2019-08-16 22:04:21 更新

概要

この作品は単独行動隊提督に出てくる翔鶴の過去を書いたものです
翔鶴に対することの過激な文は多少ありますが基本的にはあまりないようしています


前書き

翔鶴


大湊警備府に属する正規空母
大湊警備府の艦娘の中でも上位に立つもので戦闘はお手の物























…私は、やっては行けないことをしてしまった…


取り返しのつかないことをしてしまった…正規空母として最悪なことをしてしまった…


どんなに謝っても許されない…どんなに頭を下げても許されない…わたしは、みんなを裏切ってしまった…


提督には期待を裏切ってしまった…わたしが、こんなことをしてなければ提督は…


…本当にもうしわけありません 提督…本当にすみません…











単独行動隊提督ー過去 翔鶴の合同作戦の失態











大湊警備府ー作戦会議室



提督 「…んで、以上のように作戦内容になる」


提督 「戦艦と重巡は前衛で深海棲艦を一気にたたみかけて、空母は後衛で前衛の援護をしてくれ」


提督 「伊19は前衛の援護をして、川内は後衛で指揮をして空母のみんなを頼む」


伊19 「了解なのね!」


川内 「了解!」


提督 「単冠湾泊地の艦娘達の方は前衛特化で戦ってもらうから後衛の援護が重要となるから空母隊は失敗がないように頼むぞ」


翔鶴 「わかりました」


瑞鶴 「了解!」


提督 「俺はいつも通り先陣を切って前に出るからまずいと思ったら伊19と川内を呼んで先陣に出す その時の後衛の指揮は翔鶴、頼めるか?」


翔鶴 「はい!わかりました」


提督 「作戦内容は以上だ 作戦開始は明後日の朝7時(マルナナマルマル)に行うからそれまでに体調管理などを怠わらないように いいな?」


全員 「「はい!」」


提督 「それじゃ解散」













翔鶴&瑞鶴の部屋



瑞鶴 「やったじゃん!翔鶴姉 提督さん直々に後衛の副指揮者に選ばれるなんて!」


翔鶴 「そんなにはしゃぐ事じゃないわ それに副指揮者だから指揮を取ることになるかもわからないし…」


瑞鶴 「それでも選ばれたことには違いないじゃない!羨ましいわ!」


瑞鶴 「私だったら嬉しすぎてもう発狂して提督さんを思いっきり抱きしめてるわ!」


翔鶴 「発狂するのはどうかと思うけど…」


瑞鶴 「でも翔鶴姉 これはチャンスだよ?」


翔鶴 「チャンス?なにが?」


瑞鶴 「これをきっかけに提督さんと距離を縮められるってことよ!」


翔鶴 「っな!?」///カァァッ!!


瑞鶴 「翔鶴姉っていつも距離を置いてるからなかなか縮めようとしないじゃん?だから、こういう時でこそ一気に距離を縮めるのよ!」


翔鶴 「いっいや 別に私は距離を置いてなんて…」///


瑞鶴 「いつも置いてるじゃん 遠慮して提督さんと二人っきりになっても誘惑とかまったくしないで それだといつまで経っても距離が縮まらないよ!」


翔鶴 「いや、でも…提督には伊19がいるから…?」


瑞鶴 「そんなの関係ないわ!伊19から奪う気で提督さんにアタックしないと!」


翔鶴 「…それは無理だと思うわよ 提督は伊19一筋だから…」


瑞鶴 「あきらめちゃだめよ!翔鶴姉 あきらめたらそこで試合終了だよ!」


翔鶴 「なんの試合!?」


瑞鶴 「とにかく!今回の作戦でいい所を見せて提督さんにアピールしてよね?わたしもできる限り協力するから!」


翔鶴 「…瑞鶴……」


瑞鶴 「そりゃあ私だって提督さんとあーんな関係やこーんな関係になりたいけど、翔鶴姉を置いてそんなこと出来ない」


瑞鶴 「だから、まず最初は翔鶴姉が提督さんにアピールして次にわたしがアピールするからその時は協力してよね?」


翔鶴 「えぇ!その時は協力するわ」













…作戦当日



南方海域



ドゥンッ!!ボーンボーンッ!!バァンッ!!


深海棲艦 「はぁぁっ!!!!」ドゥンドゥンドゥンドゥンッッ!!!!


提督 「ーっ…」ザーッ!!… 砲弾を避けながら深海棲艦の元へ近づいていく


提督 「はぁっ!!」ザンザンッ!!!!


深海棲艦 「くぅっ!!!!」バシャンッ… 装備していた武器を切られて深海に沈んでいく


提督 「これでお前の武器はなくなった これ以上争ってもお前はやられるだけだ 逃がしてやるから撤退しろ」


深海棲艦 「っち!覚えておけ!」


ザー…


提督 「…ふぅ こっちの方はだいたい終わったな あとは単冠湾の艦娘たちの方が上手くいってるかどうかだな」スッ 無線を取り出す


提督 「伊19 聞こえるか?こっちは大体終わった そっちはどうだ」


伊19 『こっちは順調なのね!もう少しで殲滅できると思うから心配しなくて平気なのね!』


提督 「わかった くれぐれも大破しても進撃なんかしないようにな」


伊19 『わかってるのね!それじゃなのー!』


ブツッ


提督 「…さてと、次の敵はっと?」スッ



霧 「」モワァ… 海の周りはかなりの濃霧に包み込まれていて、視界がかなり悪い悪天候



提督 「(…霧が濃いな 全然周りが見えねぇ…伊19たちはだいじょうぶだろうか?)」


提督 「(この霧は予想外だったから急遽、作戦変更しておれがわざとでかい音を出して伊19たちより前に出たが上手く敵を引き寄せられたかな?)」


提督 「(今倒した数で17…吹雪たちのレーダーで敵の数は約40はいると言ってたから、少なくともあと25ぐらいはいるな)」


提督 「(しかもこの霧のせいなのかわからないが途中からレーダーが使えなくなったから、もし増援が来てたらあと何人いるか…)」


提督 「…伊19たちも間違って誤爆はしないでくれればいいが…」













一方、伊19たちの方は…



天龍 「おらぁぁぁっ!!くらいやがれぇぇ!!」ボボボボォォン!!!!!!



深海棲艦 「あまいぞ!」ザー… バシャバシャンッ!!!! 着弾点から移動して天龍の砲撃を避ける



シュゥゥ…!!


バババァンッ!!!!


