2015-01-27 21:53:32 更新

概要

話の始まりでもある前作↓
楽「ニセの恋なんてやってられるか!!
これから読むことをお勧めします

次回の第3話↓
小咲「貴女は楽君の何なの!?」


前書き

前回のあらすじ
今夜の6時に、ビーハイブの暴走の鎮圧と、拉致された小咲と宮本を助ける為
集英組と警察と叉焼会が手を組み、拠点の湾口の廃工場に攻める事になった。
被害者は増えるばかりである、小咲の友達は串刺しにされ、皆はまだ知るよしも無い宮本もバラバラに殺害された
拷問が続く小咲、なんとか生きているが、目の前で宮本るりの解体ショーを見せられたショックから、芳心状態である
クロードを撃退した鶫は、集英組に亡命し楽達の味方になった
米海軍戦闘機墜落事件の報復とし、同じく廃工場に攻めるとされ、米海軍が動く前に事態の鎮圧が求められている
ロシアのギャングからは、mi24D戦闘ヘリが届いてる

人物紹介
一条楽↓
小咲の彼氏、小咲を救うべく奮闘しているが 、
橘と鶫とは性的関係があり、千棘から逆レ○プさてた

小野寺小咲↓
楽の彼女、穏やかな性格であり争い事は好まない、だが一度だけ千棘にキレた事あり
今、千棘とクロードに拉致られ部下に拷問を受けている
宮本の解体ショーと首チョンパーを見せられ、
芳心状態

桐崎千棘↓
楽の事を片寄った恋愛感情を抱いている
ヤンデレ
邪魔をするものには、容赦なく殺す
自分の親を射殺し、ビーハイブの総領と成り上がった

鶫 誠士郎
楽に対して恋愛感情を抱いていたが、半分諦めている
ビーハイブの質の低下と、千棘のヤンデレ化にともない集英組に亡命
黒虎というアメリカの裏社会でのあだ名がある

橘 万理花
楽に対して恋愛感情はあったが、諦めがついた
警視総監の娘という立場を利用し、特殊部隊を楽の防衛や助けに使わしている
戦略結婚される運命を突きつけられている

宮本るり
小咲の親友、水泳部である
小咲の奥手さにうんざりしていたが、楽が小咲に告白したことによって、一安心した
しかし、千棘に小咲のゴーストライターじゃないかと疑われ、ビーハイブの部下に拉致られる
先日、首が切られ死亡した

奏倉 羽
叉焼会の首領、楽の幼馴染みだが生涯孤独である為、楽に対して恋愛感情がある
対ビーハイブ戦の遊軍として来日してきた

舞子 集
楽の親友、なにかと楽にちょっかいをかけるが、根っ子は良い奴である
楽の人間関係のトラブル事はカバーしてきた
一番千棘にとって邪魔者であるが、何故か何もさせることも無く生きている



楽視線


抗争に行くのに、俺は銃を扱かった経験は無く羽姉に扱い方を教わっていた


ガガガガガ


楽「中々標準が合わねぇな」ガチャッ


羽「頭を狙うのでは無く、体の中心を狙った方が命中率は上がるのよ」


すると羽姉はライフルを構え,的に目掛けて発泡した


ガガガガガ


木の板で出来た的には風穴が出来ていた

スコープも付けていないライフルである


楽「羽姉……流石です」サァ


羽「何腰を抜かしているのよ……これくらいの命中率が無いと死ぬよ」


楽「うむむむ」


羽「それに、多分鶫ちゃんの方が凄いと思うのだけど……」


楽「あいつの技術は化け物だよ……」


鶫「勝手に化け物扱いにしないでくれるかな、そんなもん楽も特訓すれば出来るさ」フッ


羽「いやいや!!幼いときからやらないと今からじゃ無理だって!!」


鶫「そうか?世界の暗殺者には、会社員から銃弾の軌道を曲げる程に成長したヒットマンがいるらしいぞ」


楽「いや、それって映画じゃないのかなー」


羽「フフッ でも、らっくんは才能あると思うな

初めてAK47を撃ったのに、肩が外れず的にかすらせるって中々のもんよ♪」ニコッ


楽「そ、そうかな」アセアセ


鶫「何を甘やかしているのだ、しっかりと当てないと実戦では何の役にもたた無いのだ、たとえば」


そう言うと、瞬時に手持ちの拳銃を片手で構え

人指し指で引き金を引く


パァン!!!


ぶれることも無く、真っ直ぐな軌道を描き

的の真ん中に風穴を開ける

そしてカランと薬莢の落ちる音が響く


羽「ヒュー♪ビューティフォー」


楽「」


鶫「あの風穴と同じ場所に風穴を開けて、ようやくの一人前だ」ガラガラ


そう捨て台詞を言って、鶫はこの場を後にした

さんざん見せつけといて、アドバイスの一つも無しかよっと落胆した

それが、鶫らしさなのかも知れないが……


羽「ま、まぁ!気を取り直して!続きでもしましょうよ!」


楽「あ、あぁ」ガチャッ


マリー視線


集英組の湾付近の倉庫内


ブゥオオオオオオオオン!!!!!!!!


ロシア製のガンシップ、mi24D……別名ハインドが巨大なプロペラを勢い良く回転している

数㎝浮かび上がる


竜「左90度旋回だ!」


ブゥオオオオオオオオン!!!!!!!!


巨大なデカブツは左90度旋回した

この倉庫はこういったメンテナンスをしている

無論、警察も例外出はない

高圧放水車や特型警備車なども駐車している

しかし、塗装はブラックに塗り替えてある

公共の場所に通るのに、警察特有の青白のボーダーラインが塗られていると人目に付く

警察の協力は、報道していない

それところか政府にも伝えていない、伝えてしまうと活動するのに一々官僚の監視と制限される為である


マリー「しかし、このような事を始めるのは日本史上初じゃないの?」フフッ


本田「はい、このような事は歴史上例にありません」


マリー「しかも、火種は学生同士の喧嘩というね、全くふざけてるわね」ハァ


本田「この世の中何が起きるかわかりません」


マリー「米海軍の動きは?」


本田「今のところ、動きはありません」


マリー「わかった……私達警察は、抗争中で一般市民の侵入を止める事と、敵の逮捕よ」


本田「悪魔で私達は、参戦しないと」


マリー「お父様の命令です……」


本田「承知しました」


マリー「後方支援って事よ」


本田「……一条様の所に行かなくても、よろしいのですか?」


マリー「私が行ったところで、邪魔になるだけでしょ?」


本田「私から言わしてみれば、仲間の顔を見るだけでも一条様の気分転換になるかと思います」


マリー「そ、そうでしょうか?」///


本田「私の意見ですがね」


マリー「あっ!?そうですわ!本田!」


本田「はい」


マリー「貴女、たまには堅苦しい服ばっかりでは無くて可愛い服を着たらどうなの!?

てか着なさい!」ビシッ


本田「……はい?」


マリー「そうと決まったら!!お着替えですわ!!」ガシッ


本田「え、」


マリー「逃がさないわよぉ!!!」ピューン


1時間後


相場「なっ!?ほ、ほんだぁさん!?」ガタッ


警官隊A「ゴクリッ」


警官隊B「なんて美しいんだ!!」ハウハウ


その場にいた、男性警察官は瞬時に本田に視線を集めた

無理もない、普段からスーツだった彼女にとって、モデルのような服装は抜群だった

まさにスレンダーっていったところだろう


本田「気を引き締めろ!///」


相場「照れてる本田さん!!最高っす!!」


本田「死にたいのか?」ガチャッ


相場「訓練にモドリマース」


マリー「次は楽様の所に行きますわよ!!」


本田「着替えてもよろしいのですか?」


マリー「駄目に決まってるですわよ」キッパリ


本田『不幸だ』


千棘視線


時は逆戻ること昨夜の3時頃


急げ!!

酷い火傷だ!!

まさか!!やられたのですか!!


やけに廊下が騒がしいかった

普段野郎達は寝ている時間帯だ、もちろん私も睡眠している時間帯だ

折角の睡眠を邪魔され、私の顔にクマなんて出来たら心外である

これが原因でクマが出来たら全員殺してやる

そんなことを考えながら

私は部屋から出て、騒動の原因を確認しに行くことにした


ギィイイイ!!!


千棘「ちょっと、騒がしいんだけど」イライラ


構成員A「あっ!?お嬢!!大変です!!」


千棘「夜中に馬鹿みたいに騒ぐほど大変な事なの?」


構成員B「クロード様がやられました!!」


千棘「…………は?」 ポカーン


構成員A「馬鹿!!言い方考えろ!!すみません!まだ意識はありますから!!死んでいませんので!!」ガッ


千棘「言われなくたってわかるわよ!!誰にやられたの!?」


構成員B「ブラックタイガー、鶫さんです……」


千棘「は?なんで鶫なのよ?仲間同士でやるわけ無いでしょうが!!殺すわよ!」


構成員A「鶫さんが裏切りました……にわかに信じられません…しかも止めに入ったクロード様を倒してまで」ガタガタ


千棘「本当なの?」


ええ、本当ですわよ


千棘「っ!?誰だ!!」


ポーラ「お久しぶりですね、お嬢」


千棘「ポーラ……来てたのね」


ポーラ「あら?増援を希望したのはお嬢からですわよ」


千棘「そうね、それで鶫が裏切ったって本当なの?」


ポーラ「クロードと対峙する前、黒虎は集英組本部に忍び込む所を確認しました」


するとポーラは、カバンからビデオカメラを取りだし

私に見せてきたのだ


ポーラ「まぁ、言ったところで信じてくれないのはわかってましたから、証拠として動画を撮っておきました、しかしあの黒虎があんなに、子猫みたいにじゃれて腰を振ってね……堕落しましたわね」


千棘「フフッアハハハハハハ!!」


ポーラ「お、お嬢!?」


千棘「ブ+チ+ゴ+ロ+シ確定ね♪」


構成員B『どっかの四位さんと被ってるのは触れないでおこう』


千棘「このビデオ貸してくれる?」


ポーラ「え、別に構いませんけど?」


千棘「良いこと思いついちゃった♪」


ポーラ「え?」


ブゥオオオオオオン!!!!!!


千棘「…………来たわね」


数台のSUVが、列になって敷地内に入ってくる

増援願いを出したヨーロッパ系マフィアが結集したのだ

来たのは幹部だけだが、決戦になったときには500人位だろう


ポーラ「恐らく…いや、確実に奴らは明日、廃工場に攻撃をしかけてくるでしょう」


千棘「えぇそうね、ポーラ?少し頼まれてくれないかしら?」


ポーラ「ご用件を」


千棘「……」ニヤニヤ


ポーラ「わかりました、少し気が引けますが仕方がないですね」


千棘「頼むわね♪」


小咲視線


…………

血の、血の臭いがする……

血溜まりが出来ている……

今にもはきそうだ……

拉致られてからというもの、ろくなものを口にしていない……

腐りかけの豆類やコオロギやカエルなど

いつまで続くのだろうか?この日が……


コツコツコツコツ


革靴の足音が聞こえる

あの黒人だ

そいつは何も言わず

そこそこ大きいスクリーン画面に、スイッチをいれる

するとピカッとスクリーンが光だす

たいして普通の光なのだろうが、数日間こんなうすら暗い所に監禁されているのだ

眩しくて上手く見えない……

しかし、音声だけは聞き取れた


はぁーい!!元気にしてますかー??


この声……桐崎の声だ

あの醜い声はそうにちがいない


千棘《私は元気よぉ♪そして最高に気持ち良いことをしているのぉ》


貴女が何をしてようが知ったこと無い

ただ、るりちゃんを殺しといて何楽しそうにしている、この外道が!!!

そう心のなかで訴えた


千棘《らぁくくぅん♪気持ちいよぉ♪あぁん♪激しい♪》


小咲「っ!?」ガタッ


段々視界が回復し、画面の中で何をしているのか見えてたのだ

そこに映っているのは

桐崎千棘と一条楽が繋がっている所であった


小咲「そ、そんな……」ポロポロ


私は何の為に耐えてきてたのだ、

唯一の希望だった、楽君が奪われたのだ

何もかもが真っ白になった

しかし、良く楽君の方を見てみる


千棘《あぁん♪いいよぉ》


楽「」


そう、楽君からは全く動いていなかったのだ

なんの反応がしない……

これで楽君本人の意思でやっていない事になる

しかし、脳裏で一つよぎった

動かない……反応が無い……死んでいる

…………

そんな訳が無いと言い切りたかった

しかし、あの桐崎のことだ

やらないとは言い切れなかった……

いつしかの舞子君が言っていた言葉

ヤンデレは、操り人形にするか死体にする事が一番の欲望らしいぜ

やりかねない……桐崎なら

そう考えていると動画は替わり、夜空に変わった


小咲「あれは……楽君の家…」


動画を見ていると、外壁に誰かが立っていた

すぅっと、外壁から降りる

ズームしされていく、

すると、楽君の部屋に人影が迫っている

良く見てみると、人影の正体がわかった


小咲「つ、鶫さん!?」


忘れかけていたが、鶫さんも桐崎と同じビーハイブの一人

何をするのか、わかったもんじゃない

…………

しばらくすると二人は何か、話し合っている

何を話しているのだろうか?

そいうことを考えれたのは今だけだった

………………


小咲「ちょっ!?二人とも何をしているの!」


二人ともいきなり、絡みだしたのだ

楽君の手には鶫さんの胸を

鶫さんの手には楽君のアソコを

そしてやがて二人は繋がった

しかし、絶望的な気分になっても

諦めたりなどしなかった

簡単に桐崎の策略通りになってなるものかと、そんな思いの方が勝っていた

………………

…………

……


千棘視線


その頃廃工場の周りには、土袋で陣地を作ったり、トーチカ擬きを建造したり、迫撃砲の設置

地下室の建築

着々と準備は出来てきたのだ

しかし、正直抗争なんて物はどうだっていい

ただ、時間が少なすぎる

だから警告として、少し脅してやることにした

少しキツいかもしれないけど

それで時間が稼げるなら、別にいいかと考えた

これ以外に使えそうにないからだ

あるものをアスファルトで硬め、その上から鉄で更に硬めた

花火と同じ位の、筒にした専用迫撃砲に積める


ドッコォンンンンンン!!!!!!


