2017-07-24 23:11:19 更新

前書き

アニメ版と人物像が被らないように、便宜上、主人公の名称は 堂島とさせていただきます。
両親が離婚とか、そうゆう設定のわけでなく、あくまで便宜上ですのでご了承ください。


文化祭後のある一日


放課後のいつものフードコート



里中「あれ、花村?こんな所でなにたそがれてんの。」


花村「?..なんだ里中か..お前こそ、一人でどうしたんだよ。」


里中「ん...ちょっと探し..物?」


花村「お!買い物?なら店長の息子としておもてなししなきゃな。」


里中「うわ..顔の切り替え早っ。さっきみたいにしてればいい感じなのに。」


花村「お前からすらも駄目出しとか。もう逆に喜んじゃうべきかな..俺。」


里中「...花村、なんか今ブチってきた。」


りせ「お!、やってるやってる!」


巽「人が溝落にもらってんの見て、んな事言えるお前ってすげぇよ。」


里中「あれ、二人ともどうしたの?」


りせ「ちょっと、完治に買い物付き合ってもらってる所。」


巽「花村先輩大丈夫すか、この指何本すか?」


花村「ごぉ.あ..あれ、だんだん視界が..。」


里中「乙女を皮肉った結末だね。完治くんも覚えとくよーに。..皮肉..。肉..。そだ。雪子とご飯食べよって待ち合わせしてたんだ。」


ガサゴソ ガサゴソ ガサ..クマ!?


りせ「うわ..なんか揺れた!..て、..クマ?」


花村「クマ..?、そうだ、クマがアイス食おうって言い出したから待ってたんだった。」


里中「てことは..揺れた茂みは二つ..この場に来るべき二人の人間。つまりそこにいるのは!」


天城「ぷくくっ。」


クマ「むぷぷぷ。陽介は常にやられ役が輝くクマね、クマの中ではアカデミー賞クラス。」


花村「嬉しくねーつの!天城も笑うなよ!」


里中「その様子じゃ、やりとりを見て楽しんでたみたいだね」


天城「ごめん千枝。途中でクマさんと会って、話ながら来たら、アッパー食らってる花村君が見えて。」


りせ「千枝先輩が推理..!もしかして、直人くんのマネ?」


里中「まぁね。花村しばいたから、スッキリしてるからかも..これ使える!」


花村「俺の人権を考えろよ!たく、てかクマ..アイス..。」


天城「花村君のだったの?..ごめん。空腹に勝てなくて..。」


クマ「目の前でお腹を空かした娘をほおっておけるほど..クマ..人でなしでないクマ。」


花村「俺の..ポケットマネーだろうが..。」


巽「花村先輩..俺、先輩のそうゆうとこ、勉強になってるぜ!」


花村「俺の人生を反面教師にするんじゃねぇよ..。アイツがいたらフォローしてくれんのになぁ。」


りせ「..?、ねぇ。今日は先輩いないの?」


花村「あいつは用事が」

里中「都合があるって、」

巽「忙しいって..」

クマ「とっても大事な用事ががあるって」


りせ「!? 」


花村「あれ、お前らも聞いたんだ..。」


里中「まぁ..ね。みんなでご飯食べに行こっかなと..」


巽「俺もっす。ちょっと用事ががあったんで付き合ってもらおうかと。」


りせ「...ねぇ。先輩ってたまにいなくなる時あるよね?」


天城「..確かに、用事があるっていって帰っちゃうよね。たまにだけど。」


りせ「...あたし..実は前から話したいと思ってた事があるの。これ..臨時作戦会議級の案件だと思う。」


花村「ん?..いつになく熱心な感じだな。..じゃあ..リーダーいないけど始めちゃうか。」


りせ「うん。それにそれ..先輩の事だから。」

・・・・・・・


里中「ふぅー腹ごしらえ中了。」


巽「中ってまだ食うんすか..。」


里中「ほら、お腹一杯だと頭が働かないじゃん。..そういえば直人くんは?」


巽「調べもんがあるっていって先に帰っちまいました。」


りせ「よし。では本題に移る!」


天城「ふふ、かわいい。」


りせ「あのね..私..先輩とはみんなより知りあって浅いけど、実は先輩とは、けっこう仲良いと思ってたんだよね。(ランク6)」


巽「随分な自信みてぇだけど、本当は違うんだろ(ランク7)」


りせ「うん...。やっぱりまだまだ仲の良い後輩位だと思う。」


里中「でも、りせちゃんと一緒の時のリーダーかなり新鮮な反応してるよね。なんかビックリする。こんな顔するんだって。(ランク8)」


天城「うん..本人も自分で自分に驚いてるんじゃないかな。ほら..影響うけやすいから。リーダー。(ランク9)」


花村「まぁ..あいつ優しいし人の気持ちに敏感な所あるしな。一緒にいて、結構仲良いのかもって思っても不思議じゃないよな。それがアイツの良いところでもあるけど(Max)」


巽「なんかわかる気がするっす。それ。」


りせ「なんか...格の違い見せられてる感じ..」


クマ「そんで、りせちゃんはセンセイの何が、そんなに気になるクマか?」


りせ「...うん。皆に話そうか、正直、迷ってたんだ。でも気になるし..そのせいか、あまりペルソナも思い通りに動かなくて......その...先輩ってさ..付き合ってる人いるよね。」