深海棲艦 「グワァァッ!!!!」大破



伊19 「…伊19魚雷 命中なのね」ブクブク…


天龍 「さすがだぜ!伊19 やっぱりお前には適わねぇぜ」


伊19 「天龍が引き付けてくれたから当てれたのね ありがとなの!」


深海棲艦 「ガハァ!!…まっまだだ!!」ジャキッ


伊19 「やめるのね これ以上やるとあなた死ぬのね」


天龍 「大破したんだからもう帰れ 俺たちは大破したやつを追い討ちする気はないからよ」


深海棲艦 「ーっ…敵に情けをかける気か?」


伊19 「そうじゃないのね 艦娘や深海棲艦は作ろうと思えば何人でも作れるけど、その人の命はひとつしかないのね」


伊19 「資材さえあれば、何十や何百、何千や何万といくらでも大量生産できる私たちでも命はひとつしかない…だから、死んで欲しくないのね」


天龍 「俺たちもそうだが、俺たちの鎮守府に着任してる艦娘はみんな 深海棲艦を滅ぼすことを考えてないんだ」


天龍 「大破させたらもう攻撃はしない 撤退するよう説得をする …できれば、争いごとはしたくないんだ」


深海棲艦 「…」


伊19 「もしまた戦うことになったら、その時はその時なのね また同じように大破させて撤退させる…それを繰り返すのね」


伊19 「だから情けをかけてるわけじゃない 恩を売ってるわけでもないから勘違いしないで欲しいのね ただ純粋に…生きてほしいのね」


天龍 「逃げるなら早く逃げろ 今回は別の部隊がいるから、そいつらに出くわしたら沈められるぞ」


深海棲艦 「…っち!」


ザー…


伊19 「…」


天龍 「…あー、こちら天龍 こっちはあらかた片付いた そっちはどうだ?」


無線 『吹雪「こちら吹雪 現在龍田さんと青葉さんとで敵を殲滅中 もう少し時間かかります」』


無線 『川内「こちら川内 援護部隊の援護は濃霧によって難しい 下手したら誤爆する可能性があるから発艦出来ずにいるよ」』


無線 『扶桑「こちら扶桑 現在山城たちと応戦中 心配はいりません」』


天龍 「了解 時雨そっちどうだ?応答してくれ」


無線 『ザー…』


天龍 「…時雨?おい、応答しろ 時雨!」


無線 『ザー…』


天龍 「…でねぇ なにかあったのか?あいつらがやられるとは到底思えないが…」


伊19 「時雨のところには夕立、神通、那珂がいたはずなのね あの強者が揃ってるところでやられるなんて考えられないのね」


天龍 「だな だが、無線に出ないからちょっと心配だな 様子見に行ってみるか」


伊19 「了解なのね」


ザー…













後方部隊



川内 「ーっ…ダメだ!レーダーがうまく反応しない この霧のせいでイカれてる!通信機具は使えるのになんで!」カチカチッ


翔鶴 「…なにか特殊な霧なんでしょうか とくに変わった様子が見えませんが…?」


瑞鶴 「磁場でも出てるのかな?でも磁場が出てたら通信機具にも影響が出るはずだし…」


二軍艦娘援護部隊 「なんででしょう…」


二軍艦娘援護部隊 「てか、私たちは未だに援護できないけど…どうするの?このまま援護しないで待機?」


川内 「…そうだね 濃霧のせいでむやみやたらに艦載機発艦させても、敵の姿が見えないんじゃ燃料のムダになるだけだからね」


川内 「今のところは待機命令を出す いいね?」


二軍艦娘援護部隊 「…わかった」


川内 「(しかし、ほんとにまいったね 霧のせいで視界は最悪、レーダーはこの霧のせいでなぜか使えず 索敵が肉眼でしかない)」


川内 「(ムリして艦載機を発艦させて誰かを見つけても、霧のせいで敵か味方かわからないんじゃ打ちようがない 下手に打って味方に打ったら…)」



ザザァッ!!


通信機 『こっこちら単冠湾所属艦娘!現在視界が悪いなか敵と交戦中!敵の数が多くて苦戦中!援護をお願いします!』


川内 「援護!?この濃霧じゃムリだよ!それにこっちだって精一杯だ!他の子だってまだ…」


伊19 『川内!私たち行けるのね!』ザザァ


川内 「伊19!平気なの?そっちの敵は」


伊19 『大丈夫なのね 今時雨たちのもとにいるけど、あらかた片付いたのね あとは時雨たちに任せても大丈夫なのね!』


川内 「わかった それじゃ伊19たちは単冠湾の艦娘たちのもとに行って援護をおねがい 私たちはなにも出来ないからこの場で待機してる」


伊19 『了解なのね!』ブツッ


川内 「…」カチッ


翔鶴 「…やはり、援護はムリですか 救援を受けても…」


川内 「無理だね こんな視界が悪いなか、ムリに飛ばして援護に向かったところで発砲できないよ」


川内 「霧のせいで敵か味方かもわからない状況で、もし味方に攻撃なんてしたら大問題だよ だから霧が晴れるまで私たちは何も出来ない」


翔鶴 「ーっ…」ググッ…


瑞鶴 「翔鶴姉…」


瑞鶴 「(翔鶴姉くやしがってる…そうだよね せっかく重要役割を与えられたのに、霧のせいでなにも出来ないんだからそりゃ悔しがるよね)」


瑞鶴 「(…でも、ここでムリして援護射撃して、もし味方に打ったりなんてしたら それこそ取り返しのつかないことになるから……)」



提督 『こちら提督だ 川内聞こえるか!』キキキキキィン!!!!


川内 「こちら川内 どうしたの?提督」


提督 『今大量の敵と交戦中!やつら雪崩のように攻めてきやがった!数が多すぎて対処が間に合わない 援護に来てくれ!』ババババババッッ!!!!!!


川内 「っ! 了解!今行く!」


川内 「翔鶴さん 今から援護部隊の指揮…翔鶴さんに変わってもらうけどいいかな?提督の援護要請が入った」


翔鶴 「…わかりました 提督のことはお願いします」


川内 「翔鶴さんも無理しちゃダメだからね 援護要請が入ってもムリに発艦させちゃダメだからね!」


翔鶴 「…はい わかっています」


川内 「…」


ザーッ…


翔鶴 「…」


瑞鶴 「…翔鶴姉 だいじょうぶ?無理しないでね」


翔鶴 「……だいじょうぶよ 無理なんてしてないわ」


瑞鶴 「…そう ならいいんだけど」


翔鶴 「ーっ…」ギリッ…


翔鶴 「(…せっかく援護部隊として活躍するために後方待機してるのに……援護ができないんじゃただの約立たずじゃない!)」


翔鶴 「(最近私たちは出撃してもあまり活躍できなかったことが多かったから、今回は援護部隊が重要となるから活躍できると思ってたのに…!)」ググッ…


翔鶴 「(…川内さんには悪いけど、なんとしても役に立たないと…このままじゃほんとに能無しに!)」



ザザァッ!!


通信機 『こちら単冠湾艦娘 濃霧の中かなりの敵と交戦中 援護を頼みたい』


翔鶴 「っ! わかりました 今から艦載機を発艦させ援護に向かわせます!」


瑞鶴 「ちょっ!?翔鶴姉!」


通信機 『すまないがたのむ』ブツッ


翔鶴 「みなさん 今単冠湾所属の艦娘たちから援護要請が来ました 発艦の準備をしてください!」


二軍艦娘援護部隊 「この濃霧の中で!?無茶ですよ!」


二軍艦娘援護部隊 「てかなんで受けたんですか!川内さんから援護要請は受けないよう言われていたのに!」


翔鶴 「今回の海域攻略には援護部隊の私たちが必然なんです 援護要請が入ったなら助けなくてはいけません!」


二軍艦娘援護部隊 「たしかにそうかもしれませんが…」


翔鶴 「瑞鶴協力して!さすがにこの農霧じゃ二軍隊のみなさんじゃキツいかもしれないから私たちで援護するわよ!」


瑞鶴 「…」


翔鶴 「…瑞鶴?」


瑞鶴 「…ごめん翔鶴姉 私もムリ」


翔鶴 「…っえ」


瑞鶴 「わたしもこの農霧じゃ艦載機飛ばせないわ いや、飛ばせたとしても爆撃は…」


翔鶴 「…瑞鶴までそういうの?私たちは一軍隊でしょ!一軍がなに弱音を吐いてるの!」


翔鶴 「援護要請をされたらどんな時でも対応しないといけないのが一軍隊でしょ!一軍がムリなんて言っちゃいけないの!」


瑞鶴 「そうは言ってもこの状況じゃムリよ!翔鶴姉落ち着いて!」


翔鶴 「ーっ…いいわ なら私ひとりでするわ!あなた達は待機してて!」スチャッギリリ…


瑞鶴 「翔鶴姉!」


翔鶴 「彗星、流星 発艦!」バシュン!!



