2019-04-25 20:32:00 更新

概要

先日、翔鶴が味方に攻撃してしまったところを修正しました 自分で気に食わなかったので、すみません
この作品は単独行動隊提督に出てくる翔鶴の過去を書いたものです
翔鶴に対することの過激な文は多少ありますが基本的にはあまりないようしています


前書き

翔鶴


大湊警備府に属する正規空母
大湊警備府の艦娘の中でも上位に立つもので戦闘はお手の物























…私は、やっては行けないことをしてしまった…


取り返しのつかないことをしてしまった…正規空母として最悪なことをしてしまった…


どんなに謝っても許されない…どんなに頭を下げても許されない…わたしは、みんなを裏切ってしまった…


提督には期待を裏切ってしまった…わたしが、こんなことをしてなければ提督は…


…本当にもうしわけありません 提督…本当にすみません…











単独行動隊提督ー過去 翔鶴の合同作戦の失態











大湊警備府ー作戦会議室



提督 「…んで、以上のように作戦内容になる」


提督 「戦艦と重巡は前衛で深海棲艦を一気にたたみかけて、空母は後衛で前衛の援護をしてくれ」


提督 「伊19は前衛の援護をして、川内は後衛で指揮をして空母のみんなを頼む」


伊19 「了解なのね!」


川内 「了解!」


提督 「単冠湾泊地の艦娘達の方は前衛特化で戦ってもらうから後衛の援護が重要となるから空母隊は失敗がないように頼むぞ」


翔鶴 「わかりました」


瑞鶴 「了解!」


提督 「俺はいつも通り先陣を切って前に出るからまずいと思ったら伊19と川内を呼んで先陣に出す その時の後衛の指揮は翔鶴、頼めるか?」


翔鶴 「はい!わかりました」


提督 「作戦内容は以上だ 作戦開始は明後日の朝7時(マルナナマルマル)に行うからそれまでに体調管理などを怠わらないように いいな?」


全員 「「はい!」」


提督 「それじゃ解散」













翔鶴&瑞鶴の部屋



瑞鶴 「やったじゃん!翔鶴姉 提督さん直々に後衛の副指揮者に選ばれるなんて!」


翔鶴 「そんなにはしゃぐ事じゃないわ それに副指揮者だから指揮を取ることになるかもわからないし…」


瑞鶴 「それでも選ばれたことには違いないじゃない!羨ましいわ!」


瑞鶴 「私だったら嬉しすぎてもう発狂して提督さんを思いっきり抱きしめてるわ!」


翔鶴 「発狂するのはどうかと思うけど…」


瑞鶴 「でも翔鶴姉 これはチャンスだよ?」


翔鶴 「チャンス?なにが?」


瑞鶴 「これをきっかけに提督さんと距離を縮められるってことよ!」


翔鶴 「っな!?」///カァァッ!!


瑞鶴 「翔鶴姉っていつも距離を置いてるからなかなか縮めようとしないじゃん?だから、こういう時でこそ一気に距離を縮めるのよ!」


翔鶴 「いっいや 別に私は距離を置いてなんて…」///


瑞鶴 「いつも置いてるじゃん 遠慮して提督さんと二人っきりになっても誘惑とかまったくしないで それだといつまで経っても距離が縮まらないよ!」


翔鶴 「いや、でも…提督には伊19がいるから…?」


瑞鶴 「そんなの関係ないわ!伊19から奪う気で提督さんにアタックしないと!」


翔鶴 「…それは無理だと思うわよ 提督は伊19一筋だから…」


瑞鶴 「あきらめちゃだめよ!翔鶴姉 あきらめたらそこで試合終了だよ!」


翔鶴 「なんの試合!?」


瑞鶴 「とにかく!今回の作戦でいい所を見せて提督さんにアピールしてよね?わたしもできる限り協力するから!」


翔鶴 「…瑞鶴……」


瑞鶴 「そりゃあ私だって提督さんとあーんな関係やこーんな関係になりたいけど、翔鶴姉を置いてそんなこと出来ない」


瑞鶴 「だから、まず最初は翔鶴姉が提督さんにアピールして次にわたしがアピールするからその時は協力してよね?」


翔鶴 「えぇ!その時は協力するわ」













…作戦当日



南方海域



ドゥンッ!!ボーンボーンッ!!バァンッ!!


