瞬間、吹雪が満足そうに帰ってくる。

 

吹雪「どうかされましたか……?」

 

古鷹「あ、いや!?かなり揺れるね~って」

 

吹雪「……?あー確かに揺れますねー、気流が乱れてるんでしょうか……」

 

吹雪はそう言うと首に掛けていた10cm連装砲を手に持つと砲身の掃除を始めた

 

深雪「ちょっと、ここ機内だよ?部品無くしちゃうよ?」

 

 

吹雪「いつ戦闘になってもいいように軽く砲身の中掃除するだけだよ。だいたい離陸前に点検やってるし……」

 

深雪「んーまぁそうだけど……」

 

深雪が頭に腕を組もうと手を上げた瞬間、隣に座っていた古鷹が顔を真っ青にしてはっとした顔で吹雪を見る

 

古鷹「ふ、吹雪さん!」

 

吹雪「ん?どうかした?」

 

古鷹「対空レーダーに反応……!真下です!」


吹雪「なっ!?」ダッ

 

吹雪は古鷹の言葉を聞くや否や、コックピットに向かって走り出した。その間わずか5秒。この機体は対空レーダーこそ搭載してるもの、真下は死角になっていた。古鷹がたまたま装置を傾けた時それに反応したのだ。

 しかも今飛んでいる空域は日本とハワイのど真ん中で今現在膠着状態の太平洋の奥地に一番近い空域なのだ。吹雪は冷や汗をかきながら走る。

 

 

ガチャンッ


吹雪「パイロット!真下からレーダー反応です!」

 

パイロットA「なんだって!?現在確認をt_


 

 

 

バアァァンッ

 

パイロットが計器に触れようとしたその時、機体を激しく揺する爆発が起きた。おそらく機体の近くで爆発したのだろう。敵だ。

 

 

パイロットA「ちくしょうが!今日はついてねぇな!」

 

パイロットB「迎撃準備を!銃座ァ!」

 

機内でアラートが鳴り響く。そのとたん機内の隊員が慌てて各自席につき迎撃体勢をとりはじめる。まさか遭遇するなんて思っても無かったのだろう。

 

吹雪「数は!?種別確認を!」

 

パイロットA「IFF応答なし!深海棲艦の航空機だ!」

 

パイロットB「こちらUS.23!太平洋空域管制応答せよ!繰り返す、こちら_」


 

管制官「こちら太平洋空域管制、どうしたUS.23、問題か」

 


 

パイロットB「現在深海棲艦の航空機から奇襲を受けたっ! 現在対応回避行動を取っている!至急応援を求む!」


パイロットBは切羽詰まった声でマイクに話しかける。それに対して冷静な口調で管制官が答える。


管制官「了解した。F-22をハワイからスクランブルでかける。到着まで300、それまで持ちこたえてくれ」

 

吹雪「300っ!?……遅い……」

 

パイロットB「了解っ!……なんだと!?ミサイル接近!」

 

パイロットA「フレアぁ!」

 

パイロットは殴るようにフレア発射ボタンを押す。瞬間機体の後部からあの印象的なフレアが射出される。ミサイルは熱源を探知できず明後日の方向に消えていったが代わりレーダーが後方に機影を映し出す。

 

吹雪「……っ!すいません! 後部ハッチ開けれますか!?」

 

吹雪はパイロットにそう告げると返事を聞くや否やハッチに向かった

 

パイロットB「あ、あぁ!許可するっ!」


 





 

ハッチの近くに戻ると 既に二人が待機していた。


古鷹「ハッチから攻撃するんですね!ならこれを!」

 

古鷹は吹雪に命綱の代わりのアンカーを渡す。吹雪はそのアンカーを艤装に取り付けると後部ハッチを開閉するボタンを押した。ゆっくりとハッチが開くと気圧の問題か機体が一瞬激しく揺れると同時に肌を切り裂くような突風がやってくる


吹雪「各自通信機装着!300時間を稼いで!」ガチャン

 

吹雪達はゆっくりとハッチのギリギリまで前に出る。外は真下が雲で見にくいが後ろから深海棲艦の航空機が向かってきているのがわかる。

 

深雪「さっきあいつらミサイル撃ってきたぞ!どんだけだよ!」

 

吹雪「私たちと一緒よ!撃たれる前に撃ち落として!攻撃始め!」

 

 

 

バアァァンッ!バアァァンッ!