落下地点は集英組の近くに設定した


千棘「それで少し稼げたかしら、悪いけどクロードに仕事をしてもらったわ」


楽視線


午後一時現在


楽「全く……マリーの奴は何を考えているんだよ」


鶫「彼女なりの癒し方じゃないのか?」


楽「だからって本田さんまで……でも綺麗だったなぁ」カァ


羽「思い出し笑いしてる場合ですか!?」


ヒューーーン


ドッコォンンンンンン!!!!!!


鶫「な、なんの音だ!!」


羽「玄関の方から聞こえたよ!!」


楽「まさか!!もう攻撃をっ!?」


あわてて表に出てみると、家の目の前には半径1メートルほどのクレーターが出来ていた

中心部から粉塵が吹き荒れている

しかし、しばらくしないうちに粉塵も少なくなり

飛翔体の形もみえてきた


楽「ポーリングの……玉か?」


羽「いや、不発弾かもしれん」


鶫「その可能性が高いな、早く撤去し確認する必要があるな」


楽「タイマー式爆弾の可能性は?」


鶫「こんなけの衝撃があったんだ、仮にそうだったとしても機能はしないはずだ」


楽「なんほどな……」


羽「一様皆さんを集めさせようか、事態報告としてね」


30分後


鶫「これが謎の飛翔体だ、鉄のコーティングにひびが入っている」


マリー「爆弾じゃないの?」


羽「検査の結果、火薬反応は見られず液体型爆弾でもなかったのよね」


そう言いつつ、羽姉は飛翔体をつっつく

するとコーティングされた鉄が、剥がれ落ちた

中身は灰色の物体が入っており、どうやら二層式になっていたようだ


楽「……これは」


集「恐らく色だけで見るとコンクリートだな」


沈黙を守ってきた集がようやく口を開いたかと思えば、コンクリートと言ってきた

確かに、色だけで判断するとコンクリートだ

しかし他にも、このような色の物質もあると思うのだが……

これとは別に、疑問が浮上した

なんで中身がコンクリート状なのか?

すると集は低い声で呟いた


集「余り考えたくないが、コンクリート状の物質が出てきたとなると……嫌な予感がする…なぁ楽、悪いがコンクリートの近くで臭いを嗅いでみてくれ」


そう言うと、人差し指で露出したコンクリート状の物質を差した

周りも、どうぞと言わんばかりに道を開けてきた

やるしか無いようだ……


楽「ったく、わかったよ……嗅けばいいんだろ!?」


俺は恐る恐る、コンクリート状に鼻を近づけてみる

そっとそっと

すると最初に火薬臭い臭いがした、次に鉄の臭い、次が問題だった


楽「……ん?なんだこの臭い…気分が悪くなりそうな臭い……」


羽「アンモニアの臭い?」


楽「そんな単純なもんじゃない…… なんだこれは」


集「どうやら、このコンクリートを割る必要があるようだな」


エリー「どうしてわざわざ割る必要があるのですか?」サァー


気が進まないのか、エリー は反対する

話が進まないので、エリーと鶫は外で待ってもらうことにした


楽「…………さぁ割るぞ……」ゴクリッ


二人「ゴクリッ」


パキンッ!!!!!!


綺麗に真っ二つにコンクリートが剥がれ落ちたのだ

しかし、中身は三人を驚愕させた

もとはいえ、オモチャ箱じゃないんだ、ろくでもないものが入っているの承知の上だった

だが、限度ってもんがある


集「………………う、嘘だろ?………… 」ガクッ


羽「…………酷い」オエェ


楽「……宮本…………るり……」サァ


その中身の正体……

生首だけで、片目が無く、舌が飛び出している宮本るりが入ってあった

口の中には紙切れが入ってあり、警告と書かれていた……


This is the last warning!!と書かれていた


…………………………………………

……………………………………

………………………………

………………………


マリー「ヒグッ!!ヒグッ!!」


宮本の死を知った皆は、悲しみにかけくれていた

羽姉は、なんとも言えない心持ちなのか暗い顔をしていた

ふと、鶫は紙切れをまじまじと見る

This is the last warning

次は無いものと思え……

俺は、重用な事を思い出した


楽「竜!!今すぐ小咲の自宅に向かって家族の安否確認してくれ!!そして無事に保護してくれ!!」バッ


竜「は、ハッ!!野郎ども!!バンを出せ!」


ヤクザ「わっかりやした!!」パッ


鶫「どうしたのだ!?」


楽「宮本が殺れた、次に殺られるのは……恐らく小咲の妹である、小野寺 春だ!!」


鶫「っ!?」


楽「あいつ!!小咲の周りの人間を殺るつもりだ!!」


集「その推測は間違えてないと思うぞ、るりちゃんは楽に対して好意は無かった、それにるりちゃんの事だ反発は余りしなかったのだろうぜ、その方が長生き出来るだろうからな……たがるりちゃんは殺された……だからこれは見せしめなんだよ!!!」バァン!!!!


楽「それに、あいつのことだ、小咲の目の前で殺したこともありえる……」


集「とんだ外道だな……」


楽「俺、少し気分転換に散歩してくるわ……」


鶫「待ってくれ!」


楽「どうしたんだよ……」


正直俺は、気分が滅入っていた……

桃から赤ん坊なら、笑えたかもしれないが

鉄球から生首なんて、笑えるかよ……

どうでもよかったのだ


鶫「この文字……クレード様の字です!」


楽「は?だからなんだってんだ?」


羽「恐らく、組織を裏切った報復なんだと、言いたいんだと思うよ」


鶫「っ!?わ、わたしがこ、ころした……」ガタガタ


楽「おい、羽姉、余計な釘を差すような事を言うんじゃねぇよ!!大丈夫だ、お前は宮本を殺してない……」


春視線


一方小野寺宅は


ポーラ「じゃあ、ピンクの花型をください」


春「はい…合計で324円です」


ポーラ「ん、ありがとうね♪……どうしたの?看板娘がこんな暗い顔をしてたら、売れないわよ?」


春「は、はい……」


春『初対面なのに言いたい放題ね……しかも、見た目だと貴女と私、恐らく年変わらないでじょ!!』


ポーラ「ンフフ♪どう?一緒に遊ぼうよ」


春「し、仕事中なので……」


すると、ガラガラっと音をたてて着物姿の厳つい人々が来店してきた

恐らくヤクザだろうと思わせる顔付きだった

すると胸元から拳銃を取り出して、ポーラの頭に銃口を向けた


竜「てめぇ、なに手を出そうとしてんだ?」コ


ポーラ「あ~ら、何かと思えば……野蛮人でしたかー、女の子に銃なんて向けちゃってさぁ」


竜「よぉく言うんじゃねぇか?小娘よぉ、じゃあこの太股にあるナイフはなんだ?」


ポーラ「汚ならしい目で見ないでください、野蛮人さん」


竜「ケッ、小咲さんを拉致った極悪グループに言われる筋合いねぇよチビ」


春「っ!?今!?なんて!」ガタッ


竜「ありのままの意味だ、小咲さんを拉致ったグループ、ビーハイブ」


竜「そして、このガキはビーハイブの構成員だ」


ポーラ「なに好き勝手ほざいてるの?ぶち殺すよ」ギロッ


竜「確かに、俺らじゃテメェに勝てねぇだろうな……だがな!!」


パリンッ!!

ドサドサ!!!!!!


窓ガラスが割れる音がした

思わず、音がする方向へ視線を向けると

重装備のSATが、入ってきたのだ

瞬時に催涙ガスが放出され、視界が奪われた

体が抱き上げられる

恐らくSATの隊員だろう……私は訳もわからず宙ぶらりんの状態になりロープで引き上げられた

気が付くと、私も母もヘリに乗せられていた

こうして私達は救出された


竜「いつも思い通りに行くと思ったら大間違いだチビさんよ」


ポーラ「まさか、警察も協力しているのは想定外ですね……でもね」


竜「……は?」


ポーラ「貴方はどうするつもり」ニィタァ


竜「ケッ、だからガキは嫌いなんだよ」ハァ


ポーラ「死んじゃえ♪」


ポーラが、竜の手元を蹴り拳銃を落とさせる

そして奪った拳銃で、殺そうとしたとき


ピロリン♪ピロリン♪


ポーラ「ちっ、電話かよ……」ピッ


千棘《ポーラ、作戦中断して帰投しなさい♪》


ポーラ「今良いところなんだけど??」


千棘《命令よ、すぐに帰投して》


ポーラ「わかりましたよ……」ピッ


ポーラ「野蛮人、命拾いしたな」ケッ


竜「見てぇだな……」


ポーラ「今夜、楽しみにしているぞ」フッ


シュタッ!!


竜「…………まったく、最近のガキは……」ハァ


楽視線


俺は、気分転換に散歩している……

小咲を助けたら、あんなことやこんなことをしようと考えながら

護衛として鶫も、散歩に付き合ってくれている

ふと気がついたら公園にいた


もーやめてよー恥ずかしい///

なーに照れてんだよ♪


キャッキャッウフフ


楽「……」


鶫「楽……場所を変えよう、」


鶫が気遣ってくれる

そんな中、おれは携帯の壁紙を見る

小咲と記念で撮ったプリクラ写真

あれこれ小咲とは、一週間ほどあっていない

遠距離恋愛なら、何も感じないのかもしれないが、そういう訳ではなく同じクラスメイト同士でおまけに両思いだった俺にとって、長すぎる空白時間だった。

小咲に会いたい、小咲の声が聞きたい、小咲とデートしたい、

そんな欲望が心の中で溢れ出す

虚しかった、寂しかった、

青春真っ盛りの俺にとって、苦痛だったのだ

しかし、こんな気持ちも今日で全て解決する!

こんなくそったれな抗争を終わる!!

小咲に会えるんだ!!

小咲とまた登校も下校も出来るんだ!!

小咲とデートでき……る??

そもそも、宮本が殺されているんだ……

小咲はかなりまいっている可能性がある……

それに宮本が殺されて、小咲は生きている……

千棘が殺すなら小咲の方だろう

もしかして

もうこの世にいない…………………………………………………………………………………………………………………………………


オエェエエエエ!!!!!!


鶫「っ!?楽!!」サッ


吐いてしまった……

まずいな、身体の様子がおかしいな……

ハァハァ


鶫「もう移動しよう!お前の身体が持たない!!」


すると、足音が聞こえる

コツコツと


千棘「ご機嫌いかが?らっくん♪」


鶫「っ!? おじょ……いや、桐崎…千棘……」


千棘「あら?もうお嬢とは呼んでくれないのね?少し寂しいけどね♪」


鶫「どうして!!何故!!宮本様を殺した!!!!!!」ガッ!!


千棘「決まってるでしょ、スプラッターショーの見せ物にするためよ♪」ニコニコ


鶫「ッ!!こんな軽々とッ!?」


千棘「私とらっくんの愛を邪魔する人は全員敵よ、もちろん鶫もね」


鶫「なに!?」ガチャ


千棘「まぁここでやり合うつもりはないから、下げてくれる?」


鶫「ちっ」スチャッ


千棘「それにしてもらっくん、いい感じに仕上がってくれてるわね♪順調♪」ニコニコ


楽「テメェ……」


千棘「あの子なら、もしかしたら廃人になってるかもね♪拷問漬けにしてるから」キャハハハハハハハハ


楽「」プッチン


鶫「落ち着けよ……頼むから」ヒヤヒヤ


千棘「勘違いしないでね♪私はらっくんを守ってるの♪周りの薄汚い汚物を除去してあげてるの♪」


鶫「あなた、こんな事して楽は喜ぶとでも思っているの!?」


千棘「思ってない、でもらっくんは気付いてないだけなの……そう!!」


鶫「何に気付いてないと……」


千棘「私は前かららっくんに、振り向いてもらう為に色々な事をしてきた、夏祭りの時に着物を着たり、水着を披露したり、外面だけじゃなく内面でも、らっくん好みにしようと思って攻撃的な性格を、穏やか系に変えてきたの」


鶫「……」


千棘「でも、らっくんは気付いてくれなかった鶫や警視総監の娘とかには反応を見せたのに、私の時は殆ど受け流された……そして、あの雌ブタとらっくんは付き合い始めた……最初の時はまだなんとかなると思ってたから、こっちに引き戻そうとした、でも論破された……その時から私ね、疲れちゃったの……だから私は大胆な行動をすることにしたの♪邪魔者を消してね」


鶫「確かに楽にも、比があったと思いますが

貴女の日頃の行いもあると思うけど?」


千棘「あら、それはお互い様じゃあなくて?」


鶫「っ!?」ギクッ


楽「俺に文句があれば直接言えば良いじゃねぇか!!なんで宮本が死ななければならないんだ!!」


千棘「言わなかったっけ?汚物だからよ」


楽「は?じゃあなにか!?宮本や小咲の事を友達って言ってたあれは嘘か!?」


千棘「仕方のない付き合いよ、パパがいる限り表面では優等生を演じないといけない、だから友達という形がほしかったのよ、それ以上でもそれ以下でもないの、でもパパを殺す理由とタイミングが一致したからラッキーだったわ♪

でもパパは死んでも、私の邪魔をする……」


楽「嘘だろ?お前は……」


千棘「まぁこれからじっくり、教えてあげる♪」


鶫「では!!私との思い出ッ」


千棘「私が幼い時は知らないけど、少なくともそれなりの年になったときは、演技だよ♪」ニコ


楽「お前!!鶫に謝れ!!」


千棘「ほら?また私を見てくれてなーい」


楽「……もういい、鶫、行こう」


鶫「ヒックッ ヒックッ」ポロポロ


千棘「今夜は、楽しみにしているね♪」


俺達二人は、その場を後にすることにした

俺は千棘に対して、そこまでほったらかしにしたつもりはなかったのだが

結果的に千棘の本性を引き出す切っ掛けになってしまったのは、俺のせいなんだろう……

あまりにも自分勝手なのは、俺だったのかも知れない……どうなんだろう?