流星 「っわ!霧濃!?」ブーン


彗星 「全然見えなっ!翔鶴さんこれキツいよ!」ブーン


翔鶴 「いいから行って!援護要請を受けてるのだから単冠湾所属の艦娘のもとに行って援護射撃をして!」


流星 「そんなムチャな…」


彗星 「…どうなっても知りませんよ?」


翔鶴 「構わないわ 味方にさえ打たなければ平気よ!」


流星 「…わかりました なるべくしないようしてみます」


彗星 「ですが、もし敵か味方かわからなかった場合は撃ちませんからね?撃って味方に当たったら洒落にならないので…」


翔鶴 「…ちゃんと確認してください いいですね」


彗星 「…了解」



ブーン…


翔鶴 「…」


瑞鶴 「…翔鶴姉 ちょっといい…」


翔鶴 「黙っててもらえるかしら 今わたしは艦載機の連絡を待ってるから話しかけないで」


瑞鶴 「…」


二軍艦娘援護部隊 「…翔鶴さん……」


二軍艦娘援護部隊 「…瑞鶴さん 翔鶴さんだいじょうぶでしょうか このまま任せちゃっても…」


瑞鶴 「…わからないわ でも、今は翔鶴姉に任せましょ?」


二軍艦娘援護部隊 「…わかりました」


翔鶴 「…」













ブーン…



流星 「くそっ!ぜんぜん前が見えない どこに誰がいるのかわからないよ!」ブーン


彗星 「てか俺たちがどこ飛んでるのかもわからなくなりそうだな 艦載機に方位器具付けてるからなんとかわかるが…」


流星 「いや付けててもわからないよ 現状視界が悪すぎるんだから…」


彗星 「…たしかに」



無線機 『こちら翔鶴 艦載機の皆さんどうですか?敵艦は補足できましたか?』


流星 「こちら流星 すみませんが視界が悪すぎるため、敵艦どころか自分たちの現在位置までわかりづらくなってます」


彗星 「悪天候でレーダの調子も復帰せず、目視で探すにしても限度があります どうしますか?」


翔鶴 『続けてください 目視で敵艦発見次第、発砲してください』


彗星 「いやだから、目視でも限度があるって…」


翔鶴 『いいですね そのまま向かってください』


ブツッ


彗星 「…」


流星 「…やっぱり聞いてもらえないね 俺たちの話し」


彗星 「…そうだな まったく…最近人使いが荒いんだから翔鶴さんは…」ハァ…


流星 「たしかに荒いね…でも、仕方ないよね ここ最近戦果を上げれてないから降格させられるんじゃないかって言ってたし」


彗星 「それは翔鶴さんが思ってるだけだろ?うちの提督はよっぽどのことがない限り 降格はしないって言ってたし、なにより今まで降格した人なんて誰一人いないだろ」


流星 「それでも心配なんだよ もしかしたら自分が最初のひとりになるんじゃないかと心配してるから…」


彗星 「…まったく、めんどくさい方だよあの人は…」ハァ…



…ボゥン!!



艦載機 「「っ!」」



ボゥン!!バババババァン!!ザー… 霧に紛れて発砲音や海上を走る音がそこら中から鳴り響く



流星 「…近いね この近くで交戦してるのかな?」


彗星 「音的にこの近くだと思う しかし、急に打ち始めたな さっきまで発砲してなかったのに」


流星 「この霧の中でむやみに発砲したら仲間に当たる可能性があるからね 警戒して当然だよ」


彗星 「翔鶴さん おそらく目的地だと思う場所に到着 指示を」


翔鶴 『敵の姿は見えますか?』


彗星 「いや見えないです 敵どころか味方もどこにいるのか…」


翔鶴 『…援護、できそうですか?』


彗星 「敵味方の姿が見えないのに援護は…」


翔鶴 『…わかりました では』


翔鶴 『【発砲してください】』


彗星&流星 「「はぁっ!!!?」」


彗星 「っえ ちょっま!冗談だろ!?翔鶴さん それはまずいって!」


流星 「そうですよ!どこに誰が居るのかさえわからない状況で発砲なんてできません!」


翔鶴 『ですがそこの近くに味方がいるんですよね 味方が発砲してると思われる音とかはしてませんか?』


彗星 「それはしてますが…」


翔鶴 『それでしたら発砲してください 敵がいると思われる場所に!』


彗星 「いやだから それはムリだって!この霧のせいで見えないんだってば!」


翔鶴 『発砲してください 早く!』


彗星 「落ち着いてください翔鶴さん!むやみに打って味方に当たったらシャレになりませんよ!」


彗星 「あなたがここ最近、出撃とかで戦果を上げていないのはわかります 今回の合同作戦で戦果をあげようとしてるのもわかります!」


彗星 「ですが!ここで間違えて味方に当たったら、それこそ戦果を上げるどころの問題じゃありません!ヘタすれば解体ものですよ!」


翔鶴 『だいじょうぶよ 私たちの提督は解体なんてしないから だから撃ちなさい!』


彗星 「そういうもんだいじゃない!翔鶴さんマジでいいかげんに…!!」


流星 「…ほんとに、打っていいんですね?」


彗星 「流星!?」


翔鶴 『はい 打ってかまいません やってください!』


流星 「…責任、取れませんからね」


翔鶴 『味方には当てないでくださいね お願いします』


流星 「…彗星 打つぞ 命令じゃしかたない…」


彗星 「本気か!?こんな敵も味方もどこにいるか分からない状況で発砲するなんて!」


流星 「命令だからな …俺だってやりたくないよ もし仲間に当てちゃったらーっ!」ギリッ


彗星 「ならもう一回説得するぞ なんとしてでも考え直させないと!」


流星 「どうせ言ってもムダだよ!今の翔鶴さんはまともに俺たちの話を聞いてくれない!」


彗星 「たしかにそうだが、だからといってむやみやたらに打つのは…!」


流星 「いいからやるぞ!どうせ俺たちには拒否権なんてないんだから!」


彗星 「ーっ…あぁもうわかったよ!ならやるぞ!」


流星 「おう!」


彗星&流星 「「いけぇー!!!!」」ババババババッ!!!!!!



ヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!!深い霧の中に彗星たちが放った弾がどこに当たるかもわからずに消えていく



彗星 「おらおらおらおらぁ!!深海棲艦どこにいるんだ!とっとと姿を見せやがれ!」ババババババッ!!!!!!


流星 「当たりやがれー!!」ババババババッ!!!!!!


彗星 「(頼む…仲間には当たらないでくれ!味方もこの近くにいるから、もし当たったら…!!)」


流星 「おらおらァ!!ビビってんじゃねぇぞ深海棲ども!隠れてないで姿を表せ!!」ババババババッ!!!!!!



彗星、流星たちはどこに行くかもわからない、誰に当たるかもわからない弾を乱射させて発砲させた



何度言っても、どんなに説得しても聞かなかった翔鶴の命令…仲間に当たるかもしれないのに それでも、仲間に当てないように撃てと命令してきた



こんな霧が深い状況、しかも電探やレーダーさえも使えないこの状況下で仲間の援護しろなんて無理難題 彗星たちは絶対と言っていいほど打ちたくなかった



たしかに翔鶴さんがここ最近、戦果を上げていないのは知ってる いろんな戦場に出ては、他の艦娘に手柄を取られて戦果を持っていかれている



だが、戦果は取り合いではない 戦果を上げるということは、みんなで上げたということ 最後に敵を仕留めたやつが独占して持っていったり、多く敵を倒した者が戦果を持っていくわけではない



それは翔鶴さんもわかっているはず…わかっているはずだが、それでも…ここ最近はうまくいってないため、もしかしたら降格させられるんじゃないかと焦っている



だが翔鶴さんの提督は戦果を上げられないだけで降格なんかしない ちゃんとみんなと連携を取りながら、提督の指揮をちゃんと聞いていれば降格なんてまずありえない



現に一軍になった者が降格したなんて今まで聞いたことがない 一軍が作戦に失敗したとしても、降格されたなんて話は聞かない



翔鶴さんもそれはわかっている 提督が戦果を上げられないだけで降格なんてしないことを…だが、もしその第一降格者として選ばれない可能性がないわけじゃないとも思っている



いままでなかっただけで、本当は降格される可能性があるんじゃないかと不安を抱いている 翔鶴さんはそれが不安でしょうがなかった



もし、その第一降格者が翔鶴さんだった場合は…この先、その降格された人物として一生祀られる それは一軍になったものだけではなく、その艦娘は一生屈辱を背負っていかなくてはいけなくなる



しかも妹を持つ翔鶴さんにとっては、それだけは避けたかった もし自分が第一降格者として選ばれたら、妹の瑞鶴にも被害が及ぶ可能性があるから 死んでも手柄を取らないといけないと思っている



過去に別の鎮守府で捨てられた瑞鶴を拾ってくれた恩もある…だからなおさら戦果を取らなければ、示しがつかない……



……だが、敵が見えないのに しかも見方も見えない中で発砲なんてしたら誰に当たるかわからない 敵だけに当てろなんて無理に決まってる



翔鶴はそんな無理難題を押し付けた…艦載機たちも無理だと言っていたのに、それでもやれと言った……



……そんな無理難題を押し付けた結果………




バァンッッ!!!!!!



