2017-02-09 17:03:07 更新

概要

死んだ提督の代わりにやって来た、
卑劣で不細工なデブ提督。
デブ提督に洗脳され、
大切だった提督など忘れてしまったように、
僕らはデブ提督に偽りの恋をさせられる───


前書き

※グロ・エロ・キャラ崩壊・NTR・胸糞要素を含みます、ご注意下さい。

※作者は国語力が無いので、文章の構成がおかしかったり、脱字·誤字があったりすると思います。そこらへんはご了承下さい(/´△`\)








何で—————



何で、提督は死んだんだ?




ねぇ、教えてよ



また一緒に出掛けようって約束したじゃないか



また一緒に飲み明かそうって言ったじゃないか



戦いが終わったら結婚しようって言ってくれたじゃないか




沢山伝えたい事があったのに




まだまだ沢山話したかったのに




また提督の温もりが欲しいのに




もう二度と会えないの?




ねぇ、何で









何で………












自殺した提督の上にはデブ提督が座っている










「時雨、時雨……時雨?」




誰かが僕の体を、僕の名を呼びながら、揺さぶっている……


ぽいぽい言っていないから、揺さぶっているのは夕立ではないな、と思いながら体をそっと起こした。




「うーん……」バサッ



「あっ! やっと起きたっぽい! おはよう、時雨」ポイポイ




揺さぶっているのは夕立ではないと言ったな、あれは嘘だ。


というかポイポイという擬音はなんだよ。




「おはよう、夕立」



そう挨拶を返すと、心配そうな夕立の顔が緩んだ。夕立には笑顔が似合う。



「うん、よかった…元気みたいで、さっきまで魘されてたっぽい」ポイポイ



「ああ…確かに悪い夢を見たよ、いや、現実の事か…」ハァ




自然に出てしまう溜息を抑える事なく吐き切ると、また脳内に悪夢が蘇る———




「…時雨、もしかして提督の事が関係してるっぽい…?」ポイン




夕立は天然だ。悩んでいる僕に遠慮せず聞いてきた、まぁ、当たっているのだが…




「ああ、そうだよ…本当に死んでしまったんだよね…」



「…うん、提督は…提督は死んじゃった……夕立も…提督とまだ一緒に居たかった…」ウルッ



「……」



「…し、時雨、元気だして時雨には笑顔が似合うっぽい!」




っぽいなのかよ…………それはそうとして、夕立は夕立なりに少ない語彙力で僕を元気づけようとしている…心配されているのか……



夕立も提督が死んで…………死んだ?そうだ、死んで…………………いや、いなくなって悲しい筈…僕の事を気遣せるわけにはいけないな…




「大丈夫だよ、夕立、いつまでも過去の事を引きずる僕じゃないさ!」ニコッ



「それなら良かったっぽい! これからまた一緒に頑張ろうね、時雨!」ポインポイ



「うん、提督がいなくても…………いない………提督はいない…………いな…いない………うっ…う……」ポロポロ



「! …時雨…」




不意に涙が零れ落ちた————



ああ、提督——— 提督… もう提督の事しか考えられない———




そうだ、こんな簡単に悲しみが消えるなら、誰も泣きなんかしない———







「てい…とく……」ポロポロ












泣き崩れた僕が夕立によって食堂に連れていかれたのは数十分後の事だった—————



















「聞いたか? 後任者として、この鎮守府に新たな提督が来るらしい」ヒソヒソ



「えっ、本当? 前の提督はあまり好きじゃなかったから、今度は好みのタイプの人だといいなぁ…」



「おい、伊勢……あまり大声でそういう事を言うんじゃない…」ボソッ



「えー? いいじゃない、あんな人が死んで悲しむ人がいるの?」ケラケラ






「……」






必ずしも皆、僕や夕立と同じような考えを持っている訳ではない。



喜びに浸る、感嘆する、気にも留めない等と、感じ方は人それぞれだ。



だからといって、大半が提督の死を喜ぶという訳ではない。






「……! ……」ガタン



「ち、ちょっと雷……どうしたの、急に立ったりして」



「提督を侮辱した事、後悔させてやるだけよ」



「い、雷ちゃん、争い事は駄目なのです」ヒッパリ



「で、でもっ! …提督をっ…」



「……言っても返り討ちにされるよ」



「…だとしても…許せない…」







例えば、伊勢と日向で言えば、伊勢は喜びに浸っている、理由は単純だ。提督が嫌いだから、それも馬鹿げた理由でだ。



日向はどうだろうか、ハッキリ言えば無関心というところだろうか、だが提督の死に悲しむ者を労る程度の器量は備わっている。




「………」キリキリ



「…時雨?」ポイポイ





では、特Ⅲ型の駆逐艦達はどうだろう。



答えは全員同じだ、感嘆している。違うところと言えば、雷が人一倍提督を愛していたという事ぐらいか。



勿論僕も雷と同じ思いだ。ただ後悔させてやるやり方が違うだけだ。そうだな、例えば……



「や、時雨、夕立!」




誰だ? 復讐の方法を考えようとしたその時だっていうのに…




「あっ、白露っぽい!」ポイポイ




夕立が先に答えた。そして夕立は人物の認識を正確に出来ないようだ。っぽいは自然に言ってるのか? 故意なのか?




「時雨、隣いい?」



「ああ、いいよ」



「ありがとー…よっこらっせっと…ふぅ…」




何でおっさんみたいな事言いながら座ってるんだ……中の人はおっさんなのか?




「違うよ」




こいつ直接脳内に…!