宮本……お前なら知ってそうだよな、こういうの鋭そうだからな……


自宅


集「なぁ楽、悪魔で俺の提案なんだが聞いてくれ」


楽「なんだよ」


集「キューバ危機って知っているか?」


楽「あぁ、詳しいことは知らないけどアメリカとソ連の緊張がかなり緊迫した事態だろ?」


集「まぁそのとうりなんだが、詳しく言うとな

ソ連はアメリカの近くに自分と同じ社会主義の国、キューバにミサイル基地を建設しようとした、もちろんアメリカもそれを止めるべく検閲を行ったりした、偵察機も発進した。しかしある時アメリカの偵察機がキューバ上空でソ連の対空ミサイルによって撃墜された。その時点で第三次世界対戦一足即発の危機に落ちいた」


楽「それと今となんの関係があるんだ?」


集「まぁ聞けって、しかしアメリカの対応は、ソ連に対して、トルコのミサイルを撤去しキューバに攻撃しない変わりに、キューバのミサイル基地を撤去しろと言う条件の元、交渉を持ち出した、ソ連はこの条件をの受け入れミサイル基地を撤去することによって、第三次世界対戦は仮想のものになった」


集「つまり俺が言いたいのは、今のところ圧倒的にこちらの陣営の方が有利だ、そこでだ最初からフルパワーで攻め抑止力で相手の士気を下げさせる、この時点でだ交渉を持ちかけるんだよ!降伏するならぱ命だけ助けてやるとかさぁ

これで戦力がおち」


楽「こんな単純にいくわけないだろうが、抗争だぞこんなあまっちょろい考えなら、採用しないぞ、それにそんなことがあれば自分で腹を切るだろうぜ」


集「……おまえ、変わったな」


楽「そうかもしれないな、自分で言うのもおかしいが……」


集「あぁ、前のお前はもっと人の命を大切にするような奴だった……」


楽「俺が殺人鬼と言いたいのか?」


集「そういう訳じゃないが、以前のお前なら少なくとも抗争が始まった時点で親父さんに止めるように説得するはずだぜ」


楽『確かに、なぜその時おれは反論しかしなくて、抗争を止めさせようとしなかったんだ?』


集「まぁしてたとしても、変わらなかっただろうけどな……何せ向こうが攻撃を仕掛けてきたのだからな、でもなんで戦闘機を使わせたのかが分からんかったな……」


楽「決めたのは千棘の親父だから、今となっては分からないことだしな」


集「あぁ」


羽「らっくん♪食事の支度が出来たからリビングに来てー!」


楽「りょーかい!行こうぜ集!!」


集「俺の分あるのか心配だぜ……」


リビング


そこには、いかにも美味しいそうな中華料理が用意されていた

恐らく、羽姉が作ってくれたのだろう

ちゃんと人数分あり集もひと安心だ

しかし、考えてみれば羽姉の手料理は生まれてこのかた食べたことが無い……調理技術はいかなるものか確認出来るいい機会だ

見た目はよくても味はボロボロはよくあることだ、味が肝心なのだ味が!

だが、こんな贅沢な事は言ってられないのだ


羽「では皆さま!いただきます!!」


一同「いただきます!!」


パクリッと、エビチリを一口食べる


楽「おっ!これは旨い!流石本場の味って感じがするぜ!」パァー


集「本場の味って……ここは日本なんだけどな」ボソッ


羽「フフ、気に入って貰えて光栄だよ♪じゃんじゃん食べてね♪」


鶫「所で、なぜ舞子集がご馳走になっているんだ?戦闘員でも無いのに」


マリー「本当ですわね、司令塔と何か勘違いしているのかしら?まったくいらない存在ですわ」


集「相変わらず酷いなぁー、俺は楽のアシスタントとして」


楽「お前にアシスタントになってくれと頼んでないのだが」


集「酷っ!!!」ガーン


羽「まぁまぁ、良いじゃありませんか一人ふえたって♪」


そう羽姉は言いつつ、集に対してニッコリと見せつける

集の目は椎茸になるほどに輝いていた


集「おぅおぅ……ありがとう!こう言ってくれるの羽さんしかいませんよ」オロオロ


羽「あらあら、よしよし」


集「うぉー!!!感激だぁ!!」


羽姉は集の頭をよしよしとしてあげている

集はこれまで殴られたり、蹴られたりの繰り返しだった為、気持ちはわからない事はなかった

しかし、俺にはわかる

羽姉、集の事をオモチャ感覚でしかいじってないってないだろう

なんせ、目がゴミを見るような目になってるからだ


楽「羽姉、集で余り遊ぶんじゃないぞ」


羽「フフッ、仕方がありませんね」


何故わかったようなテレパシーを感じた

昔同居してたんだから、羽姉が考えている事なんて直ぐにわかるのだ

自分でも怖いぐらいに、わかってしまうから怖い


マリー「最後の晩餐には、これくらいの盛り上がりがあると上出来ですわね」


鶫「橘万里花!!演技の悪い事を言うんじゃない!!」ガタッ


楽「そうならないように、やるしか無いじゃないか?」


鶫「それはそうだが……」スッ


集「いっそうの事、半分サイボーグなればいいじゃないかなー♪」ケラケラ


楽「俺はガス○レアを倒すつもりもないし、

赤い目のツインテールの子供と組むつもりもないから」


集「残念だなー、なればカッコ良かったのになー、楽太郎君」ケラケラ


楽「誰だよ!!連○郎じゃねぇよ!!」ガタッ


マリー「残念ながら、今の技術では無理ですの……」


楽「仮にあってもお断りだ!!」


鶫「いいではないかー、どうせなら天パに」


楽「助けてくれ!!」


………………………………


??「ふぇくち!!」


赤い目ツインテール「どうしたのだ?連太郎」


里見「いや、誰かに助けを求められた気がしたんだが……」


巨乳黒髪「里見君、思い込みすぎよ」


金髪ロリ「そうだよお兄ちゃん……」


里見「…そうだよな、きっと」


……………………………………


楽「なんか誰かに見捨てられた気がする!」


集「気のせいだろ」


春視線


私とお母さんは今、警視庁にいます

どうやら保護されている立場にいるようですね、でもなんで保護されたんだろう……

あ、そうだ、生意気な人に困ってた所に着物を着たヤクザが来店してきて……

そしたらイキナリ銃なんか取り出して、店内が緊迫感につつまれて……

幹部らしき人が、お姉ちゃんは拉致監禁されたといわれて……

そっからいきなり警官隊があらわれて……

そうだこういうことだ!!

するとスーツ姿の片目が髪で隠れた女性がこちらに向かってくる……

何故かこの人から、不気味なオーラが感じられた……


ガチャ


本田「こんにちわ、何が起きているのか右も左もわからないかもしれないけど、落ち着いて身体を楽にしてほしい」


春「…………」キッ


本田「単刀直入に言いますけど、君のお姉さん

小野寺小咲は今、拉致監禁されています」


春「ッ!?あのヤクザが言っていた事は本当したのね」


本田「ヤクザ?」


春「警官隊に助けられる前に、来店してきた着物姿のヤクザが言ってました、拉致グループ名ビーハイブ……」


本田「なるほどね……」


春「どうしてその事を、あのヤクザは知っていたのか……それに見た感じ私と同年代みたいな女の子が、ビーハイブの仲間なんて」


本田「ちょっと待ってください、女の子と言いましたよね?」


春「ええ、最初に来店してきたのは私と同じ位の女の子でした、わるい子には見えなかったのに……和菓子を購入した後に彼女は私に遊ぼうと誘ってきました、その時にヤクザが3~4位来店してきて、その幹部らしき人がその子に銃を突き付けました、そしてお姉さんの事をカミングアウトされました」


本田「なるほどな……今回、君が言っているそのヤクザ達は私達の協力者だ」


春「な、何を言っているのですか!?警察が、ヤクザと手を結んでいるなんて!?冗談もいいところですよ!?」


本田「驚くのも無理も無い、世界でも類をみないだろう……やっている事はCIA並みだからな……それにこの事は警察内部でも、ごく一部の人と私の部隊しか知らない……」


春「まさか、政府がらみですか?」


本田「その事は政府も知らないだろうが、ばれるのも時間の問題だろう……」


春「ヤクザのグループはなんと言う名前なのですか?」


本田「集英組……一条家のヤクザだ」


春「一条?……まさか一条先輩!?」


本田「あぁ、その通りだ、それに君達の保護も彼の提案だ、彼がいなければ貴女方二人とも、拉致監禁されていた可能性が高い……」


春「一条先輩って、お姉さんの彼女なんでしょ!?何をしているの!?」ガタッ


私は怒りに震えていた、彼が一般人ならいたしかたがないだろうが、彼はヤクザの人間だ

この気になったら直ぐにでも探し出せるだろう

しかし、お姉さんは帰ってこない


本田「貴女は彼の事を何もわかってないから、そのような事を言えるのですよ、それに小野寺小咲さんの居場所は判明されています」


春「ッ!?それは本当ですか!!?」ガタッ


本田「そうです、今夜6時に救出作戦とビーハイブの鎮圧作戦が開始されます、もちろん一条君も現場に向かい戦います」


春「警察も動くのですよね!?」


本田「…………実は、余り支援が出来ないのが現実です…」


春「どうして!!」バンッ


本田「……ここで、参戦してしまうと集英組との関係がバレる可能性があります」


春「人の命が掛かっているのですよ!?そんなとき警察は名誉とか秩序を気にするのですか!?答えてください!!」


本田「…………」


春「……もういいです、敵のビーハイブ…主犯者は誰ですか?」


本田「桐崎 千棘、ビーハイブの首領です」


春「……千棘?お姉さんの友達じゃないですか!?」


本田「そして小野寺小咲さんの交際前の彼のニセの恋人でもあった」


春「お姉さんから聞いてはいましたが、信じてはいませんでした……」


本田「その友達が今回の主犯者」


春「…………私は、いくらお姉さんの友達だからとしても、彼女を許すつもりはありませんので」


私は、怒りに震えていた事もあるが

今は少し悔しさもあった

私も参戦したいと思った、しかし恐らく足手まといになるだけだろう

そうだと判断した私は、自分の無力さに悔しさが沸き出てきたのだ

今の私に出来ることは、ひたすらお姉さんの無事を願うだけである……


小咲視線


私は今、拷問されなくなり放置された状態です

サイレンが鳴ったりと、なにかとバタバタしているようすです

構成員の話し声を聞いてみると

最終決戦とか言っていた……警察とかな?

すると数人の構成員がこっちに向かって歩いてくる

何をするかと思えば、三メートル程の十字架に拘束され、最初の拷問と同じようにバ○ブを付けられた

しかし、今回は桁違いだった

構成員の一人がスイッチをいれると

バ○ブば激しく振動し始めたのだ


ブゥウンンンンンンンンン


威力は絶大だった


小咲「ヒィッ!!イヤァア!!」ガクガク


体も振動するほどの威力だった

噴く所も吹き始めた

何もかも思考回路が瞬時にやられてしまった

構成員達は無言のまま、その場を後にした

見せしめのつもりだろうか……

どうして生かしてくれるのか……

るりちゃんは殺されたのに、どうして……

あ、なるほど簡単に死なしてくれない訳ね

………………………………


楽視線


午後5時現在


俺達は戦場へ向かおうとしていた

集とマリーは、春ちゃんがいる警視庁に預けた

俺と鶫と羽姉は、全軍でその廃工場へ向かうことにした

作戦は、俺と鶫は戦闘ヘリに乗り輸送してもらう、羽姉や竜達は真っ正面に出て対峙するという作戦にでた

先に到着したのは、羽姉グループだ

ギャングの構成員(警備)を、消音付きのライフルを狙撃していく

無駄に人数が多く、戦闘能力もあるギャングだ

中には元軍人もいるんだとか

こっちは大体60人ぐらいの戦力に対して、向こうは500人という馬鹿げた数だ

最初でどれだけの数を片付けられるかが、肝心である

因みに最悪の場合にそなえて

不十分ではあるが群馬の山奥で急遽整備した滑走路で、常に発進できるように同盟のロシア人を雇いmig21を待機させている


ブゥォオオオオオオオオオオン!!!


そして要約俺らが出動てな訳だ

ヘリのエンジン音で気付いたのか、サイレンが響き渡る


ウゥウウウウウウウン!!!!!


敵のギャングがいっせいに出てきたのだ

その瞬間


ドッコォンンンンンン!!!!!!!


ハインドが対地砲撃を開始した、やはり戦闘ヘリだけあって、威力は絶大だった

結構の外壁やバリケードなどが破壊され、ギャングも倒れた

後の残党は固定機関砲で一掃する

その時を利用して、ドアを開けてロープを降ろして降下する

すると、一人のギャングが筒状の物を肩で構えた


ヤクザA「くそっ!!RPGだ!!」


ピシューン!!!!