巽「なっ!?」


天城「えっ!」


里中「...!」


花村「へ...えぇッ!アイツに!?」


りせ「..なんか..一年の知り合いに演劇部の女の子がいて..。ほら、先輩って演劇部じゃん。」


巽「先輩って演劇やるんすか..?」


里中「確か..事件が始まってばっかの時に入ろうかなって言ってた気がする。ペルソナの特訓になりそうだからって..。」


天城「じゃあ..相手は演劇部の娘なの?」


りせ「その人も噂で聞いただけだって、ほら先輩達って女装コン出てからあっち方面で話題だったから。」


花村「どこ方面にだよ..」


巽「....俺を見んな。」


クマ「センセイもすみに置けないクマ。ちゃっかりヤングライフしてるクマ。」


花村「ん..にしてもアイツにな..。」


りせ「花村先輩はなんか聞かなかったの?」


里中「よく二人で遊んでるし、話とか聞かないわけ?」


花村「んな事を言われたって..でも、俺にも言わないってのは、なんか引っ掛かるな。」


天城「恥ずかしいだけなんじゃない。まだ付き合って日も浅いからとか。」


巽「先輩なら普通に言いそうっすけどね。」


里中「何か言えない事情があるとか?」


花村「..事情..。アイツ..何かに首を突っ込んでるとか?」


天城「もしかして...私たちに言えないくらいの大事に?」


りせ「なんか..事件の匂いがしてきた。そういえば演劇部に入ったの、私や完治は直接聞かなかったし..。もしかして演劇部でなにか?」


花村「確かに、俺たちも入ってからの事は、あまり聞かなかった。話してもちょっとはぐらかしてる所があったし。」


クマ「なんだかクマの鼻がいままでにない匂いを感じてるクマ!凄く凄くひくひくするクマ!」


巽「マジかよクマ。これって..もしかして大事なんじゃないんすか!」


りせ「...クマ、虫食ってる。」


天城「本当だ。お尻に十円ハゲできてる。」


クマ「なんですとぉ!せっかく一週間前に洗ったばっかなのにぃ!」


里中「鼻ヒクヒクするのそのせいじゃない。」


花村「ビックリさせんなよ..明日、直接聞いてみるわ。アイツの事だし、なんか教えてくれんだろ。」


りせ「そうかな..。うぅん..。」


巽 「..そういや、俺ら買い物の途中だったんだ。すんませんが、家の御使い頼まれてて、お前もだろ、りせ。」


りせ「あ、お婆ちゃん。..仕方ないけど今日はここまでだね。」


花村「よし、じゃあクマ、俺の分のアイス買いに行かなくちゃな。」


クマ「およ?なんだっけ、それ。」


花村「...クマ。お前、今月の小遣いカットな、てゆうか俺のな!」


クマ「わかったクマ!たく、陽介は食い意地のオスカークマね。」


花村「意味わかんねぇよ。じゃあ里中と天城もまた明日な。」


クマ「バイバーイクマ。もーう陽介ったらクマった人クマね...」


里中「じゃあねー。さて..どうしよっか..。」


天城「食べないの?」


里中「いや..なんかもうお腹いっぱいていうか...アハハ、どうしたんだろ..。」


天城「そっか...にしても、なんか気になっちゃうね。」


里中「そっかな...。本人が言い出すの待てばいいんじゃないかな。」


天城「たしかクマさん。リーダーに大事な予定があるって言われたんだよね。大事な予定ってやっぱり..デートとかかな。」


里中「そう..なんじゃないかな。もし本当に付き合ってる娘がいたらだけど...。」


天城「デートっていったら、ここからだと稲葉市だよね。ねぇ..千枝。」


里中「雪子さん...その目は何んなんでしょうか...。」

・・・・・・


完治「にしても先輩の彼女か...どんな奴か、なんか気になんな。」


りせ「まだそうかわからないって、さっき結論でたじゃん!」


完治「怒んなよ!確かに..そうだけど、でもよ...いたらどんな奴か気になんだろ。」


りせ「...じゃあ..探しに行こ。いるとしたら、あたしの見立てだと、おそらく稲葉だよ。」


完治「....え、今から?」

・・・・・・


クマ「にしてもセンセイはズルいクマよ。」


花村「(ピクッ)」


クマ「菜々ちゃんともいう娘いるというのに、クマ..クマ..うらやましい!」


花村「菜々子ちゃんをカウントするなよ。...アイツ、もしかして俺に気を使って. ..。」


クマ「陽介?..どげんしたクマね?」


花村「なんでも..ねぇよ。」


・・・・・


数十分後 稲葉市 駅前


里中「えっと..。」


完治「...もしかして先輩達もすか。」


天城「じゃあ..やっぱり」


りせ「先輩達も来たんだ。」


天城「うん。大事な用事ってデートかなって、だからここだと思ったんだけど..。」


りせ「考えてた事は同じだね。私たちもそう思ってここまで来たんだけど...」


完治「先輩の原付きはねぇし、デートスポット?的な所に行っても見つからねぇ。」


里中「もう遅いし帰っちゃったんじゃないかな..。」


りせ「ここまで来て、骨折り損って..はぁ..もう、明日直接聞くしかないかな..。」


里中「明日って確か、雨だよね。どっちみち雨の日はテレビに入る事になってるしそれで良いよね。」


りせ「そうだね..、その方がって..あれ?完治?」


巽「そうっす。前開けてて、目力のある..。」


寺門「ああ、アイツか。さっきまで確かにいたぜ。」


巽「マジっすか?..えと..一人で?」


寺門「客の事はあまりジロジロ見ねぇよ。ただ...女連れではあったな。ありゃあ...随分お喋りだったが..なんだか暖けぇ感じがしたな。」


巽「確定か...あ..えと。ありがとうございます。..え、コーヒーすか?....飲めないんでいいっす。」


天城「ねぇ..今の話って。」


巽「間違いねぇ。先輩は連れとここにいた。りせ、お前の言った通り、稲葉にいっ、て..どうした?」


りせ「..... 」


天城「これは..失神してるね。」


巽「たく..。自分で探しに来といて何なんだよ。里中先輩こいつを...。」


里中「.....ん、何?」


天城「千枝..大丈夫?りせちゃんが軽く失神しちゃってるから...二人で運んであげよ。」


里中「う..うん。そうだね、もう..この娘ったらもしもーし!」


巽「取りあえず、明日は雨だ。俺たちに隠し事なんて先輩らし、」


白銀「..やっぱり..皆さんでしたか。」


巽「..!」


里中「直人くん!?」


天城「奇遇だね。ここで会うなんて。」


白銀「ええ。用事が片付いたついでに寄ろうと思って..皆さんはどうし...久字川さん..どうなさったんですか?」


巽「なんつうか..説明が難しいんだよ。」


白銀「何かあったみたいですね..お話を聞かせてください。」

・・・・・


天城「とゆうことなんだ。」


白銀「先輩が、..僕もあまり親しい訳ではないですが..そうゆう方なんですか?」


里中「そうゆう人では..ないと思うんだよね。」


巽「だから、皆意外に思ってんだよ。」


天城「そうゆう人?遊び人ってこと?」


白銀「ええ、そうゆうことです。その線も今消えましたが...事件性がないとは..言い切れないですね。田舎では、都会と違って人と人とが綿密に関係しあっている。その分、トラブルが多くなるのも必然です。」


天城「...」

里中「...」


白銀「あ...、すいません。毒のある言い方でしたよね。」


巽「ま、まぁ要は、お前の目から見ても不安だって事だろ?...先輩が俺たちに隠し事なんて..らしくねぇよ。明日..きっちりさせなきゃな。」


翌日 昼休み


白銀「失礼します。」


巽「うぃーす。て、あれ?先輩は?」


里中「花村が連れてった。二人の方が話しやすいじゃん。りせちゃんは?」


巽「元気ないっすよ。なんかぼぉっとしてて見てて悲しくなってくるほどっす。」


里中「....」


天城「今日は雨だし、予定通りテレビの中のに行くんだよね。花村君。ちゃんと聞き出せればいいんだけと....あ、戻ってきた。」


花村「....あの、すんません..聞き出せませんでした。」


里中「あれ、リーダーは?」


花村「戻る途中で呼ばれてっちまった。...なぁ、昼休みならまだ結構残ってるし..演劇部行かないか?」


天城「部員に聞き込むってこと?」


花村「そっ。本人に聞く前に、最後に1つ確実な決め手が欲しいよな。相手の名前とか。」


白銀「なるほど..確かに、情報が今は少なすぎる。たかが噂程度だ。」


巽「確かに今なら、部室で飯食ってる奴がいるかもしれないっすね。」


里中「よし。そおと決まったら行こ!」


花村「お!やる気じゃん里中。さっきまで暗かったのにどうしたよ。」


里中「なんか...吹っ切った。うん。」


天城「千枝...。うん、行こう。」


演劇部の部室へ向かった。.......一人跡片付けをしている生徒がいた!


