2018-05-13 11:46:09 更新

前書き

!注意!

オリジナルキャラ有り

オリジナルの設定有り

設定の一部変更有り

非公式の情報の抜粋

基本アニメ版設定を軸に展開

ネタバレ有り

"ラブライブ!"の世界観とズレる可能性有り


以上、よろしければお付き合い下さい。



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ラブライブif主人公 "北河 ひかり" プロフィール


年齢 16才 (高校2年生)
誕生日 2月29日
血液型 A型
身長 162cm
3サイズ B72 W56 H80

好きな食べ物 ない (本当は甘いもの)
嫌いな食べ物 ない (本当は辛いもの)
趣味 テレビゲーム
特技 人の選別眼。目を見ればそいつがどんな人間か大体わかるぞ。
チャームポイント ない、よく男に間違われる。
得意科目 基本どの教科もそつなくこなす
子供の頃の夢 正義の味方、だったかな?
得意料理 日本食なら基本なんでも




備考
高坂穂乃果の唯一無二の幼馴染

冷静沈着な性格の持ち主

外見の第一印象は、花の女子高生と言うよりは、美少年を彷彿させるが、正真正銘の女子高生

相手のことは名字で呼び、心から気を許している相手のみ名前で呼ぶ癖がある

制服姿の際は、ブレザーの前のボタンは開けており、スカートの下にはスパッツを着用

男口調で話し、服装も男物を好むため、プロフィール上のチャームポイントに、よく男と間違われると記している

人の説得に長け、かつ下手な大人の男性よりも力がつよく、「弁解力と力ずくを兼ね揃えている」

彼女の目は常に物事の核心を見抜いている

A-RISEのメンバー、綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人を引き合わせたのも彼女である

幼馴染の穂乃果とは、生まれこそ彼女より遅いものの、彼女の姉のように振舞って同じ時間を過ごしてきた

西木野大病院に投資もしている、北河財閥跡取り候補であり、当主、北河 護皇の孫娘

小学生の頃に両親を失い、一時期は祖父のもとに引き取られていたが、幼馴染の穂乃果の頼みで音ノ木に戻り、祖父の援助を受け、一人暮らしをしている

周りの人間と距離を置こうとしているのには、昔何らかの理由で他人を傷つけてしまったことが原因のようだが、本人は多くは語っていない

中学生時代に活動していたバスケットボール部において驚異的な活躍を見せたことと、その時のユニフォームの番号が4番だったことから、死を司る第四の騎士、"ペイルライダー"という二つ名で呼ばれていた

しかし所属していた部の活動中に、老朽化していたため落下してきた設備から後輩を庇い、自らが下敷きになり左腕を負傷、選手生命を絶たれた

その後彼女は同バスケットボール部の監督を任されるようになる

μ'sというグループが形になったら自らは彼女たちのもとを離れようとしていたが、自分が彼女たちに必要とされていることを教えられ、μ'sの監視役として残ることを決意した