大きく揺れたが、なんとかかわせたようだ

全員部隊は降下に成功した

ひとまず第一目標はクリアしたことになる


俺と鶫はコンビとなって

廃工場の裏口を探す事にした

恐らく真っ正面からでも行けたが、変に千棘を刺激しかねないとして止めることにした

廃工場は意外にもでかくて広いのだ、元々重工業だったらしい

まだ工場付近で戦闘が繰り広げられていないようだ、

ヤクザの格好をした警官隊は工場外の地下室の殲滅、俺達は工場を目指す

ルート状、ばれずに工場に潜入するにはまず倉庫ゾーンを抜け、次に地下室を利用して地下から潜入する事が一番安全だ


倉庫西口


俺と鶫は、倉庫西口から潜入に成功した

武装は消音付きの拳銃と、肩からライフルをぶら下げている

防弾服を着用し、スモークグレネードとスタングレネードを持ち

ポケットにサバイバルナイフを装備している

鶫は軽着スタイルだが、隠密行動ということで迷彩柄の服を着用している

無線は警視庁に繋がっている、なにかあればサポートをしてくれるだそうだ


やはり警戒しているのか、管理塔からギャングが直径1メートルぐらいのライトで混まなく照らしている

それプラス、ライフルを構えたギャングが、うろついているのだ


楽「なぁ鶫、どう進む?」


鶫「まぁまて、あそこのトラックの裏側にまわるぞ、照明が2時方向に向いた時にな」


楽「に、2時方向?お、おぅ!取り合えずお前に着いていけばいいんだな?」


そうすると鶫は溜め息をつき

もうそれでいいよと言わんばかりに、呆れたような顔をした


鶫「今だ、」ボソッ


そう呟くとダッシュでトラックの裏側に向かった

俺も続いて、トラックの裏側に向かう


タタッ、サッ


鶫「よし、壁にそって向こう側の倉庫まで行くぞ、私が先頭でいくから後ろは任せたぞ!」


楽「おぅ!まかせとけ」ニヒッ


鶫「……では行くぞ///」


何故か鶫は顔を赤めたが

ゆっくり壁にそって、ライトを気にしつつ歩兵にも気を配りつつ、歩いていく

俺は後方に気を配りながら、歩かないといけないから意外に神経をつかうのだ

鶫が三台目のトラックを離れ、俺もそこに行こうとしたとき

四台目のトラックの運転席に人の影が見えた、

その時足元にはダンボールがあった


楽「鶫!!あぶねっ!!」


鶫「ッ!?って、キャッ!」


ブゥォオオオオオオオオオオン!!!


四台目のトラックは、いきなりエンジンをかけその場を離れた

俺はとっさの判断で、ダンボールを自分の背中に被せ鶫を押し倒す感じに身を隠した

なので外から見ると、大型ダンボールが置いてあるだけにしか見えないのだ


鶫「いたた……お主はもう少し優しくできんのか!?」


楽「あぶねぇ、ギリギリセーフだな……あ、」


数秒の沈黙、俺達はお互いどんなけ体が密着しているのか利害した


楽『うぉおおおおお!!!胸が!!おっぱいがぁあああ!!』


鶫「へ?へ……」プシュー


楽『へ?嘘だろ!?鶫!!頭を打ったのか!』


体勢としては、俺が四股で鶫に覆い被さった状態で動こうとしたら、大きな胸が当たってしまう……足も例外ではなく、足も動くと鶫の股に当たってしまうのだ

こんな時、集ならラッキースケベとか言いそうだが、今そんな所ではないのだ

動いている所を誰かに見られると、この時点でジ・エンドである

それだけは避けなければ、見つかれば鶫の命も危ない

丁度持つ用に開けられた穴で、周りの様子を確認できるようになっていた

ゆっくり……ゆっくりと五台目のトラックを目指す

一々胸や股に当たってしまうが、今は緊急事態だから仕方が無いと、自分のなかで解釈をしたそうでもしないと何時までたっても進展しない

ギャングの視界とライトを盗んで少しづつ進みようやく五台目のトラックにたどり着けた


楽「お、おい!鶫!大丈夫か?」


鶫「あ、あぁ私は何を……」


楽「頭を打って気絶したんだよ」シレッ


鶫「そ、そうか……すまない楽」


楽「い、いいんだ仕方が無い事故だったんだ」////


楽『記憶が無いのなら、黙っておく方が得策だよな……』


鶫「どうしたんだ?顔が赤いぞ?」


楽「へ?き、気のせいだろ」アタフタ


鶫「?おかしいな奴だな?」


それで6台目をとおりこして

ようやく俺達は、隣の倉庫までたどり着いた


ガチャ


鶫「しっ!静かに!!」


バタンッ!!


楽「こっから入れそうだな…俺から行こう」


俺達は地下に繋がっている倉庫の裏口のドア前にいる

警察が使うとされる、イヤホン型電波でドアの向こうに人がいるか確認する

…………磁場に乱れはないようだ


楽「入るぞ!?」ボソッ


鶫「」コクリッ


ガチャ!


俺達は無事に、倉庫内の潜入に成功した

慎重に柱などに隠れつつ、一階フロアを探索する

そんな中、一際目立つドアを発見した

いかにも怪しそうなドアだが、ここ以外調べ尽くした為、ここしか地下に繋がる所は無いようだ


ギィイイイイ


俺達は恐る恐る入ることにした

そこには、少し小型の戦闘機があった

周りを見渡すと、大きなシャッターがあった、どうやら格納庫だったようだ

台車にはミサイルなどが積まれていた


鶫「ハリアー2か、面倒だな……」


楽「どうする、爆薬でも仕掛けるのか?」


鶫「あぁ、もしもの時の為に出発直前でC4を持ってきたんだ、念のためにね」


そう自慢げに言うと

何気無く戦闘機の裏側にC4爆薬を設置する


楽「そういえば、ここ滑走路が無かったぞ。なんで戦闘機があるんだ?」


鶫「ハリアーは短距離離陸垂直着陸機だ、英語でSTOVL機、略さずにだとShort TakeOff/Vertical Landingという」


楽「は?」ポカーン


鶫「簡単に説明すると、ヘリと同じように垂直に離陸できる戦闘機の事よ、しかも速いから、

ハインドより面倒な相手よ」


楽「なるほどな、最初からそう言ってくれ」


鶫「別にいいだろ!?」ムキー!!


楽「まぁ、設置したなら地下に繋がる道を探そうぜ」


……………………………………


羽視線


六時半現在


ガガガガガガガガガ


私たちは苦戦に追いやられていた

倒しても倒しても、わいてくるギャング達

迫撃砲のせいで、あまり身動き出来ないのだ

航空支援を要請しても、ハインドだとRPGの餌食になるだけである

戦力に入れていなかったが、警官隊のヘリ(真っ黒)も緊急で対応してくれたおかげで戦力はなんとか維持している


羽「このままだと!!押しやられるよ!!」


竜「くそっ!!グレネードを投げろ!!」


その頃湾口では


パァン!!


ギャングE「き、貴様ら!!なにもんだ!!ただ者じゃ」パァン!!


海兵A「死人に名乗るつもりは無いが、俺達はアメリカ海軍特殊部隊、Navy SEALsだ」


Navy SEALs(ネイビーシールズ)はアメリカ海軍の特殊部隊である。アメリカ海軍特殊戦コマンドの管轄部隊であり、2つの特殊戦グループ、8つのチームに分かれて編成されている。

SEALsという名称は、SEがSEA(海)、AがAIR(空)、LがLAND(陸)と、陸海空のアルファベットの頭文字から取られており、その名の通り陸海空問わずに偵察、監視、不正規戦等の特殊作戦に対応出来る能力を持つ。

1小隊は14人~16人。士官2人、兵曹長1人、先任下士官1人、下士官・水兵10人~12人の編成とされる。

今回は15人で五人づつ別れている、計三チームである


ギャングF「ひ、こんな、アメリカ海軍の特殊部隊が攻めてくるなんて、聴いてないぞ、そ、そんなの勝ってこない……は、早く本部にっ」


ツーンッ!!…………


ギャングF「へ?ピアノ線!?なんでこんなところに……ま!まさか!!」


ドッコォンンンンンン


海兵D「ヒュー、ビューティー」


海兵B「思った通りに引っ掛かってくれる…」


海兵A「そんな事より、俺達の目的は合衆国の秘密防衛、ギャングの頭の暗殺とこの工場ごと破壊する事だ」


海兵C「しかし兵曹長、ほかのギャングと抗争しているところらしいですが?」


海兵A「悪魔で、標的は同じだ、姿を見られたりしなければ、ほっておけ」


海兵C「了解しました!!」


……………………………………


小咲視線


小咲「……」ビクンッ


こんな状態が数時間続いた、完全に失禁していた

バ○ブの電池は切れていた


ドッコォン! ガガガガガガガガガ


物凄い音のせいで私は気がついた

外から銃声や爆発音が響く

そんな時、最後にるりちゃんが言ってくれた言葉が脳裏で再生される

一条君が必ず助けてくれるから……

やっと、やっと!!解放される!!

楽君の声が聞ける!!楽君の温もりが感じられる!!

私はこんなにも汚れてしまった……

処女は破られてないものの、体は傷だらけ……

そんな中、ドアが開く音がした


千棘「あらあら、ごきげんよう」


小咲「……」


千棘「ケッ!糞面は冗談だけしとけよなぁ、うざいんだけど、銃声が聞こえたから、らっくんが助けてくれるって思ってたの?」ギロッ


小咲「……」


千棘「何か言えや!!ゴラァアアアア!!」


そう怒鳴りだした

周りがなにもないせいなのか、響き渡りその声があとになって繰り返される

やまびこ現象である


千棘「面白くないわね、本当に」バッコン!


そう呟くと

ご自慢の回し蹴りを十字架に対して、蹴り入れる

見事に折れた十字架は、私の足元ギリギリで割れ後ろに倒れた

丁度、上手いこと後ろ掛けになり固定された


千棘「何時見ても憎たらしい顔をしているわね、らっくんを奪った分際で」ゴスンゴスン


小咲「いたぁい!!痛い!!」グハッ


腹に対して蹴りを何回か入れられ

思わず吐いてしまう、しかも血が混ざって


千棘「汚い物をだしてんじゃないわよ」バッコン


顎に対して、綺麗に蹴りが入る

私は鼻血をだしながら気絶した……


千棘「まぁ、こんなけボロボロにしてしまえばらっくんも気が引くでしょ、最後に東京湾に沈めるのもいいわね、それか富士の樹海に捨てるのも良いわね、それか日本アルプスに放置も見物ね♪」


……………………………………………………


楽視線


地下一階


流石にこの階は、工場に繋がっている事もあり

警備も厳しくなっていた

赤外線レーダーも設置されている時点で、誰にもバレずに工場に行くのはむずかしいと思われる

監視カメラは警視庁によってパッキングされ、心配は無い

なので、作戦変更することになった

俺がスタングレネードを投げ、奴等の視界を奪い鶫がその隙に消音付の拳銃で倒す寸法だ


楽「ライフル武装したギャング4名、こちらに向かっている、準備は良いか?」


鶫「あぁ、当然だ」ガチャ


楽「3*2*1*0」ポイッ


ピカッ!!


鶫「悪いな元同士よ……」パァン!!


瞬時にしてギャング4人殲滅された、風穴からは大量の血が流れていた

壁や床にも血が付着していた

ふと鶫を見てみると、手が震えていた……


楽「……知り合いだったのか?」


鶫「あぁ、私がビーハイブに付いたときから、

良くお世話してくれた……」


ギャングE「……つ、ぐみ、」


鶫「ッ!?」


ギャングE「ハハッ、げ、んきそうで、なりよりだよ、そ、それだけが、きが、、かりだったんだ…ぜ…」ガタッ


鶫「……あぁ、すまない…すまない!」


楽「……早く行こう、こんな所で殺られると死んだコイツらが、報われないだろ……」


鶫「……すまない…」


地下フロアピロティ


楽「ここの階段を上がると、工場にたどり着くんだな」


鶫「地図なら、そのとうりだ」


楽「……それにしても妙に静かだな」ガチャ


俺は嫌な予感がした、ただならぬ気配をかんじる

そんな気がした、そんな恐怖心からかハンドガンからM4ライフルスコープ着きグレネードランチャーに変えた

その瞬間だった


ピシューン


サバイバルナイフが、俺の右目スレスレに飛んできたのだ


ごきげんよう、黒虎とお嬢の旦那様♪


銀髪にヘアバンドをした白人の少女

赤くて長いマフラーを巻いている。身長はそれなり小さい

ただ、鶫と同じ狂気を感じ取れる


鶫「……やはり来ていたか、ポーラ…いや、白牙(ホワイトファング)!!」


楽「なんだか手強そうだな……」


鶫「手強そうじゃない、アメリカでも有数なヒットマンだ…レミントンM870ショットガンで、攻撃してくる、グレネードもそうだ」


ポーラ「M249軽機関銃を使ってくる貴女に言われたくないわね、黒虎」


楽「……君みたいな子を殺したくない、引いてくれ」ガチャ


ドッコォン!!


ポーラはいきなりショットガンで上に向かって発砲した

すると鋭い目で俺を睨み付けてきた


ポーラ「舐めた事をいってんじゃねぇよジャブが」ギロッ


鶫「楽……先に行ってくれ、早く小野寺様を」


楽「勝てるのか?」


鶫「私を見くびるなよ、楽」ニコッ


楽「……絶対に生きろよ!」タッ


………………………………


ポーラ「じゃあshowtimeと行こうよ!!」


鶫「あぁ」


………………………………


工場西フロア


楽「な、なんだよこれ……」


ギャングが15人ほど、風穴を開けられ血を流して殺されていた

火薬の臭いがする、そんなに時間がたっていない事になる


ガチャ


楽「誰だ!!」ガチャ


海兵A「初めまして、Japanese boy君」


楽「だから誰だよ!!」


海兵A「私はアメリカ海軍特殊戦コマンドの管轄部隊Navy SEALs(ネイビーシールズ)だ」


楽「あ、アメリカ海軍だと……」


海兵A「えぇ、本来私達は隠密活動なんだ、見られたなら射殺するところだが、そういう訳にはいかないのだよ」


楽「さっきから、意味のわからない事をいってんじゃねぇよ!!」


海兵A「私たちの目的は、事件の主犯格を拘束しグループの殲滅、だがそれ以外のmissionがあるのだよ」


楽「何だよ……」


海兵A「一条楽、君の身柄を確保する事」


楽「……は?なんでだよ!!」


海兵A「君は戦闘機に追いかけられた、人物だからだ」


楽「誰の命令だ?アンタの上司か?」


海兵A「アメリカ軍のお偉いさんだ、君には、ペンタゴンまで来てもらう」


楽「ぺ、ペンタゴン!?アメリカ国防総省じゃないか!?」


海兵A「君は知りすぎた、アメリカ最新兵器を それに、その情報を中国やロシアに知らされるとこまるのだよ、さぁ大人しく捕まれ」ガチャ


楽「断るといったら?」


海兵A「力強くで連れていくまでだ、それに、

Navy SEALsに勝てるとでも、私は軍曹長だから隊長だ」


楽「わかったよ、アンタとやっても勝ち目は無いだろう、だが時間をくれ」


海兵A「時間?何をするつもりだ?」


楽「ここには俺の彼女が監禁されているんだ!!こいつを救い出したい!」


海兵A「そんなもん、我々に任せろ」


楽「確かにアンタら世界トップクラスの軍人なら楽勝かもな、だがなこれは俺がやらなければいけないんだ!!」


海兵A「…………はぁ、わかったよ、30分だ30分時間をやる、それまで終わらせろ、そうじゃないとここ、吹き飛ぶぞ」


楽「は?吹き飛ぶって、どういうことだよ」


海兵A「そのまんまの意味だ、第七艦隊の護衛艦がトマホークミサイルでここもろとも吹き飛ばす」


楽「そんなこと、許されるわけが!!」


海兵A「許されるんだよ、軍事力第一位のアメリカ合衆国の国家権力だよ」


楽「狂ってる……アンタらアメリカの政治家は!!ここにいる俺らの仲間はどうなる!?」


海兵A「そんなこと知るか、命令じゃないことは行動できない」


楽「……頼みがある、地下に俺の大事な相棒がいるんだ、青髪の巨乳がそうだ、そいつを助けてやってくれ」


海兵A「いつから俺は、君の指図を受けるようになったのだ?」


楽「どうせ暇だろ?」


海兵A「ハハッ!!おもしろい、気に入ったよ♪良いだろう!!」


楽「おん切るぜ」


海兵A「早く行け、Japanese boyよ!」


楽「だけど、敵も殺されいでくれよ!」


流石アメリカ海軍の特殊部隊っていったとこほか、道端で沢山のギャングが殺されていた

俺の靴は真っ赤にそまっていた

そんなけの血を踏んでいることになる


工場二階フロア


時間がないんだ!!