部長「あれ、花村じゃん。どうしたよ友達連れて?彼ならいないよ。」


花村「実はさ..ちょっと聞きたい事があって..。」


部長「え、彼女?...どうだろうな。え、演劇部に!?........もしかして小沢さん?」


花村「小沢?」


部長「もう辞めたんだけど、別格に上手い2年がいてさ、5月に彼が入部したとき、色々な教えてあげてたんだよ。」


花村「小沢..か。ありがとう。」


部長「小沢さん。最近人が変わったみたいに明るくなったからな....前は、ちょっと嫌なとこがあったんだけどさ。仕方ないよな、家の方が大変だったみたいだし。」


花村「家が大変だった?...ふぅん。え..マジで?」


廊下


巽「父親が..亡くなった..。」


花村「アイツが入部して三ヶ月くらいの時にらしい...。」


天城「そっか..そんな事が..。」


巽「コーヒー屋の親父が言ってた暖かい感じ..今は別人みたい明るい..その人なんじゃないすかね。」


里中「小沢さん..か。部活を辞めたのはお父さんが亡くなったからなのかな...」


白銀「可能性はありますね。」


花村「ああ、可能性が出てきた。問題はどこでアイツと関わったのかって、」


女子生徒「あの..。」


花村「ん、何か...、」


女子生徒「えっと..もしかして演劇部の入部希望者?」


花村「ああ、ごめん違うんだよね。」


女子生徒「ああそっか、ごめん。入部希望で入りずらいのかなって思って、そうだったら案内できたんだけどさ。」


里中「親切にありがとうね。演劇部の人?」


女子生徒「えっと..元かな。この前辞めちゃってさ。」


天城「!」


女子生徒「ねぇ。里中千枝さんと天城さんだよね...ミスコンの。」


里中「そうだけど..うわぁ..人に言われるとスゲー恥ずかしい。」


天城「確かにね...。」


女子生徒「確かに恥ずかしいよね。でも二人ともスタイル良いしすごく可愛いかったよ。」


里中「そ、そんな、そんな人様に誉められる程じゃ...」


天城「そ..そうだよ..。それに自分達で出たくて出たんじゃないんだよ。花村君に勝手に..。」


女子生徒「花村?..ああ君か!..あ、確か女装コンの!」


花村「人の深い傷を掘り起こすんじゃないよ...。」


女子生徒「君も確か..一年の巽君だよね。一緒に出てた。」


巽「ああ..名前知ってるんすか..。」


女子生徒「インパクトあったからね..出るなんて男気あるよ!あっ..女装だから出ちゃ不味いのか..。」


巽「男気?..お、おお。」


花村「なんで嬉しそうなんだよお前は。」


里中「こいつ酷いんだよ!勝手に人をエントリーさせて、お返しにエントリーさせちゃった。」


女子生徒「自業自得だね。それは。」


花村「うわ、なんか超胸に突き刺さった。」


天城「二人、不幸な犠牲者がいたけどね」


女子生徒「そっかな..結構乗り気じゃなかった?」


天城「そろそろ教室に戻った方が良いかも。」


花村「そうだな。もう充分だろ。」


女子生徒「?」


花村「ああ!、こっちの話だからさ。それより、教室棟に行こうぜ。」


全員で教室棟に向かった。


花村「見たことあると思ったら、やっぱりそうだ。一年の時に劇見たんだよ。」


女子生徒「本当に?..なんか照れるな。」


里中「それ覚えてる。雪子誘って撃沈したやつでしょ。」


花村「うるせぇな!女子の前で言うなよ!」


女子生徒「里中さんだって女子じゃん、ね。」


里中「え、あ、ありがとう。うう、君、中々誉め上手だね..。」


天城「千枝ちょっと赤くなってるよ。」


里中「え!?、そんな、あたし..ちょ、見ないで、特に男ども!」


花村「なんだよ。顔隠さなくたっていいだろ。」


女子生徒「そうだよ。顔隠さないで見せて。ほら、花村達、あっち向く!」


花村「そっこー呼び捨てかよ、悪い気はしねぇけどさ。」


女子生徒「ほら..さっきはごめん。怒..った?」


天城「ううん。この顔は恥ずかしがってるんだよ。」


里中「雪子!?..ほら、もう赤くないっしょ。」


女子生徒「やっぱり可愛い。」


里中「やっぱりって何!?」


巽「先輩..なんすかね。この感じ..」


花村「お前も感じるか..。この感じ。」


巽「なんなんすかね..ストーブの前に座ってるみたいなこの..」


キーンコーン カーン


天城「あ、鳴っちゃった。」


女子生徒「あたしはこっちだから、じゃあね。」


花村「おう。じゃあな。」


女子生徒「うん。またね。」


里中「あ、名前、まだ聞いてなかったよね。何ていうの。」


女子生徒「ああ、そっか、小沢結実っていうの。実を結って書いて結実。よろしくね。」


小沢は歩いていった。


里中「.....小沢..」


花村「今の..娘が?」


巽「明るくて、暖かい感じ...」


天城「演劇部を辞めたって...」


白銀「条件に当てはまりますね。それだけじゃ、」


巽「お前..さっきまで何処に..」


白銀「気配を消すのなんて簡単です。探偵ですから。..。」


花村「..完っ全に..決まりだな。今のがホシだわ..。」


放課後 ジュネス テレビの中


ボイドクエスト 11階


花村「行け、スサノオ!」


ペルソナ、スサノオが陽介の回りから風を巻き起こし、それは竜巻となって、目の前のシャドウへ向かった。


りせ「疾風はあまり効いてないみたい。どうしてだろう...。弱点が見えてこない。」


里中「なら、全部試してみるだけだよ。雪子!」


天城「わかった千枝。コハクノサクヤ!」


里中「よし、来て..トモエ!」


二人の背後に現れたペルソナは炎と氷を生み出し、シャドウへと解き放つ。だが、シャドウの体が光を放つ、二人の炎と氷は跳ね返され、まっすぐに二人へ向かう。


天城「しま、千枝!」


激しい火炎が里中のもとへと流れるかのように向かっていく、すると


巽「タケミカヅチ!」


現れた巨大なペルソナは炎を受けて少し焦げていた。


巽「まだまだ、余裕だぜ。しっかりしろ!りせ。」


りせ「わかってるよ..。氷結と火炎は駄目..。」


クマ「待っててクマ、完二。いまクマが癒してあげるクマ!」


巽「抱きつく必要ねぇだろ!お前は直人を守ってろ!」


白銀「すみません..油断してました。」


りせ「今日おかしいな...相手の動きが予測できない...。あっ!皆危ない!!」


シャドウは剣先に巨大な渦を作ると、それは瞬く間に雷を造りだし、空は雷雲で覆われた。


りせ「まずい。体力あともうちょっとなのに!....わかった!そいつは光、光が弱点ッ」


りせが言い放った瞬間、雷鳴に混じって声が響く。


「ヤタガラスッ!」


現れたペルソナは数枚の札を出現させる。札は風に乗ってシャドウの体に貼りつき、眩しいほどの光を放つ。


カッと、閃光が辺りを照らすと、シャドウの姿はもう消えていた。


荒く呼吸を上げ、片膝をつく少年の肩を花村がさする。


花村「お疲れ..相棒。」


ヤタガラスが主の前に降り立ち、その顔をつつく。堂島はふらふらと立ち上がり、花村に肩を叩く。


堂島「お疲れ..陽介。」

・・・・・・


クマ「いやー、皆には感謝してもしきれんクマ。特に最近はりせちゃんクマ。」


りせ「今日は活躍できなかった...。ごめん。」


里中「良いって。悪い日があれば良い日もあるって。次は頑張ろ。」


天城「..色々なあったし。」


りせ「うん...(チラッ)」


堂島「よし、もう大丈夫だ。」


完二「あざっす。なんか結構回復した気がするっす。」


クマ「ぶー!せっかく、クマが治してあげたのに!」


巽「治すっていって自分がバテたんじゃねぇかよ。お陰で階段降りる間ずっと生焼けだったじゃねぇか。」


花村「いいじゃんかよ。全員無事に帰れたんだし。なぁ堂島。」


堂島「陽介の言う通りだ。あっクマ、尻尾の方に穴が空いて..。」


花村「それは今回のじゃない..直人は大丈夫か?」


堂島「応急処置は済んだ。呼吸が少し荒いだけで問題ない..眠ってるだけだ。」


巽「たく、人を心配させやがって..」


花村「なに彼氏気取ってっ...(やば!....チラ)」


天城「(お・ね・が・い)」


里中「(は・な・し・き・いて)」


花村「そ、そういやぁ、お前の新しいペルソナ...あの、カラスの。」


堂島「ヤタガラス?」


花村「そうそう。なんか、カラスなのに暖かい感じがするっていうか不思議だよな。そういうのってさ..作るとき..何かイメージしたりすんの?人..とか。」


里中「(上手い!素朴な疑問をぶつけるかのようにして相手の反応を見るってわけだね。)」


堂島「イメージ..そうだな..何考えてんだっけな..」


花村「こう、明るい感じの奴とか?パァとして、暖かい感じの?」


堂島「え!?..どうだろうな、あんまり意識して作れるものでもないしさ...アハハ..」


花村「ああ、そういうもんなの?」


里中「(く、失敗か..。次はどうする?)」


天城「そういえば今日ね。演劇部に行ったの。堂島君、演劇部じゃない。どんな感じかなって..」


花村「(天城!本人を出すつもりか!?)」


巽「(勘の良い先輩なら気づくんじゃ!?)」


天城「そ、それでね。そこで親切な人がいてね。同じ2年の女子なんだけど..し、喋り方もハキハキしてて底なしに明るいっていうか..あ、アハハ」


花村「(テンパるな天城ィ!)」


りせ「(なんか、変な人みたいになってる)」


クマ「(センセイ、もう真剣な顔すればいいのか笑えばいいのかわからんって顔してるクマ!)」


天城「そ、それでね。なんだか可愛いし優しそうだし気さくだし、あ、その娘ね小沢さんっていうんだけど、元演劇部だからリーダー知ってるかなってアハハ。」


堂島「.....」


天城「(これは..成功かな千枝!)」


里中「(あたしの方を向かないで!)」


巽「(先輩...。下向いたままっすよ....)」


花村「(もうバレたろ、これは..。)」


堂島「..小沢なら知ってる。えと..お世話になったからさ演劇部では..」


花村「(..食いついたぞ!)」


巽「(なんか顔..赤くないっすか先輩。)」


りせ「(あたしその人知らないんだけど...)」


クマ「(クマも知らんクマ..ちょっと、小沢さんとはどなた?)