キャアァァァッ!!!!!!






…聞き覚えのある悲鳴が、艦載機たちのところまで響き渡った………











撤退



大湊警備府ー提督室



提督 「…はい はい…ほんとにすみませんでした 後日、そちらにお伺いさせてもらいますので……」


提督 「…わかっています なので今回の件に関しては……」



翔鶴 「………」




味方に攻撃してしまった後、全艦隊撤退させて各鎮守府に戻っていた



敵の勢力もなかなかもので、一度では倒せないとふんで撤退することを決意した



提督は単冠湾泊地の提督に電話をして謝罪していた…わたしが、わたしが味方に艦載機をぶつけてしまったせいで 最高指揮官の座を汚してしまった……



それだけじゃない 一軍隊の名まで汚してしまった…提督だけじゃなく、一軍隊のみんなにまで迷惑をかけてしまった……



最高指揮官の名を汚すだけじゃなく、一軍隊の名まで汚してしまった……わたしは、過去最悪なことをしてしまった



どんなに謝っても許されない どんなに罰を受けても償いきれない……私は一体、どうすれば………



提督 「…はい すみませんでした それでは」ガチャッ


提督 「…ふぅ……」


提督 「(ちょっとめんどうなことになったな…向こうの提督も当たり前だが、かなり怒ってたな…)」


提督 「(評判はそこまで悪くない人だが、さすがに今回の件に関してはかなりキレてたな まっこれが逆の立場なら俺は本気で向こうの提督に怒ってるな…)」


提督 「(……どうするか)」


翔鶴 「…提督 ほんとに、申しわけありません 謝っても許されることではないとわかっていますが……!」


提督 「…そうだな 今回のことに関しては少しばかし、許されることじゃないな まして別の鎮守府の艦娘を大破させちまったからな」


提督 「向こうの提督も怒り狂ってたよ 最高指揮官と呼ばれてる者としてどうなんだとな」


翔鶴 「ーっ……!!」ググッ


提督 「さすがに今回ばかりは許せないな 無理な行動、仲間の意見聞かずに自分の意思で勝手な行動、仲間を大破…罪は重いぞ?翔鶴」


翔鶴 「っすみません……ほんとに、すみません…!!」ツツー…


提督 「…だが、俺もお前の悩んでることを解消することはできなかった 俺もおれで責任がある」


提督 「今回は俺の責任でもあるから 今回のお前の罰は…」


翔鶴 「【…解体、してください……】」


提督 「…なに?」ピクッ


翔鶴 「っ…」ビクッ


提督 「…おい翔鶴 いま、なんつった?」


翔鶴 「…解体、してください……!」


提督 「…翔鶴 俺は言わなかったか?解体なんて言葉、使うんじゃねぇと」


翔鶴 「聞きました…ですが、今回のことに関しては、あまりにも大きすぎます!わたしが勝手なことをしてなければ こんなことには…っ」ギリッ


提督 「それとこれとは話は別だ 解体するのと罰を受けるのは全然違うだろ!」


翔鶴 「違くありません!私はやってはいけないことをしてしまったんです!味方に艦載機をぶつけてしまうなんて…そんなこと、どんなに謝っても許されることではありません!」


翔鶴 「そんな大罪を犯した私を生かしておいたら…この先、最高指揮官と呼ばれている提督の名を汚してしまいます!」


翔鶴 「だから私を解体してください!わたしは許されないことをしてしまったんです もうみなさんに会わす顔がありません!」


翔鶴 「…瑞鶴にも、会わす顔がありません……もう、だれにも…会わせられないです……」ググッ…


翔鶴 「お願いです わたしを…解体、してください……一生のお願いです!」


提督 「…だめだ 解体は許さない」


提督 「解体されて死んで、罪を逃れようとなんかするな 楽しようなんて思うんじゃねぇ」


提督 「翔鶴 お前の罰は今から明日の夜まで反省房で反省しろ 食事とかはちゃんと用意するから安心してくれ」


提督 「もちろん 反省房に入ってる間は誰かと話すのも許可する てか、誰かと絶対話をしろ 命令だ!」


翔鶴 「…それだけでいいんですか?本来なら解体ものですよ なのに期間明日までの反省房で反省だけにさせるなんて、それでは足りませんよ!」


提督 「足りる足りないは俺が決めることだ お前が決めることじゃない」


提督 「それともなんだ 俺の命令が聞けないって言うのか?翔鶴」ギロッ


翔鶴 「…いえ、そういうわけではありませんが……」


提督 「なら早く反省しに行ってこい 時間が来たら知らせに行ってやるから、それまでの間はおとなしくしてろ いいな?」


翔鶴 「…わかりました それでは反省房に行ってきます いろいろ反省してきますので…もし反省の色が見えないようでしたら、新たに罰を追加してください」スクッ


提督 「見えなかったら追加してやるよ 見えなかったらな」


翔鶴 「…お願いします それでは」


タッタッタッ…ガチャッ


…パタンッ


提督 「…」


提督 「…はぁ 反省の色が見えないわけないだろ?翔鶴 あんなに後悔してる顔されたら、誰でも反省してると思うに」


提督 「(たしかに翔鶴が罰が軽すぎるというのはわかる 他のやつならもっと厳罰を与えてるしな それからしたら俺の罰が軽いのは自分でもわかってる)」


提督 「…だがそれでいいんだ あいつは常にまじめで礼儀正しい 日頃の行いも良くしてんだから今回だけでも罰を軽くするぐらい、誰も文句は言わないだろ」


提督 「…さて、問題はどうするかだよな 翔鶴は平気として、単冠湾泊地提督にはどうやって謝るか…」


提督 「(翔鶴と一緒に連れては行きたくない 翔鶴を連れていくと奴がなにするかわからない…ヘタすれば、罪だの罰だのと言って翔鶴に手を出すかもしれない)」


提督 「(そうなったら俺はやつを殺さねぇといけなくなる それはなるべく控えたい)」


提督 「…明日1人で謝りに行くか 殴られる覚悟で!」













牢屋



カチャカチャ…ガチャン


伊19 「…どうぞなのね」ガラガラ…


翔鶴 「…ありがとうございます それでは、今から反省することに専念しますので 鍵をお願いします」タッタッタッ…


伊19 「わかったのね …えと、1時間に一回は見回りに来るのね その時は軽めに話をして欲しいのね」


翔鶴 「…わかりました」スゥ… 牢屋部屋の中央に正座で座り込む


伊19 「あっ正座じゃなくても平気なのね もっとリラックスしても…」


翔鶴 「そんなことをしては反省になりません 本来ならわたしはもっと重い罰を言い渡されなくてはなりません」


翔鶴 「ですが提督はここで明日の夜まで反省するだけにしました おかしいですよ…なんで勝手な行動をして、しかも視界が悪くて敵の位置も把握できない状況で発砲 それで仲間に当ててしまったのにこれだけの罰になるんですか?」