 

吹雪と深雪の10cm連装砲が勢い良く火を吹くと、とたんに航空機がおとされていく。海上から空を狙うのではなく空から空を狙うわけでしかも今回は後ろからついてきている航空機を攻撃するのだ。止まっているように見えるためにこの練度で外す訳にはいかない。……が、偏差射撃は少々面倒だ。気流が乱れるせいで弾が反れる。

 それに敵航空機も吹雪達艦娘を狙うのは効率が悪いと考えたのか輸送機本体を狙う。吹雪達は右側、左側、後ろを各自警戒し迎撃に移った。

 


 

深雪「……ちっ!後ろの奴等はまだいいとして回りから来る敵航空機はどうなってるんだよ!」ダァンッ

 

吹雪「左側のエリアは古鷹さんと機体搭載の20mmと40mmが対応してるけど古鷹さん以外の攻撃はほとんど効果無しだよ!……なんとかわたし達で守らないと……!」

 

三人はハッチのさらにギリギリまで出る。流石に高速で飛ぶ航空機の外ギリギリだと恐怖で足ががくつき集中して撃てない。アンカーが外れたらそのまま風に押されて落ちてしまうだろう。立て膝をついた状態で各自奮戦するが 一向に数が減らない。

 

吹雪「当たって下さぁいっ!」ダァァンッ

 

吹雪は一機一機確実に撃破する。古鷹は砲撃による対空射撃は難しいため、 集中配備された25mm三連装機銃を撃ちつづける。

 

 

バアァァンッ!


敵航空機を破壊した細かい断片が何度も勢い良く輸送機に飛び散る。すでに後部ハッチの回りは敵機銃でボロボロでガタツキ始めた。

 

深雪「……はっ……吹雪!血がっ!」

 

吹雪は自分が頭から血を流している事に気がつく。頭を触るとべとっと手が自分の血で真っ赤に染まり瞬間なぜかあの高校生の顔が脳裏に浮かんだ

 

吹雪「これくらい大丈夫……それにっ……まだ死ねない!」ガコンッ

 

吹雪は既に熱で真っ赤になった砲身を構えると次々と撃ち出した。回りの音をも遮る突風や飛び交う銃弾、自身の目の前の砲撃音で完全に興奮状態の吹雪はただ撃たれる前に撃つので精一杯だ。

 

吹雪「はぁはぁ……ゆ…と……待ってて……!」ガクッ


出血の量が多いのか意識が散乱していく。三人とも満身創痍で飛行機の状態も飛べているのがやっとだ。


古鷹「み、みなさん!……ハッチが崩れそうです……!下がりましょう!」

 

吹雪「深雪は……深雪っ!」

 

深雪「あ、ぁ脚が……」

 

深雪の脚を見ると、左脚の太ももに手のひらサイズの断片が刺さっておりそこには血溜まりができていた。吹雪は必死に射撃をしながら深雪を機内に引きずる。生々しい血が辺りに飛び散っている事に目もくれず頭を殴られるような痛みに耐えながら吹雪は叫ぶ

 

吹雪「深雪……!気をしっかりもって!バケツ使えばそんな傷なくなるでしょ……だから……!」

 

正直自分も限界だ。頭から滴る血液が深雪の頬に伝う。古鷹は左腕をやられ激痛に耐えながらも機銃掃射をやめない。海の上なら艦載機ごときにやられるはずもない。まさに艦娘の弱味につけこまれたのだ。こいつらはあえて艦娘ではなく輸送機を狙っている。