花村「そうそう。見学しに行ったら鉢合わせてさ..いやぁあんな可愛い娘いるなんて知らなかったわ。」


里中「な、なんかこぉ 、カラッとしてるっていうかさ..んねぇ雪子?」


天城「う、うん。か..可愛いし彼氏とかいるのかな..。何か知らない堂島君?」


堂島「ど..どうだろうな..。」


クマ「(センセイ今にも倒れそうなくらい顔が真っ赤っかクマ!...てか、クマもなんか頭ん中がフラフラするくま...)」


りせ「クマ?..クマどうし、う..。」


巽「お、おい!二人ともどうしたんだよ!?」


天城「...この感じ..もしかして。」


クマ「へ..ヘレビの中に居すぎたんだクマァ..。」


花村「なんでこっち出身のお前までそうなんだよ..うぅ..とにかく出なきゃな..。」


全員でクタクタになりながらテレビから出た。..フラフラの足取りで何とか各々家路に着いた。


翌日 稲葉市


りせ「...」


里中「りせちゃん?」


りせ「へ、..どうしたの?」


里中「どうしたのって、さっきからずっと呼んでるのにぼぉっとしてたからさ。」


りせ「ごめんなさい..せっかく誘ってくれたのに..。雪子先輩は?」


天城「見て千枝!ジャックフロスト人形取っちゃった!」


里中「見ての通り。」


りせ「...。」


天城「あれ、なんか..変なの事言った..?」


りせ「ううん。そういう事じゃなくてさ。...えっと、なんで今日、稲葉に来たんだっけ。」


里中「新しいショッピングモールができたからさ。花村には悪いけど、ちょっと気になるじゃん。」


天城「旅館のお客さんからそこの焼肉屋さんの割り引き券もらっちゃってね。」


りせ「やっぱり肉なんだ..。」


里中「ざっくり言えば..はい。」


天城「でも、美味しいって評判だよ。」


三人で新しくできたショッピングモールに向かった。たわいない話をしつつたどり着いた。


里中「広い..ジュネスの五倍は広い..。」


天城「ずっと工事中だったからね。焼肉屋さん、席空いてるかな。」


りせ「人がいっぱい..帽子被ってきて正解かも。」


里中「こんなに広いと誰か知り合いに会っちゃうかもね。」


天城「皆も連れてくれば良かったかもね。堂島くん達も気になってたし。直人くんも来れば良かったのに。」


里中「確かにね..。ま、一人足りないけど女同士でってのも良いじゃん。ね、りせちゃん。」


りせ「うん..。男子の前じゃ話せない話とかあるからね。..そういえばさ、昨日の小沢さんって?」


里中「聞いちゃうか..それ。」


天城「まぁ、話さなきゃとは思ってたからね。」


りせに昨日のことを話した。


りせ「つまり..その人が..、可愛いの?」


天城「可愛いんじゃないかな。」


里中「というか..親しみやすい感じかな。」


りせ「話してみてどうだったの?」


里中「ん...なんかこう、気がついたら仲良くなってたっていうか。..こぉ、自然と安心してくるっていうか..」


天城「なんだか堂島くんに似た感じがしたかな。」


里中「ああ、たしかに。雰囲気じゃないんだけど..なんだか同じ感じがするんだよね」


りせ「似た者同士...先輩に似てる女子....スケバン?」


里中「そうゆう訳じゃな..あ..。」


天城「あ...。」


りせ「へ..何?....まさか、」


里中「か、隠れて!」


・・・・・・・・


天城「これは...キツいよ千枝..」


りせ「なんでわざわざ着替え部屋!?」


里中「だって..来てる来てる来てる!」


小沢「広いとは思ってたけど..まさかこんなにとは..。」


堂島「確かに..陽介の家..大丈夫かな。」


小沢「あ..実はさ..昨日、花村達に会ったんだ..偶然だよ..ホントに、里中さんや天城さんにも会ったし、後巽くんも!..けっこう緊張しちゃった..。」


堂島「そうなんだ..皆良い人ばかりだ。」


小沢「うん..良い人間に囲まれて幸せだな、この幸福者!」


堂島「イタタ..良かった。」


小沢「何が?」


堂島「なんだか嬉しいんだよ..ハッキリとはいえないけど。」


小沢「えぇ..ハッキリしてよ。なんかモヤっとしちゃうじゃん。..そういえばお昼、どうしよっか?」


堂島「小沢が好きなのが良いかな。」


小沢「ホント?じゃあ焼肉..はデートっぽくないか..ん..あ、ハンバーガーは?」


堂島「新しい奴が出たんだっけ、テレビで言ってた。」


小沢「そう!あんまりお金もないしさ。経済的に余裕を持ちたい、のでハンバーガー。」


堂島「確かに、良し行こう。」


小沢「で...何処にあるの?...駄目だ、地図見なきゃ全然わかんない。」


二人は歩いていった。


天城「行っちゃった...みたいだね。」


りせ「あの人...。」


天城「千枝?」


里中「行っちゃったみたいだね。よし、..もう出よう..なんか息苦しくなってきた...。」



りせ「...結構可愛いじゃん。二人の嘘つき。」


天城「オブラートに包んだつもりだったんだけど。」


里中「まぁ..本人は見れたし、今度はそっちの感想聞きたいな。どう?」


りせ「どうって...ああ、そんな感じか..って.....追いかけよう..。」


天城「やっぱり?」


里中「え?いや、流石にそれは..」


りせ「大丈夫!この人混みなら変装してればまずバレないよ!、よし、行こう!」


里中「ちょっとりせちゃん!」


天城「..千枝、ここで休んでていいよ。私が見てるから、りせちゃんのこと。」


里中「..大丈夫だよ。もとはアタシが誘ったんだから..乗り掛かった船だよ。行こう!」


天城「うん。」


りせの後を追いかけた。遠くから二人の様子を観察した。


りせ「別々のハンバーガー食べてるね。」


天城「なんだかお腹鳴っちゃいそう..。」


りせ「..そういえば何も食べてないんだよね。千枝先輩は?」


里中「アタシは大丈夫だよ。あ、堂島くんに動きが!」


りせ「あ..!?..ハンバーガー、取り替えっこした..」


天城「まぁ、あれぐらいならまだ..ね?」


里中「聞こえてないよ、本人。」


りせ「..間接キスなんて..気にしないってこと?か...確定じゃん..。」


クマ


里中「ん?...気のせいか。」


二人を追ってゲームセンターまで来た。


天城「二人はレーシングゲームに..並んでいます、先程から会話が途切れていませんどうぞ。」


里中「真横にいるんだけど..」


りせ「レーシングゲーム...プリクラとかはスルーか..興味ない、もしくは通過済みってこと?」


里中「順番きたみたい..対戦かな?」


天城「....小沢さん、凄い嬉しそう。」


りせ「....声出過ぎじゃない。ここまで聞こえてるし。」


里中「小沢さんってあんなにはしゃぐんだ..なんか意外かも..て、なんかギャラリーできてない..」


天城「かなり凄い勝負してるんじゃない!」


里中「何でちょっとウキウキしてるの...どんどん人増えてるし!」


りせ「もうここからだと見えないよ!...あの人混みならもっと近づいても..」


里中「流石にそれは..て..あれ、いない。」


天城「行っちゃった..。」


里中「まったく..隠れてた意味が、ちょ、花村「おいク、」


天城「あ...」


里中「..ああ!」

花村「ああ!」



堂島「ん?..今、里中と陽介の声が、」


小沢「スキありっっ!!」


堂島「しまった!?っ、まだまだっ!」



りせ「何で花村先輩達が..」


クマ「こっちのセリフクマよ。」


花村「お前らがコソコソしてたから追っかけてみたら、堂島と小沢を見つけてな..」


里中「いくらなんでも出くわし過ぎでしょ..これ..。」


天城「何だか予感はしてたけどね..。」


クマ「陽介?センセイの隣にいる方が小沢さん?クマ、顔見てないクマ。」


花村「ああ..これって..デート..だよな。」


里中「恐らくね...楽しそうだね。二人とも..」


天城「うん。..なんだか..今日はこのままそっとしてあげたいかな..ね、りせちゃん。」


りせ「...、この大人数だと、流石に目立つしね。」


花村「..じゃあ、俺らは取り合えず退散するか。」


クマ「えぇ!クマ、小沢さんの顔もまだ見てないクマよ!」


花村「お前は人混みですら目立つんだから駄目だ!」


里中「...じゃあ、行きますか..。」


天城「うん。」


花村「しゃあねぇよな。」


りせ「.....」


クマ「なんか物足りないクマ..」


天城「そうだ!この近くに焼肉屋さんがね...