深海棲艦 「はぁぁっ!!!!」ドゥンドゥンドゥンドゥンッッ!!!!


提督 「ーっ…」ザーッ!!… 砲弾を避けながら深海棲艦の元へ近づいていく


提督 「はぁっ!!」ザンザンッ!!!!


深海棲艦 「くぅっ!!!!」バシャンッ… 装備していた武器を切られて深海に沈んでいく


提督 「これでお前の武器はなくなった これ以上争ってもお前はやられるだけだ 逃がしてやるから撤退しろ」


深海棲艦 「っち!覚えておけ!」


ザー…


提督 「…ふぅ こっちの方はだいたい終わったな あとは単冠湾の艦娘たちの方が上手くいってるかどうかだな」スッ 無線を取り出す


提督 「伊19 聞こえるか?こっちは大体終わった そっちはどうだ」


伊19 『こっちは順調なのね!もう少しで殲滅できると思うから心配しなくて平気なのね!』


提督 「わかった くれぐれも大破しても進撃なんかしないようにな」


伊19 『わかってるのね!それじゃなのー!』


ブツッ


提督 「…さてと、次の敵はっと?」スッ



霧 「」モワァ… 海の周りはかなりの濃霧に包み込まれていて、視界がかなり悪い悪天候



提督 「(…霧が濃いな 全然周りが見えねぇ…伊19たちはだいじょうぶだろうか?)」


提督 「(この霧は予想外だったから急遽、作戦変更しておれがわざとでかい音を出して伊19たちより前に出たが上手く敵を引き寄せられたかな?)」


提督 「(今倒した数で17…吹雪たちのレーダーで敵の数は約40はいると言ってたから、少なくともあと25ぐらいはいるな)」


提督 「(しかもこの霧のせいなのかわからないが途中からレーダーが使えなくなったから、もし増援が来てたらあと何人いるか…)」


提督 「…伊19たちも間違って誤爆はしないでくれればいいが…」













一方、伊19たちの方は…



天龍 「おらぁぁぁっ!!くらいやがれぇぇ!!」ボボボボォォン!!!!!!



深海棲艦 「あまいぞ!」ザー… バシャバシャンッ!!!! 着弾点から移動して天龍の砲撃を避ける



シュゥゥ…!!


バババァンッ!!!!