そんな思いの中、流石にここまで来るとギャングが、まだ生きている

しかし、俺が打つ前に銃弾が飛び交っていた

Navy SEALsの部隊らしい、肩には星条旗アメリカの国旗があったためだ

早く行けと言わんばかりに、柚比を指してくる

俺は全力疾走でそこに向かう


小咲視線


ドカッゴスン!パコン!!


小咲「グハッ」


私は、今ギャング達にリンチをされている

皆目が死んでいた、光沢がなかったのだ

顔は避けてくれているけど、腹や足などがボロボロ……

もう、殺してほしいと思ったほどだ

足首はライダーで焼かれ、重度の火傷を負い

太股は打ち身だらけであり

腹回りに対しては色が変色していた

恐らく骨が折れているだろう

胸も、もみくちゃにされ赤くなっていた

うでなんかは、亜脱臼だらけである

そんな中、気性が荒くなってきたギャング達は威力が激しくなってくる

私は、最後の希望として叫んだ


小咲「助けて!!楽君!!」


一同「あぁ?来るわけが」


ガガガガガガガガガガガガ


銃弾が飛び交っていた

ギャングはピン倒しのように倒れていった


楽「……」フゥ……


小咲「らく……くん」


楽視線


俺は目の前にいるのは誰なのか直ぐにわかった

俺の彼女、小野寺小咲だ

拷問を受け続けて、制服はただの布かとなり

殆ど肌が露出してた

腹回りには青く痣となり、変色していた

足首も変色していたが、なにより火傷の痕がありひどい状態だった

腕も擦り傷が酷く、そこから流血した血が固まり黒くなっていた

顔にも痣があったが、軽傷のようだ


小咲「ら……ら…く、君?」ビクビク


楽「あぁ!俺だ!!小咲!!」ギュッ!!


俺は思わず、勢い良く小咲を抱き締める

小咲は思わずよろけかけるが、弱々しく抱き返してくれた

小咲は生きているんだ

防弾ジョッキの上からでも、小咲の体温は伝わってきた……


楽「小咲!!!!!小咲ぃい!!!!!」


小咲「楽君!!!!」


俺は泣きながら、自分の彼女の名前を呼び続けた

小咲も同じだった、涙が止まらなかった……

しかし、そんなに時間はなかったのだ


千棘「なに媚ついているのよ、ブスが」


楽「千棘……お前の指金か?小咲を拷問したのは……」


千棘「なぁに、汚物を片付けようとしただけよ」


楽「……もう、こんな殺し合いをしたくない、千棘…お前らの仲間を引き下げろ」


千棘「私はね、抗争なんて興味が無いの、それに彼らは引かないと思うわよ」


楽「……20分後ここは吹き飛ぶぞ」


千棘「こんなに広いのに?吹き飛ぶ?」


楽「アメリカ海軍が動き出した、ここをトマホークで吹き飛ばすつもりだ」


千棘「まさか、らっくんじゃないの?部下を虐殺したの?」


楽「俺にそんな正確に打つ能力は無い、おそらく海兵隊だろ」


千棘「……恐らく彼らは戦闘機のデータを取り返しに来たのね、でももうここには無いの」


楽「どういう事だ?」


千棘「データをハッキングした痕跡があった、恐らくクロードね」


楽「クロードだと?」


千棘「今入院している筈の彼が、行方不明よ……それにデータを管理していたのはクロードよ恐らく彼は戦闘機事件の当日に情報を盗んだ可能性があるのよね、今日彼の部屋に謎のハングル文字の封筒が発見されてたの、おそらくクロードは北朝鮮にアメリカ軍のデータを売りさばくつもりよ」


楽「北朝鮮だと!!?」


千棘「恐らく北朝鮮だけじゃなく、ロシアにも売りさばくつもりよ」


楽「お前の力で止めることは出来ないのかよ!?」


千棘「いっておくけど、私はねそんな事どうでもいいの、私はねらっくんを愛す事しか出来ないの♪」


楽「ふざけんなよ!誰がお前なんかと」ガタッ


千棘「まだコイツの味方になるんだ……そうだいいことを思い付いた!!らっくんが私と付き合うなら、この抗争負けにしてあげる♪」


楽「断るといったら……」


千棘「片足を奪ってでも、私の物にする♪」


楽「話にならないようだな……」


千棘「……なに見てんだ、ブスが」バァン!!


千棘がいきなり、ハンドガンを構えて発砲した

銃弾は真っ直ぐな軌道を描き、小咲の右肩にヒットする


小咲「痛っ!!!!!血が血が!!!」ドクドク


楽「小咲!!!!!」タッ


俺は貫通して風穴から流血している、小咲の肩を包帯で応急措置をした

直ぐに包帯は赤く染まる


千棘「早いのね……私の時は雑に扱った癖に」


楽「……千棘、なんでこんなことをするんだ」


千棘「どうして!?どうして私の!!」


千棘「どうしてわかってくれないの!!」


楽「……」


千棘「私が!!こんなに気持ちを伝えているのに!!!」


千棘「どうして!?盗み聴きするような糞女に!!なんで!!」


楽「……一ヶ月前の自分を見返してみろよな、よくそんな事言えるよな…あんなけ人を罵倒して、殴りやがって、結構いたかったんだぞ」


千棘「わかってるわよ!!そんな事!!だけどあれはただの照れ隠しで!」


楽「殴った時の自分の顔を見てみろよ、あれが照れ隠しの顔かよ……」


千棘「ごめんなさい。でもねここ最近殴る事を止めたわ……罵倒も出来るだけ、それにらっくんは気付いてた?」


楽「お前が?やめただって?そんな時がいつあっ……」


千棘「言われてから気付いたのね……」


楽「……」


千棘「だから私はね、目障りな奴等を消すことにしたの、そしたららっくんは少しでも私の事を見てくれるかな?って視界を広げてみたの」ニヤニヤ


楽「だから宮本を拉致ったのか?……」


千棘「まぁ私は、宮本さえ消えれば、このブスも散るかとおもったけど誤算だったわね」


千棘「こいつ、私達の会話を盗み聴きをしておまけに私をぶったのよ!?」


楽「その前に、お前が小咲をいじめていたんだろ?もう証言もあがってんだよ」


千棘「チッ、」


楽「それに、昼過ぎの飛翔物体……お前、鶫が亡命したのに対しての報復か?」


千棘「そうだとしたら?」


楽「正気かよ!?宮本の頭を使いやがって」


すると小咲は、その事を聴くと

ガクガクと震え始めた

やはりトラウマになっていた、親友が消されたんだ、無理もない


楽「……すまない、小咲」


小咲「……うん、ごめんなさい…」ビクビク


バァン!!!!


銃弾は間一髪な所で、小咲の頭から2センチはなれた所で外れた


千棘「チッ外れたか……」


楽「テメェ!!!!!!!!!」バコォン!!


千棘「ッ!?」


怒りの余り

俺は握り拳を作り、思わず千棘の顔を殴り飛ばした

千棘は反動で、体勢を崩して倒れた

……………………………………………………


羽視線


戦況は段々と押しているが、キリがないのだ

しかもオマケに戦車まで出てきた

T-64は、1960年代にソビエト連邦時代の主力戦車だ

主砲115mm滑腔砲2A2、今の戦争だと戦力にならない戦車たが、抗争に対戦車用のミサイルなんて持っている訳がない

RPGで対応しているが、離れているため弾が当たらない

苦戦が強いられていた

戦車が前進してきた、それに釣られて敵も前進する

その瞬間だった


ピシューーーーーン!!


ドッコォオオオオンンンンン!!!!


戦車が爆破されたのだ

誰がやったのだと、周りを見渡すが誰もRPGを構えていなかった

ギャングが慌てて、後方に下がる

しかし、四方八方に攻撃され鎮圧された

我々の部隊でも集英組のヤクザてなわけでは無いようだ

それに警察も同じだった

敵も事態に読み込めない為、照明弾を打ち上げた

真っ暗な上空に白い光が輝く

しかし、怪しい影は出てこなかったのだ


羽「お前ら!!今のうちに攻め込むよ!!」


一同「うぉおおおおおお!!!」


羽「らっくん、鶫ちゃん……大丈夫でいてね」


一方倉庫東口


ガガガガガガガガ


海兵F「照明クリア」


海兵G「敵戦車破壊」


海兵H「残党クリア、まったく感謝してくれよな♪」


海兵I「避難通路を作るのが俺ら仕事だけどさぁ、敵多すぎなんだよ」


海兵H「仕方がないだろ、なんせ500人だぜ?しかも無駄に動きやがる」


海兵F「何を言っているんだ、倉庫室内には、元軍人もいるんだぞ」


海兵G「それでも、殺すまでだ」


海兵F「その通りだ、今から殲滅にかかるぞ」


…………………………………………


鶫視線


楽が階段を上がり終えると

ポーラが早速ショットガンを構え始める

私も釣られてハンドガンを構える、消音は威力が半減するため外す

睨み合いが続く、両者一歩も引かずって言ったところか


ポーラ「showtimeと行こうよ!!」バァン!


ポーラが発砲してきた

右に横転し、反撃を開始する


鶫「チッ」バン!!


ポーラは後ろに後転しながらかわす、やはり身柄が小柄で軽いため、すばしっこいのが彼女の特徴でもある

そんな中、後転の最中にサバイバルナイフをこちらに飛ばしてくる

顔に擦り傷がつき、すこし血が流れる


ポーラ「ちぇー、外したかー」


そういうと、彼女はグレネードを2つ投げ、ショットガンを瞬時に構える

どちらに逃げても当たるように、攻撃を仕掛けてきた

しかし、まだ甘い


鶫「私にこんな姑息な仕掛けに通用するとでも思ってるのか!?」バン!!


右のグレネードの方が若干、奥にあったので

そのグレネードに弾を命中させ、すこし左に軌道を変える

私は右に横転したその瞬間に、グレネードは起爆した

ポーラは思わず、左後ろにさがる

爆発の煙りに隠れ次の仕掛けに取りかかっているところだろう

そこで私は赤外線ゴーグルを装着する


鶫「ポーラの奴、どこに消えた!!」


そこにはポーラの姿は無かった

辺りを見渡すが、どこにもいない

まさか!!

すぐさま、後ろにバク中した


ドッコォオオオオンンンンン!!!!!!!!


間一髪、難を逃れたが仕掛けがわかった

グレネードが爆発したとき、爆発の衝撃でクレーターが出来、火炎が収まった瞬間にクレータの中に入り込み爆薬を設置したわけだ

通りで見えないわけだ、物に隠れると赤外線でさえ見えない

もうそろそろ反撃を開始したいところ

先にスモークグレネードを辺り一面に投げつけ彼女の視界をうばう、仮に彼女も赤外線ゴーグルを付けていれば無意味なのだが、辺り適当にクレイモアを設置した

最後の一つを設置し終えた後、グレネードをすこし離れたところに投げて起爆させた

半分賭けでやった事なのだが、爆風の反動で体が吹き飛ばされ、通常で走るより速く動く事が出来た

クレイモアにある方に飛ばされた私は、数秒間だけ空中にいることが出来、振動で爆発の近いものからクレイモアは起爆した


ドッコォオオオオンンンンン!!!!!!!!


今まで無いぐらいの爆発音がした

余りの威力の余りに、一部天井が抜けてきたのだ

なんとか爆発に巻き込まれる事なく、無事に受け身をとった私は、無傷ですんだ

すると臼黒くなったポーラが表れた


ポーラ「黒虎、あんた正気!?あんなの戦法と言わないよ!」


鶫「身動きの速さで一番速いお前に対抗するにはこれが一番かと思ってな…」


ポーラ「crazyよ、本当に!!」


そういうとポーラは、天井に対してグレネードを投げる


ドッコォオオオオンンンンン!!!!!!!!


