お題「【ららマジ】あなたのために」のSS一覧まとめ

チューナー は姉がいた。その姉はピアニストだった。特別に上手かった訳じゃないが彼女の音は聴いてる人を笑顔にする。とても優しい音だった。が、彼女は病気で他界してしまった。彼女が他界する前に彼女は弟であるチューナーに自分の夢を託した。その夢とはいつか大きなコンクールで自分の音楽で聴いてる人全員を笑顔にするという夢だ。 夢を託されたチューナーは何かに取り憑かれた様にピアノに没頭していった。チューナーには才能があったのかみるみる内に上達していき、コンクールなどで演奏すると、小さい子などが笑顔になってくれていたのが見えた。もっと練習すれば、小さい子だけではなく大人も笑顔に出来る様な音を出せるはずだ。そう考え、これまでより更に練習した。 ある日のコンクールで異変を感じた。 自分の演奏が終わった後に泣いている人がいたのだ。自分のピアノの先生に聞くと、素晴らしい音だった、そして、 とても悲しい音だった。と言われた。 会場を出て行こうとしていた、観客を呼び止め、色々な人に聞いたが、みんながみんな同じ意見だった。 自分の出したい音は人を笑顔にさせる音であって泣かせる音じゃないのに… もっと練習すればきっと大丈夫。姉の音に近づけられるはずだ。 だが、結局彼の音はどんどん悲しく色づいていっただけだった。 練習すればするほど求めている音から遠ざかった。 そう、彼には才能があったのだ。自分の心を音にのせて伝える才能が… 彼は姉の事を考え演奏する。死んだ姉の事を…だからこそ彼の音は悲しく哀しくカラフルに色づく。みんなが感動した。と言ってくれた。だが、みんな笑顔では無かった。 彼は絶望し、姉の墓の前で土下座をして何度も何度も涙を流し謝った。 「練習すればするほど姉ちゃんの音から離れていくんだ…ごめんね僕の音じゃ姉ちゃんの夢叶えられないよ…ごめんなさい。ごめんなさい。ごめん…なさい」 彼はピアノを辞めた。 ある日偶然立ち寄ったコンクールで器楽部の演奏を聴いた。その音はとても楽しそうで聴いているこっちまで笑顔になるような音。ずっと彼が求めていた音だ。 彼はチューナーとしてこの高校に入る事を決めた。 そして彼は器楽部の皆を救い英雄になった。次は私達が救う番だよチューナー… 奈々美「このシスコン!なら、私達の事を考えて演奏しろ!チューナー君!!」 そうして数年ぶりに出したその音はとても懐かしい音だった。
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