(ファミチキください)ポイポイ





誰だお前…ポイポイついてるから夕立かな。




「ふふ、時雨、笑顔になったね」



「…もう、白露ってば……」




白露型一番艦、白露。



彼女も提督の死を悲しむ一人である。




「さっきの聞いた?提督の後任者かぁ……どう思う?」ハァ



「……よく分からない、提督が死んで…なんだか深く考えられない」



「…同じっぽい」




基本的に提督は駆逐艦・軽巡洋艦等の艦娘には優しかった。



提督を慕う者がその二つに集中するのも頷ける。





「あたしは前の提督、好きだったけどな……」ボソッ



「………」



「ねぇ時雨、貴方は?」




そう白露は僕に尋ねた。先程伊勢が言った事で皆嫌いではないかと不安になっているのだろう。




「好きだよ」



「…そう、よかった」




そう答えると、白露は安堵したように、ホッと息を吐いた。



と、思ったその時だった————







「………ねぇ、貴方達、さっきから私の考えを否定するような事を大声で言わないでくれる?」




後ろから怒鳴りつけられた。



そうだ、白露は声が大きかったんだ、盲点だった。…まぁ僕のせいでもあるが……





「喧嘩売ってるのかしら?」



「……それはあなたの方じゃないかな」





白露がそう、言った。



というか、伊勢も大声で言わないでくれる? などと自分の行為を棚に上げてよくもそんな事がぬけぬけと公衆の場で言えるな……感心する。






「おい! 伊勢、やめろ!」ガシッ



「…フンっ!」ドン




日向が止めに入ったが、振り払われた。これはもう僕達と醜い争いをする気が満々ってわけだ。





「…! やっぱり私言ってくる!」



「雷ちゃん…」





それに反応して僕達より少し遠くに居た、雷が席を立とうした——————



と、その前に、雷より先に鋭い反応を示し席を立った人物がいた。





「……頭にきました」





正規空母の一人、加賀だった。






「高が駆逐艦ごときが調子に……ん?」ガシッ



「…先程の発言は撤回して頂けませんか」ギロリ




伊勢の肩を強く掴みながらそう言い放った———




「………」



加賀の連れの正規空母、赤城は心配そうに加賀と伊勢を見つめていた——



勿論、日向もだ。困惑しながら少しだけ距離をとって見ていた。



僕もこの隙に少し伊勢から距離をとった。




「はぁ? なんで?」ニヤニヤ



「前提督を侮辱し、名誉を害し、提督を慕う者の心を踏みにじった貴方のその発言が、許されるとお思いですか?」ギロッ



「…提督を慕う者? あはは、こりゃ見物だぁ……みんなぁ、提督に振られた正規空母が何か言ってるよー」ケラケラ



「…!」




加賀は前に一度、提督に告白した事があった、結果は先程伊勢が言った通りだ…



提督にプロポーズされて僕にとっては、複雑な思いだ……




「伊勢……! よくも……!」ギリギリ



「うっわー、ちょっと煽られただけでもう怒ってるよ、気が短いなぁ…そんなんだから振られるんですよ」ヘラヘラ



「………」キリキリ




伊勢が言った事は案外的外れという訳ではない。



加賀は寡黙で常に冷静さを保っているイメージがあるが、実際そうではない。



表情に出さないだけであり、実際彼女は感情豊かである。それは加賀と提督を取り合った仲だからよく知っている。



だからと言って、冷静さが欠けている訳ではない。だが、こんな子供っぽい煽り方でも、提督が絡んでいては感情が表に出ても仕方がない。





「加賀さん……」



(頑張れっぽい!)ポイン




横で白露が呟いた、そして夕立の心の声が聞こえたのは気のせいだ。



と思ったその時、赤城が仲裁に入った。




「加賀さん、もうやめましょう…何を言っても無駄です」ヒッパリ



「……」ギリギリ



「何を言っても無駄? あなたさぁ…ってちょっ」グイグイ



「こっちこい、伊勢……」




赤城に同調して、先程まで二人の様子を傍観していた日向も仲裁に入り、二人の争いは終わった———