翔鶴 「本来ならわたしの罰は解体されるのが当たり前です みんなの意見を聞かずに、一人で勝手な行動を取ったんですから解体されてもおかしく……」


伊19 「それ以上自分を悪く言うのはやめるのね 翔鶴」


伊19 「たしかに今回の件に関しては翔鶴が悪いのね 瑞鶴たちが説得してたのにそれを無視したのはたしかに悪い」


伊19 「でも提督も悪いのね 翔鶴が悩んでるのを気づけなくて、それを解決することができなかった」


伊19 「翔鶴の悩みを解決できてれば、こんなことにはならなかったのね だから翔鶴が全部悪いわけじゃ…」


翔鶴 「提督のせいにしないでください 提督はなにも悪くありません!」


翔鶴 「わたしは何度も提督から戦果のことは気にするなと言われていました!よほどのことがない限りは二軍に降格しないと言ってました!」


翔鶴 「それなのにわたしは聞かずに無視して焦っていました そのよほどのことが当たりたくなくて…わたしはムリをして、提督に迷惑を……!」ギリッ


伊19 「なら提督が余計なことを言ったせいなのね 提督がよほどなんて言わなければ気にすることはなかったのね」


伊19 「戻ったら注意しておくのね 次からは順位のことやよほどなんて言葉を使わないよう言っておくのね」


翔鶴 「だから提督のせいにしないでください!提督はなにも悪くありません!」


翔鶴 「提督は私を落ち着かせるためにそう言ってくれたんです!それを踏み躙ったのはわたしです!」


翔鶴 「わたしが提督の励ましの言葉で落ち着くことが出来てれば こんなことには……!」


伊19 「でも提督は失敗したのね 翔鶴を慰めることはできなかったのね」


伊19 「みんなを仕切る人が艦娘一人慰められないなんて、指揮官として失格なのね 翔鶴は何も悔やむことはないのね」


翔鶴 「ですか!!」


伊19 「いい加減にしろなのね!!」キーン!!


翔鶴 「っ!?」ビクッ


伊19 「いつまで自分を追い込む気なのね!そんなに追い込んでなんの意味があるのね!」


伊19 「これ以上自分を追い込んでも精神をおかしくするだけなのね!もうやったことはどうしようもできないのね!」


伊19 「それともなんなのね?瑞鶴のときになりたいの?もしそうだとしたら 私は本気で怒るのね!!」


翔鶴 「…いえ なりたくはありません」


伊19 「だったらいつまでも落ち込むんじゃないのね!おとなしくここで反省してるのね!」


翔鶴 「…はい わかりました」


伊19 「それじゃ私は行くのね 時間になったらまた来るから、その時は落ち込んでないようにしててね?」


翔鶴 「……はい がんばります」


伊19 「…怒鳴ってごめんなのね」


タッタッタッ…



翔鶴 「…謝らないでくださいよ 私が悪いのに、なんで伊19さんが謝るんですか…」


翔鶴 「……明日、単冠湾提督に謝るとき…なんて謝ればいいんでしょうか 土下座したぐらいじゃ許してもらえないのは…確実ですよね」


翔鶴 「提督の名を汚さないためにも…やはり、私自身を売るしかないですよね……わたしがヘマしたんですからそれぐらいで済むなら………」スゥ… 目の中の光が消えて黒く…



川内 「それ以上バカなことを考えるのやめな 翔鶴さん」


翔鶴 「っ!」


川内 「まったく 様子見に来てみれば何を考えてるんだか」タッタッタッ


翔鶴 「…川内さん」


川内 「翔鶴さん そんなバカみたいなことを考えてるなら少しでも反省した方がいいんじゃない?」


川内 「体を売るなんて…なんで自分を犠牲にしようとするかな 提督に知られたら本気で怒られるよ!」


翔鶴 「…ですが」


川内 「うるさい!言い訳なんてするな!」


翔鶴 「っ…」ビクッ


川内 「…ごめん 別に叱るつもりで来たわけじゃないの ちょっと知らせたいことがあってね」


翔鶴 「…なんでしょう」


川内 「…明日 提督は単冠湾提督に謝りに行くみたいだけど、一人で行くみたいだよ」


翔鶴 「…っえ」


川内 「こっそり盗み聞きしててさ そしたらね…」


川内 「【提督は自分自身を犠牲にするみたいだよ 自ら殴られる覚悟で】」


翔鶴 「っえ!?」


川内 「提督も優しすぎるよね 部下のために自分を傷つけてまで守ってくれるなんて…ほんとに、優しすぎるよ」


川内 「あっちなみに言っておくけど まちがっても一緒に行くなんて言っちゃダメだよ?言ったら提督…激怒するから」


翔鶴 「っ…ですが!責任は私にあるのになぜ提督だけが行くんですか!普通はわたしも行くのが当たり前では!」


川内 「たしかにそうだね 翔鶴さんがまいたタネだから翔鶴さんが行くのは当たり前だよね」


川内 「…でも、その理由 聞きたい?翔鶴さんだって提督が連れていきたくない理由わかってるでしょ?」


翔鶴 「それは……」


川内 「…翔鶴さんの言いたい気持ちはわかるよ これが逆の立場ならわたしも納得してないからね」


川内 「でもわかってあげて 提督も翔鶴さんの身を心配してるから自分だけで行こうとしてるの なにか向こうの提督が翔鶴さんに手を出したりなんてしたら、それこそ別問題になっちゃう」