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ーー音ノ木坂学院 アイドル研究部部室ーー





穂乃果「・・・・・」ソワソワ


絵里「・・・・・」ソワソワ



ことり「・・・・・」ドキドキ


海未「・・・・・」ソワソワ



凛「・・・・・」ソワソワ


真姫「・・・・・」ドキドキ



希「・・・・・」ドキドキ


花陽「・・・・・」ドキドキ



にこ「・・・・・」








ガチャッ



ひかり「よぉ」



穂乃果「・・・!ひかりちゃん!」



ことり「どうでした!?予選の結果は!?」



海未「μ'sの名前は・・・ありましたか!?」





ひかり「・・・・・」




真姫「ひかり!勿体ぶらずに言いなさいよ!」



凛「そうにゃそうにゃ!」



花陽「誰か助けて・・・!」ブルブル







希「・・・・・」



絵里「ひかり・・・!」




にこ「・・・・・」










ひかり「・・・・・」つPC



ゴトッ



μ's「・・・?」ソソソッ



μ's「・・・!!!」






























ひかり「・・・予選突破、心からおめでとう!」



8人「やったあぁぁぁ!!!」







にこ「・・・・・」フッ





















♯20 report7 矢澤 にこ 追記







ーー屋上ーー





絵里「最終予選は12月、そこでラブライブ!に出場できる1チームが決定するわ」



希「次を勝てば念願のラブライブ!やね」





花陽「でも・・・A-RISEに勝たなくちゃいけないなんて・・・」



ひかり「そうだ、見えていた結果ではあるが、あいつらも当たり前のように予選を勝ち上がってきたからな」




穂乃果「今は考えても仕方ないよ!とにかくがんばろう!!」



海未「その通りです、そこで来週からの朝練のスタートを1時間早くしたいと思います」



ひかり「わかった」



凛「えぇー?起きられるかなぁ?」



海未「この他に、日曜日には基礎のおさらいをします」



花陽「うぅっ・・・!」


凛「はぁ・・・」ガクッ




絵里「練習はウソをつかない、けどただ闇雲にやればいいというわけじゃない」


絵里「質の高い練習をいかに集中してこなせるか・・・ラブライブ!出場はそこにかかっていると思う」




穂乃果「うん!よーし!じゃあみんな行くよ!」










ひかり「・・・ちょっと待て」



穂乃果「・・・?」





ひかり「・・・1人足りないぞ?」




穂乃果「・・・?」


海未「・・・・・」


絵里「・・・・・」


凛「・・・?」


花陽「・・・?」


希「・・・?」


真姫「・・・・・」




ことり「・・・あ!にこちゃん!」



穂乃果「あぁ!!」




















ーー校門前ーー




にこ「・・・・・」スタスタ






ひかり「おーい!矢澤ー!」タタタ



にこ「・・・!」



穂乃果「にこちゃーん!どこ行くのー!?」タタタ



にこ「大声で呼ぶんじゃないわよ!」



ひかり「どうしたんだ?練習始まってるぞ?」







にこ「・・・き、今日はちょっと用があるの・・・」



ひかり「用?」



にこ「それより!最終予選近いんだから気合い入れて練習しなさいよ!?」ビシッ!



穂乃果「はいっ!」ピシッ






にこ「・・・・・」タタタタタ



穂乃果「あれ?行っちゃった・・・」



ひかり「・・・?」










ーー放課後 街中ーー




にこ「・・・・・」タタタタタ




ーーHANAMARU storeーー



にこ「・・・・・」キョロキョロ



スタスタ











コソコソ



凛「お店に入っちゃったよ?」



ひかり「・・・何故跡をつける?」



穂乃果「だって怪しいんだもん!」



ひかり「ったく、こんな悪趣味は性に合わないんだがな・・・」









穂乃果「まさかここでバイトしてるとか?」



真姫「待って、違うみたいよ?」






にこ「・・・・・」




海未「普通に買い物してるみたいですね」



穂乃果「なーんだぁ、ただの夕飯のお買い物かぁ」



ひかり「ほら、もうこれでいいだろう?解散するぞ?」





海未「でも・・・それだけで練習を休むでしょうか?」



ことり「ラブライブ!出場が決まって気合いも入ってるはずなのに・・・」



ひかり「はぁ・・・」






花陽「よほど大切な人が来てるとか・・・!」


真姫「どうしても手料理を食べさせたい相手がいるとか・・・!」







ひかり「・・・彼氏でも来てるんじゃないのか?」



6人「!!?」



ことり「ま・・・まさか・・・!」


凛「にこちゃんが!?」





花陽「ダメです!それはアイドルとして一番ダメなパターンです!!」ガバッ!