「ふんっ……」トコトコ



「………」イライラ



「あっ、終わったっぽい」



「僕たちもあの中に入らなくて良かったね」



「そ、そうね……」












その後、僕らは食事を終え、廊下に出たとき、ある人物とある人物が会話していたのを発見した。




「んーと…あれは確か…」



「ちょっと遠くて見えないねぇ……時雨見える?」



「あれは……加賀さんと瑞鶴さん」




加賀と瑞鶴と言えば、仲が悪い事で有名だ。その二人が言い争いをしていても何ら不思議ではないのだが、少し様子が違った。




「おー……珍しい、なんか楽しそうだね」



「本当っぽい! いつも喧嘩しているのに」ポインコ



「…?」




僕は目を凝らして二人を見た。





「…………ボソボソ」



「…フフッ」




「あっ!! 今加賀さん笑ったよ!! 初めてみたっぽい!」



「うるさいよ夕立!! しずかにしてぇっ!!」





どっちもうるさいよ。



二人の言う通り、瑞鶴が加賀に何か言うと、加賀が少し笑った。確かに珍しい。



加賀が笑うところなんて、加賀が提督から誕生日プレゼントを貰って飛び跳ねて喜んでいた以来だ。




「珍しい事もあるもんだね…」



「何話してたんだろうねー」



「……えーと………多分…さっ、 ピンポンパンポーン! 「鎮守府内にいる者全てに告ぐ、至急エントランスホールに移動せよ」



「えっ、何?」



「繰り返す。至急エントランスホールに移動せよ」



いきなりそう鳴ったのであった。夕立が何か言おうとしていたのが中断されてしまった。




「……何だろう?」



「さぁ……?」



急に呼び出しがかかるとは思っていなかった………しかも全員か……



「もしかして、新しい提督っぽい?」



「…うーん、そうなのかな、まぁいっか…行こう、時雨、夕立」



「うん」



「はーい!」ポインコ




僕らは何も考えず、呼び出されるがままにエントランスホールへ向かった…………






















これが、悪夢の始まりとも知らずに…………



















変えられた思い















「………あれが横須賀鎮守府かぁ…」キラキラ




車の窓ガラスから目を輝かせて古びた鎮守府を見つめている青年がいた———




「…………副提督殿、あまり子供らしい行動は慎んだ方がよろしいかと……」



「あっ、すみません……気をつけます」







「………」




身長は150cm程、さらさらと風に靡く黒髪、女と見間違うような顔……



青年、というよりは子供である。そんな子供が実は〝横須賀鎮守府の副提督〟なのである。




「どんなところかなー…」ワクワク




横須賀鎮守府といえば、前提督が拳銃自殺し、最近新しい提督が着任したばかりである。



そんな横須賀鎮守府に、新提督を補佐する副提督が加わるのだ。




「……子供扱いされないといいなぁ……」




外見は〝顔の整った女みたいな少年〟であり、駆逐艦と同じくらいの背丈であるが、現在16歳、現実は非情である。



今の世の中、海軍の人材が枯渇し、このような若い者も提督見習いとして鎮守府に派遣されるのだ。





「着きましたよ」



「わぁ…あっ、ありがとうございました」



ガチャ トントン










「これが……横須賀鎮守府…目の前で見ると大きいなぁ……」キラキラ





「…っと、まずは秘書艦さんが出迎えてくれるらしいけど……どこかな」トコトコ













「…………遂に来てしまったのね……」




鎮守府の六階の廊下の窓から、加賀は彼を見つめ、そう言い放った———




「あの子だけでも…守らなくては……」




そう、加賀は誓った———














「………ねぇ、時雨聞いた? …新しい提督がこの鎮守府に来るんだってさ」



「えっ…? 新しい提督? も、もしかして提督と交換とか!?」



「副提督だってさ、副だよ、副…あいつ…いや、提督を補佐するんだって」



「あぁ…それならよかった」