深海棲艦 「グワァァッ!!!!」大破



伊19 「…伊19魚雷 命中なのね」ブクブク…


天龍 「さすがだぜ!伊19 やっぱりお前には適わねぇぜ」


伊19 「天龍が引き付けてくれたから当てれたのね ありがとなの!」


深海棲艦 「ガハァ!!…まっまだだ!!」ジャキッ


伊19 「やめるのね これ以上やるとあなた死ぬのね」


天龍 「大破したんだからもう帰れ 俺たちは大破したやつを追い討ちする気はないからよ」


深海棲艦 「ーっ…敵に情けをかける気か?」


伊19 「そうじゃないのね 艦娘や深海棲艦は作ろうと思えば何人でも作れるけど、その人の命はひとつしかないのね」


伊19 「資材さえあれば、何十や何百、何千や何万といくらでも大量生産できる私たちでも命はひとつしかない…だから、死んで欲しくないのね」


天龍 「俺たちもそうだが、俺たちの鎮守府に着任してる艦娘はみんな 深海棲艦を滅ぼすことを考えてないんだ」


天龍 「大破させたらもう攻撃はしない 撤退するよう説得をする …できれば、争いごとはしたくないんだ」


深海棲艦 「…」


伊19 「もしまた戦うことになったら、その時はその時なのね また同じように大破させて撤退させる…それを繰り返すのね」


伊19 「だから情けをかけてるわけじゃない 恩を売ってるわけでもないから勘違いしないで欲しいのね ただ純粋に…生きてほしいのね」


天龍 「逃げるなら早く逃げろ 今回は別の部隊がいるから、そいつらに出くわしたら沈められるぞ」


深海棲艦 「…っち!」


ザー…


伊19 「…」


天龍 「…あー、こちら天龍 こっちはあらかた片付いた そっちはどうだ?」


無線 『吹雪「こちら吹雪 現在龍田さんと青葉さんとで敵を殲滅中 もう少し時間かかります」』


無線 『川内「こちら川内 援護部隊の援護は濃霧によって難しい 下手したら誤爆する可能性があるから発艦出来ずにいるよ」』


無線 『扶桑「こちら扶桑 現在山城たちと応戦中 心配はいりません」』


天龍 「了解 時雨そっちどうだ?応答してくれ」


無線 『ザー…』


天龍 「…時雨?おい、応答しろ 時雨!」


無線 『ザー…』


天龍 「…でねぇ なにかあったのか?あいつらがやられるとは到底思えないが…」


伊19 「時雨のところには夕立、神通、那珂がいたはずなのね あの強者が揃ってるところでやられるなんて考えられないのね」


天龍 「だな だが、無線に出ないからちょっと心配だな 様子見に行ってみるか」


伊19 「了解なのね」


ザー…













後方部隊



川内 「ーっ…ダメだ!レーダーがうまく反応しない この霧のせいでイカれてる!通信機具は使えるのになんで!」カチカチッ


翔鶴 「…なにか特殊な霧なんでしょうか とくに変わった様子が見えませんが…?」


瑞鶴 「磁場でも出てるのかな?でも磁場が出てたら通信機具にも影響が出るはずだし…」


二軍艦娘援護部隊 「なんででしょう…」


二軍艦娘援護部隊 「てか、私たちは未だに援護できないけど…どうするの?このまま援護しないで待機?」


川内 「…そうだね 濃霧のせいでむやみやたらに艦載機発艦させても、敵の姿が見えないんじゃ燃料のムダになるだけだからね」


川内 「今のところは待機命令を出す いいね?」


二軍艦娘援護部隊 「…わかった」


川内 「(しかし、ほんとにまいったね 霧のせいで視界は最悪、レーダーはこの霧のせいでなぜか使えず 索敵が肉眼でしかない)」


川内 「(ムリして艦載機を発艦させて誰かを見つけても、霧のせいで敵か味方かわからないんじゃ打ちようがない 下手に打って味方に打ったら…)」



ザザァッ!!


通信機 『こっこちら単冠湾所属艦娘!現在視界が悪いなか敵と交戦中!敵の数が多くて苦戦中!援護をお願いします!』


川内 「援護!?この濃霧じゃムリだよ!それにこっちだって精一杯だ!他の子だってまだ…」


伊19 『川内!私たち行けるのね!』ザザァ


川内 「伊19!平気なの?そっちの敵は」


伊19 『大丈夫なのね 今時雨たちのもとにいるけど、あらかた片付いたのね あとは時雨たちに任せても大丈夫なのね!』


川内 「わかった それじゃ伊19たちは単冠湾の艦娘たちのもとに行って援護をおねがい 私たちはなにも出来ないからこの場で待機してる」


伊19 『了解なのね!』ブツッ


川内 「…」カチッ


翔鶴 「…やはり、援護はムリですか 救援を受けても…」


川内 「無理だね こんな視界が悪いなか、ムリに飛ばして援護に向かったところで発砲できないよ」


川内 「霧のせいで敵か味方かもわからない状況で、もし味方に攻撃なんてしたら大問題だよ だから霧が晴れるまで私たちは何も出来ない」


翔鶴 「ーっ…」ググッ…


瑞鶴 「翔鶴姉…」


瑞鶴 「(翔鶴姉くやしがってる…そうだよね せっかく重要役割を与えられたのに、霧のせいでなにも出来ないんだからそりゃ悔しがるよね)」


瑞鶴 「(…でも、ここでムリして援護射撃して、もし味方に打ったりなんてしたら それこそ取り返しのつかないことになるから……)」



提督 『こちら提督だ 川内聞こえるか!』キキキキキィン!!!!


川内 「こちら川内 どうしたの?提督」


提督 『今大量の敵と交戦中!やつら雪崩のように攻めてきやがった!数が多すぎて対処が間に合わない 援護に来てくれ!』ババババババッッ!!!!!!