マジでか、ちょうどはらへっててさ

ミンナデタベルノ?

ジャアクマハマグロヲ..

ネェッツノ!


里中「....」


堂島「負けたか..」


小沢「いぃ良し!勝った。」


堂島「ハハッ..」


里中「...良かったね。堂島くん..。」





翌日 日曜日 ジュネス食品売り場


花村「昨日のあれは..間違いなくクロだな。俺にはわかる..堂島は小沢結実と何らかの関係を持ってる。間違いない。」


クマ「クマもその結実ちゃんに会いたいクマよ..。」


花村「諦めろ..俺達には役目があるんだ。この値引きシールを全部貼り治すって役目がな!」


クマ「ごめんなさいクマ..。安ければ、皆買ってってくれるかなって徹夜したんだけど..。」


花村「安すぎんだってこれは...。まぁいい。ともかく、二人の事はアイツらに任せてるしな..まぁ大丈夫だろ。」


商店街


りせ「よぉし!張り切っていってみよぉ!」


里中「うお、燃えてるねぇ。よぉし、じゃあ張り切って調査行っちゃおうか。」


りせ「もちろん!こうなったら白黒はっきりつけきってみせる!先ずはあの娘の所だね。」


里中「前にリーダー。日曜は大体商店街にいるって言ってたし。」


一方...病院


雪子「ごめんね完治くん、もう済んだよ。そういえば直人くんは?」


巽「調べもんだって..僕に全て任せておいてくださいって..にしても大変っすね..。常連っつても様子見に来るほどじゃないっしょ。」


天城「そうだけど..これも旅館の為だもの。私がしてあげられるのはこれぐらいだから。」


巽「..なんか天城先輩。最近、なんつうか..格好いいすね。」


天城「急にどうしたの完治くん...。」


巽「え..なんでちょっと引くんすか...。」


天城「あ、ごめん。そうゆう事じゃないんだよ!気持ち悪いとか、怖いとかじゃなくて!」


巽「...」


天城「えっと...ほら、なんだか最近の完治くん。凄く人懐っこいっていうか、親しみやすいなって思って...。」


巽「そ、そうすか?」


天城「うん。.私が何か言えるわけじゃないけど..良いと思う。今の完治くん。」


巽「天城先輩..。じ、実は..俺、思い出した事があるんすよ。天城先輩達に出会う前に俺、堂島先輩をここで見たことがあるんです。」


天城「堂島君が病院に?」


巽「あの..小沢って人の父親が亡くなるちょっと前、お袋が風邪引いて..俺、ここに見送りに来てたんす。その時に..先輩を、隣の女子に必死に話題ふってて、多分、今の先輩のイメージとは違ったから忘れてたんだと思うんです。」