にこ「・・・?」





穂乃果「え?」




にこ「・・・・・」スタスタ



ひかり「あ・・・」







凛「μ'sメンバー 矢澤 にこ!練習を早退して足繁く通うマンションとは・・・!」



花陽「そんなスキャンダラスなーー」







ひかり「おい、逃げちゃったぞ?矢澤」



6人「あ・・・」














ーーとある広場ーー



穂乃果「もー!何でもっと早く言ってくれなかったのひかりちゃんっ!?」



ひかり「うるさいな、私はもともと乗り気じゃなかったんだよ」



海未「しかし、本当にどうして練習を休んだのか、理由は気になりますね・・・」



真姫「にこちゃん意地っ張りで相談とかほとんどしないから・・・」



凛「真姫ちゃんに言われたくないけどね」



真姫「うるさい!」







穂乃果「家行ってみようか・・・?」



海未「押しかけるんですか?」



穂乃果「だって、そうでもしないと話してくれそうにないし・・・」



絵里「でも、家がどこにあるか私たちも知らないわよ?」





穂乃果「そっか・・・」










ひかり「・・・ん?」



希「・・・?ひかりちゃんどうしたん?」



ひかり「・・・あれはーー」








にこ?「・・・♪」トコトコ




穂乃果「にこちゃん!?」



ひかり「だが、少し小さくないか?」



真姫「そうね・・・」



凛「そんなことないよー!にこちゃんは3年生の割に小さーー」



にこ?「・・・・・」トコトコ








凛「小さいにゃぁぁ!!」



ひかり「遠近法ではなさそうだな」





にこ?「あの・・・何か?」キョトン



凛「あ・・・いやーー」






にこ?「あら?もしかしてあなた方、μ'sの皆さんではありませんか?」



絵里「え・・・?知ってるの?」



にこ?「はい!お姉様がいつもお世話になっております、妹のーー」







こころ「矢澤 こころです♪」



8人「えぇぇぇぇっ!?」



ひかり「あいつ・・・妹がいたのか・・・」



こころ「?あなたは・・・μ'sの方ではないですね?」



ひかり「あぁ、私は北河 ひかり、今は訳あってμ'sの活動をサポートしている、よろしく頼む」






ひかり「ところで一つ頼みがあるんだが、いいか?」



こころ「はい、何でしょう?」



ひかり「君のお姉さんと話がしたい、彼女と会わせてくれないか?」



こころ「はい!わかりました!」



こころ「それでは家に案内しますね、お姉様も今日は仕事が終わり次第帰ってくるはずですので」



穂乃果「・・・仕事?」






こころ「こちらです、ついて来てください」タタタタタ



ひかり「あぁ、頼む」スタスタ
























希「それにしても・・・にこっちに妹がいたなんて」



真姫「しかも礼儀正しい」



凛「まるで正反対にゃ」



ひかり「姿はよく似ているけどな」






穂乃果「あの・・・こころちゃん?」



こころ「・・・!」コソコソ



穂乃果「私たち、なんでこんなところに隠れなきゃーー」



こころ「静かに!・・・誰もいませんね・・・!」キョロキョロ


こころ「そっちはどうです?」



ひかり「あ?あぁ、異常なしだ」



こころ「よく見てください!相手はプロですよ!どこに隠れているかわかりませんから!」



穂乃果「プロ?」






こころ「・・・大丈夫みたいですね・・・!」


こころ「合図したら、皆さん一斉にダッシュです!」



穂乃果「・・・何で?」



こころ「決まってるじゃないですか!」


こころ「行きますよ・・・!」ダッ!





穂乃果「ちょ・・・ちょっとぉ!」タタタ










ーーとあるマンションーー




こころ「・・・どうやら大丈夫だったみたいですね・・・」



海未「一体何なんですか?」



花陽「もしかしてにこちゃん、殺し屋に狙われてるとか?」



ひかり「どういう発想だそれ?まぁこういう遊びに付き合うのは構わないがーー」











こころ「何言ってるんです?マスコミに決まってるじゃないですか」



ひかり「ん?」



こころ「パパラッチですよ!とくにバックダンサーのみなさんは顔がバレているので危険なんです!」








絵里「・・・バックーー」


希「ダンサー?」



真姫「・・・誰がよ?」




こころ「スーパーアイドル矢澤 にこのバックダンサー、μ's!」



8人「はぁ!?」



こころ「いつも聞いてます!今お姉様から指導を受けてアイドルを目指していられるんですよね!」







絵里「・・・なるほど・・・」



海未「状況が読めてきました」



真姫「忘れてたわ、相手はにこちゃんだもんね」



ひかり「ったく矢澤のやつ・・・」






こころ「がんばってくださいね!ダメはダメなりに、8人集まればなんとかデビューくらいはできるんじゃないかって、お姉様言ってましたから!」



真姫「何が"ダメはダメなり"よ!?」キッ!