川内 「っ! 了解!今行く!」


川内 「翔鶴さん 今から援護部隊の指揮…翔鶴さんに変わってもらうけどいいかな?提督の援護要請が入った」


翔鶴 「…わかりました 提督のことはお願いします」


川内 「翔鶴さんも無理しちゃダメだからね 援護要請が入ってもムリに発艦させちゃダメだからね!」


翔鶴 「…はい わかっています」


川内 「…」


ザーッ…


翔鶴 「…」


瑞鶴 「…翔鶴姉 だいじょうぶ?無理しないでね」


翔鶴 「……だいじょうぶよ 無理なんてしてないわ」


瑞鶴 「…そう ならいいんだけど」


翔鶴 「ーっ…」ギリッ…


翔鶴 「(…せっかく援護部隊として活躍するために後方待機してるのに……援護ができないんじゃただの約立たずじゃない!)」


翔鶴 「(最近私たちは出撃してもあまり活躍できなかったことが多かったから、今回は援護部隊が重要となるから活躍できると思ってたのに…!)」ググッ…


翔鶴 「(…川内さんには悪いけど、なんとしても役に立たないと…このままじゃほんとに能無しに!)」



ザザァッ!!


通信機 『こちら単冠湾艦娘 濃霧の中かなりの敵と交戦中 援護を頼みたい』


翔鶴 「っ! わかりました 今から艦載機を発艦させ援護に向かわせます!」


瑞鶴 「ちょっ!?翔鶴姉!」


通信機 『すまないがたのむ』ブツッ


翔鶴 「みなさん 今単冠湾所属の艦娘たちから援護要請が来ました 発艦の準備をしてください!」


二軍艦娘援護部隊 「この濃霧の中で!?無茶ですよ!」


二軍艦娘援護部隊 「てかなんで受けたんですか!川内さんから援護要請は受けないよう言われていたのに!」


翔鶴 「今回の海域攻略には援護部隊の私たちが必然なんです 援護要請が入ったなら助けなくてはいけません!」


二軍艦娘援護部隊 「たしかにそうかもしれませんが…」


翔鶴 「瑞鶴協力して!さすがにこの農霧じゃ二軍隊のみなさんじゃキツいかもしれないから私たちで援護するわよ!」


瑞鶴 「…」


翔鶴 「…瑞鶴?」


瑞鶴 「…ごめん翔鶴姉 私もムリ」


翔鶴 「…っえ」


瑞鶴 「わたしもこの農霧じゃ艦載機飛ばせないわ いや、飛ばせたとしても爆撃は…」


翔鶴 「…瑞鶴までそういうの?私たちは一軍隊でしょ!一軍がなに弱音を吐いてるの!」


翔鶴 「援護要請をされたらどんな時でも対応しないといけないのが一軍隊でしょ!一軍がムリなんて言っちゃいけないの!」


瑞鶴 「そうは言ってもこの状況じゃムリよ!翔鶴姉落ち着いて!」


翔鶴 「ーっ…いいわ なら私ひとりでするわ!あなた達は待機してて!」スチャッギリリ…


瑞鶴 「翔鶴姉!」


翔鶴 「彗星、流星 発艦!」バシュン!!