川内 「そうならないために一人で行こうとしてるから提督の思いを無駄にしないであげて…いいね?」


翔鶴 「ーっ…」ギリッ…


川内 「…もしそれで納得できないなら 提督が戻ってきたらなにかしてあげればどうかな?それで少しでも恩を返してあげるといいかもしれないよ」


川内 「っあ まちがってもなんでもするなんて言っちゃダメだよ?いくらなんでもそれはまずいからね」


翔鶴 「…ダメでしょうか わたし的にはそのくらいしないと許してもらえないかと思うんですが」


川内 「いつもみたいに女がなんでもするなんて言うな!って言われるのがオチだけどね それでもいいなら言えば?」


翔鶴 「…」


川内 「そんなに考えなくてもへいきだよ 翔鶴さんがこれだと思ったことをすれば、提督は絶対許してくれるから!」


川内 「なんならわたしも手を貸そうか?夜戦(意味不)なら得意だから3Pでもすればお互いWin-Winだよ!」ニヤニヤ


翔鶴 「…いえ だいじょうぶです 私ひとりでやるので平気です」


川内 「そう?なら翔鶴さんに任せるよ」


川内 「それじゃわたしは部屋に戻るから 何かあったら呼んでね?」


翔鶴 「…わかりました」


タッタッタッ…



翔鶴 「…」













深夜ー牢屋



バシャバシャ…キュッ


翔鶴 「…」ポタポタ…


翔鶴 「(…これで何回目かしら顔を洗うの…)」フキフキ


翔鶴 「(寝ようと思っても寝れない…それどころか逆に目が冴えて眠気がささない もう一時なのに……)」


翔鶴 「…やっぱり、反省が足りてないのね そうよね…これだけの罰で許されるわけないわよね」


翔鶴 「ふつうならもっと罰を与えられるはずなのに…解体じゃなくても、もっと他にもあったはず……なのになんで……」


翔鶴 「……誰かと話しがしたいわ でもこんな時間に誰も起きてるわけないわよね」


翔鶴 「でもこのままじゃ頭がおかしくなりそう…誰でもいいから来てくれないかしら」


翔鶴 「……川内さん 起きてますか?起きてたら話し相手を…」



シーン…


翔鶴 「…起きてるわけないですよね 普通に考えてこんな時間に起きてるわけがないですよね 今日は夜戦の日じゃないから起きてるわけ……」



コツッコツッコツッ…


翔鶴 「っ!」


翔鶴 「(こんな時間に足音…?しかもこっちに向かってきてる 一体だれが……?)」



コツッコツッコツッ…


提督 「…翔鶴 だいじょうぶか?」


翔鶴 「てっ提督!?なぜこのような時間に!?」


提督 「なんとなくだよ もしかしたら気に病んでるんじゃないかと思って様子を見に来たんだ」


提督 「…そしたら案の定、精神的に来てるみたいだな この時間まで起きてるってことは寝れないんだろ?」


翔鶴 「………」


提督 「…」ジャラ…



カチャカチャ…カチャンッ


提督 「…少し外に出て話しようぜ?気分転換に」


翔鶴 「…わたしは今罰を受けている途中ですよ?」


提督 「そんなの俺が決めたことだろ?俺が外出ていいと言えばいいんだよ」


提督 「…それともいやか?嫌なら無理にとは言わないが」


翔鶴 「…」


提督 「(…やっぱり自分が犯した罪のことを気にしてるな そりゃそうだよな 仲間に銃弾を撃ち込んじまったんだ 気にしないわけがないよな)」


提督 「(まして翔鶴はマイナス思考がそれなりに強い 落ち込みやすい性格で一度落ち込んだらなかなか戻らない…)」


提督 「(しかも面倒なことに 翔鶴は自分自身で罪を償うことができたと思わないと自分を許さない性格だからよけいに慰めるのがたいへん…どうするか)」


翔鶴 「…」


提督 「…はぁ なら命令だ!俺と一緒に外行くぞ」


翔鶴 「っ!」


提督 「命令なら聞くよな?一緒に浜辺に行くぞ」


翔鶴 「…」


翔鶴 「…わかりました 命令なら聞きます」


提督 「よし!それじゃ行くぞ!」ガチャッ タッタッタッ…


翔鶴 「…っえ 提督、なぜ中に入って…?」


提督 「」スゥ…



ヒョイッ


翔鶴 「きゃあっ!?」提督に持ち上げられてお姫様抱っこされる


提督 「やっぱり翔鶴は軽いよな すぐに持ち上げられるから楽でいいよ」


提督 「このまま浜辺まで運んで行くからしっかり掴まっててくれよ?お姫さん」


翔鶴 「っえ ちょっ提督!?ま、待ってください!この格好で行くって…」///


提督 「善は急げだ!レッツゴー!!」タッタッタッ…


翔鶴 「ま待ってください!この格好で誰かに見られたら…!」///


翔鶴 「おっ下ろしてくださーい!!…」///


タッタッタッ…













大湊警備府付近浜辺



ザザァ…ザザァ……


提督 「ほら着いたぞ?翔鶴 今日は月光(つきびかり)が出てるから海が光に反射して綺麗だぞ!」ザッザッザッ…


翔鶴 「ーっ…わっわたしはそれ以前に恥ずかしいです……」///プシュー…


提督 「なんでだよ?誰かに見られたわけでもないのに 恥ずかしがることないだろ?」


翔鶴 「そっそれはそうかもしれませんが…」///


提督 「さてと翔鶴 座るならどっちがいい?」


翔鶴 「っえ どっちとは…?」


提督 「砂浜の上がいいか俺の膝の上がいいかだが」


翔鶴 「……っえ」


提督 「返答遅いから俺のひざの上な」ヨット…ポスッ


翔鶴 「っ!? ちょっていとく!?」///アタフタ


提督 「やっぱりおまえ軽いなー 膝の上に乗せてもぜんぜん軽い ちゃんとメシ食ってるか?」


翔鶴 「ちゃんと食べてますよ!それより下ろしてください!恥ずかしいです!」///


提督 「別に誰にも見られることないだろ?ましてこんな夜遅くに浜辺来るやつなんていないし」


翔鶴 「そっそれはそうかもしれませんが…」///


提督 「なら後ろから翔鶴を抱いていたい それならいいか?」


翔鶴 「…めっ命令……ですか?」///


提督 「……いちいち命令にしないといけないか?」


翔鶴 「っ…」///モジモジ…


提督 「…なら命令だ 少し抱かせろ」ギュッ 翔鶴のお腹あたりに手を回して抱きしめる


翔鶴 「……はい」///



ザザァ…ザザァ……



提督 「…」


翔鶴 「…ねぇ 提督」


提督 「なんだ?」


翔鶴 「…怒って、ないんですか?私はやってはいけないことをしたのに ぜんぜん怒りませんが」


提督 「…なんだ そんなに怒られたいのか?俺は別に構わないけど お前Mっ気があったのか?」


翔鶴 「はいっ!?いやなんでそうなるんですか!あるわけないじゃないですか!」


翔鶴 「そもそもなんでそんな言葉が出てくるんですか!私は真剣に…」


提督 「真剣に考えてるからこそ怒らないんだよ」


翔鶴 「…っえ」


提督 「お前は責任感が強いのに落ち込みやすい 一度落ち込んだらなかなか戻らない」


提督 「責任感が強くて 失敗したらいつまでも悩み続けて 答えが見つかるまで反省するやつを怒る理由なんてあるか?俺にはないと思うがな」


提督 「完全に怒らないといえば嘘になるがお前は俺が怒った以上に反省する 俺が言わなかったことも気にして、いろんなことで悩み続ける」


提督 「…そんなやつを怒る必要なんてない 怒ってなんの意味がある?なんの理がある?」


提督 「なんもないだろ 反省してるんだからこれ以上怒る必要性がない ただそれだけだ」


翔鶴 「…そうですか やはり提督は優しいですね そうやって私を許してくれるなんて」


翔鶴 「…でも提督 それでは私は罪を償いきれません 今回の牢屋に入れる罰だけでは完全に罪を償うことはできません」


翔鶴 「…なので、提督が私にして欲しいことを申し出てください 提督のお願い事ならなんでもお聞きします」


提督 「なんでも…?」ピクッ


翔鶴 「提督 私がなんでもという言葉を使うのは提督だけです ほかの方なんかには絶対言いません」


翔鶴 「提督のことを信じてるからこそ なんでもという言葉を使えるんです」


翔鶴 「…信じてます なので、なんでもお申し付けください」


提督 「翔鶴……」


提督 「…わかった お前がそこまで言うなら追加で罰を与えようかな」


翔鶴 「おねがいします」


提督 「……それじゃ翔鶴 お前に罰を与える」


翔鶴 「はい」


提督 「明日、俺が帰ってきたら自分なりのもてなしで俺を迎えてくれ それが罰だ」


翔鶴 「…っえ」


提督 「何でもてなすのかはお前に任せる それを考えるのが罰だ いいな?」


翔鶴 「…そんなので、いいんですか?なんでしたらもっと変なことでも…」


提督 「そんなんでいいんだよ だから考えといてくれよ?」


翔鶴 「……わかりました では、提督が帰ってきたら最高のもてなしができるように考えておきます」


提督 「あぁ!たのむぞ」


翔鶴 「はい!」


提督 「(よかった やっと機嫌を治してくれたな これで翔鶴のことは一安心だな)」


提督 「(あとは向こうの提督だな…謝ったところで、果たして許してくれるだろうか)」


提督 「(俺なら確実に怒って相手をぶん殴っちまうからな 女だったらさすがに強くは言わねぇけど)」


提督 「…」


翔鶴 「…あの、提督」


提督 「…っん なんだ?」


翔鶴 「…その、わがままかもしれませんが 抱きしめられてるのもいいんですが…頭も撫でてもらえると嬉しいです」///カァァ


提督 「…っえ」


翔鶴 「…だっダメでしょうか?」


提督 「…いや、いいよ なでてやるよ」スゥ…ポスッ


翔鶴 「っ!」///ドキッ


提督 「お前も撫でられるの好きだよな みんな俺に撫でられると落ち着くって言うけど、そんなに気持ちいいのか?」ナデナデ


翔鶴 「〜っ…はっはい すごく、落ち着きます」///


翔鶴 「とくに後ろから抱きしめられながら撫でられると…その、すっ全てを提督に捧げたくなるような感じを……」///カァァ…


提督 「おっ大げさだな…さすがにそこまではないだろ」


翔鶴 「ですが、他の方にも同じことをしたら みなさんトロけたような表情をしていませんでしたか…?」///


提督 「っえ ……言われてみれば」


翔鶴 「それほど提督の手は優しくて、暖かいということです ほんとに落ち着きます…」///


提督 「……そうか まぁ落ち着いてくれるならそれでいい 気分が良くなるまで撫でてやるから」


翔鶴 「はい…おねがいします」///














早朝ー大湊警備府出入口前



提督 「…それじゃ、行ってくるよ」


伊19 「…気をつけて行ってきてね?」


提督 「あぁ!俺がいない間、翔鶴のこと頼むぞ?」


川内 「わかってるよ!心配しないで?」


提督 「…」



パタンッブロロ……



伊19 「…」


川内 「…無事に、帰ってこれればいいけどね たぶん無理だと思うけど」


伊19 「……信じるのね 提督が帰ってくること……」


川内 「……そうだね」













単冠湾泊地ー提督室前



ザワザワ…


艦娘 「…ねぇ ほんとに…謝りに来たよ あの最高指揮官と呼ばれてる人」ヒソヒソ 提督室の扉前で覗いている


艦娘 「私来ないと思ってたよ 全部電話で済ませるかと思ってたけど…」


艦娘 「提督、かなり怒ってたからね まぁでも、今回のことに関しては誰でも怒るよね 仲間に砲撃しちゃったんだから」


艦娘 「たしかにそうだね でも、まさか直接来るとは思わなかったよ なにしろ、あの最高指揮官と呼ばれている人だからプライドがあるだろうし 私たちの提督なんか気にしてないと思ってたけど…」