ひかり「よせ真姫、この子が悪いわけじゃない」



こころ「そんな顔しないでください」バッ


こころ「スーパーアイドルのお姉様を見習って、いつもーー」




こころ「にっこにっこにー♡」


こころ「ですよ!」













絵里「・・・ねぇ、こころちゃん?」



こころ「はい?」



絵里「ちょっと・・・電話させてくれる?」



こころ「はい!」











プルルルル


プルルルル







留守番メッセージ「にっこにっこにー♡あなたのハートにラブにこっ♡矢澤 にこでーっす♡いまぁ、電話に出られません!ご用の方は発信音の後に・・・にこっにこっにー♡」


ピーッ



絵里「・・・もしもし?わたくし、あなたの"バックダンサーを"勤めさせていただいている絢瀬 絵里と申します」


絵里「もし聞いていたらーー」












絵里「すぐ出なさいっ!!」


真姫「出なさいよ!にこちゃん!!」


海未「バックダンサーってどういうことですか!!?」


凛「説明するにゃ〜!!」








こころ「・・・?」


ひかり「・・・・・」
















ーーにこの家ーー




穂乃果「ここがにこちゃんの家・・・」



にこ?「・・・・・」ピコッ ピコッ




こころ「弟の虎太郎です」



虎太郎「・・・ばっくだんさー」ピコッ ピコッ




ことり「あはは・・・こんにちは」








こころ「お姉様は、普段は事務所が用意したウォーターフロントのマンションを使っているんですが、夜だけここに帰ってきます」



ひかり「ウォーターフロント・・・一体どこだ?」



こころ「もちろん秘密です!マスコミに嗅ぎつけられたら大変ですから」



ひかり「・・・そうか」




花陽「どうしてこんなに信じちゃってるんだろう・・・?」



海未「μ'sの写真や動画を見れば、私たちがバックダンサーでないことぐらいすぐわかるはずなのに・・・」





ひかり「おい坊主、お前のお姉さんが歌っているところを見たことはないか?」



虎太郎「あれー」スッ



ひかり「ん?」





ことり「μ'sのポスターだ!」



真姫「いや・・・なんかおかしい・・・」



ことほのうみ「・・・?」






ひかり「おい、あのポスターの矢澤の位置は、本当なら穂乃果がいた位置じゃないか?」



穂乃果「あ!」



ひかり「・・・しかも顔だけすげ替えやがったな・・・」















ーーにこの部屋ーー



穂乃果「ここ・・・にこちゃんの部屋?」



ひかり「目がチカチカする・・・ここにもポスターが貼ってあるな」







絵里「これ・・・私の顔と入れ替えてある・・・」



ひかり「絢瀬と矢澤じゃ体型が違いすぎるだろうに・・・」






凛「こっちもにゃあ・・・」



絵里「わざわざこんなことまで・・・」



穂乃果「涙ぐましいというか・・・」







ガチャッ



ひかり「ん?」








にこ「あ゛っ・・・!」



にこ「あんたたち・・・!」


にこ?「あれ?この人たちって!」



穂乃果「にこちゃん?」




こころ「お姉様!おかえりなさい!ここあも一緒だったんですね」



凛「もう一人妹がいたのかにゃ?」



こころ「バックダンサーの方々がお姉様にお話があるとーー」



ここあ「そう!バックダンサーの人たちだ!」





にこ「そ・・・そう・・・」








にこ「・・・・・」クルッ






ガシッ!


にこ「ひっ・・・!?」



ひかり「まぁそう怯えてくれるな、とって食おうってわけじゃない」ググッ





海未「申し訳ありません、すぐに済みますのでよろしいでしょうか・・・?」ニコッ










海未「・・・・・」キッ!



にこ「あ・・・あぁぁっ・・・!!」


























にこ「大変申し訳ありません!わたくし、矢澤 にこ・・・嘘をついておりました・・・!」



絵里「ちゃんと頭を上げて説明しなさい?」




にこ「・・・・・」スススッ





8人「・・・・・」



にこ「・・・や、やだなぁ・・・みんな怖い顔して・・・アイドルは笑顔が大切でしょ?」


にこ「さぁみんなでご一緒に!」




にこ「にっこにーー」



ガシッ!