流星 「っわ!霧濃!?」ブーン


彗星 「全然見えなっ!翔鶴さんこれキツいよ!」ブーン


翔鶴 「いいから行って!援護要請を受けてるのだから単冠湾所属の艦娘のもとに行って援護射撃をして!」


流星 「そんなムチャな…」


彗星 「…どうなっても知りませんよ?」


翔鶴 「構わないわ 味方にさえ打たなければ平気よ!」


流星 「…わかりました なるべくしないようしてみます」


彗星 「ですが、もし敵か味方かわからなかった場合は撃ちませんからね?撃って味方に当たったら洒落にならないので…」


翔鶴 「…ちゃんと確認してください いいですね」


彗星 「…了解」



ブーン…


翔鶴 「…」


瑞鶴 「…翔鶴姉 ちょっといい…」


翔鶴 「黙っててもらえるかしら 今わたしは艦載機の連絡を待ってるから話しかけないで」


瑞鶴 「…」


二軍艦娘援護部隊 「…翔鶴さん……」


二軍艦娘援護部隊 「…瑞鶴さん 翔鶴さんだいじょうぶでしょうか このまま任せちゃっても…」


瑞鶴 「…わからないわ でも、今は翔鶴姉に任せましょ?」


二軍艦娘援護部隊 「…わかりました」


翔鶴 「…」













ブーン…



流星 「くそっ!ぜんぜん前が見えない どこに誰がいるのかわからないよ!」ブーン


彗星 「てか俺たちがどこ飛んでるのかもわからなくなりそうだな 艦載機に方位器具付けてるからなんとかわかるが…」


流星 「いや付けててもわからないよ 現状視界が悪すぎるんだから…」


彗星 「…たしかに」



無線機 『こちら翔鶴 艦載機の皆さんどうですか?敵艦は補足できましたか?』


流星 「こちら流星 すみませんが視界が悪すぎるため、敵艦どころか自分たちの現在位置までわかりづらくなってます」


彗星 「悪天候でレーダの調子も復帰せず、目視で探すにしても限度があります どうしますか?」


翔鶴 『続けてください 目視で敵艦発見次第、発砲してください』


彗星 「いやだから、目視でも限度があるって…」


翔鶴 『いいですね そのまま向かってください』


ブツッ


彗星 「…」


流星 「…やっぱり聞いてもらえないね 俺たちの話し」


彗星 「…そうだな まったく…最近人使いが荒いんだから翔鶴さんは…」ハァ…


流星 「たしかに荒いね…でも、仕方ないよね ここ最近戦果を上げれてないから降格させられるんじゃないかって言ってたし」


彗星 「それは翔鶴さんが思ってるだけだろ?うちの提督はよっぽどのことがない限り 降格はしないって言ってたし、なにより今まで降格した人なんて誰一人いないだろ」


流星 「それでも心配なんだよ もしかしたら自分が最初のひとりになるんじゃないかと心配してるから…」


彗星 「…まったく、めんどくさい方だよあの人は…」ハァ…



…ボゥン!!