天城「その女の娘って、小沢さん?」


巽「多分..。うちのがっこの制服だったし...なんかだんだん分かってきた気がするっす。堂島先輩達の事。」


「堂島..?君たち堂島君の知り合いかしら?」


天城「え、あの..どなたですか?」


上原「ああ..ごめんなさい。私は上原てゆうの見た通り、ここのナース。」


巽「堂島先輩を知ってるんすか?」


上原「ええ。彼、ここでアルバイトしてるから、よく顔を見るの。」


上原は微笑んでいる。


上原「あなた達..堂島君の友達?」


天城「はい。」


上原「..。随分、可愛い友達ね。よく言われるでしょ...」


天城「そ、そんなこと!」


上原「..ふん..彼、こんな可愛い娘をほおっておいて、何してるのかしらね...。」


天城「ん...。」


巽「おい..急に絡んできた挙げ句に、何様だアンタ...俺らは用事があんだ。用件があんならとっとと言いやがれ。」


天城「完治くん!」


上原「....あら、人の事を勝手に探ってる君らもなんなの?..そんな口、私に叩いていい身分なの?」


上原の口調から怒気が感じる。


巽「..いい加減にっ!」


天城「違います。」


上原「...」


天城「私達、軽い好奇心だけでこんな事をしてるんじゃないです。」


巽「...ああそうだ。人の粗見つけてぇわけじゃあねぇよ。俺らは、あの人の本心が知りてぇんだ。」


上原「....そう。ならよかった。」


天城「?..どういうこと?」


上原「ごめんなさい...私、あなた達が亡くなった人の事を話してたから、何かの冷やかしかと思って...堂島君とあの娘のこと..聞きたいの?」


巽「知ってるんすか..?」


上原「ええ..どっちかといえば、彼女とお父さんについてだけど。」


上原から堂島と小沢、そしてその父親についての話を聞いた..。父親がどんな人物だったか..そしてどんな最後だったか。堂島が小沢を励ましていた事..。


天城「そんなことが..」


上原「私が知っているのはこれだけ..力になれたかしら。」


巽「ああ..わかってきたぜ。なんでアンタ、そこまで..、」


上原「なんでかな..。わかんないだよね。..ほおっておいたら自分がズルい気がするからかな..」


天城「..ありがとうございます。」


上原「いいのよ..病院ではいろんな経験をする..人の何かを変えちゃうくらいの事だって起こるのよ...。彼もそうだったんじゃないかな..。」


巽「さっきは..すんません。代わりじゃねぇけど、ケガしたら俺、真っ先にこの病院に来ます。」


天城「ぷっ、」


上原「..ふふ。ケガ自体しないで欲しいんだけてね..でも、あなた、見た目は結構良いかも..。」


上原の邪な視線が伝わってくる


巽「え..。」


天城「えっ..。」


上原「ふふ。じゃあ、仕事に戻らなきゃ..彼によろしくね。」


上原は行ってしまった。


天城「...なんだか良い人みたいだってね。...完治くん...完治くん..、鼻血」


巽「もう出てるっす。」


一方


りせ「というわけなんだ。」


里中「何か知らないかな?リーダーと結構仲良いでしょ、マリーちゃん。」


マリー「.....」


りせ「(うう..この無言の圧力が重い..。)」


マリー「そのユミって、あの人?」


里中「あ、知ってるの?」


マリー「知ってる。前にビフテキ食べさせてくれた。やかましくて、厚かましくて、暑苦しくて...良い人だった。」


りせ「それって..二人きりで?」


マリー「違うよ。私は彼がいないと外に出れないから..それで一緒にいたら、凄い血相で遠くから走ってきて..。で..色々あって三人でビフテキ食べた。」


里中「なんでそうなんの..。」


りせ「色々って?..いなければ外に出れないって何..? 」


里中「えっと..堂島君は、小沢さんの事は何て言ってたかな?」


マリー「...どうしてそんな事知りたいの?..コジンジョーホーじゃないの。そうゆうの」


里中「そ!..それはね..えっと..」


マリー「今度はあたしが質問...ねぇ、友達ってゆうのが何かは私にもわかるんだ..。でもさ..あの二人のは..よくわかんない。」


りせ「わかんない?」


マリー「うん..なんだか、二人とも話してる内はずっと笑顔でさ、お互いに通じあってるていうか..とっても暖かい感じがするっていうかさ」


りせ「....」


マリー「ねぇ、あれも友達なのかな。それより..もっと深い物?」


里中「どう..だろう..」


マリー「....」


りせ「先輩..嬉しそうだった?」


マリー「うん。」


りせ「そっか...。」


里中「教えてくれてありがとう..マリーちゃん」


マリー「..え、なんでそんなに落ち込むの..」


りせ「ううん..落ち込んでなんかないよ。」


マリー「ウソ。泣きそうな顔してる..ほら..ティッシュ。」


りせ「大丈夫だって...いらな、いら..ないから..!」


里中「りせちゃん!?」


りせ「ないて、なんかないから!」


マリー「涙出てるじゃん。顔、こっち向けて。」


りせ「やめてよぉ、ないて..うっ、うあぁぁん!」


里中「ああ!、もう皆見てるよ..。」


マリー「...なんで泣くの?..彼のせい?」


里中「あたし?..それは...」


マリー「なんか..頭に来た、行ってくる!」


里中「そんな、どこにいるか知ってるの?」


マリー「だいたいわかる!」


マリーは走り去ってしまった。


里中「ちょっとマリーちゃ、うっ、」


りせにがっちりと捕まれて身動きが取れない..マリーの姿はもう見えない。


里中「ああ....どうしよ。」


夕方 河川敷


巽「天城先輩は送ってたし、買い物はもうねぇし..後は帰るだけか。....。」


夕暮れが沈みかかっている。


巽「...夕暮れか...、柄じゃねぇかな..。ん?」


遠くに覚えのある人影が見える。


巽「(..小沢結実!。....確かめてみるか..)」


小沢「....」


巽「なぁ。」


小沢「へ?..うわぁ!」


巽「おわぁ!?あ、挨拶しただけだろうよ!」


小沢「ご、ごめん。インパクト凄くて..。」


巽「インパクト..。」


小沢「..巽君だよね。帰り?」


巽「そうっすね..。小沢先輩もすか。」


小沢「う..うん。もしかして暇してる?」


一方、堂島宅前


マリー「んん..。おかしいな..見つかんない。」


菜々子「あの..どうかしましたか..。」


マリー「へっ?...君..誰?」


菜々子「あの..堂島菜々子です。お姉ちゃん、お兄ちゃんの友達?」


マリー「お兄ちゃん..?....そのお兄ちゃんっていっつも前開けてて、優しい人?」


菜々子「うん。優しいよお兄ちゃん。お兄ちゃんに用事?」


マリー「うん..聞きたいんだけどさ..ブザーって何処にあるの?」


菜々子「ブザー?ここだよ。菜々子が押してあげる。んっ。」


マリー「届いてないし..これ?」


ブー


堂島「はい。...あれ、マリー?」


菜々子「ただいま。マリーっていうの?」


マリー「うん。..あ、ただいま。」


堂島「おかえ..、じゃなくて、どうしたの?」


マリー「ちょっと話がある。入っていい?」


堂島「ああどうぞ。菜々子、お風呂できてるから入ってきちゃいなさい。」


菜々子「うん。」


マリー「....。」


堂島「何処でも座っていいよ。お茶?」


マリー「あ、うん。」


マリーは不思議そうにリビングを見つめている。


堂島「はい..話って?」


マリー「ああ、うん。この前一緒にビフテキ食べた人..。」


堂島「..結実のこと?」


マリー「うん。..二人ってさ..友達なの?」


堂島「...急にどうして..」


マリー「さっき君の友達に色々聞かれた。あの..ムリキライシンドスギの人..泣いてた。」


堂島「....。」


マリー「二人ってさ。友達なの..それとも違うの?...答えて欲しい。」


堂島「....」


マリー「お願いだから..。」


堂島「...友達じゃない..でも...大切な人なんだ..」


小沢「初めて会った時は、なんか..頼りないな..って思ったんだ。..たぶんきっと、あたしより幸せな人生を送ってきたんだろうなって思ってさ..。」


巽「..親父さんの事..聞いたっす..。」


小沢「..そっか。なら話が早いね。あたしさ自分が可哀想だって、ずっとそれを意識して生きてたんだ..。今思えばね..本当に何もわかってなかったと思う...他の人がいて、そこに自分が生きてるのに..ずっと、一人なんだと思ってたんだ。」


巽「なんか..ちょっとわかる気がするっす...先輩の気持ち。」


小沢「ありがとね。巽くんって..見た目からはさ。以外なくらい真面目だよね。」


巽「そ、そんな事はないっすよ!」


小沢「そう..?でも、少しはあるとも思うよ。うん、絶対に。」


巽「あ、ありがとうございます....」


小沢「アタシばっか話すのもあれだからさ..聞いてもいい..なんでそんなに堂島くんを気にかけるの?」


巽「それは..」


小沢「教えてほしい..なんでなの..」


巽「...あの人は...いつも他人の為なんです..」


小沢「...」


巽「いつだって誰より冷静で.それを俺たちは..あの人が強いからだって..そう思ってたんです..でも違ったんだ。...ホントは人一倍に傷つき安いの必死でこらえて..平気な顔して笑うんすよ..大丈夫だって...」


小沢「..知ってたんだ。」


巽「はい..。先輩の..理解者なんて、大それたもん気取るつもりないです..だけど俺は..あの人に救ってもらった恩がある..今だってそうだ..それに答えてやりたいんです..」


小沢「やっぱり..優しいんだよ、巽くん。」


巽「え..えっと、じゃあ..さっきの質問の続きっす。」



小沢「そうだったね...最初はさ、病院に来てくれたときも、素直に喜びたくなかったんだ、偽善なんだと思いたかったから..そうやって堂島君を悪者にして、自分を甘やかしたかったんだ...。」


巽「.....」


小沢「でもね..お父さんと、一緒にいる内に..自分を可哀想になんか思わなくなった。..それに気づいてね..あたし、自分に何もないんだって事に気づいたんだ。」


巽「何も..」


小沢「空っぽ..。...だけど、目の前のやらなきゃいけないことに向かってく内に、どんどんその気持ちが大きくなったんだ...。」


堂島「ここに来る前..まだ都会にいた頃..自分がなんなのかわからなかったんだ..見つけようとも思わなかった。でも...ここに来て..変わってみようと思えたんだ..。陽介達がいてくれたお陰だと思う。」


マリー「...あたしにちょっと似てるね。」


堂島「確かにな..。俺..ずっと冷めた考え方で生きてたんだ..皆といて、影響されても、ずっと、心の深い部分にそれがあったんだ...結実といると...なんだか、そんな自分も大切にできる気がしたんだ。」


マリー「あの人と?」


堂島「うん。..初めは、ただほおっておいちゃいけないってだけだったんだ。でも..」


小沢「でもね..彼..泣いたんだ。どうしていけばいいかわかんないあたしの前で、一緒に泣いてくれたんだ。はって、気がついた...自分が..かけがえない誰かに支えられた生きてるんだって...この人も..きっとそうなんだって....好きになってたんだ..あたし。」