にこ「ひっ!?」



ひかり「・・・おふざけは無しで頼む」グググッ



にこ「・・・・・」ビクビク























穂乃果「なるほど・・・お母さんの仕事の都合で・・・」



にこ「そう、それで家に帰ってくる日が少なくなってるから、少しの間妹たちの面倒見なくちゃならなくなったの」


にこ「もうすぐ仕事も落ち着くって聞いてはいるけどね」



絵里「だから練習休んでたのね」



穂乃果「ちゃんと言ってくれればいいのに」







海未「それよりどうして私たちがバックダンサーということになっているんですか?」



ひかり「確かにそれは練習を休んでいたこととは別問題だな」



絵里「そうね、むしろ問題はそっちよ」





にこ「そ・・・それはーー」



8人「それは?」






























にこ「・・・もとからよ・・・」



ことり「もとから?」



にこ「そう、家ではもとからそういうことになってるの」


にこ「別に、私の家で私がどう言おうが勝手でしょ?」



穂乃果「でもーー」










にこ「お願い・・・今日は帰って」ガタッ



ひかり「・・・矢澤・・・」





ここあ「お姉ちゃん?」



にこ「ちょっと買い物に行ってくるから、いい子にしてなさいよ?」



こころ「はい!行ってらっしゃいませお姉様!」



虎太郎「・・・・・」ピコッ ピコッ









にこ「・・・・・」スタスタスタ





ガチャッ


バタン




穂乃果「にこちゃん・・・」






















ーー街中ーー



凛「はぁ・・・」



真姫「困ったものね」



ことり「でも、もとからってどういうことなんだろう?」



穂乃果「にこちゃんの家では、もとから私たちはバックダンサー?」





希「・・・・・」



絵里「・・・希?」




希「たぶん・・・もとからスーパーアイドルだったってことやろな・・・」



海未「どういうことです?」





希「にこっちが一年の時スクールアイドルやってたって話は前にしたやろ?」


希「きっとその時、妹さんたちに話したんやないかな?」


希「"アイドルになった"って」






希「けどダメになった時、"ダメになった"とは言い出せなかった」


希「にこっちが一年の時から、あの家ではスーパーアイドルのまま」



海未「・・・確かにありそうな話ですね」



真姫「もう・・・にこちゃんどんだけプライド高いのよ?」



凛「真姫ちゃんと同じだね♪」



真姫「茶化さないの!」






花陽「でも・・・プライド高いだけなのかな?」



まきりん「・・・?」



花陽「アイドルに・・・すごい憧れてたんじゃないかな?」


花陽「本当にアイドルでいたかったんだよ



花陽「私もずっと憧れていたからわかるんだ・・・」




















絵里「一年の時・・・私見たことある、にこが必死でアイドル研究部の活動してたのを・・・」


絵里「その頃私は生徒会もあったし、アイドルにも興味なかったから・・・」







絵里「あの時・・・話しかけていれば・・・」グッ



穂乃果「・・・・・」

























ーーにこの家ーー




ガチャッ




にこ「ただいま・・・」ガサッ






いてててっ!引っ張るんじゃない!




