2020-05-04 10:29:31 更新

概要

クリスの過去と、隣国の料理人に会うために鳳翔は王の通行許可書を片手に準備をするのだが・・・・


居酒屋鳳翔にて





鳳翔

「さてと・・・着替えは終わりましたが、クリスさんは本当にその格好でいくのですか?」


クリス

「はい、執事服のままでは門番の人に止められそうな感じもしますから」



王宮に居る人間とは思えないほどラフな服装でそのまま一般人とも見れる服装



鳳翔

「それでは、参りましょう、行きはどうしていきますか?」


クリス

「馬車を用意しております、その馬車に乗り向かいましょう」


鳳翔

「あっそれなら・・・・」奥の部屋に入り



ガサガサガサゴソ・・・



鳳翔

「・・・この世界ではどうかはわからないけど妖精さん達はいないから普通の矢になのかな・・・でももっていかないよりは」



クリスが待っている茶の間へ戻り



クリス

「鳳翔様その弓と矢は?」


鳳翔

「護身用です、おそらく・・・ってことを見てでのです」


クリス

「失礼なのですが」


鳳翔

「はい?」


クリス

「鳳翔様は弓を熟練されてらっしゃるのでしょうか?」


鳳翔

「そうですね、私が戦いに赴く時は必ずこの装備で戦いに行きます、しかし・・・」キョロキョロ


クリス

「?」


鳳翔

「いえ・・・なんでもありません、それでは行きましょう、馬車の人を待たせるわけにはいきませんから」


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正門前にて



衛兵

「待たれよ!この馬車には誰が乗っている?」


御者

「へぇ、なんでも王宮からのお偉いさんで、隣国に向けて走らせようかと思いまして」


衛兵

「王宮の?・・・どなたかわかるか?」


御者

「さぁ?王様直々の書物なら預かってますがそれでよければ」


衛兵

「拝見しよう」


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馬車内にて



鳳翔

「さすがに厳しいですね」


クリス

「鳳翔様の世界にはこういう衛兵はいらっしゃらないのですか?」


鳳翔

「居るには居ます、鎮守府という場所にて憲兵という方々が鎮守府の門を守っていますね」


クリス

「その方々はお強いのですか?」


鳳翔

「?、急にどうしました?」


クリス

「あっいえ、門番たるもの熟練者では無ければ任せられませんから、少々気になりまして」


鳳翔

「確かに疑問ではありましたが、ただ言えることは、地上戦では我々でもかなわないほど戦闘のエキスパートという事だけは確かですね」


クリス

「なるほど・・・あっ出るようですね」


衛兵

「開門!!」


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国を出てから数時間後、他愛もない会話をしつつ、クリスが鳳翔に一つ質問を投げる



クリス

「鳳翔様」


鳳翔

「どうしました?」


クリス

「旅は始まったばかりですし、鳳翔様の世界のお話をお聞かせ下さいませんか?」


鳳翔

「そうですね、どのような事を聞きたいですか?」


クリス

「そうですね、まずは鳳翔様の得意な事からお聞きしたいです」





3時間が過ぎ...........




クリス

「なるほど、鳳翔様含め艦娘とはかつて戦った戦艦と言う船の魂を」


鳳翔

「適正が無い人が戦魂を体内に入れた瞬間拒絶反応が出てしまい気を失う方が多かったのです」


クリス

「もしそのまま拒絶反応が収まらなかったらどうなるのです?」


鳳翔

「考えた事無いですね、適正者はすぐ各鎮守府に配属となりますので」


クリス

「つまり、もしその場で仲良くなった方々がいた場合、その人達ともお別れするという事になるのでしょうか?」


鳳翔

「どうなのでしょう、ですが申請すれば一緒の鎮守府へ行くことが可能らしいのですが、あまりオススメしないですね」


クリス

「どういう事ですか?」


鳳翔

「実は適正と言っても戦魂をすべて体に取り込み、反応した魂と統合し、その艦娘へと変わり、姿形も変わります。そして記憶も消えるので」


クリス

「なるほど記憶と姿も変わるのですね・・・鳳翔様は変わる前のご自身のお姿は覚えていますか?」


鳳翔

「残念ながら、もうこの姿になってから長いので、もう覚えていませんね」


クリス

「残念です、どんなお姿だったのかお聞きしたかったのですが」


鳳翔

「ごめんなさいね、姿もそのままだったらよかったのですが」


クリス

「それでも、今のお姿もお美しいですよ、鳳翔様の思い人の方はとても羨ましいです」


鳳翔

「そっそんな!あの方は!」



ギギッ!!!



御者

「ヒィィ!!!野盗だぁぁぁ!!」



クリス

「・・・やはりやってきましたね」


鳳翔

「ファンタジーならではですね」


クリス

「ファンタジー?」





野盗A

「ヘッヘッヘッヘ よぉおっさんその馬車の中に乗ってるの誰だ?女だったら置いていけば殺しはしねぇぞ」


野盗B

「10秒以内に出てこないとこのおっさんを殺して引きずり落として出してやるからなぁ!」


御者

「ヒィィィ!お命だけはぁ!!!」


野盗B

「ヒャァ!!我慢できねぇ!0だぁ!!」矢を放ち


御者

「うわぁぁぁぁ!!」



トスッ



野盗A・B

「!?」


鳳翔

「まったく、10秒と言ったのにいきなり0ですか、野蛮を通り越して教養がなってないんですね」ベキベキバキッ


クリス

「矢を片手で・・・しかもいつの間に」


野盗C

「あぁ?なんだぁババア乗ってんじゃねぇか、後ろに居るのは男かよ」


野盗D

「あ~あ萎えたぜ殺して金品奪って放置しようぜ」


野盗A

「というわけだ、諦めて殺されな!ヒャハハハ!」


御者

「どどどどどどうしたら!」ガクブル


鳳翔

「私にお任せください」


クリス

「鳳翔様!」


鳳翔

「御者さんをお願いします」


御者

「ちょっ!ちょっとあんた!殺されちまう!」


クリス

「大丈夫です、あの方なら負けません」


御者

「へぇ??でもあの人女じゃ」


クリス

「負ける方があのような顔をできますか?」指を指し


御者

「(((( ;゚Д°)))あわわわわ!?」


鳳翔

「さぁ、お仕置きされたい人は誰かしら?」ゴゴゴゴゴゴ (BBAと言われ殺意がオーラと出ており)


野盗A

「お~?威勢いいじゃねぇか片手で矢を受け止めたのは褒めてやるぜ」


野盗C

「おっらぁ!死ねぇ!」ソードで切りかかり


鳳翔

「うふふっ」素手で受け止め


野盗B

「な!?」


野盗C

「おいおいマジかよ・・・」


鳳翔

「貴方ですね?私をババアと言ったのは」ベキンッ


野盗B

「マジかよ・・・」青ざめ


鳳翔

「うふふ・・・少々痛いかもしれませんが我慢してくださいね」




ニコニコと顔は出ているが、その細めた目の奥には相手を恐れさせるような瞳が覗きつつ、野盗共をなぎ倒す姿がまさに怪物のように見えた御者は後に語る





鳳翔

「ふぅ・・・こんなもんでしょうね」パンパン


クリス

「・・・・。」(この方は絶対に怒らせないようにしなければ・・・・)


御者

(((( ;゚Д°゚)))ガクガクブルブル



鳳翔

「さぁ、参りましょう、後はこの後処理は誰かがしてくれますでしょう」


クリス

「でしたら、一度戻り報告したほうが」


鳳翔

「またこの長い道のりを戻るのですか?それは流石に・・・。」


御者

「それでしたら、このまま馬を走らせますぜ、休憩させなければそのまま着く距離まで来ていますぜ」


鳳翔

「それでは急ぎましょう、時間がとても惜しいです」


クリス

「では参りましょう」








艦娘と言っていた彼女の力を一部見ただけで恐怖してしまったクリスは、元人間とは思えない鳳翔を見て一つ疑問を浮かべる、鳳翔様は本当に元人間なのだろうか?と、だがクリス本人は考える事をやめ目的地へと急ぐ馬車に身を任せそのまま眠ってしまった。





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4時間後.......................






御者

「お二方ぁ~着きましたぜ、あれがウェブン帝国だ」


鳳翔

「こんなに大きいのですね・・・」


クリス

「・・・・」浮かばない顔


鳳翔

「どうしました?」


クリス

「いえ・・・何でもありません」




-------------なんでも無いわけない・・・私がここに戻ってきた事が前貴族のお屋敷の方にバレたりしたら・・・私はきっと・・・



鳳翔

「大丈夫ですよクリスさん」


クリス

「え?」


鳳翔

「たとえ立場が違えど私の大切な執事さんです、お守りしますよ」





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帝国門前



門兵

「次!」


御者

「へぇ、こちらを」


門兵

「拝見する」



---------------------------------------


クリス

「・・・・。」


鳳翔

「まだ不安がありますか?」


クリス

「・・・無いと言っては嘘にはなりますが、それでも私は不安でしょうがないのです」


鳳翔

「とりあえず中には入れたら街を回ってみましょう、そこから考えればいいですよ」


クリス

「はい・・・・。」


門兵

「通ってよし!!」


鳳翔

「まずは近くの酒場から情報を探ってみましょう、私の予想が正しければ天婦羅を作っている人も私と同じ世界の人のはずです」


クリス

「酒場はやめておいたほうがいいかもしれませんね」


鳳翔

「どうしてですか?」


クリス

「帝国には冒険者ギルドと言うのがあります、ギルドの拠点はほぼ酒場にありますので、これから行くところもギルドの人がたくさんいるはずです」


鳳翔

「となると・・・どこがいいでしょう」



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馬車待ち場にて




御者

「いやぁ、野盗に襲われた時はどうなるかと思ったよ~」


鳳翔

「えぇ、しばらく動いてなかったので軽い運動でした」


御者

「それで?あんた達は何が目的でこの街に?」


鳳翔

「てんp・・・えっとプラテンを探しに来たのです」


御者

「プラテンを?それならあそこのレストランで食べれますぜ、確か金貨1枚だったはずですがねぇ」


クリス

「金貨1枚!?」


御者

「元々は銅貨15枚だったんだがねぇ、去年から急に値段が上がって貴族しか手を出せない高級料理なんですぜ」


鳳翔

「貴重な情報ありがとうございます、またどこかでお会いできると良いですね」


御者

「んん~帰りにまた雇ってくれれば半額で送ってあげるよ、それじゃ俺はひと眠りとするさ」


クリス

「ありがとうございました」


鳳翔

「・・・・・。」




明らか鳳翔の世界とどこか似ている店舗、店自体はレンガではなく、木で作られた昔懐かしいお食事処のような場所




鳳翔

「クリスさん、参りましょう」


クリス

「はい、鳳翔様と同じ世界の方だと願いたいですね」



ただ鳳翔は一つ疑問に思っていた、名物として、そして、帝国の有名な食べ物にも関わらず、店の周り含め店の外に人の影はなく

店内にも人の気配がない



ガラガラガラガラ..................



店員A

「いらっしゃいませ!」パァ


鳳翔

「・・・人がいませんね・・・」


店員B

「2名様でよろしいでしょうか?」ニコニコ


クリス

「はい、鳳翔様どちらの席に座りましょうか?」


鳳翔

「カウンターに座りましょう、どうやら何か理由があるみたいですし」


クリス

「理由ですか?」




店員に案内され、二人はカウンターに座るがしかし、何かを察した鳳翔は口を開く



鳳翔

「なんでしょう、この寂しい空気と言うかなんというか・・・。」


クリス

「店内でも重い空気が出ていますよね、何やら重い空気が出ているようですが」


店員A

「ご注文がお決まりでしたらお声おかけください」ニコニコ


クリス

「ご丁寧にありがとうございます」ペコッ


鳳翔

「・・・・。」


クリス

「どうかしましたか?」


鳳翔

「店員さんの動き方からお客さんに対する礼儀・・・これは私の世界での儀礼方法です。どうやらこのお店に」


クリス

「すいません!」


店員B

「只今参ります!」



速足で、聞き取り用紙を片手に鳳翔達に近づくと、口を開いく



店員B

「ご注文をお伺いいたします!」ニコニコ


鳳翔

「プラテンを二ついただけますか?」難しい顔をし


店員B

「かしこまりました、他にご注文はございますでしょうか?」


クリス

「私はこの刺身夏野菜盛り合わせと言うのをいただけますか?」


店員B

「ありがとうございます」


鳳翔

「注文はこれで以上でお願いします」


店員B

「かしこまりました!、ご注文入りました~!」厨房へ速足に向かい


クリス

「鳳翔様何やら難しい顔をしてご注文していましたが、何かありましたか?」


鳳翔

「それは料理が来てからにしましょう、私の予想が正しければもしかしたら・・・」


クリス

「・・・?」



しばらくした後......



店員B

「お待たせいたしました!こちらプラテン2つと刺身夏野菜盛り合わせになります!」



盛り合わせは普通、量も普通、天婦羅の衣も内容もすべて普通でもあり見た目もキレイな出来ではある、しかしどこか違う

どこだろうか?と考えているとクリスが一つ店員に質問をする


クリス

「店員さん、このプラテンをお客様に提供してからどれくらい経ちましたか?」


店員B

「えっと・・・質問の内容がよくわからないのですが」


クリス

「実は過去にプラテンを見たことがあるのですが、私が見たときはもうちょっとプラテンの衣が大きくとても食べ応えがあるように

見えたはずなのですが・・・」


鳳翔

「クリスさんどういう事ですか?」


クリス

「私が元帝国の貴族メイドだった事はお話しましたよね?その時に」


鳳翔

「つまみ食いしたんですよね?」


クリス

「違います!(汗  そうではなくてですね!私がその時に見たプラテンと比べてとてもやせ細っているように見えるので」


店長

「そうなんです・・・。」


店員B

「あっ店長・・・」


店長

「大変お見苦しい料理をご提供してしまい申し訳ありません」


鳳翔

「いえいえ、とても美味しそうに見えますよ、でもお見苦しいとはどういうことですか?」


店長

「実は・・・・。」



店長曰く、この天婦羅を広めた異世界料理人は帝国料理人として連れていかれ、調理法をあまり手伝わせてもらえなかった彼らは

見よう見真似で調理をしたところ、予想よりうまく出来たのでそのまま客に料理を提供した所、あまりの不味さに出ていく客が

多く、気づけば口コミで異世界料理人はあの店にはもう居ないとバレたらしく、自然と客足が遠のいてしまったという




クリス

「そういう事だったのですか・・・」


店長

「はい・・・でも最後のお客様は私達の悩みを聞いてくれるお優しい方々でよかったです・・・」


鳳翔

「最後のお客様?」


店長

「はい、店は今週いっぱいで閉めるんです、ですので私達の精一杯の最後の料理をご提供させていただきます!」


鳳翔

「それでは、プラテンからいただきましょう」


クリス

「いただきます」



だが、確かに天婦羅の味ではない、それどころか・・・



店長

「・・・・いかがでしょうか・・・」


鳳翔

「・・・店長さんこの衣は何を使っていますか?」


店長

「少々お待ちください。」



しばらくして



クリス

「お刺身とてもおいしいですよ!このショウユ?というソースととても合います!」


鳳翔

「ふむ・・・刺身と夏野菜と醤油関係は問題ないですね・・・問題はこの天婦羅・・・」



店長

「お待たせしました、こちらが今回料理をお作りした者達です。」




どう見ても店長より年が下であろう少年少女が数名出てきて軽く頭を下げるが・・・



鳳翔

「・・・店長さんなぜ店長の貴方が調理をしないのですか?」


クリス

「あっ鳳翔様それは私からご説明させていただきます。この国では、年長者での調理や家事、その他作業はすべて若い人達が

やると言うのがこの国の決まりなんです。」


鳳翔

「・・・つまり奴隷に近いんですか?」


店長

「私はこの国で生まれた者ではありませんが、お金が溜まりやすく働くにも何の不自由もないので、この国に身を置いていますが

今の帝国の王が変わってから今の制度になってしまい、若い子達が過労で死んでしまう事も珍しくないんです」


クリス

「ですが、制度に従わないと自分が危ないと?」


店長

「その通りです・・・」


クリス

「私がこの国を出ていきたかった理由の一つでもあったのです、現在の王は王立騎士団団長の息子が大臣の裏回しで王に就任した者です、王族でない人間が王になるというのには国民が大混乱を起こし、一時的なデモが起こりました、ですが、その者はすでに王と言う身分を振りかざしデモに参加していた者たちをすべて処刑したのです」


鳳翔

「一体この国で何があったのでしょう、そこまでで何か聞いたり見たりしたことはありませんか?」


店長

「いいえ・・・ですが噂程度なのですが、私としても俄かに信じられない情報があります」


鳳翔

「それはどんな?」


店長

「それが・・・連れていかれた異世界料理人は死んだ・・・っと」


クリス・鳳翔

「えっ!?」


店長

「実はもう一つの噂がありまして、そのもう一つが異世界料理人の料理をすべてコピーし、それを財力に国を大きくするというのが目的だったと」


クリス

「確かに・・・いやでも・・・ありえるんでしょうか」


鳳翔

「・・・確かめるしかありませんね」


クリス

「えっ?鳳翔様どういう意味でしょうか?」


鳳翔

「わかりませんか?潜入ですよ」


店長

「王宮に潜り込むんですか!?無茶ですよ!」


クリス

「あら?店長さんやけに食いつきますね」


店長

「ぁ・・・その・・・」


鳳翔

「何か問題があるんでしょうか?」


店長

「いえいえ、なんでもございません」


クリス

「店長さん、今ならお聞きしますよ、これも何かの縁です、お話してくれますか?」


店長

「いやしかし・・・・」


鳳翔

「クリスさん、これ以上しつこく聞くのもアレですから、美味しかったですよお会計お願いします」


店員A

「あっありがとうございます」




会計を済まし、そそくさに店を出ると、お迎えに来ましたと言う歓迎ムードの雰囲気じゃない兵隊が店を囲んで鳳翔に武器を向ける



帝国兵長

「貴様が鳳翔か?一緒に来てもらおう」


クリス

「これは・・・一体」


店長

「申し訳ありません・・・」


鳳翔

「店長さん・・・貴方が彼らを呼んだんですね?」


クリス

「えっ!?どういうことですか!!」


店長

「申し訳ありません!!鳳翔様がこの国にやってくる事は知っていまして、王がお二人を差し出せば店の援助をしてやると言われ・・・」


鳳翔

「・・・・」ピクッ


クリス

「そんな・・・」


帝国兵長

「まぁお前たちはまんまと罠に引っかかったって訳だ、前に居た異世界料理人だとかいう奴も叶わないはずの願いをかなえてやるって事でついてきたバカだったしな!」



店長が頭を下げて涙を流しているのを関係なく、帝国兵たちは鳳翔達を見て笑い帝国に居た異世界料理人を軽蔑する言葉に対し鳳翔は我慢がならなかった


怒り、彼女は鎮守府に居た時でも怒鳴ったり怒ったりすることはまず0と言うほどなかった、しかし、彼女の中にどうしても抑えられない衝動が込み上げていた



帝国兵長

「ギャハハハハハハ!!!さぁお前らこいつらを連れていけ!」


帝国兵

「はっ!」



クリス

「鳳翔様!お逃げください!ここは私が囮・・・に・・・え?」



帝国兵長

「っ!?」


鳳翔

「・・・・」ピクピクッ


クリス

「ひっ!?」



今まで鳳翔の笑顔を見てきたクリスだが、今目の前にいる者は鳳翔じゃなく別の何かであることが分かった、ただ彼女が一つ理解できたのは

鳳翔が物凄いキレているという事だけ



帝国兵長

「おっおい!!早く捕まえろ!」


帝国兵

「うおおおお!!」ガシッガシッ


帝国兵長

「へへへ、脅かしやがって・・・連れていけ!」


クリス

「鳳翔様!くそ!!離しなさい!!」


帝国兵長

「へへへへ・・・あ?」


帝国兵

「こいつ・・・動かねぇ・・・!」


鳳翔

「・・・・・」ギロッ  ピクピクピクッ


帝国兵

「ひっひぃぃ!!バケモンだ!!」


鳳翔

「今まで私を怒らすような人はいなかったから忘れていたけど・・・私気持ちが高くなると右の眼輪筋がピクピクと動くんですよねぇぇぇぇぇ」ピクピクピクピクッ


帝国兵長

「うっ・・・おいお前ら!早く」


帝国兵

「ひっひぃぃぃ!!!!!」ドタドタドタドタ


帝国兵長

「おっおおおい!!お前らぁ!!!」


ガシィ!


帝国兵長

「ひっ!?」


鳳翔

「どぉこに行こうってんですか?このスットコがぁぁ!!」クワッ!


帝国兵長

「ひぃぃぃぃ!!!」





ガチャンッ!!ガシャン!ドゴォ!!ベキィ!!


ぎぃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!






















数分後..............








鳳翔

「ふぅ~スッとしました、さっクリスさんもうちょっとこの街を見て回りましょう」ニコニコ



クリス

「ひゃっ・・・ひゃぃぃ・・・」


店長

「アバババババババババババ!!」




クリスは思った、この人だけは絶対に怒らしてはいけないと、絶対に命が消えるくらいならこの人の笑顔をずっと見ていたほうがいいと、クリスは心の中で深く深く誓ったのだった。




















to be continued.........

                                                      

                                


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