巽「...」


小沢「堂島くん..皆には言ってないよね。あたしの事..。」


巽「少しも..今回の事で、あの人の回りは大騒ぎしてるっす。」


小沢「そっか..たぶん、あたしに遠慮してるんだと思う。」


巽「あの人なら、きっとそうするでしょうね..。あの..小沢先輩..。」


小沢「ん..?」


巽「俺も..ちょっとはわかります。先輩の気持ち...親父を亡くす気持ち..だから、どうってゆう訳じゃねぇすけど..。」


小沢「..励ましてくれてるの?」


巽「そういう..事っす。」


小沢「ふふ。」


巽「え、えっと..おかしかったすか..。」


小沢「ううん、嬉しかったよ。巽くん、優しいね。..顔真っ赤になってる!」


巽「これは、夕焼けのせいっす!別に恥ずかしいとかじゃねぇから!」


小沢「..少女漫画みたいだね。」


巽「だ、誰が乙女だ!」


小沢「確かに、乙女じゃないか...乙女..。ぷっ、あははっ」


巽「わ、笑うなぁ!」


マリー「太陽..。」


堂島「太陽?」


マリー「うん。..わかった。..君の太陽なんだね..あの人は。君の暗かった処..自分では何もできなかった物を照らしてくれた太陽なのかなって。」


堂島「...。」


マリー「な..何?別に思ったこと言っただけだから。はずかしくなんかないし..」


堂島「そっか....言う通りだ。」


マリー「..そう?」


堂島「ああ、太陽なんだと思う..だから側にいたいんだ..きっと。」


マリー「..なんか、ちょっとズルいな。」


堂島「え?」


マリー「あたしには、あたしを照らしてくれる人がいないからさ..。」


堂島「..手伝うよ。」


マリー「...当たり前..。友達なんでしょ。あたしの..じゃなきゃ、嫌いになるから。」


堂島「あ、それは辛いかな。」


マリー「だったら..これからも友達でいてよ...応援するからさ..二人の事。」


堂島「ありがとう。せっかくだし夕飯食べてく?菜々子にも紹介してあげたいし。」


マリー「え、....お持ち帰りできる、それ?」


堂島「..ああ。じゃあ、三人分は作らなきゃ、」


ブー


里中「こ..今晩は..」


りせ「....お邪魔します。」


堂島「二人とも..マリー?」


里中「うん。..来て..るよね。」


マリー「あ、来たんだ。話し聞いといたよ。二人の事。」


りせ「ん...」


里中「そ、そっか!その..なんと説明すればよいか...」


ガラガラ


花村「あれ、お前らなんで..」


クマ「むお!センセイ宅の玄関に美女が押し掛けている!」


天城「今晩は..。」


堂島「みんなどうして..。」


菜々子「あれ!なんでみんないるの?」


クマ「今晩わナナちゃん。ナナちゃんはお風呂上がりもプリチークマね。」


花村「変態っぽいぞ..クマ。なんか、押し掛けて悪いな..。一応..差し入れはあるんだけど..。」


里中「何しに来たんだお前は..。雪子まで...て完治くんは?」


天城「バス停近くまで送ってもらって別れたんだけど..ジュネスに用事思い出して..。」


菜々子「お兄ちゃん。もしかして今日は皆で夕飯食べるの?」


菜々子は期待に満ちた目で見ている。


堂島「そうだな..皆が良いなら。」


クマ「センセイならそう言ってくれるって信じてクマよ。お邪魔しまーす!」


花村「あ、クマ!...じゃあ、お邪魔します..。」


りせ「...」


マリー「..ほら、上がって。」


りせ「ちょ、ちょっと!」


天城「せっかくだし..。上がらせてもらお。」


里中「ん..じゃあ..お邪魔します堂島くん。」


堂島「どうぞ、..完治も呼ばな、」


ブー


白銀「いらっしゃいましたか..良かった。実は折り入ってお話が..」


堂島「..直人?..いったいどうしたんだ..疲れた顔してるし..服もくたびれてるし..。」


白銀「い..一日中、調査してましたから..貴方の異性交遊..」


堂島「こ..交遊..。」


白銀「安心してください。みんなに言うつもりなどありません..あくまで、事実は僕の胸の内にしまっておきます。」


堂島「いや..そうゆうことではなくてさ..話を..。」


白銀「まさか..僕にしらをきるつもりですか?...例え堂島先輩でもそんなことはできっ!...靴が多い..?」


堂島「やっぱり疲れてるんだよ..。」


白銀「み..皆さんいらっしゃるん..ですか。」


堂島「色々あって..直人、今日は遅くまでいれるか?」


白銀「ええ..平気ですが..」


堂島「良かった。..よし、上がって..急いで何か作んなきゃな..。」



成り行きで仲間達と夕飯を取ることになった。

そろそろ結実の事を話すべきかもしれない。


...........


堂島「お待たせ。冷蔵庫にあったのでとりあえず作ってきた。」


花村「やっぱお前の料理旨そうだな。とりあえずでこのレベル..。」


里中「あたしらを見るな。」


天城「完治くんは?」


堂島「里中達の分の夕飯買ってから来るって。」


里中「ありがたや..完治。」


マリー「はいコップ。」


りせ「..ありがと。」


花村「お、ありがとな。にしても..なんでマリーちゃんがここに..?」


菜々子「はい、クマさんお皿。黄色のは菜々子のね。」


クマ「ありがとナナちゃん。センセイ..こんなにいい子を差し置いて..罪深いクマ。」


菜々子「お兄ちゃん..何かしたの?」


堂島「あ..そうだな、ごめんな菜々子。」


花村「否定をしなさい。そういえば初対面なんだろ?マリーちゃんの事を紹介しないと..。」


白銀「僕も知りたいです。噂には聞いていましたが..」


マリー「あたし?..その、マリーていうの。よろしく。」


菜々子「うん。マリーお姉ちゃんもお兄ちゃんの友達?」


マリー「うん。友達。」


菜々子「そっか..よかったら菜々子とも友達になってくれる?」


マリー「へ..いいの?あたしなんかで。」


菜々子「うん。菜々子、マリーちゃんの話聞きたい。」


マリー「話..話か..。」


マリーが考え込んでいる。..何かフォローした方がいいだろう。


堂島「えっとマリーは、近所に住んでて..」


マリー「そ?、そう。商店..街?の近く..」


菜々子「商店街か。お豆腐屋さん近くて便利だね。」


マリー「豆腐..。白くて、柔らかいやつ..。君の家でしょ、食べたよ。」


りせ「え、食べたの?」


マリー「うん。あとがんもってゆうのも。」


花村「お!マリーちゃんも食べたの?俺もこいつに言われて買ってみたら以外とハマっちゃってさ。」


堂島「豆腐食べれないって知らなかったからさ..あ、」


菜々子「..食べれないの、なんで?」


マリー「うん、なんで?..病気とか?」


花村「えっと..菜々子ちゃんにも聞かれちゃうとな..」


里中「菜々子ちゃん、このお兄ちゃんはね..食わず嫌いなんだって。」


菜々子「お兄ちゃん..もう大きいのに?」


花村「里中!?、いや引かないでっ..菜々子ちゃ..マリーちゃんまで!」


ガヤガヤ


りせ「..ねぇ先輩..あの、」


堂島「ん..。どうかした..?」


りせ「いや..何て言うかさ..、今日の事、マリーちゃんから..何か聞いた?」


堂島「..、いや、何も。」


りせ「なら、いいんだ..。」


クマ「センセ..イ。」


堂島「うお!?」


りせ「ん!」


堂島「イテテ、クマ..。」


クマ「クマ..お菓子だけじゃやっぱり足りませんでした..もうお腹グーグークマ..。」


堂島「完治がもうすぐ来るって..、?..ほら、完治から電話着てる。もしもし?」


巽「堂島..先輩..あの、...」


堂島「どうかしたか?」


巽「いや..あの、..堂島先輩に、悪気はないっす。でも..俺らに気を付かう事..もうないと思うんです。」


堂島「..完治?」


巽「小沢先輩から..話を聞きました...すんません!..」


堂島「..そっか..」


巽「でも..本人もそう言ってたんです。あたしにもう気を使わなくていいんだって..俺らだって同じです。...先輩は一緒に命張ってきた仲間だから..そんな事..させたくないんです。」