大きく天井が抜けて落ち、夜空が見える

そこで謎のエンジン音が聞こえる


ポーラ「爆発のせいで、武器が使い物にならなくなったから選手交代よ!」


ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


鶫「ハリアー2!?」


ポーラ「そう!流石の黒虎も爆薬は無いだろうし、ここまでね」


鶫「ポーラ、そんなやり方で勝ってむなしくないの?」


ポーラ「えぇむなしいわよ!!でもね、ビーハイブの存続がかかっているのにそんな事言ってられないでしょ!!」


鶫「ッ!?」


ポーラ「どうせあんたには関係の無い話よ!」


ポーラ「この裏切り者が!!!」


鶫「っ!?」ビクッ


ポーラ「どうして!!どうして裏切った!!」


鶫「貴女の気持ちはわかる、だが近くにいないとわからないことだってある」


ポーラ「……失望したよ黒虎、消え失せろ」


その瞬間、ハリアーは爆発を起こした

激しく炎上し、機体は回転しながら墜落した

余りにも突然の出来事で、ポーラは戸惑いを隠せない様子だ

もちろん地下に行く前に設置したC4爆薬を起爆させただけである

この瞬間、彼女を突き飛ばす形で押し倒し眉間にハンドガンの銃口を突き付ける


バァン!!


構えていたはずのハンドガンが飛ばされる

飛ばされたハンドガンには、銃弾の跡が残されていた


海兵A「そこまでだ」


鶫「……仲間か?」


ポーラ「知らないわよ、こんな奴」


海兵B「反撃しようだな何て無駄なことを考えるなよ、めんどくさい」


鶫「何者だ!貴様ら!!」


海兵A「一日でどれだけ答えないといけないだ全く、我々はアメリカ海軍特殊部隊Navy SEALsだ」


ポーラ「な!Navy SEALsですって!?」


鶫「こんな特殊部隊が、なんでこんなところにいる」


海兵B「無駄口を叩くな、自分の立場を考えろギャングども」


海兵A「この黒髪は関係無い、ここから追い出せ」


鶫「な、なにをッ!?」ガクッ


ポーラ「黒虎を一撃で……」


海兵C「外に放り出せばいいですよね?」


海兵A「あぁ、捨てておけ」


海兵C「yes、sir!!」


ポーラ「……どうやら目標は、私みたいね……」


海兵A「すこし、寝てもらうぞ」ゴスッ


……………………………………………………………………

…………………………………………………………

……………………………………


楽視線


思わず殴り飛ばしてしまった、何も知らない人からみれば女子を殴るなんてサイテー!!とか思われる場面だ

だが、相手はムクッと何事もなかったかのように立ち上がった

見かけによらず、中身はゴリラ級の能力があるのだから俺の拳なんて無傷に近いだろう


千棘「どうして!!どうしてこんなことするの!!私は!らっくんの為に!」


楽「お前の顔なんて見たくもねぇ、この凶悪殺人鬼が!」


その時だった、地面が大きく揺れ始めたのだ

ここは元重工場だった為、錆び付いたクレーンやパイプなどが次々と崩れ天井も崩れ落ちた

そのせいで、俺と千棘は別れ離れになった

一瞬大丈夫かと心配になったが、自業自得だという気持ちにかわった

しかし、まだ揺れが続いてる

俺は無線機を取りだし、警視庁に繋げた


マリー「楽様!どうしたのですか!?大丈夫ですか!?」


楽「あぁ、平気だ……それより頼みがあるんだ」


マリー「はい!ご用件を!」


楽「至急救助ヘリをよこしてくれないか?」


マリー「えぇお安いご用ですわ!!ですがここでは場所が悪すぎますわ、このまま右の出口へ出てくれると瓦礫の隙間から警官隊が入れますので移動をお願い致しますね」


楽「了解、それと皆には退去命令を出してくれ全ての目標は終了した」


マリー「わかりました、皆さんの無線に連絡いれますわ!」


そこで無線は途切れる、嫌な気はしたが言いたいことは伝えれたからさほど気にしなかった


小咲「すべて終わったね……楽君」


楽「あぁ、これで抗争もおわり一件落着だ、どうだ?立てるか?」


小咲「ごめん、腰が抜けちゃって……」


楽「別に構わないよ、少し失礼」


立てない小咲を、ゆっくりと抱えお姫様だっこする

小咲は顔を赤めたが満更でもないようで、笑みを浮かべ体を俺に預ける

この笑顔を護るために、ここまでやって来たんだなと実感した

この時点でカウントダウンの残り時間、後7分となった

敵側も撤退したのか、すんなりヘリが到着したようだ

出口を出た俺らは、ここで待つことにした


二分後


天井の隙間からロープが下ろされ警官隊が降りてきた

俺は当たり前だが、小咲を警官隊に預けヘリへと釣り上げられる

小咲がヘリに乗った瞬間、また地面が激しく揺れだした

この揺れのせいで隙間はふさがれた

この時点で残り時間は1分だった


海兵F「小僧!!脱出するぞ!!ここにトマホークが来る前に!」


楽「あぁ!!」


全力で走る、走り続けた


海兵F「ここのボスは我々が確保した!あとは貴様だけだ!!」


楽「くそっ!!間に合えっ!!」


ヒューーーン


ドッコォオオオオンンンンン!!!!!!!


7時10分、トマホークミサイル着弾


小咲視線


小咲「楽君!!!!」


瓦礫によってふさがれ、救助することが出来なくなっていた


警官隊「救助場所を見当する!本部指令を!」


警官隊「なんですって!!」


小咲「早く!!楽君を助けて!!」


警官隊「それは出来ない、RPGをもった残党がすぐここまで来ている、一旦引き返す!」


小咲「そんな!!」


ヘリが起動を変え、廃工場から1キロ離れた瞬間だった


ドッコォオオオオンンンンン!!!!!!!!


警官隊「な、なんだ!!この音は!!」


搭乗していた皆が後ろを振り向いた

そこにあったのは、特大サイズの爆発と火炎と煙が発生していた

そこにあった地帯は総崩れになったり吹き飛ばされたりしていた


小咲「え、うそ…………楽君の!!楽君は!!」


警官隊「彼の服にセンサーを取り付けてあったはずですので、今本部へ確認をとりますので!!」


マリー視線


警視庁


マリー「なんですか……いまの爆発…今すぐらっくんの安否確認して!!」


本田「かしこまりました」


数分後


本田「確認をしました、申し上げにくいのですが……彼に取り付けたGPS反応が爆発と共に消滅しました…ほんでもって脱出ルートを計算したところ、ヘリが離れた時点で計算しますと最短るルートで7分かかります、離れた時と崩壊との時間差は1分です」


マリー「……………………」


本田「辛いですが、小野寺さんへの連絡は控えます……」


マリー「……一人にさせて」


本田「かしこまりました……」


鶫視線


私は何をしていたのか覚えていない……

たしかポーラと対峙していて、銃口を彼女の眉間につけて……

ここから覚え出せないのだ、それに何故か首を痛めている

ここはどこだ、見渡したいが体が動かない

目を開けると天井が見え、目で回りを確認する

恐らく救急車だろうとみた


ドッコォオン!!!!


結構大きい爆発音が聞こえる、だがこんな状態で確認出来ない

しかし、乗車していた人達は皆口を揃えて

「なんてことだ……」

と、呟く

ただ、不吉な予感はした

胸騒ぎがする……


楽視線


俺は今、小型ボートに捕らわれている

あの時俺は米海軍の一人と一緒に脱出するために走っていた


着弾30秒前


海兵F「正規ルートでの脱出は不可能だ!!小僧!!反対側の東側に移動して海に飛び込むぞ!!」


楽「おい!!飛び込むって!!ここ五階だぞ!死ぬって!!」


海兵F「他に方法は無い!!!行くぞ!!」


楽「あぁ!!!もうわかったよ!!」


着弾5秒前


東側に回り込み、全速疾走で瓦礫で崩れた穴から飛び込む


海兵F「くそっ!!パラシュート!」


パラシュートが開いた瞬間だった

トマホークが着弾し、廃工場が崩壊する

爆風によって、俺達二人は50メートルほど吹き飛ばされた

俺は爆風に飲み込まれた

右腕の感覚がなくなった、そこで俺の意思は遠退いた


そして今に至る

右腕には毛布に被われていて、確認が出来ない状態である

感覚がない……それは一時的な麻痺であってほしい

そんなことより、俺はこれからどうなるんだろうか……


小咲視線


あれから私は大学病院に連れていかれ、緊急治療を受けることになった

私はしばらく病院生活をすることになった


一夜が明け、朝になった

すると病室に、家族の皆が来てくれた

春は泣き叫んで、私に抱きついてきた

お母さんも、よかった、本当によかったと言い涙を流して私の手を握ってくれた

家族の皆が部屋を後にすると、私はるりちゃんの事を思い出す

るりちゃんは、もういない……

そして、楽君は………………

TVをつけると、NEWSがやっていた

どこも、ぐちゃぐちゃに壊滅した廃工場一帯を上空から写されていた

爆発の原因は、不始末に放置されたガソリンが引火し大惨事を引き起こしたと報道していた

警察と救助隊が犠牲者がいないか探索していた警察犬も動いているのも確認できた


楽君が死ぬわけが無い!!