もう終わりだろうか、輸送機から数十メートル離れた航空機の機銃の銃口がこちらを向く。つぎ撃たれたら確実にやられる。吹雪は動けない深雪の上に覆い被さると歯を食い縛った。

 

 

 

 

 

 

瞬間、キィーンと聞いたことのある鋭いエンジン音を出しながらそれは輸送機の横を通り抜ける。

直後三人の通信機に通信が入った。


 

 

 

???「こちらファースト1、US.23へこれより敵航空機の撃滅にうつる。良く耐えたな、エンゲージ!」

 

良く見るとF-22と思わしき機影が空を舞う。いつの間にか300秒耐えたのだ。他にも良く見ると航空母艦の艦娘が放ったとされる戦闘機も多数見られた。

 

吹雪「あ、あぁ……」

 

F-22パイロットの良く耐えたという言葉に吹雪はつい泣き出しそうになる。

だがボロボロの妹の前で泣くのは無責任だと自分を縛り、鼻をすする。

敵航空機の元を絶ったのか、応援は来ずに残存機だけが奮戦する……が圧倒的物量になすすべなく次々と落とされていき敵航空機は全滅ないし撤退した。

先程の戦闘が嘘のように静かになった。聞こえるのは風が切る音や金属の軋み、自分の吐息のみだ。

 

 

吹雪「はぁはぁ……、痛ってて……」

 

深雪「ま……まさか……ここまでやられるなんて

 ……二人とも大丈夫……?」

 

深雪は膝枕のような状態を下吹雪を見上げる。頭が真っ赤だ。

 

吹雪「うん……大丈夫だよ……これくらい……」

 

古鷹「ハッチ……閉めますね……」

 

古鷹は自分が一番ボタンに近いことに気がつきボタンを押す。するとハッチがゆっくりと金属音を立てて閉じ始める。なんとか油圧や稼働部分は損傷軽微ですんだようだ。

 

 

ガコンッ……

 

 

ハッチが閉じると同時に機首の方から救護員が駆けつける。三人の満身創痍な状態に驚きつつも、各自止血や応急処置を施す。

 

吹雪「あ……ありがと……ございます……」

 

吹雪は保証された安全と安心のあまり力が抜けてその場に体を崩す。そのままぼんやりと気が薄れ意識を失ってしまった_

 

 

 

 

 

 

青春と職務



 

 

 



吹雪が気がついた頃には鎮守府の一角にある医療室のベットで寝ていた。天井は相変わらずそっけないシンプルな照明とデザイン。寝息が聞こえるので横を見ると吹雪型の2番艦である白雪が吹雪の寝るベットにうつ伏せになっている。


吹雪「白雪ちゃん……看病してくれていたんだね。ありがとう」

 

白雪はうーんと少しうなるように寝ている。目が少し腫れてる事を考えると相当心配をかけたようだった。

吹雪は腕に繋がれた点滴の所をさするる。

 

吹雪「やっぱり注射は苦手かな……」

 

すると白雪が吹雪の声に反応したのか体がビクッと小さく跳ねる。そして思い瞼を開けるとそこには吹雪が目を覚ましていることに気がつき目が見開く。

 

吹雪「おはよう。白雪ちゃん」

 

白雪「あ、あ……姉……さん……」

 

白雪は夢でも見てるのかと驚き、震えながら吹雪に手を伸ばす。吹雪は伸ばされた手を引っ張りベット越しではあるがぎゅっと抱き締めた。

 

白雪「姉……さん……ねぇさーんっ!!!」

 

白雪は大声で泣きながら吹雪の名を叫ぶ

 

吹雪「白雪ちゃん……ごめんね?心配かけちゃって」

 

白雪「ほんっっと!姉さんは頑張り過ぎです……!1日も起きなかったんですよ?!いつもは応急修理で笑ってすんでたのに……」

 