艦載機 「「っ!」」



ボゥン!!バババババァン!!ザー… 霧に紛れて発砲音や海上を走る音がそこら中から鳴り響く



流星 「…近いね この近くで交戦してるのかな?」


彗星 「音的にこの近くだと思う しかし、急に打ち始めたな さっきまで発砲してなかったのに」


流星 「この霧の中でむやみに発砲したら仲間に当たる可能性があるからね 警戒して当然だよ」


彗星 「翔鶴さん おそらく目的地だと思う場所に到着 指示を」


翔鶴 『敵の姿は見えますか?』


彗星 「いや見えないです 敵どころか味方もどこにいるのか…」


翔鶴 『…援護、できそうですか?』


彗星 「敵味方の姿が見えないのに援護は…」


翔鶴 『…わかりました では』


翔鶴 『【発砲してください】』


彗星&流星 「「はぁっ!!!?」」


彗星 「っえ ちょっま!冗談だろ!?翔鶴さん それはまずいって!」


流星 「そうですよ!どこに誰が居るのかさえわからない状況で発砲なんてできません!」


翔鶴 『ですがそこの近くに味方がいるんですよね 味方が発砲してると思われる音とかはしてませんか?』


彗星 「それはしてますが…」


翔鶴 『それでしたら発砲してください 敵がいると思われる場所に!』


彗星 「いやだから それはムリだって!この霧のせいで見えないんだってば!」


翔鶴 『発砲してください 早く!』


彗星 「落ち着いてください翔鶴さん!むやみに打って味方に当たったらシャレになりませんよ!」


彗星 「あなたがここ最近、出撃とかで戦果を上げていないのはわかります 今回の合同作戦で戦果をあげようとしてるのもわかります!」


彗星 「ですが!ここで間違えて味方に当たったら、それこそ戦果を上げるどころの問題じゃありません!ヘタすれば解体ものですよ!」


翔鶴 『だいじょうぶよ 私たちの提督は解体なんてしないから だから撃ちなさい!』


彗星 「そういうもんだいじゃない!翔鶴さんマジでいいかげんに…!!」


流星 「…ほんとに、打っていいんですね?」


彗星 「流星!?」


翔鶴 『はい 打ってかまいません やってください!』


流星 「…責任、取れませんからね」


翔鶴 『味方には当てないでくださいね お願いします』


流星 「…彗星 打つぞ 命令じゃしかたない…」


彗星 「本気か!?こんな敵も味方もどこにいるか分からない状況で発砲するなんて!」


流星 「命令だからな …俺だってやりたくないよ もし仲間に当てちゃったらーっ!」ギリッ


彗星 「ならもう一回説得するぞ なんとしてでも考え直させないと!」


流星 「どうせ言ってもムダだよ!今の翔鶴さんはまともに俺たちの話を聞いてくれない!」


彗星 「たしかにそうだが、だからといってむやみやたらに打つのは…!」


流星 「いいからやるぞ!どうせ俺たちには拒否権なんてないんだから!」


彗星 「ーっ…あぁもうわかったよ!ならやるぞ!」


流星 「おう!」


彗星&流星 「「いけぇー!!!!」」ババババババッ!!!!!!



ヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!!深い霧の中に彗星たちが放った弾がどこに当たるかもわからずに消えていく



彗星 「おらおらおらおらぁ!!深海棲艦どこにいるんだ!とっとと姿を見せやがれ!」ババババババッ!!!!!!


流星 「当たりやがれー!!」ババババババッ!!!!!!


彗星 「(頼む…仲間には当たらないでくれ!味方もこの近くにいるから、もし当たったら…!!)」


流星 「おらおらァ!!ビビってんじゃねぇぞ深海棲ども!隠れてないで姿を表せ!!」ババババババッ!!!!!!



彗星、流星たちはどこに行くかもわからない、誰に当たるかもわからない弾を乱射させて発砲させた



何度言っても、どんなに説得しても聞かなかった翔鶴の命令…仲間に当たるかもしれないのに それでも、仲間に当てないように撃てと命令してきた



こんな霧が深い状況、しかも電探やレーダーさえも使えないこの状況下で仲間の援護しろなんて無理難題 彗星たちは絶対と言っていいほど打ちたくなかった



たしかに翔鶴さんがここ最近、戦果を上げていないのは知ってる いろんな戦場に出ては、他の艦娘に手柄を取られて戦果を持っていかれている



だが、戦果は取り合いではない 戦果を上げるということは、みんなで上げたということ 最後に敵を仕留めたやつが独占して持っていったり、多く敵を倒した者が戦果を持っていくわけではない



それは翔鶴さんもわかっているはず…わかっているはずだが、それでも…ここ最近はうまくいってないため、もしかしたら降格させられるんじゃないかと焦っている



だが翔鶴さんの提督は戦果を上げられないだけで降格なんかしない ちゃんとみんなと連携を取りながら、提督の指揮をちゃんと聞いていれば降格なんてまずありえない



現に一軍になった者が降格したなんて今まで聞いたことがない 一軍が作戦に失敗したとしても、降格されたなんて話は聞かない



翔鶴さんもそれはわかっている 提督が戦果を上げられないだけで降格なんてしないことを…だが、もしその第一降格者として選ばれない可能性がないわけじゃないとも思っている



いままでなかっただけで、本当は降格される可能性があるんじゃないかと不安を抱いている 翔鶴さんはそれが不安でしょうがなかった



もし、その第一降格者が翔鶴さんだった場合は…この先、その降格された人物として一生祀られる それは一軍になったものだけではなく、その艦娘は一生屈辱を背負っていかなくてはいけなくなる



しかも妹を持つ翔鶴さんにとっては、それだけは避けたかった もし自分が第一降格者として選ばれたら、妹の瑞鶴にも被害が及ぶ可能性があるから 死んでも手柄を取らないといけないと思っている



過去に別の鎮守府で捨てられた瑞鶴を拾ってくれた恩もある…だからなおさら戦果を取らなければ、示しがつかない……



……だが、敵が見えないのに しかも見方も見えない中で発砲なんてしたら誰に当たるかわからない 敵だけに当てろなんて無理に決まってる



翔鶴はそんな無理難題を押し付けた…艦載機たちも無理だと言っていたのに、それでもやれと言った……



……そんな無理難題を押し付けた結果………




バァンッッ!!!!!!