「………なんで?」



「もし、提督と交換とかだったらさ」





















「〝僕の〟愛しの提督が居なくなっちゃうじゃないか」
















「大佐、本当に横須賀鎮守府にあの子を送って良かったのでしょうか?」



「……何を言っている、翔鶴……あのガキはただの実験台だ」



「……それはどういった意味でしょうか…?」



「もしあのガキが死ぬ事があれば、横須賀の提督は完全に黒、何ら問題がなければ白……という事だ」



「ですが提督……この調書を見れば、私にだってあの男が危険だと分かります……それに、あの子の命を何だと思っているのですか…!」







————————————————————


1月 ・特に異常なし


2月 ・駆逐艦夕立の轟沈 ・正規空母赤城の事故死 ※二人共に死亡原因不明


3月 ・工廠長及び、工廠員7名の事故死 


4月 ・不審な大量の資金の増加 ※同時期に他の鎮守府で麻薬事件が発生


5月 ・駆逐艦雷の轟沈 ・駆逐艦時雨の妊娠 ※同時期に深海棲艦の活発化


6月 ・提督の昇級 ・不審な資金の減少 ※同時期に佐世保鎮守府・呉鎮守府の提督の事故死


7月 ・駆逐艦電・響、戦艦伊勢の事故死 ※死因は焼死? 焼けた遺体が残るが、本人達とは断定できず


8月 ・戦艦日向が佐世保鎮守府に異動 ・舞鶴鎮守府から正規空母蒼龍の一時的異動 


9月 ・舞鶴鎮守府から一時的異動をしていた蒼龍が本異動 ※同時期に舞鶴鎮守府提督が汚職で逮捕 その後自殺


————————————





「しかも………この調書を作り、横須賀鎮守府を探ってくれた我が鎮守府の海兵は…事故死しました…」



「………………」















人は誰しも秘密を持っているものである。



例えば、あの少年で言えば——————







「~♪ どこかなぁ…秘書艦さん」






彼が、死んだ提督の隠し子という事————







































後書き

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2017-02-09 19:16:18

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1: SS好きの名無しさん 2017-02-02 22:53:46 ID: MPfteIJ9

時雨がねとられるのはものすごく不愉快なので別のキャラにしてください

2: SS好きの名無しさん 2017-02-04 01:09:54 ID: IF5tIxDx

続きが気になります!

3: SS好きの名無しさん 2017-02-04 15:35:44 ID: AbBgM2KJ

なぜNTR嫌いがわざわざ見に来るのかわからんけど、自分はNTR好きなので続き期待してます!

4: SS好きの名無しさん 2017-02-06 21:10:43 ID: _5bXL0H6

この雰囲気は好みです!
頑張ってください!
更新待ってまーす!
(いつまでも待つとは言ってない)

5: SS好きの名無しさん 2017-02-06 22:45:40 ID: oDymHqZL

こいつは期待。しかし深海棲艦の活発化に何か引っ掛かる所があるんだが、それは気のせいだよな…?

6: SS好きの名無しさん 2017-02-14 19:28:27 ID: NMh8eZax

続きは?

7: SS好きの名無しさん 2017-04-17 21:46:14 ID: KkZMaPII

時雨がねとられるのはものすごく不愉快なので、もっとやってください。もっと胸くそわるくしてください。

8: SS好きの名無しさん 2017-06-01 10:43:26 ID: -a5mTz3w

死ね

9: SS好きの名無しさん 2017-10-08 19:32:05 ID: vL8FC-46

俺はNTR自体苦手なので申し訳ないがNG
流石にクリティカルクルセイドですわぁ


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