にこ「・・・!?」




ガララッ




こころ「あ、お姉様!お帰りなさい!」


ここあ「お帰り!」





ひかり「よ・・・よぉ」



にこ「あんた!帰ってって言ったでしょ!?」



ひかり「すまない、おたくの坊主が離してくれなくてな」








虎太郎「ぷろでゅーさー」グイッ グイッ



ひかり「・・・こいつ新しい言葉を覚えやがったよ」









虎太郎「ぷろでゅーさー」グイッ グイッ



ひかり「いててっ!だから引っ張るなって!」



にこ「こら虎太郎!このお姉ちゃん迷惑してるでしょ!離しなさい!」



虎太郎「ぷろでゅーさー」ピコッ ピコッ






ひかり「いや、私のことは気にしなくていい、お前さえよければ妹たちの相手も手伝わせてくれ」









にこ「・・・しょうがないわね・・・」



ここあ「わーい♪」


こころ「ふふっ♪」



虎太郎「ぷろでゅーさー」グイッ グイッ



ひかり「ははは・・・っていたたたた!」





にこ「・・・・・」






























こころ「すぅ・・・すぅ・・・」


ここあ「すぅ・・・すぅ・・・」


虎太郎「くー・・・くー・・・」



ひかり「・・・よし」






ガララッ








にこ「・・・妹たちは?」



ひかり「遊び疲れたんだろう、よく眠っているよ」



にこ「・・・そう」















ひかり「・・・矢澤、確かにお前の家でお前がどう言おうが勝手だから、それについて私から訂正は求めない」


ひかり「だが・・・これだけは言いたい」



にこ「・・・何よ?」







ひかり「私は今までお前を見て来て、お前がどれだけアイドルとしての志が高いか、どれだけアイドルに対して熱い想いがあるか理解しているつもりだ」


ひかり「だからこそ、今回妹たちに嘘をついていたことが本当に心からショックだった」



にこ「別に・・・あんたにどう思われようと知ったこっちゃないわよ」


















ひかり「私にではない」



にこ「は・・・?」




ひかり「矢澤、確かにお前の妹たちはお前がスーパーアイドルであることを誇りに思っているのだろう」


ひかり「あいつらがお前を見る目を見れば、それが手に取るように伝わってくる」


ひかり「スーパーアイドルであるお前が、妹たちに笑顔を与えているのだろうな」



にこ「・・・だったら何だってのよ?」









ひかり「だがな矢澤、お前の言うとおり、それは嘘でしかない」


ひかり「ということは、あいつらの笑顔も嘘によってもたらされた物ーー」











ひかり「それはつまり、あいつらの笑顔も嘘ということになる」



にこ「・・・・・」








ひかり「お前のアイドルに対しての思いが、μ'sの誰よりも強いことを知っているからこそ、それを見る人たちの笑顔さえも嘘にはして欲しくはなかったんだ」






















にこ「・・・余計なお世話よ・・・」







ひかり「・・・そうか」ガタッ



スタスタ










ひかり「・・・矢澤」クルッ



にこ「・・・?」







ひかり「・・・また会おう」




ガチャッ





バタン






にこ「・・・・・」
























ーー街中ーー





ひかり「・・・・・」スタスタ













???「あら?ひかりちゃんじゃない!」



ひかり「・・・!」





???「久しぶりね〜!覚えてる?私のこと!」



ひかり「・・・笑美さん・・・!?なぜあなたがここに!?」



???「いちゃいけないかしら?やっと仕事が終わったから、娘たちの顔だけでも見に来たんだけど?」










ひかり「・・・そうか、矢澤という名字・・・やけに引っかかると思ったらーー」


ひかり「矢澤、まさかお前が笑美さんの娘だったとはな」



にこママ「あらひかりちゃん・・・あなた、にこのこと知ってたの?」






















ーーとある公園ーー





にこママ「本当に久しぶりね〜ひかりちゃん♪ずいぶんと大きくなって〜♪」



ひかり「はい、笑美さんもお元気そうで、最後にお会いしたのは母の葬儀の時でしたか・・・あの頃は本当にお世話になりました」



にこママ「大切な友達の羅衣奈と、その娘さんのためだもの、当然のことをしたまでよ」





ひかり「しかし・・・母の葬儀の日は娘さんの姿は伺いませんでしたが・・・?」



にこママ「その日は親戚の家に預けてたからね、知らなかったのも無理ないわ」



ひかり「なるほど・・・」













にこママ「ひかりちゃん、あなた学校でにこと交流があるの?」



ひかり「と言うと?」



にこママ「いやね、最近仕事が忙しくてあの子たちとあんまり話してあげられてないのよ、どうしてるのかな〜と思って」



ひかり「なるほど・・・」



ひかり「私は彼女が部長のアイドル研究部の、実質的に監督を務めています」



にこママ「なるほど、ひかりちゃんらしいわね」



ひかり「しかし・・・それでですねーー」



























にこママ「・・・そっか・・・なるほどね・・・」