その思いが私の支えになっていた

しかし、その思いは直ぐにへし折られた


コンコン


小咲「はい!どうぞー」


集「……はいるよ」


何かと元気が無く、目が死んでいる舞子君が入ってきたのだ


集「元気そうで何よりだよ」


小咲「う、うん、もうそろそろ歩けるかもって!」


集「おぉ!!よかったじゃん!!」


しかし、表情が笑っていても

目が笑っていなかった


集視線


二時間前……


俺はヤクザの連中に呼び出され

楽の家に連れていかれた

そこには、羽さんと鶫さんと橘さんと本田さんなどが集まっていた

橘さんはかなり、そわそわしている

本田さんは、いつもと代わらないように見えるが、多少表情が曇っていた

羽さんは、真剣な表情になっていた

鶫さんは、包帯などしていたが少し不安そうだった


本田「ここに集まってもらったのは他にでもありません、一条楽様の事です」


羽「らっくんは無事なのですか!?」


マリー「そうよ!!結果を報告して」


鶫「あぁ、私も同意見だ!」


本田「…………わかりました、例の物を」


すると警官隊の一人が、70㎝ほどの箱と袋を持ってくる


本田「まずは、袋の開封を」


警官隊が袋を開封する、その中身には


マリー「……楽様の…」


羽「ペンダント…………」


鶫「そんな……」


集「……間違いない」


中身は、へっこみまくった楽のペンダントだった

抗争当日、楽はいつも通り首から鍵穴のペンダントをぶら下げていた

チェーンの首飾りはちぎれていた


本田「鑑識に回したところ、本人の指紋とペンダントにつけられていた指紋が一致しました」


鶫「それより、あの箱はなんだ!!」


皆ピリピリしていた、そりゃそうだ

あの箱の中身には、見るべき物では無いような物が入ってるに決まっているからだ

橘さんに関しては、爆発当時から生きている可能性の少なさは、知っているがそれを認めなかったのだ


警官隊がゆっくりと箱の蓋を開く

そのには、皆の希望をへし折る物だった


集「なんだよ……この右腕」


本田「DNA検査の結果、一致しました……信じがたいですが、ご本人の物です」


マリー「」バタンッ


本田「なっ!?だからいったのです!どんな現実でも受け止めると、いっても実際に見ると倒れるって」


橘さんは運ばれた

羽さんも、固まってしまっている

鶫に関しては


鶫「……楽!!嘘だと言ってくれ!!おい!!!」


鶫「うわぁあああ!!!!!!!!!!!!」


号泣した


あれこれ話合ったが、問題は小野寺である

もちろん、親族にも伝えた

実の妹である春は、姉である小咲に伝えることには大反対だった

お母さんの方は、暫く考え込んでいたが口を開く


母「伝えてあげてください……だまっていたっていずれバレる事です、なので伝えてあげてほしいのです」


春「なっ!?なんで!!お姉ちゃんがどれだけ一条先輩に想いを抱いているか知っているでしょ!!」


母「そんなことは百も承知よ!!でもね後々取り返しのつかないことになるより、今から少しづつ回復してくれた方が良いに決まってるでしょ!!」


本田「わかりました、出来るだけ傷付けないやうに伝えます……」


そして今に至る


コンコン


小咲「はい、どうぞー」


本田「失礼します、私は警視庁の本田という者です」


小咲「あ、警察の方ですか?よろしくお願いします」


本田「実は一条君の事についてなのですけど」


小咲「見付かったのですか!!!!」ガタッ


本田「あ、はい……」


集『見付かったのは、右腕のペンダントだ……死亡していることに繋がる……』


小咲「早く会わせてください!!」ガタッ


集「小野寺……」


小咲「なに!!なんで楽君が見付かったのに喜こばないの!?」


集「これみてくれ……」


俺はポケットから、ボロボロになったペンダントを取り出した……


小咲視線


舞子君が出してきたのは、ボロボロになったペンダントだった

ただのペンダントではない、身近に見たことがあるペンダント……


小咲「これ……私に見せてどうしたいの?」


集「……わかってくれ」


小咲「これはなにと言っているの!!!」


本田「これは、一条君のペンダントです」


小咲「で、でも!楽君が生きているんだ!!ペンダントが壊れてしまったけど、楽君が無事なら!!」


集『やめてくれ!!これ以上期待をしないでくれ!!』


本田「見付かったのは、一条君の右腕です」


小咲「……は?」


集「ちょっ!?」


本田「DNA検査の結果が、ご本人と一致しました、信用できないのでしたらデータをお渡しします」


小咲「嘘よ、そんなの嘘よ、証拠が無いもの」


本田「あります、見ますか?」


小咲「……」


すると本田さんは、箱を取り出し私にわたしてきた

変に重さがあり、ずっしりとしていた

おそるおそる箱を開けると、そこには右腕入っていた


小咲「…………こんなことで楽君は死なない」


小咲「」


集「小野寺…………」


集視線


あれから一ヶ月……


警察は捜索活動を閉め切り、瓦礫の片付けに入った

世間一般的には、爆発事故での死者は13人重傷者20名となっていた

裏で真実は、抗争込みで死者58人、重傷者75人という結果だった

一条家では、楽の葬式がおこなわれていた

小野寺小咲は欠席した、心を閉ざしてしまったという

橘は出席はしたものの、泣き崩れたりして大変だった

羽さんは、大人の対応なのか正装に身を包み出席をした、泣き崩れたり叫んだりなどしなかったが、裏のトイレでこっそりと泣いていた

誠士郎ちゃんに関しては、体調不良の為欠席となっていたが、式の途中で参加した

集英組の皆やクラスの皆もその葬式に参加した

先生も主席し、涙をながした

楽と直接会っていなかったが、小野寺小咲の妹である春ちゃんも主席した

こんな大人数で見送られるなんて、たいした奴だよお前って奴は……

ただ、お前が死ぬのは早すぎたんだと思うぜ

これからどうするんだよ、小野寺の事を……

あれから不登校になり、自分の世界に閉じこもってしまった

俺もクラスの皆も、早く学校に来れるようにとメールや手紙などを送っているが、閉じこもってしまった彼女に効果は無い

しかしそんな中、ネットの中では一ヶ月前に起きた廃工場爆発事件はミサイルによる爆発だという噂があがっている

陸上自衛隊の対地ミサイルが、何らかの理由で発射され廃工場に着弾してしまい、政府がこの事実を隠ぺいした説など

米海軍の報復説など

根も葉もない噂が飛び上がっている

そんなことはどうだっていいんだ

俺が一番言いたいことは

楽がいなくなった学校は、つまらなくなった

クラスの空気が重たいんだよ、くそったれ………


鶫視線


丁度あれから一ヶ月……

最近吐き気がつづく…謎の吐き気だ

竜さんなどにも相談したのだが、これといった意見は出てこなかった

野郎ばっかりの、ここには女性がいない……

仕方がなく私は、保健室の先生に相談する事にした

先生には症状を説明した

やはり先生も、竜達と同じく腹を壊しているなどの決まった事しか言わなかった

しかし、最後に言った他人事に気になった……


「よくにた症状は、妊娠して一ヶ月後ぐらいで食欲など吐き気が起こるのよね~」


妊娠なんて、考えた事なかった

学校帰りに薬局屋に行って、妊娠検査薬を購入することにした

店員にへんな目で見られたが私はさほど気にしない

説明書を読み、自宅のトイレで紙コップを使って尿を取って結果を待つことにした

数秒後、結果が出た

真ん中に縦棒の赤い線……陽性反応をしめす印

私は手が震えた、恐らく楽の子である、それしかありえない、他の人となんてやったことがない

仮にバレると集英組の皆は、出産を望むだろう

無いとされた子孫である、楽の代わりとなる子になるのだ

しかし、周りの皆からはどのような目で見られる?

特に小野寺様には憎まれる可能性があるだろう

これ以上殺人鬼を身内から出したくない

だけど、この妊娠が楽にとって最後の希望となるなら……

今の段階だと、この現実は伏せておいた方がいいだろうと判断した


楽視線


From:United States of American

Washington D.C


あれから一ヶ月がたとうとしていた

俺はアメリカに住んでいる、米海軍に連れていかれた際、輸送機で急にアメリカ本土に連れていかれるのだから驚きだ

俺の右腕は爆風によって吹き飛ばされ、右腕を失った

まずここアメリカにつくと、真っ先に研究所に連れていかれ手術をされた

そして目を冷ますと、右腕が戻っていた

どうなっているかを、取り付けた医者に聞いてみた

簡単に説明すると、俺は巻き込んだお詫びとして、機械の右腕がとりつけられたんだとか

構造は、外側は皮膚の色をしているが二層式になっており鉄の装甲をしている

不思議と違和感は無く、機械特有の音は聞こえない

流石世界屈指の技術大国である

本調子に戻ると、早速アメリカ人による日本語通訳も同席の元、事情聴取が行われた

あれこれ一週間後、開放されたがCIAによる監視が続いてる為、開放されたとは中々考えにくい……

そして今、千棘はアメリカのとある施設に隔離されているようだ、事情を聞き出したのだろう

そクロードは中国にアメリカの軍事情報を売却した罪で中国の空港でCIAによって拘束されたらしい

今頃どうなっているか、わからない……

ポーラという子は、事情聴取だけで終わり

何故か俺と一緒にいる


ポーラ「待ってよ!!お兄ちゃん!!」


楽「お前が遅すぎんだろうが!!」


そう、ポーラは何らかの原因によって

記憶がぶっ飛んでしまったようだ、可哀想という良心がざわめき

仕方がなく、引き取ってしまった……

俺の事を家族だと思い込んでしまったポーラはお兄ちゃんと呼ぶようになった

最初は否定し続けたが、わかって呼んでいるとわかった時から、否定するのも面倒になってしまった

日本で会ったときに、まとっていたオーラは今の所感じられない


ゴゴゴゴゴゴ


旅客機が飛ぶ音が空高くから響く

日本に帰りたい、日本の土地を踏みたい

皆に会いたい、小咲に会いたい

いつも思っている事なのだが、中々そういうわけにはいかないのが現実だ


スクールバスにポーラを乗せ

俺はアルバイト先に行くことにした

仕事はスーパーマーケットの裏方担当である

トラックから運ばれた飲料水やお菓子などを倉庫に運んだり

商品として並べたりする仕事だ、レジとはまた違うのだ

流石に一ヶ月ぐらいたつと英語も多少は喋れるようになる、よって少しぐらいコミュニティーを図れるようになる

でも、やはり聞き取るのに精一杯だ

特に黒人の発音は難しい事が多い、声がごもっていて何を言いたいのかわからない

そんな中よく絡まれることも多く、爆発の時に顔に傷付いた擦り傷跡のせいで、喧嘩を売られる

この右腕のおかげで、いつも半殺しにしてしまう……普通の腕のようで本当は鉄の鉛だからだ


仕事を終えて、そこら辺をぶらついていると雨が降ってきた

降水確率は50%だった為、念のために持ってきといて正解だったようだ

そんな中、土砂降りなのに傘もささずにつったている俺と同じぐらいの女子がいた

服装もよくわからないが、体操服にブルマ姿だった

そういうコスプレなのかと思ったのだが、少し違うようだ

肩より少し長い茶髪の髪型で、すこし両サイド跳ねていた

見た感じアジア系の顔の持ち主だ、もしかして日本人なのか?もしく韓国人?中国人?台湾人?まぁそれいいとして

何故かほってはいられなかった


楽「Hello! What do you have in a place like this?」


少しテンパったが、言いたいことは言えた気がすると自己満足する


??「無理に英語を使わなくたって日本語でいい」


楽「えっ?あぁそ、そうなんだ……日本人?」


??「ただの日系人よ」


楽「そうか……傘ささねぇと風邪引くぞ?」


??「余計なお節介よ、私は私のしたいことをする、それを妨げる権利は貴方には無い」


楽「そ、それはそうだけどよ……帰る場所あるのか?」


??「聞いてどうするの?私をレ●プでもするの?」


楽「んなことするかよ!!単純に気になっただけだろうが!」


??「……帰る場所なんてない、私は幼い時から親は死んでいる、だから私は帰る所も無ければ親族もいない」


楽「んなこと、警察に言った方が」


??「貴方はアメリカの裏世界をしらない、司法なんてないようなもんだ」


楽「……そうなのか、だったらどこで寝ているんだ?」


??「人目のつかない路地で猫と寝ている」


楽「……」


??「」グゥーー


楽「へ?は、腹へってんのか?」


??「」コクリッ


楽「はぁ……仕方がねぇ、飯作ったるから家に来い、見てられねぇよ」


??「だれも頼んでいない」


楽「そうだな、俺が頼んだ来てくれ」


??「……わかった」


楽「そう言えば、お前の名前は?」


刹那「私はチャーチル・刹那」


楽「そうか、よろしくな」


刹那「貴方の名前」


楽「そういえば言ってなかったな、俺は一条楽だ」


刹那「日本人」


楽「そりゃそうだ」


何だかんだで、この体操服ブルマ娘を引き取る形になってしまった

しばらく食費は節約だなと覚悟をする俺であった

でもなんで、いきなりこんなに不良に囲まれているんだよ……


不良A「Hey, I came to return the borrowed of this before!Japs!!」


楽「おいおい、刹那さん?知らない人も混ざってるけど、心当たりは?」


刹那「この前セクハラされて、蹴り倒した」


楽「へ、へぇー」


不良B「When riding in tone, fit to sore eyes!」


刹那「うるさい」バコン!


油断も好きも無く、回し蹴りをくらわす

不良黒人は思いっきり吹っ飛びゴミ箱に直撃した

これは千棘並の怪力の持ち主だと、すぐに思った

不良達が一斉に襲ってきた、俺もやられるつもりは無いのでやり返す


不良F「Right arm of steel! !」


楽『鋼鉄の右腕か……なにかと間違いでは無いよな』


刹那「無駄口を叩くと死ぬよ」ドコン!


不良F「ギャーーー!!!」


すると刹那の方向に向かって、鉄バットが飛んでくるのが見えた

俺は反射的に右腕でかばう

本来なら骨折ところじゃすまないだろうが、俺の右腕は鉄の義肢で出来ているので俺もしないし痛みも感じない

逆に鉄バットの方がへっこんだ


刹那「ッ!?」


不良F「What!!!」


楽「種も仕掛けもありませんよっと!!」バコン


不良F「oh!」ビクン


ピーポーピーポ♪


楽「ちっ、警察か、面倒な事になる前にここをさるぞ」


刹那「……了解」


こうして俺らはジグザグと移動し、俺のアパートに無事到着した


楽のアパート


楽「まぁ、風邪を引く前にシャワーでも浴びてこいよ」


刹那「いい、先に一条が浴びるべき」


楽「女子に風邪をひかしたくないんだよ、早く浴びてこい」


刹那「……」ジー


楽「な、なんだよ」


刹那「覗かないでね」


楽「の、覗くか!!馬鹿!!」


刹那は少し笑みを見せてシャワー室に入っていった

やれやれと思い、脱ぎ捨てられた服を洗濯機に入れて洗濯機を回す

流石に下着は置いておいた、ここは紳士の振る舞いをしないといけない


楽『洗濯したのはいいが、ところでアイツ着替え持ってたっけ?……あ、しまった……………………ここは、ポーラの服を着させるべきだよなぁ』


取り合えずサイズは合わないかもしれないが、仕方がない……

今のうちに簡単なナポリタンをこしらえておく

そしてバターロールを置いといて、サラダを盛り付け出来上がりだ、味は保証できる自信がある


刹那「一条、服はどうした?私を下着姿でおれというのか?」


楽「あぁ、そこのかごに代えの服を置いてあるだろ、それを来てくれ!多分サイズが合わないかもしれないが許してくれ…」


刹那「私の服は?」


楽「洗濯機にかけておいたぞ」


刹那「頼んでない」


楽「俺の良心だから、気にしなくていい」


刹那「……余計なお節介」


楽「言うと思ったよ」


ピロリン♪ピロリン♪


俺の携帯がなる

ポーラからの電話だった、何も気を止めること無く電話にでると


ポーラ《お兄ちゃん!!今学校終わったよ!》


楽「おう、お疲れさまー」


ポーラ《今日の夕食は何かなー??》


楽「今日はナポリタンだぞー、もうそろそろできるからなー」


ポーラ《あ!私まだ帰ってないよ!!》


楽「何言ってんだよ、数分もかからんだろうが」


ポーラ《それもそうだね!じゃあすぐに帰ってくるからねー!》


楽「おぅ」ピッ


刹那「誰からだったの?」


楽「あぁ、同居人のポーラからで……」ポカーン


刹那「どうした?口をあけて」


困ったような表情を見せる刹那

困っているのこちらの方であって、いくらサイズが小さいからって、へそ出しのみっちりと密着して胸の形がくっきりとして

実に魅力的だった……


刹那「顔が真っ赤だ?一条、貴方の方が風邪をひいたの?」


楽「そそそそ、そんなことないぞ!!」


刹那「嘘、私に身体を近付けて、でこ同士くっつけてみよう」


楽「や、やめ!」


バタン!!