艦娘 「…けっこう優しい人だね」




提督 「…今回の件に関しまして、ほんとに申し訳ありませんでした 単冠湾提督」スッ


提督 「翔鶴が悩みを抱えていたにもかかわらず その悩みを解決できないどころか、悩んでることさえ気づかなかったのが今回の原因 ほんとに申しわけありません」


提督(単) 「…まさか、お前がわたしの前で頭を下げてくるとは思わなかったよ 大湊警備府提督」


提督(単) 「あの最高指揮官と呼ばれているお前が頭を下げるなんて…貴様も落ちたもんだな」


提督 「返す言葉もありません」


提督(単) 「…それで、肝心の元凶犯はどうしたんだ?あいつがいないように見えるが」


提督 「今現在、罰を受けさせているために連れてきていません 私一人で謝りに来ました」


提督(単) 「…なぜ元凶犯を連れてこないんだ?普通はその者も連れてきて謝りに来ないか?」


提督 「本来ならそうするべきですが、翔鶴の指揮下である私が全責任を背負って参りました なので翔鶴は…」


提督(単) 「意味がわからん なぜ元凶犯を連れてこなかったかと言ってんだ!」バンッ!!


提督(単) 「お前はバカなのか!普通指揮をするものと一緒に来るのが当たり前なんじゃないのか!」


提督(単) 「罰を受けさせているから来させてない?指揮官はお前だから全責任を背負って来た?きさまふざけたことを言うのも大概にしろ!」


提督(単) 「貴様は今の現状をわかっているのか!お前は俺の艦娘に傷を付けたんだぞ!なのにその元凶犯を連れてこないとはどういうことだ!」


提督(単) 「きさま礼儀も知らんのか!いや礼儀以前に当たり前のこともわからんのか!この青二才が!」


提督 「っ…」ピクッ


提督(単) 「今すぐにでも連れてこい!その腐った性格を叩き治してやる!貴様も一緒にな!」カタッ タッタッタッ


提督 「っ…悪いけど、それは無理ですね」ピキッ


提督(単) 「…あぁ?」ピクッ


提督 「今のあなたの状態で翔鶴をここへ連れてくることはできません その状態で何をするつもりですか?」


提督(単) 「貴様には関係ないだろ お前にはそんな口を聞く権限などない!」


提督 「っ…ならよけいに連れてくることはできませんね 今の状態でとてもじゃありませんが…」


提督(単) 「」ブンッ!!



バキィッ!!



艦娘 「あわわわ!?とっとうとう手を…」




提督(単) 「…おいお前 舐めるのもいい加減にしろよ?」グイッ


提督(単) 「これ以上俺を怒らせんじゃねぇ さもねぇと…本気で殺すぞ?」ギロッ


提督 「…それで、あなたの気が済むようなら どうぞ」ペッ


提督(単) 「」ゴスンッ!!


提督 「ーっ…」顔面をぶん殴られて頬に青アザができる


提督(単) 「…そうか お前がそんな態度をとるならしょうがねぇ」ポキポキッ


提督(単) 「こっちだってイラついてんだ てめぇみたいな青二才が最高指揮官の名をぶら下げやがって!」ギリッ


提督(単) 「しかも世間も知らねぇやつが最高指揮官なんか名乗ってんじゃねぇぞ!このクソガキが!!」ガンッ!!


提督 「っ…結局、俺の立場が気に食わないだけですか まぁそんなこったろうとは思ってましたがーっ!」ゴスンッ!!


提督(単) 「…てめぇみたいなヒョロヒョロに何ができるんだか 最高指揮官と呼ばれている奴が情けないぜ」


提督 「それはあんたが無能なだけじゃーっ!」バキィッ!!


提督(単) 「…うっせぇんだよ マジでお前殺すわ」スゥ…



バキッガンガンッゴスンッ!!!!
















艦娘 「…うそ、でしょ……?」


艦娘 「じょうだんでしょ!?なっなんなのあの人…!!」


艦娘 「ばっバケモノ……!!」ゾクッ




提督(単) 「はぁ…はぁ……っ! はぁ……」!!ゼェ…ゼェ…


提督 「……もう終わりですか?意外に体力ないですね」グシッ 顔面青タンまみれにされたが上から目線で単冠湾提督を見下す


提督(単) 「ーっ…おまえ、なんで倒れない……?あんだけ殴って…なんで、膝も付かない!」ハァ…ハァ…


提督 「あんたが弱いからですよ そんなヘボいパンチで俺を倒せるわけがない」


提督 「俺は過去に拷問をかけられたことがあるんだ 爪剥がされて指を折られたり、腕や足をナイフで切り刻まれたりとな」


提督(単) 「ーっな!?ごっ拷問!?」


提督 「あぁ だからこんなしょぼい暴行を受けたところで屁でもねぇ 甘っちょろいにもほどがある」


提督 「お前にはわからねぇだろうな 本当の拷問を知らないお前からしたら、どんなに痛いか、どんなに苦痛かなんてわかるはずがねぇ」


提督 「死にたくなるぜぇ?痛みに耐えきれなくて もう殺してくれって思わず口に出しちまうほどにな!」ニタァ


提督(単) 「っ!!」ゾクッ!!


提督 「…もう満足したよな 俺はもう帰らせてもらうよ」


提督 「悪かったな お前の艦娘を大破させちまったこと 次はもうお前とは関わることしねぇから安心してくれ」


提督(単) 「…それは、こっちのセリフだ もう二度と俺の前に現れるな」


提督 「あぁ そうしてやるよ」タッタッタッ…



ガチャッ


艦娘 「あっ…」


艦娘 「えっえと、その……」


提督 「…悪かったな お前らの仲間に傷つけて」ポスッ


艦娘 「…っえ」


提督 「もうお前たちとは関わらないようにするから安心してくれ それじゃあな」


タッタッタッ…



艦娘 「……」


艦娘 「…あの人、私たちにも謝った…?」


艦娘 「最高指揮官と呼ばれている人が私たちにも謝るなんて…」


艦娘 「…すごく、良い人だね 自分の立場を利用してなくて」


艦娘 「うん……」














大湊警備府ー提督室



伊19 「…」ペンを持つ指がずっと止まっている


川内 「……ちょっと伊19 ぼーっとしてないで書類書いてよ?全然終わらないじゃん」


伊19 「…だって、今ごろ提督は単冠湾の提督に愚痴愚痴言われてるはずなのね」


伊19 「グチグチ言われてるだけならまだいいのね もしかしたら手を出されてるかもしれないのね!」


伊19 「あそこの提督はあまりいい噂を聞かないのね!艦娘にも手を出してるって話しも聞くのね!もしそれがほんとだとしたら提督にも!!」


川内 「……そんな噂、あったっけ?私聞いたことないけど」


伊19 「あったのね!だから提督のことが心配で……」


川内 「(あれ あんまり悪い評判は聞いたことなかったんだけど…でも伊19がここまで言うってことはそうなのかな?)」


川内 「(…ちょっと鎮守府ネットワークで調べてみよう)」スッ 携帯を取り出して各鎮守府ネットワークのページを開こうと…



ブロロ…


伊19 「っ! 帰ってきたのね!」ガタッ


川内 「っえ…?」


伊19 「今提督が乗ってる車の音が聞こえたのね!早く迎えに行くのね!!」


川内 「っえ あっうん!行こう!」スッ 携帯をしまって机から立ち上がる


タッタッタッ!!…













大湊警備府ー出入口前



ブロロ…キィッ!