ひかり「彼女がアイドルに対して熱い想いを持っていることは、笑美さんならご存知でしょう?」


ひかり「だからこそ、彼女にはそんな嘘はついて欲しくはなかったのです」
























にこママ「・・・ごめんなさいね、ひかりちゃん」



ひかり「・・・?どうして笑美さんが謝るんです?」



にこママ「あの子が妹たちにそんなウソをついたのにはちゃんと理由があるのよ」



ひかり「理由・・・単にアイドルに憧れていたからではなくて?」



にこママ「もちろんそれもあるんだけど、他にもあってね」



ひかり「・・・?」






にこママ「・・・ちょっと話がズレちゃうけど、あの子が口癖のように言ってるフレーズあるでしょ?」



ひかり「あぁ・・・それはもしかして・・・」







にこママ「にっこにっこにー♡」



ひかり「うおっ?」







にこママ「あらごめんなさい、こんなおばさんがやってもかわいくないわよね?」



ひかり「いえ、そういうわけではーー」





にこママ「これってね、小さい頃なかなか泣き止まなかったにこをあやすために、夫が考えたものだったの」



ひかり「ご主人が?それは意外だな」



にこママ「そう、あの子は昔からパパのことが大好きな子でね、それをずっと真似して今に至るってわけなの」























ひかり「しかし・・・ご主人は確かーー」





にこママ「・・・そう、病気でね、もう何年も前に・・・」



ひかり「・・・・・」










にこママ「そのせいなのよ、あの子が嘘をついてまで妹たちを笑顔にしようとするのは・・・」



ひかり「どういうことです?」



にこママ「・・・・・」



























ーー回想 病院ーー




ピッ ピッ ピッ ピッ




にこ『パパ・・・!パパ!』



にこ父『・・・・・』






にこママ『あなた・・・!しっかり!』



こころ『・・・?』


ここあ『・・・?』






にこ『パパ!』ポロポロ





にこ父『・・・にこ・・・』



にこ『・・・!パパ!!』ポロポロ







にこ父『・・・にこ・・・すまないな・・・お前たちを・・・守ることもできない・・・ダメなパパで・・・』



にこママ『・・・ッ!』ポロポロ



にこ『パパ・・・!そんなこと・・・言わないで・・・!』ポロポロ









にこ父『残念だよ・・・こんなことで・・・にことお別れしなくちゃ・・・いけないなんて・・・』



にこ『やだ・・・!やだよ!』グスッ


にこ『パパ・・・!パパと・・・お別れなんてやだ・・・!』ポロポロ



にこ父『・・・・・』なでなで










にこ父『・・・にこ・・・パパのお願い・・・聞いてくれるか・・・?』



にこ『・・・?』ポロポロ









にこ父『パパ・・・最後に見たにこの顔が・・・泣き顔だなんて・・・嫌なんだ・・・』



にこ父『パパ・・・にこの・・・笑った顔が・・・見たい・・・な・・・』



にこ『・・・!』ポロポロ



にこ父『・・・やって・・・くれるか・・・?』





にこ『・・・・・』コクッ













にこ『・・・にっこにっこにー・・・!』ポロポロ


にこ『あなたのハートに・・・にこにこにー・・・!』ポロポロ


にこ『笑顔届ける・・・矢澤 にこ・・・にこ・・・!』ポロポロ









にこ父『・・・・・』



にこ『・・・・・』ニコッ









にこ『こう・・・?こうでいい・・・?』ポロポロ




にこ父『ありがとう・・・にこ・・・宇宙一・・・かわいいよ・・・』なでなで



にこ『・・・・』ポロポロ







にこ父『あぁ・・・私は・・・幸せ者だ・・・こんなに・・・かわいい娘に見送られて逝けるなんて・・・』



にこ『パパ・・・!』ポロポロ










にこ父『にこ・・・パパはもう・・・お前から・・・充分・・・笑顔を貰った・・・』


にこ父『これからは・・・私の代わりに・・・家族を頼む・・・』



にこ『・・・!』






にこ父『母さんと・・・こころと・・・ここあとーー』


にこ父『母さんのお腹にいる子と・・・』


にこ父『みんなを・・・笑顔にしてやってくれ・・・』





にこ『・・・うん!約束する!絶対みんなを笑顔にするって!』ポロポロ



にこ父『はは・・・そうだ・・・パパとの・・・約束・・・』



にこ『うん・・・!約束・・・!』ポロポロ











にこ父『ありがとう・・・に・・・こ・・・』





ピー






にこ『・・・パパ・・・?パパ!!』


にこママ『あなた!!』



にこ父『・・・・・』





医者『・・・ご臨終です・・・』





にこ『パパ・・・!パパァ!!』ポロポロ


にこママ『あなた・・・!』ポロポロ




こころ『ママ・・・?』


ここあ『ママ?パパ・・・どうしちゃったの?』





にこ『パパ・・・!』グスッ














にこ『・・・うん・・・!約束・・・!』ポロポロ




















ひかり「・・・・・」



にこママ「そう、あの子は大好きだったパパとの約束を果たすためだと言って、妹たちの笑顔を守っているの」