キャアァァァッ!!!!!!






…聞き覚えのある悲鳴が、艦載機たちのところまで響き渡った………











撤退



大湊警備府ー提督室



提督 「…はい はい…ほんとにすみませんでした 後日、そちらにお伺いさせてもらいますので……」


提督 「…わかっています なので今回の件に関しては……」



翔鶴 「………」




味方に攻撃してしまった後、全艦隊撤退させて各鎮守府に戻っていた



敵の勢力もなかなかもので、一度では倒せないとふんで撤退することを決意した



提督は単冠湾泊地の提督に電話をして謝罪していた…わたしが、わたしが味方に艦載機をぶつけてしまったせいで 最高指揮官の座を汚してしまった……



それだけじゃない 一軍隊の名まで汚してしまった…提督だけじゃなく、一軍隊のみんなにまで迷惑をかけてしまった……



最高指揮官の名を汚すだけじゃなく、一軍隊の名まで汚してしまった……わたしは、過去最悪なことをしてしまった



どんなに謝っても許されない どんなに罰を受けても償いきれない……私は一体、どうすれば………



提督 「…はい すみませんでした それでは」ガチャッ


提督 「…ふぅ……」


提督 「(ちょっとめんどうなことになったな…向こうの提督も当たり前だが、かなり怒ってたな…)」


提督 「(評判はそこまで悪くない人だが、さすがに今回の件に関してはかなりキレてたな まっこれが逆の立場なら俺は本気で向こうの提督に怒ってるな…)」


提督 「(……どうするか)」


翔鶴 「…提督 ほんとに、申しわけありません 謝っても許されることではないとわかっていますが……!」


提督 「…そうだな 今回のことに関しては少しばかし、許されることじゃないな まして別の鎮守府の艦娘を大破させちまったからな」


提督 「向こうの提督も怒り狂ってたよ 最高指揮官と呼ばれてる者としてどうなんだとな」


翔鶴 「ーっ……!!」ググッ


提督 「さすがに今回ばかりは許せないな 無理な行動、仲間の意見聞かずに自分の意思で勝手な行動、仲間を大破…罪は重いぞ?翔鶴」


翔鶴 「っすみません……ほんとに、すみません…!!」ツツー…


提督 「…だが、俺もお前の悩んでることを解消することはできなかった 俺もおれで責任がある」


提督 「今回は俺の責任でもあるから 今回のお前の罰は…」


翔鶴 「【…解体、してください……】」


提督 「…なに?」ピクッ


翔鶴 「っ…」ビクッ


提督 「…おい翔鶴 いま、なんつった?」


翔鶴 「…解体、してください……!」


提督 「…翔鶴 俺は言わなかったか?解体なんて言葉、使うんじゃねぇと」


翔鶴 「聞きました…ですが、今回のことに関しては、あまりにも大きすぎます!わたしが勝手なことをしてなければ こんなことには…っ」ギリッ


提督 「それとこれとは話は別だ 解体するのと罰を受けるのは全然違うだろ!」


翔鶴 「違くありません!私はやってはいけないことをしてしまったんです!味方に艦載機をぶつけてしまうなんて…そんなこと、どんなに謝っても許されることではありません!」


翔鶴 「そんな大罪を犯した私を生かしておいたら…この先、最高指揮官と呼ばれている提督の名を汚してしまいます!」


翔鶴 「だから私を解体してください!わたしは許されないことをしてしまったんです もうみなさんに会わす顔がありません!」


翔鶴 「…瑞鶴にも、会わす顔がありません……もう、だれにも…会わせられないです……」ググッ…


翔鶴 「お願いです わたしを…解体、してください……一生のお願いです!」


提督 「…だめだ 解体は許さない」


提督 「解体されて死んで、罪を逃れようとなんかするな 楽しようなんて思うんじゃねぇ」


提督 「翔鶴 お前の罰は今から明日の夜まで反省房で反省しろ 食事とかはちゃんと用意するから安心してくれ」


提督 「もちろん 反省房に入ってる間は誰かと話すのも許可する てか、誰かと絶対話をしろ 命令だ!」


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