ポーラ「お兄ちゃん!!ただいま!はらが…………へっ…たよ…………」ポカーン


楽『最悪だ……』


取り合えず状況を整理しよう

俺と刹那は密接していた、顔と顔が数センチほどしか離れていなかった、体も同様であった

そのシーンでポーラが帰ってきて、なぞの空気と沈黙が続く

………………………………………………………………………………

……………………………………………………………………

楽「というわけだ……わかってくれポーラ」ボロ


刹那「一条、痛そう」


ポーラ「そんなことなら、そうと速めにいってほしかったんだよ」


楽「いてて……でも蹴ることは無いだろ!!」


刹那「一条、気になっていたことがあるのだけど」


楽「なんだ?言ってみろ」


刹那「貴方の右腕はどうなっている?」


ポーラ「ッ!?敵っ!?」ガタッ


するとポーラは人が変わったように、目の色をかえて銃を構える


楽「よせポーラ、刹那が敵なわけないだろ?」


ポーラ「だけど……」


ポーラは渋々と構えていた自慢の銃を降ろし、スカートの中に入れ直した

突然の出来事に対して刹那は、何事も無かったかのように表情をかえずにナポリタンをたべていた

普通は悲鳴や逃げるなどの行動をとるだろうが、コイツに常識的な考えや価値観は通用しないようだ


刹那「一条、かばってくれたことに対して感謝します」


楽「それはいいんだ、で、俺の右腕が気になると……」」


刹那「えぇ、貴方は投げられた鉄バットを右腕でかばった、本来なら重傷のはずが無傷ですみ逆に鉄バットがへっこんだ、それにかばうときに鉄特有の金属音が発生した……」


楽「なぁ、彼らが俺のことをRight arm of steelと呼んでいた所を聞いていたか?」


刹那「鋼鉄の右腕?」


楽「日本語訳でいうとその通りだな、俺の右腕は訳があって顔のすり傷痕も、とある出来事で負傷した」


刹那「負傷……?」


楽「俺は爆風と爆発に巻き込まれて、右腕が吹き飛ばされた」


刹那「でも右腕あるじゃん」


楽「それは義肢なんだ、米軍によって魔改造されてな」


刹那「米軍…どんな出来事に巻き込まれた?」


楽「丁度一ヶ月前に東京湾付近の廃工場が化学反応を起こして爆発した事故があったんだ」


刹那「それ、たしか米軍のミサイルが」


楽「どうしてその事を!?」


ポーラ「やっぱ敵だよ!!」ガタッ


楽「お前は落ち着け!」パコッ


ポーラ「痛ッ!?」


刹那「そんなこと、噂によくあがっていたよ」


楽「噂?」


刹那「日本の掲示板やまとめサイトでもね」


楽「へー、そうなんだ」


刹那「さっきの反応から見ると、間違いでは無いね」


楽「誰にもその事を言わないでくれよ!」


刹那「了解」


ポーラ「もうすぐしたら、資金が貯まるから私達ね東京に帰れるんだ」


刹那「そうなんだ」


楽「まぁそうだな、俺が今まで働いてきた資金と補助金で!!」


刹那「私も行く」


ポーラ「へ?」


楽「言っておくが、お前に貸す金は無いぞ」


刹那「金ならある、ほら」


すると刹那はズボンに手を突っ込み、ガサコソと音をたてる


刹那「五万ドル」


楽「」ポカーン


ポーラ「」ポカーン


楽「どっから取り出してんだよ!」ガタッ


刹那「貴方についていった方が、楽しそうだから……」ギュッ


楽「ちょっ!?おまっ!?」


ポーラ「こんの泥棒猫が!!!」ガバッ


楽「もう勘弁してくれ……」バタン


刹那「隊長……よろしく」


橘視線


私はあの事故に対して、普通の爆発事故ではなくて何者かによる物だと考えている

あの爆発は化学反応が引き起こしてたと報道されているけど、あれほどの爆発は起こらないと思う

私達本田も含めて極秘に証拠を集めている

監視カメラを確認するなど、現場近くの漁師や運搬業者などに聞き込みに行ったりなど調査を始めている

しかし、皆さんは曖昧なことしか言わなかった為事態は進展しなかった

けれど一人の放浪者が、興味深い話とビデオを提供してくれた


マリー「えーと、放浪者曰く爆発は廃工場の裏側からおこり、その後にはエンジン音が遅れて聞こえてきたと……」


本田「はい、ビデオ映像には爆発した直前から始まっていますので爆発前はわかりませんが、遅れて聞こえてきたエンジン音はしっかりと捉えていますので、可能性としては超音速飛翔体の存在です、それを出来るのは自衛隊か米軍だけです」


マリー「本田、その日自衛隊活動を確認して」


本田「それが、いくら警察でも自衛隊内部を調査することは出来ません、警視庁と防衛省、位が違います……」


マリー「じゃ、JAXAに問い合わせて人工衛星で記録を確認して」


本田「人工衛星にこのような機能はございません」


マリー「じゃあどうすればいいのよ!!」ガタッ


本田「では瓦礫を調査すればいいのでは?瓦礫の破損によっては、どう破損したのか割り出せる可能性があります」


マリー「もっと早く教えてよ!!至急調べて!!」


本田「了解」


マリー「楽様の仇は私がうちますわ!!」


春視線


小咲「あははははははははは、楽君!!駄目だよ!!こんなことしちゃ////」


春「お姉ちゃん……目をさましてよ…」


お姉ちゃんはあれから心を閉ざして、自分の世界に閉じこもってしまった

今となっては私の事を聞かずに、自分が一方的に話しかけてくる

いるはずのない、一条先輩と一緒にいると錯覚して

しまいには、ぬいぐるみを持ちだし

ぬいぐるみが一条先輩に見えるのか、抱いたり食事中にも箸をぬいぐるみの口に近付けて食べさせようとしている仕草を見せたり

当初お母さんが予想していた事と、まったく違う事態に直面していた


春「お姉ちゃん、そんなことしたって一条先輩はもうこの世の中にいないんだよ!!」


小咲「楽君!大好き!!」


春「こんなところ一条先輩に見られたいの!?こんな風にお姉ちゃんを変えるために一条先輩は命を犠牲したんじゃないと思うよ!!」


小咲「……」


春「お姉ちゃん……?」


小咲「ねぇ楽君、こんどケーキ一緒に食べようね♪」ニコニコ


春「」


こんなお姉ちゃんを見たくない

どうしてこんな事になってしまったのだろうか

私は段々とストレスが貯まる一方だった


春「うわぁああああああ!!!!!」


しまいには、私はこうなったのも一条先輩が悪いんだと思うようになった

一条先輩が憎い、一条先輩が近づかなければ

そんなこと、一条先輩が悪い訳じゃない事はわかっている

でも結果として彼がいなければ、お姉ちゃんも病むことなく、お姉ちゃんの友達も死ぬことだってなかった

どうしてなのか、主犯の桐崎の事より一条先輩のほうが恨んでしまった

こうして私は歪んでいってしまった……


鶫視線


妊娠してまった私は、恐らく楽のかわりとしてしばらくは次の首領になるだろう

生まれ変わりのように、自分のお腹の中にはすくすくと成長していく楽の赤ちゃん

まだ妊娠一ヶ月で、お腹も大きくはなっていないが、違うところで変化は現れた


この前、学校の友達と温泉に行ったときである


友達A「やっぱり鶫のおっぱいデカイよね!」


鶫「そ、そんなことないですよ!!」


友達B「乳ましいわね……実に乳ましいわ!!」


鶫「貴女は何を言っておられるか!!」


こんな風に何時もながらいじられる私

胸を揉みまくられた時の事である


鶫「ひゃん!!」


ピューピュー


友達A「え、いま、ちくびからなにかでなかった!?」


友達B「そんなわけないでしょ」


友達A「そうよね!!あはは!!」


鶫「当たり前ですよ!!あはは!」


そう、母乳である……

妊娠女性特有の症状、女性ホルモンが活発になり乳腺が働く

こうして、隠しきれるかわからない

半年後には、お腹が大きくなっていく

まだ大きくはなっていないが、いずれかばれるときがくる……

それがいつになるのかが問題なんだ


楽視線


刹那「ボス、ボス」


楽「なんだよ、ボスって俺のことか?」


刹那「貴方以外に誰がいる」


楽「確かにそうだけどさぁ、なんでボスなんだ?」


刹那「私の居場所を与えてくれた」


楽「まぁ、実際に住んでいいとはいってない気がするのだけど……それで」


刹那「私は貴方のサポートになる事にした」


楽「……お節介だな」


刹那「それは、私に対しての皮肉ですか?」


楽「ハハ、そう考えるなよ、サポートしてくれるのはありがたいけど、お前の好きなようにしてもいいんだぜ?」


刹那「そうですか……ありがとうございます」


楽「そんな固くならなくていいから、リラックスしてろよ」


刹那「それが私のキャラ」


楽「そ、そうかよ」


刹那「ところでボス、仕事に行かなくていいのですか?」


楽「今日はOFFなんだよ、だから買い物に行こうと思ってな」


刹那「行ってらっしゃいませ」


楽「おいおい、お前も来いよ」


刹那「何故です?」


楽「お前の服を買ってやろうかなって、お前って体操服にブルマセットしか無いだろ?だから他にも服が必要かなって」


刹那「……お節介」


楽「言うと思ったよ」


刹那「このままでいい、何故なら動きやすく汗なども吸収する」


楽「はぁ、どちらにせよお前、体操服で飛行機に乗れないぜ?」


刹那「……仕方がない、行きましょう」


楽「よし、いくぞ!」


アウトレットパークin Washington


刹那を連れてきて来たのはいいが

男の俺が、女性の服なんぞわかるわけがなく

どうしたものか迷っていた

ここは仕方がなく、店員に訪ねてどのような服装が似合うか決めてもらう事にした


楽「Excuse me、Although I'd like to buy clothes, do not you her to look good clothes?」


店員「Yes, there is a fashion that just look good on her!! Please Leave it to me!」


楽「I see! So, thank you」


刹那「……Extra nosy」


こうして店員に、刹那が似合いそうな服装を決めてもらう事になった

何やら片っ端から服を合わせて、決め直したりとかしているようだ

なんだかんだお節介だとか言ってきた刹那だが

やっぱり彼女も女子だからなのか、段々と機嫌が良くなっていき楽しそうだった

俺も何か買っていこうと思い、サングラスと帽子を買った

会計を済ませると、向こうもいよいよ決まりそうだったので様子を確認することにした


店員「How is it? Probably cute?」


楽「」


体操服のイメージしかなかった刹那には、衝撃的なファッションだった

裏ボアパーカ長袖の黒に、コットンVネックT半袖の白に、ペグトップタックパンツのグレーに

スタッズフラットシューズの黒

少し照れているのか、顔が赤くなって下を向いていた


刹那「……」///


楽「スゲー可愛いよ、刹那、似合っているぞ」


刹那「本当?」


楽「自分の姿を、後ろの鏡で確認してみろよ?モデル並みだぜ?」


刹那「……ありがとう」


楽「Thank you! Perfect」


店員「Apparently, essential of fee will be $ 250」


楽「あぁ、結構痛いなこの料金は…まぁ仕方が無いよな!」


刹那「……ちょっと、来てボス」


楽「なんだ?もう金が無いんだぞ!」


刹那「違う、そういう意味じゃない」


刹那がバックからごそごそと何かを取り出した

すると、彼女は段々と近付き俺の顔に近付いてくる


楽「ちょっ!!こんな公共の場で何を!!」


ジャラ


何をするのかと思ったが、俺の首にネックレスを掛けてくれたようだ

綺麗な十字架のネックレスだ


楽「……どうしたんだ?これ?」


刹那「ボスが自分の買い物をしている時に、プレゼントととして先に買った」


楽「いいのか?俺なんかで?」


刹那「貴方以外に誰がいる?無くしたら、シバくから」


楽「あぁ、心配しなくたって絶対に無くさねぇよ!!」


刹那「約束」


楽「おぅ!」


外人「I hope all the happy people out there explode!」


帰り道


楽「そういえば刹那さぁ」


刹那「何?ボス」


楽「お前、学校とか行かないのか?」


刹那「面倒だから行かない、そういうボスは行かないの?」


楽「俺はただ、ここアメリカに一生過ごすつもりは無いし、それに誰かが働かないとポーラを養えないからな」


刹那「兄という立場だから?」


楽「そもそも兄じゃない、ポーラが勝手に呼んでいるだけだ、お前が俺の事をボスと呼ぶことと同じようなもんだ」


刹那「それじゃ何で兄と呼ばわりされている」


楽「アイツ記憶を無くしてんだ、何故記憶が消えてしまったか解らないのだけれども、無くす前だと敵対関係だったんだ、でも今となっては拠り所が無くて孤児になってしまってた彼女を見捨てる何て出来なくてな、引き取る事にしたわけなんだ、するとアイツは俺の事を歳から考えて兄と勘違いしたんだ、“お兄ちゃん”って、もちろん俺と彼女の間に血液関係は無いし、ましては俺は彼女の過去は全く知らない、だからちゃんと説明した、敵対関係だったという事実も全て、それでも彼女は。“今の私は貴方に対して敵対意識してないよ、それに今から貴方の家族になるのだからお兄ちゃんと呼ぶね!!”

そう言ったんだよなぁ~、あの時は妙に説得されて納得してしまったよ」


刹那「……なるほど、説明が長い」


楽「聞いたのはそっちの方だろ!?」


刹那「優しい、……ボスは、でもそのお人好しな性格が自分の身に危険が襲ってくる事もあることを、心の中に入れておいて」


楽「わかった……あ、食材買わないと!!ちょっとスーパーに寄るけど、先に帰っとくか?」


刹那「そんなに帰らしたいの?」


楽「ちげーよ!!そういう意味じゃなくてな!面倒くさかったらの話だ!!」


刹那「別に面倒くさくないから、ついていく」


楽「わかった」


すると前方から、コートだけ来た裸の男性が走って来て、すれ違った……

たしか変なガラケーだった、天秤のマークが付いていた


??「ジュイス!!俺は何者だ!!」スタスタ


刹那「なにあれ……」


楽「世界は広いんだよ……刹那」


刹那「えぇ、みたいね……」


へんな不審者をみてしまった……

………………………………………………………………

……………………………………………………

………………………………






後書き

ひとまず区切ります
次回↓
小咲「貴方は楽君の何なの!?」に続きます


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1: SS好きの名無しさん 2015-06-28 16:07:31 ID: lbAidy9t

くっそつまらん。誤字脱字は当たり前、文法も所々滅茶苦茶だし英単語?も間違っまま使ってる。しかも胸糞書くなら最初に書いとけよ たまに出てくる他作キャラのクロスも詰まらないし要らないでしょ それ以前に原作読んでるか疑わしいレベルでキャラがぶれっぶれだよよく書く気になるな
拷問シーンも小野寺よりぶっちゃけ 宮本のほうが酷かったし、桐崎のセリフから少なくとも宮本より酷い事をするって言ってんだから陵辱までやるべきだったでしょなんだバイブって全体的にもぬるかったし
つまりこれはクソゴミ駄作品ってことだな!

2: SS好きの名無しさん 2015-07-27 17:24:45 ID: Qym2FIhp

同感

3: SS好きの名無しさん 2015-08-29 20:55:46 ID: xjuX0GY4

すごい!これからも更新お願いします!

4: SS好きの名無しさん 2017-01-17 20:50:14 ID: bVDwCySB

誤字脱字が酷いけど内容が割と面白くて惹かれる

5: SS好きの名無しさん 2017-03-07 00:44:36 ID: XRfglcII

1≫そんなに言わなくても
いいんじゃないですか?この人も
努力してるんですよ。てかバイブが
どーのこーのってことは全部見たんですねこのss 。そんなに言うなら最期まで
見なきゃいいのに。何?ツンデレなの?

6: SS好きの名無しさん 2018-06-10 04:48:07 ID: 1_sFcqPV

鶫、赤ちゃんできたんだ!!!

おめでとう!!!! 嬉しいです。


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1: SS好きの名無しさん 2015-07-27 17:27:49 ID: Qym2FIhp

マジくっそつまらん

2: SS好きの名無しさん 2017-03-07 00:45:16 ID: XRfglcII

面白いですー!


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