にこママ「学校でアイドルになったと伝えた手前、それがダメになった時ーー」


にこママ「本当のことを伝えることで妹たちの笑顔を奪うことは、あの子にはできなかったのよ」



ひかり「そんな理由が・・・」











ピリリ ピリリ




ひかり「ん?」



にこママ「あ・・・会社から呼び出し・・・!ごめん!私もう行かなくちゃ!」



ひかり「え?こんな時間にですか?」


ひかり「そうとは知らず、娘さんたちとの時間を奪ってしまい・・・何と詫びたらいいか・・・」





にこママ「ホント!今回のことは高くつくわよひかりちゃん!」



ひかり「・・・!」



にこママ「だからーー」













にこママ「私の代わりに、にこのことお願いね?ひかりちゃん♪」





ひかり「・・・!」






ひかり「もちろんです、任せてください」




にこママ「うふふ♪じゃあまたね、ひかりちゃん♪」



ひかり「えぇ、笑美さんもお体に気をつけて」



にこママ「ありがとね♪じゃ!」スタスタ

















ひかり「・・・・・」


















ーー翌日 音ノ木坂学院 放課後ーー






にこ「・・・・・」スタスタ




















ひかり「にこ」スタスタ




にこ「・・・?ひかり?」



ひかり「・・・また会えたな」







にこ「・・・練習なら出られないってーー」




にこ「いっ!!?」






こころ「お姉様!」ひょこっ


ここあ「お姉ちゃん!」ひょこっ


虎太郎「がっこー」ひょこっ






にこ「ちょ・・・!何で連れてきてるのよ!?」










ひかり「・・・にこ、本当のスーパーアイドルになりたくはないか?」



にこ「・・・?」














ーー屋上ーー






にこ「・・・これってーー」




ひかり「うむ、よく似合ってるじゃないか」



絵里「にこにぴったりの衣装を私と希で考えてみたの」



希「ふふっ♪やっぱりにこっちにはかわいい衣装がよく似合う♪」






希「"スーパーアイドル"、にこちゃん♪」



にこ「・・・希・・・絵里・・・」



絵里「ふふっ♪」









ひかり「さぁにこ、今その扉の向こうには、お前一人だけのライブを心待ちにしている最高のファンがいる」



にこ「・・・ひかり・・・」




ひかり「・・・行ってこい、みんな待っているぞ」



にこ「・・・・・」









にこ「・・・!」
















ーー屋上 特設ステージーー






こころ「ここがお姉様のステージ?」


ここあ「誰もいなーい」


虎太郎「おくじょー」









コツ コツ コツ




こころ「あ・・・!」




にこ「・・・・・」コツ コツ




ここあ「あ・・・!」






にこ「・・・・・」ニコッ







虎太郎「・・・アイドル・・・!」













タタタタタ・・・



8人「・・・・・」










にこ「こころ、ここあ、虎太郎、歌う前に話があるの」



3人「え?」



にこ「実はねーー」










にこ「"スーパーアイドルにこ"は、今日でおしまいなの!」




3人「えぇっ!?」



こころ「アイドル・・・やめちゃうの・・・?」



にこ「ううん、やめないよ」



にこ「これからは、ここにいるμ'sのメンバーと一緒にアイドルをやっていくの!」




8人「・・・・・」ニコッ





こころ「でもみなさんは・・・アイドルを目指しているーー」



虎太郎「ばっくだんさー」






にこ「・・・そう思ってた・・・けど違ったの!」


にこ「これからは、新しい自分に変わっていきたい」


にこ「この9人でいられる時が、一番輝けるの!」


にこ「・・・一人でいる時よりもずっと・・・ずっと」




にこ「今の私の夢は、"宇宙No. 1アイドルにこちゃん"としてーー」


にこ「"宇宙No. 1ユニット、μ's"と一緒にーー」


にこ「あなたたちに・・・そして私たちを観てくれる全てのお客さんみんなを笑顔にする!」



にこ「それが、一番大切な夢ーー」







にこ「私のやりたいことなの!」




虎太郎「・・・・・」ニコッ


ここあ「・・・・・」ニコッ



こころ「・・・お姉様・・・!」ニコッ









8人「・・・・・」タタタタタ










にこ「だから、これは私が一人で歌う・・・最後の曲ーー」







♪ エンディングテーマ どんなときもずっと にこsolo ver ♪









ひかり(・・・ご主人、聞こえていますか?)


ひかり(あなたの娘さんは・・・にこさんは、ちゃんと約束を守っていますよ・・・!)

















にこ「にっこにっこーー」







にこ「にー♡」ニコッ
























♯20 report7 矢澤 にこ 追記「笑顔届けるスーパーアイドル」 fin


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2017-03-18 19:48:01

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