吹雪は驚いた。それもそのはずあの輸送機の一件からまる1日寝ていたなんて思いもしてなかったからだ。

  

吹雪「道理で身体が少し重いわけだ……うん、本当にごめんなさい。わたし、みんなに迷惑かけちゃって」

 

白雪「でも無事に帰ってきて良かったですよ姉さん……さて、私は姉さんが起きたことを司令に報告してきます。姉さんも今すぐじゃなくていいので制服に着替えて執務室に報告に来てくださいね?」サッ


白雪は近くの机に置いてあった吹雪型改二の制服を吹雪の手元に置くと敬礼して医療室を後にした。

吹雪は答礼するとゆっくりとため息をはいて点滴を腕からゆっくり引き抜きベットの上でパジャマを脱ぎ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

舞鶴鎮守府 執務室にて

 

 

提督「……それで、吹雪くん。まずは退院おめでとう。まさかこんな事態を招いてしまったことを謝りたいと思う」

 

提督は椅子から立ち上がると吹雪に向かってお辞儀をした。


吹雪「そんなっ!司令官!顔を上げてください……。これは私の錬度が不足してたことであって……」

 

吹雪は鎮守府のトップが自分にお辞儀するということに耐えられず必死に理由を探す。


提督「いや、これは人員を削いでいきなり長時間の輸送任務を命じた私の責任だ。本当にすまない」

 

吹雪は否定しながらも心の中で別の感情が生まれた。それじゃあわたしの錬度不足が原因だって言ってるものじゃないかと。

 

吹雪「それで……戦況報告は?」


吹雪の問いに提督は椅子に腰かけると腕を組ながら言った

 

提督「ああ、その事なら古鷹達が報告してくれたよ。問題ない。ハワイの米海軍提督から感謝の通達もあった。」

 

吹雪「そうですか……」

 

提督「ああ、それでだな……吹雪くん」

 

提督は帽子を机に置き、足を組ながらラフな姿勢をとる

 

提督「しばらくは休暇だ。この作戦が今月の最大任務と言ってもいい。それを三隻で成し遂げた事は大変素晴らしい事だ」

 

吹雪「え、いいんですか?私たちは損害をだして一つ作戦を成功させただけですが……」

 

吹雪の言葉に提督は優しく微笑みかける

 

提督「吹雪、そう固くなるな。問題ない。君らは人類の希望を繋いでくれたようなものだ。その価値はある」

 

吹雪「……はいっ!感謝します!」

 

吹雪は元気良く敬礼し、執務室を後にする。しばらくの休暇……ということは夏祭り行けるということだ

 

吹雪「……っ!」

 

吹雪は影で小さくガッツポーズをとると足踏みを軽くして自分の部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 


 


 

 


 


 

 

 


 


後書き

※皆様にお知らせ致します!こちらの不調により急遽製作する場所をSS投稿速報からハーメルンに移動することになりました。今まで閲覧下さった方々もこれから閲覧されるかたもハーメルンにてご覧くださいますようお願いいたします。誤字文脈修正等々一からやり直しておりますのでぜひご覧ください。
検索するテキストにて「青春と」と検索するだけででます。


いちごオレ



※この作品に登場する人物 組織 国名はすべてフィクションです。


このSSへの評価

2件評価されています


Uonishiさんから
2017-03-20 20:48:56

金属製の餅さんから
2017-03-18 14:09:04

このSSへの応援

3件応援されています


Uonishiさんから
2017-03-20 20:48:52

金属製の餅さんから
2017-02-14 23:29:37

SS好きの名無しさんから
2017-01-18 11:34:50

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: Uonishi 2017-03-20 20:52:00 ID: 1loYTDYN

いやあ、高校生と吹雪の恋愛物語って新鮮だなぁ...
って思いました

続き待ってます、がんばってください

2: いちごオレ 2017-03-23 02:21:52 ID: nOpz1DcE

Uonishiさん
評価ならびにコメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです:-)近々更新します!


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください