今日も平和な幻想郷その2
幻想郷の日常を書く(完全に想像)
〜人間とドM、ついでに鬼とM〜
華扇「エラい目にあったな。貴方達ちょっとこっちに来なさい」
霊夢「ちょっと待って華仙!私の十八番…巫女の感で縁側から人間以外の気配を感じ取ったわ。この時間帯にこの神社に来るって事は…もしかして萃香?」
華扇「げぇっ!?何ですって!?………わ、私そろそろおいとましましょうかしら…?あはは…」
霊夢「でも萃香にしてはほんの少しだけ格下っぽいのよねぇ…?魔理沙はどう思う?」
魔理沙「そうだなー…確かに萃香だったら毎日のように神社に遊びに来る時間ではあるが…。あのいつも異変解決に一役買ってる霊夢の感が萃香より格下だと言ってるならな…。それに私の意見としては仮に萃香だったとしたらここまで酒の匂いが漂って来るはずだぜ…?」
霊夢「そうなのよねぇ〜………よし!」
魔理沙「ちょっと見てくるか!」
華扇「えぇ!?大丈夫なのっ?もしも変なやつだったら………心配だから私もついていくわ…!」
霊夢「いや、華仙は来なくていいわ。もし万が一にでも萃香だったら…事情は知らないけどあまり会いたくないんでしょ?」
華扇「そ、それは…」
魔理沙「案ずるな華仙。余程のやつが現れない限り私と霊夢の二人なら返り討ちに出来るさ」
霊夢「その通りよ。それに華仙はつい昨日私の夢想天生をモロにくらっているんだから無理はしない方がいいわ」
魔理沙&霊夢「「なぁに…」「心配しなくても…」すぐ戻る「ぜ!!」「わ!!」」(ザッ…!!)
華扇「あーあ…行っちゃった…二人とも縁側に来客を確認しに行くだけなのにカッコつけちゃってねぇ…」
………
………………
………………………
霊夢「と、やたらとカッコつけて縁側に見に来たのはいいものの…」
魔理沙「この障子越しに映る鼻につく雰囲気を放つ特徴的なシルエットはもしかすると…」
魔理沙&霊夢「コイツかッ!!………天子!!」
天子(ガラガラッ!!)「はっはっはー!!ゴミ人間共よ!喜ぶがいい!!いつも暇なアンタらの為にわざわざこの私が忙しい合間を縫って遊びに来てやったわよ!!光栄に思いなさいッ!!お!今日も魔理沙が一緒なのね?コレは面白い暇つぶしが出来そう…」(ガシッ…)
天子「へ?」
霊夢「魔理沙ー?コイツ見かけによらず結構力強いから油断せずしっかり掴んどくのよー?」
魔理沙「おう、分かっているぜ霊夢。コイツ腐っても天人だものな」
天子「うおぉーーー!!浅いわーーー!!この程度の腕力でこの私を抑えていられるとでも思っていたのかしらーーー!?」(バッ!!)
魔理沙「あー…やっぱダメかー…コイツ腕相撲とかそういうの異常に強いもんなー…うん、知ってた」
天子「おやおやぁ?どうやら力の差がわかって戦意喪失してしまったよーねぇ?さぁ諦めたのならばそのちっちゃな脳ミソで私を楽しませる方法を考えなさい」
魔理沙(イラッ)「残念だったなてんこ。お前の周りには今頃霊夢が張った強力なけっk…むぐっ!?」
霊夢(何口滑らせてるのよこのおバカ!!まだよまだ!もう少し時間稼いで!)
魔理沙(す、すまんな霊夢…だがなんだかお前にしては少し遅くはないか…?)
霊夢(こんなヤツ相手に私も悔しいけどさすがにコイツクラスだとそんなに早くも出来ないわよ!!)
魔理沙(よしわかったぜ)
天子「さっきから何をゴニョゴニョと…それに!私はてんこじゃなくててんしよて・ん・し!!いい加減覚えなさいよね全く…」
魔理沙「いやすまんなー天子!それで何をしたいんだ?」
天子「…ねぇ?さっきから気になってたんだけどそこの巫女は目を瞑って一体何をしてるのかしら?」
魔理沙「さぁ…寝てるんじゃないか?こいつ最近どこでもどんな格好でも寝るから困ってるんだ」
霊夢(イラッ…)
天子「そうなの…じゃあなんかブツブツ言ってるのは?」
魔理沙「さ、さぁな…寝言…かな?…そうだ寝言だ!こいつ最近兎に襲われる夢ばっか見るらしくてさぁ…毎回寝ると悪夢にうなされてんだよ」
天子「ふーん…それ永遠亭とかその他の病院で診てもらった方がいいんじゃない?」
魔理沙「永遠亭は兎がいっぱい居るからダメだ」
天子「じゃあ他の病院」
魔理沙「それもこいつが永遠亭じゃないとイヤだって駄々こねるからダメだ」
天子「めんどくさいヤツねぇ…。こだわりが強過ぎるのも考えモノだわね…」
魔理沙「だよなー!!」
魔理沙&天子「アッハッハッハッハー!!」
霊夢(イライラッ…)
魔理沙「…と見せかけてー…残念だったなてんこ。お前の周りには今頃霊夢が張った強力なけっk…むぐっ!?」
霊夢(だから何故自分から言っちゃうのよ!?まーだーよーまーだー!!)
魔理沙(流石にもう出来た頃だろうと思って…てか遅すぎるぞ霊夢、お前らしくもない。それとも私の買い被り過ぎか…?)
霊夢(あんたのせいよあんたの!魔理沙の変な言い訳のせいで全然集中出来たもんじゃないわ。コイツみたいなバカじゃなかったら普通二回目はないのよ!?)
魔理沙(おいおい一応天人なんだからバカはないだろ…チラッ)
天子「今日の晩ご飯はカレーライスがいいわねぇ…」
魔理沙(ごめんバカだったわ)
霊夢(あんたがどこを見てバカと判断したのかが謎なんだけど)
魔理沙(カレーライスが好きなヤツは大体バカだろ)
霊夢(じゃあ毎日家に来てはカレーライスを要求してくる萃香はどうなるのよ)
魔理沙(萃香はカレーライスが好きじゃなくてもバカだろ)
霊夢(それもそうか…。とにかく私が合図するまでやらかすんじゃないわよ?いいわね?)
魔理沙(はじめに言ってくれよそういう大切な事はさぁ…)
霊夢(そのぐらい察しなさいよ…)
魔理沙(なぁ?ちなみに今結界はどのぐらい張れてるんだ?)
霊夢(まだ中途半端よ)
魔理沙(コイツバカならもう中途半端でもなんとかなるんじゃないか?)
霊夢(ダメよコイツを甘く見たら!こんな中途半端な結界でコイツを閉じ込めようとしても素手で結界を破壊されるのがオチよ)
魔理沙(素手で!?コイツの力がいくら強いってったってそ、そんな物理的な攻撃で結界って割れるもんなのかよ)
霊夢(わからんけど)
魔理沙(いやお前は知っとけよ…博麗の巫女とはなんだったのか)
天子「ちょっと、途中から全部聞こえてたわよ」
魔理沙「やべっ!」
霊夢「致し方ない!くらいなさい、即席「二重結界」!!」
天子「うぉ!?何よこれ!!ちょっと出しなさいよ!!」(バンバンッ!!)
魔理沙「おい霊夢、本当に大丈夫なのか?」
天子「ねぇ!!おい!!聞こえてんでしょ!?」(バンッ!!)
霊夢「こうするしかなかったわ…しばらく様子を見ましょう」
天子「ぐぬぬー…してやられたわね…。どうなってるのかしらこれ?」(コンコン…)
天子「こんな事ならちゃんと修行しとくんだったかなぁ…」(トントン…)
天子「ん?何このボタンみたいなの…?えい!」『Reimuの!夜までレディオの時間がやって来たYO!!』
天子「うわ!?ビックリした…」
霊夢「お、まさかあのボタンが私以外に押される日が来ようとは…」
魔理沙「なぁ霊夢。なんでお前の張った結界にあんなのがついているんだ?」
霊夢「暇だったからつけてみたのよ」
魔理沙「そ、そうか…あれ自分で録音したのか?声が霊夢だけど」
霊夢「まぁ、そうなるわね」
魔理沙「へぇ…よっぽど暇だったんだなぁ。呼んでくれれば遊びに来たのに…」
霊夢「わかってるわよ?魔理沙はいつも暇なのに耐えかねて遊びに来るじゃないのよ。だから呼びに行くのもなんかもったいないのよねー…」
魔理沙「それもそうだよなー。………霊夢、呼びに行くのはもったいないとか言ってるクセにその割には一分一秒無駄にせず(?)に暇つぶしに時間使ってるなぁ…」
霊夢「まーねー」
魔理沙「ところであのReimuの夜までレディオってもしかして人に聞かれたらめちゃくちゃ恥ずかしいやつなのでは…?」
霊夢「言わないで魔理沙…。まさか私も自分以外の誰かにあんなのを聞かれるなんて思ってもみなかったわ」(カァ〜〜〜///)
魔理沙(ポンッ…)「ドンマイ。霊夢」
天子「何よこのラジオ番組…」
魔理沙「あぁ…!」(カタカタ…)
霊夢「くっ…!」(ギリッ…!)
天子「めっちゃ面白いわねー!!私もこの放送聞くためだけに衣玖に土下座して頼み込んでラジオかってもらおー♪」
魔理沙「マ、マジかよ…コイツまだラジオ持ってねぇの?」
霊夢「まぁ道具好きな魔理沙はまずはそっちよねー…。でも天子…意外とイイヤツなのかも…?なんだか友達になってやってもいい気分になってきたわ」
天子「Reimuさ〜ん!また絶対聞くからねっ!…いつの日か実際に会ってファンだという事を自分の口から直接伝えるから待っててくださいまし…」(グッ…!)
魔理沙「おいおいまさか天子。気づいてないのか?名前と声でなんとなくわかるだろうに…」
霊夢「思った通りホンモノのようね」
魔理沙「ここは真実を伝えてやるのがコイツの為だな…。お〜い天子〜!聞こえるか〜?お前がファンになった相手、それ目の前に居るぞ〜!!」
天子「え?なにー?もしかして出してくれるって言ってるのー?」
魔理沙「いやだからー…お前が暇過ぎていつもしつこく遊びに来る神社の巫女がReimuの正体だってー!!発音がどう考えても一緒だろー?バーカバーカ」
天子「えー?なにー?………バカですってー!?この天人である私に向かってなんて無礼なやつなのかしらっ!!」
魔理沙「ダメみたいだなー…結界の中には結界の効果なのかそれとも単に天子がバカって言葉に敏感なバカなのか自分が真に不利益になる事は聞こえないようだ」
天子「あー!またバカって言ったー!!」
霊夢「多分バカって言葉に敏感なバカの方だと思うわよー」
天子「また…!私ってそんなにバカなのかな…」
霊夢「結界から出してはやらないけど…なんか可愛そうになってきたわね。まぁとりあえず天子が幸せなら私のラジオの真実は伏せておきましょう」
魔理沙「そして衣玖に土下座してまで買ってもらったラジオに霊夢の暇つぶしで作った番組は当たり前の事ながら存在しないという悲しい現実」
霊夢「………幸せって何かしらね」
魔理沙「………私も丁度今考えていたところだ」
〜天界〜
衣玖「総領娘様は今日は何処に行ってしまわれたのか…まぁ緋想の剣は置いて行ってくれたし…別に探さなくてもいっか」
天子「くぅー…完全にお手上げだわ…ワンワンッ!ギャウンッ!フシャーーーッ!!ダメか…こうなったら私の超最強のとっておきアイテムを…」(ガサゴソ…)
霊夢「…なんか動物園みたいで面白いわね魔理沙」
魔理沙「そうだな霊夢よ…。お前性格悪いな」
霊夢「あんたこそ」
魔理沙「しかし天子がいよいよ『アレ』を出そうとしているようだぞ?これはいよいよこの即席二重結界もマズいんじゃないのか?」
霊夢「逆によく耐えた方よ」
天子「刮目せよッ!!天人にしか扱えないとされる気質を見極め必ず相手の弱点を突く事が出来るこの剣ならばたとえこんな手強い結界だろうといとも容易く…」
魔理沙「なんか手強い結界とかほざいてるぞ。これはもうほっといても問題無い可能性が浮上して来たな霊夢!さぁ縁側で二人並んで体育座りしながらのんびり天人の生態を観察するのはやめにして…そろそろあったか〜いおこたと華仙の待っている部屋に戻るとしようぜ!!」(スタスタ…)
霊夢「そうね〜…。心配して損したわー」(スタスタ…)
魔理沙(ピタッ…)
霊夢(ピタッ…)
魔理沙「危なかったな霊夢。寸前にヤツが取り出そうとしていたモノの存在をすっかり忘れていた」
霊夢「えぇ…いくら天子の頭が悪くて修行不足のせいでロクに『アレ』の使い方もよく分からず普段戦闘で『アレ』を抜く時にはただ闇雲に振り回してまぐれで相手を斬りつけているだけとはいえ…」
魔理沙「そのそれなりに強力な効果故に天子の強さは『アレ』に頼っているところも正直なところ大きい…多分」
魔理沙&霊夢「確かその名前は…」
天子「いでよ!!ひおもいのけん!!」
魔理沙&霊夢「あれぇ…?なんかちょっと違う…?」
霊夢「………!!思い出したわ魔理沙!確かコイツの剣の名前、緋想の剣(ひそうのつるぎ)じゃなかったっけ?」
魔理沙「おお!そうだそうだ緋想の剣だったな!…てかマジかよ天子ィ…コイツいくらバカとはいえ自分の愛剣の漢字も読めないのかよ可愛そうに…」
霊夢「まぁでも天界から勝手に借りてきてそのままパクってるだけみたいだし、名前を知らなくても無理ないんじゃない?それに天子だし…」
魔理沙「いや無理あるだろ…まぁでも確かに言われてみれば天子だしな」
天子「あれぇ?おかしぃなー…」(ガサゴソ…)
魔理沙「んー?なんか様子が…」
天子「無い!私のひおもいのけんがドコにも!確かに出かける前に刃を収納してポケットかどっかに入れたと思ってたんだけど…うー…いつもは使わない時刃の部分が消えてコンパクトになったり間違ってどこか斬って怪我する心配もなくなるしで便利だと思ってたけど…!無くすくらいだったら普通に鞘に収めるタイプでもよかったのにぃ…にしても私が手元に持ってないとなるとドコやっちゃったのかしら…?」
魔理沙「…なぁ霊夢、もう行こうぜ?」(スタスタ…)
霊夢「今度こそそうしましょうかね…」(スタスタ…)
魔理沙「こんな事なら結界とか回りくどい事してないでシンプルに縄で縛って目と口塞ぐのでもよかったんじゃね?」
霊夢「ダメよ魔理沙、まさか忘れたとは言わせないわよ?天子はそこそこカワイイ顔して中身はドMの変態野郎よ…。そんな事したら逆にご褒美になっちゃってクセになってまた縛られる為にココに毎日でも天界から抜け出して通うようになるじゃない」
魔理沙「そういやそうだったな…。でもあっち見てみろよ…?チラッ…」
天子「あー!白黒と紅白がいつの間にかあんな遠くにー!?この天人である私をこんな狭い密室に閉じ込め…(ドキッ…)こんな、狭い密室に、放置プレイ?ですって…!?ハァ…ハァ…(もじもじ…)」
霊夢「なんか悶え始めたわね」
天子「この戦ったら誰にも負けないはずの私がぁ♡私強いのにぃ♡(くねくね…)」
魔理沙「キモいな」
霊夢「キモいわね」
天子「私はとってもエライのよ…!?ちょっとあんた達待ちなさいよ!!ねぇってば!!(ぷんぷん…!!)」
魔理沙「次は何やら怒り始めたな」
霊夢「情緒不安定かしらね」
天子「あぁ…♡絶対に聞こえてるのに全く返事してくれない…!完全に放置プレイだわ…♡こ、この天子様に…こ、ここまでしておいてぇ♡…ハァ…ハァ…一体最後にはナニをするつもりなの?…はっ!?まさかいい具合に弱ったところであの紅白の手に持ってるお祓い棒を私の○○○にぶっ挿すつもりじゃ!?…くっ♡私はその程度じゃ決してまんぞk…屈さないんだからぁ♡この天界級のド変態めぇ♡く、屈辱的♡」
魔理沙「なんかとんでもない事を口走って…ちょっと待って想像したら吐きそう」
霊夢「ド変態に勝手に天界級のド変態認定された…屈辱的なのはこっちよ…」
魔理沙「そうか想像しなければいいんだ…ふぅ…なんとか吐き気は治まったぜ。霊夢は大丈夫か?」
霊夢「大丈夫だけど大丈夫じゃないから後でアイツシバくわ」
魔理沙「霊夢、だからそれアイツにはご褒美やて」
霊夢「…攻撃したらどんどん回復していくって事よね?」
魔理沙「んー?まぁそうかな」
霊夢「だったらさ!月に行った時に「ちょっと遊んでみただけよ」的発言をしてきたあのムカつく変なTシャツ着たヤツに天子をけしかけるっていうのは面白そうじゃない!?」
魔理沙「変なTシャツを着たヤツとな?…あぁ、へカーティアの事か。やめて差し上げろ、いくら天子でも回復しながら天に召されるわ」
霊夢「そうかなぁ…イケると思ったのに」
魔理沙「変Tに関しては色々と未知の部分が多いから分からんが恐らく、私と霊夢の二人がかりでも勝てない気がするよ…」
霊夢「そこに天子が加わると?」
魔理沙「もうさっき天に召されたろ。なんでお前そんなに天子押しになったの…??」
霊夢「べ、別に天子押しとかそんなんじゃないんだからっ!勘違いしないでよねっ!!///」
魔理沙「ここでツンデレ要らないよ!!」
霊夢「でもやっぱ天子ころ…誰かと戦わせてみたいなぁ…」
魔理沙「お前は鬼かよッ!!」
〜ミスティアの屋台〜
萃香「ぶぇっくしッ!!…うぁ〜…誰か私のウワサしてんな〜?ひっく…」
ミスティア(なんてベタな…)
萃香「あ〜…久々に霊夢の作ったカレーライスが食いたいねぇ…まぁつってもほぼ毎日食ってんだけどね?うひゃひゃひゃひゃ!!てな訳で私は今から博麗神社に行ってくるよ!!」
ミスティア「あ、お通しとビール36杯と串10本とその他モロモロであわせてお会計35528円です!常連さんにはお代まけときますねっ!!」
萃香「おぉ!ありがとう大将!!…と、言うとでも?ビール1杯につき528円でそれが36杯、串10本で1本が128円。それとお通しが568円だったろ?それとその他モロモロでたった今私が暗算したら25682円だったぞー?…ちっとばかし水増しし過ぎじゃないかねぇ?」
ミスティア「くっ…!み、見かけによらず恐ろしく早い暗算…ッ!!」
萃香「あっはっは!!伊達に長く生きてないからね!!簡単な計算だよ。これに懲りたらもうぼったくりはやめるんだよ?」
ミスティア「は、はいぃ…」
萃香「じゃあコレ代金…」(スー…)
ミスティア「あ、ありがとうございm」(ガシ…グググググ…ギューッ…ギチギチッ…!!)
ミスティア「い゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?力が強い強い!!折れる折れr…」
萃香「このままホントに折ってもいいんだけどねぇ…?」
ミスティア「なんでですかー!?」
萃香「私相手にそこまでしらをきるたぁいい度胸だね。そこだけは褒めてやるよ…だけどね…(ニコッ)」
ミスティア(ゾッ…)「あ゛ー゛ー゛!?ごめんなさいごめんなさいっ!!本当は注文内容の方もだいぶ水増ししてたのっ!!」
萃香「お?」
ミスティア「…です!!」
萃香「…私は嘘が大嫌いなんだ」
ミスティア「じゃ、じゃあ萃香さんは嘘つかないんですか…?」(カタカタ…)
萃香「や、まぁ…私自身はたま〜にちょっとだけ嘘つくけどね。…よくこの状況で聞けるね?」
ミスティア「じ、じゃあ萃香さんがたまに嘘つく代わりに100000円でいいですからぁ…!!これで許してぇ…!!」
萃香「なんで理由が意味不明なうえ明らかめちゃくちゃ増えてるの!?流石の私も怒りを通り越して呆れてるよっ!!」
ミスティア「誰か助けて〜っ!!強盗だぁーーーっ!!」
萃香「お前スゲェな!?そんなクズだとは思わなかった…!!」
ミスティア「冗談です(笑)」
萃香「と、とんでもない蛮勇だぁ〜…!!もう私怖いっ!!コイツさっきまでもう少しで腕折られるところだったのに!!」
ミスティア「お代は結構ですよ♪」
萃香「当たり前だろッ!?…もしかして私がおかしいのかな…なんだか気分悪くなってきた…」
ミスティア「きっとそれは呑み過ぎですね!!」
萃香「もうそれでいいや…」
ミスティア「ではまたのご来店、お待ちしてま〜す!!」
萃香「何故かみすちーの事が気になって仕方なくなったのでまた来ます…」(ドキドキ…)
ミスティア「え?ホントにー?萃香ったら私の事が好きで仕方なくなっちゃったってことぉ〜?私って歌で人を狂わすって言われてるけど、まさか歌わなくても狂わせちゃうなんて罪な女ぁ〜♡」
萃香「やっぱお前○○○○○○○○○○○わ」
ミスティア「いやぁー!?裸にして血祭りにあげるのだけはやめてーーー!!」
萃香「言うな!!言わないでよ!!せっかく刺激強めなワードだったから伏せたのに台無しじゃんか!!」
ミスティア「どーでもいーですけどこの後の『今日も平和な幻想郷その3』で巫女さんと魔法使いさんが同じよーなボケとツッコミをやるような気が…」
萃香「霊夢と魔理沙が?あの二人だったら確かにやってそうだねぇ…あとそれは言わない方が良かったかな」
ミスティア「ではではまたのご来店、お待ちしてm」
萃香「ん〜?まだ話は終わってないような…まぁ…お代も払わなくてよくなってこのド畜生のみすちーの嘘も結果的に自白したし…良しとするかなぁ…??」(スクッ…ザッザッザッ…)
萃香(ピタリ…)「そうだ、時につかぬ事を聞くがみすちー…いや、大将よ…」
ミスティア「ん〜…?なんですか〜…?ラ〜ン♪ラララ〜ン♪(ニコニコ)」(ジュ〜…あクルッ♪ジュ〜…よっ…クルッと♪)
ミスティア「…クル〜♪クルル〜ン♪………あれ…?どうかしたんですか?何かあるのなら早く話してちゃっちゃと帰って…なんでこの人耳塞いでるのかな?」
萃香「あー?終わった〜?」
ミスティア「…何がですかね?ラ〜…」
萃香「オイやめろってば」
ミスティア「ですから何がですか!?私はただ気持ちよ〜くお歌を歌おうと…」
萃香「だからそのただ気持ちよ〜く歌おうとしてる歌の事が怖いんだよ!!さっき自分で歌で狂わすとか言ってただろ!!」
萃香「でー…私が聞きたかったのはぁー…お前はこの角を見ても私の種族に気づかなかったのか!?私はなぁ…すぅー…」
萃香&ミスティア「鬼なんだぞッ!!さぁ!我を畏れろ!!ってちょっと!?なんでみすちーも一緒に言ってるの??く、くそぅ!バカにしやがってよぉ!!なんかシンクロし過ぎじゃね?なに?もしかして心読んでる?さとり?さとりなのか?妖怪の種族違うじゃん!」
ミスティア「おいって!やめろーーー!!そもそもお前鬼って知ってたのかよ!!…あれ?」
萃香「やっぱり先読みしてたのか…怖ぁっ!早く種族名を改名することをオススメする…」
ミスティア「ラ〜ンラララ〜ン♪ランララ〜〜〜ン♪♪」
萃香「うっひょひょ〜ぃ♪みすちーにタダにしてくれたお礼に感謝のしるしとして私の自慢の角を両方折ってプレゼントしちゃいま〜す♡」
ミスティア「うわぁ…私の歌って聞いたらこんなんなるのかぁ〜………とりあえず遠慮しときます」
〜人間とドM、ついでに鬼とM〜おしまい
閲覧ありがとうございました
すごい迫力ある展開!
なんか文章に勢いを感じます。
またしても次元上昇しましたね〜
毎回楽しみにしてますが、見るたびに魂のランクがあがっていってるような感覚を覚えます。
やばいです