堂島「....。」


花村「お前だって肉ばっかじゃねぇかよ!」


花村「ちゃんと野菜もとってるっつの!」


天城「菜々子ちゃん..菜々子ちゃんは好き嫌い..作らないようにようね..二人を見習って。」


菜々子「うん..そうする。」


白銀「偉いよ菜々子ちゃん。」


マリー「はい。あたしの分、ちょっとあげる。」


りせ「えっ?いいよ。お腹減ってないし。」


マリー「皆いるんだから..皆で食べる。じゃなきゃ美味しくなくなるから..だから食べる。」


りせ「なんでこんなに説得力あるんだろ....美味しい!」


堂島「....完治。」


巽「?」


堂島「ありがとうな..なんだかわかった気がする。」


巽「先輩..。」


堂島「でも..電話じゃなくても良かったんじゃ..。」


巽「ああ..それは..その聞かなきゃいけないことがあって..。」


クマ「っ!クマの鼻がなんだかムズッてきたクマ!玄関から匂うクマ!」


巽「あの..帰り道でたまたま会って..その、先輩!皆先輩の知らないところでいろいろやったんです..ですから..最後は先輩が男..見せてください!」ツーツー


堂島「男..」


ピンポーン


堂島「..なぜだろう..もうすぐ人生の岐路に立つ気がする。」


花村「..?」


クマ「完治が来たクマ!」タッタッ


里中「待ってました、肉!」


菜々子「よいしょっと」タッタッ


ガラガラ


クマ「完治遅っ..」


里中「ありがたや完治。君を待って、て..」


巽「連れて..きちゃいました。」


菜々子「はぁ..!結実お姉ちゃん!」


堂島「..!」


小沢「今晩..わ。巽くん?、なんで皆いるの?」


マリー「お、来たんだ。」


小沢「マリーちゃんも..あ、あたし出直した方が良い気が..」


堂島「結実..。」


小沢「あ..今晩わ、堂島くん。」


堂島「ああ。えっと..完治..?」


完治が親指を立てている...。どうやら今晩打ち明けて欲しいらしい。


クマ「せ、センセイ!こちらのお嬢さんは何方!?」


里中「小沢さんも来たんだね..うん、今日はなんだか凄いね、この家。」


菜々子「ねぇ。結実お姉ちゃんも一緒?」


堂島「え...えっと、本人が良ければ..大丈夫か?」


小沢「え?今から..だ、大丈夫だけど..緊張するっていうか..。」


菜々子「じゃあ行こ!菜々子の隣ね。」


小沢「ちょ、菜々子ちゃん!?あたし靴っ。」


天城「小沢さん!?..完治くんが?」


花村「最後に渦の中心が来ちゃったよ..堂島、これって..」


クマ「...あの娘から凄い何かを感じるクマ..は!もしかして?」


巽「もしかしてなんだよ、行くぞ。」


・・・・


菜々子「まだ眠くないのに..」


堂島「ごめんな、でも明日は遅くまで起きてていいから。」


菜々子「うん..おやすみなさい。」


堂島「ああ、お休み。」


・・・


堂島「寝たよ...えっと、これは..。」


里中「まぁ..ここはとりあえず座って..そこ、小沢さんの横。」


花村「えっと..まずだ。堂島..小沢..さん。俺たち、お前達に言わなきゃいけない事がある。」


堂島 小沢「?」


花村「俺たち..この数日間、二人の周囲を調べ回ってた。」


堂島 小沢「!」


りせ「最初はね、あたしが言い出したんだ。先輩が付き合ってる人がいるって..。」


天城「皆も最初から乗りきだったんじゃないんだよ。ただ、花村くんすら知らなかったから..もしかして何かあったのかなって..。」


里中「皆..いろいろ考えてはいたんだけど、でも結局あたし達さ..二人の仲に水を差してたんだよね。」


小沢「...」


小沢が何か言いたげな顔をしている


堂島「..」


小沢「..(コク)」


堂島「..いや、皆に心配をかけてごめん..本当は皆にもっと早く言えばよかったよな。」


里中「..」


巽「(先輩..)」


りせ 「...」


堂島「..大事な人がいるって。」


小沢「!..//」


花村「あ..ハハ..言ったな..堂島。」


天城「うん..もう取り消せないからね。」


堂島「それは..もちろんだ。」


里中「当然、じゃなかったら堂島くんでもブッ飛ばす。」


巽「..?」


小沢「..(ありがとう。)」


巽「..へへ。」


白銀「巽くん?どうかしましたか。」


巽「なんでもねぇよ。」


花村「そっか..はは、堂じま..がな..」


堂島「陽介..!?」

小沢「花村?」


里中「なんでアンタが泣くの..。」


花村「泣いてねぇよ..、これは..ぐぅ、」


小沢「えっと..なにか拭うもの..」


堂島「キッチンにティッシュが..」


マリー「はいティッシュ。」


花村「あ..ありがどう..マリーちゃん..。」


堂島「..どうしたんだ?」


花村「だってな..なんか、お前が彼女なんて..急に感極まっちまって..まさかお前がな..」


巽「嫁入り前の父親かよ..」


天城「ごめんね..こんな事になっちゃって..」


小沢「ううん。大丈夫..緊張しすぎて頭フラフラするけど..ありがとう..正直に言ってく、里中「頭フラフラする!? 大丈夫!?なんか薬、」


小沢「だ、大丈夫だよ!そこまでしなくて、」


天城「千枝、興奮しすぎだよ。」


里中「だ..だよね、なんか..緊張 解けたら、変に気分が上がっちゃって..」


花村「おでには、何にもなしなんすね...」


里中「あ、それは別。..あれ、クマは?」


花村「ぐす、..!まざかあいづ!?」


クマ「じゃ..じゃジャーン。うふふ、どうかしら?」


堂島「それ..女装コンの..」


小沢「あ..!」


白銀「なんで持ってきてるんですか..」


クマ「いやぁね。もし、気まずい雰囲気になったらと思ってぇ。ちなみに、陽介 発案。」


りせ「花村先輩..」


マリー「...ねぇ、クマと陽介って変態なの?」


クマ「...」

花村「...」


りせ「固まっちゃってる..」


白銀「よほどショックなんでしょうね..」


マリー「ん?」


花村「い..いや、嫌な雰囲気にはしたくなかったから..たまたま近くにあったもんだし..ただ、小沢さんが来るなんて..あの小沢さん、誤解、」


小沢「凄く..可愛い!」


クマ「ホントにー!いやぁ..クマ、照れちゃうクマよ」


堂島「気に入ってるみたいだ。」


里中「考えが柔軟な人で良かったね..」


クマ「そうだ!この際だし、センセイも着替えちゃうクマよ!」


里中「なんでそうなる..。」


クマ「センセイまだ持ってるでしょ。クマオンリーは流石に恥ずかしいクマ..」


天城「そうしなよ堂島くん!良い記念になるよ。」


堂島「..確かに。」


花村「乗っかんなよ!」


堂島「じゃあ..結実が」


小沢「なるほど..よし。」


花村「だから乗っかんなって!」


里中「やっぱなんか似てるね、二人って。」


ピピピ


小沢「..あたしの携帯?..もうこんな時間!..」


天城「もしかして最終バス?」


小沢「うん..。あ、ごめん..こんな時に。」


花村「..送ってやれよ。後片付けは俺らでやっておくから。」


天城「女の子一人じゃ危ないからね」


堂島「...わかった..ありがとう。」


花村「おう。」


マリー「ほら..お皿運ぶよ。」


りせ「わかってるって...」


小沢「じゃあ..今日はありがとう、また明日ね。」


りせ「..」


マリー「..どうしたの?」


りせ「ちょっと思っちゃった...勝てないって..よし!皿洗い皿洗い!女子ならこれくらい出来なきゃね、マリーちゃん。」


マリー「..そっか..。」


家を仲間に任せて二人でバス停まで歩きだした。


小沢「なんだか..凄い日になっちゃったね。」


堂島「嫌だった?」


小沢「ううん。凄く嬉しかった..君って..たまに度胸ありすぎだよ..」


堂島「..本当はさ、凄い怖かったんだ..小沢に嫌われる気がして..」


小沢「...?」


堂島「..結実が苦しかった時期に..俺には皆がいてくれたから..だから..もし、皆に会わせたら..」


小沢「ビビりすぎ..」


堂島「..そうかな..」


小沢「..でも..良かった..言ってくれて..。」


堂島「うん。..」




小沢「...着いちゃったね..。」


堂島「着いちゃったな...バスが来てる..」


小沢「うん...、ねぇ...こっち見て..」


堂島「...、....。」


小沢「.....、よし、もう帰ってあげなよ。皆待ってるよ。」


堂島「ああ..だけど..」


小沢「ほら.、行く。...また明日も会えるから。」


堂島「...ああ、じゃあ..気を付けて。」


小沢「うん。またね...さっき家でさ...、」


堂島「..?」


小沢「嬉しかったって...言いたかったんだけど...、もういっか。」


堂島「..言ってくれてありがとう..」


小沢「うん..皆によろしくね..。」


堂島「ああ..結実.. 」


小沢「ん?」


堂島「ここに来て..結実に会えて良かった。」


小沢「き、急に..!?..たく、いつもそうなんだからさ...。」


堂島「ごめん。」


小沢「じゃあ帰えるからね、寂しいけど..また明日。」


バスが出発し、堂島の姿がだんだんと見えなくなっていく...


堂島「...やっぱり..そういう事なのかな..。」


マリー「言ったでしょ。太陽だって。」


堂島「.......見てたの..ですか。」


マリー「うん...多分..君..。」


堂島「..ん?」


マリー「どんなに年が過ぎても..きっと多分..あの娘の側にいるよ。..そんな気がする。」


堂島「...ああ、きっとな..。」


その後、小沢先輩がマヨナカテレビの事を知ることはなかったが、堂島先輩との仲は続いた。俺たちの事もよく世話かけてくれたし、相談にも乗ってくれた、りせも最初はぎこちなくしてはいたが、最後には仲良くはなってたと思う。

..誰にでも、側にいたい奴がいて、それを受け入れてくれる奴がいる...それが出来れば、自分の弱さなん、


りせ「何書いてんの完治?」


小沢「日記..?へぇ..日記つけてんだ、巽くん。」


巽「ふ、二人とも!?な、なんでもねぇからほっとけよ!」


りせ「えー見たいなー、完治が何書いてんのか。」


巽「るせぇな!、大体日記じゃあねぇよ!..め..メモ帳だよ..ただ..あれ?..先輩、それ!」


りせ「..まさかアンタ彼処に..。」


小沢「編みぐるみの材料とか..イメージ図とか..マメだなぁ..尊敬す...、ねぇ..マヨナカテレビって.なに..?」





















































































































































































































































































































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