ガチャッ…



提督 「…」スクッ…パタンッ


ブロロ…


提督 「…あぁ 顔いてぇ……あの野郎 なかなか力持ってやがって 口ん中、血の味しかしねぇ」ズキズキ…


提督 「とりあえず手当して今日は休むか この調子で仕事なんてできねぇ…」ハァ…



バタンッ!!


伊19 「ていとく!!帰ってきたのっ…!?」ギョッ


川内 「ていと…っ!!」ビクッ


提督 「おう伊19、川内 ただいま!今戻ったぞ」


伊19 「……てっていとく その顔…」


提督 「っん?あぁ このキズは…その、なんつーか あっははは……」苦笑い


川内 「っー…」ググッ…


伊19 「…提督 その傷は向こうの奴にやられたのね?」


提督 「まぁ…うん ちょっとボコられてな?」


提督 「まぁたいしたことないよ!このくらいすぐ治るから!」


伊19 「…」


川内 「っ……」スゥ… あまりの憎悪に殺意が湧き出る


提督 「…川内 おまえ殺意出てるぞ 抑えろ?」


川内 「…ごめん でもムリ」


提督 「……まぁ 変に暴れないでくれればいいが(これは何言ってもダメなパターンだ あまり追求しないでおこう)」ゾクッ


伊19 「提督 とりあえず医務室に行くのね 手当てしないと治る傷も治らないのね」


提督 「そうだな それじゃ、ちょっと医務室に行ってくるよ 悪いがまた代理を頼む」


伊19 「了解なのね!」


川内 「わかったよ」


提督 「それじゃたのむぜー」


タッタッタッ…



伊19 「…」


川内 「…ねぇ伊19 ちょっといいかな」


伊19 「…作戦会議なのね みんなを集めるのね」


川内 「話が早くて助かるよ それじゃ会議室を準備しておくよ」


伊19 「おねがいなのね」













牢屋



翔鶴 「…」


翔鶴 「(…提督 まだ帰ってこない……まだ、怒られてるのかしら?)」


翔鶴 「(…そうよね ふつうは大怒りするわよね これが逆の立場なら提督だって怒ってるし)」


翔鶴 「(……やっぱり、私も行くべきだったかもしれない 今回の撤退原因は私のせいなのに、私が行かないなんておかしいわ)」


翔鶴 「(提督は私の身を心配して連れていかなかった…私に手を出されたらいやだから、提督は私を置いてった……)」


翔鶴 「(私を置いて、自分の身を犠牲にして 私のために行ってくれた……なんで、そこまでするんでしょうか)」


翔鶴 「(わたしなんて、もう…役立たずに等しいのに……なんで、なんで………)」スゥ… 目の中の光が消えて薄暗くなっていく



タッタッタッ…


提督 「翔鶴ー 今帰ってきたぞ?」タッタッタッ


翔鶴 「ーっ……」ブツブツ…


提督 「……あれ 翔鶴?」


翔鶴 「…わたしなんて もう……やくたたズ………!」グシャッ… 髪を鷲掴みしてイラつき始める


提督 「っ!? おい翔鶴!なにしてる!今すぐやめろ!!」


翔鶴 「ワタシはもう…ミンナに顔を合わせられなイ こんな仲間ゴロしとなんて……もう!!」ググッ…!!


提督 「(やばいっ!これ以上は!!)」スゥ…


提督 「ーっち!翔鶴 目を覚ませ!!」バキィンッ!!ガシャンッカラカラ… 檻の出入口を蹴っ飛ばしてぶっ壊す


翔鶴 「っ!?」ビクッ!!


提督 「翔鶴!俺がわかるか?わかるなら俺が誰かを言ってみろ!」ガシッ 翔鶴の両腕を掴んで身動きを封じる


翔鶴 「っえ あっえと……」カタカタ…


翔鶴 「………てっていと、く………?」スゥ… 目の中の光が戻っていき、理性が戻っていく


提督 「そうだ 俺はどこの鎮守府に所属してる?」


翔鶴 「…おっ大湊警備府に所属しています」


提督 「俺の好物はなんだ?」


翔鶴 「ひっひじきです…」


提督 「お前の名前は?」


翔鶴 「…翔鶴、です」


提督 「ーっ…ばかやろうが」スゥ…ギュッ


翔鶴 「……っえ」ギュゥ… 提督に抱きしめられる


提督 「…おまえ 今落ちかけてたぞ 瑞鶴の時みたいになりそうだったぞ」


翔鶴 「えっ…」


提督 「自分でもわかってなかったみたいだな 俺が来た瞬間に落ちかけたからすぐ戻せてよかったよ」


提督 「もう少し遅かったら…マジで危なかったよ 間に合ってよかった」ギュッ…


翔鶴 「…すみません わたし、また迷惑を……」


提督 「気にするな 俺は迷惑だなんて思ってねぇし 俺にいくら迷惑かけてもかまわねぇよ」


翔鶴 「ですが…」


提督 「それよりも 俺は帰ってきたがなにでもてなしてくれるのか考えたのか?」


翔鶴 「あっ…」


提督 「やっぱり考えてなかったな?このバカちんが」


翔鶴 「すっすみません…」


提督 「…まっ別にいいけどな?そんなこと」


提督 「そんなことよりも翔鶴が無事に治ってよかった もてなすよりそっちの方がうれしいよ」


翔鶴 「…提督……」ギュッ…


提督 「急に抱きしめて悪いな もう離れるよ」スッ… 翔鶴から離れようと…


翔鶴 「あっ…だっだめ!」ガシッ


提督 「うぉっと!?しょっ翔鶴…?」


翔鶴 「…だめ まだ離さないでください」///ギュゥゥ…


提督 「…あぁ わかったよ それじゃもう少し抱いてやるよ」ギュッ


翔鶴 「はい…!」///













…その頃、会議室では……



瑞鶴 「っ…」ギギギッ… 80kgある弓を引いて腕鳴らししている(人間の弓矢で例えてるため、艦娘ようとなると計算不可)


神通 「…」キュッ…キュッ… 酸素魚雷を何十本も磨いて綺麗にしてる


那珂 「んー…神通 照明も持ってった方がいいかな?注目の光を浴びさせるために」


神通 「いいですね 持っていきましょう」


天龍 「…」シャー…シャー… いつも持ち歩いている刀を研石で研いでいる(ここ会議室です)


龍田 「うふふふふ!!久々に腕がなるわぁ?ここまでイラついたのはいつぶりかしら?」ヒュンヒュン… いつも持ち歩いている槍をぶん回してる


天龍 「龍田 危ねぇからあまりはしゃぎすぎるなよ?俺も今すぐにでもこの刀をぶん回したいが」


龍田 「わかってるわ 安心して?」


如月 「アハハハハッ!!司令官に手を出すなんて どこのどいつかしら?ぜってぇぶっ殺してやるわァ!?」ギラッ!! 発狂状態


時雨 「夕立 いいね?向こうに着いたら一気に奇襲かけるよ!」


夕立 「ぽいっ!ぜったいボコボコにしてやるっぽい!!」


扶桑 「ねぇ山城 わたしわら人形用意したんだけど…これ使って向こうの提督を壁にして刺していいかしら?」ニコッ


山城 「good ideaです!お姉様」


青葉 「えぇっと…向こうの提督の隠し事は……」ブツブツ…


不知火 「ふんっ!ふんっ!ふんっっ!!」シュッ!!シュッ!!ブォンッ!! 拳を前に突き出していつでも相手を殴れる準備をしている


吹雪 「(…深海棲艦化を抑える薬 もっと持っていこう)」スッ… 懐に即効性の深海棲艦化を抑える薬をしまう


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2019-03-14 22:47:09

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2019-03-10 10:58:47

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2019-02-24 21:41:14

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2019-02-14 23:27:11

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2019-01-27 10:22:23

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